【氏名又は名称】ローデ ウント シュワルツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディット ゲゼルシャフト
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ブロードバンド測定信号(RFin)は周期的に周波数変調された信号であり、当該周期的に周波数変調された信号の周期は、少なくとも部分的にリニア・周波数変調されている、
請求項1に記載の方法。
当該測定装置には、受信した前記測定信号(RFin)の帯域幅(B)に依存する測定信号周波数帯域(RFsub )の数を決定するユニットが設けられ、当該ユニットは増加する帯域幅により前記測定信号周波数帯域(RFsub )の数を増加させる、
請求項12に記載の測定装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
下記の記述において、本発明およびそれぞれの更なる実施の形態、および、本発明の利点が添付した図面に関連づけてより詳細に記述される。
【0030】
添付した図面は、本発明の例示的な実施の形態のみを記述している。図面において、同じ構成要素は同じ符号(記号)が付されている。
【0031】
図1は本発明の第1の例示的な実施の形態を示す。この文脈において、ブロードバンド測定信号RFinが、
分割(細分、
division 、splliter)ユニット1の入力部に入力されている。ブロードバンド測定信号RFinの種々の周波数帯域RFsub が
分割ユニット1の出力部から提供される。これらの測定信号周波数帯域RFsub は、整列(alignment 、アライメント) ユニット2に提供される。
これらの測定信号周波数帯域RFsub,t は、
結合(merging)ユニット3に提供される。ブロードバンド再構成測定信号RFrecon が、
結合ユニット3の出力部から提供される。ブロードバンド結合(組み合わせ) 測定信号RFrecon が評価(
evaluation )ユニット4に提供される。ブロードバンド測定信号RFinと参照信号RFref との差(偏差)信号εが、評価ユニット4の出力部において提供される。この目的のために要求される参照信号RFref は、評価ユニット4に利用可能に生成される、または、評価ユニット4で発生される。
【0032】
図1に図解した本発明に基づく例示的な実施の形態により、ブロードバンド測定信号が複数の周波数サブバンド(sub-band、副帯域)信号RFsub に分離される。
分割により、測定装置、特に、信号分析装置は、ブロードバンド測定信号RFinのバンド幅(帯域幅)より比較的小さな分解能(resolution)で、ブロードバンド測定信号RFinと参照信号RFref との間の差(偏差)εを決定するために使用することができる。レーダー測定信号に関して、偏差(誤差)εがKHzの範囲で起こるが、ブロードバンド測定信号RFinの帯域幅は数GHzになる。
【0033】
図2は
図1に図解した本発明の例示的な実施の形態のさらなる発展を示す。
図2に基づく図解は、I/Qドメインにおいて動作する本発明に基づく方法またはその特定装置を示す。そのような同相(I-phase )信号/直交相(Qudrature-phase )信号が、測定装置において、標準的な方法で使用されている。I/Qドメインから周波数ドメインに変換するため、
図5においてより詳細に述べる復調器
5が、
図2において、
分割ユニット1と整列ユニット2との間に導入されている。以下、整列ユニット2および
結合ユニット3は、簡単な数学的動作により、特に、加算により、ブロードバンド再構成測定信号RFrecon を決定し、アライメント(整列)誤差εを提供する。
【0034】
図2の代替として、
図3は、
図1に図解した本発明に基づく主題の更なる改善を記述している。
図2からの差異により、復調器5は、
結合ユニット3と評価ユニット4との間に導入されている。
図3の例示的な実施の形態に図解のように、
分割ユニット1は、I/Qドメインにおける測定信号周波数帯域RFsub における測定信号RFinを提供する。
図3に基づけば、この方法によって提供されるI/Qデータは、整列ユニット2および
結合ユニット3に直接利用可能である。
【0035】
したがって、
図1〜
図3の図解は、ブロードバンド測定信号RFinの
