(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標に基づいて、前記複数の異なる点に割り当てられた製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する前記領域を決定する領域決定部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の管理装置。
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布が更新されることを契機として、前記複数の製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する前記領域を更新する、
請求項3から5のいずれか一項に記載の管理装置。
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布の密度に基づいて、前記領域それぞれの位置、大きさ、又は形状の少なくとも一つを変更する変更部を備える、
請求項6から8のいずれか一項に記載の管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人の体の大きさや形状は、年齢、性別、人種等によって千差万別である。したがって、衣料や靴といったユーザが着用する製品は、各ユーザそれぞれのサイズに合わせてオーダーメイドすることが理想である。しかしながら、製造装置を用いて製品を製造する場合には、一定の範囲内に収まる体形のユーザは、一つのサイズの製品でカバーすることが現実的である。
【0005】
一つのサイズの製品でカバーする範囲を狭めるほどユーザの体形によりフィットした製品となるため、顧客満足度が高まる点で好ましい。一方で、一つのサイズの製品でカバーする範囲を狭めることは製品の種類を増やすことにつながり、在庫リスクの観点からは好ましくない。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、製品のサイズのバリエーションと在庫リスクとのバランスを取る技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、ユーザが着用する製品の製造を管理する管理装置である。この管理装置は、前記ユーザの体形に関する複数の特徴量を取得する特徴量取得部と、前記複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に、複数の異なるユーザそれぞれの特徴量で特定される密度分布を、前記複数の異なるユーザ毎にマッピングして重ね合わせるマッピング部と、前記特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む前記特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる製造データ割当部と、前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標と、前記特徴空間にマッピングされて重ね合わされた前記密度分布とに基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する生産管理部と、を備える。
【0008】
前記管理装置は、前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標に基づいて、前記複数の異なる点に割り当てられた製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する前記領域を決定する領域決定部をさらに備えてもよい。
【0009】
前記生産管理部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布の密度が高いほど、当該領域に割り当てられた製造データを用いて製造する製品の数を多くしてもよい。
【0010】
前記生産管理部は、前記製造データに基づいて製造された製品の販売数が多いほど、当該製造データを用いて製造する製品の数を多くしてもよい。
【0011】
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布が更新されることを契機として、前記複数の製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する前記領域を更新してもよい。
【0012】
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布の密度が所定の第1の閾値を下回る場合、複数の前記領域を一つの領域に統合する統合部を備えてもよい。
【0013】
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布の密度が所定の第2の閾値を上回る場合、複数の前記領域を二つの領域に分割する分割部を備えてもよい。
【0014】
前記領域決定部は、前記領域に含まれる前記重ね合わされた密度分布の密度に基づいて、前記領域それぞれの位置、大きさ、又は形状の少なくとも一つを変更する変更部を備えてもよい。
【0015】
