特許第6572771号(P6572771)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6572771酸およびラジカル発生剤、ならびに酸およびラジカル発生方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6572771
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】酸およびラジカル発生剤、ならびに酸およびラジカル発生方法
(51)【国際特許分類】
   C09K 3/00 20060101AFI20190902BHJP
   C07C 317/24 20060101ALI20190902BHJP
   C07D 335/16 20060101ALI20190902BHJP
   G03F 7/031 20060101ALI20190902BHJP
   G03F 7/029 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   C09K3/00 K
   C07C317/24
   C07D335/16
   G03F7/031
   G03F7/029
【請求項の数】11
【全頁数】95
(21)【出願番号】特願2015-549216(P2015-549216)
(86)(22)【出願日】2014年11月21日
(86)【国際出願番号】JP2014080985
(87)【国際公開番号】WO2015076395
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2017年11月7日
(31)【優先権主張番号】特願2013-243388(P2013-243388)
(32)【優先日】2013年11月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000252300
【氏名又は名称】富士フイルム和光純薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】酒井 信彦
(72)【発明者】
【氏名】簗場 康佑
【審査官】 吉岡 沙織
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−073867(JP,A)
【文献】 特開2012−001453(JP,A)
【文献】 特開2011−252147(JP,A)
【文献】 Synthetic Communications,2013年10月18日,Vol.43,No.24,p.3363-3372,Scheme 2, Table 2, Compound 5b, 8e
【文献】 SYNTHESIS,1995年,No.9,p.1107-1110,Scheme 2, Compound 8a
【文献】 Zhurnal Organicheskoj Khimii,1992年,Vol.28, No.11,p.2294-2300,Compound Va, XVa
【文献】 Zhurnal Organicheskoj Khimii,1992年,Vol.28, No.12,p.2534-2540,Compound VIa, VI6, XIa, XI6
【文献】 Acta Pharm. Suec.,1987年,Vol.24,p.257-262,Table 1, Compound 1-4
【文献】 Tetrahedron,1998年,Vol.54,p.6147-6158,Scheme 2, Compound 8-9
【文献】 Tetrahedron,1979年,Vol.35,p.2263-2267,Compound 1b,2b,7b
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09K 3/00
C07C
G03F
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(A)で示される化合物を含む酸およびラジカル発生剤。
(式中、n個のRはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、n個のRおよびn個のRはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、R〜Rはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基またはニトロ基を表し、Yは、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を表し、n個のZは、スルホニル基を表し、nは、1または2を表す。)
【請求項2】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A'-1)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1aおよびR1bはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2a、R2b、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、ZおよびZは、スルホニル基を表し、R〜RおよびYは、前記に同じ。)
【請求項3】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A'-2)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1cは、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2cおよびR3cはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、Zは、スルホニル基を表し、R〜RおよびYは、前記に同じ。)
【請求項4】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A''-1)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1aおよびR1bはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2a、R2b、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表す。)
【請求項5】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A''-2)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1cは、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2cおよびR3cはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表す。)
【請求項6】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A'''-1)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1aおよびR1bはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜15のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表す。)
【請求項7】
前記一般式(A)で示される化合物が、一般式(A'''-2)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
(式中、R1cは、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜15のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表す。)
【請求項8】
前記一般式(A)で示される化合物が、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)または式(8)で示されるものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。







【請求項9】
活性エネルギー線の照射によって酸およびラジカルを発生するものである、請求項1に記載の酸およびラジカル発生剤。
【請求項10】
請求項1記載の化合物に活性エネルギー線を照射することを特徴とする酸およびラジカル発生方法。
【請求項11】
前記活性エネルギー線の主波長が、波長405nmの活性エネルギー線である、請求項10に記載の酸およびラジカル発生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト分野などで使用される酸発生剤、ラジカル発生剤等として有用な化合物に関するものであり、さらに詳しくは、波長300〜450nm付近の活性エネルギー線の照射により、酸およびラジカルを発生する性質を有する化合物、これらを含む酸およびラジカル発生剤、ならびに酸およびラジカル発生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、フォトリソグラフィー工程で使用されるレジスト材料としては、例えばカルボン酸のtert-ブチルエステル、あるいはフェノールのtert-ブチルエーテル、シリルエーテル等の、酸の作用によりこれらのカルボン酸誘導体あるいはフェノール誘導体が反応してアルカリ可溶性となる樹脂と、光酸発生剤とを含有する樹脂組成物が知られている。このような樹脂組成物に、例えば紫外線等の活性エネルギー線を照射することにより、光酸発生剤が分解して強酸を発生し、さらに露光後加熱(PEB)を行うことによって、光酸発生剤から発生した強酸の作用により樹脂中のカルボン酸誘導体あるいはフェノール誘導体の脱保護を引き起こし、カルボン酸あるいはフェノールが生成する。このような化学変化により、活性エネルギー線を照射した露光部の樹脂は、アルカリ現像液に易溶性となり、次いで、当該樹脂にアルカリ現像液を作用させることにより、パターン形成が行われている。通常、このようなパターン形成においては、露光時に、遠紫外光(波長200nm以下)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)のほか、F2レーザ光(波長157nm)、極紫外光(EUV:波長1〜30nm)などの活性エネルギー線が用いられているが、最近では、近紫外光(波長200〜380nm)、可視光(波長380〜750nm)などの長波長領域の活性エネルギー線を光源とする光反応を用いた応用研究も行われている。例えば、波長365nmのi線リソグラフィー用レジストとしては、一般に、ジアゾナフトキノン(DNQ)レジストが用いられているが、化学増幅型レジストは、DNQレジストでは達成できないような高感度化や膜厚レジストの作製が可能であることから、化学増幅型レジストを用いてのi線リソグラフィーが注目を集めている。これにあわせて、光酸発生剤も、i線リソグラフィー用などの長波長領域の活性エネルギー線に感受性のあるものが求められている。また、光酸発生剤から発生した酸を触媒とする架橋反応も試みられており、このような架橋反応を利用した材料の応用分野としては、半導体素子(層間絶縁膜、バッファー層、バンプ層)、127MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、センサー、太陽電池、印刷などがある。
【0003】
このような活性エネルギー線に対して感受性を示す酸発生剤としては、イオン型と非イオン型のものが知られている。イオン型の酸発生剤としては、例えばアリールスルホニウム塩化合物(例えば特許文献1、2)等が知られている。非イオン型の酸発生剤としては、例えばニトロベンジルスルホネート化合物、N-オキシムスルホネート化合物、N-イミドスルホネート化合物等のスルホン酸エステル類が古くから知られており、これらのスルホン酸エステル類は、比較的化学修飾が容易であり、溶解性に優れることから種々の検討が行われている(例えば特許文献3、4)。また、スルホン酸エステル類とは異なるタイプとして、ジアゾジスルホニルメタン化合物(例えば特許文献5)や光ラジカル開始剤としての機能を有するα-スルホニルケトン化合物(例えば非特許文献1)等が、活性エネルギー線の照射によって酸を発生することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭50−151997号公報
【特許文献2】特開平9−118663号公報
【特許文献3】特開2008−266495号公報
【特許文献4】特開2013−1821号公報
【特許文献5】特開平10−213899号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Photoinitiators for Polymer Synthesis Scope, Reactivity and Efficiency (Wiley-VCH) P144
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような従来の酸発生剤は、近紫外光、可視光などの長波長領域の活性エネルギー線に対する感受性が低く、長波長領域での酸発生効率が悪いという問題を有している。また、長波長領域の活性エネルギー線に対する感受性を高める目的で、例えばアリールスルホニウム塩等のアリール基に、置換基としてアントラセン環、ピレン環等の芳香環を組み込んで共役系を伸長させたイオン型の酸発生剤は、概して溶解性が不良となり、樹脂組成物中で固体として析出しやすくなったり、有機溶剤中での安定性が不良であるため、数週間の貯蔵ができない、レジスト性能が変化(例えば寸法変動、感度変化、形状変化等)し易いなどの問題点がある。また、最近では、省エネルギーの観点から、波長領域の狭い高出力のUV-LED露光機が使用されるようになってきており、例えばパターン形成等に際し、このような露光機を用いる場合には、その狭い発光領域(例えば365nm、396nm)に適した光酸発生剤を選択する必要がある。しかしながら、これまで、波長365nmのi線等のUV-LEDの発光領域や波長405nmのh線などの活性エネルギー線に対して優れた性能を示す光酸発生剤は少なく、その応用が難しい状況にある。このような背景のもと、波長300〜450nm付近の活性エネルギー線に対して高い感度を有し、なおかつ高い酸発生能を発揮できる酸発生剤の開発が望まれている。
【0007】
本発明は、上述した状況に鑑みなされたものであり、近紫外光領域、可視光領域である波長300〜450nm付近の活性エネルギー線に対する感度が高く、また、これらの波長の活性エネルギー線の短時間の照射で、効率良く酸を発生することができる酸発生剤および酸発生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成よりなる。
(1)一般式(A)で示される化合物。
【0009】
(式中、n個のRはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、n個のRおよびn個のRはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、R〜Rはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基またはニトロ基を表し、Yは、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を表し、n個のZはそれぞれ独立して、スルホニル基または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基を表し、nは、1または2を表す。)
【0010】
(2)上記一般式(A)で示される化合物を含む酸およびラジカル発生剤。
【0011】
(3)上記一般式(A)で示される化合物に活性エネルギー線を照射することを特徴とする酸およびラジカル発生方法。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一般式(A)で示される化合物は、三環性の吸光性基と酸を発生する基(酸発生ユニット)とを有するもので、活性エネルギー線の照射により、例えばスルフィン酸等の強酸を発生するとともにラジカルを発生するものである。これらの化合物は、特に波長300〜450nm付近の活性エネルギー線、特に波長405nm(h線)の活性エネルギー線に対して高い感度を有し、なおかつ短時間の活性エネルギー線の照射で、効率良く酸およびラジカルを発生でき、さらには耐熱性をも備えるものである。本発明の一般式(A)で示される化合物は、このような性能を備えるものであるため、酸発生剤またはラジカル発生剤のいずれの用途でも用いることができ、さらには、酸発生剤とラジカル発生剤の両方の性能を備える酸およびラジカル発生剤としても用いることができるという効果を奏する。また、本発明の一般式(A)で示される化合物は、分子内に2つの酸発生ユニットを設けることができるため、このような化合物は、従来よりも2倍の酸を発生できるという効果を奏する。
【0013】
本発明の酸およびラジカル発生方法は、本発明の一般式(A)で示される化合物に活性エネルギー線、特に波長300〜450nm付近の活性エネルギー線を照射して酸とラジカルの両方を発生する方法であり、熱エネルギーによって酸およびラジカルを発生する方法よりも効率的に、本発明の一般式(A)で示される化合物から、例えばスルフェン酸等の強酸を発生するとともにラジカルを発生することができるという効果を奏する。
【0014】
本発明者らは上述した目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、三環性の吸光性基と強酸を発生する酸発生ユニットとを組み合わせた一般式(A)で示される化合物に対して、活性エネルギー線、特に波長300〜450nm付近の活性エネルギー線を照射することにより、一般式(A)で示される化合物から強酸が発生するだけでなく、ラジカルも発生することを見出した。さらには、一般式(A)で示される化合物は、耐熱性を有することから、一般式(A)で示される化合物は、酸発生剤またはラジカル発生剤のいずれの用途でも用いることができるばかりでなく、酸発生剤とラジカル発生剤の両方の性能を備える酸およびラジカル発生剤としても用いることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明において、活性エネルギー線とは、波長を特定した場合を除き、可視光領域の波長の電磁波(可視光線)のみならず、例えば紫外光領域の波長の電磁波(紫外線)、赤外光領域の波長の電磁波(赤外線)、X線等の非可視領域の波長の電磁波が含まれる。本発明においては、活性エネルギー線に感受性の酸発生剤(活性エネルギー線の照射によって酸を発生する酸発生剤)を光酸発生剤、活性エネルギー線に感受性のラジカル発生剤(活性エネルギー線の照射によってラジカルを発生するラジカル発生剤)を光ラジカル発生剤、活性エネルギー線に感受性の酸およびラジカル発生剤(活性エネルギー線の照射によって酸とラジカルの両方を発生する酸およびラジカル発生剤)を光酸およびラジカル発生剤、とそれぞれ称する場合がある。また、波長365nm、405nm、436nmの活性エネルギー線をそれぞれ、i線、h線、g線と表記する場合がある。
【0016】
−本発明の一般式(A)で示される化合物−
本発明の化合物は、下記一般式(A)で示されるものである。
【0017】
(式中、n個のRはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、n個のRおよびn個のRはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、R〜Rはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基またはニトロ基を表し、Yは、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を表し、n個のZはそれぞれ独立して、スルホニル基または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基を表し、nは、1または2を表す。)
【0018】
一般式(A)におけるRで示される、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基における、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、sec-ヘプチル基、tert-ヘプチル基、ネオヘプチル基、シクロヘプチル基、n-オクチル基、イソオクチル基、sec-オクチル基、tert-オクチル基、ネオオクチル基、2-エチルヘキシル基、シクロオクチル基、n-ノニル基、イソノニル基、sec-ノニル基、tert-ノニル基、ネオノニル基、シクロノニル基、n-デシル基、イソデシル基、sec-デシル基、tert-デシル基、ネオデシル基、シクロデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ノルボルニル基(ノルボルナン-χ-イル基)、ボルニル基(ボルナン-χ-イル基)、メンチル基(メンタ-χ-イル基)、アダマンチル基、デカヒドロナフチル基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜20のアルキル基;例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ-n-プロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、ノナフルオロ-n-ブチル基、ノナフルオロイソブチル基、ノナフルオロ-sec-ブチル基、ノナフルオロ-tert-ブチル基、ノナフルオロシクロブチル基、パーフルオロ-n-ペンチル基、パーフルオロイソペンチル基、パーフルオロ-sec-ペンチル基、パーフルオロ-tert-ペンチル基、パーフルオロネオペンチル基、パーフルオロ-2-メチルブチル基、パーフルオロ-1,2-ジメチルプロピル基、パーフルオロ-1-エチルプロピル基、パーフルオロシクロペンチル基、パーフルオロ-n-ヘキシル基、パーフルオロイソヘキシル基、パーフルオロ-sec-ヘキシル基、パーフルオロ-tert-ヘキシル基、パーフルオロネオヘキシル基、パーフルオロ-2-メチルペンチル基、パーフルオロ-1,2-ジメチルブチル基、パーフルオロ-2,3-ジメチルブチル基、パーフルオロ-1-エチルブチル基、パーフルオロシクロヘキシル基、パーフルオロ-n-ヘプチル基、パーフルオロイソヘプチル基、パーフルオロ-sec-ヘプチル基、パーフルオロ-tert-ヘプチル基、パーフルオロネオヘプチル基、パーフルオロシクロヘプチル基、パーフルオロ-n-オクチル基、パーフルオロイソオクチル基、パーフルオロ-sec-オクチル基、パーフルオロ-tert-オクチル基、パーフルオロネオオクチル基、パーフルオロ-2-エチルヘキシル基、パーフルオロシクロオクチル基、パーフルオロ-n-ノニル基、パーフルオロイソノニル基、パーフルオロ-sec-ノニル基、パーフルオロ-tert-ノニル基、パーフルオロネオノニル基、パーフルオロシクロノニル基、パーフルオロ-n-デシル基、パーフルオロイソデシル基、パーフルオロ-sec-デシル基、パーフルオロ-tert-デシル基、パーフルオロネオデシル基、パーフルオロシクロデシル基、パーフルオロウンデシル基、パーフルオロドデシル基、パーフルオロトリデシル基、パーフルオロテトラデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パーフルオロヘキサデシル基、パーフルオロヘプタデシル基、パーフルオロオクタデシル基、パーフルオロノナデシル基、パーフルオロイコシル基、パーフルオロノルボルニル基(パーフルオロノルボルナン-χ-イル基)、パーフルオロボルニル基(パーフルオロボルナン-χ-イル基)、パーフルオロメンチル基(パーフルオロメンタ-χ-イル基)、パーフルオロアダマンチル基、パーフルオロデカヒドロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜20のアルキル基;例えばトリクロロメチル基、ペンタクロロエチル基、ヘプタクロロ-n-プロピル基、ヘプタクロロイソプロピル基、ノナクロロ-n-ブチル基、ノナクロロイソブチル基、ノナクロロ-sec-ブチル基、ノナクロロ-tert-ブチル基、ノナクロロシクロブチル基、パークロロ-n-ペンチル基、パークロロイソペンチル基、パークロロ-sec-ペンチル基、パークロロ-tert-ペンチル基、パークロロネオペンチル基、パークロロ-2-メチルブチル基、パークロロ-1,2-ジメチルプロピル基、パークロロ-1-エチルプロピル基、パークロロシクロペンチル基、パークロロ-n-ヘキシル基、パークロロイソヘキシル基、パークロロ-sec-ヘキシル基、パークロロ-tert-ヘキシル基、パークロロネオヘキシル基、パークロロ-2-メチルペンチル基、パークロロ-1,2-ジメチルブチル基、パークロロ-2,3-ジメチルブチル基、パークロロ-1-エチルブチル基、パークロロシクロヘキシル基、パークロロ-n-ヘプチル基、パークロロイソヘプチル基、パークロロ-sec-ヘプチル基、パークロロ-tert-ヘプチル基、パークロロネオヘプチル基、パークロロシクロヘプチル基、パークロロ-n-オクチル基、パークロロイソオクチル基、パークロロ-sec-オクチル基、パークロロ-tert-オクチル基、パークロロネオオクチル基、パークロロ-2-エチルヘキシル基、パークロロシクロオクチル基、パークロロ-n-ノニル基、パークロロイソノニル基、パークロロ-sec-ノニル基、パークロロ-tert-ノニル基、パークロロネオノニル基、パークロロシクロノニル基、パークロロ-n-デシル基、パークロロイソデシル基、パークロロ-sec-デシル基、パークロロ-tert-デシル基、パークロロネオデシル基、パークロロシクロデシル基、パークロロウンデシル基、パークロロドデシル基、パークロロトリデシル基、パークロロテトラデシル基、パークロロペンタデシル基、パークロロヘキサデシル基、パークロロヘプタデシル基、パークロロオクタデシル基、パークロロノナデシル基、パークロロイコシル基、パークロロノルボルニル基(パークロロノルボルナン-χ-イル基)、パークロロボルニル基(パークロロボルナン-χ-イル基)、パークロロメンチル基(パークロロメンタ-χ-イル基)、パークロロアダマンチル基、パークロロデカヒドロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている炭素数1〜20のアルキル基;例えばトリブロモメチル基、ペンタブロモエチル基、ヘプタブロモ-n-プロピル基、ヘプタブロモイソプロピル基、ノナブロモ-n-ブチル基、ノナブロモイソブチル基、ノナブロモ-sec-ブチル基、ノナブロモ-tert-ブチル基、ノナブロモシクロブチル基、パーブロモ-n-ペンチル基、パーブロモイソペンチル基、パーブロモ-sec-ペンチル基、パーブロモ-tert-ペンチル基、パーブロモネオペンチル基、パーブロモ-2-メチルブチル基、パーブロモ-1,2-ジメチルプロピル基、パーブロモ-1-エチルプロピル基、パーブロモシクロペンチル基、パーブロモ-n-ヘキシル基、パーブロモイソヘキシル基、パーブロモ-sec-ヘキシル基、パーブロモ-tert-ヘキシル基、パーブロモネオヘキシル基、パーブロモ-2-メチルペンチル基、パーブロモ-1,2-ジメチルブチル基、パーブロモ-2,3-ジメチルブチル基、パーブロモ-1-エチルブチル基、パーブロモシクロヘキシル基、パーブロモ-n-ヘプチル基、パーブロモイソヘプチル基、パーブロモ-sec-ヘプチル基、パーブロモ-tert-ヘプチル基、パーブロモネオヘプチル基、パーブロモシクロヘプチル基、パーブロモ-n-オクチル基、パーブロモイソオクチル基、パーブロモ-sec-オクチル基、パーブロモ-tert-オクチル基、パーブロモネオオクチル基、パーブロモ-2-エチルヘキシル基、パーブロモシクロオクチル基、パーブロモ-n-ノニル基、パーブロモイソノニル基、パーブロモ-sec-ノニル基、パーブロモ-tert-ノニル基、パーブロモネオノニル基、パーブロモシクロノニル基、パーブロモ-n-デシル基、パーブロモイソデシル基、パーブロモ-sec-デシル基、パーブロモ-tert-デシル基、パーブロモネオデシル基、パーブロモシクロデシル基、パーブロモウンデシル基、パーブロモドデシル基、パーブロモトリデシル基、パーブロモテトラデシル基、パーブロモペンタデシル基、パーブロモヘキサデシル基、パーブロモヘプタデシル基、パーブロモオクタデシル基、パーブロモノナデシル基、パーブロモイコシル基、パーブロモノルボルニル基(パーブロモノルボルナン-χ-イル基)、パーブロモボルニル基(パーブロモボルナン-χ-イル基)、パーブロモメンチル基(パーブロモメンタ-χ-イル基)、パーブロモアダマンチル基、パーブロモデカヒドロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている炭素数1〜20のアルキル基;例えばトリヨードメチル基、ペンタヨードエチル基、ヘプタヨード-n-プロピル基、ヘプタヨードイソプロピル基、ノナヨード-n-ブチル基、ノナヨードイソブチル基、ノナヨード-sec-ブチル基、ノナヨード-tert-ブチル基、ノナヨードシクロブチル基、パーヨード-n-ペンチル基、パーヨードイソペンチル基、パーヨード-sec-ペンチル基、パーヨード-tert-ペンチル基、パーヨードネオペンチル基、パーヨード-2-メチルブチル基、パーヨード-1,2-ジメチルプロピル基、パーヨード-1-エチルプロピル基、パーヨードシクロペンチル基、パーヨード-n-ヘキシル基、パーヨードイソヘキシル基、パーヨード-sec-ヘキシル基、パーヨード-tert-ヘキシル基、パーヨードネオヘキシル基、パーヨード-2-メチルペンチル基、パーヨード-1,2-ジメチルブチル基、パーヨード-2,3-ジメチルブチル基、パーヨード-1-エチルブチル基、パーヨードシクロヘキシル基、パーヨード-n-ヘプチル基、パーヨードイソヘプチル基、パーヨード-sec-ヘプチル基、パーヨード-tert-ヘプチル基、パーヨードネオヘプチル基、パーヨードシクロヘプチル基、パーヨード-n-オクチル基、パーヨードイソオクチル基、パーヨード-sec-オクチル基、パーヨード-tert-オクチル基、パーヨードネオオクチル基、パーヨード-2-エチルヘキシル基、パーヨードシクロオクチル基、パーヨード-n-ノニル基、パーヨードイソノニル基、パーヨード-sec-ノニル基、パーヨード-tert-ノニル基、パーヨードネオノニル基、パーヨードシクロノニル基、パーヨード-n-デシル基、パーヨードイソデシル基、パーヨード-sec-デシル基、パーヨード-tert-デシル基、パーヨードネオデシル基、パーヨードシクロデシル基、パーヨードウンデシル基、パーヨードドデシル基、パーヨードトリデシル基、パーヨードテトラデシル基、パーヨードペンタデシル基、パーヨードヘキサデシル基、パーヨードヘプタデシル基、パーヨードオクタデシル基、パーヨードノナデシル基、パーヨードイコシル基、パーヨードノルボルニル基(パーヨードノルボルナン-χ-イル基)、パーヨードボルニル基(パーヨードボルナン-χ-イル基)、パーヨードメンチル基(パーヨードメンタ-χ-イル基)、パーヨードアダマンチル基、パーヨードデカヒドロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている炭素数1〜20のアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。
【0019】
これらのアルキル基のなかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、sec-ヘプチル基、tert-ヘプチル基、ネオヘプチル基、シクロヘプチル基、n-オクチル基、イソオクチル基、sec-オクチル基、tert-オクチル基、ネオオクチル基、2-エチルヘキシル基、シクロオクチル基、n-ノニル基、イソノニル基、sec-ノニル基、tert-ノニル基、ネオノニル基、シクロノニル基、n-デシル基、イソデシル基、sec-デシル基、tert-デシル基、ネオデシル基、シクロデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ノルボルニル基(ノルボルナン-χ-イル基)、ボルニル基(ボルナン-χ-イル基)、メンチル基(メンタ-χ-イル基)、アダマンチル基、デカヒドロナフチル基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜15のアルキル基;および例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ-n-プロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、ノナフルオロ-n-ブチル基、ノナフルオロイソブチル基、ノナフルオロ-sec-ブチル基、ノナフルオロ-tert-ブチル基、ノナフルオロシクロブチル基、パーフルオロ-n-ペンチル基、パーフルオロイソペンチル基、パーフルオロ-sec-ペンチル基、パーフルオロ-tert-ペンチル基、パーフルオロネオペンチル基、パーフルオロ-2-メチルブチル基、パーフルオロ-1,2-ジメチルプロピル基、パーフルオロ-1-エチルプロピル基、パーフルオロシクロペンチル基、パーフルオロ-n-ヘキシル基、パーフルオロイソヘキシル基、パーフルオロ-sec-ヘキシル基、パーフルオロ-tert-ヘキシル基、パーフルオロネオヘキシル基、パーフルオロ-2-メチルペンチル基、パーフルオロ-1,2-ジメチルブチル基、パーフルオロ-2,3-ジメチルブチル基、パーフルオロ-1-エチルブチル基、パーフルオロシクロヘキシル基、パーフルオロ-n-ヘプチル基、パーフルオロイソヘプチル基、パーフルオロ-sec-ヘプチル基、パーフルオロ-tert-ヘプチル基、パーフルオロネオヘプチル基、パーフルオロシクロヘプチル基、パーフルオロ-n-オクチル基、パーフルオロイソオクチル基、パーフルオロ-sec-オクチル基、パーフルオロ-tert-オクチル基、パーフルオロネオオクチル基、パーフルオロ-2-エチルヘキシル基、パーフルオロシクロオクチル基、パーフルオロ-n-ノニル基、パーフルオロイソノニル基、パーフルオロ-sec-ノニル基、パーフルオロ-tert-ノニル基、パーフルオロネオノニル基、パーフルオロシクロノニル基、パーフルオロ-n-デシル基、パーフルオロイソデシル基、パーフルオロ-sec-デシル基、パーフルオロ-tert-デシル基、パーフルオロネオデシル基、パーフルオロシクロデシル基、パーフルオロウンデシル基、パーフルオロドデシル基、パーフルオロトリデシル基、パーフルオロテトラデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パーフルオロノルボルニル基(パーフルオロノルボルナン-χ-イル基)、パーフルオロボルニル基(パーフルオロボルナン-χ-イル基)、パーフルオロメンチル基(パーフルオロメンタ-χ-イル基)、パーフルオロアダマンチル基、パーフルオロデカヒドロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜15のアルキル基が好ましい。
【0020】
このようなハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基は、その鎖中に、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を有していてもよい。カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有している場合のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、例えば下記一般式(B-1)または(B-2)で示されるものが挙げられる。
【0021】
(式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜7のアルキレン基を表し、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を表し、Wは、酸素原子またはNH基を表す。)
【0022】
(式中、R10は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキレン基を表し、R11は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基を表し、Wは、酸素原子または硫黄原子を表す。)
【0023】
一般式(B-1)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜7のアルキレン基の具体例としては、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜7のアルキレン基;例えばパーフルオロメチレン基、パーフルオロジメチレン基(パーフルオロエチレン基)、パーフルオロトリメチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロテトラメチレン基、パーフルオロペンタメチレン基、パーフルオロヘキサメチレン基、パーフルオロヘプタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜7のアルキレン基;例えばパークロロメチレン基、パークロロジメチレン基(パークロロエチレン基)、パークロロトリメチレン基、パークロロプロピレン基、パークロロテトラメチレン基、パークロロペンタメチレン基、パークロロヘキサメチレン基、パークロロヘプタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている炭素数1〜7のアルキレン基;例えばパーブロモメチレン基、パーブロモジメチレン基(パーブロモエチレン基)、パーブロモトリメチレン基、パーブロモプロピレン基、パーブロモテトラメチレン基、パーブロモペンタメチレン基、パーブロモヘキサメチレン基、パーブロモヘプタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている炭素数1〜7のアルキレン基;例えばパーヨードメチレン基、パーヨードジメチレン基(パーヨードエチレン基)、パーヨードトリメチレン基、パーヨードプロピレン基、パーヨードテトラメチレン基、パーヨードペンタメチレン基、パーヨードヘキサメチレン基、パーヨードヘプタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている炭素数1〜7のアルキレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている炭素数1〜7のアルキレン基が挙げられる。
【0024】
これらのアルキレン基のなかでも、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜4のアルキレン基;および例えばパーフルオロメチレン基、パーフルオロジメチレン基(パーフルオロエチレン基)、パーフルオロトリメチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロテトラメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜4のアルキレン基が好ましく、なかでも、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜4のアルキレン基がより好ましい。
【0025】
一般式(B-1)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられる。
【0026】
これらのアルキル基のなかでも、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基;および炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、そのなかでも、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。これらの(より)好ましい具体例も、一般式(A)におけるRで示される、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基;および炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられる。
【0027】
一般式(B-1)におけるWとしては、酸素原子がより好ましい。
【0028】
一般式(B-2)におけるR10で示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキレン基の具体例としては、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜8のアルキレン基;例えばパーフルオロメチレン基、パーフルオロジメチレン基(パーフルオロエチレン基)、パーフルオロトリメチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロテトラメチレン基、パーフルオロペンタメチレン基、パーフルオロヘキサメチレン基、パーフルオロヘプタメチレン基、パーフルオロオクタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜8のアルキレン基;例えばパークロロメチレン基、パークロロジメチレン基(パークロロエチレン基)、パークロロトリメチレン基、パークロロプロピレン基、パークロロテトラメチレン基、パークロロペンタメチレン基、パークロロヘキサメチレン基、パークロロヘプタメチレン基、パークロロオクタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている炭素数1〜8のアルキレン基;例えばパーブロモメチレン基、パーブロモジメチレン基(パーブロモエチレン基)、パーブロモトリメチレン基、パーブロモプロピレン基、パーブロモテトラメチレン基、パーブロモペンタメチレン基、パーブロモヘキサメチレン基、パーブロモヘプタメチレン基、パーブルもオクタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている炭素数1〜8のアルキレン基;例えばパーヨードメチレン基、パーヨードジメチレン基(パーヨードエチレン基)、パーヨードトリメチレン基、パーヨードプロピレン基、パーヨードテトラメチレン基、パーヨードペンタメチレン基、パーヨードヘキサメチレン基、パーヨードヘプタメチレン基、パーヨードオクタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている炭素数1〜8のアルキレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている炭素数1〜8のアルキレン基が挙げられる。
