特許第6572730号(P6572730)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6572730
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】発光内装製品
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/10 20170101AFI20190902BHJP
   B60R 7/04 20060101ALI20190902BHJP
   B60R 7/06 20060101ALI20190902BHJP
   B60Q 3/225 20170101ALI20190902BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20190902BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20190902BHJP
   B60H 1/00 20060101ALI20190902BHJP
   F21W 106/00 20180101ALN20190902BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20190902BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20190902BHJP
【FI】
   B60Q3/10
   B60R7/04 C
   B60R7/06 G
   B60Q3/225
   F21V23/00 160
   F21V23/00 140
   F21V33/00 330
   B60H1/00 103W
   F21W106:00
   F21Y115:10
   F21Y115:15
【請求項の数】10
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2015-208828(P2015-208828)
(22)【出願日】2015年10月23日
(65)【公開番号】特開2016-120902(P2016-120902A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2017年11月21日
(31)【優先権主張番号】特願2014-261795(P2014-261795)
(32)【優先日】2014年12月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】柴田 実
(72)【発明者】
【氏名】婦木 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】朴 志倫
(72)【発明者】
【氏名】明比 里実
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−019660(JP,A)
【文献】 特開2013−118734(JP,A)
【文献】 特開2001−287540(JP,A)
【文献】 特開2014−088092(JP,A)
【文献】 特開2014−213632(JP,A)
【文献】 特表2012−521845(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/126181(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 3/10
B60H 1/00
B60Q 3/225
B60R 7/04
B60R 7/06
F21V 23/00
F21V 33/00
F21W 106/00
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定体である収納体と、
前記収納体に対して移動し、かつ、前記収納体の開口部を開閉する蓋体であって、前記収納体の内部を視認可能な光透過性の窓部を備える前記蓋体と、
前記収納体に設けられる発光部と、
前記収納体に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記蓋体に設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、ヘッドライトの点灯に連動して、
前記蓋体が前記開口部を閉塞しているとき、前記収納体の内部に光を照射し、前記蓋体が前記開口部を開放することを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているときとは異なる照度に変化させる
車室の発光内装製品。
【請求項2】
移動体であって、収納部の内部を視認可能な光透過性の窓部を備える収納体と、
固定体であって、かつ、前記収納体が格納される格納部と、
前記収納体に設けられる発光部と、
前記収納体に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記格納部に設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、ヘッドライトの点灯に連動して、
前記収納体が前記格納部に格納されているとき、前記収納体の内部に光を照射し、前記収納体が前記格納部から引き出されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記収納体が前記格納部に格納されているときとは異なる照度に変化させる
車室の発光内装製品。
【請求項3】
移動体である有底筒状の収納容器と、
固定体であって、かつ、前記収納容器を収納する収納ホルダと、
前記収納容器に設けられる発光部と、
前記収納容器に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記収納ホルダに設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、ヘッドライトの点灯に連動して、
前記収納容器が前記収納ホルダに対して移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度又は色を変化させる
車室の発光内装製品。
【請求項4】
移動体であって、空調装置における空調空気の吹出口に設けられ、前記空調空気の風向及び風量の少なくとも1つを調整するフィンを移動する操作部と、
固定体であって、かつ、前記吹出口の周囲に設けられるベゼルと、
前記操作部に設けられる発光部と、
前記操作部に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記ベゼルに設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、配線基板と、前記配線基板に実装される発光体とを備え、前記発光体の出射方向が前記配線基板の一方の面に対して平行な方向であり、
前記操作部が移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との相対位置が変わることで、発光態様を変化させる
発光内装製品。
【請求項5】
移動体であって、空調装置における空調空気の吹出口に設けられ、前記空調空気の風向及び風量の少なくとも1つを調整するレジスタと、
固定体であって、前記吹出口の周囲に設けられるベゼルと、
前記レジスタに設けられる発光部と、
前記レジスタに設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記ベゼルに設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、配線基板と、前記配線基板に実装される発光体とを備え、前記発光体の出射方向が前記配線基板の一方の面に対して垂直な方向であり、
前記レジスタが移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との相対位置が変わることで、発光態様を変化させる
発光内装製品。
【請求項6】
前記受電部は、更に、前記発光部と並列接続された蓄電部を有する
請求項に記載の発光内装製品。
【請求項7】
固定体である収納体と、
前記収納体に対して移動し、かつ、前記収納体の開口部を開閉する蓋体であって、光透過性を有する基材と、前記基材に対して光透過性を有さず前記基材に取り付けられた装飾部材とを備えた前記蓋体と、
前記蓋体に設けられる発光部と、
前記蓋体に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記収納体に設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、
前記蓋体が前記開口部を閉塞しているとき、前記基材及び前記装飾部材に光を照射し、前記蓋体が前記開口部を開放することを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているときとは異なる照度に変化させる
車室の発光内装製品。
【請求項8】
固定体であって、かつ、蓋体により開閉される開口部を有する収納体と、
移動体であって、かつ、前記収納体内に出し入れ可能に収容されるトレイと、
前記トレイに設けられる発光部と、
前記トレイに設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記収納体に設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、
前記トレイが前記収納体に収容されているとき光を照射し、前記トレイが前記開口部から引き出されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離が変化することで、照度を、前記トレイが前記収納体に収容されているときとは異なる照度に変化させる
車室の発光内装製品。
【請求項9】
固定体であって、かつ、複数種類の保持対象物が種類毎に異なる姿勢で載置される載置部を有するケースと、
移動体であって、かつ、前記ケースの前記載置部から出没し、前記載置部に載置された前記保持対象物を前記姿勢に保持する可動保持部材と、
前記可動保持部材に設けられる発光部と、
前記可動保持部材の先端部に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記ケースに設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記発光部は、
前記可動保持部材が前記ケースの前記載置部から最大量突出しているとき、前記受電部が前記給電部に対して最も近づき、光を照射し、前記可動保持部材が前記ケース内に没入されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記可動保持部材が前記最大量突出しているときとは異なる照度に変化させる
発光内装製品。
【請求項10】
移動体であって、かつ、被ガイド部をそれぞれ有する複数種類の収納対象物と、
固定体であって、かつ、上面が開放されて前記収納対象物が収納される収納部を有するコンソールボックスと、
前記収納部の壁面に直線状に延びて設けられ、複数種類の前記収納対象物の前記被ガイド部が取り外し可能に係合されるガイド部と、
各収納対象物に設けられる発光部と、
前記各収納対象物に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、
前記コンソールボックスに設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部とを備え、
前記ガイド部の延びる方向へ前記収納対象物が一方向にスライド移動されることで前記被ガイド部が前記ガイド部から外れ、
前記発光部は、前記収納対象物が前記収納部内に位置する状態では点灯し、前記収納対象物が前記コンソールボックスに対して前記ガイド部の延びる方向へスライド移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離が変化することで、照度を変化させる
発光内装製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触で発光部に電力供給がされる発光内装製品に関する。
【背景技術】
【0002】
車室のインストゥルメントパネルに設けられる内装製品には、多くの発光部が用いられている。例えば、特許文献1には、車両用空調装置の吹出グリルに発光部を設け、発光部に対してワイヤレス給電することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−287540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内装製品のなかには、例えばグローブボックスのように、インストゥメントパネルに固定された格納部と、格納部に対して出し入れされる収納体との組み合わせとして構成されたものが知られている。グローブボックスにおける格納部は、インストゥメントパネルに固定された固定体であり、グローブボックスにおける収納体は、固定体に対して移動する移動体である。これら固定体と移動体との組み合わせとして構成される内装製品において、上述した発光部が採用される際には、給電線や信号線が断線しないようにこれらを取り回すことが煩わしいため、上述したワイヤレス給電が有用である。
【0005】
近年において、これら固定体と移動体とから構成される内装製品は、落ち着いた雰囲気、高級感の向上、美観の向上等の様々な演出が求められている。給電線や信号線を省略して美観等の意匠を向上させるには、ワイヤレス給電における給電効率の向上が望まれている。また、発光部による照明においては、単なる直接照明や機能照明の他に、演出照明が望まれている。
【0006】
給電効率を高めること、演出照明を付加すること、これらの要請は、車両に搭載される内装製品に限らず、例えば、建築物の内装製品や航空機の内装製品等の様々な内装製品に対して共通している。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、給電効率の向上を図りながら、部材の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる発光内装製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する発光内装製品は、第1部品と、第2部品とを備える。前記第1部品又は前記第2部品は固定体であり、前記第1部品と前記第2部品との中で前記固定体以外は前記固定体に対して移動する移動体である。そして、前記第1部品に設けられる発光部と、前記第1部品に設けられ、前記発光部に接続される受電部と、前記第2部品に設けられ、前記受電部に対して直流共鳴方式によって給電可能にした給電部であって、直流電源に接続された給電側の共振回路を備え、前記直流電源から、直接、共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成する前記給電部と、を更に備える。前記移動体が前記固定体に対して移動するときに、前記給電部と前記受電部との距離又は前記給電部と前記受電部とのなす角度が変化するように前記給電部と前記受電部とが配置され、前記発光
部は、前記変化に応じて発光態様を変える。
【0009】
上記構成によれば、前記第1部品と前記第2部品の何れかが移動し、前記給電部から前記受電部に直流共鳴方式で給電をすることで給電効率を高めることができる。また、前記第1部品と前記第2部品の相対移動によって、前記給電部と前記受電部との距離又は前記給電部と前記受電部とのなす角度が変化することで、当該変化に応じて発光態様を変化させることができる。これにより、部品の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
