(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置した第1画像、および、複数の特定画像を配置した第2画像を表示させる表示処理装置であって、
第1選択状態および第2選択状態に移行させる選択状態制御手段と、
前記第1選択状態において、前記遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第1クラスおよび第2クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第1遊技者情報が、前記第1クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第1態様で表示させ、前記第1遊技者情報が、前記第2クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第2態様で表示させ、前記第2選択状態において、前記遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第3クラスおよび第4クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第2遊技者情報が、前記第3クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第3態様で表示させ、前記第2遊技者情報が、前記第4クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第4態様で表示させる表示制御手段と、
前記第1クラスに分類された前記第1遊技者情報の合計個数を示す第1合計情報、および、前記第2クラスに分類された前記第1遊技者情報の合計個数を示す第2合計情報を記憶する合計情報記憶手段とを具備し、
前記第2画像は、前記第1態様で表示される前記特定画像に前記第1合計情報を対応させて表示するとともに、前記第2態様で表示される前記特定画像に前記第2合計情報を対応させて表示し、前記第1画像の表示期間に表示可能であり、
前記遊技者に係る前記第1遊技者情報は、当該遊技者が遊技に使用した金額が予め定められた上限金額に到達していることを条件に前記第1クラスに分類され、
前記表示制御手段は、前記第1選択状態および前記第2選択状態の双方において、予め定められた通知画像を表示可能であり、前記第1遊技者情報が前記第1クラスに分類された場合、前記通知画像を通常態様から特定態様へ変化させることが可能である表示処理装置。
前記第2画像において、前記第1態様で表示される前記特定画像に前記第1クラスの名称を対応させて表示するとともに、前記第2態様で表示される前記特定画像に前記第2クラスの名称を対応させて表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
前記表示制御手段は、前記遊技用装置で異常が検知された場合、当該遊技用装置を使用している遊技者に係る前記第1遊技者情報が分類されたクラス、および、当該遊技用装置を使用している遊技者に係る前記第2遊技者情報が分類されたクラスによらず、前記第1選択状態および前記第2選択状態の双方において、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を特殊態様で表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置した第1画像、および、複数の特定画像を配置した第2画像を表示させる表示処理方法であって、
第1選択状態および第2選択状態に移行させるステップと、
前記第1選択状態において、前記遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第1クラスおよび第2クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第1遊技者情報が、前記第1クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第1態様で表示させ、前記第1遊技者情報が、前記第2クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第2態様で表示させ、前記第2選択状態において、前記遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第3クラスおよび第4クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第2遊技者情報が、前記第3クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第3態様で表示させ、前記第2遊技者情報が、前記第4クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する前記単位画像を第4態様で表示させるステップと、
前記第1クラスに分類された前記第1遊技者情報の合計個数を示す第1合計情報、および、前記第2クラスに分類された前記第1遊技者情報の合計個数を示す第2合計情報を記憶するステップと、
前記第1態様で表示される前記特定画像に前記第1合計情報を対応させて表示するとともに、前記第2態様で表示される前記特定画像に前記第2合計情報を対応させて表示する前記第2画像を、前記第1画像の表示期間に表示可能であるステップと、
前記遊技者に係る前記第1遊技者情報を、当該遊技者が遊技に使用した金額が予め定められた上限金額に到達していることを条件に前記第1クラスに分類するステップと、
前記第1選択状態および前記第2選択状態の双方において、予め定められた通知画像を表示可能であり、前記第1遊技者情報が前記第1クラスに分類された場合、前記通知画像を通常態様から特定態様へ変化させることが可能なステップとを具備する表示処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1実施形態>
図1(a)は、本実施形態の表示処理システムSの各構成を説明するための図である。
図1(a)に示す通り、表示処理システムSは、管理用コンピュータ10、管理用ディスプレイ20、管理用サーバ30、遊技用装置40および遊技機50を含んで構成される。以上の各構成要素は、各種の情報を通信可能に接続される。
【0016】
遊技機50は、遊技媒体(遊技球、遊技メダル)を用いた遊技が可能である。遊技機50としては、例えば、パチンコ遊技機およびパチスロ遊技機が想定される。パチンコ遊技機では、遊技球を遊技媒体として用いた遊技が可能である。パチスロ遊技機では、遊技メダルを遊技媒体として用いた遊技が可能である。
図1(a)に示す通り、複数の遊技機50がフロアFに設置される。また、フロアFにおいて、複数の遊技用装置40が各遊技機50の各々に対応して設置される。
【0017】
遊技機50は、遊技の結果に応じて遊技媒体を払出す。図示は省略するが、遊技機50から払出された遊技媒体を遊技者が投入可能な計数機が遊技機50毎に設けられる。以上の計数機に投入された遊技媒体は、持ち玉情報として管理用サーバ30に記憶される。
【0018】
遊技用装置40の各々は、当該遊技用装置40が対応する遊技機50に接続される。
図1(a)に示す通り、遊技用装置40には、カード挿入口41、紙幣挿入口42およびボタン43(a、b、c)が設けられる。カード挿入口41には、会員カードCAおよびビジターカードCBの何れかが挿入可能である。以下において、会員カードCAおよびビジターカードCBを「カードC」と総称する場合がある。
【0019】
会員カードCAは、予め定められた手続き(会員登録)をすることで、遊技者に付与される。例えば、遊技者の性別、誕生日および年齢を含む各種の情報を記載した書類を遊技場の管理者に提出した場合、当該遊技者に会員カードCAが付与される。なお、会員登録をする方法は、上述の例に限定されない。例えば、遊技者が自身の情報を特定の情報端末に入力することで、当該情報が遊技場に提供され、会員カードCAが付与される構成としてもよい。
【0020】
会員カードCAを所持する遊技者は、遊技場に会員カードを持参する。遊技機50で遊技する場合、遊技者は、当該遊技機50に対応する遊技用装置40に会員カードCAを挿入して遊技をする。具体的には、管理用サーバ30は、遊技者が前日までに獲得した遊技媒体を貯玉情報として記憶する。会員の遊技者が貯玉情報を使用することで遊技媒体が貸出される。詳細には後述するが、会員カードCAには、当該会員カードCAを所持する遊技者を特定可能な遊技者IDが記憶される。ビジターカードCBは、遊技場の店員により遊技用装置40に予め挿入される。
【0021】
遊技用装置40のボタン43(a、b、c)は、貯玉使用ボタン43a、持ち玉使用ボタン43bおよび貸出ボタン43cを含んで構成される。会員カードCAが遊技用装置40に挿入された状態で、貯玉使用ボタン43aが操作された場合、上述の貯玉情報が使用(減算)され、遊技媒体が貸出される。また、持ち玉情報が記憶された状態で、持ち玉使用ボタン43bが操作された場合、当該持ち玉情報が使用され、遊技媒体が貸出される。
【0022】
