(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記包材移送部は、前記固定挟持部および前記可動挟持部が備える前記各当接部に対して包材の搬送方向の直上流で、包材に対して前記当接部と同一側から、押圧しつつ搬送を許容する案内部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の薬剤包装装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、包材搬送部の組立て調整作業を容易化することができる薬剤包装装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の構成の一例に係る薬剤包装装置は、長尺シート状の包材を搬送する包材搬送部を備え、この包材搬送部によって搬送されている包材で薬剤を包装する薬剤包装装置であって、前記包材搬送部は、包材を移送する包材移送部と、包材を間欠的に移送するように、前記包材移送部を制御する搬送制御部とを備え、前記包材移送部は、包材の搬送方向に不動とされ、包材を挟持および解放可能に構成される固定挟持部と、前記固定挟持部を、この固定挟持部が包材を挟持および解放するように駆動する、固定挟持部側挟持駆動部と、包材の搬送経路に沿って前進および後退可能に設けられ、包材を挟持および解放可能に構成される可動挟持部と、前記可動挟持部を、この可動挟持部が包材を挟持および解放するように駆動する、可動挟持部側挟持駆動部と、前記可動挟持部を、この可動挟持部が包材の搬送経路に沿って前進および後退するように駆動する、可動挟持部側移動駆動部とを備え、前記搬送制御部は、前記可動挟持部が包材を挟持し、かつ前記固定挟持部が包材を解放した状態で、前記可動挟持部が包材の搬送経路に沿って前進する動作と、前記固定挟持部が包材を挟持し、かつ前記可動挟持部が包材を解放した状態で、前記可動挟持部が包材の搬送経路に沿って後退する動作とを繰り返すように、前記固定挟持部側挟持駆動部および前記可動挟持部側挟持駆動部を制御するとともに、前記可動挟持部側移動駆動部を制御
し、前記固定挟持部、前記可動挟持部の各々は、包材を挟持する一対の挟持片を備え、前記一対の挟持片のうち一方は、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで、前記一対の挟持片が包材に対して当接および離間し、前記予め定める軸線は、包材の有する面に対して平行であり、かつ包材の搬送方向に直交し、包材に対して前記挟持片のうち前記一方と同一側に配置され、しかも包材から離間して配置され、かつ包材と前記一対の挟持片との当接位置に対して包材の搬送方向の上流側に配置される。
【0008】
前記構成の一例によると、長尺シート状の包材が、包材搬送部によって搬送される。そして、包材搬送部によって搬送されている包材で、薬剤が包装される。包材は、包材移送部によって移送される。包材移送部は、この包材移送部が包材を間欠的に移送するように、搬送制御部によって制御される。
包材移送部は、固定挟持部および可動挟持部を備える。固定挟持部は、包材の搬送方向に不動とされ、包材を挟持および解放可能に構成される。固定挟持部は、固定挟持部側挟持駆動部によって駆動される。固定挟持部側挟持駆動部は、固定挟持部を、この固定挟持部が包材を挟持および解放するように駆動する。可動挟持部は、包材の搬送経路に沿って前進および後退可能に設けられ、包材を挟持および解放可能に構成される。可動挟持部は、可動挟持部側挟持駆動部によって駆動されるとともに、可動挟持部側移動駆動部によって駆動される。可動挟持部側挟持駆動部は、可動挟持部を、この可動挟持部が包材を挟持および解放するように駆動する。可動挟持部の移動駆動部は、可動挟持部を、この可動挟持部が基台に対して包材の搬送経路に沿って前進および後退するように駆動する。
搬送制御部は、次の二つの動作を繰り返すように、固定挟持部側挟持駆動部および可動挟持部側挟持駆動部を制御するとともに、可動挟持部側移動駆動部を制御する。一つの動作は、可動挟持部が包材を挟持し、かつ固定挟持部が包材を解放した状態で、可動挟持部が包材の搬送経路に沿って前進する動作である。もう一つの動作は、固定挟持部が包材を挟持し、かつ可動挟持部が包材を解放した状態で、可動挟持部が包材の搬送経路に沿って後退する動作である。これらの動作を繰り返すことで、包材を間欠的に移送することができる。
包材を移送するための他の構成として、一対のローラーを用いることも考えられる。一対のローラーによって包材を挟持する。そして一対のローラーの少なくとも一方を回転駆動し、これによって包材を移送する。このような他の構成の場合、一対のローラーについて、位置および姿勢を厳密に調整する必要がある。これに対して、本発明の場合、前記他の構成の場合に比べて、包材移送部の各部について、位置および姿勢の調整精度が要求されない。したがって包材搬送部、特に包材移送部の組立て調整作業を容易化することができる。
【0010】
更に、前記構成の一例によると、固定挟持部、可動挟持部の各々は、包材を挟持する一対の挟持片を備える。一対の挟持片は、包材に対して当接および離間する。一対の挟持片のう
