(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前記対応するサイドフレームの前記後壁の前方表面に当接する前記当接部分と、前記対応するサイドフレームの前記側壁の内側面に当接する第二の当接部分とを有し、
前記当接部分中の前記上方延出部と前記第二の当接部分とは、互いに交差した状態で隣接していることを特徴とする請求項1に記載のシートバックフレーム。
前記係合部は、前記上方延出部の上端部に形成された切り欠きであり、該切り欠き内に前記隆起部の下端部が入り込むことにより前記隆起部の下端部と係合する請求項1に記載のシートバックフレーム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のようにサイドフレームの剛性を高める構成としては、サイドフレームの後壁に補強ビードのような隆起部を形成することが考えられる。このようにサイドフレームの後壁に隆起部を設ける場合には、効果的に剛性を確保する目的から、当該隆起部を上下方向に沿って長く形成させるのが望ましい。その上で、サイドフレームの後壁には連絡フレームのシート幅方向端部を当接させる際には、上記の隆起部を考慮して適切にサイドフレームの後壁に連絡フレームを当接させることが求められる。
【0007】
また、特許文献2では連結フレームのシート幅方向端部に穴が形成されていることとしたが、穴の代わりに切り欠きが形成される場合も考えられる。一方で、連絡フレームのシート幅方向端部に切り欠きが形成された場合、当該切り欠きが形成された分だけ、連絡フレームとサイドフレームとの当接面積が減少することになる。そして、当接面積が減少すると、その分だけ、サイドフレームの後壁の剛性を確保し難くなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドフレームの剛性を確保しつつ、サイドフレームの後壁に連絡フレームを適切に当接させることが可能なシートバックフレーム
及び車両用シートを提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、連絡フレームのシート幅方向端部に切り欠きを設けながらもサイドフレームの後壁の剛性を適切に確保することが可能なシートバックフレーム
及び車両用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題は、本発明のシートバックフレームによれば、シートバックの幅方向において間隔を空けて設けられた一対のサイドフレームと、該一対のサイドフレームの各々の下端部同士を連絡する連絡フレームと、を備え、前記一対のサイドフレームの各々は、前記幅方向における前記シートバックの両端部をなす側壁と、該側壁の後端部から前記幅方向の内側に延びた後壁と、を有し、該後壁には、上下方向に延出するように形成された隆起部を備えており、前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前記一対のサイドフレームのうち、対応するサイドフレームの前記後壁に当接する当接部分を有し、該当接部分には、前記後壁に沿って上方に延出した上方延出部と、該上方延出部の上端部に形成されており前記隆起部の下端部と係合する係合部と、が設けられて
おり、前記連絡フレームは、板状部材からなり、前記連絡フレームの上端部を前方に向けて折り曲げることで形成されたフランジ部を有しており、該フランジ部は、前記上方延出部に達する位置まで形成されており、前記フランジ部のうち、前記上方延出部に達した部分は、前記幅方向における前記後壁の内側の端部を前方に向けて折り曲げることで形成された後壁側フランジ部のうち、前記上方延出部と隣り合う部分に沿って並んでいることにより解決される。
【0011】
以上のように構成されたシートバックフレームでは、シートバックの幅方向(以下、単に幅方向)における連絡フレームの端部のうち、サイドフレームの後壁に当接している当接部分が後壁に沿って上方に延出している。また、サイドフレームの後壁には上下方向に延出した隆起部が形成されている。このような構成により、サイドフレームの後壁の剛性を効果的に確保することが可能となる。さらに、連絡フレームが幅方向端部に有するサイドフレームの後壁との当接部分のうち、後壁に沿って上方に延出した上方延出部の上端部は、隆起部の下端部と係合する係合部が設けられている。そして、係合部に隆起部の下端部が係合した状態で連絡フレームの当接部分がサイドフレームの後壁に当接する。これにより、隆起部の補強効果を損なうことなく、連結フレームをサイドフレームの後壁に適切に当接させることが可能となる。
また、上記の構成によれば、連絡フレームの幅方向端部(より具体的には、サイドフレームとの当接部分のうち、上方延出部)に達したフランジ部と、当該フランジ部と隣り合う位置に設けられたサイドフレームのフランジ部(後壁側フランジ部)とが並んでいる。これにより、サイドフレームのフランジ部による補強効果を連絡フレームのフランジ部によって更に高めることが可能となる。
【0014】
また、上記のシートバックフレームにおいて、