【0010】
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記固定体であって、かつ、収納体であり、前記第2部品は、前記移動体であって、かつ、前記収納体の開口部を開閉する蓋体としてもよい。この場合、前記給電部は、前記蓋体に設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記収納体に設けられる。そして、前記発光部は、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているとき、前記収納体の内部に光を照射し、前記蓋体が前記開口部を開放することを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているときとは異なる照度に変化させる。すなわち、前記距離又は角度が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離又は角度が大きくなれば、前記照度は低くなる。
【0011】
上記構成によれば、前記蓋体の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記移動体であって、収納体であり、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、前記収納体が格納される格納部としてもよい。この場合、前記給電部は、前記格納部に設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記収納体に設けられる。そして、前記発光部は、前記収納体が前記格納部に格納されているとき、前記収納体の内部に光を照射し、前記収納体が前記格納部から引き出されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記収納体が前記格納部に格納されているときとは異なる照度に変化させる。すなわち、前記距離又は角度が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離又は角度が大きくなれば、前記照度は低くなる。
【0012】
上記構成によれば、前記収納体の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記移動体であって、有底筒状の収納対象物であり、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、前記収納対象物を収納する収納ホルダとしてもよい。この場合、前記給電部は、前記収納ホルダに設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記収納対象物に設けられる。そして、前記発光部は、前記収納対象物が前記収納ホルダに対して移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度又は色を変化させる。例えば前記距離又は角度が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離又は角度が大きくなれば、前記照度は低くなる。
【0013】
上記構成によれば、前記収納対象物の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記移動体であって、空調装置における空調空気の吹出口に設けられ、前記空調空気の風向及び風量の少なくとも1つを調整するフィンを移動する操作部としてもよい。この場合、前記第2部品は、前記固定体であって、前記吹出口の周囲に設けられるベゼルであり、前記給電部は、前記ベゼルに設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記操作部に設けられる。そして、前記発光部は、前記操作部が移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との相対位置が変わることで、前記発光態様を変化させる。
【0014】
上記構成によれば、前記操作部の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記移動体であって、空調装置における空調空気の吹出口に設けられ、前記空調空気の風向及び風量の少なくとも1つを調整するレジスタとしてもよい。この場合、前記第2部品は、前記固定体であって、前記吹出口の周囲に設けられるベゼルであり、前記給電部は、前記ベゼルに設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記レジスタに設けられる。そして、前記発光部は、前記レジスタが移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との相対位置が変わることで、前記発光態様を変化させる。
【0015】
上記構成によれば、前記レジスタの移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、前記受電部は、更に、前記発光部と並列接続された蓄電部を有するようにしてもよい。
【0016】
上記構成によれば、給電不能な距離まで移動体が離れても、一定期間発光部を発光させることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、収納体であり、前記第1部品は、前記移動体であって、かつ、前記収納体の開口部を開閉する蓋体であり、光透過性を有する基材と、前記基材に取付けられた装飾部材とを備えるものであってもよい。
【0017】
この場合、前記給電部は、前記収納体に設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記蓋体に設けられる。そして、前記発光部は、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているとき、前記基材及び前記装飾部材に光を照射し、前記蓋体が前記開口部を開放することを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記蓋体が前記開口部を閉塞しているときとは異なる照度に変化させる。すなわち、前記距離又は角度が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離又は角度が大きくなれば、前記照度は低くなる。
【0018】
上記構成によれば、前記蓋体の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
上記発光内装製品において、例えば、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、蓋体により開閉される開口部を有する収納体であり、前記第1部品は、前記移動体であって、かつ、前記収納体内に出し入れ可能に収容されるトレイであってもよい。
【0019】
この場合、前記給電部は、前記収納体に設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記トレイに設けられる。そして、前記発光部は、前記トレイが前記収納体に収容されているとき光を照射し、前記トレイが前記開口部から引き出されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離が変化することで、照度を、前記トレイが前記収納体に収容されているときとは異なる照度に変化させる。
【0020】
すなわち、トレイが収納体から引き出されて前記距離が大きくなれば、前記照度は、トレイが収納体に収容されているときよりも低くなる。
上記構成によれば、前記トレイの移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
【0021】
上記発光内装製品において、例えば、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、複数種類の保持対象物が種類毎に異なる姿勢で載置される載置部を有するケースであり、前記第1部品は、前記移動体であって、かつ、前記ケースの前記載置部から出没し、前記載置部に載置された前記保持対象物を前記姿勢に保持する可動保持部材であってもよい。
【0022】
この場合、前記給電部は、前記ケースに設けられ、前記受電部と前記発光部とは、前記可動保持部材に設けられる。そして、前記発光部は、前記可動保持部材が前記ケースの前記載置部から最大量突出しているとき光を照射し、前記可動保持部材が前記ケース内に没入されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離又は角度が変化することで、照度を、前記可動保持部材が前記最大量突出しているときとは異なる照度に変化させる。
【0023】
すなわち、前記距離又は角度が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離又は角度が大きくなれば、前記照度は低くなる。
上記構成によれば、可動保持部材の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
【0024】
上記発光内装製品において、例えば、前記第1部品は、前記移動体であって、かつ、被ガイド部をそれぞれ有する複数種類の収納対象物であり、前記第2部品は、前記固定体であって、かつ、上面が開放されて前記収納対象物が収納される収納部を有するコンソールボックスであってもよい。前記収納部の壁面には、直線状に延びて、複数種類の前記収納対象物の前記被ガイド部が取り外し可能に係合されるガイド部が設けられる。
【0025】
この場合、前記給電部は、前記コンソールボックスに設けられ、前記受電部と前記発光部とは、各収納対象物に設けられる。そして、前記発光部は、前記収納対象物が前記コンソールボックスに対して前記ガイド部の延びる方向へスライド移動されることを通じて前記受電部と前記給電部との距離が変化することで、照度を変化させる。
【0026】
すなわち、前記距離が小さくなれば、前記照度は高くなり、前記距離が大きくなれば、前記照度は低くなる。
上記構成によれば、収納対象物の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0027】
以上のような構成によれば、第1部品と第2部品の何れかが移動し、給電部から受電部に直流共鳴方式で給電をすることで給電効率を高めることができる。また、第1部品と第2部品の相対移動によって、給電部と受電部との距離又は給電部と受電部とのなす角度が変化することで、当該変化に応じて発光態様を変化させることができる。これにより、部品の移動に関連付けて演出照明の効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】車両用の発光内装製品が設けられる車両のインストゥルメントパネルやセンターコンソールを示す斜視図である。
図2】第1実施形態の収納装置を示す斜視図であり、蓋体が収納部を閉塞した状態を示す。
図3】第1実施形態の収納装置を示す断面図であり、蓋体が収納部を閉塞した状態を示す。
図4】第1実施形態の収納装置を示す斜視図であり、蓋体が収納部を開放した状態を示す。
図5】第1実施形態の収納装置を示す断面図であり、蓋体が収納部を開放した状態を示す。
図6】直流共鳴方式のワイヤレス給電システムの回路図である。
図7】直流共鳴方式における相対距離及び相対角度と給電効率との関係を示す図である。
図8】第2実施形態の収納装置を示す斜視図であり、格納部に収納体が格納された状態を示す。
図9】第2実施形態の収納装置を示す断面図であり、格納部に収納体が格納された状態を示す。
図10】第2実施形態の収納装置を示す斜視図であり、収納体が格納部から引き出された状態を示す。
図11】第2実施形態の収納装置を示す断面図であり、収納体が格納部から引き出された状態を示す。
図12】第3実施形態のホルダ装置を示す斜視図であり、収納対象物が収納ホルダに収納された状態を示す。
図13】第3実施形態のホルダ装置を示す斜視図であり、収納対象物が収納ホルダから取り出された状態を示す。
図14】第3実施形態のホルダ装置で用いられる直流共鳴方式のワイヤレス給電システムの回路図である。
図15】(a)は、第4実施形態のホルダ装置の平面図であり、(b)は、断面図である。
図16】第4実施形態のホルダ装置で用いられる直流共鳴方式のワイヤレス給電システムの回路図である。収納対象物の受電部が中継回路として機能する。
図17】第5実施形態において、インストゥルメントパネルに設けられた空調装置の吹き出しレジスタを示す斜視図である。
図18】第6実施形態において、インストゥルメントパネルに設けられた空調装置の吹き出しレジスタを示す斜視図である。
図19】第7実施形態における発光ユニットを示す図であり、(a)は配線基板を、発光体や電子部品が実装された面側から見た斜視図であり、(b)はループコイルが設けられた面側から見た斜視図である。
図20】第8実施形態における発光ユニットを示す図であり、(a)は配線基板を、発光体や電子部品が実装された面側から見た斜視図であり、(b)はループコイルが設けられる面側から見た分解斜視図である。
図21】第9実施形態における吹き出しレジスタを示す図であり、(a)は、第5実施形態として図17に示した吹き出しレジスタの断面図であり、(b)は、風向調整用操作部に内蔵された配線基板の斜視図である。
図22】第10実施形態における吹き出しレジスタを示す図であり、(a)は、第6実施形態として図18に示した吹き出しレジスタの一部を示す斜視図であり、(b)は、レジスタに内蔵された配線基板の斜視図である。
図23】発光内装製品を収納装置に具体化した第11実施形態において、収納部が閉塞された収納装置を示す斜視図である。
図24】第11実施形態において、収納部が閉塞された収納装置を示す断面図である。
図25】第11実施形態において、収納部が開放され、トレイが僅かに引き出された収納装置を示す斜視図である。
図26】第11実施形態において、収納部が開放され、トレイが僅かに引き出された収納装置を示す断面図である。
図27】発光内装製品をホルダ装置に具体化した第12実施形態において、可動保持部材が没入位置に係止されたホルダ装置の斜視図である。
図28】第12実施形態において、可動保持部材が没入位置に係止されたホルダ装置の側面図である。
図29】第12実施形態において、可動保持部材が中間位置に係止されたホルダ装置の斜視図である。
図30】第12実施形態において、可動保持部材が中間位置に係止されたホルダ装置の側面図である。
図31】第12実施形態において、可動保持部材が突出位置に係止されたホルダ装置の斜視図である。
図32】第12実施形態において、可動保持部材が突出位置に係止されたホルダ装置の側面図である。
図33】発光内装製品を収納装置に具体化した第13実施形態において、同収納装置の斜視図である。
図34】第13実施形態における収納装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して発光内装製品の一実施形態について説明する。
図1に示すように、ここで説明する発光内装製品は、車両用であって、例えば、フロントウィンドウの下の車内左右に亘るインストゥルメントパネル1に設けられるグローブボックス等の収納装置10や、運転席と助手席を隔てるセンターコンソール2に設けられて、筒状の収納対象物を収納するホルダ装置50である。また、発光内装製品は、インストゥルメントパネル1やセンターコンソール2に設けられる空調装置の吹き出しレジスタ70である。
【0030】
(第1実施形態)
