【文献】
Telecom Italia, AT&T,Prioritization of flows routed through the same bearer,3GPP TSG-SA WG2#95,3GPP,2013年 2月 1日,S2-130393
【文献】
Telecom Italia, Nokia Siemens Networks, Qualcomm Incorporated,Views on RAN User Plane congestion mitigation,3GPP TSG-SA WG2#95,3GPP,2013年 2月 1日,S2-130060
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおけるEPSベアラ構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて移動管理ノードによって送信される「Intitial Context Setup Request」の一例を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて移動管理ノードによって送信される「Intitial Context Setup Request」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters」の一例を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」の一例を示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated」の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおけるEPSベアラ構成を示す図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおいて移動管理ノードによって送信される「Intitial Context Setup Request」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters」の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」の一例を示す図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated」の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムにおけるEPSベアラ構成を示す図である。
【
図12】本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムにおいて移動管理ノードによって送信される「Intitial Context Setup Request」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters」の一例を示す図である。
【
図13】本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」の一例を示す図である。
【
図14】本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated」の一例を示す図である。
【
図15】本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって送信される「RRCConnectionReconfiguration」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated」内の情報要素「PDCP-Config」の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至
図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、移動管理ノードMMEと、ゲートウェイ装置P-GWと、ゲートウェイ装置S-GWと、無線基地局eNBと、移動局UEとを具備している。
【0017】
図2に示すように、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各EPSベアラは、1つのDRB(Data Radio Bearer)と、1つのS1ベアラと、1つのS5/S8ベアラとによって構成されている。
【0018】
ここで、DRBは、移動局UEと無線基地局eNBとの間で確立されるデータ無線ベアラであり、S1ベアラは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で確立されるベアラであり、S5/S8ベアラは、ゲートウェイ装置S-GWとゲートウェイ装置P-GWとの間で確立されるベアラである。
【0019】
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各E-RAB(E-UTRAN Access Bearer)は、1つのDRBと、1つのS1ベアラとによって構成されている。
【0020】
本実施形態に係る移動通信システムでは、アプリケーションを考慮して、FPIごとに、1つのEPSベアラ、1つのE-RAB及び1つのDRBを確立するように構成されている。
【0021】
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、FPIごとに、1つのDRB、1つのS1ベアラ及び1つのS5/S8ベアラが確立されるように構成されている。
【0022】
つまり、本実施形態に係る移動通信システムでは、同じベストエフォートサービス用のデータのために、複数のEPSベアラが確立されることになる。
【0023】
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、ゲートウェイ装置S-GWと移動局UEとの間で確立すべきE-RABの「E-RAB ID」と、かかるE-RABに割り当てられる1つのQCIと、かかるE-RAB上で送信されるデータフローに割り当てられる1つのFPIとを関連付けて通知するように構成されている。
【0024】
例えば、移動管理ノードMMEは、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB ID」を用いて、ゲートウェイ装置S-GWと移動局UEとの間で確立すべきE-RABの「E-RAB ID」を通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図4参照)」内の情報要素「QCI」を用いて、かかるE-RABに割り当てられる1つのQCIを通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図4参照)」内の情報要素「FPI」を用いて、かかるE-RAB上で送信されるデータフローに割り当てられる1つのFPIとを関連付けて通知するように構成されている。
【0025】
ここで、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つのDRBを確立するように構成されている。
【0026】
例えば、無線基地局eNBは、「RRCConnectionReconfiguration(
図5参照)」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated(
図6参照)」を用いて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つのDRBを確立するように構成されている。
【0027】
なお、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、複数のE-RABの設定を試みる場合、無線基地局eNBは、「RRCConnectionReconfiguration(
図5参照)」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated(
図6参照)」を用いて、移動局UEとの間で、複数のE-RABの各々に対応するDRBを確立するように構成されている。
【0028】
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
以下、
図7乃至
図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0029】
図7に示すように、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各EPSベアラは、複数のDRBと、1つのS1ベアラと、1つのS5/S8ベアラとによって構成されている。
【0030】
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各E-RABは、複数のDRBと、1つのS1ベアラとによって構成されている。
【0031】
ここで、各S1ベアラは、QCIごとに確立されるように構成されており、各DRBは、同一QCIのS1ベアラを介して送信され得るデータフローに割り当てられるFPIごとに確立されるように構成されている。
【0032】
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、上述の「E-RAB ID」と、上述のQCIと、FPIリストとを関連付けて通知するように構成されている。
【0033】