ち一方は、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで包材に対して当接および離間する。前記予め定める軸線は、包材の有する面に対して平行であり、かつ包材の搬送方向に直交する。前記予め定める軸線は、包材に対して前記挟持片のう
ち一方と同一側に配置される。しかも前記予め定める軸線は、包材から離間して配置され、かつ包材と前
記一方の挟持片との当接位置に対して包材の搬送方向の上流側に配置される。そのため、一対の挟持片が包材に対して当接した状態では、包材が搬送方向の上流側に引っ張られたときに、一対の挟持片が包材に対して押し付けられる。したがって前記挟持片のう
ち一方によって包材を前記挟持片のうち他方に向けて確実に押圧することができ、これによって包材を確実に挟持することができる。
【0011】
そして、前記一対の挟持片のうち
前記一方ではない他方は、包材に対して対向する受部であり、
前記一対の挟持片のうち
前記一方は、包材を挟んで前記受部とは反対側に設けられ、包材に対して当接および離間する当接部を有し、この当接部を包材に当接させることで包材を前記受部に向けて押圧する押圧部であり、前記当接部は、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで包材に対して当接および離間し、前記予め定める軸線は、包材の有する面に対して平行であり、かつ包材の搬送方向に直交し、包材に対して前記当接部と同一側に配置され、しかも包材から離間して配置され、かつ包材と前記当接部との当接位置に対して包材の搬送方向の上流側に配置されることもできる。
【0012】
前記構成の一例によると、一対の挟持片は、受部と押圧部とを備える。受部は、包材に対して対向する。押圧部は、当接部を有する。当接部は、包材に対して受部とは反対側に設けられ、包材に対して当接および離間する。押圧部は、当接部を包材に当接させることで包材を受部に向けて押圧する。当接部を包材に当接させて押圧部によって包材を受部に向けて押圧することで、包材を挟持することができる。また当接部を包材から離間させることで、包材を解放することができる。
当接部は、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで包材に対して当接および離間する。前記予め定める軸線は、包材の有する面に対して平行であり、かつ包材の搬送方向に直交する。前記予め定める軸線は、包材に対して当接部と同一側に配置される。しかも前記予め定める軸線は、包材から離間して配置され、かつ包材と当接部との当接位置に対して包材の搬送方向の上流側に配置される。そのため、当接部が包材に対して当接した状態では、包材が搬送方向の上流側に引っ張られたときに、当接部が包材に対して押し付けられる。したがって押圧部によって包材を受部に向けて確実に押圧することができ、これによって包材を確実に挟持することができる。
【0013】
そして、前記固定挟持部、前記可動挟持部のうち少なくとも一方は、前記当接部を、包材に対して当接する方向に付勢する付勢部をさらに備えることもできる。
【0014】
前記構成の一例によると、固定挟持部、可動挟持部のうち少なくとも一方は、付勢部をさらに備える。付勢部は、当接部を、包材に対して当接する方向に付勢する。したがって不所望に包材を解放してしまうことがない。
【0015】
そして、前記当接部には、包材の搬送方向への滑りを防止する滑止部材が設けられることもできる。
【0016】
前記構成の一例によると、当接部には、包材の搬送方向への滑りを防止する滑止部材が設けられる。したがって包材を確実に挟持することができる。
【0017】
そして、前記包材移送部は、前記固定挟持部および前記可動挟持部が備える前記各当接部に対して包材の搬送方向の直上流で、包材に対して前記当接部と同一側から、押圧しつつ搬送を許容する案内部をさらに備えることもできる。
【0018】
前記構成の一例によると、固定挟持部、可動挟持部のうち上流側に位置するものは、案内部をさらに備える。案内部は、固定挟持部、可動挟持部のうち上流側に位置するものが備える当接部に対して包材の搬送方向の直上流で、包材に対して当接部と同一側から、押圧しつつ搬送を許容する。したがって当接部が包材を解放した際、当接部を包材から確実に離間させることができる。
固定挟持部が包材を解放し、かつ可動挟持部が包材を挟持した状態で、可動挟持部が包材の搬送経路に沿って前進する。この動作のとき、固定挟持部の押圧部の当接部を、包材から確実に離間させることができる。固定挟持部が包材を挟持し、かつ可動挟持部が包材を解放した状態で、可動挟持部が包材の搬送経路に沿って後退する。この動作のとき、可動挟持部の押圧部の当接部を、包材から確実に離間させることができる。したがって包材を円滑に移送することができる。
【0019】
そして、前記包材移送部によって移送された包材を切断する切断部をさらに備え、前記固定挟持部は、前記可動挟持部に対して包材の搬送方向の下流側に配置され、しかも前記切断部に対して包材の搬送方向の直上流に配置されることもできる。
【0020】
