(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記循環搬送部における用紙ジャム発生時において、前記循環搬送部におけるジャム発生位置より上流側の用紙を搬送時より短い間隔で停止するよう前記循環搬送部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0015】
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。
図2は、
図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、
図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、
図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
【0017】
図1において太線で示す経路が、印刷媒体である用紙Pが搬送される搬送経路である。搬送経路のうち、実線で示す経路が印刷経路RP、一点鎖線で示す経路が循環経路RC、破線で示す経路が排紙経路RD、二点鎖線で示す経路が外部給紙経路RS1および内部給紙経路RS2である。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
【0018】
図1、
図2に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、給紙部2と、循環搬送部3と、印刷部4と、排紙部5と、切替部6と、操作パネル7と、制御部8と、各部を収納または保持する筐体9とを備える。
【0019】
給紙部2は、循環搬送部3に給紙する。給紙部2は、外部給紙部11と、内部給紙部12とを備える。
【0020】
外部給紙部11は、筐体9の外部に一部が露出して積載された用紙Pを給紙する。外部給紙部11は、外部給紙台21と、外部給紙ローラ22と、外部給紙駆動部23と、用紙センサ24とを備える。
【0021】
外部給紙台21は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。外部給紙台21は、一部が筐体9の外部に露出して設置されている。
【0022】
外部給紙ローラ22は、外部給紙台21に積層された用紙Pを1枚ずつ取り出すとともに、後述のレジストローラ31へ搬送する。外部給紙経路RS1は、その下流端が、後述の縦搬送ローラ39とレジストローラ31との間において、循環経路RCに接続されている。外部給紙ローラ22により外部給紙台21から取り出された用紙Pは、外部給紙経路RS1から循環経路RCへ送られ、レジストローラ31に到達する。
【0023】
外部給紙駆動部23は、外部給紙ローラ22を回転駆動させる。外部給紙駆動部23は、モータを有する。
【0024】
用紙センサ24は、外部給紙経路RS1に沿って搬送される用紙Pを検出する。また、用紙センサ24は、後述の縦搬送ローラ39とレジストローラ31との間の循環経路RCに沿って搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ24は、外部給紙経路RS1の下流部に配置されている。
【0025】
内部給紙部12は、筐体9の内部に積載された用紙Pを給紙する。内部給紙部12は、2つの内部給紙台26と、2対の内部給紙ローラ27と、3対の内部給紙搬送ローラ28と、内部給紙駆動部29と、用紙センサ30a〜30cとを備える。
【0026】
内部給紙台26は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。内部給紙台26は、筐体9の内部に配置されている。
【0027】
内部給紙ローラ27は、内部給紙台26に積層された用紙Pを1枚ずつ取り出す。
【0028】
内部給紙搬送ローラ28は、内部給紙ローラ27により内部給紙台26から取り出された用紙Pを後述の縦搬送ローラ39へ搬送する。内部給紙搬送ローラ28は、内部給紙経路RS2に沿って配置されている。内部給紙経路RS2は、その下流端が、後述の最下流の水平搬送ローラ37と縦搬送ローラ39との間において、循環経路RCに接続されている。内部給紙搬送ローラ28により搬送される用紙Pは、内部給紙経路RS2から循環経路RCへ送られ、縦搬送ローラ39に到達する。
【0029】
内部給紙駆動部29は、内部給紙ローラ27および内部給紙搬送ローラ28を回転駆動させる。内部給紙駆動部29は、複数のモータを有する。
【0030】
用紙センサ30a〜30cは、内部給紙経路RS2に沿って搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ30a〜30cは、3対の内部給紙搬送ローラ28のそれぞれの下流側近傍に配置されている。
【0031】
循環搬送部3は、給紙部2により給紙された用紙Pを循環経路RCに沿って印刷部4へ搬送する。また、循環搬送部3は、両面印刷時に片面印刷後の用紙Pを、後述のベルトプラテン46の下流端から上流端へ、ベルトプラテン46の下方を通って、循環経路RCに沿って搬送する。循環搬送部3は、レジストローラ31と、レジスト駆動部32と、2対の中間搬送ローラ33と、中間搬送駆動部34と、反転ローラ35と、反転駆動部36と、4対の水平搬送ローラ37と、水平搬送駆動部38と、縦搬送ローラ39と、縦搬送駆動部40と、用紙センサ41a〜41eとを備える。
【0032】
レジストローラ31は、外部給紙ローラ22または縦搬送ローラ39から搬送されてきた用紙Pを後述のベルトプラテン46へ搬送する。レジストローラ31は、循環経路RCの下流端部に配置されている。
【0033】
レジスト駆動部32は、レジストローラ31を回転駆動させる。レジスト駆動部32は、モータを有する。
【0034】