前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前記対応するサイドフレームの前記後壁の前方表面に当接する前記当接部分と、前記対応するサイドフレームの前記側壁に沿った状態で前方に突出した突出部分とを有し、前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前記幅方向において前記突出部分と対向する位置に形成され前方に向かって突出した第二の突出部分を更に有し、前記フランジ部のうち、前記上方延出部に達した部分が前記第二の突出部分を構成しているとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームの上端部に形成されたフランジ部が連絡フレームの幅方向端部(より具体的には、サイドフレームとの当接部分のうち、上方延出部)に達している。これにより、サイドフレームの後壁の剛性を益々高めることが可能となる。
【0019】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前記対応するサイドフレームの前記後壁の前方表面に当接する前記当接部分と、前記対応するサイドフレームの前記側壁の内側面に当接する第二の当接部分とを有し、前記当接部分中の前記上方延出部と前記第二の当接部分とは、互いに交差した状態で隣接しているとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームの幅方向端部に設けられた当接部分がサイドフレームの後壁に当接し、同じく幅方向端部に設けられた第二の当接部分がサイドフレームの側壁に当接している。これにより、連絡フレームをサイドフレームに対してより強固に固定することが可能となるとともに、連絡フレームが取り付けられたサイドフレームの下端部の剛性を効率よく確保することが可能となる。
【0020】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記係合部は、前記上方延出部の上端部に形成された切り欠きであり、該切り欠き内に前記隆起部の下端部が入り込むことにより前記隆起部の下端部と係合するとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームの幅方向端部に設けられた当接部分の上方延出部を、サイドフレームの後壁に設けられた隆起部に係合させることが容易となる。また、上記の構成によれば、連絡フレームをサイドフレームの後壁に当接させる際に係合部としての切り欠きを利用することで、サイドフレームの後壁に対して連結フレームの幅方向端部の位置決めを行うことが可能となる。
【0021】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記連絡フレームの前記幅方向における両端部が前記当接部分を有しており、前記連絡フレームの前記幅方向における両端部の各々の上下長さは、前記連絡フレームの前記幅方向における中央部の上下長さよりも長いとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームのうち、サイドフレームの後壁と当接する部分をそれ以外の部分よりも幅広にすることで、連絡フレームをサイドフレームにより容易に当接させることが可能となる。これにより、連絡フレームを当接させてサイドフレームの後壁の剛性を高めることが、より容易に実現されるようになる。
【0022】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記当接部分には、前記後壁に沿って下方に延出した下方延出部が更に設けられているとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームの幅方向端部に下方延出部が設けられることにより、サイドフレームの後壁と連絡フレームとの当接面積が一段と大きくなるため、サイドフレームの後壁の剛性を更に高めることが可能となる。
【0023】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記下方延出部は、前記対応するサイドフレームのうち、底面を構成する部分まで至り当該底面に沿って延出しているとよい。
上記の構成によれば、下方延出部がサイドフレームの底面に沿って延出しているので、サイドフレームの後壁と連絡フレームとの当接面積が更に大きくなるため、サイドフレームの後壁の剛性をより一層高めることが可能となる。
【0024】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記一対のサイドフレームの各々は、前記側壁の外縁部を前記幅方向において外側に折り曲げることで形成された側壁側フランジ部を有し、前記連絡フレームの前記幅方向における端部は、前後方向において前記当接部分と連続する連続部分を有し、該連続部分は、前記対応するサイドフレームの前記側壁に形成された前記側壁側フランジ部と上下方向において重なり合った状態で該側壁側フランジ部に接合されているとよい。
上記の構成によれば、連絡フレームの幅方向端部が当接部分と前後方向において連続する連続部分を備えており、また、当該連続部分がサイドフレームのフランジ部(側壁側フランジ部)と接合されている。これにより、連続部分の剛性が確保され、連絡フレームの幅方向端部全体の剛性が向上することになる。
【0025】
また、上記のシートバックフレームにおいて、前記当接部分には、前記幅方向において前記当接部分の外側の端から前記幅方向の内側に向かって形成された切り欠きが設けられており、前記上方延出部は、前記切り欠きよりも上方位置に在り前記後壁に沿って上方に延出しているとよい。
