(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
アミドカップリング試薬が、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロフォスフェート(HATU)、N,N’−ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)、及びヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)から成る群から選択される、請求項13に記載の方法。
有機塩基が、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、トリエチルアミン(TEA)、及びN,N’−ジメチルアミノピリジン(DMAP)から成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の第1の実施形態は、単独のまたは医薬として許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせた、上記の式Iによって表される化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0025】
本発明の他の実施形態は、単独でのまたは医薬として許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせた、式II
【0026】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
によって表される化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグである。
[式中、X
1−X
4は、−CR
6およびN(各R
6は、
(i)水素;ハロゲン;−NO
2;−CN;またはN
3;
(ii)−M−R
3(式中、Mは、O、S、またはNHである。);
(iii)NR
4R
5;
(iv)O、S、またはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;
(v)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;および
(vi)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキルから独立に選択される。)から独立に選択され;
Aは、非存在、−(C=O)−、−S(O)
2−、−C(=N−OR
1)−または−C(=N−CN)−であり;
【0027】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
または
【0028】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0029】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
7およびR
8は、それぞれ独立にC
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルであり、1個または複数のハロで場合によってそれぞれ独立に置換されている。)であり;
M
1およびM
2は、OおよびNR
1
(各R
1は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から出現ごとに独立に選択される。)からそれぞれ独立に選択され;
L
1およびL
2は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキレン、−C
2−C
8アルケニレンまたは−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキレン、置換−C
2−C
8アルケニレンまたは置換−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルキレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルキレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルケニレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニレンからそれぞれ独立に選択され;
Wは、非存在、−O−、−S−、−NH−、−N(Me)−、−C(O)NH−または−C(O)N(Me)−であり;
X’は、Nまたは−C(R
2)−(式中、R
2は、
(i)水素、ハロゲン、CN、CF
3、NO
2、OR
3、SR
3、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5、NR
4R
5、CO
2R
3、COR
3、CONR
4R
5、N(R
1)COR
3;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(ii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iii)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から選択される。)であり;
各R
3は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;および置換ヘテロアリールから独立に選択され;
各R
4およびR
5は、HおよびR
3から独立に選択され、またはR
4およびR
5は、それらが結合するNと一緒に組み合わされて、複素環を形成し;
RおよびR’は、
(i)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキル、置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)水素;重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
Gは、−OH、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5およびNR
4R
5から選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]
【0030】
本発明の他の実施形態は、単独でまたは医薬として許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせた、式IIIによって表される化合物
【0031】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグである。
[式中、各Y
1およびY
2は、CR
6およびNから独立に選択され、各Y
3は、NR
6、SおよびO
(各R
6は、
(i)水素;ハロゲン;−NO
2;−CN;またはN
3;
(ii)−M−R
3(式中、Mは、O、SまたはNHである。);
(iii)NR
4R
5;
(iv)O、S、またはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;
(v)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;および
(vi)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキルから独立に選択される。)から独立に選択され;
Aは、非存在、−(C=O)−、−S(O)
2−、−C(=N−OR
1)−または−C(=N−CN)−であり;
【0032】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
または
【0033】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0034】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
7およびR
8は、それぞれ独立にC
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルであり、1個または複数のハロで場合によってそれぞれ独立に置換されている。)であり;
M
1およびM
2は、OおよびNR
1
(各R
1は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から出現ごとに独立に選択される。)からそれぞれ独立に選択され;
L
1およびL
2は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキレン、−C
2−C
8アルケニレンまたは−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキレン、置換−C
2−C
8アルケニレンまたは置換−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルキレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルキレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルケニレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニレンからそれぞれ独立に選択され;
Wは、非存在、−O−、−S−、−NH−、−N(Me)−、−C(O)NH−または−C(O)N(Me)−であり;
X’は、Nまたは−C(R
2)−(式中、R
2は、
(i)水素、ハロゲン、CN、CF
3、NO
2、OR
3、SR
3、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5、NR
4R
5、CO
2R
3、COR
3、CONR
4R
5、N(R
1)COR
3;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(ii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iii)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から選択される。)であり;
各R
3は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;および置換ヘテロアリールから独立に選択され;
各R
4およびR
5は、HおよびR
3から独立に選択され、またはR
4およびR
5は、それらが結合するNと一緒に組み合わされて、複素環を形成し;
RおよびR’は、
(i)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキル、置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)水素または重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
Gは、−OH、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5およびNR
4R
5から選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]
【0035】
本発明の他の実施形態は、単独でまたは医薬として許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせた、式Vによって表される化合物
【0036】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグである。
[式中、各X
1−X
4は、−CR
6およびN(各R
6は、
(i)水素;ハロゲン;−NO
2;−CN;またはN
3;
(ii)−M−R
3(式中、Mは、O、SまたはNHである。);
(iii)NR
4R
5;
(iv)O、S、またはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;
(v)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;および
(vi)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキルから独立に選択される。)から独立に選択され;
Aは、非存在、−(C=O)−、−S(O)
2−、−C(=N−OR
1)−または−C(=N−CN)−であり;
【0037】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
または
【0038】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0039】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
7およびR
8は、それぞれ独立にC
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルであり、1個または複数のハロで場合によってそれぞれ独立に置換されている。)であり;
M
1およびM
2は、OおよびNR
1
(各R
1は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から出現ごとに独立に選択される。)からそれぞれ独立に選択され;
X’は、Nまたは−C(R
2)−(式中、R
2は、
(i)水素、ハロゲン、CN、CF
3、NO
2、OR
3、SR
3、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5、NR
4R
5、CO
2R
3、COR
3、CONR
4R
5、N(R
1)COR
3;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(ii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iii)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から選択される。)であり;
各R
3は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;および置換ヘテロアリールから独立に選択され;
各R
4およびR
5は、HおよびR
3から独立に選択され、またはR
4およびR
5は、それらが結合するNと一緒に組み合わされて、複素環を形成し;
RおよびR’は、
(i)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキル、置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)水素;または重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
Gは、−OH、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5およびNR
4R
5から選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]
【0040】
本発明の他の実施形態は、単独のまたは医薬として許容される担体もしくは賦形剤と組み合わせた、式VI
【0041】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
によって表される化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグである。
[式中、
X
1−X
4は、−CR
6およびN(各R
6は、
(i)水素;ハロゲン;−NO
2;−CN;またはN
3;
(ii)−M−R
3(式中、Mは、O、SまたはNHである。);
(iii)NR
4R
5;
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;
(v)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;および
(vi)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキルから独立に選択される。)から選択され;
【0042】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
または
【0043】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0044】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
7およびR
8は、それぞれ独立にC
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルであり、1個または複数のハロで場合によってそれぞれ独立に置換されている。)であり;
M
1およびM
2は、OおよびNR
1
(各R
1は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;ならびに
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から出現ごとに独立に選択される。)からそれぞれ独立に選択され;
各R
3は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;および置換ヘテロアリールから独立に選択され;
各R
4およびR
5は、HおよびR
3から独立に選択され、またはR
4およびR
5は、それらが結合されるNと一緒に組み合わされて、複素環を形成し;
RおよびR’は、
(i)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキル、置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)水素;または重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
Gは、−OH、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5およびNR
4R
5から選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]
【0045】
本発明はまた、式VIIの化合物ならびに医薬として許容されるそれらの塩、エステルおよびプロドラッグを特徴とする。
【0046】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
1’、R
2’、R
3’およびR
4’は、それぞれ独立にR
6であり、またはR
1’およびR
2’、R
2’およびR
3’、もしくはR
3’およびR
4’は、それぞれが結合される炭素原子と一緒になって、芳香族環、芳香族複素環、環式環または複素環を形成し;
【0047】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
または
【0048】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0049】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
7およびR
8は、それぞれ独立にC
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルであり、1個または複数のハロで場合によってそれぞれ独立に置換されている。)であり;
各R
6は、
(i)水素;ハロゲン;−NO
2;−CN;またはN
3;
(ii)−M−R
3(式中、Mは、O、SまたはNHである。);
(iii)NR
4R
5;
(iv)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;
(v)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;および
(vi)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキルから独立に選択され;
R
3は、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環;アリール;置換アリール;ヘテロアリール;および置換ヘテロアリールから独立に選択され;
各R
4およびR
5は、HおよびR
3から独立に選択され、またはR
4およびR
5は、それらが結合するNと一緒に組み合わされて、複素環を形成し;
RおよびR’は、
(i)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキル、置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;または置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;および
(iv)水素;または重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]
【0050】
式I−VIIの化合物のいくつかの実施形態では、
【0051】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
いくつかの実施形態では、式I−VII中の
【0052】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
は、C
3−C
12炭素環または4から6員複素環であり、ハロ、C
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルから独立に選択される1個または複数の置換基で場合によって置換されている。例えば、
【0053】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
は、非芳香族C
3−C
6炭素環または非芳香族4から6員複素環となり得、ハロ、C
1−C
6アルキルまたはC
2−C
6アルケニルから独立に選択される1個または複数の置換基で場合によって置換されている。より好ましくは、
【0054】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
は、飽和C
4−C
6炭素環または飽和4から6員複素環であり、ハロ、C
1−C
8アルキルまたはC
2−C
8アルケニルから独立に選択される1個または複数の置換基で場合によって置換されている。
【0055】
式IからVIIの化合物のいくつかの実施形態では、
【0056】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【0057】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される。
【0059】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下の群から選択される。
【0060】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
好ましくは、R
1’、R
2’、R
3’およびR
4’は、水素である。また好ましくは、R
1’およびR
4’は、水素であり;R
2’およびR
3’のうち一方は、水素であり、もう一方は、ハロ、1個もしくは複数のハロで場合によって置換されているメチル、または1個もしくは複数のハロで場合によって置換されている−O−メチルから選択される。また好ましくは、R
1’およびR
2’、またはR
2’およびR
3’、またはR
3’およびR
4’は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5または6員炭素環または複素環(例えば、フェニル)を形成し、R
1’、R
2’、R
3’およびR
4’の残りは、好ましくは水素である。
【0063】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0065】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
であり;より好ましくは
【0066】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0068】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
であり、より好ましくは
【0069】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0071】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【0072】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R’が、ビニル
