特許第6573436号(P6573436)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 高梨 健太郎の特許一覧

<>
  • 特許6573436-洗浄システム 図000002
  • 特許6573436-洗浄システム 図000003
  • 特許6573436-洗浄システム 図000004
  • 特許6573436-洗浄システム 図000005
  • 特許6573436-洗浄システム 図000006
  • 特許6573436-洗浄システム 図000007
  • 特許6573436-洗浄システム 図000008
  • 特許6573436-洗浄システム 図000009
  • 特許6573436-洗浄システム 図000010
  • 特許6573436-洗浄システム 図000011
  • 特許6573436-洗浄システム 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573436
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】洗浄システム
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/00 20060101AFI20190902BHJP
   A61L 2/18 20060101ALI20190902BHJP
   B01F 15/04 20060101ALI20190902BHJP
   C02F 1/66 20060101ALI20190902BHJP
   D06F 31/00 20060101ALI20190902BHJP
   D06F 33/02 20060101ALI20190902BHJP
   D06F 39/02 20060101ALI20190902BHJP
   D06F 39/08 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   D06F39/00 Z
   A61L2/18
   B01F15/04 D
   C02F1/66 510C
   C02F1/66 521B
   C02F1/66 530B
   C02F1/66 530G
   D06F31/00
   D06F33/02 T
   D06F39/02 Z
   D06F39/08 301Z
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-204070(P2016-204070)
(22)【出願日】2016年10月18日
(62)【分割の表示】特願2014-61510(P2014-61510)の分割
【原出願日】2014年3月25日
(65)【公開番号】特開2017-77465(P2017-77465A)
(43)【公開日】2017年4月27日
【審査請求日】2017年2月15日
【審判番号】不服2018-4775(P2018-4775/J1)
【審判請求日】2018年4月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】515082988
【氏名又は名称】高梨 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】高梨 健太郎
【合議体】
【審判長】 柿崎 拓
【審判官】 堀川 一郎
【審判官】 長馬 望
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−151397(JP,A)
【文献】 特開2007−268346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリイオン水のみを生成するアルカリイオン水生成部と、
前記アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給するアルカリイオン水生成媒体供給部と、
アルカリイオン水を生成せず、前記アルカリイオン水生成部から供給されるアルカリイオン水を貯留するアルカリイオン水貯留部と、
前記アルカリイオン水貯留部からのアルカリイオン水及び水のみが供給され、洗浄対象を洗浄する洗浄槽と、備え、
アルカリイオン水と、水とは、別の入り口からそれぞれ直接に、前記洗浄槽に供給され、
前記洗浄槽を複数台含み、複数の前記洗浄槽の数よりも少ない台数の前記アルカリイオン水貯留部を備える
衣類洗浄システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類等を洗濯するための洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より衣類を家庭や複数の洗濯機が備えられているコインランドリーで洗濯する際には、洗剤を用いて水洗いをすることで行われている。この際、合成洗剤に使用されている界面活性剤による肌刺激やアレルギーの発症が問題になっている。また、環境や公害への影響も懸念されている。このため、特許文献1には、洗剤の使用が少量で済むように、食塩水を電気分解から生成したアルカリイオン水と酸性イオン水を用いて環境汚染及び公害問題を低減する洗濯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003―144793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、食塩水タンクを用意し、電気分解のためのイオン水生成器を用意する必要がある。このため食塩による周辺機器への腐食の影響やイオン水生成器の設置などの装置の複雑化と巨大化による不利益がある。