以上の構成では、シートバックの幅方向(以下、単に幅方向)における連絡フレームの端部のうち、サイドフレームの後壁に当接している当接部分に、幅方向内側に向かう切り欠きが形成されている。また、当接部分の上方延出部は、切り欠きよりも上方に在り、サイドフレームの後壁に沿って上方に延出している。このような上方延出部が設けられていることで、上記の切り欠きを形成しながらも、連絡フレームとサイドフレームの後壁との当接面積の減少を抑えることが可能となる。これにより、連絡フレームの幅方向端部に切り欠きを設けながらもサイドフレームの後壁の剛性を適切に確保することが可能となる。
また、前記課題は、本発明の車両用シートによれば、前記のシートバックフレームと、前記シートバックフレームに連結されたシートクッションフレームと、を備えるシートフレームと、該シートフレームに載置されたパッド材と、該パッド材の表面を覆う表皮材と、ヘッドレストと、を有することにより解決される。
【発明の効果】
【0026】
本発明のシートバックフレームによれば、サイドフレームの剛性を確保しつつ、サイドフレームの後壁に連絡フレームを適切に当接させることが可能となる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部にサイドフレームとの当接部分と前方に突出した突出部分とが設けられていることで、サイドフレームの後壁の剛性がより一層高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部においてサイドフレームとの当接部分と、当該当接部分を挟んで対向する二つの突出部分と、が設けられていることで、サイドフレームの後壁の剛性が一段と高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの上端部に形成されたフランジ部が連絡フレームの幅方向端部(厳密には、サイドフレームとの当接部分の上方延出部)に達していることで、サイドフレームの後壁の剛性が益々高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部に達したフランジ部と、当該フランジ部と隣り合う位置に設けられたサイドフレームのフランジ部とが並んでいることで、サイドフレームのフランジ部による補強効果が高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向中央部がより前方に位置することで、後方にある座席に着座する着座者の足元(特に脛部)との間隔が広がり、当該足元周りのスペースが確保される。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームに第二の隆起部を備えることで連絡フレームの剛性が更に向上する。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームのうち、第二の隆起部が設けられている部分をより前方に位置させることで、後方にある座席に着座する着座者の足元(特に脛部)との間隔が広がり、当該足元周りのスペースが確保される。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部に設けられた当接部分及び第二の当接部分がそれぞれサイドフレームに当接していることで、連絡フレームがサイドフレームに対してより強固に固定され、サイドフレームの下端部の剛性が効率よく確保されるようになる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部に設けられた当接部分の上方延出部に係合部として切り欠きを設けることで、上方延出部をサイドフレームの後壁に設けられた隆起部に係合させることが容易となる。また、連絡フレームをサイドフレームの後壁に当接させる際に上記の切り欠きを利用することで、サイドフレームの後壁に対して連結フレームの幅方向端部の位置決めを行うことが可能となる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームのうち、サイドフレームの後壁と当接する部分をそれ以外の部分よりも幅広にすることで、サイドフレームの後壁の剛性をより容易に高めることが可能となる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部に下方延出部が設けられることで、サイドフレームの後壁の剛性が更に高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、下方延出部がサイドフレームの底面に沿っていることで、サイドフレームの後壁の剛性がより一層高められる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部中、当接部分と前後方向において連続する連続部分の剛性が確保され、連絡フレームの幅方向端部全体の剛性を向上させることが可能となる。
また、本発明のシートバックフレームによれば、連絡フレームの幅方向端部に切り欠きを設けながらもサイドフレームの後壁の剛性を適切に確保することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、以下の説明中、各機器及びその構成部品の材質、形状及びサイズに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、各機器及びその構成部品の材質、形状及びサイズについては、本発明の特定事項を満たすものである限り自由に設計することが可能である。
【0029】
