(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6573412
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】組み立て式ガラス温室
(51)【国際特許分類】
A01G 9/16 20060101AFI20190902BHJP
A01G 9/14 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
A01G9/16 A
A01G9/14 U
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-135595(P2018-135595)
(22)【出願日】2018年7月19日
【審査請求日】2018年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】598047203
【氏名又は名称】林 義河
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】特許業務法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 義河
【審査官】
大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭49−87849(JP,U)
【文献】
特開2004−201505(JP,A)
【文献】
実公昭31−3958(JP,Y1)
【文献】
登録実用新案第3005350(JP,U)
【文献】
欧州特許出願公開第1915900(EP,A1)
【文献】
特開2008−88784(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/172802(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/14−9/26
E04B 1/00−1/99
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ、第5コネクタ、組み立て管、ガラス板、プレス板及び複数の結合部材を含み、
ベースコネクタは、固定底板を有し、固定底板上に若干の位置決め鎖合孔を設け、固定底板にプラグコネクタを設け、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、プラグコネクタの側壁は、若干の鎖合孔を設け、
第1コネクタは、その一端にプラグコネクタを形成し、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該プラグコネクタの側壁に鎖合孔を設け、該プラグコネクタの後端は、方形係止板を設け、該方形係止板の各一側縁にそれぞれ凹口を設け、且つ方形係止板の他端は、スリーブソケットを設け、該スリーブソケットは、半円柱状を呈し、且つスリーブソケット上の径方向に鎖合孔を設け、
第2コネクタは、方形係止ソケットを設け、方形係止ソケットの隣り合う両側にそれぞれプラグコネクタを設け、該第2コネクタにL字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、2つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設け、また、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設け、
第3コネクタは、方形係止ソケットを有し、係止ソケットが隣り合う3つの側面にそれぞれプラグコネクタを設け、該第3コネクタにT字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該3つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設け、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設け、
第4コネクタは、方形係止ソケットを有し、係止ソケットの4つの側面にプラグコネクタを設け、該第4コネクタに十字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該4つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設け、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設け、
第5コネクタは、一端にプラグコネクタを形成し、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該プラグコネクタの側壁に鎖合孔を設け、該プラグコネクタ後端に方形係止板を設け、方形係止板の他端に位置決めソケットを設け、該位置決めソケットに軸方向に位置決め鎖合孔を設け、該方形係止板の各側縁は、スロットを設け、
組み立て管は、矩形を呈する管体であり、組み立て管の管壁上に若干の鎖合孔を設け、該組み立て管は、ベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタのプラグコネクタ上に挿入接続され、該組み立て管の周縁にパッドを凸設し、2つのパッドの間に凹溝を形成し、
