(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のインク及び第2のインクを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、光沢性のある第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成し、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して光沢付き画像の印刷を行う印刷装置であって、
前記第1のインクは光透過性を有し、
前記第2のインクは光不透過性を有し、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データを入力する入力部と、
前記第1の画像データに含まれる画素の濃度値を前記画素のRGB値に基づいて取得する濃度取得部と、
前記画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記濃度取得部が取得した前記画素の前記濃度値に基づいて決定する光沢濃度決定部と、
決定した前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理部と、
を有し、
前記光沢濃度決定部は、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満となる第1の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上となる第2の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とする印刷装置。
第1のインク及び第2のインクを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、光沢性のある第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成し、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して光沢付き画像の印刷を行う印刷方法であって、
前記第1のインクを光透過性を有するものとし、
前記第2のインクを光不透過性を有するものとし、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データに含まれる各画素の濃度値を前記各画素のRGB値に基づいて取得する濃度値取得ステップと、
前記各画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記各画素の前記濃度値に基づいてそれぞれ決定する光沢濃度決定ステップと、
決定した各前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理ステップと、
を含み、
前記光沢濃度決定ステップは、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とする印刷方法。
前記各画素について、RGB値の最大値及び最小値をそれぞれmaxRGB及びminRGBとして下記(式1)に基づいて輝度値Luを取得すると共に下記(式2)に基づいて濃度値Nを取得することを特徴とする請求項7記載のカードの製造方法。
LU=〔(maxRGB)+(minRGB)〕/2 …(式1)
N=255−LU …(式2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インクリボンのY色,M色,及びC色のインク(以下、単にカラーインクとも称する)は、例えば光透過性を有する昇華型のインクとされる。
昇華型インクは、画像のドット数を間引くことなく濃淡調節して多階調の転写ができるため、高解像度のカラー画像形成に好適である。
【0007】
一方、メタルインクは、光沢感を得るため、アルミニウムなどの金属フレークを含有させた光遮断性の溶融型インクとされる。
そのため、メタルインクは、画像のドット数を間引くことなく濃淡調節をすることができず、基本的に転写有無の二階調しか得られない。
そこで、形成画像がカラーインクの階調に応じた光沢が視認されて自然なものとなるように、転写する原画像データにディザリング処理を施して光沢画像データを生成し、インクリボンのメタルインクを、転写体に対しこの光沢画像データで転写することが検討される。
【0008】
形成画像における光沢感は、形成画像のメタルインクが、光源からの光を、狭指向性をもって略鏡面的に反射することで得られる。
再転写する転写体が光不透過性の場合、メタルインクを最も転写体側に位置させ、その上に各カラーインクを重畳させる。
この構成により、メタルインクが転写された部分(メタルインク転写部)に入射した光は、最深位置にあるメタルインクで概ね正反射する。その反射光はメタルインクに重ねられたカラーインクを通過して出光するので、出光方向から見ると、メタルインク転写部は、反射光が通過したカラーインクに応じた光沢色として視認される。
【0009】
また、メタルインクが転写されていない部分(メタルインク非転写部)に入光した光は、転写体の素材表面に達して拡散反射する。
これにより、例えば、カラーインクによる形成画像の濃度が、メタルインク転写部とメタルインク非転写部とで同じ場合、転写体に対する視線角度によって、明暗が異なって見える。具体的には、メタルインク転写部が、メタルインクからの反射光が視認されてメタルインク非転写部よりも明るく見える場合と、メタルインクからの反射光が視認されずメタルインク非転写部よりも暗く見える場合と、が生じる。
すなわち、メタルインク転写部は、視認角度に応じて、メタルインク非転写部よりも明るく見える場合と、暗く見える場合と、での光沢差が生じる。
【0010】
この光沢差は、メタルインクにより形成する画像の濃度を、カラーインクにより形成する画像の濃度に対し、例えば比例するようディザリング処理した場合において、次のようになる。
すなわち、このメタルインク転写部の光沢差は、形成画像における明度が低い領域(濃度が高い領域)において、認識はされるものの比較的目立たない。
一方、明度が高い領域(濃度が低い領域)は、カラーインクの色が薄く明るく、かつメタルインク転写部がディザリング処理によって点状に散在する領域である。
このため、形成画像における明度が高い領域は、視認角度によっては明るい領域の中にメタルインク転写部の暗く見える点が顕著に散在認識され、形成画像の品位が低下するという点で改善が望まれていた。
【0011】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、カードなどの転写体に光沢付きカラー画像を高品位に形成できる印刷装置,印刷システム,及び印刷方法を提供することにある。また、高品位の光沢付き画像が印刷形成されたカードの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成又は手順を有する。
1) 第1のインク及び第2のインクを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、光沢性のある第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成し、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して光沢付き画像の印刷を行