また、以下の説明において「前後方向」とは、車両用シートの前後方向を意味し、具体的には車両の走行方向と一致する方向である。また、「幅方向」とは、車両用シートの幅方向(左右方向)を意味し、車両用シートが有するシートバックの幅方向と一致する方向である。
【0030】
先ず、本実施形態に係るシートバックフレームF1を利用した車両用シート(以下、本シートS)の基本構成について
図1乃至3を参照しながら基本構成を説明する。本シートSは、
図1に示すように、シートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3を有する。シートバックS1及びシートクッションS2は、それぞれの
図2や
図3に図示のシートフレームにパッド材Pを載置して同パッド材Pの表面を表皮材Wで覆うことによって構成されている。
【0031】
本シートSの骨格をなすシートフレームは、
図2に示すように、シートバックS1が有するシートバックフレームF1、及び、シートクッションS2が有するシートクッションフレームF2を有する。また、シートバックフレームF1の下端部は、リクライニング装置80を介してシートクッションフレームF2の後端部に連結されている。
【0032】
次に、シートバックフレームF1の詳細構成について
図2乃至
図6を参照しながら説明する。
シートバックフレームF1は、
図2に示すように、シートフレームFを前方から見たときに方形枠をなしている。また、本実施形態に係るシートバックフレームF1は、従来の一般的なシートバックフレームと比較して軽量化されたものとなっている。
【0033】
具体的に説明すると、シートバックフレームF1を構成する材料(例えば、後述するサイドフレーム10を構成する鋼板)として、従来のシートバックフレームに用いられていた材料よりも軽量な材料が用いられている。さらに、シートバックフレームF1を構成する部品同士については、ボルト・ナットやビス等の締結具を使用せず、レーザ溶接にて部品同士が締結・連結されている。
【0034】
また、本実施形態に係るシートバックフレームF1は、
図2及び
図3に示すようにサイドフレーム10とアッパフレーム30とロアメンバーフレーム50とを有する。サイドフレーム10は、幅方向におけるシートバックフレームF1の端部をなし、幅方向において間隔を空けて一対設けられている。アッパフレーム30は、一対のサイドフレーム10の各々の上端部同士を連絡するフレームである。ロアメンバーフレーム50は、連絡フレームに相当し、一対のサイドフレーム10の各々の下端部同士を連結するフレームである。さらに、サイドフレーム10の間には、乗員の背を支持するSバネ60が架設されている。
【0035】
次に、各サイドフレームについて詳細に説明する。左右一対のサイドフレーム10は、左右対称の構造となっているため、以下では、一方のサイドフレーム10の構造のみを説明することとする。
【0036】
各サイドフレーム10は、側方視で紡錘状の外形形状をなしており、その前端部分が上下方向の中途位置から円弧状に膨らむように湾曲している。なお、本実施形態では、厚み1mm以下の薄厚の鋼板(超高張力鋼板)によってサイドフレーム10が構成されている。また、各サイドフレーム10は、
図2及び
図3に示すように側壁13及び後壁14を有している。
【0037】
側壁13は、サイドフレーム10中、幅方向において最も外側に位置する部分であり、シートバックS1の幅方向外側の端部をなしている。また、
図4に示すように、側壁13の下部には、リクライニング装置80の取り付け穴13bとしての円穴が形成されている。リクライニング装置80は、この取り付け穴13b内にリクライニング軸81が挿通された状態で側壁13に取り付けられている。
【0038】
また、側壁13の前端部には
図2や
図4に示すようにフランジ部(以下、前方フランジ部13a)が形成されている。この前方フランジ部13aは、側壁側フランジ部に相当し、側壁13を構成する薄厚鋼板の前端部を幅方向内側に向けて略直角に折り曲げることで形成されている。なお、前方フランジ部13aは、上下方向において側壁13の中央部から下端部に亘って広範囲に形成されている。
【0039】
また、本実施形態では、
図2や
図3に示すように、側壁13には貫通孔が複数箇所に形成されている。これらの貫通孔は、他部材取り付け孔として機能し、不図示のサイドエアバッグ(厳密には、インフレータや力布取り付け用のクリップ)等の付属機器を取り付けるために形成されている。
【0040】
また、側壁13を構成している鋼板に対しては、剛性を高める目的により凹凸加工が施されている。すなわち、
図2や
図3に示すように、側壁13には凸部13c及び凹部13dが形成されている。ここで、凸部13cとは、側壁13中、外表面がより幅方向外側に位置している部分(分かり易くは、凹部13dに対して突出した部分)である。凹部13dとは、外表面がより幅方向内側に位置している部分(分かり易くは、窪んだ部分)である。
【0041】
なお、本実施形態おいて、凸部13cは、
図3に示すように側壁13の外縁に沿って配置されている。また、凸部13cの一部分は、側壁13の前端から後端に向かって延出している。さらに、凸部13cの一部分は、その周囲が凹部13dに囲まれて浮島状に形成されており、側壁13の後端から前端に向かって線状に延出している。凹部13dは、側壁13の下端から側壁13の略中央位置まで延出するように配置されており、本実施形態では
図3に示すように略C字状に配置されている。
【0042】
後壁14は、側壁13に対して直交するように設けられた部分であり、
図2及び