分割のための例示的な実施の形態を示す。このため、参照信号RFref と比較されるブロードバンド組み合わせ(
結合)測定信号RFrecon が、一方では、評価ユニット4に提供される。比較は、ブロードバンド組み合わせ測定信号RFrecon から参照信号RFref を減じることによって決定され、偏差εが直接、表示される。代替方法としては、評価ユニット4が、ブロードバンド再構成測定信号RFrecon および参照信号RFref を単に表示する測定装置の表示素子がある。そこで、偏差εは適切な評価アルゴリズムにより、推測することができる。
【0036】
図4(a)は、
図1〜
図3における本発明に基づく
分割ユニット1を示す。
分割ユニット1の入力部に接続されたブロードバンド測定信号RFinが、3つの周波数帯域I/Q
1 、I/Q
2 、I/Q
3 に細分割(
分割)される。この文脈において、各周波数副帯域(サブバンド)I/Q
1 、I/Q
2 、I/Q
3 の帯域幅(バンド幅)は、測定装置の解析(分析)帯域より小さい。
【0037】
図4(a)の図解によれば、ブロードバンド測定信号RFinは、ミキシング(混合)ユニット6において、第1キャリア周波数ω
1 と混合される(ミキシングされる)。続けて、周波数サブバンド(周波数副帯域)I/Q
1 の位置ではないブロードバンド測定信号RFinのスペクトルのある部分が、フィルタ要素7、特に、バンド・パスフィルタを介して除去される。次いで、得られたベースバンド信号が、アナログ/ディジタル変換器8においてディジタル信号にされてI/Q変調器9に印加される。I/Q変調器9の出力部において、周波数サブバンドI/Q
1 が得られる。それぞれの周波数サブバンドが、いわゆる、I/Qデータとして得られ、I/Q
1 信号として下記において指定される。
【0038】
2つの他の周波数サブバンドI/Q
2 、I/Q
3 は、ブロードバンド測定信号RFinと、第2キャリア周波数ω
2 、または、第3キャリア周波数ω
3 とともに混合される(ミキシングされる)。したがって、周波数サブバンドが、I/Qデータとして、I/Q変調器9の出力部において得られる。
【0039】
図解し易い方法で、
図4(b)は、
図4(a)に図解した
分割(
分割の伝達形態を示す。この文脈において、ブロードバンド信号RFinが連続的な線として描かれている。このブロードバンド信号RFinは、それぞれがダッシュ線(破線)として図解されている、キャリア周波数ω
1 、ω
2 、ω
3 に対応する3つのサブバンドRF
sub1〜RF
sub3に
分割される。これらサブバンドRF
sub1〜RF
sub3はさらに、ベースバンド信号としてミキシング(混合)ユニット6によりさらに処理される。このために必要なフィルタ処理がフィルタ要素7により遂行される。
【0040】
周波数帯域の数の選択が、当該測定装置の内部で行われる。この文脈において、測定装置の帯域幅の分解能および測定信号の帯域幅Bは臨界的である。ブロードバンド測定信号RFinの帯域幅が広いと、適切な分解能で、特に、kHzの範囲で、信号分析を行うためには、より多くの周波数帯域が必要である。
【0041】
図5は本発明に基づく復調器5を示す。この復調器は、たとえば、
図4(a)に示すように、I/Q信号として示されている周波数帯域を、FMドメインにおける周波数に変換するために、
図2および
図3の図解に基づいて必要である。一般的に、振幅Aを持つ位相不変(phase-invariant 、フェーズ・インバリアント)信号x(t)は下記式で表される。
【0042】
【数1】
【0043】
角周波数ωは位相φの時間微分である。
【0044】
【数2】
【0045】
時間離散(time-discrete )信号に関しては、下記が適用できる。
【0046】
【数3】
【0047】
時間離散信号の場合、位相φに関して下記が適用できる。
【0048】
【数4】
【0049】
ここで、IはI/Q信号の同相(in-phase) 成分を表しており、QはI/Q信号の直交位相(quadrature-phase) 成分を表している。
【0050】
したがって、I/Q
1 〜I/Q
3 信号を適用した場合、位相の値φは、位相ユニット51における2つの連続的にサンプルされたI/Q信号の間の位相差Δφと逆正接(アーク・タンジェント)計算によって決定される。位相ユニット51からの結果は、それから、上記関係に基づいて位相の差を決定する微分器(