先ず、図2図5を参照して、発光内装製品の第1実施形態となるグローブボックス等の収納装置10について説明する。図2及び図3に示すように、収納装置10は、助手席前のインストゥルメントパネル1に設けられる収納体11と、収納体11の開口部12を開閉する蓋体13とを備えている。収納体11は、インストゥルメントパネル1に固定される固定体となり、蓋体13は、固定体である収納体11に対して回動する移動体となる。
【0031】
収納体11は、内部に、グローブや小物等の収納物を収納する収納部11aを有し、助手席に臨む一側面に、収納部11aと連続する開口部12が形成されている。蓋体13は、開口部12とほぼ同じ形状と大きさを有する板状体であり、助手席側の表面が化粧面となっている。この蓋体13は、収納体11の両側面17に、回動支持部材16によって回動可能に支持されている。蓋体13には、その一部に、開口部12を閉塞しているとき、収納部11a内を視認できるように光透過性の窓部15が設けられている。蓋体13は、開口部12を閉塞しているとき、収納体11の天板14に対してほぼ垂直の状態にあり、開口部12を開放するとき、ほぼ90°回動する。そして、図4及び図5に示すように、蓋体13は、天板14の上側で、その天板14に対しほぼ平行な状態となる。
【0032】
図3及び図5に示すように、収納体11の天板14には、収納部11aに光を照射する発光ユニット21が設けられている。この発光ユニット21は、LED、EL素子といった発光部としての発光体22と、ワイヤレス給電のための受電部23とを備えている。例えば、発光ユニット21は、発光体22の実装された配線基板が、ハウジング内に配設されることにより構成されている。更に、配線基板には、受電部23の一部を構成するループコイル23a等が設けられている。ループコイル23aは、受電側共振回路の一部を構成する。ループコイル23aは、例えば天板14に対し平行な平面に設けられる。発光体22は、収納体11の天板14から収納部11aに光を照射する。
【0033】
蓋体13には、発光ユニット21に対してワイヤレス給電する給電部24が設けられている。給電部24は、例えば、蓋体13の収納部11aに臨む裏面に設けられるループコイル24a等を有している。ループコイル24aは、給電側共振回路の一部を構成する。給電側のループコイル24aは、例えば、蓋体13の外周に沿って、大きな開口面積を有するように形成されている。
【0034】
ここで採用されているワイヤレス給電システムは、直流電圧から共鳴周波数で時間的に変化する電磁界共鳴フィールドを形成し、給電側の共振回路と受電側の共振回路とを互いに共鳴させて、空間を隔てて電力を供給する直流共鳴方式を採用している。具体的には、図6に示すように、給電部24は、直流電源である車載用バッテリ25に対して、給電側のループコイル24aとコンデンサ24bとが直列に接続されて共振回路を構成し、更に、高速スイッチング動作をするスイッチング回路24cを備えている。給電側のループコイル24aは、ここでは1ターンであり、簡素化されている。例えば、給電側のループコイル24aは、配線基板の配線パターンによって形成されている。また、コンデンサ24bやスイッチング回路24cも同じ若しくは異なる配線基板に設けられている。スイッチング回路24cは、高速スイッチング動作に対してスイッチング損失等の電力損失を低減し電磁雑音を抑制できるゼロ電圧スイッチング動作(ZVS:Zero Voltage Switching)をする。また、受電部23は、発光体22に対して、受電側のループコイル23aとコンデンサ23bとが直列に接続され共振回路を構成している。
【0035】
この直流共鳴方式のワイヤレス給電システムは、車載用バッテリ25といった直流電源から、直接、時間的に変化する共鳴フィールドを形成し、給電側と受電側の共振回路を互いに共鳴させて、空間を隔てて電力を供給する。この直流共鳴方式は、直流電源からダイレクトなエネルギ変換を行うことで、エネルギ変換効率が高く、送電効率が高いものとなっている。
【0036】
図7は、給電部と受電部との相対距離、及び給電部と受電部のなす相対角度について、本実施形態での発光体22が発光可能な領域を示している。この領域では、相対距離が長くなるに連れて給電効率が下がる。また、相対角度が大きくなるに連れて給電効率が下がる。
【0037】
また、同図7に示すように、給電部と受電部との相対距離に関し、Qi規格に準拠した電磁誘導方式においては、発光可能な相対距離の最大値は、数mm〜1cm程度である。これに対して、直流共鳴方式における発光可能な相対距離の最大値は、10cm〜20cm程度と長い。
【0038】
また、Qi規格に準拠した電磁誘導方式において、給電部と受電部の発光可能な相対角度の最大値は、ほぼ0°程度であり、極めて小さい。これに対して、直流共鳴方式の給電部24と受電部23の発光可能な相対角度の最大値は、ほぼ90°程度である。したがって、給電部24と受電部23の配置の自由度が高い。
【0039】
上記発光可能な領域のうち、相対距離がL1以下の領域Z1では、給電効率の変化が発光体22の照度に及ぼす影響は小さい。これに対し、相対距離がL1からL2(>L1)までの領域Z1では、給電効率の変化が発光体22の照度に及ぼす影響は大きい。この領域Z2では、相対距離が長くなるに連れて給電効率が低下するところ、この低下に従い照度が低くなる。この領域Z2は、直流共鳴方式における漸減領域であり、本実施形態では、この領域Z2(漸減領域)で相対距離及び相対角度を変化させることで、発光体22の照度を変化させるようにしている。
【0040】
図2及び図3に示すように、収納装置10では、蓋体13が収納体11の開口部12を閉塞しているとき、給電側のループコイル24aの中心軸線と、受電側のループコイル23aの中心軸線とのなす角度である相対角度がほぼ90°となっている。また、次に説明する蓋体13が開口部12を開いた状態と比べて、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとの相対距離も長くなっている。したがって、受電部23及び給電部24は給電効率の低い状態となり、発光体22は、収納部11aを開いた状態より暗い第1照度で光を照射している。この状態は、図7中の領域Z2(漸減領域)に対応する相対距離のなかで、中央値よりも長い相対距離を利用することで得られる。ユーザは、この状態で、暗いながらも蓋体13の窓部15から収納部11aの収納物を目視確認できる。このとき、収納体11内の発光体22による照明光が窓部15を通じて漏れて車室の演出照明のようになる。
【0041】
図4及び図5に示すように、蓋体13は、収納体11の開口部12を開く際、回動支持部材16を回動支点にほぼ90°回動し、天板14の上側で、その天板14に対しほぼ平行な状態となる。すると、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aは、互いに近接し相対距離が短くなり、また、これらの中心軸線は互いに平行となり、相対角度がほぼ0度となる。このように、受電部23及び給電部24が給電効率の高い状態となるので、収納体11の天板14に設けられた発光体22は、蓋体13が開口部12を閉じた状態の第1照度より高い第2照度で収納部11aに光を照射する。したがって、収納部11aは、蓋体13が開いたとき、閉じているときより明るくなり、ユーザは、収納部11aの収納物をしっかりと確認することができる。この状態は、図7中の領域Z1を利用することで得られる。
【0042】
蓋体13が開口部12を開くときには、受電部23と給電部24との相対距離が徐々に短くなり、また、相対角度も徐々に小さくなり、給電効率が徐々に上がる。したがって、発光体22は、蓋体13が開口部12を開くに連れて、第1照度から第2照度まで次第に明るくなる。また、蓋体13が開口部12を閉じるときには、受電部23と給電部24との相対距離が徐々に長くなり、また、相対角度も徐々に大きくなり、給電効率が徐々に下がる。したがって、発光体22は、蓋体13が開口部12を閉じるに連れて、第2照度から第1照度まで次第に暗くなる。この状態は、給電部24が図7中の領域Z2(漸減領域)で移動することで得られる。このように、収納装置10では、蓋体13の開閉動作に連動させて、発光体22の照度を変化させて、発光体22を演出照明のように動作させることができる。
【0043】
以上のような第1実施形態の収納装置10は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)収納装置10は、蓋体13が収納部11aの開口部12を開放するとき、蓋体13の開く方向の回動量に合わせて次第に明るくなり、開口部12を閉じるとき、蓋体13の閉じる方向の回動量に合わせて次第に暗くなる。このように、収納装置10では、発光体22を、蓋体13の開閉動作に連動させて照度を変える演出照明として機能させることができる。
【0044】
(2)収納装置10では、ワイヤレス給電で、蓋体13の給電部24から収納体11の受電部23に給電することができる。したがって、電源と発光体22との結線が不要となり、有線の場合とは異なり、断線等の発生を抑制することができる。
【0045】
(3)ワイヤレス給電システムとして直流共鳴方式を採用している。したがって、Qi規格に準拠した電磁誘導方式よりも給電効率を高くすることができる。また、直流共鳴方式は、電磁誘導方式よりも給電部24及び受電部23の相対距離や、給電部24及び受電部23がなす相対角度について発光体22を発光させることのできる範囲が広い。その分、給電側のループコイル24aや受電側のループコイル23aの配置の自由度を高くすることができる。また、照度の変化のさせ方に合わせて給電側のループコイル24aや受電側のループコイル23aの位置を決めることができる。
【0046】
(4)蓋体13が開口部12を閉塞している状態において、発光体22は、例えば、夜間等の車内が暗いとき、例えばヘッドライトの点灯に連動して、第1照度で点灯する。したがって、ユーザは、暗いながらも窓部15を介して収納部11aの状態を視認することができる。また、発光体22が第1照度で照射する光は、窓部15を通じて漏れることで、車室の演出照明として機能する。更に、蓋体13が開口部12を開いたときには、発光体22が明るくなるので、収納物をしっかりと視認することができるようになり、収納物の出し入れを容易に行うことができる。
【0047】
なお、上記第1実施形態の収納装置10は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・蓋体13は、天板14に対しほぼ平行になる方向に回動するのではなく、例えば、側面17対しほぼ平行になる方向に回動してもよい。この場合、受電部23の一部を構成する受電側のループコイル23aは、蓋体13に設けられた給電側のループコイル24aに近接する位置に設けられる。
【0048】
・発光ユニット21は、開口部12から収納体11の背面18に向けた方向において、天板14における中央よりも開口部12側ではなく背面18側に設けられてもよい。
・受電側のループコイル23aと発光体22とは、1つのユニットに設けられるのではなく、各別のユニットに設けられて、互いに離れた位置に配置されてもよい。すなわち、受電側のループコイル23aの位置は、給電側のループコイル24aからの給電可能な範囲内に制限される。これに対して、発光体22は、受電側共振回路からの配線を長くすれば、収納体11の何れの位置に設けることができる。
【0049】
・給電部24の一部を構成する給電側のループコイル24aの大きさは、蓋体13の外周部より小さい開口面積を有する大きさに変更されてもよい。また、ループコイル24aのターン数も1ターンに限定されるものではない。
【0050】
・発光体22は、蓋体13が開口部12を閉じたとき、完全に消灯してもよい。この場合、光透過性の窓部15は設けなくてもよい。また、蓋体13が開口部12を閉じたときに、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aの給電可能な範囲の外に位置すればよい。
【0051】
・発光体22は、上述のように、ヘッドライトに連動して点灯させてもよい。すなわち、ヘッドライトが点灯するとき、車載用バッテリ25が給電部24に電力を供給する。また、発光体22は、ヘッドライトに連動して点灯しなくてもよい。
【0052】
・給電側の共振回路も受電側の共振回路も、図6の例に限定されるものではない。例えば、ループコイル23a,24aと並列にコンデンサを設け、蓄電部として機能させてもよい。
【0053】
(第2実施形態)
次に、図8図11を参照して、発光内装製品の第2実施形態を説明する。第2実施形態である収納装置30は、上述した収納装置10の変形例であり、助手席前のインストゥルメントパネル1に設けられた格納部31に対して、収納体32が移動可能に設けられている。格納部31は、インストゥルメントパネル1に設けられた凹部であり、固定体である。これに対して、収納体32は、格納部31に対して移動する移動体であり、格納部31に対して出し入れ可能である。収納体32は、内部に、グローブや小物等の収納物を収納する収納部32aを有し、上方に、収納部32aと連続する開口部33を有している。この収納体32では、助手席に臨む前面34aが化粧面となっている。前面34aには、収納体32が格納部31に格納されているときに、収納部32a内を視認できるように光透過性の窓部38が設けられている。
【0054】
収納体32において前面34aに対し垂直な面であって相対向する両側部34bと、格納部31において先の両側部34bに対し平行な面であって相対向する両側部31aとには、格納部31に対する収納体32の移動をガイドするガイド機構35が設けられている。ガイド機構35は、収納体32の両側部34bに形成されたガイド突起36と、格納部31の両側部31aに形成されたガイド溝37とを備えている。ガイド溝37は、収納体32の移動範囲に合わせて若干湾曲した長孔によって形成されている。収納体32のガイド突起36は、ガイド溝37に係合され、ガイド溝37の範囲内で移動する。これにより、収納体32は、格納部31に格納された格納位置(図8図9)と開口部33を外部に臨ませた開放位置(図10図11)とに亘って移動する。
【0055】
収納体32の前面34aと反対側の背面34cにおいて、開口部33の近傍には、収納部32aに光を照射する発光ユニット21が設けられている。この発光ユニット21は、上記収納装置10に用いた発光ユニット21と同様な構成を有しており、発光体22と、ワイヤレス給電のための受電部23とを備えている。受電部23におけるループコイル23aは、受電側共振回路の一部を構成するものであり、例えば背面34cに対しほぼ平行な平面に設けられている。発光体22は、収納体32の背面34cから収納部32aに光を照射する。
【0056】
格納部31には、発光ユニット21に対してワイヤレス給電をする給電部24が設けられている。給電部24は、例えば、収納体32の出し入れがされる格納部31の挿脱口39の周囲に設けられるループコイル24a等を有している。ループコイル24aは、給電側共振回路の一部を構成する。給電側のループコイル24aは、例えば、挿脱口39の外周に沿って、大きな開口面積を有するように形成されている。給電部24は、直流電源である車載用バッテリ25を電源とし、直流共鳴方式で受電部23に対して給電する。なお、直流共鳴方式については、収納装置10の場合と同様なため詳細は省略する。
【0057】
図8及び図9に示すように、収納装置30では、収納体32が格納部31に格納されているとき、受電側のループコイル23aの設けられた収納体32の背面34cと、格納部31の挿脱口39の周囲に設けられたループコイル24aとが離れている。したがって、受電部23及び給電部24は給電効率の低い状態にあり、発光体22は、収納部32aに対し暗い第1照度で光を照射している。この状態は、図7中の領域Z2(漸減領域)で、中央値よりも大きい相対距離を利用することで得られる。したがって、ユーザは、この状態で、暗いながらも収納体32の前面34aの窓部38から収納部32aの収納物を目視確認できる。このとき、発光体22が照射した光は、窓部38を通じて漏れることによって車室の演出照明のように機能する。
