(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573909
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】スプリットゲートフラッシュメモリセルのプログラミング中の外乱を低減するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G11C 16/34 20060101AFI20190902BHJP
G11C 16/04 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
G11C16/34 116
G11C16/04 130
【請求項の数】16
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-567594(P2016-567594)
(86)(22)【出願日】2015年4月21日
(65)【公表番号】特表2017-516253(P2017-516253A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(86)【国際出願番号】US2015026809
(87)【国際公開番号】WO2015175170
(87)【国際公開日】20151119
【審査請求日】2016年11月21日
(31)【優先権主張番号】14/275,362
(32)【優先日】2014年5月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】キム ジンホ
(72)【発明者】
【氏名】リー アーン
(72)【発明者】
【氏名】マルコフ ヴィクトル
【審査官】
堀田 和義
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2003/0067808(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0190343(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0123416(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0068887(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 16/34
G11C 16/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュメモリシステムであって、
フラッシュメモリセルの第1の複数の行を含む第1のセクタであって、前記第1のセクタが第1のソース線と関連付けられる、第1のセクタと、
フラッシュメモリセルの第2の複数の行を含む第2のセクタであって、前記第2のセクタが第2のソース線と関連付けられる、第2のセクタと、
制御ゲート電圧ソースに連結される制御ゲート線デコーダであって、前記第1の複数の行のうちの1つに関連付けられた1つの制御ゲート線のみ、及び前記第2の複数の行のうちの1つに関連付けられた1つの制御ゲート線のみに連結されることができる、制御ゲート線デコーダと、を含み、
プログラミング動作中、前記第1のソース線及び前記第2のソース線のうちの一のソース線は高電圧であり、前記第1のソース線及び前記第2のソース線のうちの他のソース線は低電圧であり、前記制御ゲート線デコーダは、前記第1の複数の行のうちの1つに関連付けられた前記制御ゲート線及び前記第2の複数の行のうちの1つに関連付けられた前記制御ゲート線のうちの1つのみに連結され、
前記第1の複数の行のそれぞれが別々の制御ゲート線と関連付けられ、前記第2の複数の行のそれぞれが別々の制御ゲート線と関連付けられる、
フラッシュメモリシステム。
【請求項2】
前記第1のセクタが第1の消去ゲート線と関連付けられ、前記第2のセクタが第2の消去ゲート線と関連付けられる、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項3】
フラッシュメモリセルの前記第1の複数の行及びフラッシュメモリセルの前記第2の複数の行がそれぞれスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項1に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項4】
フラッシュメモリセルの前記第1の複数の行及びフラッシュメモリセルの前記第2の複数の行がそれぞれスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項2に記載のフラッシュメモリシステム。
【請求項5】
フラッシュメモリセルをプログラミングする方法であって、
第1のワード線及び第1のビット線を使用して、フラッシュメモリセルの第1の複数の行を含む第1のセクタ内の該第1の複数の行のうちの1つである第1の行における選択されたフラッシュメモリセルを活性化する工程であって、前記第1のセクタは第1のソース線に関連付けられる、工程と、
