(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生成部は、前記書込先の情報であって抽出条件に合致する情報のうち、前記第1所属とは異なる第2所属のメンバーが書き込みをする第2グループの書込先の情報を除外し、前記回答として、前記第1グループの書込先からの抽出結果を表す情報を生成する
請求項1に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(情報処理システム1の概要)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概要を示す模式図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、スケジュールの調整を支援するシステムである。ここでは、一例として、情報処理システム1が、企業の業務を支援する社内システムであり、ユーザは社員である場合について説明する。
【0013】
情報処理システム1において、各社員は、端末装置10を利用して他の社員とメッセージを交換することができる。メッセージは、主にテキストで構成されるが、絵文字や図形、写真などが含まれていてもよい。また、メッセージは、自然文であってよい。また、メッセージは、社内のサーバ装置にモニタリングされている。この社内のサーバ装置は、例えば、人工知能(Artificial Intelligence)AIにより、スケジュール調整を行う機能を備えている。本実施形態において、スケジュールとは、予定と空き時間とを含んで構成される情報である。予定と空き時間とは、それぞれ時間に対応付けられる。予定とは、ユーザの場合は、ユーザの行動の予定であり、施設の場合には、その利用予約である。空き時間とは、予定以外の時間帯である。つまり、空き時間には、予定を入れる(確保する)ことができる。一方、複数の予定を重複する時間帯に入れることは、必ずしも適切ではない。以下では、スケジュール調整とは、空き時間に予定を確保することをいう。
【0014】
ここで、人工知能AIによるスケジュール調整の具体例について説明する。
例えば、社員から送信されたメッセージに、会議のスケジュール調整を依頼する内容が含まれていた場合、人工知能AIは、参加者、予定日、予定場所等のスケジュール調整に必要なキーワードを抽出する。人工知能AIは、例えば、参加者のスケジュールを参照し、指定された予定日、予定場所において、会議に最適な時間帯を決定し、会議室を予約する。このとき、人工知能AIは、依頼内容から明示的に特定される明示的な抽出条件のみでなく、参加者の移動に問題がない等の暗黙的な抽出条件を設定し、予定を確保する。そして、人工知能AIは、依頼元の社員や会議の参加者にメッセージを送信して、会議室の予約内容を通知する。人工知能AIがメッセージをモニタリングしているため、他の社員とのメッセージの交換の延長として、他のアプリケーションを起動したりすることなく、容易にスケジュールを調整することができる。
【0015】
以上のように、情報処理システム1において、人工知能AIは、スケジュールの調整依頼が含まれたメッセージを分析し、依頼内容を表すキーワード情報を抽出する。また、人工知能AIは、キーワード情報と、暗黙的な抽出条件とに基づいて、前記依頼に対する回答を生成する。
これにより、依頼元の社員は、自身で他の参加者のスケジュールを参照したり、施設の予約状況を参照したりすることなく、容易に適切なスケジュールを設定することができる。
以上が、情報処理システム1の概要についての説明である。
【0016】
(情報処理システム1の構成)
次に、情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、情報処理システム1の構成を示すブロック図である。
情報処理システム1は、複数の端末装置10−1、10−2、10−3…と、システム連携サーバ装置20と、スケジューラサーバ装置30と、外部サーバ装置40と、を備える。以下では、複数の端末装置10−1、10−2、10−3…を特に区別しない場合には、端末装置10と称して説明する。システム連携サーバ装置20と、スケジューラサーバ装置30とは、いわゆる社内システムを構成する。情報処理システム1が備える各種装置は、ネットワークNWに接続されており、互いに通信可能である。例えば、端末装置10と、システム連携サーバ装置20との間の通信は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)により行われる。
