(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のアームは、第2のアームガイド及び第2のアームカムのうちの一方を含み、前記第1のアームは、前記第2のアームガイド及び前記第2のアームカムのうちの他方を含み、前記第2のアームカムは、前記作動機構が作動すると、前記第2のアームガイド内を移動するように構成されている、請求項3に記載の器具。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書では、様々な装置、システム、及び/又は方法に対する様々な実施形態について説明する。多数の具体的詳細について説明して、本明細書において説明しかつ添付図面に示すような実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用についての十分な理解をもたらす。しかしながら、当業者には、実施形態は、そのような具体的詳細がなくても実施され得ることが理解される。他の事例では、本明細書において説明した実施形態を曖昧にしないようにするために、周知の動作、構成要素、及び要素については詳細に説明していない。当業者は、本明細書で説明及び図示した実施形態は、非限定的な例であることを理解し、それゆえ、本明細書で開示した具体的な構造及び機能に関する詳細は、代表的なものとし得ること、かつ必ずしも実施形態の範囲を限定するものではないことを認識し得る。
【0011】
本明細書を通して、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」などへの言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。それゆえ、本明細書全体の複数の箇所における語句「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「一実施形態において」又は「実施形態において」などの出現は、必ずしも全て同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせられ得る。それゆえ、一実施形態に関連して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、全体的に又は一部分において、1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と、制限なく、組み合わせられ得る。これは、そのような組み合わせが非論理的又は非機能的ではないことを考慮して行われる。
【0012】
ここで図面を参照して説明すると同様の参照符号を使用して、様々な図において同一又は同様の構成要素を特定し、
図1は、容器を保持する器具20(図示せず)の等角図であり、器具20は、本開示の実施形態による挿入位置にある。
図2は、維持位置にある器具20の等角図である。器具20は、使用者又はシステムによって作動されると、挿入位置から維持位置(又はそれらの間の任意の位置)まで動くように構成され得る。器具20はまた、使用者又はシステム(例えば、限定されるものではないが、ばね仕掛けのロッカーアーム又はスイッチ起動式モータ)によって作動されると、維持位置から挿入位置(又はそれらの間の任意の位置)まで動くように構成され得る。
【0013】
器具20は、容器又は飲料を受け入れるように構成された中心開口21を画成し、開口21は、使用者が調整可能である。
図1〜2に示すように、開口21のサイズは、器具20が挿入位置と維持位置との間で動くにつれて変化する。挿入位置(
図1)にあるとき、開口21は、挿入径22を有する。維持位置(
図2)にあるとき、開口21’は、挿入径22よりも小さい維持径22’を有する。そのようなものとして、器具20は、挿入位置、維持位置、又はそれらの間の任意の中間位置に関連付けられた直径を有する容器を収容できる。ひとたび容器又は飲料が器具20に挿入されたら、器具20は、挿入位置から維持位置の方へ動かされ得る。容器又は飲料は、そのサイズに依存して、器具20が、
図2に示す維持位置へと完全に動いてしまわないようにし得る(すなわち、容器は、器具20が中間位置にのみ到達するようにし得る)。ひとたび器具20が維持位置(又は中間位置)になったら、容器は、器具20を挿入位置に動かす必要なく、繰り返し取り外されて再挿入され得る。
【0014】
図3は、器具20の分解等角図である。器具20は、維持機構23、作動機構24、及びレセプタクル26を含み得る。維持機構23は中心開口21を含み、かつ縦方向の軸28、及び挿入位置(
図1)と維持位置(