【0005】
一方、高いアルカリ性を備えたアルカリイオン水は、洗浄能力が高く、洗剤をごく少量、もしくは、洗剤なしでも十分な洗浄力がある上、肌刺激やアレルギーの発症が問題とならず、環境汚染及び公害問題とならないことがわかっている。しかしながら、高いアルカリ性を備えたアルカリイオン水を安定して供給することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑み、簡単な構成で、洗剤を使用せずに衣類等を洗濯する洗浄システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る洗浄システムは、アルカリイオン水生成部と、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給するアルカリイオン水生成媒体供給部と、アルカリイオン水生成部で生成されたアルカリイオン水を貯留するアルカリイオン水貯留部と、洗浄対象を洗浄する洗浄槽とを備える。
【0008】
また、好適には、アルカリイオン水貯留部から前記洗浄槽を繋ぐ配管に調整弁を備え、調整弁が、洗浄槽へ直接給水される給水量と、アルカリイオン水貯留部から前記洗浄槽へ給水されるアルカリイオン水給水量の比を調整する。
【0009】
また、好適には、調整弁が、洗浄槽へ直接給水される給水量と、アルカリイオン水貯留部から洗浄槽へ給水されるアルカリイオン水給水量の比を5対1になるように調整する。
【0010】
また、好適には、アルカリイオン水生成媒体供給部は、タイマを有し、タイマに応じて自動的に、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給する。
【0011】
また、好適には、アルカリイオン水生成媒体供給部は、アルカリイオン水貯留部のアルカリイオン水の貯留量に応じて、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給する。
【0012】
また、好適には、洗浄槽を複数台含み、複数の洗浄槽の数よりも少ない台数のアルカリイオン水生成部を備える。
【発明の効果】
【0013】
簡単な構成で、洗剤を使用せずに、衣類等を洗濯することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムを示す説明図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの制御ブロック図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの処理フロー図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの別の処理メインフロー図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの内容確認のサブルーチンのフロー図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの洗浄工程のサブルーチンのフロー図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの他の内容確認のサブルーチンのフロー図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る洗浄システムを示す説明図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る洗浄システムを示す説明図である。
図10】本発明の実施形態に係る洗浄システムのアルカリイオン水生成媒体供給部を示す説明図である。
図11】本発明の実施形態に係る洗浄システムのアルカリイオン水生成媒体供給部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムを示す説明図である。
【0016】
洗浄システム1は、アルカリイオン水生成部10と、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体21を供給するアルカリイオン水生成媒体供給部20と、アルカリイオン水生成部で生成されたアルカリイオン水を貯留するアルカリイオン水貯留部30と、洗浄対象を洗浄する洗浄槽100とを備える。洗浄槽100にはドラム槽200がある。
【0017】