【0017】
ネットワークNWは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy−phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)などによって構成される情報通信ネットワークであり、又は、これらの組み合わせである。
【0018】
端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット、スマートフォン、PHS、又はPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器である。端末装置10には、他のユーザとメッセージを送受信するためのアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションは、メッセージを送受信できればどのようなアプリケーションであってよく、例えば、メッセンジャーアプリケーション、メーラーアプリケーション等であってよい。メッセンジャーアプリケーションとは、予め定められた複数のユーザにより構成されるグループ内でメッセージを送受信するアプリケーションである。例えば、グループが4人のメンバーにより構成される場合、あるメンバーにより投稿されたメッセージが、他の3人のメンバーに即座に配信される。そして、配信されたメッセージは、例えば、グループごとに分類され、スレッド形式で順次表示される。メーラーアプリケーションとは、電子メール(Electronic mail)を送受信するアプリケーションである。メーラーアプリケーションでは、例えば、メッセージの送信時に、宛先が都度指定される。
【0019】
システム連携サーバ装置20は、端末装置10間で送受信されるメッセージをモニタリングする。システム連携サーバ装置20によるメッセージのモニタリングの方法は、任意の方法を適用可能である。システム連携サーバ装置20は、例えば、複数の端末装置10間におけるメッセージの送受信を中継することにより、メッセージをモニタリングしてよい。また、例えば、システム連携サーバ装置20は、端末装置10からメッセージが送信されるときは、システム連携サーバ装置20にもメッセージが送信されるように設定しておくことで、メッセージをモニタリングしてよい。ここでは、システム連携サーバ装置20は、一例として、複数の端末装置10間におけるメッセージの送受信を中継する場合について説明する。
【0020】
システム連携サーバ装置20は、上述した人工知能AIによるスケジュール調整支援機能が設けられている。ただし、スケジュール調整支援機能は、非人工知能により実現されてもよい。人工知能AIとは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムである。以下では、一例として、人工知能AIが、学習と推論とを行うソフトウェアである場合について説明する。人工知能AIによる学習と推論との技術には、任意の公知技術を採用してよい。以下では、人工知能AIによる学習と推論とに係る処理の詳細については省略する。
【0021】
スケジューラサーバ装置30は、社員や施設のスケジュールを管理するサーバ装置である。スケジューラサーバ装置30は、スケジュール情報記憶部31を備える。
スケジュール情報記憶部31は、社員のスケジュールや施設のスケジュールを表すスケジュール情報を記憶する。スケジュール情報は、設備のスケジュールを表してもよい。社員のスケジュールは、各予定について、例えば、予定日時、予定時間、予定場所、予定に関係する他の人物(参加者)等の情報により構成される。施設のスケジュールは、例えば、施設の利用日時、利用時間、利用者、利用目的等の情報により構成される。スケジューラサーバ装置30は、例えば、システム連携サーバ装置20からの要求に応じて、スケジュール情報を送信したり、スケジュール情報を書き込んだりする。
外部サーバ装置40は、社外のサーバ装置である。外部サーバ装置40は、例えば、インターネットを介して参照可能な情報を蓄積する。
以上が、情報処理システム1の構成についての説明である。
【0022】
(システム連携サーバ装置20の構成)
次に、システム連携サーバ装置20の構成について説明する。
図3は、システム連携サーバ装置20の構成を示すブロック図である。
システム連携サーバ装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