【0058】
図10及び図11に示すように、収納体32が、格納部31から引き出され、開口部33が開放されたとき、収納体32の背面34cは、格納部31の挿脱口39の近傍に位置する。給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとが互いに近接し、相対距離が短くなる。また、ループコイル24aの中心軸線とループコイル23aの中心軸線とが互いにほぼ平行となり、両中心軸線の相対角度がほぼ0度となる。これにより、受電部23及び給電部24は給電効率の高い状態となるので、収納体32の背面34cに設けられた発光体22は、第1照度より高い第2照度で収納部32aに光を照射する。したがって、収納部32aは、収納体32が格納部31に格納されたときより明るくなり、ユーザは、収納部32aの収納物をしっかりと確認することができる。この状態は、図7中の領域Z1を利用することで得られる。
【0059】
収納体32が格納部31から引き出されるときには、受電部23と給電部24との相対距離が徐々に短くなり、また、相対角度も徐々に小さくなり、給電効率が徐々に上がる。したがって、発光体22は、収納体32が格納部31から引き出されるに連れて、第1照度から第2照度まで次第に明るくなる。また、収納体32が格納部31に格納されるときには、受電部23と給電部24との相対距離が徐々に長くなり、また、相対角度も徐々に大きくなり、給電効率が徐々に下がる。したがって、発光体22は、収納体32が格納部31に格納されるに連れて、第2照度から第1照度まで次第に暗くなる。この状態は、図7中の領域Z2(漸減領域)を利用することで得られる。このように、収納装置30では、収納体32の出し入れ動作に連動させて、発光体22の照度を変化せることで、発光体22を演出照明のように動作させることができる。
【0060】
以上のような第2実施形態の収納装置30は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(5)収納装置30は、格納部31から収納体32が引き出されるとき、収納体32の引き出される引き出し量に合わせて次第に明るくなり、収納体32が格納部31に格納されるとき、収納体32の格納される方向の移動量に合わせて次第に暗くなる。このように、収納装置30では、発光体22を、収納体32の出し入れの動作に連動させて照度を変えることで演出照明として機能させることができる。
【0061】
(6)移動体である収納体32は、固定体である格納部31に対して移動することから、発光体22に対して有線で給電することが困難である。収納装置30では、ワイヤレス給電で固定体である格納部31の給電部24から、移動体である収納体32の受電部23にワイヤレスで給電することで、有線の場合とは異なり、断線等の発生を抑制することができる。
【0062】
(7)ワイヤレス給電システムとして直流共鳴方式を採用している。したがって、上記(3)と同様に、Qi規格に準拠した電磁誘導方式よりも給電効率を高くすることができる。また、ループコイル24a,23aの配置の自由度を高くすることができる。
【0063】
(8)収納体32が格納部31に格納されている状態において、発光体22は、夜間等の車内が暗いとき、例えばヘッドライトの点灯に連動して、第1照度で点灯する。したがって、ユーザは、暗いながらも窓部38を介して収納部32aの状態を視認することができる。また、発光体22から第1照度で照射される光は、窓部38を通じて漏れることで車室の演出照明となる。更に、収納体32が格納部31から引き出されたときには、発光体22が明るくなるので、収納物をしっかりと視認することができるようになり、収納物の出し入れを容易に行うことができる。
【0064】
なお、上記第2実施形態の収納装置30は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・受電側のループコイル23aと発光体22とは、上記第1実施形態で説明した理由と同様の理由により、1つのユニットに設けられるのではなく、各別のユニットに設けられ、互いに離れた位置に設けられてもよい。特に、発光体22は、受電側共振回路からの配線を長くすれば、収納体32の何れの位置に設けられてもよい。
【0065】
・発光体22は、収納体32が格納部31に格納されたとき、完全に消灯されてもよい。この場合、窓部38は設けられなくてもよい。格納部31に収納体32が格納されたときに、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aの給電可能な範囲の外に位置すればよい。
【0066】
・ガイド機構35の構成は、一例であって、上述の構成に限定されるものではない。例えば、ガイド突起36を格納部31の両側部31aに形成し、ガイド溝37を収納体32の両側部34bに形成するようにしてもよい。また、収納体32は格納部31に対して直線的に引き出されるものであってもよい。
【0067】
・発光体22は、ヘッドライトに連動して点灯しなくてもよい。
(第3実施形態)
次に、図12図14を参照して、発光内装製品の第3実施形態となるホルダ装置50について説明する。図1図12、及び、図13に示すように、このホルダ装置50は、センターコンソール2において、例えばシフトレバー3に隣接して設けられている。このホルダ装置50は、有底筒状の収納対象物51と、収納対象物51を収納する収納ホルダ52とを備えている。収納対象物51は、収納ホルダ52に対して、持ち運びできるように無制限に移動可能な移動体である。これに対して、収納ホルダ52は、センターコンソール2に固定される固定体である。収納対象物51は、例えばマフィン型の灰皿であり、吸い殻を入れる有底筒状の筒状体51aと、筒状体51aの上面の開口部を開閉する蓋体51bとを備えている。
【0068】
収納ホルダ52は、筒状の収納対象物51を収納する収納凹部52aを備えている。収納凹部52aは、収納対象物51の底面側が嵌合されることで、収納対象物51を安定した姿勢で保持する。収納凹部52aは、ここでは、収納ホルダ52に2つ並んで設けられ、2つの収納凹部52aは、収納凹部52aの開口と対向する方向から見て8の字状を呈し、互いに繋がれた空間部である。
【0069】
収納対象物51の筒状体51aの側面及び底面には、周囲を明るくする発光ユニット53が設けられている。筒状体51aの側面には、発光ユニット53の一部を構成するLED、EL素子といった発光部としての第1発光体54が複数設けられ、筒状体51aの底面には、発光ユニット53の一部を構成する受電部55が設けられている。筒状体51aの側面の第1発光体54は、筒状体51aの周囲に光を照射する。受電部55は、筒状体51aの底面に対し平行な面に、受電側のループコイル55aを有している。ループコイル55aは、受電側の共振回路の一部を構成する。また、この共振回路には、第1発光体54と並列にコンデンサ55b(図14参照)が設けられている。
【0070】
収納ホルダ52には、収納対象物51に対してワイヤレス給電する給電部56が設けられている。給電部56は、給電側共振回路の一部を構成するループコイル56a等を有している。ループコイル56aは、例えば、収納対象物51が収納ホルダ52の収納凹部52aに嵌合されたとき、筒状体51aの底面に設けられた受電側のループコイル55aと対向するように、収納凹部52aの底面に対し平行な面に設けられている。ここでは、収納ホルダ52に、収納凹部52aが2つ並んで設けられているので、ループコイル56aは2つの収納凹部52aの連続した底面の外周部に沿って大きな開口面積を有するように形成されている。
【0071】
ここで採用されているワイヤレス給電システムは、上述の直流共鳴方式である。図14に示すように、受電部55は、第1発光体54に対して、受電側のループコイル55aとコンデンサ55bとが並列に接続され共振回路を構成している。なお、給電部56では、ループコイル56aとコンデンサ24bとが並列接続されている。コンデンサ55bは、ループコイル55aの受電した電力量の一部を蓄電する蓄電部としても機能し、給電部56から受電部55が給電不能な位置まで離れたときでも、一定期間、第1発光体54を発光させる。
【0072】
図12及び図13に示すように、収納ホルダ52において収納凹部52aの開口部52bの周囲には、第2発光体57が設けられている。第2発光体57も、EL素子やLEDで構成されており、車載用バッテリ25に接続されている。ただし、第2発光体57に対しては、ワイヤレス給電で電力が供給されるのではなく、上述した給電部56及び受電部55とは別系統で電力が供給される。第2発光体57は、収納凹部52aの開口部52bに光を照射することで、暗いときでも、開口部52bの位置が視認できるようにする。第2発光体57は、例えばヘッドライトの点灯に連動して点灯する。
【0073】
図12に示すように、収納ホルダ52の収納凹部52aに収納対象物51が収納されているとき、同収納対象物51の筒状体51aの底面に設けられた受電側のループコイル55aと、収納凹部52aの底面に設けられた給電側のループコイル56aとが近接した状態で対向する。したがって、受電部55及び給電部56は給電効率の高い状態となり、第1発光体54が発光する。この状態は、図7中の領域Z1を利用することで得られる。これと共に、第2発光体57も、収納凹部52aの開口部52bの周囲を明るくしている。したがって、ユーザは、収納ホルダ52に収納されている収納対象物51の位置を、暗いときであっても、視認することができる。
【0074】
図13に示すように、収納ホルダ52の収納凹部52aから取り出された収納対象物51の受電部55が、給電部56から給電不能な位置まで離間した状態では、その受電部55には、給電部56から電力が供給されなくなり、第1発光体54は消灯する。この状態は、図7において、相対距離がL2よりも長い領域で得られる。
【0075】
なお、このときには、収納ホルダ52の第2発光体57は点灯し続け、収納凹部52aの開口部52bの周囲を明るくし続ける。
収納対象物51が収納ホルダ52の収納凹部52aに嵌合されるときには、受電部55と給電部56との相対距離が徐々に短くなり、給電効率が徐々に上がる。したがって、第1発光体54は、収納ホルダ52に近づくに連れて次第に明るくなる。ユーザは、暗いところであっても、収納対象物51が収納ホルダ52に近づいていることを視認することができる。この状態は、受電部55が図7の領域Z2(漸減領域)で相対距離が短くなる側へ移動することで得られる。
【0076】
また、収納ホルダ52から収納対象物51が取り出されるときには、受電部55と給電部56との相対距離が徐々に長くなり、給電効率が徐々に下がる。したがって、仮に、受電部55に、蓄電部として機能するコンデンサ55bが設けられていないとすると、第1発光体54は、収納対象物51が収納ホルダ52から離れるに連れて暗くなり、最終的に消灯する。この状態は、受電部55が図7の領域Z2(漸減領域)で相対距離が長くなる側へ移動し、最後に相対距離がL2よりも長くなることで得られる。
【0077】
しかし、第3実施形態では、第1発光体54に対して、受電側のループコイル55aとコンデンサ55bとが並列に接続されていて、コンデンサ55bが、ループコイル55aの受電した電力量の一部を蓄電している。
【0078】
そのため、受電部55と給電部56との相対距離が給電不能な距離になっても、第1発光体54は、コンデンサ55bに蓄電された電力によって、所定期間(例えば十数秒程度)、点灯し続ける。収納対象物51は、灰皿であって、収納ホルダ52から離れた位置で使用されることも多い。収納対象物51の第1発光体54は、収納ホルダ52から離れても、コンデンサ55bの蓄電機能により暫くの間点灯し続ける。これにより、手元が明るくなり、収納対象物51は、灰皿として使いやすくなる。
【0079】
以上のように、このホルダ装置50では、図7の領域Z2(漸減領域)を積極的に利用し、収納対象物51の収納ホルダ52からの距離に応じて照度を変えることで、第1発光体54を演出照明のように動作させることができる。また、収納対象物51を収納凹部52aに戻すときには、第2発光体57が点灯しているので、第2発光体57の明かりを頼りに、収納対象物51を収納凹部52aに近づけることができる。
【0080】
以上のような第3実施形態のホルダ装置50は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(9)ホルダ装置50は、収納対象物51が収納ホルダ52に近づくと、受電部55と給電部56との相対距離が短くなることに合わせて次第に明るくなる。このように、ホルダ装置50では、第1発光体54を、収納ホルダ52と収納対象物51との距離に連動させて照度を変えることで、演出照明として機能させることができる。
【0081】
(10)ホルダ装置50では、ワイヤレス給電で、収納ホルダ52の給電部56から収納対象物51の受電部55に給電している。そのため、有線の場合とは異なり、電源コードの長さに移動距離が制限されることなく、収納対象物51を固定体である収納ホルダ52に対して、制限なく自由に移動させることができる。
【0082】
(11)ワイヤレス給電システムとして直流共鳴方式を採用している。そのため、上記(3)と同様に、電磁誘導方式よりも給電効率を高くすることができる。また、直流共鳴方式は、電磁誘導方式よりも給電部56と受電部55との相対距離について、第1発光体54を発光させることのできる範囲が広いため、ループコイル56a,55aの配置の自由度を高くすることができる。
【0083】
(12)収納対象物51の第1発光体54や収納ホルダ52の第2発光体57は、例えばヘッドライトの点灯に連動して点灯する。したがって、ユーザは、暗いながらも第1発光体54や第2発光体57の明かりを頼りに収納対象物51や収納ホルダ52の位置を視認することができる。収納ホルダ52から収納対象物51を取り出したときにも、収納対象物51の第1発光体54は、給電不能な距離まで離れても暫くの間点灯し続けるので、収納対象物51の操作性を向上することができる。
【0084】
なお、上記第3実施形態のホルダ装置50は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・収納凹部52aの開口部52bの周囲の第2発光体57に対しても、受電部を設けて、給電部56から直流共鳴方式で給電するようにしてもよい。
【0085】
・収納ホルダ52の収納凹部52aは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
・収納対象物51は、灰皿の他、飲み物を入れるカップであってもよい。
【0086】
・第2発光体57は、収納ホルダ52から割愛されてもよい。
・受電側のループコイル55aは、筒状体51aの側面に設けられてもよい。この場合、給電側のループコイル56aも、受電側のループコイル55aと対向する収納凹部52aの側面に設けられることが好ましい。
【0087】
・直流共鳴方式によるワイヤレス給電が可能な回路構成であれば、例えば、コンデンサ24b,55bは、ループコイル56a,55aに対して直列に接続されてもよいし、新たな抵抗素子がループコイル56a,55aに対して直列に接続されてもよい。
【0088】
(第4実施形態)
次に、図15及び図16を参照して、発光内装製品の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第3実施形態のホルダ装置50の変形例である。図15(a)及び(b)に示すように、第4実施形態では、収納ホルダ52の底面に対し平行な面に、給電部56の一部を構成するループコイル56aが設けられている。また、収納凹部52aの開口部52bの周囲には、第2発光体57に加え、発光部としての第3発光体61が設けられている。第2発光体57と第3発光体61は、開口部52bの周囲に近接して設けられ、透光性のカバーで覆われることで、1つの発光部として構成されている。第3発光体61も、EL素子やLEDで構成され、開口部52bに光を照射する。