前記構成の一例によると、薬剤包装装置は、包材移送部によって移送された包材を切断する切断部をさらに備える。固定挟持部は、可動挟持部に対して包材の搬送方向の下流側に配置され、しかも切断部に対して包材の搬送方向の直上流に配置される。そのため、包材移送部と切断部との間に、切断を確実にするために包材を案内する部材を別途、設ける必要がない。したがって構成を簡素化することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、前記構成の一例によると、包材搬送部の組立て調整作業を容易化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。本実施形態の薬剤包装装置1は、包材搬送部10によって搬送される、長尺シート状の包材である包装用シート3と蓋シート4とを用いて薬剤Mを自動的に包装することにより、薬剤包装体Pを形成する装置である。
【0024】
この薬剤包装装置1は、
図1に示すように、包装用シート保持部11、包装用シート供給部12、凹部形成部13、薬剤供給部14、薬剤投入部15、蓋シート保持部16、蓋シート供給部17、蓋シート接着部18、切断部19、印刷部20を備える。各部は図示しない制御部により制御される。
【0025】
また、包材搬送部10は包材(包装用シート3、蓋シート4)を移送する包材移送部(本実施形態では包装用シート供給部12および蓋シート供給部17における挟持機構5)と、包材移送部を制御する搬送制御部10Xとを備える。この搬送制御部10Xは、本実施形態では前記制御部の一部として構成されている。
【0026】
包装用シート保持部11は平坦な包装用シート3を保持する。包装用シート保持部11は、後述のロール状体3aを保持する保持軸111を備える。この保持軸111は、モータにより駆動される。包装用シート3は、樹脂シートである。本実施形態の包装用シート3としては、たとえば熱可塑性の樹脂シートが用いられている。この包装用シート3は長尺帯状であり、巻かれたロール状体3aの状態で、包装用シート保持部11に引き出し可能に保持されている。包装用シート3の幅方向寸法は、凹部31が1個形成できる寸法である。また、本実施形態の包装用シート3は透明である。このため、包装後の状態において凹部31に収納された薬剤Mを外部から視認しやすい。なお本実施形態では、透明な包装用シート3が用いられるけれども、包装用シート3は、必ずしも透明である必要はない。包装用シート3は、たとえば半透明であってもよく、あるいは、不透明であってもよい。
【0027】
本実施形態では平坦な包装用シート3を用いることができるので、ロール状に巻かれた状態の包装用シート3を包装用シート保持部11で保持するよう構成できる。つまり、包装用シート保持部11において、多数の薬剤包装体Pを形成できる分量の包装用シート3を一度に保持できる。このため、従来のように収納凹部を有するトレーを1枚ずつ手でいちいちセットする必要がない。このため、薬剤包装装置の操作者は煩雑な作業から解放される。なお、前記「平坦」には、後述する凹部形成部13による凹部31の形成に支障のない凹凸や模様が形成された形態を含む。
【0028】
包装用シート供給部12は、前記包装用シート保持部11からの包装用シート3を長手方向に供給する。包装用シート3の供給は、包装用シート供給部12において、
図2に示す、包材移送部としての挟持機構5が包装用シート3を挟持することで、間欠的に下流側に移送することによりなされる。なお、本実施形態では
図1に記載のローラー121は駆動されておらず、包装用シート3の支持だけを行っている。包装用シート供給部12により移送される包装用シート3の張力を調整するため、包装用シート保持部11と包装用シート供給部12との間には、張力付与部としてのダンサローラー112が設けられている。ダンサローラー112は、上下に移動可能であり、自重により包装用シート3を上方から押圧する。
【0029】
前記包装用シート3の供給は、後述する成形型133により包装用シート3に凹部31を形成する際には停止する。このため、前記供給は間欠的になされる。この包装用シート供給部12により、自動的に供給された包装用シート3を成形した上で薬剤Mを投入できるので、容易に包装できる。
【0030】
凹部形成部13は、前記包装用シート供給部によって供給された前記包装用シート3に、長手方向に所定間隔をおいて複数の凹部31…31を形成する。凹部形成部13は、熱板131、受け部132、成形型133を備える。
【0031】
熱板131と受け部132とは、搬送される包装用シート3を挟んで対向しており、各々の対向する面は平面とされている。包装用シート3に対し、熱板131は下方に位置し、受け部132は上方に位置する。包装用シート3に対する熱板131および受け部132の配置は逆にしてもよい。熱板131にはヒーターが内蔵されている。受け部132は樹脂からなっており、本実施形態はゴム製である。なお、受け部132は、ヒーターが内臓された、もう一つの熱板であってもよい。熱板131と受け部132とは、電動モータにより駆動されることにより、包装用シート3に対して接近・離反可能とされている。熱板131および受け部132を駆動するための駆動源は、電動モータに限定されない。熱板131および受け部132の駆動源は、熱板131および受け部132を包装用シート3に対して接近・離反させることができるようなものであればよい。熱板131および受け部132の駆動源は、たとえばエアーシリンダであってもよく、あるいは油圧シリンダであってもよい。ヒーターに通電されて熱板131が熱せられた状態で、熱板131と受け部132とが包装用シート3を挟むように接近することにより、包装用シート3を軟化できる。
