【実施例】
【0202】
本発明の化合物の実験手順を以下に示す。Watersの質量利用分画システムにおいて、調製した化合物の一部を分取LC−MSで精製した。これらのシステムを操作する際の基本的な機器構成、プロトコール及び制御ソフトウェアは、文献に詳細に説明されている。例えば、“Two−Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC−MS”, K. Blom, J. Combi. Chem., 4, 295 (2002)、“Optimizing Preparative LC−MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”, K. Blom, R. Sparks, J. Doughty, G. Everlof, T. Haque, A. Combs, J. Combi. Chem., 5, 670 (2003)及び“Preparative LC−MS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Combi. Chem., 6, 874−883 (2004)を参照されたい。典型的には、分離した化合物を、純度の分析のために、下記の条件で、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)分析にかけた。計器:Agilent 1100シリーズ、LC/MSD、カラム:Waters Sunfir(商標)C
18 5μm、2.1×50mm、緩衝液:移動相A:0.025%TFA水溶液、移動相B:アセトニトリル、Bは、流速2.0mL/分にて3分で2%〜80%にグラジエント
【0203】
調製した化合物の一部は、実施例に示されているように、分取スケールで、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)とMS検出器またはフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)によっても調製した。典型的な分取逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)のカラムの条件は、以下のとおりである。
【0204】
pH=2、精製:Waters Sunfire(商標)C
18 5μm、19×100mmカラム、溶出:移動相A:0.1%TFA(トリフルオロ酢酸)水溶液と、移動相B:アセトニトリル、流速:30mL/分、分離グラジエント:文献に記載されているような化合物ごとの方法最適化プロトコールを用いて、各化合物について最適化[“Preparative LCMS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Comb. Chem., 6, 874−883 (2004)を参照されたい。]典型的に、30×100mmのカラムで用いた流速は、60mL/分であった。
【0205】
pH=10、精製:Waters XBridge C
18、5μm、19×100mmカラム、溶出:移動相A:0.15%NH
4OH水溶液と、移動相B:アセトニトリル、流速:30mL/分、分離グラジエント:文献に記載されているような化合物ごとの方法最適化プロトコールを用いて、各化合物について最適化[“Preparative LCMS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Comb. Chem., 6, 874−883 (2004)を参照されたい。]典型的に、30×100mmカラムで用いた流速は、60mL/分であった。
【0206】
実施例1. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化14】
工程1. 8−ブロモ−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化15】
2−アミノ−6−ブロモフェノール(0.10g、0.53ミリモル)(Frintonカタログ番号FR−2404)とα−ブロモ−ベンゼン酢酸メチルエステル(0.084mL、0.53ミリモル)(Aldrichカタログ番号365270)をN−メチルピロリジノン(2.0mL)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.080mL、0.53ミリモル)と封管内で合わせた。その混合物を140℃まで電子レンジで5分加熱した。続いて、その反応混合物を冷却し、酢酸エチルに溶解させ、1N HCl、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、暗色油を得た。この生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを半固体として得た(0.1g、60%)。LCMS C
14H
11BrNO
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 304.0, 306.0; 実測値: 303.8, 305.8
【0207】
工程2. 8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化16】
1,4−ジオキサン(1.5mL)と炭酸カリウム(0.018g、0.13ミリモル)との水(0.50mL)中の混合物中で、8−ブロモ−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.02g、0.06ミリモル)を6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.028g、0.066ミリモル)と合わせた(WO2013097601、p.92)。その反応物を窒素で脱気し、触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(0.005g、0.006ミリモル)を加えた。その反応物を封管内で100℃まで2時間加熱した。その混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.025g、83%)を暗色油として得た。LCMS C
29H
24N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 526.1; 実測値: 526.1
【0208】
工程3. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
エタノール(3.0mL)と水(1.0mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを溶解させ、80℃までオイルバスで1時間加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、トリフルオロ酢酸(TFA)で酸性にした。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題物を灰白色非晶質固体として得た(25mg)。LCMS C
22H
18N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 372.1; 実測値: 372.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.98 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 7.28 (ddd, J = 8.5, 6.4, 3.9 Hz, 5H), 7.17 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.05 − 6.89 (m, 3H), 6.02 − 5.95 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 3.47 (s, 3H)
【0209】
実施例2〜4
実施例2〜4の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表1に示す。
【表1】
【0210】
実施例5. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2−トリフルオロアセテート
【化17】
工程1. メチルブロモ(ピリジン−2−イル)アセテート
【化18】
メチル2−ピリジルアセテート(500mg、3ミリモル)(Aldrichカタログ番号M78305)とN−ブロモスクシンイミド(600mg、3ミリモル)の四塩化炭素(5mL)溶液に、ベンゾイルペルオキシド(80mg、0.3ミリモル)を一度に加えた。その反応物を100℃まで1時間加熱し、室温まで冷却し、ろ過して、固体を取り除いた。溶媒を蒸発させて、メチルブロモ(ピリジン−2−イル)アセテートを暗黄色半固体として得た。LCMS C
8H
9BrNO
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 229.9, 231.9; 実測値 = 229.9, 231.8
【0211】
工程2. 8−ブロモ−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化19】
2−アミノ−6−ブロモフェノール(100mg、0.5ミリモル)とメチルブロモ(ピリジン−2−イル)アセテート(100mg、0.5ミリモル)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(80μL、0.5ミリモル)とをN−メチルピロリジノン(3mL)中の混合物を電子レンジにおいて140℃で10分加熱した。その反応物を冷まし、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、8−ブロモ−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.15g、90%)を粗生成物として得た。LCMS C
13H
10BrN
2O
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 304.9 306.9; 実測値 = 305.0, 307.0
【0212】
工程3. 8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2−トリフルオロアセテート
【化20】
1,4−ジオキサン(2mL)と水(0.8mL)中の炭酸カリウム(10mg、0.07ミリモル)との混合物に、8−ブロモ−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(15mg、0.049ミリモル)と6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(25mg、0.059ミリモル)を溶解させた。その反応物を窒素で脱気し、触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(5mg、0.006ミリモル)を加えた。その反応物を100℃で4時間加熱し、冷まして、水とEtOAcに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)で精製して、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2−トリフルオロアセテートを白色固体として得た(0.015g、58%)。LCMS C
28H
23N
4O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 527.1; 実測値 527.1
【0213】
工程4. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2トリフルオロアセテート
エタノール(2mL)と水(1mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2トリフルオロアセテート(0.015g、0.028ミリモル)を溶解させ、80℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、後処理なしに、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)で精製して、表題物を白色固体として得た(0.004g、30%)。LCMS C
21H
17N
4O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 373.1; 実測値 = 373.0
【0214】
実施例6. 2−シクロプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化21】
工程1. エチルブロモ(シクロプロピル)アセテート
【化22】
シクロプロピル酢酸(0.5g、5ミリモル)(Oakwoodカタログ番号003710)の1,2−ジクロロエタン(5.2mL)溶液に、塩化チオニル(0.46mL、6.3ミリモル)を室温で滴下した。その反応物を2時間加熱還流してから、室温まで冷まし、その時点で、N−ブロモスクシンイミド(1.12g、6.27ミリモル)と臭化水素(2μL、0.04ミリモル)(48%水溶液)を続けて加えた。得られた混合物を2日間、加熱還流した。続いて、その反応混合物を室温まで冷却し、エタノール(4mL)を加え、その反応物を室温で更に2時間撹拌した。続いて、その反応混合物を濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物を四塩化炭素に溶解させ、短いシリカゲルカラムにかけ、濃縮して、エチルブロモ(シクロプロピル)アセテート(0.70g、70%)を油として得た。
【0215】
工程2. 2−シクロプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例5と同様の方法を用いて、ただし、エチルブロモ(シクロプロピル)アセテートを用いて、表題の化合物を調製し、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、2−シクロプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを白色非晶質固体として得た(0.007g、40%)。LCMS C
19H
18N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 336.1; 実測値 = 336.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.68 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 6.92 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 6.66 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 6.55 (q, J = 4.7, 4.1 Hz, 1H), 5.83 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.20 (s, 3H), 0.82 (ddt, J = 13.0, 8.2, 4.3 Hz, 1H), 0.21 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 0.14 − −0.05 (m, 3H)
【0216】
実施例7. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化23】
工程1. メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアセテート
【化24】
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル酢酸(500mg、3ミリモル)(Combi Blocksカタログ番号AM−1005)と硫酸(20μL、0.4ミリモル)とのメタノール(10μL)中の混合物を12時間、加熱還流した。続いて、その混合物を冷却し、濃縮して、メタノールを除去した。得られた残渣をEtOAcに溶解させ、飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥し、濃縮して、メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアセテート(510mg、100%)を粗生成物として得た。
【0217】
工程2. メチルブロモ(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテート
【化25】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.6mL、3ミリモル)のテトラヒドロフランた(5mL)溶液に、1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2mL、3ミリモル)を−78℃で滴下した。その反応混合物を30分撹拌してから、メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアセテート(500mg、3ミリモル)をテトラヒドロフランに溶解させた冷溶液(5mL)に加えた。その混合物を1時間撹拌してから、クロロトリメチルシラン(0.4mL、3ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温まで1時間昇温し、−78℃まで冷却し、N−ブロモスクシンイミド(0.6g、3ミリモル)を加えた。その反応物を室温まで昇温し、更に2時間撹拌した。その懸濁液をシリカゲルパッドでろ過し、その固体をエチルエーテルで洗浄した。その有機溶液を濃縮して、粗メチルブロモ(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテートを油として得た(0.30g、40%)。
【0218】
工程3. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例5と同様の方法を用いて、ただし、メチルブロモ(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテートを用いて、表題の化合物を白色非晶質固体として調製した(0.008g、40%)。LCMS C
21H
22N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 380.1; 実測値= 380.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 12.00 (s, 1H), 10.73 (s, 1H), 7.25 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 7.03 − 6.97 (m, 2H), 6.88 (dd, J = 6.6, 2.7 Hz, 1H), 6.21 − 6.11 (m, 1H), 4.45 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 3.73 (t, J = 10.8 Hz, 2H), 3.54 (s, 3H), 3.24 − 3.12 (m, 2H), 2.18 − 2.08 (m, 1H), 1.46 − 1.26 (m, 4H)
【0219】
実施例8. 2−エチル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化26】
工程1. 2−エチル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化27】
実施例4の2−エチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(20mg、0.04ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させ、鉱油中の水素化ナトリウム(2mg、0.08ミリモル)を加え、その混合物を10分撹拌した。ヨウ化メチル(4μL、0.06ミリモル)を加え、その混合物を更に30分撹拌した。続いて、その反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗2−エチル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンをガラス質物として得た(20mg、100%)。LCMS C
26H
26N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 492.1; 実測値= 491.9
【0220】
工程2. 2−エチル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
エタノール(2mL)と水(1mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、粗2−エチル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(20mg、0.04ミリモル)を溶解させ、その反応混合物を80℃で1時間加熱した。続いて、その反応混合物を、後処理なしに、C−18カラムの分取LC−MS(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)で精製して、2−エチル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを白色固体として得た(6mg、40%)。LCMS C
19H
20N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 338.1; 実測値= 338.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.01 (s, 1H), 7.24 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 7.19 − 7.03 (m, 3H), 6.14 (s, 1H), 4.54 (dd, J = 8.0, 4.2 Hz, 1H), 3.53 (s, 3H), 3.31 (s, 3H), 1.81 (dd, J = 11.5, 7.2 Hz, 1H), 1.65 (dt, J = 14.4, 7.6 Hz, 1H), 0.76 (t, J = 7.3 Hz, 3H)
【0221】
実施例9. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化28】
工程1. 8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化29】
封管内で、2−アミノ−6−ブロモ−4−メトキシフェノール(0.1g、0.4ミリモル)(Aldrichカタログ番号653705)とエチル2−ブロモ−3−メチルブタノエート(0.11mL、0.69ミリモル)(Alphaカタログ番号B22525)をN−メチルピロリジノン(1.0mL)中で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.14mL、0.92ミリモル)と合わせた。その反応混合物を140℃まで電子レンジで15分加熱した。続いて、その反応混合物を冷却し、酢酸エチルと1N HClに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、暗色油を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを半固体として得た(0.03g、30%)。LCMS C
12H
15BrNO
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 300.1, 302.1; 実測値 = 300.0, 302.0
【0222】
工程2. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化30】
1,4−ジオキサン(2.5mL)と水(0.84mL)中の炭酸カリウム(0.031g、0.22ミリモル)の中で、8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.03g、0.1ミリモル)を6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.043g、0.10ミリモル)と合わせた。その反応物を窒素で脱気し、触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(0.009g、0.01ミリモル)を加えた。その反応物を封管内で100℃まで2時間加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを暗色油として得た(0.03g、60%)。LCMS C
27H
28N
3O
6Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 522.1; 実測値= 522.1
【0223】
工程3. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
エタノール(5.1mL)と水(1.7mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.03g、0.06mol)を溶解させ、80℃までオイルバスで1時間加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、TFAで酸性にした。粗生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(0.02g、50%)。LCMS C
20H
22N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 368.1; 実測値 = 368.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.01 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 7.35 − 7.20 (m, 2H), 6.57 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.53 (s, 3H), 2.28 − 2.09 (m, 1H), 0.80 (dd, J = 11.7, 6.8 Hz, 6H)
【0224】
実施例9A. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー1)
実施例9B. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー2)
【化31】
実施例9のエナンチオマーは、下記のキラル分離条件を用いて、分取キラルカラムクロマトグラフィーによって分離した。カラム:Chiralpak IA C−2 5μm、21、2×250mm、移動相:30%EtOH/ヘキサン、グラジエント条件:アイソクラティック、14mL/分、充填量:900μL中に1.0mg、実行時間:17分、ピーク時間:11.0分及び14.4分
【0225】
実施例9A、ピーク1(11.0分)、固体残渣: LCMS C
20H
22N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 368.1; 実測値 = 368.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.01 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 7.35 − 7.20 (m, 2H), 6.57 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.53 (s, 3H), 2.28 − 2.09 (m, 1H), 0.80 (dd, J = 11.7, 6.8 Hz, 6H)
【0226】
実施例9B、ピーク2(14.4)、固体残渣: LCMS C
20H