通信部21は、通信用IC(Integrated Circuit)を備え、情報処理システム1が備える他の装置(例えば、端末装置10、スケジューラサーバ装置30)と通信する。
記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、システム連携サーバ装置20が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。
【0023】
記憶部22は、アカウント情報記憶部221と、抽出条件情報記憶部222と、を備える。
アカウント情報記憶部221は、アカウント情報を記憶する。アカウント情報とは、情報処理システム1のユーザ、すなわち、端末装置10を利用する社員に係る情報である。
図4は、本実施形態に係るアカウント情報の一例を示す図である。
図4に示す例において、アカウント情報には、苗字、名前、ユーザID、役職、所属等の情報が、社員ごとに記述されている。ユーザIDとは、スケジューラサーバ装置30に設定されているIDであり、システム連携サーバ装置20はこのIDを利用して、依頼された参加者のスケジュール情報を参照する。
【0024】
抽出条件情報記憶部222は、抽出条件情報を記憶する。
抽出条件情報とは、依頼に対する回答の生成において、人工知能AIが抽出条件の設定に用いる情報である。
図5は、本実施形態に係る抽出条件情報の一例を示す図である。
図5に示す例において、抽出条件情報には、キーワードについての情報と、キーワードごとの抽出条件に関する情報とが記述されている。具体的には、スケジュール調整に係る抽出条件(「対応システム」が「スケジューラ」である場合)に関する情報として、会議室の収容人数、会議室が備える設備、場所(建物)の関連部署等が記述されている。キーワードIDとは、スケジューラサーバ装置30に設定されているIDであり、システム連携サーバ装置20はこのIDを利用して、依頼された会議室のスケジュール情報を参照する。例えば、システム連携サーバ装置20は、抽出条件情報を参照し、参加者数が収容人数未満であることを抽出条件として設定してもよい。また、例えば、システム連携サーバ装置20は、抽出条件情報を参照し、利用目的に沿った設備を備えていることを抽出条件として設定してもよい。また、例えば、システム連携サーバ装置20は、施設を予約する場合には、施設の関連部署からの依頼であることを抽出条件として設定してもよい。
【0025】
抽出条件には、明示的な抽出条件と、暗黙的な抽出条件とがある。
明示的な抽出条件とは、依頼において、明示された情報に基づいて設定される抽出条件である。例えば、メッセージにおいて、参加者、予定日、予定場所等が記載されている場合、これらの情報は、依頼元により明示的に指定された条件であると考えられる。このように、明示的な抽出条件は、メッセージに明記された情報に基づいて設定される。
【0026】
暗黙的な抽出条件とは、依頼において、明示されていない情報に基づいて設定される抽出条件である。例えば、依頼において、参加者名が記載されている場合、参加者名から参加者の数を推定することが可能である。そこで、システム連携サーバ装置20は、施設の抽出において、参加者数以上の収容人数を有することを抽出条件として定める。つまり、暗黙的な抽出条件とは、明示的な条件の内容に応じて追加で設定される条件である。このように、暗黙的な抽出条件は、より適切なスケジュール調整を行うために、システム連携サーバ装置20により追加される条件である。
【0027】
制御部23は、システム連携サーバ装置20の各構成を制御する。制御部23は、例えば、システム連携サーバ装置20のCPUが記憶部22に記憶されているプログラムを実行することにより機能する。ただし、制御部23は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアとして実現されてもよい。
【0028】
制御部23は、依頼分析部231と、回答生成部232とを備える。依頼分析部231と、回答生成部232とは、例えば、人工知能AIとして実現される。
依頼分析部231は、端末装置10から送信されるメッセージを、通信部21を介して取得する。依頼分析部231は、取得したメッセージから、スケジュールの調整依頼を検出する。ここで、依頼分析部231は、任意の方法でスケジュールの調整依頼をしてよい。例えば、依頼分析部231は、「AI君」、「To AI」、「@AI」等の自装置に呼びかけるテキストに基づいて依頼を検出してもよい、また、例えば、依頼分析部231は、メッセージの文脈から依頼内容を先に検出し、当該依頼がメッセージの宛先に呼びかけた依頼でないと判定した場合に、自装置への依頼であると判定してもよい。