洗浄槽100のドラム槽200には、第1配管50によって水が供給される。アルカリイオン水生成部10には第2配管51によって水が供給される。アルカリイオン水生成部10にはアルカリイオン水生成媒体供給部20からアルカリイオン水生成媒体21も供給される。このためアルカリイオン水生成媒体供給部20は、アルカリイオン水生成媒体21を複数個備える。アルカリイオン水生成媒体21は、水と反応し、例えばpH12.5以上のアルカリイオン水に変える。
【0018】
アルカリイオン水生成部10で生成されるアルカリイオン水は、時間をかけて生成される。このため、アルカリイオン水貯留部30が、洗浄槽100での使用に備えて、生成されたアルカリイオン水を貯留する。
【0019】
アルカリイオン水貯留部30から洗浄槽100のドラム槽200へは、第3配管52によってアルカリイオン水が供給される。アルカリイオン水の供給は、ポンプ(図示せず)によって行われる。第3配管52には、調整弁40が設けられる。調整弁40は、アルカリイオン水貯留部30からドラム槽200へのアルカリイオン水の量を調整する。これにより、第1配管50からの給水量と第3配管52からのアルカリイオン水の給水量の比を調整する。水とアルカリイオン水の量の比を調整することで、洗浄槽において、衣服などの洗浄対象に適した水素イオン濃度で洗浄することができる。
【0020】
第1配管50からの給水量と第3配管52からのアルカリイオン水の給水量の比は、5対1であることが好ましい。なお、第1配管50からの水はpH7程度あり、第3配管52からのアルカリイオン水はpH12.5程度となっている。これらの水とアルカリイオン水を5対1で洗浄槽100に供給することで、pH12程度のアルカリイオン水とし、洗剤なしで、衣類等を洗浄する。
【0021】
なお、後述するように、アルカリイオン水生成媒体供給部20は、タイマを有し、タイマに応じて自動的に、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体21を供給するようにしてもよい。また、アルカリイオン水生成媒体供給部20が、アルカリイオン水貯留部30のアルカリイオン水の貯留量に応じて、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体21を供給するように構成してもよい。この際には、アルカリイオン水貯留部30にアルカリイオン水の貯留量を検知する検知手段を設け、検知した情報をアルカリイオン水生成媒体供給部20に送るようにする。
【0022】
アルカリイオン水生成部10へ供給する水は、第1配管50から分配された水であってもよい。この場合には、洗浄槽100のドラム槽200へ供給される水と、アルカリイオン水生成部10へ供給される水に分配するための調整弁または分配路を設ける。
【0023】
アルカリイオン水生成部10及びアルカリイオン水貯留部30を介して洗浄槽100のドラム槽200へ供給されるルートは、通常の洗浄システムでは洗剤をお湯と混ぜ合わせて、洗浄槽100へ送るルートである。従って、通常の洗浄システムにおいて、アルカリイオン水生成媒体供給部20を備えたアルカリイオン水生成部10及びアルカリイオン水貯留部30を取り付けることで、洗剤を使用せずに、衣類等を洗濯することができる。また、アルカリイオン水生成媒体供給部20を備えたアルカリイオン水生成部10及びアルカリイオン水貯留部30を一つのユニットとして構成し、取り付けるようにしてもよい。
【0024】
なお、アルカリイオン水生成媒体21は、例えば、炭酸カリウムからなる固形状に成型された電解補助剤を使用することができる。炭酸カリウムを用いた場合、12.5pHのアルカリイオン水を1時間に15リットル程度生成することが可能である。洗浄槽100において必要とされるアルカリイオン水の量、アルカリイオン水貯留部30に貯留されている量などに応じて、アルカリイオン水生成部10へ供給される炭酸カリウムの量を調整する。
【0025】
また、本実施形態では、固形状に成型されたアルカリイオン水生成媒体21としたが、粉状のものであってもよく、生成または貯留したいアルカリイオン水の量に応じて、アルカリイオン水生成部10へ供給される炭酸カリウムの量を調整するようにしてもよい。
【0026】
また、本発明では、pH10を超える強アルカリイオン水と定義する洗浄に適したアルカリイオン水で洗浄を行う。さらに本発明では、除菌作用もあるpH12を超える強アルカリイオン水で洗浄するのが好ましい。衣服等の汚れは、酸性であるため、洗浄する際の水のアルカリ性が強いほど、汚れを落とします。特にpH12以上のアルカリイオン水であれば、油汚れやタバコのヤニも分解洗浄する。
【0027】
アルカリイオン水は、合成界面活性剤などを使用していないため、泡立つことなく、洗浄と同時にすすぐことができる。このため、大幅な節水につながり、コスト削減にもつながる。また、洗剤を使用しないため、色も臭いもなく、アルカリイオン水による除菌効果による菌の除去により、消臭効果にもつながる。
【0028】
次に、図2図7に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムでの処理について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの制御ブロック図である。
【0029】
