【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書において説明されるのは、座標系内の1つ以上の着目領域に対して、放射線源を配置するためのシステムおよび方法である。いくつかの変形例では、そのようなシステムおよび方法は、1人以上の患者腫瘍領域への放射線の局在化された送達のための放射誘導型放射線療法(EGRT)のために使用されてもよい。EGRTシステムは、患者領域の周りを移動可能な構台を備えてもよく、1つ以上の陽電子放出検出器および放射線源が構台上に移動可能に配列される。EGRTシステムは、同時発生の陽電子消滅放射経路を識別し、放射線源を指向し、識別された放出経路に沿って、放射線ビームを印加するように構成されるコントローラを備えてもよい。種々の方法が、EGRTシステムと併用され、他の組織領域への放射線の送達を低減または回避しながら、放射線が、標的領域に送達されるように、標的領域に印加される放射線ビームを調整してもよい。本明細書において説明されるEGRTシステムおよび方法は、単独で、または腫瘍の治療のための外科手術、化学療法、および/または小線源療法と併せて使用されてもよい。
【0004】
本明細書において説明されるEGRTシステムの一実施例は、患者領域の周りを移動可能な構台と、1つ以上の陽電子放出検出器と、1つ以上の治療用放射線源と、モーションシステムと、マイクロプロセッサとを備えてもよい。EGRTシステムのいくつかの変形例は、1つ以上の単一光子放出検出器を備えてもよい。治療用放射線源は、1つ以上の放射性材料、X線源、または粒子ビーム源であってもよい。陽電子放出検出器および治療用放射線源は、標的領域と交差する同時発生の陽電子消滅放射経路の検出と、処方された放射線線量を標的領域に送達するための放射線ビームの印加のために、構台の周囲の種々の場所に配置されてもよい。放射線ビームは、放出経路に沿って、および/または検出された放出に基づいて決定された標的場所に印加されてもよい。可動構台は、組織の種々の領域が、患者領域内で治療され得るように、陽電子放出検出器および/または治療用放射線源の位置を調節してもよい。
【0005】
本明細書において説明される方法は、EGRTシステムと併用され、他の組織領域への放射線の送達を低減または回避しながら、標的領域に放射線を送達するために、標的領域に印加される放射線ビームを調整してもよい。例えば、EGRT方法を使用して、放射線敏感構造への放射線の送達を回避しながら、標的体積への処方された線量の放射線を送達し、PET信号および/または放射線ビーム減衰を補償し、リアルタイム腫瘍場所データを収集し、周囲組織を保護しながら、殺腫瘍レベルの放射線が、標的体積に送達されることを確実にするよう支援するための他の機能を果たしてもよい。本明細書において説明されるEGRTシステムおよび方法は、単独で、または腫瘍の治療のための外科手術、化学療法、放射線増感剤、および/または小線源療法と併せて使用されてもよい。例えば、EGRTシステムおよび方法は、化学療法の前および/または後に使用されてもよい。EGRTはまた、外科手術および/または小線源療法の前および/または後に使用されてもよい。腫瘍治療計画のいくつかの変形例は、腫瘍の一部を外科的に除去し、任意の残りの腫瘍塊を化学療法および/またはEGRTで治療するステップを含んでもよい。腫瘍治療計画における種々の療法は、部分的に、腫瘍のサイズ、タイプ、場所、進行度、および病因、ならびに種々の患者変数(例えば、性別、年齢、アレルギー、ある薬剤への耐性等)によって決定されてもよい。
【0006】
組織の標的領域に対する放射誘導型放射線療法のための方法の一実施例は、陽電子放出検出器を使用して、標的組織および保護されるべき放射線敏感組織の両方と交差する、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップと、標的組織に印加される放射線が、保護されるべき組織に印加される放射線を上回るように、放出経路に沿って、放射線を選択的に印加するステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、放出経路に沿って、放射線を印加するステップは、確率的態様で、放射線を照射するステップ、または確率的態様で、強度変調させられる放射線を照射するステップを含んでもよい。
【0007】
放射線を組織の標的化領域に印加するためのEGRT方法の別の実施例は、陽電子放出検出器を使用して、標的組織領域と交差する単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップと、放出経路が、器官構造と交差するか否かを決定するステップと、放出経路に沿って、放射線を印加するように、放射線源を配置するステップと、放出経路に沿って、放射線を印加するステップとを含んでもよく、放射線は、確率的係数によって修正されてもよい。いくつかの変形例では、放射線を印加するステップは、放射線の強度が、確率的係数によってスケーリングされる放射線を印加するステップを含んでもよい。
【0008】
