特許第6573797号(P6573797)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573797
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】ステップ装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 3/02 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   B60R3/02
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-155060(P2015-155060)
(22)【出願日】2015年8月5日
(65)【公開番号】特開2016-199249(P2016-199249A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2018年3月28日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0052012
(32)【優先日】2015年4月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ナム、キョン、ヒョン
【審査官】 上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02703223(EP,A1)
【文献】 特開昭60−148741(JP,A)
【文献】 特開2015−020489(JP,A)
【文献】 実開昭60−063988(JP,U)
【文献】 特開2014−005609(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3008390(JP,U)
【文献】 実開昭63−087145(JP,U)
【文献】 実開平02−145538(JP,U)
【文献】 特開2001−347889(JP,A)
【文献】 特開2006−130973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボックス形状のステップハウジングと、
前記ステップハウジングの両側面に装着されたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動可能に前記ガイドレールに結合されたステップレールと、
前記ステップレールに結合され、前記ステップレールにより前記ガイドレールに沿って移動して、前記ステップハウジングの内部に収納されたり、外部に突出する踏み台と、
を含み、
前記ガイドレールは、上部壁と一側壁及び下部壁が一体に連続して連結され、前記一側壁と対向する他側が開口されて、長さ方向に沿って連続したチャンネルを形成し、
前記ガイドレールの下部壁の高さ方向に沿った上面には、高さ方向に隆起するように形成されて、ガイドローラが設けられてローリング移動する下部ガイド突出部が形成され、
前記下部ガイド突出部を中心として、前記チャンネルの内側には排水路が形成され、
前記チャンネルの外側には排水面が形成され、
前記排水路には、貫く一つ以上の排水口が形成され、
前記排水路は凹状に形成され、
前記排水面は、前記チャンネルの外側に下方に傾くように形成され、
ことを特徴とする、ステップ装置。
【請求項2】
前記ステップハウジングは、互いに対向する両側面が開口された四角ボックス形状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項3】
前記ステップハウジングは、「¬」字形状のマウンティングブラケットを媒介として、車体に固定されるように装着されることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項4】
前記ステップハウジングの上面にはホールが形成され、前記ホールを通して電源線が挿入されて、前記ステップハウジングの内部に外部電源が供給されることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項5】
前記チャンネルの中に前記ステップレールが挿入されてガイドされることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項6】
前記下部壁の上面と対向する前記上部壁の下面には、前記ガイドローラが密着してローリング移動するガイド面が形成されることを特徴とする、請求項5に記載のステップ装置。
【請求項7】
前記上部壁の下面には、前記ガイド面に対して段差を有する段差部が形成され、
前記ガイドローラには、前記段差部とガイド段差部の側面に係止されて、幅方向の移動が規制される拡張フランジが備わることを特徴とする、請求項6に記載のステップ装置。
【請求項8】
前記ステップレールは、幅より長さが長い四角ボックス形状に形成され、
前記ステップレールの高さ方向に沿った上面及び下面には、その長さ方向に沿って、所定間隔を置いて一つ以上の組立孔が貫いて形成され、
前記組立孔にガイドローラが挿入されて、組立ピンにより回転可能に締結されることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項9】
前記組立ピンの外周にはブッシュが嵌合されて組み立てられることを特徴とする、請求項に記載のステップ装置。