紙幣挿入口42には、紙幣が挿入可能である。紙幣が挿入された場合、当該紙幣の種類(金額)に応じて、残金情報が加算される。残金情報は、上述の管理用サーバ30に記憶される。遊技用装置40の貸出ボタン43cが操作される毎に、残金情報が使用され、遊技媒体が貸出される。
【0023】
以上のボタン43(a、b、c)が操作された場合、予め定められた個数の遊技媒体が遊技者に貸出される。例えば、パチンコ遊技機では、貸出ボタン43cが操作される毎に125個の遊技球が貸出される。ボタン43が操作され遊技媒体が貸出された場合、貸出された遊技媒体の個数に応じて管理用サーバ30の貯玉情報、持ち玉情報または残金情報が減算される。例えば、パチンコ遊技機では、125個の遊技球が貸出された場合、残金情報から500円が減算される。
【0024】
本実施形態の遊技用装置40は、各種の状態に制御可能である。具体的には、遊技用装置40は、通常状態、休憩中状態、休憩超過状態およびロック状態の何れかの状態に制御される。図示は省略するが、遊技用装置40の各々には、現在の状態を報知する報知装置(例えばランプ)が設けられる。
【0025】
例えば、遊技者が所定の理由(例えば食事休憩)で離席を店員に申告した場合を想定する。以上の場合、店員は、当該遊技者が使用していた遊技用装置40を通常状態から休憩中状態に移行させる。例えば、店員は所定のリモコンを操作することで、遊技用装置40を休憩中状態に移行させることができる。以上の構成によれば、遊技機50の遊技者が離席する理由を店員に申告しているか否かを把握することができる。
【0026】
遊技用装置40は、休憩中状態から予め定められた時間長(例えば30分)が経過した場合、休憩超過状態に移行する。遊技用装置40が休憩超過状態に移行した場合、例えば、当該遊技用装置40の遊技者を呼出すために遊技場内アナウンスをする。なお、休憩中状態から休憩超過状態へは、予め定められた時間長が経過した場合に自動的に移行するようにしてもよいし、店員のリモコンの操作により移行するようにしてもよい。遊技用装置40がロック状態に移行した場合、遊技媒体の貸出が禁止される。
【0027】
図1(b)は、フロアFにおける遊技用装置40および遊技機50の設置場所を説明するための図である。
図1(b)は、フロアFを上方から見た場合を想定する。なお、フロアFには、遊技者が座る椅子等が設置されるが、
図1(b)では、遊技用装置40および遊技機50以外の物品は省略して示す。
【0028】
図1(b)に示す通り、遊技用装置40は、当該遊技用装置40が対応する遊技機50に隣接して設置される。
図1(b)に示す通り、各遊技機50は何れかの遊技機島Iに設置される。また、フロアFには遊技性(例えば大当り確率)や演出が相違する複数種類の遊技機50が設置される。
【0029】
図1(a)に説明を戻す。
図1(a)に示す通り、管理用サーバ30は管理室Kに設置される。遊技用装置40は、管理用サーバ30に各種の情報を送信する。例えば、遊技用装置40は、会員カードCAが挿入された場合、当該会員カードCAに記憶された遊技者IDを管理用サーバ30に送信する。
【0030】
管理用サーバ30には、会員登録の際に遊技者から提供された各種の情報が遊技者ID毎に記憶される。以上の情報は、例えば、遊技場の管理者が管理用コンピュータ10を操作することで、管理用サーバ30に記憶される。また、管理用コンピュータ10は、上述の貯玉情報を遊技者ID毎に記憶する。さらに、管理用コンピュータ10は、上述の残金情報および持ち玉情報を遊技用装置40毎に記憶する。
【0031】
管理用コンピュータ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を具備する。ROMは、例えば、CPUが実行するプログラム(例えば表示制御プログラム)を記憶する。また、RAMは、CPUがプログラムを実行する際に参照する各種の情報を一時的に記憶する。なお、管理用コンピュータ10のプロセッサとしてCPUを採用したが、他のプロセッサ(例えばMPU(Micro Processing Unit))を採用してもよい。
【0032】
管理用ディスプレイ20は、管理用コンピュータ10により制御され、各種の画像(例えば、後述の
図4に示すメイン画像GM)を表示可能である。例えば、管理用ディスプレイ20として液晶表示装置が好適に採用される。ただし、液晶表示装置以外を管理用ディスプレイ20として採用してもよい。
【0033】
図2は、本実施形態の表示制御システムSの機能ブロック図である。表示制御システムSは、表示処理装置100、表示装置200および情報記憶装置300を含んで構成される。上述のCPUがプログラムを実行することで、各機能が実現される。具体的には、上述の管理用コンピュータ10が表示処理装置100として機能する。また、管理用ディスプレイ20が表示装置200として機能し、管理用サーバ30が情報記憶装置300として機能する。
【0034】
図2に示す通り、情報記憶装置300は、情報制御部301および情報記憶部302を含んで構成される。情報記憶部302は、会員情報および稼働情報を記憶する。なお、本実施形態では、会員情報および稼働情報を共通の情報記憶装置(管理用サーバ30)300が記憶する構成としたが、会員情報および稼働情報が別々の情報記憶装置に記憶される構成としてもよい。
【0035】
稼働情報は、フロアFに設置された遊技用装置40毎に設けられる。情報制御部301は、遊技用装置40から受信した各種の信号により、当該遊技用装置40の稼働情報を更新する。例えば、稼働情報は、当該稼働情報の遊技用装置40において、会員カードCAが使用されて遊技されているか、ビジターカードCBが使用されて遊技されているかを特定可能な遊技者情報J1(後述の
図3参照)を含む。以上の遊技者情報J1は、会員登録している遊技者(以下、単に「会員」という)であるか、会員登録していない遊技者(以下、単に「ビジター」という)であるかを特定可能な情報であるとも換言される。
【0036】
仮に、会員が遊技を開始した場合、その旨を認識可能な信号を遊技用装置40が情報記憶装置300に送信する。情報記憶装置300は、以上の信号を受信した場合、当該遊技用装置40の稼働情報のうち遊技者情報J1を、遊技者が会員である旨を示す内容に更新する。一方、ビジターが遊技を開始した場合、その旨を認識可能な信号を遊技用装置40が情報記憶装置300に送信する。情報記憶装置300は、以上の信号を受信した場合、当該遊技用装置40の稼働情報のうち遊技者情報J1を、遊技者がビジターである旨を示す内容に更新する。
【0037】
本実施形態の稼働情報は、上述の遊技者情報J1に加え、遊技者情報J2および遊技者情報J3を含む(後述の
図3参照)。遊技者情報J2は、遊技者が持ち玉情報を使用して遊技をしているか、貯玉情報を使用して遊技をしているか、残金情報(現金)を使用して遊技をしているかを示す。遊技者情報J3は、遊技用装置40の状態(通常状態、休憩中状態、休憩超過状態、ロック状態)を示す。また、遊技用装置40におけるエラーの有無を示すエラー情報が稼働情報に含まれる。
【0038】
会員情報には、上述の会員登録をした際に提供された遊技者の各種の情報(性別など)が含まれる。会員情報は、遊技者ID毎に記憶される。具体的には、会員情報は、遊技者情報J4から遊技者情報J13を含む。以上の遊技者情報J(4〜13)のうち遊技者情報J4から遊技者情報J6までの各情報は、会員登録の際に情報記憶部302に記憶される。遊技者情報J4は、会員の性別を示す。遊技者情報J5は、会員の誕生日を示す。遊技者情報J6は、会員の年齢を示す。
【0039】
会員情報に含まれる遊技者情報Jのうち遊技者情報J7から遊技者情報J11までの各情報は、遊技用装置40からの信号に応じて更新される。具体的には、遊技者情報J7は、遊技者が来店した累計回数を示す。遊技用装置40は、会員が遊技を開始した場合(会員カードCAを挿入した場合)、その旨を特定可能な信号を情報記憶装置300に送信する。以上の信号が受信された場合、情報制御部301は、会員情報の遊技者情報J7に数値「1」を加算する。遊技者情報J7の加算は、1日に1回実行される。
【0040】
遊技者情報J8は、今月に遊技者が来店した回数を示す。情報記憶装置300の情報制御部301は、遊技者情報J7(来店した累計回数)を加算する場合、遊技者情報J8に数値「1」を加算する。また、遊技者情報J9は、遊技者が前月に来店した回数を示す。情報制御部301は、今月が終わる時点において、遊技者情報J8に記憶された来店回数を遊技者情報J9に記憶する。また、情報制御部301は、今月が終わる時点において、遊技者情報J8に記憶された来店回数を初期値「0」にリセットする。
【0041】
遊技者情報J10は、本日における遊技者の遊技時間を示す。遊技用装置40は、会員カードCAが挿入されてから排出されるまでの時間長を時計し、当該時間長を特定可能な信号を情報記憶装置300に送信する。情報記憶装置300の情報制御部301は、以上の信号を受信すると、当該信号で特定される時間長を遊技者情報J10に加算する。以上の構成では、仮に、遊技者が複数の遊技機50で遊技した場合(台移動した場合)であっても、各遊技機50における遊技時間の累積値が記憶される。
