【文献】
ケビャケビャ,MakeS試遊に行ってきた。,君影草の宴,2017年11月19日,第1頁,[online]、[検索日2019年1月28日],URL,https://blogs.yahoo.co.jp/cyatani_haruna/71381765.html
【文献】
シチュカレアラームヘルプ(使い方に関して)〜Android版,WonderLab,2016年 7月 3日,第11−12頁,[online]、[検索日2019年1月28日],URL,http://wonderlab.jp/entry/situationalarm.help_android
【文献】
「MakeS -おはよう、私のセイ-」リリース!,HEXA BLOG ヘキサブログ,2017年12月11日,第5−7頁,[online]、[検索日2019年1月28日],URL,https://hexadrive.jp/hexablog/others/apps-info/21543/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施形態]
本発明の実施の形態にかかるゲーム装置1について、
図1〜
図7を参照して説明する。
【0014】
<ゲームの説明>
図1に示される本発明のゲーム装置1では、
図2のとおり、仮想ゲーム空間上のキャラクタ41と会話をすることで進行するゲームが実行される。液晶画面140には、仮想ゲーム空間上のキャラクタ41のメッセージ42に対してユーザの回答が複数の選択肢43で表示される。そして、ユーザがタッチパッド150を介していずれかの選択肢43を選択した結果に応じてゲームが進行する。
【0015】
例えば、ユーザが3つの選択肢43のうちから「意外にちゃんとしてるのね。」を選択した場合には、キャラクタ41は困惑しながら「心外だな。」と発言する。さらに、キャラクタ41がとった行動に基づいて、新たな会話イベントが発生し、ゲームが進行する。
【0016】
<ハードウェア構成>
図1を参照して、本発明のゲームプログラムを提供するサーバ装置2のハードウェア構成、および、サーバ装置2からダウンロードされたゲームプログラムを用いてゲームが実行されるゲーム装置1のハードウェア構成について説明する。
【0017】
なお、各ユーザには、それぞれ異なるアカウントが付与される。そして、アカウントごとにID(識別符号)が付与される。各ゲーム装置1が通信ネットワーク3を介してサーバ装置2と通信を行う場合には、当該ゲーム装置1からユーザのアカウントが送信される。送信されたアカウントは、サーバ装置2において所定の認証がなされる。これにより、サーバ装置2と各ゲーム装置1との通信が可能となる。
【0018】
<サーバ装置2の説明>
サーバ装置2は、制御部20、記憶部21、および、ネットワークインターフェース22を備える。
【0019】
記憶部21およびネットワークインターフェース22は、バス200を介してサーバ装置2の制御部20に接続される。
【0020】
制御部20は、サーバ装置2の動作を制御する。
【0021】
記憶部21は、主にHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)で構成される。記憶部21には、例えば、本発明のゲームプログラムを配信するための配信プログラムおよびデータが記憶される。
【0022】
ネットワークインターフェース22は、サーバ装置2とゲーム装置1との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク3に接続される。
【0023】
<サーバ装置2の制御部20の機能的構成>
サーバ装置2の制御部20は、前記配信プログラムを実行することにより、情報処理手段201、照合手段202、および配信手段203として機能する。
【0024】
情報処理手段201は、本発明のゲームプログラムの配信に必要なデータを、各ゲーム装置1との間で送受信する。
【0025】
情報処理手段201が各ゲーム装置1から受信する情報としては、例えば、ダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報が含まれる。
【0026】
情報処理手段201が各ゲーム装置1へ送信する情報としては、例えば、本発明のゲームプログラムがゲーム装置1へ適切に配信されたか否かの情報が含まれる。
【0027】
照合手段202は、ゲーム装置1から送信されるユーザのID等を用いて、ユーザのアカウントの認証を行う。
【0028】