第1の制御ゲート線デコーダを使用して制御ゲート電圧ソースを前記選択されたフラッシュメモリセルの制御ゲートに連結する工程であって、前記第1の制御ゲート線デコーダは前記第1のセクタ内の前記第1の行に関連付けられた1つの制御ゲート線のみに連結されることができ、前記第1の制御ゲート線デコーダが前記第1のセクタ内の前記第1の行に連結されていないときのみ前記第1の制御ゲート線デコーダはフラッシュメモリセルの第2の複数の行を含む第2のセクタ内の前記第2の複数の行のうちの1つの行に関連付けられた1つの制御ゲート線のみに連結されることができ、前記第2のセクタは第2のソース線に関連付けられ、前記第1のソース線は高電圧であり、前記第2のソース線は低電圧であり、前記第1の制御ゲート線デコーダは、前記第2のセクタ内の前記第2の複数の行のうちの1つの行に関連付けられた1つの制御ゲート線に連結されないで、前記第1のセクタ内の前記第1の行に関連付けられた1つの制御ゲート線のみに連結され、前記第1の複数の行のそれぞれが別々の制御ゲート線と関連付けられ、前記第2の複数の行のそれぞれが別々の制御ゲート線と関連付けられる、工程と、
前記選択されたフラッシュメモリセルの浮遊ゲートにデジタル値を保存する工程と、を含む、
方法。
【請求項6】
消去ゲート線を使用して前記選択されたフラッシュメモリセルを消去する工程を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記選択されたフラッシュメモリセルのソース線を使用して前記デジタル値を読み取る工程を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記保存する工程が前記浮遊ゲートに電子を追加する工程を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
消去ゲート線を使用して前記選択されたフラッシュメモリセルを消去する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記消去する工程が前記浮遊ゲートから電子を除去する工程を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のセクタ内の前記第1の行がスプリットゲートフラッシュメモリセルを含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
フラッシュメモリセルのプログラミング中の外乱を低減するための改良された制御ゲートデコーディング設計を開示する。
【背景技術】
【0002】
浮遊ゲートを使用して電荷を蓄積するフラッシュメモリセル、及び半導体基板の中に形成されたかかる不揮発性メモリセルのメモリアレイは、当該技術分野において周知である。典型的には、かかる浮遊ゲートメモリセルは、スプリットゲート型、又はスタックゲート型となっている。
【発明の概要】
【0003】
1つの従来技術の不揮発性メモリセル10を
図1に示す。スプリットゲートSuperFlash(SF)メモリセル10は、P型などの第1の導電型の半導体基板1を備える。基板1は、その上にN型などの第2の導電型の第1の領域2(ソース線SLとしても知られる)が形成されている表面を有する。N型などの第2の導電型の第2の領域3(ドレイン線としても知られる)もまた、基板1の表面に形成される。第1の領域2と第2の領域3との間には、チャネル領域4が設けられている。ビット線(BL)9は、第2の領域3に接続される。ワード線(WL)8(セレクトゲートとも称される)は、チャネル領域4の第1の部分の上に配置され、そこから絶縁される。ワード線8は、第2の領域3とほとんど又は全く重ならない。浮遊ゲート(FG)5は、チャネル領域4の他の部分の上方にある。浮遊ゲート5は、そこから絶縁され、ワード線8に隣接する。浮遊ゲート5はまた、第1の領域2にも隣接する。結合ゲート(CG)7(制御ゲートとしても知られる)は、浮遊ゲート5の上方にあり、そこから絶縁される。消去ゲート(EG)6は、第1の領域2の上方にあり、浮遊ゲート5及び結合ゲート7に隣接し、そこから絶縁される。消去ゲート6はまた、第1の領域2から絶縁される。
【0004】
従来技術の不揮発性メモリセル10の消去及びプログラムのための一操作例は次のとおりである。セル10は、消去ゲートEG6に高電圧を印加し、他の端子が0ボルトと等しくなることにより、ファウラーノルドハイム・トンネリング・メカニズムによって消去される。電子が浮遊ゲートFG5から消去ゲートEG6にトンネリングすることにより、浮遊ゲートFG5が陽電荷を帯び、読み出し状態のセル10がオンになる。その結果生じるセルの消去状態は、「1」状態として知られる。消去の別の実施形態は、消去ゲートEG6に正電圧Vegpを印加し、結合ゲートCG7に負電圧Vcgnを印加し、他の端子に0電圧を印加することによる。負電圧Vcgnによって浮遊ゲートFG5は負に帯電して連結され、その結果、消去に必要な正電圧Vcgpは小さくなる。電子が浮遊ゲートFG5から消去ゲートEG6にトンネリングすることにより、浮遊ゲートFG5が陽電荷を帯び、読み出し状態のセル10がオンになる(セル状態「1」)。あるいは、ワード線WL8(Vwle)及びソース線SL2(Vsle)を負にして、消去に必要な消去ゲートFG5の正電圧を更に小さくすることができる。この場合の負電圧Vwle及びVsleの絶対値は、周囲の酸化物を絶縁破壊することも、p/n接合を順方向バイアスすることもない、十分小さい値である。
