(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分離ユニットの前記第1の部分を排除する段階は、前記汚染流体流を、前記分離ユニットの前記第1の部分への1又は2以上の入口に共通な入口プレナムに供給することを妨げる段階を含む、
請求項5に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
貯留層からの炭化水素の生産には、非炭化水素ガスの偶発的な生産を伴うことが多い。このようなガスは、硫化水素(H
2S)及び二酸化炭素(CO
2)などの汚染物質を含む。H
2S又はCO
2が炭化水素流(メタン又はエタンなど)の一部として生産される場合、原料ガス流は「サワーガス」と呼ばれることがある。H
2S及びCO
2は、合わせて「酸性ガス」と呼ばれることが多い。
【0003】
炭化水素生産流に加えて、酸性ガスは、合成ガス流、又は精製ガス流と関連する場合がある。また、酸性ガスは、ガス処理施設内のいわゆるフラッシュガス流内に存在することができる。さらに、酸性ガスは、石炭、天然ガス、又は他の炭素質燃料の燃焼によって発生する場合がある。
【0004】
ガス及び/又は炭化水素流体流は、H
2S又はCO
2を含むだけでなく、他の「酸性の」不純物を含むことがある。これらは、メルカプタン及び他の微量の硫黄化合物(SO
x)を含む。さらに、天然ガス流は水を含むことがある。実際、水は、多くの天然ガス流の中で最も一般的な汚染物質である。このような不純物は、産業利用又は住居利用の前に除去する必要がある。
【0005】
原料天然ガス流から汚染物質を除去するためのプロセスが考えられている。酸性ガスの場合、特にCO
2を除去してライン凍結及びオリフィスの詰まりを防止するために、極低温ガス処理が使用されることがある。他の事例では、特にH
2Sの除去では炭化水素流体流が溶媒で処理される。溶媒は、アミンのような化学溶媒を含むことができる。サワーガス処理に使用されるアミンの例としては、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、及びメチルジエタノールアミン(MDEA)を挙げることができる。
【0006】
アミン溶媒の代わりに物理溶媒が使用されることがある。一例としては、現在、Selexol(登録商標)(ポリエチレングリコールのジメチルエーテルを含む)及びRectisol(メタノールを含む)の商品名で市販されている物理溶媒を挙げることができる。いくつかの例では、物理溶媒及び化学溶媒の混合物を意味するハイブリッド溶媒が使用されている。そのようなハイブリッド溶媒の例は、現在、商品名Sulfinol(登録商標)(スルホラン、水、及び1又は2以上のアミンを含む)で市販されている。しかしながら、アミン系の酸性ガス除去溶媒を使用することが最も一般的である。
【0007】
アミン系溶媒は、酸性ガスとの化学反応に依存する。反応プロセスは、「ガススイートニング」と呼ばれる。一般に、このような化学反応は、特に約300ポンド/平方インチ(psia)(2.07メガパスカル(MPa))未満の供給ガス圧力で、物理溶媒よりも有効である。特にCO
2含有ガス及び/又は炭化水素流体流からH
2Sを選択的に除去するために、Flexsorb(登録商標)(ヒンダードアミンを含む)などの特別な化学溶媒が用いられる場合がある。
【0008】
ガススイートニングプロセスの結果として、処理された又は「スイートニング処理された」ガス流が生成される。スイートニング処理ガス流は、H
2S及び/又はCO
2成分が実質的に使い果たされている。スイートガスは、液体回収のために、すなわち重質炭化水素ガスを凝縮することによってさらに処理できる。スイートガスは、パイプラインに売り渡すこと、又は液化天然ガス(LNG)の供給に使用することができる。さらに、スイートニング処理ガス流は、ガス液化プロセスのための供給原料として使用され、次いで最終的に、ワックス、ブタン、潤滑剤、グリコール及び他の石油ベース製品を作るために使用される。抽出したCO
2は販売すること、又は地下貯留層に注入して油回収作業を強化することができる。
【0009】
天然ガス流が水を含有する場合、通常、酸性ガスを除去する前又は後に脱水プロセスが実施される。これは、水分離器内のグリコール又は他の乾燥剤を使用することによって行なう。天然ガスの脱水は、ガス水和物の形成を制御し、かつ分配パイプラインの腐食を防止するために行われる。パイプラインにおけるガス水和物の形成及び腐食により、流量の低下、並びに制御バルブの凍結、オリフィスの詰まり、及び他の作動上の問題が生じる可能性がある。
【0010】
従来から、化学溶媒又は乾燥剤を使用して酸性ガス又は水を除去することは、原料天然ガス流を化学薬品と向流的に接触させることを含む。原料ガス流は接触塔の底部に導入される。同時に、溶媒溶液は塔の頭上に導かれる。接触塔は、トレイ、パッキング、又は他の「内在物」を含む。液体溶媒は、内在物を通って流れ落ちる際に望ましくない成分を吸収し、それらを接触塔の底部を通過させて「リッチ」溶媒溶液の一部として持ち去る。同時に、望ましくない成分が大部分使い果たされたガス状流体は、塔の頭上に存在する。
【0011】
いくつかの例では、接触器を出るリッチ溶媒又はリッチグリコールは、吸収液と呼ばれる。吸収後、再生プロセス(「脱着」とも呼ばれる)を利用して、吸収液の活性溶媒から汚染物質を分離することができる。これは、「リーン」溶媒又は「リーン」グリコールを生成し、それは次いで、一般には、さらなる吸収のために接触塔に再循環される。
【0012】
ガス及び/又は炭化水素含有流体流から汚染物質を除去するために、所望の接触を実行することはおそらく可能であるが、歴史上の接触器解決法は、実験室及び/又はパイロットサイズのユニットから、一日当たり10億立方フィート(BSFD)のガスまで効果的に処理できるユニットへスケールアップすることが困難であった。過去のスケールアップ解決法は、資本費用が高く(例えば、設備の部品が大きく数が多いなどにより)、運転経費が高い(例えば、設備の信頼性及び/又は作動性が低く、サイズ及び重量が大きいなどにより)。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な説明のセクションでは、本技術の特定の実施形態について説明する。しかしながら、以下の説明は、本技術の特定の実施形態又は特定の適用例に特有であるという点でこれは例示目的であることが意図されており、例示的な実施形態の説明を単に提供する。従って、本技術は、本明細書に記載された特定の実施形態に限定されず、むしろ、添付された特許請求の範囲の真の思想及び範囲内に属する全ての代替物、変更物、及び均等物を含む。
【0020】
本明細書では、単一の圧力容器内に並列に構成された複数の接触器、接触束、又は接触ユニットが開示される。開示された実施形態では、未処理の、原料の、又は汚染されたガスは、所望の容量に適合するサイズ及び数の多数の接触装置にガスを分割するマニホールドに流入することができる。接触束から流出するガスは、単一ラインに再結合することができる。同様に、入口リーン溶媒は、多岐管で集配して、各個々の小型接触ユニットに供給することもできる。いくつかの実施形態は、小型の分離ユニットの各ブーツ(boot)から共通のヘッダにリッチ溶媒を集め、集めたリッチ溶媒を溶媒再生システムに戻すことができる。いくつかの実施形態は、複数の並列分離ユニットを追加してスループットを増大することができ、他の実施形態は、分岐部又は分離ユニットの一部を選択的に密閉して折り返し適応性及び/又は保守管理を向上させることができる。本開示は、インラインに設置された複数の接触束段を有する多段の実施形態をさらに含む。このような実施形態は、向流の溶媒を含むことができる。さらに、開示されたシステム及び方法は、所望の動作特性又はデザイン要件に応じて、水平及び/又は垂直配置で利用することができる。
