【文献】
日本食品化学学会誌、Vol. 1, 46-49 (1994),日本
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ワサビ風味飲食物のワサビ風味増強剤として、4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノール及び8−メチルノナナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有し、ここで8−メチルノナナールのワサビ風味飲食物に対する量は0.005〜5ppmであることを特徴とするワサビ風味増強剤。
ワサビ香味成分と、4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノール及び8−メチルノナナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有し、ここで8−メチルノナナールの飲食物に対する量は0.005〜5ppmであることを特徴とするワサビ香味組成物。
さらに、2−イソブチルチアゾール、2−メチル−2−ペンテナール及びヘキサナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有することを特徴とする請求項5又は6に記載のワサビ香味組成物。
飲食物に使用されるワサビ香味組成物の製造方法において、イソチオシアネート化合物を1〜99質量%含有するワサビ香味成分に対して、ワサビ風味増強成分として4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノール及び8−メチルノナナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で含有させることを特徴とするワサビ香味組成物の製造方法。
4−メチル−2−ペンテナール:0.001〜5質量%。
2−ノナノール:0.0005〜2質量%。
8−メチルノナナール:0.0001〜0.5質量%、ただし飲食物に対して0.005〜5ppmの添加量である。
さらに2−イソブチルチアゾール、2−メチル−2−ペンテナール及びヘキサナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で含有させることを特徴とする、請求項12又は13に記載のワサビ香味組成物の製造方法。
2−イソブチルチアゾール:0.0001〜0.5質量%
2−メチル−2−ペンテナール:0.0005〜2質量%
ヘキサナール:0.0005〜2質量%
さらに、1,3,5−ウンデカトリエン、ヘキシルアルコール、trans−2−ヘキセノール、cis−3−ヘキセノール、イソバレルアルデヒド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、2−ペンタノン、trans−3−ヘキセン−1−オール、2−オクタノン、2,4−ヘプタジエナール、フェニルアセトアルデヒド、2−ブタノン、アセトアルデヒドエチルcis−3−ヘキセニルアセタール、メンチルラクテート、メンチル3−ヒドロキシブチレート、アセチルピラジン、2−アセチル−3,5(3,6)−ジメチルピラジン及びγ−ヘキサラクトンからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有させることを特徴とする、請求項12〜15のいずれか1項に記載のワサビ香味組成物の製造方法。
ワサビ風味飲食物に対して、(a)イソチオシアネート化合物を0.1〜20質量%、並びに(b)4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノール及び8−メチルノナナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で含有させることを特徴とするワサビ風味が向上した飲食物の製造方法。
4−メチル−2−ペンテナール:0.01〜50ppm
2−ノナノール:0.005〜20ppm
8−メチルノナナール:0.005〜5ppm
さらに(c)2−イソブチルチアゾール、2−メチル−2−ペンテナール及びヘキサナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で含有させることを特徴とする請求項17に記載のワサビ風味が向上した飲食物の製造方法。
2−イソブチルチアゾール:0.001〜5ppm
2−メチル−2−ペンテナール:0.005〜20ppm
ヘキサナール:0.005〜20ppm
ワサビ風味飲食物に対して、(a)イソチオシアネート化合物を0.1〜20質量%、並びに(b)4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノール及び8−メチルノナナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で添加することを特徴とするワサビ風味の向上方法。
4−メチル−2−ペンテナール:0.01〜50ppm
2−ノナノール:0.005〜20ppm
8−メチルノナナール:0.005〜5ppm
さらに(c)2−イソブチルチアゾール、2−メチル−2−ペンテナール及びヘキサナールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を、それぞれ下記の添加量で添加することを特徴とする請求項19に記載のワサビ風味の向上方法。
2−イソブチルチアゾール:0.001〜5ppm
2−メチル−2−ペンテナール:0.005〜20ppm
ヘキサナール:0.005〜20ppm
【背景技術】
【0002】
ワサビ(Wasabia japonica (Miquel) Matsumura)は、アブラナ科の多年生草本で、日本各地の冷涼な渓谷の、たえず清流に洗われるような陰地に自生する日本原産の植物であり、日本料理には欠かせない薬味の一つである。
その利用法としては、例えば生ワサビにおいては根茎をすりおろし、刺身やにぎり寿司、そばの薬味などに多用されているが、一般家庭においては予め調製されたチューブ入り練りワサビや粉ワサビなどのワサビ風味飲食物として使用されている。
【0003】
チューブ入り練りワサビは非常に便利な製品ではあるが、調製時にワサビ本来の香りや辛味など風味が飛んでしまい、すりおろした生ワサビが発する本来の香味(爽やかで瑞々しく、濃厚なグリーン感)を再現することが困難であった。特に、本ワサビの代わりにセイヨウワサビを原材料とした場合にそうした傾向が顕著であった。