【0042】
遊技者情報J11は、本日における遊技者の使用金額を示す。遊技用装置40は、残金情報から減算された金額を特定可能な信号を情報記憶装置300に送信する。情報記憶装置300は、以上の信号を受信した場合、当該信号で特定される金額を遊技者情報J11に加算する。遊技者情報J11は、1日の終了時点で初期値「0」にリセットされる。
【0043】
遊技者情報J12は、会員が通常会員であるか特定会員であるかを示す。具体的には、遊技場の管理者は、所定の会員を特定会員として設定できる。例えば、管理用コンピュータ10を適宜に操作することで、特定会員を設定できる。会員を特定会員として設定する基準は適宜に定めることができる。詳細には後述するが、本実施形態では、特定会員が遊技している遊技機が表示装置200に表示される。
【0044】
例えば、日本人以外の会員を特定会員として設定してもよい。以上の会員は、遊技の方法が日本語で説明された場合、理解できないという不都合が想定される。したがって、例えば英語を話せる店員が特定会員を接客するのが好ましい。また、遊技場において会員の忘れ物が取得された場合であって、当該会員の遊技者IDが判明した場合、当該会員を特定会員として設定してもよい。以上の場合、当該会員が来店した際に、取得した忘れ物を店員が進んで渡すことができる。
【0045】
遊技者情報J13は、遊技の上限の自己申告の有無を示す。会員は、例えば遊技場に対して、1日の使用金額の上限や、1日の遊技時間の上限、および、1月の来店回数の上限について自己申告ができる。以上の自己申告は、例えば、会員の氏名、遊技者IDおよび1日の使用金額の上限を含む予め定められた事項が記載された申告書を提出することで可能である。
【0046】
申告書が会員から提出された場合、遊技場の管理者は、例えば管理用コンピュータ10を操作することで、申告された使用金額の上限を情報記憶装置300に記憶させるとともに、当該会員の会員情報の遊技者情報J13を「申告あり」に変更できる。情報制御部301は、自己申告をした会員の使用金額が上限に達した場合、当該会員の遊技者情報J13を「申告あり」から「条件超過」に変更する。
【0047】
図2に示す通り、表示処理装置100は、表示制御部101、判定情報記憶部102、クラス設定部103、合計情報記憶部104および管理情報記憶部105を含んで構成される。管理情報記憶部105は、管理情報を記憶する。管理情報は、後述のマップ画像Gx(
図4参照)を表示する場合に参照され、遊技用装置40(遊技機50)毎に設けられる。
【0048】
上述の情報記憶装置300は、各稼働情報(遊技者情報J1〜J3、および、エラー情報を含む)および各会員情報(遊技者情報J4〜J13を含む)を表示処理装置100に送信する。表示処理装置100の表示制御部101は、稼働情報および会員情報を受信した場合、当該稼働情報および会員情報に応じて管理情報を更新する。
【0049】
図2に示す通り、管理情報は、上述の遊技者情報J1から遊技者情報J13までの各情報を含む。上述した通り、稼働情報は遊技者情報J1から遊技者情報J3までの各情報を含み、遊技用装置40毎に設けられる。表示制御部101は、各管理情報の遊技者情報J1から遊技者情報J3を、当該管理情報の遊技用装置40の稼働情報に含まれる遊技者情報J1から遊技者情報J3で更新する。
【0050】
遊技用装置40を使用している遊技者が会員である場合(会員カードCAが挿入されている場合)、当該会員の会員情報の遊技者情報J4から遊技者情報J13により、当該遊技用装置40の管理情報の遊技者情報J4から遊技者情報J13が更新される。一方、遊技用装置40を使用している遊技者がビジターである場合、当該遊技者の会員情報は情報記憶装置300に記憶されない。以上の場合、ビジターが使用している遊技用装置40の管理情報は、遊技者情報J4から遊技者情報J13には「該当なし」を示す情報が記憶される。
【0051】
表示処理装置100の判定情報記憶部102は、判定情報を記憶する。上述の管理情報の各遊技者情報Jは、何れかのクラスCに分類される(後述の
図3参照)。判定情報は、管理情報の遊技者情報J毎に設けられる。表示処理装置100のクラス設定部103は、管理情報の遊技者情報Jを当該遊技者情報Jに対応する判定情報で判定し、判定結果に応じたクラスCに当該遊技者情報Jを分類する。各遊技者情報JのクラスCは、例えば、上述のRAM等に記憶される。
【0052】
表示処理装置100の合計情報記憶部104は、クラスC毎に遊技者情報Jの合計個数を記憶する。合計情報記憶部104に記憶された遊技者情報Jの合計個数は、表示装置200に合計情報として表示される(後述の
図5参照)。
【0053】
表示装置200は、マップ画像Gxを含む各種の画像を表示する。詳細には後述するが、マップ画像Gxは、各遊技用装置40を使用する遊技者の遊技者情報JのクラスCを把握可能に表示される。
図2には、マップ画像Gxの簡略な概念図が示される。マップ画像Gxには、複数の単位画像Gbが表示される。単位画像Gbの各々は、フロアFに設置された遊技用装置40の各々に対応する。
【0054】
図2において、単位画像Gbおよび遊技用装置40の対応関係が破線で示される。また、
図2において、単位画像Gbおよび管理情報の対応関係が破線で示される。詳細には後述するが、遊技用装置40に対応する単位画像Gbの表示の態様は、当該単位画像Gbに対応する管理情報の遊技者情報JのクラスCに応じて決定される。なお、本実施形態における「画像の態様」とは、色彩、模様、および、色彩と模様の組合せを意味する。
【0055】
図3は、各遊技者情報J(1〜13)が分類されるクラスCを説明するための図である。上述した通り、表示装置200にはマップ画像Gxが表示される(後述の
図4参照)。マップ画像Gxには、遊技用装置40の各々に対応する複数の単位画像Gbが表示される。また、管理情報の遊技者情報Jは、判定情報により判定され、当該判定の結果に応じたクラスCに分類される。各単位画像Gbは、当該単位画像Gbに対応する遊技用装置40の遊技者情報J(管理情報)のクラスCに応じた態様(A00〜38、99)で表示される。
【0056】
管理情報の遊技者情報J1は、遊技用装置40を使用している遊技者が「会員」であるか「ビジター」であるかを示す。
図3に示す通り、管理情報の遊技者情報J1を判定した結果、当該遊技者情報J1が「会員」を示すと判断された場合、当該遊技者情報J1はクラスC1aに分類される。管理情報の遊技者情報J1がクラスC1aに分類された場合、当該管理情報に対応する単位画像Gbは、マップ画像Gxにおいて、態様A01で表示される。すなわち、会員が使用している遊技用装置40の単位画像Gbは、態様A01で表示される。
【0057】
一方、管理情報の遊技者情報J1を判定した結果、当該遊技者情報J1が「ビジター」を示すと判断された場合、当該遊技者情報J1はクラスC1bに分類される。管理情報の遊技者情報J1がクラスC1bに分類された場合、当該管理情報に対応する単位画像Gbは、
図3に示す通り、態様A02で表示される。すなわち、ビジターが使用している遊技用装置40の単位画像Gbは、態様A02で表示される。
【0058】
遊技者情報J2は、遊技用装置40を使用している遊技者が貯玉情報を使用して遊技しているか、持ち玉情報を使用して遊技しているか、残金情報(現金)を使用して遊技しているかを示す。管理情報の遊技者情報J2が判定された結果、貯玉情報を使用していると判断された場合、当該遊技者情報J2はクラスC2aに分類される。遊技者情報J2がクラスC2aに分類された場合、単位画像Gbは態様A03で表示される。
【0059】
また、管理情報の遊技者情報J2が判定された結果、持ち玉情報を使用していると判断された場合、当該遊技者情報J2はクラスC2bに分類される。遊技者情報J2がクラスC2bに分類された場合、単位画像Gbは態様A04で表示される。同様に、管理情報の遊技者情報J2が判定された結果、残金情報を使用していると判断された場合、当該遊技者情報J2はクラスC2cに分類される。遊技者情報J2がクラスC2cに分類された場合、単位画像Gbは態様A05で表示される。
【0060】
遊技者情報J3は、遊技用装置40が休憩中状態であるか休憩超過状態であるかロック状態であるかを示す。管理情報の遊技者情報J3が判定された結果、遊技用装置40が休憩中状態であると判断された場合、当該遊技者情報J3はクラスC3aに分類される。遊技者情報J3がクラスC3aに分類された場合、単位画像Gbは態様A06で表示される。
【0061】
また、管理情報の遊技者情報J3が判定された結果、遊技用装置40が休憩超過状態であると判断された場合、当該遊技者情報J3はクラスC3bに分類される。遊技者情報J3がクラスC3bに分類された場合、単位画像Gbは態様A07で表示される。同様に、管理情報の遊技者情報J3が判定された結果、遊技用装置40がロック状態であると判断された場合、当該遊技者情報J3はクラスC3cに分類される。遊技者情報J3がクラスC3cに分類された場合、単位画像Gbは態様A08で表示される。
【0062】