【0005】
セル10は、結合ゲートCG7に高電圧を印加し、ソース線SL2に高電圧を印加し、消去ゲートEG6に中電圧又はソース線電圧と同じ電圧を印加し、ビット線BL9にプログラミング電流を印加することにより、ソース側ホットエレクトロン・プログラミング・メカニズムによってプログラミングされる。ワード線WL8と浮遊ゲートFG5との間の隙間全体に流れる電子の一部は、十分なエネルギーを得て、浮遊ゲートFG5に注入され、その結果、浮遊ゲートFG5が陰電荷を帯び、読み出し状態のセル10がオフになる。その結果生じるセルのプログラミングされた状態は、「0」状態として知られる。
【0006】
セル10は、ビット線BL9に禁止電圧を印加することにより、プログラミングを禁止できる(例えば、セル10をプログラミングしないが、同じ行にある別のセルをプログラミングする場合)。スプリットゲートフラッシュメモリ動作及び様々な回路が、Hieu Van Tranらによる「Sub Volt Flash Memory System」米国特許第7,990,773号、及び、Hieu Van Tranらによる「Array of Non−Volatile Memory Cells Including Embedded Local and Global Reference Cells and Systems」米国特許第8,072,815号において説明されており、これらの特許は、参照することで本明細書に組み入れられる。
【0007】
図2を参照すると、
図1に示したタイプのフラッシュメモリセルがアレイに配置されている。フラッシュメモリセルの行はワード線を使用して選択され、フラッシュメモリセルの列はビット線を使用して選択される。個別のフラッシュメモリセルは、ワード線とビット線の組み合わせを使用して選択される。フラッシュメモリセルは、セクタに更に配置される。各セクタ内のフラッシュメモリセルは消去ゲート制御線を共有しており、各セクタ内の全てのフラッシュメモリセルはその消去ゲート制御線を使用して同時に消去される。更に、各セクタ内のフラッシュメモリセルはソース線も共有している。また、各行内のフラッシュメモリセルは制御ゲート線も共有している。
【0008】
図2の例示の実施例では、フラッシュメモリセルのセクタが2つ示されている。フラッシュメモリアレイには任意の数のセクタが含まれ得ること、及び各セクタには任意の数の行及び列のフラッシュメモリセルが含まれ得ることを理解すべきである。この例において、図示された各フラッシュメモリセル(201、202、203、211、212、213、221、222、223、231、232、及び233)は
図1の設計に従う。
【0009】
セクタ150は、ワード線151及び制御ゲート251によってアクセスされる行にセル201、セル202、及びセル203を備え、ワード線152及び制御ゲート252によってアクセスされる行にセル211、セル212、及びセル213を備える。セクタ160は、ワード線161及び制御ゲート261によってアクセスされる行にセル221、セル222、及びセル223を備え、ワード線162及び制御ゲート162によってアクセスされる行にセル231、セル232、及びセル233を備える。セクタ150内のセルは消去ゲート線155によって消去され、セクタ160内のセルは消去ゲート線165によって消去される。セクタ150内のセルはソース線156に連結され、セクタ160内のセルはソース線166に連結される。
【0010】
各セルでは、それの対応するビット線(101、102、又は103)が
図1のビット線9に接続され、それのワード線(151、152、161、又は162)が
図1のワード線8に接続され、それの消去ゲート線(155又は165)が
図1の消去ゲート6に接続され、それの制御ゲート線(251、252、261、又は262)が
図1の制御ゲート7に接続され、それのソース線(156又は166)が
図1のソース線2に連結される。
【0011】
図2の従来技術システムでは、各セクタ内の2本以上の制御ゲート線が制御ゲート線デコーダに連結される。したがって、
図2では、制御ゲート線251及び制御ゲート線252が制御ゲート線デコーダ250に連結され、制御ゲート線261及び制御ゲート線262が制御ゲート線デコーダ260に連結される。制御ゲート線デコーダ250は制御ゲート電圧ソース255に連結され得、制御ゲート線デコーダ260は制御ゲート電圧ソース265に連結され得る。例えば、システムは、制御ゲート線252を活性化する場合、制御ゲート線252を制御ゲート電圧ソース255に連結するように制御ゲート線デコーダ250を構成する。この構成は、制御ゲート線デコーダ250に送信される選択信号(図示なし)を使用して行われ得る。
【0012】