22N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 368.1; 実測値 = 368.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.01 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 7.35 − 7.20 (m, 2H), 6.57 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.53 (s, 3H), 2.28 − 2.09 (m, 1H), 0.80 (dd, J = 11.7, 6.8 Hz, 6H)
【0227】
実施例10. 2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化32】
実施例10の化合物は、実施例8の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成した。 LCMS 実測値 (M+H)
+: 382.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.02 (s, 1H), 7.27 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 6.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.19 (bs, 1H), 4.32 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.53 (s, 3H), 3.31 (s, 3H), 2.22 − 2.10 (m, 1H), 0.77 (dd, J = 15.1, 6.8 Hz, 6H)
【0228】
実施例11. [2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]酢酸
【化33】
工程1. tert−ブチル(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテート
【化34】
実施例10の8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.15g、0.50ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL、26ミリモル)に室温で窒素下において溶解させた。鉱油中の水素化ナトリウム(0.024g、0.60ミリモル)を加え、その反応物を15分撹拌した。続いて、酢酸,ブロモ−,1,1−ジメチルエチルエステル(0.11mL、0.75ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。続いて、その反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を半固体として得た。その粗生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、tert−ブチル(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテートをガラス質物として得た(0.15g、95%)。LCMS C
18H
25BrNO
5に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 414.1, 416.1; 実測値 = 358.1, 360.1 (M+H−tブチル)
【0229】
工程2. tert−ブチル(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテート
【化35】
1,4−ジオキサン(1.8mL)と水(0.61mL)中の炭酸カリウム(0.022g、0.16ミリモル)の中で、tert−ブチル(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテート(0.030g、0.072ミリモル)を6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.031g、0.072ミリモル)と合わせた。その混合物を窒素で脱気し、触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(0.006g、0.008ミリモル)を加えた。その反応混合物を封管内で100℃まで1時間加熱した。続いて、その反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、tert−ブチル(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテートを暗色油として得た(0.04g、85%)。LCMS C
33H
38N
3O
8Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 636.2; 実測値 = 636.2
【0230】
工程3. [2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]酢酸
エタノール(3.7mL)と水(1.2mL)中の1.0M水酸化ナトリウムに、tert−ブチル(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテート(0.04g、0.06ミリモル)を溶解させた。その混合物を80℃までオイルバスで1時間加熱し、室温まで冷まし、TFAで酸性にした。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題物を灰白色非晶質固体として得た(0.02g、65%)。LCMS C
22H
24N
3O
6に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 426.1; 実測値 = 426.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 13.02 (s, 1H), 12.03 (s, 1H), 7.37 − 7.21 (m, 2H), 6.66 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.20 (bs, 1H), 4.64 (s, 2H), 4.34 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 2.13 (dd, J = 12.3, 6.5 Hz, 1H), 0.81 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.74 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
【0231】
実施例12. 2−[2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド
【化36】
工程1. 2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)酢酸
【化37】
実施例11のtert−ブチル2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)アセテート(0.190g、0.459ミリモル)を塩化メチレン(3.0mL)とトリフルオロ酢酸(1.0mL)に室温で2時間溶解させた。その反応混合物を真空濃縮して、粗2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)酢酸(0.163g、100%)を油として得た。LCMS C
14H
17BrNO
5に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 358.1, 360.1; 実測値 = 358.0, 360.0
【0232】
工程2. 2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミド
【化38】
N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)とメタノール(0.35mL、0.70ミリモル)中の2.0Mメチルアミンに、2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)酢酸(0.05g、0.1ミリモル)を溶解させ、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(0.064g、0.17ミリモル)(Oakwoodカタログ番号023926)を加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌してから、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を1N HCl、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミドを油として得た(0.05g、100%)。LCMS C
15H
20BrN
2O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 371.1, 373.1; 実測値 = 371.0, 373.0
【0233】
工程3. 2−(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミド
【化39】
1,4−ジオキサン(1.8mL)と水(0.61mL)中の炭酸カリウム(0.022g、0.16ミリモル)の中で、2−(8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミド(0.027g、0.072ミリモル)を6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(0.031g、0.072ミリモル)と合わせた。その混合物を窒素で脱気し、触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(0.006g、0.008ミリモル)を加えた。続いて、その反応混合物を封管内で100℃まで1時間加熱し、室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗2−(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミドを暗色油として得た(0.035g、83%)。LCMS C
30H
33N
4O
7Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 593.1; 実測値 = 593.2
【0234】
工程4. 2−[2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド
エタノール(3.7mL)と水(1.2mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、2−(2−イソプロピル−6−メトキシ−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル)−N−メチルアセトアミド(0.035g、0.059ミリモル)を溶解させ、80℃までオイルバスで1時間加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、TFAで酸性にした。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(0.015g、47%)。LCMS C
23H
27N
4O
5に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 439.1; 実測値 = 439.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.03 (s, 1H), 8.09 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.23 − 6.14 (m, 1H), 4.58 − 4.38 (m, 2H), 4.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 2.63 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 2.16 (dd, J = 11.9, 6.9 Hz, 1H), 0.81 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.75 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
【0235】
実施例13〜16
実施例13〜16の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表2に示す。
【表2】
【0236】
実施例17. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
【化40】
工程1. 3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾニトリル
【化41】
4−ヒドロキシ−3−ニトロベンゾニトリル(500mg、3ミリモル)(Aldrichカタログ番号344575)と塩化第二鉄(100mg、0.9ミリモル)と酢酸(20mL)との混合物に、臭素(500mg、3ミリモル)を室温で加えた。その反応混合物を50℃まで2時間加熱し、室温まで冷まし、水(100mL)を加えた。ゆっくり形成された沈殿物を回収し、水で洗浄し、乾燥して、3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾニトリル(0.50g、70%)を黄色固体として得た。LCMS C
7H
4BrN
2O
3に対する計算値 (M+H)+: m/z = 242.9, 244.9; 実測値 = 242.9, 244.9
【0237】
工程2. 3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル
【化42】
3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾニトリル(400mg、2ミリモル)を酢酸(20mL)に加えた混合物に、鉄粉(300mg、5ミリモル)を加えた。続いて、その混合物を窒素で脱気し、一晩、室温で撹拌した。その反応混合物を濃縮して、酢酸を除去し、その残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリルを暗色固体として得た(250mg、70%)。LCMS C
7H
6BrN
2Oに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 212.9, 214.9; 実測値 = 212.9, 214.9
【0238】
工程3. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリルを用いて、表題の化合物を調製し、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリルを白色非晶質固体として得た(0.007g、40%)。LCMS C
20H
19N
4O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 363.1; 実測値= 363.0.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.06 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.27 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.24 − 6.13 (m, 1H), 4.62 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.53 (s, 3H), 2.29 − 2.16 (m, 1H), 0.78 (dd, J = 6.8, 3.9 Hz, 6H)
【0239】
実施例18. 2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
【化43】
工程1. 8−ブロモ−2−イソプロピル−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
【化44】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の中で、実施例17の8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル(20mg、0.07ミリモル)混合物に、鉱油中の水素化ナトリウム(2mg、0.07ミリモル)を加えた。その反応混合物を5分撹拌し、ヨウ化メチル(5.1μL、0.081ミリモル)を加え、その反応混合物を更に1時間撹拌した。続いて、その反応物を酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗8−ブロモ−2−イソプロピル−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリルをガラス質物として得た(0.020g、100%)。LCMS C
13H
14BrN
2O
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 309.1, 311.1; 実測値 = 308.9, 310.7
【0240】
工程2. 2−イソプロピル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
【化45】
1,4−ジオキサン(2mL)と水(0.9mL)中の炭酸カリウム(10mg、0.08ミリモル)に、8−ブロモ−2−イソプロピル−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル(16mg、0.051ミリモル)と6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(26mg、0.061ミリモル)を溶解させ、その混合物を窒素で脱気した。触媒の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(5mg、0.006ミリモル)を加え、その混合物を100℃で4時間加熱した。続いて、その反応混合物を冷却し、水と酢酸エチルに分配した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮して、粗2−イソプロピル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリルをガラス質物として得た(0.027g、100%)。LCMS C
28H
27N
4O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 531.1; 実測値 = 531.2
【0241】
工程3. 2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル
エタノール(2mL)と水(1mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、2−イソプロピル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル(0.027g、0.051ミリモル)を溶解させた。続いて、その混合物を80℃で1時間加熱した。その反応混合物を、後処理なしに、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(0.005g、26%)。LCMS C
21H
21N
4O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 377.1; 実測値 = 377.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.06 (s, 1H), 7.65 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.30 − 7.25 (m, 1H), 6.21 − 6.14 (m, 1H), 4.62 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.54 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 2.27 − 2.18 (m, 1H), 0.75 (d, J = 6.8 Hz, 6H)
【0242】
実施例19. 2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド
【化46】
エタノール(2mL)と水(1mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、実施例18の2−イソプロピル−4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリルを溶解させた。続いて、その混合物を80℃で4時間加熱した。その反応混合物を、後処理なしに、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(0.007g、20%)。LCMS C
21H
23N
4O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 395.1; 実測値 = 395.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.04 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.68 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.27 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 6.15 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.36 (s, 3H), 2.21 (dd, J = 11.4, 6.7 Hz, 1H), 0.77 (dd, J = 6.6 Hz, 6H)
【0243】
実施例20. 2−イソプロピル−N−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド
【化47】
工程1. 8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸
【化48】
8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル(実施例18から得たもの、30mg、0.1ミリモル)の濃塩酸(1mL、30ミリモル)溶液を100℃で10時間加熱した。その反応混合物を冷却し、真空濃縮してから、水と酢酸エチルに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸を固体残渣として得た(30mg、100%)。LCMS C
12H
13BrNO
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 314.0, 316.0; 実測値 = 313.9, 315.9
【0244】
工程2. 8−ブロモ−2−イソプロピル−N−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド
【化49】
8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸(30mg、0.1ミリモル)のDMF(2mL)溶液に、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(54mg、0.14ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μL、0.2ミリモル)を加えた。メチルアミンのエタノール溶液(3M、48μL、0.14ミリモル)を加え、その反応物を室温で1時間撹拌した。続いて、その反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗8−ブロモ−2−イソプロピル−N−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミドをガラス質物として得た(30mg、90%)。LCMS C
13H
16BrN
2O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 327.1, 329.1; 実測値 = 327.0, 329.0
【0245】
工程3. 2−イソプロピル−N−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程2から得た8−ブロモ−2−イソプロピル−N−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミドを用いて、表題の化合物を調製し、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、2−イソプロピル−N−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミドを白色非晶質固体として得た(5mg、30%)。LCMS C
21H
23N
4O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 395.1; 実測値 = 395.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.03 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.38 − 8.28 (m, 1H), 7.50 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.27 − 7.23 (m, 1H), 6.18 (s, 1H), 4.49 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 2.73 (d, J = 4.4 Hz, 3H), 2.27 − 2.14 (m, 1H), 0.79 (dd, J = 6.9, 2.0 Hz, 6H)
【0246】
実施例21. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−ニトロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化50】
実施例21の化合物は、実施例9化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成した。LCMS 実測値 (M+H)
+: 383.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.11 (s, 1H), 11.11 (s, 1H), 7.90 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.36 − 7.22 (m, 2H), 6.23 (s, 1H), 4.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 2.30 − 2.19 (m, 1H), 0.80 (d, J = 6.8 Hz, 6H)
【0247】
実施例22. 4−(2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−8−イル)−6−メチル−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン
【化51】
工程1. 8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
【化52】
