特許第6573695号(P6573695)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573695
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】解除機構
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   G06F1/16 312S
   G06F1/16 312J
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-63907(P2018-63907)
(22)【出願日】2018年3月29日
(65)【公開番号】特開2019-67354(P2019-67354A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2018年3月29日
(31)【優先権主張番号】15/724,000
(32)【優先日】2017年10月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508018934
【氏名又は名称】廣達電腦股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Quanta Computer Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】張厚賢
(72)【発明者】
【氏名】陳朝榮
(72)【発明者】
【氏名】叢耀宗
【審査官】 豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−218835(JP,A)
【文献】 特開2006−294201(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3126104(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロットからサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構であって、
近位端及び遠位端を有し、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられるアームと、
前記アームが前記オープン位置に付勢されるように前記アームに動力を与えるための機構と、
第2の軸回りにロック位置からアンロック位置まで枢転運動するように移動可能に取り付けられ、前記ロック位置にある場合、その一部が前記アームの一部に接合して前記アームの回転を阻止し、前記アンロック位置にある場合、前記アームが前記第1の軸回りに回転することを許可するように前記アームに接合しないラッチと、
第3の軸回りに回転するように取り付けられ、前記ラッチを前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動するための接続ロッドと、
を含む解除機構。
【請求項2】
前記第1の軸は、前記アームの前記近位端に位置する請求項1に記載の解除機構。
【請求項3】
前記第2の軸は、前記第3の軸に平行する請求項1に記載の解除機構。
【請求項4】
前記アームが前記オープン位置と前記クローズド位置との間に移動する場合、前記接続ロッドは、第1の方向に対向する第2の方向に前記第3の軸回りに回転し、且つ前記ラッチは、前記第1の方向に前記第2の軸回りに回転する請求項1に記載の解除機構。
【請求項5】
前記接続ロッドは、近位端及び遠位端を有し、前記第3の軸が中間部に位置する請求項4に記載の解除機構。
【請求項6】
スロットからサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構であって、
近位端及び遠位端を有し、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられるアームと、
前記アームが前記オープン位置に付勢されるように前記アームに動力を与えるための機構と、
第2の軸回りにロック位置からアンロック位置まで枢転運動するように移動可能に取り付けられ、前記ロック位置にある場合、その一部が前記アームの一部に接合して前記アームの回転を阻止し、前記アンロック位置にある場合、前記アームが前記第1の軸回りに回転することを許可するように前記アームに接合しないラッチと、
前記アームが前記クローズド位置から前記オープン位置まで移動するように起動させるための機構と、
第3の軸回りに回転するように取り付けられ、前記ラッチを前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動するための接続ロッドと、