【0021】
最初に、参照を容易にするために、本出願で使用される所定の用語及びこの文脈で使用されるそれらの意味を説明する。本明細書で使用される用語が本明細書で定義されない限り、その用語は最も広い定義を与える必要があり、当業者には、少なくとも1つの印刷された刊行物又は発行された特許に示すような用語が与えられる。さらに、本技術は、同じ又は類似の目的を果たす全ての均等物、同義語、新たな開発、及び用語、もしくは技術が本請求項の範囲内にあるとみなされるので、本明細書に示す用語の使用によって限定されない。
【0022】
本明細書で用いる場合、「酸性ガス」という用語は、水に溶解して酸性溶液を生成する何らかのガスを指す。酸性ガスの非限定的な例は、硫化水素(H
2S)、二酸化炭素(CO
2)、二酸化硫黄(SO
2)、二硫化炭素(CS
2)、硫化カルボニル(COS)、メルカプタン、又はこれらの混合物を含む。
【0023】
本明細書で用いる場合、「並流接触装置」又は「並流接触器」という用語は、例えばガス流及び/又は液体流、及び独立した溶媒流である流体流を、流体流と溶媒流とが接触装置内で略同じ方向に流れながら互いに接触するように受け入れる容器を指す。非限定的な例には、エゼクタ及びコアレッサ、パイプ中の噴射ノズル、又はパイプ中の静的混合器が含まれる。
【0024】
本明細書で用いる場合、「並流して」という用語は、いくつかの小区分に分割可能な、単位操作内のプロセス流の内部配置を指し、それによってプロセス流が同じ方向に流れる。
【0025】
本明細書で用いる場合、「脱水ガス供給流」という用語は、脱水プロセスを受けた天然ガス流を指す。一般的に、脱水されたガス供給流は、含水量が50百万分率(ppm)未満であり、7ppm未満であることが好ましい。天然ガス流を脱水するための何らかの適切な方法を使用できる。適切な脱水プロセスの一般的な例は、限定されないが、分子ふるいによる天然ガス流の処理又はグリコール又はメタノールを用いる脱水を含む。もしくは、天然ガス流は、メタン水和物の形成によって脱水することができる。
【0026】
本明細書で用いる場合、「脱水」という用語は、水、及び随意的に重質炭化水素を部分的又は完全に除去するための、例えば原料供給ガス流であるガス流の処理を指す。これは、例えば、外部冷却ループ又は冷たい内部プロセス流に対する予冷サイクルによって達成できる。また、水は、例えばゼオライト、又はシリカゲル或いは酸化アルミナ又は他の乾燥剤である、分子ふるいを用いた処理によっても除去できる。また、水は、グリコール、モノエチレングリコール(MEG)、ジエチレングリコール(DEG)又はトリエチレングリコール(TEG)、或いはグリセロールで洗浄することによって除去できる。脱水されたガス供給流中の水の量は、適切には1体積パーセント(体積%)未満であり、好ましくは0.1体積%未満であり、より好ましくは0.01体積%未満である。
【0027】
「原油増進回収(EOR)」という用語は、地下貯留層からの炭化水素の回収を高めるためのプロセスを指す。置換効率又は掃除効率を向上させる技術は、置換用の流体又はガスを注入井に導入して、貯留層を通じて油を生産井まで押し出すことによって、油田の開発に使用できる。
【0028】
本明細書で用いる場合、「流体」という用語は、ガス、液体、及びガスと液体との組み合わせ、並びに、ガスと固体との組み合わせ及び液体と固体の組み合わせを指す。
【0029】
本明細書で用いる場合、「ガス」という用語は、「蒸気」という用語と互換的に使用され、液体状態又は固体状態から区別されるガス状態における物質又は物質の混合物を指す。同様に、「液体」という用語は、ガス状態又は固体状態から区別される液体状態における物質又は物質の混合物を意味する。
【0030】
本明細書で用いる場合、「ガス流」という語句は、何らかの適切なタイプの炭化水素回収作業、例えば貯留層から受け取るような、例えばメタンである軽質炭化水素及び/又は例えばエタンである重質炭化水素を含む流体流を意味すると理解される。ガス流は、メタンのような非吸収性ガスと、酸性ガスのような汚染物質とを含み、原料天然ガス流に溶解又は混入された未精製天然ガス流とすることができる。本明細書では、ガス流を本開示に関して検討するが、当業者であれば、ほぼ同じ原理が液体−液体接触を含む何らかの流体流に適用できることを理解できるはずである。従って、本開示の範囲内の様々な実施形態において、「ガス流」、「ガス入口」、「ガス出口」などの語句の使用は非限定的であり、随意的に「流体流」、「流体入口」、「流体出口」で置換できると理解すべきである。「ガス流」、「ガス入口」、「ガス出口」などの語句の使用は、便宜上のものに過ぎない。
【0031】
本明細書で用いる場合、「炭化水素」という用語は、主に水素及び炭素の元素を含む有機化合物を指すが、窒素、硫黄、酸素、金属、又は多くの他の元素が少量で存在することができる。本明細書で用いる場合、炭化水素は、一般に、天然ガス、油、又は化学処理設備に見出される成分を指す。
【0032】
本明細書で流体処理装置に関して用いる場合、「直列に」という用語は、2又は3以上の装置が流れラインに沿って配置され、結果としてプロセスで処理される流体流が、実質的に一定の下流方向の流れを保ちながら、設備の1つの要素から次の要素に移動することを意味する。
【0033】
本明細書で流体処理装置に関して用いる場合、「インライン」という用語は、流体混合及び分離装置の2又は3以上の構成部品が、流れの向きの識別可能な共通軸で連続して接続されていること、より好ましくは流れの向きの識別可能な共通軸で単一の管状装置に一体化されることを意味する。
【0034】
本明細書で用いる場合、「工業プラント」という用語は、少なくとも一種類の炭化水素又は酸性ガスを含むガス流を発生させる何らかのプラントを指す。1つの非限定的な例は、石炭を動力源とするプラントである。別の非限定的な例は、低圧力でCO
2を放出するセメントプラントである。
【0035】
本明細書で用いる場合、「液化天然ガス」又は「LNG」という用語は、一般に高い割合のメタンを含むことが知られている天然ガスである。しかしながら、LNGは、微量の他の化合物を含むことができる。他の元素又は化合物は、限定されないが、エタン、プロパン、ブタン、二酸化炭素、窒素、ヘリウム、硫化水素、又はそれらの組み合わせを含むことができ、それらは、1又は2以上の成分(例えば、ヘリウム)を、又は不純物(例えば、水及び/又は重質炭化水素)を除去するように処理され、その後、ほぼ大気圧で冷却によって液体に凝縮される。
【0036】
本明細書で用いる場合、「液体溶媒」という用語は、ある成分を別の成分よりも選択的に吸収する、実質的に液相の流体を指す。非限定的な例は、液体溶媒が選択的に酸性ガスを吸収し、それによってガス流又は水流から酸性ガス成分の少なくとも一部を除去又は「スクラビング処理(scrubbing)」することができる。
【0037】
本明細書で用いる場合、「液体−蒸気接触装置」という用語は、装置内で、液体と蒸気との間の少なくとも1つの界面における接触及び成長(development)をもたらす装置を指す。液体−蒸気接触装置の例は、プレート塔、パック塔、ぬれ壁(落下薄膜)塔、噴霧室、熱交換器、又はそれらの何らかの組み合わせを含む。プレート塔及びパック塔を含む装置の例は、蒸留塔、分留塔、及びストリップ塔を含む。
