特許第6572493号(P6572493)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6572493
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】情報取引プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20190902BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20190902BHJP
   A63F 9/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   G06Q30/06 300
   G06Q50/10
   A63F9/00
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-10189(P2019-10189)
(22)【出願日】2019年1月24日
【審査請求日】2019年2月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519027578
【氏名又は名称】CryptoGames株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【弁理士】
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】小澤 孝太
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−127862(JP,A)
【文献】 特開2002−288458(JP,A)
【文献】 特開平9−034841(JP,A)
【文献】 特開2014−008365(JP,A)
【文献】 特開2013−215379(JP,A)
【文献】 特開2013−109468(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
A63F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択して販売するセット販売手段と、
前記予め定められた日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段として機能させるための情報取引プログラム。
【請求項2】
前記グループは、前記取引対象のレアリティ(希少性)、キャラクタの種類やレベル、キャラクタの能力値、価格、販売時期、トークン発行時期、キャラクタを所持するユーザ数、一定期間における取引量及び流通量(発行量)のいずれか又は組み合わせに基づいて定義される請求項1に記載の情報取引プログラム。
【請求項3】
前記セット販売手段は、前記販売価格を前記セットに含まれるキャラクタの単価合計より安く設定する請求項1又は2に記載の情報取引プログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択するとともに、選択した取引対象に対して取引に出品できる開始日時である出品可能日時を設定して販売するセット販売手段と、
前記出品可能日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段として機能させるための情報取引プログラム。
【請求項5】
前記取引制御手段は、前記出品可能日時以降及び前記予め定められた日時以降の両条件を満たした場合にのみ、取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する請求項4に記載の情報取引プログラム。
【請求項6】
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択して販売するセット販売手段と、
前記予め定められた日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段を有する情報処理装置。
【請求項7】
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択するとともに、選択した取引対象に対して取引に出品できる開始日時である出品可能日時を設定して販売するセット販売手段と、
前記出品可能日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段とを有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報取引プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、オンラインゲーム中で使用されるアイテムの取引システムを提供する情報取引プログラムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された情報取引プログラムは、電子取引の対象となるオンラインゲーム中で使用されるアイテムについて当該アイテムを所有する第1の利用者と、当該第1の利用者とは異なる第2の利用者との間で当該アイテムの価格を決定する価格決定手段と、価格決定手段により決定された価格に対する対価を第2の利用者から第1の利用者に支払うことによって、アイテムの所有権を第1の利用者から第2の利用者に委譲する委譲手段と、委譲手段によって所有権が変更された履歴を取引履歴データベースとして記憶させるデータベース作成手段と、取引履歴データベースからアイテムと同種のアイテムを所有する利用者数を参照し、当該利用者数に基づいてネットワーク上又は実社会上におけるアイテムの効果を変更する価値変更手段を有する。
【0004】
