(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6572359
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】ケーブルの撤去方法及びクロージャ
(51)【国際特許分類】
H02G 1/06 20060101AFI20190902BHJP
H02G 15/10 20060101ALI20190902BHJP
H02G 15/24 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
H02G1/06
H02G15/10
H02G15/24
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-191699(P2018-191699)
(22)【出願日】2018年10月10日
【審査請求日】2018年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】大森 真彦
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 富男
【審査官】
北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】
特開平5−146026(JP,A)
【文献】
特開2015−177592(JP,A)
【文献】
米国特許第5245133(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 1/06
H02G 15/10
H02G 15/113
H02G 15/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルで相互に接続された第1クロージャと第2クロージャのうちの第1クロージャに接続されたガス供給側のケーブルの撤去方法であって、
前記第1クロージャを解体する工程と、
前記ケーブルを前記第1クロージャから外す工程と、
前記ケーブルを把持していた端面板を新たな端面板に交換するとともに、前記第1クロージャのスリーブ本体を2つのガスバルブを備えたスリーブ本体に交換して、前記第1クロージャを組み立てる工程と、
前記2つのガスバルブのうちの一方のガスバルブと前記第2クロージャのガスバルブとをガスパイプで接続する工程と、
を有することを特徴とするケーブルの撤去方法。
【請求項2】
心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルが接続されるクロージャであって、
2つのガスバルブを備えたスリーブ本体と、
前記スリーブ本体の両端に取り付けられる端面板と、を備え、
前記2つのガスバルブのうちの一方のガスバルブと前記タップケーブルで相互に接続される別のクロージャの備えるガスバルブとがガスパイプで接続されることを特徴とするクロージャ。
【請求項3】
前記2つのガスバルブのそれぞれは、前記ガスパイプの継ぎ手と互換性があり、前記スリーブ本体の両端から等しく離れた位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載のクロージャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不要となったメタルケーブルを撤去する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
地下設備内に配設されるメタルケーブルの保守では、設備ビル(局舎)からメタルケーブル内にガス(乾燥空気)を供給し、メタルケーブルに取り付けられるクロージャ内に設置された圧力発信機(クロージャ内のガス圧を調べる)によりガスの圧力を監視する。圧力発信機の設置に関して一例を挙げる。メタルケーブルは、設備ビルから地下ルートで4kmあり、地上に引き上げられて電柱経由で各家庭に配線されている。最寄りでは、設備ビルから500mくらいのところに圧力発信機が取り付けられたクロージャがある。その後は、1km間隔でクロージャ内に圧力発信機が取り付けられているとする。マンホールは、最大でも250mごとに設置されているため、途中3箇所のクロージャには、圧力発信機が取り付けられていないものが存在する。
【0003】
ガスの漏洩が検知されると、ガスが漏洩している可能性のあるところへ出向き、クロージャに圧力測定器を取り付けてクロージャ内のガスの圧力を図ることで漏洩点を特定する。また、クロージャを組み立てた際に、組み立て不良によるガス漏れの無いことを確認するために、クロージャに圧力測定器を取り付ける。この圧力測定器は持ち運びできる大きさの携帯タイプであり、例えばデジタルナノメータを使用する。このような機能を確保するため、クロージャは、圧力測定器を取り付けるためのバルブを一箇所備えている。