differentiator)52に印加される。したがって、それぞれのI/Q信号の位相情報の差を通じて、信号が周波数ドメインに転換される(transfer) 。微分器52は、理想的なハイパスにより、または、サブバンドRF
sub の周波数ドメインのために必要なサブレンジのために少なくともリニアであるハイパスにより、特別に、製造されている。
【0051】
図6は本発明に基づく整列(アライメント)ユニット2を示す。
図6の図解に基づけば、
図3の図解からの例示的な実施の形態に基づくI/Q信号が整列ユニット2の入力に接続されている。相関器(correlator) 22により、それぞれの周波数帯域に対応している参照周波数帯域I/Q
ref と相関がとられる。そのような参照周波数帯域I/Q
ref を得るため、参照信号RF
ref が周波数変調器21によって変調され、その帯域がフィルタ要素7によって制限される。
【0052】
相関器22において、対応する参照帯域I/Q
ref がそれぞれのI/Q信号と比較されて、対応する時間定数tおよび対応するキャリア周波数fを決定する。時間定数tおよびキャリア周波数fは、正しい順序におけるI/Q信号(ベースバンド信号)を、
結合ユニット3における正しい時間連続を用いて、結合し、再構成して再構成信号RF
recon を形成するために、必要である。
【0053】
それぞれの時間置換t
1 〜t
3 、そしてまた、それぞれのキャリア周波数f
1 〜f
3 は、整列(アライメント)ユニット2の出力においてピックアップされる。キャリア周波数f
1 〜f
3 は、
分割(細分)ユニット1のキャリア周波数ω
1 ,ω
2 、ω
3 に対応している。
【0054】
図7は
図2に示した例示的な実施の形態のための整列(アライメント)ユニット2を示す。この文脈において、各周波数サブ帯域FM
1 〜FM
3 は、周波数サブ帯域FM
1 〜FM
3 に対応する参照信号サブ帯域FM
ref1〜FM
ref3と相関がとられる。
図6に対応する、整列ユニット2の出力において、パラメータt
1 〜t
3 および周波数f
1 〜f
3 がパラメータとして、整列ユニット2に提供される。キャリア周波数f
1 〜f
3 は、
分割(細分)ユニット1のキャリア角周波数ω
1 ,ω
2 ,ω
3 に対応している。
【0055】
図7に基づく整列(アライメント)ユニット2は、
図2に基づく整列2より簡単に実現できることは明白である、その理由は、参照信号RF
ref が周波数ドメインに存在する場合、参照信号RF
ref の変調は、簡潔化を導く、I/Qドメインにおいて実現する必要がないからである。
【0056】
図8は本発明に基づく
結合ユニット3を示す。この文脈において、
図3に図解した例示的な実施の形態に基づくI/Q信号は、
結合ユニット3の入力に接続されている。付加的には、整列ユニット2に基づいて決定された、時間遅延tおよびキャリア周波数fが各I/Q信号のため、
結合ユニット3に提供される。
【0057】
この文脈において、I/Q信号I/Q
1 〜I/Q
3 の各々が時間遅延ユニット31に提供されて、時間相関方法で測定信号RF
inの時間遅延が再構成される。混合(ミキシング)ユニット6によるそれぞれのI/Q信号I/Q
1 〜I/Q
3 の時間
遷移の後、I/Q信号I/Q
1 〜I/Q
3 の各々が測定信号RF
inの対応する周波数ドメインに
遷移させられる。最終的に、
遷移された信号の全てが加算ユニット33によって結合される。
結合ユニット3の出力において、ブロードバンド再構成I/Q信号が生成される。
【0058】
図8の代替として、
図9は
図2の図解に基づく例示的な
結合ユニット3を示す。この文脈において、
図2に図解の例示的な実施の形態に基づくFM信号は、
結合ユニット3の入力に接続される。付加的には、整列ユニット2に基づいて決定された時間
遅延tおよびスプリッタユニット(
分割ユニット)11に基づいて使用されるキャリア周波数fが、各FM信号のため
結合ユニット3に提供される。
【0059】
結合ユニット3の入力に提供された周波数帯域FM
1 〜FM
3 は、時間遅延ユニット31および周波数加算ユニット32を介して対応する測定信号RF
inの位置に
遷移させられる。時間
遷移および周波数