ガラス板は、組み立て管のパッド上、並びに第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタ上に載置され、
プレス板は、コ字型(コの字を右に90度回転した形状)の板体であり、プレス板の両側に翼部を設け、該プレス板上に若干の鎖合孔を設け、該プレス板は、組み立て管の凹溝、且つ第1コネクタ及び第5コネクタの凹口内、且つ第2コネクタ、第3コネクタ及び第4コネクタの凹溝に載置でき、該プレス板の翼部をガラス板にプレスさせ、
結合部材は、第1コネクタの鎖合孔及び第5コネクタの位置決め鎖合孔に貫通設置でき、組み立て管及びプレス板の鎖合孔に貫通設置でき、ベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタの鎖合孔中に鎖合でき、組み立て管及びプレス板を位置決め固定する、組み立て式ガラス温室。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式ガラス温室であり、特に、構造が簡単であり、迅速な組み立て、分解が可能なガラス温室に関する。
【背景技術】
【0002】
工業の急速な発展及び人口増加によって、耕作面積を減少させ、同時に、気候環境の変化により、植物の生長、又は豪雨、風災によって損壊し、野菜、果物、食糧の供給が不足し始め、従って、植物の生長環境を如何に維持し、植物の収穫を増進するかは、実に現在の農業発展の解決すべき課題となっている。
【0003】
上記の課題を解決する為、現在、温室(又はガラス温室、暖房)が発展しており、それは、ガラス又はプラスチックを利用して建設される建築物であり、この種の温室は、太陽が発する電磁輻射によって加熱し、温室内の植物、泥土、空気等を暖め、それにより、作物成長を早めることができ、気候の影響を受け難くし、且つ乾燥地区においても水分が過度に蒸発することを防止する効果を有する。従って、温室は、農作物が気温の過熱又は過度な冷えの影響を回避でき、更に、植物を落雹、砂塵、豪雨又は暴風雪の脅威から保護でき、害虫の侵害を回避できる。また、温室内の光と温度の制御によって土地を耕す必要なく、耕された土地に変えることができ、野菜、果物を植えることができ、野菜、果物の産量を向上できる。
【0004】
上記の温室建築は、その多くが複数の鋼材、金属管が結合して本体骨格を形成した後、ガラスを覆うように結合固定し、ガラス温室を形成できる。しかしながら、この種のガラス温室は、本体骨格構造が溶接結合の方式で組み立てられ、組み立てが複雑で、製造コストが高いだけではなく、本体骨格が損壊時、破損部分の骨格を取り外してようやく修理、交換することができ、メンテナンスに不便である欠点を有し、且つこの種のガラス温室は、一旦建設が完成すると、必要に応じて分解してその他の場所へ移動することができず、且つ温室が覆う面積の大きさを変更することもできず、従って、使用、移動が不便である欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−76421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記欠陥を改善し、構造が簡単で、迅速に組み立てでき、且つ多角度、多方向に調整可能なガラス温室を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の組み立て式ガラス温室は、複数のベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ、第5コネクタ、組み立て管、ガラス板、プレス板及び複数の結合部材を含む。
【0008】
ベースコネクタは、固定底板を有し、固定底板上に若干の位置決め鎖合孔を設け、固定底板にプラグコネクタを設け、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、プラグコネクタの側壁は、若干の鎖合孔を設ける。
【0009】
第1コネクタは、その一端にプラグコネクタを形成し、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該プラグコネクタの側壁に鎖合孔を設け、該プラグコネクタの後端は、方形係止板を設け、該方形係止板の各一側縁にそれぞれ凹口を設け、且つ方形係止板の他端は、スリーブソケットを設け、該スリーブソケットは、半円柱状を呈し、且つスリーブソケット上の径方向に鎖合孔を設ける。
【0010】
第2コネクタは、方形係止ソケットを設け、方形係止ソケットの隣り合う両側にそれぞれプラグコネクタを設け、該第2コネクタにL字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、2つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設け、また、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設ける。
【0011】
第3コネクタは、方形係止ソケットを有し、係止ソケットが隣り合う3つの側面にそれぞれプラグコネクタを設け、該第3コネクタにT字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該3つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設ける。また、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設ける。