前記製造データ割当部は、前記領域決定部が前記領域を更新することによって生じた新たな領域に新たな製造データを割り当ててもよい。
【0016】
前記特徴量取得部は、前記体形に関する特徴量の出所を示す情報を取得してもよく、前記マッピング部は、前記出所に基づいて、前記特徴空間において前記特徴量で特定される密度分布を変更してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様は、上述の管理装置と、上述の製造データを用いて製品を製造する製造装置と、を備える製造管理システムである。この製造管理システムにおいて、前記管理装置は、ユーザから前記製品の注文を受け付ける受注受付部をさらに備え、前記生産管理部は、前記受注受付部が受け付ける前記製品の注文数が、前記製造装置の製造能力を下回る場合に、前記製造装置に製造させる製品の数を算出する。
【0018】
本発明の第3の態様は、ユーザが着用する製品の製造を管理する管理方法である。この方法において、プロセッサが、前記ユーザの体形に関する複数の特徴量を取得するステップと、前記複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に、複数の異なるユーザそれぞれの特徴量で特定される密度分布を、前記複数の異なるユーザ毎にマッピングして重ね合わせるステップと、前記特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む前記特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てるステップと、前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標と、前記特徴空間にマッピングされて重ね合わされた前記密度分布とに基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出するステップと、を実行する。
【0019】
本発明の第4の態様は、プログラムである。このプログラムは、ユーザが着用する製品の製造を管理するコンピュータに、前記ユーザの体形に関する複数の特徴量を取得する機能と、前記複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に、複数の異なるユーザそれぞれの特徴量で特定される密度分布を、前記複数の異なるユーザ毎にマッピングして重ね合わせる機能と、前記特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む前記特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる機能と、前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標と、前記特徴空間にマッピングされて重ね合わされた前記密度分布とに基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する機能と、を実現させる。
【0020】
本発明の第5の態様は、ユーザが着用する製品の製造を管理するためのプログラムを格納するコンピュータが読み出し可能な記録媒体である。この記録媒体が格納するプログラムは、前記ユーザの体形に関する複数の特徴量を取得する機能と、前記複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に、複数の異なるユーザそれぞれの特徴量で特定される密度分布を、前記複数の異なるユーザ毎にマッピングして重ね合わせる機能と、前記特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む前記特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる機能と、前記特徴空間における前記複数の異なる点それぞれの座標と、前記特徴空間にマッピングされて重ね合わされた前記密度分布とに基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する機能と、を前記コンピュータに実現させる。
【0021】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、製品のサイズのバリエーションと在庫リスクとのバランスを取ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<実施の形態の概要>
図1、
図2、及び
図3を参照して、実施の形態の概要を述べる。
図1は、実施の形態に係る管理装置1の概要を説明するための図である。実施の形態に係る管理装置1は、管理装置1、データベース2、及び製造装置3を含む製造管理システムSの一部である。製造管理システムSはプラント4とともに、生産工場Fを構成する。
【0025】
管理装置1は、インターネット等のネットワークNを介して、管理装置1が扱う製品の発注者であるユーザUが所持するユーザ端末Tと相互に通信することができる。データベース2は、製造装置3が製造する製品の販売地域に居住している着用者(管理装置1が扱う製品を着用する者をいう。)の体形情報を格納するデータベースである。製造装置3は、着用者が着用する製品を製造する装置である。着用者が着用する製品とは、例えばセーターや下着、ニット帽、靴下、手袋、ワンピース等の衣類と、靴やサンダル等の履物とを含む。ここで、製品の着用者は、ユーザUと同一人物であってもよいし、ユーザUとは異なる人物(例えば、ユーザUの家族、友人、知人等)であってもよい。
