【課題を解決するための手段】
【0020】
上記課題は、複数のモジュール型基本構造体で屋根を葺くための、本発明にしたがうモジュール型基本構造体において、
−内部空間を有する箱形容器であって、容器の少なくとも実質的に平坦な底壁が使用において屋根に面し、容器の上面は開放されおり、少なくとも実質的にポリマーでつくられている容器、
−容器の内部空間内に配されている太陽光発電素子、
−開放上面を少なくとも実質的に覆い、容器に結合されているカバーであって、使用において入射太陽光により太陽電池で電力が発生され得るような程度に光透過性であるカバー、及び
−複数の基本構造体で屋根を葺くために、基本構造体を屋根に及び/または別の基本構造体に結合するための結合手段、
を有するモジュール型基本構造体によって達成される。
【0021】
用語「屋根を葺くため」は、本明細書に用いられるように、本発明の基本構造体が屋根を形成するように取り付けられ得ることを意味すると理解されるべきである。言い換えれば、本発明の基本構造体は、基本構造体が取り付けられるべき上部に既存の屋根の存在を必要としない。しかしながら、既存の屋根構造の上部への取付けは本発明にしたがう基本構造体の可能な応用であり得る。しかし、基本構造体が屋根を形成することが好ましい。別の実施形態において、本発明の基本構造体は既存の屋根構造の一部を形成することもでき、基本構造体と既存の屋根構造が合わせて屋根を形成する。言い換えれば、本発明の基本構造体は、合わせて屋根を形成するように、既存の屋根構造と一体化される。
【0022】
本発明にしたがう基本構造体の利点は、要求に応じて例えば太陽光発電素子を基本構造体の内部空間内に備えることができる、極めて融通性が高い屋根葺基本構造体が提供されることである。カバーは、例えば瓦の形状に似せるかまたは所望の色を有する、審美的に好ましい外観が達成されるように構成することができる。容器へのポリマーの使用により、例えば射出成形法を用いて、容器を非常に高い費用効果で製造することができる。屋根葺基本構造体は低コストで提供することができ、例えば所要の太陽光電力出力にしたがい、多くの屋根葺基本構造体に太陽光発電素子を備えることができる。本発明にしたがうモジュール型基本構造体で形成される屋根葺基本構造体は容易にかつ迅速に屋根に装着することができる。
【0023】
内部空間を有する箱形容器の提供の結果、様々な種類のPV素子の収容の観点において設計に対する自由度を有すること及び/またはPV素子の一体化超小型インバータのための空間を有することの可能性が得られる。
【0024】
屋根構築は、一実施形態において、例えばスナップ嵌め結合素子を有するU字形またはH字形のビームを含む、組立が迅速で固定が容易なシステムを有することができ、好ましい実施形態において、本発明にしたがう基本構造体も、基本構造体を容易にまた頑健な態様で、屋根上で、一実施形態において、隣り合う基本構造体に、固定することができるように、スナップ嵌め結合素子を有する。
【0025】
本発明は特にモジュール型屋根葺基本構造体に関する。しかし、本発明にしたがうモジュール型基本構造体の、壁、正面、地面のような別の建築要素上での、または集中太陽光発電所の一部としての、使用も考えられる。
【0026】
一実施形態において、太陽光発電素子はソーラーモジュール、すなわち、封入層によって完全に覆われている、パッケージに入れられ、連結された太陽電池アセンブリによって形成される。
【0027】
別の実施形態において、太陽光発電素子は、箱形容器内に十字格子形配置で入れられ、封入層で覆われている、接続された複数の太陽電池で形成される。
【0028】
別の実施形態において、太陽光発電素子は容器内部に置かれたホイルである。
【0029】
好ましい実施形態において、カバーは着色される。屋根瓦に普通に用いられる色が選ばれる場合、本発明にしたがう複数の基本構造体によって葺かれた屋根と屋根瓦で葺かれた普通の屋根の類似性は非常に高い。
【0030】
