特許第6572415号(P6572415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベス工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6572415-マッサージ具 図000002
  • 特許6572415-マッサージ具 図000003
  • 特許6572415-マッサージ具 図000004
  • 特許6572415-マッサージ具 図000005
  • 特許6572415-マッサージ具 図000006
  • 特許6572415-マッサージ具 図000007
  • 特許6572415-マッサージ具 図000008
  • 特許6572415-マッサージ具 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6572415
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】マッサージ具
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   A61H7/00 320A
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-101211(P2017-101211)
(22)【出願日】2017年5月1日
(65)【公開番号】特開2018-187317(P2018-187317A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2019年4月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591199039
【氏名又は名称】ベス工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】紀伊野 進一
【審査官】 和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−197929(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61H 39/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲可能な屈曲体の左右下方に左右一対となる複数の突起を設け、前記屈曲体の上方の左右両端に指をかけることが可能な指かけ部をそれぞれ備え、前記各指かけ部は側面視において略半円形状であり、前記屈曲体の中央に、平面視において人体部位が入るための凹部を設け、前記各指かけ部を前記各突起よりも左右方向において外側に位置するようにし、前記各指かけ部の上面において、それぞれ傾斜面を有し、前記各傾斜面は、正面視において上方へ広がるよう、それぞれ傾斜していることを特徴とするマッサージ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揉むことが可能なマッサージ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマッサージ具には、弾性を有する基板の片側面に、人体に刺激を与える複数の突起を備え、前記基板の中央付近に設けた開口部を中心に屈曲できるように構成することで、片手で揉み動作ができるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−119027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のマッサージ具は、揉み動作を行う際、揉む力は片手の握力によって異なってくるため、使用しているうちに握力が弱くなると、やがては所望する揉み感が得られなくなるし、握力による揉み動作は、使用者が疲弊しやすく継続使用することは難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、少ない力で楽に揉み動作ができるマッサージ具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマッサージ具は、屈曲可能な屈曲体の左右下方に左右一対となる複数の突起を設け、前記屈曲体の上方の左右両端に指をかけることが可能な指かけ部をそれぞれ備え、前記各指かけ部は側面視において略半円形状であり、前記屈曲体の中央に、平面視において人体部位が入るための凹部を設け、前記各指かけ部を前記各突起よりも左右方向において外側に位置するようにし、前記各指かけ部の上面において、それぞれ傾斜面を有し、前記各傾斜面は、正面視において上方へ広がるよう、それぞれ傾斜していることを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のマッサージ具は、前記屈曲体の左右下方に左右一対となる複数の前記突起を設け、前記屈曲体の上方の左右両端に前記指かけ部をそれぞれ備え、前記各指かけ部は側面視において略半円形状であるため、使用者は指をかけやすく、且つしっかりと握り持つことが可能であり、前記屈曲体の中央に、平面視において人体部位が入るための凹部を設けているため、人体の首部が前記凹部に入って安定した状態で楽に揉み動作ができ、効果的なマッサージが可能となる。また、前記各指かけ部を前記各突起よりも左右方向において外側に位置するようにし、且つ、前記各指かけ部の上面において、それぞれ傾斜面を有し、前記各傾斜面は、正面視において上方へ広がるよう、それぞれ傾斜しているため、使用者が手や指が前記各指かけ部の上面において密着することができて手や腕の自重が伝わりやすくなり、両手で指を前記各指かけ部にそれぞれかけて首や肩に前記各突起を当てると、手や腕の自重によって、前記各指かけ部に左右方向外側への力がそれぞれかかり、前記屈曲体が屈曲して複数の前記各突起の各先端が前記屈曲体の中央に向かって移動する際、より少ない力で楽に手や腕の少しの自重だけで揉み動作が可能になる。このように、本発明のマッサージ具は、揉む力が片手の握力に依存する従来のマッサージ具とは異なり、主に手や腕の自重によって揉み動作が可能となるため、使用者は体力を著しく消耗することなく、楽々継続的に使用することができ、揉み感は使用者の所望するレベルを保ち、効果的なマッサージができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の正面図である。