図3に示すように側壁13の後端部から幅方向内側に向かって延出している。また、後壁14は、上下方向に長く延びており、その下端部は、
図4に示すように、円弧状に湾曲しながら前方に回り込んで前方フランジ部13aに繋ぎ込まれている。つまり、後壁14の下端部は、サイドフレーム10の底面を構成する部分に相当しており、当該下端部のうち、前方に回り込んでいる部分の上端面がサイドフレーム10の底面をなしている。
【0043】
なお、後壁14のうち、上下方向において上端位置から中途位置に亘る部分は、
図2及び
図3に示すように矩形状となっている。これに対し、後壁14のうち、上記の中途位置よりも下方に位置する部分は、
図2及び6に示すように裾広がり状となっている。
【0044】
また、後壁14の幅方向内側の端部には
図4に示すようにフランジ部(以下、内側フランジ部14a)が形成されている。この内側フランジ部14aは、後壁側フランジ部に相当し、後壁14を構成する薄厚鋼板の幅方向内側の端部を前方に向けて略直角に折り曲げることで形成されている。
【0045】
なお、内側フランジ部14aは、上下方向において後壁14の上端部から下端部に亘って広範囲に形成されているが、後壁14の下端部に取り付けられたロアメンバーフレーム50との干渉を避ける理由からロアメンバーフレーム50の直上位置で途切れている。より詳しく説明すると、内側フランジ部14aは、後壁14の幅方向内側の縁線に沿って形成されており、ロアメンバーフレーム50の直上位置で幅方向に沿うように屈曲する。さらに、内側フランジ部14aは、上記の屈曲箇所より幅方向内側に向かって若干延出し、その位置にて途切れている。
【0046】
また、
図3及び
図4に示すように、後壁14には上下方向に沿って延出するように形成されたビード(以下、補強ビード14b)が形成されている。この補強ビード14bは、後壁14の後面の所定部位を前方に向かって窪ませることで形成された隆起部からなる。なお、本実施形態において、補強ビード14bは、上下方向において後壁14の中央位置よりもやや上方位置から比較的長く形成されており、その下端は、後壁14の下端部付近(具体的にはリクライニング装置80が取り付けられている高さよりも若干上方)に至っている。また、補強ビード14bは、後壁14の幅方向両端部のうち、側壁13により近い端部(すなわち、外側の端部)に形成されている。
【0047】
次に、ロアメンバーフレーム50について詳細に説明する。ロアメンバーフレーム50は、ロアメンバーフレーム50は、
図5に示すように幅方向に長く延びた金属製の板状部材からなり、当該板状部材を所定形状に加工成形することで形成されている。また、サイドフレーム10の下端部間に架設された状態にあるロアメンバーフレーム50は、
図2に示すように、同じくサイドフレーム10の下端部間に架設されたリクライニング軸81よりも後方に位置するようになる。
【0048】
ロアメンバーフレーム50の構成について説明すると、ロアメンバーフレーム50は、幅方向中央部51と、幅方向端部52と、幅方向中央部51及び幅方向端部52の境界位置に形成された段差53とに分かれている。また、ロアメンバーフレーム50は、その上端部を前方に向かって略直角に折り曲げることで形成されたフランジ部(以下、ロアメンバーフレーム50のフランジ部50a)を備えている。以下、ロアメンバーフレーム50各部について詳しく説明する。
【0049】
ロアメンバーフレーム50の幅方向中央部51は、
図2及び
図3に示すように、ロアメンバーフレーム50が一対のサイドフレーム10の各々に組み付けられた状態においてサイドフレーム10の後壁14の間に位置する部分である。また、幅方向中央部51の上端部には、ロアメンバーフレーム50のフランジ部50aが設けられている。
【0050】
さらに、
図2及び
図5に示すように、幅方向中央部51には幅方向に沿って延出するように形成されたビード(以下、補強ビード51a)が形成されている。この補強ビード51aは、幅方向中央部51の後面の所定部位を前方に向かって窪ませることで形成された隆起部からなり、本発明の第二の隆起部に相当する。なお、本実施形態において、補強ビード51aは、上下方向において幅方向中央部51の略中央位置に形成されている。また、補強ビード51aは、幅方向に沿って長く形成されており、当該補強ビード51aの両端は、段差53付近(すなわち、幅方向中央部51と幅方向端部52との境界位置付近)に達している。
【0051】
ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52は、一端側及び他端側でそれぞれ同様の構造となっており、例えば、後述する当接部分54、第二の当接部分55及び連続部分56については一端側の端部及び他端側の端部の双方に備えられている。このため、以下では、幅方向端部52の構造として一端側の端部の内容を説明することとする。
【0052】
ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52は、
図2乃至
図4に示すように、ロアメンバーフレーム50が一対のサイドフレーム10の各々に組み付けられた状態において、対応するサイドフレーム10と当接して接合している。ここで、対応するサイドフレーム10とは、一対のサイドフレーム10のうち、より近くに位置するサイドフレーム10のことである。
【0053】
また、幅方向端部52は、