【0026】
プラント4は、製造装置3が製品を製造するための原料を生産する。限定はしないが、一例として、製造装置3は製品を一着丸ごと立体的に編み上げることができる無縫製編み機である。この場合、プラント4は、製造装置3が製品を製造するための原料として、構造タンパク質からなる繊維等を生産する工場であってもよい。
【0027】
図2は、実施の形態に係るユーザ端末Tが表示する製品発注画面の一例を示す図である。より具体的には、
図2は、製品を着用する着用者の体形を示す体形情報の入力画面の一例を示す図である。体形情報入力画面において、ユーザUは、製品の着用者の体形に関する情報を入力することができる。
図2では、ユーザUは、製品の着用者の体形に関する情報として、着用者の性別が男性であり、身長は173センチメートル、体重が63キログラム、体脂肪率が21パーセントと入力している。
【0028】
図2に示す製品発注画面において、ユーザUが「詳細入力」アイコンをタップすると、ユーザ端末Tの画面は図示しない詳細入力画面に遷移する。詳細入力画面において、ユーザUは、例えば着用者の首回り、胸囲、腹囲、腕の長さ、足の長さ、靴のサイズ等、体形に関する複数の情報を入力することができる。
【0029】
なお、
図2に示す製品発注画面の入力者はユーザUだけとは限らない。例えば、管理装置1の管理者と提携する洋品店の店員が、着用者の体形を採寸することによって得られた値を製品発注画面に入力することも考えられる。この場合、ユーザUが製品発注画面に入力する情報よりも、情報としての信頼性が高いと考えられる。体形情報の入力画面又は詳細入力画面に入力された体形情報は、ユーザUと対応付けてデータベース2に格納される。
【0030】
実施の形態に係る管理装置1は、ユーザUのユーザ端末Tから着用者の体形に関する複数の情報を取得する。管理装置1は、取得した複数の情報を特徴量とし、当該複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に取得した情報をマッピングする。
【0031】
図3は、複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間を模式的に示す図である。
図3は、性別、体脂肪率、胸囲、体重、及び身長を含む特徴量をそれぞれ座標軸とする多次元空間中に、点Pがマッピングされている様子を示している。
図3に示すように、点Pは、性別を示す座標軸の値が1、体脂肪率を示す座標軸の値が21、胸囲を示す座標軸の値が95、体重を示す座標軸の値が63、身長を示す座標軸の値が174で表される。
図3に図示はしていないが、特徴量の種類は性別、体脂肪率、胸囲、体重、及び身長の他にあってもよい。
【0032】
このように、特徴空間の任意の一点は、着用者の体形と一対一に対応する。管理装置1は、複数の異なるユーザUから取得した情報を特徴空間にマッピングすることにより、多次元空間中にユーザUの体形の分布を示すヒートマップを形成することができる。多次元空間中にユーザUの体形の分布の密度が高い領域は、その領域に対応するサイズの製品の需要が大きいと考えることができる。
【0033】
また、管理装置1は、特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる。ここで「製造データ」とは、割り当てられた点に対応する体形にあったサイズの製品を製造するために、製造装置3が参照するためのデータである。例えば製造装置3が無縫製編み機である場合には、「製造データ」は、割り当てられた点に対応する体形にあったサイズの製品を編み上げるために製造装置3が参照する編成データである。
【0034】
ある一点に割り当てられた製造データを用いて製造された製品は、理論的にはその点に対応する体形にのみ合致した製品といえる。しかしながら、実際には製品の製造時の誤差やばらつき、原材料の伸縮等の物理的な変動、及び着用者の好み等の主観的な揺らぎによって、ある一点に割り当てられた製造データで製造された製品は、その点を含む多次元空間中の領域に対応するサイズにも対応した製品となる。
【0035】
そこで、実施の形態に係る管理装置1は、各製造データが割り当てられた点を含む特徴空間内の領域にマッピングされたユーザUの体形の分布を示すヒートマップの密度に基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する。これにより、管理装置1は、製品のサイズのバリエーションと在庫リスクとのバランスを取ることができる。すなわち、細部のバリエーションを増やすために特徴空間に配置する製造データを増やしても、各製造データが製造すべき製品の数を精度よく推定できるので、在庫リスクを減少することができる。
【0036】
<管理装置1の機能構成>
以下、実施の形態に係る管理装置1についてより詳細に説明する。
