【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の止水構造に係る発明は、例えば、
図1〜
図3に示すように、
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水構造において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠が取り付けられ、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーが取り付けられ、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠が取り付けられ、
防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠が取り付けられ、
止水処理枠の両端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板が取り付けられ、
シール材押え板とケーブルトレイとの間と、ケーブルトレイ内のケーブル間とにシール材が充填されている事を特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の止水構造に係る発明によれば、内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水構造において、壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠が取り付けられ、この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーが取り付けられ、開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠が取り付けられているので、既存の耐火構造(防火材)を維持し、防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠が取り付けられ、止水処理枠の両端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板が取り付けられ、シール材押え板とケーブルトレイとの間と、ケーブルトレイ内のケーブル間とにシール材が充填されているので、ケーブルトレイ内から隣室への漏水を防止できる。
【0010】
請求項2に記載の止水構造に係る発明は、例えば、
図8〜
図11に示すように、シール材は、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間に充填されている第1シール材と、ケーブルトレイ内のケーブル間隙とに充填されている第2シール材と、止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材があり、第1シール材はペースト状のダム材であり、第2シール材は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材であり、第3シール材は硬化促進の液状の流し込み材が用いられている事を特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の止水構造に係る発明によれば、シール材は、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間に充填されている第1シール材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間およびケーブルトレイの裏面に充填されている第1シール材と、ケーブルトレイ内のケーブル間とに充填されている第2シール材と、止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材があり、第1シール材はペースト状のダム材であり、第2シール材は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材であり、第3シール材は硬化促進の液状の流し込み材が用いられているので、第1シール材で、第2シール材の漏れを防止することができ、第2シール材で、ケーブルトレイ内のケーブル間の止水をし、第3シール材で、止水処理枠とケーブルトレイとの間の止水をして止水処理枠内部にシール材を適切に充填した止水構造を提供することができる。また、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材により、ケーブルトレイの裏面に不要な空気が溜まることを防止できる。
【0012】
請求項3に記載の止水構造に係る発明は、逃がし枠と止水処理枠の接合部にシール材が塗布されている事を特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の止水構造に係る発明によれば、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部にシール材が塗布されているので、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部からの浸水を防止することができる。
【0014】
請求項4に記載の止水構造に係る発明は、例えば、
図14(b)に示すように、防火材逃がし枠の表面と止水処理枠の表面および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部分の周囲の全体を連続して覆うようにシール材処理されている事を特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の止水構造に係る発明によれば、防火材逃がし枠の表面と止水処理枠の表面および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部分の周囲の全体を連続して覆うようにシール材処理されているので、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部等の周囲からの浸水を防止することができる。
【0016】
請求項5に記載の止水施工方法に係る発明は、例えば、
図4〜
図14に示すように、
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水施工方法において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける第1の工程と、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける第2の工程と、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠の一端を取り付ける第3の工程と、
防火材逃がし枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むようにシール材押え板を取り付ける第4の工程と、
シール材押え板にケーブルトレイの周囲を囲むように止水処理枠の一端を取り付ける第5の工程と、
止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むようにシール材押え板を取り付ける第6の工程と、
各部材の設置位置を確認すると共に、マークをケーブルトレイにつけながら、シール材押え板、止水処理枠と、防火材逃がし枠とを取り外す第7の工程と、
マークを確認しながら第1工程から第6工程を順に行い、適宜シール材を充填する事を特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の止水施工方法に係る発明によれば、内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水施工方法において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける第1の工程と、この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける第2の工程と、開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠の一端を取り付ける第3の工程と、防火材逃がし枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むようにシール材押え板を取り付ける第4の工程と、シール材押え板にケーブルトレイの周囲を囲むように止水処理枠の一端を取り付ける第5の工程と、止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むようにシール材押え板を取り付ける第6の工程と、各部材の設置位置を確認すると共に、マークをケーブルトレイにつけながら、シール材押え板、止水処理枠と、防火材逃がし枠とを取り外す第7の工程と、マークを確認しながら第1工程から第6工程を順に行い、適宜シール材を充填するので、適切な位置にシール材を確実に充填することができ、隣室への漏水を防止できる止水施工方法を提供することができる。
【0018】
請求項6に記載の止水施工方法に係る発明は、例えば、
図4〜
図14に示すように、
シール材の充填は、再度、第1の工程を実施した後、ケーブルトレイの裏面にペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る工程と、
再度、第4の工程を実施した後、止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る工程と、
再度、第6の工程を実施した後、止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る工程と、
止水処理枠内において、ケーブルトレイ内に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材を充填し、ケーブルトレイ内防水部を作る工程と、
ケーブルトレイの周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部を作る工程から成る事を特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の止水施工方法に係る発明によれば、シール材の充填は、再度、第1の工程を実施した後、ケーブルトレイの裏面にペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る工程と、再度、第4の工程を実施した後、止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る工程と、再度、第6の工程を実施した後、止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る工程と、止水処理枠内において、ケーブルトレイ内に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材を充填し、ケーブルトレイ内防水部を作る工程と、ケーブルトレイの周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部を作る工程から成るので、ケーブルトレイ内防水部を作る際に内ダムと外ダムにより液状の第2シール材をケーブルトレイ内に効率的かつ確実に充填し防水することができ、第3シール材でケーブルトレイの周囲の防水を確実にすることができる。また、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材により、ケーブルトレイの裏面に不要な空気が溜まることを防止できる。