図2)との間で可動である絞り30を含み得る。絞り30は、レベル36、38に配置された複数のアーム32、34を含み得る。レベル36にあるアーム32は、作動機構24とレベル38のアーム34との間に軸方向に配置され得る。レベル38のアーム34は、レベル36のアーム32とレセプタクル26との間に軸方向に配置され得る。より詳細に示すように、レベル36のアーム32は、複数のアーム32
1~3を含んでもよく、レベル38のアーム34は、複数のアーム34
1~3を含んでもよい。
【0015】
下記で、器具20の様々な構成要素について詳細に説明する。その後、本開示では、どのように様々な構成要素を組み立てて器具20を形成するかについて説明する。最後に、本開示では、どのように器具20が動作するか、その様々な構成要素がどのように互いに相互作用しあうかについて説明する。
【0016】
図4A〜4Cは、器具20のレセプタクル26の様々な図を示す。レセプタクル26は、開口58を画成し、かつベース60と、側壁62と、フランジ64と、フランジ64に配置された旋回軸54
1~3、56
1~3と、ストッパー66
1~3とを含み得る。ベース60は、容器を支えるように構成され得る。側壁62は、ベース60から軸方向に延在し、かつ全体的にシリンダー形状とし得る。側壁62はキャビティ68を画成し、そのキャビティに容器は存在し得る。フランジ64は、作動機構24と、絞り30のアーム32
1~3、34
1~3(
図3に示す)とを支えるように構成され得る。フランジ64は、ベース60とは反対側のレセプタクル26の縦方向の端70に配置され得る。旋回軸54
1~3、56
1~3は、全体的にシリンダー形状としてもよく、フランジ64の円周部65に等距離に配置され得る。ストッパー66
1~3は、作動機構24が回転しすぎないようにするように構成され得る。図示の実施形態においては、ストッパー66
1~3は、フランジ64から半径方向外側に突出し、かつフランジ64の外周に等距離に配置される。
【0017】
図5A〜5Dは、アーム34
1の様々な図を示す。図示の実施形態において、アーム34
2、3はアーム34
1と同一である。しかしながら、他の実施形態においては、絞り30のレベル38のアーム34
1~3は、(形状及び/又は機能において)互いに同一でなくてもよい。アーム34
1は、半径方向内側に旋回して容器に接触するように構成される。図示の実施形態において、アーム34
1は、一般的に、形状が湾曲していてもよく、上面72
1と、容器に接触するように構成された内縁74
1と、内縁74
1に対向する外縁76
1と、開口部78
1と、外縁76
1から半径方向内側に延在するスロット80
1と、アームガイド82
1とを含み得る。スロット80
1は、一般的に、アーム34
1の中間点84
1とアーム34
1の縦方向の端86
1との間に配置され得る。アームガイド82
1は、縦方向の端88
1、88’
1を有し得る。アームガイド82
1はまた、貫通孔としてもよく、スロット80
1とアーム34
1の縦方向の端90
1との間に配置され得る。アームガイド82
1はまた、湾曲していてもよい。当業者は、アームガイド82
1~3の寸法、曲率、及び位置決めは、いくつかの依存関係を有し得る、すなわち、特に、アーム32
1~3、34
1~3のサイズと、維持位置及び挿入位置に関する所望の直径と、器具を作動させるために使用者又はシステムから必要とされる作動力とを有し得ることを理解する。さらに、アームガイド82
1~3を形状及びサイズが同一であるとして示すが、アームガイドは、所望の作動に応じた、異なる形状及びサイズのものとしてもよい。
【0018】
図6A〜6Dは、アーム32
1の様々な図を示す。図示の実施形態において、アーム32
2、3はアーム32
1と同一である。しかしながら、他の実施形態においては、絞り30のレベル36のアーム32
1~3は、(形状及び/又は機能において)互いに同一でなくてもよい。アーム32
1は、半径方向内側に旋回して容器と接触するように構成される。図示の実施形態において、アーム32
1は、一般的に、形状が湾曲していてもよく、上面96
1と、底面98
1と、容器と接触するように構成された内縁100
1と、開口部102
1と、上面96
1から軸方向に上方に突出する作動カム104
1と、底面98
1から軸方向に下方に突出するアームカム106
1とを含み得る。シリンダー形状とし得る作動カム104
1は、作動機構24(
図3に示す)と係合するように構成され得る。作動カム104
1は、アーム32
1の縦方向の端108
1に配置されてもよく、開口部102
1は、縦方向の端108
1とは反対側のアーム32
1の縦方向の端110
1に配置されてもよい。アームカム106