【0004】
練りワサビの風味の改善方法としては、例えば、各種イソチオシアネート類と、アセトアルデヒドエチルcis−3−ヘキセニルアセタールを使用する方法が提案されている(特許文献1)。
また、特許文献2では、青葉アルコール、青葉アルデヒド、キュウリアルコール及びキュウリアルデヒドからなる群より選ばれる1種以上を使用する方法が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献3では、ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド、ペリラルデヒド、クミンアルコール、γ−ウンデカラクトン、ギ酸イソプロピル、アニスアルデヒド、アネトール、エストラゴール、バニリン、及びエチルバニリンからなる群より選ばれる1種以上を使用する方法が提案されている。
【0006】
さらに、特許文献4では、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、γ−テルピネン、シトラール、シネオール、リナロール、シトロネラール、イソシトラール、サビネン、テルピネオレン、サフロール及びミルセンからなる群より選ばれる1種以上を使用する方法が提案されている。
【0007】
さらに、特許文献5では、ジアリルサルファイド、ジアリルジサルファイド、ジプロピルジサルファイド、メチルプロピルジサルファイド、アリルプロピルジサルファイド、ジアリルトリサルファイド、1−メチルプロピル−(1−プロペニル)ジサルファイド、1−メチルチオプロピル−(1−プロペニル)ジサルファイド、1−メチルプロピル−(3−メチルチオ−2−プロペニル)ジサルファイド、アリシン、ジ−2−プロペニルサルファイド、及びメチル−2−プロペニルサルファイドからなる群より選ばれる1種以上を使用する方法が提案されている。
【0008】
さらに、特許文献6では、マルトール、イソマルトール、アニスアルデヒド、アネトール、ソトロン、エチルマルトール、メープルシロップフレーバー、フェネグリークオレオレジン、ロベッジオレオレジン、カンゾウオレオレジン及びグリチルリチンからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用する方法が提案されている。
また、3−メチル−2,4−ノナンジオンを使用する方法(特許文献7)、メントールを含有する乳化香料組成物を使用する方法(特許文献8)が提案されている。
【0009】
そして、特許文献9には、3−メチル−γ−デカラクトン、3−メチル−2−ブテン−1−チオール、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン及びtrans−4,5−エポキシ−(E)−2−デセナールから選ばれる1種以上を使用する方法が提案されている。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明をその実施の形態にあわせて具体的に説明する。
〔1〕ワサビ風味増強剤組成物
本発明のワサビ風味増強剤組成物は、ワサビ風味増強剤として4−メチル−2−ペンテナール、2−ノナノールまたは8−メチルノナナールをそれぞれ単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて必須成分として含有し、さらにワサビ風味増強剤として2−イソブチルチアゾール、2−メチル−2−ペンテナール及びヘキサナールからなる群より選ばれる少なくとも1種を任意成分として含有する。
【0021】
(1)4−メチル−2−ペンテナール(4-methyl-2-pentenal)
ワサビ風味増強剤として用いる4−メチル−2−ペンテナールは、チキンやポテトチップスに存在する化合物であり、各種食品に0.5〜4ppm程度の濃度で使用されるものとされている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0022】
4−メチル−2−ペンテナールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。その場合、ワサビ香味組成物は、ワサビ香味成分のイソチオシアネート化合物を1〜99質量%含有するものが好ましい。
そのようなワサビ香味組成物中の4−メチル−2−ペンテナールの含有量としては、通常は0.001〜5質量%、好ましくは0.01〜1質量%、さらに好ましくは0.05〜0.5質量%、最も好ましくは0.05〜0.2質量%で用いられる。含有量が0.001質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、5質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0023】
この4−メチル−2−ペンテナールとワサビ香味成分とを含むワサビ香味組成物を、ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点から4−メチル−2−ペンテナールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.01〜50ppm、好ましくは0.1〜10ppm、より好ましくは0.5〜5ppm、最も好ましくは0.5〜2ppmで用いられる。
【0024】
(2)2−ノナノール(2-nonanol)
本発明で用いられる2−ノナノールは、リンゴ、シトラスフルーツ、アスパラガスなどに存在する化合物で、油臭いフルーティー、グリーン香を有し、ピクルスなどに80ppm程度の濃度で使用するものとされている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0025】
2−ノナノールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。その場合、ワサビ香味組成物中の2−ノナノール含有量としては、通常は0.0005〜2質量%、好ましくは0.005〜0.5質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%、最も好ましくは0.02〜0.1質量%で用いられる。含有量が0.0005質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、2質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0026】