カバーは着脱可能な態様で容器に結合されることが好ましい。着脱可能な結合にはスナップ止め及び/またはねじ止めを含めることができる。この結果、使用において、例えば、モジュール型基本構造全体を交換する必要なしに、太陽光発電素子を内部空間から取り出すかまたは内部空間に入れることができる。
【0031】
ポリマーはポリオレフィン、好ましくはポリプロピレンまたはポリエチレン、であることが好ましい。
【0032】
好ましい実施形態において、ポリマーは強化ポリマー、好ましくはガラスファイバ強化ポリマー、好ましくはガラスファイバ強化ポリプロピレン、好ましくは、PP・LGFと表記される、長繊維ガラスファイバ強化ポリプロピレンである。
【0033】
一実施形態において、強化ポリマーは積層プラスチックであるか、または発泡コアを有する。発泡コアの使用はモジュール型基本構造体の断熱特性を高める。この結果、モジュール型基本構造体の下側にさらに屋根断熱材を施す必要は全くないか、あるいは少なくとも断熱材の量を減らすことができる。
【0034】
屋根を葺くためのモジュール型基本構造体の使用に関しては特に、強化ポリマーが難燃性であり、好ましくは無ハロゲン難燃材であれば有利である。太陽光発電素子と組み合わせての基本構造体の使用の観点において、強化ポリマーは耐熱性であることが好ましい。
【0035】
カバーは、PMMA(ポリ(メチルメタクリレート))、ポリカーボネート、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリプロピレン及びポリエチレンからなる群から選ばれるプラスチックを含むことが好ましく、プラスチックは耐UV性であることが好ましい。一実施形態において、カバーは上に挙げた群から選ばれるプラスチックの層を有する多層素子であり、組み立てられた状態において容器の外に面している最上層は耐UV性であることが好ましい。
【0036】
カバーの太陽光に対する透過率は少なくとも50%であることが好ましい。
【0037】
一実施形態において、結合手段は基本構造体の別の基本構造体へのフォームクローズドカプリングのために構成される。この結合は2つの隣接する基本構造体の間の、2つの隣接する基本構造体の内の第2の基本構造体の第2の結合素子に結合する、2つの隣接する基本構造体の内の第1の基本構造体の第1の結合素子による、直接相互結合とすることができる。あるいはまたは組み合わせて、この結合は、垂木のような屋根構造コンポーネントを介する2つの隣接する基本構造体の間の間接結合とすることができる。フォームクローズドカプリングはフォームクローズドインターロックカプリングとすることができる。
【0038】
屋根葺基本構造体は、一実施形態において、好ましくは基本構造体の4辺全てに沿う、基本構造体と隣接基本構造体の間の隙間を雨水のような流体に対して密封するための、封止手段を有する。一実施形態において、結合手段はそのような隙間の封止のためにも構成される。これにより複数の相互に結合された基本構造体は閉表面を形成し、よって基本構造体の下の屋根構造の、密閉に関する、要件が減じられる。
【0039】
一実施形態において、結合手段は基本構造体を、例えば屋根瓦の代わりに、既存の屋根上に配置するため、すくなくとも1つの瓦桟との嵌め合わせのために構成される。結合手段はさらに、2つの隣接する基本構造体の間に、液密封止を形成するように、または液体ドレインとして、構成することができる。いくつかの相互結合された基本構造体はいくつかの基本構造体にわたって、例えば屋根樋に向けて下方に、延びるドレインを形成することができる。
【0040】
一実施形態において太陽電池は容器の内部空間内に交換可能な態様で配置される。
【0041】
一実施形態において、太陽光発電素子は容器の底壁の、内部空間に面している、上面上に配置、好ましくは固定、された複数の結合された太陽電池を有する。
【0042】
あるいは、太陽光発電素子は、可撓性シート上に固定された、複数の結合された太陽電池を有し、可撓性シートは容器の内部空間内に吊られている。容器は底壁からカバーの方向に延びる2つの対向する側壁を有することができ、シートを内部空間内に吊るため、シートをその側壁に結合することができる。あるいは、底壁の上面に配置された支持素子からシートを吊ることができる。