【0073】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
またはジフルオロメチル
【0074】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3が、
【0075】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、
【0076】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
である、式VIIの化合物または医薬として許容されるそれらの塩を特徴とする。
【0078】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【0079】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R’が、ビニル
【0080】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
またはジフルオロメチル
【0081】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3が、
【0082】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、
【0083】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3’が、1個または複数のハロで場合によって置換されている−O−メチルであり、R
1’、R
2’およびR
4’が、水素である、式VIIの化合物または医薬として許容されるそれらの塩を特徴とする。
【0085】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【0086】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R’が、ビニル
【0087】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
またはジフルオロメチル
【0088】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3が、
【0089】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、
【0090】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
1’、R
2’、R
3’およびR
4’が、水素である、式VIIの化合物または医薬として許容されるそれらの塩を特徴とする。
【0092】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【0093】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R’が、ビニル
【0094】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
またはジフルオロメチル
【0095】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3が、
【0096】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、
【0097】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3’が、ハロ(例えば、F)であり、R
1’、R
2’およびR
4’が、水素である、式VIIの化合物または医薬として許容されるそれらの塩を特徴とする。
【0098】
さらなる他の実施形態では、本発明は、
【0099】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【0100】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R’が、ビニル
【0101】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
またはジフルオロメチル
【0102】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3が、
【0103】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、
【0104】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
であり、R
3’およびR
4’が、それらが結合する炭素原子と一緒になってフェニルを形成し、R
1’およびR
2’が、水素である、式VIIの化合物または医薬として許容されるそれらの塩を特徴とする。
【0106】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物
[式中、
Aは、非存在であり、または−(C=O)−、−S(O)
2−、−C(=N−OR
1)−および−C(=N−CN)−から選択され;
【0107】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
は、−C
3−C
12シクロアルキル、置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニル、置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルおよび置換−C
3−C
12ヘテロシクロアルキルから選択され;
M
1およびM
2は、OおよびNR
1(式中、R
1は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;ならびに
(iv)O、SおよびNから独立に選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から出現ごとに選択される。)から選択され;
L
1およびL
2は、O、SおよびNから独立に選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキレン、−C
2−C
8アルケニレンまたは−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキレン、置換−C
2−C
8アルケニレンまたは置換−C
2−C
8アルキニレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルキレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルキレン;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
3−C
12シクロアルケニレンまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニレンから独立に選択され;
Wは、非存在であり、または−O−、−S−、−NH−、−N(Me)−、−C(O)NH−および−C(O)N(Me)−から選択され;
XおよびYは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環から選択される環式部分を形成し;
X’は、Nおよび−C(R
2)−(式中、R
2は、
(i)水素、ハロゲン、CN、CF
3、NO
2、OR
1、SR
1、−NHS(O)
2−R
2、−NH(SO
2)NR
3R
4、NR
3R
4、CO
2R
1、COR
1、CONR
1R
2、N(R
1)COR
2;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;ならびに
(iv)O、SおよびNから独立に選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニルからなる群から選択される。)から選択され;
RおよびR’は、
(i)O、SおよびNから独立に選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
4−C
12アルキルシクロアルキルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;−C
4−C
12アルキルシクロアルケニルまたは置換−C
4−C
12アルキルシクロアルケニル;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;ならびに
(iv)水素;重水素からなる群からそれぞれ独立に選択され;
Gは、−OH、−NHS(O)
2−R
3、−NH(SO
2)NR
4R
5およびNR
4R
5から選択され;
R
3は、
(i)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール
(ii)ヘテロシクロアルキル;置換ヘテロシクロアルキル;および
(iii)O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル、O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環;置換複素環から選択され;
R
4およびR
5は、
(i)水素;
(ii)アリール;置換アリール;ヘテロアリール;置換ヘテロアリール;
(iii)ヘテロシクロアルキルまたは置換ヘテロシクロアルキル;
(iv)O、SおよびNから独立に選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、−C
1−C
8アルキル、−C
2−C
8アルケニルまたは−C
2−C
8アルキニル;O、SまたはNから選択される0、1、2または3個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、置換−C
1−C
8アルキル、置換−C
2−C
8アルケニルまたは置換−C
2−C
8アルキニル;−C
3−C
12シクロアルキルまたは置換−C
3−C
12シクロアルキル;−C
3−C
12シクロアルケニルまたは置換−C
3−C
12シクロアルケニル;複素環または置換複素環から独立に選択され;
R’’は、水素、メチル、エチルおよびアリルから選択される。]を提供する。
【0108】
本発明の代表的な化合物には、それらだけには限らないが、式VIIIによる以下の化合物(表1中の実施例1から実施例256)が含まれる(式中、R、−L
2−W−L
1−、
【0109】
【化73】
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、R’およびGは、表1中のそれぞれの実施例について表される。)。
【0110】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0111】
【表1】
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【0112】
本発明の代表的な化合物はまた、それらだけには限らないが、式IXによる以下の化合物(表2中の実施例257から実施例264まで)が含まれる(式中、R、−L
2−W−L
1−、
【0113】
【化75】
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、R’およびGは、表2中のそれぞれの実施例について表される。)。
【0114】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0115】
【表2】
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【0116】
本発明の代表的な化合物はまた、それらだけには限らないが、式Xによる以下の化合物(表3中の実施例265から実施例272まで)が含まれる(式中、R、−L
2−W−L
1−、
【0117】
【化77】
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、R’およびGは、表3中のそれぞれの実施例について表される。)。
【0118】
【化78】
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【0119】
【表3】
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【0120】
さらに、本発明の代表的な化合物はまた、それらだけには限らないが、式XIによる以下の化合物(表4中の実施例273から実施例299まで)が含まれる(式中、R、
【0121】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
、R’およびGは、表4中のそれぞれの実施例について表される。)。
【0122】
【化80】
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【0123】
【表4】
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【0124】
本発明はまた、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを含む医薬組成物を特徴とする。一実施形態では、本発明は、医薬として許容される担体または賦形剤と組み合わせて、治療有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを含む、医薬組成物を特徴とする。他の実施形態では、本発明は、前記医薬組成物によるかかる治療を必要とする対象においてC型肝炎感染症を治療する方法を特徴とする。
【0125】
さらに、本発明は、本発明の化合物または医薬として許容されるそれらの塩を用いて、HCV感染症を治療する方法を特徴とする。これらの方法は、有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩を、それを必要とするHCV患者に投与するステップを含む。
【0126】
好ましくは、化合物は、上記の式VIIを有する化合物である。
【0127】
本発明の化合物が、ある種のHCV遺伝子型1および3変異体(例えば、遺伝子型1a R155K、D168EもしくはD168V変異体、遺伝子型1b R155KもしくはD168V変異体、または遺伝子型3a S138T、A166TもしくはQ168R変異体)を顕著に阻害するまたは抑制することができるということが予想外に発見された。臨床試験およびレプリコン細胞アッセイでは、多くの公知のプロテアーゼ阻害剤に抵抗性であるHCV変異体を同定している。例えば、R155K変異体は、テラプレビルおよびボセプレビルに対する低レベルの抵抗性を与え、BILN2061およびダノプレビル(ITMN−191)に対する高レベルの抵抗性を与えることが示されている。Bartelsら、THE JOURNAL OF INFECTIOUS DISEASES 198巻:800−807頁(2008年)を参照のこと。また、Luら、ANTIMICROBIAL AGENTS AND CHEMOTHERAPY、48巻:2260−2266頁(2004年);およびZhouら、THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY、282巻:22619−22628頁(2007年)も参照のこと。しばしば治療失敗を示す、ウイルス量の反跳(viral load rebound)は、R155K変異体出現後、ダノプレビルで治療を受けている患者において観察されている。www.natap.org/2010/AASLD/AASLD_84.htm(61th Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases、Boston、MA、2010年10月30日−11月3日)を参照のこと。同様に、ウイルス量の反跳は、バニプレビル(MK−7009)で治療を受けている患者において報告されている。R155KまたはD168V変異体は、これらの患者において検出されており、これらの変異体のバニプレビルに対する抵抗性または感受性の低下を示唆している。www.natap.org/2009/EASL/EASL_27.htm(EASL 44th Annual Meeting、2009年4月、Copenhagen、Denmark)を参照のこと。さらに、R155Kを有している(harboring)HCV変異体は、何人かの未治療患者において優性の疑似種として検出されている。Salloumら、ANTIVIRAL RESEARCH 87巻:272−275頁(2010年)を参照のこと。したがって、本発明の化合物は、野生型ならびに変異体に対する阻害活性を顕著に改善しながら、HCV感染について有効で広範囲の治療を可能にする。
【0128】
一態様では、本発明は、HCV変異体を治療する方法を特徴とする。これらの方法は、かかる変異体に感染したまたはこれらを有している患者に、有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩を投与するステップを含む。これらの患者は、未治療の患者または治療経験のある患者であり得る。一実施形態では、本発明のこの態様による治療を受けている患者は、遺伝子型1a R155K、D168EもしくはD168V変異体、遺伝子型1b R155KもしくはD168V変異体、または遺伝子型3a A166TもしくはQ168R変異体から選択される変異体を有している。他の実施形態では、患者は、遺伝子型1 R155KもしくはD168V変異体または遺伝子型3 Q168R変異体から選択されるHCV変異体を有している。例えば、患者は、遺伝子型1a R155KもしくはD168V変異体、遺伝子型1b R155KもしくはD168V変異体、または遺伝子型3s Q168R変異体から選択される変異体を有し得る。さらに他の実施形態では、患者は、遺伝子型1 R155KもしくはD168V変異体、例えば、遺伝子型1a R155KもしくはD168V変異体または遺伝子型1b R155KもしくはD168V変異体から選択される変異体を有している。一例では、患者は、遺伝子型1 R155K変異体(例えば、遺伝子型1aまたは1b R155K変異体)を有している。別の例では、患者は、遺伝子型1 D168V変異体(例えば、遺伝子型1aまたは1b D168V変異体)を有している。
【0129】
本発明のこの態様に従って治療される患者は、別のHCVプロテアーゼ阻害剤を含む治療レジメンを以前受けていたが、失敗していた恐れがある。事前の治療に用いられる他の1種(または複数)のHCVプロテアーゼ阻害剤は、例えば、それらだけには限らないが、テラプレビル、ボセプレビル、ダノプレビル、バニプレビル、ナルラプレビル(narlaprevir)、TMC−435(Tibotec)、BILN2061(Boehringer Ingelheim)、BI−201335(Boehringer Ingelheim)、BMS−650032(BMS)、またはそれらの組合せから選択することができる。
【0130】
好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、上記の式VIIを有する化合物または医薬として許容されるその塩である。より好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例1、2、4、5、6、8、34、36、40、65、89、90、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、もしくは297の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択される。非常に好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例5、6、275、276、287、288、289、294、296もしくは297の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択される。
【0131】
他の態様では、本発明は、別のHCVプロテアーゼ阻害剤を含む治療レジメンを以前に受けているHCV患者を治療する方法を特徴とする。これらの方法は、有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩を前記患者に投与するステップを含む。本発明を任意の特定の理論に限定せずに、これらの治療経験のある患者は、抵抗性の変異体を有し得るまたはHCV突然変異を起こしやすいことがあり、その結果、他のプロテアーゼ阻害剤(例えば、テラプレビル、ボセプレビル、ダノプレビル、バニプレビル、ナルラプレビル、TMC−435(Tibotec)、BILN2061(Boehringer Ingelheim)、BI−201335(Boehringer Ingelheim)、BMS−650032(BMS)またはその組合せ)に反応しにくいことがある。好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、上記の式VIIを有する化合物または医薬として許容されるその塩である。より好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例1、2、4、5、6、8、34、36、40、65、89、90、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298もしくは299の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択される。非常に好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例5、6、275、276、287、288、289、294、296もしくは297の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択することができる。
【0132】
さらに、本発明は、遺伝子型3 HCVウイルスに感染したHCV患者を治療する方法を特徴とする。これらの方法は、本発明の化合物が、ある種の変異体(例えば、A166T、Q168RまたはS138T変異体)を含めたHCV遺伝子型3ウイルスを阻害する上で有効であるという予想外の知見に基づいている。これらの方法は、有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩を前記患者に投与するステップを含む。好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、上記の式VIIを有する化合物または医薬として許容されるその塩である。より好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例1、2、4、5、6、8、34、36、40、65、89、90、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298もしくは299の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択される。非常に好ましくは、本発明のこの態様に使用される化合物は、実施例5、6、275、276、287、288、289、294、296もしくは297の化合物または医薬として許容されるそれらの塩から選択することができる。
【0133】
本発明はまた、HCV変異体の治療用の薬剤を製造するための本発明の化合物または医薬として許容されるその塩の使用を特徴とする。例えば、治療対象となる患者は、遺伝子型1a R155K、D168EもしくはD168V変異体、遺伝子型1b R155KもしくはD168V変異体、または遺伝子型3a A166TもしくはQ168R変異体から選択される変異体に感染していてもよくまたはこれらを有していてもよい。さらに、本発明は、別のHCVプロテアーゼ阻害剤(例えば、テラプレビル、ボセプレビル、ダノプレビル、バニプレビル、ナルラプレビル、TMC−435(Tibotec)、BILN2061(Boehringer Ingelheim)、BI−201335(Boehringer Ingelheim)、BMS−650032(BMS)またはそれらの組合せ)を含む治療を以前受けていたが失敗している、治療経験のあるHCV患者の治療用の薬剤を製造するための、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩の使用を特徴とする。さらに、本発明は、(遺伝子型3s A166T、Q168RまたはS138T変異体などの遺伝子型3変異体を含めた)遺伝子型3 HCVに感染したHCV患者の治療用の薬剤を製造するための、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩の使用を考えている。
【0134】