中間搬送ローラ33は、両面印刷時に片面印刷後の用紙Pを反転ローラ35へ搬送する。2対の中間搬送ローラ33は、後述のベルトプラテン46と反転ローラ35との間の循環経路RCに沿って配置されている。
【0035】
中間搬送駆動部34は、中間搬送ローラ33を回転駆動させる。中間搬送駆動部34は、モータを有する。
【0036】
反転ローラ35は、中間搬送ローラ33により搬送されてきた用紙Pをスイッチバックすることで表裏反転する。反転ローラ35は、循環経路RCに沿って、中間搬送ローラ33の下流側に配置されている。
【0037】
反転駆動部36は、反転ローラ35を回転駆動させる。反転駆動部36は、モータを有する。
【0038】
水平搬送ローラ37は、ベルトプラテン46の下方において、反転ローラ35によりスイッチバックされた用紙Pを縦搬送ローラ39へ搬送する。上流側の3対の水平搬送ローラ37は、ベルトプラテン46の下方の循環経路RCの水平部分に沿って配置されている。最下流の1対の水平搬送ローラ37は、循環経路RCの水平部分の下流側の上昇部分に沿って配置されている。
【0039】
水平搬送駆動部38は、水平搬送ローラ37を回転駆動させる。水平搬送駆動部38は、複数のモータを有する。
【0040】
縦搬送ローラ39は、両面印刷時に水平搬送ローラ37により搬送されてくる片面印刷後の用紙Pをレジストローラ31へ搬送する。また、縦搬送ローラ39は、内部給紙部12により給紙された未印刷の用紙Pをレジストローラ31へ搬送する。縦搬送ローラ39は、循環経路RCの下流域の垂直部分に沿って配置されている。
【0041】
縦搬送駆動部40は、縦搬送ローラ39を回転駆動させる。縦搬送駆動部40は、モータを有する。
【0042】
用紙センサ41a〜41eは、循環経路RCに沿って搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ41aは、レジストローラ31の下流側近傍に配置されている。用紙センサ41bは、上流側の中間搬送ローラ33の下流側近傍に配置されている。用紙センサ41cは、最上流の水平搬送ローラ37の下流側近傍に配置されている。用紙センサ41dは、上流側から3番目の水平搬送ローラ37の下流側近傍に配置されている。用紙センサ41eは、縦搬送ローラ39の下流側近傍に配置されている。
【0043】
印刷部4は、用紙Pを搬送しつつ印刷する。印刷部4は、レジストローラ31の下流側に配置されている。印刷部4は、ベルトプラテン(請求項の印刷搬送部に相当)46と、ヘッドユニット47と、ベルトプラテン昇降部48とを備える。
【0044】
ベルトプラテン46は、レジストローラ31により搬送されてきた用紙Pをベルト上に吸着保持しつつ印刷経路RPに沿って搬送する。ベルトプラテン46による用紙Pの搬送中に後述のインクジェットヘッド51からインクが吐出されることで、用紙Pに画像が印刷される。換言すれば、ベルトプラテン46は、印刷中の用紙Pを搬送する。
【0045】
ベルトプラテン46は、ベルトプラテン昇降部48により、印刷位置と退避位置との間で上下動可能になっている。印刷位置は、印刷を行う際のベルトプラテン46の位置である。印刷位置は、
図1において実線で示すベルトプラテン46の位置であり、ヘッドユニット47の下側近傍にある。退避位置は、印刷位置から下方に退避させたベルトプラテン46の位置である。退避位置は、
図1において破線で示すベルトプラテン46の位置である。
【0046】
ヘッドユニット47は、ベルトプラテン46により搬送される用紙Pにインクを吐出して画像を印刷する。ヘッドユニット47は、複数のインクジェットヘッド51と、ヘッドホルダ52とを備える。
【0047】
インクジェットヘッド51は、前後方向(主走査方向)に沿って配置された複数のノズルを有し、ノズルからインクを吐出する。複数のインクジェットヘッド51は、ベルトプラテン46による用紙Pの搬送方向(左右方向)に沿って並列配置されている。
【0048】
ヘッドホルダ52は、インクジェットヘッド51を保持する。ヘッドホルダ52は、筐体9内の所定位置に固定されている。
【0049】
ベルトプラテン昇降部48は、ベルトプラテン46を印刷位置と退避位置との間で移動させる。ベルトプラテン昇降部48は、ヘッドホルダ52内に配置されている。ベルトプラテン昇降部48は、ワイヤ、プーリ、モータ等を有し、ワイヤによりベルトプラテン46を吊り下げ支持している。ベルトプラテン昇降部48は、モータによりプーリを回転させてワイヤの巻き取りおよび繰り出しを行うことで、ベルトプラテン46を昇降させる。
【0050】
排紙部5は、ベルトプラテン46の下流端から印刷済みの用紙Pを排紙する。排紙部5は、3対の排紙ローラ56と、排紙駆動部57と、用紙センサ58a,58bと、排紙台59とを備える。
【0051】
排紙ローラ56は、ベルトプラテン46から搬送されてくる用紙Pを受け取って排紙台59へ排紙する。排紙ローラ56は、印刷経路RPの下流端から延びる排紙経路RDに沿って配置されている。
【0052】
排紙駆動部57は、排紙ローラ56を回転駆動させる。排紙駆動部57は、モータを有する。
【0053】
用紙センサ58a,58bは、排紙経路RDに沿って搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ58aは、最上流の排紙ローラ56より上流側の排紙経路RDに沿って配置されている。用紙センサ58bは、最下流の排紙ローラ56の上流側近傍に配置されている。
【0054】
排紙台59は、排紙ローラ56により排紙された用紙Pが積載されるものである。排紙台59は、排紙経路RDの下流端に配置されている。
【0055】
切替部6は、ベルトプラテン46からの用紙Pの搬送先を排紙部5と循環搬送部3との間で切り替える。切替部6は、印刷経路RPの下流端であって、循環経路RCおよび排紙経路RDの上流端となる地点に配置されている。切替部6は、排紙誘導方向と循環誘導方向との間で方向が切り替えられる。排紙誘導方向は、ベルトプラテン46から排紙部5へ用紙Pを導く方向である。排紙誘導方向は、