図4は、実施の形態に係る管理装置1の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る管理装置1は、記憶部10と制御部20とを備える。
【0037】
図4は、実施の形態に係る管理装置1が製品の製造を管理する機能を実現するための機能構成を示しており、その他の構成は省略している。
図4において、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、メインメモリ、その他のLSI(Large Scale Integration)で構成することができる。またソフトウェア的には、メインメモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又はそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0038】
記憶部10は、管理装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や管理装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
【0039】
制御部20は、管理装置1のCPUやGPU等のプロセッサであり、記憶部10に記憶されたプログラムを実行することによって、特徴量取得部21、マッピング部22、製造データ割当部23、領域決定部24、生産管理部25、及び受注受付部26として機能する。
【0040】
特徴量取得部21は、ネットワークNを介して、ユーザUのユーザ端末Tから、ユーザUの体形に関する複数の特徴量を取得する。マッピング部22は、複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間に、複数の異なるユーザそれぞれの特徴量で特定される密度分布を、複数の異なるユーザ毎にマッピングして重ね合わせる。
【0041】
図5は、1人のユーザUにおいて、複数の特徴量で特定される密度分布の概観を模式的に示す図である。特徴量取得部21が取得する特徴量は、性別、体脂肪率、胸囲、体重、及び身長等多岐にわたるが、図示の都合上、
図5には「特徴量1」と「特徴量2」との二つの座標軸で張られる二次元の特徴空間に射影した密度分布を示している。
【0042】
図2を参照して説明したように、特徴量取得部21は、ユーザUの体形に関する複数の特徴量をユーザ端末Tから取得する。ここで、すべてのユーザUが、すべての特徴量について正確に値を入力することは必ずしも期待できない。例えば、
図2に示すように体脂肪率の入力は任意であり、必ずしもすべてのユーザUが入力するとは限らない。
【0043】
マッピング部22は、ユーザUの体形に関する複数の特徴量のうち、情報が取得できなかった特徴量については、情報が得られた特徴量に基づいて値を推定する。例えば、
図5において、特徴量2の値F2は、ユーザUが入力した値であるとする。このため、
図5に示す密度分布は、特徴量2の軸方向に関しては広がりを持っていない。一方、特徴量1に関しては、ユーザUは値を入力しなかったとする。このため、マッピング部22は、値が入力された特徴量2を参照して、特徴量2の値がF2である他のユーザUにおける特徴量1の分布である密度分布を推定する。
【0044】
より具体的には、マッピング部22は、特徴量2の値がF2である他のユーザUにおける特徴量1の値の平均値A1及び分散σ1を算出し、平均値がA1、分散がσ1で特定される正規分布を、密度分布とする。このため、
図5に示すように、密度分布は特徴量1の軸方向に関して広がりを持つ。
【0045】
なお、図示の都合上、
図5は特徴量1と特徴量2との二つの座標軸で張られる二次元の特徴空間に射影した分布を示しているが、マッピング部22は、他の複数の特徴量を軸とする多次元の特徴空間に、多次元の密度分布をマッピングする。このため、マッピング部22は、特徴量2の他にも、値が入力された特徴量に基づいて、値が入力されていない特徴量を推定してもよい。
【0046】
例えば特徴量1が体脂肪率であり、特徴量2が体重であるとする。また、ユーザUは、身長、性別、及び年齢についての情報も入力しているとする。この場合、マッピング部22は、ユーザUによって入力された身長、体重、性別、及び年齢が同じである他のユーザUの体脂肪率の平均値A1及び分散σ1を算出して、密度分布を生成するとともに、平均値A1を推定値としてもよい。
【0047】
図6は、特徴量取得部21が取得した体形情報を格納する体形データベースのデータ構造を模式的に示す図である。体形データベースはデータベース2に格納され、特徴量取得部21によって管理される。ユーザ端末Tを用いて管理装置1にアクセスするユーザUには、各ユーザUを一意に特定するためのユーザ識別子が割り当てられている。体形データベースは、各ユーザUに割り当てられたユーザ識別子毎に、ユーザUの体形を示す体形情報を格納している。
【0048】
図6は、ユーザ識別子がUIDXXXXXXXであるユーザUの体形情報を例示している。ユーザ識別子がUIDXXXXXXXであるユーザUは、年齢は38歳、性別は男性、身長が172.5cmである。また、