本明細書に記載した方法では、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩は、単独で、またはHCVポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤、HCV NS5A阻害剤、CD81阻害剤、シクロフィリン阻害剤、配列内リボソーム進入部位(IRES)阻害剤または任意のそれらの組合せなどの、1種または複数の他の抗HCV剤と併用して投与することができる。インターフェロン、リバビリンまたは両剤を、治療に含めることもできる。例えば、本明細書に記載した方法は、ペグ化インターフェロン−αおよびリバビリンを患者に投与するステップをさらに含むことができる。異なる薬剤を、同時にまたは順次投与することができる。治療レジメンにおけるそれぞれの薬剤の投薬回数は、同一であっても異なっていてもよい。例えば、本発明の化合物は、1日1回投与することができ、リバビリンは1日2回投与することができる。
【0135】
本発明の化合物は、単独の有効な医薬品として投与し、または1種もしくは複数の薬剤と併用してC型肝炎感染症またはHCV感染症に関連する症状を治療するまたは予防することができる。本発明の化合物または化合物の組合せと組み合わせて投与される他の薬剤は、直接的または間接的機序によりHCVウイルス複製を抑制する、HCV感染によって引き起こされる疾患のための療法を含む。これらには、宿主免疫モジュレーター(例えば、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、CpGオリゴヌクレオチドなど)、シクロフィリン(例えば、Debio025)またはイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(例えば、リバビリンなど)などの宿主細胞機能を阻害する抗ウイルス化合物などの薬剤が含まれる。また、含まれるのは、免疫機能を調節するサイトカインである。また、含まれるのは、HCVに対して向けられたHCV抗原または抗原アジュバント合剤を含むワクチンである。また、含まれるのは、HCVウイルス複製の配列内リボソーム進入部位(IRES)で開始された翻訳ステップを阻害することによりウイルスのタンパク質合成を遮断するためにまたはウイルス粒子の成熟および放出を、例えば、HCV P7などの膜タンパク質のビロポリン(viroporin)ファミリーに対して標的化される薬剤で遮断するために、宿主細胞の構成成分と相互作用する薬剤である。本発明の化合物と併用して投与される他の薬剤には、ウイルスの複製に関与するウイルスゲノムのタンパク質を標的にすることによりHCVの複製を阻害する任意の薬剤またはこれらの薬剤の組合せが含まれる。これらの薬剤には、それらだけには限らないが、例えば、WO0190121(A2)もしくは米国特許第6,348,587B1号もしくはWO0160315もしくはWO0132153に記載されているヌクレオシド型ポリメラーゼ阻害剤などのHCV RNA依存性RNAポリメラーゼの他の阻害剤または、例えば、EP1162196A1もしくはWO0204425に記載されているベンズイミダゾールポリメラーゼ阻害剤などの非ヌクレオシド阻害剤または、例えば、BILN2061などのペプチド模倣型阻害剤などのHCVプロテアーゼの阻害剤またはHCVヘリカーゼの阻害剤が含まれる。
【0136】
本発明の化合物と組み合わせて投与される他の薬剤には、同時感染した個体のための他のウイルスの複製を阻害する任意の薬剤またはこれらの薬剤の組合せが含まれる。これらの薬剤は、それらだけには限らないが、B型肝炎(HBV)感染によって引き起こされる疾患のための療法またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染によって引き起こされる疾患のための療法を含む。
【0137】
したがって、本発明の一態様は、宿主免疫モジュレーターおよび第2の抗ウイルス剤、またはその組合せからなる群から選択される1種または複数の薬剤を、治療有効量の本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは医薬として許容されるその塩、立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せと共に、かかる治療を必要とする患者に同時投与するステップを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染症を治療するまたは予防する方法を対象とする。宿主免疫モジュレーターの例は、それらだけには限らないが、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、サイトカイン、ワクチンならびに抗原およびアジュバントを含むワクチンであり、前記第2の抗ウイルス剤は、ウイルスの複製に関連する宿主細胞の機能を阻害することによりまたはウイルスゲノムのタンパク質を標的にすることによりHCVの複製を阻害する。
【0138】
本発明のさらなる態様は、肝硬変および肝臓の炎症を含めたHCV感染の症状を治療するまたは軽減する1種の薬剤または複数の薬剤の組合せを、治療有効量の本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは医薬として許容される塩、立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せと共に、かかる治療を必要とする患者に同時投与するステップを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染症を治療するまたは予防する方法を対象とする。本発明のさらに他の態様は、B型肝炎(HBV)感染によって引き起こされる疾患について患者を治療する1種または複数の薬剤を、治療有効量の本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは医薬として許容される塩、立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せと共に、かかる治療を必要とする患者に同時投与するステップを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染症を治療するまたは予防する方法を提供する。B型肝炎(HBV)感染によって引き起こされる疾患について患者を治療する薬剤は、例えば、それらだけには限らないが、L−デオキシチミジン、アデフォビル、ラミブジンもしくはテンフォビル(tenfovir)またはそれらの任意の組合せとなり得る。RNA含有ウイルスの例は、それだけには限らないが、C型肝炎ウイルス(HCV)を含む。
【0139】
本発明の他の態様は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染によって引き起こされる疾患について患者を治療する1種または複数の薬剤を、治療有効量の本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは医薬として許容される塩、立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せと共に、かかる治療を必要とする患者に同時投与するステップを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染症を治療するまたは予防する方法を提供する。RNA含有ウイルスの例は、それだけには限らないが、C型肝炎ウイルス(HCV)を含む。さらに、本発明は、患者においてRNA含有ウイルス、特にC型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症の治療のための医薬品を調製するために、本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは治療上許容できる塩の形態、立体異性体もしくは互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せならびに宿主免疫モジュレーターおよび第2の抗ウイルス剤またはその組合せからなる群から選択される1種または複数の薬剤の使用を提供する。宿主免疫モジュレーターの例は、それらだけには限らないが、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、サイトカイン、ワクチンならびに抗原およびアジュバントを含むワクチンであり、前記第2の抗ウイルス剤は、ウイルスの複製に関連する宿主細胞の機能を阻害することによりまたはウイルスゲノムのタンパク質を標的にすることによりHCVの複製を阻害する。
【0140】
上記または他の治療に用いるとき、本明細書において上記で定義した1種または複数の薬剤との1種または複数の本発明の化合物の組合せは、純粋な形態で、または、かかる形態が存在する場合、医薬として許容される塩の形態、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せで使用することができる。あるいは、治療剤のかかる組合せは、治療有効量の、目的とするその化合物もしくはそれらの化合物の組合せまたは医薬として許容されるそれらの塩の形態、プロドラッグもしくはプロドラッグの塩を含有する医薬組成物として、上記で定義した1種または複数の薬剤および医薬として許容される担体と組み合わせて投与することができる。かかる医薬組成物は、RNA含有ウイルス、特に、C型肝炎ウイルス(HCV)の複製を阻害するために、前記ウイルスを前記医薬組成物と接触させることにより用いることができる。さらに、かかる組成物は、RNA含有ウイルス、特に、C型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる感染症の治療または予防のために有用である。
【0141】
したがって、本発明のさらなる態様は、本発明の1種の化合物もしくは複数の化合物の組合せまたは医薬として許容される塩、立体異性体、もしくは互変異性体、プロドラッグ、プロドラッグの塩もしくはそれらの組合せ、上記で定義した1種または複数の薬剤および医薬として許容される担体を含む医薬組成物を、かかる治療を必要とする患者に投与するステップを含む、RNA含有ウイルス、特に、C型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる感染症を治療するまたは予防する方法を対象とする。
【0142】
組合せとして投与されるとき、治療剤は、同時にもしくは予定された期間内に投与される別個の組成物として配合することができる、または、治療剤は、単一の単位剤形として投与することができる。
【0143】
かかる併用療法における使用が考えられる抗ウイルス剤には、哺乳動物におけるウイルスの形成および/または複製に必要な宿主またはウイルスの機序に干渉する薬剤を含むがそれらだけには限らない哺乳動物におけるウイルスの形成および/または複製を阻害するのに有効である薬剤(化合物または生物学的製剤)が含まれる。かかる薬剤は、別の抗HCV剤;HIV阻害剤;HAV阻害剤;およびHBV阻害剤から選択することができる。
【0144】
他の抗HCV剤には、C型肝炎関連症状または疾患の進行を減弱させるまたは予防するために有効であるこれらの薬剤が含まれる。かかる薬剤は、それらだけには限らないが、免疫調節薬、HCV NS3プロテアーゼの阻害剤、HCVポリメラーゼの他の阻害剤、HCV生活環における別の標的の阻害剤ならびにリバビリン、アマンタジン、レボビリン(levovirin)およびビラミジン(viramidine)を含むがそれらだけに限らない他の抗HCV剤が含まれる。
【0145】
免疫調節薬は、哺乳動物における免疫系応答を強化するまたは増強するのに有効であるこれらの薬剤(化合物または生物学的製剤)を含む。免疫調節薬は、それらだけには限らないが、VX−497(メリメポジブ(merimepodib)、Vertex Pharmaceuticals)などのイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、クラスIインターフェロン、クラスIIインターフェロン、コンセンサスインターフェロン、アシアロ−インターフェロンペグ化インターフェロンおよびヒトアルブミンを含むがそれだけには限らない他のタンパク質とコンジュゲートさせたインターフェロンを含むがそれらだけには限らない複合化インターフェロン(conjugated interferon)が含まれる。クラスIインターフェロンは、天然で生成されたおよび合成により生成されたクラスIインターフェロンを含めて、I型受容体にすべて結合するインターフェロンの一グループであり、一方、クラスIIインターフェロンは、II型受容体にすべて結合する。クラスIインターフェロンの例には、それらだけには限らないが、[α]−、[β]−、[δ]−、[ω]−および[τ]−インターフェロンが含まれ、クラスIIインターフェロンの例には、それらだけには限らないが、[γ]−インターフェロンが含まれる。
【0146】
HCV NS3プロテアーゼの阻害剤には、哺乳動物におけるHCV NS3プロテアーゼの機能を阻害するのに有効である薬剤(化合物または生物学的製剤)が含まれる。HCV NS3プロテアーゼの阻害剤には、それらだけには限らないが、WO99/07733、WO99/07734、WO00/09558、WO00/09543、WO00/59929、WO03/064416、WO03/064455、WO03/064456、WO2004/030670、WO2004/037855、WO2004/039833、WO2004/101602、WO2004/101605、WO2004/103996、WO2005/028501、WO2005/070955、WO2006/000085、WO2006/007700およびWO2006/007708(すべてBoehringer Ingelheimによる)、WO02/060926、WO03/053349、WO03/099274、WO03/099316、WO2004/032827、WO2004/043339、WO2004/094452、WO2005/046712、WO2005/051410、WO2005/054430(すべてBMSによる)、WO2004/072243、WO2004/093798、WO2004/113365、WO2005/010029(すべてEnantaによる)、WO2005/037214(Intermune)ならびにWO2005/051980(Schering)に記載されているこれらの化合物、ならびにVX−950、ITMN−191およびSCH503034として同定された候補が含まれる。
【0147】
HCVポリメラーゼの阻害剤には、HCVポリメラーゼの機能を阻害するのに有効である薬剤(化合物または生物学的製剤)が含まれる。かかる阻害剤には、それらだけには限らないが、HCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシドおよびヌクレオシド阻害剤が含まれる。HCVポリメラーゼの阻害剤の例には、それらだけには限らないが、WO02/04425、WO03/007945、WO03/010140、WO03/010141、WO2004/064925、WO2004/065367、WO2005/080388およびWO2006/007693(すべてBoehringer Ingelheimによる)、WO2005/049622(Japan Tobacco)、WO2005/014543(Japan Tobacco)、WO2005/012288(Genelabs)、WO2004/087714(IRBM)、WO03/101993(Neogenesis)、WO03/026587(BMS)、WO03/000254(Japan Tobacco)ならびにWO01/47883(Japan Tobacco)に記載されているこれらの化合物ならびに臨床候補XTL−2125、HCV796、R−1626およびNM283が含まれる。
【0148】
HCV生活環における別の標的の阻害剤には、HCV NS3プロテアーゼの機能を阻害することによる以外のHCVの形成および/または複製を阻害するのに有効である薬剤(化合物または生物学的製剤)が含まれる。かかる薬剤は、HCVの形成および/または複製に必要な宿主またはHCVウイルス機序に干渉することができる。HCV生活環における別の標的の阻害剤には、それらだけには限らないが、侵入阻害剤、ヘリカーゼ、NS2/3プロテアーゼおよび配列内リボソーム進入部位(IRES)から選択される標的を阻害する薬剤、ならびにNS5Aタンパク質およびNS4Bタンパク質を含むがそれらだけに限らない他のウイルスの標的の機能に干渉する薬剤が含まれる。
【0149】
患者は、C型肝炎ウイルスならびにヒト免疫不全ウイルス(HIV)、A型肝炎ウイルス(HAV)およびB型肝炎ウイルス(HBV)を含むがそれらだけには限らない1種または複数の他のウイルスに同時感染する恐れがあるということが起こり得る。したがって、やはり考えられるのは、本発明による化合物を、HIV阻害剤、HAV阻害剤およびHBV阻害剤の少なくとも1種と共に同時投与することにより、同時感染を治療する併用療法である。
【0150】
さらに他の実施形態によれば、本発明の医薬組成物は、それらだけには限らないが、ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼおよび配列内リボソーム進入部位(IRES)を含めて、HCV生活環における他の標的の1種(または複数)の阻害剤をさらに含むことができる。
【0151】
他の実施形態によれば、本発明の医薬組成物は、別の抗ウイルス剤、抗菌剤、抗真菌剤もしくは抗癌剤または免疫モジュレーターまたは別の治療剤をさらに含むことができる。
【0152】
さらに他の実施形態によれば、本発明は、有効量の本発明の化合物または医薬として許容されるその塩、エステルもしくはプロドラッグを、かかる治療を必要とする対象に投与することにより、前記対象において、それらだけには限らないが、C型肝炎感染症などのウイルス感染症を治療する方法を含む。
【0153】
さらなる実施形態によれば、本発明は、本発明の医薬組成物の抗HCVウイルス的に有効な量または抑制量を、かかる治療を必要とする対象に投与することにより、前記対象においてC型肝炎感染症を治療する方法を含む。
【0154】
本発明のさらなる実施形態は、生物サンプルを本発明の化合物に接触させることにより生物サンプルを処理する方法を含む。
【0155】
本発明のさらなる態様は、本明細書に記述された合成手段のいずれかを使用し、本明細書に記述された化合物のいずれかを製造する方法である。
【0156】
定義
以下に挙げるのは、本発明を記載するために用いられる様々な用語の定義である。これらの定義は、特定の場合における別段の制限がない限り、個別にまたはより大きなグループの一部として、これらが本明細書および特許請求の範囲全体を通して用いられる用語に適用される。
【0157】
「ウイルス感染」という用語は、細胞または組織中へのウイルスの導入、例えば、C型肝炎ウイルス(HCV)の導入を意味する。一般に、ウイルスの導入は、複製とも関連する。ウイルス感染は、血液などの生体液のサンプル中で、例えば、酵素イムノアッセイを用いてウイルス抗体力価を測定することにより決定することができる。他の適当な診断方法には、RT−PCR、直接ハイブリッド捕捉アッセイ(direct hybrid capture assay)、核酸配列ベース増幅などの分子に基づく技法が含まれる。ウイルスは、臓器、例えば、肝臓に感染し、疾患、例えば、肝炎、肝硬変、慢性肝疾患および肝細胞癌腫を引き起こし得る。
【0158】
「抗癌剤」という用語は、癌の進歩を妨げるまたは阻害することのできる化合物または薬物を意味する。かかる薬剤の例には、シス−プラチン、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、エトポシド、アムサクリン、ミトキサントロン、テニパシド(tenipaside)、タキソール、コルヒチン、シクロスポリンA、フェノチアジンまたはチオキサンテール(thioxanthere)が含まれる。
【0159】
「抗真菌剤」という用語は、本発明による3−AP、3−AMPまたは3−APおよび3−AMPのプロドラッグ以外の真菌感染を治療するために用いることができる化合物を記載するために用いるものとする。本発明による抗真菌剤には、例えば、テルビナフィン、フルコナゾール、イトラコナゾール、ポサコナゾール、クロトリマゾール、グリセオフルビン、ナイスタチン、トルナフタート、カスポファンギン、アムホテリシンB、リポソームアムホテリシンBおよびアムホテリシンB脂質複合体が含まれる。
【0160】
「抗菌剤」という用語は、他の微生物の成長を抑制するために微生物によって産生された天然に存在する抗生物質および殺菌性または静菌性の活性を有する、実験室において合成されたまたは改変された薬剤を意味し、例えば、β−ラクタム抗菌剤、グリコペプチド、マクロライド、キノロン、テトラサイクリンおよびアミノ配糖体である。一般に、抗菌剤が静菌性である場合、その薬剤は、細菌の細胞成長を本質的に停止させる(が、細菌を死滅させない)ことを意味し;薬剤が殺菌性である場合、その薬剤は、細菌の細胞を死滅させる(そして、細菌を死滅させる前に成長を停止させることができる)ことを意味する。
【0161】
「免疫モジュレーター」という用語は、対象の体液性または細胞性免疫系の作用を変更するように意図された任意の物質を意味する。かかる免疫モジュレーターには、マスト細胞によって媒介される炎症の抑制剤、インターフェロン、インターロイキン、プロスタグランジン、ステロイド、コルチコステロイド、コロニー刺激因子、走化性因子などが含まれる。
【0162】
本明細書で使用される場合、「C
1−C
6アルキル」または「C
1−C
8アルキル」という用語は、1から6個または1から8個の炭素原子をそれぞれ含有する飽和の直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味する。C
1−C
6アルキル基の例には、それらだけには限らないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル基が含まれ;C
1−C
8アルキル基の例には、それらだけには限らないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、ヘプチル、オクチル基が含まれる。
【0163】
本明細書で使用される場合、「C
2−C
6アルケニル」または「C
2−C
8アルケニル」という用語は、単一の水素原子の除去による炭化水素部分に由来する一価基を意味し、炭化水素部分は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、2から6個または2から8個の炭素原子をそれぞれ含有する。アルケニル基には、それらだけには限らないが、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、ヘプテニル、オクテニルなどを含む。
【0164】
本明細書で使用される場合、「C
2−C
6アルキニル」または「C
2−C
8アルキニル」という用語は、単一の水素原子の除去による炭化水素部分に由来する一価基を意味し、炭化水素部分は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有し、2から6個または2から8個の炭素原子をそれぞれ含有する。代表的なアルキニル基には、それらだけには限らないが、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、ヘプチニル、オクチニルなどが含まれる。
「炭素環」という用語は、0個のヘテロ原子環原子を含有する、飽和の(例えば、「シクロアルキル」)、部分的に飽和した(例えば、「シクロアルケニル」または「シクロアルキニル」)または完全に不飽和の(例えば、「アリール」)環系を意味する。「環原子」または「環員(ring member)」は、1個または複数の環を形成するために一緒になって結合される原子である。炭素環基が、示された化学構造(式I
A中のZなど)中で他の2つの要素を連結する二価の部分である場合、炭素環基は、任意の置換可能な2個の環原子によって他の2つの要素に結合させることができる。C
4−C
6炭素環は、4−6個の環原子である。
【0165】
本明細書で使用される場合、「C
3−C
8−シクロアルキル」または「C
3−C
12−シクロアルキル」という用語は、単一の水素原子の除去による単環式または多環式飽和炭素環化合物に由来する一価基を意味し、飽和炭素環化合物は、3から8個または3から12個の環原子をそれぞれ有する。C
3−C
8−シクロアルキルの例には、それらだけには限らないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチルおよびシクロオクチルが含まれ;C
3−C
12−シクロアルキルの例には、それらだけには限らないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチルが含まれる。
【0166】
本明細書で使用される場合、「C
3−C
8−シクロアルケニル」または「C
3−C
12−シクロアルケニル」という用語は、単一の水素原子の除去による少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する単環式または多環式炭素環化合物に由来する一価基を意味し、炭素環化合物は、3から8個または3から12個の環原子をそれぞれ有する。C
3−C