図1において実線で示す切替部6の方向である。循環誘導方向は、ベルトプラテン46から循環搬送部3へ用紙Pを導く方向である。循環誘導方向は、
図1において破線で示す切替部6の方向である。
【0056】
操作パネル7は、各種の入力画面等を表示するとともに、ユーザによる入力操作を受け付ける。操作パネル7は、表示部61と、入力部62とを備える。
【0057】
表示部61は、各種の入力画面等を表示する。表示部61は、液晶表示パネル等を有する。
【0058】
入力部62は、ユーザによる入力操作を受け付け、操作に応じた操作信号を出力する。入力部62は、各種の操作キー、タッチパネル等を有する。
【0059】
制御部8は、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部8は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
【0060】
制御部8は、印刷動作を行う際、給紙部2により用紙Pを給紙し、循環搬送部3およびベルトプラテン46により用紙Pを搬送しつつ、ヘッドユニット47によりインクを吐出して印刷し、印刷された用紙Pを排紙部5により排紙するよう制御する。印刷動作中において、制御部8は、用紙センサ24,30a〜30c,41a〜41e,58a,58bの用紙検出タイミングに基づき、用紙ジャムが発生したか否かを判断する。用紙ジャムが発生したと判断した場合、制御部8は、後述の用紙ジャム対応処理を実行する。
【0061】
次に、印刷装置1の動作について説明する。
【0062】
印刷ジョブが入力されると、制御部8は、印刷動作を実行する。ここで、制御部8は、印刷ジョブに含まれる片面/両面印刷設定情報を取得し、その内容に応じて、片面印刷または両面印刷を実行する。
【0063】
まず、片面印刷について説明する。片面印刷の動作を開始すると、制御部8は、外部給紙部11または内部給紙部12から未印刷の用紙Pを循環搬送部3へ順次給紙するよう給紙部2を制御する。
【0064】
ここで、外部給紙部11から給紙する場合、制御部8は、外部給紙部11から給紙された用紙Pをレジストローラ31によりベルトプラテン46へ搬送するよう制御する。制御部8は、ベルトプラテン46において所定の紙間で各用紙Pが搬送されるようなタイミングで各用紙Pをベルトプラテン46へ順次送り出すよう外部給紙部11およびレジストローラ31を制御する。紙間は、先行の用紙Pの後端と後続の用紙Pの先端との間隔である。
【0065】
内部給紙部12から給紙する場合、制御部8は、内部給紙部12から給紙された用紙Pを縦搬送ローラ39によりレジストローラ31へ搬送し、レジストローラ31によりベルトプラテン46へ搬送するよう制御する。制御部8は、ベルトプラテン46において所定の紙間で各用紙Pが搬送されるようなタイミングで各用紙Pをベルトプラテン46へ順次送り出すよう内部給紙部12、縦搬送ローラ39、およびレジストローラ31を制御する。
【0066】
ベルトプラテン46へ送り出された用紙Pは、ベルトプラテン46において所定の印刷搬送速度で搬送されつつ、インクジェットヘッド51から吐出されるインクにより印刷される。印刷された用紙Pは、排紙誘導方向に向けられた切替部6により排紙経路RDへ導かれ、排紙ローラ56により搬送されて、排紙台59へ排紙される。
【0067】
次に、両面印刷について説明する。両面印刷の場合、制御部8は、片面印刷時の給紙タイミングに対して、各用紙Pの給紙タイミング間の時間が2倍となるタイミングで未印刷の用紙Pを順次給紙するよう給紙部2を制御する。これにより、両面印刷では、各用紙間のレジストローラ31への到達タイミングの間隔が、片面印刷時の2倍になる。
【0068】
ベルトプラテン46へ送り出された未印刷の用紙Pは、ベルトプラテン46により搬送されつつ印刷される。片面印刷後の用紙Pは、循環誘導方向に向けられた切替部6により循環経路RCに導かれ、中間搬送ローラ33により反転ローラ35へ搬送される。反転ローラ35において、用紙Pは、スイッチバックされる。次いで、用紙Pは、水平搬送ローラ37および縦搬送ローラ39によりレジストローラ31へ搬送される。そして、用紙Pは、レジストローラ31によりベルトプラテン46へ再度送り出される。
【0069】
ここで、片面印刷後の用紙Pは、順次給紙される未印刷の用紙Pと交互にベルトプラテン46に送り出せるタイミングでレジストローラ31へ搬送される。上述のように、両面印刷では、片面印刷の場合に対して、給紙部2から順次給紙される各用紙間のレジストローラ31への到達タイミングの間隔が2倍である。このため、未印刷の用紙Pの間に片面印刷後の用紙Pを挿入し、未印刷の用紙Pの給紙と交互に片面印刷後の用紙Pをベルトプラテン46に送り出すことが可能になっている。
【0070】
片面印刷後の用紙Pは、反転ローラ35によりスイッチバックされたため、未印刷面を上向きにしてベルトプラテン46へ送られる。片面印刷後の用紙Pは、ベルトプラテン46により搬送されつつ未印刷面に印刷される。そして、両面印刷済みの用紙Pは、排紙誘導方向に向けられた切替部6により排紙経路RDへ導かれ、排紙ローラ56により搬送されて、排紙台59へ排紙される。
【0071】
上述のように、両面印刷では、未印刷の用紙Pの給紙と交互に片面印刷後の用紙Pがベルトプラテン46へ送られることで、ベルトプラテン46上で、未印刷の用紙Pの一方の面への印刷と、片面印刷後の用紙Pの未印刷面への印刷とが交互に行われる。これにより、片面印刷時と同等の片面あたりの生産性で両面印刷が行われる。
【0072】