図6に示すように、体形データベースには、各特徴量の値の出どころを示す出所情報も格納されている。例えば、ユーザ識別子がUIDXXXXXXXであるユーザUの年齢はユーザU自身の申告であり、身長は実際に計測されたデータであることを示している。また、体脂肪率はマッピング部22によって推定された推定値であることを示している。マッピング部22は、体形データベースを参照することにより、ユーザUによって入力されていない特徴量の平均値及び分散を算出し、密度分布を特定することができる。
【0049】
このように、出所情報は、いわば、特徴量の信頼性を示す情報といえる。例えば、店舗の店員がユーザUを「計測」することによって得られた特徴量は、信頼性の高い情報といえる。反対に、ユーザUによって入力されなかった特徴量を、他の特徴量から「推定」することによって得られた特徴量は、「計測」の場合に比べてやや信頼性の低い情報といえる。
【0050】
また、ひとたびユーザUによって入力され、その後ユーザUによってフィードバックされた特徴量も、信頼性の高い情報といえる。「推定」によって得られた特徴量がユーザUのフィードバックによって入力された場合も、その特徴量の信頼性は大幅に向上する。
【0051】
そこで、特徴量取得部21は、特徴量とともに、体形に関する特徴量の出所を示す出所情報も取得する。マッピング部22は、特徴量の出所に基づいて、特徴空間において特徴量で特定される密度分布の形状を変更する。これにより、特徴空間における密度分布の形状に、特徴量の出所に基づく不確実さを反映させることができる。
【0052】
図7は、特徴空間にマッピングして重ね合わされた密度分布を模式的に示す図である。図示の都合上、
図7は特徴量1と特徴量2との二つの座標軸で張られる二次元の特徴空間に射影した密度分布を示しており、縦軸は密度である。
図7において、縦軸の値が大きい領域は、その特徴量で特定される体形のユーザUが多いことを示している。すなわち、縦軸の値が大きい領域は、その特徴量で特定されるサイズに合った製品の潜在的な需要が高いといえる。
【0053】
図4の説明に戻る。製造データ割当部23は、特徴空間の複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる。ここで「製造データが割り当てられた点を含む領域」とは、いわば「製造データの守備範囲」を示す。すなわち、製造データが割り当てられた点を含む領域中の点に対応するサイズの製品は、領域内に割り当てられた製造データに基づいて製造される。
【0054】
領域決定部24は、特徴空間における複数の異なる点それぞれの座標に基づいて、複数の異なる点に割り当てられた製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する領域を決定する。
【0055】
図8は、特徴空間において製造データが割り当てられた点と各点を含む領域との関係を模式的に示す図である。図示の都合上、
図8は特徴量1と特徴量2との二つの座標軸で張られる二次元の特徴空間に射影した点及び領域を示している。
【0056】
図8において、黒色の丸は、製造データが割り当てられた点である。また、各点の近傍に併記されたアルファベット又はアルファベットと数字との組み合わせは、各点に割り当てられた製造データが製造する製品のサイズを示している。例えば、「M」が併記された点には、いわゆる「Mサイズ」の製品を製造に用いられる製造データが割り当てられている。説明の便宜上、以下本明細書において、「M」が併記された点を点M、「SS2」が併記された点を点SS2等と記載することがある。
【0057】
図8において、各点に割り当てられた製造データが製造を受け持つ領域を破線で示している。例えば点Mに割り当てられた製造データが製造を受け持つ領域は、
図8では六角形の形をしている。説明の便宜上、以下本明細書において、点Mを含む領域を「領域M」、点XLを含む領域を「領域XL」等と記載することがある。
【0058】
上述したように、領域決定部24は、特徴空間において製造データが割り当てられた各点の座標に基づいて、各領域を決定する。
図8に示す例では、領域決定部24が、各点を母点とする既知のボロノイ分割をすることによって各領域を決定した場合の例を示している。ボロノイ分割によって得られる領域は、特徴空間をどの母点(すなわち、製造データが割り当てられた点)に最も近いかという観点から分割した結果得られる領域となる。換言すると、ある領域に含まれる点とその点を含む領域の母点との距離は、他の母点との距離よりも短くなる。なお、ここで「距離」は、多次元空間におけるユークリッド距離のみならず、距離の公理を満たすものであればどのようなものであってもよい。
【0059】
図8においては、密度分布をハッチングで示している。ハッチングラベルHに示すように、
図8においては、点M付近で密度が最も高くなっている。また、点Sと点Lとはおおむね同じ密度である。領域Sに含まれる密度分布の積分値と領域Lに含まれる密度分布の積分値とはおおむね同じであり、これらは領域Mに含まれる密度分布の積分値よりも小さい。これは、Mサイズの製品が、Sサイズの製品やLサイズの製品よりも需要が大きいことを示している。
【0060】