8−シクロアルケニルの例には、それらだけには限らないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルなどが含まれ;C
3−C
12−シクロアルケニルの例には、それらだけには限らないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルなどが含まれる。
【0167】
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、それらだけには限らないが、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、イデニルなどを含めた1または2個の芳香族環を有する単環式または二環式炭素環系を意味する。
【0168】
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、アリール環に結合されるC
1−C
3アルキルまたはC
1−C
6アルキル残基を意味する。例には、それらだけには限らないが、ベンジル、フェネチルなどが含まれる。
【0169】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個の環原子がS、OおよびNから選択される5から10個の環原子を有する、単環式、二環式または三環式芳香族基または環を意味し;環の中に含有される任意のNまたはSは、場合によって酸化させることができる。ヘテロアリールには、それらだけには限らないが、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノキサリニルなどが含まれる。
【0170】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール環に結合されるC
1−C
3アルキルまたはC
1−C
6アルキル残基残基を意味する。例には、それらだけには限らないが、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチルなどが含まれる。
【0171】
本明細書で使用される場合、「置換される」という用語は、その1個、2個または3個以上の水素原子の、それらだけには限らないが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、保護されたヒドロキシ、−NO
2、−CN、−NH
2、N
3、保護されたアミノ、アルコキシ、チオアルコキシ、オキソ、−ハロ−C
1−C
12−アルキル、−ハロ−C
2−C
12−アルケニル、−ハロ−C
2−C
12−アルキニル、−ハロ−C
3−C
12−シクロアルキル、−NH−C
1−C
12−アルキル、−NH−C
2−C
12−アルケニル、−NH−C
2−C
12−アルキニル、−NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NH−ヘテロシクロアルキル、−ジアルキルアミノ、−ジアリールアミノ、−ジヘテロアリールアミノ、−O−C
1−C
12−アルキル、−O−C
2−C
12−アルケニル、−O−C
2−C
12−アルキニル、−O−C
3−C
12−シクロアルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C
1−C
12−アルキル、−C(O)−C
2−C
12−アルケニル、−C(O)−C
2−C
12−アルキニル、−C(O)−C
3−C
12−シクロアルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−CONH
2、−CONH−C
1−C
12−アルキル、−CONH−C
2−C
12−アルケニル、−CONH−C
2−C
12−アルキニル、−CONH−C
3−C
12−シクロアルキル、−CONH−アリール、−CONH−ヘテロアリール、−CONH−ヘテロシクロアルキル、−OCO
2−C
1−C
12−アルキル、−OCO
2−C
2−C
12−アルケニル、−OCO
2−C
2−C
12−アルキニル、−OCO
2−C
3−C
12−シクロアルキル、−OCO
2−アリール、−OCO
2−ヘテロアリール、−OCO
2−ヘテロシクロアルキル、−OCONH
2、−OCONH−C
1−C
12−アルキル、−OCONH−C
2−C
12−アルケニル、−OCONH−C
2−C
12−アルキニル、−OCONH−C
3−C
12−シクロアルキル、−OCONH−アリール、−OCONH−ヘテロアリール、−OCONH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(O)−C
1−C
12−アルキル、−NHC(O)−C
2−C
12−アルケニル、−NHC(O)−C
2−C
12−アルキニル、−NHC(O)−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHC(O)−アリール、−NHC(O)−ヘテロアリール、−NHC(O)−ヘテロシクロアルキル、−NHCO
2−C
1−C
12−アルキル、−NHCO
2−C
2−C
12−アルケニル、−NHCO
2−C
2−C
12−アルキニル、−NHCO
2−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHCO
2−アリール、−NHCO
2−ヘテロアリール、−NHCO
2−ヘテロシクロアルキル、−NHC(O)NH
2、−NHC(O)NH−C
1−C
12−アルキル、−NHC(O)NH−C
2−C
12−アルケニル、−NHC(O)NH−C
2−C
12−アルキニル、−NHC(O)NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHC(O)NH−アリール、−NHC(O)NH−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−ヘテロシクロアルキル、NHC(S)NH
2、−NHC(S)NH−C
1−C
12−アルキル、−NHC(S)NH−C
2−C
12−アルケニル、−NHC(S)NH−C
2−C
12−アルキニル、−NHC(S)NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHC(S)NH−アリール、−NHC(S)NH−ヘテロアリール、−NHC(S)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)NH
2、−NHC(NH)NH−C
1−C
12−アルキル、−NHC(NH)NH−C
2−C
12−アルケニル、−NHC(NH)NH−C
2−C
12−アルキニル、−NHC(NH)NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHC(NH)NH−アリール、−NHC(NH)NH−ヘテロアリール、−NHC(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−NHC(NH)−C
1−C
12−アルキル、−NHC(NH)−C
2−C
12−アルケニル、−NHC(NH)−C
2−C
12−アルキニル、−NHC(NH)−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHC(NH)−アリール、−NHC(NH)−ヘテロアリール、−NHC(NH)−ヘテロシクロアルキル、−C(NH)NH−C
1−C
12−アルキル、−C(NH)NH−C
2−C
12−アルケニル、−C(NH)NH−C
2−C
12−アルキニル、−C(NH)NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−C(NH)NH−アリール、−C(NH)NH−ヘテロアリール、−C(NH)NH−ヘテロシクロアルキル、−S(O)−C
1−C
12−アルキル、−S(O)−C
2−C
12−アルケニル、−S(O)−C
2−C
12−アルキニル、−S(O)−C
3−C
12−シクロアルキル、−S(O)−アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−ヘテロシクロアルキル−SO
2NH
2、−SO
2NH−C
1−C
12−アルキル、−SO
2NH−C
2−C
12−アルケニル、−SO
2NH−C
2−C
12−アルキニル、−SO
2NH−C
3−C
12−シクロアルキル、−SO
2NH−アリール、−SO
2NH−ヘテロアリール、−SO
2NH−ヘテロシクロアルキル、−NHSO
2−C
1−C
12−アルキル、−NHSO
2−C
2−C
12−アルケニル、−NHSO
2−C
2−C
12−アルキニル、−NHSO
2−C
3−C
12−シクロアルキル、−NHSO
2−アリール、−NHSO
2−ヘテロアリール、−NHSO
2−ヘテロシクロアルキル、−CH
2NH
2、−CH
2SO
2CH
3、−アリール、−アリールアルキル、−ヘテロアリール、−ヘテロアリールアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−C
3−C
12−シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、ポリアルコキシ、−メトキシメトキシ、−メトキシエトキシ、−SH、−S−C
1−C
12−アルキル、−S−C
2−C
12−アルケニル、−S−C
2−C
12−アルキニル、−S−C
3−C
12−シクロアルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアリール、−S−ヘテロシクロアルキル、メチルチオメチル、または−L’−R’、を含めた置換基との独立した交換を意味し、L’は、C
1−C
6アルキレン、C
2−C
6アルケニレンまたはC
2−C
6アルキニレンであり、R’は、アリール、ヘテロアリール、複素環、C
3−C
12シクロアルキルまたはC
3−C
12シクロアルケニルである。アリール、ヘテロアリール、アルキルなどがさらに置換できることが理解される。一部の場合において、置換部分におけるそれぞれの置換基は、1個または複数の基で場合によってさらに置換され、各基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−NO
2、−CNまたは−NH
2から独立に選択される。
【0172】
本発明によれば、本明細書に記載したアリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールのいずれかは、任意の芳香族基となり得る。芳香族基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0173】
本明細書に記載した任意のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニル部分はまた、脂肪族基、脂環式基または複素環式基となり得ることが理解される。「脂肪族基」は、炭素原子、水素原子、ハロゲン原子、酸素、窒素または他の原子のいずれかの組合せを含有することができ、1または複数単位の不飽和、例えば、二重結合および/または三重結合を場合によって含有することができる非芳香族部分である。脂肪族基は、直鎖、分枝または環式となり得、約1から約24個の炭素原子、より一般的には約1から約12個の炭素原子を好ましくは含有する。脂肪族炭化水素基に加えて、脂肪族基には、例えば、ポリアルコキシアルキル、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリアミンおよびポリイミンなどが含まれる。かかる脂肪族基は、さらに置換することができる。脂肪族基は、本明細書に記載したアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基の代わりに用いることができるということが理解される。
【0174】
本明細書で使用される場合、「脂環式」という用語は、単一の水素原子の除去による単環式または多環式の飽和炭素環化合物に由来する一価基を意味する。例には、それらだけには限らないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチルが含まれる。かかる脂環式基は、さらに置換することができる。
【0175】
「ヘテロシクロアルキル」および「複素環」という用語は、同義的に用いることができ、非芳香族3−、4−、5−、6−もしくは7−員環または二もしくは三環式基縮合系を意味し、(i)各環は、酸素、硫黄および窒素から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を含有し、(ii)各5−員環は、0から1個の二重結合を有し、各6−員環は、0から2個の二重結合を有し、(iii)窒素および硫黄ヘテロ原子は、場合によって酸化することができ、(iv)窒素ヘテロ原子は、場合によって四級化することができ、(v)上記の環のいずれかは、ベンゼン環に縮合することができ、(vi)残りの環原子は、場合によってオキソ置換することができる炭素原子である。代表的なヘテロシクロアルキル基には、それらだけには限らないが、[1,3]ジオキソラン、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、キノキサリニル、ピリダジノニルおよびテトラヒドロフリルが含まれる。かかる複素環式基は、置換複素環式を得るためにさらに置換することができる。
【0176】
本発明の様々な実施形態において、置換または非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、一価または二価となることを目的としていることは明らかである。したがって、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン、シクロアクリレン、シクロアルケニレン、シクロアルキニレン、アリールアルキレン、ヘテロアリールアルキレンおよびヘテロシクロアルキレン基は、上記の定義に含まれるものとされ、本明細書中の式に適切な原子価を与えるのに適用可能である。
【0177】
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ活性化基」という用語は、置換反応または脱離反応中などの合成手順の間にヒドロキシ基が離れるようにヒドロキシ基を活性化することが当技術分野において公知である不安定な化学部分を意味する。ヒドロキシ活性化基の例には、それらだけには限らないが、メシラート、トシラート、トリフラート、p−ニトロベンゾアート、ホスホナートなどが含まれる。
【0178】
本明細書で使用される場合、「活性化されたヒドロキシ」という用語は、上記で定義した通り、例えば、メシラート、トシラート、トリフラート、p−ニトロベンゾアート、ホスホナート基を含めて、ヒドロキシ活性化基で活性化したヒドロキシ基を意味する。
【0179】
本明細書で使用される場合、「保護されたヒドロキシ」という用語は、上記で定義した通り、ベンゾイル、アセチル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を含めて、ヒドロキシ保護基で保護されたヒドロキシ基を意味する。
【0180】
本明細書で使用される場合、「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子を意味する。
【0181】
本明細書に記載した化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含み、したがって、鏡像異性体、ジアステレオマーおよび絶対立体化学に関して、アミノ酸について(R)−もしくは(S)−、または(D)−もしくは(L)−として定義することができる他の立体異性の形態を生じる。本発明は、かかるすべてのあり得る異性体ならびにこれらのラセミのおよび光学的に純粋な形態を含めることを意味する。光学異性体は、前述の手順によりまたはラセミ混合物を分割することにより、これらのそれぞれの光学活性前駆体から調製することができる。分割は、クロマトグラフィーによりまたは結晶化の繰り返しによりまたは当業者に知られているこれらの技法のいくつかの組合せにより、分割剤の存在下で実施することができる。分割に関するさらなる詳細な記述は、Jacquesら、Enantiomers, Racemates, and Resolutions(John Wiley&Sons、1981年)に見出すことができる。本明細書に記載した化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何異性の不斉の中心を含むとき、および別段の指定がない場合、化合物がEおよびZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。同様に、すべての互変異性型はまた、含まれるものとする。本明細書に登場する任意の炭素−炭素二重結合の立体配置は、便宜上選択されるにすぎず、本文でそのように述べていない限り、ある特定の立体配置を指定するものではなく;したがって、トランスとして本明細書において任意に示される炭素−炭素二重結合は、シス、トランスまたは任意の割合におけるこの2つの混合物となり得る。
【0182】
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、哺乳動物を意味する。したがって、対象は、例えば、イヌ、ネコ、ウマ、雌ウシ、ブタ、モルモットなどを意味する。好ましくは、対象は、ヒトである。対象がヒトであるとき、対象は、本明細書で患者と称され得る。本明細書で使用される場合、「医薬として許容される塩」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応などがなく、ヒトおよび下等動物の組織との接触における使用に適し、妥当な利益/危険比に相応しい、本発明の方法によって形成された化合物のこれらの塩を意味する。医薬として許容される塩は、当技術分野で周知である。
【0183】
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ保護基」という用語は、合成手順中の望まれない反応からヒドロキシ基を保護することが当技術分野で知られている不安定な化学部分を意味する。前記1回(または複数回)の合成手順後、本明細書に記載したヒドロキシ保護基は、選択的に除去することができる。当分野において知られているヒドロキシ保護基は、T.H.GreeneおよびP.G.、S.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley&Sons、New York(1999年)に一般に記載されている。ヒドロキシ保護基の例には、ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、メトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、2−フルフリルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ベンゾイル、メチル、t−ブチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、3−メチル−3−ブテニル、アリル、ベンジル、パラ−メトキシベンジルジフェニルメチル、トリフェニルメチル(トリチル)、テトラヒドロフリル、メトキシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、メタンスルホニル、パラ−トルエンスルホニル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、などが含まれる。本発明のための好ましいヒドロキシ保護基は、アセチル(Acすなわち−C(O)CH
3)、ベンゾイル(Bzすなわち−C(O)C
6H
5)およびトリメチルシリル(TMSすなわち−Si(CH
3)
3)である。Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences、66巻:1−19頁(1977年)において詳細に医薬として許容される塩を記載している。これらの塩は、本発明の化合物の最終の単離および精製中にインサイツで調製することができる、または遊離塩基官能基を適当な有機酸と反応させることにより別々に調製することができる。医薬として許容される塩の例には、それらだけには限らないが、非毒性の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸などの無機酸で形成されるアミノ基の塩または酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸などの有機酸で形成されるアミノ基の塩またはイオン交換などの当技術分野で用いられる他の方法を用いることにより形成される塩が含まれる。他の医薬として許容される塩には、それらだけには限らないが、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、カンホラート、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれる。さらなる医薬として許容される塩には、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、1から6個の炭素原子を有するアルキル、スルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩などの対イオンを用いて形成された非毒性アンモニウム陽イオン、第四級アンモニウム陽イオンおよびアミン陽イオンが含まれる。
【0184】
本明細書で使用される場合、「アミノ保護基」という用語は、合成手順中の望まれない反応からアミノ基を保護することが当技術分野で知られている不安定な化学部分を意味する。前記1回(または複数回)の合成手順後、本明細書に記載したアミノ保護基は、選択的に除去することができる。において知られているアミノ保護基は、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley&Sons、New York(1999年)に一般に記載されている。アミノ保護基の例には、それらだけには限らないが、t−ブトキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルなどが含まれる。
【0185】
本明細書で使用される場合、「医薬として許容されるエステル」という用語は、インビボで加水分解する、本発明の方法によって形成された化合物のエステルを意味し、ヒトの体内で容易に分解されて、親化合物またはその塩を残すものを含む。適当なエステル基には、例えば、医薬として許容される脂肪族カルボン酸、特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカン二酸に由来するものが含まれ、各アルキルまたはアルケニル部分は、有利には、6個以下の炭素原子を有する。具体的なエステルの例には、それらだけには限らないが、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステルが含まれる。
【0186】
本明細書で使用される場合「医薬として許容されるプロドラッグ」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応などがあるヒトおよび下等動物の組織との接触における使用に適し、妥当な利益/危険比に相応しく、これらの所期の使用に有効である、本発明の方法によって形成された化合物のこれらのプロドラッグ、ならびに、可能ならば、本発明の化合物の両性イオンの形態を意味する。本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」は、本発明の式によって表される任意の化合物を得るために代謝手段によって(例えば、加水分解によって)インビボで転換可能である化合物を意味する。プロドラッグの様々な形態は、例えば、Bundgaard(編)、Design of Prodrugs、Elsevier(1985年);Widderら(編)、Methods in Enzymology、Vol.4、Academic Press(1985年);Krogsgaard−Larsenら(編)、「Design and Application of Prodrugs、Textbook of Drug Design and Development、Chapter 5、113−191頁(1991年);Bundgaardら、Journal of Drug Deliver Reviews、8巻:1−38頁(1992年);Bundgaard、J.of Pharmaceutical Sciences、77巻:285以下参照(1988年);HiguchiおよびStella(編)Prodrugs as Novel Drug Delivery Systems、American Chemical Society(1975年);ならびにBernard Testa&Joachim Mayer、「Hydrolysis In Drug And Prodrug Metabolism:Chemistry、Biochemistry And Enzymology」、John Wiley and Sons,Ltd.(2002年)で論じられている通り、当技術分野で公知である。