【0038】
本明細書で用いる場合、「天然ガス」という用語は、原油井から又は地下ガス溜まりから得られる多成分ガスを指す。天然ガスの組成と圧力は大きく変化することができる。一般的な天然ガス流は、メタン(CH
4)を主成分として含有し、すなわち、天然ガス流の50モル%よりも多くがメタンである。天然ガス流は、エタン(C
2H
6)、分子量がより大きい炭化水素(例えばC
3〜C
20炭化水素)、一種類以上の酸性ガス(例えば、二酸化炭素又は硫化水素)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。天然ガスはまた、例えば水、窒素、硫化鉄、ワックス、原油のような少量の汚染物質、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。
【0039】
本明細書で用いる場合、「非吸収性ガス」という用語は、ガス処理又は調整プロセス中に溶媒によって著しく吸収されないガスを意味する。
【0040】
本明細書で用いる場合、「溶媒」という用語は、1又は2以上の他の物質を少なくとも部分的に溶解又は分散させて、溶液を生成又は形成できる物質を指す。溶媒は、極性、非極性、中性、プロトン性、非プロトン性などとすることができる。溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、グリコール、エーテル、ケトン、他のアルコール、アミン、食塩水などのような、何らかの適切な元素、分子又は化合物を含むことができる。溶媒は、物理溶媒、化学溶媒などを含むことができる。溶媒は、物理的吸着、化学的吸着、化学吸着、物理吸着、吸着、圧力スイング吸着、温度スイング吸着などのような、何らかの適切な方法で作動することができる。
【0041】
本明細書で用いる場合、「スイートニング処理ガス流」という用語は、酸性ガス成分の少なくとも一部が除去された実質的に気相の流体流を指す。
【0042】
本明細書で用いる場合、「管板」という用語は、容器の実質的に全断面にわたって延びる、接触ユニットの端部が結合する、複数の孔を含む平面を指す。接触ユニットの端部は、溶接やローリングといった当該分野で公知の任意の手段によって管板に取り付けられ、管板の外周は、同様に容器シェルに取り付けることができる。管板は、本明細書に説明するような他の方法に変更又は構成することができる。
【0043】
本明細書で用いる場合、単数名詞は、明細書及び特許請求の範囲に説明された本発明の実施形態における何らかの特徴に適用される場合、1又は2以上を意味する。単数名詞の使用は、そのような制限が具体的に記述されていない限り、その意味を単一の特徴に限定しない。
【0044】
本明細書中で用いる場合、「約」という用語は、別の方法で記載されない限り、後に続く数字の±10%を意味する。
【0045】
本明細書で用いる場合、形容詞又は副詞の「おおよそ」、「実質的に」という用語は、意図した効果をもたらすのに十分な材料又は特性の相対量を意味する。いくつかの場合に許容される正確な偏差の程度は、具体的な文脈、例えば±1%、±5%、±10%、±15%などに依存することができる。本開示を検討した当業者であれば、これらの用語が、これらの特徴の範囲を提示された詳細な数値範囲に限定することなく、説明されかつ請求項に記載された特定の特徴を説明できることを意図していることを理解できる。従って、これらの用語は、説明された主題の実質的でない又は重要でない改変又は変更が本開示の範囲内にあるとみなされることを示すものとして解釈する必要がある。
【0046】
本明細書で用いる場合、単数又は複数の名詞又は名詞句に先行する定冠詞(the)は、1又は2以上の特定の具体的な特徴を示し、それが使用される文脈に応じて単数又は複数の暗示的意味を有する。
【0047】
図1は、化学溶媒ベースのガス処理設備100の概略図である。ガス処理設備100は、原料の又は汚染された天然ガス流102から水及び/又は他の汚染物質を除去し、脱水された及び/又は汚染除去された天然ガス流104を生成するために使用することができる。これは、原料天然ガス流102から水を除去できる接触器106に原料天然ガス流102を流すことによって達成できる。次いで、脱水された天然ガス流104は、頭上流として接触器106から流れることができる。さらに、残留する水及び酸性ガス成分は、本明細書でさらに検討するように、後続のプロセスに関連して除去することができる。
【0048】
原料天然ガス流102は、地下貯留層108から何らかの適切なタイプの炭化水素回収作業を介して得ることができる。原料天然ガス流102は、メタンのような非吸収性ガスを含むことができる。加えて、原料天然ガス流102は、例えばH
2S、CO
2などである酸性ガスを含むことができる。例えば、原料天然ガス流102は、炭化水素ガスとともに約1%から約30%のH
2S又は約1%から約40%のCO
2を含むことができる。
【0049】
図1に示すように、原料天然ガス流102は、ガス処理設備100に入ると、入口分離器110に流入することができる。入口分離器110に入る際に、原料天然ガス流102は、大きな圧力を受けることがある。しかしながら、原料天然ガス流102の圧力は、ガス生産物が生産される地下貯留層108の特性に依存して、大きく変化することができる。例えば、原料天然ガス流102の圧力は、大気圧と数千ポンド/平方インチゲージ(psia)との間とすることができる。天然ガス処理用途では、必要であれば、原料天然ガス流102の圧力は、約100psia(約7バール)、約500psia(約34バール)、約1000psia(約70バール)、又はそれ以上に昇圧することができる。
【0050】
入口分離器110は、例えば、後続の酸性ガス処理プロセス中に液体溶媒が泡立つのを防止するために、原料天然ガス流102を浄化することができる。これは、原料天然ガス流を液相成分と気相成分とに分離することによって達成できる。液相成分は、重質炭化水素と、少量の水と、食塩水及び掘削流体のような不純物を含むことがある。このような成分は、入口分離器110から底部ライン114を通って流出させ、油回収システム116に送ることができる。気相成分は、天然ガスと、酸性ガス及び水のようなある程度の不純物とを含むことがある。このような成分は、頭上の天然ガス流112として入口分離器110から流出することができる。
【0051】
天然ガス流112は、入口分離器110から接触器106に流入することができる。接触器106は、液体グリコール流118のような乾燥剤を使用して、天然ガス流112中の水を吸収することができる。特に、液体グリコール流118は、トリエチレングリコールのような様々なグリコールを含むことができる。液体グリコール流118は、グリコールタンク120に貯蔵できる。ポンプ122は、液体グリコール流118をグリコールタンク120から接触器106に適切な圧力下で押し込むことができる。例えば、ポンプ122は、原料天然ガス流102の圧力に応じて、液体グリコール流118の圧力を約1,000psia(約70バール)以上に昇圧することができる。
【0052】
天然ガス流112内のガスは、接触器106の内部に入ると、接触器106を通って上方に移動する。一般的に、接触器106内に1又は2以上のトレイ124又は他の内在物が設けられており、天然ガス流112のための間接的な流路を形成し、かつ気相と液相との間の界面領域を形成する。同時に、液体グリコール流118からの液体は、接触器106内の一連のトレイ124又は他の内在物を横切って下方に移動する。トレイ124又は他の内在物は、天然ガス流112と液体グリコール流118との相互作用を助ける。