このような両面印刷時には、制御部8は、切替部6の方向を循環誘導方向および排紙誘導方向に交互に切り替えるよう制御する。これにより、ベルトプラテン46から切替部6へ搬送されてくる片面印刷後の用紙Pが循環搬送部3へ導かれ、両面印刷済みの用紙Pが排紙部5へ導かれる。制御部8は、用紙Pの後端が切替部6を抜けるタイミングの理論値に基づき、切替部6の方向の切り替えを行う。切替部6の方向の切り替えは、用紙Pの後端が切替部6を通過してから次の用紙Pの先端が切替部6に到達するまでの間に行われる。
【0073】
循環搬送部3には切替部6に到達する用紙Pが1枚おきに誘導されるため、循環搬送部3では、1枚おきの間隔で用紙Pが搬送される。このため、循環搬送部3では、用紙長さより長い間隔で用紙Pが搬送される。
【0074】
上述のような片面印刷または両面印刷の動作中において、制御部8は、用紙ジャムが発生したか否かを判断する。具体的には、制御部8は、用紙センサ24,30a〜30c,41a〜41e,58a,58bのいずれかで用紙Pの検出タイミングが理論値より閾値以上遅れた場合、用紙ジャムが発生したと判断する。用紙ジャムが発生したと判断すると、制御部8は、用紙ジャム対応処理を実行する。
【0075】
用紙ジャム対応処理について説明する。
図3、
図4は、用紙ジャム対応処理のフローチャートである。
図3、
図4のフローチャートの処理は、用紙ジャムが発生したと判断されたことにより開始となる。
【0076】
図3のステップS1において、制御部8は、発生した用紙ジャムが循環搬送部3での用紙ジャムであるか否かを判断する。
【0077】
ここで、制御部8は、循環搬送部3の用紙センサ41a〜41eのいずれかで用紙ジャムが検出された場合、循環搬送部3での用紙ジャムであると判断する。また、制御部8は、用紙センサ24で循環経路RCを搬送される用紙Pの用紙ジャムが検出された場合も、循環搬送部3での用紙ジャムであると判断する。なお、循環経路RC上の用紙センサ24で検出される位置を通過する用紙Pとしては、内部給紙部12から給紙された未印刷の用紙Pと、循環搬送部3により搬送される片面印刷後の用紙Pとがある。
【0078】
発生した用紙ジャムが循環搬送部3での用紙ジャムであると判断した場合(ステップS1:YES)、ステップS2において、制御部8は、用紙ジャム発生時における切替部6の方向が排紙誘導方向であるか否かを判断する。
【0079】
ここで、両面印刷の場合、ベルトプラテン46から排紙部5へ導かれる両面印刷済みの用紙Pが切替部6を通過中に用紙ジャムが発生した場合に、用紙ジャム発生時における切替部6の方向が排紙誘導方向となる。片面印刷の場合は、印刷動作中の切替部6の方向が常に排紙誘導方向であるため、用紙ジャム発生時における切替部6の方向は排紙誘導方向となる。
【0080】
制御部8は、印刷動作中において切替部6の方向を示す情報を保持しており、その情報に基づき、用紙ジャム発生時における切替部6の方向を判断する。なお、切替部6の方向を検出するセンサを設け、そのセンサの検出結果に基づき、制御部8が用紙ジャム発生時における切替部6の方向を判断するようにしてもよい。
【0081】
用紙ジャム発生時における切替部6の方向が排紙誘導方向であると判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部8は、給紙部2(外部給紙部11または内部給紙部12)を停止する。それとともに、制御部8は、循環搬送部3のジャム発生位置より上流側の部分による用紙搬送を停止する。
【0082】
ここで、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持し、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続する。これにより、これらの部分の用紙Pが排紙される。
【0083】
次いで、ステップS4において、制御部8は、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pの排紙が終了したか否かを判断する。ここで、制御部8は、用紙センサ58bによる検出信号に基づき、排紙が終了したか否かを判断する。排紙が終了していないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御部8は、ステップS4を繰り返す。
【0084】
排紙が終了したと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する。これにより、ベルトプラテン46および排紙部5には残留用紙がない状態で用紙搬送が停止される。
【0085】
次いで、ステップS6において、制御部8は、表示部61に対してジャムエラー表示を行う。具体的には、制御部8は、用紙ジャムの発生を通知するとともに用紙ジャム解除の作業をユーザに促すジャムエラー画面を表示部61に表示させる。これにより、用紙ジャム対応処理が終了となる。
【0086】
ジャムエラー画面には、搬送経路上の残留用紙を除去する手順が表示される。ユーザは、ジャムエラー画面を確認して、印刷装置1から残留用紙を除去することで、用紙ジャムを解除できる。
【0087】
ステップS2において、切替部6の方向が循環誘導方向であると判断した場合(ステップS2:NO)、ステップS7において、制御部8は、給紙部2を停止する。また、制御部8は、循環搬送部3におけるジャム用紙の搬送を停止する。ジャム用紙は、用紙ジャムを起こした用紙Pである。ジャム用紙は、用紙ジャムを検出した用紙センサの上流側において最も下流側の用紙である。制御部8は、循環搬送部3におけるジャム用紙より上流側の用紙Pの搬送は継続する。また、制御部8は、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送も継続する。
【0088】