【0012】
第4コネクタは、方形係止ソケットを有し、係止ソケットの4つの側面にプラグコネクタを設け、該第4コネクタに十字型を呈させ、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該4つのプラグコネクタの側壁にそれぞれ鎖合孔を設ける。また、該方形係止ソケットの周縁にパッドを凸設し、パッド中央に凹溝を設ける。
【0013】
第5コネクタは、一端にプラグコネクタを形成し、該プラグコネクタは、組み立て管を挿入設置させることができ、該プラグコネクタの側壁に鎖合孔を設け、該プラグコネクタ後端に方形係止板を設け、方形係止板の他端に位置決めソケットを設け、該位置決めソケットに軸方向に位置決め鎖合孔を設ける。また、該方形係止板の各側縁は、スロットを設ける。
【0014】
組み立て管は、矩形を呈する管体であり、組み立て管の管壁上に若干の鎖合孔を設け、該組み立て管は、ベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタのプラグコネクタ上に挿入接続され、該組み立て管の周縁にパッドを凸設し、2つのパッドの間に凹溝を形成する。
【0015】
ガラス板は、組み立て管のパッド上、並びに第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタ上に載置される。
【0016】
プレス板は、コ字型(コの字を右に90度回転した形状)の板体であり、プレス板の両側に翼部を設け、該プレス板上に若干の鎖合孔を設け、該プレス板は、組み立て管の凹溝、且つ第1コネクタ及び第5コネクタの凹口内、且つ第2コネクタ、第3コネクタ及び第4コネクタの凹溝に載置でき、該プレス板の翼部をガラス板にプレスさせる。
【0017】
結合部材は、組み立て管及びプレス板の鎖合孔に貫通設置でき、ベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ及び第5コネクタの鎖合孔中に鎖合でき、組み立て管及びプレス板を位置決め固定する。
【発明の効果】
【0018】
これにより、構造が簡単で、迅速に組み立てでき、且つ多角度、多方向に調整可能なガラス温室を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明のベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ、第5コネクタの要素図である。
【
図2】本発明の組み立て管、ガラス板、プレス板及び結合部材の要素図である。
【
図3】本発明の格子状フレームを組み立て形成する立体分解説明図である。
【
図4】本発明の格子状フレームを組み立て形成する説明図である。
【
図5】本発明の格子状フレームを組み立て形成する分解説明図である。
【
図6】本発明の格子状フレームを組み立て形成する説明図である。
【
図7】本発明の格子状フレーム及び格子状屋根を組み立てて温室骨格構造を形成する説明図である。
【
図8】本発明のガラス板及びプレス板が格子状屋根に組み立てる分解説明図である。
【
図9】本発明のガラス板及びプレス板が格子状屋根に組み立てる断面説明図である。
【
図10】本発明のガラス温室を組み立て形成する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的を達成する為に用いる技術手段及びその構造について、
図1〜
図10に示す実施例を合わせて以下に詳細に説明する。
【0021】
図1、
図2に示すように、実施例の組み立て式ガラス温室は、複数のベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50、第5コネクタ60、組み立て管70、ガラス板80、プレス板90及び結合部材100を含む。
【0022】
ベースコネクタ10(同時に
図1参照)は、固定底板11を有し、固定底板11上に若干の位置決め鎖合孔12を設け、固定底板11にプラグコネクタ13を設け、該プラグコネクタ13は、組み立て管70を挿入設置させることができ、プラグコネクタ13の側壁は、若干の鎖合孔14を設ける。
【0023】
第1コネクタ20(同時に
図1参照)は、その一端にプラグコネクタ21を形成し、該プラグコネクタ21は、組み立て管70を挿入設置させることができ、該プラグコネクタ21の側壁に鎖合孔22を設け、該プラグコネクタ21の後端は、方形係止板23を設け、該方形係止板23の各一側縁にそれぞれ凹口231を設け、且つ方形係止板23の他端は、スリーブソケット24を設け、該スリーブソケット24は、半円柱状を呈し、且つスリーブソケット24上の径方向に鎖合孔25を設ける。
【0024】
第2コネクタ30(同時に
図1参照)は、方形係止ソケット31を設け、方形係止ソケット31の隣り合う両側にそれぞれプラグコネクタ32を設け、該第2コネクタ30にL字型を呈させ、該プラグコネクタ32は、組み立て管70を挿入設置させることができ、2つのプラグコネクタ32の側壁にそれぞれ鎖合孔33を設け、また、該方形係止ソケット31の周縁にパッド34を凸設し、パッド34中央に凹溝35を設ける。