【0053】
接触器106は、向流方式に基づいて作動する。言い換えれば、天然ガス流112は、接触器106を通って一方向に向けられるが、液体グリコール流118は、接触器106を通って反対方向に向けられる。2つの流体材料が相互作用する際に、下方に流れる液体グリコール流118は、上方に流れる天然ガス流112から水を吸収して脱水天然ガス流104を生成する。
【0054】
脱水天然ガス流104は、接触器106を出ると、出口分離器126を通過することができる。出口分離器126は、ガス浄化器とも呼ばれ、接触器106から持ち越された何らかの液体グリコールが脱水天然ガス流104から抽出されるのを可能にする。出口分離器126は、気相溶媒を捕捉するための水洗容器としても使用することもできる。最終脱水天然ガス流は、頭上ライン130を通って出口分離器126から流出することができる。何らかの残存液体グリコール132は、底部ライン134を通って落下することができる。
【0055】
使用済み乾燥剤流136は、接触器106の底部から流れる。使用済み乾燥剤流136は、吸収水がリッチな(例えば、濃厚な)グリコール溶液とすることができる。使用済み乾燥剤流136は、約90°華氏(F)(約32°摂氏(C))から約102°F(約39℃)、又はそれ以上の比較的高い温度にすることができる。様々な実施形態において、ガス処理設備100は、本明細書でさらに検討するように、使用済み乾燥剤流136から液体グリコール流118を再生するための装置を含む。
【0056】
使用済み乾燥剤流136は、接触器106から熱交換器138に流れることができる。使用済み乾燥剤流136は、熱交換器138内で冷却されて、再生器144内の蒸留塔142に結合されたリボイラ140に熱を供給することができる。再生器144は、使用済み乾燥剤流136から液体グリコール流119を再生するために使用できる。再生器144は、例えば約15psiaから約25psiaで作動する、大きな圧力容器又は相互接続された一連の圧力容器とすることができる。
【0057】
使用済み乾燥剤流136は、蒸留塔142の頭上にある管束146を通過することができる。蒸留塔142から放出される高温の水蒸気及び排出ガス148は、水蒸気及び排出ガス148が頭上ライン150を通って放出される前に、管束146を通過する際に使用済み乾燥剤流136を予熱することができる。
【0058】
蒸留塔142内で予熱された後、使用済み乾燥剤流136は、温かいグリコール流152として管束146から放出することができる。温かいグリコール流152は、フラッシュドラム154に流入することができる。フラッシュドラム154は、例えば、約50psia(約3バール)から約100psia(約7バール)の圧力で作動することができる。フラッシュドラム154は、グリコール流152のための混合効果又は蛇行流路をもたらす部品を有することができる。
【0059】
メタン、H
2S、又はCO
2のような残留ガス156は、頭上ライン158を通ってフラッシュドラム154から勢いよく流れることができる。頭上ライン158に捕捉された残留ガス156は、アミンと接触した場合、酸性ガス含有量を約100ppmまで下げることができる。酸性ガスのこの濃度は、残留ガス156がガス処理システム100用の燃料ガスとして使用できるほど十分に小さい。
【0060】
加えて、グリコール流152に取り込まれたエタン又はプロパンのような何らかのより重質の炭化水素は、フラッシュドラム154内に捕捉することができる。得られた炭化水素流は、底部ライン162を通ってフラッシュドラム154から流出することができる。
【0061】
さらに、フラッシュドラム154内でフラッシュ流154の温度及び圧力が低下するので、グリコール流152内の炭化水素が分離され、部分的に浄化されたグリコール流164が生成される。次いで、部分的に浄化されたグリコール流164は、フラッシュドラム154から放出することができる。部分的に浄化されたグリコール流164は、粒子を濾過するためのカーボンフィルタのようなフィルタ166を通過することができる。
【0062】
次いで、得られた濾過済みグリコール流168は、熱交換器170を通過することができる。濾過済みグリコール流168は、熱交換器170内での液体グリコール流119との熱交換によって加熱することができる。得られた高温グリコール流174は、再生器144の蒸留塔142に流入することができる。濾過高温グリコール流174が蒸留塔142を移動する際に、H
2S及びCO
2のような水蒸気及び排出ガス148は、濾過済高温グリコール流れ174から除去することができる。
【0063】
グリコール流174は、蒸留塔142の底部から流出してリボイラ140に流入することができる。リボイラ140は、熱交換器138から発生した熱を利用してグリコール流174の温度を上げることができる。加えて、リボイラ140は、グリコール流174からの残留水蒸気及び排ガス148をボイルオフすることができる。ボイルオフされた成分は、蒸留塔142を通って上方に移動し、頭上ライン150での水蒸気及び排ガス148になることができる。
【0064】
また、再生器144は、リボイラ140内の液体プールから供給される別個のストリッピング部分176を含むことができる。ストリッピング部分176は、さらなる蒸留を助長するパッキングを含むことができる。水、H
2S、又はCO
2のような何らかの残余不純物は、ボイルオフされて、頭上ライン150内で水蒸気及び排ガス148と結合する。次いで、グリコール流174は、サージタンク178に流入し、そこから液状グリコール流119として放出することができる。
【0065】
再生された液体グリコール流119は、ポンプ180によってサージタンク178から送り出すことができる。ポンプ180は、液体グリコール流119の圧力を、例えば、約1,500psia(約103バール)又は約2,500psia(約172バール)まで上昇させることができる。
【0066】
次いで、液体グリコール流119は、熱交換器170を通過する。熱交換器170における濾過グリコール流168との熱交換は、液体グリコール流119を部分的に冷却するのに役立つ。加えて、液体グリコール流119は、接触器106に戻される前に冷却器182を通過することができる。冷却器182は、液体グリコール流119を冷却して、液体グリコール流118が接触器106に戻される際に、液体グリコール流118が勢いよく流れないことを保証する。例えば、冷却器182は、液体グリコール流119を約100°F(約37℃)から約125°F(約52℃)まで冷却することができる。
【0067】
図1は、ガス処理システム100が
図1に示す全ての構成要素を含むことを示すことを意図していない。さらに、特定の実施構成の詳細に応じて、任意数の追加の構成要素をガス処理システム100内に含むことができる。例えば、ガス処理システム100は、何らかの適切なタイプの加熱器、冷却器、コンデンサ、液体ポンプ、ガス圧縮機、ブロアー、バイパスライン、他のタイプの分離及び/又は分留装置、弁、スイッチ、コントローラ、及び圧力測定装置、温度測定装置、レベル測定装置、又は流量測定装置などを含む。さらに、
図1は、ガス脱水プロセスとの関連で公知の接触器106の使用を示す。しかしながら、ガス処理設備100は、サワーガス除去作業を実質的に代表する。その事例では、液体グリコール流118は、第1級アミン、第2級アミン、又は第3級アミンなどの化学溶媒を含む。液体グリコール流118は、イオン性液体又は物理溶媒とアミンとの混合物とすることもできる。検討目的のために、本明細書では、液体グリコール流118は、アミン、化学溶媒、又は吸収液と同義とみなすことができる。いくつかの実施形態では、CO