【0004】
一方、近接して設置されたクロージャでは、あるクロージャの下流の需要増に伴う心線不足に対し、別のクロージャから心線を分岐して利用することがある。この場合、各クロージャには、上流のケーブルから別々にガスが供給されているため、ガスが混在しないようにしている。具体的には、心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルを用いて近接して配置されたクロージャ間を相互に接続する。
【0005】
図1に、心線を接続し、ガスを遮断するタップケーブルを用いて相互に接続した地下のクロージャの様子を示す。図の左側が上流(設備ビル側であってガス供給側)で、右側が下流(ユーザ宅側)である。
【0006】
図1の上のクロージャ5Aでは、ケーブルC1の心線とケーブルC2の心線が接続されている。また、下のクロージャ5Bから分岐したタップケーブルC5の心線とケーブルC2の心線も接続されている。クロージャ5AにはケーブルC1を通じてガスが供給される。クロージャ5Aに供給されたガスは、ケーブルC2を通じて後段のクロージャにも供給される。
【0007】
クロージャ5Bでは、ケーブルC3の心線とケーブルC4の心線が接続され、ケーブルC3の一部の心線はタップケーブルC5に分岐している。クロージャ5BにはケーブルC3を通じてガスが供給される。クロージャ5Bに供給されたガスは、ケーブルC4を通じて後段のクロージャにも供給される。
【0008】
クロージャ5A,5B間を接続するタップケーブルC5には、ガスダム7が取り付けられて、ガスを遮断している。これにより、ケーブルC1で供給されるガスとケーブルC3で供給されるガスとを混在させることなく、ケーブルC3の一部の心線を、クロージャ5AでケーブルC2の心線に接続できていた。
【0009】
クロージャ5A,5Bは、バルブ54を備えており、このバルブ54に圧力測定器を取り付けて各クロージャ5A,5B内のガスの圧力を測定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9−229812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
近年、光通信の普及により、メタルケーブルの需要が減っている。そのため、同一ルート上にあるメタルケーブルについて、収容替えした上でケーブルの撤去が進められている。例えば、
図1において、クロージャ5Aの下流のケーブルC2の需要が減った場合、ケーブルC1の需要をケーブルC3へ収容替えした上でケーブルC1を撤去する。
【0012】
しかしながら、上流のケーブルC1を撤去すると、クロージャ5Aにガスが供給されなくなるため、ガスの供給ルートを確保しなければならない。従来は、ガスを遮断するタップケーブルC5を撤去し、代わりにガスを遮断しないタップケーブルを新設して、新設したタップケーブルを通じてクロージャ5Aにもガスを供給していた。以下、ケーブルC1を撤去する従来の手順について簡単に説明する。
【0013】
まず、クロージャ5A,5Bを解体する。
【0014】
タップケーブルC5の代わりにタップケーブルを新設し、タップケーブルの心線をケーブルC3の心線に接続するとともに、ケーブルC2の心線に接続する。
【0015】
そして、タップケーブルC5の心線を切断し、タップケーブルC5を撤去する。
【0016】
撤去対象のケーブルC1の心線を切断し、ケーブルC1を撤去する。
【0017】
最後に、クロージャ5A,5Bを組み立てる。
【0018】
以上の工程により、ケーブルC1の撤去後、ケーブルC3からクロージャ5Bに供給されたガスが新設したタップケーブルを通じてクロージャ5Aへ供給される。
【0019】
このようにタップケーブルC5に代えてタップケーブルを新設する従来の方法では、クロージャ5A,5Bを解体し、クロージャ5A,5Bのそれぞれにおいてタップケーブルの心線を接続し、さらにクロージャ5A,5Bを組み立て直す必要がある。そのため、施工費用の高額化、切替接続に伴う一時的な回線断、及び施工期間の長期化が問題となっていた。