【0043】
容器の内部空間は容器の壁及びカバーによって完全に囲まれることが好ましい。容器は長方形の底壁からカバーまで延びる4つの側壁を有することが好ましい。側壁の上端は、モジュール形基本構造体の内部空間を周囲から少なくとも実質的に閉鎖するため、カバーの下面と一致するように設計することができる。
【0044】
カバーは、カバーと容器の間に空隙が存在するように、カバーの開放上面を覆うように設計することができる。この結果、内部空間にわたる、自然空冷または強制空冷を与える可能性が得られる。
【0045】
一実施形態において、容器は、使用において空気が内部空間を流過できるように、底壁からカバーに延びる2つの対向する側壁に開口を有する。
【0046】
非常に好ましい実施形態において、カバーは、その外面、上面及び側面において、スペイン風屋根瓦、平屋根瓦またはこけら板のような、屋根瓦のパターンの形状及び色を有する。カバーは、葺かれるべき屋根の2方向において、複数の隣接する瓦を疑似するように設計される。
【0047】
本発明は本発明にしたがう複数のモジュール型基本構造体を有するモジュール型屋根葺にも関し、複数の基本構造体は屋根の少なくとも一部が複数の基本構造体で完全に葺かれるように配置され、それぞれの基本構造体は、その結合手段によって、複数の基本構造体内の少なくとも1つの隣接する別の基本構造体に結合される。
【0048】
本発明は本発明にしたがうモジュール型屋根葺で少なくとも一部が葺かれた屋根にも関し、屋根は屋根縁まで互いに平行に延びる傾斜垂木を有し、複数の基本構造体が垂木に直接に取り付けられ、それぞれの基本構造体は2本の隣り合う垂木上に、垂木に対して横方向に、支持されることが好ましい。一実施形態において、垂木は本発明にしたがう2つの隣接するモジュール型基本構造体の間の間接フォームクローズドカプリング、好ましくは間接フォームクローズドインターロックカプリング、を容易にするように構成される。したがって、モジュール型基本構造体の結合手段は、モジュール型屋根葺、すなわちモジュール型屋根葺に含められるモジュール型基本構造体が、取り付けられるべき屋根の上面における既存の屋根の存在を必要としないように、モジュール型基本構造体を水密態様で別の基本構造体に結合するように構成される。したがって、モジュール型屋根葺は、モジュール型屋根葺が雨、雪、雹、風、等のようなあらゆる種類の天候状態に耐えることができるから、屋根としての使用に適している。
【0049】
従来、ソーラーパネル、例えば太陽光発電パネルの取付けのため、それぞれがある種のタイプの屋根に適する、異なるタイプの取付けシステムが利用可能である。平屋根用の取付けシステムは傾斜瓦屋根に適する取付けシステムとは異なり得る。
【0050】
既知の取付けシステムは、複数の屋根フック、取付けレール及びソーラーパネルを取付けレールに取り付けるための小型部品を備え、この取付けシステムは(傾斜)瓦屋根に用いることができる。ここで、屋根フックは瓦屋根の屋根バテンに固定される。屋根バテンは屋根葺きシートまたは屋根瓦のための固定点を提供するために用いられる。屋根バテンの向き及び間隔は屋根のタイプに依存する。バテンは屋根のトラスまたは垂木に直角に向けることができる。
【0051】
屋根上のソーラーパネルの位置は、屋根フックが垂木またはトラスに固定されないから、かなり自由に選ぶことができる。高さ変化は屋根フックの高さ調節部品のレベル調節によって達成することができる。
【0052】
続いて、取付けレールが屋根フックに固定され、取付けレールはソーラーパネルを取り付けるための支持構造体としてはたらく。
【0053】
屋根上のソーラーパネルの機械的構造体が所定の位置につけられると、ソーラーパネルは、ソーラーパネルによって発生される直流電圧を、交流電圧が輸送され得るように、交流電圧に変換するためのコンバータに接続される。したがって、ソーラーパネル及び/または屋根には、複数のソーラーパネルをコンバータに接続するため及び入射太陽光によってソーラーパネルで発生された電力を輸送するための電気配線及び電気コネクタが設けられる。
