(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573499
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】消防用ホース
(51)【国際特許分類】
A62C 33/00 20060101AFI20190902BHJP
F16L 11/10 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
A62C33/00 C
F16L11/10 B
F16L11/10 A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-146431(P2015-146431)
(22)【出願日】2015年7月24日
(65)【公開番号】特開2017-23510(P2017-23510A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2018年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000215822
【氏名又は名称】帝国繊維株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(72)【発明者】
【氏名】神田 東平
【審査官】
村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3091319(JP,U)
【文献】
特開2003−113986(JP,A)
【文献】
実開昭58−095424(JP,U)
【文献】
特開平7−4569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 2/00−99/00
F16L 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂からなる被覆層を有し、該被覆層の内周面にホース長さ方向に延在する複数本の突条を有する消防用ホースであって、ホース長さ方向に垂直な横断面における前記被覆層の全内周長の略4分の1以下の周長を有する連続した内周領域Aにおける前記突条の配置密度が、内周領域A以外の残りの内周領域における前記突条の配置密度よりも高いことを特徴とする消防用ホース。
【請求項2】
前記内周領域Aの内周長さが、前記被覆層の全内周長の18分の1以上4分の1以下であることを特徴とする請求項1記載の消防用ホース。
【請求項3】
前記横断面において、前記複数の突条が、同じ幅と高さを有することを特徴とする請求項1または2記載の消防用ホース。
【請求項4】
前記ホースを長さ方向に垂直な横断面上で中心軸線を通るように二等分にしたとき、前記内周領域Aをすべて含む半断面の単位長さあたりの重量が、他の半断面の単位長さあたりの重量の1.03倍〜1.3倍であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消防用ホース。
【請求項5】
互いに隣接する前記突条間の中心距離が、前記内周領域Aにおいて3〜12mm、前記内周領域A以外の残りの内周領域において5〜15mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の消防用ホース。
【請求項6】
前記突条が、前記内周面一回りに20〜40本配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の消防用ホース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は消防用ホースに関し、詳しくは、短時間でスムースに展張することができる消防用ホースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消防用ホースは、筒状の織物からなるジャケットの内面に、ゴムまたは合成樹脂かなる被覆層を内張りして構成されることが多い。この消防用ホースは、平坦に押し潰され折り返されコイル状に二重巻きにされた状態で収納・保管され、使用の際には、路上や床面上などに転がすように放られ展張されて放水に使用される。ホースを展張をするに際しては、放水時に高圧水がスムースに流れるのに支障が生じないように全体のホースの形状が配慮される。
【0003】
例えば、ホースをできるだけ延ばして使うときは、蛇行やジグザグにならないように、いち早く真っ直ぐに延びた状態に展張することが求められる。またホースを、その長さが余った緩んだ状態で使用すべきとき、その余った分がジグザグ状になったり、捩れたりすることなく、緩やかな一つの円弧状や弓形曲線状などの形態にいち早く展張することが求められる。ホースの操作者には、火点位置(ひいては放水位置)を見極めながら、ホース全体が最適な形態を呈するように留意しつつ操作をすることが要請される。
【0004】
