特許第6573421号(P6573421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573421
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】止水構造および止水施工方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20190902BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   H02G3/22
   H02G3/04 056
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-201430(P2015-201430)
(22)【出願日】2015年10月9日
(65)【公開番号】特開2017-73946(P2017-73946A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2018年9月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391037814
【氏名又は名称】株式会社東京エネシス
(74)【代理人】
【識別番号】100094617
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 正浩
(72)【発明者】
【氏名】村山 敬一
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 文浩
(72)【発明者】
【氏名】崎川 実
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 昇
【審査官】 久保 正典
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−036714(JP,A)
【文献】 特開平04−004720(JP,A)
【文献】 実開昭60−129827(JP,U)
【文献】 特開2014−147212(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
H02G 3/04
H02G 1/06
A62C 3/16
E04B 1/62−1/98
F16L 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水構造において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠が取り付けられ、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーが取り付けられ、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠が取り付けられ、
防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠が取り付けられ、
止水処理枠の両端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板が取り付けられ、
シール材押え板とケーブルトレイとの間と、ケーブルトレイ内のケーブル間とにシール材が充填されている事を特徴とする止水構造。
【請求項2】
シール材は、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間に充填されている第1シール材と、ケーブルトレイ内のケーブルの間隙とに充填されている第2シール材と、止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材があり、第1シール材はペースト状のダム材であり、第2シール材は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材であり、第3シール材は硬化促進の液状の流し込み材が用いられている事を特徴とする請求項1に記載の止水構造。
【請求項3】
防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部にシール材が塗布されている事を特徴とする請求項1または請求項2に記載の止水構造。
【請求項4】
防火材逃がし枠の表面と止水処理枠の表面および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部分の周囲の全体を連続して覆うようにシール材処理されている事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の止水構造。
【請求項5】
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水施工方法において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける第1の工程と、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける第2の工程と、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠の一端を取り付ける第3の工程と、
防火材逃がし枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むようにシール材押え板を取り付ける第4の工程と、
シール材押え板にケーブルトレイの周囲を囲むように止水処理枠の一端を取り付ける第5の工程と、
止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むようにシール材押え板を取り付ける第6の工程と、
各部材の設置位置を確認すると共に、マークをケーブルトレイにつけながら、シール材押え板と、止水処理枠と、防火材逃がし枠とを取り外す第7の工程と、
マークを確認しながら第1工程から第6工程を順に行い、適宜シール材を充填する事を特徴とする止水施工方法。
【請求項6】
シール材の充填は、再度、第1の工程を実施した後、ケーブルトレイの裏面にペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る工程と、
再度、第4の工程を実施した後、止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る工程と、
再度、第6の工程を実施した後、止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る工程と、