【請求項10】
前記ステップレールには、その長さ方向に沿って、複数の締結孔が所定間隔を置いて形成され、
前記複数の締結孔は、前記ステップレールの両側側面に形成され、
前記各締結孔に締結ピンが挿入されて、前記踏み台と一体に固定されるように締結されることを特徴とする、請求項に記載のステップ装置。
【請求項11】
前記踏み台は四角プレート形状に形成され、
前記踏み台の長さ方向に沿って、所定間隔を置いて複数の補強リブが一側面から突出するように形成されることを特徴とする、請求項10に記載のステップ装置。
【請求項12】
前記複数の補強リブのうちの一部には、円弧形状の断面を有する組立ボスが一体に形成され、
前記ステップレールを貫いた前記複数の締結ピンが、前記組立ボスに挿入されて締結されることを特徴とする、請求項11に記載のステップ装置。
【請求項13】
前記ステップレールの長さ方向に沿った一側先端部には、前記ステップレールの内部を密閉するプラグが、前記ステップレールに嵌合される形態に結合されることを特徴とする、請求項1に記載のステップ装置。
【請求項14】
前記ガイドローラ、前記ステップレール、及び前記組立ピンは、全て前記ガイドレールの内部に配置されることを特徴とする、請求項に記載のステップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステップ装置に係わり、より詳しくは、車両に有用に使用され、かつ電動モータにより駆動されるステップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乗合車あるいは多目的車両(SUVなど)のように地上高が高い車両には、搭乗者が容易に乗下車することができるようにステップ装置が備えられている。
【0003】
このようなステップ装置は、搭乗者が車両に搭乗または下車する時、足で踏むようにして、搭乗者の乗下車に役に立つようになる。
【0004】
このような従来のステップ装置は、車体に固定されるように装着された固定式があり、該固定式ステップ装置は、踏み台が車体から車両の幅方向に突出し、長さ方向に延長されるように車体に固定されるように設置されるので、車両の外観美を低下させるなどの欠点があった。
【0005】
このような固定式ステップ装置の問題点を解消するために、必要に応じて車両の内部に収納されたり、車両の外部に突出するようにする移動式、または出没式ステップ装置が開発されていた。
【0006】
上記移動式ステップ装置は、通常、モータのような駆動源を使用して、必要な場合に踏み台を車両の外部に突出するようにして、搭乗者の乗下車が容易になるようにし、必要でない場合には、車両の内部に収納されるようにして、車両の外観美などを向上させる。
【0007】
このような従来の移動式ステップ装置は、車体に固定されるように装着されたステップハウジング、該ステップハウジングの内部に収納されたり、外部に突出するように移動可能に設置された踏み台、前記踏み台を移動させる駆動源としての電動モータ、及び前記電動モータの作動力が前記踏み台に伝達されるようにして、前記踏み台の移動を助ける回転ローラとステップレールなどを備えたガイド機構などを含んでいる。
【0008】
ところが、従来の移動式ステップ装置においては、前記回転ローラが前記ステップレールにカンチレバー形態に設置されて、耐久性が良好でなく、前記ステップハウジングの外部に前記ステップレールが離隔するように配置されていて、レイアウトの側面で不利である。また、前記ステップハウジングと前記ステップレールの間の離隔空間を通して外部異物が侵入して、踏み台の移動不能あるいは円滑でない作動を招くなどの欠点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、耐久性に優れ、外部異物の侵入を効果的に防止して、円滑な作動を図ることができ、車両に適用すれば、搭乗者の便利な乗下車を可能にするステップ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の実施形態によるステップ装置は、ボックス形状のステップハウジングと、前記ステップハウジングの両側面に装着されたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動可能に前記ガイドレールに結合されたステップレールと、前記ステップレールに結合され、前記ステップレールにより前記ガイドレールに沿って移動して、前記ステップハウジングの内部に収納されたり外部に突出する踏み台とを含むことができる。
【0011】
前記ステップハウジングは、互いに対向する両側面が開口された四角ボックス形状に形成されることができる。
【0012】
前記ステップハウジングは、「¬」字形状のマウンティングブラケットを媒介として、前記車体に固定されるように装着されることができる。
【0013】
前記ステップハウジングの上面にはホールが形成され、前記ホールを通して電源線が挿入されて、前記ステップハウジングの内部に外部電源を供給することができる。
【0014】
前記ガイドレールは、上部壁と一側壁及び下部壁が一体に連続するように連結され、前記一側壁と対向する他側が開口されて、長さ方向に沿って連続したチャンネルを形成し、前記チャンネルの中に前記ステップレールが挿入されてガイドされることができる。
【0015】