この2−ノナノールとワサビ香味成分とを含むワサビ香味組成物を、ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点から2−ノナノールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.005〜20ppm、好ましくは0.05〜5ppm、より好ましくは0.2〜2ppm、最も好ましくは0.2〜1ppmで用いられる。
【0027】
(3)8−メチルノナナール(8-methylnonanal)
本発明で用いられる8−メチルノナナールは、柑橘類に含まれる化合物であり、ゆず中に21〜30ppm程度の濃度で存在すると報告されている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0028】
8−メチルノナナールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。その場合、ワサビ香味組成物中の8−メチルノナナール含有量としては、通常は0.0001〜0.5質量%、好ましくは0.001〜0.1質量%、さらに好ましくは0.005〜0.05質量%、最も好ましくは0.005〜0.02質量%で用いられる。含有量が0.0001質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、0.5質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0029】
この8−メチルノナナールとワサビ香味成分とを含むワサビ香味組成物を、ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点から8−メチルノナナールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.001〜5ppm、好ましくは0.01〜1ppm、より好ましくは0.05〜0.5ppm、最も好ましくは0.05〜0.2ppmで用いられる。
【0030】
上記の化合物は、それぞれ特徴的なグリーン感を増強するが、これらを組み合わせることにより自然でバランスの取れたグリーン感を増強することができるので好ましい。すなわち、4−メチル−2−ペンテナールは爽やかなグリーン感を増強し、2−ノナノールは瑞々しいグリーン感を増強し、8−メチルノナナールは濃厚なグリーン感を増強する。これらの3化合物を2種又は3種組み合わせることによって、爽やかなグリーン感、瑞々しいグリーン感及び濃厚なグリーン感がバランスよく増強されるのである。
【0031】
(4)2−イソブチルチアゾール(2-isobuthylthiazole)
本発明においては、上記(1)〜(3)化合物の少なくとも1種に加え、さらにワサビ風味増強剤として2−イソブチルチアゾールを添加することにより、ワサビ風味とより調和したワサビ風味増強剤組成物として使用することができる。
本発明で用いられる2−イソブチルチアゾールは、トマトに見いだされた化合物であり、特徴あるトマト様のグリーン香を有し、飲料などの食品類に1ppm程度の濃度で使用されるものとされている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0032】
2−イソブチルチアゾールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。
その場合、ワサビ香味組成物中の2−イソブチルチアゾール含有量としては、通常は0.0001〜0.5質量%、好ましくは0.001〜0.1質量%、さらに好ましくは0.005〜0.05質量%、最も好ましくは0.005〜0.02質量%で用いられる。含有量
が0.0001質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、0.5質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0033】
このワサビ香味組成物をワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点から2−イソブチルチアゾールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.001〜5ppm、好ましくは0.01〜1ppm、より好ましくは0.05〜0.5ppm、最も好ましくは0.05〜0.2ppmで用いられる。
【0034】
(5)2−メチル−2−ペンテナール(2-methyl-2-pentenal)
本発明においては、上記(1)〜(3)化合物の少なくとも1種に加え、さらにワサビ風味増強剤として2−メチル−2−ペンテナールを添加することにより、ワサビ風味とより調和したワサビ風味増強剤組成物として使用することができる。
本発明で用いられる2−メチル−2−ペンテナールは、オニオンやオイスターに存在する化合物で、各種食品に1〜10ppm程度の濃度で使用されるものとされている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0035】
2−メチル−2−ペンテナールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。
その場合、ワサビ香味組成物中の2−メチル−2−ペンテナール含有量としては、通常は0.0005〜2質量%、好ましくは0.005〜0.5質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%、最も好ましくは0.02〜0.1質量%で用いられる。含有量が0.001質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、2質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0036】
このワサビ香味組成物をワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点から2−メチル−2−ペンテナールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.005〜20ppm、好ましくは0.05〜5ppm、より好ましくは0.2〜2ppm、最も好ましくは0.2〜1ppmで用いられる。