止水処理枠内において、ケーブルトレイ内に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材を充填し、ケーブルトレイ内防水部を作る工程と、
ケーブルトレイの周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部を作る工程から成る請求項5に記載の止水施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間から、隣室への漏水を防止する、止水構造および止水施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、コンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管と本管との間の止水構造が提案されている(特許文献1)。
【0003】
この特許文献1は、コンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管と本管との間の止水構造において、吸水樹脂を混練一体化させた水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の水膨張部の前後の少なくとも一方に非水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の非水膨張部が一体成形された外層、内層の2層の環状体からなり、両層がそれぞれ偏心しており、挿通孔から半径方向に延びる外周面に達する半割切込が形成された止水パッキン材が挿入されたことを特徴とする管路の貫通部の止水構造を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−197853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の止水構造では、電線等が収納されているケーブルトレイの止水については、考慮されていない。そのため、ケーブルトレイへの漏水があった場合、隣室へ漏水し、隣室の機器の重要機器の場損を防止できないという問題があった。
【0006】
また、特許文献1の止水構造では、発電所等で要求される耐火構造については、考慮されていないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、既存の耐火構造を維持しつつ、隣室への漏水を防止できる、止水構造および止水施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の止水構造に係る発明は、例えば、図1図3に示すように、
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水構造において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠が取り付けられ、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーが取り付けられ、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠が取り付けられ、
防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠が取り付けられ、
止水処理枠の両端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板が取り付けられ、
シール材押え板とケーブルトレイとの間と、ケーブルトレイ内のケーブル間とにシール材が充填されている事を特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の止水構造に係る発明によれば、内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水構造において、壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠が取り付けられ、この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーが取り付けられ、開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠が取り付けられているので、既存の耐火構造(防火材)を維持し、防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠が取り付けられ、止水処理枠の両端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板が取り付けられ、シール材押え板とケーブルトレイとの間と、ケーブルトレイ内のケーブル間とにシール材が充填されているので、ケーブルトレイ内から隣室への漏水を防止できる。
【0010】
請求項2に記載の止水構造に係る発明は、例えば、図8図11に示すように、シール材は、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間に充填されている第1シール材と、ケーブルトレイ内のケーブル間隙とに充填されている第2シール材と、止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材があり、第1シール材はペースト状のダム材であり、第2シール材は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材であり、第3シール材は硬化促進の液状の流し込み材が用いられている事を特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の止水構造に係る発明によれば、シール材は、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間に充填されている第1シール材と、シール材押え板とケーブルトレイとの間およびケーブルトレイの裏面に充填されている第1シール材と、ケーブルトレイ内のケーブル間とに充填されている第2シール材と、止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材があり、第1シール材はペースト状のダム材であり、第2シール材は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材であり、第3シール材は硬化促進の液状の流し込み材が用いられているので、第1シール材で、第2シール材の漏れを防止することができ、第2シール材で、ケーブルトレイ内のケーブル間の止水をし、第3シール材で、止水処理枠とケーブルトレイとの間の止水をして止水処理枠内部にシール材を適切に充填した止水構造を提供することができる。また、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材により、ケーブルトレイの裏面に不要な空気が溜まることを防止できる。