配信手段203は、情報処理手段201でダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を受信したのち、本発明のゲームプログラムを当該ゲーム装置1に配信する。
【0029】
<ゲーム装置1の説明>
ゲーム装置1は、スピーカ130、液晶画面140、タッチパッド150、センサ160、マイク170およびカメラ180が内蔵される、例えば、スマートフォンなどの端末装置である。このゲーム装置1において、サーバ装置2から配信されたゲームプログラムおよびデータに基づいてゲームが進行する。
【0030】
また、ゲーム装置1は、他ゲーム装置1およびサーバ装置2との間で、インターネットあるいはLANなどの通信ネットワーク3を介して互いにデータ通信をすることができる。
【0031】
ゲーム装置1は、制御部10、記憶部11、ネットワークインターフェース12、オーディオ処理部13、グラフィック処理部14、操作部15、検知部16、音声入力部17、および撮影部18を備える。
【0032】
記憶部11、ネットワークインターフェース12、オーディオ処理部13、グラフィック処理部14、操作部15、検知部16、音声入力部17、および撮影部18は、バス100を介して、制御部10に接続される。
【0033】
制御部10は、ゲーム装置1の動作を制御する。
【0034】
記憶部11は、主にHDD、RAMおよびROMで構成される。記憶部11には、例えば、本実施形態におけるゲームを実行するためのゲームプログラムおよびデータが記憶される。
【0035】
ネットワークインターフェース12は、ゲーム装置1とサーバ装置2との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク3に接続される。これにより、ゲーム装置1に本発明のゲームプログラムおよびゲームデータがダウンロードされる。
【0036】
オーディオ処理部13は、制御部10の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ処理部13には、スピーカ130が接続される。ゲーム音声は、スピーカ130から出力される。
【0037】
グラフィック処理部14は、制御部10の指示に従って仮想ゲーム空間およびキャラクタ41などを含むゲーム画像を動画形式で描画する。グラフィック処理部14にて動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面として液晶画面140に表示される。
【0038】
操作部15には、ユーザからの操作信号が入力される。本実施形態において操作部15には、入力位置検出装置であるタッチパッド150を介してユーザからの操作信号が入力される。ユーザはタッチパッド150をタッチすることによって、選択肢43の選択、あるいは、オブジェクトの操作等を行う。
【0039】
検知部16は、ゲーム装置1の周囲の環境を検知する。本実施形態においては、検知部16には、例えば、照度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、湿度センサ等の複数種類のセンサ160が接続されている。
【0040】
そして、例えば、照度センサが部屋の照明が消されたことを検知し、かつ、加速度センサおよびジャイロセンサのいずれもがゲーム装置1が所定時間以上操作されていないことを検知した場合には、検知部16は無操作検知情報を生成し、それを制御部10へ送信する。この無操作検知情報は、所定の時間ごとに生成され、そのたびに制御部10へ送信される。
【0041】
一方、例えば、加速度センサおよびジャイロセンサのいずれかがゲーム装置1が所定時間以上操作されていることを検知した場合には、検知部16は操作検知情報を生成し、それを制御部10へ送信する。
【0042】
また、例えば、温度センサおよび湿度センサは、寝苦しさ等に関する情報を制御部10へ送信する。
【0043】
音声入力部17は、ゲーム装置1の周囲の音を検出する。音声入力部17には、マイク170が接続されている。音声入力部17は、例えば、ユーザのいびきの音あるいはユーザの寝返りの音を検出し、音検出情報を制御部10へ送信する。音検出情報は、例えば、寝返りが多い場合はユーザの眠りが浅いという情報として使用される。
【0044】
撮影部18は、ゲーム装置1の周囲の環境を撮影する。撮影部18には、カメラ180が接続されている。撮影部18は、カメラ180を介して、例えば、ユーザの就寝中の動きを撮影する。そして、撮影部18は、ユーザの動きが激しい場合はユーザが寝返りをよく打っている旨の情報を制御部10へ送信し、ユーザの動きが少ない場合は寝心地が良さそうである旨の情報を制御部10へ送信する。