【0029】
依頼分析部231は、メッセージを分析し、依頼内容を特定する。具体的には、依頼分析部231は、スケジュール調整依頼の場合、参加者、予定日時、予定場所等の情報をキーワードとして抽出する。ただし、参加者、予定日時、予定場所等の情報は、厳密に特定されるものでなくてもよい。予定日時の情報に代えて予定日までの情報を抽出してもよい。この場合、依頼分析部231は、依頼において、時間は指定されていないと判定してもよい。また、例えば、予定場所として、部屋の情報に代えてフロアの情報や建物の情報等を抽出してよい。この場合、依頼分析部231は、依頼において、フロアや建物までが指定されており、部屋は指定されていないと判定してもよい。
【0030】
依頼分析部231は、キーワードの抽出において、表現のゆらぎや曖昧さ、不明瞭さを補正してもよい。例えば、依頼分析部231は、参加者については、キーワードとして抽出された参加者の氏名をアカウント情報と照合し、参加者を一意に特定する。また、依頼分析部231は、場所や施設、設備についてのアカウント情報に相当する情報を参照し、依頼に係る場所や施設、設備を一意に特定してもよい。これにより、例えば、メッセージにおいて氏名、所属、場所、施設等が正式名称で記載されていない場合であっても、依頼分析部231は、依頼内容を正しく分析することができる。
依頼分析部231は、特定した依頼内容を表す情報を回答生成部232に出力する。
【0031】
また、依頼分析部231は、メッセージからキーワードを十分に抽出できない場合に、情報の追加を要求するメッセージを、通信部21を介して、依頼元の社員の端末装置10に送信する。例えば、依頼分析部231は、参加者、予定日時、予定場所のいずれかを抽出できない場合に、不足している情報を問い合わせるメッセージを送信する。また、表現のゆらぎや曖昧さにより、キーワードとして複数の候補が想定される場合には、候補のいずれであるかを問い合わせるメッセージを送信する。例えば、参加者の苗字のみが依頼時に指定されている場合に、同じ苗字の社員が複数いるためにいずれの社員を参加者とするかを特定できない場合がある。この場合、依頼分析部231は、いずれの社員が参加者であるかを問い合わせるメッセージを送信する。このように、システム連携サーバ装置20は、依頼内容に不明瞭な部分がある場合には、依頼元への問合せを行う。従って、システム連携サーバ装置20は、依頼内容を正確に把握し、精度の高い回答を生成することができる。
【0032】
回答生成部232は、依頼分析部231から取得する依頼内容を表す情報に基づいて、スケジューラサーバ装置30からスケジュール情報を取得する。例えば、回答生成部232は、参加者のスケジュール情報を取得する。また、例えば、回答生成部232は、施設のスケジュール情報を取得する。
【0033】
回答生成部232は、取得した各種スケジュール情報と、抽出条件情報とを参照し、依頼に対する回答を生成する。
まず、各種スケジュール情報を参照したスケジュール調整について説明する。
例えば、依頼において、参加者、予定場所、予定日が指定されており、時間までは指定されていない場合、回答生成部232は、指定された予定日の各種スケジュール情報を参照する。次に、回答生成部232は、参加者の予定が入っていない時間帯を候補時間帯として抽出する。また、回答生成部232は、候補時間帯のうち、予定場所が予約されていない候補時間帯を特定する。回答生成部232は、各参加者のスケジュール情報や施設のスケジュールの候補時間帯に、依頼内容のスケジュールを記述し、予定を確保する。このとき、依頼元の承認が得られるまでは、仮予約としてもよい。また、候補時間帯が複数ある場合、回答生成部232は、任意の方法により予定を確保する候補時間帯を選択してよい。例えば、複数の候補時間帯を依頼元の端末装置10に通知して、予定を確保する候補時間帯を選択させてもよい。このように、システム連携サーバ装置20は、参加者のスケジュールの空きと、施設のスケジュールの空きとを抽出し、これらの空きを組み合わせることで、適切なスケジュール調整を行うことができる。
【0034】
また、空き時間がない等、候補時間帯を抽出できない場合には、回答生成部232は、依頼内容に近い代案のスケジュールを生成する。例えば、当初の依頼内容と同程度の広さの会議室や別の日で、確保可能なスケジュールを抽出する。これにより、システム連携サーバ装置20は、依頼内容に沿ったスケジュール調整ができない場合であっても、代案を提示することができる。