1は、全体的にシリンダー形状としてもよく、アーム32
1の下側でアーム34
1と係合するように構成され得る。アームカム106
1は、一般的に、アーム32
1の中間点116
1とアーム32
1の縦方向の端110
1との間に配置され得る。
【0019】
図7は、作動機構24の底面等角図である。作動機構24は、使用者又はシステムが、アーム32
1~3、34
1~3を、挿入位置及び維持位置の一方(又はそれらの間の中間位置)を取るように動かすことができるように、構成される。図示の実施形態において、作動機構24は輪136である。輪136は、外壁138と、そこに配置されたスロット140
1~3と、取付クリップ142
1~3と、輪136の底面146に形成された作動ガイド144
1~3とを含み得る。スロット140
1~3は、外壁138の周りに等距離に配置され得る。取付クリップ142
1~3は、レセプタクル26に輪136を結合するのを容易にするように構成され得る。取付クリップ142
1~3は、それぞれ、半径方向内側に突出する突起148
1~3を有し得る。作動ガイド144
1~3は、アーム32
1~3にそれぞれ係合するように構成される。作動ガイド144
1~3は、それぞれ、縦方向の端149
1~3、149’
1~3を有し得る。図示の実施形態において、作動ガイド144
1~3は湾曲しており、かつ輪136の底面146上の円周部に等距離に配置されている。実施形態においては、作動ガイド144
1~3の幅150は、4ミリメートルとしてもよく、縦方向の端149
1~3、149’
1~3の内側面の曲率半径152
aは34ミリメートル、外側面の曲率半径152
bは38ミリメートルとし得る。一実施形態においては、縦方向の端149’
1~3と輪136の内縁との間の間隙152
cは、2ミリメートルとし得る。具体的な寸法について述べたが、当業者は、作動ガイド144
1~3の寸法、曲率、及び位置決めは、いくつかの依存関係を有し得る、すなわち、特に、アーム32
1~3のサイズと、維持位置及び挿入位置に対する所望の直径と、器具を作動させるために使用者又はシステムから必要とされる努力とを有し得ることを理解する。さらに、作動ガイド144
1~3を形状及びサイズが同一であるとして示すが、作動ガイドは、所望の作動に依存して、異なる形状及びサイズとしてもよい。
【0020】
ここで、どのように器具20の構成要素を組み立てるかについての説明をする。
図8は、様々な組み立て段階の器具20を示す。レセプタクル26のフランジ64は、アーム32
1~3、34
1~3及び輪136用のベースとしての機能を果たし得る。フランジ64上の各旋回軸54
1~3、56
1~3は、対応するアーム32
1~3、34
1~3をそれぞれ通って延在し得る。図示の実施形態において、絞り30の各アーム32
1~3、34
1~3それぞれに1つの、6個の旋回軸54
1~3、56
1~3がある。しかしながら、他の実施形態においては、1つの旋回軸が、2つ以上のアームを通って延在し得る(また、それらアームの旋回軸の機能を果たし得る)。旋回軸54
1~3は、フランジ64の上面70から測定された高さ147を有し、旋回軸56
1~3は、フランジ64の上面70から測定された高さ148を有する。図示の実施形態において、旋回軸54
1~3の高さ147は、旋回軸56
1~3の高さ148を上回る。なぜなら、旋回軸54
1~3は、アーム32
1~3までと、より遠くに延在するためである。また、図示の実施形態において、旋回軸54
1~3、56
1~3は全て、フランジ64の内径と外径との間の中ほどにあるフランジ64の中心円周部65にある。しかしながら、他の実施形態においては、旋回軸54
1~3、56
1~3は、フランジ64上の様々な点に配置されてもよく、同じ円周部上になくてもよい。
【0021】
アーム34
1~3は、それぞれアーム34
1~3の開口部78
1~3を通した旋回軸56
1~3の挿入によって、それぞれスロット80
3、1、2を通した旋回軸54
1、2、3の挿入によって、フランジ64に結合される。スロット80
1~3は、旋回軸54
1~3がアーム34
1~3を通ってアーム32
1~3まで延在できるように構成され得るだけでなく、輪136が作動されると、アーム34
1~3の案内を支援するようにも構成され得る。ひとたび結合されると、アーム34
1~3は一緒に、フランジ64のかなりの部分の円周部に延在し、間隙151
1~3のみを残す。アーム32
1~3は、それぞれアーム32
1~3の開口部102
1~3を通した旋回軸54
1~3の挿入と、それぞれアーム34
1~3のアームガイド82
1~3へのアーム32
1~3のアームカム106
1~3(