【0029】
これらのアルキレン基のなかでも、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜5のアルキレン基;および例えばパーフルオロメチレン基、パーフルオロジメチレン基(パーフルオロエチレン基)、パーフルオロトリメチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロテトラメチレン基、パーフルオロペンタメチレン基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜5のアルキレン基が好ましく、なかでも、例えばメチレン基、ジメチレン基(エチレン基)、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜5のアルキレン基がより好ましい。
【0030】
一般式(B-2)におけるR11で示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられる。
【0031】
これらのアルキル基のなかでも、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基;および炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、そのなかでも、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。これらの(より)好ましい具体例も、一般式(A)におけるRで示される、無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルキル基;および炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられる。
【0032】
一般式(B-2)におけるWとしては、酸素原子がより好ましい。
【0033】
一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、シクロブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、sec-ペンチルオキシ基、tert-ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2-メチルブトキシ基、1,2-ジメチルプロポキシ基、1-エチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、sec-ヘキシルオキシ基、tert-ヘキシルオキシ基、ネオヘキシルオキシ基、2-メチルペンチルオキシ基、1,2-ジメチルブトキシ基、2,3-ジメチルブトキシ基、1-エチルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n-ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基、sec-ヘプチルオキシ基、tert-ヘプチルオキシ基、ネオヘプチルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基、n-オクチルオキシ基、イソオクチルオキシ基、sec-オクチルオキシ基、tert-オクチルオキシ基、ネオオクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、シクロオクチルオキシ基、n-ノニルオキシ基、イソノニルオキシ基、sec-ノニルオキシ基、tert-ノニルオキシ基、ネオノニルオキシ基、シクロノニルオキシ基、n-デシルオキシ基、イソデシルオキシ基、sec-デシルオキシ基、tert-デシルオキシ基、ネオデシルオキシ基、シクロデシルオキシ基、ノルボルニルオキシ基(ノルボルナン-χ-イルオキシ基)、ボルニルオキシ基(ボルナン-χ-イルオキシ基)、メンチルオキシ基(メンタ-χ-イルオキシ基)、アダマンチルオキシ基、デカヒドロナフチルオキシ基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ヘプタフルオロ-n-プロポキシ基、ヘプタフルオロイソプロポキシ基、ノナフルオロ-n-ブトキシ基、ノナフルオロ-n-ブトキシ基、ノナフルオロイソブトキシ基、ノナフルオロ-sec-ブトキシ基、ノナフルオロ-tert-ブトキシ基、ノナフルオロシクロブトキシ基、パーフルオロ-n-ペンチルオキシ基、パーフルオロイソペンチルオキシ基、パーフルオロ-sec-ペンチルオキシ基、パーフルオロ-tert-ペンチルオキシ基、パーフルオロネオペンチルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルブトキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルプロポキシ基、パーフルオロ-1-エチルプロポキシ基、パーフルオロシクロペンチルオキシ基、パーフルオロ-n-ヘキシルオキシ基、パーフルオロイソヘキシルオキシ基、パーフルオロ-sec-ヘキシルオキシ基、パーフルオロ-tert-ヘキシルオキシ基、パーフルオロネオヘキシルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルペンチルオキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-2,3-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-1-エチルブトキシ基、パーフルオロシクロヘキシルオキシ基、パーフルオロ-n-ヘプチルオキシ基、パーフルオロイソヘプチルオキシ基、パーフルオロ-sec-ヘプチルオキシ基、パーフルオロ-tert-ヘプチルオキシ基、パーフルオロネオヘプチルオキシ基、パーフルオロシクロヘプチルオキシ基、パーフルオロ-n-オクチルオキシ基、パーフルオロイソオクチルオキシ基、パーフルオロ-sec-オクチルオキシ基、パーフルオロ-tert-オクチルオキシ基、パーフルオロネオオクチルオキシ基、パーフルオロ-2-エチルヘキシルオキシ基、パーフルオロシクロオクチルオキシ基、パーフルオロ-n-ノニルオキシ基、パーフルオロイソノニルオキシ基、パーフルオロ-sec-ノニルオキシ基、パーフルオロ-tert-ノニルオキシ基、パーフルオロネオノニルオキシ基、パーフルオロシクロノニルオキシ基、パーフルオロ-n-デシルオキシ基、パーフルオロイソデシルオキシ基、パーフルオロ-sec-デシルオキシ基、パーフルオロ-tert-デシルオキシ基、パーフルオロネオデシルオキシ基、パーフルオロシクロデシルオキシ基、パーフルオロノルボルニルオキシ基(パーフルオロノルボルナン-χ-イルオキシ基)、パーフルオロボルニルオキシ基(パーフルオロボルナン-χ-イルオキシ基)、パーフルオロメンチルオキシ基(パーフルオロメンタ-χ-イルオキシ基)、パーフルオロアダマンチルオキシ基、パーフルオロデカヒドロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばトリクロロメトキシ基、ペンタクロロエトキシ基、ヘプタクロロ-n-プロポキシ基、ヘプタクロロイソプロポキシ基、ノナクロロ-n-ブトキシ基、ノナクロロイソブトキシ基、ノナクロロ-sec-ブトキシ基、ノナクロロ-tert-ブトキシ基、ノナクロロシクロブトキシ基、パークロロ-n-ペンチルオキシ基、パークロロイソペンチルオキシ基、パークロロ-sec-ペンチルオキシ基、パークロロ-tert-ペンチルオキシ基、パークロロネオペンチルオキシ基、パークロロ-2-メチルブトキシ基、パークロロ-1,2-ジメチルプロポキシ基、パークロロ-1-エチルプロポキシ基、パークロロシクロペンチルオキシ基、パークロロ-n-ヘキシルオキシ基、パークロロイソヘキシルオキシ基、パークロロ-sec-ヘキシルオキシ基、パークロロ-tert-ヘキシルオキシ基、パークロロネオヘキシルオキシ基、パークロロ-2-メチルペンチルオキシ基、パークロロ-1,2-ジメチルブトキシ基、パークロロ-2,3-ジメチルブトキシ基、パークロロ-1-エチルブトキシ基、パークロロシクロヘキシルオキシ基、パークロロ-n-ヘプチルオキシ基、パークロロイソヘプチルオキシ基、パークロロ-sec-ヘプチルオキシ基、パークロロ-tert-ヘプチルオキシ基、パークロロネオヘプチルオキシ基、パークロロシクロヘプチルオキシ基、パークロロ-n-オクチルオキシ基、パークロロイソオクチルオキシ基、パークロロ-sec-オクチルオキシ基、パークロロ-tert-オクチルオキシ基、パークロロネオオクチルオキシ基、パークロロ-2-エチルヘキシルオキシ基、パークロロシクロオクチルオキシ基、パークロロ-n-ノニルオキシ基、パークロロイソノニルオキシ基、パークロロ-sec-ノニルオキシ基、パークロロ-tert-ノニルオキシ基、パークロロネオノニルオキシ基、パークロロシクロノニルオキシ基、パークロロ-n-デシルオキシ基、パークロロイソデシルオキシ基、パークロロ-sec-デシルオキシ基、パークロロ-tert-デシルオキシ基、パークロロネオデシルオキシ基、パークロロシクロデシルオキシ基、パークロロノルボルニルオキシ基(パークロロノルボルナン-χ-イルオキシ基)、パークロロボルニルオキシ基(パークロロボルナン-χ-イルオキシ基)、パークロロメンチルオキシ基(パークロロメンタ-χ-イルオキシ基)、パークロロアダマンチルオキシ基、パークロロデカヒドロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばトリブロモメトキシ基、ペンタブロモエトキシ基、ヘプタブロモ-n-プロポキシ基、ヘプタブロモイソプロポキシ基、ノナブロモ-n-ブトキシ基、ノナブロモイソブトキシ基、ノナブロモ-sec-ブトキシ基、ノナブロモ-tert-ブトキシ基、ノナブロモシクロブトキシ基、パーブロモ-n-ペンチルオキシ基、パーブロモイソペンチルオキシ基、パーブロモ-sec-ペンチルオキシ基、パーブロモ-tert-ペンチルオキシ基、パーブロモネオペンチルオキシ基、パーブロモ-2-メチルブトキシ基、パーブロモ-1,2-ジメチルプロポキシ基、パーブロモ-1-エチルプロポキシ基、パーブロモシクロペンチルオキシ基、パーブロモ-n-ヘキシルオキシ基、パーブロモイソヘキシルオキシ基、パーブロモ-sec-ヘキシルオキシ基、パーブロモ-tert-ヘキシルオキシ基、パーブロモネオヘキシルオキシ基、パーブロモ-2-メチルペンチルオキシ基、パーブロモ-1,2-ジメチルブトキシ基、パーブロモ-2,3-ジメチルブトキシ基、パーブロモ-1-エチルブトキシ基、パーブロモシクロヘキシルオキシ基、パーブロモ-n-ヘプチルオキシ基、パーブロモイソヘプチルオキシ基、パーブロモ-sec-ヘプチルオキシ基、パーブロモ-tert-ヘプチルオキシ基、パーブロモネオヘプチルオキシ基、パーブロモシクロヘプチルオキシ基、パーブロモ-n-オクチルオキシ基、パーブロモイソオクチルオキシ基、パーブロモ-sec-オクチルオキシ基、パーブロモ-tert-オクチルオキシ基、パーブロモネオオクチルオキシ基、パーブロモ-2-エチルヘキシルオキシ基、パーブロモシクロオクチルオキシ基、パーブロモ-n-ノニルオキシ基、パーブロモイソノニルオキシ基、パーブロモ-sec-ノニルオキシ基、パーブロモ-tert-ノニルオキシ基、パーブロモネオノニルオキシ基、パーブロモシクロノニルオキシ基、パーブロモ-n-デシルオキシ基、パーブロモイソデシルオキシ基、パーブロモ-sec-デシルオキシ基、パーブロモ-tert-デシルオキシ基、パーブロモネオデシルオキシ基、パーブロモシクロデシルオキシ基、パーブロモノルボルニルオキシ基(パーブロモノルボルナン-χ-イルオキシ基)、パーブロモボルニルオキシ基(パーブロモボルナン-χ-イルオキシ基)、パーブロモメンチルオキシ基(パーブロモメンタ-χ-イルオキシ基)、パーブロモアダマンチルオキシ基、パーブロモデカヒドロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばトリヨードメトキシ基、ペンタヨードエトキシ基、ヘプタヨード-n-プロポキシ基、ヘプタヨードイソプロポキシ基、ノナヨード-n-ブトキシ基、ノナヨードイソブトキシ基、ノナヨード-sec-ブトキシ基、ノナヨード-tert-ブトキシ基、ノナヨードシクロブトキシ基、パーヨード-n-ペンチルオキシ基、パーヨードイソペンチルオキシ基、パーヨード-sec-ペンチルオキシ基、パーヨード-tert-ペンチルオキシ基、パーヨードネオペンチルオキシ基、パーヨード-2-メチルブトキシ基、パーヨード-1,2-ジメチルプロポキシ基、パーヨード-1-エチルプロポキシ基、パーヨードシクロペンチルオキシ基、パーヨード-n-ヘキシルオキシ基、パーヨードイソヘキシルオキシ基、パーヨード-sec-ヘキシルオキシ基、パーヨード-tert-ヘキシルオキシ基、パーヨードネオヘキシルオキシ基、パーヨード-2-メチルペンチルオキシ基、パーヨード-1,2-ジメチルブトキシ基、パーヨード-2,3-ジメチルブトキシ基、パーヨード-1-エチルブトキシ基、パーヨードシクロヘキシルオキシ基、パーヨード-n-ヘプチルオキシ基、パーヨードイソヘプチルオキシ基、パーヨード-sec-ヘプチルオキシ基、パーヨード-tert-ヘプチルオキシ基、パーヨードネオヘプチルオキシ基、パーヨードシクロヘプチルオキシ基、パーヨード-n-オクチルオキシ基、パーヨードイソオクチルオキシ基、パーヨード-sec-オクチルオキシ基、パーヨード-tert-オクチルオキシ基、パーヨードネオオクチルオキシ基、パーヨード-2-エチルヘキシルオキシ基、パーヨードシクロオクチルオキシ基、パーヨード-n-ノニルオキシ基、パーヨードイソノニルオキシ基、パーヨード-sec-ノニルオキシ基、パーヨード-tert-ノニルオキシ基、パーヨードネオノニルオキシ基、パーヨードシクロノニルオキシ基、パーヨード-n-デシルオキシ基、パーヨードイソデシルオキシ基、パーヨード-sec-デシルオキシ基、パーヨード-tert-デシルオキシ基、パーヨードネオデシルオキシ基、パーヨードシクロデシルオキシ基、パーヨードノルボルニルオキシ基(パーヨードノルボルナン-χ-イルオキシ基)、パーヨードボルニルオキシ基(パーヨードボルナン-χ-イルオキシ基)、パーヨードメンチルオキシ基(パーヨードメンタ-χ-イルオキシ基)、パーヨードアダマンチルオキシ基、パーヨードデカヒドロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基が挙げられる。
【0034】
これらのアルコキシ基のなかでも、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、シクロブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、sec-ペンチルオキシ基、tert-ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2-メチルブトキシ基、1,2-ジメチルプロポキシ基、1-エチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、sec-ヘキシルオキシ基、tert-ヘキシルオキシ基、ネオヘキシルオキシ基、2-メチルペンチルオキシ基、1,2-ジメチルブトキシ基、2,3-ジメチルブトキシ基、1-エチルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n-ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基、sec-ヘプチルオキシ基、tert-ヘプチルオキシ基、ネオヘプチルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基、n-オクチルオキシ基、イソオクチルオキシ基、sec-オクチルオキシ基、tert-オクチルオキシ基、ネオオクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、シクロオクチルオキシ基、n-ノニルオキシ基、イソノニルオキシ基、sec-ノニルオキシ基、tert-ノニルオキシ基、ネオノニルオキシ基、シクロノニルオキシ基、n-デシルオキシ基、イソデシルオキシ基、sec-デシルオキシ基、tert-デシルオキシ基、ネオデシルオキシ基、シクロデシルオキシ基、ノルボルニルオキシ基(ノルボルナン-χ-イルオキシ基)、ボルニルオキシ基(ボルナン-χ-イルオキシ基)、メンチルオキシ基(メンタ-χ-イルオキシ基)、アダマンチルオキシ基、デカヒドロナフチルオキシ基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜10のアルコキシ基;および例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ヘプタフルオロ-n-プロポキシ基、ヘプタフルオロイソプロポキシ基、ノナフルオロ-n-ブトキシ基、ノナフルオロイソブトキシ基、ノナフルオロ-sec-ブトキシ基、ノナフルオロ-tert-ブトキシ基、ノナフルオロシクロブトキシ基、パーフルオロ-n-ペンチルオキシ基、パーフルオロイソペンチルオキシ基、パーフルオロ-sec-ペンチルオキシ基、パーフルオロ-tert-ペンチルオキシ基、パーフルオロネオペンチルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルブトキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルプロポキシ基、パーフルオロ-1-エチルプロポキシ基、パーフルオロシクロペンチルオキシ基、パーフルオロ-n-ヘキシルオキシ基、パーフルオロイソヘキシルオキシ基、パーフルオロ-sec-ヘキシルオキシ基、パーフルオロ-tert-ヘキシルオキシ基、パーフルオロネオヘキシルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルペンチルオキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-2,3-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-1-エチルブトキシ基、パーフルオロシクロヘキシルオキシ基、パーフルオロ-n-ヘプチルオキシ基、パーフルオロイソヘプチルオキシ基、パーフルオロ-sec-ヘプチルオキシ基、パーフルオロ-tert-ヘプチルオキシ基、パーフルオロネオヘプチルオキシ基、パーフルオロシクロヘプチルオキシ基、パーフルオロ-n-オクチルオキシ基、パーフルオロイソオクチルオキシ基、パーフルオロ-sec-オクチルオキシ基、パーフルオロ-tert-オクチルオキシ基、パーフルオロネオオクチルオキシ基、パーフルオロ-2-エチルヘキシルオキシ基、パーフルオロシクロオクチルオキシ基、パーフルオロ-n-ノニルオキシ基、パーフルオロイソノニルオキシ基、パーフルオロ-sec-ノニルオキシ基、パーフルオロ-tert-ノニルオキシ基、パーフルオロネオノニルオキシ基、パーフルオロシクロノニルオキシ基、パーフルオロ-n-デシルオキシ基、パーフルオロイソデシルオキシ基、パーフルオロ-sec-デシルオキシ基、パーフルオロ-tert-デシルオキシ基、パーフルオロネオデシルオキシ基、パーフルオロシクロデシルオキシ基、パーフルオロノルボルニルオキシ基(パーフルオロノルボルナン-χ-イルオキシ基)、パーフルオロボルニルオキシ基(パーフルオロボルナン-χ-イルオキシ基)、パーフルオロメンチルオキシ基(パーフルオロメンタ-χ-イルオキシ基)、パーフルオロアダマンチルオキシ基、パーフルオロデカヒドロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜10のアルコキシ基が好ましく、なかでも、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、シクロブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、sec-ペンチルオキシ基、tert-ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2-メチルブトキシ基、1,2-ジメチルプロポキシ基、1-エチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、sec-ヘキシルオキシ基、tert-ヘキシルオキシ基、ネオヘキシルオキシ基、2-メチルペンチルオキシ基、1,2-ジメチルブトキシ基、2,3-ジメチルブトキシ基、1-エチルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜6のアルコキシ基;および例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ヘプタフルオロ-n-プロポキシ基、ヘプタフルオロイソプロポキシ基、ノナフルオロ-n-ブトキシ基、ノナフルオロイソブトキシ基、ノナフルオロ-sec-ブトキシ基、ノナフルオロ-tert-ブトキシ基、ノナフルオロシクロブトキシ基、パーフルオロ-n-ペンチルオキシ基、パーフルオロイソペンチルオキシ基、パーフルオロ-sec-ペンチルオキシ基、パーフルオロ-tert-ペンチルオキシ基、パーフルオロネオペンチルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルブトキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルプロポキシ基、パーフルオロ-1-エチルプロポキシ基、パーフルオロシクロペンチルオキシ基、パーフルオロ-n-ヘキシルオキシ基、パーフルオロイソヘキシルオキシ基、パーフルオロ-sec-ヘキシルオキシ基、パーフルオロ-tert-ヘキシルオキシ基、パーフルオロネオヘキシルオキシ基、パーフルオロ-2-メチルペンチルオキシ基、パーフルオロ-1,2-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-2,3-ジメチルブトキシ基、パーフルオロ-1-エチルブトキシ基、パーフルオロシクロヘキシルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜6のアルコキシ基がより好ましく、そのなかでも、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、シクロブトキシ基等の無置換の(ハロゲン原子で置換されていない)炭素数1〜4のアルコキシ基;および例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ヘプタフルオロ-n-プロポキシ基、ヘプタフルオロイソプロポキシ基、ノナフルオロ-n-ブトキシ基、ノナフルオロイソブトキシ基、ノナフルオロ-sec-ブトキシ基、ノナフルオロ-tert-ブトキシ基、ノナフルオロシクロブトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている炭素数1〜4のアルコキシ基がさらに好ましい。
【0035】
一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキルで置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基としては、単環式もしくは縮合多環式のいずれであってもよく、具体的には、例えばフェニル基、ナフチル基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-フルオロフェニル基、3-フルオロフェニル基、4-フルオロフェニル基、2,4-ジフルオロフェニル基、2,6-ジフルオロフェニル基、2,4,6-トリフルオロフェニル基、1-フルオロナフチル基、2-フルオロナフチル基、3-フルオロナフチル基、4-フルオロナフチル基、5-フルオロナフチル基、6-フルオロナフチル基、7-フルオロナフチル基、8-フルオロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-クロロフェニル基、3-クロロフェニル基、4-クロロフェニル基、2,4-ジクロロフェニル基、2,6-ジクロロフェニル基、2,4,6-トリクロロフェニル基、1-クロロナフチル基、2-クロロナフチル基、3-クロロナフチル基、4-クロロナフチル基、5-クロロナフチル基、6-クロロナフチル基、7-クロロナフチル基、8-クロロナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ブロモフェニル基、3-ブロモフェニル基、4-ブロモフェニル基、2,4-ジブロモフェニル基、2,6-ジブロモフェニル基、2,4,6-トリブロモフェニル基、1-ブロモナフチル基、2-ブロモナフチル基、3-ブロモナフチル基、4-ブロモナフチル基、5-ブロモナフチル基、6-ブロモナフチル基、7-ブロモナフチル基、8-ブロモナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ヨードフェニル基、3-ヨードフェニル基、4-ヨードフェニル基、2,4-ジヨードフェニル基、2,6-ジヨードフェニル基、2,4,6-トリヨードフェニル基、1-ヨードナフチル基、2-ヨードナフチル基、3-ヨードナフチル基、4-ヨードナフチル基、5-ヨードナフチル基、6-ヨードナフチル基、7-ヨードナフチル基、8-ヨードナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数6〜10のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-トリル基、3-トリル基、4-トリル基、2,4-キシリル基、2,6-キシリル基、メシチル基(2,4,6-トリメチルフェニル基)、1-メチルナフチル基、2-メチルナフチル基、3-メチルナフチル基、4-メチルナフチル基、5-メチルナフチル基、6-メチルナフチル基、7-メチルナフチル基、8-メチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-エチルフェニル基、3-エチルフェニル基、4-エチルフェニル基、2,4-ジエチルフェニル基、2,6-ジエチルフェニル基、2,4,6-トリエチルフェニル基、1-エチルナフチル基、2-エチルナフチル基、3-エチルナフチル基、4-エチルナフチル基、5-エチルナフチル基、6-エチルナフチル基、7-エチルナフチル基、8-エチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-プロピルフェニル基、3-プロピルフェニル基、4-プロピルフェニル基、2,4-ジプロピルフェニル基、2,6-ジプロピルフェニル基、2,4,6-トリプロピルフェニル基、1-プロピルナフチル基、2-プロピルナフチル基、3-プロピルナフチル基、4-プロピルナフチル基、5-プロピルナフチル基、6-プロピルナフチル基、7-プロピルナフチル基、8-プロピルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ブチルフェニル基、3-ブチルフェニル基、4-ブチルフェニル基、2,4-ジブチルフェニル基、2,6-ジブチルフェニル基、2,4,6-トリブチルフェニル基、1-ブチルナフチル基、2-ブチルナフチル基、3-ブチルナフチル基、4-ブチルナフチル基、5-ブチルナフチル基、6-ブチルナフチル基、7-ブチルナフチル基、8-ブチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-トリフルオロメチルフェニル基、3-トリフルオロメチルフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル基、1-トリフルオロメチルナフチル基、2-トリフルオロメチルナフチル基、3-トリフルオロメチルナフチル基、4-トリフルオロメチルナフチル基、5-トリフルオロメチルナフチル基、6-トリフルオロメチルナフチル基、7-トリフルオロメチルナフチル基、8-トリフルオロメチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-トリクロロメチルフェニル基、3-トリクロロメチルフェニル基、4-トリクロロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル基、1-トリクロロメチルナフチル基、2-トリクロロメチルナフチル基、3-トリクロロメチルナフチル基、4-トリクロロメチルナフチル基、5-トリクロロメチルナフチル基、6-トリクロロメチルナフチル基、7-トリクロロメチルナフチル基、8-トリクロロメチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニル基、3-ペンタフルオロエチルフェニル基、4-ペンタフルオロエチルフェニル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル基、1-ペンタフルオロエチルナフチル基、2-ペンタフルオロエチルナフチル基、3-ペンタフルオロエチルナフチル基、4-ペンタフルオロエチルナフチル基、5-ペンタフルオロエチルナフチル基、6-ペンタフルオロエチルナフチル基、7-ペンタフルオロエチルナフチル基、8-ペンタフルオロエチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニル基、3-ペンタクロロエチルフェニル基、4-ペンタクロロエチルフェニル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル基、1-ペンタクロロエチルナフチル基、2-ペンタクロロエチルナフチル基、3-ペンタクロロエチルナフチル基、4-ペンタクロロエチルナフチル基、5-ペンタクロロエチルナフチル基、6-ペンタクロロエチルナフチル基、7-ペンタクロロエチルナフチル基、8-ペンタクロロエチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基、1-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、2-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、3-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、4-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、5-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、6-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、7-ヘプタフルオロプロピルナフチル基、8-ヘプタフルオロプロピルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基、1-ヘプタクロロプロピルナフチル基、2-ヘプタクロロプロピルナフチル基、3-ヘプタクロロプロピルナフチル基、4-ヘプタクロロプロピルナフチル基、5-ヘプタクロロプロピルナフチル基、6-ヘプタクロロプロピルナフチル基、7-ヘプタクロロプロピルナフチル基、8-ヘプタクロロプロピルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニル基、3-ノナフルオロブチルフェニル基、4-ノナフルオロブチルフェニル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル基、1-ノナフルオロブチルナフチル基、2-ノナフルオロブチルナフチル基、3-ノナフルオロブチルナフチル基、4-ノナフルオロブチルナフチル基、5-ノナフルオロブチルナフチル基、6-ノナフルオロブチルナフチル基、7-ノナフルオロブチルナフチル基、8-ノナフルオロブチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基;例えば2-ノナクロロブチルフェニル基、3-ノナクロロブチルフェニル基、4-ノナクロロブチルフェニル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル基、1-ノナクロロブチルナフチル基、2-ノナクロロブチルナフチル基、3-ノナクロロブチルナフチル基、4-ノナクロロブチルナフチル基、5-ノナクロロブチルナフチル基、6-ノナクロロブチルナフチル基、7-ノナクロロブチルナフチル基、8-ノナクロロブチルナフチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数6〜10のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル基等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数6〜10のアリール基等が挙げられる。なお、上述の具体例において、アリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基は、normal-体に限定されず、sec-体、tert-体、イソ体、ネオ体等の分枝状もしくはシクロ体のような環状のアルキル基またはハロアルキル基であってもよい。また、アリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基を構成する炭素原子は、それが結合するアリール基を構成する炭素原子の数(炭素数6〜10)には含まないものとする。言い換えれば、炭素原子に結合する水素原子のうちの1〜3個の水素原子が、炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基を有する)アリール基の炭素数の総和は、7〜22である。
【0036】
これらのアリール基のなかでも、例えば無置換の(置換基を有さない)炭素数6のアリール基であるフェニル基;例えば2-フルオロフェニル基、3-フルオロフェニル基、4-フルオロフェニル基、2,4-ジフルオロフェニル基、2,6-ジフルオロフェニル基、2,4,6-トリフルオロフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-クロロフェニル基、3-クロロフェニル基、4-クロロフェニル基、2,4-ジクロロフェニル基、2,6-ジクロロフェニル基、2,4,6-トリクロロフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ブロモフェニル基、3-ブロモフェニル基、4-ブロモフェニル基、2,4-ジブロモフェニル基、2,6-ジブロモフェニル基、2,4,6-トリブロモフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数6のアリール基;および例えば2-ヨードフェニル基、3-ヨードフェニル基、4-ヨードフェニル基、2,4-ジヨードフェニル基、2,6-ジヨードフェニル基、2,4,6-トリヨードフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数6のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-トリル基、3-トリル基、4-トリル基、2,4-キシリル基、2,6-キシリル基、メシチル基(2,4,6-トリメチルフェニル基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-エチルフェニル基、3-エチルフェニル基、4-エチルフェニル基、2,4-ジエチルフェニル基、2,6-ジエチルフェニル基、2,4,6-トリエチルフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-プロピルフェニル基、3-プロピルフェニル基、4-プロピルフェニル基、2,4-ジプロピルフェニル基、2,6-ジプロピルフェニル基、2,4,6-トリプロピルフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数6のアリール基;および例えば2-ブチルフェニル基、3-ブチルフェニル基、4-ブチルフェニル基、2,4-ジブチルフェニル基、2,6-ジブチルフェニル基、2,4,6-トリブチルフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数6のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数6のアリール基;ならびに例えば2-トリフルオロメチルフェニル基、3-トリフルオロメチルフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-トリクロロメチルフェニル基、3-トリクロロメチルフェニル基、4-トリクロロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニル基、3-ペンタフルオロエチルフェニル基、4-ペンタフルオロエチルフェニル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニル基、3-ペンタクロロエチルフェニル基、4-ペンタクロロエチルフェニル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニル基、3-ノナフルオロブチルフェニル基、4-ノナフルオロブチルフェニル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数6のアリール基;および例えば2-ノナクロロブチルフェニル基、3-ノナクロロブチルフェニル基、4-ノナクロロブチルフェニル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数6のアリール基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル基等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数6のアリール基が好ましく、なかでも、無置換の(置換基を有さない)炭素数6のアリール基であるフェニル基;例えば2-フルオロフェニル基、3-フルオロフェニル基、4-フルオロフェニル基、2,4-ジフルオロフェニル基、2,6-ジフルオロフェニル基、2,4,6-トリフルオロフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-クロロフェニル基、3-クロロフェニル基、4-クロロフェニル基、2,4-ジクロロフェニル基、2,6-ジクロロフェニル基、2,4,6-トリクロロフェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-トリル基、3-トリル基、4-トリル基、2,4-キシリル基、2,6-キシリル基、メシチル基(2,4,6-トリメチルフェニル基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6のアリール基;例えば2-トリフルオロメチルフェニル基、3-トリフルオロメチルフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6のアリール基;ならびに例えば2-トリクロロメチルフェニル基、3-トリクロロメチルフェニル基、4-トリクロロメチルフェニル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6のアリール基がより好ましく、そのなかでも、フェニル基、4-フルオロフェニル基、4-クロロフェニル基、4-トリル基、4-トリフルオロメチルフェニル基および4-トリクロロメチルフェニル基がさらに好ましい。
【0037】
