(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571966
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】米飯加工食品用包装材
(51)【国際特許分類】
A23L 7/10 20160101AFI20190826BHJP
B65D 65/10 20060101ALI20190826BHJP
B65D 85/50 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
A23L7/10 F
B65D65/10 A
B65D85/50 140
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-78402(P2015-78402)
(22)【出願日】2015年4月7日
(65)【公開番号】特開2016-197999(P2016-197999A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2018年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241186
【氏名又は名称】朋和産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(72)【発明者】
【氏名】石川 陽一
【審査官】
福間 信子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−126196(JP,A)
【文献】
特表2013−533181(JP,A)
【文献】
特開2008−061596(JP,A)
【文献】
特開2008−230688(JP,A)
【文献】
特開2011−131557(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2009−0110066(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
B65D
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に直交する他方向に分割可能に構成される外シートと、該外シートと同方向に分離可能な第一分離部及び第二分離部から構成される内シートとを備えており、
第二分離部は、他方向における内シートの中央側に位置する一端部である内側端部が他方向における他端部側へ折り返されており、
第一分離部は、他方向における内シートの中央側に位置する一端部である内側端部が第二分離部の折り返された内側端部と重なるように配置されており、
シート状食品を介して外シートと内シートとが重ね合わされた状態で、シート状食品を囲むように外シートと内シートとがシールされて形成される米飯加工食品用包装材において、
前記内シートは、第一分離部の内側端部の端縁と第二分離部の内側端部の端縁とが分離可能に接合されて形成された接合部であって溶断融着によって形成された接合部を備えており、
該接合部は、一方向に伸びる一対の第一接合部と、該一対の第一接合部の間に形成されて一対の接合部から他方向における内シートの一端側へ向かって先細りとなるように形成された一つの第二接合部とから構成されることを特徴とする米飯加工食品用包装材。
【請求項2】
前記接合部は、一方向における内シートの両端間の全域に亘って形成されることを特徴とする請求項1に記載の米飯加工食品用包装材。
【請求項3】
前記第二接合部は、他方向における内シートの一端側に位置する先端部が鋭角をなすように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の米飯加工食品用包装材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシート状の海苔などのシート状食品と、三角おにぎりなどの米飯加工食品とを分離した状態で包装可能に構成されると共に、食する際には、分離した状態で包装されている両者を合体して食せるよう構成される米飯加工食品用包装材に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア等で販売されているおにぎりは、外シートと内シートとの間にシート状の海苔を収納した包装材によって包装されている。具体的には、斯かる包装材として、一方向に分割可能に構成される外シートと、外シートと同方向に分割可能に構成される内シートとを備え、シート状の海苔を介して外シートと内シートとが重ね合わされた状態で海苔を囲むように外フィルムと内フィルムとがシールされて形成されたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
前記外シートは、おにぎりを包み込むことができる大きさの略長方形状に形成された外シート本体と、該外シート本体の中央部に長手方向に延びるように配置されたカットテープとを備えている。また、外シートは、外シート本体の長手方向の一端部に長手方向に延びる一対の切り込み(以下、切込部とも記す)を備え、該一対の切込部の各一端部が外シートの端縁と接するように形成されている。これにより、一対の切込部の間の領域が他の領域から分離されるため、一対の切込部の間に指などで摘むことが可能な摘み部が形成される。一方、カットテープは、一対の切込部の間に一端部が位置するように構成される。つまり、カットテープの一端部は、摘み部の内側に位置する。
【0004】