図6C〜6D)の挿入を介して、フランジ64、及びアーム34
1~3に結合される。図示の実施形態において、3個のアームガイド82
1~3があり、各アームガイド82
1~3は、アーム32
1~3のアームカム106
1~3(
図6C〜6D)にそれぞれ対応する。ひとたび結合されると、アーム32
1~3は一緒に、アーム34
1~3の上面の大部分に、また間隙151
1~3に重なり合う。また、図示の実施形態において、アーム32
1~3の縦方向の端は、アーム34
1~3の縦方向の端からオフセットしており、アーム32
1~3の中間点116
1~3が間隙151
1~3の上側を覆って配置されるようにする。間隙のサイズと数は変化し得る。いくつかの実施形態においては、アーム間には間隙がほとんどないか又は全くないとし得る。
【0022】
引き続き
図8を参照して説明すると、輪136は、アーム32
1~3の作動カム104
1~3を輪136の作動ガイド144
1~3(
図7)とそれぞれ位置合わせすることによって、またレセプタクル26のストッパー66
1~3を輪136のスロット140
1~3とそれぞれ位置合わせすることによって、レセプタクル26に結合される。図示の実施形態においては、3個の作動ガイド144
1~3(
図7)があり、各作動ガイド144
1~3は、アーム32
1~3の作動カム104
1~3にそれぞれ対応する。軽微な不整合での組み立てを可能にするために、輪136の作動ガイド144
1~3、アーム32
1~3の作動カム104
1~3のいずれか、又は双方に、テーパ付きの又は半径方向の引き込み部が設けられてもよい。輪136はまた、輪136と一体化されている取付クリップ142
1~3を介してレセプタクル26に結合される。ここで、取付クリップ142
1~3について詳細に説明する。
【0023】
図9は、器具20の一部分の部分的な拡大断面図である。輪136がフランジ64に押し込まれるにつれて、クリップ142
1~3は、半径方向外側へ弓状に反り、その後、半径方向内側に嵌って、突起142
1~3の面152
1~3がフランジ64のリップ153に係合するようにする。ひとたび取り付けられると、輪136の外壁138及び底面146と、フランジ64の上面70とは、挿入位置にあるときに絞り30のアーム32
1~3、34
1~3が存在し得るキャビティ154を画成する。輪136は、クリップ142
1~3を手動で半径方向外側へ弓状に反らして取り外すことによって、フランジ64から切り離され得る。図示の実施形態においては、3個の取付クリップ142
1~3がある。しかしながら、それよりも多数又は少数のクリップを使用してもよい。
【0024】
引き続き
図8を参照して、ここで、どのように器具20が動作するかについて説明する。一実施形態においては、第1の方向155における輪136の回転によって、絞り30のアーム32
1~3、34
1~3が閉じて中心開口21のサイズを小さくするようにする(すなわち、維持位置の方へ)(
図2に示すような)。さらに、第2の反対の方向156における輪136の回転によって、絞り30のアーム32
1~3、34
1~3が開いて、中心開口21のサイズを大きくするようにする(すなわち、挿入位置の方へ)。別の実施形態においては、方向155、156は逆にされる。輪136は、使用者によって手動で回転されても、又は、その代わりに、機械式器具(例えば、ばね仕掛けのロッカーアーム)又は電気機械式器具(スイッチ起動式モータ)を使用して自
動化されてもよい。作動機構24を、輪136を含むとして示すが、作動機構24は、輪136以外の他の形態を取り得る(すなわち、アーム32
1~3、34
1~3の旋回は、他の手段によって作動され得る)。
【0025】
輪136が回転するにつれ、輪136の底面146に配置された作動ガイド144
1~3(
図7)が、対応して、軸28に対して回転する。そのようなものとして、輪136の作動ガイド144
1~3の機構部分によって、アーム32
1~3の作動カム104
1~3を、それぞれ作動ガイド144
1~3内で動かして移動させる。そのような移動によって、アーム32
1~3を、それらそれぞれの旋回軸54
1~3に対して旋回させる。
【0026】
引き続き
図8を参照して説明すると、そのようなアーム32
1~3の旋回の結果、アーム32
1~3の底面98
1~3上のアームカム106
1~3(
図6C〜6D)は、それらそれぞれの旋回アーム32
1~3と一緒に動き、かつそれぞれアーム34
1~3のアームガイド82
1~3内で移動する。そのような移動によって、それらそれぞれの旋回軸56
1~3に対して、アーム34
1~3を旋回させる。さらに、アーム34