を含む解除機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータネットワークがブレードサーバ上のデータを記憶するまでスロットからブレードサーバを取り除く時間を遅らせるための解除機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ケースに位置する互いに離れたスロットにおけるインターネットに接続されるブレードサーバで実現されるコンピューターシステムは、周知のものである。ブレードサーバを時折そのケースから取り出して整備し又は交換する必要がある。このような過程中に、取り替わるブレードサーバが構成されるように、交換されたブレードサーバからデータが伝送される。ブレードサーバが非常に速く取り除かれると、サーバ中のデータを修復不可能に失うことがある。従って、本開示は、ブレードサーバが既にデータ伝送を完了し且つデータが安全となるまで取り除かないように、ブレードサーバの取り除きを遅らせるための解除機構を提供する。
【発明の概要】
【0003】
本開示内容の一態様は、スロットからサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構であって、近位端及び遠位端を有し、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられるアームと、アームがオープン位置に付勢されるようにアームに動力を与えるための機構と、ロック位置からアンロック位置まで移動可能であり、ロック位置にある場合、その一部がアームの一部に接合してアームの回転を阻止し、アンロック位置にある場合、アームが第1の軸回りに回転することを許可するようにアームに接合しないラッチと、を含む解除機構を提供する。
【0004】
本開示の一部の実施例によると、第1の軸は、アームの近位端に位置する。
【0005】
本開示の一部の実施例によると、ラッチは、第2の軸回りにロック位置からアンロック位置まで枢転運動するように取り付けられる。
【0006】
本開示の一部の実施例によると、ラッチをロック位置からアンロック位置まで移動するための接続ロッドを更に含む。
【0007】
本開示の一部の実施例によると、接続ロッドは、第3の軸回りに回転するように取り付けられる。
【0008】
本開示の一部の実施例によると、アームがオープン位置とクローズド位置との間に移動する場合、接続ロッドは、第1の方向に対向する第2の方向に第3の軸回りに回転し、且つラッチは、第1の方向に第2の軸回りに回転する。
【0009】
本開示の一部の実施例によると、接続ロッドは、近位端及び遠位端を有し、第3の軸は、中間部に位置する。
【0010】
本開示内容の別の態様は、スロットからサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構であって、近位端及び遠位端を有し、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられるアームと、アームがオープン位置に付勢されるようにアームに動力を与えるための機構と、ロック位置からアンロック位置まで移動可能であり、ロック位置にある場合、その一部がアームの一部に接合してアームの回転を阻止し、アンロック位置にある場合、アームが第1の軸回りに回転することを許可するようにアームに接合しないラッチと、アームがクローズド位置からオープン位置まで移動するように起動させるための機構と、を含む解除機構を提供する。
【0011】
本開示の一部の実施例によると、起動するための機構は、近位端及び遠位端を有する棒を含み、近位端が操作者により押されるための表面を有し、棒の遠位端が接続ロッドの近位端に接合する。
【0012】
本開示の一部の実施例によると、アームが第1の軸回りに回転することを阻止するダンパーを更に含む。
【0013】
本開示の一部の実施例によると、ダンパーは、第4の軸回りに回転するように取り付けられるギヤを含む。
【0014】
本開示内容の別の態様は、スロットからブレードサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構であって、近位端及び遠位端を有し、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられるアームと、アームがオープン位置に付勢されるようにアームに動力を与えるための機構と、ロック位置からアンロック位置まで移動可能であり、ロック位置にある場合、その一部がアームの一部に接合してアームの回転を阻止し、アンロック位置にある場合、アームが第1の軸回りに回転することを許可するようにアームに接合しないラッチと、ブレードサーバに電力を供給することに用いられ、アームがクローズド位置にある場合、オンになって、ブレードサーバに電力を供給して、アームがオープン位置にある場合、オフになって、ブレードサーバに電力を供給しない電源回路と、を含む解除機構を提供する。