トルエン(400μL、0.7ミリモル)中の2.0Mボラン−硫化ジメチル複合体(Aldrichカタログ番号194824)を、実施例9の8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(100mg、0.4ミリモル)の混合物に室温で滴下してから、その混合物を60℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温まで冷却し、MeOHで希釈し、60℃で更に30分加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、濃縮して、粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジンを透明な油として得た(70mg、70%)。LCMS C
12H
17BrNO
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 286.1, 288.1; 実測値 = 286.0, 288.0
【0248】
工程2. 4−(2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−8−イル)−6−メチル−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン
実施例8の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得た8−ブロモ−2−イソプロピル−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジンを用いて、表題の化合物を調製し、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、4−(2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−8−イル)−6−メチル−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オンを白色非晶質固体として得た(5mg、30%)。LCMS C
21H
26N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 368.1; 実測値 = 368.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.90 (s, 1H), 7.21 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 6.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.75 − 3.67 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.51 (s, 3H), 3.30 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 3.01 − 2.91 (m, 1H), 2.85 (s, 3H), 1.68 − 1.57 (m, 1H), 0.82 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.75 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
【0249】
実施例23〜24
実施例23〜24の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表3に示す。
【表3】
【0250】
実施例24A. 6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー1)
実施例24B. 6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー2)
【化53】
下記の条件を用いて、実施例24のエナンチオマーを分取キラルHPLCによって分離した。カラム:Phenomenex Lux Cellulose C−4、5μm、21.2×25mm、移動相:30%エタノール含有ヘキサン、グラジエント:18mL/分、充填量:1800μLに2mg、実行時間:28分、ピーク保持時間:20.9分及び24.0分
【0251】
実施例24A、ピーク1(20.9分)、固体残渣: LCMS C
23H
20N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 402.1; 実測値: 402.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.93 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 7.28 − 7.17 (m, 4H), 7.13 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.49 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.61 (s, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.42 (s, 3H)
【0252】
実施例24B、ピーク2(24.0分)、固体残渣: LCMS C
23H
20N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 402.1; 実測値: 402.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.93 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 7.28 − 7.17 (m, 4H), 7.13 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.49 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.61 (s, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.42 (s, 3H)
【0253】
実施例25. 2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化54】
工程1. メチルブロモ(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセテート
【化55】
メチル(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセテート(100mg、0.5ミリモル)(Acros Organicsカタログ番号30478)とN−ブロモスクシンイミド(90mg、0.5ミリモル)の四塩化炭素(0.7mL)溶液を100℃まで1時間加熱した。その反応混合物を室温まで冷却し、ろ過し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗メチルブロモ(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセテートを淡黄色半固体として得た(120mg、90%)。
【0254】
工程2. 2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得たメチルブロモ(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アセテートを用いて、表題の化合物を調製し、C−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを白色非晶質固体として得た(4mg、20%)。LCMS C
23H
18ClFN
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 454.1; 実測値 = 454.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.94 (s, 1H), 11.00 (s, 1H), 7.52 − 7.40 (m, 2H), 7.36 − 7.13 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.46 (s, 3H)
【0255】
実施例26. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化56】
工程1. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化57】
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、6−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−7−オン(0.081g、0.20ミリモル)(WO2013097601)を用いて、表題の化合物を油として調製した。LCMS C
25H
35N
4O
5Siに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 499.2; 実測値 = 499.2
【0256】
工程2. 2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
塩化メチレンとTFAとの混合物(2:1)に、2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを溶解させ、室温で3時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮して、油性残渣を得た。この残渣をエタノール(3mL)と水酸化アンモニウム(1mL)に溶解させ、その混合物を一晩、室温で撹拌した。続いて、その混合物を真空濃縮して、ガラス質の残渣を得た。この生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(25mg、42%)。LCMS C
19H
21N
4O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 369.1; 実測値 = 369.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.64 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 2.28 − 2.11 (m, 1H), 0.76 (dd, J = 6.6, 3.4 Hz, 6H)
【0257】
実施例27. 6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化58】
実施例27の化合物は、実施例9の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、白色非晶質固体を得た(15mg、25%)。LCMS 実測値 (M+H)
+: 354.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.03 (s, 1H), 10.59 (s, 1H), 7.26 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.56 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.22 − 6.12 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 1.30 (s, 6H)
【0258】
実施例28. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化59】
工程1. 4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェノール
【化60】
1,4−ジオキサン(20mL)と水(10mL)中のフッ化セシウム(1.5g、10ミリモル)の中で、4−ブロモ−2−ニトロフェノール(1.0g、4.6ミリモル)(Aldrichカタログ番号309877)を1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.0g、5.0ミリモル)(Acros Organicsカタログ番号38296)と合わせた。その混合物を窒素で脱気し、触媒の4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1)(0.1g、0.2ミリモル)を加え、その混合物を封管内で100℃まで1時間加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、暗色油を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェノールを黄色固体として得た(0.20g、20%)。LCMS C
10H
10N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 220.1; 実測値 =220.1
【0259】
工程2. 2−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−ニトロフェノール
【化61】
4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ニトロフェノール(0.10g、0.46ミリモル)を酢酸(3.9mL)に溶解させ、水(0.56mL)中の塩化第二鉄(0.01g、0.09ミリモル)を加えた。その反応混合物を室温で撹拌してから、酢酸(2mL)中の臭素(0.073g、0.46ミリモル)を加えた。得られた混合物を更に2時間、室温で撹拌してから、水で希釈して、スラリーを得た。このスラリーをろ過し、その固体を水で洗浄し、乾燥した。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、2−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−ニトロフェノールを半固体として得た(0.12g、85%)。LCMS C
10H
9BrN
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 298.1, 300.1; 実測値 = 297.9, 299.9
【0260】
工程3. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程2から得た2−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−ニトロフェノールを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(18mg、30%)。LCMS C
23H
24N
5O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 418.2; 実測値 = 418.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.00 (s, 1H), 10.71 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.28 − 7.23 (m, 1H), 7.17 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.19 (s, 1H), 4.38 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 2.29 − 2.11 (m, 1H), 0.87 − 0.73 (m, 6H)
【0261】
実施例29. 6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化62】
実施例29の化合物は、実施例9及び26の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を非晶質の白色固体として得た(22mg、37%)。LCMS 実測値 (M+H)
+: 355.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.62 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.60 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 1.30 (s, 6H)
【0262】
実施例30. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化63】
工程1. メチル1−(2−ブロモ−6−ニトロフェノキシ)シクロプロパンカルボキシレート
【化64】
メチル1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキシレート(40mg、0.4ミリモル)(Acros Organicsカタログ番号30211)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、鉱油中の水素化ナトリウム(22mg、0.94ミリモル)を加えた。10分後、15−クラウン−5(5μL、0.02ミリモル)と1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(100mg、0.4ミリモル)(Ark Pharmaカタログ番号AK−35754)を加えた。その反応混合物を室温で一晩撹拌してから、メタノール(1mL)でクエンチし、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、メチル1−(2−ブロモ−6−ニトロフェノキシ)シクロプロパンカルボキシレートを半固体として得た(50mg、40%)。LCMS C
11H
11BrNO
5に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 316.1, 318.1; 実測値 = 315.9, 318.0
【0263】
工程2. 8−ブロモスピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化65】
メチル1−(2−ブロモ−6−ニトロフェノキシ)シクロプロパンカルボキシレート(50mg、0.2ミリモル)を酢酸(20mL)に加えた混合物に、鉄粉(40mg、0.8ミリモル)を加え、その物質を窒素で脱気した。その反応混合物を60℃で2時間加熱してから、濃縮して、酢酸を除去した。得られた残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗8−ブロモスピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを得た(40mg、100%)。LCMS C
10H
9BrNO
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 254.1, 256.1; 実測値 = 253.9, 256.0
【0264】
工程3. 8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化66】
1−ブタノール(4mL)と水(1mL)中のフッ化セシウム(26mg、0.17ミリモル)との混合物に、8−ブロモスピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン(13mg、0.050ミリモル)と6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(26mg、0.060ミリモル)を溶解させた。続いて、その反応混合物を窒素で脱気し、4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1)(20mg、0.02ミリモル)を加えた。得られた混合物を100℃まで3時間加熱した。続いて、この混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを半固体として得た(20mg、63%)。LCMS C
25H
22N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 476.1; 実測値 = 476.1
【0265】
工程4. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
エタノール(4mL)と水(2mL)中の1.0M水酸化ナトリウムとの混合物に、8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを溶解させ、得られた混合物を80℃で1時間加熱した。続いて、その反応混合物を濃縮し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(7mg、40%)。LCMS C
18H
16N
3O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 322.1; 実測値 = 322.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.02 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 7.25 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.07 − 6.95 (m, 2H), 6.91 (dd, J = 7.3, 2.0 Hz, 1H), 6.09 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 1.25 − 1.14 (m, 2H), 1.09 − 0.99 (m, 2H)
【0266】
実施例31. 2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化67】
実施例31の化合物は、実施例1の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を非晶質の白色固体として得た(15mg、25%)。LCMS 実測値 (M+H)
+: 324.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.02 (s, 1H), 10.66 (s, 1H), 7.26 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.99 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 5.7, 3.6 Hz, 1H), 6.13 (s, 1H), 3.54 (s, 3H), 1.33 (s, 6H)
【0267】
実施例32. 3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
【化68】
工程1. メチル2−[(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)アミノ]−2−メチルプロパノエート
【化69】
1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(100mg、0.4ミリモル)とメチル2−アミノ−2−メチルプロパノエート塩酸塩(90mg、0.6ミリモル)(Aldrichカタログ番号A8754)のN−メチルピロリジノン(1mL)溶液に、重炭酸ナトリウム(70mg、0.83ミリモル)を加え、得られた溶液を100℃まで一晩加熱した。続いて、その反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗残渣を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、メチル2−[(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)アミノ]−2−メチルプロパノエートを半固体として得た(50mg、30%)。LCMS C
11H
14BrN
2O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 317.1, 319.1; 実測値 = 317.0, 319.0
【0268】
工程2. 3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
実施例30の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得たメチル2−[(2−ブロモ−6−ニトロフェニル)アミノ]−2−メチルプロパノエートを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(4mg、20%)。LCMS C
18H
19N
4O
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 323.1; 実測値 = 323.1
【0269】
実施例33〜34
実施例33〜34の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表4に示す。
【表4】
【0270】
実施例35. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化70】
工程1. エチルブロモ(シクロペンチル)アセテート
【化71】
シクロペンタン酢酸(0.5g、4ミリモル)(Alfa Aesarカタログ番号A15696)の1,2−ジクロロエタン(20mL)溶液に、塩化チオニル(0.35mL、4.8ミリモル)を室温で滴下した。その反応混合物を2時間加熱還流してから、室温まで冷却し、その時点に、N−ブロモスクシンイミド(850mg、4.8ミリモル)と臭化水素(5μL、0.09ミリモル)(48%水溶液)を続けて加えた。続いて、この混合物を2日間加熱還流した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、エタノール(5mL、80ミリモル)を加え、得られた混合物を更に2時間、室温で撹拌した。続いて、その反応混合物を濃縮して、粗残渣を得た。この残渣を四塩化炭素に懸濁し、短いシリカゲルパッドにかけ、濃縮して、粗エチルブロモ(シクロペンチル)アセテートを油として得た(0.8g、90%)。LCMS C
9H
16BrO
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 235.1; 実測値 = 235.1
【0271】
工程2. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得たエチルブロモ(シクロペンチル)アセテートを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(8mg、40%)。LCMS C
22H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 394.1; 実測値 = 394.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 7.27 (s, 2H), 6.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (s, 1H), 4.36 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 2.39 − 2.29 (m, 1H), 1.63 − 1.18 (m, 8H)
【0272】
実施例35A. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー1)
実施例35B. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー2)
【化72】
実施例35の化合物のエナンチオマーは、下記の条件を用いて、キラルカラムHPLCによって分離した。カラム:Phenomenex Lux Cellulose C−4、5μm、21.2×250mm、移動相:60%エタノール含有ヘキサン、グラジエント:18mL/分、アイソクラティック、充填量:900μLに1mg、実行時間:11分、保持時間:7.7分及び8.7分
【0273】
実施例35A、ピーク1(7.7分): LCMS C