2分子よりもH
2S分子を選択的に除去する溶媒が使用できる。例えば、一般的には、第3級アミンは、H
2Sのように素早くCO
2を効果的に取り除かない。このため、一方が主にH
2Sを取り除くようになっており、他方が主にCO
2を取り除くように構成なっている、2つの別個のガス処理システム100を順次作動させることができる。H
2Sを実質的に含まない別個のCO
2流を生成することもできる。当業者は、代替的な実施形態には、いくらかの変更が必要であることを理解できるはずである。例えば、アミンを使用する実施形態では、再生器144は、リッチアミン再生を行うために必要なストリッピング塔又は脱着塔及び他の装置を含むように変更する必要がある。
【0068】
図1のガス処理システム100では、接触器106は単一の接触塔を含む。しかしながら、いくつかの適用例では、複数の接触塔を使用することができる。加えて、高容量かつ高圧力用途のために非常に大きな接触器を使用できる。発電プラントにおける煙道ガスからの二酸化炭素の除去のような低圧力用途の場合、比較的小さい500メガワットの発電所煙道ガス用途には、50フィート×50フィートのダクト接触器が必要とされる場合がある。毎分数百ガロンの溶媒が接触器を通過する。従って、そのような作業は非常に高価になる可能性がある。
【0069】
図2は、インライン接触システム200のための複式ユニット並列プロセス構成の概略図である。
図2の構成要素は、特に明記されない限り、
図1の対応する構成要素と実質的に同じである。インライン接触システム200は、
図1の接触器106にとって代わることができる。インライン接触システム200は、天然ガス流112のためのヘッダ204によって別個に供給される4つの接触ユニット202a〜202dを有する。接触ユニット202a〜202dは、ヘッダ204によって、例えば
図1の液体グリコール流118であるリーン溶媒流206が個別に供給される。各接触ユニット202a〜202dは、リーン溶媒流206を霧化して(液体溶媒を多数の小液滴に分けて)導入するための入口ノズル208a〜208dを有する。リーン溶媒流206の霧化により、天然ガス流112との接触に利用可能な表面積が増大し、酸性ガス成分が蒸気相及び液相の両方で拡散するのに必要な距離が短くなる。各接触ユニット202a〜202dは、シールポット又は液体ブーツ212a〜212dで収集されてそこから戻されたガスが供給される再循環ガス入口210a〜210dを有する。図示するように、各再循環ガス入口210a〜210dは、分離を助けるためのスワールベーン又は同等の構造を含むことができる。シールポット又は液体ブーツ212a〜212dは、プロセス制御のための滞留時間を与える、及び接触ユニット202a〜202dを密封してガスバイパスを防止することができる。各接触ユニット202a〜202dは、処理ガス出口214a〜214d及びリッチ溶媒出口216a〜216dを有する。処理ガス出口214a〜214dは、渦管ファインダを備えるように示されるが、当該技術分野では別の実施形態が知られている。処理ガス出口214a〜214dを通って接触ユニット202a〜202dから流出する処理ガスは結合して、脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流104として通るが、リッチ溶媒出口216a〜216dを通って接触ユニット202a〜202dから流出するリッチ溶媒は結合して使用済み乾燥剤流136として通ることができる。
【0070】
作動時、各接触ユニット202a〜202dは、入口セクション220で天然ガス流112を受け入れ、入口ノズル208a〜208dは、リーン溶媒流206を霧化して天然ガス流112にさらす。霧化された溶媒と天然ガスとの混合流は、吸収が生じる物質移動セクション222を通過する。物質移動セクション222は、実質的に空ボアを有する管状体を備えることができる。もしくは、物質移動セクション222は、様々な固定要素を備えることができる。物質移動セクションの後に分離セクション224が続く。分離セクション224では、取り込まれた液滴が、例えばサイクロン誘導要素を用いてガス流から除去され、少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された処理ガス流が得られる。いくつかの実施形態では、入口セクション220及び物質移動セクション222は、まとめて接触セクションと呼ぶことができる。接触セクションの長さは、天然ガス流112に関する所定の汚染除去レベル及び/又は脱水レベルを得るために必要な滞留時間に基づいて、例えば意図した流速、圧力降下などを考慮して決定することができる。処理ガス流は、出口セクション226を通って接触ユニット202a〜202dから出る。接触ユニット202a〜202dは、約400psia(約28バール)から約1,200psia、又はそれ以上で作動することができる。接触ユニット202a〜202dは、これらの圧力に耐えるように個々に構成される必要があるので、接触ユニット202a〜202dの数が増えるに従って、重量及び/又は占有面積が直線的に増加する。
【0071】
図3Aは、単段複式並流接触器構成300の実施形態の側面図である。
図3の構成要素は、特に明記されない限り、
図1の対応する構成要素と実質的に同じである。単段複式並流接触器構成300は、概して容器302内に収容され、容器302は、内部で発生する密度の高い接触のための単体構造(単一及び/又は共通)の圧力境界を形成することができる。容器302は、約500psia(約34バール)を越える圧力に耐えるように構成することができ(又は圧力容器の定格を有することができ)、圧力は、例えば約600psia(約41バール)から約3,000psia(約207バール)、約800psia(約48バール)から約3,000psia(約207バール)、約600psia(約41バール)から約2,000psia(約138バール)、約800psia(約48バール)から約2,000psia(約138バール)、約600psia(約41バール)から約1,000psia(約70バール)、約800psia(約48バール)から約1,000psia(約70バール)、約1,000psia(約70バール)から約3,000psia(約207バール)、約1,000psia(約70バール)から約2,000psia(約138バール)、約2,000psia(約138バール)から約3,000psia(約207バール)、又はその間の任意の範囲である。例えば、ガス流112と天然ガス流104との間の容器302の長さを横切る差圧は、約200psia(約14バール)から約700psia(約48バール)、約300psia(約21バール)から約600psia(約41バール)、約400psia(約28バール)から約500psia(約34バール)、約200psia(約14バール)から約600psia(約41バール)、約300psia(約41バール)から約600psia(約41バール)、約400psia(約28バール)から約600psia(約41バール)、約500psia(約34バール)から約600psia)、約200psia(約14バール)から約500psia(約34バール)、約300psia(約21バール)から約500psia(約34バール)、約200psia(約14バール)から約400psia(約28バール)、約300psia(約21バール)から約400psia(約28バール)、約200psia(約14バール)から約300psia(約21バール)、又はそれらの間の任意の範囲である。