【0032】
熱板131および受け部132は、長手方向に2包分(凹部31が2個分)の寸法に形成されている。一方、成形型133で1包分(凹部31が1個分)毎に凹部31が成形されるよう、包装用シート3は間欠的に移動する。この間欠的な移動に伴い、包装用シート3は2回加熱されてから成形型133に供給されることとなる。このため、言わば1回目の加熱は「予備加熱」で2回目の加熱は「本加熱」となるので、凹部31の形成のため、包装用シート3を十分に軟化できる。熱板131および受け部132は、必ずしも長手方向に2包分(凹部31が2個分)の寸法に形成される必要はない。1回の加熱によって包装用シート3が十分に軟化するのであれば、熱板131および受け部132を、長手方向に1包分(凹部31が1個分)の寸法に形成してもよい。2回の加熱でも包装用シート3が十分に軟化しないのであれば、熱板131および受け部132を、長手方向に3包分(凹部31が3個分)以上の寸法に形成してもよい。
【0033】
成形型133は熱板131および受け部132の、シート搬送方向下流側に位置する。成形型133は搬送される包装用シート3に対して下方に位置する雌型133a、同上方に位置する雄型133bおよび押え板133cを備える。雌型133aおよび雄型133bは所望の径および寸法を有する凹部31を形成できるよう、凹部31に対応した形状とされている。本実施形態で形成される凹部31は、横断面形状が円形であって、図示のように、下方に向かうにつれ径寸法が縮小する形状である。雌型133aにおける凹状の成形面には複数の吸引孔(図示しない)が形成されている。
【0034】
雌型133a、雄型133b、押え板133cは、電動モータにより駆動されることにより、包装用シート3に対して接近・離反可能とされている。雌型133a、雄型133b、押え板133cを駆動するための駆動源は、電動モータに限定されない。雌型133a、雄型133b、押え板133cの駆動源は、雌型133a、雄型133b、押え板133cを包装用シート3に対して接近・離反させることができるようなものであればよい。雌型133a、雄型133b、押え板133cの駆動源は、たとえばエアーシリンダであってもよく、あるいは油圧シリンダであってもよい。
【0035】
雌型133aに対し、雄型133bと押え板133cとが、熱板131により軟化させられた包装用シート3を挟むように接近する。雌型133aと押え板133cとで包装用シート3を挟んだ状態のまま、前記複数の吸引孔から空気を吸引することにより、包装用シート3に下方に凹んだ凹部31が形成される。この状態で、さらに雌型133aに対して雄型133bを嵌合することにより、所望の形状の凹部31が確実に形成される。雄型133bは、必ずしも設ける必要はない。雌型133aの前記複数の吸引孔から空気を吸引することで所望の形状の凹部31を形成することができるのであれば、雄型133bを省略してもよい。
【0036】
なお、本実施形態の成形型133は1組設けられており、一度(雌型133aと雄型133bとの上下動1サイクル)に一個の凹部31を形成するよう構成されているが、包装用シート3の長手方向に沿って、または、包装用シート3の幅方向(
図1の表裏方向)に複数組の成形型133を並列させることにより、一度に複数の凹部31…31を形成することもできる。
【0037】
薬剤供給部14は、薬剤Mを一時的に貯留し、当該薬剤Mを、処方データに応じて(例えば1回の服用分毎に)薬剤投入部15に供給する。前記薬剤供給部14は薬剤Mを一時的に貯留する貯留部141を有し、制御部(図示しない)の制御により貯留部141から選択的に薬剤Mを供給することができる。この貯留部141は、錠剤用としては、収納カセットや、複数の凹部がマトリックス状に配置されてなる分配枡、散剤用としては、縦断面V字状の凹部を備えた枡部や、円盤状に形成されており処方データに応じて散剤を掻き取るよう構成された散剤分配装置が例示できる。ただし、薬剤供給部14はこれら例示した形態に限定されず、種々の形態で実施できる。この貯留部141は、例えば、薬剤Mを種類毎に貯留する複数の種類毎貯留部、または、薬剤Mを1回の服用分毎に貯留する複数の服用分毎貯留部で構成することが可能である。この場合、薬剤供給部14にて、薬剤Mを供給するために適する状態で、薬剤Mを種類毎または服用分毎に貯留できる。種類毎貯留部により薬剤Mを種類毎に貯留した場合は、薬剤Mの補充を容易にできる。また、服用分毎貯留部により薬剤Mを服用分毎に貯留した場合は、貯留した状態のままで薬剤投入部15に供給できる。
【0038】
なお、本実施形態の薬剤供給部14は、種々の剤形の薬剤を扱うことができる。例えば、錠剤、カプセル剤、散剤が挙げられる。また、本実施形態では固体の薬剤のみを扱うよう構成されているが、場合によっては液体やゲル状の薬剤を扱うことも可能である。