【0025】
第3コネクタ40(同時に
図1参照)は、方形係止ソケット41を有し、係止ソケット41が隣り合う3つの側面にそれぞれプラグコネクタ42を設け、該第3コネクタ40にT字型を呈させ、該プラグコネクタ42は、組み立て管70を挿入設置させることができ、該3つのプラグコネクタ42の側壁にそれぞれ鎖合孔43を設ける。また、該方形係止ソケット41の周縁にパッド44を凸設し、パッド44中央に凹溝45を設ける。
【0026】
第4コネクタ50(同時に
図1参照)は、方形係止ソケット51を有し、係止ソケット51の4つの側面にプラグコネクタ52を設け、該第4コネクタ50に十字型を呈させ、該プラグコネクタ52は、組み立て管70を挿入設置させることができ、該4つのプラグコネクタ52の側壁にそれぞれ鎖合孔53を設ける。また、該方形係止ソケット51の周縁にパッド54を凸設し、パッド54中央に凹溝55を設ける。
【0027】
第5コネクタ60(同時に
図1参照)は、一端にプラグコネクタ61を形成し、該プラグコネクタ61は、組み立て管70を挿入設置させることができ、該プラグコネクタ61の側壁に鎖合孔62を設け、該プラグコネクタ61後端に方形係止板63を設け、方形係止板63の他端に位置決めソケット64を設け、該位置決めソケット64に軸方向に位置決め鎖合孔65を設ける。また、該方形係止板63の各側縁は、スロット631を設ける。
【0028】
組み立て管70(同時に
図1参照)は、矩形を呈する管体であり、組み立て管70の管壁上に若干の鎖合孔71を設け、該組み立て管70は、ベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50及び第5コネクタ60のプラグコネクタ13、21、32、42、52上に挿入接続され、該組み立て管70の周縁にパッド72を凸設し、2つのパッド72の間に凹溝73を形成する。
【0029】
ガラス板80(同時に
図2参照)は、組み立て管70のパッド72上、並びに第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50及び第5コネクタ60上に載置される。
【0030】
プレス板90(同時に
図2参照)は、コ字型(コの字を右に90度回転した形状)の板体であり、プレス板90の両側に翼部91を設け、該プレス板90上に若干の鎖合孔92を設け、該プレス板90は、組み立て管70の凹溝73、且つ第1コネクタ20及び第5コネクタ60の凹口231、631内、且つ第2コネクタ30、第3コネクタ40及び第4コネクタ50の凹溝35、45、55に載置でき、該プレス板90の翼部91をガラス板80にプレスさせる。また、該プレス板90の鎖合孔92上に螺合部材93を結合し、該螺合部材93は、組み立て管70の鎖合孔71を鎖合することができる。
【0031】
結合部材100(同時に
図2参照)は、第1コネクタ20の鎖合孔25及び第5コネクタ60の位置決め鎖合孔65に貫通設置でき、組み立て管70及びプレス板90の鎖合孔71、92に貫通設置でき、ベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50及び第5コネクタ60の鎖合孔14、22、33、43、53、65中に鎖合でき、組み立て管70及びプレス板90を位置決め固定する。
【0032】
上記構造により、
図3に示すように、複数の組み立て管70をそれぞれ第2コネクタ30、第3コネクタ40及び第4コネクタ50が設けるプラグコネクタ32、42、52にそれぞれ挿入設置し、該組み立て管70に横型又は縦型の態様を形成させ、格子状フレームAを形成し、それから、且つ結合部材100を利用して組み立て管70の鎖合孔71を貫通設置し、第2コネクタ30、第3コネクタ40及び第4コネクタ50が設ける鎖合孔33、43、53に鎖合し、組み立て管70を第2コネクタ30、第3コネクタ40及び第4コネクタ50と結合固定させることができ、且つ組み立て管70は、位置決め固定でき、強固な格子状フレームAに組み立てることができる(
図4参照)。
【0033】
図4に示すように、上記組み立てを経た格子状フレームBは、地面に直接安置でき、格子状フレームA下方に複数の組み立て管70を組み立てることができ、最下方の組み立て管70に直立状を呈させ、該直立状の組み立て管70をベースコネクタ10のプラグコネクタ13に挿入設置させることができ、それから、結合部材100を利用して組み立て管70の鎖合孔71に挿入設置し、ベースコネクタ10の鎖合孔14に鎖合し、該ベースコネクタ10は、更に結合部材を利用して位置決め鎖合孔12に挿入設置し、建築ベース又は地面に鎖合でき、該格子状フレームAを建築ベース又は地面に固定させることができ、外力の影響(例えば、強風)を受けて移動することがない。
【0034】
図5に示すように、それは、2つの第1コネクタ20のスリーブソケット24及び第5コネクタ60の位置決めソケット64を寄せ合わせ、2つの第1コネクタ20が設ける鎖合孔25及び第5コネクタ60の鎖合孔25を利用して、第5コネクタ60の位置決め鎖合孔65と鎖合固定し、該2つの第1コネクタ20及び第5コネクタ60と組み合わせ結合し、且つ該2つの第1コネクタ20は、結合部材100を支点として2つの第5コネクタ60の間の挟み角を回転調整できる。且つ組み立て管70は、2つの第1コネクタ20のプラグコネクタ21及び第5コネクタ60のプラグコネクタ61上に挿入設置でき、これにより、