【0054】
そのような既知の取付けシステムの欠点は、建物の屋根の上にソーラーパネル及び配線を配置することは面倒で手間がかかることである。この取付けシステムの別の欠点は、ソーラーパネルクランプ、エンドクランプ、取付けねじ、電気配線及び電気コネクタのような、小型部品の使用による不十分な耐用年数である。
【0055】
したがって、上記欠点が対処された、太陽光発電素子アセンブリ及び複数の太陽光発電素子アセンブリを有する屋根を提供することが別の課題である。
【0056】
上記課題は入射太陽光により電力を発生するための太陽光発電素子アセンブリによって達成され、太陽光発電基本素子アセンブリは、
−第1の側及び第2の側を有する支持キャリア、
−支持キャリアの第1の側に配され、入射太陽光から直流電圧による電力を発生するために構成された、太陽光発電素子、
−太陽光発電素子に接続され、直流電圧を交流電圧に変換するために構成された、超小型コンバータ、及び
−誘導結合手段であって、
−超小型コンバータに接続された供給コイルと、
−支持キャリアの第2の側に、またはその近くに、配され、電力を転送するために供給コイルに誘導結合されたピックアップコイルと、
を有する誘導結合手段、
を備える。
【0057】
太陽光発電素子アセンブリは、内部空間を有する箱形容器を有する、屋根を葺くためのモジュール型基本構造体をさらに備え、支持キャリア、太陽光発電素子、超小型コンバータ及び供給コイルは箱形容器の内部空間内に配され、支持キャリアの第2の側は箱形容器の、少なくとも平坦な底壁で形成された、底側に面する。
【0058】
本発明にしたがう太陽光発電素子アセンブリの利点は、アセンブリによって発生される電力を輸送するために誘導結合手段を用いることで、少なくとも太陽光発電素子アセンブリの電気接続が容易になるかまたはより簡略化されることである。
【0059】
本発明に従う誘導結合手段は単パッケージと解釈することができ、誘導結合デバイスと称することができる。本発明の文脈において、結合は、例えば電池のような蓄電装置に電力を転送するための、超小型コンバータのような、電気回路の一部から電気回路の別の部分への電気エネルギーの転送と見なされる。従来技術において、電力、すなわち電気エネルギーはソーラーパネルから導電結合、すなわちハードワイア結合によって電池に転送される。
【0060】
発明者等は、取付け目的のためには、誘導結合手段の使用が太陽光発電素子アセンブリに有利であることに気付いた。有効な誘導結合を得るため、太陽光発電素子アセンブリで発生された直流電圧が超小型コンバータで交流電圧に変換される。
【0061】
誘導結合手段には、とりわけ、静電的及び電気力学的誘導結合、電磁結合、トランス結合、コイル結合、等がある。
【0062】
ピックアップコイルは、使用において、支持キャリアの第2の側に、またはその近くに、配される。ピックアップコイルは支持キャリアに取り付けることができ、または屋根、例えば棟に向けて互いに平行に延びる傾斜垂木に取り付けることができる。
【0063】
太陽光発電素子で発生されたエネルギーを、例えば電池に、輸送するために、太陽光発電素子アセンブリに誘導結合を用いることは、本出願における発明者等の洞察であった。
【0064】
エネルギーは垂木上で収集し、蓄電のために垂木を通して送り出すことができる。
【0065】
一実施形態において、太陽光発電素子アセンブリは内部空間を有する箱形容器をさらに有し、支持キャリア、太陽光発電素子、超小型コンバータ及び供給コイルが箱形容器の内部空間内に配され、支持キャリアの第2の側は箱形容器の底側に面する。
【0066】
この実施形態の利点は、屋根への箱形容器の取付けに十分先だって、屋根に複数のピックアップコイルを配置できることである。これらのピックアップコイルが取り付けられると、それぞれが太陽光発電素子を有する箱形容器を、太陽光発電素子の電気接続に注意を全く払う必要がないから、容易に屋根に取り付けることができる。これは、箱形容器が屋根に取り付けられてしまえば、ピックアップコイルと供給コイルの間に誘導結合が自動的に存在するからである。