次いで、ステップS8において、制御部8は、用紙ジャム発生時に切替部6を通過中の用紙Pの後端が切替部6を抜けたか否かを判断する。ここで、制御部8は、当該用紙Pの後端が切替部6を抜けるタイミングの理論値に基づき、切替部6を通過中の用紙Pの後端が切替部6を抜けたか否かを判断する。切替部6を通過中の用紙Pの後端は切替部6を抜けていないと判断した場合(ステップS8:NO)、制御部8は、ステップS8を繰り返す。
【0089】
用紙ジャム発生時に切替部6を通過中の用紙Pの後端が切替部6を抜けたと判断した場合(ステップS8:YES)、ステップS9において、制御部8は、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える。この後、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持する。
【0090】
次いで、ステップS10において、制御部8は、循環搬送部3のジャム用紙より上流側における用紙搬送を停止する。制御部8は、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続する。これにより、これらの部分の用紙Pが排紙される。
【0091】
この後、制御部8は、ステップS4へ進み、以降の処理を実行する。これにより、ベルトプラテン46および排紙部5には残留用紙がない状態で用紙搬送が停止される。そして、ジャムエラー表示が行われ、用紙ジャム対応処理が終了となる。
【0092】
ステップS1において、発生した用紙ジャムが循環搬送部3での用紙ジャムではないと判断した場合(ステップS1:NO)、
図4のステップS11において、制御部8は、発生した用紙ジャムが給紙部2での用紙ジャムであるか否かを判断する。
【0093】
ここで、制御部8は、給紙に使用している外部給紙部11または内部給紙部12で用紙ジャムが発生したと判断した場合、給紙部2での用紙ジャムであると判断する。制御部8は、外部給紙部11の用紙センサ24で外部給紙経路RS1を搬送される用紙Pの用紙ジャムが検出された場合、外部給紙部11で用紙ジャムが発生したと判断する。また、制御部8は、内部給紙部12の用紙センサ30a〜30cのいずれかで用紙ジャムが検出された場合、内部給紙部12で用紙ジャムが発生したと判断する。
【0094】
発生した用紙ジャムが給紙部2での用紙ジャムであると判断した場合(ステップS11:YES)、ステップS12において、制御部8は、用紙ジャム発生時における切替部6の方向が排紙誘導方向であるか否かを判断する。
【0095】
用紙ジャム発生時における切替部6の方向が排紙誘導方向であると判断した場合(ステップS12:YES)、ステップS13において、制御部8は、給紙部2のジャム発生位置より上流側の部分による用紙搬送を停止する。
【0096】
ここで、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持し、給紙部2のジャム発生位置より下流側の部分、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続する。これにより、これらの部分の用紙Pが排紙される。
【0097】
この後、制御部8は、
図3のステップS4へ進み、以降の処理を実行する。これにより、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5には残留用紙がない状態で用紙搬送が停止される。そして、ジャムエラー表示が行われ、用紙ジャム対応処理が終了となる。
【0098】
ステップS12において、切替部6の方向が循環誘導方向であると判断した場合(ステップS12:NO)、ステップS14において、制御部8は、給紙部2のジャム発生位置より上流側の部分による用紙搬送を停止する。制御部8は、給紙部2のジャム発生位置より下流側の部分、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続する。
【0099】
次いで、ステップS15において、制御部8は、用紙ジャム発生時に切替部6を通過中の用紙Pの後端が切替部6を抜けたか否かを判断する。当該用紙Pの後端は切替部6を抜けていないと判断した場合(ステップS15:NO)、制御部8は、ステップS15を繰り返す。
【0100】
用紙ジャム発生時に切替部6を通過中の用紙Pの後端が切替部6を抜けたと判断した場合(ステップS15:YES)、ステップS16において、制御部8は、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える。この後、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持する。これにより、給紙部2のジャム発生位置より下流側の部分、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pが排紙される。
【0101】
この後、制御部8は、
図3のステップS4へ進み、以降の処理を実行する。これにより、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5には残留用紙がない状態で用紙搬送が停止される。そして、ジャムエラー表示が行われ、用紙ジャム対応処理が終了となる。
【0102】
ステップS11において、発生した用紙ジャムが給紙部2での用紙ジャムではないと判断した場合(ステップS11:NO)、ステップS17において、制御部8は、印刷装置1全体における用紙搬送を停止する。具体的には、制御部8は、給紙部2、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送を停止する。
【0103】
ここで、ステップS11で「NO」と判断されるのは、発生した用紙ジャムが循環搬送部3での用紙ジャムでも給紙部2での用紙ジャムでもないと判断された場合である。発生した用紙ジャムが循環搬送部3での用紙ジャムでも給紙部2での用紙ジャムでもない場合、発生した用紙ジャムは排紙部5での用紙ジャムである。制御部8は、排紙部5の用紙センサ58a,58bのいずれかで用紙ジャムが検出された場合、排紙部5での用紙ジャムであると判断する。