【0037】
(6)ヘキサナール(hexanal)
本発明においては、上記(1)〜(3)化合物の少なくとも1種に加え、さらにワサビ風味増強剤としてヘキサナールを添加することにより、ワサビ風味とより調和したワサビ風味増強剤組成物として使用することができる。
本発明で用いられるヘキサナールは、アップル、ストロベリー、シトラス精油などに存在する化合物で、未熟なアップル様、脂肪様のグリーン香を有し、各種食品に1.3〜4.2ppm程度の濃度で使用するものとされている。しかしながら、ワサビに存在する成分としては報告がなく、ましてやワサビの風味増強に関する提案は今までなされていなかった。
【0038】
ヘキサナールをワサビ風味増強剤として使用する場合、ワサビ香味成分を含むワサビ香味組成物の構成成分として使用することが、ワサビ風味を全体として調和させるために好ましい。
その場合、ワサビ香味組成物中のヘキサナール含有量としては、通常は0.0005〜2質量%、好ましくは0.005〜0.5質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%、最も好ましくは0.02〜0.1質量%で用いられる。含有量が0.0005質量%未満の場合は、添加した効果が現れない可能性があり、2質量%を超えた場合は、異味として感じられる可能性がある。
【0039】
このワサビ香味組成物をワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常0.001〜20質量%の範囲で用いられ、より好ましくは0.05〜1.0質量%の範囲で用いられる。
ワサビ香味組成物のワサビ風味飲食物への添加量の最も好ましい例は0.1質量%であり、その観点からヘキサナールをワサビ風味増強剤として直接ワサビ風味飲食物へ添加する場合は、通常は0.005〜20ppm、好ましくは0.05〜5ppm、より好ましくは0.2〜2ppm、最も好ましくは0.2〜1ppmで用いられる。
なお、上記の(4)〜(6)化合物はそれぞれ単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて、前記(1)〜(3)の化合物と共に使用することができる。
【0040】
上記(1)〜(6)の化合物、すなわち、4−メチル−2−ペンテナール(CAS登録番号:5362-56-1)、2−ノナノール(CAS登録番号:628-99-9)、8−メチルノナナール(CAS登録番号:3085-26-5)、2−イソブチルチアゾール(CAS登録番号:18640-74-9)、2−メチル−2−ペンテナール(CAS登録番号:14250-96-5)及びヘキサナール(CAS登録番号:66-25-1)はいずれも公知の化合物である。従って、公知の合成法により調製し、本発明に使用することができるが、本発明においては容易に入手可能な市販品を使用しても良い。
【0041】
〔2〕ワサビ香味成分
上述したワサビ風味増強剤組成物は、ワサビ特有の辛味や香気源であるワサビ香味成分とともに用いることが好ましい。
そのようなワサビ香味成分は、前述のようにイソチオシアネート化合物を1〜99質量%含有するものが好ましい。
【0042】
具体的なイソチオシアネート化合物としては、例えば、アリルイソチオシアネート、メチルイソチオシアネート、エチルイソチオシアネート、n−プロピルイソチオシアネート、イソプロピルイソチオシアネート、n−ブチルイソチオシアネート、イソブチルイソチオシアネート、1−メチルプロピルイソチオシアネート、n−ペンチルイソチオシアネート、イソアミルイソチオシアネート、n−ヘキシルイソチオシアネート、n−ヘプチルイソチオシアネート、n−オクチルイソチオシアネート、n−ノニルイソチオシアネート、3−ブテニルイソチオシアネート、4−ペンテニルイソチオシアネート、5−ヘキセニルイソチオシアネート、6−ヘプテニルイソチオシアネート、3−メチルチオプロピルイソチオシアネート、4−メチルチオブチルイソチオシアネート、5−メチルチオアミルイソチオシアネート、6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート、7−メチルチオヘプチルイソチオシアネート、シクロヘキシルイソチオシアネート、フェニルイソチオシアネート、ベンジルイソチオシアネート、β−フェニルエチルイソチオシアネートなどを例示することができる。
【0043】
〔3〕ワサビ香味組成物
本発明のワサビ香味組成物は、前記〔1〕のワサビ風味増強剤組成物と〔2〕ワサビ香味成分とを必須成分として含有するものであるが、さらに以下の成分を好適な任意成分として配合することができる。
すなわち、1,3,5−ウンデカトリエン、ヘキシルアルコール、trans−2−ヘキセノール、cis−3−ヘキセノール、イソバレルアルデヒド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、2−ペンタノン、trans−3−ヘキセン−1−オール、2−オクタノン、2,4−ヘプタジエナール、フェニルアセトアルデヒド、2−ブタノン、アセトアルデヒドエチルcis−3−ヘキセニルアセタール、cis−3−ヘキセニルアセテート、メンチルラクテート、メンチル3−ヒドロキシブチレート、アセチルピラジン、2−アセチル−3,5(3,6)−ジメチルピラジン及びγ−ヘキサラクトンからなる群より選ばれる1種以上の香料化合物を添加することが好ましい。これらの香料化合物を併用することにより、本発明のワサビ香味組成物をさらに豊かな風味にすることが可能となる。
【0044】
本発明のワサビ香味組成物には、さらに以下の香味料成分を用途に応じて適宜配合することができる。
具体的には、各種イソチオシアネート類を中心に、(A)炭化水素類、(B)アルコール類、(C)フェノール類、(D)アルデヒド類、(E)ケトン類、(F)エーテル類、(G)エステル類、(H)カルボン酸類、(I)ラクトン類、(J)フラン化合物、(K)フラノン類、(L)含窒素・含硫化合物、(M)天然香料を用いて調製することができる。