22H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 394.1; 実測値 = 394.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 7.27 (s, 2H), 6.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (s, 1H), 4.36 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 2.39 − 2.29 (m, 1H), 1.63 − 1.18 (m, 8H)
【0274】
実施例35B、ピーク2(8.7分): LCMS C
22H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 394.1; 実測値 = 394.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 7.27 (s, 2H), 6.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.20 (s, 1H), 4.36 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 2.39 − 2.29 (m, 1H), 1.63 − 1.18 (m, 8H)
【0275】
実施例36. 6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化73】
工程1. 8−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化74】
8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸(実施例20から得たもの、100mg、0.3ミリモル)のテトラヒドロフラン(10mL)及びトリエチルアミン(53μL、0.38ミリモル)溶液を0℃まで冷却したものに、イソブチルクロロフォーメート(50μL、0.38ミリモル)を滴下した。得られた混合物を2時間撹拌してから、ナトリウムテトラヒドロボレート(40mg、1ミリモル)を水(4mL)に加えて撹拌した溶液に、0℃で加えた。この混合物を室温まで昇温し、更に18時間撹拌した。続いて、1N HClを用いて、その混合物を酸性にし、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを半固体として得た(80mg、80%)。LCMS C
12H
15BrNO
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 300.1, 302.1; 実測値 = 300.0, 302.1
【0276】
工程2. 6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1の8−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(50mg、70%)。LCMS C
20H
22N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 368.1; 実測値 = 368.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.02 (s, 1H), 10.69 (s, 1H), 7.32 − 7.22 (m, 2H), 6.95 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.24 − 6.15 (m, 1H), 4.45 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.53 (s, 3H), 2.29 − 2.11 (m, 1H), 0.89 − 0.72 (m, 6H)
【0277】
実施例37. 2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化75】
工程1. 8−ブロモ−2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化76】
実施例36の8−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(20mg、0.07ミリモル)のメタノール(2mL、50ミリモル)溶液をp−トルエンスルホン酸一水和物(10mg、0.07ミリモル)で処理し、得られた混合物を電子レンジで90℃にて40分間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、濃縮し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、8−ブロモ−2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを透明な油として得た(20mg、100%)。LCMS C
13H
17BrNO
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 314.1, 316.1; 実測値 = 314.0, 316.1
【0278】
工程2. 2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得た8−ブロモ−2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(TFAでpH2に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(6mg、30%)。LCMS C
21H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 382.1; 実測値 = 382.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 10.69 (s, 1H), 7.30 − 7.23 (m, 2H), 6.96 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.18 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.54 (s, 3H), 3.28 (s, 3H), 2.25 − 2.17 (m, 1H), 0.82 (dd, J = 15.5, 6.8 Hz, 6H)
【0279】
実施例38. 6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化77】
工程1. tert−ブチル[(8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]カルバメート
【化78】
8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル(実施例17から得たもの、100mg、0.3ミリモル)をメタノール(5mL)に溶解させた氷冷溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(100mg、0.7ミリモル)と塩化ニッケル六水和物(8mg、0.03ミリモル)を加えてから、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(90mg、2ミリモル)を少しずつ加えた。得られた黒色溶液を0℃で30分撹拌してから、室温まで昇温し、一晩撹拌した。続いて、N
1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(10mg、0.1ミリモル)を加え、その混合物を濃縮乾固した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、10%クエン酸で洗浄してから、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、tert−ブチル[(8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]カルバメートを半固体として得た(100mg、70%)。LCMS C
17H
23BrN
2O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 399.1, 401.1; 実測値 = 399.1, 401.0
【0280】
工程2 6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得たtert−ブチル[(8−ブロモ−2−イソプロピル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]カルバメートを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(5mg、50%)。LCMS C
20H
23N
4O
3に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 367.1; 実測値 = 367.2
【0281】
実施例39. N−{[2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]メチル}エタンスルホンアミド
【化79】
工程1. 6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンハイドロクロライド
【化80】
ジオキサン(5mL)中の4M塩化水素に、実施例38のtert−ブチル[(2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]カルバメート(100mg、0.2ミリモル)を室温で溶解させ、その混合物を2時間撹拌した。続いて、その反応物を濃縮して、粗6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンハイドロクロライドを白色塩として得た(100mg、100%)。LCMS C
27H
29N
4O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 521.1; 実測値 = 521.2
【0282】
工程2. N−[(2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]エタンスルホンアミド
【化81】
6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンハイドロクロライド(16mg、0.029ミリモル)の塩化メチレン(1.0mL)及びトリエチルアミン(8μL、0.06ミリモル)溶液に、エタンスルホニルクロライド(4.1mg、0.032ミリモル)を0℃で加え、その混合物を0℃で30分撹拌した。その混合物を酢酸エチルと水に分配した。続いて、その有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗N−[(2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]エタンスルホンアミドを半固体として得た(15mg、85%)。LCMS C
29H
33N
4O
7S
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 613.1; 実測値 = 613.2
【0283】
工程3. N−{[2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]メチル}エタンスルホンアミド
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程2から得たN−[(2−イソプロピル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)メチル]エタンスルホンアミドを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(6mg、40%)。LCMS C
22H
27N
4O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 459.1.1; 実測値= 459.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.03 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 7.57 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 7.32 − 7.26 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.01 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.06 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.54 (s, 3H), 2.94 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.29 − 2.12 (m, 1H), 1.16 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.81 (dd, J = 14.0, 6.8 Hz, 6H)
【0284】
実施例40〜41
実施例40〜41の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表5に示す。
【表5】
【0285】
実施例42. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化82】
実施例42の化合物は、実施例35及び26の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を非晶質の白色固体として得た(50mg、50%)。LCMS 実測値 (M+H)
+ = 395.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.61 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.59 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.49 (d, 1H), 4.44 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 2.39 − 2.23 (m, 1H), 1.59 − 1.19 (m, 8H)
【0286】
実施例42A. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー1)
実施例42B. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー2)
【化83】
工程1. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化84】
実施例42の条件と同様の方法を用いて、中間生成物2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを1対のエナンチオマーとして調製した。下記の条件を用いて、これらのエナンチオマーをキラルカラムHPLCによって分離した。カラム:Phenomenex Lux Cellulose C−4、5μm、21.2×250mm、移動相:60%エタノール含有ヘキサン、グラジエント:18mL/分、アイソクラティック、充填量:900μLに1mg、実行時間:7分、保持時間:2.9分及び5.0分
【0287】
中間体ピーク1(2.9分): LCMS C
27H
37N
4O
5Siに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 525.1; 実測値 = 525.2
【0288】
中間体ピーク2(5.0分): LCMS C
27H
37N
4O
5Siに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 525.1; 実測値 = 525.2
【0289】
工程2. 2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例42の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1の精製エナンチオマーを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た。
【0290】
実施例42A、ピーク1: LCMS C
21H
23N
4O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 395.1; 実測値 = 395.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.61 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.59 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.49 (d, 1H), 4.44 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 2.39 − 2.23 (m, 1H), 1.59 − 1.19 (m, 8H)
【0291】
実施例42B、ピーク2: LCMS C
21H
23N
4O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 395.1; 実測値 = 395.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.61 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.59 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.49 (d, 1H), 4.44 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 2.39 − 2.23 (m, 1H), 1.59 − 1.19 (m, 8H)
【0292】
実施例43. 6−(2−フリル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化85】
実施例43の化合物は、実施例28の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を非晶質の白色固体として得た(15mg、25%)。LCMS 実測値 (M+H)
+ = 404.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.22 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.42 − 7.36 (m, 1H), 7.31 (d, J = 20.1 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.85 (s, 2H), 6.77 (s, 1H), 4.38 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.24 − 2.10 (m, 1H), 1.02 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.94 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
【0293】
実施例44. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化86】
工程1. 2−[2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【化87】
2−アミノ−4−(メチルスルホニル)フェノール(2.0g、11ミリモル)(TCIカタログ番号A2198)の酢酸(40.0mL)溶液に、無水フタル酸(1.7g、12ミリモル)を加え、得られた混合物を120℃まで18時間加熱した。続いて、その反応物を室温まで冷却し、水(150mL)に注いで、ゆっくり沈殿物を形成させた。この固体を回収し、乾燥して、2−[2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを黄褐色結晶性固体として得た(3.0mg、80%)。LCMS C
15H
12NO
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 318.1; 実測値 = 318.0
【0294】
工程2. 2−[3−ブロモ−2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【化88】
2−[2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(3.2g、10.ミリモル)の酢酸(160mL)溶液と水(32mL)中の塩化第二鉄(0.3g、2ミリモル)に、酢酸(2mL)中の臭素(0.52mL、10ミリモル)を室温で加えた。その反応混合物を2時間撹拌してから、水で希釈して、スラリーを得た。その固体をろ過し、水で洗浄し、乾燥して、2−[3−ブロモ−2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを灰白色粉末として得た(3.1g、78%)。LCMS C
15H
11BrNO
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 396.1, 398.1; 実測値 = 396.0, 398.0
【0295】
工程3. 2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノール
【化89】
2−[3−ブロモ−2−ヒドロキシ−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(3.0g、7.6ミリモル)のエタノール(150mL)溶液に、ヒドラジン(0.48mL、15ミリモル)を室温で加えた。その反応物を室温で15分撹拌し、スラリーを形成せた。続いて、その混合物を100℃まで18時間加熱し、室温まで冷却し、ろ過し、その母液を真空濃縮して、半固体残渣を得た。この残渣を酢酸エチルに懸濁し、ろ過し、濃縮して、2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノールを粘性油として得た(1.8g、90%)。LCMS C
7H
9BrNO
3Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 266.1, 268.1; 実測値 = 265.9, 267.9
【0296】
工程4. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得た2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノールを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(55mg、68%)。LCMS C
20H
22N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 416.1; 実測値 = 416.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 2H), 7.29 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.62 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 2.32 − 2.18 (m, 1H), 0.80 (d, J = 6.7 Hz, 6H)
【0297】
実施例44A. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例44B. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化90】
実施例44の化合物のエナンチオマーは、下記の条件を用いて、分取キラルカラムクロマトグラフィーによって分離した。カラム:phenomenex Lux Cellulose C−4、5μm、21、2×250mm、移動相:80%EtOH/ヘキサン、グラジエント条件:アイソクラティック、18mL/分、充填量:900μLに1.5mg、実行時間:17分、ピーク保持時間:11.6分及び14.8分
【0298】
実施例44A、ピーク1(11.6分)、固体残渣: LCMS C
20H
22N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 416.1; 実測値 = 416.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 2H), 7.29 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.62 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 2.32 − 2.18 (m, 1H), 0.80 (d, J = 6.7 Hz, 6H)
【0299】
実施例44B、ピーク2(14.8分)、固体残渣: LCMS C
20H
22N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 416.1; 実測値 = 416.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 2H), 7.29 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.62 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 2.32 − 2.18 (m, 1H), 0.80 (d, J = 6.7 Hz, 6H)
【0300】
実施例45〜47
実施例45〜47の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表6に示す。
【表6】
【0301】
実施例47A. 2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例47B. 2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化91】
実施例47の化合物のエナンチオマーは、下記の条件を用いて、分取キラルカラムクロマトグラフィーによって分離した。カラム:Chiralpak IA、5μm、21、2×250mm、移動相:80%EtOH/ヘキサン、グラジエント条件:アイソクラティック、8mL/分、充填量:900μLに16.0mg、実行時間:70分、ピーク保持時間:27.3分及び51.3分
【0302】
実施例47A、ピーク1(27.3分): LCMS C
21H
24N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 430.1; 実測値 = 430.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.06 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.25 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 2.25 − 2.13 (m, 1H), 0.73 (dd, J = 6.7, 4.8 Hz, 6H)
【0303】
実施例47B、ピーク2(51.3分): LCMS C
21H
24N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 430.1; 実測値 = 430.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.06 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.25 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 2.25 − 2.13 (m, 1H), 0.73 (dd, J = 6.7, 4.8 Hz, 6H)