この情報取引プログラムにより、例えば、利用者数の増加に伴ってアイテムの効果を高めるように変更することにより、自己が所有するアイテムを他の多くの利用者にアイテムを拡散させるという動機づけを行うことができ、結果として取引を活性化する。また、この情報取引プログラムにより、取引回数に応じてアイテムの発行数の上限を設定することにより、アイテムの価値を適切に維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6404435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記した特許文献1の情報取引プログラムによると、利用者間におけるアイテムの取引方法については言及されているものの、利用者に対するアイテムの販売方法については言及されていない。つまり、特許文献1の情報取引プログラムにおいて、利用者間におけるアイテムの取引の結果、アイテムの価値にばらつきが生じている場合、通称「ガチャ」と呼ばれる方法で、つまり、同一の価格で利用者に対してアイテムをランダムに選択して販売しようとすると、販売したアイテムの取引上の価値が同一とならないため、得喪が発生するという問題がある。得喪を争うことは、賭博罪の成立要件である「偶然の勝敗により財産上の利益の得喪を争うこと」の一つの要件となっており、販売後に利用者間で取引が見込まれる商品の販売行為に関し、無視できない問題である。
【0007】
従って本発明の目的は、得喪を発生させずに取引対象をランダムに販売する情報取引プログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の情報取引プログラム及び情報処理装置を提供する。
【0009】
[1]コンピュータを、
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択して販売するセット販売手段と、
前記予め定められた日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段として機能させるための情報取引プログラム。
[2]前記グループは、前記取引対象のレアリティ(希少性)、キャラクタの種類やレベル、キャラクタの能力値、価格、販売時期、トークン発行時期、キャラクタを所持するユーザ数、一定期間における取引量及び流通量(発行量)のいずれか又は組み合わせに基づいて定義される前記[1]に記載の情報取引プログラム。
[3]前記セット販売手段は、前記販売価格を前記セットに含まれるキャラクタの単価合計より安く設定する前記[1]又は[2]に記載の情報取引プログラム。
[4]コンピュータを、
予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択するとともに、選択した取引対象に対して取引に出品できる開始日時である出品可能日時を設定して販売するセット販売手段と、
前記出品可能日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段として機能させるための情報取引プログラム。
[5]前記取引制御手段は、前記出品可能日時以降及び前記予め定められた日時以降の両条件を満たした場合にのみ、取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する前記[4]に記載の情報取引プログラム。
[6]予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択して販売するセット販売手段と、
前記予め定められた日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段を有する情報処理装置。
[7]予め定められた日時に基づいて、取引対象の販売可否を判断する判断手段と、
前記判断手段が販売可能と判断した場合、取引対象が属するグループの種類、当該グループに含まれる取引対象の数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報に基づき、グループ毎に当該グループに属する取引対象をランダムに選択するとともに、選択した取引対象に対して取引に出品できる開始日時である出品可能日時を設定して販売するセット販売手段と、
前記出品可能日時以降に取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御する取引制御手段とを有する情報処理装置。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、4、6又は7に係る発明によれば、得喪を発生させずに取引対象をランダムに販売することができる。
請求項2に係る発明によれば、グループをレアリティ(希少性)、キャラクタの種類やレベル、キャラクタの能力値、価格、販売時期、トークン発行時期、キャラクタを所持するユーザ数、一定期間における取引量及び流通量(発行量)のいずれか又は組み合わせに基づいて定義することができる。
請求項3に係る発明によれば、セットの販売価格をセットに含まれるキャラクタの単価合計より安く設定することができる。
請求項5に係る発明によれば、出品可能日時以降及び予め定められた日時以降の両条件を満たした場合にのみ、取引対象の所有者間における当該取引対象の取引を受け付けるよう制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
図2図2は、実施の形態に係るトークン取引サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、キャラクタ情報の構成を示す概略図である。
図4図4は、セット販売情報の構成を示す概略図である。
図5図5は、トークン取引サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施の形態]
(情報処理システムの構成)
図1は、実施の形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0013】
この情報処理システム5は、情報処理装置としてのトークン取引サーバ1と、ゲームサーバ2と、端末3a、3b、3c…とをネットワーク4によって互いに通信可能に接続することで構成される。端末3a、3b、3c…は、それぞれ異なる利用者によって操作され、一例として、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者が端末3aを、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の利用者が端末3b、3c…を利用するものとする。
【0014】
トークン取引サーバ1は、サーバ型の情報処理装置であり、主にトークンの取引のために動作し、端末3a、3b、3c…の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)や情報を記憶するためのフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0015】