【0187】
本明細書で使用される場合、「非プロトン性溶媒」という用語は、プロトン活性に比較的不活性である溶媒、すなわち、プロトンドナーとして作用しない溶媒を意味する。例には、それらだけには限らないが、例えば、ヘキサンおよびトルエンなどの炭化水素、例えば、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、例えば、テトラヒドロフランおよびN−メチルピロリジノンなどの複素環式化合物ならびにジエチルエーテル、ビス−メトキシメチルエーテルなどのエーテルが含まれる。かかる溶媒は、当業者に周知であり、個別の溶媒またはそれらの混合物は、例えば、試薬の溶解性、試薬の反応性および好ましい温度範囲のようなかかる因子に応じて、特定の化合物および反応条件について好ましいものとなり得る。非プロトン性溶媒のさらなる考察は、有機化学教科書または専門の研究書、例えば、Techniques of Chemistry Series、John Wiley&Sons、NY、1986年中のOrganic Solvents Physical Properties and Methods of Purification、John A.Riddickらによって編集された第4版、Vol.IIにおいて見出すことができる。
【0188】
本明細書で使用される場合「プロトジェニック有機溶媒」または「プロトン性溶媒」という用語は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノールなどのアルコールなど、プロトンを提供する傾向がある溶媒を意味する。かかる溶媒は、当業者に周知であり、個別の溶媒またはそれらの混合物は、例えば、試薬の溶解性、試薬の反応性および好ましい温度範囲のようなかかる因子に応じて、特定の化合物および反応条件について好ましいものとなり得る。プロトジェニック溶媒のさらなる考察は、Techniques of Chemistry Series、John Wiley&Sons、NY、1986年中のOrganic Solvents Physical Properties and Methods of Purification、John A.Riddickらによって編集された第4版、Vol.IIにおいて見出すことができる。
【0189】
本発明によって想定される置換基および可変物の組合せは、安定した化合物の形成をもたらすものにすぎない。本明細書で使用される場合、「安定」という用語は、製造を可能にするのに十分な安定性を有するおよび本明細書において詳述される目的(例えば、対象への治療的または予防的投与)のために有用であるのに十分な期間、化合物の完全性を維持する化合物を意味する。
【0190】
合成された化合物は、反応混合物から分離し、カラムクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィーまたは再結晶などの方法によりさらに精製することができる。さらに、様々な合成ステップは、所望の化合物を得るために代替の配列または順序で行うことができる。さらに、本明細書において記述される溶媒、温度、反応期間などは、例示の目的のためにすぎず、反応条件の変化によって、本発明の所望の架橋された大環式生成物を生成することができる。本明細書に記載した化合物を合成するのに有用な合成化学転換および保護基方法論(保護および脱保護)には、例えば、R.Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers(1989年);T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley and Sons(1991年);L.FieserおよびM.Fieser、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1994年);ならびにL.Paquette編、Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1995年)に記載されているものが含まれる。
【0191】
本発明の化合物は、選択的生物学的特性を高めるために本明細書に記述された合成手段によって様々な官能基を付加することによって修飾することができる。かかる修飾には、所与の生物系(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)中で生物学的浸透を高める、経口利用可能性を高める、溶解性を高めて注射による投与を可能にする、代謝を変化させるおよび排出率を変更するものが含まれる。
【0192】
医薬組成物
本発明の医薬組成物は、1種または複数の医薬として許容される担体と共に配合される治療有効量の本発明の化合物を含む。本明細書で使用される場合、「医薬として許容される担体」という用語は、非毒性の、不活性の固形、半固形もしくは液体充填剤、賦形剤、封入材料または任意のタイプの補助的な配合物を意味する。医薬として許容される担体として機能することができる材料のいくつかの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;コーンスターチおよびジャガイモデンプンなどのデンプン;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体;トラガント末;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオ脂および坐剤ろうなどの賦形剤;ピーナッツ油、綿実油;ベニバナ油;ゴマ油;オリーブ油;トウモロコシ油およびダイズ油などの油;グリコール;このようなプロピレングリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;発熱性物質を含まない水;生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコールならびにリン酸緩衝液、ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの他の非毒性の相容性のある滑沢剤、ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、矯味剤および芳香剤であり、保存剤および酸化防止剤はまた、配合者の判断に従って組成物中で存在することができる。本発明の医薬組成物は、ヒトおよび他の動物に、経口投与、直腸投与、非経口投与、嚢内投与、腟内投与、腹腔内投与、(散剤、軟膏剤または液滴などによる)局所投与、頬側投与することができる、または経口もしくは鼻内スプレーとして投与することができる。
【0193】
本発明の医薬組成物は、経口で、非経口で、吸入スプレーによって、局所的に、直腸に、経鼻で、頬側に、経膣でまたは植え込みリザーバーによって投与することができ、好ましくは経口投与によってまたは注射による投与によって投与することができる。本発明の医薬組成物は、任意の従来の非毒性の医薬として許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含有することができる。いくつかの場合において、配合物のpHは、医薬として許容される酸、塩基または緩衝液で調整して、配合される化合物またはその送達形態の安定性を高めることができる。本明細書で使用される場合、非経口という用語には、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内および頭蓋内の注射または注入技法が含まれる。
【0194】
経口投与用の液状剤形には、医薬として許容される乳剤、マイクロエマルション、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含まれる。活性化合物に加えて、液状剤形は、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルおよびそれらの混合物などの、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤など当技術分野で一般に用いられる不活性賦形剤を含有することができる。不活性賦形剤に加えて、経口組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、矯味剤および芳香剤などのアジュバントを含むこともできる。
【0195】
注射用製剤、例えば、無菌の注射用水性または油性懸濁剤は、適当な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いた公知の技術に従って配合することができる。無菌の注射用製剤はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液のような、非毒性の非経口で許容される賦形剤または溶媒中の無菌の注射用の液剤、懸濁剤または乳剤となることもできる。使用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、米国薬局方リンゲル液および生理食塩液がある。さらに、無菌の固定油は、溶媒または懸濁化媒体として従来通り使用することができる。この目的のために、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドを含めて任意の無刺激性の固定油を使用することができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射用製剤において用いられる。
【0196】
注射用配合物は、例えば、細菌を保持するフィルターでろ過することにより減菌させることができる、または使用前に滅菌水もしくは他の無菌の注射用媒体に溶解させるもしくは分散させることができる無菌の固体組成物の形態の滅菌剤を取り込むことにより減菌させることができる。
【0197】
薬物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅くすることがしばしば望ましい。これは、水溶性に乏しい結晶のまたは非晶質の材料の液体懸濁液を使用することによって達成することができる。その場合、薬物の吸収の速度は、溶解のその速度に依存しており、これは結晶サイズおよび結晶形に依存し得る。あるいは、非経口で投与される薬物形態の吸収の遅延は、油ビヒクルに薬物を溶解するまたは懸濁することによって達成することができる。注射用デポ剤の形態は、ポリ乳酸−ポリグリコライドなどの生体分解性ポリマー中で薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成することにより作製される。薬物対ポリマーの比および使用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出の速度は制御することができる。他の生体分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。蓄積注射配合物はまた、体組織に適合されるリポソームまたはマイクロエマルションに薬物を封入することにより調製される。
【0198】
直腸または経膣投与用の組成物は、好ましくは坐剤であり、坐剤は、常温で固体であるが、体温で液体であり、したがって、直腸または膣腔中で融解し、活性化合物を放出する、カカオ脂、ポリエチレングリコールまたは坐剤ろうなどの適当な無刺激性の賦形剤または担体と本発明の化合物を混合することにより調製することができる。
【0199】
経口投与用の固形剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤が含まれる。かかる固形剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの少なくとも1種の不活性の医薬として許容される賦形剤もしくは担体ならびに/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤、b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシアなどの結合剤、c)グリセロールなどの保湿剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリカートおよび炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶液遅延化剤、f)第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアラートなどの湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤、ならびにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどの滑沢剤ならびにそれらの混合物などと混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合では、剤形はまた、緩衝剤を含むこともできる。
【0200】
類似のタイプの固体組成物は、ラクトースすなわち乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのようなかかる賦形剤を用いて、軟および硬ゼラチンカプセル剤中で充填剤として使用することもできる。
【0201】
活性化合物は、上記で述べた通り1種または複数の賦形剤を含むマイクロカプセルの形態となることもできる。錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤および顆粒剤の固形剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび医薬品配合分野において周知の他のコーティングなどのコーティングおよびシェルで調製することができる。かかる固形剤形において、活性化合物は、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどの少なくとも1種の不活性希釈剤と混合することができる。かかる剤形は、通常の慣行であるとき、不活性賦形剤以外の追加の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶セルロースなどの、製錠滑沢剤および他の製錠助剤を含むこともできる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合において、剤形は、緩衝剤を含むこともできる。これらは、不透明化剤を場合によって含有することができ、1種(または複数)の有効成分のみを放出する、または優先的に、腸管のある特定の部分において、場合によって、遅延方式で1種(または複数)の有効成分を放出する組成物となることもできる。用いることができる包埋される組成物の例には、ポリマー物質およびろうが含まれる。
【0202】
本発明の化合物の局所もしくは経皮投与用の剤形には、軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤またはパッチが含まれる。活性成分は、必要とあれば、無菌条件下で医薬として許容される担体および任意の必要な保存剤または緩衝剤と混合される。眼科用配合物、点耳剤、眼軟膏剤、散剤および液剤も、本発明の範囲内であると考えられる。
【0203】
軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤およびゲル剤は、本発明の活性化合物に加えて、動物性および植物性脂肪、油、ろう、パラフィン、デンプン、トラガカントゴム、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛またはそれらの混合物などの賦形剤を含有することができる。
【0204】
散剤およびスプレー剤は、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有することができる。スプレー剤は、クロロフルオロヒドロカーボンなどの通例の噴霧剤をさらに含有することができる。
【0205】
経皮パッチは、化合物の身体への送達を制御することを可能にするという利点も付加される。かかる剤形は、適切な媒体に化合物を溶解するまたは分配することにより作製することができる。吸収促進剤は、皮膚を通る化合物の流動を高めるために用いることもできる。この速度は、律速膜を備えることによりまたはポリマーマトリックスもしくはゲルに化合物を分散させることにより制御することができる。
【0206】
抗ウイルス活性
本発明の化合物の抑制量または用量は、約0.01mg/Kgから約500mg/Kg、あるいは約1から約50mg/Kgの範囲となり得る。抑制量または用量はまた、投与経路、ならびに他の薬剤との同時使用の可能性に応じて変わる。
【0207】
本発明の治療の方法によれば、ウイルス感染症は、ヒトまたは下等哺乳動物などの対象において、所望の結果を達成するのに必要であるかかる量でかかる期間、抗C型肝炎ウイルス的に有効な量または抑制量の本発明の化合物を対象に投与することにより治療されるまたは予防される。本発明の追加の方法は、所望の結果を達成するのに必要であるかかる量でかかる期間、本発明の組成物の化合物の抑制量を用いた生物サンプルの処理である。
【0208】
本明細書で使用される場合、本発明の化合物の「抗C型肝炎ウイルス的に有効な量」という用語は、生物サンプルまたは対象においてウイルス量を減少させる(例えば、少なくとも10%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%または95%、ウイルス量を低減させる)ような、化合物の十分な量を意味する。医学分野で十分に理解されるように、本発明の化合物の抗C型肝炎ウイルス的に有効な量は、いかなる医学的処置にも適用可能な妥当な利益/危険比となる。
【0209】
本発明の化合物の「抑制量」という用語は、生物サンプルまたは対象においてC型肝炎ウイルス量を減少させる(例えば、少なくとも10%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%または95%、ウイルス量を低減させる)のに十分な量を意味する。本発明の化合物の前記抑制量が対象に投与されるとき、この抑制量は、医師によって決定されるいかなる医学的処置にも適用可能な妥当な利益/危険比となることが理解される。本明細書で使用される場合、「1種(または複数)の生物サンプル」という用語は、対象への投与を目的とした生物由来の物質を意味する。生物サンプルの例には、それらだけには限らないが、血液および血漿、血小板、血液細胞の分集団などのその構成成分;腎臓、肝臓、心臓、肺などの臓器;精子および卵子;骨髄およびそれらの構成成分;または幹細胞が含まれる。したがって、本発明の他の実施形態は、生物サンプルを抑制量の本発明の化合物または医薬組成物と接触させることにより前記生物サンプルを処理する方法である。
【0210】
対象の条件の改善後、維持量の本発明の化合物、組成物または組合せは、必要なら、投与することができる。続いて、投与の用量もしくは頻度またはその両方は、症状に応じて、改善された条件が保持されるレベルまで低減することができ、症状が所望のレベルまで軽減されているとき、治療は中止されるべきである。しかし、対象は、疾患症状のいかなる再発においても長期的に断続的な治療を必要とし得る。
【0211】
しかし、本発明の化合物および組成物の1日分の合計の使用は、健全な医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることが理解される。個々の患者のための特定の抑制量は、治療対象となる障害および障害の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、全般的な健康、性別および食事;使用される特定の化合物の投与時間、投与経路および排出率;治療の期間;使用される特定の化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物などを含めた様々な因子ならびに医学分野において周知の因子に依存する。
【0212】
単回でまたは分割量で対象に投与される本発明の化合物の1日分の合計抑制量は、例えば、体重1kg当たり0.01から50mg、さらに通常、体重1kg当たり0.1から25mgの量となり得る。単回投与組成物は、1日投与量を構成するためにかかる量またはその約数の量を含有することができる。一般に、本発明による治療レジメンは、本発明の1種(または複数)の化合物約10mgから約1000mgを1日1回または複数回かかる治療を必要とする患者への投与を含む。
【0213】
別段定義されない限り、本明細書に用いられるすべての技術用語および科学用語は、当業者に一般に知られる意味を与える。すべての特許公報、特許、公開された特許出願および本明細書において言及されている他の参照は、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0214】
略語
以下のスキームおよび実施例の説明において用いられている略語は、次の通りである。
ACNは、アセトニトリルを表す;
BMEは、2−メルカプトエタノールを表す;
BOPは、ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファートを表す;
CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す;
CODは、シクロオクタジエンを表す;
DASTは、三フッ化ジエチルアミノ硫黄を表す;
DABCYLは、6−(N−4’−カルボキシ−4−(ジメチルアミノ)アゾベンゼン)−アミノヘキシル−1−O−(2−シアノエチル)−(N,N−ジイソプロピル)−ホスホラミダイトを表す;
DBUは、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンを表す;
DCCは、N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを表す;
DCMは、ジクロロメタンを表す;
DIADは、アゾジカルボン酸ジイソプロピルを表す;
DIBAL−Hは、ジイソブチルアルミニウムヒドリドを表す;
DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す;
DMAPは、N,N−ジメチルアミノピリジンを表す;
DMEは、エチレングリコールジメチルエーテルを表す;
DMEMは、ダルベッコ変法イーグル培地を表す;
DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドを表す;
DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す;
DSCは、N,N’−ジスクシンイミジルカルボナートを表す;
DUPHOSは、
【0215】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
を表す;
EDANSは、5−(2−アミノ−エチルアミノ)−ナフタレン−1−スルホン酸を表す;
EDCIまたはEDCは、1−(3−ジエチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を表す;
EtOAcは、酢酸エチルを表す;
EtOHは、エチルアルコールを表す;
HATUは、O(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを表す;
HClは、塩酸を表す;
Hoveyda’s Cat.は、ジクロロ(o−イソプロポキシフェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)を表す;
Inは、インジウムを表す;
KHMDSはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドである;
Msは、メシルを表す;
NMMは、N−4−メチルモルホリンを表す;
NMOは、N−4−メチルモルホリン−N−オキシドを表す;
PyBrOPは、ブロモ−トリ−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスファートを表す;
Phは、フェニルを表す;
RCMは、閉環メタセシスを表す;
RTは、逆転写を表す;
RT−PCRは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応を表す;
TBMEは、tert−ブチルメチルエーテルを表す;
TEAは、トリエチルアミンを表す;
TFAは、トリフルオロ酢酸を表す;
THFは、テトラヒドロフランを表す;
TLCは、薄層クロマトグラフィーを表す;
TPAP 過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム;
TPPまたはPPh
3は、トリフェニルホスフィンを表す;
tBOCまたはBocは、tert−ブチルオキシカルボニルを表す;
Xantphosは、4,5−ビス−ジフェニルホスファニル−9,9−ジメチル−9H−キサンテンを表す;および
Zhan 1Bは、
【0216】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
を表す。
【0217】
合成方法