【0015】
本開示の一部の実施例によると、電源回路は、アームがオープン位置に位置する前にオフになって、ブレードサーバがスロットから取り除かれてよい。
【0016】
本開示の一部の実施例によると、スロットからブレードサーバを取り除く前の時間は、ブレードサーバから必要なデータを記憶することに十分である。
【0017】
本開示の一部の実施例によると、アームがクローズド位置からオープン位置まで運動するように起動させるための機構を更に含む。
【0018】
本開示の一部の実施例によると、アームが第1の軸回りに回転することを阻止するダンパーを更に含む。
【0019】
本開示の一部の実施例によると、ダンパーは、第4の軸回りに回転するように取り付けられるギヤを含む。
【0020】
本開示の一部の実施例によると、動力を与える機構はバネである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示を理解させるために、ここで、図面及び説明書を参照して実施例に基づき本開示を説明する。
図1】オフ遅延用解除機構を有するスロット内に位置する例示的なブレードサーバを示す斜視図である。
図2】アームがクローズド位置にあるオフ遅延用解除機構を示す平面図である。
図3】アームがクローズド位置にあり且つラッチがアンロックである場合、作動後にアームがリリースされた直後のオフ遅延用解除機構を示す平面図である。
図4】アームがオープン位置にあり、電源回路がオフ状態にある場合のオフ遅延用解除機構を示す平面図である。
図5】オフ遅延用解除機構を示す斜視図である。
図6】ブレードサーバをサーバラックのスロットに差し込むことを示す斜視図である。
図7】ブレードサーバをサーバラックのスロットに差し込むことを示す斜視図である。
図8】ブレードサーバをサーバラックのスロットに差し込むことを示す斜視図である。
図9】ブレードサーバをサーバラックのスロットに差し込むことを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示は、数多くの異なる形態によって簡単に実施することができるが、添付図面に本開示を詳しく説明する好ましい実施例を示す。理解すべきなのは、本開示は原理と見なされる例示であり、本開示の広範な態様は示される実施例に限定されない。
【0023】
図1は、スロット12に取り付けられコンピュータネットワーク(未図示)に電気的に結合された、ハンドル14を有するサーバ10を示す斜視図である。このハンドル14を操作者は握って、スロット12からサーバ10を抜き取りそれと電源及びコンピュータネットワークとの接続を遮断させる。実施例において、サーバは、ブレードサーバ10であるが、当業者に公知の他の類型のサーバであってもよい。本開示では、「ブレード」サーバを説明するが、このような類型のサーバに限定されない。ブレードサーバ10の電源が遮断する前にブレードサーバ10上のデータをコンピュータネットワークに伝送する十分な時間があることを許可するように、ブレードサーバ10の取り除きを遅らせることが好ましい。このため、2つのオフ遅延用解除機構20をスロット12の付近に取り付けてブレードサーバ10がこの時間内に取り除かれることを防止して、ブレードサーバ10のデータが以下の通りにアームの移動によって電源が遮断する前にコンピュータネットワークに伝送されることを許可する。
【0024】
オフ遅延用解除機構20は、アーム22、接続ロッド24、ラッチ26及びスターター機構28を有する。図1では、2つのオフ遅延用解除機構20を示すが、単一の解除機構でも十分であることが予期される。しかしながら、1つのオフ遅延用解除機構20が故障し別のが予備として使用される場合には、2つの解除機構が好ましい。2つのオフ遅延用解除機構20は同じであるため、別々に説明する必要がない。
【0025】
オフ遅延用解除機構20は、ダンパー30、テンション機構32及びスイッチ34を有する。ダンパー30によって移動が阻止されるアーム22は、ブレードサーバ10のデータを十分に記憶する時間が経過後にオープン位置へ移動する。テンション機構32又はテンション装置は、アーム22をオープン位置に付勢する。スイッチ34は、アーム22の移動によって「オン」の位置から「オフ」の位置に移動することができる。オン状態にある場合、電源回路(未図示)は、ブレードサーバ10に給電する。スイッチ34がオフ位置にある場合、電流は、ブレードサーバ10に流れない。ダンパー30は、データバックアップに十分な時間を持たせるように、スイッチ34をオン状態に保つ。
【0026】