【0045】
前述のとおり、本実施形態では、検知部16からの無操作検知情報および操作検知情報、音声入力部17からの音検出情報、ならびに撮影部18からの情報により、制御部10にて入床情報、未就寝情報、就寝情報、起床情報および睡眠状態に関する情報が生成される。
【0046】
<ゲーム装置1の制御部10の機能的構成>
ゲーム装置1の制御部10は、サーバ装置2からゲーム装置1にダウンロードしたゲームプログラムを実行することで、ゲーム進行手段101、通信手段102、睡眠状態判定手段103、就寝起床判定手段104、アラーム手段105、スケジュール管理手段106、就寝促進手段107および操作禁止手段108として機能する。
【0047】
<ゲーム進行手段101の説明>
ゲーム進行手段101は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部11から読み出し、二次元または三次元の仮想ゲーム空間を生成する。
【0048】
また、ゲーム進行手段101は、仮想ゲーム空間にキャラクタ41を配置する。そして、ゲーム進行手段101は、ユーザによるタッチパッド150への操作信号、および、ゲームの進行状況に応じて、キャラクタ41の行動を制御する。
【0049】
また、ゲーム進行手段101は、これらの仮想ゲーム空間およびキャラクタ41をゲーム画面として液晶画面140に表示するための情報を生成する。これらの情報に従って、
図2〜
図6のとおり、グラフィック処理部14が液晶画面140上にゲーム画像を描画する。
【0050】
そして、ゲーム進行手段101は、
図3のとおり、ユーザが起床したと就寝起床判定手段104が判定した場合に、睡眠状態判定手段103から送信された睡眠状態に関する情報に応じたイベントを発生させる。
【0051】
例えば、ユーザの睡眠状態が良好であったと判定された場合には、キャラクタ41が「よく寝ていたね。」などのメッセージ42を発する。一方、ユーザの睡眠状態があまり良好ではなかったと判定された場合には、キャラクタ41が「悪い夢でも見たの?」などのメッセージ42を発する。
【0052】
また、ゲーム進行手段101は、ユーザが起床したと就寝起床判定手段104が判定した場合には、記憶部11に記憶された行動スケジュールをユーザに報知する。
【0053】
例えば、ユーザがつぎにとるべき行動が歯磨きである場合には、
図4のとおり、キャラクタ41が「歯磨きをする時間だよ。」とのメッセージ42を発する。このようにしてゲーム進行手段101は、ユーザに歯磨きを促す報知を行う。
【0054】
さらに、ゲーム進行手段101は、ユーザが行動スケジュールに沿った1つの行動を終了した場合に、ユーザのタッチパッド150に対する操作に基づいて1つの行動が完了したことを示す情報を受信する。それを受けて、ゲーム進行手段101は、行動スケジュールに沿った1つの行動のつぎに行われるべき行動をユーザに報知する。
【0055】
例えば、
図4の例においてユーザが「歯磨き完了!」の仮想ボタン44を押下した場合には、
図5のとおり、キャラクタ41が「つぎは、シャワーを浴びてきたら?」というメッセージ42を発し、ユーザがつぎにとるべき行動が報知される。また、ゲーム進行手段101は、ユーザが操作すべき「シャワー完了!」の仮想ボタン44を液晶画面140に表示する。
【0056】
<通信手段102の説明>
通信手段102は、例えば、ユーザの操作に基づいて、新たなゲームデータのダウンロード要求情報をサーバ装置2に送信する。このゲームデータは、例えば、ユーザが課金することによって新たに使用することができるようになるアイテム(例えば、キャラクタ41へのプレゼント)などのデータである。
【0057】
<睡眠状態判定手段103の説明>
睡眠状態判定手段103は、検知部16、音声入力部17および撮影部18からユーザの睡眠に関する状態(睡眠状態)に関する情報を受信する。睡眠状態に関する情報は、ユーザの睡眠中の状態を示す情報であり、例えば、入床から睡眠開始までの時間、起床から離床までの時間、総睡眠時間、および、睡眠時活動量である。
【0058】
また、睡眠状態判定手段103は、就寝起床判定手段104が生成した入床情報、未就寝情報、就寝情報、起床情報を受信する。
【0059】
睡眠状態判定手段103は、これらの睡眠状態に関する情報を受けて、ユーザの睡眠状態を判定する。睡眠状態判定手段103は、睡眠状態に関する情報に応じて、「ユーザの睡眠は良好だった」など、睡眠状態の判定を行う。