前記内シートは、外シートと略同一形状となるように形成されている。また、内シートは、幅方向に分離可能な一対のシート片から構成されている。該一対のシート片は、内シートの幅方向における中央側に位置する端部(以下、内側端部とも記す)同士が外シートのカットテープと重なる位置で一方向に沿って重なるように構成されている。そして、一対のシート片が内シートの幅方向で分離することで内シートが分割される。
【0005】
斯かる包装材を用いておにぎりを包装する際には、おにぎりと海苔との間に内シートが介在するようにおにぎりを包装する。これにより、おにぎりと海苔とが直に接することがないため、おにぎりからの湿気によって海苔が湿気ってしまうのが抑制される。
【0006】
また、斯かる包装材を用いて包装されたおにぎりを食する際には、摘み部を摘んで外シートの長手方向に沿って引っ張ることで、一対の切込部の各他端部を起点に、外シートがカットテープに沿って切断される。これにより、一対の切込部の各他端部を起点として長手方向に延びる一対の切断線間の領域が他の領域から分離され、外シートが幅方向に分割される。そして、2つに分割された外シートを幅方向に離間させるように内シートと共に引っ張ることで、内シートを構成する一対のシート片が分離して内シートが分割されると共に海苔とおにぎりとの間から引き抜かれる。これにより、海苔とおにぎりとが一体となった状態でおにぎりを食することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−215292号公報
【特許文献2】特開2007−252316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のような包装材を用いておにぎりを包装した際には、一対のシート片の内側端部同士が重なる領域では、おにぎりの湿気が一対のシート片の内側端部同士の間を通って外シートと内シートとの間の空間(即ち、海苔を収容した空間)に侵入するため、海苔が湿気ってしまう虞がある。
【0009】
そこで、本発明は、外シートと内シートとの間に収容されたシート状食品が湿気ってしまうのを防止することができる米飯加工食品用包装材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る米飯加工食品用包装材は、一方向に
直交する他方向に分割可能に構成される外シートと、該外シートと同方向に分離可能な
第一分離部及び第二分離部から構成される内シートとを備え
ており、
第二分離部は、他方向における内シートの中央側に位置する一端部である内側端部が他方向における他端部側へ折り返されており、第一分離部は、他方向における内シートの中央側に位置する一端部である内側端部が第二分離部の折り返された内側端部と重なるように配置されており、シート状食品を介して外シートと内シートとが重ね合わされた状態で、シート状食品を囲むように外シートと内シートとがシールされて形成される米飯加工食品用包装材において、前記内シートは、
第一分離部の内側端部の端縁と第二分離部の内側端部の端縁とが分離可能に接合されて
形成された接合部
であって溶断融着によって形成された接合部を備えており、該接合部は、一方向に伸びる
一対の第一接合部と、該
一対の第一接合部
の間に形成されて一対の接合部から他方向における内シートの一端側へ向かって先細りとなるように形成された
一つの第二接合部とから構成されることを特徴とする。
【0011】
斯かる構成によれば、内シートを構成する一対の分離部が他方向における内シートの両端部よりも中央側の位置で接合部によって接合されているため、米飯加工食品の湿気が内シートと外シートとの間の空間(即ち、シート状食品を収容する空間)へ侵入するのを防止することができる。
【0012】
具体的には、従来のように内シートが部分的に重なり合う一対のシート片から構成される場合、米飯加工食品を包装した際に、一対のシート片の間に隙間が生じ、斯かる隙間から米飯加工食品の湿気が内シートと外シートとの間の空間(シート状食品を収容する空間)へ侵入することになる。しかしながら、本発明のように、一対の分離部が接合部によって接合されることで、接合部においてはこのような隙間が生じることがない。このため、米飯加工食品の湿気が内シートと外シートとの間の空間(シート状食品を収容する空間)へ侵入するのを防止することができる。
【0013】
また、一方向に伸びる第一接合部と、該第一接合部から他方向における内シートの一端側へ向かって先細りとなるように形成された第二接合部とから接合部が構成されることで、一対の分離部の分離を容易に行うことができると共に、一対の分離部の分離を任意の位置から開始させることができる。
【0014】
具体的には、内シートに対して他方向に引っ張る力を加えることで、斯かる力は、第一接合部よりも第二接合部に集中する。これにより、一対の分離部の接合が第二接合部を起点に解かれるため、一対の分離部の分離(即ち、内シートの分割)を容易に行うことができる。また、内シートを他方向に引っ張る力が第二接合部に集中するため、一対の分離部の接合を第二接合部から解くことができる。つまり、内シートにおける第二接合部を設ける位置を任意に設定することで、一対の分離部の分離を任意の位置(第二接合部の位置)から開始させることができる。
【0015】
前記接合部は、一方向における内シートの両端間の全域に亘って形成されることが好ましい。
【0016】
斯かる構成によれば、一方向における内シートの両端間の全域に亘って接合部が形成されることで、従来のように一対のシート片の間に生じるような隙間が内シートに生じることがない。このため、米飯加工食品の湿気が内シートと外シートとの間の空間(シート状食品を収容する空間)へ侵入するのをより確実に防止することができる。