図4に示すように、サイドフレーム10の後壁14の前方表面に当接する当接部分54と、サイドフレーム10の側壁13の内側面に当接する第二の当接部分55とを有する。さらに、幅方向端部52は、同図に示すように、前後方向において当接部分54の下方部分と連続する連続部分56を有する。
【0054】
当接部分54は、対応するサイドフレーム10の後壁14に沿った状態で上下方向に延出しており、その上端位置は、幅方向中央部51の上端位置よりも上方に位置している。同様に、当接部分54の下端位置は、幅方向中央部51の下端位置よりも下方に位置している。すなわち、ロアメンバーフレーム50の幅方向両端部の各々の上下長さは、幅方向中央部51の上下長さよりも長くなっている。
【0055】
当接部分54の構成についてより具体的に説明すると、当接部分54には、当該当接部分54の上方部分をなす上方延出部57と、当該当接部分54の下方部分をなす下方延出部58と、が設けられている。上方延出部57は、対応するサイドフレーム10の後壁14に沿って上方に延出した部分であり、厳密に説明すると、上下方向において幅方向中央部51よりも上方に位置する部分である。
【0056】
また、上方延出部57は、裾広がり状になっており、後壁14の下端部に当接した状態では上方延出部57の幅方向内側の縁線が後壁14の下端部の縁線と沿っている。さらに、
図2及び
図4に示すように、上方延出部57は、その上端部が後壁14に形成された補強ビード14bの下端部に差し掛かる位置まで延出している。そしてまた、上方延出部57の上端部には、
図5に図示した半楕円状の切り欠き57aが形成されている。この切り欠き57aは、本発明の係合部に相当し、ロアメンバーフレーム50がサイドフレーム10に組み付けられた状態では切り欠き57a内に補強ビード14bの下端部が入り込むことで当該補強ビード14bの下端部と係合している。
【0057】
以上のように本実施形態では、当接部分54を上方に延ばすことでサイドフレーム10の後壁14と当接部分54(換言すると、ロアメンバーフレーム50)との当接面積を増加させる。また、後壁14には補強ビード14bが形成されている。これにより、後壁14の剛性が効果的に確保されている。さらに、当接部分54中の上方延出部57の上端部には、補強ビード14bの下端部と係合させるための切り欠き57aが形成されている。この切り欠き57aの形成により補強ビード14bと上方延出部57との干渉が良好に回避されている。すなわち、本実施形態において、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52は、補強ビード14bの補強効果を損なうことなく(分かり易く言うと、補強ビード14bを短くすることなく)、適切に後壁14と当接して後壁14に接合されている。
【0058】
なお、上記の切り欠き57aは、ロアメンバーフレーム50をサイドフレーム10に組み付けるにあたってサイドフレーム10の後壁14にロアメンバーフレーム50の幅方向端部52(厳密には当接部分54)を当接させる際に位置決め穴として機能する。つまり、上記の切り欠き57aに補強ビード14bの下端部を入れ込む(嵌め込む)ことで、当接部分54は、適切に後壁14中の所定部分と当接するようになる。
【0059】
下方延出部58は、対応するサイドフレーム10の後壁14に沿って下方に延出した部分であり、上下方向において幅方向中央部51よりも下方に位置する部分である。また、下方延出部58は、後壁14の下端部と良好に当接すべく、後壁14の下端部に沿って円弧状に湾曲しながら前方に向かって延びている。つまり、下方延出部58は、対応するサイドフレーム10の下端部まで至っており当該下端部がなすサイドフレーム10の底面に沿って延出している。これにより、サイドフレーム10の後壁14と当接部分54との当接面積がより一層増加するため、後壁14の剛性が一段と向上する。
【0060】
なお、下方延出部58は、前方に向かうに連れて幅狭となっている。また、下方延出部58は、後壁14の下端部の上に重ねられているが、後壁14よりも幅方向外側にはみ出していてもよい。
【0061】
第二の当接部分55は、対応するサイドフレーム10の側壁13に沿った状態で前方に突出した部分(突出部分)である。また、第二の当接部分55は、側方視で略三角形状となっており、
図4及び
図5に示すように、当接部分54中の上方延出部57と互いに交差(略直交)した状態で当該上方延出部57と隣接している。換言すると、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52のうち、上方延出部57と第二の当接部分55とが設けられた上側部分は、その幅方向外側が略直角に折り曲げられた状態にある。これにより、上方延出部57及び第二の当接部分55の剛性が効果的に高められている。
【0062】
なお、第二の当接部分55は、
図2及び
図5に示すように、上方延出部57のうち、切り欠き57aが形成されている部分と上下方向において隣り合う位置に配置され、かかる位置にて上方延出部57と隣り合っている。この結果、切り欠き57aの形成によって上方延出部57の剛性が低下してしまうのを抑えることが可能となる。
【0063】
連続部分56は、前後方向において当接部分54の下方部分(具体的には、下方延出部58の前端部)と連続する部分であり、本実施形態では、弓状に湾曲しながら舌状に延出している。また、ロアメンバーフレーム50がサイドフレーム10に組み付けられた状態では、サイドフレーム10の側壁13の外縁部(厳密には前端部)に設けられた前方フランジ部13aと連続部分56とが上下方向において重なり合っている。より具体的に説明すると、連続部分56は、