この従来技術設計による好ましくない結果の1つは、フラッシュメモリセルのプログラミングプロセス中に、制御ゲート線デコーダの使用に起因する外乱がセクタ内で発生することである。例えば、セル212がプログラミングされる場合、ワード線152及びビット線102が活性化され、ソース線156には高電圧が入力される。制御線デコーダ250は制御ゲート線252を制御ゲート電圧ソース255に連結する。実際の動作では、いくらかの電荷が、制御ゲート電圧ソース255から制御線デコーダ250を経由して、制御ゲート線251に漏れる。これにより、ビット線102及びソース線156をセル212と共有しているせいでセル202がたまにプログラミングされたり(列外乱(column disturbance)として知られる)、ソース線156をセル212と共有しているせいで、セル203がたまにプログラミングされたり(対角外乱(diagonal disturbance)として知られる)、場合によってはセクタ150内の他のセルもプログラミングされたりする、意図しない結果がもたらされる。更に、セル213もまた、ワード線152、制御ゲート線252、及びソース線156をセル212と共有しているせいで、意図せずプログラミングされることがある(行外乱(row disturbance)として知られる)。
【0013】
そのため、フラッシュメモリセルのプログラミング中の外乱の発生を最小限に抑える改良されたシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
制御ゲート線デコーダがフラッシュメモリセルの行に連結され、それらの行が同一セクタではなく別々のセクタに配置される実施形態を説明する。この実施形態は、従来技術で見られる列外乱及び対角外乱の発生を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】従来技術のスプリットゲートフラッシュメモリセルを示す。
【
図2】従来技術のフラッシュメモリアレイのレイアウトを示す。
【
図3】フラッシュメモリアレイの実施形態の例示的なレイアウトを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図3を参照すると、実施形態が示されている。
図3は、
図2に示されている多くの同じ要素を共有しており、
図2と同じ番号を使用している要素は、
図2に対して前に説明した要素と同じものである。
図3では、制御ゲート線デコーダ360は制御ゲート線252及び制御ゲート線261に連結される。制御ゲート線252はセクタ150に含まれ、制御ゲート線261はセクタ160に含まれる。制御ゲート線デコーダ360は制御ゲート電圧ソース365に連結され得る。制御ゲート線デコーダ350は、制御ゲート線251及び異なるセクタ内の別の制御ゲート線(図示なし)に連結される。制御ゲート線デコーダ370は、制御ゲート線262及び異なるセクタ内の別の制御ゲート線(図示なし)に連結される。制御ゲート線デコーダ370は制御ゲート電圧ソース375に連結され得る。
【0017】
セル212がプログラミングされる場合、ワード線152及びビット線102が活性化され、ソース線156には高電圧が入力される。制御線デコーダ360が制御ゲート線252を制御ゲート電圧ソース365に連結する。実際の動作では、いくらかの電荷が、制御ゲート電圧ソース365から制御線デコーダ360を経由して制御ゲート線261に漏れる。しかし、ソース線166は低電圧状態にあるため(セクタ160はプログラミング中ではないため)、制御ゲート線261に関連付けられたセルは、どれも意図せずプログラミングされることはない。したがって、
図2の列外乱は
図3の設計には存在しない。同様に、
図2の対角外乱も
図3には存在しない。
【0018】
したがって、各制御ゲート線デコーダを別々のセクタに含まれる制御ゲート線と関連付けることにより、従来技術の意図せぬプログラム外乱の発生を回避することができる。
【0019】
図3の実施形態では、各制御ゲート線デコーダが2本の制御ゲート線に連結され、各制御ゲート線は別々のセクタに含まれているが、別の方法では、代わりに各制御ゲート線デコーダが3本以上の制御ゲート線に連結されることができ、各制御ゲート線は別々のセクタに含まれることを当業者なら理解するであろう。
図3の実施形態の原理と同じものが適用される。
【0020】
本明細書における本発明に対する言及は、いかなる請求項又は請求項の用語の範囲も限定することを意図するものではなく、代わりに請求項の1つ以上によって包含されることがある1つ以上の特徴に言及することを意図するにすぎない。上述の材料、プロセス、及び数値例は、単なる例示であり、請求項を限定するものと見なされるべきではない。本明細書で使用されるとおり、用語「〜の上方に(over)」及び「〜の上に(on)」の両方は、「直接的に〜の上に」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されていない)及び「間接的に〜の上に」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、用語「隣接する」は、「直接的に隣接する」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されていない)及び「間接的に隣接する」(中間の材料、要素、又は間隙が間に配設されている)を含む。例えば、「基板の上方に」要素を形成することは、中間の材料/要素が介在せずに直接的に基板の上にその要素を形成することも、1つ以上の中間の材料/要素が介在して間接的に基板の上にその要素を形成することも含む可能性がある。