遷移に続けて、全ての周波数帯域の加算が加算ユニット33により実施される。ブロードバンド再構成測定信号RF
recon が
結合ユニット3の出力において生成される。
【0060】
図10は、たとえば、レーダー装置において、実用されているものとして、本発明に基づいて使用されるブロードバンド測定信号RF
inの周期を示す。この文脈において、周波数fの変化が時間tに依存していることが示されている。そのような測定信号RF
inはまた、部分的にリニア・周波数・変調信号として指定されている。それらは、それらのパラメトリック統計(parametrisation )によって特徴づけられている。この文脈において、測定信号RF
inの周波数が固定または直線不変(リニア・バリアント、linear-variant)である、セグメント(区分)の数が、第1のパラメータである。
図10によれば、4つのセグメント(区分)が提供されており、各々が特性セグメント期間(characteristic segment duration )T
1 〜T
4 を有する。
【0061】
第2のパラメータが測定信号RF
inが開始する周期における開始時間t
0 である。周波数オフセットf
0 が第3のパラメータとして提供されている。同様に、最大周波数f
2 、または、図示の特性、また、周波数f
3 が、第4のパラメータとして、そのような測定信号RF
inのための特性である。
【0062】
図解した信号は、下記のごとく数学的に記述される。
【0063】
【数5】
【0064】
ここで、上記式における記号は下記を示す。
f
n ; セグメントnの最後(end)周波数
t
N ; セグメントnごとの時間オフセット
t
0 ; セグメント1の前の時間オフセット
T
n ; n番目のセグメントの時間間隔(time duration)
N ; セグメントの数
n ; n番目のセグメント
G(T;TN ) ; ウインドウ(窓)関数
【0065】
今、参照信号RFref が送信機から送信され、
図10にダッシュライン(破線)をつけて図解した、対応する測定信号RF
inが受信される。この文脈において、受信した測定信号RF
inは、時間遅延dおよび参照信号RFref に関係している振幅のオフセットVを提供している。この文脈における時間遅延dは、対象物および送信機の間の距離に対応している。この文脈における振幅オフセットは、送信機と対象物との相対速度に対応している。
【0066】
測定信号RF
inおよび
図10に図示の参照信号RFref は、セグメントT
2 とセグメントT
4 おける周波数の異なるリニア勾配(different linear gradient )を提供する。この異なる勾配が、検出した対象物の距離および速度の評価を向上させることを可能としている。
【0067】
レーダー装置の品質を決定するため、参照信号RFref が測定装置における測定信号RF
inと比較される。
図10に図解した拡大領域は、受信した測定信号RF
inが、わずかに波のようであり、送信された参照信号RFref との比較により偏差(差)εだけ異なることを示している。この差εがレーダー装置の誤差であり、決定されなければならない。この差εは一般的に数キロヘルツである。
【0068】
測定信号の周波数変調は、測定信号の帯域幅Bに対応する周波数f
1 とf
2 との間で変化する。そのような測定信号RF
inの帯域幅Bは、代表的には、2GHz である。小さな偏差εを検出するため、それに対応して十分な分解能の測定装置および本発明に基づく方法の使用が要求される。
【0069】
図11(a)は、変調器5の処理の後、
図2の図解に基づいて得られる周波数帯域を示す。この文脈において、
分割に関するこの文脈において周波数帯域によって包含されない領域がノイズとしての信号に加算される。そのようなノイズは期待されないのであり、それ故、整列(アライメント)ユニット2における平衡化処理および
結合ユニット3における再構成処理の前に濾波(フィルタリング)されて排除される。対応する濾波された信号が
図11(b)に従って図示されている。
【0070】
図12(a)は、外部トリガー信号T
ext を示す。Dirac(ディラック)インパルスを具備するこの外部トリガー信号T
ext は、測定信号RF
inの各周期の開始を示している。特に、この外部トリガー信号T
ext は、
結合ユニット3において整列した信号の再構成のための有益である。トリガー信号T