図4に示すように前方フランジ部13aの下端部の上に載せられている。
【0064】
そして、連続部分56は、前方フランジ部13aに重なり合った状態で前方フランジ部13aにレーザ溶接されている。これにより、連続部分56の剛性が確保され、その結果、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52全体の剛性が向上することになる。
【0065】
なお、本実施形態に係る連続部分56は、
図4に示すように、その先端が上下方向においてリクライニング軸81と同じ位置に達するまで延出している。
【0066】
段差53は、ロアメンバーフレーム50を幅方向中途位置にて稲妻状に屈曲させることにより形成されたものである。つまり、段差53は、ロアメンバーフレーム50の屈曲箇所に相当する。また、段差53は、ロアメンバーフレーム50において補強ビード51aよりも幅方向外側の位置、厳密には幅方向中央部51及び幅方向端部52の境界位置に形成されている。なお、本実施形態において、段差53の形成位置は、サイドフレーム10の後壁14の幅方向内側の端位置と略一致している。
【0067】
以上のように本実施形態では、ロアメンバーフレーム50が幅方向中途位置にて屈曲しており、ロアメンバーフレーム50中に段差53が形成されている。そして、ロアメンバーフレーム50が一対のサイドフレーム10の各々に組み付けられると、段差53が形成されたロアメンバーフレーム50中、段差53よりも幅方向内側に位置する部分(すなわち、幅方向中央部51)が当接部分54中の上方延出部57よりも前方に位置するようになる。
【0068】
そして、ロアメンバーフレーム50中、幅方向中央部51がより前方に位置するようになると、本シートSの後部(厳密には、ロアメンバーフレーム50が位置する部分)がより前方に位置するようになる。これにより、本シートSの直ぐ後ろに位置するシート、すなわち、後部座席に着座する着座者の足元(特に脛部)と本シートSの後部との間隔が広がる。この結果、後部座席に着座する着座者の足元周りに十分なスペースを確保することが可能となる。このような理由から、本実施形態ではロアメンバーフレーム50のうち、幅方向中央部51をより前方に配置させることとしている。
【0069】
ロアメンバーフレーム50のフランジ部50aは、ロアメンバーフレーム50の上端部において幅方向に沿って長く形成されている。上記のフランジ部50aは、ロアメンバーフレーム50の幅方向中央部51に設けられた部分(以下、フランジ中央部50x)と、幅方向端部52に掛かる部分(以下、フランジ端部50y)と、を有する。
【0070】
フランジ中央部50xは、幅方向に沿って延出しており、ロアメンバーフレーム50の幅方向中央部51の全域に亘って形成されている。フランジ端部50yは、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52のうち、当接部分54中の上方延出部57に形成されている。より具体的に説明すると、フランジ端部50yは、上方延出部57の幅方向内側の縁線に沿って斜めに形成されている。このように本実施形態では、ロアメンバーフレーム50のフランジ部50aが上方延出部57に達する位置まで形成されており、フランジ端部50yは、フランジ部50aのうち、上方延出部57に達した部分をなしている。
【0071】
フランジ端部50yについて更に詳しく説明すると、フランジ端部50yは、
図4に示すように、前方に向かって突出した部分(第二の突出部分)であり、幅方向において第二の当接部分55と対向する位置に形成されている。そして、フランジ端部50yは、第二の当接部分55とは反対側で当接部分54中の上方延出部57と交差した状態で隣接している。換言すると、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52のうち、上方延出部57とフランジ端部50yとが設けられた上側部分は、その幅方向内側が略直角に折り曲げられた状態にある。これにより、上方延出部57の剛性がより一層効果的に高められている。
【0072】
なお、フランジ端部50yは、
図4に示すように、上下方向において上方延出部57における切り欠き57aの形成位置に差し掛かるように形成されている。この結果、切り欠き57aの形成によって上方延出部57の剛性が低下してしまうのを、より効果的に抑えることが可能となる。
【0073】
また、ロアメンバーフレーム50がサイドフレーム10に組み付けられた状態では、
図4に示すように、フランジ端部50yが、サイドフレーム10の後壁14に設けられた内側フランジ部14aと幅方向において対向している。より具体的に説明すると、フランジ端部50yは、内側フランジ部14aのうち、上方延出部57と隣り合う部分に沿って並んでいる。これにより、内側フランジ部14aによる補強効果がロアメンバーフレーム50のフランジ部50aによって更に高められている。
【0074】
なお、フランジ端部50yと、内側フランジ部14aのうちの上方延出部57と隣り合う部分との間には僅かな隙間が形成されている。また、フランジ端部50yと、内側フランジ部14aのうちの上方延出部57と隣り合う部分とは、いずれも幅方向内側に向かうに連れて下降するように傾斜し、その最下部にて屈曲して幅方向内側へ直線状に僅かに伸びている。
【0075】