図2は、オフ遅延用解除機構20のラッチ26がロック位置にあることを示す平面図であり、アーム22がクローズド位置にあり、スイッチ34がオン状態にある。解除機構のこのような状况は、クローズド/オン(closed/on)と称することがある。図3は、オフ遅延用解除機構20のラッチ26がアンロック位置にあることを示す平面図であり、アーム22がクローズド位置にあり、スイッチ34がオン状態にある。図3に示すように、装置のこのような状態はリリース/オン(released/on)と称することがある。図4は、オフ遅延用解除機構20のラッチ26がアンロック位置にあり且つスイッチ34がオフ状態にあることを示す平面図である。解除機構20のこのような状况はオープン/オフ(open/off)と称することがある。
【0027】
図2図4は、アーム22が近位端40及び遠位端42を有することを示す。アーム22は、近位端に位置する横ロッド44から延伸することが一般的である。横ロッド44は、アーム22がクローズド位置(図2)とオープン位置(図4)との間に枢転運動するように、軸46上に取り付けられる。横ロッド44は、一対のフランジ47とフック48を有する。解除機構20がクローズド/オン(closed/on)状態にある場合、そして解除機構20がリリース/オン(released/on)状態にある場合、フランジ47はスイッチ34と接合する。解除機構がオープン/オフ(open/off)状態にある場合、フランジ47はスイッチ34と離れる。フック48はサーバラック上のフランジと接合してそれをラックにロックする。以下の図6図9に示すように、フック48は、ロック位置からアンロック位置に移動することができ、好ましくフック48の軸を介して回転する。
【0028】
アーム22の中心部は、間隙によって互いに離れた2つのロッド50、52を有する。互いに離れた1対の支柱54は、この間隙を貫通してロッド50からロッド52まで延伸しロッド52と鋭角αを形成する。アーム22は、前鍔64と後鍔66の間に介在し且つほぼC形切欠62を有する拡大部60で終わる。前鍔64は、アーム22から軸方向に外へ後鍔66よりも大きな距離を延伸する。
【0029】
接続ロッド24は、近位端70、遠位端72とその中間部にある階段74を有する。接続ロッド24は、中間部で軸76回りに枢転運動するように取り付けられる。接続ロッド24の近位端70は、スターター機構28の棒78と操作可能に接合される。遠位端72は、一部のラッチ26と操作可能に接合される。操作者がスターター機構28を押す場合、棒78は内へ移動して、接続ロッド24の遠位端72を下へ移動させ(図2図4)、ラッチ26をロック位置(図2)からアンロック位置(図3)まで移動させる。
【0030】
ラッチ26はほぼL形であり、軸80回りに枢転するように取り付けられ、例えばバネ82の動力によってロック位置に付勢される(図2)。ラッチ26の一端は、接続ロッド24の遠位端72に操作可能に接合される。ラッチ26の他端86は、突出部88を有する拡大部を含む。アーム22が軸46回りに回転しないように、突出部88のサイズは、アーム22のC形切欠62と合致するように設計される。
【0031】
スターター機構28の一端は、操作者が解除機構の矢印(図3)方向に沿って内へ押す表面89を有する。棒78は、非作動位置(ロック)と作動位置(アンロック)との間に往復して並進運動するように取り付けられる。棒78が非作動位置に付勢されるようにバネを棒78に設ける。或いは、これ以外、接続ロッド24及びスターター機構28をロック位置(図2)に回復するようにバネを接続ロッド24に設ける。
【0032】
図5は、ダンパー30及びテンション機構32を含むオフ遅延用解除機構を示す斜視図である。ダンパー30はギヤ90を具備し、ギヤ90がその全体周縁に沿って仕切られる複数の歯92を有する。ギヤ90は、軸94回りに回転運動するように取り付けられる。ギヤ90は、回転し難いように付勢されている。テンション機構32は、複数の歯96を支持する外面を有し、歯96がギヤの歯92に噛み合う。図2に示すように、テンション機構32は、バネ82の付勢によってアーム22をオープン位置まで回転させる。ギヤ90は、電力遮断の前にブレードサーバ10からのデータ保存に必要な時間を確保するように十分な回転抵抗力を有する。
【0033】
図6図9は、ブレードサーバ10がサーバラック(全て図示しない)のスロット12に差し込まれることを示す。図6は、矢印100の方向に沿ってブレードサーバ10をサーバラックに移動することを示す。サーバラックは、複数の垂直に仕切られるスロット12を有する取り付け耳102を具備し、各スロット12が当接部材104に対応する。本開示の好ましい形態において、各アーム22毎に設置される当接部材104がある。好ましくは、2つの当接部材104が各サーバ10と対応するように、ブレードサーバ10の対向端にあるサーバラックの対向側上の対向する取り付け耳に当接部材104がある。当接部材104は、ブレードサーバを当接部材からロックとアンロックをするように、ブレードサーバ10の一部と接合することに用いられる。ロック位置で、ブレードサーバ10をスロット12から取り除くと、ブレードサーバ10又はその一部が損壊する。