【0020】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、タップケーブルが接続されたクロージャの把持するケーブルをより簡単に撤去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明に係るケーブルの撤去方法は、心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルで相互に接続された第1クロージャと第2クロージャのうちの第1クロージャに接続されたガス供給側のケーブルの撤去方法であって、前記第1クロージャを解体する工程と、前記ケーブルを前記第1クロージャから外す工程と、前記ケーブルを把持していた端面板を新たな端面板に交換するとともに、前記第1クロージャのスリーブ本体を2つのガスバルブを備えたスリーブ本体に交換して、前記第1クロージャを組み立てる工程と、前記2つのガスバルブのうちの一方のガスバルブと前記第2クロージャのガスバルブとをガスパイプで接続する工程と、を有することを特徴とする。
【0022】
本発明に係るクロージャは、心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルが接続されるクロージャであって、2つのガスバルブを備えたスリーブ本体と、前記スリーブ本体の両端に取り付けられる端面板と、を備え、前記2つのガスバルブのうちの一方のガスバルブと前記タップケーブルで相互に接続される別のクロージャの備えるガスバルブとがガスパイプで接続されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、タップケーブルが接続されたクロージャの把持するケーブルをより簡単に撤去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】ガスを遮断するタップケーブルを用いて相互に接続したクロージャの様子を示す図である。
【
図2】本実施形態のクロージャを用いてケーブルを接続した様子を示す図である。
【
図3】本実施形態のクロージャを取り付ける手順を説明するフローチャートである。
【
図4】本実施形態のクロージャを用いてケーブルを接続した別の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0026】
図2は、本実施形態のクロージャを用いてケーブルを接続した様子を示す図である。具体的には、
図1のケーブルC1を撤去し、クロージャ5Aを本実施形態のクロージャ1に取り替えたものである。つまり、
図1はケーブルC1撤去前の様子を示す図であり、
図2はケーブルC1撤去後の様子を示す図でもある。
【0027】
図2上で上のクロージャ1が本実施形態のクロージャ1であり、下のクロージャ5Bは
図1のクロージャ5Bである。図の左側が上流で、右側が下流である。
【0028】
クロージャ5Bでは、ケーブルC3の心線とケーブルC4の心線が接続され、ケーブルC3の一部の心線はタップケーブルC5に分岐している。クロージャ5BにはケーブルC3を通じてガスが供給される。クロージャ5Bに供給されたガスは、ケーブルC4を通じて後段のクロージャにも供給される。タップケーブルC5にはガスダム7が取り付けられているのでガスを遮断する。
【0029】
クロージャ1では、クロージャ5Bから分岐したタップケーブルC5の心線とケーブルC2の心線が接続される。クロージャ1とクロージャ5Bは、ガスパイプ3で接続される。ケーブルC3からクロージャ5Bに供給されたガスは、ガスパイプ3を経由し、クロージャ1に供給される。クロージャ1に供給されたガスは、ケーブルC2を通じて後段のクロージャにも供給される。
【0030】
ガスパイプ3は、クロージャ5Bのスリーブ本体52に配置されたバルブ54とクロージャ1のスリーブ本体12に配置されたバルブ14Aに取り付けられる。クロージャ5Bのバルブ54は、圧力測定器を取り付けるためのバルブを利用する。クロージャ1は、スリーブ本体12に2つのバルブ14A,14Bを備える。2つのバルブ14A,14Bのうちの一方のバルブ14Aにガスパイプ3を取り付け、他方のバルブ14Bは、圧力測定器を取り付け可能にしておく。ガスパイプ3をバルブ14Bに取り付け、バルブ14Aを圧力測定器を取り付け可能にしてもよい。
【0031】
続いて、クロージャ1の構成について説明する。
【0032】
クロージャ1は、内部にケーブルC2とタップケーブルC5の接続部を収納する円筒形状であり、半円筒形状のスリーブ本体11,12と、クロージャ1の軸方向の両端に設けられる端面板13と、クロージャ1を側面方向から押圧して固定する複数のステンレスバンド15を備える。
【0033】
半円筒形状のスリーブ本体11,12を組み合わせてクロージャ1の側面を形成する。スリーブ本体11,12のつなぎ目には、スリーブガスケット(図示せず)が配置される。