【0104】
排紙部5での用紙ジャムの発生により、ステップS17で用紙搬送が停止されると、ベルトプラテン46に用紙Pが残留する。
【0105】
次いで、ステップS18において、制御部8は、ベルトプラテン46を退避位置へ下降させる。これにより、ベルトプラテン46とヘッドユニット47との間に、ベルトプラテン46から残留用紙を除去するための作業スペースが確保される。この後、制御部8は、
図3のステップS6へ進み、ジャムエラー表示を行う。これにより、用紙ジャム対応処理が終了となる。
【0106】
なお、用紙ジャム発生時における切替部6の方向が循環誘導方向である場合において、切替部6を通過中の用紙Pがジャム用紙である場合がある。この場合、切替部6を通過中の用紙Pを動かせず、切替部6を排紙誘導方向に切り替えることはできない。このため、切替部6より上流側の用紙Pを排紙することができない。したがって、このような用紙ジャムが発生した場合、制御部8は、排紙部5以外における用紙搬送を停止し、ジャムエラー表示を行う。この場合、ベルトプラテン46に用紙Pが残留するため、制御部8は、ベルトプラテン46を退避位置へ下降させる。これにより、ベルトプラテン46とヘッドユニット47との間に、ベルトプラテン46から残留用紙を除去するための作業スペースが確保される。
【0107】
次に、具体例を用いて用紙ジャム対応処理を説明する。
【0108】
まず、第1具体例として、循環搬送部3での用紙ジャム発生時に切替部6の方向が排紙誘導方向である場合における用紙ジャム対応処理の一例を説明する。
【0109】
図5は、第1具体例における用紙ジャム発生時の用紙の配置を示す図である。
図5の例は、内部給紙部12から給紙する両面印刷の動作中に用紙センサ24で用紙ジャムが検出されたものである。
【0110】
図5において、太線の実線で示す用紙P1〜P5は、内部給紙部12から順次給紙され、片面が印刷され、切替部6を通過して循環搬送部3へ導かれた後の用紙である。このうち用紙P1は、両面印刷済みであり、排紙誘導方向の切替部6を通過中である。太線の破線で示す用紙P6,P7は、まだ切替部6を通過していない用紙である。用紙P6は、片面印刷後の用紙P1と用紙P2との間に給紙されたものである。用紙P7は、片面印刷後の用紙P2と用紙P3との間に給紙されたものである。
【0111】
制御部8は、
図5の状態で用紙ジャムが発生したと判断すると、循環搬送部3においてジャム発生位置である用紙センサ24より上流側の部分における用紙搬送を停止するよう制御する(
図3のステップS3)。また、制御部8は、内部給紙部12の動作を停止する(
図3のステップS3)。
【0112】
また、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持するとともに、循環搬送部3の用紙センサ24より下流側の部分(レジストローラ31)、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送を継続するよう制御する。これにより、用紙P1,P6,P2が排紙される。用紙P1,P6,P2の排紙が終了すると(
図3のステップS4:YES)、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する(
図3のステップS5)。
【0113】
この結果、
図6に示す状態で用紙搬送が停止される。用紙P1,P6,P2が排紙されたので、用紙ジャムが発生した時点の
図5の状態ですべての用紙搬送を停止する場合より、残留用紙が減少する。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ジャム解除の作業のためにベルトプラテン46を下降させる必要がない。このため、循環搬送部3の水平搬送部分から残留用紙を取り除く作業のためのスペースを確保できる。
【0114】
次に、第2具体例として、循環搬送部3での用紙ジャム発生時に切替部6の方向が排紙誘導方向である場合における用紙ジャム対応処理の他の例を説明する。
【0115】
図7は、第2具体例における用紙ジャム発生時の用紙の配置を示す図である。
図7の例は、内部給紙部12から給紙する片面印刷の動作中に用紙センサ24で用紙ジャムが検出されたものである。
【0116】
図7において、用紙P1,P2,…は、内部給紙部12から順次給紙され、ベルトプラテン46で搬送されつつ片面印刷され、排紙誘導方向に設定された切替部6により排紙部5へ導かれて排紙されるものである。
【0117】
制御部8は、
図7の状態で用紙ジャムが発生したと判断すると、循環搬送部3においてジャム発生位置である用紙センサ24より上流側の部分における用紙搬送を停止するよう制御する(
図3のステップS3)。また、制御部8は、内部給紙部12の動作を停止する(
図3のステップS3)。
【0118】
また、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持するとともに、循環搬送部3の用紙センサ24より下流側の部分(レジストローラ31)、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送を継続するよう制御する。これにより、用紙P1〜P4が排紙される。用紙P1〜P4の排紙が終了すると(
図3のステップS4:YES)、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する(
図3のステップS5)。
【0119】
この結果、
図8に示す状態で用紙搬送が停止される。用紙P1〜P4が排紙されたので、用紙ジャムが発生した時点の