1~3が半径方向内側又は外側に旋回する最中、隣接するアーム32
1~3用の旋回軸54
1~3(アーム32
1~3の開口部102
1~3を通って延在する)は、アーム34
1~3のスロット80
1~3内で移動する。例えば、図示の実施形態において、旋回軸54
3は、アーム32
3の開口部102
3を通って延在し、かつアーム34
2のスロット80
2内で移動する。スロット80
1~3内での旋回軸54
1~3のそのような移動は、アーム34
1~3の旋回機構部分を案内するのを支援し得る。動作温度範囲にわたってガイド又はスロットと、カム又は旋回軸との間のクリアランスがなくなるのを回避するために、異なる熱膨張係数を有する材料を、インターフェースの要素として使用してもよい。
【0027】
方向155又は156のいずれかに動かすと、輪136は、フランジ64のストッパー66
1~3と輪のスロット140
1~3との相互作用によって停止する。ストッパー66
1~3は、スロット140
1~3内を、ストッパー66
1~3がスロット140
1~3の端壁それぞれに接触するまで移動する。図示の実施形態においては、輪136は、3個のスロット140
1~3を含む。しかしながら、輪136は、2個以下又は4個以上のストッパー66
1~3を含んでもよいことを当業者は理解する。さらに、ストッパー対スロットの比は、1対1でなくてもよい。さらに、スロット140
1~3を備えるか、又は備えないストッパー66
1~3が、その代わりに、輪136の外壁138の内部に配置され得る。
【0028】
動作中、アーム32
1~3、34
1~3は同期して動き、容器とレセプタクル26の側壁62及び/又は輪136の内縁との間のクリアランスを閉鎖し、それにより、上から見てすっきりとした外観を生成し、かつ物体がそれらの間に落ちないようにする。
【0029】
図示の実施形態において、フランジ64は、輪136及び絞り30に対して静止している。そのようなものとして、フランジ64の上面70から軸方向に突出する旋回軸54
1~3、56
1~3はまた、絞り30に対して静止している。レセプタクル26と一体化しているとしてフランジ64を示すが、フランジ64は、レセプタクル26とは別個の構成要素とし得ること、また器具20は、レセプタクル26及び/又はベース60を備えずに設けられ、所望の通り、別個のカップホルダーに組み立てられ得ることを当業者は理解する。
【0030】
挿入位置では、アーム32
1~3の作動カム104
1~3は、輪136にある作動ガイド144
1~3の縦方向の端149
1~3にそれぞれ配置される(縦方向の端149
1に関しては
図7を参照)。維持位置では、作動カム104
1~3は、作動ガイド144
1~3の縦方向の端149’
1~3に配置される(縦方向の端149’
1に関しては
図7を参照)。縦方向の端149
1~3、149’
1~3は、器具20が挿入位置及び維持位置のそれぞれにあるときの作動カム104
1~3の位置に対応するが、作動ガイド144
1~3内の他の位置が、挿入位置及び維持位置に対応してもよい。さらに、作動ガイド144
1~3を輪136に形成されているとして示し、かつ作動カム104
1~3をアーム32
1~3に配置されているとして示すが、当業者は、この配置構成を逆にしてもよい(すなわち、作動ガイド144
1~3がアーム32
1~3に形成され、及び作動カム104
1~3が輪136上に配置されてもよい)ことを理解する。
【0031】
図5Bを参照して説明すると、挿入位置において、アーム32
1のアームカム106
1は、アーム34
1のアームガイド82
1の縦方向の端88
1に配置される。維持位置では、アームカム106
1は、アームガイド82
1の縦方向の端88’
1に配置される(アームカム106
1は
図6C及び
図6Dに示す)。図示の実施形態において、アームカム106
2、3は、(挿入位置及び維持位置にあるとき)アームガイド82
2、3内に同様に位置決めされる。アームガイド82
1~3をアーム34
1~3それぞれに形成されているとして示し、アームカム106
1~3をアーム32
1~3それぞれに配置されているとして示すが、当業者は、この配置構成を逆にしてもよい(すなわち、アームガイド82
1~3はアーム32
1~3に形成され、アームカム106
1はアーム34
1~3上に配置されてもよい)ことを理解する。
【0032】
図示の実施形態において、レベル36のアーム32
1~3及びレベル38のアーム34
1~3は、開口21、21’(それゆえ、直径22、22’、
図1及び
図2に示す)を画成し、各アーム32
1~3、34
1~3のかなりの部分が容器又は飲料に接触するようにする。しかしながら、他の実施形態においては、複数のアーム32