一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキルで置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基としては、単環式もしくは縮合多環式のいずれであってもよく、具体的には、例えばフェノキシ基、ナフチルオキシ基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-フルオロフェノキシ基、3-フルオロフェノキシ基、4-フルオロフェノキシ基、2,4-ジフルオロフェノキシ基、2,6-ジフルオロフェノキシ基、2,4,6-トリフルオロフェノキシ基、1-フルオロナフチルオキシ基、2-フルオロナフチルオキシ基、3-フルオロナフチルオキシ基、4-フルオロナフチルオキシ基、5-フルオロナフチルオキシ基、6-フルオロナフチルオキシ基、7-フルオロナフチルオキシ基、8-フルオロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-クロロフェノキシ基、3-クロロフェノキシ基、4-クロロフェノキシ基、2,4-ジクロロフェノキシ基、2,6-ジクロロフェノキシ基、2,4,6-トリクロロフェノキシ基、1-クロロナフチルオキシ基、2-クロロナフチルオキシ基、3-クロロナフチルオキシ基、4-クロロナフチルオキシ基、5-クロロナフチルオキシ基、6-クロロナフチルオキシ基、7-クロロナフチルオキシ基、8-クロロナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ブロモフェノキシ基、3-ブロモフェノキシ基、4-ブロモフェノキシ基、2,4-ジブロモフェノキシ基、2,6-ジブロモフェノキシ基、2,4,6-トリブロモフェノキシ基、1-ブロモナフチルオキシ基、2-ブロモナフチルオキシ基、3-ブロモナフチルオキシ基、4-ブロモナフチルオキシ基、5-ブロモナフチルオキシ基、6-ブロモナフチルオキシ基、7-ブロモナフチルオキシ基、8-ブロモナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ヨードフェノキシ基、3-ヨードフェノキシ基、4-ヨードフェノキシ基、2,4-ジヨードフェノキシ基、2,6-ジヨードフェノキシ基、2,4,6-トリヨードフェノキシ基、1-ヨードナフチルオキシ基、2-ヨードナフチルオキシ基、3-ヨードナフチルオキシ基、4-ヨードナフチルオキシ基、5-ヨードナフチルオキシ基、6-ヨードナフチルオキシ基、7-ヨードナフチルオキシ基、8-ヨードナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-トリルオキシ基、3-トリルオキシ基、4-トリルオキシ基、2,4-キシリルオキシ基、2,6-キシリルオキシ基、メシチルオキシ基(2,4,6-トリメチルフェノキシ基)、1-メチルナフチルオキシ基、2-メチルナフチルオキシ基、3-メチルナフチルオキシ基、4-メチルナフチルオキシ基、5-メチルナフチルオキシ基、6-メチルナフチルオキシ基、7-メチルナフチルオキシ基、8-メチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-エチルフェノキシ基、3-エチルフェノキシ基、4-エチルフェノキシ基、2,4-ジエチルフェノキシ基、2,6-ジエチルフェノキシ基、2,4,6-トリエチルフェノキシ基、1-エチルナフチルオキシ基、2-エチルナフチルオキシ基、3-エチルナフチルオキシ基、4-エチルナフチルオキシ基、5-エチルナフチルオキシ基、6-エチルナフチルオキシ基、7-エチルナフチルオキシ基、8-エチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-プロピルフェノキシ基、3-プロピルフェノキシ基、4-プロピルフェノキシ基、2,4-ジプロピルフェノキシ基、2,6-ジプロピルフェノキシ基、2,4,6-トリプロピルフェノキシ基、1-プロピルナフチルオキシ基、2-プロピルナフチルオキシ基、3-プロピルナフチルオキシ基、4-プロピルナフチルオキシ基、5-プロピルナフチルオキシ基、6-プロピルナフチルオキシ基、7-プロピルナフチルオキシ基、8-プロピルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ブチルフェノキシ基、3-ブチルフェノキシ基、4-ブチルフェノキシ基、2,4-ジブチルフェノキシ基、2,6-ジブチルフェノキシ基、2,4,6-トリブチルフェノキシ基、1-ブチルナフチルオキシ基、2-ブチルナフチルオキシ基、3-ブチルナフチルオキシ基、4-ブチルナフチルオキシ基、5-ブチルナフチルオキシ基、6-ブチルナフチルオキシ基、7-ブチルナフチルオキシ基、8-ブチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-トリフルオロメチルフェノキシ基、3-トリフルオロメチルフェノキシ基、4-トリフルオロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、1-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、2-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、3-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、4-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、5-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、6-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、7-トリフルオロメチルナフチルオキシ基、8-トリフルオロメチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-トリクロロメチルフェノキシ基、3-トリクロロメチルフェノキシ基、4-トリクロロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェノキシ基、1-トリクロロメチルナフチルオキシ基、2-トリクロロメチルナフチルオキシ基、3-トリクロロメチルナフチルオキシ基、4-トリクロロメチルナフチルオキシ基、5-トリクロロメチルナフチルオキシ基、6-トリクロロメチルナフチルオキシ基、7-トリクロロメチルナフチルオキシ基、8-トリクロロメチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基、1-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、2-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、3-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、4-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、5-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、6-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、7-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基、8-ペンタフルオロエチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ペンタクロロエチルフェノキシ基、3-ペンタクロロエチルフェノキシ基、4-ペンタクロロエチルフェノキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基、1-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、2-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、3-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、4-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、5-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、6-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、7-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基、8-ペンタクロロエチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基、1-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、5-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、6-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、7-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基、8-ヘプタフルオロプロピルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基、1-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、2-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、3-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、4-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、5-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、6-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、7-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基、8-ヘプタクロロプロピルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ノナフルオロブチルフェノキシ基、3-ノナフルオロブチルフェノキシ基、4-ノナフルオロブチルフェノキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基、1-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、2-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、3-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、4-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、5-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、6-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、7-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基、8-ノナフルオロブチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基;例えば2-ノナクロロブチルフェノキシ基、3-ノナクロロブチルフェノキシ基、4-ノナクロロブチルフェノキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェノキシ基、1-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、2-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、3-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、4-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、5-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、6-ノナクロロブチルナフチルオキシ基、7-ノナクロロブチル
ナフチルオキシ基、8-ノナクロロブチルナフチルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル基等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数6〜10のアリールオキシ基等が挙げられる。なお、上述の具体例において、アリールオキシ基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基は、normal-体に限定されず、sec-体、tert-体、イソ体、ネオ体等の分枝状もしくはシクロ体のような環状のアルキル基またはハロアルキル基であってもよい。また、アリールオキシ基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基を構成する炭素原子は、それが結合するアリールオキシ基を構成する炭素原子の数(炭素数6〜10)には含まないものとする。言い換えれば、炭素原子に結合する水素原子のうちの1〜3個の水素原子が、炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基を有する)アリールオキシ基の炭素数の総和は、7〜22である。
【0038】
これらのアリールオキシ基のなかでも、例えば無置換の(置換基を有さない)炭素数6のアリールオキシ基であるフェノキシ基;例えば2-フルオロフェノキシ基、3-フルオロフェノキシ基、4-フルオロフェノキシ基、2,4-ジフルオロフェノキシ基、2,6-ジフルオロフェノキシ基、2,4,6-トリフルオロフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-クロロフェノキシ基、3-クロロフェノキシ基、4-クロロフェノキシ基、2,4-ジクロロフェノキシ基、2,6-ジクロロフェノキシ基、2,4,6-トリクロロフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ブロモフェノキシ基、3-ブロモフェノキシ基、4-ブロモフェノキシ基、2,4-ジブロモフェノキシ基、2,6-ジブロモフェノキシ基、2,4,6-トリブロモフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;および例えば2-ヨードフェノキシ基、3-ヨードフェノキシ基、4-ヨードフェノキシ基、2,4-ジヨードフェノキシ基、2,6-ジヨードフェノキシ基、2,4,6-トリヨードフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-トリルオキシ基、3-トリルオキシ基、4-トリルオキシ基、2,4-キシリルオキシ基、2,6-キシリルオキシ基、メシチルオキシ基(2,4,6-トリメチルフェノキシ基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-エチルフェノキシ基、3-エチルフェノキシ基、4-エチルフェノキシ基、2,4-ジエチルフェノキシ基、2,6-ジエチルフェノキシ基、2,4,6-トリエチルフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-プロピルフェノキシ基、3-プロピルフェノキシ基、4-プロピルフェノキシ基、2,4-ジプロピルフェノキシ基、2,6-ジプロピルフェノキシ基、2,4,6-トリプロピルフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;および例えば2-ブチルフェノキシ基、3-ブチルフェノキシ基、4-ブチルフェノキシ基、2,4-ジブチルフェノキシ基、2,6-ジブチルフェノキシ基、2,4,6-トリブチルフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;ならびに例えば2-トリフルオロメチルフェノキシ基、3-トリフルオロメチルフェノキシ基、4-トリフルオロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-トリクロロメチルフェノキシ基、3-トリクロロメチルフェノキシ基、4-トリクロロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェノキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ペンタクロロエチルフェノキシ基、3-ペンタクロロエチルフェノキシ基、4-ペンタクロロエチルフェノキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェノキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェノキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-ノナフルオロブチルフェノキシ基、3-ノナフルオロブチルフェノキシ基、4-ノナフルオロブチルフェノキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;および例えば2-ノナクロロブチルフェノキシ基、3-ノナクロロブチルフェノキシ基、4-ノナクロロブチルフェノキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェノキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基等の炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基が好ましく、なかでも、無置換の(置換基を有さない)炭素数6のアリールオキシ基であるフェノキシ基;例えば2-フルオロフェノキシ基、3-フルオロフェノキシ基、4-フルオロフェノキシ基、2,4-ジフルオロフェノキシ基、2,6-ジフルオロフェノキシ基、2,4,6-トリフルオロフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-クロロフェノキシ基、3-クロロフェノキシ基、4-クロロフェノキシ基、2,4-ジクロロフェノキシ基、2,6-ジクロロフェノキシ基、2,4,6-トリクロロフェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-トリルオキシ基、3-トリルオキシ基、4-トリルオキシ基、2,4-キシリルオキシ基、2,6-キシリルオキシ基、メシチルオキシ基(2,4,6-トリメチルフェノキシ基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;例えば2-トリフルオロメチルフェノキシ基、3-トリフルオロメチルフェノキシ基、4-トリフルオロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基;ならびに例えば2-トリクロロメチルフェノキシ基、3-トリクロロメチルフェノキシ基、4-トリクロロメチルフェノキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェノキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェノキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数6のアリールオキシ基がより好ましく、そのなかでも、フェノキシ基、4-フルオロフェノキシ基、4-クロロフェノキシ基、4-トリルオキシ基、4-トリフルオロメチルフェノキシ基および4-トリクロロメチルフェノキシ基がさらに好ましい。
【0039】
一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキルで置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基としては、単環式もしくは縮合多環式のいずれであってもよく、具体的には、例えばベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、フェニルプロピル基、1-メチルフェニルエチル基、フェニルブチル基、2-メチルフェニルプロピル基、テトラヒドロナフチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、インデニル基、フルオレニル基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-フルオロフェニルメチル基、3-フルオロフェニルメチル基、4-フルオロフェニルメチル基、2,4-ジフルオロフェニルメチル基、2,6-ジフルオロフェニルメチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルメチル基、2-フルオロフェニルエチル基、3-フルオロフェニルエチル基、4-フルオロフェニルエチル基、2,4-ジフルオロフェニルエチル基、2,6-ジフルオロフェニルエチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルエチル基、メチル(2-フルオロフェニル)メチル基、メチル(3-フルオロフェニル)メチル基、メチル(4-フルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル基、2-フルオロフェニルプロピル基、3-フルオロフェニルプロピル基、4-フルオロフェニルプロピル基、2,4-ジフルオロフェニルプロピル基、2,6-ジフルオロフェニルプロピル基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロピル基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エチル基、2-フルオロフェニルブチル基、3-フルオロフェニルブチル基、4-フルオロフェニルブチル基、2,4-ジフルオロフェニルブチル基、2,6-ジフルオロフェニルブチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルブチル基、2-メチル(2-フルオロフェニル)プロピル基、2-メチル(3-フルオロフェニル)プロピル基、2-メチル(4-フルオロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)プロピル基、テトラヒドロフルオロナフチル基、フルオロナフチルメチル基、フルオロナフチルエチル基、フルオロインデニル基、フルオロフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-クロロフェニルメチル基、3-クロロフェニルメチル基、4-クロロフェニルメチル基、2,4-ジクロロフェニルメチル基、2,6-ジクロロフェニルメチル基、2,4,6-トリクロロフェニルメチル基、2-クロロフェニルエチル基、3-クロロフェニルエチル基、4-クロロフェニルエチル基、2,4-ジクロロフェニルエチル基、2,6-ジクロロフェニルエチル基、2,4,6-トリクロロフェニルエチル基、メチル(2-クロロフェニル)メチル基、メチル(3-クロロフェニル)メチル基、メチル(4-クロロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メチル基、2-クロロフェニルプロピル基、3-クロロフェニルプロピル基、4-クロロフェニルプロピル基、2,4-ジクロロフェニルプロピル基、2,6-ジクロロフェニルプロピル基、2,4,6-トリクロロフェニルプロピル基、1-メチル(2-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(3-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(4-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エチル基、2-クロロフェニルブチル基、3-クロロフェニルブチル基、4-クロロフェニルブチル基、2,4-ジクロロフェニルブチル基、2,6-ジクロロフェニルブチル基、2,4,6-トリクロロフェニルブチル基、2-メチル(2-クロロフェニル)プロピル基、2-メチル(3-クロロフェニル)プロピル基、2-メチル(4-クロロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジクロロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジクロロフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)プロピル基、テトラヒドロクロロナフチル基、クロロナフチルメチル基、クロロナフチルエチル基、クロロインデニル基、クロロフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ブロモフェニルメチル基、3-ブロモフェニルメチル基、4-ブロモフェニルメチル基、2,4-ジブロモフェニルメチル基、2,6-ジブロモフェニルメチル基、2,4,6-トリブロモフェニルメチル基、2-ブロモフェニルエチル基、3-ブロモフェニルエチル基、4-ブロモフェニルエチル基、2,4-ジブロモフェニルエチル基、2,6-ジブロモフェニルエチル基、2,4,6-トリブロモフェニルエチル基、メチル(2-ブロモフェニル)メチル基、メチル(3-ブロモフェニル)メチル基、メチル(4-ブロモフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジブロモフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジブロモフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)メチル基、2-ブロモフェニルプロピル基、3-ブロモフェニルプロピル基、4-ブロモフェニルプロピル基、2,4-ジブロモフェニルプロピル基、2,6-ジブロモフェニルプロピル基、2,4,6-トリブロモフェニルプロピル基、1-メチル(2-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(3-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(4-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)エチル基、2-ブロモフェニルブチル基、3-ブロモフェニルブチル基、4-ブロモフェニルブチル基、2,4-ジブロモフェニルブチル基、2,6-ジブロモフェニルブチル基、2,4,6-トリブロモフェニルブチル基、2-メチル(2-ブロモフェニル)プロピル基、2-メチル(3-ブロモフェニル)プロピル基、2-メチル(4-ブロモフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジブロモフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジブロモフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)プロピル基、テトラヒドロブロモナフチル基、ブロモナフチルメチル基、ブロモナフチルエチル基、ブロモインデニル基、ブロモフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ヨードフェニルメチル基、3-ヨードフェニルメチル基、4-ヨードフェニルメチル基、2,4-ジヨードフェニルメチル基、2,6-ジヨードフェニルメチル基、2,4,6-トリヨードフェニルメチル基、2-ヨードフェニルエチル基、3-ヨードフェニルエチル基、4-ヨードフェニルエチル基、2,4-ジヨードフェニルエチル基、2,6-ジヨードフェニルエチル基、2,4,6-トリヨードフェニルエチル基、メチル(2-ヨードフェニル)メチル基、メチル(3-ヨードフェニル)メチル基、メチル(4-ヨードフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジヨードフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジヨードフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)メチル基、2-ヨードフェニルプロピル基、3-ヨードフェニルプロピル基、4-ヨードフェニルプロピル基、2,4-ジヨードフェニルプロピル基、2,6-ジヨードフェニルプロピル基、2,4,6-トリヨードフェニルプロピル基、1-メチル(2-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(3-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(4-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)エチル基、2-ヨードフェニルブチル基、3-ヨードフェニルブチル基、4-ヨードフェニルブチル基、2,4-ジヨードフェニルブチル基、2,6-ジヨードフェニルブチル基、2,4,6-トリヨードフェニルブチル基、2-メチル(2-ヨードフェニル)プロピル基、2-メチル(3-ヨードフェニル)プロピル基、2-メチル(4-ヨードフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジヨードフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジヨードフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)プロピル基、テトラヒドロヨードナフチル基、ヨードナフチルメチル基、ヨードナフチルエチル基、ヨードインデニル基、ヨードフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-トリルメチル基、3-トリルメチル基、4-トリルメチル基、2,4-キシリルメチル基、2,6-キシリルメチル基、メシチルメチル基(2,4,6-トリメチルフェニルメチル基)、2-トリルエチル基、3-トリルエチル基、4-トリルエチル基、2,4-キシリルエチル基、2,6-キシリルエチル基、メシチルエチル基(2,4,6-トリメチルフェニルエチル基)、メチル(2-トリル)メチル基、メチル(3-トリル)メチル基、メチル(4-トリル)メチル基、メチル(2,4-キシリル)メチル基、メチル(2,6-キシリル)メチル基、メチル(メシチル)メチル基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メチル基)、2-トリルプロピル基、3-トリルプロピル基、4-トリルプロピル基、2,4-キシリルプロピル基、2,6-キシリルプロピル基、メシチルプロピル基(2,4,6-トリメチルフェニルプロピル基)、1-メチル(2-トリル)エチル基、1-メチル(3-トリル)エチル基、1-メチル(4-トリル)エチル基、1-メチル(2,4-キシリル)エチル基、1-メチル(2,6-キシリル)エチル基、1-メチル(メシチル)エチル基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エチル基)、2-トリルブチル基、3-トリルブチル基、4-トリルブチル基、2,4-キシリルブチル基、2,6-キシリルブチル基、メシチルブチル基(2,4,6-トリメチルフェニルブチル基)、2-メチル(2-トリル)プロピル基、2-メチル(3-トリル)プロピル基、2-メチル(4-トリル)プロピル基、2-メチル(2,4-キシリル)プロピル基、2-メチル(2,6-キシリル)プロピル基、2-メチル(メシチル)プロピル基(2-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)プロピル基)、テトラヒドロメチルナフチル基、メチルナフチルメチル基、メチルナフチルエチル基、メチルインデニル基、メチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-エチルフェニルメチル基、3-エチルフェニルメチル基、4-エチルフェニルメチル基、2,4-ジエチルフェニルメチル基、2,6-ジエチルフェニルメチル基、2,4,6-トリエチルフェニルメチル基、2-エチルフェニルエチル基、3-エチルフェニルエチル基、4-エチルフェニルエチル基、2,4-ジエチルフェニルエチル基、2,6-ジエチルフェニルエチル基、2,4,6-トリエチルフェニルエチル基、メチル(2-エチルフェニル)メチル基、メチル(3-エチルフェニル)メチル基、メチル(4-エチルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジエチルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジエチルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)メチル基、2-エ
チルフェニルプロピル基、3-エチルフェニルプロピル基、4-エチルフェニルプロピル基、2,4-ジエチルフェニルプロピル基、2,6-ジエチルフェニルプロピル基、2,4,6-トリエチルフェニルプロピル基、1-メチル(2-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(3-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(4-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジエチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジエチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)エチル基、2-エチルフェニルブチル基、3-エチルフェニルブチル基、4-エチルフェニルブチル基、2,4-ジエチルフェニルブチル基、2,6-ジエチルフェニルブチル基、2,4,6-トリエチルフェニルブチル基、2-メチル(2-エチルフェニル)プロピル基、2-メチル(3-エチルフェニル)プロピル基、2-メチル(4-エチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジエチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジエチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)プロピル基、テトラヒドロエチルナフチル基、エチルナフチルメチル基、エチルナフチルエチル基、エチルインデニル基、エチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-プロピルフェニルメチル基、3-プロピルフェニルメチル基、4-プロピルフェニルメチル基、2,4-ジプロピルフェニルメチル基、2,6-ジプロピルフェニルメチル基、2,4,6-トリプロピルフェニルメチル基、2-プロピルフェニルエチル基、3-プロピルフェニルエチル基、4-プロピルフェニルエチル基、2,4-ジプロピルフェニルエチル基、2,6-ジプロピルフェニルエチル基、2,4,6-トリプロピルフェニルエチル基、メチル(2-プロピルフェニル)メチル基、メチル(3-プロピルフェニル)メチル基、メチル(4-プロピルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジプロピルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジプロピルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)メチル基、2-プロピルフェニルプロピル基、3-プロピルフェニルプロピル基、4-プロピルフェニルプロピル基、2,4-ジプロピルフェニルプロピル基、2,6-ジプロピルフェニルプロピル基、2,4,6-トリプロピルフェニルプロピル基、1-メチル(2-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(3-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(4-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)エチル基、2-プロピルフェニルブチル基、3-プロピルフェニルブチル基、4-プロピルフェニルブチル基、2,4-ジプロピルフェニルブチル基、2,6-ジプロピルフェニルブチル基、2,4,6-トリプロピルフェニルブチル基、2-メチル(2-プロピルフェニル)プロピル基、2-メチル(3-プロピルフェニル)プロピル基、2-メチル(4-プロピルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)プロピル基、テトラヒドロプロピルナフチル基、プロピルナフチルメチル基、プロピルナフチルエチル基、プロピルインデニル基、プロピルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ブチルフェニルメチル基、3-ブチルフェニルメチル基、4-ブチルフェニルメチル基、2,4-ジブチルフェニルメチル基、2,6-ジブチルフェニルメチル基、2,4,6-トリブチルフェニルメチル基、2-ブチルフェニルエチル基、3-ブチルフェニルエチル基、4-ブチルフェニルエチル基、2,4-ジブチルフェニルエチル基、2,6-ジブチルフェニルエチル基、2,4,6-トリブチルフェニルエチル基、メチル(2-ブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ブチルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジブチルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジブチルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)メチル基、2-ブチルフェニルプロピル基、3-ブチルフェニルプロピル基、4-ブチルフェニルプロピル基、2,4-ジブチルフェニルプロピル基、2,6-ジブチルフェニルプロピル基、2,4,6-トリブチルフェニルプロピル基、1-メチル(2-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(3-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(4-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)エチル基、2-ブチルフェニルブチル基、3-ブチルフェニルブチル基、4-ブチルフェニルブチル基、2,4-ジブチルフェニルブチル基、2,6-ジブチルフェニルブチル基、2,4,6-トリブチルフェニルブチル基、2-メチル(2-ブチルフェニル)プロピル基、2-メチル(3-ブチルフェニル)プロピル基、2-メチル(4-ブチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4-ジブチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,6-ジブチルフェニル)プロピル基、2-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)プロピル基、テトラヒドロブチルナフチル基、ブチルナフチルメチル基、ブチルナフチルエチル基、ブチルインデニル基、ブチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-トリフルオロメチルフェニルメチル基、3-トリフルオロメチルフェニルメチル基、4-トリフルオロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2-トリフルオロメチルフェニルエチル基、3-トリフルオロメチルフェニルエチル基、4-トリフルオロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、2-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、3-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、4-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、2-トリフルオロメチルフェニルブチル基、3-トリフルオロメチルフェニルブチル基、4-トリフルオロメチルフェニルブチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(トリフルオロメチル)ナフチル基、トリフルオロメチルナフチルメチル基、トリフルオロメチルナフチルエチル基、トリフルオロメチルインデニル基、トリフルオロメチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-トリクロロメチルフェニルメチル基、3-トリクロロメチルフェニルメチル基、4-トリクロロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2-トリクロロメチルフェニルエチル基、3-トリクロロメチルフェニルエチル基、4-トリクロロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、2-トリクロロメチルフェニルプロピル基、3-トリクロロメチルフェニルプロピル基、4-トリクロロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、2-トリクロロメチルフェニルブチル基、3-トリクロロメチルフェニルブチル基、4-トリクロロメチルフェニルブチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(トリクロロメチル)ナフチル基、トリクロロメチルナフチルメチル基、トリクロロメチルナフチルエチル基、トリクロロメチルインデニル基、トリクロロメチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルメ
チル基、2-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、メチル(2-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル(3-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル(4-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、2-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、2-ペンタフルオロエチルフェニルブチル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルブチル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルブチル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ペンタフルオロエチル)ナフチル基、ペンタフルオロエチルナフチルメチル基、ペンタフルオロエチルナフチルエチル基、ペンタフルオロエチルインデニル基、ペンタフルオロエチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、3-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、4-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、3-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、4-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、メチル(2-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル(3-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル(4-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、2-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、3-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、4-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、2-ペンタクロロエチルフェニルブチル基、3-ペンタクロロエチルフェニルブチル基、4-ペンタクロロエチルフェニルブチル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ペンタクロロエチル)ナフチル基、ペンタクロロエチルナフチルメチル基、ペンタクロロエチルナフチルエチル基、ペンタクロロエチルインデニル基、ペンタクロロエチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、メチル(2-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル(3-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル(4-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルブチル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルブチル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルブチル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ヘプタフルオロプロピル)ナフチル基、ヘプタフルオロプロピルナフチルメチル基、ヘプタフルオロプロピルナフチルエチル基、ヘプタフルオロプロピルインデニル基、ヘプタフルオロプロピルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、メチル(2-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル(3-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル(4-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルブチル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルブチル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルブチル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ヘプタクロロプロピル)ナフチル基、ヘプタクロロプロピルナフチルメチル基、ヘプタクロロプロピルナフチルエチル基、ヘプタクロロプロピルインデニル基、ヘプタクロロプロピルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、3
-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、4-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、3-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、4-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、メチル(2-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、2-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、3-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、4-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、2-ノナフルオロブチルフェニルブチル基、3-ノナフルオロブチルフェニルブチル基、4-ノナフルオロブチルフェニルブチル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ノナフルオロブチル)ナフチル基、ノナフルオロブチルナフチルメチル基、ノナフルオロブチルナフチルエチル基、ノナフルオロブチルインデニル基、ノナフルオロブチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基;例えば2-ノナクロロブチルフェニルメチル基、3-ノナクロロブチルフェニルメチル基、4-ノナクロロブチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2-ノナクロロブチルフェニルエチル基、3-ノナクロロブチルフェニルエチル基、4-ノナクロロブチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、メチル(2-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、2-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、3-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、4-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、2-ノナクロロブチルフェニルブチル基、3-ノナクロロブチルフェニルブチル基、4-ノナクロロブチルフェニルブチル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルブチル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルブチル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルブチル基、2-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、2-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]プロピル基、テトラヒドロ(ノナクロロブチル)ナフチル基、ノナクロロブチルナフチルメチル基、ノナクロロブチルナフチルエチル基、ノナクロロブチルインデニル基、ノナクロロブチルフルオレニル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキル基等が挙げられる。なお、上述の具体例において、アリールアルキル基におけるアリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基は、normal-体に限定されず、sec-体、tert-体、イソ体、ネオ体等の分枝状もしくはシクロ体のような環状のアルキル基またはハロアルキル基であってもよい。また、アリールアルキル基におけるアリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基を構成する炭素原子は、それが結合するアリールアルキル基を構成する炭素原子の数(炭素数7〜15)には含まないものとする。言い換えれば、炭素原子に結合する水素原子のうちの1〜3個の水素原子が、炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基を有する)アリールアルキル基の炭素数の総和は、8〜27である。
【0040】
これらのアリールアルキル基のなかでも、例えばベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、フェニルプロピル基、1-メチルフェニルエチル基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-フルオロフェニルメチル基、3-フルオロフェニルメチル基、4-フルオロフェニルメチル基、2,4-ジフルオロフェニルメチル基、2,6-ジフルオロフェニルメチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルメチル基、2-フルオロフェニルエチル基、3-フルオロフェニルエチル基、4-フルオロフェニルエチル基、2,4-ジフルオロフェニルエチル基、2,6-ジフルオロフェニルエチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルエチル基、メチル(2-フルオロフェニル)メチル基、メチル(3-フルオロフェニル)メチル基、メチル(4-フルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル基、2-フルオロフェニルプロピル基、3-フルオロフェニルプロピル基、4-フルオロフェニルプロピル基、2,4-ジフルオロフェニルプロピル基、2,6-ジフルオロフェニルプロピル基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロピル基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-クロロフェニルメチル基、3-クロロフェニルメチル基、4-クロロフェニルメチル基、2,4-ジクロロフェニルメチル基、2,6-ジクロロフェニルメチル基、2,4,6-トリクロロフェニルメチル基、2-クロロフェニルエチル基、3-クロロフェニルエチル基、4-クロロフェニルエチル基、2,4-ジクロロフェニルエチル基、2,6-ジクロロフェニルエチル基、2,4,6-トリクロロフェニルエチル基、メチル(2-クロロフェニル)メチル基、メチル(3-クロロフェニル)メチル基、メチル(4-クロロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メチル基、2-クロロフェニルプロピル基、3-クロロフェニルプロピル基、4-クロロフェニルプロピル基、2,4-ジクロロフェニルプロピル基、2,6-ジクロロフェニルプロピル基、2,4,6-トリクロロフェニルプロピル基、1-メチル(2-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(3-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(4-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ブロモフェニルメチル基、3-ブロモフェニルメチル基、4-ブロモフェニルメチル基、2,4-ジブロモフェニルメチル基、2,6-ジブロモフェニルメチル基、2,4,6-トリブロモフェニルメチル基、2-ブロモフェニルエチル基、3-ブロモフェニルエチル基、4-ブロモフェニルエチル基、2,4-ジブロモフェニルエチル基、2,6-ジブロモフェニルエチル基、2,4,6-トリブロモフェニルエチル基、メチル(2-ブロモフェニル)メチル基、メチル(3-ブロモフェニル)メチル基、メチル(4-ブロモフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジブロモフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジブロモフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)メチル基、2-ブロモフェニルプロピル基、3-ブロモフェニルプロピル基、4-ブロモフェニルプロピル基、2,4-ジブロモフェニルプロピル基、2,6-ジブロモフェニルプロピル基、2,4,6-トリブロモフェニルプロピル基、1-メチル(2-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(3-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(4-ブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジブロモフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;および例えば2-ヨードフェニルメチル基、3-ヨードフェニルメチル基、4-ヨードフェニルメチル基、2,4-ジヨードフェニルメチル基、2,6-ジヨードフェニルメチル基、2,4,6-トリヨードフェニルメチル基、2-ヨードフェニルエチル基、3-ヨードフェニルエチル基、4-ヨードフェニルエチル基、2,4-ジヨードフェニルエチル基、2,6-ジヨードフェニルエチル基、2,4,6-トリヨードフェニルエチル基、メチル(2-ヨードフェニル)メチル基、メチル(3-ヨードフェニル)メチル基、メチル(4-ヨードフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジヨードフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジヨードフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)メチル基、2-ヨードフェニルプロピル基、3-ヨードフェニルプロピル基、4-ヨードフェニルプロピル基、2,4-ジヨードフェニルプロピル基、2,6-ジヨードフェニルプロピル基、2,4,6-トリヨードフェニルプロピル基、1-メチル(2-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(3-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(4-ヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジヨードフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-トリルメチル基、3-トリルメチル基、4-トリルメチル基、2,4-キシリルメチル基、2,6-キシリルメチル基、メシチルメチル基(2,4,6-トリメチルフェニルメチル基)、2-トリルエチル基、3-トリルエチル基、4-トリルエチル基、2,4-キシリルエチル基、2,6-キシリルエチル基、メシチルエチル基(2,4,6-トリメチルフェニルエチル基)、メチル(2-トリル)メチル基、メチル(3-トリル)メチル基、メチル(4-トリル)メチル基、メチル(2,4-キシリル)メチル基、メチル(2,6-キシリル)メチル基、メチル(メシチル)メチル基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メチル基)、2-トリルプロピル基、3-トリルプロピル基、4-トリルプロピル基、2,4-キシリルプロピル基、2,6-キシリルプロピル基、メシチルプロピル基(2,4,6-トリメチルフェニルプロピル基)、1-メチル(2-トリル)エチル基、1-メチル(3-トリル)エチル基、1-メチル(4-トリル)エチル基、1-メチル(2,4-キシリル)エチル基、1-メチル(2,6-キシリル)エチル基、1-メチル(メシチル)エチル基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エチル基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-エチルフェニルメチル基、3-エチルフェニルメチル基、4-エチルフェニルメチル基、2,4-ジエチルフェニルメチル基、2,6-ジエチルフェニルメチル基、2,4,6-トリエチルフェニルメチル基、2-エチルフェニルエチル基、3-エチルフェニルエチル基、4-エチルフェニルエチル基、2,4-ジエチルフェニルエチル基、2,6-ジエチルフェニルエチル基、2,4,6-トリエチルフェニルエチル基、メチル(2-エチルフェニル)メチル基、メチル(3-エチルフェニル)メチル基、メチル(4-エチルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジエチルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジエチルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)メチル基、2-エチルフェニルプロピル基、3-エチルフェニルプロピル基、4-エチルフェニルプロピル基、2,4-ジエチルフェニルプロピル基、2,6-ジエチルフェニルプロピル基、2,4,6-トリエチルフェニルプロピル基、1-メチル(2-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(3-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(4-エチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジエチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジエチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-プロピルフェニルメチル基、3-プロピルフェニルメチル基、4-プロピルフェニルメチル基、2,4-ジプロピルフェニルメチル基、2,6-ジプロピルフェニルメチル基、2,4,6-トリプロピルフェニルメチル基、2-プロピルフェニルエチル基、3-プロピルフェニルエチル基、4-プロピルフェニルエチル基、2,4-ジプロピルフェニルエチル基、2,6-ジプロピルフェニルエチル基、2,4,6-トリプロピルフェニルエチル基、メチル(2-プロピルフェニル)メチル基、メチル(3-プロピルフェニル)メチル基、メチル(4-プロピルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジプロピルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジプロピルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)メチル基、2-プロピルフェニルプロピル基、3-プロピルフェニルプロピル基、4-プロピルフェニルプロピル基、2,4-ジプロピルフェニルプロピル基、2,6-ジプロピルフェニルプロピル基、2,4,6-トリプロピルフェニルプロピル基、1-メチル(2-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(3-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(4-プロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;および例えば2-ブチルフェニルメチル基、3-ブチルフェニルメチル基、4-ブチルフェニルメチル基、2,4-ジブチルフェニルメチル基、2,6-ジブチルフェニルメチル基、2,4,6-トリブチルフェニルメチル基、2-ブチルフェニルエチル基、3-ブチルフェニルエチル基、4-ブチルフェニルエチル基、2,4-ジブチルフェニルエチル基、2,6-ジブチルフェニルエチル基、2,4,6-トリブチルフェニルエチル基、メチル(2-ブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ブチルフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジブチルフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジブチルフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)メチル基、2-ブチルフェニルプロピル基、3-ブチルフェニルプロピル基、4-ブチルフェニルプロピル基、2,4-ジブチルフェニルプロピル基、2,6-ジブチルフェニルプロピル基、2,4,6-トリブチルフェニルプロピル基、1-メチル(2-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(3-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(4-ブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジブチルフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;ならびに例えば2-トリフ
ルオロメチルフェニルメチル基、3-トリフルオロメチルフェニルメチル基、4-トリフルオロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2-トリフルオロメチルフェニルエチル基、3-トリフルオロメチルフェニルエチル基、4-トリフルオロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、2-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、3-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、4-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-トリクロロメチルフェニルメチル基、3-トリクロロメチルフェニルメチル基、4-トリクロロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2-トリクロロメチルフェニルエチル基、3-トリクロロメチルフェニルエチル基、4-トリクロロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、2-トリクロロメチルフェニルプロピル基、3-トリクロロメチルフェニルプロピル基、4-トリクロロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルメチル基、2-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルエチル基、メチル(2-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル(3-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル(4-ペンタフルオロエチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メチル基、2-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、3-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、4-ペンタフルオロエチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、3-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、4-ペンタクロロエチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルメチル基、2-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、3-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、4-ペンタクロロエチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルエチル基、メチル(2-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル(3-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル(4-ペンタクロロエチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]メチル基、2-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、3-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、4-ペンタクロロエチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルメチル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメチル基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルエチル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエチル基、メチル(2-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル(3-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル(4-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メチル基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルメチル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメチル基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルエチル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエチル基、メチル(2-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル(3-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル(4-ヘプタクロロプロピルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メチル基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する
)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、3-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、4-ノナフルオロブチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルメチル基、2-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、3-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、4-ノナフルオロブチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルエチル基、メチル(2-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ノナフルオロブチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]メチル基、2-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、3-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、4-ノナフルオロブチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;および例えば2-ノナクロロブチルフェニルメチル基、3-ノナクロロブチルフェニルメチル基、4-ノナクロロブチルフェニルメチル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルメチル基、2-ノナクロロブチルフェニルエチル基、3-ノナクロロブチルフェニルエチル基、4-ノナクロロブチルフェニルエチル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルエチル基、メチル(2-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル(3-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル(4-ノナクロロブチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]メチル基、2-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、3-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、4-ノナクロロブチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基が好ましく、なかでも、例えばベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、フェニルプロピル基、1-メチルフェニルエチル基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-フルオロフェニルメチル基、3-フルオロフェニルメチル基、4-フルオロフェニルメチル基、2,4-ジフルオロフェニルメチル基、2,6-ジフルオロフェニルメチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルメチル基、2-フルオロフェニルエチル基、3-フルオロフェニルエチル基、4-フルオロフェニルエチル基、2,4-ジフルオロフェニルエチル基、2,6-ジフルオロフェニルエチル基、2,4,6-トリフルオロフェニルエチル基、メチル(2-フルオロフェニル)メチル基、メチル(3-フルオロフェニル)メチル基、メチル(4-フルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル基、2-フルオロフェニルプロピル基、3-フルオロフェニルプロピル基、4-フルオロフェニルプロピル基、2,4-ジフルオロフェニルプロピル基、2,6-ジフルオロフェニルプロピル基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロピル基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-クロロフェニルメチル基、3-クロロフェニルメチル基、4-クロロフェニルメチル基、2,4-ジクロロフェニルメチル基、2,6-ジクロロフェニルメチル基、2,4,6-トリクロロフェニルメチル基、2-クロロフェニルエチル基、3-クロロフェニルエチル基、4-クロロフェニルエチル基、2,4-ジクロロフェニルエチル基、2,6-ジクロロフェニルエチル基、2,4,6-トリクロロフェニルエチル基、メチル(2-クロロフェニル)メチル基、メチル(3-クロロフェニル)メチル基、メチル(4-クロロフェニル)メチル基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メチル基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メチル基、2-クロロフェニルプロピル基、3-クロロフェニルプロピル基、4-クロロフェニルプロピル基、2,4-ジクロロフェニルプロピル基、2,6-ジクロロフェニルプロピル基、2,4,6-トリクロロフェニルプロピル基、1-メチル(2-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(3-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(4-クロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エチル基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-トリルメチル基、3-トリルメチル基、4-トリルメチル基、2,4-キシリルメチル基、2,6-キシリルメチル基、メシチルメチル基(2,4,6-トリメチルフェニルメチル基)、2-トリルエチル基、3-トリルエチル基、4-トリルエチル基、2,4-キシリルエチル基、2,6-キシリルエチル基、メシチルエチル基(2,4,6-トリメチルフェニルエチル基)、メチル(2-トリル)メチル基、メチル(3-トリル)メチル基、メチル(4-トリル)メチル基、メチル(2,4-キシリル)メチル基、メチル(2,6-キシリル)メチル基、メチル(メシチル)メチル基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メチル基)、2-トリルプロピル基、3-トリルプロピル基、4-トリルプロピル基、2,4-キシリルプロピル基、2,6-キシリルプロピル基、メシチルプロピル基(2,4,6-トリメチルフェニルプロピル基)、1-メチル(2-トリル)エチル基、1-メチル(3-トリル)エチル基、1-メチル(4-トリル)エチル基、1-メチル(2,4-キシリル)エチル基、1-メチル(2,6-キシリル)エチル基、1-メチル(メシチル)エチル基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エチル基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば2-トリフルオロメチルフェニルメチル基、3-トリフルオロメチルフェニルメチル基、4-トリフルオロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメチル基、2-トリフルオロメチルフェニルエチル基、3-トリフルオロメチルフェニルエチル基、4-トリフルオロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基、2-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、3-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、4-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;ならびに例えば2-トリクロロメチルフェニルメチル基、3-トリクロロメチルフェニルメチル基、4-トリクロロメチルフェニルメチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメチル基、2-トリクロロメチルフェニルエチル基、3-トリクロロメチルフェニルエチル基、4-トリクロロメチルフェニルエチル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエチル基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メチル基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メチル基、2-トリクロロメチルフェニルプロピル基、3-トリクロロメチルフェニルプロピル基、4-トリクロロメチルフェニルプロピル基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロピル基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エチ
ル基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エチル基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基がより好ましく、そのなかでも、ベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、フェニルプロピル基、1-メチルフェニルエチル基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば4-フルオロフェニルメチル基、4-フルオロフェニルエチル基、メチル(4-フルオロフェニル)メチル基、4-フルオロフェニルプロピル基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エチル基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば4-クロロフェニルメチル基、4-クロロフェニルエチル基、メチル(4-クロロフェニル)メチル基、4-クロロフェニルプロピル基、1-メチル(4-クロロフェニル)エチル基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基としてフェニル基の4位の塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば4-トリルメチル基、4-トリルエチル基、メチル(4-トリル)メチル基、4-トリルプロピル基、1-メチル(4-トリル)エチル基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;例えば4-トリフルオロメチルフェニルメチル基、4-トリフルオロメチルフェニルエチル基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メチル基、4-トリフルオロメチルフェニルプロピル基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基;ならびに例えば4-トリクロロメチルフェニルメチル基、4-トリクロロメチルフェニルエチル基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メチル基、4-トリクロロメチルフェニルプロピル基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エチル基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキル基がさらに好ましく、さらにそのなかでも、ベンジル基、4-フルオロフェニルメチル基、4-クロロフェニルメチル基、4-トリルメチル基、4-トリフルオロメチルフェニルメチル基および4-トリクロロメチルフェニルメチル基が特に好ましい。
【0041】