洗浄システムは、調整弁40と調整弁50Aと、洗濯槽100に備えられた入力部101と、入力部101からの信号に応じて、調整弁40と調整弁50Aを制御する制御部60から構成される。
【0030】
次に図3に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムでの処理について詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの処理フロー図である。ここで、洗浄システムとしてコイン式洗濯機を想定している。
【0031】
まず、利用者により、コイン式洗濯機に備えられたコイン入れにコインが投入されたが判断される(ステップST10)。コインの投入があると、調整弁40が開放されアルカリイオン水が洗浄槽100へ供給される。調整弁50Aも開放され水道水が洗浄槽100へ供給される。同時に、調整弁40と調整弁50Aのタイマがカウントを始める(ステップST11)。
【0032】
タイマのカウントTが所定の時間t1より大きいか否かが判断される(ステップST12)。タイマのカウントTが所定の時間t1より大きくなったとき(ステップST12でYes)、制御部60が調整弁40を閉じる(ステップST13)。
【0033】
タイマのカウントTが所定の時間t2より大きいか否かが判断される(ステップST14)。タイマのカウントTが所定の時間t2より大きくなったとき(ステップST14でYes)、制御部60が調整弁50Aを閉じる(ステップST15)。
【0034】
洗浄槽100が回転し、洗濯物を洗浄する(ステップST16)。
【0035】
洗浄後、すすぎ工程により、すすぎが行われる(ステップST17)。最後に乾燥工程により洗濯物の乾燥が行われる(ステップST18)。以上が、コイン式洗濯機においてあらかじめ設定された水量、アルカリイオン水比率で洗浄処理が行われる場合の、詳細な処理フローである。
【0036】
次に図4図7に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムでの別の処理について詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの別の処理メインフロー図である。図5は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの内容確認のサブルーチンのフロー図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの洗浄工程のサブルーチンのフロー図である。
【0037】
図4に沿って、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの別の処理メインフローを説明する。まず、利用者により、コイン式洗濯機に備えられたコイン入れにコインが投入されたが判断される(ステップST10)。コインの投入があると、内容確認が行われる(ステップST100)。内容確認が終わると洗浄工程により、洗濯物の洗浄が行われる(ステップST200)。洗浄後、すすぎ工程により、すすぎが行われる(ステップST17)。最後に乾燥工程により洗濯物の乾燥が行われる(ステップST18)。
【0038】
次に、図5に沿って、内容確認のサブルーチンのフローについて説明する。内容確認サブルーチンでは、まず、洗濯物重量が計測される(ステップST110)。計測された洗濯物重量に基づいて、洗濯時に必要な水量Mが算出される(ステップST111)。水量Mに対してのアルカリイオン水の比率Kが決定される(ステップST112)。
【0039】
水量Mとアルカリイオン水の比率Kに応じて、調整弁40の開放時間t1と調整弁50Aの開放時間t2が決定される(ステップST113)。
【0040】
次に、図6に沿って、洗濯工程のサブルーチンのフローについて説明する。洗濯工程サブルーチンでは、調整弁40が開放されアルカリイオン水が洗浄槽100へ供給される。調整弁50Aも開放され水道水が洗浄槽100へ供給される。同時に、調整弁40と調整弁50Aのタイマがカウントを始める(ステップST210)。
【0041】
タイマのカウントTが所定の時間t1より大きいか否かが判断される(ステップST211)。タイマのカウントTが所定の時間t1より大きくなったとき(ステップST211でYes)、制御部60が調整弁40を閉じる(ステップST212)。
【0042】
タイマのカウントTが所定の時間t2より大きいか否かが判断される(ステップST213)。タイマのカウントTが所定の時間t2より大きくなったとき(ステップST213でYes)、制御部60が調整弁50Aを閉じる(ステップST214)。
【0043】
洗浄槽100が回転し、洗濯物を洗浄する(ステップST215)。洗浄後は、上述したように、すすぎ工程により、すすぎが行われ(ステップST17)、最後に乾燥工程により洗濯物の乾燥が行われる(ステップST18)。
【0044】
次に、図7に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの他の内容確認のサブルーチンのフローを説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄システムの他の内容確認のサブルーチンのフロー図である。