【0045】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(A)炭化水素類としては、例えば、1−ウンデセン、1−オクタデセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−ノネン、2−オクテン、オクタン、ジメチルシクロヘキサン、デカン、ドデカン、ノナン、ヘキサン、3−カレン、p−サイメン、α−サンタレン、α−セドレン、α−ツエン、α−テルピネン、α−ビサボレン、α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、α−フムレン、β−カリオフィレン、β−キュベベン、β−ビサボレン、β−ファルネッセン、β−フムレン、γ−テルピネン、γ−ビサボレン、γ−ファルネッセン、δ−カジネン、アロオシメン、α−カリオフィレン、カンフェン、クメン、サビネン、cis−p−2,8−メンタジエン、cis−オシメン、テルピノーレン、バレンセン、ミルセン、ジヒドロミルセン、リモネン、1−イソプロペニル−4−メチルベンゼン、α−p−ジメチルスチレン、エチルベンゼン、エチルメチルベンゼン、トルエン、キシレン、ビニルベンゼン、ブチルベンゼン、プロピルベンゼン等が例示される。
【0046】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(B)アルコール類としては、例えば、1−オクテン−3−オール、1−ペンテン−3−オール、2−エチルヘキサノール、3−オクタノール、4−ヘキセン−1−オール、アリルアルコール、イソアミルアルコール、cis−3−trans−6−ノナジエノール、cis−3−ノネノール、cis−3−ペンテノール、trans−2−ブテノール、trans−2−ヘプテノール、ペンタノール、メチルブテノール、カルベオール、クミンアルコール、ゲラニオール、サビネンハイドレート、シトロネロール、ジヒドロカルベオール、ジヒドロシンナミックアルコール、テルピネン−4−オール、メントール、リナロール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2,4−ヘキサジオン−1−オール、2,4−ノナジエン−1−オール、1−ヘキセン−3−オール、3−デカノールなどが例示される。
【0047】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(C)フェノール類としては、例えば、2,6−キシレノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、2−メトキシフェノール、イソオイゲノール、オイゲノール、ジメチルフェノール、チモール、バニリン、フェノール、2−イソプロピルフェノール、o−クレゾール、o−エトキシメチルフェノール、o−プロピルフェノール、m−クレゾール、2−フェニルフェノール、4−アリル−2,6−ジメトキシフェノール、4−エチル−2,6−ジメトキシフェノール、4−メチル−2,6−ジメトキシフェノール、4−プロペニル−2,6−ジメトキシフェノール、4−プロピル−2,6−ジメトキシフェノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、レゾルシノールなどが例示される。
【0048】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(D)アルデヒド類としては、例えば、(E,Z)−2,4−ヘプタジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ノナジエナール、2,4−ヘプタジエナール、2−オクテナール、2−デセナール、2−ノネナール、2−ブテナール、2−ヘキセナール、2−メチル−2−ブテナール、2−メチルブタナール、2−メチルペンタナール、3,6−ノナジエナール、アセトアルデヒド、イソブタナール、ウンデカナール、オクタナール、cis−3−trans−6−ノナジエナール、cis−3−ノネナール、cis−3−ヘキセナール、デカナール、ドデカナール、trans−2−ヘキセナール、trans−2−ペンテナール、ノナナール、ブタナール、プロパナール、ヘプタナール、アニスアルデヒド、クミンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、シンナミックアルデヒド、ベンズアルデヒド、cis−4−ヘキセナール、p−メチルシンナムアルデヒド、9−デセナール、(E,Z)−2,4−トリデカジエナール、2−メチル−2−オクテナール、trans−2−cis−6−ドデカジエナール、4−エチルベンズアルデヒドなどが例示される。
【0049】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(E)ケトン類としては、例えば1−オクテン−3−オン、1−ハイドロキシ−2−プロパノン、2,3−ジメチル−2−シクロペンテ−1−オン、2,3−ブタンジオン、2−シクロペンテン−1−オン、2−ノナノン、2−ヘプタノン、3−エチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3−ペンタノン、3−メチル−1,2−シクロペンタジオン、3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、3−メチル−3−ブテン−2−オン、4−ヘプタノン、4−ペンテン−2−オン、6−メチルヘプト−5−エン−2−オン、アセトン、シクロペンタノン、マルトール、イソマルトール、イオノン、イロン、ダマスコン、ダマセノン、イソプレゴン、イソメントン、カルボン、カンファー、cis−ジヒドロカルボン、trans−ジヒドロカルボン、ピノカルボン、ピペリトン、ベルガプテン、ベルベノン、メントン、p−メチルアセトフェノン、アセトフェノン、2−ハイドロキシアセトフェノン、イソホロン、2−ペンチルブタン−3−オン、ジヒドロ−α−ヨノン、ジヒドロヌートカトンなどが例示される。
【0050】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(F)エーテル類としては、例えば1,2−ジ(1−エトキシエトキシ)プロパン、カリオフィレンオキサイド、リナロールオキサイド、ローズオキサイド、cis−リモネンオキサイド、1,4−シネオール、1,8−シネオール、trans−リモネンオキサイド、アネトール、エチルバニリン、カルバクロール、3−オキソブタナールDMA、1,1−ジエトキシ−4−メチルブタン、シトラールDEA、シンナムアルデヒドEGA、1,2,3−トリ(1’−エトキシエトキシ)プロパン、1−エトキシ−3−メチル−2−ブテンなどが例示される。