【0017】
前記接合部は、第一接合部を一対備えており、第二接合部は、一対の第一接合部の間に形成されることが好ましい。
【0018】
斯かる構成によれば、一対の第一接合部の間に第二接合部が形成されることで、一対の分離部の接合が第二接合部を起点に第二接合部から一対の第一接合部へ向かって解かれることになる。これにより、一対の分離部の分離(即ち、内シートの分割)をより容易に行うことができる。
【0019】
前記第二接合部は、他方向における内シートの一端側に位置する先端部が鋭角をなすように形成されることが好ましい。
【0020】
斯かる構成によれば、第二接合部の先端部が鋭角を成すように形成されることで、内シートに対して他方向に引っ張る力を加えた際に、斯かる力が第二接合部の先端部に集中するため、第二接合部における一対の分離部の接合をより容易に解くことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明によれば、外シートと内シートとの間に収容されたシート状食品が湿気ってしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本実施形態に係る米飯加工食品用包装材の各構成を示した斜視図。
【
図2】同実施形態における内シートを示した斜視図。
【
図3】(a)は、同実施形態における内シートを製造する材料シートを二つ折りにした状態を示した斜視図、(b)は、材料シートを溶断した状態を示した斜視図。
【
図4】他の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の内シートを示した斜視図。
【
図5】(a)は、更に他の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の内シートにおける接合部の形状を示した図、(b)は、更に他の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の内シートにおける接合部の形状を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明に係る米飯加工食品用包装材の実施形態について、
図1〜3に基づいて説明する。以下では、「米飯加工食品用包装材」を単に「包装材」と称することがある。また、以下の説明における一方向(第一方向)は、各図における座標軸のx軸に沿った方向であり、他方向(第二方向)は、各図における座標軸のy軸に沿った方向である。
【0024】
本実施形態に係る包装材1は、
図1に示すように、米飯加工食品Aと接する内シート2と、該内シート2に重ね合わされる外シート3とを備える。そして、内シート2および外シート3は、米飯加工食品Aに巻くシート状食品Bを介して重ね合された状態で、シート状食品Bを囲むように端部同士がシールされる。これにより、包装材1は、米飯加工食品Aとシート状食品Bとを分離した状態で、米飯加工食品Aを包装することが可能となる。なお、米飯加工食品Aには、三角形状や樽形状などに握られた各種おにぎりの他、鮨なども含まれる。また、シート状食品Bには、シート状の海苔の他、畳鰯なども含まれる。
【0025】
外シート3は、米飯加工食品Aを包み込むことが可能な大きさの外シート本体3aと、該外シート本体3aに積層される一対のカットテープ3b,3bとから構成される。外シート本体3aは、一方向(以下、第一方向とも記す)が長手となるように(本実施形態では、長方形状に)形成され、該第一方向に
直交する他方向(以下、第二方向とも記す)が幅方向となっている。一方、カットテープ3bは、第二方向における外シート本体3aの中央部に第一方向に延びるように配置される。
【0026】
また、外シート3は、第一方向における外シート本体3aの一端部に第一方向に延びるように形成された一対の切込部3c,3cを備える。一対の切込部3c,3cは、第二方向に間隔を空けて形成され、一対のカットテープ3b,3bの各一端部が一対の切込部3c,3cの間に位置するように構成される。また、一対の切込部3c,3cは、それぞれの一端部が外シート本体3aの端縁と接するように形成される。これにより、外シート3における一対の切込部3c,3cの間の領域が他の領域から分離される。これにより、一対の切込部3c,3cの間の領域に指などで摘むことができる摘み部3dが形成される。
【0027】
そして、摘み部3dを摘んで第一方向に沿って引っ張ることで、一対の切込部3c、3cの各他端部を起点に外シート3を第一方向に沿って切断することが可能となる。そして、外シート3が切断されることで、一対の切込部3c,3cの各他端部を起点とする一対の切断線間の帯状の領域が他の領域から分離されるため、外シート3が第二方向に分割可能となる。
【0028】
内シート2は、外シート3と略同一形状(具体的には、第一方向が長手となる長方形状)に形成される。また、内シート2は、外シート3と同方向、即ち、第二方向に分割可能に構成される。具体的には、内シート2は、第二方向に分離可能に構成された一対の分離部2a,2bから構成され、該一対の分離部2a,2bが分離することで分割されるように構成される。
【0029】
一方の分離部(以下では、第一分離部とも記す)2aは、
図2に示すように、第一方向が長手となる長方形状に形成される。また、第一分離部2aは、第二方向における一端部(以下、内側端部とも記す)2a1が第二方向における内シート2の中央側に位置し、第二方向における他端部(以下、外側端部とも記す)2a2が第二方向における内シート2の一端部(以下、内シート第一側端部とも記す)21を構成する。