ext の各Diracインパルスは、
結合ユニット3における測定信号RF
inの新しい周期の開始を示している。外部トリガー信号T
ext を通して、偏差εの決定のための測定時間間隔が著しく短縮される、その理由は、個々の周波数帯域が外部トリガー信号T
ext に基づいてより簡単に位置決めることができるからである。この場合、
複雑な相関を省略することができる。
【0071】
図12(b)は分離されるべき測定信号RF
inを示している。この文脈において、帯域幅Bは、測定装置により3つの周波数帯域B
sub1〜B
sub3に
分割される。これらの周波数帯域は重複しており、全体として、測定信号RF
inの帯域幅Bよりかなり大きな帯域幅を提供する。このことは、一方では、参照信号RFref と測定信号RF
inとの間の周波数オフセットの平衡化を図り、他方では、個々の周波数帯域の
再構成のためのオフセットの平衡化のため、必要である。
【0072】
この方法で得られた周波数帯域は、整列(アライメント)ユニット2により時間臨界および周波数臨界の整列処理後、結合されて、
図12(c)に図解したような、再構成
された測定信号RF
recon を生成する。
【0073】
図12(c)は、ブロードバンド再構成測定信号RF
recon を示す。この文脈において、個々の周波数帯域間のオフセットが平衡でなけれ
ばならないことは明瞭である。整列(アライメント)ユニット2の相関器22により、測定信号RF
inに関連する、各対応する周波数帯域RF
sub の周波数が決定され、正しく位置決めされた。その結果としての結合測定信号RF
recon は、測定信号RF
inのノン・リニア(非線形)の形状において図解されている偏差εを提供する。このノン・リニア性が、レーダー装置の偏差εを示している。
【0074】
図12(c)に図解したノン・リニア性は、強調して図解されている。結合した再構成測定信号RF
recon から参照信号RFref の減算を通して偏差εが得られる。測定信号RF
inは周期的である。デジタル特性のため、測定信号RF
inの全て周期は、
分割(細分)ユニット1に連続して提供される。ビデオフィルタが用いられて、再構成
された測定信号RF
recon の付加的な歪みをもたらす可能性がある、測定装置の
固有のノイズ(背景ノイズ)を低減させる。ビデオフィルタは、周波数変調器5の後に配設される。
【0075】
代替として、測定信号RF
inの複数の周期にわたる測定の平均化が、また、追跡平均化処理(Trace Averaging)として指定された複数の周期にわたる測定の平均化が行われて、
固有のノイズが低減される。測定信号RF
inのこれら複数の周期は平均された1つの周期を形成する。測定信号RF
inの周期の平均値が得られ、その結果、測定信号の主要な非線形性が低減される。平均化処理は、測定信号RF
inの
結合測定信号RF
recon 構成の後、評価の前に行われる。
【0076】
相関処理は利益的である、その理由は、周波数しいき値を見いだすために、信号のノイズが計算されなければならないからである。このことは、特に、参照信号との相関によって得られる。
【0077】
図2に図解したようなI/Q信号、または、
図3に図解したようなFM信号の分析(解析)の代替として、位相変調信号も分析することができる。位相変調信号としては、下記式が適用できる。
【0078】
【数6】
【0079】
測定信号RF
inの一部(部分)線形領域から、直交(qudrature)領域を持つ部分が形成される。PM(位相変調)信号としての周波数帯域の整列は、相関により遂行される。オフセットおよび時間遅延もまた、最大尤度解析(英語で、maximum Lik
elihood)により決定できる。
【0080】
周波数サブバンドに
分割する範囲において、時間オフセットの平衡化および測定信号の全周期を表示するため、測定信号の少なくとも2つの周期が不可欠である。3つの周波数帯域および連続的な処理の場合、6つの周期の測定信号RF
inが、それゆえ、解析されなければならない。
【0081】
本発明の範囲において、記述した全ての要素、及び/又は、図解した全ての要素、及び/又は、請求項に記載した全ての要素が、適宜、組み合わせることができる。特に、
図2および
図3の図解に基づく2つの例示的な実施の形態の組み合わせは、本願発明において、排除されない。