う印刷装置であって、
前記第1のインクは光透過性を有し、
前記第2のインクは光不透過性を有し、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データを入力する入力部と、
前記第1の画像データに含まれる画素の濃度値を前記画素のRGB値に基づいて取得する濃度取得部と、
前記画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記濃度取得部が取得した前記画素の前記濃度値に基づいて決定する光沢濃度決定部と、
決定した前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理部と、
を有し、
前記光沢濃度決定部は、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満となる第1の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上となる第2の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とす
る印刷装置である。
2) 前記濃度取得部は、
各前記画素について、RGB値の最大値及び最小値をそれぞれmaxRGB及びminRGBとした下記(式1)に基づいて輝度値Luを取得すると共に、下記(式2)に基づいて濃度値Nを取得することを特徴とする1)に記載
の印刷装置である。
LU=〔(maxRGB)+(minRGB)〕/2 …(式1)
N=255−LU …(式2)
3) 前記光沢濃度決定部は、前記第2の場合に、前記光沢濃度値NMを、下記(式3)に基づいて決定することを特徴とする1)又は2)に記載
の印刷装置である。
NM=(N−Na)×〔255/(255−Na)〕 …(式3)
4) 前記光沢濃度値がとり得る最小値はゼロであることを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載
の印刷装置である。
5)
印刷装置と、前
記印刷装置に画像データを送出するプリンタドライバを有するコンピュータと、を含んで構成される印刷システムであって、
前
記印刷装置は、
第1のインク及び第2のインクを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、光沢性のある第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成し、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して光沢付き画像の印刷を行い、
前記プリンタドライバは、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データを入力する入力部と、
前記第1の画像データに含まれる各画素の濃度値を前記各画素のRGB値に基づいて取得する濃度取得部と、
前記各画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記濃度取得部が取得した前記各画素の前記濃度値に基づいてそれぞれ決定する光沢濃度決定部と、
決定した各前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理部と、
を有し、
前記光沢濃度決定部は、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とする印刷システムである。
6) 第1のインク及び第2のインクを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、光沢性のある第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成し、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して光沢付き画像の印刷を行う印刷方法であって、
前記第1のインクを光透過性を有するものとし、
前記第2のインクを光不透過性を有するものとし、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データに含まれる各画素の濃度値を前記各画素のRGB値に基づいて取得する濃度値取得ステップと、
前記各画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記各画素の前記濃度値に基づいてそれぞれ決定する光沢濃度決定ステップと、
決定した各前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理ステップと、
を含み、
前記光沢濃度決定ステップは、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とする印刷方法である。
7) 光沢付きカラー画像が印刷形成されてなるカードを製造するカードの製造方法であって、
前記光沢付きカラー画像を、
光透過性を有する第1のインクと、光不透過性及び光沢性を有する第2のインクとを有するインクリボンから、前記第1のインクによるカラーの第1の印刷画像と、前記第2のインクによる第2の印刷画像とを、この順にサーマルヘッドによって中間転写フィルムに重畳転写して中間画像を形成すると共に、カードに対し、前記中間転写フィルムから前記中間画像を再転写して形成し、
前記第1の印刷画像に対応した第1の画像データに含まれる各画素の濃度値を前記各画素のRGB値に基づいて取得する濃度値取得ステップと、
前記各画素に付加すべき光沢性の濃度を特定する光沢濃度値を、前記濃度値取得ステップで取得した前記各画素の前記濃度値に基づいてそれぞれ決定する光沢濃度決定ステップと、
決定した各前記光沢濃度値をディザリング処理して前記第2のインクによる印刷画像に対応した第2の画像データを生成するディザリング処理ステップと、
を含み、
前記光沢濃度決定ステップは、前記光沢濃度値を、
前記画素の前記濃度値が所定値未満となる第1の場合に、前記光沢濃度値がとり得る最小値に決定し、
前記画素の前記濃度値が所定値以上となる第2の場合に、前記最小値より大きい値に決定することを特徴とするカードの製造方法である。
8) 前記各画素について、RGB値の最大値及び最小値をそれぞれmaxRGB及びminRGBとして下記(式1)に基づいて輝度値Luを取得すると共に下記(式2)に基づいて濃度値Nを取得することを特徴とする7)に記載のカードの製造方法である。
LU=〔(maxRGB)+(minRGB)〕/2 …(式1)
N=255−LU …(式2)
9) 前記第2の場合に、前記光沢濃度値NMを、下記(式3)に基づいて決定することを特徴とする7)又は8)に記載のカードの製造方法である。
NM=(N−Na)×〔255/(255−Na)〕 …(式3)
10) 前記光沢濃度値がとり得る最小値をゼロとすることを特徴とする7)〜9)のいずれか一つに記載のカードの製造方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、転写体に光沢付きカラー画像を高品位に形成できる。また、高品位の光沢付きカラー画像が表面に形成されたカードを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本発明の実施の形態に係る印刷装置の実施例1を印刷装置PRとし、
図1〜
図21を参照して説明する。
【0016】
(実施例1)