遊技者情報J4は、遊技者の性別を示す。遊技者が男性の場合、遊技者情報J4がクラスC4aに分類される。一方、遊技者が女性の場合、遊技者情報J4がクラスC4bに分類される。遊技者情報J4がクラスC4aに分類された場合、単位画像Gbは態様A09で表示され、遊技者情報J4がクラスC4bに分類された場合、単位画像Gbは態様A10で表示される。
【0063】
遊技者情報J5は、遊技者の誕生日を示す。遊技者の誕生日が当日の場合、遊技者情報J5がクラスC5aに分類される。また、遊技者の誕生日が当月の場合、遊技者情報J5がクラスC5bに分類される。遊技者の誕生日が前月の場合、遊技者情報J5がクラスC5cに分類される。遊技者情報J5がクラスC5aに分類された場合、単位画像Gbは態様A11で表示され、遊技者情報J5がクラスC5bに分類された場合、単位画像Gbは態様A12で表示され、遊技者情報J5がクラスC5cに分類された場合、単位画像Gbは態様A13で表示される。
【0064】
遊技者情報J6は、遊技者の年齢を示す。遊技者が20代以下の場合、遊技者情報J6がクラスC6aに分類される。また、遊技者が30代の場合、遊技者情報J6がクラスC6bに分類される。同様に、遊技者が40代の場合、遊技者情報J6がクラスC6cに分類され、遊技者が50代の場合、遊技者情報J6がクラスC6dに分類され、遊技者が60代以上の場合、遊技者情報J6がクラスC6eに分類される。
【0065】
図3に示す通り、遊技者情報J6がクラスC6aに分類された場合、単位画像Gbは態様A14で表示される。また、クラスC6bに分類された場合、単位画像Gbは態様A15で表示される。同様に、クラスC6cに分類された場合、単位画像Gbは態様A16で表示され、クラスC6dに分類された場合、単位画像Gbは態様A17で表示され、クラスC6eに分類された場合、単位画像Gbは態様A18で表示される。
【0066】
遊技者情報J7は、遊技者の来店回数の累計を示す。来店回数の累計が5回以下である場合、遊技者情報J7がクラスC7aに分類される。また、来店回数の累計が6〜10回である場合、遊技者情報J7がクラスC7bに分類される。同様に、来店回数の累計が11〜20回である場合、遊技者情報J7がクラスC7cに分類され、来店回数の累計が21〜30回である場合、遊技者情報J7がクラスC7dに分類され、来店回数の累計が31回以上である場合、遊技者情報J7がクラスC7eに分類される。
【0067】
図3に示す通り、遊技者情報J7がクラスC7aに分類された場合、単位画像Gbは態様A19で表示される。また、クラスC7bに分類された場合、単位画像Gbは態様A20で表示される。同様に、クラスC7cに分類された場合、単位画像Gbは態様A21で表示され、クラスC7dに分類された場合、単位画像Gbは態様A22で表示され、クラスC7eに分類された場合、単位画像Gbは態様A23で表示される。
【0068】
遊技者情報J8は、遊技者の今月の来店回数を示す。今月の来店回数が1回以下である場合、遊技者情報J8がクラスC8aに分類される。また、今月の来店回数が2〜5回である場合、遊技者情報J8がクラスC8bに分類される。同様に、今月の来店回数が6〜10回である場合、遊技者情報J8がクラスC8cに分類され、今月の来店回数が11〜20回である場合、遊技者情報J8がクラスC8dに分類され、今月の来店回数が21回以上である場合、遊技者情報J8がクラスC8eに分類される。
【0069】
図3に示す通り、遊技者情報J8がクラスC8aに分類された場合、単位画像Gbは態様A19で表示される。また、クラスC8bに分類された場合、単位画像Gbは態様A20で表示される。同様に、クラスC8cに分類された場合、単位画像Gbは態様A21で表示され、クラスC8dに分類された場合、単位画像Gbは態様A22で表示され、クラスC8eに分類された場合、単位画像Gbは態様A23で表示される。
【0070】
遊技者情報J9は、遊技者の前月の来店回数を示す。前月の来店回数が1回以下の場合、遊技者情報J9がクラスC9aに分類される。また、前月の来店回数が2〜5回の場合、遊技者情報J9がクラスC9bに分類される。同様に、前月の来店回数が6〜10回の場合、遊技者情報J9がクラスC9cに分類され、前月の来店回数が11〜20回の場合、遊技者情報J9がクラスC9dに分類され、前月の来店回数が21回以上の場合、遊技者情報J9がクラスC9eに分類される。
【0071】
図3に示す通り、遊技者情報J9がクラスC9aに分類された場合、単位画像Gbは態様A19で表示される。また、クラスC9bに分類された場合、単位画像Gbは態様A20で表示される。同様に、クラスC9cに分類された場合、単位画像Gbは態様A21で表示され、クラスC9dに分類された場合、単位画像Gbは態様A22で表示され、クラスC9eに分類された場合、単位画像Gbは態様A23で表示される。
【0072】
ところで、遊技者情報J7から遊技者情報J9は、対象となる期間(累計、前月、今月)が相違するが、来店回数である点において共通する。以上の事情を考慮して、本実施形態では、遊技者情報J7から遊技者情報J9により表示される単位画像Gbは、共通の態様(A19〜23)で表示される構成を採用した。以上の構成では、遊技者情報J7から遊技者情報J9に共通性がある旨を認識させ易くなる。
【0073】
遊技者情報J10は、遊技者の遊技時間を示す。遊技時間が10分以下である場合、遊技者情報J10がクラスC10aに分類される。また、遊技時間が11〜30分の場合、遊技者情報J10がクラスC10bに分類される。同様に、遊技時間が31〜60分の場合、遊技者情報J10がクラスC10cに分類され、遊技時間が61〜120分の場合、遊技者情報J10がクラスC10dに分類され、遊技時間が121分以上の場合、遊技者情報J10がクラスC10eに分類される。
【0074】
図3に示す通り、遊技者情報J10がクラスC10aに分類された場合、単位画像Gbは態様A24で表示される。また、クラスC10bに分類された場合、単位画像Gbは態様A25で表示される。同様に、クラスC10cに分類された場合、単位画像Gbは態様A26で表示され、クラスC10dに分類された場合、単位画像Gbは態様A27で表示され、クラスC10eに分類された場合、単位画像Gbは態様A28で表示される。
【0075】
遊技者情報J11は、遊技者の使用金額を示す。使用金額が1000円以下である場合、遊技者情報J11がクラスC11aに分類される。また、使用金額が1001〜5000円である場合、遊技者情報J11がクラスC11bに分類される。同様に、使用金額が5001〜10000円である場合、遊技者情報J11がクラスC11cに分類され、使用金額が10001〜20000円である場合、遊技者情報J11がクラスC11dに分類され、遊技時間が20001円以上である場合、遊技者情報J11がクラスC11eに分類される。
【0076】
図3に示す通り、遊技者情報J11がクラスC11aに分類された場合、単位画像Gbは態様A29で表示される。また、クラスC11bに分類された場合、単位画像Gbは態様A30で表示される。同様に、クラスC11cに分類された場合、単位画像Gbは態様A31で表示され、クラスC11dに分類された場合、単位画像Gbは態様A32で表示され、クラスC11eに分類された場合、単位画像Gbは態様A33で表示される。
【0077】
遊技者情報J12は、遊技者が通常会員であるか特定会員であるかを示す。遊技者が通常会員の場合、遊技者情報J12がクラスC12aに分類される。一方、遊技者が特定会員の場合、遊技者情報J12がクラスC12bに分類される。遊技者情報J12がクラスC12aに分類された場合、単位画像Gbは態様A34で表示され、遊技者情報J12がクラスC12bに分類された場合、単位画像Gbは態様A35で表示される。
【0078】
遊技者情報J13は、自己申告をした遊技者であって使用金額が上限金額を超過していない遊技者、自己申告をしていない遊技者、自己申告をした遊技者であって使用金額が上限金額を超過した遊技者の何れかを示す。自己申告をした上限金額を超過していない場合、遊技者情報J13がクラスC13aに分類され、単位画像Gbが態様A36で表示される。自己申告をしていない場合、遊技者情報J13がクラスC13bに分類され、単位画像Gbが態様A37で表示される。自己申告をした上限金額を超過している場合、遊技者情報J13がクラスC13cに分類され、単位画像Gbが態様A38で表示される。
【0079】
遊技者が使用していない遊技用装置40の管理情報の各遊技者情報J(1〜13)は、全てのクラスCN(該当なし)に分類される。遊技者情報JがクラスCNに分類された場合、単位画像Gbは態様A00で表示される。また、管理情報のエラー情報Eがエラーの発生中を示す場合、当該管理情報の各遊技者情報J(1〜13)は、全てのクラスCE(エラー中)に分類される。遊技者情報JがクラスCEに分類された場合、単位画像Gbは態様A99で表示される。なお、管理情報に含まれる遊技者情報Jは適宜に変更してもよい。
【0080】
本実施形態の例では、管理情報および単位画像Gbは一対一に対応する。ただし、1個の管理情報が複数個の単位画像Gbに対応する構成としてもよい。以上の構成では、1台の遊技用装置40に対応する複数個の単位画像Gbがマップ画像Gxに表示される。本実施形態では、説明のため、管理情報の遊技者情報Jを何れかのクラスCに分類するという意味で、「単位画像Gbを何れかのクラスCに分類する」と記載する場合がある。