一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキルで置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基としては、単環式もしくは縮合多環式のいずれであってもよく、具体的には、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、メチルベンジルオキシ基、フェニルプロポキシ基、1-メチルフェニルエトキシ基、フェニルブトキシ基、2-メチルフェニルプロポキシ基、テトラヒドロナフチルオキシ基、ナフチルメトキシ基、ナフチルエトキシ基、インデニルオキシ基、フルオレニルオキシ基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-フルオロフェニルメトキシ基、3-フルオロフェニルメトキシ基、4-フルオロフェニルメトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルメトキシ基、2-フルオロフェニルエトキシ基、3-フルオロフェニルエトキシ基、4-フルオロフェニルエトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルエトキシ基、メチル(2-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(3-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(4-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メトキシ基、2-フルオロフェニルプロポキシ基、3-フルオロフェニルプロポキシ基、4-フルオロフェニルプロポキシ基、2,4-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,6-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エトキシ基、2-フルオロフェニルブトキシ基、3-フルオロフェニルブトキシ基、4-フルオロフェニルブトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルブトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルブトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルブトキシ基、2-メチル(2-フルオロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-フルオロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-フルオロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロフルオロナフチルオキシ基、フルオロナフチルメトキシ基、フルオロナフチルエトキシ基、フルオロインデニルオキシ基、フルオロフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-クロロフェニルメトキシ基、3-クロロフェニルメトキシ基、4-クロロフェニルメトキシ基、2,4-ジクロロフェニルメトキシ基、2,6-ジクロロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルメトキシ基、2-クロロフェニルエトキシ基、3-クロロフェニルエトキシ基、4-クロロフェニルエトキシ基、2,4-ジクロロフェニルエトキシ基、2,6-ジクロロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルエトキシ基、メチル(2-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(3-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(4-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メトキシ基、2-クロロフェニルプロポキシ基、3-クロロフェニルプロポキシ基、4-クロロフェニルプロポキシ基、2,4-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,6-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エトキシ基、2-クロロフェニルブトキシ基、3-クロロフェニルブトキシ基、4-クロロフェニルブトキシ基、2,4-ジクロロフェニルブトキシ基、2,6-ジクロロフェニルブトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルブトキシ基、2-メチル(2-クロロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-クロロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-クロロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジクロロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジクロロフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロクロロナフチルオキシ基、クロロナフチルメトキシ基、クロロナフチルエトキシ基、クロロインデニルオキシ基、クロロフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ブロモフェニルメトキシ基、3-ブロモフェニルメトキシ基、4-ブロモフェニルメトキシ基、2,4-ジブロモフェニルメトキシ基、2,6-ジブロモフェニルメトキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルメトキシ基、2-ブロモフェニルエトキシ基、3-ブロモフェニルエトキシ基、4-ブロモフェニルエトキシ基、2,4-ジブロモフェニルエトキシ基、2,6-ジブロモフェニルエトキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルエトキシ基、メチル(2-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(3-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(4-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)メトキシ基、2-ブロモフェニルプロポキシ基、3-ブロモフェニルプロポキシ基、4-ブロモフェニルプロポキシ基、2,4-ジブロモフェニルプロポキシ基、2,6-ジブロモフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)エトキシ基、2-ブロモフェニルブトキシ基、3-ブロモフェニルブトキシ基、4-ブロモフェニルブトキシ基、2,4-ジブロモフェニルブトキシ基、2,6-ジブロモフェニルブトキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルブトキシ基、2-メチル(2-ブロモフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-ブロモフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-ブロモフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジブロモフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジブロモフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロブロモナフチルオキシ基、ブロモナフチルメトキシ基、ブロモナフチルエトキシ基、ブロモインデニルオキシ基、ブロモフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ヨードフェニルメトキシ基、3-ヨードフェニルメトキシ基、4-ヨードフェニルメトキシ基、2,4-ジヨードフェニルメトキシ基、2,6-ジヨードフェニルメトキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルメトキシ基、2-ヨードフェニルエトキシ基、3-ヨードフェニルエトキシ基、4-ヨードフェニルエトキシ基、2,4-ジヨードフェニルエトキシ基、2,6-ジヨードフェニルエトキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルエトキシ基、メチル(2-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)メトキシ基、2-ヨードフェニルプロポキシ基、3-ヨードフェニルプロポキシ基、4-ヨードフェニルプロポキシ基、2,4-ジヨードフェニルプロポキシ基、2,6-ジヨードフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)エトキシ基、2-ヨードフェニルブトキシ基、3-ヨードフェニルブトキシ基、4-ヨードフェニルブトキシ基、2,4-ジヨードフェニルブトキシ基、2,6-ジヨードフェニルブトキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルブトキシ基、2-メチル(2-ヨードフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-ヨードフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-ヨードフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジヨードフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジヨードフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロヨードナフチルオキシ基、ヨードナフチルメトキシ基、ヨードナフチルエトキシ基、ヨードインデニルオキシ基、ヨードフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリルメトキシ基、3-トリルメトキシ基、4-トリルメトキシ基、2,4-キシリルメトキシ基、2,6-キシリルメトキシ基、メシチルメトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルメトキシ基)、2-トリルエトキシ基、3-トリルエトキシ基、4-トリルエトキシ基、2,4-キシリルエトキシ基、2,6-キシリルエトキシ基、メシチルエトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルエトキシ基)、メチル(2-トリル)メトキシ基、メチル(3-トリル)メトキシ基、メチル(4-トリル)メトキシ基、メチル(2,4-キシリル)メトキシ基、メチル(2,6-キシリル)メトキシ基、メチル(メシチル)メトキシ基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メトキシ基)、2-トリルプロポキシ基、3-トリルプロポキシ基、4-トリルプロポキシ基、2,4-キシリルプロポキシ基、2,6-キシリルプロポキシ基、メシチルプロポキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルプロポキシ基)、1-メチル(2-トリル)エトキシ基、1-メチル(3-トリル)エトキシ基、1-メチル(4-トリル)エトキシ基、1-メチル(2,4-キシリル)エトキシ基、1-メチル(2,6-キシリル)エトキシ基、1-メチル(メシチル)エトキシ基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エトキシ基)、2-トリルブトキシ基、3-トリルブトキシ基、4-トリルブトキシ基、2,4-キシリルブトキシ基、2,6-キシリルブトキシ基、メシチルブトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルブトキシ基)、2-メチル(2-トリル)プロポキシ基、2-メチル(3-トリル)プロポキシ基、2-メチル(4-トリル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-キシリル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-キシリル)プロポキシ基、2-メチル(メシチル)プロポキシ基(2-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)プロポキシ基)、テトラヒドロメチルナフチルオキシ基、メチルナフチルメトキシ基、メチルナフチルエトキシ基、メチルインデニルオキシ基、メチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキ
ルオキシ基;例えば2-エチルフェニルメトキシ基、3-エチルフェニルメトキシ基、4-エチルフェニルメトキシ基、2,4-ジエチルフェニルメトキシ基、2,6-ジエチルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルメトキシ基、2-エチルフェニルエトキシ基、3-エチルフェニルエトキシ基、4-エチルフェニルエトキシ基、2,4-ジエチルフェニルエトキシ基、2,6-ジエチルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルエトキシ基、メチル(2-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジエチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジエチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)メトキシ基、2-エチルフェニルプロポキシ基、3-エチルフェニルプロポキシ基、4-エチルフェニルプロポキシ基、2,4-ジエチルフェニルプロポキシ基、2,6-ジエチルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジエチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジエチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)エトキシ基、2-エチルフェニルブトキシ基、3-エチルフェニルブトキシ基、4-エチルフェニルブトキシ基、2,4-ジエチルフェニルブトキシ基、2,6-ジエチルフェニルブトキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルブトキシ基、2-メチル(2-エチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-エチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-エチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジエチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジエチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロエチルナフチルオキシ基、エチルナフチルメトキシ基、エチルナフチルエトキシ基、エチルインデニルオキシ基、エチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-プロピルフェニルメトキシ基、3-プロピルフェニルメトキシ基、4-プロピルフェニルメトキシ基、2,4-ジプロピルフェニルメトキシ基、2,6-ジプロピルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルメトキシ基、2-プロピルフェニルエトキシ基、3-プロピルフェニルエトキシ基、4-プロピルフェニルエトキシ基、2,4-ジプロピルフェニルエトキシ基、2,6-ジプロピルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルエトキシ基、メチル(2-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)メトキシ基、2-プロピルフェニルプロポキシ基、3-プロピルフェニルプロポキシ基、4-プロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ジプロピルフェニルプロポキシ基、2,6-ジプロピルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)エトキシ基、2-プロピルフェニルブトキシ基、3-プロピルフェニルブトキシ基、4-プロピルフェニルブトキシ基、2,4-ジプロピルフェニルブトキシ基、2,6-ジプロピルフェニルブトキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルブトキシ基、2-メチル(2-プロピルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-プロピルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-プロピルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロプロピルナフチルオキシ基、プロピルナフチルメトキシ基、プロピルナフチルエトキシ基、プロピルインデニルオキシ基、プロピルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ブチルフェニルメトキシ基、3-ブチルフェニルメトキシ基、4-ブチルフェニルメトキシ基、2,4-ジブチルフェニルメトキシ基、2,6-ジブチルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルメトキシ基、2-ブチルフェニルエトキシ基、3-ブチルフェニルエトキシ基、4-ブチルフェニルエトキシ基、2,4-ジブチルフェニルエトキシ基、2,6-ジブチルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルエトキシ基、メチル(2-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)メトキシ基、2-ブチルフェニルプロポキシ基、3-ブチルフェニルプロポキシ基、4-ブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ジブチルフェニルプロポキシ基、2,6-ジブチルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)エトキシ基、2-ブチルフェニルブトキシ基、3-ブチルフェニルブトキシ基、4-ブチルフェニルブトキシ基、2,4-ジブチルフェニルブトキシ基、2,6-ジブチルフェニルブトキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルブトキシ基、2-メチル(2-ブチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(3-ブチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(4-ブチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4-ジブチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,6-ジブチルフェニル)プロポキシ基、2-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)プロポキシ基、テトラヒドロブチルナフチルオキシ基、ブチルナフチルメトキシ基、ブチルナフチルエトキシ基、ブチルインデニルオキシ基、ブチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルブトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルブトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(トリフルオロメチル)ナフチルオキシ基、トリフルオロメチルナフチルメトキシ基、トリフルオロメチルナフチルエトキシ基、トリフルオロメチルインデニルオキシ基、トリフルオロメチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルブトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルブトキ
シ基、4-トリクロロメチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(トリクロロメチル)ナフチルオキシ基、トリクロロメチルナフチルメトキシ基、トリクロロメチルナフチルエトキシ基、トリクロロメチルインデニルオキシ基、トリクロロメチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、2-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、2-ペンタフルオロエチルフェニルブトキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルブトキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ペンタフルオロエチル)ナフチルオキシ基、ペンタフルオロエチルナフチルメトキシ基、ペンタフルオロエチルナフチルエトキシ基、ペンタフルオロエチルインデニルオキシ基、ペンタフルオロエチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、2-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、2-ペンタクロロエチルフェニルブトキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルブトキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ペンタクロロエチル)ナフチルオキシ基、ペンタクロロエチルナフチルメトキシ基、ペンタクロロエチルナフチルエトキシ基、ペンタクロロエチルインデニルオキシ基、ペンタクロロエチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルブトキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルブトキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ヘプタフルオロプロピル)ナフチルオキシ基、ヘプタフルオロプロピルナフチルメトキシ基、ヘプタフルオロプロピルナフチルエトキシ基、ヘプタフルオロプロピルインデニルオキシ基、ヘプタフルオロプロピルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メトキシ基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロ
プロピル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルブトキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルブトキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ヘプタクロロプロピル)ナフチルオキシ基、ヘプタクロロプロピルナフチルメトキシ基、ヘプタクロロプロピルナフチルエトキシ基、ヘプタクロロプロピルインデニルオキシ基、ヘプタクロロプロピルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、2-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、2-ノナフルオロブチルフェニルブトキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルブトキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ノナフルオロブチル)ナフチルオキシ基、ノナフルオロブチルナフチルメトキシ基、ノナフルオロブチルナフチルエトキシ基、ノナフルオロブチルインデニルオキシ基、ノナフルオロブチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、2-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、2-ノナクロロブチルフェニルブトキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルブトキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルブトキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルブトキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルブトキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルブトキシ基、2-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、2-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]プロポキシ基、テトラヒドロ(ノナクロロブチル)ナフチルオキシ基、ノナクロロブチルナフチルメトキシ基、ノナクロロブチルナフチルエトキシ基、ノナクロロブチルインデニルオキシ基、ノナクロロブチルフルオレニルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基等が挙げられる。なお、上述の具体例において、アリールアルキルオキシ基におけるアリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基は、normal-体に限定されず、sec-体、tert-体、イソ体、ネオ体等の分枝状もしくはシクロ体のような環状のアルキル基またはハロアルキル基であってもよい。また、アリールアルキルオキシ基におけるアリール基に置換(結合)しているアルキル基またはハロアルキル基を構成する炭素原子は、それが結合するアリールアルキルオキシ基を構成する炭素原子の数(炭素数7〜15)には含まないものとする。言い換えれば、炭素原子に結合する水素原子のうちの1〜3個の水素原子が、炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基またはハロアルキル基を有する)アリールアルキルオキシ基の炭素数の総和は、8〜27である。
【0042】
これらのアリールアルキルオキシ基のなかでも、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、メチルベンジルオキシ基、フェニルプロポキシ基、1-メチルフェニルエトキシ基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-フルオロフェニルメトキシ基、3-フルオロフェニルメトキシ基、4-フルオロフェニルメトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルメトキシ基、2-フルオロフェニルエトキシ基、3-フルオロフェニルエトキシ基、4-フルオロフェニルエトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルエトキシ基、メチル(2-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(3-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(4-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メトキシ基、2-フルオロフェニルプロポキシ基、3-フルオロフェニルプロポキシ基、4-フルオロフェニルプロポキシ基、2,4-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,6-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-クロロフェニルメトキシ基、3-クロロフェニルメトキシ基、4-クロロフェニルメトキシ基、2,4-ジクロロフェニルメトキシ基、2,6-ジクロロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルメトキシ基、2-クロロフェニルエトキシ基、3-クロロフェニルエトキシ基、4-クロロフェニルエトキシ基、2,4-ジクロロフェニルエトキシ基、2,6-ジクロロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルエトキシ基、メチル(2-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(3-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(4-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メトキシ基、2-クロロフェニルプロポキシ基、3-クロロフェニルプロポキシ基、4-クロロフェニルプロポキシ基、2,4-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,6-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ブロモフェニルメトキシ基、3-ブロモフェニルメトキシ基、4-ブロモフェニルメトキシ基、2,4-ジブロモフェニルメトキシ基、2,6-ジブロモフェニルメトキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルメトキシ基、2-ブロモフェニルエトキシ基、3-ブロモフェニルエトキシ基、4-ブロモフェニルエトキシ基、2,4-ジブロモフェニルエトキシ基、2,6-ジブロモフェニルエトキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルエトキシ基、メチル(2-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(3-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(4-ブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジブロモフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)メトキシ基、2-ブロモフェニルプロポキシ基、3-ブロモフェニルプロポキシ基、4-ブロモフェニルプロポキシ基、2,4-ジブロモフェニルプロポキシ基、2,6-ジブロモフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリブロモフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジブロモフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリブロモフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が臭素原子で置換されている(置換基として臭素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;および例えば2-ヨードフェニルメトキシ基、3-ヨードフェニルメトキシ基、4-ヨードフェニルメトキシ基、2,4-ジヨードフェニルメトキシ基、2,6-ジヨードフェニルメトキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルメトキシ基、2-ヨードフェニルエトキシ基、3-ヨードフェニルエトキシ基、4-ヨードフェニルエトキシ基、2,4-ジヨードフェニルエトキシ基、2,6-ジヨードフェニルエトキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルエトキシ基、メチル(2-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジヨードフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)メトキシ基、2-ヨードフェニルプロポキシ基、3-ヨードフェニルプロポキシ基、4-ヨードフェニルプロポキシ基、2,4-ジヨードフェニルプロポキシ基、2,6-ジヨードフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリヨードフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジヨードフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリヨードフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がヨウ素原子で置換されている(置換基としてヨウ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がハロゲン原子で置換されている(置換基としてハロゲン原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリルメトキシ基、3-トリルメトキシ基、4-トリルメトキシ基、2,4-キシリルメトキシ基、2,6-キシリルメトキシ基、メシチルメトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルメトキシ基)、2-トリルエトキシ基、3-トリルエトキシ基、4-トリルエトキシ基、2,4-キシリルエトキシ基、2,6-キシリルエトキシ基、メシチルエトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルエトキシ基)、メチル(2-トリル)メトキシ基、メチル(3-トリル)メトキシ基、メチル(4-トリル)メトキシ基、メチル(2,4-キシリル)メトキシ基、メチル(2,6-キシリル)メトキシ基、メチル(メシチル)メトキシ基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メトキシ基)、2-トリルプロポキシ基、3-トリルプロポキシ基、4-トリルプロポキシ基、2,4-キシリルプロポキシ基、2,6-キシリルプロポキシ基、メシチルプロポキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルプロポキシ基)、1-メチル(2-トリル)エトキシ基、1-メチル(3-トリル)エトキシ基、1-メチル(4-トリル)エトキシ基、1-メチル(2,4-キシリル)エトキシ基、1-メチル(2,6-キシリル)エトキシ基、1-メチル(メシチル)エトキシ基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エトキシ基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-エチルフェニルメトキシ基、3-エチルフェニルメトキシ基、4-エチルフェニルメトキシ基、2,4-ジエチルフェニルメトキシ基、2,6-ジエチルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルメトキシ基、2-エチルフェニルエトキシ基、3-エチルフェニルエトキシ基、4-エチルフェニルエトキシ基、2,4-ジエチルフェニルエトキシ基、2,6-ジエチルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルエトキシ基、メチル(2-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-エチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジエチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジエチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)メトキシ基、2-エチルフェニルプロポキシ基、3-エチルフェニルプロポキシ基、4-エチルフェニルプロポキシ基、2,4-ジエチルフェニルプロポキシ基、2,6-ジエチルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリエチルフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-エチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジエチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジエチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリエチルフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がエチル基で置換されている(置換基としてエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-プロピルフェニルメトキシ基、3-プロピルフェニルメトキシ基、4-プロピルフェニルメトキシ基、2,4-ジプロピルフェニルメトキシ基、2,6-ジプロピルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルメトキシ基、2-プロピルフェニルエトキシ基、3-プロピルフェニルエトキシ基、4-プロピルフェニルエトキシ基、2,4-ジプロピルフェニルエトキシ基、2,6-ジプロピルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルエトキシ基、メチル(2-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-プロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)メトキシ基、2-プロピルフェニルプロポキシ基、3-プロピルフェニルプロポキシ基、4-プロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ジプロピルフェニルプロポキシ基、2,6-ジプロピルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリプロピルフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-プロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジプロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジプロピルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリプロピルフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がプロピル基で置換されている(置換基としてプロピル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;および例えば2-ブチルフェニルメトキシ基、3-ブチルフェニルメトキシ基、4-ブチルフェニルメトキシ基、2,4-ジブチルフェニルメトキシ基、2,6-ジブチルフェニルメトキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルメトキシ基、2-ブチルフェニルエトキシ基、3-ブチルフェニルエトキシ基、4-ブチルフェニルエトキシ基、2,4-ジブチルフェニルエトキシ基、2,6-ジブチルフェニルエトキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルエトキシ基、メチル(2-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジブチルフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)メトキシ基、2-ブチルフェニルプロポキシ基、3-ブチルフェニルプロポキシ基、4-ブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ジブチルフェニルプロポキシ基、2,6-ジブチルフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリブチルフェニルプロポキシ基、1-
メチル(2-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-ブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジブチルフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリブチルフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がブチル基で置換されている(置換基としてブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のアルキル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;ならびに例えば2-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルメトキシ基、2-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ペンタフルオロエチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]メトキシ基、2-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、3-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、4-ペンタフルオロエチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタフルオロエチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロエチル基で置換されている(置換基としてフルオロエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルメトキシ基、2-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ペンタクロロエチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]メトキシ基、2-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、3-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、4-ペンタクロロエチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ペンタクロロエチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロエチル基で置換されている(置換基としてクロロエチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルメトキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヘプタフルオロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]メトキシ基、2-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、3-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、4-ヘプタフルオロプロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタフルオロプロピル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロプロピル基で置換されている(置換基としてフルオロプロピル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルメトキシ基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ヘプタクロロプロピルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ヘプタクロ
ロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]メトキシ基、2-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、3-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、4-ヘプタクロロプロピルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ヘプタクロロプロピル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロプロピル基で置換されている(置換基としてクロロプロピル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルメトキシ基、2-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ノナフルオロブチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]メトキシ基、2-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、3-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、4-ノナフルオロブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナフルオロブチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロブチル基で置換されている(置換基としてフルオロブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;および例えば2-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルメトキシ基、2-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-ノナクロロブチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]メトキシ基、2-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、3-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、4-ノナクロロブチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(ノナクロロブチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロブチル基で置換されている(置換基としてクロロブチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が、炭素数1〜4のフルオロアルキル基もしくはクロロアルキル等の炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されている(置換基として炭素数1〜4のハロアルキル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基が好ましく、なかでも、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、メチルベンジルオキシ基、フェニルプロポキシ基、1-メチルフェニルエトキシ基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-フルオロフェニルメトキシ基、3-フルオロフェニルメトキシ基、4-フルオロフェニルメトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルメトキシ基、2-フルオロフェニルエトキシ基、3-フルオロフェニルエトキシ基、4-フルオロフェニルエトキシ基、2,4-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,6-ジフルオロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルエトキシ基、メチル(2-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(3-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(4-フルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジフルオロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)メトキシ基、2-フルオロフェニルプロポキシ基、3-フルオロフェニルプロポキシ基、4-フルオロフェニルプロポキシ基、2,4-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,6-ジフルオロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリフルオロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジフルオロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリフルオロフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-クロロフェニルメトキシ基、3-クロロフェニルメトキシ基、4-クロロフェニルメトキシ基、2,4-ジクロロフェニルメトキシ基、2,6-ジクロロフェニルメトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルメトキシ基、2-クロロフェニルエトキシ基、3-クロロフェニルエトキシ基、4-クロロフェニルエトキシ基、2,4-ジクロロフェニルエトキシ基、2,6-ジクロロフェニルエトキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルエトキシ基、メチル(2-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(3-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(4-クロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,6-ジクロロフェニル)メトキシ基、メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)メトキシ基、2-クロロフェニルプロポキシ基、3-クロロフェニルプロポキシ基、4-クロロフェニルプロポキシ基、2,4-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,6-ジクロロフェニルプロポキシ基、2,4,6-トリクロロフェニルプロポキシ基、1-メチル(2-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(3-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(4-クロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,6-ジクロロフェニル)エトキシ基、1-メチル(2,4,6-トリクロロフェニル)エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基として塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリルメトキシ基、3-トリルメトキシ基、4-トリルメトキシ基、2,4-キシリルメトキシ基、2,6-キシリルメトキシ基、メシチルメトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルメトキシ基)、2-トリルエトキシ基、3-トリルエトキシ基、4-トリルエトキシ基、2,4-キシリルエトキシ基、2,6-キシリルエトキシ基、メシチルエトキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルエトキシ基)、メチル(2-トリル)メトキシ基、メチル(3-トリル)メトキシ基、メチル(4-トリル)メトキシ基、メチル(2,4-キシリル)メトキシ基、メチル(2,6-キシリル)メトキシ基、メチル(メシチル)メトキシ基(メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)メトキシ基)、2-トリルプロポキシ基、3-トリルプロポキシ基、4-トリルプロポキシ基、2,4-キシリルプロポキシ基、2,6-キシリルプロポキシ基、メシチルプロポキシ基(2,4,6-トリメチルフェニルプロポキシ基)、1-メチル(2-トリル)エトキシ基、1-メチル(3-トリル)エトキシ基、1-メチル(4-トリル)エトキシ基、1-メチル(2,4-キシリル)エトキシ基、1-メチル(2,6-キシリル)エトキシ基、1-メチル(メシチル)エトキシ基(1-メチル(2,4,6-トリメチルフェニル)エトキシ基)等の、炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば2-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリフルオロメチル)フェニル
]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;ならびに例えば2-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルメトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、3-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルエトキシ基、メチル(2-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(3-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]メトキシ基、2-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、3-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、4-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニルプロポキシ基、1-メチル[2-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[3-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,6-ビス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基、1-メチル[2,4,6-トリス(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基等の、炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基がより好ましく、そのなかでも、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、メチルベンジルオキシ基、フェニルプロポキシ基、1-メチルフェニルエトキシ基等の無置換の(置換基を有さない)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば4-フルオロフェニルメトキシ基、4-フルオロフェニルエトキシ基、メチル(4-フルオロフェニル)メトキシ基、4-フルオロフェニルプロポキシ基、1-メチル(4-フルオロフェニル)エトキシ基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にフッ素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば4-クロロフェニルメトキシ基、4-クロロフェニルエトキシ基、メチル(4-クロロフェニル)メトキシ基、4-クロロフェニルプロポキシ基、1-メチル(4-クロロフェニル)エトキシ基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子が塩素原子で置換されている(置換基としてフェニル基の4位の塩素原子を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば4-トリルメトキシ基、4-トリルエトキシ基、メチル(4-トリル)メトキシ基、4-トリルプロポキシ基、1-メチル(4-トリル)エトキシ基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;例えば4-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルエトキシ基、メチル(4-トリフルオロメチルフェニル)メトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルプロポキシ基、1-メチル[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がフルオロメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にフルオロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基;ならびに例えば4-トリクロロメチルフェニルメトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルエトキシ基、メチル(4-トリクロロメチルフェニル)メトキシ基、4-トリクロロメチルフェニルプロポキシ基、1-メチル[4-(トリクロロメチル)フェニル]エトキシ基等の、フェニル基の4位の炭素原子に結合する水素原子がクロロメチル基で置換されている(置換基としてフェニル基の4位にクロロメチル基を有する)炭素数7〜9のアリールアルキルオキシ基がさらに好ましく、さらにそのなかでも、ベンジルオキシ基、4-フルオロフェニルメトキシ基、4-クロロフェニルメトキシ基、4-トリルメトキシ基、4-トリフルオロメチルフェニルメトキシ基および4-トリクロロメチルフェニルメトキシ基が特に好ましい。
【0043】
一般式(A)におけるn個のRは、同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0044】
一般式(A)におけるRおよびRで示される炭素数1〜10のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、sec-ヘプチル基、tert-ヘプチル基、ネオヘプチル基、シクロヘプチル基、n-オクチル基、イソオクチル基、sec-オクチル基、tert-オクチル基、ネオオクチル基、2-エチルヘキシル基、シクロオクチル基、n-ノニル基、イソノニル基、sec-ノニル基、tert-ノニル基、ネオノニル基、シクロノニル基、n-デシル基、イソデシル基、sec-デシル基、tert-デシル基、ネオデシル基、シクロデシル基、ノルボルニル基(ノルボルナン-χ-イル基)、ボルニル基(ボルナン-χ-イル基)、メンチル基(メンタ-χ-イル基)、アダマンチル基、デカヒドロナフチル基等が挙げられ、なかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基およびシクロヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基が好ましく、そのなかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基およびシクロブチル基等の炭素数1〜4の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基がより好ましく、さらにそのなかでも、炭素数1のアルキル基であるメチル基がさらに好ましい。
【0045】
一般式(A)におけるRおよびRで示される炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基、シクロブトキシカルボニル基、n-ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、sec-ペンチルオキシカルボニル基、tert-ペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、2-メチルブトキシカルボニル基、1,2-ジメチルプロポキシカルボニル基、1-エチルプロポキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、n-ヘキシルオキシカルボニル基、イソヘキシルオキシカルボニル基、sec-ヘキシルオキシカルボニル基、tert-ヘキシルオキシカルボニル基、ネオヘキシルオキシカルボニル基、2-メチルペンチルオキシカルボニル基、1,2-ジメチルブトキシカルボニル基、2,3-ジメチルブトキシカルボニル基、1-エチルブトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられ、なかでも、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基およびシクロブトキシカルボニル基等の炭素数2〜5の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルコキシカルボニル基が好ましい。
【0046】
一般式(A)におけるn個のRおよびn個のRは、同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0047】
一般式(A)におけるR〜Rで示されるハロゲン原子としては、具体的には、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、なかでも、塩素原子および臭素原子が好ましい。
【0048】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、なかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基およびシクロブチル基等の炭素数1〜4の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基が好ましく、そのなかでも、炭素数1のアルキル基であるメチル基がより好ましい。
【0049】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数1〜6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、シクロブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、sec-ペンチルオキシ基、tert-ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2-メチルブトキシ基、1,2-ジメチルプロポキシ基、1-エチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、sec-ヘキシルオキシ基、tert-ヘキシルオキシ基、ネオヘキシルオキシ基、2-メチルペンチルオキシ基、1,2-ジメチルブトキシ基、2,3-ジメチルブトキシ基、1-エチルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げられ、なかでも、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基およびシクロブトキシ基等の炭素数1〜4の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルコキシ基が好ましく、そのなかでも、炭素数1のアルコキシ基であるメトキシ基がより好ましい。
【0050】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数2〜6のアルケニル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基(アリル基)、イソプロペニル基、クロチル基、イソクロチル基(イソブテニル基)、メタリル基(2-メチルアリル基)、プレニル基(ジメチルアリル基)、イソペンテニル基、シクロペンテニル基、ソルビル基((2E,4E)-ヘキサ-2,4-ジエン-1-イル基)、シクロヘキセニル基等が挙げられ、なかでも、例えばビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基(アリル基)およびイソプロペニル基等の炭素数2〜3の直鎖状もしくは分枝状のアルケニル基が好ましい。
【0051】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数6〜10のアリール基としては、単環式もしくは縮合多環式のいずれであってもよく、具体的には、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、なかでも、炭素数6のアリール基であるフェニル基が好ましい。
【0052】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基、シクロブトキシカルボニル基、n-ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、sec-ペンチルオキシカルボニル基、tert-ペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、2-メチルブトキシカルボニル基、1,2-ジメチルプロポキシカルボニル基、1-エチルプロポキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、n-ヘキシルオキシカルボニル基、イソヘキシルオキシカルボニル基、sec-ヘキシルオキシカルボニル基、tert-ヘキシルオキシカルボニル基、ネオヘキシルオキシカルボニル基、2-メチルペンチルオキシカルボニル基、1,2-ジメチルブトキシカルボニル基、2,3-ジメチルブトキシカルボニル基、1-エチルブトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられ、なかでも、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基およびシクロブトキシカルボニル基等の炭素数2〜5の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルコキシカルボニル基が好ましい。
【0053】
一般式(A)におけるR〜Rで示される炭素数2〜8のジアルキルアミノ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ-n-プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ-n-ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ-sec-ブチルアミノ基、ジ-tert-ブチルアミノ基、ジシクロブチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、メチル-n-プロピルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ基、n-ブチルメチルアミノ基、イソブチルメチルアミノ基、sec-ブチルメチルアミノ基、tert-ブチルメチルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基、エチル-n-プロピルアミノ基、エチルイソプロピルアミノ基、n-ブチル-n-プロピルアミノ基、イソブチル-n-プロピルアミノ基、sec-ブチル-n-プロピルアミノ基、tert-ブチル-n-プロピルアミノ基、シクロブチル-n-プロピルアミノ基、n-ブチルイソプロピルアミノ基、イソブチルイソプロピルアミノ基、sec-ブチルイソプロピルアミノ基、tert-ブチルイソプロピルアミノ基、シクロブチルイソプロピルアミノ基等が挙げられ、なかでも、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチル-n-プロピルアミノ基およびメチルイソプロピルアミノ基等の炭素数2〜4の直鎖状、分枝状もしくは環状のジアルキルアミノ基が好ましい。
【0054】
一般式(A)におけるRとしては、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;およびハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基がより好ましく、そのなかでも、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;およびハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基がさらに好ましい。
【0055】
一般式(A)におけるRとしては、水素原子および炭素数1〜10のアルキル基がより好ましく、そのなかでも、炭素数1〜10のアルキル基がさらに好ましい。
【0056】
一般式(A)におけるRとしては、水素原子および炭素数1〜10のアルキル基がより好ましく、そのなかでも、水素原子がさらに好ましい。
【0057】
一般式(A)におけるRおよびRとしては、RおよびRの少なくともいずれか一方が水素原子であるものが好ましい。
【0058】
一般式(A)におけるR〜Rとしては、水素原子がより好ましい。
【0059】
一般式(A)におけるYとしては、酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を表し、そのなかでも、酸素原子およびカルボニル基がより好ましい。
【0060】
一般式(A)におけるZとしては、スルホニル基(−SO−基)または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)を表し、そのなかでも、スルホニル基(−SO−基)がより好ましい。
【0061】
一般式(A)におけるZで示される炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)中のR12としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基または炭素数6のアリール基を表し、より具体的には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基、例えばフェニル基等の炭素数6のアリール基が挙げられ、なかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基および炭素数6のアリール基であるフェニル基が好ましく、そのなかでも、炭素数2のアルキル基であるエチル基がより好ましい。
【0062】
一般式(A)におけるZで示される炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)の具体例としては、例えばメトキシホスホリル基、エトキシホスホリル基、n-プロポキシホスホリル基、イソプロポキシホスホリル基、n-ブトキシホスホリル基、イソブトキシホスホリル基、sec-ブトキシホスホリル基、tert-ブトキシホスホリル基、シクロブトキシホスホリル基、n-ペンチルオキシホスホリル基、イソペンチルオキシホスホリル基、sec-ペンチルオキシホスホリル基、tert-ペンチルオキシホスホリル基、ネオペンチルオキシホスホリル基、2-メチルブトキシホスホリル基、1,2-ジメチルプロポキシホスホリル基、1-エチルプロポキシホスホリル基、シクロペンチルオキシホスホリル基、n-ヘキシルオキシホスホリル基、イソヘキシルオキシホスホリル基、sec-ヘキシルオキシホスホリル基、tert-ヘキシルオキシホスホリル基、ネオヘキシルオキシホスホリルホスホリル基、2-メチルペンチルオキシホスホリル基、1,2-ジメチルブトキシホスホリル基、2,3-ジメチルブトキシホスホリル基、1-エチルブトキシホスホリル基、シクロヘキシルオキシホスホリル基、フェニルオキシホスホリル基等が挙げられ、なかでも、例えばメトキシホスホリル基、エトキシホスホリル基、n-プロポキシホスホリル基、イソプロポキシホスホリル基、n-ブトキシホスホリル基、イソブトキシホスホリル基、sec-ブトキシホスホリル基、tert-ブトキシホスホリル基およびフェニルオキシホスホリル基が好ましく、そのなかでも、エトキシホスホリル基がより好ましい。
【0063】
一般式(A)におけるn個のZは、同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0064】
一般式(A)におけるnとしては、1または2を表し、そのなかでも、2がより好ましい。
【0065】
本発明の上記一般式(A)で示される化合物のなかでも、下記一般式(A'-1)で示される化合物および下記一般式(A'-2)で示される化合物が、好ましいものとして挙げられる。一般式(A'-1)および(A'-2)で示される化合物は、一般式(A)で示される化合物のなかでも、短工程で容易かつ安価に製造でき、汎用性の高い酸発生剤になり得るという点において好ましいものである。
【0066】
(式中、R1aおよびR1bはそれぞれ独立して、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2a、R2b、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、ZおよびZはそれぞれ独立して、スルホニル基または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基を表し、R〜RおよびYは、上記に同じ。)
【0067】
(式中、R1cは、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基;またはハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基を表し、R2cおよびR3cはそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を表し、Zは、スルホニル基または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基を表し、R〜RおよびYは、上記に同じ。)
【0068】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基における、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアルキル基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0069】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有している場合のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、上記一般式(B-1)および(B-2)で示される具体例と同様のものが挙げられ、好ましい具体例およびより好ましい具体例も同様のものが挙げられる。
【0070】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアルコキシ基の具体例、より好ましいアルコキシ基の具体例およびさらに好ましいアルコキシ基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0071】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアリール基の具体例、より好ましいアリール基の具体例およびさらに好ましいアリール基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0072】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリールオキシ基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアリールオキシ基の具体例、より好ましいアリールオキシ基の具体例およびさらに好ましいアリールオキシ基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0073】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアリールアルキル基の具体例、より好ましいアリールアルキル基の具体例、さらに好ましいアリールアルキル基の具体例および特に好ましいアリールアルキル基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0074】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基の具体例としては、一般式(A)におけるRで示される、ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキルオキシ基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアリールアルキルオキシ基の具体例、より好ましいアリールアルキルオキシ基の具体例、さらに好ましいアリールアルキルオキシ基の具体例および特に好ましいアリールアルキルオキシ基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0075】
一般式(A'-1)におけるR2a、R2b、R3aおよびR3b、ならびに一般式(A'-2)におけるR2cおよびR3cで示される、炭素数1〜10のアルキル基の具体例としては、一般式(A)におけるRおよびRで示される、炭素数1〜10のアルキル基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアルキル基の具体例、より好ましいアルキル基の具体例およびさらに好ましいアルキル基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0076】
一般式(A'-1)におけるR2a、R2b、R3aおよびR3b、ならびに一般式(A'-2)におけるR2cおよびR3cで示される、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基の具体例としては、一般式(A)におけるRおよびRで示される、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアルコキシカルボニル基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0077】
一般式(A'-1)におけるR1aおよびR1b、ならびに一般式(A'-2)におけるR1cとしては、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;ハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基;およびハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールアルキル基がより好ましく、そのなかでも、カルボニルオキシ基、カルボニルアミノ基、エーテル基もしくはスルフィド基から選ばれる官能基を鎖中に有していてもよいし、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基;およびハロゲン原子、アルキル基もしくはハロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基がさらに好ましい。
【0078】
一般式(A'-1)におけるR2aおよびR2b、ならびに一般式(A'-2)におけるR2cとしては、水素原子および炭素数1〜10のアルキル基がより好ましく、そのなかでも、炭素数1〜10のアルキル基がさらに好ましい。
【0079】
一般式(A'-1)におけるR3aおよびR3b、ならびに一般式(A'-2)におけるR3cとしては、水素原子および炭素数1〜10のアルキル基がより好ましく、そのなかでも、水素原子がさらに好ましい。
【0080】
一般式(A'-1)におけるR2aおよびR3aとしては、R2aおよびR3aの少なくともいずれか一方が水素原子であるものが好ましい。
【0081】
一般式(A'-1)におけるR2bおよびR3bとしては、R2bおよびR3bの少なくともいずれか一方が水素原子であるものが好ましい。
【0082】
一般式(A'-2)におけるR2cおよびR3cとしては、R2cおよびR3cの少なくともいずれか一方が水素原子であるものが好ましい。
【0083】
一般式(A'-1)におけるZおよびZ、ならびに一般式(A'-2)におけるZとしては、スルホニル基(−SO−基)または炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)を表し、そのなかでも、スルホニル基(−SO−基)がより好ましい。
【0084】
一般式(A'-1)におけるZおよびZ、ならびに一般式(A'-2)におけるZで示される炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)中のR12の具体例としては、一般式(A)におけるZで示される炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)中のR12の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいR12の具体例およびより好ましいR12の具体例も同様のものが挙げられる。
【0085】
一般式(A'-1)におけるZおよびZ、ならびに一般式(A'-2)におけるZで示される炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基(−P(O)OR12−基)の具体例としては、一般式(A)におけるZで示される、炭素数1〜6のアルコキシホスホリル基の具体例と同様のものが挙げられ、好ましいアルコキシホスホリル基の具体例およびより好ましいアルコキシホスホリル基の具体例も同様のものが挙げられる。
【0086】
一般式(A'-1)および(A'-2)におけるR〜RおよびZは、一般式(A)におけるR〜RおよびZと同様であり、好ましいものおよびより好ましいものも、同様である。
【0087】