組織の標的領域のEGRTのための別の方法は、組織の標的領域と交差する、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、放出経路が、標的組織からの拡張部の所定の縁に実質的に垂直である、ステップと、放射線源を使用して、放出経路に沿って放射線ビームを標的組織に印加するステップであって、放射線ビームの幅が、拡張部の縁の幅に対応し得る、ステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、標的組織は、PET反応性組織であり、拡張部の縁は、PET反応性組織に隣接する組織を備えてもよい。
【0009】
組織の標的領域のEGRTのための別の方法は、陽電子放出検出器を使用して、組織のPET反応性領域の境界を検出するステップと、PET反応性領域の境界を越えて、拡張領域を画定するステップと、組織の選択された領域と交差する、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、検出された放出経路が、実質的に、拡張領域の軸に垂直であり得る、ステップと、検出された放出経路に沿って、拡張領域の幅に対応する幅を有し得る、放射線ビームを印加するステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、陽電子放出検出器は、検出された陽電子消滅放射経路に基づいて、組織領域のPET反応性領域の境界を決定するように構成されてもよい。
【0010】
組織の標的領域のEGRTのための別の方法は、組織のPET反応性領域の境界を検出するように構成される陽電子放出検出器を使用して、組織のPET反応性領域の境界を決定するステップと、PET反応性領域の境界を越えて、拡張領域を画定するステップと、組織の選択された領域と交差する、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、検出された放出経路が、実質的に、拡張領域の軸に垂直であり得る、ステップと、検出された放出経路に沿って、拡張領域の幅に対応し得る幅を有する、放射線ビームを印加するステップを含んでもよい。いくつかの変形例では、拡張領域を画定するステップは、コンピュータ断層撮影、磁気共鳴画像診断、PET、または任意の他の好適な撮像モダリティのうちの1つ以上によって得られた画像を使用するステップを含んでもよい。
【0011】
組織の標的領域のEGRTのための方法の別の実施例は、陽電子放出検出器を使用して、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、放出経路が、保護されるべき第1の組織のPET反応性領域および治療されるべき第2の組織のPET反応性領域と交差し得る、ステップと、放射線源が放射線を放出経路に沿って印加可能であり得る場所に、放射線源を配置するステップと、放射線を放出経路に沿って印加するステップであって、放射線が放射線源の場所の第1の組織のPET反応性領域の投影に反比例する変調率に従って調節され得る、ステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、放射線を印加するステップは、変調率によって修正される継続時間を有する放射線ビームを印加するステップを含んでもよい。代替として、または加えて、放射線を印加するステップは、変調率によって修正される強度を有する放射線を印加するステップを含んでもよい。他の変形例では、第2の組織のPET反応性領域は、組織の標的領域と交差してもよく、組織の第1の領域は、組織の標的領域と交差しなくてもよい。
【0012】
組織の標的領域のEGRTのためのさらに別の方法は、陽電子放出検出器を使用して、単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、放出経路が組織の標的化領域と交差する、ステップと、放射線源を使用して、放射線を放出経路に沿って印加するステップであって、印加される放射線が代替撮像モダリティによって決定され得るような完全放出経路に沿って、検出された陽電子消滅放射の総減衰に従って調節され得る、ステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、印加される放射線は、陽電子消滅放射経路に沿って、治療用放射線の減衰に従って調節されてもよい。例えば、印加される放射線は、検出された陽電子消滅放射の減衰に正比例または反比例してもよい。代替撮像モダリティの実施例として、コンピュータ断層撮影、磁気共鳴画像診断、X線、および/または任意の好適な撮像モダリティが挙げられ得る。
【0013】
EGRTのための方法の別の実施例は、陽電子放出検出器を使用して、単一陽電子消滅放射経路を検出するステップであって、放出経路が組織の標的領域と交差する、ステップと、選択された撮像モダリティによって得られた組織の標的領域の画像を使用して、放出経路の減衰率を算出するステップと、放射線を放出経路に沿って印加するステップであって、放射線が減衰率によって変調させられる、ステップとを含んでもよい。いくつかの変形例では、放射線は、陽電子消滅放射経路に沿って、放射線の減衰を補償するように調節されてもよい。印加される放射線は、検出された陽電子消滅放射の減衰に比例または反比例してもよい。いくつかの変形例では、選択された撮像モダリティは、コンピュータ断層撮影であってもよい。いくつかの変形例では、放射線の強度は、減衰率に比例または反比例して変調させられてもよい。加えて、または代替として、印加される放射線は、減衰率に比例または反比例して変調させられ得る継続時間を有してもよい。例えば、放出経路に沿って印加される放射線は、減衰率に反比例して変調させられ得る周波数を有してもよい。