【0304】
実施例48〜49
実施例48〜49の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表7に示す。
【表7】
【0305】
実施例50. 6−(1−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化92】
6−アセチル−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(実施例49から得たもの、0.050g、0.13ミリモル)をメタノール(5.0mL)に室温で溶解させ、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.010g、0.26ミリモル)を加えた。その反応混合物を1時間撹拌し、その生成物を、後処理なしに、C−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(25mg、50%)。LCMS C
21H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 382.1; 実測値: 382.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.96 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 7.25 − 7.13 (m, 2H), 6.93 (dd, J = 5.3, 1.9 Hz, 1H), 6.82 (dd, J = 5.8, 1.9 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 5.09 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.68 − 4.52 (m, 1H), 4.30 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 3.49 (s, 3H), 2.23 − 2.05 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.76 (dd, J = 12.5, 6.8 Hz, 6H)
【0306】
実施例51. 6−(エチルスルホニル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化93】
工程1. 4−(エチルチオ)フェノール
【化94】
4−メルカプトフェノール(0.5g、4ミリモル)(Aldrichカタログ番号559938−5)をアセトン(10.0mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.684g、4.95ミリモル)とヨードエタン(0.396mL、4.95ミリモル)を加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、ろ過した。その有機層を真空濃縮して、黄色油を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、4−(エチルチオ)フェノールを透明な油として得、これを静置して結晶化した(0.5g、80%)。
【0307】
工程2. 4−(エチルスルホニル)フェノール
【化95】
4−(エチルチオ)フェノール(0.50g、3.2ミリモル)のエタノール(10.0mL)及び水(10.0mL)溶液に、オキソン(0.99g、6.5ミリモル)(Aldrichカタログ番号22803−6)を室温で少しずつ加えた。その反応混合物を18時間撹拌してから、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空濃縮して、4−(エチルスルホニル)フェノールを半固体として得た(0.58g、96%)。LCMS 計算値C
8H
11O
3Sに対する (M+H)
+: m/z = 187.0; 実測値: 187.0
【0308】
工程3. 4−(エチルスルホニル)−2−ニトロフェノール
【化96】
4−(エチルスルホニル)フェノール(0.5g、3ミリモル)の酢酸(9mL)中の混合物に、硝酸(0.1mL、3ミリモル)を室温で加えた。その混合物を80℃まで3時間加熱してから、室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をエチルエーテルから結晶化して、4−(エチルスルホニル)−2−ニトロフェノールを淡黄色固体として得た(0.59g、100%)。LCMS C
8H
10NO
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 232.1; 実測値: 232.0
【0309】
工程4. 2−ブロモ−4−(エチルスルホニル)−6−ニトロフェノール
【化97】
4−(エチルスルホニル)−2−ニトロフェノール(0.6g、2ミリモル)の酢酸(20mL)溶液と水(0.3mL)中の塩化第二鉄(0.08g、0.5ミリモル)に、酢酸(5mL)中の臭素(0.41g、2.6ミリモル)を室温で加え、得られた混合物を4時間撹拌した。続いて、この混合物を水(70mL)で希釈し、スラリーを形成させた。その固体を回収し、水で洗浄し、乾燥して、2−ブロモ−4−(エチルスルホニル)−6−ニトロフェノールを灰白色粉末として得た(0.72gm、80%)。LCMS C
8H
9BrNO
5に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 310.0, 312.0; 実測値: 310.0, 311.9
【0310】
工程5. 2−アミノ−6−ブロモ−4−(エチルスルホニル)フェノール
【化98】
2−ブロモ−4−(エチルスルホニル)−6−ニトロフェノール(0.20g、0.64ミリモル)をエタノール(7.0mL、120ミリモル)に溶解させ、窒素で脱気し、ラネーニッケル(75mg)を加えた。その反応混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。その混合物をデカントで固体から移し取り、真空濃縮して、2−アミノ−6−ブロモ−4−(エチルスルホニル)フェノールをガラス質物として得た(0.11g、47%)。LCMS C
8H
11BrNO
3Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 280.1, 282.1; 実測値: 280.0, 282.0
【0311】
工程6. 6−(エチルスルホニル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例44の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程5から得た2−アミノ−6−ブロモ−4−(エチルスルホニル)フェノールを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(25mg、20%)。 LCMS C
21H
24N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 430.1; 実測値 430.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.05 (s, 1H), 10.95 (bs, 1H), 7.43 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.27 (dd, J = 10.2, 2.4 Hz, 2H), 6.14 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.21 (q, 2H), 2.28 − 2.12 (m, 1H), 1.07 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.76 (d, J = 6.7 Hz, 6H)
【0312】
実施例52〜56
実施例52〜56の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表8に示す。
【表8-1】
【表8-2】
【0313】
実施例57. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化99】
工程1. 1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼン
【化100】
1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)−2−ニトロベンゼン(2g、9ミリモル)(Oakwoodカタログ番号009288)の硫酸(10mL)溶液に、臭素(1g、9ミリモル)を滴下してから、硝酸(0.42mL、10.ミリモル)を滴下した。得られた混合物を80℃まで5時間加熱してから、冷却し、氷に注いだ。その水層を塩化メチレンで抽出し、合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼンをガラス質物として得た(0.80g、30%)。LCMS C
7H
6BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 298.1, 300.1; 実測値 277.9, 299.7
【0314】
工程2. メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレート
【化101】
メチル1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキシレート(40mg、0.3ミリモル)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、鉱油中の水素化ナトリウム(45mg、1.9ミリモル)を加えた。10分後、15−クラウン−5(10μL、0.05ミリモル)と1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼン(100mg、0.3ミリモル)を加えた。この混合物を一晩、室温で撹拌してから、MeOH(1mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルと水に分配し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレートをガラス質物として得た(45mg、30%)。LCMS C
12H
13BrNO
7Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 394.1, 396.1; 実測値 393.7, 395.8
【0315】
工程3. 8−ブロモ−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化102】
メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレート(40mg、0.1ミリモル)の酢酸(3mL)溶液に、鉄粉(20mg、0.4ミリモル)を加えた。その反応物を60℃で3時間加熱し、酢酸エチルで希釈し、ろ過し、濃縮した。続いて、その残渣を酢酸エチルに溶解させ、飽和NaHCO
3で洗浄した。その有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、8−ブロモ−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを粗物質として得た。LCMS C
11H
11BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 332.0, 334.0; 実測値 331.8, 333.8
【0316】
工程4. 8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
実施例44の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程3から得た8−ブロモ−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(10mg、30%)。LCMS 計算値C
19H
18N
3O
5Sに対する (M+H)
+: m/z = 400.1; 実測値 = 400.0
【0317】
実施例58. 3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−7−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
【化103】
工程1. メチル2−{[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェニル]アミノ}−2−メチルプロパノエート
【化104】
実施例57から得た1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼン(70mg、0.2ミリモル)とメチル2−アミノ−2−メチルプロパノエート塩酸塩(50mg、0.3ミリモル)(Sigma Aldrichカタログ番号A8754)と重炭酸ナトリウム(40mg、0.5ミリモル)とのN−メチルピロリジノン(4mL)中の混合物を一晩、100℃で加熱した。続いて、その混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、メチル2−{[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェニル]アミノ}−2−メチルプロパノエートをガラス質物として得た(60mg、60%)。LCMS C
12H
16BrN
2O
6Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 395.1, 397.1; 実測値 = 395.0, 397.0
【0318】
工程2. 3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−7−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
実施例57の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程1から得たメチル2−{[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェニル]アミノ}−2−メチルプロパノエートを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(12mg、30%)。LCMS C
19H
21N
4O
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 401.1; 実測値 = 401.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (s, 1H), 10.58 (s, 1H), 7.31 − 7.24 (m, 3H), 7.21 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.68 (s, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.11 (s, 3H), 1.24 (s, 6H)
【0319】
実施例59〜62
実施例59〜62の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表9に示す。
【表9】
【0320】
実施例63. 4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化105】
工程1. 1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼン
【化106】
1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)−2−ニトロベンゼン(2g、9ミリモル)の硫酸(10mL)及び臭素(1g、9ミリモル)溶液に、硝酸(0.42mL、10.ミリモル)を滴下し、その反応物を80℃まで5時間加熱した。その反応物を室温まで冷まし、氷に注いだ。その水層を塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼンを白色固体として得た(0.80g、30%)。
【0321】
工程2. メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレート
【化107】
メチル1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキシレート(100mg、0.8ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に、鉱油中の水素化ナトリウム(110mg、4.7ミリモル)を0℃で加えた。5分後、1−ブロモ−2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3−ニトロベンゼン(250mg、0.84ミリモル)を加え、その反応物を0℃で1時間撹拌した。その反応物をMeOH(3mL)でクエンチし、水と酢酸エチルに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレートを黄色油として得た(0.10g、67%)。LCMS C
12H
13BrNO
7Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 394.0 396.0; 実測値: 394.0, 395.9
【0322】
工程3. 8−ブロモ−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化108】
メチル1−[2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノキシ]シクロプロパンカルボキシレート(700mg、2ミリモル)の酢酸(40mL)溶液に、鉄粉(500mg、8ミリモル)を加え、窒素で脱気した。その反応物を60℃で3時間加熱した。その反応物を室温まで冷まし、酢酸エチルで希釈し、ろ過し、濃縮した。その残渣を酢酸エチルと飽和NaHCO
3に分けた。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を固体として得た(0.50g、90%)。LCMS C
11H
11BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 331.9, 333.9; 実測値: 331.9, 333.8
【0323】
工程4. 8−ブロモ−4−メチル−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化109】
8−ブロモ−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン(280mg、0.84ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の混合物に、鉱油中の水素化ナトリウム(30.mg、1.3ミリモル)を0℃で加えた。その反応物を20分撹拌し、ヨウ化メチル(63μL、1.0ミリモル)を加え、30分、室温で撹拌した。その反応物をメタノールでクエンチし、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−4−メチル−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを半固体として得た(0.286g、96%)。LCMS C
12H
13BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 346.1及び348.1; 実測値: 346.1, 348.1
【0324】
工程5. 4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
【化110】
1,4−ジオキサン(40mL)と水(10mL)中のフッ化セシウム(300mg、2ミリモル)に、8−ブロモ−4−メチル−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン(260mg、0.75ミリモル)と6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(390mg、0.90ミリモル)を溶解させ、その反応物を窒素で脱気した。触媒の4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1)(200mg、0.2ミリモル)を加え、窒素で脱気し、その反応物を100℃まで2時間加熱した。その反応物を室温まで冷まし、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンを固体残渣として得た(0.27g、63%)。LCMS C
27H
26N
3O
7S
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 568.1; 実測値:568.1
【0325】
工程6. 4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン
4−メチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オンのエタノール(6mL)溶液に、水(2mL、2ミリモル)中の1.0M水酸化ナトリウムを加えた。その反応物を80℃で2時間撹拌してから、室温まで冷ました。その生成物を、後処理なしに、C−19カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(0.12g、39%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (s, 1H), 7.62 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.14 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.54 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.29 (s, 3H), 1.32 − 1.25 (m, 2H), 1.16 − 1.10 (m, 2H). LCMS C
20H
20N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 414.1; 実測値:414.1
【0326】
実施例64. 8’−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6’−(メチルスルホニル)−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,2’−キノキサリン]−3’−オン
【化111】
実施例64の化合物は、実施例58の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(5mg、10%)。LCMS 実測値 (M+H)
+ = 441.2
【0327】
実施例65〜66
実施例65〜66の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表10に示す。
【表10】
【0328】
実施例67. 2−イソプロピル−N,N−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド
【化112】
工程1. 4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化113】
4−ヒドロキシ−3−ニトロベンゼンスルホニルクロライド(100mg、0.4ミリモル)(Matrixカタログ番号084425)と4−N,N−ジメチルアミノピリジン(50mg、0.4ミリモル)とのテトラヒドロフラン(5mL)中の混合物に、THF(0.2mL、0.4ミリモル)中の2.0Mジメチルアミンを室温で加えた。その反応混合物を一晩撹拌してから、酢酸エチルと1N HClに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンゼンスルホンアミドを固体として得た(90mg、90%)。LCMS C
8H
11N
2O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 247.1; 実測値 = 247.0
【0329】
工程2. 3−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化114】
4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(50mg、0.2ミリモル)の酢酸(2mL)溶液と、水(0.5mL)中の塩化第二鉄(7mg、0.04ミリモル)に、臭素(10μL、0.2ミリモル)を室温で加えた。その反応物を一晩室温で撹拌してから、飽和NaHCO
3と酢酸エチルに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗3−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロベンゼンスルホンアミド(60mg、80%)をガラス質物として得た。LCMS C
8H
10BrN
2O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 325.1, 327.1; 実測値 = 324.9, 326.9
【0330】
工程3. 3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
【化115】
3−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロベンゼンスルホンアミド(50mg、0.2ミリモル)のエタノール(5mL)溶液に、ラネーニッケル(25mg)をParrシェーカーボトル内で加えた。その混合物を窒素で脱気し、30psiの水素に供した。その混合物を2時間振とうし、ろ過し、濃縮して、粗3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドを黄色油として得た(40mg、90%)。LCMS C
8H
12BrN
2O
3Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 295.1, 297.1; 実測値 = 295.0, 297.0
【0331】
工程4. 2−イソプロピル−N,N−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程3から得た3−アミノ−5−ブロモ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(4mg、40%)。LCMS C
21H
25N
4O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 445.1; 実測値 = 445.2.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.1 (s,1H), 7.35 (s, 1H), 7.29 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 6.16 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.4 (d,1H), 3.54 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.3−2.2 (m,1H), 0.80 (dd, 6H)
【0332】
実施例75. 2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化116】
工程1. 4−(メチルチオ)フェノール
【化117】