しかし、本来、均一に織られ、かつ均一にゴムまたは合成樹脂が被覆されたホースに、上記のような一定の展張動作を行わせようとしたとしても、緊急時には取り扱いに慣れていない者が少人数で操作せざるを得ないときもあり、短時間で容易に消防用ホースを望ましい形に展張できるというものではなかった。
【0005】
特許文献1は、ジャケット内面の被覆層を、ホース長手方向に対して平行に延長する一対の厚肉部と一対の薄肉部とをホース周方向に交互に配列し、一対の厚肉部どうしおよび一対の薄肉部どうしが、ホース軸芯を挟んで互いに対面するように構成した消防用ホースを記載している。特許文献1に記載された消防用ホースは、厚肉部の剛性が高いので敏速かつ真っ直ぐにホースを展張することができる。しかし、一対の厚肉部どうしを対面させるためコイル巻をした際に巻径の増大を招き、収納性や操作性が必ずしも十分でなく、また薄肉部の強度も懸念される。
【0006】
特許文献2は、筒状の織物からなるジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂からなる被覆層を設け、その被覆層の内面にホース長さ方向に延びる突条を形成することにより、軽量化を可能にして通水速度を向上させる消防用ホースを記載する。特許文献2に記載された消防用ホースは、軽量化および通水時の水走りを優れたものにすることができるが、ホースの取扱い性、とりわけ展張時の操作性については未だ改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−140145号公報
【特許文献2】特開2014−66260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、短時間でスムースに展張することができる消防用ホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成する消防用ホースは、ジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂からなる被覆層を有し、該被覆層の内周面にホース長さ方向に延在する複数本の突条を有する消防用ホースであって、ホース長さ方向に垂直な横断面における前記被覆層の全内周長の略4分の1以下の周長を有する連続した内周領域Aにおける前記突条の配置密度が、内周領域A以外の残りの内周領域における前記突条の配置密度よりも高いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の消防用ホースによれば、被覆層の全内周長の略4分の1以下の周長からなる内周領域Aの突条の配置密度を、残りの内周領域の突条の配置密度よりも高くしたことにより、ホースを短時間でスムースに展張可能にすることができる。
【0011】
前記内周領域Aの内周長さは、前記被覆層の全内周長の18分の1以上4分の1以下にするとよい。また前記横断面において、前記複数の突条が、同じ幅と高さを有するようにすることができる。
【0012】
本発明の消防用ホースは、ホースを長さ方向に垂直な横断面上で中心軸線を通るように二等分にしたとき、前記内周領域Aをすべて含む半断面の単位長さあたりの重量が、前記内周領域Bだけを含む半断面の単位長さあたりの重量の1.03倍〜1.3倍であるとよい。
また、互いに隣接する前記突条間の中心距離は、前記内周領域Aにおいて3〜12mm、前記内周領域A以外の残りの内周領域において5〜15mmであるとよい。更に前記突条は、前記内周面一回りに20〜40本配置するとよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の消防用ホースの実施形態の一例を示した断面斜視図である。
【
図2】本発明の消防用ホースの実施形態の他の一例を示した横断面図である。
【
図3】本発明の消防用ホースの実施形態の更に他の一例において横断面を展開して示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、更に詳しく本発明の消防用ホースについて、説明する。
【0015】
本発明の消防用ホースは、
図1にその構造をモデル的に示したように、ホース長さ方向に配される経糸と、ホース長さ方向中心軸線CLを中心として螺旋状に配される緯糸により、連続する筒状に織成した筒状織物からなるジャケット1を有する。またジャケット1の内面にゴムまたは合成樹脂からなる被覆層2を有し、この被覆層2の内周面4にホース長さ方向に延在する複数本の突条3を有する。この突条3は、被覆層2と同様の構成材料で、被覆層2と連続した一体のものとして形成されていることが実際的であり、好ましい。
【0016】
被覆層2の内周面4は、ホース長さ方向に垂直な横断面における被覆層2の全内周長Lの略4分の1以下の周長を有する連続した内周領域Aおよび内周領域Aを除く残りの内周領域から構成される。内周領域Aと他の内周領域は、共に同様の構成材料で連続した一体のものとして形成されていることが実際的であり、好ましい。ここでホース長さ方向に垂直な横断面における被覆層2の全内周長Lは、突条3が存在しないものとしたときの被覆層2の内周4の全長であるものとする。