【0034】
図2上の上側のスリーブ本体12は、2つのバルブ14A,14Bを備える。バルブ14A,14Bは、クロージャ1内の空間に通じる通気口である。一方のバルブ14Aにガスパイプ3を接続する。他方のバルブ14Bには、検査時に、圧力測定器を取り付けることができる。通常時、バルブ14Bは閉じた状態である。バルブ14A,14Bが取り付けられた側面の近傍は平坦となっている。バルブ14A,14Bの近傍を平坦とすることで、バルブ14A,14Bをネジ止めしたときに、ネジが円筒形の側面の湾曲部分への取り付けとならずに、ボルトを平らに締め付けることができる。作業の観点から、バルブ14A,14Bのそれぞれは、スリーブ本体12の両端近く(端面板13の近く)に配置されるとよい。また、バルブ14A,14Bのそれぞれは、スリーブ本体12の両端から等しい距離に配置されるとよい。
【0035】
バルブ14A,14Bのサイズは、6号でもよいし、5号でもよい。バルブ14A,14Bは、ガスパイプ3の継ぎ手と互換性があるとよい。バルブ14A,14Bのサイズとガスパイプ3の継ぎ手のサイズが異なる場合は、継ぎ手のサイズを変換するアタッチメントをガスパイプ3に取り付けるとよい。ただし、アタッチメントを取り付けるとガスパイプ3の継ぎ手の高さがアタッチメント分高くなるので好ましくない。アタッチメント分のコストも増加する。
【0036】
クロージャ1の両端の端面板13のそれぞれは、ケーブルC2とタップケーブルC5を通す貫通孔を備える。ケーブルC2およびタップケーブルC5を端面板13に通す際、ケーブルC2およびタップケーブルC5には、貫通孔との間の隙間を塞ぐエアタイトテープが巻きつけられる。端面板13は、貫通孔を分割する半円形状の部材をボルトなどで接合して形成される。端面板13とスリーブ本体11,12のつなぎ目つまり端面板13の外周部には、端面ガスケット(図示せず)が配置される。端面板13は、スリーブ本体11,12とは別の部品であるため、通すケーブルの数やサイズに応じたものを任意に選択して用いることができる。
【0037】
ステンレスバンド15は、スリーブ本体11,12の外周に巻きつけられ、ネジ(図示せず)で締め付けられる。ステンレスバンド15は、スリーブ本体11,12の外周を押圧して固定する。
【0038】
従来のクロージャ5Bも本実施形態のクロージャ1と同様に、スリーブ本体51,52、端面板53、及びステンレスバンド55を備える。スリーブ本体52がバルブ54を1つのみ備える点でクロージャ1と相違する。
【0039】
バルブ54にガスパイプ3を接続すると、クロージャ5B内のガス圧を測定するための圧力測定器を取り付けることができないが、クロージャ1,5Bは、ガスパイプ3で接続されているのでクロージャ1,5B内のガス圧はほぼ同じである。クロージャ1のバルブ14Bに圧力測定器を取り付けてクロージャ1,5B内のガス圧を測定できる。
【0040】
次に、
図1のケーブルC1を撤去し、本実施形態のクロージャ1を取り付ける手順を説明する。
【0041】
図3は、本実施形態のクロージャ1を取り付ける手順を説明するフローチャートである。
【0042】
まず、撤去するケーブルC1を把持する
図1のクロージャ5Aを解体し、ケーブルC1を取り外す(ステップS1)。
【0043】
クロージャ5Aを解体する際、ケーブルC2を通した端面板53はそのまま使用できるので、下流側の端面板53からはケーブルC2を外さなくてよい。クロージャ5Aの下側のスリーブ本体51をそのまま使用してもよい。したがって、クロージャ5Aを解体する際には、ステンレスバンド55を外し、上側のスリーブ本体52を取り除き、ケーブルC1を通した上流側の端面板53を分解すればよい。
【0044】
クロージャ5Aの解体後、ケーブルC1とケーブルC2の心線の接続を外し、ケーブルC1を撤去する。タップケーブルC5とケーブルC2の心線は接続したままとする。
【0045】
2つのバルブ14A,14Bを備えるスリーブ本体12を用いてクロージャ1を組み立てる(ステップS2)。以下、クロージャ1の組み立てについて説明する。
【0046】
タップケーブルC5の端面板13を取り付ける箇所にエアタイトテープを巻き付ける。タップケーブルC5が貫通孔を通るように端面板13の半円形部材を接合して、タップケーブルC5に端面板13を取り付ける。端面板13の外周に端面板ガスケットを取り付ける。
【0047】
端面板13に下側のスリーブ本体11(クロージャ5Aのスリーブ本体51をそのまま用いてもよい)をあてがい、スリーブ本体11,12のつなぎ目にスリーブガスケットを取り付けて、スリーブ本体12をスリーブ本体11にかぶせる。