【0045】
洗濯槽100に設けた汚れ度センサによる汚れ度(d)と、菌検出センサによる菌数(v)と、臭いセンサによる臭い(s)および入力部101でのモード選択によるモードを変数とした関数f(d,v,s,モード)により数値化を行う(ステップST301)。
【0046】
関数f(d,v,s,モード)の数値と所定値αを比べる(ステップST302)。関数f(d,v,s,モード)の数値が所定値α以上の場合(ステップST302でYes)、通常よりも強力に洗浄する必要があると判断し、アルカリイオン水量が通常よりも多くなるような比率にする(ステップST303)。
【0047】
関数f(d,v,s,モード)の数値が所定値αよりも小さい場合(ステップST302でNo)、通常よりも弱めに洗浄する必要があると判断し、アルカリイオン水量が通常よりも少なくなるような比率にする(ステップST304)。
【0048】
<第2の実施形態>
図2は、本発明の第2の実施形態に係る洗浄システムの部分の説明図である。
【0049】
本発明の第2の実施形態に係る洗浄システム2は、4台の洗浄槽110,120,130,140を含み、洗浄槽110,120,130,140の数よりも少ない1台のアルカリイオン水生成部10を備える。アルカリイオン水生成部10は、アルカリイオン水生成媒体供給部20を備える。第4配管53は途中で、4台の洗浄槽110,120,130,140へ直接給水される配管と、調整弁41を介してアルカリイオン水生成部10へ給水される配管に分かれる。調整弁41はアルカリイオン水生成部10への給水量を調節する。
【0050】
4台の洗浄槽110,120,130,140へ直接給水される配管は、それぞれの洗浄槽110,120,130,140への給水量を調節する調整弁111,121,131,141が設けられる。
【0051】
アルカリイオン水生成媒体供給部20からのアルカリイオン水生成媒体により、アルカリイオン水生成部10で生成されたアルカリイオン水は、アルカリイオン水貯留部30に貯留されている。アルカリイオン水貯留部30からアルカリイオン水が各洗浄槽110,120,130,140に供給される。アルカリイオン水貯留部30から各洗浄槽110,120,130,140の配管には、アルカリイオン水の給水量を調節する調整弁112,122,132,142が設けられる。
【0052】
<第3の実施形態>
図3は、本発明の第3の実施形態に係る洗浄システムの部分の説明図である。
【0053】
本発明の第3の実施形態に係る洗浄システム3は、4台の洗浄槽110,120,130,140を含み、洗浄槽110,120,130,140の数よりも少ない2台のアルカリイオン水生成部11,12を備える。アルカリイオン水生成部11,12は、それぞれアルカリイオン水生成媒体供給部23,24を備える。第5配管54は途中で、4台の洗浄槽110,120,130,140へ直接給水される配管と、アルカリイオン水生成部11へ給水される配管に分かれる。一方、アルカリイオン水生成部12へは、第6配管55から直接、水が給水される。
【0054】
4台の洗浄槽110,120,130,140へ直接給水される配管は、それぞれの洗浄槽110,120,130,140への給水量を調節する調整弁111,121,131,141が設けられる。
【0055】
アルカリイオン水生成媒体供給部23からのアルカリイオン水生成媒体により、アルカリイオン水生成部11で生成されたアルカリイオン水は、アルカリイオン水貯留部31に貯留されている。アルカリイオン水貯留部31からアルカリイオン水が各洗浄槽110,120に供給される。アルカリイオン水貯留部31から各洗浄槽110,120の配管には、アルカリイオン水の給水量を調節する調整弁112,122が設けられる。
【0056】
アルカリイオン水生成媒体供給部24からのアルカリイオン水生成媒体により、アルカリイオン水生成部12で生成されたアルカリイオン水は、アルカリイオン水貯留部32に貯留されている。アルカリイオン水貯留部32からアルカリイオン水が各洗浄槽130,140に供給される。アルカリイオン水貯留部32から各洗浄槽130,140の配管には、アルカリイオン水の給水量を調節する調整弁132,142が設けられる。
【0057】
上記のように、2台の洗浄槽に対して1台のアルカリイオン水生成媒体供給部とアルカリイオン水生成部とアルカリイオン水貯留部を備えることで、十分な量のアルカリイオン水を洗浄槽に供給することができる。特に、アルカリイオン水生成部でのアルカリイオン水の生成に時間がかかる場合や、洗浄槽で必要なアルカリイオン水が多い場合などに、効率的にアルカリイオン水を供給することができる。
【0058】
図4および図5は、本発明の実施形態に係る洗浄システムのアルカリイオン水生成媒体供給部を示す説明図である。アルカリイオン水生成媒体供給部20は、タイマ20Tを備えている。アルカリイオン水生成媒体供給部20は、その上部からアルカリイオン水生成媒体21A,21B,21C,21Dが入れられるようになっている。アルカリイオン水生成媒体供給部20には、第1回転治具26に固定された第1板25と、第2回転治具28に固定された第2板27が設けられている。第1板25は、アルカリイオン水生成媒体21Aを保持する。第2板27は、アルカリイオン水生成媒体21B,21C,21Dを保持する。