【0051】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(G)エステル類としては、例えばエチル3−メチルブタノエート、エチル2−メチルブタノエート、エチルパルミテート、エチルブチレート、エチルプロピオネート、エチルバレレート、エチルイソバレレート、エチルカプロエート、シクロヘキシルイソバレレート、cis−3−ヘキセニルピルベート、cis−ヘキセニルアセテート、メチルステアレート、メチルパルミテート、α−テルピニルアセテート、イソオイゲニルホーメート、オイゲニルアセテート、オイゲニルホーメート、カルビルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルブチレート、シトロネリルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルプロピオネート、ジヒドロカルビルアセテート、テルピニルアセテート、テルピニルプロピオネート、ネリルアセテート、ピノカルビルアセテート、ボルニルアセテート、リナリルアセテート、エチル3,4−ジヒドロキシシンナメート、エチルシンナメート、シンナミルアセテート、ベンジルベンゾエート、メチル3,4−ジヒドロキシシンナメート、メチルサリシレート、メチルシンナメート、6−アセトキシジヒドロテアスピラン、2−エチルヘキシルチグレート、イソプロピル2−メチルブチレート、cis−3−ヘキセニルプロピオネート、trans−2−ヘキセニルプロピオネートなどが例示される。
【0052】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(H)カルボン酸類としては、例えば、2−メチル−2−ペンテノイックアシッド、アセチックアシッド、アンゲリックアシッド、イソブチリックアシッド、オレイックアシッド、チグリックアシッド、パルミチックアシッド、イソペンタノイックアシッド、ピルビックアシッド、ブタノイックアシッド、プロパノイックアシッド、ヘキサノイックアシッド、ペンタデカノイックアシッド、ペンタノイックアシッド、ミリスチックアシッド、リノレイックアシッド、シンナミックアシッド、ジヒドロシンナミックアシッド、4−メチルペンタノイックアシッドなどが例示される。
【0053】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(I)ラクトン類としては、例えば、3a,4−ジヒドロ−3−イソブチリデンフタリド、3a,4−ジヒドロ−3−イソペンチリデンフタリド、3−ブチリデンテトラハイドロフタリド、3−ブチル−3a,4,5,6−テトラハイドロフタリド、3−ブチルフタリド、3−ブチルヘキサハイドロフタリド、7−ハイドロキシクマリン、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、γ−ブチロラクトン、セダネノライド、セダノライド、γ−デカラクトン、ネオアクチニジオライド、δ−テトラデカラクトン、スクラレオライドなどが例示される。
【0054】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(J)フラン化合物としては、例えば、フルフリルアルコール、5−(ハイドロキシメチル)フルフラール、5−メチルフルフラール、フルフラール、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、2−アセトニル−5−メチルフラン、2−ペンチルフラン、2−メチル−5−プロピオニルフラン、2,4−ジメチルフラン、5−メチル−2,2’−メチレンビスフラン、5−メチル−2−プロペニルフラン、ジメチルベンゾフラン、ブチルフラン、メチルベンゾフラン、フルフリルアセテート、フルフリルホーメート、2,5−ジメチルフランなどが例示される。
【0055】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(K)フラノン類としては、例えば、2(3H)−フラノン、2(5H)−フラノン、2−ヘキシル−5−メチル−3(2H)−フラノン、2−メチルジヒドロ−3(2H)−フラノン、3,4−ジメチル−2(5H)−フラノン、3,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、4−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチレン−2(5H)−フラノン、ソトロン、フラネオール、4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノンなどが例示される。
【0056】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(L)含窒素・含硫化合物としては、例えば、N,N−ジメチルエチルアミン、N−メチルアニリン、N−メチルフェニルエチルアミン、アニリン、アンモニア、イソプロピルアミン、エチルアミン、ジフェニルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、フェニルエチルアミン、ベンジルアミン、ペンチルアミン、メチルアミン、2’−アミノアセトフェノン、2−メチルブタンニトリル、3,4−エピチオブタンニトリル、3−ハイドロキシ−4−ペンテンニトリル、3−フェニルプロパンニトリル、3−ブテンニトリル、3−メチルブタンニトリル、4−(メチルチオ)ブタンニトリル、4−(メチルチオ)ブタンニトリル、4,5−エピチオ−3−ハイドロキシペンタンニトリル、4,5−エピチオペンタンニトリル、4−ペンテンニトリル、5−(メチルスルフィニル)ペンタンニトリル、5−(メチルチオ)ペンタンニトリル、5−ヘキセンニトリル、6−(メチルチオ)ヘキサンニトリル、フェニルアセトニトリル、ペンタンニトリル、2−(1−メチルブチル)−3−メトキシピラジン、2−(2−メチルオクチル)−3−メトキシピラジン、2−(sec−ブチル)−3−メトキシピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2−エチル−3,5(6)−ジメチルピラジン、2−エチル−3−メトキシピラジン、
【0057】
2−エチル−5−メチルピラジン、2−ヘキシル−3−メトキシピラジン、2−メチル−3−イソブチルピラジン、2−メチル−3−イソプロピルピラジン、2−メチル−3−プロピルピラジン、2−メチル−5−イソプロピルピラジン、2−メチル−6−エテニルピラジン、2−メチルピリジン、2−メトキシ−3−sec−ブチルピラジン、イソプロピルピラジン、イソプロペニルピラジン、エチルピラジン、エチルピリジン、テトラメチルピラジン、トリメチルピラジン、ビニルピラジン、ピリジン、ピロリジン、プロピルピラジン、3−フェニルプロピルピリジン、