【0081】
図4は、メイン画像GMの模擬図である。表示装置200は、予め定められた操作(例えばログイン操作)がされた場合、メイン画像GMを表示する。
図4に示す通り、メイン画像GMは、マップ画像Gx、サマリー画像Gy、ボタン画像Gzを含んで構成される。マップ画像Gxは、各単位画像Gbを配列して表示する。また、各単位画像Gbは、当該単位画像Gbが対応する遊技用装置40(遊技機50)の台番号(001〜080)を表示する。ただし、単位画像Gbが台番号を表示しない構成としてもよい。
【0082】
図4に示す通り、メイン画像GMには、通知画像Gcおよび指示画像Gsが表示される。通知画像Gcは、上述の特定会員が遊技している旨を報知する。また、通知画像Gcは、上述の自己申告された上限値を超過している遊技者がいる旨を報知する。具体的には、各管理情報の何れかの遊技者情報J12がクラスC12b(特定会員)に分類された場合、または、各管理情報の何れかの遊技者情報J13がクラスC13c(条件超過)に分類された場合、通知画像Gcが特殊な態様で表示される。
【0083】
指示画像Gsは、所定のポインティングディバイス(例えばマウス)の移動操作(例えばマウスオーバー)で特定の画像(例えば、後述のボタンB)まで移動可能である。指示画像Gsが特定の画像に位置する状態で、選択操作(例えばマウスクリック)がされた場合、選択操作された画像に応じた処理が実行される。なお、表示装置200として、画像を手指で押下することにより当該画像を選択可能なタッチパネルを採用してもよい。
【0084】
ボタン画像Gzは、複数のボタンB(1〜13、U)を含んで構成される。遊技場の管理人は、上述の指示画像Gsにより各ボタンBの何れかを選択できる。例えば、ボタンUが選択操作された場合、表示処理装置100(管理情報記憶部105)が記憶する各管理情報が最新の状態に更新される。
【0085】
具体的には、ボタンUが操作された場合、情報記憶装置300から表示処理装置100へ最新の会員情報および稼働情報が送信される。表示処理装置100は、最新の会員情報および稼働情報を用いて、各管理情報を更新する。各管理情報が更新された際に、管理情報の遊技者情報JのクラスCに変更があった場合、当該管理情報に対応する単位図像Gbの態様が変化する。なお、各管理情報の更新契機は適宜に設定できる。例えば、所定の時間間隔で自動的に各管理情報が更新される構成としてもよい。
【0086】
ボタンB1からボタンB13の各々は、管理情報の遊技者情報J1から遊技者情報J13の各々に対応する。ボタンB1からボタンB13の何れかが選択された場合、当該選択されたボタンBに対応する遊技者情報Jが選択された状態になる。
【0087】
図4の具体例では、遊技者情報J1に対応するボタンB1が選択された場合を想定する。
図4に示す通り、サマリー画像Gyは、現在選択されている遊技者情報Jを示す文字列を表示する。
図4の具体例では、遊技者情報J1を示す「遊技者種別」という文字列がサマリー画像Gyに表示される。
【0088】
遊技者情報J1(ボタンB1)が選択された場合、各単位画像Gbの表示態様は、当該単位画像Gbの管理情報の遊技者情報J1(遊技者種別)がクラスC1a(会員)に分類されたかクラスC1b(ビジター)に分類されたか応じる。具体的には、上述した通り、管理情報の遊技者情報J1がクラスC1aに分類された場合、当該管理情報に対応する単位画像Gbは、態様A01で表示される。一方、管理情報の遊技者情報J1がクラスC1bに分類された場合、当該管理情報に対応する単位画像Gbは、態様A02で表示される。
【0089】
図4の具体例では、台番号001、005、006…の合計17個の単位画像Gbが態様A01で表示される。以上の場合、当該台番号の遊技用装置40が会員により使用されている旨が把握される。また、
図4の具体例では、台番号009、010、016…の合計23個の単位画像Gbが態様A02で表示される。以上の場合、当該台番号の遊技用装置40がビジターにより使用されている旨が把握される。また、
図4の例では、台番号002、003、004…の遊技用装置40は、遊技者に使用されていない。以上の場合、当該遊技用装置40の各単位画像Gbは、態様A00で表示される。
【0090】
以上のマップ画像Gxによれば、フロアFにおける会員とビジターとの割合が直感的に把握し易いという利点がある。例えば、マップ画像Gxにおいて、態様A02で表示される単位画像Gbが態様A01で表示される単位画像Gbより多い場合(態様A02の表示面積が態様A01の表示面積より広い場合)、ビジターの割合が会員の割合より多いと言える。以上の場合、例えば、遊技中の遊技者に対して会員登録の勧誘をすると効果的である。
【0091】
本実施形態では、マップ画像Gxにおける各単位画像Gbの表示位置は、フロアFにおける各遊技用装置40の設置場所(上述の
図1(b)参照)に対応する。例えば、台番号001の遊技用装置40は、上述の
図1(b)を正面視した場合、フロアFの左上角に最も近接して配置される。以上の場合、台番号001の遊技用装置40の単位画像Gbは、
図4に示す通り、マップ画像Gxの左上角に最も近接して配置される。ただし、マップ画像Gxにおける各単位画像Gbの表示位置が各遊技用装置40の実際の設置場所に対応しない構成としてもよい。
【0092】
以上の構成によれば、遊技者が遊技している(稼働中の)各遊技機50の位置が直感的に把握し易いという利点がある。例えば、
図4では、各遊技機島I(上述の
図1(b)参照)の各遊技機50のうち、当該遊技機島Iの端に位置する遊技機50(台番号001、005、006、010…)は、その他の遊技機50と比較して空台が少ない(稼働率が高い)ことが把握される。
【0093】
図5は、本実施形態のサマリー画像Gyに表示される各種の情報を詳細に説明するための図である。なお、
図5では、サマリー画像Gyの一部を省略して示す。
【0094】
図5に示す通り、サマリー画像Gyは、合計情報、クラス情報および特定画像Gaを含んで構成される。合計情報は、上述の合計情報記憶部104に記憶され、各クラスCに分類された遊技者情報Jの個数を示す。すなわち、各クラスCの合計情報は、自身の遊技者情報Jが当該クラスCに分類された遊技者の人数を示すとも換言されるし、当該遊技者により使用される遊技用装置40の合計台数を示すとも換言される。
【0095】
本実施形態では、本発明の一例として、1台の遊技用装置40に対して1個の単位画像Gbが表示される具体例を示す。以上の具体例では、クラスCに分類された遊技用装置40の合計台数、および、クラスCに分類された単位画像Gbの合計個数が等しくなる。したがって、サマリー画像Gyに表示される合計情報は、当該合計情報が対応するクラスCに分類された単位画像Gbの合計個数を示すこととなる。ただし、上述した通り、1個の管理情報(遊技用装置40)に対して複数個の単位画像Gbが表示され得る構成としてもよい。以上の場合、クラスCの合計情報が当該クラスCに分類された単位画像Gbの合計個数を示すとは限らない。
【0096】
サマリー画像Gyには、上述のボタンB(1〜13)により現在選択されている遊技者情報Jが分類され得る各クラスC(ただし、「該当なし」のクラスCNを除く)の合計情報が表示される。
【0097】
例えば、
図5の具体例では、上述の
図4と同様に、遊技者情報J1(遊技者種別)が選択されている場合を想定する。以上の場合、単位画像Gbは、クラスC1a(会員)、クラスC1b(ビジター)およびクラスCE(エラー)の何れかに分類される。
図5の具体例では、クラスC1aの合計情報が「17」、クラスC1bの合計情報が「23」、および、クラスCEの合計情報が「0」の場合を想定する。
【0098】
サマリー画像Gyでは、
図5に示す通り、合計情報の各々に対応して特定画像Gaが表示される。具体的には、特定画像Gaの近傍に当該特定画像Gaに対応する合計情報が位置する。合計情報は、例えば、特定画像Gaの中央より右側に表示される。特定画像Gaは、
図5に示す通り、外縁が略矩形の画像が採用され得る。
【0099】
本実施形態の各特定画像Gaは、当該特定画像Gaに対応して表示される合計情報のクラスCに応じた態様で表示される。具体的には、各特定画像Gaは、当該特定画像Gaに対応する合計情報のクラスCに分類された単位画像Gbと共通の態様で表示される。
【0100】
例えば、
図5に示す具体例では、クラスC1a(会員)の合計情報に対応する特定画像Gaは、クラスC1aの単位画像Gbと同様に、態様A01で表示される(上述の
図3参照)。また、クラスC1b(ビジター)の合計情報に対応する特定画像Gaは、クラスC1bの単位画像Gbと同様に、態様A02で表示され、クラスCE(エラー)の合計情報に対応する特定画像Gaは、クラスCEの単位画像Gbと同様に、態様A99で表示される。
【0101】
仮に、態様A01で表示される単位画像Gb(クラスC1aに分類された単位画像Gb)の個数を確認する場合を想定する。以上の場合、サマリー画像Gyに表示された各特定画像Gaから態様A01で表示される特定画像Gaを見つけ、当該特定画像Gaの近傍に表示される合計情報を確認すればよい。