【0017】
本発明の消防用ホースは、内周領域Aにおける突条3の配置密度が、内周領域A以外の残りの内周領域における突条3の配置密度よりも高い。内周の略4分の1以下を占める内周領域Aにおける突条3の配置密度を、他の残りの領域より高くすることにより、ホースの重心がホースの中心軸線CLから内周領域A側にずれる。これによりコイル状に巻かれたホースを路上や床面上に転がすように放られたとき、ホースを短時間でスムースに展張することができる。例えば、コイル状に二重巻きされている状態からホースを展張をする際に、円弧状や弓形曲線状として膨らませたい方向側に向けて、放ったり転がしたりすることにより、重心のある内周領域A側が展張させたい方向の先導作用を行い、よりシャープかつスムースにホースが円弧や曲線状を描いて広がって展張しやすいように投げることができる。なお、二重巻とは、ホース全長のほぼ中央部で折り曲げて、その中央の折曲げ点を芯部にして、コイル状に巻いたものである。
【0018】
また平坦に押し潰されたホースは、内周面4に複数の突条3を有することにより、突条3の周りに空隙が形成され、通水するとその隙間に水が流れ、そこから平坦に押し潰されたホースを容易に押し広げることができるため、通水性を優れたものにすることができる。
【0019】
内周領域Aにおける突条3の配置密度を、内周領域A以外の残りの内周領域における突条3の配置密度よりも高くする態様は、内周領域Aの周上で単位長さ当りに存在する突条3の数をより多くすることである。このとき突条3の大きさ、すなわち突条3の横断面における断面積は、内周領域Aにおける突条3の大きさが、残りの内周領域の突条3の大きさに対し、同じか或いはより大きくすることができる。これによりホースの重心を中心軸線CLから内周領域A側にずらし易くなる。なおホースの成形しやすさを考慮すると、横断面において、前記複数の突条が、同じ幅と高さを有することが好ましい。
【0020】
図2は、ホース長さ方向に垂直な横断面を例示する断面図である。本発明の消防用ホースは、内周領域Aの内周長さが、被覆層2の内周の全長の略4分の1以下である。
図2の例は、内周領域Aが被覆層2の全内周長Lの略4分の1の長さを占めている。
【0021】
また
図3は、ホース長さ方向に垂直な横断面の円周を展開し直線状に延ばした模式図である。
図3の例は、内周領域Aが被覆層2の全内周長Lのおよそ6分の1の長さを占めている。
【0022】
本発明の消防用ホースは、内周領域Aの内周長さが、被覆層2の内周の全長の略4分の1以下であり、好ましくは18分の1以上4分の1以下、より好ましくは15分の1以上5分の1以下、さらに好ましくは12分の1以上6分の1以下である。内周領域Aの内周長さが、被覆層2の全内周長Lの略4分の1を超えると、消防用ホースの重量が大きくなり、取扱い性が低下する。
【0023】
本発明において、消防用ホースを長さ方向に垂直な横断面上で中心軸線を通るように、二等分にしたとき、内周領域Aをすべて含む半断面の単位長さあたりの重量が、内周領域Aを含まない半断面の単位長さあたりの重量の1.03倍〜1.3倍であるとよい。内周領域Aを含む半断面の重量が、内周領域Aを含まない半断面の重量の1.03倍未満であると、消防用ホースの重心の偏りが小さくなるので、展張時の操作性を十分に改良することができない虞がある。また1.3倍を超えると消防用ホースの重量が大きくなり、取扱い性が低下する。
【0024】
消防用ホースを平坦に押し潰すとき、内周領域Aの位置は特に限定されるものではなく、内周領域Aにかかるように消防用ホースを山折りにしてもよく、或いは内周領域Aが平坦に押し潰したホースの幅方向の略中央に位置するようにしてもよい。内周領域Aの位置をホースの幅方向の略中央になるように、ホースを平坦に押し潰すと、二重巻にしたホースの安定性および展張のしやすさを得ることができる。また内周領域Aの位置が、ホース幅方向の左右のいずれかになるようにホースを平坦に押し潰すと、ホースを展張するとき、より容易に円弧状に展張させることができる。
【0025】
本発明の消防用ホースにおいて、通水・放水時の流水抵抗を極力小さし、かつ突条による整流効果を大きく得る上で、突条の形態は、突条3の高さh(mm)が好ましくはh=0.1〜1.5(mm)、より好ましくはh=0.1〜0.5(mm)であるとよく、突条3の幅w(mm)が好ましくはw=0.2〜2.5(mm)、より好ましくはw=0.2〜0.8(mm)であるとよい。
【0026】
さらに内周領域A以外の残りの内周領域において、互いに隣接する突条3,3間の中心距離lb(mm)は、好ましくはlb=5〜15(mm)、より好ましくはlb=6〜10(mm)であるとよい。また内周領域Aにおいて、互いに隣接する突条3,3間の中心距離la(mm)は、好ましくはla=3〜12(mm)、より好ましくはla=4〜8(mm)であるとよい。なお中心距離laは、中心距離lbよりも必然的に小さくなる。
【0027】