図7の状態ですべての用紙搬送を停止する場合より、残留用紙が減少する。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ジャム解除の作業のためにベルトプラテン46を下降させる必要はない。
【0120】
次に、第3具体例として、循環搬送部3での用紙ジャム発生時に切替部6の方向が循環誘導方向である場合における用紙ジャム対応処理の一例を説明する。
【0121】
図9は、第3具体例におけるジャム発生時の用紙Pの配置を示す図である。
図9の例は、内部給紙部12から給紙する両面印刷の動作中に用紙センサ24で用紙ジャムが検出されたものである。
【0122】
図9において、用紙P1〜P5は、
図5の例と同様に、内部給紙部12から順次給紙され、片面が印刷され、切替部6を通過して循環搬送部3へ導かれた後の用紙である。このうち用紙P1は、両面印刷済みであり、切替部6により排紙部5へ導かれたものである。用紙P6は、片面印刷後の用紙P1と用紙P2との間に内部給紙部12から給紙されたものである。用紙P6は、片面印刷された後、循環誘導方向の切替部6を通過中である。用紙P7は、片面印刷後の用紙P2と用紙P3との間に給紙されたものである。用紙P8は、片面印刷後の用紙P3と用紙P4との間に給紙されるものである。
【0123】
制御部8は、
図9の状態で用紙ジャムが発生したと判断すると、内部給紙部12の動作を停止する。また、制御部8は、縦搬送ローラ39を停止することで、ジャム用紙である用紙P3の搬送を停止する(
図3のステップS7)。また、制御部8は、ジャム用紙である用紙P3の搬送を停止する(
図3のステップS7)。すなわち、制御部8は、縦搬送ローラ39を停止する。制御部8は、他の部分の用紙搬送は継続する。そして、制御部8は、用紙P6の後端が切替部6を抜けると(
図3のステップS8:YES)、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える。この後、制御部8は、循環搬送部3の用紙P3より上流側における用紙搬送を停止するよう制御する(
図3のステップS9)。すなわち、制御部8は、中間搬送ローラ33、反転ローラ35、および水平搬送ローラ37を停止する。
【0124】
また、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持しつつ、循環搬送部3の用紙センサ24より下流側の部分(レジストローラ31)、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送を継続するよう制御する。これにより、用紙P1,P2,P7が排紙される。用紙P1,P2,P7の排紙が終了すると(
図3のステップS4:YES)、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する(
図3のステップS5)。
【0125】
この結果、
図10に示す状態で用紙搬送が停止される。用紙P1,P2,P7が排紙されたので、用紙ジャムが発生した時点の
図9の状態で用紙搬送を停止する場合より、残留用紙が減少する。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ジャム解除の作業のためにベルトプラテン46を下降させる必要がない。このため、循環搬送部3の水平搬送部分から残留用紙を取り除く作業のためのスペースを確保できる。
【0126】
ここで、第3具体例において、循環搬送部3のジャム用紙である用紙P3より上流側における用紙搬送を停止するのは、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替えた直後でなくてもよい。前述のように、循環搬送部3では用紙長さより長い間隔で用紙が搬送されるため、例えば、用紙P3より上流側では、用紙ジャム発生時点から用紙長さ分だけ搬送を継続した後に停止するようにしてもよい。
図10は、この場合の例を示している。
【0127】
次に、第4具体例として、給紙部2での用紙ジャム発生時に切替部6の方向が排紙誘導方向である場合における用紙ジャム対応処理の一例を説明する。
【0128】
図11は、第4具体例における用紙ジャム発生時の用紙の配置を示す図である。
図11の例は、内部給紙部12の上側の内部給紙台26から給紙する片面印刷の動作中に用紙センサ30bで用紙ジャムが検出されたものである。
【0129】
図11において、用紙P1,P2,…は、内部給紙部12の上側の内部給紙台26から順次給紙され、ベルトプラテン46で搬送されつつ片面印刷され、排紙誘導方向に設定された切替部6により排紙部5へ導かれて排紙されるものである。
【0130】
制御部8は、
図11の状態で用紙ジャムが発生したと判断すると、内部給紙部12においてジャム発生位置である用紙センサ30bより上流側における用紙P6の搬送を停止する(
図4のステップS13)。
【0131】
また、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持するとともに、内部給紙部12の用紙センサ30bより下流側の部分(最下流の内部給紙搬送ローラ28)、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送を継続するよう制御する。これにより、用紙P1〜P5が排紙される。用紙P1〜P5の排紙が終了すると(
図3のステップS4:YES)、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する(
図3のステップS5)。
【0132】
この結果、
図12に示す状態で用紙搬送が停止される。用紙P1〜P5が排紙されたので、用紙ジャムが発生した時点の
図11の状態で用紙搬送を停止する場合より、残留用紙が減少する。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ジャム解除の作業のためにベルトプラテン46を下降させる必要はない。