【0102】
以上の本実施形態によれば、例えば特定画像Gaが表示されない構成と比較して、確認すべき合計情報を直感的に把握し易いという効果が奏せられる。なお、合計情報および特定画像Gaの位置関係は、
図5の例に限定されない。すなわち、一の合計情報が何れの特定画像Gaと対応しているかが把握されれば足りる。また、特定画像Gaの外縁を横長の矩形としたが、他の形状を採用してもよい。
【0103】
ところで、遊技場の管理者(特に経験が浅い管理者)によっては、各単位画像Gbの態様が何れのクラスを示すのか失念する場合がある。以上の場合、単位画像Gbの態様およびクラスCの対応関係の確認作業を要する。以上の確認作業は、簡単であることが望ましい。
【0104】
以上の事情を考慮して、本実施形態では、サマリー画像Gyにおいて、クラスCの名称を示すクラス情報を特定画像Gaに対応させて表示する。上述した通り、特定画像Gaは各クラスCの何れかに対応する。クラス情報は、当該クラス情報が示すクラスCに対応する特定画像Gaに対応して表示される。具体的には、
図5に示す通り、特定画像Gaの近傍に、当該特定画像Gaに対応するクラス情報が位置する。クラス情報は、例えば、特定画像Gaの中央より左側に表示される。
【0105】
例えば、
図5の具体例では、クラスC1aに対応する特定画像Gaに対応して、当該クラスC1aを示すクラス情報(会員)が表示される。また、クラスC1bに対応する特定画像Gaに対応して、当該クラスC1bを示すクラス情報(ビジター)が表示される。同様に、クラスCEに対応する特定画像Gaに対応して、当該クラスCEを示すクラス情報(エラー)が表示される。
【0106】
以上の構成によれば、単位画像Gbの態様が何れのクラスCに対応するかは、当該態様で表示された特定画像Gaに対応して表示されたクラス情報を確認すればよい。したがって、単位画像Gbの態様およびクラスCの対応関係の確認作業が、例えば当該構成を採用しない構成と比較して簡単になる。
【0107】
また、本実施形態では、各単位画像Gbが表示されるマップ画像Gxおよび特定画像Gaが表示されるサマリー画像Gyの双方が、メイン画像GMに並列して表示される。以上の構成では、例えばサマリー画像Gyがマップ画像Gxとは別の画像に表示される構成と比較して、上述の確認作業が容易になるという効果は格別に顕著である。
【0108】
図6は、メイン画像表示処理のフローチャートである。メイン画像表示処理は、例えば、管理用コンピュータ10のCPUにより実行される。メイン画像表示処理は、例えば、所定の時間間隔で発生する割込み処理において実行される。
【0109】
図6に示す通り、メイン画像表示処理が開始された場合、管理用コンピュータ10(CPU)は、メイン画像表示契機が成立したか否かを判定する(S101)。メイン画像表示契機は、上述のメイン画像GMが非表示の期間において成立し得る。メイン画像表示契機が成立した場合、メイン画像GMの表示が開始される。例えば、管理用コンピュータ10の電源が投入された後の期間であって、メイン画像GMが非表示の期間において、メイン画像GMの表示を開始させるための表示開始ボタン画像を表示装置200に表示させる。以上の表示開始ボタン画像が選択操作された場合、メイン画像表示契機が成立し、メイン画像GMが表示される。また、メイン画像GMが表示された場合、表示開始ボタン画像は非表示になる。
【0110】
メイン画像表示契機が成立したと判断した場合(S101:YES)、管理用コンピュータ10は、管理情報更新処理(S103)を実行する。一方、メイン画像表示契機が成立していないと判断した場合(S101:NO)、管理用コンピュータ10は、ボタン画像GzにおけるボタンB(1〜13、U)の選択操作がされたか否かを判定する(S102)。ボタンBの選択操作がされていないと判断した場合(S102:NO)、管理用コンピュータ10は、メイン画像表示処理を終了する。
【0111】
ボタンBの選択操作がされたと判断した場合(S102:YES)、管理用コンピュータ10は、管理情報更新処理を実行する。管理情報更新処理において、管理用コンピュータ10は、管理用サーバ30に対して稼働情報および会員情報を要求する。管理用サーバ30は、管理用コンピュータ10の要求に応じて、稼働情報および会員情報を送信する。管理用コンピュータ10は、稼働情報および会員情報を受信した場合、当該稼働情報および会員情報に応じて、管理情報を更新する。
【0112】
管理情報更新処理を実行した後に、管理用コンピュータ10は、クラス設定処理(S104)を実行する。クラス設定処理において、管理用コンピュータ10は、管理情報の各遊技者情報Jを何れかのクラスCに分類する。各遊技者情報Jが分類されたクラスCは、例えば、管理用コンピュータ10のRAMに記憶される。クラス設定処理を実行した後、管理用コンピュータ10は、合計情報記憶処理(S105)を実行する。合計情報記憶処理において、管理用コンピュータ10は、各クラスCに分類された遊技者情報Jの個数を算出して記憶する。
【0113】
なお、本実施形態では、管理情報が管理用コンピュータ10に記憶される構成としたが、管理情報が管理用サーバ30に記憶される構成としてもよい。以上の構成では、管理情報更新処理が管理用サーバ30により実行される。また、合計情報が管理用サーバ30に記憶される構成とし、合計情報記憶処理が管理用サーバ30により実行される構成としてもよい。
【0114】
合計情報記憶処理を実行した後に、管理用コンピュータ10は、表示制御処理(S106)に移行する。表示制御処理において、管理用コンピュータ10は、例えば、上述のクラス設定処理で設定した各遊技者情報Jの各クラスに応じた態様で、マップ画像Gxに各単位画像Gbを表示する。表示制御処理を実行した後、管理用コンピュータ10は、メイン画像表示処理を終了する。
【0115】
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0116】
図7(a)および
図7(b)は、選択された遊技者情報Jが切替えられた場合の各画像G(x、y、z)の変化を説明するための図である。詳細には以下で説明するが、本実施形態では、エラーが発生している遊技用装置40の単位画像Gbは、選択される遊技者情報Jによらず態様A99で表示され続ける。
【0117】
図7(a)は、遊技者情報Jが切替えられる前の各画像Gの模擬図である。
図7(a)の具体例では、上述の
図5の具体例と同様に、遊技者情報J1が選択されている場合を想定する。以上の場合、
図7(a)に示す通り、ボタン画像GzのボタンB1の態様が変化する。また、サマリー画像Gyに、クラスC1a(会員)またはクラスC1b(ビジター)に対応する各種の情報(クラス情報、合計情報)および特定画像Gaが表示される。
【0118】
サマリー画像Gyには、クラスCEに対応する態様99で表示された特定画像Ga(以下「特定画像GaE」という)が含まれる。また、特定画像GaEには、クラスCEを示すクラス情報「エラー」およびエラーが発生している遊技用装置40の台数(
図7(a)の例では1台)が合計情報として表示される。
【0119】
マップ画像Gxには、クラスC1aに分類される単位画像Gbは態様A01で表示され、クラスC1bに分類される単位画像Gbは態様A02で表示される(上述の
図4の具体例と同様)。また、
図7(a)の具体例では、台番号「005」の遊技用装置40でエラーが発生している場合を想定する。以上の場合、マップ画像Gxにおいて、態様A99の単位画像Gb(以下「単位画像GbE」という)が表示される。
【0120】
図7(b)は、
図7(a)の具体例において、遊技者情報Jが切替えられた直後の各画像Gの模擬図である。
図7(b)の具体例では、上述の
図7(a)の具体例において、遊技者情報J4が選択された場合を想定する。すなわち、ボタン画像GzのボタンB4が選択された場合を想定する。また、
図7(b)の具体例では、台番号「005」の遊技用装置40のエラー状態が継続している場合を想定する。
【0121】
上述した通り、エラーが発生している遊技用装置40の遊技者情報Jは、何れの遊技者情報Jが選択された場合であっても、クラスCEに分類される。したがって、ボタンBが操作された場合、エラーが発生していない遊技用装置40の単位画像Gbの態様は変化し得るが、エラーが発生している遊技用装置40の態様は、態様A99で変化しない。
【0122】
例えば、
図7(b)の具体例では、ボタンB4が操作された場合、エラーが発生していない台番号「001」の単位画像Gbの態様は、態様A01(会員)から態様A09(男性)に変化する。一方、エラーが発生している台番号「008」の単位画像GbEの態様は、態様A99から変化しない。
【0123】
仮に、選択されたボタンBに応じて、クラスCEの単位画像GbEの態様が変化する構成を想定する。以上の構成では、クラスCEの単位画像GbEの態様の種類数が増加する。しかし、単位画像GbEの態様の種類数が増加するほど、単位画像GbEの態様がエラー発生を報知するためのものと認識され難くなるという不都合がある。