図2】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の底面図である。
図3】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の側面図である。
図4】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の斜視図である。
図5】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の使用状態説明図である。
図6】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の使用状態説明図である。
図7】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の使用状態説明図である。
図8】本発明の一実施の形態におけるマッサージ具の使用状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明のマッサージ具を、図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
本発明のマッサージ具1は、図1から図4の実施形態で示したように、屈曲可能な屈曲体2の左右下方に複数の突起3・3・3・3を設け、前記屈曲体2の上方の左右両端に指をかけることが可能な指かけ部4をそれぞれ備えている。
【0015】
前記屈曲体2や前記各突起3、また前記各指かけ部4は、一体成形であってもよいし、またはそれぞれ個別に成形された部材から構成するものであってもよい。材質について、前記屈曲体2は繰り返しの屈曲に耐える弾性を有する樹脂や金属、木材などで成形することができ、前記各突起3、また前記各指かけ部4は、樹脂や金属、木材などで適宜成形できる。
【0016】
前記屈曲体2は図1及び図2に示すように、左右方向に延びる板状に形成し、図5に示すような屈曲を可能としている。
【0017】
前記各突起3は、図1から図3に示すように先端が球形状となるようにしている。また、前記各突起3は4つ設けられているため、左右方向に2列、また前後方向にも2列で、左右一対、また前後一対となるような配列をしているため、前と後ろを逆にしても同じように使用することができ、使いやすくなっている。尚、他の構成として図示しないが、前記各突起3について、左右方向に3列以上、また前後方向にも3列以上となるような配列でもよい。
【0018】
前記各指かけ部4はそれぞれ、図1に示すように正面視において前記屈曲体2の上方へ突出した形状であり、図3に示すように側面視においては略半円形状であるため、図5から図8に示すように使用者は指をかけやすく、且つしっかりと握り持つことも可能である。
【0019】
図5及び図6に示すように、両手で指を前記各指かけ部4にそれぞれかけて首や肩に前記各突起3を当てると、手や腕の自重によって、前記各指かけ部4に左右方向外側への力がそれぞれかかるようになり、前記屈曲体2が屈曲して複数の前記各突起3の各先端が前記屈曲体2の中央に向かって移動するので、少ない力で揉み動作が可能になる。
【0020】
また、本発明のマッサージ具1として、図1及び図2図4に示すように、前記屈曲体2の中央において、人体部位が入るための凹部21をそれぞれ設けてもよい。これにより、図7に示すように人体首部Nが前記凹部21に入って安定した状態で楽に揉み動作ができ、効果的なマッサージが可能となる。
【0021】
また、図8に示すように、前記屈曲体2の中央に、平面視においても前記各凹部21を前後それぞれ設けているので、どちらかの前記凹部21に前記人体首部Nが入ると、図5に示すように前記各突起3は両肩に上から乗る態様になるため、手や腕の自重をかけやすくなり、前記各指かけ部4を持っているだけで、手や腕の自重により前記各指かけ部4に左右方向外側への力がそれぞれかかり、複数の前記各突起3の各先端が前記屈曲体2の中央に向かって移動し、肩を楽に揉むことができる。また、僧帽筋は首から肩へ広がっているが、前記各凹部21のおかげで、図5に示すように人体の肩を揉んだり、図6に示すように人体の首を揉んだりすることを交互に入れ替えてスムーズに行うことができ、首から肩へ広がる部分の僧帽筋を満遍なくほぐすことができる。
【0022】
さらに、本発明のマッサージ具1として図1から図3に示すように、前記各指かけ部4を前記各突起3よりも左右方向において外側に位置するようにしてもよい。すなわち、前記各突起3の下方最先端の頂点をそれぞれ突起頂点P1とし、また、前記各指かけ部4の上方最先端の頂点をそれぞれ指かけ部頂点P2としているが、左右方向における前記各突起頂点P1の離間距離である距離D1は、左右方向における前記各指かけ部頂点P2の離間距離である距離D3よりも小さくなるようにすることができる。これにより、前記屈曲体2の中央で屈曲する部分が支点となり、作用点となる前記各突起3よりも左右方向の外側に力点となる前記各指かけ部4が位置するので、てこの原理が成立する。よって、手や腕の少しの自重だけで揉み動作を行うことができ、快適にマッサージを継続できる。尚、前記距離D1と前記距離D3との比率について、前記距離D1を1とした場合、前記距離D3は1から2の範囲内になるよう設定するなら、最も快適に使用でき、効果的なマッサージを継続することができる。
【0023】
また、図1図5図7に示すように、前記各指かけ部4の上面において、それぞれ傾斜面41を有するようにしてもよい。前記各傾斜面41は、正面視において上方へ広がるよう、それぞれ傾斜している。これにより、使用者が手や指が前記各指かけ部4の上面において密着することができて手や腕の自重が伝わりやすくなり、より少ない力で楽に揉み動作ができる。
【0024】
本発明のマッサージ具1として図2に示すように、左右方向における前記各突起頂点P1の離間距離である前記距離D1は、前後方向における前記各突起頂点P1の離間距離である距離D2よりも大きくなるようにすると、図5及び図6に示すように人体の肩や首を揉む際、揉む部位が異なっても常時前記各突起3のすべてが当接し易くなり、効果的なマッサージが可能となる。
【符号の説明】
【0025】
1 マッサージ具
2 屈曲体
21 凹部
3 突起
4 指かけ部
41 傾斜面
N 人体首部
P1 突起頂点
P2 指かけ部頂点
D1 距離
D2 距離
D3 距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8