ゲームサーバ2は、サーバ型の情報処理装置であり、主にトークンを利用したゲームを提供するために動作し、端末3a、3b、3c…の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUや情報を記憶するためのフラッシュメモリ等の電子部品を備える。ゲームにおいて利用されるトークンは、例えば、ゲーム中で動作するキャラクタやゲーム中で使用されるアイテム等である。
【0016】
端末3a、3b、3c…は、PC(Personal Computer)やスマートフォン等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0017】
ネットワーク4は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0018】
トークン取引サーバ1は、一例として、利用者によって操作される端末3a、3b、3c…の要求に応じてトークンを予め定めた額で販売し(以下、「通常販売」という。)、また、トークンを合計額と異なる額でセット販売(以下、「セット販売」という。)又はトークンを通常価格と異なる額で単体をランダムに販売する(以下、「ランダム販売」という。)。なお、セット販売やランダム販売の場合、合計額や通常価格より一般的に安く販売するものとする。
【0019】
また、トークン取引サーバ1は、販売したトークンの利用者間での取引を予め定めた日時(以下、「取引開始日時」という。)まで制限し、取引開始日時を経過した場合は利用者間の取引制限を解除するとともに、トークンの販売を停止する。なお、セット販売及びランダム販売のトークンの販売を停止し、通常販売のトークンの販売は停止しなくてもよいし、停止してもよい。ここで、トークンはキャラクタ、アイテム、の他ゲーム内アセット等であって内容を限定されるものではないが、本実施の形態では代表してキャラクタの場合について説明する。
【0020】
なお、トークンは、一例として、取引履歴が分散管理されるブロックチェーン技術を用いて発行され、管理されることが望ましい。ブロックチェーン技術を用いたプラットフォームとしてはイーサリアム、ビットコイン、NEM等があるが、ブロックチェーンに限らず分散型台帳技術を用いたプラットフォームを用いてもよい。また、取引とは取引対象としてのトークンの価格を利用者間で決定し、決定した価格でトークンの所有権を他者に委譲する一連の流れのことをいうものとする。
【0021】
(情報処理装置の構成)
図2は、実施の形態に係るトークン取引サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0022】
トークン取引サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワーク4を介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0023】
制御部10は、後述する情報取引プログラム110を実行することで、キャラクタ情報登録手段100、セット販売情報登録手段101、取引開始日時設定手段102、販売可否判断手段103、表示制御手段104、セット販売手段105及び取引制御手段106等として機能する。
【0024】
キャラクタ情報登録手段100は、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作に基づいて、サービス提供側から利用者へ販売するトークンとしてのキャラクタの情報をキャラクタ情報111として記憶部11に登録する。
【0025】
セット販売情報登録手段101は、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作に基づいて、サービス提供側からキャラクタ情報111に含まれるキャラクタをセットで販売する場合の、セットに含まれるキャラクタの内容や、セットの場合の価格等の情報であるセット販売情報112を記憶部11に登録する。また、セット販売情報登録手段101は、キャラクタをランダム販売する場合の、キャラクタの内容や、価格等の情報についてもセット販売情報112に登録する。
【0026】
取引開始日時設定手段102は、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作に基づいて、キャラクタを購入した利用者間でキャラクタを取引することが可能となる日時である取引開始日時情報113を記憶部11に登録する。
【0027】
販売可否判断手段103は、取引開始日時情報113に基づき、キャラクタ情報111の購入を希望する利用者に対してサービス提供側からキャラクタ情報111の販売が可能か否かを判断する。
【0028】
表示制御手段104は、端末3a、3b、3cと情報を通信する際に、端末3a、3b、3cの表示部に適宜文字や画像を表示するための情報を送信するよう制御する。
【0029】
セット販売手段105は、販売可否判断手段103が販売可能と判断した場合、セット販売情報112に基づいて、キャラクタ情報111に含まれるキャラクタを利用者に対してセット販売又はランダム販売する。
【0030】
取引制御手段106は、取引開始日時情報113に基づき、キャラクタを購入した利用者間でのキャラクタの取引行為を制御する。具体的には、取引制御手段106は、取引開始日時情報113に設定された取引開始日時を経過した場合にのみ取引行為を許可する。
【0031】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100‐106として動作させる情報取引プログラム110、キャラクタ情報111、セット販売情報112及び取引開始日時情報113等を記憶する。
【0032】
図3は、キャラクタ情報111の構成を示す概略図である。
【0033】
キャラクタ情報111は、キャラクタを識別するためのキャラクタIDと、キャラクタの画像情報であるキャラクタ画像と、キャラクタの名称と、通常販売する場合のキャラクタの単価と、キャラクタの属するグループとを有する。本実施の形態においてグループとは、レアリティ(希少性)より分けられた集合に付されるタグ(付随情報)である。また、グループは、レアリティ(希少性)の他、キャラクタの種類やレベル、キャラクタの能力値、価格、販売時期、トークン発行時期、キャラクタを所持するユーザ数、一定期間における取引量、流通量(発行量)等により分けられるものであってもよい。