【0012】
請求項3に記載の止水構造に係る発明は、逃がし枠と止水処理枠の接合部にシール材が塗布されている事を特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の止水構造に係る発明によれば、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部にシール材が塗布されているので、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部からの浸水を防止することができる。
【0014】
請求項4に記載の止水構造に係る発明は、例えば、図14(b)に示すように、防火材逃がし枠の表面と止水処理枠の表面および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部分の周囲の全体を連続して覆うようにシール材処理されている事を特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の止水構造に係る発明によれば、防火材逃がし枠の表面と止水処理枠の表面および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部分の周囲の全体を連続して覆うようにシール材処理されているので、防火材逃がし枠と止水処理枠の接合部および開口部閉止枠カバーと防火材逃がし枠の接合部等の周囲からの浸水を防止することができる。
【0016】
請求項5に記載の止水施工方法に係る発明は、例えば、図4図14に示すように、
内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水施工方法において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける第1の工程と、
この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける第2の工程と、
開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠の一端を取り付ける第3の工程と、
防火材逃がし枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むようにシール材押え板を取り付ける第4の工程と、
シール材押え板にケーブルトレイの周囲を囲むように止水処理枠の一端を取り付ける第5の工程と、
止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むようにシール材押え板を取り付ける第6の工程と、
各部材の設置位置を確認すると共に、マークをケーブルトレイにつけながら、シール材押え板、止水処理枠と、防火材逃がし枠とを取り外す第7の工程と、
マークを確認しながら第1工程から第6工程を順に行い、適宜シール材を充填する事を特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の止水施工方法に係る発明によれば、内側にケーブルを収納し水平方向に延設されているケーブルトレイが貫通している壁とケーブルトレイの間およびケーブルトレイ内部のケーブルの間隙を伝搬して隣室への漏水を防止する止水施工方法において、
壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける第1の工程と、この開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける第2の工程と、開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠の一端を取り付ける第3の工程と、防火材逃がし枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むようにシール材押え板を取り付ける第4の工程と、シール材押え板にケーブルトレイの周囲を囲むように止水処理枠の一端を取り付ける第5の工程と、止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むようにシール材押え板を取り付ける第6の工程と、各部材の設置位置を確認すると共に、マークをケーブルトレイにつけながら、シール材押え板、止水処理枠と、防火材逃がし枠とを取り外す第7の工程と、マークを確認しながら第1工程から第6工程を順に行い、適宜シール材を充填するので、適切な位置にシール材を確実に充填することができ、隣室への漏水を防止できる止水施工方法を提供することができる。
【0018】
請求項6に記載の止水施工方法に係る発明は、例えば、図4図14に示すように、
シール材の充填は、再度、第1の工程を実施した後、ケーブルトレイの裏面にペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る工程と、
再度、第4の工程を実施した後、止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る工程と、
再度、第6の工程を実施した後、止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る工程と、
止水処理枠内において、ケーブルトレイ内に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材を充填し、ケーブルトレイ内防水部を作る工程と、
ケーブルトレイの周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部を作る工程から成る事を特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の止水施工方法に係る発明によれば、シール材の充填は、再度、第1の工程を実施した後、ケーブルトレイの裏面にペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る工程と、再度、第4の工程を実施した後、止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る工程と、再度、第6の工程を実施した後、止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る工程と、止水処理枠内において、ケーブルトレイ内に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材を充填し、ケーブルトレイ内防水部を作る工程と、ケーブルトレイの周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部を作る工程から成るので、ケーブルトレイ内防水部を作る際に内ダムと外ダムにより液状の第2シール材をケーブルトレイ内に効率的かつ確実に充填し防水することができ、第3シール材でケーブルトレイの周囲の防水を確実にすることができる。また、ケーブルトレイの裏面に充填されているエアー溜まり防止材により、ケーブルトレイの裏面に不要な空気が溜まることを防止できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、既存の耐火構造を維持し隣室への漏水を防止できる止水構造および止水施工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る止水構造の、途中経過の一例を示す斜視図である。