4−メルカプトフェノール(0.5g、4ミリモル)(Aldrichカタログ番号559938−5)をアセトン(10.0mL)に溶解させてから、炭酸カリウム(0.684g、4.95ミリモル)とヨードメタン(0.396mL、4.95ミリモル)を加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、ろ過した。その有機層を真空濃縮して、黄色油を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、4−(メチルチオ)フェノールを透明な油として得、これを静置して結晶化した(0.55g、80%)。
【0333】
工程2. 4−(メチルスルホニル)フェノール
【化118】
4−(メチルチオ)フェノール(0.50g、3.2ミリモル)のエタノール(10.0mL)及び水(10.0mL)溶液に、オキソン(0.99g、6.5ミリモル)(Aldrichカタログ番号22803−6)を室温で少しずつ加えた。その反応混合物を18時間撹拌してから、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空濃縮して、4−(メチルスルホニル)フェノールを半固体として得た(0.60g、96%)。LCMS C
7H
9O
3Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 173.0; 実測値: 173.0
【0334】
工程3. 4−(メチルスルホニル)−2−ニトロフェノール
【化119】
4−(メチルスルホニル)フェノール(0.5g、3ミリモル)の酢酸(9mL)中の混合物に、硝酸(0.1mL、3ミリモル)を室温で加えた。その混合物を80℃まで3時間加熱してから、室温まで冷却し、酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得た。その生成物をエチルエーテルから結晶化して、4−(メチルスルホニル)−2−ニトロフェノールを淡黄色固体として得た(0.59g、100%)。LCMS C
7H
8NO
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 218.1; 実測値: 218.0
【0335】
工程4. 2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノール
【化120】
4−(メチルスルホニル)−2−ニトロフェノール(0.63g、2ミリモル)の酢酸(20mL)溶液と水(0.3mL)中の塩化第二鉄(0.08g、0.5ミリモル)に、酢酸(5mL)中の臭素(0.41g、2.6ミリモル)を室温で加え、得られた混合物を4時間撹拌した。続いて、この混合物を水(70mL)で希釈し、スラリーを形成させた。その固体を回収し、水で洗浄し、乾燥して、2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノールを灰白色粉末として得た(0.75gm、80%)。LCMS C
7H
7BrNO
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 295.9, 297.9; 実測値: 296.0, 298.0
【0336】
工程5. 2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノール
【化121】
2−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−6−ニトロフェノール(0.20g、0.64ミリモル)をエタノール(7.0mL、120ミリモル)に溶解させ、窒素で脱気してから、ラネーニッケル(75mg)を加えた。その反応混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。その混合物をデカントで固体から移し取り、真空濃縮して、2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノールをガラス質物として得た(0.19g、95%)。LCMS C
7H
9BrNO
3Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 266.1, 268.1; 実測値: 266.0, 268.0
【0337】
工程6. 8−ブロモ−2,2−ジメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化122】
2−アミノ−6−ブロモ−4−(メチルスルホニル)フェノール(0.75g、2.8ミリモル)のアセトニトリル(49.7mL)溶液と水(16mL)中の炭酸カリウム(1.6g、11ミリモル)に、2−ブロモ−2−メチル−プロパノイルブロミド(0.41mL、3.4ミリモル)(Aldrichカタログ番号252271)を室温でゆっくり加えた。その反応物を1時間撹拌し、80℃までオイルバスで加熱して環化した。その反応物を18時間加熱し、室温まで冷ました。その反応物を酢酸エチルと水に分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、暗色油を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−2,2−ジメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを固体として得た(0.84g、89%)。LCMS C
11H
13BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 334.1, 336.1; 実測値: 334.0, 336.0
【0338】
工程7. 8−ブロモ−2,2,4−トリメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化123】
8−ブロモ−2,2−ジメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(0.82g、2.4ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(23.4mL)溶液に、水素化ナトリウム(0.12g、2.9ミリモル)を窒素下で室温において加えた。その反応物を30分撹拌し、ヨウ化メチル(0.30mL、4.9ミリモル)を加えた。1時間攪拌後、その反応物を酢酸エチルと水に分配した。その有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、8−ブロモ−2,2,4−トリメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを固体残渣として得た(0.83g、97%)。LCMS C
12H
15BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 348.1, 350.1; 実測値: 348.0, 350.0
【0339】
工程8. 2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
実施例9の条件と同様の方法を用いて、ただし、工程7から得た8−ブロモ−2,2,4−トリメチル−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを用いて、粗生成物を調製した。その生成物をC−18カラムの分取HPLC(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)によって精製して、表題の化合物を灰白色非晶質固体として得た(25mg、30%)。LCMS C
20H
22N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 416.1; 実測値 416.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ 12.11 (s, 1H), 7.63 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 6.15 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 3.28 (s, 3H), 1.38 (s, 6H)
【0340】
実施例76. 6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化124】
工程1. 8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2−ジメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化125】
実施例51、工程5から得た2−アミノ−6−ブロモ−4−(エチルスルホニル)フェノール(180mg、0.64ミリモル)のアセトニトリル(2mL)及び2−ブロモ−2−メチル−プロパン酸エチルエステル(520mg、2.7ミリモル)溶液に、炭酸カリウム(200mg、1ミリモル)を加えた。その反応物を80℃まで3時間加熱した。その反応物をろ過し、濃縮し、シリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2−ジメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを白色固体として得た(124mg、54%)。LCMS C
12H
15BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 348.1, 350.1; 実測値:347.8, 349.9
【0341】
工程2. 8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化126】
8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2−ジメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(180mg、0.52ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に加えた混合物に、鉱油中の水素化ナトリウム(19mg、0.78ミリモル)を0℃で加えた。その反応物を20分撹拌し、ヨウ化メチル(39μL、0.62ミリモル)を加え、30分室温で撹拌した。その反応物をMeOHでクエンチし、水と酢酸エチルに分配した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、粗8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンを発泡体として得た(280mg、96%)。LCMS C
13H
17BrNO
4Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 362.0, 364.0; 実測値:362.0, 364.0
【0342】
工程3. 6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化127】
1,4−ジオキサン(30mL)と、水(10mL)中のフッ化セシウム(200mg、2ミリモル)に、8−ブロモ−6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(200mg、0.6ミリモル)と6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン(280mg、0.66ミリモル)を溶解させ、窒素で脱気した。触媒の4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1)(100mg、0.2ミリモル)を加え、N
2で脱気し、その反応物を100℃まで2時間加熱した。その反応物を室温まで冷まし、酢酸エチルで希釈し、水、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥してから、ろ過し、濃縮して、粗物質を得た。その生成物をシリカゲルFCC(ヘキサン:酢酸エチルグラジエントで溶出)によって精製して、6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンをガラス質物として得た(200mg、60%)。LCMS C
28H
30N
3O
7S
2に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 584.1; 実測値:584.2
【0343】
工程4. 6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−{6−メチル−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル}−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンのエタノール(4mL)溶液に、水(1mL、1ミリモル)中の1.0M水酸化ナトリウムを加えた。その反応物を80℃で2時間撹拌し、室温まで冷まし、C−18カラム(pH10に緩衝化した水:アセトニトリルグラジエントで溶出)で分取HPLCによって、後処理なしに精製して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(110mg、50%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 12.12 (s, 1H), 7.58 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 6.13 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.34 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.14 (t, J = 7.3 Hz, 3H). LCMS C
21H
24N
3O
5Sに対する計算値 (M+H)
+: m/z = 430.1; 実測値:430.1
【0344】
実施例68〜83
実施例68〜83の化合物と、それらを調製するのに用いた実験手順を下記の表11に示す。
【表11-1】
【表11-2】
【表11-3】
【表11-4】
【表11-5】
【0345】
実施例83A. 6−(1−ヒドロキシエチル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー1)
実施例83B. 6−(1−ヒドロキシエチル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(エナンチオマー2)
【化128】
実施例83の化合物のエナンチオマーは、下記の条件を用いて、分取キラルカラムクロマトグラフィーによって分離した。カラム:phenomenex Lux Cellulose C−2、5μm、21、2×250mm、移動相:60%EtOH/ヘキサン、グラジエント条件:アイソクラティック、18mL/分、充填量:900μLに9.0mg、実行時間:11分、ピーク保持時間:6.4分及び8.5分
【0346】
実施例83A、ピーク1(6.4分): LCMS C
21H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 382.1; 実測値: 382.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 7.22 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.08 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.77 − 4.60 (m, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 1.30 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.27 (s, 6H)
【0347】
実施例83B、ピーク2(8.5分): LCMS C
21H
24N
3O
4に対する計算値 (M+H)
+: m/z = 382.1; 実測値: 382.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.99 (s, 1H), 7.22 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.08 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.77 − 4.60 (m, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 1.30 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.27 (s, 6H)
【0348】
実施例84. 2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
【化129】
実施例84の化合物は、実施例44及び26の化合物の合成に用いた実験手順と同様の実験手順に従って合成して、表題の化合物を白色非晶質固体として得た(12mg、20%)。LCMS 実測値 (M+H)
+ = 417.1.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 11.06 (s, 1H), 7.86 (bs, 1H), 7.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (bs, 1H), 7.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 2.33 − 2.17 (m, 1H), 0.78 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.72 (d, J = 6.9 Hz, 3H)
【0349】
分析データ
実施例2〜4、13〜16、23〜24、33〜34、40〜41、45〜49、52〜56、59〜62、65〜66及び68〜83の化合物の
1H NMRデータ(分光計Varian Inova 500、Mercury 400またはVarian(もしくはMercury)300)とLCMS質量スペクトルデータ(MS)を下記の表12に示す。
【表12-1】
【表12-2】
【表12-3】
【表12-4】
【表12-5】
【表12-6】
【表12-7】
【表12-8】
【表12-9】
【表12-10】
【表12-11】
【表12-12】
【0350】
実施例A1:BRD4 AlphaScreen(商標)アッセイ
BRD4 AlphaScreen(商標)アッセイ
BRD4−BD1及びBRD4−BD2アッセイを白色の384ウェルポリスチレンプレートで、BD1では最終量40μLで、BD2では60μLで行った。まず、阻害剤をDMSOで段階希釈し、プレートのウェルに加えてから、他の反応成分を加えた。アッセイにおけるDMSOの終濃度は、1.25%(BD1)及び0.83%(BD2)であった。アッセイは、室温で、50nMのビオチン標識テトラアセチル化ヒストンH4ペプチド(H4Ac4)とBRD4−BD1またはBRD4−BD2タンパク質(1nM未満の濃度)を含むアッセイバッファー(50mMトリス−HCl、pH7.5、0.01%Tween−20、0.01%BSA、5mM DTT)中で行った。75分インキュベートしてから、終濃度2〜4μg/mLで、ストレプトアビジンドナービーズ(PerkinElmer 6760002)とGSHアクセプタービーズ(PerkinElmer−AL109C)を添加したアッセイバッファーを20μL、減光下で加えた。プレートの密封後、プレートを遮光下で室温において75分インキュベートしてから、プレートリーダーPHERAstar FS(BMG Labtech)で測定を行った。IC
50の算出は、ソフトウェアGraphPad Prism 5.0を用いて、阻害剤濃度の対数に対する制御活性率の曲線をフィッテイングすることによって行った。
【0351】
アッセイA1によって算出した、実施例のIC
50データを表13に示す(表中、+は、≦100nMを指し、++は、>100nM〜≦1000nMを指し、+++は、>1000nMかつ≦10,000nMを指す。)
【表13-1】
【表13-2】
【表13-3】
【0352】
実施例B1:KMS.12.BM細胞生存能アッセイ
KMS.12.BM細胞株(ヒト骨髄腫)をJCRB(日本、大阪)から購入し、10%FBS含有RPMI培地中で維持した。ATPの定量を通じて、本発明の化合物の細胞障害活性を測定するために、96ウェルポリスチレンクリアブラック組織培養プレート(Greiner−bio−one、ニュージャージー州のVWR経由)で、ある濃度範囲の試験化合物の存在下または非存在下で、KMS.12.BM細胞をRPMI培地に5000細胞/ウェル/100μLで播種する。3日後、細胞培養試薬Cell Titer−GLO Luminescent(ウィスコンシン州マディソンのPromega)を100mL、各ウェルに10分間、室温で加え、発光シグナルを安定化させる。これによって、存在するATPの定量(代謝活性細胞の存在を示す)に基づき、培地中の生細胞数を割り出す。Top Count 384(Packard Bioscience、マサチューセッツ州ボストンのPerkin Elmer経由)で発光を測定する。薬物なしで培養した細胞と比較して、化合物の阻害能を割り出し、50%の細胞を死滅させるのに必要な化合物濃度として、IC
50を報告する。アッセイB1によって割り出した、実施例のIC
50のデータを表14に示す。(表中、+は、≦1000nMを指し、++は、>1000nM〜≦10,000nMを指し、NAは、該当するデータがないことを指す。)
【表14-1】
【表14-2】
【表14-3】
【0353】
実施例C1:KMS.12.BM C−myc ELISAアッセイ
KMS.12.BM細胞株(ヒト骨髄腫)をJCRB(日本、大阪)から購入し、10%FBS含有RPMI培地中で維持した。本発明の化合物のC−myc阻害活性を測定するために、96ウェル平底ポリスチレン組織培養プレート(Corning、ニュージャージー州のVWR径由)中で、ある範囲の濃度の試験化合物の存在下または非存在下で、KMS.12.BM細胞をRPMI培地に、75000細胞/ウェル/200μLで播種する。2時間後、細胞をペレット化し、プロテアーゼ阻害剤(ニューヨーク州グランドアイランドのLife Technologies及びミズーリ州セントルイスのSigma)の存在下で、Cell Extraction Buffer(カリフォルニア州カールズバッドのBioSource)によって溶解させる。清澄化した溶解物を市販のC−myc ELISA(ニューヨーク州グランドアイランドのLife Technologies)で試験する。薬物なしで培養した細胞と比較して、化合物の阻害能を割り出し、50%のC−mycを阻害するのに必要な化合物濃度として、IC
50を報告する。
【0354】
本発明は、下記のものを含む。
[発明1]
下記の式I
【化130】
の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩であって、式中、
Xが、C=OまたはCR
8R
9であり、
Yが、O、SまたはNR
10であり、
Zが、CHまたはNであり、
R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、ハロ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
1−6ハロアルキル、Cy
1、CN、OR
a1、SR
a1、C(O)R
b1、C(O)NR
c1R
d1、C(O)OR
a1、OC(O)R
b1、OC(O)NR
c1R
d1、NR
c1R
d1、NR
c1C(O)R
b1、NR
c1C(O)OR
a1、NR
c1C(O)NR
c1R
d1、C(=NR
e1)R
b1、C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1S(O)R
b1、NR
c1S(O)
2R
b1、NR
c1S(O)
2NR
c1R
d1、S(O)R
b1、S(O)NR
c1R
d1、S(O)
2R
b1及びS(O)
2NR
c1R
d1から選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル及びC
2−6アルキニルが、それぞれ任意に応じて、独立してR
Aから選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、C
3−10シクロアルキル基もしくは4〜10員のヘテロシクロアルキル基を形成しており、これらの基が、それぞれ任意に応じて、独立してR
Aから選択した1、2もしくは3個の置換基で置換されており、
R
3が、H、または独立してハロ、Cy、CN、NO
2、OR
a2、SR
a2、C(O)R
b2、C(O)NR
c2R
d2、C(O)OR
a2、OC(O)R
b2、OC(O)NR
c2R
d2、C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2R
d2、NR
c2C(O)R
b2、NR
c2C(O)OR
a2、NR
c2C(O)NR
c2R
d2、NR
c2S(O)R
b2、NR
c2S(O)
2R
b2、NR
c2S(O)
2NR
c2R
d2、S(O)R
b2、S(O)NR
c2R
d2、S(O)
2R
b2及びS(O)
2NR
c2R
d2から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
1−6アルキルであり、
R
4が、H、ハロ、C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
1−4ハロアルキル、CN、OR
a3、SR
a3、C(O)R
b3、C(O)NR
c3R
d3、C(O)OR
a3、OC(O)R
b3、OC(O)NR
c3R
d3、NR
c3R
d3、NR
c3C(O)R
b3、NR
c3C(O)OR
a3、NR
c3C(O)NR
c3R
d3、C(=NR
e3)R
b3、C(=NR
e3)NR
c3R
d3、NR
c3C(=NR
e3)NR
c3R
d3、NR
c3S(O)R
b3、NR
c3S(O)
2R
b3、NR
c3S(O)
2NR
c3R
d3、S(O)R
b3、S(O)NR
c3R
d3、S(O)
2R
b3またはS(O)
2NR
c3R
d3であり、
R
5が、H、ハロ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
1−6ハロアルキル、Cy
2、CN、NO
2、OR
a4、SR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、C(O)OR
a4、OC(O)R
b4、OC(O)NR
c4R
d4、NR
c4R
d4、NR
c4C(O)R
b4、NR
c4C(O)OR
a4、NR
c4C(O)NR
c4R
d4、C(=NR
e4)R
b4、C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4S(O)R
b4、NR
c4S(O)
2R
b4、NR
c4S(O)
2NR
c4R
d4、S(O)R
b4、S(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4またはS(O)
2NR
c4R
d4であり、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル及びC
2−6アルキニルが、それぞれ任意に応じて、独立してR
Bから選択した1、2、3、4または5個の置換基で置換されており、
R
6が、H、ハロ、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
1−4アルコキシ、CNまたはOHであり、
R
7が、HまたはC
1−4アルキルであり、
R
8とR
9が、それぞれ独立して、H、ハロ、C
1−4アルキル及びC
1−4ハロアルキルから選択されており、
R
10が、HまたはC
1−4アルキルであり、
それぞれのR
Aが、独立してCy
1、ハロ、CN、NO
2、OR
a1、SR
a1、C(O)R
b1、C(O)NR
c1R
d1、C(O)OR
a1、OC(O)R
b1、OC(O)NR
c1R