実施例1の印刷装置PRは、例えば再転写方式の印刷装置であって、いわゆるカードプリンタである。
印刷装置PRは、
図1に示されるように、筐体PRaと、筐体PRaの内部に収められた転写装置51と、再転写装置52と、を有している。
【0017】
印刷装置PRは、転写装置51において、インクリボン11のインクを転写体である中間転写フィルム21に転写し、画像を形成する。さらに、再転写装置52において、中間転写フィルム21に転写形成された画像を、別の転写体であるカード素材31aに再転写して、画像が印刷形成されたカード31を形成する。
転写装置51は、インクリボン11用の供給リール12及び巻き取りリール13を装脱自在に取り付け可能である。
取り付けられた供給リール12及び巻き取りリール13は、それぞれ駆動用のモータM12及びモータM13の駆動により回転する。モータM12,M13の回転速度及び回転方向は、印刷装置PRに備えられた制御部CTにより制御される。
【0018】
インクリボン11は、供給リール12と巻き取りリール13との間で、複数のガイドシャフト14に案内され所定の走行経路に掛け渡される。
インクリボン11の走行経路の途中には、頭出し用のインクリボンセンサ15が配置されている。
インクリボンセンサ15は、インクリボン11の頭出しマーク11d(
図3参照)を検出し、リボンマーク検出情報J1(
図2参照)を制御部CTに向け送出する。
インクリボン11は、
図3に示されるように、リボンベース11aと、リボンベース11aの一面側に形成されたイエローインクのインク層11Y,マゼンタインクのインク層11M,シアンインクのインク層11C,及び金属光沢の銀色を呈するメタルインクSのインク層11Sを有する。インクリボン11の詳細は後述する。また、以下の説明において、イエローインク,マゼンタインク,及びシアンインクはそれぞれカラーインクCIKとも称する。
【0019】
図1において、インクリボン11の走行経路におけるインクリボンセンサ15と巻き取りリール13との間に、サーマルヘッド16が配置されている。
サーマルヘッド16は、掛け渡されたインクリボン11のリボンベース11a側の面(
図3参照)に対し離接する(
図5の矢印Da方向)。
このサーマルヘッド16の離接動作は、ヘッド離接駆動部D16により制御部CTの制御の下で実行される。
【0020】
転写装置51は、装填されたインクリボン11に対する
図1の左方側に、中間転写フィルム21用の供給リール22及び巻き取りリール23が装脱自在に取り付け可能である。
取り付けられた供給リール22及び巻き取りリール23は、それぞれ駆動用のモータM22及びモータM23の駆動により回転する。モータM22,M23の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
【0021】
中間転写フィルム21は、供給リール22と巻き取りリール23との間で、複数のガイドシャフト24に案内されて所定の走行経路に掛け渡される。
中間転写フィルム21の走行経路の途中には、頭出し用のフレームマークセンサ25が配置されている。
フレームマークセンサ25は、中間転写フィルム21のフレームマーク21d(
図4参照)を検出し、フレームマーク検出情報J2(
図2参照)を制御部CTに向け送出する。
中間転写フィルム21は光透過性を有する。例えば、フレームマークセンサ25を光センサとし、フレームマーク21dを光遮断する部分として形成して、光の透過と遮断との違いによりフレームマーク21dを検出する。
【0022】
中間転写フィルム21の走行経路におけるフレームマークセンサ25と供給リール22との間には、モータM26の駆動によって回転するプラテンローラ26が配置されている。
モータM26の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
【0023】
図5にも示されるように、サーマルヘッド16は、ヘッド離接駆動部D16による離接動作で、インクリボン11に対して離接する。この離接動作をするのはプラテンローラ26でもよく、サーマルヘッド16とプラテンローラ26とは相対的に離接すればよい。
詳しくは、サーマルヘッド16は、インクリボン11をプラテンローラ26に向け押圧し、プラテンローラ26との間に中間転写フィルム21とインクリボン11とを挟んで圧接させる圧接位置(
図5に示される位置)と、インクリボン11から離隔した離隔位置(
図1に示される位置)と、の間を移動する。サーマルヘッド16が圧接位置にあるときに、後述する転写が行われる。
【0024】
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が離隔位置にある状態で、それぞれ、モータM12,M13及びモータM22,M23の動作により、巻き取りリール13,23側への巻き取り及び供給リール12,22への巻き戻しが、それぞれ独立してできるようになっている。
【0025】
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が圧接位置にある状態で、互いに密着して供給リール側又は巻き取りリール側に移動可能となっている。この移動は、モータM12,M13,M22,M23及びモータM26の駆動による供給リール12,22,巻き取りリール13,23、及びプラテンローラ26の回転により制御部CTの制御により実行される。
【0026】
図1及び
図2に示されるように、印刷装置PRは、制御部CT,記憶部MR,及び通信部37を備えている。通信部37は、外部から送られるデータ等を入力するための入力部として機能する。
制御部CTは、中央処理装置(CPU)CTaと、画像データ送出部CTbと、を有する。
図2に示されるように、画像データ送出部CTbは、カラー画像データ送出部CT1と光沢画像データ送出部CT2と、を有する。
光沢画像データ送出部CT2は、カラー画像濃度取得部CT2a(濃度取得部CT2aとも称する),光沢画像濃度決定部CT2b(光沢濃度決定部CT2bとも称する),及びディザリング処理部CT2cを有する。
【0027】
外部のデータ機器38からは、通信部37を介して、制御部CTに転写画像情報J3(
図2参照)が供給される。
転写画像情報J3は、無光沢のカラー画像(無光沢カラー画像)の画像データであるカラー画像データSN1を含んでいる。供給されたカラー画像データSN1は、記憶部MRに記憶される。
【0028】
カラー画像データ送出部CT1は、カラー画像データSN1に基づいて、インク層11Yのイエローインクで転写する画像の画像データSN1y,インク層11Mのマゼンタインクで転写する画像の画像データSN1m,及びインク層11Cのシアンインクで転写する画像の画像データSN1cを生成する。
カラー画像データ送出部CT1は、画像データSN1y,SN1m,SN1cを、カラー画像データSN1Aとしてサーマルヘッド16に送出する。
各カラーインクCIKは、昇華量が、サーマルヘッドによって加えられる熱量に応じて調整可能なので、転写画像の濃淡を、濃度階調で表現可能である。
【0029】
光沢画像データ送出部CT2は、カラー画像データSN1に基づいて、メタルインクSで転写する光沢画像データSN2を生成し、サーマルヘッド16に送出する。光沢画像データSN2の生成方法については後述する。
【0030】
画像データ送出部CTbは、サーマルヘッド16が圧接位置にあるとき、中間転写フィルム21の転写フレームF(