容器302は、概して、本明細書では分離ユニットとも呼ばれる、接触ユニット202a〜202nを含む実質的に平行な分離ユニットの単段の束又は小型接触器を含む。当業者であれば、小型接触器の束における接触ユニット202a〜202nの数は、所望の流量、分離ユニットの直径などを含む所望のデザイン特性に基づいて随意的に選択することができ、1から300又はそれ以上のユニット間のいずれかの数に含まれることを理解されたい。数字の参照符号と併せて文字表記(すなわち、「a」、「b」、「n」など)を使用することは、参照の容易化のためのみであり、限定のためではない。例えば、当業者であれば、様々な実施形態において、例示の接触ユニット202aから202dのセットは、2、4、5、20、又は数百の接触ユニットを備え得ることを理解できるはずである。容器302は、入口セクション220において、入口ノズル208a〜208nを有する入口管板304を備える。入口セクション220は、共通の入口プレナムにおいて天然ガス流112を受け入れるように構成され、入口プレナムを通って天然ガス流112が接触ユニット202a〜202nを横切って実質的に均等に分布するようになっている。本明細書ではガス流112、ガス流104などが検討されるが、当業者であれば、ほぼ同じ原理が液体−液体接触を含む任意の流体流に適用できることを理解できるはずである。その結果、本開示の範囲内の様々な実施形態において、「ガス流」、「ガス入口」、「ガス出口」などの語句は、非限定的であり、「流体流」、「流体入口」、「流体出口」などで置き換えられることを理解されたい。「ガス流」、「ガス入口」、「ガス出口」などの語句の使用は、便宜上の目的に過ぎない。接触ユニット202a〜202nは、デザイン要求に応じて適切なサイズとすることができる。例えば、接触ユニット202a〜202nは、約2インチ(in)(約5センチメートル(cm))から約24in(約61cm)、約3in(約7.6cm)から約20in(約50cm)、約4in(約10.1cm)から約18in(約45cm)、約6in(約15.3cm)から約12in(約30cm)、約6in(約15.3cm)から約18in(約45cm)、約12in(約30cm)から約18in(約45cm)、約18in(約45cm)から約24in(約61cm)、又は任意の範囲にできる。入口管板304は、リーン溶媒流206を受け入れ、これを流入ノズル208a〜208nに送るように構成され、リーン溶媒流206は霧化することができる。いくつかの実施形態では、リーン溶媒流206は、グリコール供給システム(図示しない)に由来し、リーン溶媒流206はグリコールを含む。入口ノズル208a〜208nは、霧化溶媒流を天然ガス流112に取り込むのに役立ち、霧化溶媒と天然ガスとの混合流は、吸収が生じる物質移動セクションに222に進むことができる。各接触ユニット202a〜202nは、例えば共通のブーツ316で収集されてそこから戻される再循環ガスが供給される再循環ガス入口210aから210nを有する。ブーツ316は、液体低流量用途に随意的に含まれ、液体流量制御を改善することができる。図示のように、ブーツ316は、内部渦ブレーカ317又は他の適切な内在物を有することができる。明瞭化のために、再循環ガス入口210a〜210nの各々の再循環ガス供給ラインは示されていない。当業者には理解されるように、再循環ガス入口210a〜210nは随意的であり、他の実施形態では、再循環ガスは追加的に又は代替的に下流に送ることができる。リッチ溶媒出口306a〜306nを通って接触ユニット202a〜202nから出るリッチ溶媒は、共通の液体脱気セクション又は共通の汚染液体の収集プレナム312に流出することができる。プレナム312は、所望の脱気ガスのために十分な滞留時間を与え、天然ガス流112に伴う液体サージを低減し、分離装置202a〜202nの接触セクションに生じるサイクロン分離に対する液体シールを提供することができる。プレナム312によって与えられる滞留時間は、プロセスの作業に応じて5秒から5分まで、又は様々な実施形態において30秒から1分まで変化することができる。容器302は、例えば金網、ベーンパックプレート、バッフル、又は他の内部装置であるミスト排除器314を含み、プレナム312においてリッチ溶媒の液相を離れる脱気ガスからの液滴の持ち越しを低減する。また、ミスト排除器314は、分離装置202a〜202nから出るリッチ溶媒液体の運動量ブレーカとして機能して、液体の通気を最小限にすることができる。沖合設備又は浮遊設備、さもなければ移動設備に組み込まれる実施形態では、ミスト排除器314は、容器302の底部の波状運動を緩和することができる。各接触ユニット202a〜202nは、処理ガス出口214a〜214n及びリッチ溶媒出口306a〜306nを有する。容器302は、プロセス構成に応じて、複式並流接触ユニットの上流又は下流に供給することができ、プレナム312に集められたリッチ溶媒から脱気されたガスなどの脱気ガスを排出するための通気口318を有することができる。処理ガス出口214a〜214nは出口管板310に結合する。処理ガス出口214a〜214nを通って接触ユニット202a〜202nを出る処理済みガスは、脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流104と呼ぶことができる。また、容器302は、レベル制御システム(図示しない)に結合して、ブーツ316から出るリッチ溶媒136の量を制御するためのレベル制御ポート320a及び320bを含む。ブーツ316からのリッチ溶媒136は、再生システムに送って処理すること、又は他のプロセス流と組み合わることができる。
【0072】
図3Bは、
図3Aの単段複式並流接触器構成300の、入口管板304で切り取った断面端面図である。
図3Bは、容器302内の接触ユニット202a〜202nの配置例を示す。他の許容可能な配置は、当業者には容易に明らかであろう。また、
図3Bは、ミスト排除器314、プレナム312、通気口318、ブーツ316、レベル制御ポート320a及び320b、並びにリッチ溶媒流136の位置を示す。
【0073】
図4Aは、単段複式並流接触器構成400の実施形態の側面図である。
図4の構成要素は、特に明記されない限り、
図2から
図3Bの対応する構成要素と実質的に同じである。構成400は、容器302内に接触ユニット202a〜202nを備える。また。
図4Aは、入口セクション220において、入口ノズル208a〜208nを有する入口管板304を示す。入口セクション220は、天然ガス流112を受け入れるように構成される。また、構成400は、通気口318と、ブーツ316と、脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流104とを備える。構成400は、
図3の液体沈殿セクション、共通液体脱気セクション、及び/又は共通汚染液体収集プレナム312又はミスト排除器314を備えない点で構成300とは異なる。構成400の実施形態は、ブーツ316においてレベル制御ポート320a又は320b、或いは渦ブレーカ317を備えない点で構成300とはさらに異なる。構成400の実施形態は、空間の制約がある場合、又は小型接触器シェルが輸送に関する最大直径に達して更に小型の接触器が必要な場合に有用である。他の適用例は、当業者には明らかである。