【0039】
薬剤投入部15は、前記凹部形成部13によって包装用シート3に形成された各凹部31に薬剤Mを投入する。本実施形態の薬剤投入部15は、図示のように上広がり形状のホッパーとして構成されており、前記薬剤供給部14の下方に位置する。なお、液体の薬剤を扱う場合、薬剤投入部15は例えばノズル状等、注出に適した形状に形成される。
【0040】
蓋シート保持部16は平坦な蓋シート4を保持する。蓋シート保持部16は、後述のロール状体4aを保持する保持軸161を備える。この保持軸161は、モータにより駆動される。本実施形態の蓋シート4としては樹脂シートが用いられている。この蓋シート4は長尺帯状であり、巻かれたロール状体4aの状態で、蓋シート保持部16に引き出し可能に保持されている。蓋シート4は、包装用シート3に形成される凹部31の開口を覆うことができるような幅を有する。本実施形態の蓋シート4の幅は、包装用シート3の幅と同一である。なお、蓋シート4として、紙を用いることもできる。この紙には、樹脂がコーティングされていてもよい。
【0041】
蓋シート供給部17は、前記凹部31の開口を閉鎖するための蓋シート4を、前記凹部31…31が形成されて、各凹部31に薬剤Mが投入された状態の前記包装用シート3に対して供給する。蓋シート供給部17は、蓋シート4を包装用シート3の上面に供給する。本実施形態では、蓋シート供給部17は、包装用シート3に対して蓋シート4を上方から供給する。蓋シート供給部17は、包装用シート3に対して蓋シート4を、側方から供給してもよく、あるいは、下方から供給してもよい。蓋シート供給部17は、前記蓋シート保持部16からの蓋シート4を長手方向に供給する。蓋シート4の供給は、蓋シート供給部17(本実施形態では包装用シート供給部12と同一部分)において、
図2に示す、包材移送部としての挟持機構5が蓋シート4を挟持することで、間欠的に下流側に移送することによりなされる。なお、本実施形態では
図1に記載の複数のローラー171…171は駆動されておらず、蓋シート4の支持だけを行っている。蓋シート供給部17により移送される蓋シート4の張力を調整するため、蓋シート保持部16と蓋シート供給部17との間には、張力付与部としてのダンサローラー162が設けられている。ダンサローラー162は、上下に移動可能であり、自重により蓋シート4を上方から押圧する。
【0042】
本実施形態では、包装用シート3および蓋シート4は、共通の挟持機構5によって移送される。前記供給は、後述する蓋シート接着部18により包装用シート3に蓋シート4を接着する際には停止する。このため、前記供給は間欠的になされる。この間欠的な蓋シート4の供給は、包装用シート3の供給と同期している。
【0043】
蓋シート接着部18は、前記蓋シート供給部17によって供給された前記蓋シート4を、当該蓋シート4によって前記凹部31の開口を覆うことで閉鎖した状態で前記包装用シート3に接着する。蓋シート接着部18は、熱板181、受け部182を備える。熱板181と受け部182とは、搬送される蓋シート4および、包装用シート3の凹部31が形成されていない部分を挟んで対向しており、各々の対向する面は平面とされている。蓋シート4に対し、熱板181は上方に位置し、受け部182は下方に位置する。熱板181にはヒーターが内蔵されている。受け部182は樹脂からなっており、本実施形態はゴム製である。なお、受け部182は、ヒーターが内蔵された、もう一つの熱板であってもよい。熱板181と受け部182とは、電動モータにより駆動されることにより、蓋シート4および包装用シート3に対して接近・離反可能とされている。熱板181および受け部182を駆動するための駆動源は、電動モータに限定されない。熱板181および受け部182の駆動源は、熱板181および受け部182を蓋シート4および包装用シート3に対して接近・離反させることができるようなものであればよい。熱板181および受け部182の駆動源は、たとえばエアーシリンダであってもよく、あるいは油圧シリンダであってもよい。なお、図示していないが、受け部182には、この受け部182と凹部31とが干渉しないように、凹部31が嵌り込む凹所が形成される。本実施形態では、受け部182の中央には、凹所として円形の穴が貫通しており、受け部182が上方に移動した際に凹部31に干渉しないようにされている。熱板181が熱せられた状態で熱板181と受け部182とが蓋シート4および包装用シート3を挟むことにより、包装用シート3に対して蓋シート4が接着(ヒートシール)されて薬剤包装体Pが形成される。この接着により、凹部31に投入された薬剤Mが凹部31から漏れ出ないようにされる。なお、蓋シート接着部18は、蓋シート4と包装用シート3との間に接着剤を介在させて、蓋シート4と包装用シート3との接着を行うこともできる。
【0044】
切断部19は、前記蓋シート4が接着された前記包装用シート3を、両シート3,4を一緒に、1回または複数回の服用分毎に切断する。本実施形態の切断部19は、包装用シート3を挟んで上方と下方とに位置し、刃先が重なるように移動可能とされた切断刃191,191を備える。これにより、患者が服用しやすい単位に薬剤包装体Pが分離される。よって、1回または複数回の服用単位でまとめられた薬剤包装体Pを得ることができる。