【0089】
第3発光体61は、収納凹部52aの開口部52bの周囲に設けられた更なる受電部62から給電される。この受電部62では、受電側の共振回路の一部を構成するループコイル62aが、開口部52bの周囲又は近傍に設けられている。この共振回路には、第3発光体61と並列にコンデンサ62bが設けられている。この受電部62は、次に説明するように、収納凹部52aに収納された収納対象物51の受電部55を経由して収納ホルダ52の給電部56から給電される。
【0090】
図15(b)に示すように、この収納ホルダ52では、底面(給電部56のループコイル56aが配置された箇所)から上面近傍の受電部62までの距離(高さH1)が、直流共鳴方式のワイヤレス給電では給電不能な距離となっている。給電部56のループコイル56aは、収納ホルダ52の底面近傍の外周部に設けられている。これに対して、収納ホルダ52の底面(ループコイル56aが配置された箇所)から、収納対象物51の底面に設けられたループコイル55a、すなわち、収納対象物51を収納する収納凹部52aの底面52cまでの距離(高さH2)は、収納ホルダ52の高さ方向の中程の高さであり、給電部56から直流共鳴方式で給電可能な距離(高さ)である。
【0091】
収納凹部52aに収納対象物51が収納された状態では、収納対象物51の受電部55のループコイル55aは、収納ホルダ52の底面に位置する給電部56のループコイル56aから給電可能な距離離れた箇所に位置する。したがって、収納対象物51の受電部55には、収納ホルダ52の底面に位置する給電部56から給電される。更に、収納凹部52aに収納されている収納対象物51の受電部55と、収納ホルダ52の上面に設けられている受電部62との距離は、直流共鳴方式で給電可能な距離である。したがって、収納対象物51の受電部55は、中継器として機能し、給電部56からの電力を収納ホルダ52の上面側の受電部62に供給する。すなわち、受電部55と受電部62との間においても、時間的に変化する共鳴フィールドを形成し、給電側と受電側の共振回路を互いに共鳴させて、空間を隔てて電力を供給する。これにより、第3発光体61には、収納対象物51が収納凹部52aに収納されたときに限って、収納対象物51の受電部55で中継された電力が供給される。
【0092】
収納ホルダ52の収納凹部52aに収納対象物51が収納されているとき、収納対象物51の筒状体51aの底面に設けられた受電側のループコイル55aと、収納凹部52aの底面に設けられた給電側のループコイル56aとが近接した状態で対向する。したがって、受電部55及び給電部56は給電効率の高い状態となり、第1発光体54が発光する。この状態は、図7中の領域Z1を利用することで得られる。これと共に、第2発光体57も、収納凹部52aの開口部52bの周囲を明るくしている。したがって、ユーザは、収納ホルダ52に収納されている収納対象物51の位置を、暗いときであっても視認することができる。加えて、収納対象物51における受電部55の中継により、給電部56から受電部62に給電され、第3発光体61が点灯する。すなわち、収納凹部52aの開口部52bでは、第2発光体57及び第3発光体61がともに点灯する。この状態も、図7中の領域Z1を利用することで得られる。
【0093】
ここで、第2発光体57と第3発光体61とは、透光性のカバーで覆われ、1つの発光部として構成されている。
そのため、第2発光体57及び第3発光体61の各発光色が同じ色に設定されれば、収納凹部52aに収納対象物51が収納された状態では、収納凹部52aの開口部52bの周辺が収納対象物51の収納凹部52aへの収納前よりも高い照度で照らされる。
【0094】
また、第2発光体57及び第3発光体61の各発光色が異なる色に設定されれば、開口部52bの周辺は、収納対象物51が収納凹部52aに収納される前と後とで、異なる発光色で照らされる。例えば、第2発光体57の発光色が赤色であり、かつ第3発光体61の発光色が緑色である場合には、収納凹部52aの開口部52bは、赤色と緑色とが混色した黄色で照らされる。すなわち、収納対象物51が収納凹部52aに収納されることで、開口部52bの周辺の色が赤色から黄色に変化する。
【0095】
収納ホルダ52の収納凹部52aから取り出された収納対象物51の受電部55が、給電部56から給電不能な位置まで離間した状態では、上記第3実施形態と同様に、受電部55には、給電部56から電力が供給されなくなり、第1発光体54は消灯する。この状態は、図7において、相対距離がL2よりも長い領域で得られる。
【0096】
なお、このときには、収納ホルダ52の第2発光体57は、収納凹部52aの開口部52bの周囲を明るくし続ける。また、受電部55による電力供給の中継が行なわれなくなるため、第3発光体61は消灯する。
【0097】
ところで、収納対象物51が収納ホルダ52の収納凹部52aに嵌合されるときには、受電部55と給電部56との相対距離が徐々に短くなり、給電効率が徐々に上がる。したがって、第1発光体54の照度は、受電部55が給電部56に近づくに連れて高くなる。
【0098】
また、収納ホルダ52から収納対象物51が取り出されるときには、受電部55と給電部56との相対距離が徐々に長くなり、給電効率が徐々に下がる。したがって、仮に、受電部55に、蓄電部として機能するコンデンサ55bが設けられていないとすると、第1発光体54の照度は、収納対象物51が収納ホルダ52から離れるに連れて低くなる。第1発光体54は最終的には消灯する。
【0099】
しかし、第4実施形態でも第3実施形態と同様に、第1発光体54に対して、受電側のループコイル55aとコンデンサ55bとが並列に接続されていて、コンデンサ55bが、ループコイル55aの受電した電力量の一部を蓄電している。
【0100】
そのため、受電部55と給電部56との相対距離が給電不能な距離になっても、第1発光体54は、コンデンサ55bに蓄電された電力によって、所定期間(例えば十数秒程度)、点灯し続ける。
【0101】
また、第4実施形態では、第3発光体61に対して、受電側のループコイル62aとコンデンサ62bとが並列に接続されていて、コンデンサ62bが、ループコイル62aの受電した電力量の一部を蓄電している。
【0102】
そのため、収納ホルダ52から収納対象物51が取り出される途中で受電部55による電力供給の中継が行なわれなくなっても、第3発光体61は、コンデンサ62bに蓄電された電力によって、所定期間、点灯し続ける。
【0103】
以上のような第4実施形態のホルダ装置50は、上記(9)〜(12)に記載した効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(13)給電部56に対して給電不能の位置にある受電部62には、給電部56からの電力を受電部55によって中継して供給することができる。そのため、第3発光体61は、収納凹部52aに収納対象物51が収納されたときに点灯する。したがって、収納凹部52aでの収納対象物51の収納と第3発光体61の点灯とを連動させることができる。これにより、第3発光体61を、演出照明として機能させることができる。
【0104】
なお、上記第4実施形態のホルダ装置50は、第3実施形態の変形例に加え、更に、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・収納ホルダ52の開口部52bには、第3発光体61だけ設けることとし、第2発光体57を設けなくてもよい。
【0105】
・直流共鳴方式によるワイヤレス給電が可能な回路構成であれば、例えば、コンデンサ24b,55b,62bは、ループコイル56a,55a,62aに対して直列に接続されてもよい。また、新たな抵抗素子がループコイル56a,55a,62aに対して直列に接続されてもよい。
【0106】
・給電部56と、同給電部56から最も離れた受電部62との間には、電力の中継器として機能する受電部がいくつ存在してもよい。
(第5実施形態)
次に、図1及び図17を参照して、発光内装製品の第5実施形態となる空調装置の吹き出しレジスタ70について説明する。この吹き出しレジスタ70は、矩形状を呈した空調空気の吹出口71を構成し、インストゥルメントパネル1に取り付けられるベゼル72と、吹出口71に配設されるグリル73とを備えている。ベゼル72は、インストゥルメントパネル1に取り付けられることで固定体となる。吹出口71は、ベゼル72に2つ並んで設けられている。各吹出口71に設けられるグリル73は、風向を調整する複数のフィン74を備えている。複数のフィン74は、矩形薄板状であり、吹出口71の長辺に対し平行に設けられる。
【0107】
複数のフィン74は、互いに平行であり、中央に位置する1つのフィン74には、複数のフィン74の傾きを調整する風向調整用操作部75が設けられている。各フィン74は、両端部においてベゼル72に回動可能に支持されている。複数のフィン74は、更に互いに駆動連結されている。これにより、複数のフィン74は、風向調整用操作部75を上下方向へ回動操作することで、同方向に回動し、風向を調整することができる。このような風向調整用操作部75は、ベゼル72に対して移動する移動体となる。風向調整用操作部75は、各吹出口71のグリル73に設けられる。
【0108】
この風向調整用操作部75の矩形薄板状のハウジング内には発光ユニット76が配設されている。発光ユニット76では、発光部としての発光体77と受電部78とが配線基板に設けられている。発光体77は、光の照射方向が車室側となるように配線基板に実装されている。受電部78は、受電側共振回路の一部を構成するループコイル78aを備えている。このループコイル78aは、配線基板に設けられている。
【0109】
ベゼル72には、受電部78に対して給電する給電部79が設けられている。給電部79は、給電側共振回路の一部を構成するループコイル79aを備えている。ループコイル79aは、2つの吹出口71を囲むように設けられており、各グリル73に設けられた2つの受電部78に電力を直流共鳴方式で給電する。給電部79と受電部78とは、給電可能な相対距離の範囲内に位置している。
【0110】
以上のような吹き出しレジスタ70では、風向を調整するにあたって、図17中矢印で示すように風向調整用操作部75が上下左右の方向に移動される。すると、固定体であるベゼル72側の給電部79のループコイル79aと、移動体である風向調整用操作部75側の受電部78のループコイル78aとの相対距離及び相対角度が変化する。この状態は、図7の領域Z2(漸減領域)を利用することで得られる。これにより、給電部79から受電部78への給電効率が変化し、照度も変化する。このように、風向調整用操作部75は、暗い車室でも目立つため、ユーザは、風向調整用操作部75の位置を容易に視認することができる。すなわち、吹き出しレジスタ70では、発光体77を演出照明のように機能させることができる。
【0111】
以上のような第5実施形態の吹き出しレジスタ70は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(14)ベゼル72に取り付けられるフィン74は、薄板状であり、この薄板状のフィン74に設けられる風向調整用操作部75には、有線で給電することは困難である。この点、ここでは、ワイヤレス給電を採用し、更に直流共鳴方式で給電しているので、効率的に、固定体であるベゼル72に設けられた給電部79から、移動体である風向調整用操作部75に設けられた受電部78に対して給電することができる。また、電源コードが露出することもなく、電源コード等によって見栄えが悪くなることを抑制できる。また、断線の発生を抑制することができる。
【0112】
(15)風向調整用操作部75の操作方向によって、受電部78と給電部79との相対距離や相対角度が変わることで、照度が変わる。これにより、発光体77を演出照明のように機能させることができる。
【0113】
なお、上記第5実施形態の吹き出しレジスタ70は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・給電部79の一部を構成するループコイル79aは、ベゼル72に2つ並んだ吹出口71を囲むように1つ設けられたが、各吹出口71を囲むように2つ設けられてもよい。
【0114】
・各吹出口71の横には、空調空気の風量を調整する風量調整用操作部80が設けられている。この風量調整用操作部80は、上下方向に操作されることで、空調装置内の通気路の開放量を調整する。発光体77及び受電部78は、この風量調整用操作部80に設けられてもよい。この場合にも、風量調整用操作部80が上下方向に操作されることで、受電部78と給電部79との相対距離及び相対角度が変化する。これにより、発光体77の照度が変化する。なお、風量調整用操作部80は、左右方向に操作されるものであってもよい。
【0115】
(第6実施形態)
次に、図18を参照して、発光内装製品の第6実施形態となる空調装置の吹き出しレジスタ90について説明する。この吹き出しレジスタ90は、円形状を呈した空調空気の吹出口91を有し、かつインストゥルメントパネル1に取り付けられるベゼル92と、吹出口91に取り付けられるレジスタ93とを備えている。ベゼル92は、インストゥルメントパネル1に取り付けられることで固定体となる。吹出口91に設けられるレジスタ93は、吹出口91に設けられる十字状の操作部であり、上下左右に回動され、更に、吹出口91の周方向に回転されることで、空調空気の流路内に配設されるフィンの傾きを調整する。
【0116】
このレジスタ93において、十字の交差点である中心部には、発光ユニット97が内蔵されている。発光ユニット97では、発光部としての発光体94と受電部95とが配線基板95bに設けられている。発光体94は、照射方向が車室側となるように配線基板95bに実装されている。受電部95は、受電側共振回路の一部を構成するループコイル95aを備えている。このループコイル95aは、配線基板95bに設けられている。
【0117】
ベゼル92には、受電部95に対して給電する給電部96が設けられている。給電部96は、給電側共振回路の一部を構成するループコイル96aを備えている。ループコイル96aは、円形状を呈する吹出口91を囲むように設けられており、レジスタ93に設けられた受電部95に対し直流共鳴方式で給電する。給電部96と受電部95とは、給電可能な相対距離の範囲内に位置している。
【0118】
以上のような吹き出しレジスタ90では、風向を調整するにあたって、レジスタ93が上下左右に回動され、更に吹出口91の周方向に回転される。すると、固定体であるベゼル92側の給電部96のループコイル96aと、移動体であるレジスタ93側の受電部95のループコイル95aとの相対角度や相対距離が変化する。これにより、給電部96から受電部95への給電効率が変化し、照度も変化する。この状態は、図7の領域Z2(漸減領域)を利用することで得られる。このように、レジスタ93は、暗い車室でも目立つため、ユーザは、レジスタ93の位置を容易に視認することができる。すなわち、吹き出しレジスタ90では、発光体94を演出照明のように機能させることができる。
【0119】
以上のような第6実施形態の吹き出しレジスタ90は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(16)ベゼル92に取り付けられるレジスタ93は、回転体であり、発光体94に有線で給電することは困難である。この点、ここでは、ワイヤレス給電を採用し、更に直流共鳴方式で給電しているので、効率的に、給電部96から受電部95に給電することができる。また、電源コードが露出することもなく、電源コード等によって見栄えが悪くなることを抑制できる。また、断線の発生を抑制することができる。