【0060】
<就寝起床判定手段104の説明>
就寝起床判定手段104は、ゲーム装置1に設定されている時間(以下、「端末時間」という。)が、ユーザが設定した就寝時間になった場合にユーザが就寝しているか否か、および、端末時間が、ユーザが設定した起床時間になった場合にユーザが起床したか否かを判定する。
【0061】
就寝起床判定手段104は、例えば就寝時間経過後に無操作検知情報を受信した場合には、ユーザが入床したと判定し、入床情報を生成する。入床情報は、ユーザが布団の中に入って就寝する準備を整えた(入床した)ことを示す情報である。
【0062】
また、就寝起床判定手段104は、端末時間が就寝時間を経過しても操作検知情報を受信した場合、あるいは、無操作検知情報を受信してから例えば1時間以内に操作検知情報を受信した場合には、ユーザは就寝していないと判定し、未就寝情報を生成する。
【0063】
また、就寝起床判定手段104は、入床情報が生成される前に無操作検知情報を受信してから例えば1時間を超えても操作検知情報を受信しない場合には、ユーザは就寝したと判定し、就寝情報を生成する。就寝情報は、ユーザが睡眠中である状態を示す情報である。
【0064】
また、就寝起床判定手段104は、起床時間経過後に操作検知情報を受信した場合、あるいは無操作検知情報を受信してから1時間を超えて、例えば6時間後に操作検知情報を受信した場合には、ユーザが起床したと判定し、起床情報を生成する。
【0065】
例えば、就寝情報が生成されたのちに、ユーザがゲームを立ち上げた場合、あるいは、ゲーム装置1に対して所定の操作を行った場合に、就寝起床判定手段104はユーザが起床したと判定し、起床情報を生成する。起床情報は、ユーザが就寝したのちに起床した状態を示す情報である。
【0066】
就寝起床判定手段104が生成した入床情報、未就寝情報、就寝情報、および起床情報は、ゲーム進行手段101および睡眠状態判定手段103等へ送信される。
【0067】
<アラーム手段105の説明>
アラーム手段105は、ユーザのタッチパッド150に対する操作に基づいて、ユーザの就寝時間、および、ユーザの起床時間を設定する。ユーザは、タッチパッド150を操作することによって、例えば、22時を就寝時間に、7時を起床時間に設定することができる。
【0068】
また、アラーム手段105は、端末時間が起床時間になった場合に、ユーザが起床したと就寝起床判定手段104が判定するまで(就寝起床判定手段104が起床情報を生成するまで)アラームを鳴らす。端末時間が現実の時間である場合には、現実の時間が起床時間になった場合にアラームが鳴る。
【0069】
また、アラーム手段105は、睡眠状態判定手段103の判定結果に基づいて、ユーザにとって最適な時間に起床時間を設定し直す。具体的には、アラーム手段105は、ユーザの睡眠状態が良好である場合には起床時間を変更せず、ユーザの睡眠状態が良好でない場合には、例えば総睡眠時間ができる限り適正な範囲となるように5分単位あるいは10分単位などで起床時間を設定し直す。
【0070】
本実施形態では、アラームは、ユーザのタッチパッド150に対する操作に基づいて入力されたユーザの名前を含む言葉が音声出力されるものである。例えば、ユーザが自身の名前を「さとこ」と入力しておけば、
図3のとおり、キャラクタ41の声で、「おはよう、さとこ。朝だよ。」と音声出力される。
【0071】
<スケジュール管理手段106の説明>
スケジュール管理手段106は、ユーザのタッチパッド150に対する操作に基づいて記憶部11にユーザの起床後の行動スケジュールを記憶させる。例えば、ユーザは、朝7時に起床したのち、7時10分に歯磨きをし、7時20分にシャワーを浴び、8時00分に朝食を食べる、などのように自由に行動スケジュールを設定することができる。
【0072】
また、スケジュール管理手段106は、ユーザが入力した行動スケジュールを、所定のタイミングで時系列に沿って記憶部11から読み出す。所定のタイミングとは、例えば、ユーザが起床したと就寝起床判定手段104が判定した場合である。
【0073】
<就寝促進手段107の説明>
就寝促進手段107は、ユーザが就寝していないと就寝起床判定手段104が判定した場合に、ユーザに就寝を促す。具体的には、端末時間が就寝時間を過ぎても就寝起床判定手段104が無操作検知情報を受信していない場合には、就寝促進手段107は、ユーザに就寝を促すためのイベントを発生させる。
【0074】