【0133】
次に、第5具体例として、給紙部2での用紙ジャム発生時に切替部6の方向が排紙誘導方向である場合における用紙ジャム対応処理の他の例を説明する。
【0134】
図13は、第5具体例における用紙ジャム発生時の用紙の配置を示す図である。
図13の例は、内部給紙部12の上側の内部給紙台26から給紙する両面印刷の動作中に用紙センサ30cで用紙ジャムが検出されたものである。
【0135】
図13において、用紙P1〜P5は、
図9の例と同様に、内部給紙部12から順次給紙され、片面が印刷され、切替部6を通過して循環搬送部3へ導かれた後の用紙である。このうち用紙P1は、両面印刷済みであり、切替部6により排紙部5へ導かれたものである。用紙P6は、片面印刷後の用紙P1と用紙P2との間に内部給紙部12から給紙されたものである。用紙P6は、片面印刷された後、循環誘導方向の切替部6を通過中である。用紙P7は、片面印刷後の用紙P2と用紙P3との間に給紙されたものである。用紙P8は、片面印刷後の用紙P3と用紙P4との間に給紙されるものである。
【0136】
制御部8は、
図13の状態で用紙ジャムが発生したと判断すると、給紙部2においてジャム発生位置である用紙センサ30cより上流側における用紙P8の搬送を停止する(
図4のステップS14)。ここで、この例では、ジャム発生位置が内部給紙部12の最下流部にある用紙センサ30cの位置であるため、内部給紙部12全体の動作が停止される。
【0137】
制御部8は、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続する。そして、制御部8は、用紙P6の後端が切替部6を抜けると(
図4のステップS15:YES)、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える(
図4のステップS16)。この後、制御部8は、切替部6を排紙誘導方向に維持しつつ、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5による用紙搬送は継続するよう制御する。これにより、用紙P1〜P7が排紙される。用紙P1〜P7の排紙が終了すると(
図3のステップS4:YES)、制御部8は、用紙搬送を継続していた部分の用紙搬送動作を終了する(
図3のステップS5)。
【0138】
この結果、
図14に示す状態で用紙搬送が停止される。用紙P1〜P7が排紙されたので、用紙ジャムが発生した時点の
図13の状態で用紙搬送を停止する場合より、残留用紙が減少する。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ジャム解除の作業のためにベルトプラテン46を下降させる必要はない。
【0139】
以上説明したように、印刷装置1では、制御部8は、循環搬送部3における用紙ジャム発生時において、切替部6の方向が排紙誘導方向である場合、その方向を維持し、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pを排紙するよう制御する。切替部6の方向が循環誘導方向である場合、制御部8は、切替部6を通過中の用紙Pを当該用紙Pが切替部6を抜けるまでベルトプラテン46および循環搬送部3により搬送した後、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える。そして、制御部8は、循環搬送部3のジャム発生位置より下流側の部分、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pを排紙するよう制御する。
【0140】
また、制御部8は、給紙部2における用紙ジャム発生時において、切替部6の方向が排紙誘導方向である場合、その方向を維持し、給紙部2のジャム発生位置より下流側の部分、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pを排紙するよう制御する。切替部6の方向が循環誘導方向である場合、制御部8は、切替部6を通過中の用紙Pを当該用紙Pが切替部6を抜けるまでベルトプラテン46および循環搬送部3により搬送した後、切替部6の方向を排紙誘導方向に切り替える。そして、制御部8は、給紙部2のジャム発生位置より下流側の部分、循環搬送部3、ベルトプラテン46、および排紙部5の用紙Pを排紙するよう制御する。
【0141】
これにより、循環搬送部3または給紙部2で用紙ジャムが発生した場合において、用紙ジャムが発生した時点で用紙搬送を停止する場合より、残留用紙を減少させることができる。また、ベルトプラテン46上に残留用紙がないため、ベルトプラテン46上の残留用紙を除去するためにベルトプラテン46を下降させる必要がない。このため、他の部分、具体的には循環搬送部3の水平搬送部分から残留用紙を取り除く作業のためのスペースを確保できる。この結果、用紙ジャム発生後の残留用紙を除去する作業を容易にすることができる。
【0142】
なお、制御部8は、循環搬送部3における用紙ジャム発生時において、循環搬送部3におけるジャム発生位置より上流側の用紙Pを搬送時より短い間隔で停止するように循環搬送部3を制御してもよい。
【0143】
例えば、
図10に示した例では、用紙P3と用紙P4との間は搬送時より短い間隔になっているが、用紙P4と用紙P5との間、および用紙P5と用紙P6との間は、搬送時と同じ間隔である。これに対し、制御部8は、
図15に示すように、用紙P4と用紙P5との間、および用紙P5と用紙P6との間も搬送時より短い間隔になるように、循環搬送部3を制御してもよい。
【0144】
このようにすることで、残留用紙の存在する範囲を狭めることができる。これにより、残留用紙を除去する作業をより軽減できる。
【0145】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。