本発明の上記一般式(A)で示される化合物のなかでも、下記一般式(A''-1)で示される化合物および下記一般式(A''-2)で示される化合物が、より好ましいものとして挙げられる。一般式(A''-1)および(A''-2)で示される化合物は、一般式(A)で示される化合物のなかでも、市販の原料から簡便かつ非常に安価に製造でき、汎用性の高い酸発生剤になり得るという点においてより好ましいものである。
【0088】
(式中、R1a、R1b、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、上記に同じ。)
【0089】
(式中、R1c、R2cおよびR3cは、上記に同じ。)
【0090】
本発明の上記一般式(A)で示される化合物のなかでも、下記一般式(A'''-1)で示される化合物および下記一般式(A'''-2)で示される化合物が、さらに好ましいものとして挙げられる。一般式(A'''-1)および(A'''-2)で示される化合物は、一般式(A)で示される化合物のなかでも、特に汎用性の高い酸発生剤になり得るという点においてさらに好ましいものである。
【0091】
(式中、R1aおよびR1bは、上記に同じ。)
【0092】
(式中、R1cは、上記に同じ。)
【0093】
本発明の上記一般式(A)で示される化合物の具体例としては、例えば下記式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)および式(6)で示され化合物が挙げられる。
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
式(1)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが置換基としてメチル基を有する炭素数6のアリール基であるフェニル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yが硫黄原子であり、n個のZがスルホニル基であり、nが2であって、nで括られる基が2位と4位に結合しているものに相当する。
【0103】
式(2)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが炭素数6のアリール基であるフェニル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yが硫黄原子であり、n個のZがスルホニル基であり、nが2であって、nで括られる基が2位と4位に結合しているものに相当する。
【0104】
式(3)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yが硫黄原子であり、n個のZがスルホニル基であり、nが2であって、nで括られる基が2位と4位に結合しているものに相当する。
【0105】
式(4)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが炭素数1のフルオロアルキル基であるトリフルオロメチル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yが硫黄原子であり、n個のZがスルホニル基であり、nが2であって、nで括られる基が2位と4位に結合しているものに相当する。
【0106】
式(5)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが、官能基としてカルボニルオキシ基を鎖中に有する炭素数11のアルキル基である2-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)エチル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yが硫黄原子であり、n個のZがスルホニル基であり、nが2であって、nで括られる基が2位と4位に結合しているものに相当する。
【0107】
式(6)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが置換基としてメチル基を有する炭素数6のアリール基であるフェニル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yがカルボニル基であり、n個のZがスルホニル基であり、nが1であって、nで括られる基が2位に結合しているものに相当する。
【0108】
式(7)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが炭素数6のアリール基であるフェニル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yがカルボニル基であり、n個のZがスルホニル基であり、nが1であって、nで括られる基が2位に結合しているものに相当する。
【0109】
式(8)で示される化合物は、上記一般式(A)で示される化合物において、n個のRが、官能基としてカルボニルオキシ基を鎖中に有する炭素数11のアルキル基である2-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)エチル基であり、n個のRが炭素数1のアルキル基であるメチル基であり、n個のRが水素原子であり、R〜Rがすべて水素原子であり、Yがカルボニル基であり、n個のZがスルホニル基であり、nが1であって、nで括られる基が2位に結合しているものに相当する。
【0110】
−本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法−
上述した本発明の一般式(A)で示される化合物は、例えば以下のスキームに示す方法で製造することができる。すなわち、[1]一般式(A)で示される化合物のうち、Zがスルホニル基である化合物は、例えば一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体、チオキサンテン-9-オン誘導体またはアントラキノン誘導体に、例えば2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)等のラジカル開始剤の存在下、例えばN-ブロモスクシンイミド等のハロゲン化剤を反応させることにより、一般式(II)で示される化合物を得た後、一般式(II)で示される化合物と、一般式(III)で示されるスルフィン酸塩を反応させるか、あるいは一般式(II)で示される化合物と、一般式(IV)で示されるチオール化合物を反応させ、次いで、得られた一般式(V)で示されるスルフィド化合物を酸化させることにより合成することができる。また、[2]一般式(II)で示される化合物のうち、Zがスルホネート基である化合物は、一般式(II)で示される化合物と、一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩を反応させた後、例えば塩化チオニルを用いたハロゲン化を行い、次いで、アルコールと塩基を用いたスルホネート化反応を行うことにより合成することができる。さらに、[3]一般式(A)で示される化合物のうち、Zがアルコキシホスホリル基である化合物は、例えば一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体、チオキサンテン-9-オン誘導体またはアントラキノン誘導体に、例えば2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)等のラジカル開始剤の存在下、例えばN-ブロモスクシンイミド等のハロゲン化剤を反応させることにより、一般式(II)で示される化合物を得た後、一般式(II)で示される化合物と、一般式(IX)で示される亜リン酸エステルを反応させ、次いで、例えばグリニヤール試薬を反応させることにより合成することができる。また、一般式(I)で示される誘導体が市販されていない場合には、例えばキサンテン-9-オン、チオキサンテン-9-オンまたはアントラキノンに対して、例えば芳香族ハロゲン化反応を行った後、Buchwald-Hartwigクロスカップリング反応またはUlmann反応を行うことにより、ヘテロ原子を有する誘導体を合成するか、あるいはHeck反応、薗頭反応などによる増炭反応を行った後、水素ガス等による還元反応を行うことにより、長鎖アルキル基を有する誘導体を合成するかなどして、これを用いればよい。
【0111】
(式中、一般式(II)におけるXは、ハロゲン原子を表し、一般式(III)におけるMは、アルカリ金属原子を表し、一般式(VI)におけるMは、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表し、n個のR〜R、R〜R、Yならびにnは上記に同じ。)
【0112】
(式中、一般式(II)におけるXは、ハロゲン原子を表し、一般式(IX)における3個のR12はそれぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6のアリール基を表し、n個のR〜R、R〜R、Yならびにnは上記に同じ。)
【0113】
一般式(II)におけるXで示されるハロゲン原子としては、具体的には、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、なかでも、臭素原子が好ましい。
【0114】
一般式(III)におけるMおよび一般式(VI)におけるMで示されるアルカリ金属原子としては、具体的には、例えばリチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子等が挙げられ、なかでも、ナトリウム原子が好ましい。
【0115】
一般式(VI)におけるR12で示される炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、具体的には、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、sec-ヘキシル基、tert-ヘキシル基、ネオヘキシル基、2-メチルペンチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチルブチル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、なかでも、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、そのなかでも、炭素数2のアルキル基であるエチル基がより好ましい。
【0116】
一般式(VI)におけるR12で示される炭素数6のアリール基としては、具体的には、例えばフェニル基等の炭素数6のアリール基等が挙げられ、なかでも、炭素数6のアリール基であるフェニル基が好ましい。
【0117】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体の具体例としては、例えば1-メチルキサンテン-9-オン、2-メチルキサンテン-9-オン、3-メチルキサンテン-9-オン、4-メチルキサンテン-9-オン、1-エチルキサンテン-9-オン、2-エチルキサンテン-9-オン、3-エチルキサンテン-9-オン、4-エチルキサンテン-9-オン、1-プロピルキサンテン-9-オン、2-プロピルキサンテン-9-オン、3-プロピルキサンテン-9-オン、4-プロピルキサンテン-9-オン、1-ブチルキサンテン-9-オン、2-ブチルキサンテン-9-オン、3-ブチルキサンテン-9-オン、4-ブチルキサンテン-9-オン、1,3-ジメチルキサンテン-9-オン、2,4-ジメチルキサンテン-9-オン、1,3-ジエチルキサンテン-9-オン、2,4-ジエチルキサンテン-9-オン、1,3-ジプロピルキサンテン-9-オン、2,4-ジプロピルキサンテン-9-オン、1,3-ジブチルキサンテン-9-オン、2,4-ジブチルキサンテン-9-オン等が挙げられる。なお、かかる一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体は、市販のもの、あるいは上述した自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0118】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(I)で示されるチオキサンテン-9-オン誘導体の具体例としては、例えば1-メチルチオキサンテン-9-オン、2-メチルチオキサンテン-9-オン、3-メチルチオキサンテン-9-オン、4-メチルチオキサンテン-9-オン、1-エチルチオキサンテン-9-オン、2-エチルチオキサンテン-9-オン、3-エチルチオキサンテン-9-オン、4-エチルチオキサンテン-9-オン、1-プロピルチオキサンテン-9-オン、2-プロピルチオキサンテン-9-オン、3-プロピルチオキサンテン-9-オン、4-プロピルチオキサンテン-9-オン、1-イソプロピルチオキサンテン-9-オン、2-イソプロピルチオキサンテン-9-オン、3-イソプロピルチオキサンテン-9-オン、4-イソプロピルチオキサンテン-9-オン、1-ブチルチオキサンテン-9-オン、2-ブチルチオキサンテン-9-オン、3-ブチルチオキサンテン-9-オン、4-ブチルチオキサンテン-9-オン、1,3-ジメチルチオキサンテン-9-オン、2,4-ジメチルチオキサンテン-9-オン、1,3-ジエチルチオキサンテン-9-オン、2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オン、1,3-ジプロピルチオキサンテン-9-オン、2,4-ジプロピルチオキサンテン-9-オン、1,3-ジブチルチオキサンテン-9-オン、2,4-ジブチルチオキサンテン-9-オン等が挙げられる。なお、かかる一般式(I)で示されるチオキサンテン-9-オン誘導体は、市販のもの、あるいは上述した自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0119】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(I)で示されるアントラキノン誘導体の具体例としては、例えば1-メチルアントラキノン、2-メチルアントラキノン、3-メチルアントラキノン、4-メチルアントラキノン、1-エチルアントラキノン、2-エチルアントラキノン、3-エチルアントラキノン、4-エチルアントラキノン、1-プロピルアントラキノン、2-プロピルアントラキノン、3-プロピルアントラキノン、4-プロピルアントラキノン、1-ブチルアントラキノン、2-ブチルアントラキノン、3-ブチルアントラキノン、4-ブチルアントラキノン、1,3-ジメチルアントラキノン、2,4-ジメチルアントラキノン、1,3-ジエチルアントラキノン、2,4-ジエチルアントラキノン、1,3-ジプロピルアントラキノン、2,4-ジプロピルアントラキノン、1,3-ジブチルアントラキノン、2,4-ジブチルアントラキノン等が挙げられる。なお、かかる一般式(I)で示されるアントラキノン誘導体は、市販のもの、あるいは上述した自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0120】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(III)で示されるスルフィン酸塩の具体例としては、例えばベンゼンスルフィン酸リチウム、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム、o-トルエンスルフィン酸リチウム、o-トルエンスルフィン酸ナトリウム、o-トルエンスルフィン酸カリウム、m-トルエンスルフィン酸リチウム、m-トルエンスルフィン酸ナトリウム、m-トルエンスルフィン酸カリウム、p-トルエンスルフィン酸リチウム、p-トルエンスルフィン酸ナトリウム、p-トルエンスルフィン酸カリウム、o-エチルベンゼンスルフィン酸リチウム、o-エチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、o-エチルベンゼンスルフィン酸カリウム、m-エチルベンゼンスルフィン酸リチウム、m-エチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、m-エチルベンゼンスルフィン酸カリウム、p-エチルベンゼンスルフィン酸リチウム、p-エチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p-エチルベンゼンスルフィン酸カリウム、2,4-キシレンスルフィン酸リチウム、2,4-キシレンスルフィン酸ナトリウム、2,4-キシレンスルフィン酸カリウム、2,6-キシレンスルフィン酸リチウム、2,6-キシレンスルフィン酸ナトリウム、2,6-キシレンスルフィン酸カリウム、ペンタフルオロベンゼンスルフィン酸リチウム、ペンタフルオロベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ペンタフルオロベンゼンスルフィン酸カリウム等のアリールスルフィン酸塩等の芳香族系のスルフィン酸塩、例えばメタンスルフィン酸リチウム、メタンスルフィン酸ナトリウム、メタンスルフィン酸カリウム、エタンスルフィン酸リチウム、エタンスルフィン酸ナトリウム、エタンスルフィン酸カリウム、プロパンスルフィン酸リチウム、プロパンスルフィン酸ナトリウム、プロパンスルフィン酸カリウム、ブタンスルフィン酸リチウム、ブタンスルフィン酸ナトリウム、ブタンスルフィン酸カリウム等のアルキルスルフィン酸塩、例えばトリフルオロメタンスルフィン酸リチウム、トリフルオロメタンスルフィン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルフィン酸カリウム、ペンタフルオロエタンスルフィン酸リチウム、ペンタフルオロエタンスルフィン酸ナトリウム、ペンタフルオロエタンスルフィン酸カリウム、ヘプタフルオロプロパンスルフィン酸リチウム、ヘプタフルオロプロパンスルフィン酸ナトリウム、ヘプタフルオロプロパンスルフィン酸カリウム、ノナフルオロブタンスルフィン酸リチウム、ノナフルオロブタンスルフィン酸ナトリウム、ノナフルオロブタンスルフィン酸カリウム等のハロアルキルスルフィン酸塩等の脂肪族系のスルフィン酸塩等が挙げられる。なお、かかる一般式(III)で示されるスルフィン酸塩は、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0121】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(IV)で示されるチオール化合物の具体例としては、例えばエチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、tert-ブチルメルカプタン、3-メルカプトプロピオン酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。なお、かかるチオール化合物は、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0122】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩の具体例としては、例えば亜硫酸水素リチウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アンモニウム等が挙げられる。なお、かかる一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩は、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0123】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる上記スルホネート化反応に用いられるアルコールの具体例としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、フェノール等が挙げられる。なお、かかるアルコールは、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0124】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる一般式(IX)で示される亜リン酸エステルの具体例としては、例えば亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリプロピル、亜リン酸トリイソプロピル、亜リン酸トリフェニル等が挙げられる。なお、かかる一般式(IX)で示される亜リン酸エステルは、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0125】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法にかかる上記グリニヤール試薬の具体例としては、例えばメチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムブロミド、プロピルマグネシウムブロミド、イソプロピルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムブロミド等が挙げられる。なお、かかるグリニヤール試薬は、市販のもの、あるいは自体公知の方法によって適宜合成したものを用いればよい。
【0126】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述した一般式(III)で示されるスルフィン酸塩の使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(II)で示される化合物におけるXで示されるハロゲン原子のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記スルフィン酸塩の使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(A-S)で示される化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記スルフィン酸塩の使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0127】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述した一般式(IV)で示されるチオール化合物の使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(II)で示される化合物におけるXで示されるハロゲン原子のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記チオール化合物の使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(V)で示されるスルフィド化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記チオール化合物の使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0128】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述した一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩の使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(II)で示される化合物におけるXで示されるハロゲン原子のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記亜硫酸水素塩の使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(VII)で示される化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記亜硫酸水素塩の使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0129】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述したアルコールの使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(VIII)で示される化合物における塩素原子のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記アルコールの使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(A-S)で示される化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記アルコールの使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0130】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述した一般式(IX)で示される亜リン酸エステルの使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(II)で示される化合物におけるXで示されるハロゲン原子のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記亜リン酸エステルの使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(X)で示される化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記亜リン酸エステルの使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0131】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法において、上述したグリニヤール試薬の使用量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記一般式(X)で示される化合物における−OR12基のmol数に対して、通常0.8〜10当量、好ましくは0.9〜5当量、より好ましくは0.95〜2当量である。上記グリニヤール試薬の使用量が極めて少ない場合には、上記一般式(A-P)で示される化合物の収率が低下するおそれがある。一方、上記グリニヤール試薬の使用量が非常に多い場合には、経済性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0132】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における一連の反応は、無溶媒中で行ってもよいし、有機溶媒中で行ってもよい。当該有機溶媒の具体例としては、上記一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体、チオキサンテン-9-オン誘導体またはアントラキノン誘導体、一般式(II)で示される化合物、一般式(III)で示されるスルフィン酸塩、一般式(IV)で示されるチオール化合物、一般式(V)で示されるスルフィド化合物、一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩、一般式(VII)および(VIII)で示される化合物、スルホネート化反応に用いられるアルコール、一般式(IX)で示される亜リン酸エステル、一般式(X)で示される化合物ならびにグリニヤール試薬等と反応しない有機溶媒であれば特に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン(クロロホルム)、テトラクロロメタン(四塩化炭素)等のハロゲン系溶媒、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、例えばエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル等のグリコールエーテル系溶媒、例えばエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルアセテート系溶媒、例えば2-プロパノン(アセトン)、2-ブタノン(エチルメチルケトン)、4-メチル-2-ペンタノン(メチルイソブチルケトン)等のケトン系溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸-n-プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸-sec-ブチル、酢酸-tert-ブチル、酪酸エチル、酪酸イソアミル等のエステル系溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、1-メチル-2-ピロリジノン(N-メチルピロリドン)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(ジメチルエチレン尿素)等のアミド系溶媒、例えばアセトニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。なお、かかる有機溶媒は、1種類の有機溶媒を単独で用いてもよいし、2種以上の有機溶媒を組み合わせて用いてもよい。また、かかる有機溶媒は、市販のものを用いればよい。
【0133】
上述した有機溶媒の使用量は、実用的な量であれば特に制限されず、例えば一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体、チオキサンテン-9-オン誘導体またはアントラキノン誘導体、一般式(II)で示される化合物、一般式(V)で示されるスルフィド化合物、ならびに一般式(VII)、(VIII)および(X))で示される化合物1mmolに対して、通常0.01〜500mL、好ましくは0.1〜100mLである。
【0134】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における一連の反応は、以下に示す条件(反応温度、圧力、反応時間)下で行うことが望ましい。
【0135】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における一連の反応時の温度(反応温度)は、一連の反応が滞りなく実施されれば特に制限はなく、例えば通常0〜180℃である。
【0136】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における一連の反応時の圧力は、一連の反応が滞りなく実施されれば特に制限はなく、例えば通常常圧である。
【0137】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における一連の反応時の反応時間は、例えば一般式(I)で示されるキサンテン-9-オン誘導体、チオキサンテン-9-オン誘導体またはアントラキノン誘導体、一般式(II)で示される化合物、一般式(V)で示されるスルフィド化合物、ならびに一般式(VII)、(VIII)および(X)で示される化合物等の反応原料に対する、一般式(III)で示されるスルフィン酸塩、一般式(IV)で示されるチオール化合物、一般式(VI)で示される亜硫酸水素塩、スルホネート化反応に用いられるアルコール、一般式(IX)で示される亜リン酸エステルおよびグリニヤール試薬等の使用量、有機溶媒の有無およびその種類、反応温度、反応時の圧力などに影響を受ける場合がある。このため、望ましい反応時間は、一概に言えるものではないが、例えば通常1分〜24時間、好ましくは3分〜12時間である。
【0138】
本発明の一般式(A)で示される化合物の製造方法における反応後の一連の生成物は、通常この分野で行われる一般的な後処理操作及び精製操作により単離することができる。単離方法の具体例としては、例えば必要に応じて、反応液を抽出し、次いで抽出液を減圧濃縮し、生じた結晶を濾取する方法等が挙げられる。また、必要に応じて、反応液をろ過または洗浄したり、反応液を濃縮して得られた残渣について、再結晶、蒸留、カラムクロマトグラフィー等を行うことによって生成物を単離してもよい。
【0139】
−本発明の酸およびラジカル発生剤−
本発明の酸およびラジカル発生剤は、本発明の上記一般式(A)で示される化合物を含むものである。
【0140】
本発明の酸およびラジカル発生剤は、例えば可視光領域の波長の電磁波(可視光線)、例えば紫外光領域の波長の電磁波(紫外線)、赤外光領域の波長の電磁波(赤外線)、X線等の非可視領域の波長の電磁波等の活性エネルギー線の照射によって酸およびラジカルを発生する。そのなかでも、特に本発明の酸およびラジカル発生剤は、近紫外光領域、可視光領域である波長300〜450nm付近の活性エネルギー線の照射によって酸およびラジカルを発生するもので、波長405nmの活性エネルギー線(h線)の照射でも酸およびラジカルを発生する。本発明の酸およびラジカル発生剤は、このような領域において、モル吸光係数の高い吸収波長領域が存在するので、効率的に酸およびラジカルを発生し得る。このように、本発明の一般式(A)で示される化合物は、酸とラジカルの両方を発生できるものであるため、その用途に応じて、酸発生剤、ラジカル発生剤、または酸およびラジカル発生剤のいずれの用途においても用いることができる。なお、本発明の酸およびラジカル発生剤は、活性エネルギー線の照射により酸およびラジカルを発生するものであるが、例えば加熱等の光エネルギー以外のエネルギーを与えることによって酸を発生することを排除するものではない。
【0141】
本発明の酸およびラジカル発生剤は、加熱して初期の重量から5%重量が減少したときの温度(以下、5%重量減少温度と略記する場合がある。)が、200℃を超えることが好ましい。本発明の酸およびラジカル発生剤を用いて硬化膜を作製する場合に、ベーク等を行う場合があるが、酸およびラジカル発生剤の5%重量減少温度が高い場合には、ベーク温度を高く設定できるほか、露光部(硬化部)と未露光部(未硬化部)とのコントラストの悪化を抑制することができるばかりでなく、ベーク後において、有機溶剤の残留を極力少なくすることができるなど、汎用性が高くなるので好ましい。
【0142】
本発明の酸およびラジカル発生剤を酸発生剤として用いる場合には、例えばレジスト材料用の酸発生剤として用いることができる。例えば本発明の酸発生剤を利用したネガ型レジスト組成物、ポジ型レジスト組成物において、アルカリ可溶性樹脂、酸の存在下で化学変化してアルカリ可溶性となる溶解阻害性樹脂、酸の作用により化学変化してアルカリ可溶性樹脂をアルカリ難溶性とする架橋性化合物などは、従来公知のものが使用できる。また、本発明の酸発生剤は、金属アルコキシドの存在下で、本発明の酸発生剤から発生した酸が加水分解反応と脱水縮合反応を促進することにより、硬化膜を形成させることができる。このような樹脂、化合物の具体例としては、例えば再公表WO2003/045915号公報、特開2013−1821号公報、特開2013−100480号公報等に記載のものが挙げられる。
【0143】
本発明の酸およびラジカル発生剤を酸発生剤として用いる場合には、例えばコーティング材料用のラジカル発生剤として用いることができる。例えば本発明のラジカル発生剤を利用したラジカル反応性組成物において、例えば少なくとも1つのラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物などの、ラジカルの作用によって重合反応を生じるラジカル反応性化合物は、従来公知のものが使用できる。また、本発明のラジカル発生剤は、例えばチオール基と炭素−炭素二重結合を有する化合物の存在下で、活性エネルギー線を照射することにより、逐次重合が進行してポリチオエーテルを形成させることができる。このような化合物の具体例としては、例えば特開2014−28938号公報、特開2007−291313号公報等に記載のもののほか、例えばN,N'-1,3-フェニレンジマレイミド、N,N'-1,4-フェニレンジマレイミド、N,N',N''-1,3,5-フェニレントリマレイミド、4,4'-ビスマレイミドジフェニルメタン、1,2-ビスマレイミドエタン、1,6-ビスマレイミドヘキサン、ビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン等のマレイミド誘導体;例えば1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジエン、1,4-ペンタジエン、イソプレン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサジエン、2,4-ヘキサジエン、2-メチル-1,4-ペンタジエン、2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン、1,4-ヘプタジエン、1,5-ヘプタジエン、1,6-ヘプタジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、1,7-オクタジエン、2,5-ジメチル-1,5-ヘキサジエン、1,5-シクロオクタジエン、1,8-ノナジエン、1,9-デカジエン、1,10-ウンデカジエン、1,11-ドデカジエン、1,12-トリデカジエン、1,13-テトラデカジエン、テトラアリルオキシエタン、1,3-ジビニルベンゼン、1,4-ジビニルベンゼン、1,3,5-トリビニルベンゼン、1,3-ジイソプロペニルベンゼン、1,4-ジイソプロペニルベンゼン、1,3,5-トリイソプロペニルベンゼン、3,3'-ジビニルビフェニル、3,4'-ジビニルビフェニル、4,4'-ジビニルビフェニル、4,4'-ジイソプロペニルビフェニル、2,6-ジイソプロペニルナフタレン等の二重結合を2つ以上有するオレフィン化合物;例えばジエチレングリコールジアリルエーテル、ジアリルヘキサヒドロフタレート、ジアリルクロレンデート、1,2-ビス(ビニルフェニル)エタン等のアリル基を2つ有する化合物、例えばトリアリルトリメリテート等のアリル基を3つ有する化合物、例えばテトラアリルピロメリテート等のアリル基を4つ以上有する化合物等のアリル化合物等が挙げられる。
【0144】
本発明の酸およびラジカル発生剤を酸発生剤として用いる場合において、例えばレジスト組成物等の組成物中における本発明の酸およびラジカル発生剤の含有量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記レジスト組成物の総重量に対して、通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%である。
【0145】
本発明の酸およびラジカル発生剤をラジカル発生剤として用いる場合において、例えばラジカル反応性組成物等の組成物中における本発明の酸およびラジカル発生剤の含有量としては、実用的な量であれば特に制限されず、例えば上記ラジカル反応性組成物の総重量に対して、通常5〜0.01重量%、好ましくは1〜0.5重量%である。
【0146】
−本発明の酸およびラジカル発生方法−
本発明の酸およびラジカル発生方法は、本発明の一般式(A)で示される化合物に、例えば可視光領域の波長の電磁波(可視光線)、例えば紫外光領域の波長の電磁波(紫外線)、赤外光領域の波長の電磁波(赤外線)、X線等の非可視領域の波長の電磁波等の活性エネルギー線を照射することを特徴とするものである。
【0147】
本発明の酸およびラジカル発生方法は、より具体的には、波長200〜600nm、好ましくは、近紫外光領域、可視光領域である波長300〜450nm付近の活性エネルギー線の照射によって酸およびラジカルを発生させる方法であり、上記の波長領域のなかでも、波長405nmの活性エネルギー線(h線)の照射でも酸およびラジカルを発生させることができる方法である。また、本発明の酸およびラジカル発生方法は、上記の波長領域の活性エネルギー線のなかでも、その露光強度が、通常0.1〜100mW/cm、好ましくは1.0〜50mW/cmの活性エネルギー線を、0.01〜1,000秒、好ましくは0.1〜300秒の照射時間の間、照射することにより、効率よく酸およびラジカルを発生させることができる方法である。
【実施例】
【0148】
以下、実施例および比較例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
【0149】
合成例1 2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オンの合成
2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オン26.8g(100mmol;和光純薬工業(株)製)を酢酸エチル300mLに溶解させた溶液に、N-ブロモスクシンイミド19.6g(110mmol;和光純薬工業(株)製)および2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)1.54g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)を加え、45℃で30分間攪拌した。次いで、反応液を一旦室温まで冷却した後、反応液に、N-ブロモスクシンイミド19.6g(110mmol;和光純薬工業(株)製)および2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)1.54g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)を加え、45℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液にメタノールを加え、5℃まで冷却し、得られた結晶を脱液することにより、2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン28.9g(微黄色粉末、収率:68%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):2.14(3H,d),2.22(3H,d),5.33(1H,q),5.62(1H,q),7.51(1H,t),7.62-7.69(2H,m),8.00(1H,d),8.57(1H,d),8.68(1H,d).