図4参照:詳細は後述)それぞれに転写するカラーインクCIKのためのカラー画像データSN1A及びメタルインクSのための光沢画像データSN2を、サーマルヘッド16へ適宜タイミングで供給する。
カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2の供給タイミングは、フレームマーク検出情報J2などに基づいて制御部CT全体として決定される。
【0031】
インクリボン11は、
図3(a),(b)に示されるように、帯状のリボンベース11aと、リボンベース11a上に塗布形成されたインク層11bと、を有している。
インクリボン11は、インク層11bとして、四種のインク層を有する。この四種のインク層を所定順に並べたインク組11b1が、インクリボン11の延在方向(帯方向:矢印DRa参照)に繰り返し塗布されている。
具体的には、インク組11b1は、イエローインクのインク層11Y,マゼンタインクのインク層11M,シアンインクのインク層11C,及びメタルインクSのインク層11Sであり、この順で帯方向に塗布されている。
【0032】
イエローインク,マゼンタインク,及びシアンインクは昇華型であり、光透過性を有する。
メタルインクSは、例えば灰色の溶融型インクであって、金属粒子又は金属フレークを含有し、光不透過性である。金属は、例えばアルミニウム、銀である。
メタルインクSの転写で転写体に形成されたメタルインク転写部は、入射光を狭指向性で概ね鏡面的に反射する。これにより、メタルインク転写部は、視認角度によって金属光沢の銀色として視認される。
【0033】
インク層11Yにおける、隣接するメタルインクSのインク層11Sの境界部位の一方縁部には、頭出しマーク11dが形成されている。
各インク層11Y,11M,11C,11Sの帯方向の長さLaは、互いに同じである。従って、インク層11bの組のピッチLapは、長さLaの4倍となっている。
インクリボンセンサ15の位置は、インクリボンセンサ15が頭出しマーク11dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がインク層11Yの走行方向先頭縁の位置と一致するようになっている。
すなわち、圧接位置からインクリボンセンサ15の検出位置までの走行経路長が、ピッチLapの整数倍とされている。
【0034】
中間転写フィルム21は、
図4(a),(b)に示されるように、帯状のフィルムベース21aと、フィルムベース21a上に積層形成された、剥離層21b及び転写用受像層21cを有している。
フィルムベース21aの幅は、インクリボン11のリボンベース11aの幅と同じである。
フィルムベース21a又は転写用受像層21cには、フレームマーク21dが、帯方向(矢印DRb参照)に所定のピッチLbで繰り返し形成されている。
フレームマーク21dは、全幅に亘り形成されている。
ピッチLbは、インクリボン11における長さLaと同じ(La=Lb)である。
【0035】
中間転写フィルム21においてピッチLbにて一定間隔で区切られる領域が転写フレームFである。以下、転写フレームFを、単に、フレームFと称する。
すなわち、フレームマーク21dは、各フレームFの境界部位に付与され、各フレームFを中間転写フィルム21の延在方向(帯方向)に複数並設するように区画している。
【0036】
フレームマークセンサ25(
図1参照)の位置は、フレームマークセンサ25がフレームマーク21dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がフレームマーク21dの走行方向先頭縁の位置と一致するようにされている。
すなわち、圧接位置からフレームマークセンサ25の検出位置までの走行経路長が、ピッチLbの整数倍とされている。ここでは、例えば4倍にされているものとする。
【0037】
転写装置51において、中間転写フィルム21とインクリボン11とは、
図5に示されるように、転写用受像層21cとインク層11bとが直接対向する向きで掛け渡される。
転写用受像層21cは、加熱により昇華したインク層11Y,11M,11Cのインク、及び加熱により溶融したインク層11SのメタルインクSを受容して固定する。
これにより、
図5に示されるサーマルヘッド16の圧接状態において、転写用受像層21cに圧着したインク層11bからインクが転写され、転写用受像層21cに画像が印刷形成される。
【0038】
この転写において、インク層11Y,11M,11Cの各カラーインクCIKは、サーマルヘッド16に供給されたカラー画像データSN1Aに応じた加熱パターンで転写される。
また、インク層11SのメタルインクSは、サーマルヘッド16に供給された光沢画像データSN2に応じた加熱パターンで転写される。
【0039】
以上詳述した転写装置51は、使用者によりセットされたインクリボン11及び中間転写フィルム21を、サーマルヘッド16の押圧によって密着させながら帯方向に移動できるようになっている。
【0040】
サーマルヘッド16は、
図6に示されるように、インクリボン11の幅方向に整列配置された#1〜#n(nは2以上の整数)なるn個の発熱抵抗体16aを有する。また、サーマルヘッド16は、カラー画像データSN1及び光沢画像データSN2に応じ、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに独立して通電するヘッドドライバ16bを有している。
発熱抵抗体16aは、例えば、1インチあたり300個並設される。
【0041】
ヘッドドライバ16bは、画像データ送出部CTbから送出された、カラーインクCIKの転写に用いるカラー画像データSN1Aと、メタルインクSの転写に用いる光沢画像データSN2と、に基づき、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに対し通電を行う。
通常は、形成する画像に対応する発熱抵抗体16aは、全数nではなく、並設方向の両端に余裕分をとって隣接するm個(mは、m<nなる1以上の整数)とされる。
【0042】
すなわち、並設された複数の発熱抵抗体16aの内の、(n−m)個分は、余裕分として画像形成には用いない。また、m個の発熱抵抗体16aは、n個の内の少なくとも一方端の発熱抵抗体を除く連続するm個として選択される。
従って、転写する画像の帯方向(縦)におけるライン数(通電のONとOFFとを選択できる数に相当)をライン数LNaとすると、被画像形成体である中間転写フィルム21には、画像が、幅×縦=m×LNaのドットで形成される。
例えば、印刷装置PRとして、再転写する転写体の外形86mm×54mmなるカードに、300dpiの画像を形成する場合、mは約1000、LNaの値は約600である。
【0043】
転写装置51は、インクリボン11と中間転写フィルム21とを密着移動させて、サーマルヘッド16の各発熱抵抗体16aを、カラーインクCIKの転写ではカラー画像データSN1Aに基づいて、また、メタルインクSの転写では光沢画像データSN2に基づいて適宜加熱する。そして、インクリボン11のインク層11bの各インクを中間転写フィルム21の転写用受像層21cにおける同一のフレームFに重畳転写させる。
これにより、転写用受像層21cのフレームFに所望の光沢付きカラー画像を転写形成することができる。この画像形成動作の詳細は、後述する。
【0044】
図1に戻り、印刷装置PRは、転写装置51において転写体である中間転写フィルム21の転写用受像層21cに形成した画像(以下、中間画像Pとも称する)の一部を、さらに別の転写体であるカード素材31aに再転写してカード31とする再転写装置52を備えている。