そこで、生産管理部25は、特徴空間における複数の異なる点それぞれの座標と、特徴空間にマッピングされて重ね合わされた密度分布とに基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する。より具体的には、生産管理部25は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布の密度が高いほど、その領域に割り当てられた製造データを用いて製造する製品の数を多くする。これにより、生産管理部25は、実際の需要に合った製造量を算出することができる。
【0061】
ここで、生産管理部25は、特徴空間における密度分布のみならず、過去における製品の販売実績にも鑑みて製造量を算出してもよい。
図9は、販売実績データベースのデータ構造を模式的に示す図である。販売実績データベースは、製造データと、その製造データが割り当てられた点を含む領域における密度分布の積分値、及び製造データを用いて製造された製品の年間販売数とを対応付けて記憶するデータベースである。販売実績データベースは、データベース2に格納されており、生産管理部25によって管理されている。
【0062】
各製造データには、製造データを一意に特定するための製造データ識別子が割り当てられている。販売実績データベースは、製造データ識別子毎に、密度分布の積分値である密度と、年間販売数とが対応付けられている。例えば製造データ識別子が0001である製造データ識別子が割り当てられた領域における密度分布の積分値はD1であり、年間の販売数はS1である。生産管理部25は、販売実績データベースを参照して、製造データに基づいて製造された製品の販売数が多いほど、その製造データを用いて製造する製品の数を多くしてもよい。
【0063】
具体的には、生産管理部25は、ある製造データが割り当てられた領域における密度分布の積分値をD、年間販売数をSとしたときに、製造数PをP=α×D×Sとして算出する。ここでαは製造数Pを算出するために生産管理部25が参照する比例係数である。αの具体的な値は、製造装置3の生産能力等を考慮して定めればよい。製造数Pの導出式から明らかなように、ある製造データが割り当てられた領域における密度分布の積分値Dが大きいほど、製造数Pは多くなる。また、ある製造データを用いて製造された製品の過去の販売数が多いほど、製造数Pは多くなる。
【0064】
ここで、受注受付部26は、ユーザUから製品の注文を受け付ける。生産管理部25は、受注受付部26が受け付けた注文数を年単位で積算することにより、ある製造データを用いて製造された製品の過去の販売実績を取得することができる。
【0065】
一般に、衣料や靴等の製品の注文数は、年間を通して一律ではない。例えば、セーターやカーディガンの注文数は秋冬の入り口に増加した後にもとに戻るが、春先には再度増加する。このため、製造装置3の稼働率も年間を通して一律ではなく、繁忙期と閑散期とが存在する。
【0066】
そこで、生産管理部25は、受注受付部26が受け付ける製品の注文数が、製造装置3の製造能力を下回る場合に、製造装置3に製造させる製品の数である製造数Pを算出する。これにより、製造装置3は、製造能力に余裕がある時期に、販売が見込める製品を製造して在庫として持つことができる。注文数が製造装置3の製造能力を上回るような繁忙期にはあらかじめ持っておいた在庫を販売することができるので、販売機会を逃すことを抑制できる。また、製造装置3の稼働率を平準化することができるため、生産工場Fの管理者は設備投資を効率化することができる。
【0067】
図10は、実施の形態に係る生産管理部25が算出した製造数Pを棒グラフ形式で示す模式図である。
図10に示すグラフにおいて、横軸は製造装置3が製造する製品のサイズに関するバリエーションを示し、縦軸は生産管理部25が算出した製造数Pを表す。
図10に示す例では、Mサイズの製品の製造数が最も多い。生産管理部25は、例えば年度初め等の所定の時期に定期的に製造数を算出する。これにより、生産工場Fの管理者は製造装置3に製造させる製品の年間計画を立案することができる。
【0068】
以上、複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間にマッピングされた密度分布に基づいて生産管理部25が販売数を算出する場合について説明した。ここで、生産管理部25が販売数の算出の根拠とする密度分布は、ユーザUから特徴量の入力又は更新がある度に刻一刻と変化する。
【0069】
そこで、領域決定部24は、密度分布が更新された場合、各製造データの守備範囲である領域を再編してもよい。具体的には、領域決定部24は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布が更新されることを契機として、複数の製造データのそれぞれに基づいて製造される製品に対応する領域を更新する。以下、領域決定部24による領域の再編について説明する。
【0070】
図11は、実施の形態に係る領域決定部24の機能構成を模式的に示す図である。領域決定部24は、統合部240、分割部241、及び変更部242を備える。
【0071】
[領域の統合]
統合部240は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布の密度が所定の第1の閾値を下回る場合、複数の領域を一つの領域に統合する。例えば、あるユーザの体形情報に基づく密度分布は、特徴量に関するユーザUのフィードバックがあった場合変化する。複数のユーザUについて密度分布の変化があると、結果として特徴空間における密度分布も変化する。