【0035】
次に、抽出条件情報を参照したスケジュール調整について説明する。
例えば、依頼において、予定場所が指定されておらず、参加者数が特定できる場合に、回答生成部232は、予定場所を、参加者数以上の収容人数とする暗黙的な抽出条件を設定する。そして、抽出条件を満たす施設のスケジュール情報を参照して、スケジュールを調整する。
【0036】
抽出条件は、依頼内容だけでなく、任意の情報を参照して設定されてよい。例えば、回答生成部232は、外部サーバ装置40から取得する情報に基づいて暗黙的な抽出条件を設定することができる。ここでは、一例として、外部サーバ装置40が、2つの位置間の移動時間等を提供する交通情報サーバ装置である場合について説明する。例えば、依頼内容において、予定場所が指定され、その予定場所から離れた場所で別の予定が入っている場合、その予定の近傍の時間帯を候補として抽出することは必ずしも適切ではない。そこで、回答生成部232は、スケジュール上で既に確保されている予定の予定場所と、依頼内容の予定場所との間の移動時間を、外部サーバ装置40から取得する。そして、回答生成部232は、スケジュール上で既に確保されている予定の時間帯と、その予定の予定場所からの移動時間の分とを、候補として抽出しないようにする。同様に、回答生成部232は、現在時刻から近い時間に予定を確保しようとする場合には、参加者の位置と、その位置から予定場所までの移動時間とに基づいて、候補を抽出してもよい。つまり、回答生成部232は、移動時間についての暗黙的な抽出条件を設定する。このように、回答生成部232は、依頼内容から暗黙的な抽出条件を設定し、設定した暗黙条件を満たすように予定を確保するため、適切なスケジュール調整を行うことができる。
【0037】
回答生成部232は、スケジュールの調整結果を、回答として通知するメッセージを生成する。回答生成部232は、生成したメッセージを依頼元の端末装置10に送信する。また、回答生成部232は、予定を確保した場合には、依頼元以外の参加者の端末装置10に、予定を確保した旨を示すメッセージを送信してもよい。
以上が、システム連携サーバ装置20の構成についての説明である。
【0038】
(システム連携サーバ装置20の動作)
次に、システム連携サーバ装置20の動作について説明する。
図6は、システム連携サーバ装置20による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS100)制御部23は、通信部21を介して、端末装置10からメッセージを取得する。その後、制御部23は、ステップS102に処理を進める。
(ステップS102)制御部23は、メッセージから依頼を検出したか否かを判定する。依頼を検出した場合(ステップS102;YES)、制御部23は、ステップS104に処理を進める。依頼を検出していない場合(ステップS102;NO)、制御部23は、ステップS100に処理を戻す。
【0039】
(ステップS104)制御部23は、依頼内容を表すキーワードが全て検出できたか否かを判定する。キーワードが全て検出できた場合(ステップS104;YES)、制御部23は、ステップS108に処理を進める。キーワードが全て検出できていない場合(ステップS104;NO)、制御部23は、ステップS106に処理を進める。
(ステップS106)制御部23は、不足しているキーワードを取得するため、依頼元の端末装置10に問合せのメッセージを送信する。その後、制御部23は、ステップS100に処理を戻す。
(ステップS108)制御部23は、依頼内容を特定する。その後、制御部23は、ステップS110に処理を進める。
【0040】
(ステップS110)制御部23は、スケジューラサーバ装置30から依頼に係るスケジュール情報を取得する。その後、制御部23は、ステップS112に処理を進める。
(ステップS112)制御部23は、抽出条件情報と、スケジュール情報とを参照して、スケジュールを調整する。例えば、制御部23は、依頼された予定の確保の可否や、依頼内容の矛盾の有無等を判定する。その後、制御部23は、ステップS114に処理を進める。
(ステップS114)制御部23は、スケジュールの調整結果を、回答として含むメッセージを生成する。その後、制御部23は、ステップS116に処理を進める。
(ステップS116)制御部23は、回答を含むメッセージを端末装置10に送信する。その後、制御部23は、
図6に示す処理を終了する。
以上が、システム連携サーバ装置20の動作についての説明である。
【0041】
(依頼と回答との具体例)