本発明の化合物および方法は、本発明の化合物を調製することができる方法を例証する以下の合成スキームに関連してよりよく理解され、これらは例証として意図されているにすぎず、本発明の範囲を制限するものではない。開示された実施形態についての様々な変更および修正は、当業者に明らかであり、それらだけには限らないが、本発明の化学構造、置換基、誘導体および/または方法に関するものを含めて、かかる変更および修正を、本発明の精神および添付した特許請求の範囲から逸脱することなく加えることができる。
【0218】
キノキサリニル大環式化合物の調製をスキーム1において例示する。キノキサリン誘導体
1−1のBoc基(調製についてスキーム2を参照のこと。)を、酸性条件下、室温で脱保護して(酸は、それらだけには限らないが、ジオキサン中のHClまたは酢酸エチルもしくはTFA中のHClから選択することができる。Boc基の脱保護に関してさらに詳しくは、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年を参照のこと。)、アミン
1−2を得、ペプチドカップリング試薬(カップリング試薬は、それらだけには限らないが、HATU/DIPEA、DCC/DMAPから選択することができ、ペプチドカップリング試薬に関してさらに詳しくは、Christian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。)を使用して酸
1−3と結合させてジエン
1−4を得た。ジエン
1−4のルテニウムに基づく触媒との閉環メタセシスによって、所望の大環式アルケン
1−5を得る(閉環メタセシスに関してさらに詳しくは、最近の総説であるGrubbsら、Acc.Chem.Res.、1995年、28、446;Shrockら、Tetrahedron 1999年、55、8141;Furstner、A.Angew.Chem.Int.Ed.2000年、39、3012;Trnkaら、Acc.Chem.Res.2001年、34、18およびHoveydaら、Chem.Eur.J.2001年、7、945を参照のこと。)。
【0219】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R’、R、Gおよび
【0220】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0221】
大環式エステル
1−5の対応する酸
1−6への加水分解は、それらだけには限らないがLiOH、NaOH、KOHなどの無機塩基で行うことができた。得られた酸
1−6を、アミドカップリング試薬(カップリング試薬は、それらだけには限らないが、DIEPA、TEA、DMAPなどの有機塩基の存在下で、それらだけには限らないが、HATU、DCCおよびHOBTから選択することができ;アミド形成に関してさらに詳しくは、最近の総説であるChristian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。)を使用してアミン
1−7と結合させてアミド
1−8または
1−9を得る。あるいは、アミド
1−8は、酸
1−10から調製することができ、酸
1−10は、エステル
1−8の加水分解から合成される。酸
1−9をCDIで活性化させ、その後、それだけには限らないが、DBUなどの有機塩基の存在下で、スルホンアミド
1−11と結合させて、表題化合物
1−8を得た。
【0222】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
キノキサリン誘導体
1−1の合成をスキーム2において例示する。ブロミド
2−2を、それらだけには限らないが、In、Zn、MgまたはCrなどの金属を使用して、アルデヒド
2−1と結合させて、ヒドロキシルエステル
2−3を得、ヒドロキシルエステル
2−3を、それだけには限らないがTPAP/NMOのような酸化試薬でさらに酸化させて、ケトンエステル
2−4を得た。あるいは、ケトンエステル
2−4の合成は、ブロミド
2−2のリチウムハロゲン交換によって行い、その後、エステル
2−5と結合させて(この手順は、酸塩化物
2−6またはワインレブ(Weinreb)アミド
2−7に適用することもできた。)、ケトンエステル
2−4を得ることもできた。さらに別の代替の手順は、ブロミド
2−2を、それらだけには限らないがIn、ZnまたはMgなどの金属で処理し、次いで、酸塩化物
2−6またはエステル
2−5またはワインレブアミド
2−7と反応させて、ケトンエステル
2−4を得るものである。ケトンエステル
2−4を、ジアミン
2−8と縮合させて、キノキサリン
2−9を得た。ヒドロキシルキノキサリン
2−9を、それだけには限らないが、POCl
3などの塩素化試薬を利用して、クロロキノキサリン
3−3に変換し、これを、市販のN−Boc−trans−4−ヒドロキシ−L−プロリン
2−11と結合させ、その後、エステル化させて、キノキサリン誘導体
1−1を得た。あるいは、化合物
1−1は、市販のアルコール
2−12のキノキサリン
2−9との光延反応(Mitsunobu reaction)から合成することができた。光延反応に関してさらに詳しくは、O.Mitsunobu、Synthesis1981年、1−28頁;D.L.Hughes、Org.React.1983年、29、1;D.L.Hughes、Organic Preparations and Procedures Int.1996年、28、127;およびJ.A.Dodge、S.A.Jones、Recent Res.Dev.Org.Chem.1997年、1、273;K.C.Kumara Swamyら、Chem.Rev.2009年、109、2551を参照のこと。
【0224】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
【0225】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0226】
酸
1−3の合成を、ラセミ体ジオール
3−1のアシル化で開始してジアセタート
3−2を得た(ヒドロキシアシル化については、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年を参照のこと。)。ジアセタート
3−2の速度論的分割を、それだけには限らないが、アマノリパーゼなどの酵素との部分的な脱アセチル化によって達成させて、モノアセタート
3−3を得た(M.P.Schneiderら、J.Chem.Soc、Chem.Commun.、1991年、49;速度論的分割に関するさらなる情報については、H.Pellissier、Tetrahedron、2008年、64、1563を参照のこと。)。モノアセタート化合物
3−3をアリル化して、アリルエーテル
3−4を得、アリルエーテル
3−4を、それらだけには限らないが、LiOH、NaOHなどの無機塩基と加水分解して、アルコール
3−5を得た。アルコール
3−5をCOCl
2で処理し、その後、アミノ酸
3−6と結合させることによるクロロ生成後、酸
1−3を得る。さらに、アリルエーテル
3−5は、光学的に純粋なジオール
3−1をNaHで脱プロトン化し、その後、臭化アリルと結合させたとき、得ることもできた。
【0227】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R’および
【0228】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0229】
大環式エステル
1−5の合成についての代替的経路を、スキーム4において例示している。この中間体
1−5への他の多くの合成経路があり、いくつかの前駆物質をスキーム4に示す。例えば、大環式エステル
1−5は、酸
4−1中でのアミド結合形成(アミド結合形成に関してさらに詳しくは、最近の総説であるChristian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。);Pdによって触媒される、アリルBoc誘導体
4−2中の分子内アリル化(Guoqiang Wangら、Org.Lett.、2004年、6、4455);Boc基の脱保護(カルバマート脱保護に関しては、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年を参照のこと。)、その後のスクシンイミジルカルボナート
4−3中のカルバマート形成(J.V.Eycken、J.Org.Chem.、2007年、72、5514);塩基によって触媒される、アルコール
4−4中のエーテル形成およびヒドロキシルキノキサリン
4−5中の光延型エーテル形成(光延反応に関してさらに詳しくは、O.Mitsunobu、Synthesis 1981年、1−28;D.L.Hughes、Org.React.1983年、29、1;D.L.Hughes、Organic Preparations and Procedures Int.1996年、28、127;およびJ.A.Dodge、S.A.Jones、Recent Res.Dev.Org.Chem.1997年、1、273;K.C.Kumara Swamyら、Chem.Rev.2009年、109、2551を参照のこと。)によって得ることができた。
【0230】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
【0231】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0232】
酸
4−1の合成をスキーム5において例示している。キノキサリン誘導体
1−1およびアリルエーテル
3−5の交差メタセシスによって、アルコール
5−1をもたらす(交差メタセシスに関してさらに詳しくは、Grubbsら、J.Am.Chem.Soc.2003年、125、11360;R.Rajuら、Org.Lett.2006年、8、2139;Y.Schrodiら、Aldrichimica Acta 2007年、40、45を参照のこと。)。このアルコール
5−1を、ホスゲン(または、それらだけには限らないがトリホスゲン、ジホスゲン、カルボニルジイミダゾールなどの他のいくつかの試薬)で処理し、その後、それらだけには限らないが、LiOHまたはNaOHなどの塩基の存在下で、アミノ酸
3−6と結合させる。酸
5−2中のBoc基を脱保護(カルバマート脱保護に関しては、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年を参照のこと。)により酸
4−1を得る。
【0233】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R、R’’および
【0234】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0235】
キノキサリニル誘導体
4−3の合成を、スキーム6において例示している。エステル
5−1中のBoc基の脱保護(T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年)は、対応するアミンを提供し、このアミンを、それらだけには限らないがHATU、またはDCCもしくはBOPなどのペプチドカップリング試薬(ペプチドカップリングに関してさらに詳しくは、Christian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。)を利用して、アミノ酸
6−1と結合させて、アルコール
6−2を得る。アルコール
6−2中のヒドロキシル基の活性化を、DSC/TEAで処理したとき達成して、スクシンイミジルカルボナート
4−3を得る(カルバマート形成におけるDSCの適用に関しては、J.V.Eycken、J.Org.Chem.、2007年、72、5514を参照のこと。)。
【0236】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R、R’’および
【0237】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0238】
キノキサリニル誘導体
4−2の合成を、スキーム7において例示している。エステル化合物
1−1のBoc基の脱保護(T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley and Sons、2006年)は、対応する酸を提供し、これを、それらだけには限らないが、HATU、またはDCCもしくはBOPなどのペプチドカップリング試薬(ペプチドカップリングに関してさらに詳しくは、Christian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。)を利用してアミノ酸
6−1と結合させて、アルコール
7−1を得る。化合物
7−1中のBoc基を、酸性条件下で除去し、得られたアミンを、それらだけには限らないが、ピリジンまたはDMAPなどの塩基の存在下で、ホスゲンまたは、それらだけには限らないが、トリホスゲンもしくはジホスゲンもしくはカルボニルジ−イミダゾールなどの他の試薬で処理して、イソシアナート
7−2を得た。このイソシアナート
7−2を、それだけには限らないがDBUなどの有機塩基の存在下でジオール
7−3と結合させて、モノアルコール
7−4を提供した。触媒の存在下におけるアルケン
7−4および保護されたジオール
7−5の交差メタセシスは、アルコール
4−2を提供する(交差メタセシスに関してさらに詳しくは、Grubbsら、J.Am.Chem.Soc.2003年、125、11360;R.Rajuら、Org.Lett.2006年、8、2139;Y.Schrodiら、Aldrichimica Acta 2007年、40、45を参照のこと。)。
【0239】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R、R’’および
【0240】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0241】
キノキサリニル誘導体
4−4の合成を、スキーム8において例示している。アルコール
3−5を、ホスゲンまたは、それらだけには限らないが、トリホスゲンもしくはジホスゲンもしくはカルボニルジ−イミダゾールなどの他の試薬で処理し、次いで、それだけには限らないが、NaOHなどの塩基の存在下で、アミン
8−1と結合させて、アルケン
8−2を得、これは、キノキサリニル誘導体
2−10と交差メタセシスを行って、t−ブチルエステル
8−3を提供する(交差メタセシスに関してさらに詳しくは、Grubbsら、J.Am.Chem.Soc.2003年、125、11360;R.Rajuら、Org.Lett.2006年、8、2139;Y.Schrodiら、Aldrichimica Acta 2007年、40、45を参照のこと。)。化合物
8−3中のt−ブチル基を、酸性条件下で脱保護し(酸は、それらだけには限らないが、HClまたはTFAから選択される。)、その後、これをペプチドカップリング試薬(ペプチドカップリングに関してさらに詳しくは、Christian A.G.N.Montalbettiら、Tetrahedron 2005年、61、10827を参照のこと。)を利用してアミン
8−4と結合させて、キノキサリニル化合物
4−4を得た。
【0242】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Rおよび
【0243】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
は、式Iに前もって定義される。]
【0244】
キノキサリニル誘導体
4−5の合成を、スキーム9において例示している。中間体
8−3の合成と類似して、t−ブチルエステル
8−2およびキノキサリニル誘導体
2−9の交差メタセシスは、t−ブチルエステル
9−1を提供する。
9−1中のt−ブチル基の除去は、酸性条件(HCl)下で達成して酸
9−2を得ることができ、酸
9−2は、それだけには限らないがHATU/DIPEAなどのペプチドカップリング試薬を使用して、アミン
9−3とのカップリングを行って、中間体
4−5を提供する。
【実施例】
【0245】
本発明の化合物および方法は、以下の実施例に関連してより良く理解され、これらは例示として意図されているにすぎず、本発明の範囲を制限するものではない。開示された実施形態についての様々な変更および修正は、当業者に明らかであり、それらだけには限らないが、本発明の化学構造、置換基、誘導体、配合物および/または方法に関するものを含めて、かかる変更および修正を、本発明の精神および添付した特許請求の範囲から逸脱することなく加えることができる。
【0246】
[実施例1]
【0247】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
である、式VIIIの化合物
【0248】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロパ−1−エン
2−2(5.61g、35.74mmol)およびエチルグリオキサラート
2−1(6.52ml、42.9mmol、トルエン中の50%)のDMF(80ml)および水(20ml)中溶液に、インジウム粉末を加えた。得られた混合物を、6時間強く撹拌し、次いで、TBMEで希釈し、混合物をろ過し、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮して、粗生成物
2−3(6.21g)を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。
【0250】
DCM(150ml)中の粗エチル3,3−ジフルオロ−2−ヒドロキシペンタ−4−エノアート
2−3(4.9g、27.20mmol)に、TPAP(240mg、0.68mmol)およびNMO(11.03g、81.61mmol)を加えた。懸濁液を、室温(rt)で5時間撹拌し、次いで、DCMで希釈し、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮して粗ケトンエステル
2−4を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。
【0251】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
(3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロパ−1−エン35.74mmolから調製した)粗エチル3,3−ジフルオロ−2−オキソペンタ−4−エノアート
2−4のEtOH(200ml)中溶液に、o−ベンゼン−1,2−ジアミン
2−8(4.64g、42.89mmol)を加えた。得られた混合物を、14時間加熱還流し、次いで、室温まで冷却し、固体をろ過により収集し、冷EtOHで洗浄して、乾燥後キノキサリン
2−9(2.81g)を得た。ろ液を、真空中で濃縮し、残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の30%アセトンを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、キノキサリン
2−9の別の部分(0.43g)を得た。MS(ESI):m/z=223.09[M+H]。
【0253】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
3−(1,1−ジフルオロアリル)キノキサリン−2−オール
2−9(2.31g、10.40mmol)に、POCl
3(10.8ml)およびDMF(1.1ml)を加え、得られた混合物を、2時間65℃まで加熱した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、氷中にゆっくりと注いだ。分配後、有機層を、水、NaHCO
3溶液および食塩水で洗浄して、所望の生成物
2−10(2.45g)を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。MS(ESI):m/z=241.01[M+H]。
【0255】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
0℃のN−Boc−trans−4−ヒドロキシ−L−プロリン
2−11(2.404g、10.396mmol)のDMF(14ml)およびTHF(60ml)中溶液に、t−BuONa(3.0g、31.189mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温まで温めた。1時間撹拌してから、混合物を0℃まで冷却し、2−クロロ−3−(1,1−ジフルオロアリル)キノキサリン
2−10(2.45g、およそ10.396mmol)を加え、室温まで温めた。4時間撹拌してから、反応混合物を1N HClで0℃にて急冷した。水層を、EtOAc(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。DCM(50ml)およびMeOH(10ml)中の残留物に、TMSCHN
2(10.4ml、20.792mmol、ヘキサン中の2.0M)を加えた。溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の30%酢酸エチルを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物
1−1(3.84g、82%)を得た。MS(ESI):m/z=450.24[M+H]。
【0257】
【化105】
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【0258】
(±)−シクロペンタン−1,2−ジオール
3−1a(10.02g、97.159mmol)のDCM(20ml)およびピリジン(150ml)中溶液に、無水酢酸(36.7ml、388.63mmol)およびDMAP(593mg)を少量ずつ加えた。得られた溶液を21時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcに溶解し、得られた溶液を、1N HCl、水、NaHCO
3、水および食塩水で洗浄した。有機層を真空中で乾燥し濃縮した。残留物をヘキサン対ヘキサン中の15%アセトンを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーで精製してジアセタート
3−2a(17.1g、94%)を得た。
【0259】
(±)−シクロペンタン−1,2−ジイルジアセタート
3−2a(17.0g、91.3mmol)の緩衝液(pH=7、140ml)中の懸濁液に、Amano Lipase PS(Burkholderia cepacia、Aldrichから、1.81g)を加えた。得られた混合物を強く撹拌し、1N NaOH(65ml)を、18時間にわたって滴下ロートによって加えて、pH7を維持した。混合物を、EtOAcおよび水で希釈し、ろ過し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の35%アセトンを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物
3−3a(4.6g、35%)を得た。
【0260】
0℃の(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチルアセタート
3−3a(3.42g、23.715mmol)のDMF(80ml)中溶液に、NaH(1.04g、26.087mmol、60%鉱物油分散液)を加えた。得られた混合物を、室温まで温め、30分間撹拌し、これを0℃まで冷却し、臭化アリル(2.2ml、26.087mmol)を加えた。混合物を1.5時間室温で撹拌し、0℃でNH
4Cl溶液によって急冷した。混合物をEtOAc(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2S0
4)濃縮した。MeOH(47ml)およびTHF(94ml)中の残留物に1N LiOH溶液(47.4ml、47.43mmol)を加えた。混合物を30分間撹拌し、混合物をEtOAc(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の25%アセトンを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、アルコール
3−5a(1.36g、40%、HPLCによる95.8%ee)を得た。
【0261】
【化106】
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【0262】
(1R,2R)−2−(アリルオキシ)シクロペンタノール
3−5a(2.20g、15.50mmol)のTHF(150ml)中溶液に、ホスゲン溶液(16.3ml、30.9mmol、トルエン中の20%)を加えた。得られた溶液を14時間撹拌し、真空中で濃縮した。ジオキサン(50ml)中の残留物に、ジオキサン(100ml)および1N NaOH(18.6ml、18.6mmol)中のL−tert−ロイシン