前記ガイドレールの下部壁の高さ方向に沿った上面には、高さ方向に隆起するように形成されて、前記ガイドローラが設けられてローリング移動する下部ガイド突出部が形成され、前記下部壁の上面と対向する前記上部壁の下面には、前記ガイドローラが密着してローリング移動するガイド面が形成されることができる。
【0016】
前記下部ガイド突出部を中心として、前記チャンネルの内側には排水路が形成され、前記チャンネルの外側には排水面が形成され、前記排水路には貫く一つ以上の排水口が形成されることができる。
【0017】
前記排水路は凹状に形成され、前記排水面は前記チャンネルの外側に下方に傾いて形成されることができる。
【0018】
前記上部壁の下面には、前記ガイド面に対して段差を有する段差部が形成され、前記ガイドローラには、前記段差部と前記ガイド段差部の側面に係止されて、幅方向の移動が規制される拡張フランジが備わることができる。
【0019】
前記ステップレールは、幅より長さの長い四角ボックス形状に形成され、前記ステップレールの高さ方向に沿った上面及び下面には、その長さ方向に沿って、所定間隔を置いて一つ以上の組立孔が貫いて形成され、前記組立孔に前記ガイドローラが挿入されて、組立ピンにより回転可能に締結されることができる。
【0020】
前記組立ピンの外周にはブッシュが嵌合されて組み立てられる。
【0021】
前記ステップレールには、その長さ方向に沿って、複数の締結孔が所定間隔を置いて形成され、前記複数の締結孔は、前記ステップレールの両側側面に形成され、前記各締結孔に締結ピンが挿入されて前記踏み台と一体に固定されるように締結されることができる。
【0022】
前記踏み台は四角プレート形状に形成され、前記踏み台の長さ方向に沿って、所定間隔を置いて複数の補強リブが一側面から突出するように形成されることができる。
【0023】
前記複数の補強リブのうちの一部には、円弧形状の断面を有する組立ボスが一体に形成され、前記ステップレールを貫いた前記複数の締結ピンが、前記組立ボスに挿入されて締結されることができる。
【0024】
前記ステップレールの長さ方向に沿った一側先端部には、前記ステップレールの内部を密閉するプラグが前記ステップレールに嵌合される形態に結合されることができる。
【0025】
前記ガイドローラと前記ステップレール及び前記組立ピンは、全て前記ガイドレールの内部に配置されることができる。
【0026】
前記ガイドローラと電動モータを媒介として回転することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施形態によるステップ装置によれば、ステップハウジングのガイドレールの内部にガイドローラとステップレールが収納されて、コンパクトな構造を有することにより、レイアウトが有利になる。
【0028】
前記ガイドローラがステップレールの内部に挿入されて、幅方向に沿ったその内側面及び外側面がステップレールによって支持されるので、耐久性を向上させることができる。
【0029】
ガイドローラをステップレールに締結する締結ピン及びガイドローラが、ガイドレールの内部に位置することにより、ガイドローラが外部異物の侵入のために円滑に作動しないおそれがなく、酷寒基にもガイドローラが水分の侵入により結氷して作動しないおそれがなくなる。
【0030】
ステップレールの長さ方向に沿った一側先端部にはプラグが装着されて、ステップレールの内部と外部を遮断することにより、ステップ内部への異物侵入を効果的に防止し、外観美も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の実施形態によるステップ装置の斜視図である。
図2】本発明の実施形態によるステップ装置の一部分解斜視図である。
図3図1のA−A線に沿った断面図である。
図4】本発明の実施形態によるガイドレールの断面図である。
図5】本発明の実施形態によるガイドレールの一部切開斜視図である。
図6】本発明の実施形態によるガイドレールにガイドローラが設けられた状態の下部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について、添付された例示図面に基づいてさらに詳細に説明する。
【0033】
図1を参照すれば、本発明の実施形態によるステップ装置は、ほぼ四角ボックス形状をしたステップハウジング10と、このステップハウジングの開口された両側面に装着されて、互いに対向するように配置された2つのガイドレール20と、前記ステップハウジング10の内部に収納されたり、外部(車両の幅方向の外側)に突出するように、移動可能に設置された踏み台30と、前記踏み台30の両側面に結合し、前記2つのガイドレール20にそれぞれ結合して、前記2つのガイドレール20に沿った前記踏み台30の移動をガイドするステップレール40とを含むことができる。
【0034】
前記ステップハウジング10は、ほぼ「¬」字形状のマウンティングブラケット50を媒介として、例えば、車体に固定されるように装着できる。
【0035】
前記ステップハウジング10の内部には図示していない電動モータが内蔵されてもよく、前記ステップハウジング10の上面にはホールが形成され、前記ホールを通して電源線60が挿入されて、前記ステップハウジング10の内部に設けられた電動モータに、前記電源線60を通じて外部電源を供給することができる。
【0036】