【0120】
(17)レジスタ93は、上下左右に回動し、更に吹出口91の周方向に回転することによって、受電部95と給電部96との相対角度や相対距離が変わることで、照度が変わる。これにより、発光体94を演出照明のように機能させることができる。
【0121】
なお、上記第6実施形態の吹き出しレジスタ90は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・ベゼル92に設けられる給電部96のループコイル96aは、ベゼル92と連結されるベース98に設けられてもよいし、ベゼル92とベース98の両方に設けられてもよい。
【0122】
(第7実施形態)
次に、図19を参照して、上述した第1実施形態〜第6実施形態で用いられた受電部を備えた発光ユニット101の具体的構成について説明する。図19(a)及び(b)に示すように、第7実施形態の発光ユニット101は、リジット又はフレキシブル配線基板102を備えている。配線基板102の一方の面には、発光部としての発光体103と、受電部を構成する電子部品104とが実装されている。また、配線基板102の他方の面には、ループコイル105がパターニングされている。そして、ループコイル105の端部は、スルーホール(図示略)に挿通されて、配線基板102の一方の面に形成された電子部品104や発光体103と電気的に接続されている。この例では、ループコイル105が配線基板に形成されるので、量産化に好適である。
【0123】
(第8実施形態)
また、図20(a)及び(b)に示すように、第8実施形態の発光ユニット106は、配線基板102を備えている。配線基板102の一方の面には、発光体103と受電部を構成する電子部品104とが実装されている。また、配線基板102の他方の面には、ループコイル107が設けられている。ループコイル107は、銅版をプレスして形成されたもので、配線基板102の他方の面に貼り付けられる。ループコイル107の端部は、配線基板102に形成されたスルーホール108に挿通され、配線基板102の一方の面に形成され、かつ発光体103や電子部品104に電気的に接続された配線パターン109に対し電気的に接続される。
【0124】
なお、上記第7実施形態及び第8実施形態の発光ユニット101,106は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第7実施形態及び第8実施形態において、配線基板102の同じ面に、発光体103及び電子部品104と、ループコイル105,107とが設けられてもよい。
【0125】
・第7実施形態のループコイル105や第8実施形態のループコイル107は、配線基板102に設けられなくてもよい。すなわち、ループコイル105,107は、銅線やワイヤ細線をループ状に巻回することで構成され、他の部品に固定されてもよい。
【0126】
(第9実施形態)
図21は、第5実施形態として図17に示した吹き出しレジスタ70の発光ユニット76に用いた配線基板を説明する図である。図21(a)に示すように、風向調整用操作部75は、薄板状のフィン74に合わせて、矩形薄板状に形成されたハウジング110を備えている。このハウジング110の内部には、配線基板111が配設されている。図21(b)に示すように、配線基板111の一方の面には、受電部78を構成する電子部品104が実装されている。なお、ループコイルは、配線基板111の他方の面に設けられている。また、配線基板111の端部には、発光体77が実装されている。この発光体77は、光の出射面が配線基板111の一方の面に対し垂直な端面となっており、出射方向が配線基板111の一方の面に対し平行な方向となっている。このように構成された配線基板111は、発光体77の車室側の先端面から光が照射されるように矩形薄板状のハウジング110に配設される。
【0127】
(第10実施形態)
図22は、第6実施形態として図18に示した吹き出しレジスタ90の発光ユニット97に用いた配線基板を説明する図である。図22(a)に示すように、ベゼル92に対して回転するレジスタ93において、十字の交差点である中心部には、発光ユニット97が設けられている。発光ユニット97の内部には、配線基板112が配設されている。図22(b)に示すように、配線基板112の一方の面には、受電部95を構成する電子部品104が実装されている。なお、ループコイルは、配線基板112の他方の面に設けられている。また、配線基板112の一方の面には、更に発光体94が実装されている。この発光体94では、光の出射面が配線基板112の一方の面に対し平行であり、出射方向が一方の面に対して垂直な方向となっている。このように構成された配線基板112は、車室側に光が照射されるようにレジスタ93の十字の交差点である中心部に配設される。
【0128】
(第11実施形態)
次に、発光内装製品を収納装置に具体化した第11実施形態について、図23図26を参照し、第1実施形態との相違を中心に説明する。
【0129】
図23及び図24に示すように、第11実施形態では、収納装置10における蓋体13の大部分が、光透過性を有する板状の基材13aによって構成されている。基材13aの乗員側の面には、装飾部材としてエンブレム13bが取付けられている。エンブレム13bは、光透過性を有しないか、又は有していても僅かに有しているに過ぎない。蓋体13であってエンブレム13bの後方(図24の左方)には発光ユニット21が設けられている。この発光ユニット21は、第1実施形態と同様に、LED、EL素子等からなる発光体22と、ワイヤレス給電のための受電部23とを備えている。受電部23におけるループコイル23aは、受電側の共振回路の一部を構成するものであり(図6参照)、例えば基材13aに対し平行に配置されている。発光体22は、基材13a及びエンブレム13bに向けて光を照射することで、基材13aのうちエンブレム13bの周囲を明るくする。
【0130】
収納体11の収納部11aの底部には、小物等の収納物を収納するトレイ26が載置されている。トレイ26は、収納部11aから独立して形成されており、開口部12を通じ収納部11aに対し出し入れ可能である。トレイ26の前部(図24の右部)には、後方に向けて光を照射することで、同トレイ26を照らす発光ユニット53が設けられている。この発光ユニット53は、第3実施形態と同様に、LED、EL素子等からなる第1発光体54と、ワイヤレス給電のための受電部55とを備えている。受電部55におけるループコイル55aは、受電側の共振回路の一部を構成するものであり、この共振回路には、第1発光体54と並列にコンデンサ55bが設けられている(図14参照)。コンデンサ55bは、ループコイル55aの受電した電力量の一部を蓄電する蓄電部としても機能する。
【0131】
収納装置10における収納体11には、発光ユニット21,53に対してワイヤレス給電をする給電部24が設けられている。ループコイル24aは、給電部24において給電側の共振回路の一部を構成するものであり(図6参照)、トレイ26の出し入れがされる開口部12の周囲に設けられている。給電部24は、直流電源である車載用バッテリ25を電源とし、直流共鳴方式で受電部23,55に対して給電する。
【0132】
上記収納装置10では、収納体11が固定体を構成し、蓋体13及びトレイ26が移動体を構成している。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0133】
次に、上記のように構成された第11実施形態の作用について説明する。
図23及び図24は、トレイ26の全体が収納体11の収納部11aに収容され、蓋体13が、収納体11の天板14に対してほぼ垂直にされた状態を示している。収納体11の開口部12は、蓋体13によって閉塞されている。
【0134】
給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとは互いに近接し、相対距離が短くなっている。また、ループコイル24aの中心軸線と、ループコイル23aの中心軸線とが互いにほぼ平行となり、相対角度がほぼ0度となっている。受電部23及び給電部24は給電効率の高い状態となっている。
【0135】
発光体22は、基材13a及びエンブレム13bに向けて光を照射する。照射された光は、基材13aを透過するが、エンブレム13bをほとんど透過しない。蓋体13では、基材13aのうちエンブレム13bの周囲の部分が明るくなる。そのため、ユーザには、エンブレム13bが浮遊しているように見える。
【0136】
また、このときには、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル55aとは互いに近接し、相対距離が短くなっている。受電部55及び給電部24は給電効率の高い状態となっている。
【0137】
トレイ26の前部の第1発光体54は後方へ向けて光を照射する。この光により、トレイ26及びその周囲が明るくされる。
図25及び図26は、蓋体13が、天板14の上側で、その天板14に対しほぼ平行にされ、収納体11の開口部12が開放された状態を示している。
【0138】
給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとの相対距離は、上記開口部12の閉塞時よりも長く、給電部24から受電部23への給電可能な長さよりも長くなっている。また、ループコイル24aの中心軸線と、ループコイル23aの中心軸線とが互いにほぼ直交し、相対角度がほぼ90度となっている。相対角度は、上記開口部12の閉塞時よりも大きく、給電部24から受電部23への給電可能な角度よりも大きくなっている。受電部23には、給電部24から電力が供給されなくなり、発光体22からの光の照射が停止(消灯)される。
【0139】
また、トレイ26の全体が収納部11aに収容され続ける限り、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル55aとは互いに近接し、相対距離が短い。受電部55及び給電部24は、給電効率の高い状態に維持される。
【0140】
第1発光体54から後方へ向けて光が照射される。この光により、トレイ26及びその周囲が明るくされる。したがって、ユーザには、開放された開口部12を通じ、トレイ26に収容された小物類等の収納物や、収納部11aの内部が見える。
【0141】
また、開口部12が開放されることで、トレイ26を、開口部12を通じ収納部11aから引き出すことが可能となる。
ただし、トレイ26が収納部11aから引き出されると、それに伴い、受電側のループコイル55aが給電側のループコイル24aから離間し、相対距離が長くなる。
【0142】
給電側のループコイル24aと受電側のループコイル55aとの相対距離が、給電部24から受電部55への給電が不能な長さになるまで、トレイ26が収納部11aから引き出されると、受電部55には、給電部24から電力が供給されなくなる。
【0143】
しかし、給電部24から受電部55への電力供給が停止されてから所定期間(例えば十数秒程度)が経過するまでは、第1発光体54は、コンデンサ55b(図14参照)に蓄電された電力によって点灯し続ける。第1発光体54から後方へ向けて照射される光により、トレイ26及びその周囲が明るくされる。したがって、トレイ26が収納部11aから引き出されても、ユーザには、トレイ26に収容された小物類等の収納物が見える。
【0144】
上記第11実施形態の収納装置10によれば、次の効果が得られる。
(18)収納体11を固定体とし、収納体11の開口部12を開閉する蓋体13を移動体とした収納装置10にあって、蓋体13として、光透過性を有する基材13aと、装飾部材(エンブレム13b)とを備えるものを採用する。給電部24を収納体11に設け、受電部23と発光部(発光体22)とを蓋体13に設ける。そして、蓋体13が開口部12を閉塞しているときには、発光部(発光体22)から基材13a及び装飾部材(エンブレム13b)に光を照射し、蓋体13が開口部12を開放しているときには、光の照射を停止させている。
【0145】
そのため、蓋体13の開閉動作に連動させて、装飾部材(エンブレム13b)が浮遊しているように見える照明を演出したり、その照明を停止したりして、演出照明の効果を高めることができる。
【0146】
(19)蓋体13によって開閉される開口部12を有する収納体11を固定体とし、収納体11に対し出し入れ可能に収納されるトレイ26を移動体とした収納装置10にあって、給電部24を収納体11に設け、受電部55と発光部(第1発光体54)とをトレイ26に設ける。そして、トレイ26が収納体11の収納部11aに収納されているときには、発光部(第1発光体54)から光を照射し、トレイ26が開口部12から引き出されることを通じて、受電部55と給電部24との距離を長くして光の照射を停止させている。
【0147】
そのため、開口部12を閉塞している蓋体13が、同開口部12を開放させる位置まで移動させられたとき、トレイ26や収納部11a内を明るくし、視認しやすくすることができる。収納部11aに対する収納物の出し入れを容易に行うことができるようになる。
【0148】
また、トレイ26の引出し操作に連動させて、トレイ26やその周辺部分を明るくする照明を演出したり、その照明を停止したりして、演出照明の効果を高めることができる。
(20)移動体である蓋体13は、固定体である収納体11に対して移動することから、発光体22に対して有線で給電することが困難である。また、移動体であるトレイ26は固定体である収納体11に対して移動することから、第1発光体54に対して有線で給電することが困難である。
【0149】
この点、収納装置10では、ワイヤレス給電により、収納体11の給電部24から、蓋体13の受電部23とトレイ26の受電部55とに給電するようにしている。
そのため、電源と発光体22との結線が不要となり、電源と第1発光体54との結線が不要となる。有線の場合とは異なり、断線等の発生を抑制することができる。
【0150】
特に、トレイ26では、ワイヤレス給電が採用されているので、有線の場合とは異なり、電源コードの長さに移動距離が制限されることがない。トレイ26は、収納体11に対して、制限なく自由に移動させることができる。
【0151】
更に、蓋体13の受電部23に対する給電と、トレイ26の受電部55に対する給電とを共通の給電部24によって行なっているため、別々の給電部によって行なう場合に比べ、部品点数が少なくてすむ。
【0152】
(21)受電部55における受電側の共振回路では、コンデンサ55bを第1発光体54に対し並列に接続している(図14)。そして、このコンデンサ55bを、ループコイル55aの受電した電力量の一部を蓄電する蓄電部としても機能させている。
【0153】
そのため、移動体であるトレイ26が収納体11から引き出されて、給電部24から受電部55が給電不能な位置まで離れたときでも、一定期間、第1発光体54を発光させ続けることができる。
【0154】
トレイ26や、そのトレイ26に収納された小物等の収納物の位置を視認しやすくすることができる。また、トレイ26を把持した手元が明るくなり、トレイ26の移動がしやすくなる。更に、開口部12を通じてトレイ26を収納体11の収納部11aに収容する(戻す)操作がしやすくなる。
【0155】
(22)ワイヤレス給電システムとして直流共鳴方式を採用している。
そのため、上記(3)と同様に、電磁誘導方式よりも給電効率を高くすることができる。また、ループコイル24a,23aの配置の自由度を高くすることができる。更に、ループコイル24a,55aの配置の自由度を高くすることができる。
【0156】