【0045】
なお、切断刃191の形状を変更することで、包装用シート3および蓋シート4にミシン目を形成することもできる。このようにミシン目を形成することにより、患者の都合により薬剤包装体Pを適宜切断できるようになるので、服用や薬剤包装体Pの保管に際して患者の使い勝手が良くなる。なお、ミシン目以外に、患者による薬剤包装体Pの切断を補助するよう、他の部分よりも剛性を小さくしたり、板厚を薄くした脆弱部を形成することもできる。
【0046】
印刷部20は、前記処方データに応じた情報を、前記蓋シート4に印刷する。この印刷部20により、印刷を一連の工程でできるので、患者に渡すことのできる状態までの薬剤包装体Pの形成が簡単にできる。印刷内容としては、患者氏名、服用に関する日付、曜日、服用タイミング(食後、食前、食間など)が挙げられる。本実施形態では、包装用シート3に接着する前の蓋シート4に印刷を行う。このため、印刷部20は包装用シート3の搬送ラインの上方に位置している。なお、包装用シート3に接着した後の蓋シート4に印刷を行うこともできる。印刷方式としては、インクリボンを用いて熱転写する方式が例示できるが、インクジェット式等、種々の方式を採用し得る。
【0047】
次に、挟持機構5について説明する。
図2に示すように、挟持機構5はシート搬送方向(図示右上方向)下流側に位置する固定部51と、シート搬送方向上流側に位置する可動部52とを備える。
【0048】
固定部51は、固定挟持部511、固定挟持部側挟持駆動部512を備える。固定挟持部511は、上下に重ね合わされた状態の包装用シート3および蓋シート4からなる包材3,4の搬送方向に不動とされ、包材3,4を挟持および解放可能に構成される。固定挟持部側挟持駆動部512は、固定挟持部511を、この固定挟持部511が包材3,4を挟持および解放するように駆動する。
【0049】
固定挟持部511は、可動挟持部521に対して包材3,4の搬送方向の下流側に配置され、しかも、切断部19に対して包材3,4の搬送方向の直上流に配置される。直上流の位置とは、切断部19の上流側であって、包材3,4に当接する要素(固定部51に属しないもの)が固定挟持部511の他に何も存在しない位置を指す。このような配置により、挟持機構5と切断部19との間に、包材3,4の切断を確実にするために包材3,4を案内する部材を別途、設ける必要がない。従って包材搬送部10の構成を簡素化することができる。
【0050】
可動部52は、可動挟持部521、可動挟持部側挟持駆動部522、可動挟持部側移動駆動部523を備える。可動挟持部521は、包材3,4の搬送経路に沿って前進(シート搬送方向下流側への移動)および後退(シート搬送方向上流側への移動)可能に設けられ、包材3,4を挟持および解放可能に構成される。可動挟持部側挟持駆動部522は、可動挟持部521を、この可動挟持部521が包材3,4を挟持および解放するように駆動する。可動挟持部側移動駆動部523は、可動挟持部521を、この可動挟持部521が包材3,4の搬送経路に沿って前進および後退するように駆動する。
【0051】
各挟持駆動部512,522は回転モータを備えており、生じた回転力が各挟持部511,521(本実施形態では押圧部5112,5212)に伝達されることにより、各挟持駆動部512,522が包材3,4を挟持および解放する。各挟持駆動部512,522を構成する駆動源は、回転モータに限定されない。この駆動源は、電磁ソレノイドであってもよい。また、可動挟持部側移動駆動部523は回転モータを備え、生じた回転力が包材3,4の搬送経路に沿う前後方向への駆動力に変換されて可動部52に伝達される。可動挟持部側移動駆動部523を構成する駆動源は、回転モータに限定されない。この駆動源は、直動モータであってもよく、あるいはシリンダであってもよい。
【0052】
固定挟持部511、可動挟持部521の各々は、包材3,4を上下から挟持する一対の挟持片(固定挟持部511における5111,5112、可動挟持部521における5211,5212、以下符号省略)を備える。つまり、この一対の挟持片は、包材3,4を挟んで上下で一対を構成する。
図3および
図4(a)に示すように、本実施形態の各挟持部511,521は、包材3,4における幅方向両端縁部の上下に配置されている。一対の挟持片のうち少なくとも一方(本実施形態では後述する押圧部5112,5212)は、予め定める軸線(本実施形態では後述する回動軸513,524の軸心)まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで、前記一対の挟持片が包材3,4に対して当接および離間する。本実施形態において、各挟持部511,521は、包材3,4における幅方向両端縁部に当接する。このため、凹部31に干渉せずに当接できる。
【0053】
前記予め定める軸線は、包材3,4の有する面(本実施形態では蓋シート4の上面4f)に対して平行であり、かつ包材3,4の搬送方向に直交している。そして前記予め定める軸線は、包材3,4に対して前記挟持片のうち少なくとも一方と同一側(本実施形態では上側)に配置され、しかも包材3,4から離間して配置され、かつ包材3,4と一対の挟持片との当接位置に対して包材3,4の搬送方向の上流側に配置される。