図2】本発明に係る止水構造の枠組みの一例を示す斜視図である。
図3】本発明に係る止水構造の一例を示し、(a)は止水構造の枠組みを示す側面図であり、(b)は止水構造の枠組みを示す正面図である。
図4】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は壁に水平方向にケーブルトレイが貫通している例を示す斜視図であり、(b)は壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付ける際の分解斜視図であり、(c)は壁にケーブルトレイの周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠を有する開口部閉止枠を取り付けた際の斜視図である。
図5】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付ける際の分解斜視図であり、(b)は開口部閉止枠に、開口部閉止枠の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイの周囲の近傍で囲むように配置されている開口部閉止枠カバーを取り付けた際の斜視図であり、(c)は開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠を取り付ける際の分解斜視図である。
図6】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は開口部閉止枠カバーにケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠を取り付けた際の斜視図であり、(b)は防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲を囲むように、防火材逃がし枠にシール材押え板を取り付ける際の分解斜視図であり、(c)は防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲を囲むように、防火材逃がし枠にシール材押え板を取り付けた際の斜視図である。
図7】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠を取り付ける際の分解斜視図であり、(b)は防火材逃がし枠にケーブルトレイの周囲と離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠から延出して止水処理枠を取り付けた際の斜視図であり、(c)は止水処理枠の他端にケーブルトレイの周囲を囲むように、シール材押え板を取り付ける際の分解斜視図である。
図8】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は図7(c)に示すシール材押え板を止水処理枠の他端に取り付けた例を示し、(b)はケーブルトレイにマークをつけて、シール材押え板と、止水処理枠と、防火材逃がし枠と、開口部閉止枠カバーとを取り外した例を示す斜視図である。
図9】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は開口部閉止枠に開口部閉止枠カバーを取りつけた例を示し、(b)はケーブルトレイの裏面にエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部を作る例を示す斜視図である。
図10】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は開口部閉止枠カバーと、シール材押え板とを取りつけた例を示す斜視図であり、(b)は止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内ダムを作る例を示す斜視図である。
図11】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は止水処理枠と、シール材押え板とを取りつけた例を示す斜視図であり、(b)は止水処理枠内において、シール材押え板側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外ダムを作る例を示す斜視図である。
図12】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)はケーブル間に絶縁楔を挿入し、ケーブルトレイ内に第2シール材を流し込んでいる例を示し、(b)はケーブルトレイ内に第2シール材を流し込んだ例を示す斜視図である。
図13】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は止水処理枠内において、防火材逃がし枠側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、内側ダムを作り、止水処理枠の他端側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材を充填し、外側ダムを作った後に、第3シール材を充填する例を示し、(b)は止水処理枠とケーブルトレイとの間に充填される第3シール材を充填した後の止水処理枠内シール部の例を示す斜視図である。
図14】本発明に係る止水施工方法の一例を示し、(a)は止水処理枠の上部を取り付けた例を示し、(b)は第4シール材を塗布し、外周シール部を作る例を示す斜視図である。
図15】本発明に係る止水構造の一例を示し、図14(a)のA−A断面図を示す。
図16】本発明に係る止水構造の一例を示し、図14(a)のB−B断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
【0023】
<実施の形態>
図1図3は、本発明に係る止水構造の実施の形態を示す。
【0024】