【0074】
図4Bは、
図4Aの単段複式並流接触器構成400の実施形態の入口管板304で切り取った断面端面図である。
図4Bは、容器302内の接触ユニット202a〜202nの配置例を示す。他の許容可能な配置は、当業者には明らかであろう。また、
図4Bは、通気口318、ブーツ316、及びリッチ溶媒流136の位置を示す。
【0075】
図5は、二段複式並流接触器構成500の実施形態の側面図である。二段でのみ示されるが、当業者であれば、本発明はそれに限定されず、随意的に、付加的な接触段を並列又は直列に追加できることを理解できるはずである。
図5の構成要素は、特に明記されない限り、
図2〜
図4Bの対応する構成要素と実質的に同じである。構成500は、概して、インラインに設置されかつ同じ単一容器302内に配置された2つの単段複式並流接触器構成300を含む。容器302は、全体的に、例えば
図2の接触ユニット202a〜202nである接触ユニット202a〜202cを備える小型接触器の第1の単段の束と、例えば
図2の接触ユニット202a〜202nである接触ユニット202d〜202nを備える小型接触器の第2の単段の束とを含む。小型接触器の第1の段では、容器302は、入口セクション220において、例えば
図2の入口ノズル208a〜208nである入口ノズル208a〜208cを有する第1の入口管板304aを含む。第1の入口セクション220a(
図3A及び/又は4Aの入口セクション220に対応する)は、共通の入口プレナムにおいて天然ガス流112を受け入れるように構成され、入口プレナムを通って天然ガス流112が接触ユニット202a〜202cを横切って実質的に均等に分布するようになっている。入口管板304aは、溶媒流206aを受け入れ、これを例えば噴霧流として流入ノズル208a〜208cに送るように構成される。入口ノズル208a〜208cは、霧化された溶媒流206aを天然ガス流112に取り込むことができ、霧化溶媒と天然ガスとの混合流は、吸収が起こる物質移動セクション222a(
図3A及び/又は
図4Aの物質移動セクション222に対応する)に進むことができる。各接触ユニット202a〜202cは、分離セクション224a(
図3A及び/又は
図4Aの分離セクション224に対応する)に配置され、例えば共通の液体ブーツ316a(
図3A及び/又は
図4Aの共通の液状ブーツ316に対応する)で収集されてそこから戻される再循環ガスが供給される、例えば
図2の再循環ガス入口210a〜210nである再循環ガス入口210aから210cを有する。ブーツ316aは、随意的に液体低流量用途で含むことができ、液体流量制御を改善することができる。図示するように、ブーツ316aは、内部渦ブレーカ317aを含むことができる。明瞭化のために、再循環ガス入口210a〜210cの各々の再循環ガス供給ラインは示されていない。当業者によって理解されるように、再循環ガス入口210a〜210cは随意的であり、他の実施形態では、再循環ガスを追加的又は代替的に下流に送ることができる。例えば
図3の出口306a〜306nであるリッチ溶媒出口306a〜306cを通って接触ユニット202a〜202cから出るリッチ溶媒は、ミスト排除器314aを有する共通の液体脱気セクション又は共通の汚染液体の収集プレナム312aに流出することができる。各接触ユニット202a〜202cは、少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された処理天然ガス流を小型接触器の第1の段から流出させるための出口部分226a(
図3A及び/又は4Aの出口部分226に対応する)に配置された、例えば
図2の出口214a〜214nである、処理ガス出口214a〜214cを有する。
【0076】
小型接触器の第2の段では、容器302は、第2の入口セクション220bにおいて、処理ガス出口214a〜214cに結合され、例えば
図2の入口ノズル208a〜208nである入口ノズル208d〜208nを有する第2の入口管板304bを含む。第2の入口セクション220b(
図3A及び/又は
図4Aの入口セクション220に対応する)は、共通入口プレナムにおいて処理ガス出口214a〜214cから少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された天然ガスを受け入れるように構成され、共通入口プレナムを通って処理ガス出口214a〜214cからの少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された天然ガスが、接触ユニット202d〜202nを横切って実質的に均等に分布するようになっている。共通入口プレナムは、例えば空隙としてプレート及び/又はフランジ内に組み込みこと、及び所望の混合量に基づいてサイズを決めることができる。いくつかの実施形態は、流れ案内器、混合器、又は共通入口プレナムへの他の内在物を含むことができる。第2の入口管板304bは、溶媒流206bを受け入れて、入口ノズル208d〜208nに送るように構成される。いくつかの実施形態では、入口ノズル208d〜208nは処理ガス出口214a〜214cと整列し、他の実施形態では、入口ノズル208d〜208nと処理ガス出口214a〜214cとはオフセットする。入口ノズル208d〜208nは、処理ガス出口214a〜214cからの少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流中の溶媒流206bを霧化して取り込むことができ、霧化リーン溶媒と少なくとも部分的に脱水及び/又は汚染除去された天然ガスとの混合流は、吸収が起こる物質移動セクション222b(
図3A及び/又は
図4Aの物質移動セクション222に対応する)に進むことができる。各接触ユニット202d〜202nは、分離セクション224b(
図3A及び/又は
図4Aの分離セクション224に対応する)に配置され、例えば共通液体ブーツ316b(
図3A及び/又は
図4Aの共通液体ブーツ316に対応する)で収集されてそこから戻される再循環ガスが供給される、例えば
図2の210a〜210nである再循環ガス入口210d〜210nを有する。ブーツ316bは、随意的に液体低流量用途で含むことができ、液体流量制御を改善するようになっている。図示するように、ブーツ316bは、内部渦ブレーカ317bを有することができる。明瞭化のために、再循環ガス入口210d〜210nの各々のための再循環ガス供給ラインは示されていない。当業者によって理解されるように、再循環ガス入口210d〜210nは随意的であり、他の実施形態では再循環ガスを追加的又は代替的に下流に送ることができる。例えば
図3の出口306a〜306nである溶媒の出口306d〜306nを通って接触ユニット202d〜202nから出る溶媒は、ミスト排除器314bを有する共通液体脱気セクション又は共通汚染液体の収集プレナム312bに流出することができる。各接触ユニット202d〜202nは、処理ガス流を小型接触器の第2の段から流出させるための出口セクション226b(
図3A及び/又は
図4Aの出口部分226に対応する)に配置された、例えば
図2の出口214a〜214nである処理ガス出口214d〜214nを有する。処理ガス出口214a〜214nを通って接触ユニット202a〜202nから出る処理ガスは結合され、脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流104として通ることができる。
【0077】