図5に示すように、複数の第1コネクタ20、第5コネクタ60及び組み立て管70を組み合わせることができ、それを格子状屋根B(
図6参照)に形成することができる。続いて、該格子状屋根Bを複数の第1コネクタ20及び組み立て管70を利用して格子状フレームA上に組み付け、温室骨格構造Cを形成することができる(
図7参照)。
【0035】
上述のように、好適な実施例では、該格子状屋根Bは、尖った山峰状を呈することを好ましい。
【0036】
しかしながら、
図8に示すように、ガラス板80を格子状屋根Bの2つの組み立て管70の間に跨いで載置し、その後、プレス板90を利用して組み立て管70の凹溝73上、且つ第1コネクタ20及び第5コネクタ60の凹口231、631内、第2コネクタ30、第3コネクタ40及び第4コネクタ50の凹溝35、45、55内に設置し、該プレス板90の翼部91をガラス板80上にプレスし、ガラス板80にプレス板90が設ける翼部91のプレス位置決めを受けさせた後、螺合部材93によりプレス板90の鎖合孔92に貫通設置し、組み立て管70の鎖合孔71に鎖合氏、プレス板90をガラス板80プレスでき(
図9参照)、該ガラス板80が脱落して組み立て管70から離脱することがなく、ガラス温室(
図10参照)に組み立て形成することができる(
図10参照)。
【0037】
従って、本発明は、確かに以下の利点を有する。
(一)本発明は、複数のベースコネクタ10第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50、第5コネクタ60、組み立て管70、ガラス板80、プレス板90及び結合部材100を組み立ててなり、構造が簡単、組み立てが簡単で迅速な利点を有する。
(二)本発明は、複数のガラス板80をプレス板90でプレスして格子状フレームA及び屋根フレームBに位置決め固定し、ガラス板80を格子状フレームA及び屋根フレームBに安定して設置させ、ガラス温室を形成させ、ガラス温室を阻隔し、その中が外部の気候の状況、温度の影響を受けないようにする。
(三)本発明は、格子状フレームA及び格子状屋根Bは、複数のベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50、第5コネクタ60及び組み立て管70が組み立て形成する格子状のフレームによって、ガラス温室に格子状を呈させ、光線を有効にガラス温室内に照射させ、本発明のガラス温室に確かにその中の植物、泥土、空気を加熱して暖かくさせ、温室効果を達成することができる。
(四)本発明は、組み立て式のガラス温室により、それは、必要な範囲、植栽面積、高度の要求に応じて温室を組み立て、ガラス温室を拡張又は減縮させる必要がある時、それは、減少したい温室を直接分解して取り除くか、温室を増設接続でき、全てを分解して取り外す必要がなく、建築材料の浪費を減少でき、且つガラス温室の組み立ての一定の程度の利便性および実用性を有する。
(五)本発明のガラス温室は、複数のベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50、第5コネクタ60、組み立て管70、ガラス板80、プレス板90及び結合部材100により組み立てられてなり、従って、本発明は、環境保護再利用性を有する。
(六)本発明は、複数のベースコネクタ10、第1コネクタ20、第2コネクタ30、第3コネクタ40、第4コネクタ50、第5コネクタ60、組み立て管70、ガラス板80、プレス板90及び結合部材100が組み立てられてなり、大量生産、保管でき、確かに生産コストを低減することができる。
【0038】
故に、上記から分かるように、本発明は、確かに顕著な新規性、進歩性を有し、その装置、構造は確かに過去に存在しておらず、発明特許要件に符合している。
【0039】
なお、本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0040】
10 ベースコネクタ
11 固定底板
12 位置決め鎖合孔
13 プラグコネクタ
14 鎖合孔
20 第1コネクタ
21 プラグコネクタ
22 鎖合孔
23 方形係止板
231 凹口
24 スリーブソケット
25 鎖合孔
30 第2コネクタ
31 方形係止ソケット
32 プラグコネクタ
33 鎖合孔
34 パッド
35 凹溝
40 第3コネクタ
41 方形係止ソケット
42 プラグコネクタ
43 鎖合孔
44 パッド
45 凹溝
50 第4コネクタ
51 係止ソケット
52 プラグコネクタ
53 鎖合孔
54 パッド
55 凹溝
60 第5コネクタ
61 プラグコネクタ
62 鎖合孔
63 方形係止板
631 スロット
64 位置決めソケット
65 鎖合孔
70 組み立て管
71 鎖合孔
72 パッド
73 凹溝
80 ガラス板
90 プレス板
91 翼部
92 鎖合孔
100 結合部材
【要約】
【課題】組み立て式ガラス温室を提供する。
【解決手段】本発明の組み立て式ガラス温室は、複数のベースコネクタ、第1コネクタ、第2コネクタ、第3コネクタ、第4コネクタ、第5コネクタ、組み立て管、ガラス板、プレス板及び複数の結合部材を含み、それは、使用者の要求に応じてガラス温室を組み立て形成し、構造が簡単で、迅速に組み立て、分解できる組み立て式ガラス温室である。
【選択図】
図10