【0058】
1,2−シクロペンタンジチオール、1,4−ブタンジチオール、2,3−ジエチルシクロヘキシルメルカプタン、2,4−ペンタンジチオール、2−メチル−1,3−ブタンジチオール、2−メチルシクロペンチルメルカプタン、3−エチル−4−メチルシクロヘキシルメルカプタン、3−メルカプト−3−メチルブタノール、3−メルカプト−3−メチルブチルアセテート、3−メルカプト−3−メチルブチルホーメート、3−メルカプト−2,5−ヘキサジオン、3−メルカプトヘキサナール、4−メルカプト−4−メチルペンタ−2−イルアセテート、4−メルカプト−4−メチルペンタ−2−イルホーメート、4−メルカプト−4−メチルペンタン−2−オール、5−ブチルシクロオクチルメルカプタン、5−メチルシクロオクチルメルカプタン、sec−ブチルメルカプタン、アリルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、シクロオクチルメルカプタン、シクロノニルメルカプタン、シクロヘキシルメルカプタン、シクロヘプチルメルカプタン、シクロペンチルメルカプタン、プロピルメルカプタン、メチルメルカプタン、ヘキサ−2,4−ジエニル3−メルカプト−4−メチルカプロエート、4−メトキシ−2−メチル−2−ブタンチオール、2−メチル−3−テトラヒドロフランチオール、
【0059】
1−プロペニルプロピルスルフィド、1−メチル−3−メチルチオヘキサノール、1−メチル−3−メチルチオペンタノール、1−メチルチオ−2−ブタノン、2−メチルチオアセトアルデヒド、3,7−ジメチル−3−メチルチオオクト−6−エナール、3−エチルチオヘキサノール、3−メチルチオ−2−アミル−3−フェニルプロパナール、3−メチルチオ−2−メチルペンタナール、3−メチルチオオクタナール、3−メチルチオオクタノール、3−メチルチオシクロヘキサノン、3−メチルチオブタナール、3−メチルチオプロパナール、3−メチルチオヘキサナール、3−メチルチオヘキサノール、3−メチルチオペンタナール、3−メチルチオペンタノール、4−メチル−4−メチルチオペンタン−2−オール、4−メチルチオブタナール、4−メチルチオブタノール、4−メチルチオブチリックアシッド、アリルプロピルスルフィド、アリルメチルスルフィド、エチル4−メチルチオブチレート、
【0060】
ジアリルスルフィド、ジブチルスルフィド、ジメチルスルフィド、ビス(1−プロペニル)スルフィド、プロピレンスルフィド、メチル1−プロペニルスルフィド、メチル4−メチルチオブチレート、メチルプロピルスルフィド、2,5−ジメチルテトラヒドロチオフェン、ジフルフリルスルフィド、2−メチル−3−メチルチオフラン、メチルチオ2−アセチルオキシプロピオネート、メチルチオ2−プロピオニルオキシプロピオネート、2,8−ジチアノン−4−エン−4−カルバアルデヒド、アリシン、(E)−1−プロペニルプロピルジスルフィド、(E)−1−プロペニルプロピルテトラスルフィド、(E)−1−プロペニルプロピルトリスルフィド、
【0061】
(Z)−1−プロペニルプロピルジスルフィド、(Z)−1−プロペニルプロピルテトラスルフィド、(Z)−1−プロペニルプロピルトリスルフィド、1−プロペニルプロピルジスルフィド、1−プロペニルプロピルトリスルフィド、アリル1−プロペニルジスルフィド、アリルプロピルジスルフィド、アリルプロピルトリスルフィド、アリルメチルジスルフィド、アリルメチルトリスルフィド、イソプロピルプロピルジスルフィド、イソプロピルプロピルトリスルフィド、イソプロピルメチルジスルフィド、ジアリルジスルフィド、ジアリルテトラスルフィド、ジアリルトリスルフィド、ジイソプロピルジスルフィド、ジイソプロピルトリスルフィド、シクロアリイン、ジプロピルジスルフィド、ジプロピルテトラスルフィド、ジプロピルトリスルフィド、ジメチルジスルフィド、
【0062】
ジメチルテトラスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジメチルペンタスルフィド、ビス(1−プロペニル)ジスルフィド、ビス(1−プロペニル)テトラスルフィド、ビス(1−プロペニル)トリスルフィド、ビニレンジスルフィド、ブチルイソプロピルジスルフィド、ブチルプロピルジスルフィド、プロピル1−プロペニルジスルフィド、プロプル1−プロペニルトリスルフィド、メチル(E)−1−プロペニルジスルフィド、メチル(E)−1−プロペニルトリスルフィド、メチル(Z)−1−プロペニルジスルフィド、メチル(Z)−1−プロペニルトリスルフィド、メチル(Z)−プロペニルジスルフィド、メチル1−プロペニルジスルフィド、メチル1−プロペニルテトラスルフィド、メチル1−プロペニルトリスルフィド、メチルプロピルジスルフィド、メチルプロピルテトラスルフィド、メチルプロピルトリスルフィド、メチルプロピルペンタスルフィド、
【0063】
レンチオニン、1,2,4−トリチオラン、1,3,5−トリチアン、1,3−ジチアン、1,3−ジチエタン、3,5−ジエチルー1,2,4−トリチオラン、cis−3,5−ジメチル−1,2,4−トリチオラン、trans−3,5−ジメチル−1,2,4−トリチオラン、2−(1’−メチルプロピル)−△3−チアゾリン、2−(1−メチルプロピル)チアゾール、2−(2’−メチルチオエチル)−△3−チアゾリン、2−(4−メチル−3−ペンテニル)チアゾリジン、2,2−ジプロピルチアゾリジン、2,2−テトラメチレンチアゾリジン、2−sec−ブチルチアゾリジン、2−イソブチル−△3−チアゾリン、2−イソブチル−2−メチルチアゾリジン、2−イソブチルチアゾール、2−イソプロピルチアゾール、2−ヒドロキシメチルチアゾリジン、2−ブチルチアゾリジン、2−ブトキシチアゾール、2−プロピルチアゾール、
【0064】
2−プロピルチアゾリジン、2−ヘキシルチアゾリジン、2−ペンチル−△3−チアゾリン、2−ペンチルチアゾリジン、2−メチル−2−ブチルチアゾリジン、2−メチル−2−プロピルチアゾリジン、2−メチル−2−ペンチルチアゾリジン、2−メチル−4−イソブチル−5−エトキシチアゾール、2−メチル−5−メトキシ−4−イソブチルチアゾール、2−メチル−5−メトキシチアゾール、2−メチルチアゾール、4−イソブチル−5−エトキシチアゾール、4−メチル−5−チアゾールエタノール、4−メチル−5−チアゾールエタノールアセテート、4−メチル−5−ビニルチアゾール、5−エトキシチアゾール、5−メトキシ−4−イソブチルチアゾール、5−メトキシチアゾール、チアゾールなどが例示される。