次に、
図7を参照して、依頼と回答との具体例について説明する。
図7は、本実施形態に係る依頼と回答との具体例を示す模式図である。
図7に示す例では、参加者の氏名と、予定場所と、予定時間とが指定されてスケジュールの調整が依頼されている。ここで、参加人数よりも収容人数が少ない施設を予約すると、施設が手狭になってしまう可能性がある。そこで、システム連携サーバ装置20は、5人以上の収容人数を有する施設を抽出することを、暗黙的な抽出条件として設定する。システム連携サーバ装置20は、依頼により指定された予定場所において、この抽出条件を満たす施設を抽出する。また、システム連携サーバ装置20は、抽出した施設のスケジュールと、各参加者のスケジュールとを参照し、それぞれの空き時間を特定する。これにより、システム連携サーバ装置20は、適切な予定を確保することができる。
以上が、本実施形態に係る依頼と回答との具体例についての説明である。
【0042】
(第1の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態に係るシステム連携サーバ装置20は、依頼(例えば、スケジュール調整依頼)が含まれたテキスト(例えば、メッセージ)を分析し、依頼の内容を表すキーワード情報(例えば、参加者、予定日時、予定場所)を抽出する依頼分析部231と、依頼分析部231が抽出したキーワード情報と、所定の条件(例えば、暗黙的な抽出条件)とに基づいて、依頼に対する回答を生成する回答生成部232と、を備える。
【0043】
これにより、システム連携サーバ装置20は、単純に依頼内容を反映した回答を生成するだけでなく、例えば、複数の回答の候補がある場合に、所定の条件に基づいて、回答をさらに絞り込む。従って、システム連携サーバ装置20は、依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0044】
また、所定の条件とは、キーワード情報に応じて追加で設定される条件である。
これにより、システム連携サーバ装置20は、キーワード情報に関連する追加の条件を設定し、回答を生成する。従って、システム連携サーバ装置20は、依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0045】
また、依頼分析部231は、キーワード情報が抽出できない場合に、テキストの追加を要求する。
これにより、システム連携サーバ装置20は、追加されたテキストからキーワード情報を抽出することができる。つまり、システム連携サーバ装置20は、キーワード情報の抽出精度を向上させることができる。従って、システム連携サーバ装置20は、依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0046】
また、回答生成部232は、依頼を達成できない場合に、回答として代案を生成する。
これにより、システム連携サーバ装置20は、例えば、依頼に合致する予定を確保できない場合等、依頼を達成できない場合には、代案を提案することができる。従って、システム連携サーバ装置20は、依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0047】
また、依頼とは、スケジュールの調整依頼であり、所定の条件とは、スケジュールの調整依頼の依頼元の移動予定時間長に係る条件であり、回答生成部232は、回答としてスケジュールの調整結果を表す情報を生成する。
これにより、システム連携サーバ装置20は、依頼元の移動に無理のない予定を確保することができる。従って、システム連携サーバ装置20は、スケジュールの調整依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
例えば、現代のオフィス業務では、多人数でのミーティングを設定する日程調整作業の機会が数多くあるが、ミーティングの最適な時間帯を決定する作業には稼働を要する。ここで、システム連携サーバ装置20のユーザは、メッセージを送るという簡単な操作を行うだけで、このようなミーティングの時間帯を決定することができる。従って、システム連携サーバ装置20は、ユーザの作業効率を向上させることができる。
【0048】
[第2の実施形態]
(情報処理システム1Aの概要)
本発明の第2の実施形態について説明する。ここでは、上述した実施形態と同様に構成については、同一の符号を付し、説明を援用する。