【0054】
このように予め定める軸線が配置されたことにより、一対の挟持片が包材3,4に対して当接した状態では、包材3,4が搬送方向の上流側に引っ張られたときに、一対の挟持片が包材3,4に対して押し付けられる。そのため、ダンサローラー112,162によって包材3,4に張力が付与されるのに伴って、一対の挟持片が包材3,4に対して押し付けられる。従って前記挟持片のうち少なくとも一方によって包材3,4を前記挟持片のうち他方に向けて確実に押圧することができ、これによって包材3,4を確実に挟持することができる。
【0055】
本実施形態では、前記一対の挟持片のうち下方に位置する挟持片が、包材3,4の下面に対して対向する受部5111,5211である。そして、前記一対の挟持片のうち上方に位置するものが、包材3,4を挟んで前記受部5111,5211とは反対側に設けられた押圧部5112,5212である。本実施形態では包装用シート3が下方に位置し、蓋シート4が上方に位置するように重ね合わされているので、受部5111,5211は包装用シート3に当接し、押圧部5112,5212は蓋シート4に当接する。
【0056】
各挟持部511,521における受部5111,5211は上下方向に不動とされている。このため、受部5111,5211は包材3,4に対して一定の距離をおいて挟持機構5内に固定されている。一方、押圧部5112,5212は、包材3,4(本実施形態では蓋シート4)に対して当接および離間する各当接部5112a,5212aを有する。各当接部5112a,5212aを包材3,4に当接させることで包材3,4を受部5111,5211に向けて押圧する。
【0057】
各押圧部5112,5212には、包材3,4における幅方向(搬送方向に直交する方向)に延びる回動軸513,524が貫通している。固定部51の回動軸513には、
図2における正面側の軸端に固定挟持部側挟持駆動部512が接続される。同じく可動部52の回動軸524には、軸端に可動挟持部側挟持駆動部522が接続される。なお、前述のように各挟持駆動部512,522は回転モータを備えるが、各回動軸513,524への回転モータの接続は直結であってもよいし、ギア等の伝達機構を介した接続であってもよい。
【0058】
当接部5112a,5212aは、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられ、各挟持駆動部によって前記予め定める軸線まわりに回動駆動されることで包材3,4に対して上下方向に移動(回動)して、当接および離間する。当接部5112a,5212aが包材3,4に当接すると、受部5111,5211と押圧部5112,5212の当接部5112a,5212aとで包材3,4が挟持される。一方、当接部5112a,5212aが包材3,4から離間すると、受部5111,5211と押圧部5112,5212の当接部5112a,5212aとによる挟持が解放される。
【0059】
本実施形態における前記予め定める軸線は、各回動軸513,524の軸心である。本実施形態では、前記予め定める軸線は、包材3,4に対して前記当接部5112a,5212aと同一側(本実施形態では包材3,4の上方)に配置され、しかも包材3,4から離間して配置され、かつ包材3,4(本実施形態ではでは蓋シート4)と当接部5112a,5212aとの当接位置に対して包材3,4の搬送方向の上流側に配置される。
【0060】
搬送制御部10Xは、次の二つの動作を繰り返すように、固定挟持部側挟持駆動部512および前記可動挟持部側挟持駆動部522を制御するとともに、可動挟持部側移動駆動部523を制御する。
【0061】
一つの動作である移送動作は、
図4(b)に示す状態から
図5(a)に示す状態に至る動作であって、可動挟持部521が包材3,4を挟持し(
図7(a)のステップS11)、かつ固定挟持部511が包材3,4を解放した(同ステップS12)状態で、前記可動挟持部が包材3,4の搬送経路に沿って、
図4(b)に示す方向D52fへと前進する(同ステップS13)動作である。可動挟持部521だけが包材3,4を挟持して前進するので、包材3,4は搬送方向下流側に移送される。なお、
図4(a)に示す状態は初期状態である。
【0062】
もう一つの動作である復帰動作は、
図5(b)に示す状態から
図6(a)に示す状態を経て
図6(b)に示す状態に至る動作であって、固定挟持部511が包材3,4を挟持し(
図7(b)のステップS21)、かつ可動挟持部521が包材3,4を解放した(同ステップS22)状態で、可動挟持部521が包材3,4の搬送経路に沿って、
図6(a)に示す方向D52bへと後退する(同ステップS23)動作である。包材3,4が固定挟持部511に挟持された状態で、可動挟持部521は包材3,4を解放した状態で後退するので、包材3,4は前後方向に移動しない。
【0063】
これら二つの動作により、包材3,4を間欠的に搬送方向下流側に移送することができる。なお、一間欠当たりの時間間隔は、前記移送動作および復帰動作に要する時間に対応する。
【0064】