【0030】
他方の分離部(以下では、第二分離部とも記す)2bは、第一方向が長手となる長方形状に形成される。また、第二分離部2bは、第二方向における一端部(以下、内側端部とも記す)2b1が第二方向における内シート2の中央側に位置し、第二方向における他端部(以下、外側端部とも記す)2b2が第二方向における内シート2の他端部(以下、内シート第二側端部とも記す)22を構成する。また、第二分離部2bは、内側端部2b1が外側端部2b2側に向かって折り返されて形成された折返部2b3を備える。該折返部2b3は、第一方向に延びるように(具体的には、沿って)形成される。これにより、第二分離部2bにおける内側端部2b1よりも外側端部2b2側の領域と内側端部2b1とが重なり合うと共に、内側端部2b1を構成する第二分離部2bの端縁が折返部2b3よりも外側端部2b2側に位置することになる。
【0031】
また、内シート2は、一対の分離部2a,2bの一部同士が重なり合って形成された重合部2cを備える。該重合部2cは、第二方向における内シート2の中央部において第一方向に延びるように(具体的には、沿って)形成される。また、重合部2cは、第二方向における接合部2dと折返部2b3との間に形成される。なお、接合部2d及び折返部2b3については後述する。
【0032】
重合部2cは、一対の分離部2a,2bの各内側端部2a1,2b1同士が重なり合うことで形成される。具体的には、第二分離部2bにおける折り返された内側端部2b1上に第一分離部2aの内側端部2a1が重なることで重合部2cが形成される。つまり、重合部2cでは、各内側端部2a1,2b1を構成する一対の分離部2a,2bの一方の面同士が対峙した状態となる。また、重合部2cでは、各内側端部2a1,2b1を構成する一対の分離部2a,2bの端縁同士が第一方向に沿って重なり合った状態となる。
【0033】
また、一対の分離部2a,2bは、第二方向における内シート2の両端部よりも中央側の位置で分離可能に接合される。つまり、内シート2は、一対の分離部2a,2b同士が分離可能に接合されてなる接合部2dを備える。本実施形態では、接合部2dは、線状に形成される。具体的には、一対の分離部2a,2bの各内側端部2a1,2b1を構成する端縁(具体的には、第一方向に伸びる端縁)同士が接合されることで線状の接合部2dが形成される。また、接合部2dは、第一方向における内シート2の両端間の全域に亘って形成される。
【0034】
また、接合部2dは、第一方向に伸びる第一接合部2eと、該第一接合部2eから内シート第一側端部21側へ向かって先細りとなるように(具体的には、V字状に)形成された第二接合部2fとから構成される。本実施形態では、接合部2dは、第一接合部2eを一対備えており、一対の第一接合部2e,2eの間に第二接合部2fが形成される。具体的には、第一方向における内シート2の中央部に第二接合部2fが形成されると共に、該第二接合部2fから第一方向における内シート2の両端部へ向かって一対の第一接合部2e,2eが形成される。
【0035】
第一接合部2eは、第一方向に延びるように(具体的には、沿って)直線状に形成され、一端部が第二接合部2fと連結されると共に他端部が第一方向における内シート2の端縁と接するように形成される。第二接合部2fは、第一接合部2eから第二分離部2bの折返部2b3側(即ち、第一分離部2aの外側端部2a2側)へ突出するように(具体的には、第一接合部2eと折返部2b3との間に)形成される。また、第二接合部2fは、内シート第一側端部21側に位置する先端部(即ち、先細りする側の端部)2gが鋭角をなすように形成される。また、第二接合部2fは、内シート第二側端部22側に位置する基端部2h,2hのそれぞれに第一接合部2eが連結される。また、第二接合部2fは、重合部2cの一部(具体的には、中央部)が切り欠かれて形成される。
【0036】
内シート2を形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、
図3(a)に示すように、内シート2を形成する材料シート4を第一方向に沿って二つ折りにし、接合部2dを形成する予定位置4aで溶断することで、
図3(b)に示すように、一対の分離部2a,2bが形成されると共に、溶断によって一対の分離部2a,2bの端縁同士が溶着して接合部2dが形成される。そして、第一方向に伸びる折返し予定線4bを軸線として第二分離部2bを折り返すことで、
図2に示すような、内シート2が形成される。
【0037】
そして、内シート第一側端部21と内シート第二側端部22とを離間させる方向に内シート2に対して力を加えることで、接合部2dを引き剥がすような力が接合部2dに加わることになる。これにより、接合部2dの接合が解かれて(具体的には、第二接合部2fから一対の第一接合部2e,2eに向かって接合が解かれて)一対の分離部2a,2bが分離され、内シート2が第二方向に分割される。
【0038】
以上のように、本発明に係る米飯加工食品用包装材は、外シートと内シートとの間に収容された海苔が湿気ってしまうのを防止することができる。
【0039】
即ち、内シート2を構成する一対の分離部2a,2bが第二方向における内シート2の両端部21,22よりも中央側の位置で接合部2dによって接合されているため、米飯加工食品Aの湿気が内シート2と外シート3との間の空間(即ち、シート状食品Bを収容する空間)へ侵入するのを防止することができる。
【0040】