図2を参照すれば、前記ガイドレール20は、上部壁21と一側壁22及び下部壁23が一体に連続するように連結され、前記一側壁と対向する他側が開口された、ほぼ「C」字形状の断面を有するチャンネル24形状に形成されることができる。
【0037】
前記上部壁21と一部壁22には、前記ステップハウジング10とボルトなどを締結するための複数の締結孔25が形成され、下部壁23には、貫く排水口26が、長さ方向に沿って、所定間隔を置いて複数に形成されることができる。
【0038】
図4及び図5を参照すれば、前記ガイドレール20の下部壁23の高さ方向に沿った上面には、高さ方向に隆起したほぼ四角形状の下部ガイド突出部232が形成されることができる。
【0039】
前記下部ガイド突出部232の平らな上面232aに、ガイドローラ70が設けられてローリング移動することができる。
【0040】
前記下部ガイド突出部232を中心にチャンネルの内側には排水路27が形成されると同時に、チャンネル24の外側には排水面28が形成されることができる。
【0041】
前記排水路27は、水分などの異物がたまるように凹状に形成され、排水面28はチャンネル24の外側に下側に傾くように形成されることができる。
【0042】
前記排水口26は排水路27に形成されて、排水路27にたまっている水分や異物を、矢印に示されているように、チャンネルの外部に排出させる役割を果たし、また、前記排水面28も、チャンネルの内部に流入した水分のような異物を、その自重を利用してチャンネルの外部に排出させる役割を果たすことができる。
【0043】
前記下部壁23の上面と対向する前記上部壁21の下面には、ガイドローラ70が密着してローリング移動するほぼ平らなガイド面212と、このガイド面212に対して段差を有する段差部214が形成されることができる。
【0044】
前記ステップレール40は、幅より長さが長いほぼ四角ボックス形状に形成されることができる。
【0045】
前記ステップレール40の高さ方向に沿った上面42及び下面には、その長さ方向に沿って、所定間隔を置いて2つの組立孔422が貫いて形成されることができる。
【0046】
前記組立孔422には前記ガイドローラ70が挿入されて、組立ピン72を媒介としてステップレール40に回転可能に締結されることができる。
【0047】
前記組立ピン72の外周にはブッシュ74が嵌合されて、ガイドローラ70の回転を円滑にすることができる。
【0048】
前記ステップレール40には、その長さ方向に沿って、複数の締結孔が所定間隔を置いて形成されることができる。前記複数の締結孔は、ステップレール40の両側側面に形成され、各締結孔に締結ピン44が挿入されて、前記踏み台30と一体に固定されるように締結されることができる。
【0049】
前記踏み台30は四角プレート形状に形成されてもよく、前記踏み台30の長さ方向に沿って、所定間隔を置いて複数の補強リブ32が一側面から突出するように形成されることができる。
【0050】
前記複数の補強リブ32のうちの一部には、ほぼ円弧形状の断面を有する組立ボス34が一体に形成され、前記ステップレール40を貫いた複数の締結ピン44が前記組立ボス34に挿入されて締結されることによって、ステップレール40と踏み台30が互いに締結される。
【0051】
前記ステップレール40の長さ方向に沿った一側先端部には、すなわち、車両の幅方向に沿った外側に位置する外側先端部には、プラグ80がステップレール40に嵌合される形態に結合されることができる。
【0052】
前記プラグ80は、ステップレール40の開口された先端部を密閉して、ステップレール40の内部に外部異物が侵入することを防止し、ステップレール40が外部に突出したときの外観美を向上させる役割を果たす。
【0053】
図3を参照すれば、前記ガイドローラ70がステップ40の内部に挿入されて、組立ピン72によりステップレール40に締結されると、組立ピン72がガイドローラ70の両側面を貫くようになって、ガイドローラ70は、矢印に示されているように、その両側で荷重支持構造により支持されることによって、耐久性が向上する。
【0054】
また、ガイドローラ70、ステップレール40、及びその組立ピン72が、全てガイドレール20のチャンネル24の内部に配置される構造になるので、外部異物がチャンネル24の内部に侵入して、ガイドローラ70と組立ピン72の摺動部位を結氷させるか、またはガイドローラ70のローリング運動を阻害するおそれがなく、レイアウトも有利になる。
【0055】
図3及び図6に示したように、ガイドローラ70には直径方向の外側に拡張されたフランジ76が形成され、このフランジ76は、ガイドレール20の段差部214とガイド段差部232に係止されて、組立ピン72の軸方向にガイドローラ70、ステップレール40、及び踏み台30の移動が規制されることによって、踏み台30の安定して円滑な伸張(車両の幅方向の外側に突出)及び収縮(ステップハウジングの内部に収納)運動が円滑に行われる。
【0056】
以上、本発明は、限定された実施形態と図面を通じて説明されたが、本発明はこれに限定されない。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能である。
【符号の説明】
【0057】
10 ステップハウジング
20 ガイドレール
30 踏み台
40 ステップレール
50 マウンティングブラケット
60 電源線
70 ガイドローラ
80 プラグ
図1
図2
図3
図4
図5
図6