図1では、搬送中のカード素材31a及びカード31を太線で示してある。
【0045】
再転写装置52は、制御部CTを転写装置51と共有している。
再転写装置52は、中間転写フィルム21の走行経路における、プラテンローラ26と巻き取りリール23との間に設けられた再転写部ST1と、再転写部ST1にカード素材31aを供給する供給部ST2と、再転写部ST1を通過したカード31を搬出する搬出部ST3と、を有している。
【0046】
再転写部ST1は、モータM41により回転するヒートローラ41と、ヒートローラ41に対向配置された対向ローラ42と、ヒートローラ41を対向ローラ42に対して離接させるヒートローラ駆動部D41と、を有している。
供給部ST2は、カード素材31aを挟持したままカード素材31aの姿勢を垂直から水平に転換するように90°回動する姿勢転換部ST2aを有する。
【0047】
供給部ST2は、さらに、スタッカ32に立ち姿勢で装填された複数のカード素材31aの中から、
図1の最右となる一枚を上方に持ち上げるように回転する持ち上げローラ33を有する。
供給部ST2は、またさらに、持ち上げローラ33で持ち上げられたカード素材31aを、上方に配置された姿勢転換部ST2aに挟持して送り込む一対の送り込みローラ34と、姿勢転換部ST2aで水平姿勢にされたカード31を左方の再転写部ST1に送り込む複数対の搬送ローラ35と、を有する。
【0048】
モータM41の動作は、制御部CTにより制御される。また、持ち上げローラ33,送り込みローラ34,及び搬送ローラ35は、それぞれ制御部CTの制御の下、図示しないモータの駆動によって回転する。
【0049】
再転写装置52は、供給部ST2においてスタッカ32から垂直姿勢で上方に取り出した一枚のカード素材31aを、姿勢転換部ST2aにおいて水平姿勢に転換し、再転写部ST1に搬送供給する。
再転写部ST1において、カード素材31aは、ヒートローラ駆動部D41の動作によって、昇温したヒートローラ41と対向ローラ42との間に中間転写フィルム21と共に圧接挟持されながら、モータM41の駆動により搬出部ST3に向け移動する。カード素材31aには、中間転写フィルム21の転写用受像層21cが圧接する。
【0050】
この圧接移動で、転写装置51によって転写用受像層21cに形成された中間画像Pの一部の範囲が、カード素材31aに転写され画像Pcが形成される。
すなわち、カード素材31aの表面上に形成画像として画像Pcが再転写によって形成され、カード31とされる。
画像Pcが再転写形成されたカード31は、搬出部ST3に搬送され、例えば外部のストッカ36に積層収容される。
【0051】
再転写の実行タイミングは、限定されない。一つのフレームFに中間画像Pを形成したら、次のフレームFに中間画像Pを形成する前に、再転写を実行してもよい。また、複数のフレームFそれぞれに中間画像Pを形成した後に、再転写を実行してもよい。
【0052】
記憶部MRには、転写装置51を含む印刷装置PR全体の動作を実行するための動作プログラム、及び転写する画像の情報である転写画像情報J3などが予め記憶される。記憶部MRの記憶内容は、制御部CTにより適宜参照される。
転写画像情報J3は、外部のデータ機器38(
図2参照)などから入力部である通信部37を介して制御部CTに供給され、記憶部MRに記憶される。
【0053】
次に、光沢画像データ送出部CT2による光沢画像データSN2の生成方法について説明する。
【0054】
外部から供給されたカラー画像データSN1において、画像を構成する各画素のデータ構成は、
図7に示されるように、RGBそれぞれ8bit(256階調)とされている。
【0055】
まず、カラー画像濃度取得部CT2aが、カラー画像データSN1に含まれる各画素の濃度を濃度値Nとして例えば算出によって取得する。詳しくは、濃度値を輝度値の補数として算出する。
より具体的には、カラー画像濃度取得部CT2aは、各画素のRGB値の内の最大値をmaxRGBとし、最小値をminRGBとして、輝度LUを、
LU=〔(maxRGB)+(minRGB)〕/2・・・(式1)
として求める。
次いで、求めたLUから、濃度値Nを、
N=255−LU ・・・(式2)
として算出する。
【0056】
カラー画像濃度取得部CT2aは、それぞれの画素についてこの濃度値Nを算出し、所定領域内の画素すべてについての濃度値を濃度値情報として記憶部MRに記憶させる。
所定領域は、カラー画像データSN1で表されるカラー画像に対し任意に設定される。すなわち、カラー画像の全領域であってもよいし、任意の一部領域であってもよい。
【0057】
光沢画像濃度決定部CT2bは、カラー画像濃度取得部CT2aで得られた各画素の濃度値Nに基づき、対応する各画素についてメタルインクSの転写で得られる光沢の濃度値を光沢濃度値NMとして決定する。
決定の際、濃度値Nが、所定の濃度値として予め設定された特定濃度値Na未満となる画素については、光沢濃度値NMを、濃度値Nよりも小さい値として決定する。例えば、光沢濃度値NMとしてとり得る最小値に決定する。この決定基準を第1の決定基準と称する。
ここでは、光沢濃度値HMを、第1の決定基準により、0(ゼロ)として決定する。
一方、特定濃度値Na以上となる画素については、第2の決定基準を適用し、光沢濃度値NMを
NM=(N−Na)×〔255/(255−Na)〕 ・・・(式3)
として求め、決定する。
第2の決定基準において、光沢濃度値NMは、例えば、第1の決定基準でとり得る光沢濃度値NMの最小値よりも大きい値とされる。
尚、(式3)で得られた光沢濃度値NMが小数点以下の値となった場合は、四捨五入等により整数となるように決定する。
また、(式3)により、光沢濃度値NMは、0〜255の範囲の値となり、8bitのデータとして表される。従って、光沢濃度値NMとしてとり得る最小値は0(ゼロ)である。
特定濃度値Naは、例えば、仮に、特定濃度値Na未満の特定濃度値Naに近い領域(明度が高い側の領域)にメタルインクSによって転写された部分が点状散在する場合に、その点状の部分が顕著に散在認識され、形成画像の品位が低下すると判断される値に設定される。尚、特定濃度値Naは、実験等により適切な値が事前に求められ、設定される。
【0058】
光沢画像濃度決定部CT2bは、所定領域の各画素について光沢濃度値NMを算出し、所定領域内の全画素分の光沢濃度値を光沢濃度値情報として記憶部MRに記憶させる。詳しくは、光沢画像濃度決定部CT2bは、光沢性を付加したい画素について、その光沢性の濃度を特定する光沢濃度値NMを、各画素に対応づけて設定する。
特定濃度値Naは、例えば予め設定され記憶部MRに記憶されている。
【0059】
ディザリング処理部CT2cは、光沢画像濃度決定部CT2bで決定した各画素の光沢濃度値NMに基づいて、例えばディザ法による擬似階調処理(ディザリング処理)を施し光沢画像データSN2とする。
すなわち、ディザリング処理部CT2cは、各画素の8bitの光沢濃度値を疑似階調処理して1bit化し、光沢画像データSN2とする。
ディザリング処理部CT2cは、光沢画像データSN2を記憶部MRに記憶させる。
以上の方法により、光沢画像データSN2が生成される。
【0060】
次に、カラー画像データ送出部CT1及び光沢画像データ送出部CT2の具体的な動作例を説明する。
例えば、カラー画像データSN1におけるある画素QaのRGB値が、R=48,G=72,B=96であったとする(
図8参照)。