【0014】
EGRTのためのシステムの一変形例は、患者領域の周りを移動可能な構台であって、構台は回転可能な内側構台および回転可能な外側構台を備える、構台と、患者領域内の複数の陽電子消滅放射経路を検出するように構成される内側構台に沿って移動可能に配列される複数の陽電子放出検出器と、外側構台に沿って移動可能に配列される放射線源であって、患者領域内の複数の陽電子消滅放射経路のそれぞれに沿って、放射線を印加するように構成される、放射線源とを備えてもよい。いくつかのEGRTシステムでは、内側構台は、外側構台より高速で回転可能であってもよい。いくつかの変形例では、システムは、複数の陽電子放出検出器が放射線源を遮蔽する感知モードと、放射線源が遮蔽されず、放射線を患者領域に印加可能である発射モードとを備えてもよい。代替として、または加えて、EGRTシステムは、内側構台に沿って移動可能に配列される1つ以上の単一光子放出検出器を備えてもよい。いくつかの変形例では、放射線源はまた、コリメータを備えてもよい。
【0015】
放射誘導型放射線療法のための方法の実施例は、複数の陽電子放出検出器を使用して、複数の標的組織領域と交差する陽電子消滅放射経路を検出するステップと、複数の放出経路のそれぞれに沿って、放射線を印加するための放射線源を配置するステップと、放出経路のそれぞれに沿って、放射線を印加し、放射線を複数の標的組織領域に送達するステップとを含んでもよい。
【0016】
EGRTのためのシステムの別の実施例は、患者領域の周りを移動可能な構台であって、回転可能な内側構台および回転可能な外側構台を備える、構台と、患者領域内の複数の可動PET反応性領域からの複数の陽電子消滅放射経路を検出するように構成される内側構台に沿って移動可能に配列される複数の陽電子放出検出器と、外側構台に沿って移動可能に配列される放射線源であって、放射線を患者領域内の複数のPET反応性領域のそれぞれに印加するように構成され得る、放射線源とを備えてもよい。いくつかのEGRTシステムでは、内側構台は、外側構台より高速で回転可能であってもよい。いくつかの変形例では、EGRTシステムは、複数の陽電子放出検出器が放射線源を遮蔽する感知モードと、放射線源が遮蔽されず、放射線を患者領域に印加可能である発射モードとを備えてもよい。代替として、または加えて、EGRTシステムは、内側構台に沿って移動可能に配列される1つ以上の単一光子放出検出器を備えてもよい。いくつかの変形例では、放射線源はまた、コリメータを備えてもよい。
【0017】
EGRTのための方法の実施例は、複数の陽電子放出検出器を使用して、複数の可動標的組織領域と交差する陽電子消滅放射経路を検出するステップと、放出経路に沿って放射線を印加するために、放射線源を配置するステップと、標的組織領域の移動に従って、検出された放出経路を偏移させるステップから導出された経路に沿って、放射線を複数の可動標的組織領域に印加するステップとを含んでもよい。
【0018】
また、本明細書において説明されるのは、放射線源(EGRTのためのシステム内で使用され得る、放射線源等)を配置するために使用され得るシステムである。放射線源を配置するためのシステムの一変形例は、円形構台と、構台上に搭載される放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の第1の着目領域から始まる陽電子放出経路を検出するように構成されてもよく、コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)放出経路に沿って、放射線源を配置するように構成されてもよい。放射線源は、(例えば、メモリ内に記憶されたプログラムおよび/またはコントローラからの1つ以上の信号によって)選択された確率的係数に従って、放射線を発生させるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コントローラは、放出経路が座標系内の第2の着目領域と交差するか否かを決定するように構成されてもよく、放射線源は、放出経路が第2の着目領域と交差する場合、選択された確率的係数に従って、放射線を放出経路に沿って発生させるように構成されてもよい。代替として、または加えて、放射線源は、放出経路が第2の着目領域と交差し、選択された確率的係数が事前にプログラムされた確率閾値を下回る場合、放出経路に沿って、発生させるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、放射線源は、放射線を放出経路に沿って確率的態様で強度変調させられる放射線を発生させるように構成されてもよく、および/または確率的係数によってスケーリングされる放射線を発生させるように構成されてもよい。
【0019】
放射線源を配置するためのシステムの別の変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の複数の着目領域から始まる複数の陽電子放出経路を検出するように構成されてもよく、コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)複数の放出経路に沿って、放射線源を配置するように構成されてもよい。
【0020】