3−6a(2.237g、17.05mmol)を加えた。混合物を、5時間撹拌し、1N HClで酸性にした。混合物をEtOAc(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮して、酸
1−3a(4.32g)を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。
【0263】
【化107】
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【0264】
キノキサリン誘導体
1−1(3.02g、6.719mmol)のDCM(20ml)中溶液に、4N HCl(20ml、ジオキサン中で)を加えた。得られた溶液を、2時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。DMF(67ml)中の残留物に、酸
1−3a(1.849g、8.063mmol)、HATU(3.321g、8.735mmol)およびDIPEA(2.33ml、13.438mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、1N HCl(2X)、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の35%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ジエン
1−4a(2.48g、59%)を得た。MS−ESI m/z631.43(M+H)
+。
【0265】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
110℃の窒素雰囲気中のジエン
1−4a(1.38g、2.188mmol)のトルエン中溶液に、Zhan 1B触媒(128mg、0.140mmol)を加え、得られた溶液を、110℃で37時間撹拌した。Zhan 1B触媒(70mg×2)を二分して加え、反応を、MSによる出発物質の消失まで停止した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の40%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、アルケン
1−5a(0.768g、59%)を得た。MS−ESI m/z603.20(M+H)
+。
【0267】
【化109】
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【0268】
エステル
1−5a(1.38g、2.29mmol)のMeOH(23ml)およびTHF(46ml)中溶液に、LiOH溶液(22.9ml、1N)を加えた。得られた混合物を16時間撹拌し、1N HClで急冷した。混合物をDCM(3X)で抽出し、有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮して、酸
1−6aを得た。酸をさらに精製せずに次のステップに用いた。
【0269】
【化110】
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【0270】
酸
1−6a(ステップ1iからの粗生成物)をDCM(70ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7a(702mg、2.404mmol)、HATU(1.045g、2.748mmol)およびDIPEA(0.60ml、3.435mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を1N HCl、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。残留物を、まずヘキサン対ヘキサン中の50%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、次いで、HPLCによってさらに精製して表題化合物(1.126g、60%)を得た。MS−ESI m/z801.40(M+H)
+。
【0271】
[実施例2]
【0272】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0273】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
酸
1−6a(19.5mg、0.0332mmol)を、DCM(1.0ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7b(13.2mg、0.0432mmol)、HATU(18.9mg、0.0498mmol)およびDIPEA(11.5ul、0.0664mmol)を加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を1N HCl、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。残留物を、HPLCによって精製して表題化合物を得た。MS−ESI m/z825.39(M+H)
+。
【0275】
[実施例4]
【0276】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0277】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
酸
1−6a(21mg、0.0356mmol)をDCM(1.5ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7c(12.4mg、0.0463mmol)、HATU(17.6mg、0.0462mmol)およびDIPEA(12.4ul、0.0712mmol)を加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を1N HCl、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。残留物をHPLCによって精製して表題化合物を得た。MS−ESI m/z803.25(M+H)
+。
【0279】
[実施例5]
【0280】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0281】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
酸
1−6a(19.5mg、0.0332mmol)をDMF(0.5ml)およびDCM(0.5ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7d(13.8mg、0.0465mmol)、HATU(18.9mg、0.0498mmol)およびDIPEA(11.5ul、0.0664mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、溶媒を真空中で除去し、残留物をHPLCによって精製して表題化合物を得た。MS−ESI m/z815.38(M+H)
+。
【0283】
[実施例6]
【0284】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0285】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
酸
1−6a(21mg、0.0356mmol)を、DCM(1.5ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7e(13.0mg、0.0463mmol)、HATU(17.6mg、0.0462mmol)およびDIPEA(12.4ul、0.0712mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を1N HCl、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。残留物を、HPLCによって精製して表題化合物を得た。MS−ESI m/z839.41(M+H)
+。
【0287】
[実施例8]
【0288】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0289】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
酸
1−6a(19.5mg、0.0332mmol)をDMF(0.5ml)およびDCM(0.5ml)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7f(13.8mg、0.0465mmol)、HATU(18.9mg、0.0498mmol)およびDIPEA(11.5ul、0.0664mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、溶媒を真空中で除去し、残留物をHPLCによって精製して表題化合物を得た。MS−ESI m/z817.37(M+H)
+。
【0291】
[実施例34]
【0292】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
【0293】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
化合物
34a−1(2.0g、8.678mol)、Pd/C(458mg、0.434mmol、10%wet)およびTHF(100ml)の混合物を60PSI下で15時間水素化し、Pd/C(458mg)の別の一部を加え、混合物を、出発物質の消失までさらに20時間撹拌した。混合物をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を真空中で濃縮し、残留物をヘキサン対ヘキサン中の60%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製してジオール
34a−2(315mg、41%)を得た。
【0295】
0℃のジオール
34a−2(400mg、4.545mmol)のDMF(8ml)中溶液に、NaH(200mg、5.0mmol、60%鉱物油分散液)を加えた。得られた混合物を室温まで温め、40分間撹拌し、臭化アリル(0.42ml、5.0mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、NH
4Cl溶液で急冷した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物をヘキサン対ヘキサン中の25%アセトンを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、アルコール
34a−3(132mg)を得た。
【0296】
アルコール
34a−3(132mg、1.031mmol)、PPh
3(810.9mg、3.092mmol)および4−ニトロ安息香酸(586mg、3.505mmol)のTHF(10ml)中溶液に、DIAD(0.61ml、3.092mmol)を加えた。得られた溶液を、11時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の40%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、エステル
34a−4(161mg、56%)を得た。
【0297】
アルコール
34a−4(161mg、0.581mmol)のTHF(4ml)およびMeOH(2ml)中溶液に、LiOH(2ml、1N)を加えた。混合物を、2.5時間撹拌し、混合物をEtOAc(3X)で抽出した。有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮して、アルコール
34a−5(58mg)を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。
【0298】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
(1R,2R)−2−(アリルオキシ)シクロブタノール
34a−5(58mg、0.453mmol)のTHF(2ml)中溶液に、ホスゲン溶液(0.48ml、0.906mmol、トルエン中の20%)を加えた。得られた溶液を、4時間撹拌し、真空中で濃縮した。ジオキサン(5ml)中の残留物に、L−tert−ロイシン
3−6a(71mg、0.544mmol)および1N NaOH(0.59ml、0.59mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌し、1N HClで酸性にした。混合物をEtOAc(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮して、酸
1−3b(117mg)を得た。この材料を、さらに精製せずに次のステップに直接用いた。
【0300】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
キノキサリン誘導体
1−1(224mg、0.498mmol)のDCM(2ml)中溶液に、HCl(3ml、ジオキサン中の4N)を加えた。得られた溶液を、1.5時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。DCM(8ml)中の残留物に、酸
1−3b(120mg、0.453mmol)、HATU(258mg、0.680mmol)およびDIPEA(0.17ml、0.996mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解し、1N HCl(2X)、水、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の35%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ジエン
1−4b(115mg)を得た。MS−ESI m/z617.3(M+H)
+。
【0302】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
110℃の窒素雰囲気中のジエン
1−4b(115mg、0.186mmol)のトルエン中溶液に、Zhan 1B触媒(14mg、0.0186mmol)を加え、得られた溶液を、110℃で19時間撹拌した。混合物を、真空中で濃縮し、残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の35%EtOAcを用いたCombiFlashのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、アルケン
1−5b(38mg)を得た。MS−ESI m/z589.25(M+H)
+。
【0304】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
エステル
1−5b(38mg、0.0646mmol)のMeOH(1ml)およびTHF(2ml)中溶液にLiOH溶液(1ml、1N)を加えた。得られた混合物を、14時間撹拌し、1N HClで急冷した。混合物を、酢酸エチル(3X)で抽出し、有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮して酸
1−6bを得た。酸をさらに精製せずに次のステップに直接用いた。MS−ESI m/z575.27(M+H)
+。
【0306】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
実施例2(ステップ2a)の調製に記載の手順に従って、酸
1−6bを、化合物実施例34に転換した。MS−ESI m/z833.40(M+H)
+。
【0308】
[実施例36]
【0309】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
である式VIIIの化合物
実施例4(ステップ4a)の調製に記載の手順に従って、酸
1−6bを、化合物実施例36に転換した。MS−ESI m/z789.45(M+H)
+。
【0310】
[実施例40]
【0311】
【化129】
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である式VIIIの化合物
実施例8(ステップ8a)の調製に記載の手順に従って、酸
1−6bを、化合物実施例40に転換した。MS−ESI m/z803.47(M+H)
+。
【0312】
[実施例265]
【0313】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
である式Xの化合物
【0314】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
NaH(49mg、1.22mmol、鉱物油中の60%)のTHF中懸濁液に、0℃で
2−1−1(0.1g、0.489mmol)のTHF(1.5mL)中溶液を加えた。45分間0℃で撹拌してから、2−クロロ−3−(1,1−ジフルオロアリル)キノキサリン
2−10のTHF(1mL)中溶液を加え、次いで、反応混合物を60℃で3時間加熱した。0℃まで冷却し、0℃で2N HClで急冷した。水層を、DCM(3X)で抽出し、有機層を合わせ、水、食塩水で洗浄し、真空中で乾燥し濃縮した。MeOH(5ml)中の残留物に、TMSCHN
2(2mL、4mmol、ヘキサン中の2.0M)を加え、溶液を室温で30分間撹拌した。真空中で濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の40%酢酸エチルを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物
1−1−1(82mg、43%)を得た。MS(ESI):m/z=464.21[M+H]。
【0316】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
キノキサリン誘導体
1−1−1(82mg、0.18mmol)のDCM(3mL)中溶液に、4N HCl(12mL、ジオキサン中の)を加えた。得られた溶液を0℃で2時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。DCM(2mL)中の残留物に、酸
1−3a(69mg、0.23mmol)、HATU(133.8mg、0.352mmol)およびDIPEA(122.6μL、0.704mmol)を加えた。混合物を、DCMに希釈し、10%クエン酸、飽和NaHCO
3、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の40%EtOAcを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ジエン
1−4−1(129.5mg、>99%)を得た。MS−ESI m/z645.33(M+H)
+。
【0318】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
110℃の窒素雰囲気中のジエン
1−4−1(110mg、0.17mmol)のトルエン中溶液に、Zhan 1B触媒(17.9mg、0.026mmol)を加え、得られた溶液を、110℃で5時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を、ヘキサン対ヘキサン中の40%EtOAcを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、アルケン
1−5−1(38mg、36%)を得た。MS−ESI m/z617.32(M+H)
+。
【0320】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
エステル
1−5−1(38mg、0.062mmol)のMeOH(3mL)およびTHF(6mL)中溶液に、LiOH溶液(3mL、1N)を加えた。得られた混合物を、0℃−室温で9時間撹拌し、0℃で1N HClで急冷した。混合物をDCM(3X)で抽出し、有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮して、酸
1−6−1を得た。酸をさらに精製せずに次のステップに用いた。
【0322】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
酸1−6−1(9.8mg、0.0166mmol)を、DCM(1.0mL)に溶解し、この溶液にスルホンアミド1−7a(6.2mg、0.0216mmol)、HATU(9.5mg、0.0216mmol)およびDIPEA(5.8μL、0.0249mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を、10%クエン酸、飽和NaHCO
3、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物を、ヘキサン中の50%EtOAcの分取TLCにより精製して、表題化合物(2.0mg、20%)を得た。MS−ESI m/z815.30(M+H)
+。
【0324】
[実施例266]
【0325】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
である式Xの化合物
【0326】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
酸
1−6−1(ステップ266dから得られた粗生成物)を、DCM(1mL)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド
1−7b(10.2mg、0.035mmol)、HATU(13.3mg、0.035mmol)およびDIPEA(12.2μL、0.07mmol)を加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を10%クエン酸、飽和NaHCO
3、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物をヘキサン中の50%EtOAcの分取TLCにより精製して、表題化合物(3mg、30%)を得た。MS−ESI m/z839.38(M+H)
+。
【0328】
[実施例268]
【0329】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
である式Xの化合物。
【0330】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
酸1−6−1を、DCM(1mL)に溶解し、この溶液に、スルホンアミド1−7c(12.4mg、0.0463mmol)、HATU(17.6mg、0.0462mmol)およびDIPEA(12.4uL、0.0712mmol)を加えた。混合物を、3時間撹拌し、次いで、DCMで希釈した。有機層を10%クエン酸、飽和NaHCO
3、食塩水で洗浄し、真空中で脱水し(Na
2SO
4)濃縮した。残留物をヘキサン中の50%EtOAcの分取TLCにより精製し、表題化合物(2.6mg、25%)を得た。MS−ESI m/z816.91(M+H)
+。
【0332】
[実施例273]
【0333】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
である式XIの化合物
【0334】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
エチル3,3−ジフルオロ−2−オキソペンタ−4−エノアート
2−4(0.417g、2.34mmol)のEtOH(12ml)中溶液に、2−アミノ−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン
2−8−1 0.54g、2.81mmol)を加えた。得られた混合物を、14時間加熱還流し、次いで、室温まで冷却し、混合物を酢酸エチルによって希釈し、1M HCl、水および食塩水によって洗浄した。溶媒を除去し、粗生成物を、combiflash(シリカゲル12g、ヘキサン中の0−50%EA)によって精製して、
2−9−1(0.228g、0.745mmol、収率31.8%)および
2−9−2(0.358g、1.169mmol、収率49.9%)を得た。
【0336】
【化142】
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【0337】
2−9−2(0.228g、0.745mmol)、(2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(0.219g、0.894mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.293g、1.117mmol)のTHF(3.72ml)中溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.217ml、1.117mmol)を、室温で滴下した。混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗生成物を、combiflash(シリカゲル25g、ヘキサン中の0−40%酢酸エチル)により精製して、