d1、C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1R
d1、NR
c1C(O)R
b1、NR
c1C(O)OR
a1、NR
c1C(O)NR
c1R
d1、NR
c1S(O)R
b1、NR
c1S(O)
2R
b1、NR
c1S(O)
2NR
c1R
d1、S(O)R
b1、S(O)NR
c1R
d1、S(O)
2R
b1及びS(O)
2NR
c1R
d1から選択されており、
それぞれのR
Bが、独立してCy
2、ハロ、CN、NO
2、OR
a4、SR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、C(O)OR
a4、OC(O)R
b4、OC(O)NR
c4R
d4、C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4R
d4、NR
c4C(O)R
b4、NR
c4C(O)OR
a4、NR
c4C(O)NR
c4R
d4、NR
c4S(O)R
b4、NR
c4S(O)
2R
b4、NR
c4S(O)
2NR
c4R
d4、S(O)R
b4、S(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4及びS(O)
2NR
c4R
d4から選択されており、
それぞれのCyが、独立してC
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、これらがそれぞれ、独立してR
Cから選択した1、2、3、4または5個の置換基によって任意に応じて置換されており、
それぞれのR
Cが、独立してハロ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
1−6ハロアルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、OR
a2、SR
a2、C(O)R
b2、C(O)NR
c2R
d2、C(O)OR
a2、OC(O)R
b2、OC(O)NR
c2R
d2、NR
c2R
d2、NR
c2C(O)R
b2、NR
c2C(O)OR
a2、NR
c2C(O)NR
c2R
d2、C(=NR
e2)R
b2、C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2S(O)R
b2、NR
c2S(O)
2R
b2、NR
c2S(O)
2NR
c2R
d2、S(O)R
b2、S(O)NR
c2R
d2、S(O)
2R
b2及びS(O)
2NR
c2R
d2から選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、CN、OR
a2、SR
a2、C(O)R
b2、C(O)NR
c2R
d2、C(O)OR
a2、OC(O)R
b2、OC(O)NR
c2R
d2、NR
c2R
d2、NR
c2C(O)R
b2、NR
c2C(O)OR
a2、NR
c2C(O)NR
c2R
d2、C(=NR
e2)R
b2、C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2C(=NR
e2)NR
c2R
d2、NR
c2S(O)R
b2、NR
c2S(O)
2R
b2、NR
c2S(O)
2NR
c2R
d2、S(O)R
b2、S(O)NR
c2R
d2、S(O)
2R
b2及びS(O)
2NR
c2R
d2から選択した1、2、3、4または5個の置換基で置換されており、
それぞれのCy
1が、独立してC
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、これらがそれぞれ、独立してR
Dから選択した1、2、3、4または5個の置換基によって任意に応じて置換されており、
それぞれのR
Dが、独立してハロ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
1−6ハロアルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、OR
a1、SR
a1、C(O)R
b1、C(O)NR
c1R
d1、C(O)OR
a1、OC(O)R
b1、OC(O)NR
c1R
d1、NR
c1R
d1、NR
c1C(O)R
b1、NR
c1C(O)OR
a1、NR
c1C(O)NR
c1R
d1、C(=NR
e1)R
b1、C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1S(O)R
b1、NR
c1S(O)
2R
b1、NR
c1S(O)
2NR
c1R
d1、S(O)R
b1、S(O)NR
c1R
d1、S(O)
2R
b1及びS(O)
2NR
c1R
d1から選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、CN、OR
a1、SR
a1、C(O)R
b1、C(O)NR
c1R
d1、C(O)OR
a1、OC(O)R
b1、OC(O)NR
c1R
d1、NR
c1R
d1、NR
c1C(O)R
b1、NR
c1C(O)OR
a1、NR
c1C(O)NR
c1R
d1、C(=NR
e1)R
b1、C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1C(=NR
e1)NR
c1R
d1、NR
c1S(O)R
b1、NR
c1S(O)
2R
b1、NR
c1S(O)
2NR
c1R
d1、S(O)R
b1、S(O)NR
c1R
d1、S(O)
2R
b1及びS(O)
2NR
c1R
d1から選択した1、2、3、4または5個の置換基で置換されており、
それぞれのCy
2が、独立してC
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、これらがそれぞれ、独立してR
Eから選択した1、2、3、4または5個の置換基によって任意に応じて置換されており、
それぞれのR
Eが、独立してハロ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
1−6ハロアルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、OR
a4、SR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、C(O)OR
a4、OC(O)R
b4、OC(O)NR
c4R
d4、NR
c4R
d4、NR
c4C(O)R
b4、NR
c4C(O)OR
a4、NR
c4C(O)NR
c4R
d4、C(=NR
e4)R
b4、C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4S(O)R
b4、NR
c4S(O)
2R
b4、NR
c4S(O)
2NR
c4R
d4、S(O)R
b4、S(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4及びS(O)
2NR
c4R
d4から選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、CN、OR
a4、SR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、C(O)OR
a4、OC(O)R
b4、OC(O)NR
c4R
d4、NR
c4R
d4、NR
c4C(O)R
b4、NR
c4C(O)OR
a4、NR
c4C(O)NR
c4R
d4、C(=NR
e4)R
b4、C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4C(=NR
e4)NR
c4R
d4、NR
c4S(O)R
b4、NR
c4S(O)
2R
b4、NR
c4S(O)
2NR
c4R
d4、S(O)R
b4、S(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4及びS(O)
2NR
c4R
d4から選択した1、2、3、4または5個の置換基で置換されており、
それぞれのR
a1、R
b1、R
c1及びR
d1が、独立してH、C
1−6アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルから選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されているか、
または、いずれのR
c1及びR
d1も、それらと結合しているN原子と一体となって、独立してC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C
1−6ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換された4、5、6もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成しており、前記C
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール及び5〜6員のヘテロアリールが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基によって置換されており、
それぞれのR
a2、R
b2、R
c2及びR
d2が、独立してH、C
1−6アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルから選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されているか、
または、いずれのR
c2及びR
d2も、それらと結合しているN原子と一体となって、独立してC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C
1−6ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換された4、5、6もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成しており、前記C
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール及び5〜6員のヘテロアリールが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基によって置換されており、
それぞれのR
a3、R
b3、R
c3及びR
d3が、独立してH及びC
1−4アルキルから選択されており、
それぞれのR
a4、R
b4、R
c4及びR
d4が、独立してH、C
1−6アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルから選択されており、前記C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール−C
1−4アルキル、C
3−10シクロアルキル−C
1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C
1−4アルキル及び(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C
1−4アルキルが、それぞれ任意に応じて、独立してC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されているか、
または、いずれのR
c4及びR
d4も、それらと結合しているN原子と一体となって、独立してC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C
1−6ハロアルキル、ハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換された4、5、6もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成しており、前記C
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C
6−10アリール及び5〜6員のヘテロアリールが、それぞれ任意に応じて、独立してハロ、CN、OR
a5、SR
a5、C(O)R
b5、C(O)NR
c5R
d5、C(O)OR
a5、OC(O)R
b5、OC(O)NR
c5R
d5、NR
c5R
d5、NR
c5C(O)R
b5、NR
c5C(O)NR
c5R
d5、NR
c5C(O)OR
a5、C(=NR
e5)NR
c5R
d5、NR
c5C(=NR
e5)NR
c5R
d5、S(O)R
b5、S(O)NR
c5R
d5、S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2R
b5、NR
c5S(O)
2NR
c5R
d5及びS(O)
2NR
c5R
d5から選択した1、2もしくは3個の置換基によって置換されており、
それぞれのR
a5、R
b5、R
c5及びR
d5が、独立してH、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
2−4アルケニル及びC
2−4アルキニルから選択されており、前記C
1−4アルキル、C
2−4アルケニル及びC
2−4アルキニルが、それぞれ任意に応じて、独立してOH、CN、アミノ、ハロ、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4アルキルチオ、C
1−4アルキルアミノ、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、C
1−4ハロアルキル及びC
1−4ハロアルコキシから選択した1、2もしくは3個の置換基で置換されているか、
または、いずれのR
c5及びR
d5も、それらと結合しているN原子と一体となって、独立してOH、CN、アミノ、ハロ、C
1−6アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4アルキルチオ、C
1−4アルキルアミノ、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、C
1−4ハロアルキル及びC
1−4ハロアルコキシから選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換された4、5、6もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成しており、
それぞれのR
e1、R
e2、R
e3、R
e4及びR
e5が、独立してH、C
1−4アルキル及びCNから選択されている前記化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明2]
式中、Xが、C=Oである、発明1に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明3]
式中、Xが、CR
8R
9である、発明1に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明4]
式中、Yが、Oである、発明1〜3のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明5]
式中、Yが、NR
10である、発明1〜3のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明6]
式中、Zが、CHである、発明1〜5のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明7]
式中、Zが、Nである、発明1〜5のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明8]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−6アルキル及びCy
1から選択されており、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Aから選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、独立してR
Aから選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
3−10シクロアルキル基を形成している、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明9]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−3アルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、前記C
6−10アリールが、1もしくは2個のハロで任意に応じて置換されており、前記C
1−3アルキルが、OHによって任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、C
3−6シクロアルキル基を形成している、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明10]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン−4−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、2−クロロ−4−フェニル及び2−ヒドロキシエチルから選択されている、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明11]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成している、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明12]
式中、R
1及びR
2のうちの1つがHであり、もう一方がHではない、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明13]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、C
1−6アルキルである、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明14]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、メチルである、発明1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明15]
式中、R
3が、H、または独立してCy、C(=O)NR
c2R
d2及びC(=O)OR
a2から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
1−6アルキルである、発明1〜14のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明16]
式中、R
3が、H、メチル、エチルまたはプロピルであり、前記メチルが、シクロプロピル、ピリジニル、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NH(4−メチルピペラジン−1−イル)または−C(=O)OHで任意に応じて置換されている、発明1〜14のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明17]
式中、R
3が、メチルである、発明1〜14のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明18]
式中、R
4が、H、ハロ、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
1−4アルコキシ、CNまたはOHである、発明1〜17のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明19]
式中、R
4が、Hである、発明1〜17のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明20]
式中、R
5が、H、C
1−6アルキル、Cy
2、CN、NO
2、OR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4またはS(O)
2NR
c4R
d4であり、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Bから選択した1、2、3、4または5個の置換基で任意に応じて置換されている、発明1〜19のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明21]
式中、R
5が、H、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−フリル、CN、NO
2、メトキシ、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CH
3)、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)−(モルホリン−4−イル)、−C(=O)CH
3、−CH
2OH、−CH
2OCH
3、−CH
2NH
2、−CH
2NHSO
2(CH
2CH
3)、−CH
2NHC(=O)CH
3、−CH(OH)CH
3、−SO
2CH
3、−SO
2CH
2CH
3、−SO
2−(イソプロピル)、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NH(CH
3)、−SO
2−NH(イソプロピル)または−SO
2−(ピペリジン−1−イル)である、発明1〜19のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明22]
式中、R
5が、S(O)
2R
b4である、発明1〜19のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明23]
式中、R
6が、Hである、発明1〜22のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明24]
式中、R
7が、C
1−4アルキルである、発明1〜23のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明25]
式中、R
7が、メチルである、発明1〜23のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明26]
式中、R
8とR
9がそれぞれ、Hである、発明1及び3〜25のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明27]
式中、R
10が、Hである、発明1〜3及び5〜26のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明28]
下記の式IIa
【化131】
を有する、発明1に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明29]
式中、Zが、CHである、発明28に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明30]
式中、Zが、Nである、発明28に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明31]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−6アルキル及びCy
1から選択されており、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Aから選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、独立してR
Aから選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
3−6シクロアルキル基を形成している、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明32]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−3アルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、前記C
6−10アリールが、1もしくは2個のハロで任意に応じて置換されており、前記C
1−3アルキルが、OHによって任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、C
3−6シクロアルキル基を形成している、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明33]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン−4−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、2−クロロ−4−フェニル及び2−ヒドロキシエチルから選択されている、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明34]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成している、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明35]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピルを形成している、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明36]
式中、R
1及びR
2のうちの1つがHであり、もう一方がHではない、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明37]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、C
1−6アルキルである、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明38]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、メチルである、発明28〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明39]
式中、R
3が、H、または独立してCy、C(=O)NR
c2R
d2及びC(=O)OR
a2から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
1−6アルキルである、発明28〜38のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明40]
式中、R
3が、H、メチル、エチルまたはプロピルであり、前記メチルが、シクロプロピル、ピリジニル、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NH(4−メチルピペラジン−1−イル)または−C(=O)OHで任意に応じて置換されている、発明28〜38のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明41]
式中、R
3がメチルである、発明28〜38のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明42]
式中、R
3がエチルである、発明28〜38のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明43]
式中、R
5が、H、C
1−6アルキル、Cy
2、CN、NO
2、OR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4またはS(O)
2NR
c4R
d4であり、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Bから選択した1、2、3、4または5個の置換基で任意に応じて置換されている、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明44]
式中、R