例えば、キャラクタ41が寝息をたて始めて、ユーザの操作に対して、キャラクタ41が無反応になる、あるいは、キャラクタ41が「何?聞いてなかった」と反応する。これにより、ユーザは就寝時間が近づいてきていることを感知し、ユーザに就寝が促される。
【0075】
<操作禁止手段108の説明>
操作禁止手段108は、ユーザが就寝していないと就寝起床判定手段104が判定した場合に、ユーザのタッチパッド150に対する所定の操作の受けつけを禁止する。具体的には、端末時間が就寝時間を過ぎても就寝起床判定手段104が無操作検知情報を受信していない場合には、操作禁止手段108は、
図6のとおり、キャラクタ41が睡眠状態に入ってユーザの操作に対して無反応になることで、ユーザがゲームを進行することができないようにする。
【0076】
<就寝起床判定処理の説明>
以下、
図7を参照して、本発明の就寝起床判定処理について説明する。
【0077】
まず、就寝起床判定手段104は、ユーザが設定した就寝時間の経過後に無操作検知情報を受信しているか否かを判定する(ステップS1)。
【0078】
就寝起床判定手段104が就寝時間経過後に無操作検知情報を受信している場合(S1:YES)には、就寝起床判定手段104は、入床情報を生成する(ステップS2)。
【0079】
ついで、就寝時間経過後に無操作検知情報が受信されてから1時間以内に、就寝起床判定手段104が操作検知情報を受信したか否かを判定する(ステップS3)。
【0080】
就寝起床判定手段104が操作検知情報を受信していない場合(S3:NO)には、就寝起床判定手段104は、ユーザが就寝したと判定するとともに就寝情報を生成する(ステップS4)。
【0081】
ついで、睡眠状態判定手段103が、検知部16、音声入力部17、撮影部18、および就寝起床判定手段104から受信した情報をもとに、睡眠状態を判定するとともに睡眠状態に関する情報を生成する(ステップS5)。
【0082】
ついで、アラーム手段105が、睡眠状態判定手段103の判定結果に基づいて、ユーザにとって最適な時間に起床時間を設定し直す(ステップS6)。なお、ユーザの睡眠状態が良好である場合には、アラーム手段105は、起床時間の再設定を行わない。
【0083】
ついで、アラーム手段105が、端末時間がユーザが設定した起床時間になったか否かを判定する(ステップS7)。
【0084】
端末時間が起床時間になっていない場合(S7:NO)には、処理はステップS5に戻る。
【0085】
一方、端末時間が起床時間になっている場合(S7:YES)には、アラーム手段105がアラームを鳴らす(ステップS8)。具体的には、アラーム手段105は、
図3のとおり、ユーザが入力した名前を含む文章を音声出力するアラームを鳴らす。
【0086】
ついで、就寝起床判定手段104が、操作検知情報を受信したか否かを判定する(ステップS9)。
【0087】
就寝起床判定手段104が操作検知情報を受信していない場合(S9:NO)には、処理はステップS8に戻る。
【0088】
就寝起床判定手段104が操作検知情報を受信している場合(S9:YES)には、就寝起床判定手段104はユーザが起床したと判定するとともに起床情報を生成する(ステップS10)。
【0089】
ついで、アラーム手段105は、アラームを停止する(ステップS11)。
【0090】
ついで、ゲーム進行手段101が、睡眠中のユーザの睡眠状態に関する情報に基づいて、イベントを発生させる(ステップS12)。このイベントでは、例えば、ユーザの睡眠状態が良好である場合には、
図3のとおり、キャラクタ41が「よく寝ていたね。」とのメッセージ42を発する。その後、本発明の就寝起床判定処理は終了する。
【0091】
ステップS1に戻って、就寝時間の経過後に無操作検知情報が受信されなかった(操作検知情報が受信された)場合(S1:NO)には、就寝起床判定手段104が未就寝情報を生成する(ステップS13)。
【0092】
ついで、就寝促進手段107が、ユーザに対して就寝を促す(ステップS14)。
【0093】
ついで、操作禁止手段108が、ユーザによるタッチパッド150への操作の受けつけを禁止する(ステップS15)。例えば、
図6のとおり、キャラクタ41が睡眠状態に入り、ユーザがゲームを進行することができなくなる。その後、処理はステップS1に戻る。
【0094】
ステップS3に戻って、就寝起床判定手段104が操作検知情報を受信している場合(S3:YES)には、就寝起床判定手段104は、未就寝情報を生成する(ステップS13)。その後の手順は、前述のステップS14およびステップS15と同様である。
以上の手順により、本発明の就寝起床判定処理が実行される。