被覆層2の内周面に配置される突条の数は、ホースの大きさ、すなわち全内周長Lに応じて決めることができる。例えば全内周長L=200.5±3.5(mm)のとき、内周の一回りに突条3が好ましくは20〜40本、より好ましくは25〜35本配置されるとよい。
【0028】
本発明において、被覆層2の厚さt(mm)は、好ましくはt=0.2〜0.6(mm)、より好ましくはt=0.2〜0.4(mm)であることよい。この範囲よりも薄い場合には、被覆層自体の耐久性、突条の耐久性や圧力損失が増加する点で好ましくなく、また、この範囲よりも厚い場合には、全体の重量が増大する点や、材料費の増加すなわちコストアップとなる点で好ましくない。
【0029】
また、筒状織物の織組織は、特に限定されるものではないが、消防用ホースとして一般的な平織または綾織であることが、本発明の効果を得る上で好ましい。
【0030】
本発明の消防用ホースは、基本的には、通常の製造方法に準じた方法により製造することができる。すなわち、ジャケットを構成する筒状織物と、突条3を設けたチューブ状の被覆層2とを別体で製作した後、両者を重ね合わせた状態で内側に加圧した加熱流体を充填し、ジャケット1の内面に被覆層2を貼り合わせることなどにより製造することができる。ただし、製造方法は、特に限定されることはなく、例えば、ジャケット1の外周側に被覆層2を押出成形し、ダイスを通過させて外周面に延在する突条3を形成した後に、内外面を反転させる方法、あるいは、ジャケット1の外側から内側に樹脂等をしみ込ませることにより内面に被覆層2を形成し、その内側にダイスを通過させて内面に突条3を形成する方法などを採用してもよい。
【実施例】
【0031】
経糸として1100dtexのポリエステル嵩高フィラメント糸の2本撚り糸を用い、緯糸としてポリエステルフィラメント糸(1100dtex)の4本撚り糸を用いて、織り組織が2/1綾織りで、打ち込み本数を経糸476本/10cm、緯糸50本/10cmとして、呼び径d=65mmの消防ホース用の筒状織物(ホースジャケット)を製造した。
【0032】
この共通の筒状織物を使用して、以下のように、本発明にかかる消防用ホース(実施例1)、本発明以外の消防用ホース(比較例1)を製造した。いずれもホース1本の全長は、ホース部分で20.2mである。
【0033】
実施例1
上記で得られた筒状織物の外周側の面に被覆層2を押出成形して、ダイスを通過させて外周面に、ホース長さ方向に延在する複数本の突条3を形成した後に、このホースの内外面を反転させて突条3を有する被覆層2を形成させた。
【0034】
被覆層2の内周面を内周領域Aおよび内周領域Bで構成した。内周領域Aの周長は、被覆層2の全内周長Lの6分の1の長さにした。残りの周長6分の5の領域を内周領域Bとした。
【0035】
内周領域Aにおける突条3の高さha(mm)は0.3mm、突条の幅waは0.5mm、突条3の配置密度は18本/10cmとした。一方、内周領域Bにおける突条3の高さhb(mm)は0.3mm、突条の幅wbは0.5mm、突条3の配置密度は14本/10cmとした。被覆層2の厚さt(mm)は、t=0.3mmであり、被覆層はウレタン樹脂で形成し、そのジャケットの単位面積当たりの付着量は450g/m
2である。
【0036】
得られた消防用ホースを10cmの長さに切断し、横断面上で中心軸線を通るように、内周領域Aをすべて含む半断面と内周領域Bだけを含む半断面とに二等分にした。内周領域Aをすべて含む半断面の10cmあたりの重量は、内周領域Bだけを含む半断面の10cmあたりの重量の1.07倍であった。
【0037】
上記で得られた全長20.2mのホースを二重巻にし、その状態で右利き者が緩やかな円弧を描くように放ったときの展張性について試験をした。この結果、本発明の消防用ホースは、放ったときに良好なきれいな円弧状に広がり、所望のとおりに展張させやすいものであった。また従来の消防用ホースと比べて蛇行やジグザグの発生が少なかった。
【0038】
比較例1
実施例1の消防用ホースにおいて、被覆層2の全内周領域で突条3の配置密度を15本/10cmとしたことを除き、実施例1と同様にして消防用ホースを製造した。
【0039】
上記で得られたホースを二重巻にし、その状態で右利き者が放ったときの展張性について試験をした。この結果、比較例1の消防用ホースは、緩やかな円弧を描くように放ったとき、実施例1の消防用ホースと比べ直線状に近い円弧状に展張した。またホース展張時の蛇行やジグザグの発生は、実施例1の消防用ホースと比べ若干多かった。
【0040】
本発明のものと比較例のものの差は僅かともみえるが、実際の消防活動の現場では、つながれるホース本数が3本を超える場合もあり、その性能差によって消防活動の結果に差異を及ぼすことがあるので、通水速度、圧力損失の点で少しでもバランス良く高性能な消防用ホースは有用なものである。
【符号の説明】
【0041】
1:ジャケット
2:被覆層
3:突条
4:内周面
h:突条の高さ
w:突条の幅
t:被覆層の厚さ
d:消防用ホースの呼び径
D1:緯糸の織込み螺旋方向
D2:突条の形成螺旋方向
CL:消防用ホースのホース長さ方向中心軸線