特許第6573941号(P6573941)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6573941-カーシェアリングシステム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6573941
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】カーシェアリングシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20190902BHJP
   G06K 7/00 20060101ALI20190902BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20190902BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06K7/00 008
   G06K17/00 022
   G08G1/00 D
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-161707(P2017-161707)
(22)【出願日】2017年8月25日
(65)【公開番号】特開2019-40379(P2019-40379A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2018年3月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】508077654
【氏名又は名称】株式会社サージュ
(74)【代理人】
【識別番号】100087000
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 淳一
(72)【発明者】
【氏名】村上 穣視
【審査官】 永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−237842(JP,A)
【文献】 特開2009−251653(JP,A)
【文献】 特開2005−275598(JP,A)
【文献】 特開2013−254270(JP,A)
【文献】 特開2011−000970(JP,A)
【文献】 特開2016−076899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06K 7/00
G06K 17/00
G08G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者により車両を共用するカーシェアリングシステムにおいて、
システム運用者のシステムサーバーと、
通信回線を介して前記システムサーバーと通信可能に接続されるとともに車両に搭載された車載器と、
前記車載器に接続されるとともに前記車両に搭載されたカードリーダーと、
前記車両の利用の予約に用いた第1のICカードと、
前記車両の利用の予約に用いていない第2のICカードと
を有し、
前記カードリーダーに前記第1のICカードと前記第2のICカードとが順次読み込まれると、
前記カードリーダーが読み込んだ情報が前記車載器を介して前記システムサーバーへ送られ、
前記システムサーバーにおいて、前記第1のICカードを用いた前記予約に対して、前記第1のICカードの情報と前記第2のICカードの情報とを処理し、前記システムサーバーから、前記車載器に対し、前記車両のドアの解錠又は施錠を含む処理を行うための情報を出力して、
前記車両を利用させる
ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項2】
複数の利用者により車両を共用するカーシェアリングシステムにおいて、
システム運用者のシステムサーバーと、
通信回線を介して前記システムサーバーと通信可能に接続されるとともに車両に搭載された車載器と、
前記車載器に接続されるとともに前記車両に搭載されたカードリーダーと、
前記車両の利用の予約に用いる利用者の第1のICカードと、
前記利用者以外の人の第2のICカードと
を有し、
前記カードリーダーに前記第1のICカードと前記第2のICカードとが順次読み込まれると、
前記カードリーダーが読み込んだ情報が前記車載器を介して前記システムサーバーへ送られ、
前記システムサーバーにおいて、前記第1のICカードを用いた前記予約に対して、前記第1のICカードの情報と前記第2のICカードの情報とを処理し、前記システムサーバーから、前記車載器に対し、前記車両のドアの解錠又は施錠を含む処理を行うための情報を出力して、
前記車両を利用させる
ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
前記第1のICカードと前記第2のICカードとは、少なくともいずれか一方がIC運転免許証である
ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーシェアリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の利用者が車両を共用する利用形態の一例として、例えば、特開2004−178385号公報に開示されているように、車両たる自動車を複数の会員が共同で利用する、所謂、カーシェアリングシステムが知られている。
【0003】
こうしたカーシェアリングシステムでは、システムを運用する事業者(システム運用者)が車載器を搭載した車両たる自動車を準備し、当該事業者が当該車両を会員登録済みの複数の利用者に提供するものである。
【0004】
ここで、車載器とは、カーシェリングシステムにより車両を管理するために当該車両に搭載した管理装置であり、携帯電話網やインターネットなどの通信回線を介してシステム運用者のシステムサーバーと通信可能に接続されている。
【0005】
また、車両には、車載器に接続されたカードリーダーが搭載されており、車両を利用する利用者は会員登録済みのICカードを当該カードリーダーに読み込ませる。
【0006】
カードリーダーに読み込まれたICカードの情報は、車載器を介してシステムサーバーへ送られ、システムサーバーにおいて当該情報の処理が行われた後に、車両のドアが解錠されてイグニッションキーの取り出しが可能となり、利用者への車両の受け渡しが行われる。
【0007】
従来のカーシェアリングシステムにおける処理は、上記の通りであるが、従来のカーシェアリングシステムにおいては、車両の予約をした利用者(予約者)とカードリーダーが認識するカードとが1対1の関係でのみ認識するようになされていたため、当該車両を利用者(予約者)とともに共同で運転する人や利用者(予約者)から運転することの依頼を受けた人を特定することができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−178385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記したような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者が予約した車両を共同で運転する人や利用者から運転することの依頼を受けた人を特定することができるようにしたカーシェアリングシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のICカード(ICカードには、ICチップを内蔵した運転免許証(IC運転免許証)も含まれる。)をカードリーダーに読み込ませて、システムサーバーにおいて複数のICカードの情報の処理を行うようにしたものである。