【0034】
図4は、セット販売情報112の構成を示す概略図である。
【0035】
セット販売情報112は、セットを識別するためのセットIDと、セットの名称を示すセット名称と、セットに含まれるキャラクタ及び数量を示す内容と、セットの価格を示すセット価格とを有する。セット価格は、セットに含まれるキャラクタの合計金額と一致しないものとし、通常の価格より一般的には安価に設定される。なお、セットID「S001」に対応する内容がセット販売用の情報、セットID「S002」及び「S003」に対応する内容がランダム販売用の情報である。
【0036】
(トークン取引システムの動作)
次に、本実施の形態の作用を、(1)準備動作、(2)販売動作、(3)取引動作に分けて説明する。
【0037】
(1)準備動作
まず、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者がキャラクタの販売前に行う際の準備動作について説明する。
【0038】
トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者は、サービス提供側から利用者へ販売するトークンとしてのキャラクタの情報を登録するため端末3aを操作する。端末3aは、操作内容に応じてトークン取引サーバ1及びゲームサーバ2に要求を送信する。
【0039】
トークン取引サーバ1のキャラクタ情報登録手段100は、端末3aから要求を受け付け、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作内容に基づいて、サービス提供側から利用者へ販売するトークンとしてのキャラクタの情報をキャラクタ情報111として記憶部11に登録する。
【0040】
キャラクタ情報111には、図3に示すように、キャラクタID、キャラクタ画像、名称、単価及びグループが登録される。なお、ゲームサーバ2の図示しない記憶部にもキャラクタ情報111と同様の情報(少なくとも、キャラクタID及びキャラクタ画像)が登録される。
【0041】
次に、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者は、サービス提供側からキャラクタをセットで販売する場合の、セットに含まれるキャラクタの内容や、セットの場合の価格等の情報、並びにキャラクタをランダムに販売する場合の、キャラクタの内容や、ランダム販売の場合の価格等の情報を登録するため端末3aを操作する。端末3aは、操作内容に応じてトークン取引サーバ1及びゲームサーバ2に要求を送信する。
【0042】
トークン取引サーバ1のセット販売情報登録手段101は、端末3aの要求を受け付け、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作に基づいて、サービス提供側からキャラクタ情報111に含まれるキャラクタをセットで販売する場合の、セットに含まれるキャラクタの内容や、セットの場合の価格等の情報、並びにキャラクタをランダムに販売する場合の、キャラクタの内容や、ランダム販売の場合の価格等の情報としてセット販売情報112を記憶部11に登録する。
【0043】
セット販売情報112には、図4に示すように、セットID、セット名称、内容及びセット価格が登録される。
【0044】
次に、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者は、キャラクタを購入した利用者間でキャラクタを取引することが可能となる日時を登録するため端末3aを操作する。端末3aは、操作内容に応じてトークン取引サーバ1及びゲームサーバ2に要求を送信する。
【0045】
トークン取引サーバ1の取引開始日時設定手段102は、端末3aの要求を受け付け、トークン取引サーバ1及びゲームサーバ2の管理者の操作に基づいて、キャラクタを購入した利用者間でキャラクタを取引することが可能となる日時として取引開始日時情報113を記憶部11に登録する。
【0046】
(2)販売動作
次に、トークン取引サーバ1が端末3b、3c…を操作する利用者にキャラクタを販売する際の販売動作について説明する。
【0047】
図5は、トークン取引サーバ1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0048】
まず、利用者は、トークンをセット又はランダムに購入するため端末3b、3c…を操作する。端末3b、3c…は、利用者の操作内容に応じてトークンのセット販売をトークン取引サーバ1に対して要求する。
【0049】
まず、トークン取引サーバ1の表示制御手段104は、要求に応じてトークンセット販売又はランダム販売のための画面を表示するための情報を端末3b、3c…に送信する。端末3b、3c…の表示部にはセット販売又はランダム販売のための画面が表示される(図示せず。)。
【0050】
また、トークン取引サーバ1の販売可否判断手段103は、セット販売の要求を受け付けると、記憶部11の取引開始日時情報113を参照し、キャラクタ情報111の購入を希望する利用者に対してサービス提供側からキャラクタ情報111の販売が可能か否かを判断する(S10)。
【0051】
販売可否判断手段103が、取引開始日時より前であって、販売可能と判断した場合(S10;Yes)、セット販売手段105は、セット販売情報112に基づいて、キャラクタ情報111に含まれるキャラクタを利用者に対してセット販売又はランダム販売する(S11〜S19)。以下、具体的にセット販売手段105の動作について説明する。
【0052】
セット販売手段105は、セット販売を受け付けると(S11)、セット販売情報112を参照し、複数のセットIDにそれぞれ対応するセット名称「パックガチャ」、「Sレアガチャ」、「レアガチャ」…と、セット内容「Sレア×1、レア×1、ノーマル×1」、「Sレア×1」、「レア×1」とを、表示制御手段104を介し、文字や画像を用いて端末3b、3c…の表示部に表示する(S12)。
【0053】
端末3b、3c…の利用者は、端末3b、3c…の表示部に表示された表示内容を確認して所望のセット名称を選択するため端末3b、3c…を操作する。端末3b、3c…は操作内容に応じてセット名称の選択受付要求をトークン取引サーバ1に送信する。