容器302は、小型接触器の第1の段及び第2の段からそれぞれ脱気ガスを排出するための第1段通気口318a及び第2段通気口318bを有する。また、容器302は、レベル制御システム(図示しない)に結合して、ブーツ316a及び/又は316bから出るリッチ溶媒の量を制御するためのレベル制御ポート320a〜320dを含む。加えて、接触ユニット202a〜202nは、接触セクション内に、例えばベーン要素、パッキング、メッシュなどの小液滴を合体させてより大きなサイズにする合体要素502a〜502nを備えている。これにより、ガスと溶媒との分離が改善される。合体要素は、清浄化サービスでのみ望ましいであろう。また、接触ユニット202a〜202nは、出口セクション226a及び226bにスワール防止要素504a〜504nを備えることができる。
【0078】
二段複式並流接触器構成500は、並流段を備える向流接触器として機能し得ることを理解されたい。二段複式並流接触器構成500を通過する場合、天然ガス流112は、溶媒に対してより長い滞留時間を経験するのでますます脱水及び/又は汚染除去される。さらに、小型接触器の第2の段は、例えばリーン溶媒流206bである最もリーンな溶媒を受け入れることができ、前段から出る最も水和されていない及び/又は汚染されてないガス流をきれいに脱水及び/又は汚染除去する。さらに、第1の段は、例えばセミリーン溶媒流136bであるセミリーン溶媒流206aを小型接触器の第2の段から受け入れて、未処理ガス流112から水及び/又は汚染物質の大部分を除去することができる。当業者には他の接触形態が明らかである。いかなる場合でも、液体ブーツ316a又は316bから出る溶媒は、各段に関して、液体入口206a又は206bのそれぞれよりもリッチであり、すなわちより濃度の高い汚染物質を含む。二段でのみ示すが、当業者であれば、本発明は、それに限定されず、随意的に、付加的な接触段が並列又は直列に追加できることを理解できるはずである。
【0079】
図6は、単一の容器内での折り返しを可能にするバッフルを備える二段複式並流接触器構成600の実施形態の側面図である。二段でのみ示すが、当業者であれば、本発明は、それに限定されず、随意的に、付加的な接触段を並列又は直列に追加できることを理解できるはずである。
図6の構成要素は、特に明記されない限り、
図2から
図5の対応する構成要素と実質的に同じである。構成600は、概して、インラインに設置され、同じ単一の容器302内に配置された、2つの単段複式並流接触器構成300を含む。構成600は、未処理ガス流112を受け入れるための分岐入口602と、脱水及び/又は汚染除去された天然ガス流104を通過させるための分岐出口604とを含む。分岐入口602は、2つの共通入口プレナムを有し、共通入口プレナムを通って天然ガス流112が接触ユニット202a〜202nのそれぞれの部分を横切って実質的に均等に分布するようになっている。構成600の第1の段のバッフル606aは、接触ユニット202a〜202dの第1の部分と接触ユニット202a〜202dの第2の部分とを分ける。構成600の第2の段のバッフル606bは、接触ユニット202e〜202nの第1の部分と接触ユニット202e〜202nの第2の部分とを分ける。図示するように、接触ユニット202a〜202dの第1の部分から出た処理ガスは、接触ユニット202e〜202nの第1の部分により入力ガスとして受け入れ、接触ユニット202a〜202dの第2の部分から出た処理ガスは、接触ユニット202e〜202nの第2の部分により入力ガスとして受け入れることができる。構成600は、それぞれ接触ユニット202a〜202d及び接触ユニット202e〜202nの第2の部分に関連する、共通液体ブーツ316c及び共通液体ブーツ316dを備える。
【0080】
作動時、接触ユニット202a〜202d及び/又は接触ユニット202e〜202nの第1の部分又は第2の部分は、随意的に、単一の容器内での折り返しを可能にするように隔離することができる。図示した実施形態はバッフル作用を利用するが、当業者であれば、折り返しは、代替的に又は追加的に多数の異なる方法で得られることを認識できるはずである。例えば、所望の流量に応じて、接触ユニット202a〜202nの一部の入口の上にブランキングプレートを組み込むことができる。これは、ブランキングプレートを追加及び/又は除去するために運動停止が必要となる場合があるので、望ましくない可能性がある。別の技術は、蒸気が所定数の小型接触要素にだけ入るのを可能にするように、管板の近くの所定のブランキング領域に対してナイフゲート弁(knife valve)を組み込むことを含む。さらに別の技術は、選択された数の容器への分割流デザインを可能にするように構成された、並列な一連の小さな容器を利用することを含む。これは、施設に対して費用及び/又は占有面積を追加する可能性があるので望ましくない場合がある。これらの技術及び他の技術は、当業者には明らかである。
【0081】
図7Aは、例えば
図5の二段複式並流接触器構成500である二段複式並流接触器構成700の垂直的実施形態の断面図である。
図7Bは、
図7Aの二段複式並流接触器構成700の垂直的実施形態の側面図である。
図7Cは、
図7Aの二段複式並流接触器構成700の垂直的実施形態の端面図である。構成300、400、500、及び600は、実質的に水平に配置して示され、実質的に水平配置で適切に使用されるが、各実施形態は、本開示の範囲内で変更して実質的に垂直配置を利用することができる。構成700の構成要素は、特に明記されない限り、
図2から
図5の対応する構成要素と実質的に同じである。構成700は、入口セクション702、第1の接触段704、第2の接触段706、及び出口セクション708を備える。入口セクション702は、天然ガス流112を受け入れるように構成される。入口セクション702は、天然ガス流112を通ってシステムに入る同伴液体の除去を可能にする、例えばデミストパッド、デミストサイクロンなどである内在物を含むことができる。第1の接触段704及び第2の接触段706は、
図5の二段複式並流接触器構成500の第1の段及び第2の段とほぼ同じ構成要素を含むことができる。ブーツ316a及び316bは、それぞれ第1の接触段704及び第2の接触段706の下端に配置することができる。これにより、重力は、リッチ及び/又はセミリッチ溶媒がブーツ316a及び/又は316bを通るのを助けることができる。
【0082】
図8は、入口脱水ガス浄化器804を有する歴史上のグリコール塔802と、例えば
図7Aから
図7Cの二段複式並流接触器構成700である二段複式並流接触器806の実施形態とを横並びで比較する図である。1つの実施形態では、グリコール塔802は、幅が約8.5フィート(ft)で、高さが約45フィートとすることができ、入口脱水ガス浄化器804は、幅が約11フィートで、高さが約18フィートとすることができ、二段複式並流接触器806は、幅が約4フィートで、高さが約25フィートとすることができる。当業者であれば、重量、費用、占有面積、及びサイズのかなりの節約といった、二段複式並流接触器806を使用して達成できる小型化及びプロセス強化を理解できるはずである。
【0083】
本技術は、様々な変更及び代替形態が可能であるが、本明細書で検討した例示的な実施形態は、例示的にのみ示される。しかしながら、本明細書に開示された技術は、開示された特定の実施形態に限定されることを意図していないことを再度理解されたい。実際、本技術は、添付の特許請求の範囲の真の精神及び範疇にある全ての代替物、変更物、組み合わせ、並べ替え、及び均等物を含む。