本発明に係る止水構造1は、開口部閉止枠3と、開口部閉止枠カバー5と、防火材逃がし枠7と、止水処理枠9と、シール材押え板11と、シール材13等から構成されている。
【0025】
シール材13は、例えば、図13(b)に示す完成直前のシール材13において、
エアー溜まり防止部25a(図9(b))を作るエアー溜まり防止材、内ダム25b(図10(b))と外ダム25c(図11b)を作る第1シール材25(図12(a))、
ケーブルトレイ内防水部25d(図12(b))を作る第2シール材27(図12(a))、
ケーブルトレイ周囲防水部25e(図13(b))を作る第3シール材28(図13(a)により構成されている。また、開口部閉止枠3の表面と、開口部閉止枠カバー5の表面と、防火材逃がし枠7の表面と、止水処理枠9の表面と、シール材押え板11a,11bの表面との全体を連続して覆う、硬化促進の第4シール材29(図14(b))を含んでいる。
【0026】
図1図3に示すように、内側にケーブル15を収納し水平方向に延設されているケーブルトレイ17が貫通している壁19とケーブルトレイ17の間から隣室への漏水を防止する止水構造1において、壁19にケーブルトレイ17の周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠21aを有する開口部閉止枠3の壁19側のフランジ23aが壁19にボルトBで取り付けられている。
【0027】
図1図2に示すように、開口部閉止枠3は、上下に2分割され、それぞれが壁19にボルトBで取り付けられ、枠21aから水平方向外側に延出しているフランジ23a2で、上下に配置された開口部閉止枠3がボルトBとナットNで接合されている。
【0028】
また、図2図3(a)に示すように、開口部閉止枠3の枠21aから外方に延出しているフランジ23a1に、開口部閉止枠3の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイ17の周囲の近傍(約40mmほど離間)で囲むように水平方向に延出している枠21bを有する開口部閉止枠カバー5のフランジ(外周)23bが開口部閉止枠3のフランジ23a1とボルトBとナットNで取り付けられている。開口部閉止枠カバー5は、上下に2分割され、それぞれが開口部閉止枠3にボルトBとナットNで取り付けられている。
【0029】
開口部閉止枠カバー5にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠7のフランジ23cが正面視矩形に開口部閉止枠カバー5の鉛直な枠から外方に延出するフランジ23b1とボルトBとナットNで取り付けられている。
【0030】
防火材逃がし枠7にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠7から延出して止水処理枠9の一端から外方に延出するフランジ23dが防火材逃がし枠7のフランジ23c1とボルトBとナットNで取り付けられている。止水処理枠9は正面視上下左右に4枚の部材から構成されている。
【0031】
止水処理枠9の一端にケーブルトレイ17の周囲を囲むように、シール材押え板11aが防火材逃がし枠7のフランジ23c1と止水処理枠9のフランジ23dの間に配置され、防火材逃がし枠7とシール材押え板11aと止水処理枠9とがボルトBとナットNで取り付けられ、シール材押え板11aとケーブルトレイ17との間と、ケーブルトレイ17内のケーブル15間とにシール材が充填されている。
【0032】
そして、防火材逃がし枠7のフランジ23c1とシール材押え板11aとの間隙にシール材が充填され、止水処理枠9のフランジ23dとシール材押え板11aとの間隙にシール材が充填されている。止水処理枠9の他端のフランジ23d1には、シール材押え板11bが、ボルトBとナットNで取り付けられている。
【0033】
開口部閉止枠3と、開口部閉止枠カバー5と、防火材逃がし枠7と、止水処理枠9と、シール材押え板11は、それぞれ鋼材で形成され、耐水圧性能を有している。
【0034】
シール材13(図13(b))は、ケーブルトレイ17の裏面に充填されているエアー溜まり防止材(25a)と、シール材押え板11a,11bとケーブルトレイ17との間に充填されている第1シール材25(図15の内ダム25b,外ダム25c))と、ケーブルトレイ17内のケーブル15間とに充填されている第2シール材27(図12(a),図15のケーブルトレイ内防水部25d))、ケーブルトレイの周囲に充填されている第3シール材28(図13(a),図15のケーブルトレイ周囲防水部25e)とで、基本的な止水構造を形成している。
【0035】
エアー溜まり防止材(25a)と第1シール材25はペースト状のダム材であり、第2シール材27は浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である。また、ケーブルトレイ17の周囲を止水するために、止水処理枠9とケーブルトレイ17との間に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材28(図13(a))を止水処理枠9の上部を配置する前に上面から充填する。図16に示すように、エアー溜まり防止部25aは、ケーブルトレイ17の裏面に、段差として存在している凹部を埋めるように充填されている。
【0036】
上述のように、防火材逃がし枠7で既存の耐火構造を維持し、止水処理枠9とシール材押え板11とシール材13とで、ケーブルトレイ17の内部と外部の止水構造が施されている。
【0037】
更に、防火材逃がし枠7の表面と止水処理枠9の表面とシール材押え板11a,11bの表面および開口部閉止枠カバー5と防火材逃がし枠7の接合部分の周囲の全体を連続して覆うように硬化促進の第4シール材29(図14(b))が塗布され、開口部閉止枠3と、開口部閉止枠カバー5と、防火材逃がし枠7と、止水処理枠9と、シール材押え板11a,11bとの各間隙からの浸水を防ぐ防水処理が施されている(図14(b))。なお、図14(b)に示すように、開口部閉止枠3の表面と、開口部閉止枠カバー5の表面と、防火材逃がし枠7の表面と、止水処理枠9の表面とシール材押え板11a,11bの表面との全体を連続して覆うように第4シール材29を塗布し、開口部閉止枠3と、開口部閉止枠カバー5と、防火材逃がし枠7と、止水処理枠9と、シール材押え板11との各間隙からの浸水を防ぐ防水処理を施す。
【0038】
(止水施工方法)
図4(a)〜図14(b)は、本発明に係る止水施工方法の一実施の形態を示している。図4(a)〜図10(a)、図11(a)においては、施工方法を分かりやすくするため、ケーブル15を図示していない。
【0039】
図4(a)に示すように、壁19に孔が設けられ、この孔を、ケーブル15を収納し水平方向に延設されているケーブルトレイ17が貫通している。