5が、H、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−フリル、CN、NO
2、メトキシ、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CH
3)、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)−(モルホリン−4−イル)、−C(=O)CH
3、−CH
2OH、−CH
2OCH
3、−CH
2NH
2、−CH
2NHSO
2(CH
2CH
3)、−CH
2NHC(=O)CH
3、−CH(OH)CH
3、−SO
2CH
3、−SO
2CH
2CH
3、−SO
2−(イソプロピル)、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NH(CH
3)、−SO
2−NH(イソプロピル)または−SO
2−(ピペリジン−1−イル)である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明45]
式中、R
5が、S(O)
2R
b4である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明46]
式中、R
5が、S(O)
2CH
3である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明47]
式中、R
5が、S(O)
2CH
2CH
3である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明48]
式中、R
5が、−C(=O)NH
2である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明49]
式中、R
5が、−CH
2OCH
3である、発明28〜42のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明50]
式中、R
7が、メチルである、発明28〜49のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明51]
下記の式IIb
【化132】
を有する発明1に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明52]
式中、Zが、CHである、発明51の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明53]
式中、Zが、Nである、発明51の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明54]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−6アルキル及びCy
1から選択されており、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Aから選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、独立してR
Aから選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
3−10シクロアルキル基を形成している、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明55]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−3アルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、前記C
6−10アリールが、1もしくは2個のハロで任意に応じて置換されており、前記C
1−3アルキルが、OHによって任意に応じて置換されているか、
またはR
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、C
3−6シクロアルキル基を形成している、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明56]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン−4−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、2−クロロ−4−フェニル及び2−ヒドロキシエチルから選択されている、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明57]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成している、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明58]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピルを形成している、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明59]
式中、R
1及びR
2のうちの1つがHであり、もう一方がHではない、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明60]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、C
1−6アルキルである、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明61]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、メチルである、発明51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明62]
式中、R
3が、HまたはC
1−6アルキルである、発明51〜61のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明63]
式中、R
3が、Hまたはメチルである、発明51〜61のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明64]
式中、R
5が、HまたはS(O)
2R
b4である、発明51〜63のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明65]
式中、R
5が、Hまたは−SO
2CH
3である、発明51〜63のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明66]
式中、R
5が、Hまたは−SO
2CH
2CH
3である、発明51〜63のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明67]
式中、R
7が、メチルである、発明51〜66のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明68]
式中、R
10が、Hである、発明51〜67のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明69]
下記の式IIIaまたはIIIb
【化133】
を有する発明1に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明70]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−6アルキル及びCy
1から選択されており、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Aから選択した1、2、3、4もしくは5個の置換基で任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、独立してR
Aから選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
3−10シクロアルキル基を形成している、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明71]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、C
1−3アルキル、C
6−10アリール、C
3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール及び4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択されており、前記C
6−10アリールが、1もしくは2個のハロで任意に応じて置換されており、前記C
1−3アルキルが、OHによって任意に応じて置換されているか、
または、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、C
3−6シクロアルキル基を形成している、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明72]
式中、R
1とR
2が、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン−4−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、2−クロロ−4−フェニル及び2−ヒドロキシエチルから選択されている、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明73]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成している、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明74]
式中、R
1とR
2が、それらと結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピルを形成している、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明75]
式中、R
1及びR
2のうちの1つがHであり、もう一方がHではない、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明76]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、C
1−6アルキルである、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明77]
式中、R
1とR
2がそれぞれ、メチルである、発明69に記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明78]
式中、R
3が、H、または独立してCy、C(=O)NR
c2R
d2及びC(=O)OR
a2から選択した1、2もしくは3個の置換基で任意に応じて置換されたC
1−6アルキルである、発明69〜77のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明79]
式中、R
3が、H、メチル、エチルまたはプロピルであり、前記メチルが、シクロプロピル、ピリジニル、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)NH(4−メチルピペラジン−1−イル)または−C(=O)OHで任意に応じて置換されている、発明69〜77のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明80]
式中、R
3が、メチルである、発明69〜77のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明81]
式中、R
5が、H、C
1−6アルキル、Cy
2、CN、NO
2、OR
a4、C(O)R
b4、C(O)NR
c4R
d4、S(O)
2R
b4またはS(O)
2NR
c4R
d4であり、前記C
1−6アルキルが、独立してR
Bから選択した1、2、3、4または5個の置換基で任意に応じて置換されている、発明69〜80のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明82]
式中、R
5が、H、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−フリル、CN、NO
2、メトキシ、−C(=O)NH
2、−C(=O)NH(CH
3)、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)−(モルホリン−4−イル)、−C(=O)CH
3、−CH
2OH、−CH
2OCH
3、−CH
2NH
2、−CH
2NHSO
2(CH
2CH
3)、−CH
2NHC(=O)CH
3、−CH(OH)CH
3、−SO
2CH
3、−SO
2CH
2CH
3、−SO
2−(イソプロピル)、−SO
2N(CH
3)
2、−SO
2NH(CH
3)、−SO
2−NH(イソプロピル)または−SO
2−(ピペリジン−1−イル)である、発明69〜80のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明83]
式中、R
5が、S(O)
2R
b4である、発明69〜80のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明84]
式中、R
5が、S(O)
2CH
3である、発明69〜80のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明85]
式中、R
5が、S(O)
2CH
2CH
3である、発明69〜80のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
[発明86]
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−エチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−ピリジン−2−イル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン2,2,2−トリフルオロアセテート、
2−シクロプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−エチル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
[2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]酢酸、
2−[2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]−N−メチルアセトアミド、
2−[2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]アセトアミド、
2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−4−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−4−(ピリジン−4−イルメチル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2,4−ジイソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル、
2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボニトリル、
2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド、
2−イソプロピル−N−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−ニトロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
4−(2−イソプロピル−6−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−8−イル)−6−メチル−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−7−オン、
2−シクロプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−メトキシ−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン、
2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−N,N−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド、
2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(ヒドロキシメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(アミノメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
N−{[2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]メチル}エタンスルホンアミド、
N−{[2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]メチル}アセトアミド、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボキサミド、
2−シクロペンチル−6−メトキシ−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(2−フリル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2−フェニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−(2−ヒドロキシエチル)−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−アセチル−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−ヒドロキシエチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(エチルスルホニル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−(イソプロピルスルホニル)−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
4−(シクロプロピルメチル)−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
4−エチル−2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(エチルスルホニル)−2−イソプロピル−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−6−(イソプロピルスルホニル)−4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン、
3,3−ジメチル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−7−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン、
8’−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6’−(メチルスルホニル)−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロペンタン−1,2’−キノキサリン]−3’−オン、
(3S)−3−イソプロピル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−7−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン、
(3R)−3−イソプロピル−5−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−7−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン、
8’−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6’−(メチルスルホニル)−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロブタン−1,2’−キノキサリン]−3’−オン、
4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン、
8’−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6’−(メチルスルホニル)−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,2’−キノキサリン]−3’−オン、
8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン、
4−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)スピロ[1,4−ベンゾオキサジン−2,1’−シクロプロパン]−3(4H)−オン、
2−イソプロピル−N,N−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
2−イソプロピル−N−メチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
N,N,2,2,4−ペンタメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
N,N,2,2−テトラメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
2−イソプロピル−N,N,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
N−イソプロピル−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−スルホンアミド、
2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(エチルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(イソプロピルスルホニル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(エチルスルホニル)−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(イソプロピルスルホニル)−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−アセチル−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−ヒドロキシエチル)−2,2−ジメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−アセチル−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−ヒドロキシエチル)−2,2,4−トリメチル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン及び
2−イソプロピル−8−(6−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−6−(メチルスルホニル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
から選択した、発明1に記載の化合物または上記のいずれかの製薬学的に許容可能な塩。
[発明87]
発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの製薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
[発明88]
発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩をBETタンパク質と接触させることを含む、前記BETタンパク質の阻害方法。
[発明89]
BETタンパク質と関連する疾患または状態の治療方法であって、そのような治療を必要とする患者に、発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を治療有効量投与することを含む前記方法。
[発明90]
増殖性障害の治療方法であって、そのような治療を必要とする患者に、発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を治療有効量投与することを含む前記方法。
[発明91]
前記増殖性障害が、がんである、発明90に記載の方法。
[発明92]
前記がんが、血液がんである、発明91に記載の方法。
[発明93]
前記がんが、腺癌、膀胱がん、芽腫、骨がん、乳がん、脳腫瘍、癌腫、骨髄性肉腫、子宮頸がん、結腸直腸がん、食道がん、消化器がん、多形性膠芽腫、神経膠腫、胆嚢がん、胃がん、頭頸部がん、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、腸がん、腎臓がん、喉頭がん、白血病、肺がん、リンパ腫、肝臓がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、中皮腫、多発性骨髄腫、AML、DLBCL、眼がん、視神経腫瘍、口腔がん、卵巣がん、下垂体腫瘍、中枢神経原発リンパ腫、前立腺がん、膵臓がん、咽頭がん、腎細胞癌、直腸がん、肉腫、皮膚がん、脊髄腫瘍、小腸がん、胃がん、T細胞白血病、T細胞リンパ腫、睾丸がん、甲状腺がん、咽喉がん、泌尿生殖器がん、尿路上皮癌、子宮がん、膣がんまたはウィルムス腫瘍である、発明91に記載の方法。
[発明94]
前記がんが、多発性骨髄腫、AMLまたはDLBCLである、発明91に記載の方法。
[発明95]
前記増殖性障害が、非がん性増殖性障害である、発明90に記載の方法。
[発明96]
自己免疫疾患または炎症性疾患の治療方法であって、そのような治療を必要とする患者に、発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を治療有効量投与することを含む前記方法。
[発明97]
前記自己免疫疾患または炎症性疾患が、アレルギー、アレルギー性鼻炎、関節炎、ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患、変形性関節疾患、皮膚炎、臓器拒絶、湿疹、肝炎、炎症性腸疾患、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、敗血症、敗血症症候群、敗血症性ショック、全身性エリテマトーデス、組織移植片拒絶、I型糖尿病から選択される、発明96に記載の方法。
[発明98]
ウイルス感染の治療方法であって、そのような治療を必要とする患者に、発明1〜86のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を治療有効量投与することを含む前記方法。
[発明99]
前記ウイルス感染が、アデノウイルス、エプスタインバーウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルスまたはポックスウイルスへの感染である、発明98に記載の方法。
当業者であれば、上記の説明から、本明細書に記載されている形態に加えて、本発明の様々な修正形態が分かるであろう。そのような修正形態も、添付の特許請求の範囲内にあるものと意図されている。本願で引用されている各参照文献は、全ての特許、特許出願及び文献を含め、その全体が参照により本明細書に援用される。