この場合、カラー画像データ送出部CT1は、画素Qaに対応する画素として中間転写フィルム21に重畳転写される転写画素Qa1のRGB値がR=48,G=72,B=96となるように、各カラーインクCIKの画像データSN1y,SN1m,SN1cを生成し、サーマルヘッド16に送出する。
【0061】
また、カラー画像濃度取得部CT2aは、画素QaのRGB値を用い、画素Qaの濃度値Nを(式1)及び(式2)によって
LU=(96+48)/2=72 ・・・(式5)
N=255−72=183 ・・・(式6)
と求める。
【0062】
光沢画像濃度決定部CT2bは、得られた濃度値Nが特定濃度値Na未満か以上かを判定する(
図9:Step1)。ここでは、特定濃度値Naは、25と事前に設定されているものとする。
この場合、N=183であるから、特定濃度値Na以上(No)と判定する。
従って、光沢画像濃度決定部CT2bは、(式3)から、画素Qaに対応づけて付与する光沢を特定する光沢濃度値NMを、
NM=(183−25)×〔255/(255−25)〕≒175
・・・(式7)
として決定する(
図9:Step2)。
【0063】
また、画素Qaとは別の画素QbのRGB値が、R=250,G=230,B=240であったとする(
図10参照)。
この場合、画素Qbに対応する画素として中間転写フィルム21に重畳転写される転写画素Qb1のRGB値がR=250,G=230,B=240となるように、各カラーインクCIKが画像データSN1y,SN1m,SN1cによって重畳転写される。
【0064】
また、カラー画像濃度取得部CT2aは、画素QbのRGB値を用い、画素Qbの濃度値Nを、(式1)及び(式2)によって
LU=(250+230)/2=240 ・・・(式8)
N=255−240=15 ・・・(式9)
として求める。
【0065】
光沢画像濃度決定部CT2bは、得られた濃度値Nが特定濃度値Na未満か以上かを判定する(
図9:Step1)。
この場合、N=15であるから、特定濃度値Na未満(Yes)と判定する。
従って、光沢画像濃度決定部CT2bは、画素Qbに対応づけて付与する光沢を特定する光沢濃度値NMを、濃度値N未満(15未満)とする。この例では、0(ゼロ)と決定する(
図9:Step3)。
【0066】
メタルインクSは、既述のようにニ値で転写される。そのため、各画素の光沢濃度値NMは、ディザリング処理部CT2cによる疑似階調処理によって1bit化され、光沢画像データSN2として出力される。
すなわち、カラー画像データ送出部CT1及び光沢画像データ送出部CT2から出力されたカラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2における各画素のデータ構造は、
図11に示されるように、RGBが8bit、光沢濃度値NM(
図11ではS)が1bitとなっている。
【0067】
以上詳述した光沢画像データSN2により、メタルインクSの中間転写フィルム21への転写が行われる。
この転写において、画素Qaについては、ディザリングなどの疑似階調処理によって、光沢濃度値NM=175に相当する光沢濃度が得られるように二値的に転写形成される。
また、画素Qbについては、光沢濃度値NM=0と決定されたので、メタルインクSの転写は行われない。
【0068】
次に、転写装置51による、カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2を用いた中間転写フィルム21への具体的画像形成動作及び方法について、
図12〜
図19を参照して説明する。
転写装置51は、三色のカラーインクCIK及びメタルインクSの転写動作それぞれにおいて、巻き戻し動作及び頭出し動作を行う。
【0069】
以下に説明する動作手順は、中間転写フィルム21のフレームF1に、中間画像Pを転写する手順である。
図12及び
図13には、インクリボン11の搬送方向(帯方向)に不動のサーマルヘッド16と、サーマルヘッド16の位置に対するインクリボン11及び中間転写フィルム21の位置と転写内容とが示されている。
また、転写動作で密着対向させているインクリボン11のインク層11bの面と中間転写フィルム21の転写用受像層21cの面とを、左右に並べて記載している。
また、
図12及び
図13において、転写に供するインク組11b1のインク層11bに、説明上の便宜から、1から連番を付してある。例えば、インク層11Y1〜11S1は、一番目のインク組11b1のインク層11Y〜11Sを示す。
【0070】
また、フレームFについては、中間画像Pを転写形成するフレーム順に1から連番を付してある。例えば、F1は、一番目に中間画像Pを転写形成するフレームを示す。
また、インク毎に転写する画像を( )付の連番で示す。例えば、画像M(1)は、マゼンタインクによる一番目の転写画像(フレームF1に形成するマゼンタの画像)を意味する。同様に、画像C(1)は、シアンインクで転写する一番目の転写画像(フレームF1に形成するシアンの画像)を意味する。
【0071】
まず、
図12に示されるように、イエローのインク層11Y1とフレームF1との位置合わせを頭出し動作で行う。
次いで、サーマルヘッド16を圧接状態としてインクリボン11と中間転写フィルム21とを
図12の下方に密着移動させながら、イエローのインク層11Y1のインクを、画像データSN1yによってフレームF1に転写し、画像Y(1)を形成する。
この密着移動は一つのフレーム分行う。送り方向は、インクリボン11は巻きとり方向(順送り)となり、中間転写フィルム21は巻き戻し方向(逆送り)となる。
【0072】
図13は、中間転写フィルム21に画像Y(1)を転写し終わった状態が示されている。
すなわち、中間転写フィルム21のフレームF1には、イエローインクの画像Y(1)が転写形成されている。また、インクリボン11のインク層11Y1は、画像Y(1)に対応した範囲(斜線で示される)のインクが、他の範囲より少ない、或いは完全に無くなった状態となっている。
【0073】
図13に示されるように、イエローのインク層11Y1のインクで画像Y(1)を転写したフレームF1には、次に、マゼンタのインク層11M1のインクを、画像データSN1mによって画像M(1)として重畳転写する。
【0074】
次に、
図14に示されるように、マゼンタのインク層11M1とフレームF1との位置合わせを頭出し動作で行う。
この頭出し動作では、サーマルヘッド16を、インクリボン11から離隔した離隔位置とし、インクリボン11を
図13の状態から下方に送り出し(順送り)し、中間転写フィルム21を、
図13の状態から上方に巻き取る(順送り)する。
【0075】
次いで、サーマルヘッド16を圧接状態としてインクリボン11と中間転写フィルムとを、
図14の下方に密着移動させながら、マゼンタのインク層11M1のインクを、フレームF1に画像データSN1mによる画像M(1)で重畳転写する。
これにより、フレームF1には、
図15に示される、画像Y(1)と画像M(1)とが重畳した画像が形成される。
【0076】
同様にして、シアンのインク層11C1のインクを、フレームF1に、画像データSN1cによる画像C(1)で重畳転写する。
これにより、フレームF1には、画像Y(1)と画像M(1)と画像C(1)との重畳画像が形成される。
【0077】
さらに、同様にして、インク層11S1のメタルインクSを、フレームF1に、光沢画像データ送出部CT2で生成した光沢画像データSN2による転写画像Psの画像S(1)で重畳転写する。