【0072】
体形が平均値から離れているユーザU、例えばとても大柄なユーザUの体形に対応する特徴空間の密度は低い。このようなユーザUの密度分布に変化があると、周辺領域における重ね合わされた密度分布の密度が所定の第1の閾値を下回ることも起こり得る。このような領域に対応する製品は、もともと需要の小さい製品ということもできる。
【0073】
したがって、在庫リスク管理の観点から、統合部240は、需要の小さい製品をカバーする領域を統合する。この意味で「第1の閾値」は、統合部240が、複数の領域を統合するか否かを判定するために参照する「統合判定基準密度」である。統合判定基準密度は、統合前の領域における販売実績等を考慮して定めればよい。
【0074】
図12(a)−(b)は、実施の形態に係る統合部240による領域の統合処理を説明するための図である。具体的には、
図12(a)は、統合部240による統合前の各領域を示す図であり、
図12(b)は、統合部240による領域XLと領域XL2との統合後の各領域を示す図である。
【0075】
図12(b)に示すように、統合部240は、領域XLと領域XL2とを統合し、新たな領域XL’としている。製造データ割当部23は、統合部240が統合して更新することによって生じた新たな領域に、新たな製造データを割り当てる。
【0076】
より詳細には、まず、統合部240が、領域XLと領域XL2とを統合することを決定する。製造データ割当部23は、統合部240の決定を受け、点XLと点XL2との中点を、新たな製造データを割り当てる点XL’とするとともに、点XLと点XL2とを削除する。統合部240は、新しい点を母点としてボロノイ分割を実行する。結果として、領域XLと領域XL2とが統合されて新たな領域XL’が生成される。
図12(b)に示すように、領域XL’と隣接する領域M2、領域L、領域L1、及び領域XL1の大きさ及び形状も変化する。
【0077】
これにより、製造データ割当部23は、統合部240によって統合された領域を守備範囲とする新たな製造データを割り当てることができる。製造データの領域が広くなるため製品に対するユーザUの満足度は低下するかもしれないが、統合部240が統合する領域の製品はもともと需要の小さい製品といえる。したがって、統合部240は領域を統合することにより、在庫リスクを減少することができる。
【0078】
[領域の分割]
分割部241は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布の密度が所定の第2の閾値を上回る場合、複数の領域を二つの領域に分割する。例えば、Mサイズの体形に対応する領域の密度は高い。受注受付部26が新たなユーザUから注文を受け付けたとき、そのユーザUがMサイズである確率も高く、結果としてMサイズの体形に対応する領域の密度は時間とともに増加する可能性がある。
【0079】
ここで、製造データは特徴空間における一点に対応付けられるため、各製造データを用いて製造される製品は、製造データが対応付けられた点に対応する体形に最も適合する。したがって、製造データが製造を担う領域が狭いほど、その領域に対応する製品を購入したユーザUの満足度は高くなると考えられる。
【0080】
そこで、分割部241は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布の密度が所定の第2の閾値を上回る場合、複数の領域を二つの領域に分割することにより、製造装置3が製造する製品の顧客満足度を高めることができる。また、分割部241は第2の閾値を上回る密度の領域を分割するため、分割後の各領域の密度も一定以上であることが保証される。結果として、在庫リスクも抑えることができる。
【0081】
したがって、「第2の閾値」は、分割部241が領域を分割するか否かを判定するために参照する「分割判定基準密度」である。分割判定基準密度は、分割後の各領域における販売実績等を考慮して定めればよい。
【0082】
図13(a)−(b)は、実施の形態に係る分割部241による領域の分割処理を説明するための図である。具体的には、
図13(a)は、分割部241による分割前の各領域を示す図であり、
図13(b)は、分割部241による領域Mの分割後の各領域を示す図である。
【0083】
図13(b)に示すように、分割部241は、領域Mを分割して二つの新たな領域MS及び領域MLを生成している。製造データ割当部23は、分割部241が分割して更新することによって生じた新たな領域に、新たな製造データを割り当てる。
【0084】
より詳細には、まず、分割部241が、領域Mを分割することを決定する。製造データ割当部23は、分割部241の決定を受け、領域M中に新たな点MSと点MLとに新たな製造データを割り当てるとともに、点Mを削除する。分割部241は、新しい点を母点としてボロノイ分割を実行する。結果として、領域Mは、領域MSと領域MLとの二つの領域に分割される。
図13(b)に示すように、領域Mと隣接していた領域S1、領域M2、領域L、領域L1、領域M1、及び領域Sの大きさ及び形状も変化する。これにより、製造データ割当部23は、分割部241によって分割された領域を守備範囲とする新たな製造データを割り当てることができる。