本実施形態に係る情報処理システム1Aは、情報処理システム1と同様に、依頼に応じて回答を生成するシステムである。ただし、情報処理システム1は、スケジュールの調整依頼に対して回答を生成したのに対し、情報処理システム1Aは、情報の提供依頼に対して回答を生成する点が異なる。
【0049】
(情報処理システム1Aの構成)
次に、情報処理システム1Aの構成について説明する。
図8は、情報処理システムの構成を示すブロック図である。
情報処理システム1Aは、情報処理システム1が備えるシステム連携サーバ装置20に代えて、システム連携サーバ装置20Aを備える。また、情報処理システム1Aは、情報処理システム1が備えるスケジューラサーバ装置30に代えて、CMS(Content Management System)サーバ装置50を備える。
【0050】
システム連携サーバ装置20Aは、システム連携サーバ装置20と同様にメッセージを分析し、依頼内容を特定する。ただし、システム連携サーバ装置20Aは、情報の提供依頼に応じて、CMS関連情報に基づく情報を提供する。また、システム連携サーバ装置20Aは、例えば、
図5に示す「対応システム」の項目が「CMS」である抽出条件情報を参照し、抽出条件を設定する。
【0051】
CMSサーバ装置50は、社内で作成された各種コンテンツ(ファイル)を管理するサーバ装置である。CMSサーバ装置50は、社内で作成された各種コンテンツ(ファイル)を管理するものであればよく、例えば、勤怠管理システムなども含む。CMSサーバ装置50は、CMS関連情報記憶部51を備える。CMS関連情報記憶部51は、各種コンテンツを表すCMS関連情報を記憶する。CMSサーバ装置50は、例えば、システム連携サーバ装置20Aからの要求に応じて、CMS関連情報を送信する。
【0052】
(依頼と回答との具体例)
次に、
図9を参照して、依頼と回答との具体例について説明する。
図9は、本実施形態に係る依頼と回答との具体例を示す模式図である。
図9に示す例では、システム連携サーバ装置20Aは、「営業部」の社員から「サービスX」に関する「最新書き込み」情報の抽出を依頼されている。ここで、「サービスX」には、「営業部」だけでなく、「技術部」も関与しているため、単純に「最新書き込み」情報を抽出すると、「営業部」の社員にとっては、意味の乏しい技術情報等が抽出される可能性がある。そこで、システム連携サーバ装置20Aは、「営業部」に関連した情報を抽出することを、暗黙的な抽出条件として設定する。そして、システム連携サーバ装置20は、「サービスX」についての複数のグループの中から、「営業部」のメンバが多く書き込みをしている「ブレストチーム」を抽出することができる。つまり、システム連携サーバ装置20Aは、依頼元にとって、より重要と思われる情報を抽出することができる。
そして、システム連携サーバ装置20Aは、「ブレストチーム」の最新の書き込みを抽出し、依頼元の端末装置10に回答する。
以上が、本実施形態に係る依頼と回答との具体例についての説明である。
【0053】
(第2の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態に係るシステム連携サーバ装置20Aにおいて、依頼とは、情報の提供依頼であり、所定の条件とは、依頼の依頼元の所属に係る条件であり、生成部は、回答として情報の抽出結果を表す情報を生成する。
これにより、システム連携サーバ装置20Aは、例えば、依頼元の所属を鑑みて情報の抽出を行うことができる。従って、システム連携サーバ装置20Aは、情報の提供依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0054】
[第3の実施形態]
(情報処理システム1Bの概要)
本発明の第3の実施形態について説明する。ここでは、上述した実施形態と同様に構成については、同一の符号を付し、説明を援用する。
本実施形態に係る情報処理システム1Bは、情報処理システム1と同様に、依頼に応じて回答を生成するシステムである。ただし、情報処理システム1は、スケジュールの調整依頼に応じて回答を生成したのに対し、情報処理システム1Bは、決裁状況の確認依頼に応じて回答を生成する点が異なる。
【0055】
(情報処理システム1Bの構成)
次に、情報処理システム1Bの構成について説明する。
図10は、情報処理システムの構成を示すブロック図である。
情報処理システム1Bは、情報処理システム1が備えるシステム連携サーバ装置20に代えて、システム連携サーバ装置20Bを備える。また、情報処理システム1Bは、情報処理システム1が備えるスケジューラサーバ装置30に代えて、決裁システムサーバ装置60を備える。