【0078】
図16には、四色目のメタルインクSによる画像S(1)を転写し終えた状態が示されている。
すなわち、フレームF1には、画像Y(1),画像M(1),画像C(1),及び画像S(1)が重畳転写されて、画像P(1)が中間画像Pとして形成されている。
【0079】
この状態での中間転写フィルム21の模式的断面図が
図17に示される。
転写用受像層21cには、昇華して転写されたイエローインクの染料YI(白ヌキ)、マゼンタインクの染料MI(片ハッチ付与)、シアンインクの染料CI(クロスハッチ付与)、メタルインクSの顔料SI(長方形)が受像されている。
メタルインクSの顔料SIは、転写順が最後であるため、転写用受像層21cにおけるフィルムベース21aから遠い側に受像されている。
【0080】
画像P(1)は、メタルインクSが、光沢画像データSN2に基づいて転写されている。
そのため、上述のように、濃度が予め設定された特定濃度値Na未満の領域には、メタルインクSが転写されていない。また、特定濃度値Na以上の領域は、疑似階調処理による面積階調によって光沢の濃淡が視認され得るように転写されている。
【0081】
フレームF2以降のフレームも、フレームF1に画像P(1)を形成したのと同様に、画像P(2)以降を形成することができる。
そして、各フレームFに形成した中間画像Pの一部が、再転写装置52によって、カード素材31aに画像Pcとして再転写される。
【0082】
図18は、中間転写フィルム21において、
図16に示された、フレームF1に形成された画像P(1)をカード素材31aに再転写した後の状態が示されている。
詳しくは、画像P(1)の一部が、カード素材31aに転写されて再転写範囲P(1)c(点描部分)となっている。
【0083】
図19は、再転写済みのカード31の部分断面図である。
未転写のカード31であるカード素材31aの一面に、転写用受像層21cが転写されている。
転写により、転写用受像層21cのリボンベース11aとは反対側の面が、カード素材31a側の面になるので、カード素材31a側にメタルインクSが位置する。
すなわち、中間転写フィルム21への転写において、カラーインクCIKの転写部にメタルインクSが重畳転写された部分は、カード素材31aでは、カード素材31a上のメタルインクSの上にカラーインクCIKが載った状態となる。
【0084】
図20は、
図19に断面図示されたカード31に対し、光LGが照射された状態を示す模式図である。
【0085】
メタルインクSが転写されたメタルインク転写部(
図20におけるAcで示される部分)は、光LGを、狭指向性をもって概ね正反射し、反射光LGaとして出光する。
この反射光LGaは、カラーインクCIKが光透過性を有することから、メタルインクSの上に載っているカラーインクCIKの色を反映した光沢色で視認される。
【0086】
メタルインクSが転写されていないメタルインク非転写部Ad(
図20参照)は、光LGがカード素材31aの表面に入光すると、カード素材31aの表面が、樹脂板としての一般的な表面粗さを有することから乱反射する(乱反射光LGb参照)。
【0087】
従って、観察者の目Eが、反射光LGaの出光方向にあるとき、メタルインク転写部Acは、メタルインク非転写部Adに対し際立って明るく、金属光沢を有するカラー領域として視認される。
一方、観察者の目Eが、反射光LGaの出光方向にないときは、目Eには、メタルインク転写部Acからの反射光LGaよりもメタルインク非転写部Adからの乱反射光LGbの方がはるかに多く届く。そのため、相対的に、メタルインク転写部Acは暗い領域として視認される。
【0088】
次に、
図21(a)に示すような濃淡を有するカラー画像Pdのカラー画像データSN1を含む転写画像情報J3が、制御部CTに供給された場合について説明する。
図21(a)に示されるように、カラー画像Pdは横長の長方形である。カラー画像Pdの左端の画素の濃度値Nは、最低濃度の0(ゼロ)であり、右端の画素の濃度値Nは、最高濃度の255である。
また、カラー画像Pdにおいて、画素の濃度値Nは、左端から右端に向かうに従って線形で上昇している。
図21(a)に記載された破線Lhは、濃度値Nが25となっている画素の位置を示している。
濃度値Nの25という値は、特定濃度値Naとして記憶部MRに記憶された値である。
仮に、メタルインクSによる転写印刷が、破線Lhより左側の領域Aaにおいてカラー画像Pdと同じ濃度値Nを示すように疑似階調処理を経て行われ、メタルインクSが点状に散在すると、形成画像の品位が低下する。
【0089】
印刷装置PRでは、カラー画像濃度取得部CT2a及び光沢画像濃度決定部CT2bによって、カラー画像Pdのカラー画像データSN1が、上述した(式1)〜(式3)に基づいて処理される。すなわち、第1の決定基準及び第2の決定基準に基づいて光沢濃度値NMが決定される。
さらにディザリング処理部CT2cによりディザリング処理されて、
図21(b)に示すような光沢濃淡を有する光沢画像Psの光沢画像データSN2が生成される。
図21(b)において、破線Lhより左側の領域ASaは、光沢濃度値NMが0(ゼロ)となっている。また、破線Lhより右側の領域ASbは、左端の画素の光沢濃度値NMが最低濃度の0(ゼロ)であり、右端の光沢濃度値NMが最高濃度の255となっている。
また、領域ASbにおいて、光沢濃度値NMは、左端から右端に向かうに従って線形で上昇している。
【0090】
図21(a)及び
図21(b)からも明らかなように、光沢画像Psにおいて、カラー画像Pdの領域Aaに対応する領域ASaには、メタルインクSよる転写印刷は行われていない。また、光沢画像Psにおける、カラー画像Pdの領域Abに対応する領域ASbは、カラー画像Pdの濃度値Nが左端から右端に向かって大きくなるのに伴って、光沢濃度値NMも大きくなるようにメタルインクSが転写印刷されている。
これにより、印刷装置PRは、光沢付きカラー画像を、低濃度領域でメタルインクの転写が散在認識されないように形成できる。そのため、光沢付きカラー画像を高品位に形成できる。
【0091】
以上詳述したように、実施例1の印刷装置PRによれば、形成画像における明度の高い領域にはメタルインク転写部が存在しないように、又はメタルインク転写部が少なくなるようにメタルインク転写領域を制御している。
例えば、カラーインクCIKの転写画像に基づいて特定濃度値Naを設定し、特定濃度値Na未満の画像領域を明度の高い領域とする。そして、この明度の高い領域については、メタルインクSの濃度特性を、カラーインクCIKの濃度特性よりも抑制された特性となるように設定してメタルインクSの転写を行う。
これにより、カードなどの転写体に光沢付きカラー画像を高品位に再転写形成できる。
また、高品位の光沢付きカラー画像が表面に形成されたカードを製造することができる。
【0092】
(実施例2)
実施例1は、印刷装置PRとして、制御部CTに画像データ送出部CTbを有する例を説明したが、これに限定されるものではない。
画像データ送出部CTbを外部のコンピュータ61に備え、そのコンピュータ61と印刷装置とで印刷システムを構成してもよい。
実施例2として、その印刷システムの一例である印刷システムSYを説明する。印刷システムSYの概略構成は
図22に示される。
【0093】
印刷システムSYは、印刷装置PRAとコンピュータ61とを含んで構成される。
印刷装置PRAは、実施例1の印刷装置PRに対し、制御部CTの替わりに、画像データ送出部CTbを有していない制御部CTAを備える点のみが異なる。