【0067】
この実施形態の別の利点は、誘導結合手段の少なくともピックアップ側が、雨のようないかなるタイプの水分に対しても保護され、よってピックアップへのいかなる形態の腐食も防止されることである。
【0068】
誘導結合手段はコアをさらに有することが好ましく、コアは箱形容器の底側を突き通っていて、供給コイルが箱形容器の内部空間内でコアに巻き付けられ、ピックアップココイルが箱形容器の内部空間の外側、すなわち外部でコアに巻き付けられる。
【0069】
この実施形態の利点は、コア材料が誘導結合手段の磁束を増やすから、供給コイルとピックアップコイルの間の誘導結合の効率が高められることである。コア材料は、鉄またはフェライトのような、強磁性材料でつくられることが好ましい。
【0070】
別の実施形態において、支持キャリア、太陽光発電素子及び超小型コンバータは箱形容器の内部空間内に交換可能な態様で配される。別の選択肢では、供給コイルも内部空間内に交換可能な態様で配される。
【0071】
発明者等は、太陽光発電素子の電気接続に注意が払われる必要がないから、支持キャリア、太陽光発電素子及び超小型コンバータが、アセンブリの屋根への取付けをさらに簡略化するため、箱形容器の内部空間内に交換可能な態様で配され得ることに気付いた。そのような場合、これらの繊細な素子が箱形容器の内部空間内に入れられる前に箱形容器を屋根に取り付けることができ、この結果、これらの繊細な素子が取り付けプロセス中に影響されないかさらには破壊されないことが一層確実になる。
【0072】
別の例において、供給コイルは箱形容器の底側に、例えば底側の実質的に周方向に、集成される。本発明の文脈において、「底側の実質的に周方向に」は、供給コイルが、箱形容器の底側の周縁の、すなわち底側の端の近くを延びる、ワイアのような、導電体素子で形成されることを示す。したがって、底側の大きな面積が供給コイルで囲まれ、すなわち供給コイルに包囲され、この結果、ピックアップコイルとの誘導結合効率が一層高くなる。
【0073】
一例において、供給コイルは箱形容器の底側または支持キャリアに鋳込まれる。
【0074】
別の例において、供給コイル、すなわち供給コイルを有するパッケージが箱形容器の底側に取り付けられる。
【0075】
また別の例において、アセンブリは、ピックアップコイルに接続され、誘導結合された電力を、例えば電池のような蓄電装置に輸送するために構成された、輸送手段をさらに有する。
【0076】
輸送手段はピックアップコイルに誘導結合された交流電圧を直流電圧に変換するためのコンバータを有することが好ましい。
【0077】
本発明にしたがうピックアップコイルは、箱形容器の底側に取り付けることができ、あるいは屋根にあらかじめ取り付けることができる。ピックアップコイルを屋根に取り付けることの利点は、箱形容器を含む太陽光発電素子アセンブリが配置されるべき場所にしかピックアップコイルを取り付ける必要がないことである。
【0078】
本発明にしたがう太陽光発電素子は、複数の太陽電池を有することができる。これらの電池の、例えば雨に対する、保護は、箱形容器の上面に配置されるカバーによって形成されることが好ましい。
【0079】
一例において、支持キャリアは可撓性シートを有し、可撓性シートは箱形容器の内部空間内に吊られている。容器は底壁からカバーの方向に延び、内部空間を取り囲む2つの対向する側壁を有することができ、シートは、内部空間内にシートを吊るように側壁に結合するかまたは取り付けることができる。あるいは、底壁の上面に配置された支持素子からシートを吊ることができる。本発明は、本発明にしたがう複数の太陽光発電素子アセンブリで少なくとも一部が葺かれている、屋根にも関し、屋根は棟に向けて互いに平行に延びている垂木を有し、複数の太陽光発電素子アセンブリは垂木上に取り付けられ、複数のピックアップコイルが垂木に取り付けられる。
【0080】
次に、本発明にしたがうモジュール型屋根葺基本構造体のいくつかの好ましい実施形態の、いくつかの添付された略図を参照する、説明によって、本発明をさらに詳細に説明する。