【0048】
ステンレスバンド15をスリーブ本体11,12の外周に巻き付け、ステンレスバンド15のネジを締める。
【0049】
以上の工程でクロージャ1を組み立てることができる。クロージャ1の組み立て後は、クロージャ1にガスを封入した後、石けん液を用いて漏洩箇所がないか確認する。バルブ14A,14Bのいずれかから漏洩試験用のガスを封入してよい。
【0050】
クロージャ1を組み立てた後、クロージャ1とクロージャ5Bをガスパイプ3で接続する(ステップS3)。
【0051】
ガスパイプ3を接続後は、ケーブルC3を通じて供給されたガスがガスパイプ3を通じてクロージャ1にも供給され、ケーブルC2を通じてクロージャ1の後段のクロージャにも供給される。一定期間後には、ガス圧が安定する。
【0052】
このように、ケーブルC1を撤去する際、本実施形態のクロージャ1を用いることにより、ケーブルC1を把持するクロージャ5Aの解体および組立てのみで、他方のクロージャ5Bの解体および組立てが不要となる。解体したクロージャ5Aの部材を一部流用することもできる。また、タップケーブルC5をそのまま利用し、タップケーブルを新設しないので、心線の接続が不要である。
【0053】
次に、本実施形態のクロージャ1を用いてケーブルを接続した別の状態について説明する。
【0054】
図4は、タップケーブルC5を残されるケーブルC2と同じ端面板53に通した例を示す図である。
【0055】
図1では、タップケーブルC5は、撤去対象のケーブルC1と同じ端面板53を通していたが、タップケーブルC5を下流側のケーブルC2と同じ端面板53を通すこともある。この場合、本実施形態のクロージャ1を取り付ける際、ケーブルC2およびタップケーブルC5のいずれも撤去しないので、ケーブルC2およびタップケーブルC5を通した端面板53をそのまま使用する。ケーブルC1を撤去した側からはケーブルを通さないので、ケーブルを通す貫通孔を備えていない端面板13を取り付ける。
図2とは取り付ける端面板13が異なるだけである。
【0056】
本実施形態の工法では、クロージャ5A,5Bを接続しているタップケーブルC5をそのまま利用するので、タップケーブルC5を通していた場所に関わらず適用できる。
【0057】
以上説明したように、本実施の形態によれば、心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルC5で相互に接続されたクロージャ5A,5Bのうちのクロージャ5Aに接続されたガス供給側のケーブルC1を撤去する際、クロージャ5Aを解体してケーブルC1をクロージャ5Aから外し、ケーブルC1を把持していた端面板53を新たな端面板13に交換するとともに、クロージャ5Aのスリーブ本体を2つのバルブ14A,14Bを備えたスリーブ本体12に交換して、クロージャ1を組み立て、2つのバルブ14A,14Bのうちの一方のバルブ14Aとクロージャ5Bのバルブ54とをガスパイプ3で接続することにより、ガスを遮断するタップケーブルC5をそのまま利用できる。そのため、クロージャ5Bの解体および組立て、並びに心線の接続作業が不要であり、手間が無くなり、工期が短縮され、施工効率の向上を期待できる。残されるクロージャ5Bは解体しないのでクロージャ5Bの下流のユーザは通信断がない。
【0058】
また、撤去したケーブルC1を把持していたクロージャ5Aの端面板13と2つのバルブ14A,14Bを備えたスリーブ本体12を交換し、ガスパイプ3を接続するだけでよいので、経費削減効果が期待できる。
【符号の説明】
【0059】
1…クロージャ
11,12…スリーブ本体
13…端面板
14…バルブ
14A,14B…バルブ
15…ステンレスバンド
3…ガスパイプ
5A,5B…クロージャ
51,52…スリーブ本体
53…端面板
54…バルブ
55…ステンレスバンド
7…ガスダム
【要約】
【課題】タップケーブルが接続されたクロージャの把持するケーブルをより簡単に撤去する。
【解決手段】心線を接続するがガスを遮断するタップケーブルC5で相互に接続されたクロージャ5A,5Bのうちのクロージャ5Aに接続されたガス供給側のケーブルC1を撤去する際、クロージャ5Aを解体する工程と、ケーブルC1をクロージャ5Aから外す工程と、ケーブルC1を把持していた端面板53を新たな端面板13に交換するとともに、クロージャ5Aのスリーブ本体を2つのバルブ14A,14Bを備えたスリーブ本体12に交換して、クロージャ1を組み立てる工程と、2つのバルブ14A,14Bのうちの一方のバルブ14Aとクロージャ5Bのバルブ54とをガスパイプ3で接続する工程と、を有する。
【選択図】
図2