放射線源を配置するためのシステムの別の変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の複数の可動着目領域と交差する陽電子放出経路を検出するように構成されてもよく、コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)着目領域の移動に従って、検出された放出経路を偏移させることによって導出された経路に沿って、放射線源を配置するように構成されてもよい。
【0021】
放射線源を配置するためのシステムの一変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の着目領域と交差する、陽電子放出経路を検出するように構成されてもよく、放出経路は、実質的に、着目領域からの拡張部の縁の所定方向に垂直であってもよい。コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)放出経路に沿って、放射線源を配置するように構成されてもよく、放射線源は、(例えば、メモリ内に記憶されたプログラムおよび/またはコントローラからの1つ以上の信号によって)拡張部の縁の幅に対応する幅を有する放射線ビームを発生させるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、着目領域は、PET反応性であってもよく、拡張部の縁は、PET反応性着目領域に隣接する領域を備えてもよい。
【0022】
放射線源を配置するためのシステムの一変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内のPET反応性着目領域の境界を検出し、座標系内の第2の着目領域と交差する単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するように構成されてもよい。コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)PET反応性着目領域の境界を越える拡張領域を画定し、検出された放出経路が、拡張領域の軸に実質的に垂直であるか否かを決定し、放射線源を放出経路に沿って配置するように構成されてもよい。放射線源は、(例えば、メモリ内に記憶されたプログラムおよび/またはコントローラからの1つ以上の信号によって)拡張領域の幅に対応する幅を有する、放射線ビームを発生させるように構成されてもよい。いくつかの実施例では、コントローラは、コンピュータ断層撮影および/または磁気共鳴画像診断によって得られた画像を使用することによって、拡張領域を画定するように構成されてもよい。
【0023】
放射線源を配置するためのシステムの別の変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の着目領域と交差する単一陽電子消滅放射経路を検出するように構成されてもよい。コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)選択された撮像モダリティによって得られた着目領域の画像を使用して、放出経路の減衰率を算出し、放射線源を放出経路に沿って配置するように構成されてもよい。放射線源は、(例えば、メモリ内に記憶されたプログラムおよび/またはコントローラからの1つ以上の信号によって)減衰率によって変調させられる放射線を発生させるように構成されてもよい。選択された撮像モダリティは、コンピュータ断層撮影および/または磁気共鳴画像診断であってもよい。いくつかの実施例では、放射線源は、陽電子消滅放射経路に沿って、放射線の減衰を補償するように調節される放射線を発生させるように構成されてもよい。代替として、または加えて、放射線源は、検出された陽電子消滅放射経路の減衰に比例する放射線を発生させるように構成されてもよい。他の実施例では、放射線源は、検出された陽電子消滅放射経路の減衰に反比例する放射線を発生させるように構成されてもよい。代替として、または加えて、放射線源は、減衰率に比例して変調させられる強度を有する放射線、および/または減衰率に比例して変調させられる継続時間を有する放射線、および/または減衰率に反比例して変調させられる強度を有する放射線、および/または減衰率に反比例して変調させられる周波数を有する放射線を発生させるように構成されてもよい。
【0024】
放射線源を配置するためのシステムの別の変形例は、円形構台と、構台上に搭載された放射線源と、構台上に搭載された陽電子放出検出器と、放射線源および陽電子放出検出器と通信するコントローラとを備えてもよい。陽電子放出検出器は、座標系内の第1のPET反応性着目領域および第2のPET反応性着目領域と交差する単一の陽電子消滅放射経路を検出するように構成されてもよい。コントローラは、(例えば、メモリ内に記憶されるアルゴリズムをプログラミングすることによって)放出経路に沿った場所に放射線源を配置するように構成されてもよく、放射線源は、(例えば、メモリ内に記憶されたプログラムおよび/またはコントローラからの1つ以上の信号によって)放射線源の場所上の第1のPET反応性着目領域の投影に反比例する変調率に従って調節される放射線を発生させるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、放射線源は、変調率によって修正される継続時間を有する放射線ビームを発生させるように構成されてもよい。代替として、または加えて、放射線源は、変調率によって修正される強度を有する放射線を発生させるように構成されてもよい。いくつかの実施例では、第2のPET反応性着目領域は、第3の着目領域と交差してもよく、第1の着目領域は、第3の着目領域と交差しなくてもよい。