以上までに本実施形態に係るロアメンバーフレーム50の構成について説明してきたが、上述の構成とは異なるロアメンバーフレーム50の構成も考えられる。以下では、本発明の他の実施形態(以下、変形例)に係るロアメンバーフレーム50について
図7乃至
図9を参照しながら説明する。
図7は、変形例に係るシートバックフレームF1を含むシートフレームを示す図であり、
図2と対応する図である。
図8は、変形例に係るシートバックフレームF1の幅方向端部を斜め前方から見たときの図であり、
図4と対応する図である。
図9は、変形例に係るロアメンバーフレーム50の斜視図であり、
図5と対応する図である。
【0076】
なお、変形例のうち、上述の実施形態と共通する内容については、省略することとする。また、変形例を図示している
図7乃至
図9では、上述の実施形態と共通する部品や部位(すなわち、
図2、
図4及び
図5に図示されたものと同じ部品や部位)に対して同じ符号が付されている。
【0077】
変形例のロアメンバーフレーム50の幅方向端部に設けられた当接部分54の構成について説明すると、
図7乃至
図9に示すように、当接部分54には、その幅方向外側の端から幅方向内側に向かって略扇形状の切り欠き(以下、扇状切り欠き59)が形成されている。この扇状切り欠き59は、上下方向における当接部分54の略中央部分に形成されている。なお、本実施形態において、扇状切り欠き59は、軽量化の目的で形成されており、そのために幾分幅広となっている(換言すると、開口幅が上下方向に幾分長くなっている)。
【0078】
また、ロアメンバーフレーム50が一対のサイドフレーム10に組み付けられた状態において、扇状切り欠き59は、その後方に位置するサイドフレーム10の後壁14によって塞がれている。換言すると、一対のサイドフレーム10の各々が有する後壁14は、その前方に位置する当接部分54に設けられた扇状切り欠き59を後方から覆っている。このように扇状切り欠き59がサイドフレーム10の後壁14によって覆われていれば、扇状切り欠き59の形成によってロアメンバーフレーム50の剛性が低下するのを効果的に抑制することが可能となる。
【0079】
なお、本実施形態では、扇状切り欠き59の全体がサイドフレーム10の後壁14によって覆われていることとしたが、これに限定されるものではなく、扇状切り欠き59のうちの少なくとも一部が後壁14によって覆われていればよい。
【0080】
また、
図8及び
図9に示すように、扇状切り欠き59の外縁部分は、前方に向かって折り曲げられることでフランジ部(以下、切り欠き周りのフランジ部50b)を形成している。この切り欠き周りのフランジ部50bが形成されることにより、扇状切り欠き59の形成によってロアメンバーフレーム50の剛性が低下するのをより効果的に抑制することが可能となる。
【0081】
さらに、本実施形態において扇状切り欠き59は、
図8に示すように、上下方向においてサイドフレーム10の後壁14に設けられた補強ビード14bよりも下方位置に在り、ロアメンバーフレーム50の幅方向中央部51に設けられた補強ビード51aと並ぶ位置に在る。また、扇状切り欠き59は、幅方向において幅方向中央部51に設けられた補強ビード51aよりも外側に在り、後壁14に設けられた補強ビード14bの下端から上下方向に沿って下方に向かう仮想線(
図8中、破線にて示す)が通過する位置に在る。以上のように本実施形態では、扇状切り欠き59の周りに補強ビード14b、51aを配置することで、扇状切り欠き59周辺の剛性が適切に確保されている。
【0082】
当接部分54の構成について再度説明すると、
図9に示すように、当接部分54の上方部分をなす上方延出部57と、当該当接部分54の下方部分をなす下方延出部58と、を備えている。上方延出部57は、当接部分54において扇状切り欠き59よりも上方位置に在り、対応するサイドフレーム10の後壁14に沿って上方に延出している。下方延出部58は、当接部分54において扇状切り欠き59よりも下方位置に在り、対応するサイドフレーム10の後壁14に沿って下方に延出している。なお、
図9に示すように、上方延出部57は、上下方向においてロアメンバーフレーム50の幅方向中央部51よりも上方に位置する。また、下方延出部58は、上下方向において幅方向中央部51よりも下方に位置する。
【0083】
以上のように変形例では、当接部分54において、扇状切り欠き59の上方でサイドフレーム10の後壁14に沿って延出する上方延出部57と、が設けられている。これにより、軽量化のために当接部分54の一部(幅方向端部)を切り欠きながらも、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52をサイドフレーム10の後壁14に当接させることによる剛性向上効果を適切に発揮させることが可能となる。
【0084】
さらにまた、
図9に示すように、上方延出部57の上端部には半楕円状の切り欠き57aが形成されている。この半楕円状の切り欠き57aは、ロアメンバーフレーム50がサイドフレーム10に組み付けられた状態において上記半楕円状の切り欠き57aの内側に補強ビード14bの下端部が入り込むことで当該補強ビード14bの下端部と係合している。このように補強ビード14bの下端部を係合させるために上方延出部57の上端部に半楕円状の切り欠き57aを設けることで、補強ビード14bの補強効果を損なうことなく(分かり易く言うと、補強ビード14bを短くすることなく)、ロアメンバーフレーム50の幅方向端部52を適切にサイドフレーム10の後壁14と当接させて後壁14に接合されることが可能となる。