すなわち、印刷装置PRAは、中央処理装置CTaを有する制御部CTA,記憶部MR,転写装置51,及び再転写装置52を備えている。
【0094】
一方、コンピュータ61は、中央処理装置63及び記憶部MRと、印刷装置PRAを駆動するためのプリンタドライバ62と、を有する。
プリンタドライバ62は、印刷装置PRにおける画像データ送出部CTbに相当するブロックを有する。
すなわち、プリンタドライバ62は、カラー画像データ送出部CT1と、光沢画像データ送出部CT2とを有する。
光沢画像データ送出部CT2は、カラー画像濃度取得部CT2a,光沢画像濃度決定部CT2b,及びディザリング処理部CT2cを有する。
光沢画像データSN2は、プリンタドライバ62の光沢画像データ送出部CT2で生成される。
【0095】
カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2は、それぞれカラー画像データ送出部CT1及び光沢画像データ送出部CT2で生成され、印刷装置PRAに、有線又は無線で送出される。
印刷装置PRAとコンピュータ61とは、例えばインターネット回線を介して接続される。
【0096】
コンピュータ61における光沢画像データSN2の生成と、印刷装置PRAにおける転写動作及び再転写動作の実行とは、連続的に実行されるものでなくてよい。
カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2の生成方法は実施例1と同じであり、印刷装置PRAにおける転写及び再転写動作も実施例1の印刷装置PRと同じであり、実施例1と同様の効果が得られる。
【0097】
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
【0098】
光沢画像濃度決定部CT2bにおける、光沢濃度値NMの決定の仕方は、上述の(式3)等によるものに限定されるものではない。これについて
図23を参照して説明する。
【0099】
まず、
図23(a)は、上述の(式3)等による決定の内容をグラフ化したものである。
図23(a)の横軸は、カラー画像の濃度値Nの値であり、左端が0(ゼロ)で右端が255である。縦軸は、光沢画像濃度決定部CT2bにおいて決定される光沢濃度値NMの値である。
太線G2によって、濃度値Nと光沢濃度値NMとの関係が示されている。一点鎖線G1は、濃度値Nが線形に増加した場合を示している。
図23(a)において、光沢濃度値NMは、濃度値Nが0から特定濃度値Naまでの間で0(ゼロ)とされ、特定濃度値Na以上で線形増加している(太線G2)。
【0100】
図23(b)〜(d)は、
図23(a)の変形例であり、それぞれ太線G3〜G6によって、濃度値Nと光沢濃度値NMとの関係の変形例が示されている。
図23(b)において、光沢濃度値NMは、濃度値Nが0から特定濃度値Naまでの間で一点鎖線G1よりも小さい増加率で線形増加し、特定濃度値Na以上で、一点鎖線G1よりも大きい増加率で線形増加している(太線G3)。
図23(c)において、光沢濃度値NMは、濃度値Nが0(ゼロ)から特定濃度値Naまでの間で0(ゼロ)とされ、特定濃度値Na以上で曲線状に増加している(太線G4)。
図23(d)において、光沢濃度値NMは、濃度値Nが0(ゼロ)から特定濃度値Naまでの間、一点鎖線G1よりも小さく曲線状に増加し、特定濃度値Na以上で一部が一点鎖線G1以上となる部分をもって曲線状に増加している(太線G5)。
図23(e)において、光沢濃度値NMは、濃度値Nが0(ゼロ)から特定濃度値Naまでの間、一点鎖線G1よりも小さく曲線状に増加し、特定濃度値Na以上で一点鎖線G1と同じ線形増加をしている(太線G6)。
このように、光沢画像濃度決定部CT2bにおける、光沢濃度値NMの決定の仕方は、
図23(a)に示されるものに限定されず、
図23(b)〜(e)で示されるものなどであっても良い。
【0101】
例1で説明した
図23(a)に示される例、及び
図23(a)〜(d)を参照して説明した変形例は、第2の決定基準で決定する光沢濃度値NMを、第1の決定基準でとり得る光沢濃度値NMの最小値よりも大きくするものである。より詳しくは、第2の決定基準で決定する光沢濃度値NMを、第1の決定基準でとり得る光沢濃度値NMの最大値よりも大きい値とするものである。
第2の決定基準で決定する光沢濃度値NMを、第1の決定基準でとり得る光沢濃度値NMの最大値よりも大きい値とすることにより、画素の濃度値Nが特定濃度値Na以上の場合に第2の決定基準で決定する光沢濃度値NMは、特定濃度値Na未満の場合に第1の決定基準で決定する光沢濃度値NMよりも必ず大きくなる。そのため、光沢画像Psの光沢濃度変化がより自然に視認される。
【0102】
インクリボンは、三色(イエロー,マゼンタ,及びシアン)のカラーインクCIKとメタルインクSとの合計四色のインク層を有するものとして説明したが、四色(イエロー,マゼンタ,シアン,及びブラック)のカラーインクCIKとメタルインクSとの合計五色のインク層を有するものであってもよい。この五色のインク層を有するインクリボンを用いた場合の動作は、ブラックインクの重畳転写動作が1回増えるのみであって、他については四色のインクリボン11の場合と同様に実行できる。
【0103】
光沢画像データ送出部CT2で光沢画像データSN2を生成する領域(光沢対象領域と称する)は、カラー画像データSN1に対応する画像領域の少なくとも一部であればよい。
また、光沢対象領域は、一つのカラー画像の中において複数個所設定してよい。
また、光沢対象領域を複数個所設定した場合、各領域に対して用いる特定濃度値Naを異なるものとしてよい。
この光沢対象領域を特定する情報、及び光沢対象領域に対応する光沢画像データSN2を生成する際に用いる特定濃度値及び濃度変化特性は、カラー画像データSN1毎に使用者側で予め設定して転写画像情報J3に含めておくことができる。
【0104】
印刷装置PR,PRAは、再転写方式の印刷装置であるが、再転写部ST1を利用せず、インクリボン11からの転写による形成画像を有する製品(カードなど)を製造する転写装置であってもよい。
詳しくは、例えば、中間転写フィルム21の転写済みのフレームFを所定の形状に切り出して、フィルム状カードとする転写装置であってもよい。また、中間転写フィルム21の替わりにカードなどの転写体に直接転写する転写装置であってもよい。
【0105】
これらの再転写をせずに製品を得る転写装置において、インクリボン11から各インクを重畳転写する転写体が光透過性の場合、印刷装置PR,PRAにおける転写動作と同様に、カラーインクCIKを転写した後にメタルインクSを転写させる。
これにより、転写体を、転写した側の面とは反対側から見た場合に、光沢画像を視認できる。
【0106】
一方、インクリボン11から各インクを重畳転写する転写体が光不透過性の場合、最初にメタルインクSで光沢画像を転写し、その後、各カラーインクCIKの画像を転写する。
これにより、形成した画像は、転写体に最も近い側にメタルインクSがあり、そのメタルインクS上にカラーインクCIKが載った構造となる。
そのため、転写した側から見た場合に光沢画像を視認することができる。
【0107】
特定濃度値Naは、予め設定され、記憶部MRに記憶されているものに限らない。特定濃度値Naは、原画像であるカラー画像それぞれに対応して設定されて転写画像情報J3に含められていてもよい。
特定濃度値Naは、任意に設定でき、上述の25に限定されるものではない。