【0056】
システム連携サーバ装置20Bは、システム連携サーバ装置20と同様にメッセージを分析し、依頼内容を特定する。ただし、システム連携サーバ装置20Bは、決裁状況の確認依頼に応じて、決裁状況情報に基づく情報を提供する。
決裁システムサーバ装置60は、社内の決裁処理を管理するサーバ装置である。決裁システムサーバ装置60は、決裁状況情報記憶部61を備える。決裁状況情報記憶部61は、各種決裁状況を表す決裁状況情報を記憶する。決裁状況情報記憶部61は、例えば、システム連携サーバ装置20Bからの要求に応じて、決裁状況情報を送信する。
【0057】
(依頼と回答との具体例)
次に、
図11を参照して、依頼と回答との具体例について説明する。
図11は、本実施形態に係る依頼と回答との具体例を示す模式図である。
図11に示す例では、システム連携サーバ装置20Bは、社員から「今日までに処理しないといけない決裁一覧」の抽出を依頼されている。ここで、決裁は、依頼元の社員の承認だけでなく、他の社員(例えば、上長)の承認も必要になる場合がある。そこで、システム連携サーバ装置20Bは、期限が近く、他の社員の承認も必要である決裁状況情報を抽出することを、暗黙的な抽出条件として設定する。これにより、システム連携サーバ装置20Bは、その日が最終的な期限の決裁状況情報だけでなく、期限が近い決裁状況情報も抽出する。つまり、システム連携サーバ装置20Bは、その日が最終的な期限ではなくても、実際には、依頼元の社員がその日のうちに処理すべき決裁状況情報を抽出することができる。そして、システム連携サーバ装置20Bは、抽出した決裁状況情報に基づいて、決裁状況の一覧を、例えば、決裁ルートが長い順に並び替えて、依頼元に回答する。
以上が、本実施形態に係る依頼と回答との具体例についての説明である。
【0058】
(第3の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態に係るシステム連携サーバ装置20Bにおいて、依頼とは、決裁の状況の確認依頼であり、所定の条件とは、決裁の処理者に係る条件であり、生成部は、回答として決裁の状況の確認結果を表す情報を生成する。
これにより、システム連携サーバ装置20Bは、決裁の処理に依頼元以外の他者が関わっている場合に、その決裁の状況を確認することができる。従って、システム連携サーバ装置20Bは、決裁状況の確認依頼に対する回答の精度を向上させることができる。
【0059】
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の第1〜3の実施形態において説明した各構成は、任意に分離して、任意に組み合わせることができる。また、例えば、上述の第1〜3の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。
【0060】
例えば、上述した実施形態では、システム連携サーバ装置20、20A、20Bが、依頼分析部231と、回答生成部232と、を備える場合について説明したが、これには限られない。例えば、端末装置10が依頼分析部231と、回答生成部232と、を備えてもよい。この場合、依頼分析部231は、自装置のメッセンジャーアプリケーションに対して入力されるメッセージをモニタリングする。そして、回答生成部232は、スケジューラサーバ装置30、外部サーバ装置40、CMSサーバ装置50、決裁システムサーバ装置60等から必要な情報を取得して、回答を生成してよい。このように、上述した実施形態の任意の構成は、分離して別の装置に備えられてもよい。
【0061】
なお、上述した実施形態では、抽出条件を満たさない時間帯や施設を、候補から除外する場合について説明したが、これには限られない。システム連携サーバ装置20、20A
20Bは、抽出条件を満たさない時間帯や施設であっても、候補と抽出し、抽出条件を満たさない旨を依頼元の端末装置10等に通知してもよい。
【0062】
また、上述の端末装置10、システム連携サーバ装置20、20A、20B、スケジューラサーバ装置30、外部サーバ装置40、CMSサーバ装置50、決裁システムサーバ装置60の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより端末装置10、システム連携サーバ装置20、20A、20B、スケジューラサーバ装置30、外部サーバ装置40、CMSサーバ装置50、決裁システムサーバ装置60としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。