1−1−1(0.320g、0.600mmol、収率81%)を得た。MS−ESI、m/z=534.45(M+l)
+。
【0338】
【化143】
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【0339】
化合物
1−4a−1を、実施例1(ステップ1g)の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z715.3(M+H)
+。
【0340】
【化144】
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【0341】
化合物
1−5a−1を、実施例1(ステップ1h)の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z687.4(M+H)
+。
【0342】
【化145】
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【0343】
化合物
1−6a−1を、実施例1(ステップ1i)の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z673.3(M+H)
+。
【0344】
【化146】
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【0345】
実施例273の化合物を、実施例1(ステップ1j)の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z923.4(M+H)
+。
【0346】
[実施例274]
【0347】
【化147】
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である式XIの化合物
実施例274の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z899.3(M+H)
+。
【0348】
[実施例275]
【0349】
【化148】
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である式XIの化合物
実施例275の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z923.4(M+H)
+。
【0350】
[実施例276]
【0351】
【化149】
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である式XIの化合物
実施例276の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z899.3(M+H)
+。
【0352】
[実施例277]
【0353】
【化150】
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である式XIの化合物
実施例277の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z833.4(M+H)
+。
【0354】
[実施例278]
【0355】
【化151】
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である式XIの化合物
実施例278の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z831.4(M+H)
+。
【0356】
[実施例279]
【0357】
【化152】
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である式XIの化合物
実施例279の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z855.4(M+H)
+。
【0358】
[実施例280]
【0359】
【化153】
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である式XIの化合物
実施例280の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z847.4(M+H)
+。
【0360】
[実施例281]
【0361】
【化154】
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である式XIの化合物
実施例281の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z845.4(M+H)
+。
【0362】
[実施例282]
【0363】
【化155】
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である式XIの化合物
実施例282の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z869.4(M+H)
+。
【0364】
[実施例283]
【0365】
【化156】
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である式XIの化合物
実施例283の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z906.3(M+H)
+。
【0366】
[実施例284]
【0367】
【化157】
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である式XIの化合物
実施例284の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z883.4(M+H)
+。
【0368】
[実施例285]
【0369】
【化158】
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である式XIの化合物
実施例285の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z893.3(M+H)
+。
【0370】
[実施例286]
【0371】
【化159】
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である式XIの化合物
実施例286の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z883.4(M+H)
+。
【0372】
[実施例287]
【0373】
【化160】
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である式XIの化合物
実施例287の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z868.4(M+H)
+。
【0374】
[実施例288]
【0375】
【化161】
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である式XIの化合物
実施例288の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z831.4(M+H)
+。
【0376】
[実施例289]
【0377】
【化162】
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である式XIの化合物
実施例289の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z845.4(M+H)
+。
【0378】
[実施例290]
【0379】
【化163】
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である式XIの化合物
実施例290の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z889.4(M+H)
+。
【0380】
[実施例291]
【0381】
【化164】
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である式XIの化合物
実施例291の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z865.4(M+H)
+。
【0382】
[実施例292]
【0383】
【化165】
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である式XIの化合物
実施例292の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z889.4(M+H)
+。
【0384】
[実施例293]
【0385】
【化166】
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である式XIの化合物
実施例293の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z865.4(M+H)
+。
【0386】
[実施例294]
【0387】
【化167】
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である式XIの化合物
実施例294の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z833.4(M+H)
+。
【0388】
[実施例295]
【0389】
【化168】
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である式XIの化合物
実施例295の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z833.4(M+H)
+。
【0390】
[実施例296]
【0391】
【化169】
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である式XIの化合物
実施例296の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z857.3(M+H)
+。
【0392】
[実施例297]
【0393】
【化170】
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である式XIの化合物
実施例297の化合物を、実施例273の調製に記載の手順に従うことにより調製した。MS−ESI m/z843.3(M+H)
+。
【0394】
本発明の化合物は、HCV NS3プロテアーゼに対する強力な阻害特性を示す。以下の実施例は、本発明の化合物が、抗HCV効果について試験することができるアッセイを記載している。
【0395】
[実施例301]バイオアッセイ
各化合物の抗HCV活性は、FBS5%の存在下で、レプリコン中のルシフェラーゼレポーター遺伝子の活性を測定することにより決定することができる。ルシフェラーゼレポーター遺伝子および細胞系において安定に維持されるレプリコンのための選択可能なマーカー遺伝子を、HCV IRESの代わりにポリオウイルスIRESの翻訳調節下に入れ、HuH−7細胞を用いてレプリコンの複製を助ける。
【0396】
本発明の化合物の阻害活性は、当技術分野で公知の様々なアッセイを用いて評価することができる。例えば、安定したサブゲノムのレプリコン細胞系は、University of Texas Medical Branch、Galveston、TX(1a−H77および1b−N)またはApath、LLC、St.Louis、MO(1b−Con1)から得られた遺伝子型1a−H77、1b−Nおよび1b−Con1に由来するものを含めて、細胞培養における化合物の特徴付けのために用いることができる。遺伝子型1aまたは1bに感染したヒトからの分離株より得られたNS3遺伝子を挿入した遺伝子型1aまたは1bレプリコンを用いたキメラレプリコンは、天然の分離株から得られた一パネルの標的タンパク質に対する阻害活性を測定するために用いることができる。遺伝子型3a、4または6に感染したヒトからの分離株より得られたNS3遺伝子を挿入した遺伝子型1aまたは1bレプリコンを用いたキメラレプリコンは、これらの遺伝子型の代表物に対する阻害活性を測定するために用いることができる。遺伝子型1aレプリコンコンストラクトは、HCVのH77株(1a−H77)に由来するNS3−NS5Bコード領域を含有する。レプリコンはまた、ホタルルシフェラーゼレポーターおよびネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(Neo)選択可能マーカーを有する。FMDV 2aプロテアーゼによって分離されたこれらの2つのコード領域は、バイシストロニックレプリコンコンストラクトの第1のシストロン、適応的突然変異(adaptive mutation)E1202G、K1691R、K2040RおよびS2204Iを付加したNS3−NS5Bコード領域を含有する第2シストロンからなる。1b−Con1および1b−Nレプリコンコンストラクトは、HCV 5’UTR、3’UTRおよびNS3−NS5Bコード領域が1b−Con1または1b−N株に由来し、適応的突然変異が1b−Con1では、K1609E、K1846TおよびY3005Cであるまたは1b−Nでは、A1098T、E1202GおよびS2204Iであることを除いて、1a−H77レプリコンと同一である。さらに、1b−Con1レプリコンコンストラクトは、HCV IRESとルシフェラーゼ遺伝子との間にポリオウイルスIRESを含有する。レプリコン細胞系は、10%(v/v)ウシ胎児血清(FBS)、ペニシリン100IU/ml、ストレプトマイシン(Invitrogen)100mg/mlおよびG418(Invitrogen)200mg/mlを含有する、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で維持することができる。
【0397】
本発明の化合物のHCV複製に対する阻害効果は、細胞に一過性に発現される、Neo選択可能マーカーを含有しない、サブゲノムレプリコンによってコードされるルシフェラーゼレポーター遺伝子の活性を測定することにより決定することもできる。1a−H77、1b−Nおよび1b−Con−1レプリコンによってコードされる適応的突然変異は、上記に挙げたものと同一である。これらのトランジェントアッセイのために用いられる1b−Con1レプリコンは、NS3−5Bコード領域ではなくNS2−NS5Bコード領域を含有する。これらのレプリコンは、安定したサブゲノムレプリコンについて記載された標的NS3遺伝子をコードすることもできる、またはこれらは、異なる程度の感受性を薬物に与えるアミノ酸変異体をコードすることもできる。例えば、変異体は、遺伝子型1a NS3遺伝子中でR155K、D168EまたはD168V;遺伝子型1b NS3遺伝子中でR155KまたはD168V;遺伝子型3a NS3遺伝子中でS138T、A166TまたはQ168Rを含み得る。例えば、細胞は、電気穿孔法によりレプリコンを用いて形質移入し、96穴のプレートに、5%FBSを含有するDMEM100μl中でウェル当たり5000細胞の密度で播種することができる。次いで、一連の8つのハーフログ希釈で200xストックを生成するためにジメチルスルホキシド(DMSO)中に希釈した化合物は、5%FBSを含有する培地中で100倍にさらに希釈し、5%FBSを含むDMEM100μlをすでに含有する細胞培養プレートに添加することができる。3または4日のインキュベーション期間の後、Passive Lysisバッファ(Promega)30μlは、各ウェルに加えることができ、振り動かして15分間インキュベーションして細胞を溶解する。Luciferin液(100μl、Promega)は、各ウェルに加えることができ、ルシフェラーゼ活性は、ルミノメーターで測定することができる。HCV RNA複製の阻害率パーセントは、各化合物濃度に対して算出することができ、EC
50値は、4パラメータロジスティック方程式に適合する非線形回帰曲線およびGraphPad Prism4ソフトウェアを用いて算出することができる。
【0398】
遺伝子型1a Huh−7安定レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、4、5、6、8、275、276、283、284、287、288、289、290、291、294、295、296および297の化合物では、EC
50値は1nM未満を示し;実施例2、36、40、65、89、90、273、274、280、285、292、293、298および299の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示し;実施例34の化合物では、EC
50値は、10から100nMを示した。
【0399】
遺伝子型1b Con1安定レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例275、276、283、290、294、295および296の化合物では、EC
50値は1nM未満を示し;実施例1、2、4、5、6、8、34、36、40、65、89、90、273、274、279、280、281、284、285、287、288、289、291、292、293、297、298および299の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示した。
【0400】
遺伝子型1a野生型一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例5、6、275、276、283、284、287、288、289、291、294、295および297の化合物では、EC
50値は、0.1nM未満を示し;実施例1、2、4、8、277、280、281、282、285、286、292、293、296、298および299の化合物では、EC
50値は、0.1から1nMを示し;実施例34、36および40の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示した。
【0401】
遺伝子型1a R155K一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例2、5、6、8、275、276、281、283、284、287、288、289、291、294、295、296および297の化合物では、EC
50値は、0.1nM未満を示し;実施例1、4、277、280、282、285、286、292、293および299の化合物では、EC
50値は、0.1から1nMを示し;実施例34、40、36および298の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示した。
【0402】
遺伝子型1a D168E一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、2、4、5、6および8の化合物では、EC
50値は、1nM未満を示し;実施例40、298および299の化合物では、EC
50値は、1から100nMを示した。
【0403】
遺伝子型1a D168V一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例2、5、6、276、281、287、288、289、291、292、295、296および297の化合物では、EC
50値は、1nM未満を示し;実施例1、8、275、280、282、283、284および293の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示し;実施例4、36、40、277、285、286、298および299の化合物では、EC
50値は、10nMから1μMを示した。
【0404】
遺伝子型1b野生型一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、2、4、5、6、8、275、276、281、282、283、284、285、286、287、288、289、291、292、293、294、295、296および297の化合物では、EC
50値は、1nM未満を示し;実施例34、36、40、277、280、298および299の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示した。
【0405】
遺伝子型1b R155K一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、2、4、5、6および8の化合物では、EC
50値は、1nM未満を示し;実施例34、36、40、298および299の化合物では、EC
50値は、1から10nMを示した。
【0406】
遺伝子型1b D168V一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、5、6、275、276および282の化合物では、EC
50値は、1nM未満を示し;実施例2、4、8、34、36、40、280、298および299の化合物では、EC
50値は、1から100nMを示した。
【0407】
遺伝子型3a野生型安定レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例1、2、5、6、275、276、280、287、288、289、290、291、294および296の化合物では、EC
50値は、10nM未満を示し;実施例281、282、283、284、292、293、295および297の化合物では、EC
50値は、10から100nMを示し;実施例273、274、277、278および279の化合物では、EC
50値は、100nMから1μMを示した。
【0408】
遺伝子型3a野生型一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例2、5、6、275、276、280、283、289および291の化合物では、EC
50値は、10nM未満を示し;実施例1、4、8、281、282、284、285および293の化合物では、EC
50値は、10から100nMを示し;実施例65、90、277および286の化合物では、EC
50値は、100nMから1μMを示した。
【0409】
遺伝子型3a A166T一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例2、5および6の化合物では、EC
50値は、100nM未満を示し;実施例1、4および8の化合物では、EC
50値は、100から500nMを示した。
【0410】
遺伝子型3a Q168R一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例5、6、275、276、280、281、282、283、289、291および293の化合物では、EC
50値は、100nM未満を示し;実施例1、2、4、8、90、277、284、285および286の化合物では、EC
50値は、100nMから1μMを示した。
【0411】
遺伝子型3a S138T一時的レプリコンアッセイを用いて試験したとき、実施例5および6の化合物では、EC
50値は、100nM未満を示し;実施例1、2、4、8および65の化合物では、EC
50値は、100nMから1μMを示した。
【0412】
本発明の前述の説明は、例証および説明を提供するが、網羅的であるものではないまたは開示されたものと寸分違わぬものに本発明を制限するものではない。修正および変形は、上記の教示に照らして可能であるまたは本発明の実施から得ることができる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義されることが留意される。
【0413】
本発明は、その好ましい実施形態を参照して具体的に示され記載されており、形態の様々な変更および詳細が、添付した特許請求の範囲によって包含される本発明の範囲から逸脱することなく、その中においてなされ得るということが当業者によって理解される。
本出願は、2010年9月21日出願の米国特許仮出願第61/385,058号、2011年6月22日出願の米国特許仮出願第61/499,994号および2011年7月5日出願の米国特許仮出願第61/504,616号の利益を主張する。上記出願の教示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0414】
共同研究契約
本出願に記載の発明は、かかる発明がなされた日またはそれ以前に効力があった共同研究契約の当事者であるEnanta Pharmaceuticals,Inc.およびAbbott Laboratoriesによってまたはそれらの代わりに行われ、かかる発明は、本共同研究契約の範囲内で行われた活動の結果としてなされた。