【0025】
放射誘導型放射線療法のためのシステムの一変形例は、患者領域の周りを移動可能な構台と、患者領域内の複数の陽電子消滅放射経路を検出するように構成される内側構台に沿って移動可能に配列される複数の陽電子放出検出器と、外側構台に沿って移動可能に配列される放射線源とを備えてもよい。構台は、回転可能な内側構台および回転可能な外側構台を備えてもよく、放射線源は、外側構台に沿って移動可能に配列されてもよい。放射線源は、患者領域内の複数の陽電子消滅放射経路に沿って放射線を印加するように構成されてもよく、内側構台は、外側構台より高速で回転可能であってもよい。随意に、システムはさらに、内側構台に沿って移動可能に配列される単一光子放出検出器を備えてもよい。いくつかの変形例では、放射線源は、コリメータを備えてもよい。そのようなシステムは、随意に、複数の陽電子放出検出器が放射線源を遮蔽する感知モードと、放射線源が遮蔽されず、放射線を患者領域に印加可能である発射モードとを備えてもよい。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の第1の着目領域から始まる陽電子放出経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラであって、該コントローラは、該放射線源を該放出経路に沿って配置するように構成され、該放射線源は、選択された確率的係数に従って放射線を発生させるように構成されている、コントローラと
を備える、システム。
(項目2)
前記コントローラは、前記放出経路が前記座標系内の第2の着目領域と交差するか否かを決定するように構成され、前記放射線源は、該放出経路が、該第2の着目領域と交差する場合、前記選択された確率的係数に従って、放射線を該放出経路に沿って発生させるように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記放射線源は、前記放出経路が前記第2の着目領域と交差し、前記選択された確率的係数が事前にプログラムされた確率閾値を下回る場合、放射線を該放出経路に沿って発生させるように構成されている、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記放射線源は、確率的態様で強度変調させられた放射線を前記放出経路に沿って発生させるように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記放射線源は、前記確率的係数によってスケーリングされた放射線を発生させるように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目6)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の複数の着目領域から始まる複数の陽電子放出経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラであって、該コントローラは、該放射線源を該複数の放出経路に沿って配置するように構成されている、コントローラと
を備える、システム。
(項目7)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の複数の可動着目領域と交差する陽電子放出経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラであって、該コントローラは、該着目領域の移動に従って該検出された放出経路を偏移させることによって導出された経路に沿って該放射線源を配置するように構成されている、コントローラと
を備える、システム。
(項目8)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の着目領域と交差する陽電子放出経路を検出するように構成され、該放出経路は、該着目領域からの拡張部の縁の所定方向に実質的に垂直である、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラであって、該コントローラは、該放射線源を該放出経路に沿って配置するように構成され、該放射線源は、該拡張部の縁の幅に対応する幅を有する放射線ビームを発生させるように構成されている、コントローラと
を備える、システム。
(項目9)
前記着目領域は、PET反応性であり、前記拡張部の縁は、該PET反応性着目領域に隣接する領域を備える、項目8に記載のシステム。
(項目10)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内のPET反応性着目領域の境界を検出し、該座標系内の第2の着目領域と交差する単一同時発生陽電子消滅放射経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラと
を備え、
該コントローラは、
該PET反応性着目領域の境界を越える拡張領域を画定して、該検出された放出経路が、該拡張領域の軸に実質的に垂直であるか否かを決定することと、
該放射線源を該放出経路に沿って配置することであって、該放射線源が、該拡張領域の幅に対応する幅を有する放射線ビームを発生させることと