【0011】
従って、本発明によれば、車両を利用者(予約者)とともに共同で運転する人や利用者(予約者)から運転することの依頼を受けた人のICカードを読み込むことができるようになり、車両を利用者(予約者)とともに共同で運転する人や利用者(予約者)から運転することの依頼を受けた人を特定することができるようになる。
【0012】
即ち、本発明は、複数の利用者により車両を共用するカーシェアリングシステムにおいて、システム運用者のシステムサーバーと、通信回線を介して上記システムサーバーと通信可能に接続されるとともに車両に搭載された車載器と、上記車載器に接続されるとともに上記車両に搭載されたカードリーダーとを有し、上記カードリーダーに複数枚のICカードが順次読み込まれると、上記カードリーダーが読み込んだ情報が上記車載器を介して上記システムサーバーへ送られ、上記システムサーバーにおいて上記カードリーダーに読み込まれた上記複数枚のICカードの情報を処理するようにしたものである。
【0013】
また、本発明は、上記した本発明において、上記複数枚のICカードには、上記車両の利用を予約した利用者のICカードと上記利用者以外のICカードとが混在するようにしたものである。
【0014】
また、本発明は、上記した本発明において、上記複数枚のICカードは、上記車両の利用を予約した利用者のICカードと、上記利用者から上記車両の運転を依頼された運転者のIC運転免許証とであるようにしたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上説明したように構成されているので、利用者が予約した車両を共同で運転する人や利用者から運転することの依頼を受けた人を特定することができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の実施の形態の一例によるカーシェアリングシステムを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカーシェアリングシステムの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0018】
図1には、本発明によるカーシェアリングシステムの実施の形態の一例を示す説明図があらわされている。
【0019】
この図1に示すカーシェアリングシステム10は、システム運用者のシステムサーバー12と、携帯電話網やインターネットなどの通信回線を介してシステムサーバー12と通信可能に接続されるとともに車両14に搭載された車載器16と、車載器16に接続されるとともに車両14に搭載されたカードリーダー18とを有して構成されている。
【0020】
車載器16は、車両14のドアの解錠ならびに施錠を含む、車両14に関する各種の処理を制御する。
【0021】
カードリーダー18は、ICカード20を読み込む。このICカード20には、システム運用者が会員登録時に会員に配布したICカード(配布ICカード)ならびにICチップを内蔵した運転免許証(IC運転免許証)などが含まれる。
【0022】
なお、本実施の形態においては、ICカード20として、車両14の利用を予約した会員の配布ICカード20aと、当該車両14の利用を予約した会員から当該車両14の運転を依頼された者(運転者)のIC運転免許証20bとを読み込む場合についてする。
【0023】
カードリーダー18に読み込まれたICカード20の情報は、車載器16を介してシステムサーバー12へ送られる。
【0024】
システムサーバー12は、車載器16を介して送られたICカード20の情報を処理した後に、各種の情報を車載器16へ出力する。なお、こうした各種の情報には、車両14のドアの解錠ならびに施錠を含む処理を行うための情報が含まれる。
【0025】
ここで、システムサーバー12と、車載器16と、カードリーダー18とは、車両14を利用するための一つの予約に対して、複数枚のICカード20を処理することが可能とされている。
【0026】
以上の構成において、カーシェアリングシステム10においては、会員が車両14の利用を予約した時間が到来すると、システムサーバー12は、車載器16を介してカードリーダー18を起動する。
【0027】
なお、カードリーダー18は、カードリーダー18に設けられたタッチセンサー(図示せず。)に触れることにより起動することもできるように構成されているので、会員は当該タッチセンサーに触れることによりカードリーダー18を起動してもよい。
【0028】
カードリーダー18が起動されると、カードリーダー18はICカード20の情報を読み込み可能となり、カードリーダー18が読み込んだ情報は車載器16を介してシステムサーバー12へ送られる。
【0029】
ここで、本実施の形態においては、カードリーダー18にICカード20を読み込ませる際に、車両14の利用を予約した会員の配布ICカード20aと、当該車両14の利用を予約した会員から当該車両14の運転を依頼された者(運転者)のIC運転免許証20bとを順次読み込ませる。
【0030】
なお、カードリーダー18に読み込ませるICカード20は、上記に例示したように2枚でもよいし、あるいは、3枚以上でもよい。
【0031】
また、カードリーダー18に読み込ませるICカード20としては、配布ICカードとIC運転免許証とのいずれか一種類のみでもよいし、配布ICカードとIC運転免許証とが混在していてもよい。
【0032】
従って、カーシェアリングシステム10においては、例えば、カードリーダー18に車両14の利用を予約した会員の配布ICカード20aとともに当該会員から当該車両14の運転を依頼された運転者のIC運転免許証20bを読み込ませて、車両14の利用を予約した会員の配布ICカード20aの情報および当該運転者のIC運転免許証20bの情報をシステムサーバー12において処理することができる。
【0033】
以上において説明したように、本発明によるカーシェアリングシステム10によれば、カードリーダー18に複数のICカード20を読み込ませて、これら複数のICカード20の情報をシステムサーバー12においてそれぞれ処理することができる。
【0034】
従って、本発明によるカーシェアリングシステム10によれば、利用者が予約した車両14を共同で運転する人や利用者から運転することの依頼を受けた人を特定することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、複数の利用者により車両を共用するカーシェアリングシステムに利用することができる。
【符号の説明】
【0036】
10 カーシェアリングシステム
12 システムサーバー
14 車両
16 車載器
18 カードリーダー
20 ICカード
20a 配布ICカード
20b IC運転免許証
図1