具体的には、一対の分離部2a,2bが接合部2dによって接合されることで、接合部2dにおいては一対の分離部2a,2bの間に隙間が生じることがない。このため、米飯加工食品Aの湿気が内シート2と外シート3との間の空間(シート状食品Bを収容する空間)へ侵入するのを防止することができる。
また、第一方向に伸びる第一接合部2eと、該第一接合部2eから第二方向における内シート2の一端部21側へ向かって先細りとなるように形成された第二接合部2fとから接合部2dが構成されることで、内シート2の分離を容易に行うことができる。
【0041】
具体的には、内シート2に対して第二方向に引っ張る力を加えることで、斯かる力は、第一接合部2eよりも第二接合部2fに集中する。これにより、一対の分離部2a,2bの接合が第二接合部2fを起点に解かれるため、一対の分離部2a,2bの分離(即ち、内シート2の分割)を容易に行うことができる。
【0042】
また、第一方向における内シート2の両端間の全域に亘って接合部2dが形成されることで、米飯加工食品Aの湿気が内シート2と外シート3との間の空間(シート状食品Bを収容する空間)へ侵入するのをより確実に防止することができる。
【0043】
また、一対の第一接合部2e,2eの間に第二接合部2fが形成されることで、一対の分離部2a,2bの接合が第二接合部2fを起点に第二接合部2fから一対の第一接合部2e,2eへ向かって解かれることになる。これにより、一対の分離部2a,2bの分離(即ち、内シート2の分割)をより容易に行うことができる。
【0044】
また、第二接合部2fの先端部が鋭角を成すように形成されることで、内シート2に対して第二方向に引っ張る力を加えた際に、斯かる力が第二接合部2fの先端部に集中するため、第二接合部2fにおける一対の分離部2a,2bの接合をより容易に解くことができる。
【0045】
なお、本発明に係る米飯加工食品用包装材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0046】
例えば、上記実施形態では、重合部2cは、第二分離部2bの内側端部2b1が折り返された状態で第一分離部2aの内側端部2a1と重なることで形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図4に示すように、第二分離部2bの内側端部2b1が折り返されることなく第一分離部2aの内側端部2a1と重なることで、重合部2c’が形成されてもよい。斯かる場合には、重合部2c’において第一分離部2aの内側端部2a1と第二分離部2bの内側端部2b1とをヒートシール等で接合される(具体的には、帯状に接合される)ことで、接合部2d’(具体的には、一対の第一接合部2e’,2e’及び第二接合部2f’)を形成することができる。
【0047】
また、上記実施形態では、接合部2dは、線状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図5(a)に示すように、帯状に形成された接合部2d’’(具体的には、一対の第一接合部2e’’,2e’’及び第二接合部2f’’)であってもよい。また、上記実施形態では、第二接合部2fが形成されることによって重合部2cの一部に切り欠きが形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図5(b)に示すように、切り欠きを形成することなく、接合部2d’’’(具体的には、第二接合部2f’’’)を形成してもよい。具体的には、重合部2cにおいて第一分離部2aの内側端部2a1と第二分離部2bの内側端部2b1とがヒートシール等で面状に接合される(具体的には、三角形状に接合される)ことで、第二接合部2f’’’を形成することができる。
【0048】
また、上記実施形態では、第二接合部2fの先端部2gが鋭角を成す(尖る)ように形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第二接合部2fの先端部2gが円弧状に形成されてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、接合部2dは、第二接合部2fを一つ備えるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第二接合部2fを複数備えるように構成されてもよい。具体的には、第二接合部2fが複数連続して設けられ、該連続した複数の第二接合部2fが間に位置するように一対の第一接合部2e,2eが形成されてもよい。または、第二接合部2fが複数間隔をあけて設けられ、隣り合う第二接合部2f間に第一接合部2eが形成されてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、第二接合部2fは、三角形状に形成されているが、これに限定されるものではなく、他の多角形状(四角形状や五角形状など)に形成されてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…包装材、2…内シート、2a…第一分離部、2a1…内側端部、2a2…外側端部、2b…第二分離部、2b1…内側端部、2b2…外側端部、2b3…折返部、2c…重合部、2d…接合部、2e…第一接合部、2f…第二接合部、2g…第二接合部の先端部、2h…第二接合部の基端部、3…外シート、3a…外シート本体、3b…カットテープ、3c…切込部、3d…摘み部、4…材料シート、4a…溶断予定位置、4b…折返し予定線、21…内シート第一側端部、22…内シート第二側端部、A…米飯加工食品、B…シート状食品