【0059】
アルカリイオン水生成媒体供給部20は、タイマ20Tに応じて自動的に、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体21Aを供給する。このとき、第1回転治具26が第1板25を回転させ、第1板25をアルカリイオン水生成媒体21Aが滑ることで(図5参照)、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体21Aが供給される。アルカリイオン水生成媒体21Aのアルカリイオン水生成部10への供給時、第2回転治具28に固定された第2板27がアルカリイオン水生成媒体21B,21C,21Dを保持しているため、アルカリイオン水生成媒体21B,21C,21Dは、アルカリイオン水生成部10へ供給されない。これにより、アルカリイオン水生成部10へアルカリイオン水生成媒体は一つずつ行われる。
【0060】
タイマ20Tは、6時間ごと、8時間ごとなど設定された時間に応じて、第1回転治具26および第2回転治具28に信号を出力し、それぞれを駆動させる。なお第2回転治具28は、第1回転治具26が駆動してから所定時間後、または、第1板25をアルカリイオン水生成媒体21Aが滑り落ちたことを検知した信号を受信後に駆動するようにしてもよい。
【0061】
また、アルカリイオン水貯留部のアルカリイオン水の貯留量を検知する検知手段を設け、アルカリイオン水貯留部のアルカリイオン水の貯留量に応じて、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給するようにしてもよい。
【0062】
<実施形態の構成及び効果>
本発明に係る洗浄システムは、アルカリイオン水生成部と、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給するアルカリイオン水生成媒体供給部と、アルカリイオン水生成部で生成されたアルカリイオン水を貯留するアルカリイオン水貯留部と、洗浄対象を洗浄する洗浄槽とを備える。
【0063】
このような構成を有することから、アルカリイオン水貯留部から洗浄槽に必要な量のアルカリイオン水を供給することができる。
【0064】
また、好適には、アルカリイオン水貯留部から前記洗浄槽を繋ぐ配管に調整弁を備え、調整弁が、洗浄槽へ直接給水される給水量と、アルカリイオン水貯留部から前記洗浄槽へ給水されるアルカリイオン水給水量の比を調整する。
【0065】
このような構成を有することから、洗浄槽において、衣服などの洗浄対象に適した水素イオン濃度で洗浄することができる。
【0066】
また、好適には、調整弁が、洗浄槽へ直接給水される給水量と、アルカリイオン水貯留部から洗浄槽へ給水されるアルカリイオン水給水量の比を5対1になるように調整する。
【0067】
このような構成を有することから、洗浄槽において、衣服などに最適な水素イオン濃度で、洗剤を使用せずに洗浄することができる。
【0068】
また、好適には、アルカリイオン水生成媒体供給部は、タイマを有し、タイマに応じて自動的に、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給する。
【0069】
このような構成を有することから、アルカリイオン水生成部でアルカリイオン水を自動的に生成し、アルカリイオン水貯留部にアルカリイオン水を貯留することができる。
【0070】
また、好適には、アルカリイオン水生成媒体供給部は、アルカリイオン水貯留部のアルカリイオン水の貯留量に応じて、アルカリイオン水生成部へアルカリイオン水生成媒体を供給する。
【0071】
このような構成を有することから、アルカリイオン水貯留部での必要量に対して、自動的にアルカリイオン水生成部でアルカリイオン水を生成することができる。
【0072】
また、好適には、洗浄槽を複数台含み、複数の洗浄槽の数よりも少ない台数のアルカリイオン水生成部を備える。
【0073】
このような構成を有することから、コインランドリーのように洗浄槽が複数台配置される場合にも、適正な水素イオン濃度で洗浄することができる。
【符号の説明】
【0074】
1,2,3 洗浄システム
10,11,12 アルカリイオン水生成部
20,23,24 アルカリイオン水生成媒体供給部
20T タイマ
21,21A,21B,21C,21D アルカリイオン水生成媒体
25 第1板
26 第1回転治具
27 第2板
28 第2回転治具
30,31,32 アルカリイオン水貯留部
40 調整弁
41 調整弁
50 第1配管
51 第2配管
52 第3配管
53 第4配管
54 第5配管
55 第6配管
100 洗浄槽
110,120,130,140 洗浄槽
111,121,131,141 調整弁
112,122,132,142 調整弁
200 ドラム槽
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11