【0095】
なお、前述の制御手段および処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0096】
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、
ユーザによる操作を受けつけるタッチパッド150と記憶部11とを備えたゲーム装置1を、
ユーザのタッチパッド150に対する操作に基づいて、ユーザの就寝時間を設定するアラーム手段105、
ゲーム装置1に設定されている時間が就寝時間になった場合にユーザが就寝しているか否かを判定する就寝起床判定手段104、および
ユーザが就寝していないと就寝起床判定手段104が判定した場合に、ユーザに就寝を促す就寝促進手段107、
として機能させる。
【0097】
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、所定のタイミングでユーザに就寝を促すことで、ユーザが規則正しい生活を送ることができるゲームを提供することができる。
【0098】
[他の実施形態]
前記実施形態においては、睡眠状態に関する情報として、例えば、入床から入眠までの時間、起床から離床までの時間、睡眠効率、睡眠時活動量などが記載されているが、本発明はこれには限られない。睡眠状態に関する情報としては、例えば、中途覚醒の回数、中途覚醒のタイミング、レム睡眠時間、ノンレム睡眠時間など、様々な指標がある。
【0099】
ユーザに就寝を促す方法としては、キャラクタが寝息をたて始めて、ユーザの操作に対して、キャラクタが無反応になる、あるいは、キャラクタが「何?聞いてなかった」と反応する前記実施形態の例以外に、つぎの例があげられる。ユーザに就寝を促す方法としては、例えば、キャラクタが就寝準備をする、会話が成立しない回答をキャラクタが行う、あるいは、キャラクタが寝言を言い始めるなどがある。
【0100】
さらに、前記以外に、後述のとおり様々な方法がある。具体的には、ユーザに就寝を促す方法は、ユーザの明日の予定が報知されること、今日の出来事に関する話がなされること、子守唄がBGMとして流されること、あるいは、リンパマッサージ、ストレッチ、スキンケアなどが案内されることなどである。
【0101】
また、キャラクタのメッセージ表示ではなく、前述のメッセージ内容が音声で報知されることにより、ユーザに就寝が促されてもよい。
【0102】
前記実施形態において、センサには、照度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、湿度センサが含まれることが記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、センサには、気圧センサ、騒音センサ、においセンサ等が含まれていてもよい。
【0103】
また、アラーム手段がアラームを鳴らす例えば30分前にユーザがゲーム装置を操作した場合にはユーザが起床したと就寝起床判定手段が判定し、時間が起床時間になってもアラーム手段がアラームを鳴らさないようにしてもよい。
【0104】
また、前記実施形態では、操作禁止手段は、キャラクタが睡眠状態に入ることでユーザによる所定の操作の受けつけを禁止する例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、操作禁止手段は、別のキャラクタを仮想ゲーム空間上に登場させて、ユーザがキャラクタと会話できないようにしてもよい。
【0105】
また、前記実施形態においては、行動スケジュールは、ユーザの操作に基づいて設定される例が記載されているが、本発明はこれには限られない。例えば、行動スケジュールは、ユーザ以外の第三者が設定してもよい。この場合には、例えば、ユーザの家族が別の端末装置で設定した情報をゲーム装置が直接受信またはサーバ装置等を介して受信して、ユーザの行動スケジュールが設定される。
【0106】
さらには、ゲームプログラム(キャラクタ)がユーザの行動スケジュールを勝手に設定してもよい。この場合には、例えば、彼氏役であるキャラクタが彼女役であるユーザの行動スケジュールを勝手に決めて、ユーザがそれに従うか否かを決めることとなり、より疑似恋愛感のあるゲームが提供されうる。
【0107】
また、前記実施形態においては、ゲーム装置はスマートフォンなどの端末装置である例が記載されているが、本発明は、これには限られない。例えば、ディスプレイおよびコントローラが外部接続される据え置き型のゲーム装置、あるいは、パーソナルコンピュータであってもよい。