【0034】
当接部材104は、弓形壁106を具備し、貫通孔110を有する弓形壁106の先端部にフランジ108がある。サーバ10がロック位置にある場合、フック48の一部は、貫通孔110の中に位置決めされる。直立する突起112は、弓形壁106に近接し、ねじナット120を収容するためのねじ穴114を有するように設けられる。サーバ10を更にスロット12の中にロックするために、例えばレンチ122によってねじナット120をねじ穴114の中に捻じる。
【0035】
図6に示すように、ブレードサーバは始めに、ブレードサーバの一部が図7に示すようにサーバラックの一部と隣接するまで、矢印100の方向に沿ってサーバラックのスロット12の中に差し込まれる。アームは、ブレードサーバの前縁から垂直に延伸するように、水平面に設けられる。
【0036】
図8は、軸46回りに矢印132の方向に沿って回転するアーム22を示す。この回転によりフック48がフランジ108及び貫通孔110と接合するように回転して、ラチェットのように矢印140の方向に沿ってブレードサーバを引き(図9)、示されるサーバがロック位置にある。図9にも、ねじナット120をねじ穴114の中の位置に固定するまで、レンチ122を移動することを示す。
【0037】
オフ遅延用解除機構20によってブレードサーバをサーバラックから取り除くために、アーム22がロック位置(図2)にある状態から、アーム22はラッチ26を介して軸46回りに回転できず、接続ロッドがスイッチ34をオン状態にセットする。操作者がブレードサーバ10をスロット12から取り出す時に、その人は図4に示すような矢印の方向に沿って内側へ表面89を押して、棒78が接続ロッドを軸76回りに回転させて接続ロッド24の遠位端72がラッチ26を軸80回りに回転させる。今、オフ遅延用解除機構20は、図3に示すようなリリース/オン(released/on)状態にある。コンピュータネットワークは、信号を受信してブレードサーバからデータを検索し記憶し始める。今、ギヤ90の抵抗力に反してアーム22がテンション機構32によって開く。この開放を速くするように操作者がアーム22で外へ引いても、ギヤ90がこの力を阻止する。アーム22が軸46回りに引き続き回転して、接続ロッド24がスターター機構28から離れて、アーム22がオープン状態に移動することを許可する。今、オフ遅延用解除機構20は図4に示すようなオープン/オフ(open/off)状態にあり、安全にブレードサーバ10を取り除くことができる。例えば点滅する光又は音声のようなブレードサーバ10を取り除くことができるというある合図をユーザーに提供してもよい。
【0038】
本開示は、スロットからブレードサーバを取り除くことに必要な時間を制御するための解除機構を開示する。この時間は、ブレードサーバが電源を遮断しブレードサーバがスロットから取り除かれる前に、ブレードサーバのデータを記憶することに十分である。この解除機構は、近位端及び遠位端を有するアームを含む。アームは、第1の軸回りにクローズド位置からオープン位置まで回転するように取り付けられる。動力は、アームがオープン位置に付勢されるようにアームに与えられる。この解除機構は、またロック位置からアンロック位置に移動するラッチを有する。ロック位置にある場合、ラッチの一部がアームの一部に接合してアームの回転を阻止する。ラッチがアンロック位置にある場合、アームが第1の軸回りに回転することを許可するように、ラッチがアームに接合しない。
【0039】
この解除機構は、またブレードサーバに給電する電源回路を含み、アームがクローズド位置にある場合、電源回路がオンになって、ブレードサーバに給電するが、アームがオープン位置にある場合、電源回路がオフになって、ブレードサーバに給電しない。
【0040】
上記の教示によると、本開示の数多くの修正や変更は可能である。従って、本開示は、添付される特許請求の範囲内で保護されるものであり、具体的な説明だけに限定されない。
【符号の説明】
【0041】
10 サーバ
12 スロット
14 ハンドル
20 解除機構
22 アーム
24 接続ロッド
26 ラッチ
28 スターター機構
30 ダンパー
32 テンション機構
34 スイッチ
40、70 近位端
42、72 遠位端
44 横ロッド
46、76、80、94 軸
47、108 フランジ
48 フック
50、52 ロッド
54 支柱
60 拡大部
62 C形切欠
64 前鍔
66 後鍔
74 階段
78 棒
82 バネ
86 他端
88 突出部
89 表面
90 ギヤ
96 歯
100、132、140 矢印
102 取り付け耳
104 当接部材
106 弓形壁
110 貫通孔
112 突起
114 ねじ穴
120 ねじナット
122 レンチ
α 鋭角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9