【0150】
【0151】
実施例1 2,4-ビス(1-トルエンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン(式(1)で示される化合物)の合成
合成例1で得られた2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン4.26g(10.0mmol;和光純薬工業(株)製)およびp-トルエンスルフィン酸ナトリウム・4水和物5.0g(20.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)20mLに溶解させ、室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え、水を加えることによって生じた沈殿物をろ取し、得られたろ物をジオキサン中で再結晶することにより、2,4-ビス(1-トルエンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン0.84g(微黄色粉末、収率:19%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス(1-トルエンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.63(3H,d),1.82(3H,d),2.28(3H,s),2.38(3H,s),4.37(1H,q),4.81(1H,q),7.17-7.26(4H,m),7.48-7.63(7H,m),7.74(1H,s),8.41(1H,s),8.51(1H,s).
【0152】
【0153】
実施例2 2,4-ビス(1-ベンゼンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン(式(2)で示される化合物)の合成
合成例1で得られた2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン1.0g(2.3mmol;和光純薬工業(株)製)およびベンゼンスルフィン酸ナトリウム・2水和物1.0g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)20mLに溶解させ、室温で4時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加えてクロロホルムで抽出し、得られた有機層を水で洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮することにより、粗生成物1.21g(微黄色粉末)を得た。得られた粗生成物を、酢酸エチル/イソプロパノールで再結晶することにより、2,4-ビス(1-ベンゼンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン0.36g(微黄色粉末、収率:29%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス(1-ベンゼンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.60(3H,d),1.84(3H,d),4.41(1H,q),4.83(1H,q),7.26-7.77(14H,m),8.43(1H,s),8.50(1H,d).
【0154】
【0155】
実施例3 2,4-ビス(1-メタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン(式(3)で示される化合物)の合成
合成例1で得られた2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン2.1g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)およびメタンスルフィン酸ナトリウム1.12g(11.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)10mLに溶解させ、70℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え、水を加えることによって生じた沈殿物をろ取し、得られたろ物をトルエンで洗浄することにより、2,4-ビス(1-メタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン0.78g(微黄色粉末、収率:37%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス(1-メタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.91-1.93(6H,m),2.76(3H,s),2.82(3H,s),4.39(1H,q),4.88(1H,q),7.56(1H,t),7.64(1H,d),7.69(1H,t),8.07(1H,s),8.59(1H,d),8.72(1H,s).
【0156】
【0157】
実施例4 2,4-ビス(1-トリフルオロメタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン(式(4)で示される化合物)の合成
合成例1で得られた2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン2.1g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)およびトリフルオロメチルスルフィン酸ナトリウム1.7g(11.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)10mLに溶解させ、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え、水を加えることによって生じた沈殿物をろ取し、得られたろ物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、2,4-ビス(1-トリフルオロメタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オン0.6g(微黄色粉末、収率:6%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス(1-トリフルオロメタンスルホニルエチル)チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.97(3H,d),2.04(3H,d),4.74(1H,q),5.24(1H,q),7.56-8.07(4H,m),8.58-8.82(2H,m).
【0158】
【0159】
実施例5 2,4-ビス[1-{2-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)エタンスルホニル}エチル]チオキサンテン-9-オン(式(5)で示される化合物)の合成
合成例1で得られた2,4-ビス(1-ブロモエチル)チオキサンテン-9-オン2.1g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)、トリエチルアミン1.1g(11.0mmol;和光純薬工業(株)製)および3-メルカプトプロピオン酸2-エチルヘキシル2.4g(11.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)10mLに溶解させ、25℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水で洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮後、該濃縮液に、タングステン酸6.2mg(0.025mmol;和光純薬工業(株)製)、トリドデシルアミン13.0mg(0.025mmol;和光純薬工業(株)製)、トルエン20mLおよびアセトニトリル10mLを加え、70℃に加温した。次いで、この溶液に、35%過酸化水素水3.0g(29.1mmol;和光純薬工業(株)製)を滴下した後、75℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を亜硫酸ナトリウムで洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、2,4-ビス[1-{2-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)エタンスルホニル}エチル]チオキサンテン-9-オン1.23g(微黄色油状物、収率:31%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2,4-ビス[1-{2-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)エタンスルホニル}エチル]チオキサンテン-9-オンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):0.85-0.89(12H,m),1.22-1.30(16H,m),1.53-1.56(2H,m),1.90(3H,d),1.93(3H,d),2.78-2.83(4H,m),3.15-3.28(4H,m),3.96-4.11(4H,m),4.44(1H,q),4.89(1H,q),7.55(1H,t),7.61(1H,d),7.69(1H,t),8.11(1H,dd),8.59(1H,d),8.73(1H,dd).
【0160】
【0161】
合成例2 2-(1-ブロモエチル)アントラキノンの合成
2-エチルアントラキノン26.8g(100mmol;和光純薬工業(株)製)を酢酸エチル300mLに溶解させた溶液に、N-ブロモスクシンイミド8.9g(50mmol;和光純薬工業(株)製)および2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)1.54g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)を加え、50℃で30分間攪拌した。次いで、反応液を一旦室温まで冷却した後、反応液に、N-ブロモスクシンイミド8.9g(50mmol;和光純薬工業(株)製)および2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)1.54g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)を加え、50℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液にメタノールを加え、5℃まで冷却し、得られた結晶を脱液し、酢酸エチルで洗浄することにより、2-(1-ブロモエチル)アントラキノン21.3g(微黄色粉末、収率:68%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2-(1-ブロモエチル)アントラキノンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):2.11(3H,d),5.28(1H,q),7.26-7.88(3H,m),8.29-8.34(4H,m).
【0162】
【0163】
実施例6 2-(1-トルエンスルホニルエチル)アントラキノン(式(6)で示される化合物)の合成
合成例2で得られた2-(1-ブロモエチル)アントラキノン1.58g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)およびp-トルエンスルフィン酸ナトリウム・4水和物1.5g(6.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)10mLに溶解させ、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応液にジクロロメタンを加えてろ過し、得られたろ液を水で洗浄した。次いで、洗浄後の有機層を減圧濃縮し、得られた結晶を乾燥することにより、2-(1-トルエンスルホニルエチル)アントラキノン1.72g(微黄色粉末、収率:88%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2-(1-トルエンスルホニルエチル)アントラキノンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.83(3H,d),4.42(1H,q),7.22(2H,d),7.48(2H,d),7.69(1H,d),7.81(2H,m),8.01(1H,s),8.22-8.32(3H,m).
【0164】
【0165】
実施例7 2-(1-ベンゼンスルホニルエチル)アントラキノン(式(7)で示される化合物)の合成
合成例2で得られた2-(1-ブロモエチル)アントラキノン1.58g(5.0mmol;和光純薬工業(株)製)およびベンゼンスルフィン酸ナトリウム・2水和物1.2g(6.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)10mLに溶解させ、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応液にジクロロメタンを加えてろ過し、得られたろ液を水で洗浄した。次いで、洗浄後の有機層を減圧濃縮し、得られた結晶を乾燥することにより、2-(1-ベンゼンスルホニルエチル)アントラキノン1.74g(微黄色粉末、収率:92%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2-(1-ベンゼンスルホニルエチル)アントラキノンの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):1.84(3H,d),4.44(1H,q),7.42(2H,m),7.57-7.63(3H,m),7.70(1H,d),7.80-7.83(2H,m),7.98(1H,s),8.23-8.32(3H,m).
【0166】
【0167】
実施例8 2-エチルヘキシル 3-[1-(アントラキノ-2-イル)-エタンスルホニル]プロピオネート(式(8)で示される化合物)の合成
合成例2で得られた2-(1-ブロモエチル)アントラキノン3.5g(10.0mmol;和光純薬工業(株)製)、トリエチルアミン1.2g(12.0mmol;和光純薬工業(株)製)および3-メルカプトプロピオン酸2-エチルヘキシル2.6g(12.0mmol;和光純薬工業(株)製)をジメチルホルムアミド(DMF)20mLに溶解させ、25℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水で洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮後、該濃縮液に、タングステン酸12.0mg(0.05mmol;和光純薬工業(株)製)、トリドデシルアミン26.0mg(0.05mmol;和光純薬工業(株)製)、トルエン20mLおよびアセトニトリル10mLを加え、70℃に加温した。次いで、この溶液に、35%過酸化水素水3.1g(26.0mmol;和光純薬工業(株)製)を滴下した後、75℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を亜硫酸ナトリウムで洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、2-エチルヘキシル 3-[1-(アントラキノ-2-イル)-エタンスルホニル]プロピオネート2.2g(微黄色粉末、収率:45%)を得た。以下に、H-NMRの測定結果と、2-エチルヘキシル 3-[1-(アントラキノ-2-イル)-エタンスルホニル]プロピオネートの構造式を示す。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):0.85-0.89(12H,m),1.22-1.30(16H,m),1.53-1.56(2H,m),1.90(3H,d),1.93(3H,d),2.78-2.83(4H,m),3.15-3.28(4H,m),3.96-4.11(4H,m),4.44(1H,q),4.89(1H,q),7.55(1H,t),7.61(1H,d),7.69(1H,t),8.11(1H,dd),8.59(1H,d),8.73(1H,dd).
【0168】
【0169】
実験例1 耐熱性試験
実施例1〜8で得られた化合物、ならびに光酸およびラジカル発生剤として知られる下記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)をそれぞれ10mgずつ秤量し、これらの化合物について、TG-DTA2000SA((株)BRUKER AXS製)を用いて30℃から500℃まで昇温速度10℃/minで測定し、該化合物それぞれの5%重量減少開始温度を算出し、この温度を分解開始温度として、これらの化合物の耐熱性を評価した。その結果を表1に示すとともに、式(101)で示される化合物の構造式を以下に示す。
【0170】
【0171】
【表1】
【0172】
実験例2 露光(活性エネルギー線の照射)による酸発生試験
実施例1〜8で得られた化合物、ならびに光酸およびラジカル発生剤として知られる上記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)をそれぞれ10mgずつガラスシャーレ上に秤量し、メタノール100mgを加えた。得られた溶液に対し特定の露光強度を有する紫外線照射光源装置、すなわち、REX-250(朝日分光(株)製)を用い、特定の波長のみを透過するバンドパスフィルターを使用して、365nm(i線)または405nm(h線)のみの紫外線(活性エネルギー線)を、積算露光量が1.0J/cmとなるように照射した。照射後の溶液に対し0.04w/v%のチモールブルー溶液を滴下し、酸の発生の有無を確認した。溶液の色が赤色に呈した場合は、酸が発生したことにより溶液がpH1.2以下の十分な酸性を示したことから「○」と評価し、溶液の色が黄色に呈した場合は、pHが2.8〜8.0であり、十分な酸性を示さなかったことから「×」と評価した。紫外線照射光源装置REX-250のバンドパスフィルターを使用した際の露光強度を表2に示すとともに、酸の発生の有無の評価結果を表3に示す。
【0173】
【表2】
【0174】
【表3】
【0175】
実験例3 ポリ(3-プロピオトリメトキシシランメタクリレート)を用いた光ゾル−ゲル法による硬化試験
ポリ(3-プロピオトリメトキシシランメタクリレート)0.4gおよび該ポリ(3-プロピオトリメトキシシランメタクリレート)に対して25重量%の、実施例5で得られた化合物、実施例8で得られた化合物、または光酸およびラジカル発生剤として知られる上記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)を含有するプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)1.5mLの溶液を、ガラス板上にバーコートし、80℃で1分間加熱して塗膜を作製した。これらの塗膜に対し特定の露光強度を有する紫外線照射光源装置、すなわち、REX-250(朝日分光(株)製)を用い、波長405nm(h線)のみを透過するバンドパスフィルターを使用して、405nm(h線)のみの紫外線(活性エネルギー線)を、積算露光量が1.0J/cmとなるように照射した後、120℃で5分間加熱して塗膜を硬化させた。次いで、これらの塗膜をアセトンに30秒間浸漬して現像した後の残膜の有無を目視で観察した。その結果を表4に示す。
【0176】
【表4】
【0177】
実験例4 露光(活性エネルギー線の照射)によるラジカル硬化試験
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製)100mgに対して、実施例5で得られた化合物、実施例8で得られた化合物、または光酸およびラジカル発生剤として知られる上記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)を10mg溶解させた溶液を、ガラス板上にバーコートして塗膜を作製した。これらの塗膜に対し特定の露光強度を有する紫外線照射光源装置、すなわち、REX-250(朝日分光(株)製)を用い、特定の波長のみを透過するバンドパスフィルターを使用して、365nm(i線)または405nm(h線)のみの紫外線(活性エネルギー線)を、積算露光量が0.5J/cmとなるように照射して塗膜を硬化させた。次いで、これらの塗膜の硬化性能を、塗膜を指触した際のベタつきの有無によって観察した。ベタつきがなかった場合には、塗膜の硬化が十分に進行したと判定して「○」と評価し、ベタつきがあった場合には、塗膜の硬化が十分に進行しなかったと判定して「×」と評価した。その結果を表5に示す。
【0178】
【表5】
【0179】
実験例5 ピロメリット酸テトラアリルおよびペンタエリスリト−ルテトラキス(3-メルカプトブチレ−ト)を用いたチオールエン反応による硬化試験
ピロメリット酸テトラアリル(和光純薬工業(株)製)414mgに対して、実施例5で得られた化合物、実施例8で得られた化合物、または光酸およびラジカル発生剤として知られる上記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)を10mg溶解させた溶液に、ペンタエリスリト−ルテトラキス(3-メルカプトブチレ−ト)(昭和電工(株)製)544mgを加えて混和した後、ガラス板上にバーコートして塗膜を作製した。これらの塗膜に対し特定の露光強度を有する紫外線照射光源装置、すなわち、REX-250(朝日分光(株)製)を用い、特定の波長のみを透過するバンドパスフィルターを使用して、365nm(i線)または405nm(h線)のみの紫外線(活性エネルギー線)を、積算露光量が0.5J/cmとなるように照射して塗膜を硬化させた。次いで、これらの塗膜の硬化性能を、塗膜を指触した際のベタつきの有無によって観察した。ベタつきがなかった場合には、塗膜の硬化が十分に進行したと判定して「○」と評価し、ベタつきがあった場合には、塗膜の硬化が十分に進行しなかったと判定して「×」と評価した。その結果を表6に示す。
【0180】
【表6】
【0181】
実験例6 (3-メルカプトプロピル)トリメトキシシランおよび2,4,6-トリス(アリルオキシ)-1,3,5-トリアジンを用いたチオールエン反応と光ゾル−ゲル法による硬化試験
(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン1.9g(和光純薬工業(株)製)に、ギ酸92mg(和光純薬工業(株)製)およびイオン交換水0.52gを加え、室温で1時間攪拌した後、副生したメタノールを減圧留去することで除去した。次いで、この溶液に、実施例5で得られた化合物、実施例8で得られた化合物、光酸およびラジカル発生剤として知られる上記式(101)で示される化合物(2-メチル-2-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-1-[(4-メチルチオ)フェニル]-1-プロパノン;和光純薬工業(株)製)、光ラジカル発生剤として知られる下記式(102)で示される化合物((±)-カンファーキノン;和光純薬工業(株)製)、光弱塩基およびラジカル発生剤として知られる下記式(103)で示される化合物(1.2-オクタンジオン,1-[4-(フェニルチオ)-,2-(O-ベンゾイルオキシム)];BASF(株)製)、または光弱塩基およびラジカル発生剤として知られる下記式(104)で示される化合物(エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(O-アセチルオキシム);BASF(株)製)を0.15g溶解させ、さらに、2,4,6-トリス(アリルオキシ)-1,3,5-トリアジン0.79g(和光純薬工業(株)製)を加えて混和した後、ガラス板上にバーコートして塗膜を作製した。これらの塗膜に対し特定の露光強度を有する紫外線照射光源装置、すなわち、REX-250(朝日分光(株)製)を用い、波長405nm(h線)のみを透過するバンドパスフィルターを使用して、405nm(h線)のみの紫外線(活性エネルギー線)を、積算露光量が0.5J/cmとなるように照射して塗膜を硬化させた。次いで、これらの塗膜の硬化性能を、塗膜を指触した際のベタつきの有無によって観察した。ベタつきがなかった場合には、塗膜の硬化が十分に進行したと判定して「○」と評価し、ベタつきがあった場合には、塗膜の硬化が十分に進行しなかったと判定して「×」と評価した。また、これらの塗膜をアセトンに浸漬した後の塗膜のアセトンへの溶解性の有無を目視で観察した。塗膜の硬化性能が十分でアセトンに溶解しなかった場合には「不溶」と判定し、塗膜の硬化性能が不十分でアセトンに溶解してしまった場合には「溶解」と判定した。これらの評価結果を表7に示すとともに、式(102)、式(103)および式(104)で示される化合物の構造式を以下に示す。
【0182】
【0183】
【0184】
【0185】
【表7】
【0186】
実験例1および実験例2の結果から、本発明の一般式(A)で示される化合物は、活性エネルギー線の照射によって強酸を発生し、さらには、分解開始温度が、200℃を超えるものであることから、従来公知の酸発生剤と同等以上の耐熱性を有する酸発生剤となり得ることがわかった。このため、本発明の一般式(A)で示される化合物を酸発生剤として用いた場合には、ベーク時の温度を高く設定できるほか、露光部(硬化部)と未露光部(未硬化部)とのコントラストの悪化を抑制することができるばかりでなく、ベーク後において、有機溶剤の残留を極力少なくすることができる。また、実験例2および実験例3の結果から、本発明の一般式(A)で示される化合物は、波長300nm以上の活性エネルギー線の照射によって酸を発生し、特に波長405nm(h線)の活性エネルギー線の照射によっても酸を発生でき、塗膜を硬化できることがわかった。また、実験例4および実験例5の結果から、本発明の一般式(A)で示される化合物は、活性エネルギー線の照射によってラジカルを発生し、二重結合を有する化合物(ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物)の重合反応を生じることから、いわゆる重合開始剤等のラジカル発生剤となり得ることがわかった。さらに、実験例4および実験例5の結果から、本発明の一般式(A)で示される化合物は、例えば波長405nm(h線)等の長波長の活性エネルギー線の照射によってもラジカルを発生でき、塗膜を硬化できることがわかった。さらにまた、実験例6の結果から、従来公知のラジカル発生剤、光酸およびラジカル発生剤、ならびに光弱塩基およびラジカル発生剤のいずれを用いた場合でも、波長405nm(h線)の活性エネルギー線を照射することでは塗膜を硬化できなかったが、本発明の一般式(A)で示される化合物は、長波長の活性エネルギー線の照射によっても、酸とラジカルの両方を発生できるため、両方の機能を同時に活かして、塗膜を迅速に硬化できることがわかった。以上の結果から、本発明の一般式(A)で示される化合物は、長波長の活性エネルギー線の照射によって、酸とラジカルの両方を発生できるものであるため、例えばUV-LED光源の発光領域(例えば365nm、405nm)に適した光酸発生剤、光ラジカル発生剤、ならびに光酸およびラジカル発生剤のいずれの用途においても有用なものであることがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0187】
本発明の一般式(A)で示される化合物、ならびに本発明の酸およびラジカル発生剤は、活性エネルギー線の照射により酸およびラジカルを発生するものであり、特に波長300〜450nm付近の発生エネルギー線の照射によっても酸およびラジカルを発生するものであり、耐熱性を備えるものでもあるので、酸およびラジカル発生剤として有用なものである。
【0188】
本発明の酸およびラジカル発生方法は、本発明の一般式(A)で示される化合物を用いるものであり、例えばX線、紫外線、可視光線等の活性エネルギー線を照射することにより、効率よく酸およびラジカルを発生することができ、特に波長405nm(h線)の活性エネルギー線を照射することによっても酸およびラジカルを発生できる方法である。