【0124】
例えば、一の遊技者情報Jが選択されている場合の単位画像GbEが赤色で表示され、他の遊技者情報Jが選択されている場合の単位画像GbEが黄色で表示される場合を想定する。以上の場合、赤色がエラー発生を示す態様である旨が認識される一方で、黄色はエラー発生を示す態様として認識されない不都合が想定される。
【0125】
本実施形態では、何れのボタンBが選択された場合であっても、エラーの発生を報知するための単位画像GbEの態様が変化しない(統一されている)ため、上述の不都合が抑制されるという効果が奏せられる。
【0126】
<第3実施形態>
図8(a)は、第3実施形態におけるメイン画像GMの概念図である。第3実施形態のメイン画像GMは、第1実施形態のメイン画像GMと同様に、マップ画像Gx、サマリー画像Gy、ボタン画像Gzおよび通知画像Gcを含む。また、第3実施形態のメイン画像GMには、マップ選択ボタンGd(1,2)が表示される。なお、
図8(a)および後述の
図8(b)では、単位画像Gbの台番号を省略して示す。
【0127】
第3実施形態では、遊技用装置40および遊技機50が、複数のフロアF(1、2)に設置される。具体的には、フロアFのうちフロアF1にパチンコ遊技機が設置され、フロアF2にパチスロ遊技機が設置される。
図8(a)に示す通り、各遊技用装置40のうち遊技者により使用されている遊技用装置40の台数が、遊技機の種類毎に表示される。
【0128】
上述のマップ選択ボタンGdは、マップ選択ボタンGd1およびマップ選択ボタンGd2を含む。マップ選択ボタンGd1が選択操作された場合、フロアF1に設置された各遊技用装置40に対応する各単位画像Gbがマップ画像Gxに表示される。一方、マップ選択ボタンGd2の選択操作がされた場合、フロアF2に設置された各遊技用装置40に対応する各単位画像Gbがマップ画像Gxに表示される。
図8(a)の具体例では、マップ選択ボタンGd1が選択され、フロアF1の各遊技用装置40の各単位画像Gbがマップ画像Gxに表示される。
【0129】
仮に、複数のフロアFに設置された各遊技用装置40の各単位画像Gbが1個のマップ画像Gxに表示される構成を想定する。以上の構成では、1個のマップ画像Gxに表示される単位画像Gbの個数が過多になり、視認性が低下するという不都合が生じ易くなる。本実施形態の構成によれば、以上の不都合が抑制される。
【0130】
第3実施形態のサマリー画像Gyは、第1実施形態と同様に、各クラスCに分類された単位画像Gbの個数を表示する。具体的には、サマリー画像Gyは、複数のフロアFに設置された全ての単位画像Gbについて、各クラスCに分類された単位画像Gbの個数(合計情報)を表示する。ただし、上述した通り、1台の遊技用装置40に対して複数個の単位画像Gbが表示され得る構成とした場合、合計情報と当該合計情報のクラスCに分類された単位画像Gbの合計個数とは必ずしも一致しない。なお、合計情報がフロアF毎に表示される構成としてもよい。
【0131】
図8(a)の具体例では、ボタンB13が選択操作されている場合を想定する。以上の場合、各管理情報の遊技者情報J13(自己申告)が分類されたクラスC(申告なし、申告あり、条件超過)に応じた対応で、当該管理情報に対応する単位画像Gbが表示される。
【0132】
通知画像Gcは、第1実施形態と同様に、各管理情報の何れかの遊技者情報J13がクラスC13c「条件超過」に分類された場合、その旨を報知する。具体的には、通知画像Gcは、自己申告された上限金額を超過している遊技者の有無に応じて、態様(色彩)を変化させる。
図8(a)の具体例は、自己申告された上限金額を超過している遊技者がいる場合の通知画像Gcを示す。また、通知画像Gcは、上限金額を超過している遊技者の人数を表示する。ただし、上限金額を超過している遊技者の人数が通知画像Gcで表示されない構成としてもよい。
【0133】
また、本実施形態では、通知画像Gcに指示画像Gsを移動させ(マウスオーバー)、選択操作(マウスクリック)がされた場合、通知情報の一覧を表示する通知管理画像(図示略)が表示装置200に表示される。通知情報の各々は、例えば、通知の対象となっている遊技者(遊技用装置40)を特定可能な情報を含む。なお、通知の対象となっている理由を特定可能な情報を通知情報に含めてもよい。また、通知管理画像には、通知情報の各々に対応するように確認ボタン画像が表示される。確認ボタン画像が選択操作された場合、当該確認ボタン画像に対応する通知情報が通知管理画像から非表示になる。通知情報が非表示になった場合、通知画像Gcが表示する数字が減算される。
【0134】
例えば、遊技場の管理者は、通知の対象となった遊技者に対して必要な対応をした後に、当該遊技者の通知情報を非表示にする。以上の場合、通知管理画像には、必要な対応をしていない遊技者の通知情報が表示される(残る)こととなる。また、通知画像Gcには、必要な対応をしていない遊技者の人数が表示されることとなる。以上の通知管理画像および通知画像Gcによれば、通知された遊技者の対応状況を把握することが出来、対応漏れ等を防ぐことが期待できる。
【0135】
図8(a)の具体例では、上限金額を超過している遊技者が1人いる場合を想定する。また、以上の遊技者がフロアF2で遊技している場合を想定する。
図8(a)の具体例では、フロアF1の各遊技用装置40に対応する各単位画像Gdがマップ画像Gxに表示される。したがって、
図8(a)から理解される通り、マップ画像Gxには、クラスC13c「条件超過」に分類され態様A38で表示される単位画像Gbは表示されない。
【0136】
仮に、通知画像Gcが表示されない構成を想定する。以上の構成であっても、単位画像Gbの態様を確認することにより、上限金額を超過している遊技者の有無は把握できる。しかし、複数のフロアFに遊技用装置40が設置される場合、選択されるマップ選択ボタンGdによっては、上限金額を超過している遊技者が遊技している遊技用装置40の単位画像Gbが表示されない場合がある。以上の場合、上限金額を超過している遊技者を察知できないという不都合が生じ得る。
【0137】
以上の事情を考慮して、本実施形態では、マップ選択ボタンGdで選択されるフロアFによらず、通知画像Gcがメイン画像GMに表示される構成とした。以上の構成によれば、上述の不都合が抑制されるという利点がある。また、本実施形態では、通知画像Gcは、通知すべき遊技者がいる場合、選択されている遊技者情報Jの種類によらずその旨を通知する。以上の構成によれば、上述の不都合が抑制されるという効果は格別に顕著である。
【0138】
通知画像Gcによる通知がされている場合であって、クラスC13c「条件超過」に分類された単位画像Gbがマップ画像Gxに表示されない場合、当該単位画像Gbを表示するためには、選択されているマップ選択ボタンGdを切替える必要がある。例えば、
図8(a)の具体例では、マップ選択ボタンGd2の選択操作をする必要がある。
【0139】
図8(b)は、上述の
図8(a)の具体例において、マップ選択ボタンGd2を操作した直後のメイン画像GMの模擬図である。以上の場合、マップ画像Gxに表示される各単位画像Gbは、フロアF1の各遊技用装置40に対応する各単位画像Gbから、フロアF2の各遊技用装置40に対応する各単位画像Gbに切替えられる。
【0140】
第3実施形態では、マップ画像Gxの単位画像Gbの選択操作が可能である。単位画像Gbの選択操作がされた場合、後述の
図8(c)に示す情報画像GNが表示装置200に表示される。情報画像GNには、当該情報画像GNを表示させるために選択操作された単位画像Gbに対応する遊技用装置40の遊技者の遊技者情報Jが表示される。
【0141】
例えば、
図8(b)の具体例において、上限金額を超過している遊技者の遊技者情報を確認する場合を想定する。以上の場合、クラスC13c「条件超過」に分類された単位画像Gbに指示画像Gsを移動させ(マウスオーバー)、選択操作(マウスクリック)をすればよい。
【0142】
図8(c)は、情報画像GNの一例の模擬図である。
図8(c)に示す通り、情報画像GNは、選択操作された単位画像Gbの台番号、当該単位画像Gbに対応する遊技用装置40が設置されるフロア番号、および、当該単位画像Gbに対応する管理情報(遊技者情報J)が表示される。また、情報画像GNには、自己申告がされた時期が表示される。なお、情報画像GNに表示される各情報は適宜に変更できる。
【0143】
以上の第3実施形態では、第1実施形態と同様な効果が奏せられる。また、第3実施形態では、単位画像Gbを選択操作することで、当該単位画像Gbに対応する管理情報が表示される情報画像GNを表示できる。
【0144】
以上の第3実施形態では、遊技場の管理者は、単位画像Gbの態様から当該単位画像GbのクラスCを直感的に把握できる。その後、特に管理情報の確認を要する単位画像Gb(例えば、態様A38(条件超過)で表示された単位画像Gb)については、当該単位画像Gbの選択操作をすることで、直ちに管理情報が確認可能な情報画像GNが表示される。したがって、管理情報の確認作業が簡潔な操作で可能になるという利点がある。
【0145】