1~3又は複数のアーム34
1~3のいずれかが、容器に接触して開口21’を画成してもよい(例えば、アーム32
1~3は、アーム34
1~3それぞれの機構部分を作動させるが、容器には接触しなくてもよい)ことを当業者は理解する。さらに、図示の実施形態において、輪136の回転によって、レベル36のアーム32
1~3の機構部分のそれぞれを作動させ、アーム32
1~3は、対応して、レベル38のアーム34
1~3の機構部分をそれぞれ作動させる。しかしながら、当業者は、作動の流れを逆にしてもよい(すなわち、輪136は、アーム34
1~3の機構部分を作動させ、アーム34
1~3は、アーム32
1~3の機構部分を作動させてもよい)ことを理解する。
【0033】
さらに、図示の実施形態は、作動機構24を、最上位にある(絞り30に対して)輪136であるとして示すが、作動機構24は、最低位にあってもよい(絞り30に対して)。例えば、限定されるものではないが、作動機構24は、レセプタクル26(又はその一部分)としてもよく、その代わりに、旋回軸54
1~3、56
1~3は、絞り30に対して固定され得る輪136から軸方向に下方に突出し得る。
【0034】
図示の実施形態は、一般的に、上部及び下部アームの各対に対する2対のカム及びガイド(1つの対は輪136及びアーム32
1に関連付けられ、別の対はアーム32
1及びアーム34
1に関連付けられる)を示すが、様々な構成要素の間で、より多くの対のカム及びガイドを使用して、絞り30の開閉を容易にし得ることを当業者は理解する。さらに、作動機構24から2レベルの絞り30までの同じ作動の流れを生成するために(カム及びガイド以外の)他の機械的構成要素を使用してもよい。さらに、絞り30を、2つのレベルを有するとして示すが、より多くのレベルを使用してもよい。
【0035】
図10は、挿入位置にある器具20の単純化した部分的な断面図である。図示の通り、アーム32
1~3は、概して水平なベース面158に平行な面156において移動し、アーム34
1~3は、面156(及びベース面158)に平行な面160において移動し得る。他の実施形態においては、アーム32
1~3及びアーム34
1~3は、互いに対して、又はベース面158に対して平行ではない面において移動し得る。例えば限定されるものではないが、面156、160は、ベース面158に対して、ある角度をなしてもよい。
【0036】
上記の多数の実施形態は、当該技術分野で公知の1つ以上の問題を解決する。
【0037】
上記では、ある程度詳細に、いくつかの実施形態のみを説明したが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、開示の実施形態に多数の変更を行うことができる。全ての方向に関する指示(例えば、プラス、マイナス、上方、下方、上向き、下向き、左、右、左方向、右方向、最上、底、上側、下側、垂直、水平、時計回り、及び反時計回り)は、本開示の読者の理解を支援するように、特定するために使用されるにすぎず、特に、実施形態の位置、向き、又は使用に関して限定するものではない。接合に関する指示(例えば、取り付けられた、結合された、接続されたなど)は、広範に解釈され、複数の要素の接続部と、複数の要素間の相対機構部分との間の中間部材を含み得る。そのようなものとして、接合に関する指示は、必ずしも、2つの要素が直接接続/結合され、互いに固定されていることを暗示しない。上記の説明に含まれる又は添付図面に示される全ての事項は、説明にすぎず、限定ではないと解釈されるものとする。詳細又は構造における変更は、添付の特許請求の範囲において定義されるような本発明から逸脱せずに、行われ得る。
【0038】
参照することにより本書に援用されると記載される任意の特許、出版物、又は他の開示の材料は、全体的に又は一部分において、援用された材料が、本開示で説明する既存の定義、記述、又は他の開示の材料と矛盾しない範囲においてのみ、本書に援用される。そのようなものとして、及び必要な範囲で、本書において明白に説明されるような本開示は、本願明細書に援用するいずれの矛盾する材料にも優先する。参照することにより本書に援用されると記載されるが、本願明細書に記載する既存の定義、記述、又は他の開示の材料と矛盾する、任意の材料、又はその一部分は、援用された材料と既存の開示の材料との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、援用される。
【0039】
1つ以上の特定の実施形態を図示しかつ説明したが、当業者には、本教示の趣旨及び範囲から逸脱せずに、様々な変更及び修正を行い得ることを理解されたい。