【0040】
図4(b)、図4(c)に示すように、ケーブルトレイ17の周囲を離間して囲むように水平方向に延出している枠21aを有する上下に2分割されている開口部閉止枠3の壁19側のフランジ23aを上下からケーブルトレイ17を挟むようにして壁19にボルトBで取り付ける。開口部閉止枠3は、上下に2分割された接合部分において、枠21から水平方向外側に延出しているフランジ23a2で、ボルトBとナットNで接合されている。
【0041】
次に、図5(a)、図5(b)に示すように、開口部閉止枠3の枠21aから外方に延出しているフランジ23a1に、開口部閉止枠3の開口部を鉛直方向に覆い、かつ、ケーブルトレイ17の周囲の近傍(約40mmほど離間)で囲むように配置されている上下に2分割されている開口部閉止枠カバー5のフランジ23bを上下からケーブルトレイ17を挟むようにして取り付ける。開口部閉止枠カバー5のケーブルトレイ17の周囲の近傍(約40mmほど離間)には、水平方向に延出している枠21bが設けられており、この枠は正面視矩形である。
【0042】
次に、図5(c)、図6(a)に示すように、開口部閉止枠カバー5にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠7のフランジ23cを正面視矩形に開口部閉止枠カバー5の鉛直な枠から外方に延出するフランジ23b1とボルトBとナットNで取り付ける。
【0043】
次に、図6(b)、図6(c)に示すように、防火材逃がし枠7のフランジ23c1側にケーブルトレイ17の周囲を囲むように、上下に2分割されているシール材押え板11aを配置する。
【0044】
次に、図7(a)、図7(b)に示すように、シール材押え板11aを介して防火材逃がし枠7のフランジ23c1にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間して囲むように、防火材逃がし枠7から延出して止水処理枠9のフランジ23d(一端)をボルトBとナットNで取り付ける。
【0045】
次に、図7(c)、図8(a)に示すように、止水処理枠9のフランジ23d1側にケーブルトレイ17の周囲を囲むように、上下に2分割されているシール材押え板11bを配置し、止水処理枠9にシール材押え板11bをボルトBとナットNで取り付ける。
【0046】
次に、図8(b)に示すように、各部材の設置位置を確認すると共に、シール材を充填するためのマークM(図9(a)、図9(b))をケーブルトレイ17につけながら、シール材押え板11a,11bと、止水処理枠9と、防火材逃がし枠7とを取り外す。
【0047】
次に、図9(b)に示すように、ケーブルトレイ17の裏面の段差部分に、ハケHを用いてペースト状のエアー溜まり防止材を塗布し、エアー溜まり防止部25aを作る。
【0048】
次に、図10(a)に示すように、開口部閉止枠カバー5にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間してかつ囲むように、防火材逃がし枠7のフランジ23cを正面視矩形に開口部閉止枠カバー5の鉛直な枠から外方に延出するフランジ23b1とボルトBとナットNで取り付け、防火材逃がし枠7のフランジ23c1側にケーブルトレイ17の周囲を囲むように、上下に2分割されているシール材押え板11aを配置する。
【0049】
その後、図10(b)に示すように、止水処理枠9を設置する前の状態において、防火材逃がし枠7側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材25を充填し、内ダム25bを作る。
【0050】
次に、図11(a)に示すように、止水処理枠9の上面のみ開けて、シール材押え板11aを介して防火材逃がし枠7のフランジ23c1にケーブルトレイ17の周囲と約40mmほど離間してかつ上面を開放して囲むように、防火材逃がし枠7から延出して止水処理枠9から外方に延出するフランジ23d(一端)をボルトBとナットNで取り付け、止水処理枠9のフランジ23d1側にケーブルトレイ17の周囲を囲むように、上下に2分割されているシール材押え板11bを配置し、止水処理枠9にシール材押え板11bをボルトBとナットNで取り付ける。
【0051】
次に、図11(b)に示すように、止水処理枠9の上面から、止水処理枠内において、シール材押え板11b側の間隙を埋めるペースト状の第1シール材25を充填し、外ダム25cを作る。
【0052】
次に、図12(a)に示すように、ケーブルトレイ17内のケーブル15間に浸透性向上と硬化促進の液状の流し込み材である第2シール材27を上面から充填する。図12(a)に示すように、絶縁楔31をケーブル15間に差し込み、第2シール材27がケーブル15間に浸透しやすいようにする。図12(b)に示すように、ケーブルトレイ内に液状の流し込み材である第2シール材27を充填した後、絶縁楔31をケーブル15から抜き取り、ケーブルトレイ内防水部25dを作る。
【0053】
次に、図13(a)、図13(b)に示すように、ケーブルトレイ17の周囲に硬化促進の液状の流し込み材である第3シール材28を充填し、ケーブルトレイ周囲防水部25eを作る。第3シール材28を充填する前に、シール材押え板11a側に第1シール材25を充填して内側ダム部25b1を作り、シール材押え板11b側に第1シール材25を充填して外側ダム部25c1を作り、止水処理枠9から第3シール材28の漏れを防止する。
【0054】
次に、図14(a)に示すように、止水処理枠9で上面を覆う。その後、図14(b)に示すように、開口部閉止枠3の表面と、開口部閉止枠カバー5の表面と、防火材逃がし枠7の表面と、止水処理枠9の表面と、シール材押え板11a,11bの表面との全体を連続して覆うように硬化促進の第4シール材29を塗布し、開口部閉止枠3と、開口部閉止枠カバー5と、防火材逃がし枠7と、止水処理枠9と、シール材押え板11との各間隙からの浸水を防ぐ防水処理を施す。
【符号の説明】
【0055】
1 止水構造
3 開口部閉止枠
5 開口部閉止枠カバー
7 防火材逃がし枠
9 止水処理枠
11 シール材押え板
13 シール材(エアー溜まり防止材,ダム材,ケーブルトレイ内防水部,ケーブルトレイ周囲防水部)
15 ケーブル
17 ケーブルトレイ
19 壁
21 枠
23a,23a1,23a2,23b,23b1,23c,23c1,23d,23d1 フランジ
25 第1シール材
27 第2シール材
28 第3シール材
29 第4シール材
31 絶縁楔
B ボルト
N ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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図16