なお、第3実施形態では、2個のマップ選択ボタンGdを設けた具体例を説明したが、3個以上のマップ選択ボタンGdが設けられる構成としてもよい。以上の構成の具体例としては、例えば、3個以上のフロアFが設けられる遊技場の場合、当該フロアFの各々に対応するマップ選択ボタンGdを設ける構成が想定される。また、1個のフロアFを2個以上の領域に区分し、当該区分の各々に対応するマップ選択ボタンGdを設けてもよい。以上の構成としては、例えば、1個のフロアFにパチンコ遊技機およびパチスロ遊技機が設置される場合、パチンコ遊技機が設置されるフロアFの区分に対応するマップ選択ボタンGd、および、パチスロ遊技機が設置されるフロアFの区分に対応するマップ選択ボタンGdを別々に設けてもよい。
【0146】
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
【0147】
(1)上述の各形態において、クラスC(例えばクラスC1a)に分類された単位画像Gbの態様(例えばA01)を他の態様に変更可能な構成としてもよい。すなわち、各クラスCに対応する各態様を変更可能な構成としてもよい。例えば、遊技場の管理者は、管理用コンピュータ10を適宜に操作することで、クラスCに対応する態様を変更可能である。
【0148】
例えば、遊技場の管理者によっては、遊技者情報J8(今月の来店回数)の数値が多い場合、遊技への「のめり込み」に注意が必要であると考える場合がある。以上の管理者は、例えば、遊技者情報J8がクラスC8e(21回以上)に分類された場合、注意が喚起される色彩(例えば赤色)で単位画像Gbが表示されるように設定する。一方、管理者によっては、遊技者情報J8の数値が多い場合であっても、「のめり込み」に注意が必要であると考えない場合がある(単なる常連客として考える)。以上の管理者は、例えば、遊技者情報J8がクラスC8eに分類された場合であっても、注意が喚起される色彩以外(例えば緑色)で単位画像Gbが表示されるように設定する。
【0149】
以上の構成では、クラスCに分類された単位画像Gbの態様を変更した場合、当該クラスCの合計情報に対応して表示される特定画像Gaの色彩が自動的に変更される構成が好適である。具体的には、単位画像Gbの変更後の色彩に特定画像Gaの色彩が変更される。
【0150】
(2)上述の各形態において、遊技者情報Jが各クラスに分類される条件、および、当該遊技者情報Jが分類されるクラスCの種類を変更可能な構成としてもよい。遊技場の管理者が管理用コンピュータ10を適宜に操作することで、以上の変更が可能な構成が好適である。
【0151】
例えば、上述の
図3に示す通り、第1実施形態では、遊技者情報J7(来店回数の累計)が数値「31」以上の場合、クラスC7eに分類された。しかし、遊技場の営業期間が長い(例えば20年以上)場合、例えば、来店回数の累計が31回より多い51回以上の会員と、それ以下の会員とを区別して把握したい場合がある。以上の場合、例えば、クラスC7eに分類される条件を「31回以上」から「31〜40回」に変更する。また、遊技者情報J7のクラスCとして、来店回数の累計が「41〜50回」の場合に分類されるクラスC7f、および、来店回数の累計が「51回以上」の場合に分類されるクラスC7gを追加すればよい。
【0152】
(3)上述の各形態では、貸出ボタン43cが操作された場合、125個の遊技球が払出され、残金情報から500円が減算される構成とした。すなわち、1個の遊技球が4円で払出される構成とした。しかし、1個の遊技球の払出に要する金額(以下「レート」という)が遊技用装置40毎に設定可能な構成としてもよい。また、以上の構成において、複数種類のレートがフロアFの各遊技用装置40に設定される構成としてもよい。
【0153】
例えば、上述の遊技者情報J11(使用金額)が選択され、各単位画像GbがクラスC11a(1000円以下)からクラスC11e(20001円以上)の態様(A29〜A33)で表示される場合を想定する。以上の場合、複数種類のレートがフロアFの各遊技用装置40に設定される構成では、各遊技用装置40に設定されたレートを加味して、各単位画像GbのクラスCについて考える必要がある。例えば、比較的レートが小さい場合(例えば1円)、単位画像GbのクラスCがクラスC11aからクラスC11eに進行するのに要する時間長は、比較的レートが大きい場合(例えば4円)と比較して、長くなる。
【0154】
以上の事情を考慮して、各単位画像Gbに対応する各遊技用装置40に設定されたレートが特定可能な情報(画像)がマップ画像Gxに表示される構成が好適である。例えば、各単位画像Gbに当該単位画像Gbに対応する遊技用装置40に設定されたレートを特定可能なレート画像を表示させる構成が考えられる。または、当該レート画像が単位画像Gbの近傍に表示される構成としてもよい。
【0155】
本発明の表示処理装置は、例えば以下の表示処理装置である。
【0156】
本発明の表示処理装置は、遊技場に設置された複数の遊技用装置の各々に対応する複数の単位画像を配置した第1画像(マップ画像Gx)、および、複数の特定画像を配置した第2画像(サマリー画像)を表示させる表示処理装置であって、第1選択状態および第2選択状態に移行させる選択状態制御手段と、第1選択状態において、遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第1クラスおよび第2クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第1遊技者情報が、第1クラス(C
13c)に分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第1態様(A
38)で表示させ、第1遊技者情報が、第2クラス(C
13a)に分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第2態様(A
36)で表示させ、第2選択状態において、遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報のうち第3クラスおよび第4クラスを含む複数種類のクラスに分類可能な第2遊技者情報が、第3クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第3態様で表示させ、第2遊技者情報が、第4クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第4態様で表示させる表示制御手段と、第1クラスに分類された第1遊技者情報の合計個数を示す第1合計情報、および、第2クラスに分類された第1遊技者情報の合計個数を示す第2合計情報を記憶する合計情報記憶手段とを具備し、第2画像は、第1態様で表示される特定画像に第1合計情報を対応させて表示するとともに、第2態様で表示される特定画像に第2合計情報を対応させて表示し、第1画像の表示期間に表示可能であり、
遊技者に係る第1遊技者情報は、当該遊技者が遊技に使用した金額が予め定められた上限金額に到達していることを条件に第1クラスに分類され、表示制御手段は、第1選択状態および第2選択状態の双方において、予め定められた通知画像を表示可能であり、第1遊技者情報が第1クラスに分類された場合、通知画像を通常態様から特定態様へ変化させることが可能である。
【0157】
以上の構成によれば、第1画像(例えば後述のマップ画像Gx。
図4参照)に配置された複数の単位画像の各々の態様(例えば色彩)から、各遊技用装置を使用する各遊技者の遊技者情報の各々が何れのクラスに分類されるかを直感的に把握できる。
【0158】
また、本発明によれば、単位画像が配置された第1画像の表示期間に第2画像(例えば後述のサマリー画像Gy。
図4参照)が表示される。第2画像には、第1態様で表示される特定画像(例えば後述の特定画像Ga。
図5参照)に第1合計情報が対応して(例えば、当該特定画像の近傍に第1合計情報が)表示される。以上の構成では、第1合計情報が示す合計個数は、第1態様で表示された単位画像の合計個数を意味することが直感的に把握される。同様に、第2画像には、第2態様で表示される特定画像に第2合計情報が対応して表示される。以上の構成では、第2合計情報が示す合計個数は、第2態様で表示された単位画像の合計個数を意味することが直感的に把握される。
【解決手段】遊技用装置を使用している遊技者に係る遊技者情報が、複数種類のクラスのうち第1クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第1態様で表示させるとともに、遊技用装置を使用している遊技者の遊技者情報が、複数種類のクラスのうち第2クラスに分類される場合、当該遊技用装置に対応する単位画像を第2態様で表示させる表示制御手段と、第1クラスに分類された遊技者情報の合計個数を示す第1合計情報、および、第2クラスに分類された遊技者情報の合計個数を示す第2合計情報を記憶する合計情報記憶手段とを具備し、第1態様で表示される特定画像に第1合計情報を対応させて表示するとともに、第2態様で表示される特定画像に第2合計情報を対応させて表示する第2画像を、第1画像の表示期間に表示可能であることを特徴とする。