【0054】
トークン取引サーバ1のセット販売手段105は、端末3b、3c…からセット名称の選択を受け付ける(S13)。
【0055】
例えば、セット名称「パックガチャ」を受け付けた場合、セット販売手段105は、選択されたセット内容「Sレア×1、レア×1、ノーマル×1」に含まれる1番目のグループ、つまり、「Sレア」のキャラクタ、つまりキャラクタID「CH001」、「CH002」…の情報を記憶部11のキャラクタ情報111から取得する(S14、S15)。
【0056】
次に、セット販売手段105は、取得したキャラクタ情報から必要数「1」をランダムに選択する(S16)。例えば、キャラクタID「CH002」を選択する。
【0057】
次に、すべてのグループについて実行していないため(S17;No)、セット販売手段105は、選択されたセット内容「Sレア×1、レア×1、ノーマル×1」に含まれる2番目のグループ、つまり、「レア」のキャラクタ、つまりキャラクタID「CH010」、「CH011」…の情報を記憶部11のキャラクタ情報111から取得して(S18、S15)、取得したキャラクタ情報から必要数「1」をランダムに選択する(S16)。例えば、キャラクタID「CH010」を選択する。
【0058】
同様に、すべてのグループについて実行していないため(S17;No)、セット販売手段105は、選択されたセット内容「Sレア×1、レア×1、ノーマル×1」に含まれる3番目のグループ、つまり、「ノーマル」のキャラクタ、つまりキャラクタID「CH030」、「CH031」…の情報を記憶部11のキャラクタ情報111から取得して(S18、S15)、取得したキャラクタ情報から必要数「1」をランダムに選択する(S16)。例えば、キャラクタID「CH031」を選択する。
【0059】
次に、すべてのグループについて実行したため(S17;Yes)、セット販売手段105は、販売するキャラクタに対して出品可能日時を取引開始日時情報113より後に設定し(S19)、選択されたキャラクタを利用者に販売する(S20)。なお、キャラクタに対する出品可能日時の設定方法は、例えば、トークンがイーサリアム上で発行されたものであれば、スマートコントラクトを利用して「出品可能日時は○月○日○時○分」と定義、又は「○日○時○分後から出品可能」と定義することで実現される。また、取引の制御は取引開始日時情報113に基づいて行ってもよいため、ステップS19は省略することも可能である。
【0060】
また、販売可否判断手段103が、取引開始日時より後であって、販売不可と判断した場合(S10;No)、セット販売手段105はセット販売を受け付けず(S21)、表示制御手段104が、セット販売を受け付けない旨を表示するための情報を端末3b、3c…に送信する。端末3b、3c…の表示部にはセット販売不可である旨を示す画面が表示される(図示せず。)。
【0061】
(3)取引動作
次に、端末3b、3c…の利用者は、購入したキャラクタを取引するため端末3b、3c…を操作する。端末3b、3c…は操作内容に応じてトークンの取引要求をトークン取引サーバ1に送信する。
【0062】
トークン取引サーバ1の取引制御手段106は、端末3b、3c…の要求に応じて、キャラクタを購入した利用者間でのキャラクタの取引行為を制御する。取引制御手段106は、具体的には、取引制御手段106は、取引開始日時情報113に設定された取引開始日時を経過した場合にのみ取引行為を許可する。なお、ステップS19においてキャラクタに対して出品可能日時が設定されている場合は取引開始日時情報113を参照せずに取引行為を許可してもよいが、キャラクタの出品可能日時と取引開始日時情報113を照合して取引行為を許可するようにしてもよい。
【0063】
上記した実施の形態によれば、取引開始日時情報113を参照して取引可能日時より前の期間でのみセット販売又はランダム販売を受け付けるように販売受付の可否を判断するととともに、取引開始日時情報113を参照して取引可能日時より後の期間でのみ取引を許可するように取引の可否を判断するようにしたため、トークンとしてのキャラクタの価値が変動する前にのみトークンを販売するように制御できるとともに、キャラクタの販売が完了してからトークンが取引されるよう制御でき、販売と取引とが重複するおそれがなくなり、結果として得喪を発生させずにトークンをランダムに販売することができる。
【0064】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0065】
上記実施の形態では制御部10の各手段100〜106の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD‐ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 :トークン取引サーバ
2 :ゲームサーバ
3a〜3c :端末
4 :ネットワーク
5 :情報処理システム
10 :制御部
11 :記憶部
12 :通信部
100 :キャラクタ情報登録手段
101 :セット販売情報登録手段
102 :取引開始日時設定手段
103 :販売可否判断手段
104 :表示制御手段
105 :セット販売手段
106 :取引制御手段
110 :情報取引プログラム
111 :キャラクタ情報
112 :セット販売情報
113 :取引開始日時情報

【要約】
【課題】得喪を発生させずに取引対象をランダムに販売する情報取引プログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】トークン取引サーバ1は、取引開始日時情報113に予め定められた日時に基づいて、トークンの販売可否を判断する販売可否判断手段103と、販売可否判断手段103が販売可能と判断した場合、トークンが属するグループの種類、当該グループに含まれるトークンの数量及び販売価格を指定することでセットを定義したセット販売情報112に基づき、グループ毎に当該グループに属するトークンをランダムに選択して販売するセット販売手段105と、取引開始日時情報113に予め定められた日時以降にトークンの所有者間における当該トークンの取引を受け付けるよう制御する取引制御手段106を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5