なお、上記第11実施形態の収納装置10は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・装飾部材として、蓋体13を装飾するものであることを条件に、エンブレム13bとは異なるものが用いられてもよい。
【0157】
・装飾部材(エンブレム13b)が光透過性を有する材料によって形成されてもよい。
・蓋体13が開口部12を閉塞する位置と、開放する位置との間で回動される際には、その回動に伴い受電部23と給電部24との相対距離や相対角度が徐々に変化し、給電効率が徐々に変化する。そのため、この給電効率の変化を利用することで、蓋体13の回動に伴い発光体22の照度を徐々に変化させるようにしてもよい。
【0158】
・トレイ26が収納部11aから引き出される際には、そのトレイ26の移動に伴い受電部55と給電部24との相対距離が徐々に変化し、給電効率が徐々に変化する。そのため、この給電効率の変化を利用することで、トレイ26の引出し(スライド移動)に伴い第1発光体54の照度を徐々に変化させるようにしてもよい。
【0159】
・発光ユニット21における受電側のループコイル23aと発光体22とは、上記第1実施形態で説明した理由と同様の理由により、各別のユニットに設けられて、互いに離れた位置に配置されてもよい。特に、発光体22は、受電側共振回路からの配線を長くすれば、蓋体13の何れの位置に設けられてもよい。
【0160】
発光ユニット53における受電側のループコイル55aと第1発光体54とについても、上記と同様に、各別のユニットに設けられて、互いに離れた位置に配置されてもよい。
(第12実施形態)
次に、発光内装製品をホルダ装置に具体化した第12実施形態について、図27図32を参照して説明する。
【0161】
図27及び図28に示すように、ホルダ装置120は、固定体としてのケース121と、移動体としての可動保持部材135とを備えている。
ケース121は、四角板状をなす載置部122と、その載置部122の周縁部から下方へ延びる4つの壁部とを備えている。載置部122は、複数種類の保持対象物141〜143が種類毎に異なる姿勢で載置される箇所である。
【0162】
上記ケース121の各部を特定するために、ここでは、図28の左右方向を前後方向といい、同図28において紙面に直交する方向を幅方向というものとする。また、4つの壁部を互いに区別するために、前後方向に相対向するものの一方を前壁部123といい、他方を後壁部124といい、幅方向に相対向する2つの壁部を側壁部125というものとする。
【0163】
ケース121において、載置部122、前壁部123、後壁部124及び一対の側壁部125によって囲まれた空間は、格納部126を構成している。
載置部122において、後壁部124に接近した箇所には、幅方向に延びる細長い貫通孔127が形成されている。貫通孔127の幅方向における両端部は、側壁部125に接近した箇所に位置している。そして、貫通孔127により、格納部126とケース121の外部とが連通されている。
【0164】
載置部122において、貫通孔127から前方(図28の右方)へ離れた箇所には、幅方向に延びる凹部128が形成されている。凹部128の幅方向の寸法は、上記貫通孔127の同方向の寸法よりも短く設定されている。これに伴い、凹部128の幅方向における各端部と、最寄りの側壁部125との間隔は、貫通孔127の同方向における各端部と最寄りの側壁部125との間隔よりも大きくなっている。
【0165】
凹部128内の上部には蓋部129が配置されている。蓋部129の後部(図28の左部)であって、幅方向における両端部には、それぞれ支軸131が設けられている。蓋部129は、両支軸131より、凹部128の内壁部に支持されており、凹部128を閉塞する閉位置(図28)と、前側ほど低くなるように傾斜した状態となって凹部128を開放する開位置(図30)との間で傾動可能である。
【0166】
一方、可動保持部材135は、一対の腕部136と保持本体部138とを備えている。両腕部136は、長尺状をなし、格納部126において互いに幅方向に離間した箇所に配置されている。より詳しくは、各腕部136は、側壁部125と凹部128との間に配置されている。各腕部136は、その一方の端部に設けられた軸部137により、最寄りの側壁部125の上部であって前後方向のほぼ中央部に対し傾動可能に支持されている。
【0167】
保持本体部138は、上記幅方向に延びる円筒の一部をその円筒の軸線に沿って切り出したようなアーチ状に形成されている。保持本体部138の側面視は、上記腕部136の軸部137を中心とし、かつ軸部137と貫通孔127との間隔を半径とする円に沿った円弧状をなしている。保持本体部138は、上記貫通孔127に挿通されており、自身の周方向に沿って移動可能である。
【0168】
保持本体部138は、その周方向における一方の端部138aであって、側壁部125に接近した箇所において、上記各腕部136の軸部137とは反対側の端部に連結されている。保持本体部138の周方向における他方の端部138bは、常にケース121の外部(載置部122よりも上方)に露出している。保持本体部138は、両腕部136の軸部137を支点とした傾動に伴い、その軸部137の周りで回動する。
【0169】
保持本体部138には、その厚み方向に貫通する保持孔139が形成されている。ここでは、一対の保持孔139が幅方向に並べられた状態で設けられている(図31参照)。これらの保持孔139は、ケース121の載置部122上に載置された飲料容器等の保持対象物143を起立状態に保持する際に、その保持対象物143が挿通される孔である。
【0170】
ホルダ装置120には、上記のように軸部137を支点として回動する可動保持部材135を、没入位置、中間位置及び突出位置といった3つの位置に係止する係止機構(図示略)が設けられている。
【0171】
没入位置は、図27及び図28に示すように、保持本体部138の大部分がケース121の格納部126に格納される位置である。没入位置では、保持本体部138の端部138bのみがケース121の外部、すなわち、載置部122よりも上方に露出している。両腕部136は、軸部137よりも前方において、前側ほど低くなるように傾斜した状態となる。
【0172】
中間位置は、図29及び図30に示すように、端部138aを含む保持本体部138の一部がケース121の格納部126に格納され、端部138bを含む残部がケース121から露出する位置である。両腕部136は、鉛直状態になる。
【0173】
突出位置は、図31及び図32に示すように、保持本体部138の大部分がケース121から露出する位置である。両腕部136は、格納部126内でほぼ水平状態になる。保持本体部138における保持孔139の中心軸線は、ほぼ鉛直状態となる。
【0174】
保持本体部138の上記端部138bには、第1実施形態で説明したものと同様の構成を有する発光ユニット21が設けられている。すなわち、発光ユニット21は、LED、EL素子等からなる発光体22と、ワイヤレス給電のための受電部23とを備えている。受電部23におけるループコイル23aは、受電側の共振回路の一部を構成するものである(図6参照)。発光体22は、光を照射することで、保持本体部138の上記端部138bの周囲を明るくする。
【0175】
ケース121の上部、例えば載置部122の下面には、上記発光ユニット21に対してワイヤレス給電をする給電部24が設けられている。給電部24は、第1実施形態で説明したものと同様の構成を有している。すなわち、ループコイル24aは、給電部24において給電側の共振回路の一部を構成するものであり(図6参照)、可動保持部材135が突出位置に係止されたとき、発光ユニット21に最も接近する箇所に設けられている。給電部24は、直流電源である車載用バッテリ25を電源とし、直流共鳴方式で受電部23に対して給電する。
【0176】
上記のようにして、第12実施形態のホルダ装置120が構成されている。次に、このホルダ装置120の作用について説明する。
図27及び図28に示すように、可動保持部材135が没入位置に係止されているときには、保持本体部138の端部138bのみが載置部122よりも上方に露出している。蓋部129は閉位置にあり、凹部128は蓋部129によって閉塞されている。
【0177】
このときには、載置部122では、貫通孔127よりも前方部分に可動保持部材135が存在しない。そのため、この載置部122に、タブレット型のコンピュータ等の保持対象物141を載置することが可能である。可動保持部材135において、載置部122から露出する端部138bは、ストッパとして機能し、保持対象物141に接触することで、その保持対象物141がそれ以上後方へ動くのを規制する。
【0178】
また、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとの相対距離は、可動保持部材135が突出位置(図31図32参照)に係止されているときよりも長く、給電部24から受電部23への給電可能な長さよりも長くなっている。また、ループコイル24aの中心軸線と、ループコイル23aの中心軸線とのなす角度が、可動保持部材135が突出位置(図31図32参照)に係止されているときよりも大きく、給電部24から受電部23への給電可能な角度よりも大きくなっている。受電部23には、給電部24から電力が供給されず、発光体22から光が照射されない。
【0179】
図29及び図30に示すように、可動保持部材135が中間位置に係止されているときには、保持本体部138の端部138bを含む一部がケース121から露出している。
このときには、保持本体部138の端部138bが凹部128よりも後方で、その凹部128よりも上方に位置する。そのため、スマートフォン、携帯電話機等の平板状の保持対象物142の下端部を凹部128に挿入して、同保持対象物142を保持本体部138の端部138bに凭れさせることが可能である。この際、保持対象物142の重量を受けた蓋部129が開位置に傾動することで、凹部128が開放され、保持対象物142の凹部128への挿入が可能となる。そして、保持対象物142の下端部が凹部128に挿入された状態で同保持対象物142が保持本体部138の端部138bに凭れさせられることで、その保持対象物142は傾斜した姿勢に保持される。
【0180】
また、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとの相対距離は、依然として給電部24から受電部23への給電可能な長さよりも長くなっている。また、ループコイル24aの中心軸線と、ループコイル23aの中心軸線とのなす角度は、依然として給電部24から受電部23への給電可能な角度よりも大きくなっている。受電部23には、給電部24から電力が供給されず、発光体22から光が照射されない。
【0181】
図31及び図32に示すように、可動保持部材135が突出位置に係止されているときには、保持本体部138の大部分がケース121から露出している。
このときには、保持本体部138の各保持孔139が載置部122から上方へ離れた箇所に位置し、しかも各保持孔139の中心軸線がほぼ鉛直状態となる。そのため、ペットボトル、カップ等の飲料容器からなる保持対象物143を保持孔139に対し上方から挿通し、載置部122上に載置することが可能となる。各保持孔139の内壁面は、保持対象物143が前後方向や幅方向へ動くのを規制する。各保持対象物143は、載置部122上で起立した状態に保持される。
【0182】
なお、このときには、蓋部129が水平状態となり、凹部128が蓋部129によって閉塞された状態となる。
また、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aに近接し、両ループコイル23a,24aの相対距離が短くなる。また、ループコイル24aの中心軸線と、ループコイル23aの中心軸線とが互いにほぼ平行となり、両ループコイル23a,24aの相対角度がほぼ0度となる。受電部23及び給電部24は給電効率の高い状態となる。
【0183】
発光体22は光を照射する。照射された光により、保持本体部138の端部138b及びその周辺部分が明るくされる。また、光の一部は、上記のように起立状態に保持された保持対象物143に照射される。ユーザには、明るくされた保持本体部138の端部138bや保持対象物143が見える。
【0184】
上記第12実施形態のホルダ装置120によれば、上記(3)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(23)第12実施形態は、ケース121を固定体とし、可動保持部材135を移動体としたホルダ装置120を対象とする。ケース121には、複数種類の保持対象物141〜143が種類毎に異なる姿勢で載置される載置部122を設ける。可動保持部材135をケース121の載置部122から出没させ、載置部122に載置された保持対象物142,143を可動保持部材135によって種類毎の姿勢に保持する。そして、可動保持部材135がケース121の載置部122から最大量突出した突出位置(図31図32)にあるときには、発光部(発光体22)から光を照射させる。可動保持部材135が、没入位置(図27図28)及び中間位置(図29図30)にあるときには、発光部(発光体22)からの光の照射を停止させている。すなわち、突出位置にある可動保持部材135をケース121内に没入させることを通じて受電部23と給電部24との距離及び角度を変化させることで、照度を、可動保持部材135が突出位置にあるときとは異なる照度に変化させるようにしている。
【0185】
そのため、可動保持部材135のケース121に対する出没動作に連動させて、可動保持部材135の端部138bや保持対象物143(飲料容器)を明るくする照明を演出したり、その照明を停止したりして、演出照明の効果を高めることができる。
【0186】
(24)可動保持部材135が没入位置(図27図28)にあるときには、その可動保持部材135の大部分をケース121の格納部126に格納するようにしている。
そのため、ケース121の上方に広いスペースを確保し、載置部122上にタブレット型のコンピュータ等の保持対象物141を安定した状態で載置することができる。
【0187】
(25)可動保持部材135が没入位置(図27図28)にあるときには、保持本体部138の端部138bのみをケース121から露出させている。
そのため、載置部122に載置されたタブレット型のコンピュータ等の保持対象物141が過度に後方へ動くのを可動保持部材135によって規制することができる。
【0188】
(26)ケース121の載置部122に、幅方向に延びる凹部128を設ける。可動保持部材135が中間位置(図29図30)にあるときには、保持本体部138の端部138bを凹部128よりも後方で、その凹部128よりも上方に位置させるようにしている。
【0189】
そのため、スマートフォン、携帯電話機等の保持対象物142の下端部を凹部128に挿入して、その保持対象物142を保持本体部138の端部138bに凭れさせることで、同保持対象物142を傾斜させた状態に保持することができる。
【0190】
(27)可動保持部材135が突出位置(図31図32)にあるときには、各保持孔139を載置部122の上方に位置させる。また、各保持孔139を、その保持孔139の中心軸線が上下方向へ延びる姿勢にしている。
【0191】
そのため、飲料容器等の保持対象物143を保持孔139に挿通させた状態で載置部122上に載置させることで、同保持対象物143を起立状態に保持することができる。
(28)移動体である可動保持部材135が、固定体であるケース121に対して移動することから、発光体22に対して有線で給電することが困難である。
【0192】
この点、ホルダ装置120では、ワイヤレス給電により、ケース121の載置部122から可動保持部材135の受電部23に給電するようにしている。