ここで、包材を移送するための他の構成として、上下方向に配置した一対のローラーを用いることが考えられる。この構成では、常時包材に当接する一対のローラーによって包材を挟持する。そして一対のローラーの少なくとも一方を回転駆動し、これによって包材を移送する。このような他の構成の場合、一対のローラーについて、位置および姿勢を厳密に調整する必要がある。包材への当接が常時なされるからである。これに対して本実施形態の場合、前記他の構成の場合に比べて(相対的に)、挟持機構5の各部(特に一対の挟持片5111・5112,5211・5212)について、位置および姿勢の調整精度が要求されない。包材3,4に対して常時ではなく間欠的な当接となるからである。従って包材搬送部10、特に、包材移送部としての挟持機構5の組立て調整作業を容易化することができる。
【0065】
固定挟持部511、可動挟持部521のうち少なくとも一方は、当接部5112a,5212aを、包材3,4に対して当接する方向に付勢する付勢部を備えることができる。本実施形態では、形状を図示していないが、各押圧部5112,5212に、ばねを有する付勢部5113,5213が設けられる。この付勢部5113,5213は、回動軸513,514の
図2における背面側の軸端部に位置している。付勢部5113,5213が当接部5112a,5212aを常時付勢するので、各挟持部511,521は
図4(a)に示す状態(初期状態)に保持される。このため、不所望に包材3,4を解放してしまうことがない。また、各挟持駆動部512,522は回転モータが非励磁の場合も付勢部が当接部5112a,5212aを常時付勢するため、当接部5112a,5212aは包材3,4に常時当接する。よって、薬剤包装装置1を運転していない時に挟持機構5から包材3,4が抜けることを防ぐことができ、次回運転時に挟持機構5に包材3,4を再度、通し直す必要がない。
【0066】
また、当接部5112a,5212aには、包材3,4の搬送方向への滑りを防止する滑止部材5112b,5212bが設けられることができる(
図4(b)、
図6(a)参照)。この滑止部材5112b,5212bにより、当接部5112a,5212aが包材3,4を確実に挟持することができる。滑止部材5112b,5212bとしては、当接部5112a,5212aを構成する材料よりも摩擦係数の大きい材料からなる部材、または、表面(当接部5112a,5212aに設けた際において包材3,4に対向する面)に凹凸を有する部材が例示できる。なお、当接部5112a,5212aとは別体である滑止部材5112b,5212bを設けず、当接部5112a,5212aにおける包材3,4に対向する面に直接凹凸を形成することもできる。
【0067】
固定部51は固定部側案内部514を備え、可動部52は可動部側案内部525を備える。各案内部514,525は、各当接部5112a,5212aに対して包材3,4の搬送方向の直上流に位置する。直上流の位置とは、各当接部5112a,5212aの上流側であって、包材3,4に当接する要素(固定部51、可動部52に属しないもの)が各案内部514,525の他に何も存在しない位置を指す。各案内部514,525は、包材3,4に対して当接部5112a,5212aと同一側(本実施形態では上側)から、押圧しつつ包材3,4の搬送を許容する。
【0068】
固定部側案内部514は、包材3,4の搬送方向に沿って延び、上流側および下流側端部が反り上がった棒状(ソリ状)に形成されている。可動部側案内部525は、可動部52の回動軸524と同心に、包材3,4の搬送方向の両端部の径寸法が拡大されたローラー状に形成されている。
図3に示すように、各案内部514,525は、包材3,4(本実施形態では蓋シート4)において、平面視にて凹部31に重なる部分のうち幅方向両端縁部に当接する。
【0069】
各案内部514,525が設けられたことにより、当接部5112a,5212aが包材3,4を解放した際、上昇する当接部5112a,5212aにつられて上昇しようとする包材3,4を各案内部514,525が押圧することにより、当接部5112a,5212aを包材3,4から確実に離間させることができる。従って包材3,4を円滑に移送することができる。
【0070】
以上のように構成された本実施形態の薬剤包装装置1によると、包装用シートの供給、複数の凹部の形成、薬剤の投入を自動的に行うことができる。よって、容易にブリスター包装を行うことができる。
【0071】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0072】
例えば、前記実施形態では、一対の挟持片のうち少なくとも一方(前記実施形態では押圧部5112,5212)が、予め定める軸線まわりに回動可能に設けられていたが、このように回動する構成に限定されず、包材3,4の有する面(前記実施形態では蓋シート4の上面4f)に対して平行移動する等、直線移動するよう構成されることもできる。
【0073】
また、前記実施形態では、挟持機構5がシート搬送方向下流側に位置する固定部51と、シート搬送方向上流側に位置する可動部52とから構成されていたが、逆に、固定部51をシート搬送方向上流側に位置させ、可動部52をシート搬送方向下流側に位置させることもできる。