例えば、移動管理ノードMMEは、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB ID」を用いて、ゲートウェイ装置S-GWと移動局UEとの間で確立すべきE-RABの「E-RAB ID」を通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図8参照)」内の情報要素「QCI」を用いて、かかるE-RABに割り当てられる1つのQCIを通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図8参照)」内の情報要素「FPIList」を用いて、かかるE-RAB上で送信されるデータフローに割り当てられる1つ又は複数のFPIを含むFPIリストとを関連付けて通知するように構成されている。
【0034】
また、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応するFPIリスト内のFPIに対応する1つ又は複数のDRBを確立するように構成されている。
【0035】
例えば、無線基地局eNBは、「RRCConnectionReconfiguration(
図9参照)」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated(
図10参照)」を用いて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つ又は複数のDRBを確立するように構成されている。
【0036】
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システム)
以下、
図11乃至
図15を参照して、本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0037】
図11に示すように、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各EPSベアラは、1つのDRBと、1つのS1ベアラと、1つのS5/S8ベアラとによって構成されている。
【0038】
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、各E-RABは、1つのDRBと、1つのS1ベアラとによって構成されている。
【0039】
ここで、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBは、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤにおいて、各DRB上で、各FPIに対応するDFP(Data Flow Priority)に基づいて優先制御を行うように構成されている。
【0040】
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、上述の「E-RAB ID」と、上述のQCIと、FPIリストとを関連付けて通知するように構成されている。
【0041】
例えば、移動管理ノードMMEは、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB ID」を用いて、ゲートウェイ装置S-GWと移動局UEとの間で確立すべきE-RABの「E-RAB ID」を通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図12参照)」内の情報要素「QCI」を用いて、かかるE-RABに割り当てられる1つのQCIを通知し、「Initial Context Setup Request(
図3参照)」内の情報要素「E-RAB Level QoS Parameters(
図12参照)」内の情報要素「FPIList」を用いて、かかるE-RAB上で送信されるデータフローに割り当てられる1つ又は複数のFPIを含むFPIリストとを関連付けて通知するように構成されている。
【0042】
また、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応するFPIリスト内のFPIに対応する1つ又は複数のDRBを確立するように構成されている。
【0043】
例えば、無線基地局eNBは、「RRCConnectionReconfiguration(
図13参照)」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated(
図14参照)」を用いて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つ又は複数のDRBを確立するように構成されている。
【0044】
さらに、無線基地局eNBは、「RRCConnectionReconfiguration(
図13参照)」内の情報要素「RadioResourceConfigDedicated(
図14参照)」内の情報要素「PDCP-Config(
図15参照)」を用いて、移動局UEに対して、かかるDRB上でのDFPを設定するように指示するように構成されている。
【0045】
(変更例)
上述の第1乃至第3の実施形態に係る移動通信システムにおいて、「Handover
Preparation手順」において、上述のFPIに関する設定は、ハンドオーバ元無線基地局S-eNBからハンドオーバ先無線基地局T-eNBに対して引き継がれるように構成されていてもよい。
【0046】
かかる場合、ハンドオーバ先無線基地局T-eNBは、自身のFPIへの対応状況や、移動局UEの能力(「UE Capability」)等によって、引き継いだFPIに関する設定を用いて、EPSベアラを設定するか否かについて決定するように構成されていてもよい。
【0047】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0048】
本実施形態の第1の特徴は、移動管理ノードMMEとゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBと移動局UEとを具備する移動通信システムであって、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順(初期コンテキスト設定手順)」又は「E-RAB Setup手順(ベアラ設定手順)」において、ゲートウェイ装置S-GWと移動局UEとの間で確立すべきE-RAB(無線アクセスベアラ)の「E-RAB ID(識別情報)」と、かかるE-RABに割り当てられる1つのQCI(ベアラ優先度)と、かかるE-RAB上で送信されるデータフローに割り当てられる1つのFPI(フロー優先度)とを関連付けて通知するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つのDRB(データ無線ベアラ)を確立するように構成されていることを要旨とする。
【0049】
かかる特徴によれば、既存のEPSベアラの構成を変更することなく、QCIを用いた場合よりも細かい優先制御を行うことができる。
【0050】
本実施形態の第2の特徴は、移動管理ノードMMEとゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBと移動局UEとを具備する移動通信システムであって、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、「E-RAB ID」とQCIとFPIリストとを関連付けて通知するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応するFPIリスト内のFPIに対応する1つ又は複数のDRBを確立するように構成されていることを要旨とする。
【0051】
かかる特徴によれば、S1ベアラ及びS5/S8ベアラの設定本数を増加させること無く、QCIを用いた場合よりも細かい優先制御を行うことができる。
【0052】
本実施形態の第3の特徴は、移動管理ノードMMEとゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBと移動局UEとを具備する移動通信システムであって、移動管理ノードMMEは、無線基地局eNBに対して、「Initial Context Setup手順」又は「E-RAB Setup手順」において、「E-RAB ID」とQCIとFPIリストとを関連付けて通知するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、かかるE-RABに対応する1つのS1ベアラを確立するように構成されており、無線基地局eNBは、かかる通知に応じて、移動局UEとの間で、かかるE-RABに対応する1つのDRBを確立するように構成されており、無線基地局eNBは、移動局UEに対して、かかるDRB上でのFPIリスト内のFPIの各々に対応するDFP(PDCPにおける優先度)を設定するように指示するように構成されていることを要旨とする。
【0053】
かかる特徴によれば、8ベアラの設定本数を増加させること無く、QCIを用いた場合よりも細かい優先制御を行うことができる。
【0054】
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW/P-GWの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0055】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0056】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW/P-GW内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNBや移動管理ノードMMEやゲートウェイ装置S-GW/P-GW内に設けられていてもよい。
【0057】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。