を行うように構成されている、システム。
(項目11)
前記コントローラは、コンピュータ断層撮影によって得られた画像を使用することによって、拡張領域を画定するように構成されている、項目10に記載のシステム。
(項目12)
前記コントローラは、磁気共鳴画像診断によって得られた画像を使用することによって、拡張領域を画定するように構成されている、項目10に記載のシステム。
(項目13)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の着目領域と交差する単一の陽電子消滅放射経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラと
を備え、
該コントローラは、
選択された撮像モダリティによって得られた該着目領域の画像を使用して、該放出経路の減衰率を算出することと、
該放射線源を該放出経路に沿って配置することであって、該放射線源が、該減衰率によって変調させられる放射線を発生させるように構成されている、ことと
を行うように構成される、システム。
(項目14)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成されており、該放射線は、該放射線の減衰を前記陽電子消滅放射経路に沿って補償するように調節される、項目13に記載のシステム。
(項目15)
前記選択された撮像モダリティは、コンピュータ断層撮影である、項目13に記載のシステム。
(項目16)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記検出された陽電子消滅放射経路の減衰に比例する、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記検出された陽電子消滅放射経路の減衰に反比例する、項目15に記載のシステム。
(項目18)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記減衰率に比例して変調させられる強度を有する、項目13に記載のシステム。
(項目19)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記減衰率に比例して変調させられる継続時間を有する、項目13に記載のシステム。
(項目20)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記減衰率に反比例して変調させられる強度を有する、項目13に記載のシステム。
(項目21)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記減衰率に反比例して変調させられる周波数を有する、項目13に記載のシステム。
(項目22)
放射線源を配置するためのシステムであって、該システムは、
円形構台と、
該構台上に搭載された放射線源と、
該構台上に搭載された陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、座標系内の第1のPET反応性着目領域および第2のPET反応性着目領域と交差する単一の陽電子消滅放射経路を検出するように構成されている、陽電子放出検出器と、
該放射線源および該陽電子放出検出器と通信するコントローラであって、該コントローラは、該放射線源を該放出経路に沿った場所に配置するように構成され、該放射線源は、該放射線源の場所の該第1のPET反応性着目領域の投影に反比例する変調率に従って調節される放射線を発生させるように構成される、コントローラと
を備える、システム。
(項目23)
前記放射線源は、放射線ビームを発生させるように構成され、該放射線ビームは、前記変調率によって修正される継続時間を有する、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記放射線源は、放射線を発生させるように構成され、該放射線は、前記変調率によって修正される強度を有する、項目22に記載のシステム。
(項目25)
前記第2のPET反応性着目領域は、第3の着目領域と交差し、前記第1の着目領域は、該第3の着目領域と交差しない、項目22に記載のシステム。
(項目26)
放射誘導型放射線療法のためのシステムであって、該システムは、
患者領域の周りを移動可能な構台であって、該構台は、回転可能な内側構台および回転可能な外側構台を備える、構台と、
該内側構台に沿って移動可能に配列される複数の陽電子放出検出器であって、該陽電子放出検出器は、該患者領域内の複数の陽電子消滅放射経路を検出するように構成されている、複数の陽電子放出検出器と、
該外側構台に沿って移動可能に配列される放射線源であって、該放射線源は、該患者領域内の該複数の陽電子消滅放射経路に沿って放射線を印加するように構成され、該内側構台は、該外側構台よりも高速で回転可能である、放射線源と
を備える、システム。
(項目27)
前記内側構台に沿って移動可能に配列される単一光子放出検出器をさらに備える、項目26に記載のシステム。
(項目28)
前記放射線源は、コリメータを備える、項目27に記載のシステム。
(項目29)
前記システムは、感知モードと、発射モードとを備え、該感知モードにおいて、前記複数の陽電子放出検出器は、前記放射線源を遮蔽し、該発射モードにおいて、該放射線源は、遮蔽されずに、放射線を前記患者領域に印加可能である、項目26に記載のシステム。