そのため、電源と発光体22との結線が不要となる。有線の場合とは異なり、断線等の発生を抑制することができる。
【0193】
なお、上記第12実施形態のホルダ装置120は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・可動保持部材135がケース121に対し出没する際には、その出没動作に伴い受電部23と給電部24との相対距離や相対角度が徐々に変化し、給電効率が徐々に変化する。そのため、この給電効率の変化を利用することで、可動保持部材135の出没動作に伴い発光体22の照度を徐々に変化させるようにしてもよい。
【0194】
・受電側のループコイル23aと発光体22とは、1つのユニットに設けられるのではなく、各別のユニットに設けられて、互いに離れた位置に配置されてもよい。特に、発光体22は、受電側共振回路からの配線を長くすれば、可動保持部材135の何れの位置に設けられてもよい。
【0195】
(第13実施形態)
次に、発光内装製品を収納装置に具体化した第13実施形態について、図33及び図34を参照して説明する。
【0196】
この収納装置150は、固定体としてのコンソールボックス151と、移動体としての複数種類の収納対象物155とを備えている。
コンソールボックス151は前後方向(図33のほぼ左右方向、図34において紙面に直交する方向)に細長い形状をなしており、その長さ方向の一部には収納部152が設けられている。収納部152は、上面が開放された凹部によって構成されており、ここに各収納対象物155が収納される。この収納部152もまた前後方向に延びる形状をなしている。
【0197】
収納部152において、幅方向(図34の左右方向)に相対向する一対の側壁面153の各上部には、前後方向に直線状に延びるガイド部として、ガイド溝154が形成されている。両ガイド溝154の前端(図33の右端)は、コンソールボックス151の前面151aまで延びている。
【0198】
複数の収納対象物155は、例えば、カップホルダ、灰皿、携帯電話機用ホルダ等からなる。各収納対象物155の外周面の上端部であって、その収納対象物155の中心軸線を挟んで相対向する2箇所には、被ガイド部としてガイド突起156が形成されている。そして、両ガイド突起156が上記ガイド溝154に対し前後方向ヘスライド可能に係合されている。両ガイド突起156は、両ガイド溝154に対し、その前端の開口部154aを通じて取り外し可能であり、また取付け(係合)可能である。したがって、収納部152に収納されていた収納対象物155の両ガイド突起156を両ガイド溝154から取り外し、異なる種類の収納対象物155の両ガイド突起156を両ガイド溝154に係合させることで、収納部152に収納される収納対象物155を交換可能である。
【0199】
なお、コンソールボックス151の前部には、可動ストッパ(図示略)が設けられている。可動ストッパは、これが操作されないときにはガイド溝154の前部に位置して、ガイド溝154に係合しているガイド突起156がそれ以上前方へ移動するのを規制する。また、可動ストッパは、これが操作されたときには、ガイド溝154から後退して、ガイド溝154に係合しているガイド突起156が前方へ移動するのを許容する。
【0200】
収納対象物155の底部には、第1実施形態で説明したものと同様の構成を有する発光ユニット21が設けられている。すなわち、図6及び図34に示すように、発光ユニット21は、LED、EL素子等からなる発光体22と、ワイヤレス給電のための受電部23とを備えている。受電部23におけるループコイル23aは、受電側の共振回路の一部を構成するものである。発光体22は、光を照射することで、収納対象物155の少なくとも底部を明るくする。
【0201】
コンソールボックス151の底部であって、収納部152の下方には、発光ユニット21に対してワイヤレス給電をする給電部24が設けられている。給電部24は、第1実施形態で説明したものと同様の構成を有している。すなわち、ループコイル24aは、給電部24において給電側の共振回路の一部を構成するものであり、収納部152の前後方向のほぼ全長にわたって配置されている。給電部24は、直流電源である車載用バッテリ25を電源とし、直流共鳴方式で受電部23に対して給電する。
【0202】
上記のようにして、第13実施形態の収納装置150が構成されている。次に、この収納装置150の作用について説明する。
収納対象物155がコンソールボックス151の収納部152に収納され、かつ、ガイド突起156が対応するガイド溝154に係合されているときには、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aに近接し、両ループコイル23a,24aの相対距離が短くなる。受電部23及び給電部24は給電効率の高い状態となる。
【0203】
発光体22は光を照射する。照射された光により、収納対象物155の少なくとも底部が明るくされる。例えば、収納対象物155がカップホルダであって、このカップホルダによってカップが起立状態に保持されている場合には、カップの少なくとも底部もまた明るくされる。
【0204】
なお、ガイド突起156をガイド溝154に沿って前後方向へスライドさせることで、収納部152における収納対象物155の前後方向の位置を調整可能である。したがって、ユーザの好みの前後位置に収納対象物155を位置させることが可能である。調整後の位置でも、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aに近接し、両ループコイル23a,24aの相対距離が短くなる。そのため、発光体22から照射される光により、収納対象物155の少なくとも底部は明るくされる。
【0205】
収納部152に収納される収納対象物155の種類を変更したい場合には、ガイド突起156をガイド溝154に沿って前方へ移動させる。可動ストッパを操作してガイド溝154から後退させ、この状態で、収納対象物155を前方へ移動させることで、ガイド突起156をガイド溝154から取り外す。
【0206】
すると、給電側のループコイル24aと受電側のループコイル23aとの相対距離は、ガイド突起156がガイド溝154に係合して、収納対象物155が収納部152内に収納されているときよりも長く、給電部24から受電部23への給電可能な長さよりも長くなる。受電部23には、給電部24から電力が供給されず、発光体22から光が照射されなくなる。
【0207】
更に、上記のように取り外された収納対象物155とは異なる種類の収納対象物155のガイド突起156をガイド溝154に係合させ、同ガイド突起156をガイド溝154に沿って後方へスライド移動させる。そして、可動ストッパを操作してガイド溝154まで移動させる。上記スライド移動に伴い、受電側のループコイル23aが給電側のループコイル24aに近接し、両ループコイル23a,24aの相対距離が短くなって、再び発光体22が光を照射するようになる。
【0208】
上記第13実施形態の収納装置150によれば、上記(3)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(29)第13実施形態は、コンソールボックス151を固定体とし、収納対象物155を移動体とした収納装置150を対象とする。各収納対象物155の外周面の上部には、被ガイド部としてガイド突起156を設ける。コンソールボックス151には、上面が開放されて収納対象物155が収納される収納部152を設ける。収納部152の側壁面153には、前後方向に直線状に延びて、複数種類の収納対象物155の各ガイド突起156が取り外し可能に係合されるガイド部としてガイド溝154を設ける。そして、給電部24をコンソールボックス151において収納部152の下方に設け、受電部23及び発光部(発光体22)を、各収納対象物155の底部に設けている。
【0209】
そのため、収納対象物155が収納部152内に位置するときには、発光体22から光を照射させ、収納対象物155の少なくとも底部を明るくすることができる。
また、ガイド突起156がガイド溝154から取り外されて、収納対象物155が収納部152の外部に位置させられると、発光体22からの光の照射を停止させることができる。
【0210】
このように、ガイド溝154に沿った収納対象物155のスライド動作に連動させて、収納対象物155の少なくとも底部を明るくする照明を演出したり、その照明を停止したりして、演出照明の効果を高めることができる。
【0211】
更に、収納対象物155の前後方向の位置をユーザの望む位置に変えることができる。また、ガイド突起156がガイド溝154に係合している状態では、収納対象物155の前後位置に拘わらず、収納対象物155の少なくとも底部を発光体22によって明るくすることができる。
【0212】
更に、収納部152に収納されていた収納対象物155の両ガイド突起156を両ガイド溝154から取り外し、異なる種類の収納対象物155の両ガイド突起156を両ガイド溝154に係合させることで、収納部152に収納される収納対象物155を交換することができる。
【0213】
(30)移動体である収納対象物155は、固定体であるコンソールボックス151に対して移動することから、発光体22に対して有線で給電することが困難である。
この点、収納装置150では、ワイヤレス給電により、コンソールボックス151の底部から収納対象物155の受電部23に給電するようにしている。
【0214】
そのため、電源と発光体22との結線が不要となる。有線の場合とは異なり、断線等の発生を抑制することができる。
特に、収納対象物155では、ワイヤレス給電が採用されているので、有線の場合とは異なり、電源コードの長さに移動距離が制限されることがない。収納対象物155を、コンソールボックス151に対して、制限なく自由に移動させることができる。
【0215】
なお、上記第13実施形態の収納装置150は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上記第13実施形態では、給電部24におけるループコイル24aが収納部152の前後方向のほぼ全長にわたって配置されたが、同方向の一部、例えば中間部分にのみ設けられてもよい。このようにすると、収納対象物155を収納部152内において前後方向へスライド移動させる際には、そのスライド移動に伴い受電部23と給電部24との相対距離が徐々に変化し、給電部24の受電部23に対する給電効率が徐々に変化する。そのため、この給電効率の変化を利用することで、収納対象物155のスライド移動に伴い発光体22の照度を徐々に変化させるようにしてもよい。
【0216】
・給電部24におけるループコイル24aは、コンソールボックス151において収納部152の側壁面153の近くに配置されてもよい。この場合には、発光ユニット21におけるループコイル23aは、収納対象物155の側部に設けられることが望ましい。
【0217】
・受電側のループコイル23aと発光体22とは、1つのユニットに設けられるのではなく、各別のユニットに設けられて、互いに離れた位置に配置されてもよい。特に、発光体22は、受電側共振回路からの配線を長くすれば、収納対象物155の何れの位置に設けられてもよい。
【0218】
・各収納対象物155の受電部23における受電側の共振回路に、第3実施形態と同様に、発光体22と並列にコンデンサを設け、このコンデンサをループコイル23aの受電した電力量の一部を蓄電する蓄電部として機能させてもよい。
【0219】
このようにすると、収納対象物155がコンソールボックス151から取り外されて、給電部24から受電部23への電力供給が停止されても、所定期間が経過するまでは、発光体22は、コンデンサに蓄電された電力によって点灯し続ける。発光体22から照射される光により、収納対象物155の少なくとも底部を明るくすることができる。
【0220】
・第13実施形態とは逆に、収納部152の壁面に、ガイド部として前後方向に延びるガイド突起が設けられ、収納対象物155に対し、被ガイド部としてガイド溝が設けられ、ガイド溝がガイド突起に係合されてもよい。
【0221】
・ガイド部は、直線状に延びることを条件に、前後方向とは異なる方向へ延びるものであってもよい。
(その他の変形例)
なお、第1実施形態〜第13実施形態以外にも、以下のように適宜変更して実施することもできる。
【0222】
・直流共鳴方式において、1つの給電部に対して複数の受電部が設けられていてもよいし、複数の給電部に対して、1つの受電部が設けられていてもよいし、複数の給電部に対して複数の受電部が設けられていてもよい。
【0223】
・以上の例では、発光体は照度が変化する他に、点滅するものであってもよい。
・発光内装製品は、車両用であって以上例示した内装製品以外の内装製品に適用されてもよい。また、発光内装製品は、車両以外の内装製品、例えば、建築物の内装製品や航空機の内装製品等の様々な内装製品に対して適用されてもよい。
【符号の説明】
【0224】
1…インストゥルメントパネル、2…センターコンソール、3…シフトレバー、10…収納装置、11…収納体(固定体)、11a…収納部、12…開口部、13…蓋体(移動体)、13a…基材、13b…エンブレム(装飾部材)、14…天板、15…窓部、16…回動支持部材、17…側面、18…背面、21…発光ユニット、22…発光体(発光部)、23…受電部、23a…ループコイル、23b…コンデンサ(蓄電部)、24…給電部、24a…ループコイル、24b…コンデンサ(蓄電部)、24c…スイッチング回路、25…車載用バッテリ、26…トレイ(移動体)30…収納装置、31…格納部(固定体)、31a…側部、32…収納体(移動体)、32a…収納部、33…開口部、34a…前面、34b…側部、34c…背面、35…ガイド機構、36…ガイド突起、37…ガイド溝、38…窓部、39…挿脱口、50…ホルダ装置、51…収納対象物(移動体)、51a…筒状体、51b…蓋体、52…収納ホルダ(固定体)、52a…収納凹部、52b…開口部、52c…底面、53…発光ユニット、54…第1発光体(発光部)、55…受電部、55a…ループコイル、55b…コンデンサ(蓄電部)、56…給電部、56a…ループコイル、57…第2発光体、61…第3発光体(発光部)、62…受電部、62a…ループコイル、62b…コンデンサ(蓄電部)、70…吹き出しレジスタ、71…吹出口、72…ベゼル(固定体)、73…グリル、74…フィン(移動体)、75…風向調整用操作部(移動体)、76…発光ユニット、77…発光体(発光部)、78…受電部、78a…ループコイル、79…給電部、79a…ループコイル、80…風量調整用操作部、90…吹き出しレジスタ、91…吹出口、92…ベゼル(固定体)、93…レジスタ(移動体)、94…発光体(発光部)、95…受電部、95a…ループコイル、95b…配線基板、96…給電部、96a…ループコイル、97…発光ユニット、98…ベース、101…発光ユニット、102…配線基板、103…発光体(発光部)、104…電子部品、105…ループコイル、106…発光ユニット、107…ループコイル、108…スルーホール、109…配線パターン、110…ハウジング、111,112…配線基板、120…ホルダ装置、121…ケース(固定体)、122…載置部、123…前壁部、124…後壁部、125…側壁部、126…格納部、127…貫通孔、128…凹部、129…蓋部、131…支軸、135…可動保持部材(移動体)、136…腕部、137…軸部、138…保持本体部、138a,138b…端部、139…保持孔、141,142,143…保持対象物、150…収納装置、151…コンソールボックス(固定体)、151a…前面、152…収納部、153…側壁面(壁面)、154…ガイド溝(ガイド部)、154a…開口部、155…収納対象物(移動体)、156…ガイド突起(被ガイド部)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34