【0085】
[領域の変更]
変更部242は、領域に含まれる重ね合わされた密度分布の密度に基づいて、領域それぞれの位置、大きさ、又は形状の少なくとも一つを変更する。例えば、
図8に示す例において、Mサイズの製品を製造するために製造データが割り当てられた点Mを含む領域Mは、密度が最も高い領域を含んでいる。しかしながら、点Mそのものは、密度が最も高い領域に含まれていない。
【0086】
このような場合、変更部242は、密度が最も高い領域に点Mを移動する。このため、ボロノイ分割による結果も変更されるので、結果として、領域それぞれの位置、大きさ、又は形状も変更される。
【0087】
図14(a)−(b)は、実施の形態に係る変更部242による領域の変更処理を説明するための図である。具体的には、
図14(a)は、変更部242による変更前の各領域を示す図であり、
図14(b)は、変更部242による領域Mの変更後の各領域を示す図である。
【0088】
図14(b)に示すように、変更部242は、密度が最も高い領域に点Mが含まれるように、点Mを点Sの方向にずらした。製造データ割当部23は、変更部242が領域を更新することによって生じた新たな領域に新たな製造データを割り当てる。
【0089】
より詳細には、まず、変更部242が、領域Mを変更することを決定する。製造データ割当部23は、変更部242の決定を受け、点Mを移動する。変更部242は、新しい点を母点としてボロノイ分割を実行する。結果として、領域Mと、領域Mに隣接する領域S1、領域M2、領域L、領域L1、領域M1、及び領域Sの大きさ及び形状も変化する。密度の高い領域に製造データが割り当てられた点が移されるため、製品に関する顧客満足度を高めることができる。また、製造装置3の稼働率が低い時期に、需要が見込める製品を製造させることもできる。
【0090】
<実施の形態に係る管理装置1が実行する管理方法の処理フロー>
図15は、実施の形態に係る管理装置1が実行する管理方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば管理装置1が起動したときに開始する。
【0091】
特徴量取得部21は、ネットワークNを介してユーザUのユーザ端末Tから、ユーザUの体形に関する複数の特徴量を取得する(S2)。マッピング部22は、特徴量取得部21が取得した特徴量で特定される密度分布を、複数の特徴量を座標軸とする多次元の特徴空間にマッピングする(S4)。
【0092】
製造データ割当部23は、多次元の特徴空間における複数の異なる点それぞれに、各点の座標を含む特徴空間内の領域それぞれに対応する製品の製造に用いられる製造データを割り当てる(S6)。領域決定部24は、特徴空間の各点に割り当てられた製造データそれぞれが製造する製品に対応する特徴空間における領域を決定する(S8)。
【0093】
生産管理部25は、特徴空間の各点に割り当てられた製造データが製造を担当する領域における密度分布に基づいて、各製造データを用いて製造する製品の数を算出する(S10)。生産管理部25が製品の数を算出すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0094】
<実施の形態に係る管理装置1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る管理装置1によれば、製品のサイズのバリエーションと在庫リスクとのバランスを取ることができる。
特に、生産管理部25は、特徴空間に重ねあわされた密度分布に基づいて製品の製造数を算出するため、潜在的な需要を製造数に反映することができる。結果として、製品の在庫リスクを減少することができる。
【0095】
また、領域決定部24は、特徴空間の各点に配置された複数の製造データの位置座標に基づいて、特徴空間において各製造データが製造を担う領域を決定するので、ユーザUのサイズに最も近いサイズの製品を製造装置3に製造させることができる。
【0096】
生産管理部25は、領域における密度が高いほど、かつ、過去の販売実績が大きいほど、その領域に対応する製品の製造数を多くする。これにより、生産管理部25は、実際の需要に合った製品の製造計画を立てるための情報を提供することができる。
【0097】
領域決定部24は、特徴空間において密度分布が更新された場合、各製造データが担当する領域を再編する。これにより、生産工場Fが製造を担当する製品のユーザUの体形に関するバリエーションの変化に適応しながら、生産管理部25は製品の製造数を算出することができる。
【0098】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【0099】
上記では、領域決定部24は、特徴空間において製造データが割り当てられた各点の座標を母点とするボロノイ分割を用いて各領域を決定する場合について主に説明した。これに替えて、領域決定部24は、各領域を特徴空間の次元数における超直方体としてもよい。この場合、領域決定部24は、製造データが割り当てられた点を各超直方体が必ず一つ含み、かつ特徴空間において密度分布がマッピングされた領域が複数の超直方体によって稠密となるように各超直方体を配置すればよい。