【0065】
本発明のワサビ香味組成物に用いられる(M)天然香料としては、例えば、アサツキ、アスパラガス、カボチャ、カラシナ、カリフラワー、キャベツ、キュウリ、ゴボウ、ザーサイ、サツマイモ、シソ、ショウガ、セリ、セロリー、タカナ、タマネギ、トウガラシ、トウモロコシ、トマト、ニラ、ニンジン、ニンニク、ネギ、ハクサイ、パセリ、ピーマン、ホウレンソウ、ホースラディッシュ、ミズガラシ、ミョウガ、リーキ、ワケギ、アニス、オールスパイス、カルダモン、キャラウェイ、クミン、クローブ、コリアンダー、シンナモン、スィートベイ、セージ、タイム、ディル、ナツメグ、フェンネル、ベイリーフ、ライム、レモン、ローレル、アサフェチダ、アンゲリカ、ジンジャー、チャービル、ナガネギ、バジル、ペパー、ローズマリーなどの精油、
【0066】
アスパラガス、カラシナ、シソ、ショウガ、タマネギ、トウガラシ、トマト、ニガウリ、ニラ、ニンジン、ニンニク、ネギ、ピーマン、ミズガラシ、ミョウガ、ヨモギ、リーキ、カレー、サフラン、サンショウ、シャロット、シイタケ、マッシュルーム、マイタケ、マツタケ、オールスパイス、カルダモン、カラシ、カレー、キャラウェイ、クミン、クローブ、ペッパー、コリアンダー、ゴボウ、ゴマ、サフラン、ジンジャー、シソ、スターアニス、セージ、セイボリー、セロリー、タイム、タラゴン、チャービル、チャイブ、ディル、チリー、コーン、ナツメグ、バジル、パセリ、フェネグリーク、フェンネル、ホースラディシュ、マッシュルーム、マジョラム、マツタケ、リーク、ローレルなどのオレオレジン、アニス、オールスパイス、オニオン、オレンジ、ガーリック、カッシアバーク、カルダモン、キャラウェイ、キャロット、キュベブ、クミン、クラリセージ、クローブバッド、クローブリーフ、コリアンダー、ショウノウハクユ、シンナモン、スィートベイ、セージ、セロリシード、タイム、ディル、ナツメグ、フェンネル、ベイリーフ、ライム、レモン、ローレル、アサフェチダ、アンゲリカシード、カイエン、カストリウム、カプシカム、ジンジャー、セロリ、チャービル、ナガネギ、ニラ、バジル、バニラ、ビターアーモンド、フェヌグリーク、ブチュ、ペパー、ローズマリーなどからの超臨界液体抽出物、アンズ、ピーチ、アップル、パイナップル、グレープ、ストロベリー、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどからの回収香などが例示される。
【0067】
また、これらの合成香料の他にも、“日本における食品香料化合物の使用実態調査”(平成12年度 厚生科学研究報告書;日本香料工業会 平成13年3月発行)、“合成香料 化学と商品知識”(1996年3月6日発行 印藤元一著 化学工業日報社)等に記載の合成香料を、本発明のワサビ香味組成物の香気香味の付与・増強及び変調剤として使用することができる。
【0068】
本発明のワサビ香味組成物においては、溶剤で希釈した製剤として用いることが好ましい。
本発明で用いられる溶剤は、可食性の溶剤であれば特に限定されることはなく、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、植物性油脂、動物性油脂、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)などが例示される。
【0069】
本発明においては、本発明の効果を阻害しない限度において、種々の任意成分を、食品添加物として最終飲食物へ併用することもできる。そのような任意成分の例としては、例えば、甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色料、漂白料、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤などを例示することができる。
【0070】
本発明のワサビ香味組成物は、乳化製剤あるいは乳化粉末製剤としても用いることができる。この場合において本発明で用いられる乳化剤の例としては、エンジュサポニン、オオムギ穀皮抽出物、キラヤ抽出物、グリセリン脂肪酸エステル類、酵素処理ダイズサポニン、酵素処理レシチン、酵素分解レシチン、植物性ステロール類、植物レシチン、スフィンゴ脂質、ショ糖脂肪酸エステル類、ステアロイル乳酸カルシウム、ソルビタン脂肪酸エステル類、ダイズサポニン、胆汁末、チャ種子サポニン、動物性ステロール類、トマト糖脂質、ビートサポニン、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、分別レシチン、ユッカフォーム抽出物、卵黄レシチンなどが例示され、好ましくはキラヤ抽出物、グリセリン脂肪酸エステル類、酵素処理レシチン、植物レシチン、スフィンゴ脂質、ショ糖脂肪酸エステル類、ステアロイル乳酸カルシウム、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、卵黄レシチンなどが例示される。
【0071】
本発明のワサビ香味組成物には、その効果を高めるために保留剤・保香剤やエンハンサーを使用することができる。
本発明に使用される保留剤・保香剤とは、ワサビ香味組成物全体の揮発度を調整し、初期の香調をバランス良く持続させる効果を付与するものをいい、具体的には、以下の成分が例示される。
【0072】
バジル、ナツメグ、ボアドローズ、オリガナム、カナンガ、パチョリ、カシア、シダーウッド、サフラン、クローブ、サンダルウッド、コリアンダー、サッサフラス、クミン、シプレス、タラゴン、グアヤクウッド、イリス、リナロエ、バレリアン、メース、ベチバー、イランイラン、クラリセージ、アンゲリカ、アンブレットなどの精油類、アンブレット、モス、アンゲリカ、オークモス、ベンゾイン、オリバナム、カモミル、オポポナックス、カスカリラ、パチョリ、ラブダナム、クローブ、サンダル、エレミ、トルー、ガルバナム、トンカビーン、ゼラニウム、バニラ、ジンジャー、ベチバー、イリス、ジュニパーなどのオレオレジン類、アンバーグリス、ムスク、シベット、カストリウムなどの動物性抽出物類、
【0073】
アセチルイソオイゲノール、アミルベンゾエート、アミルフェニルアセテート、アミルサリシレート、ベンゾフェノン、ベンジルブチレート、ベンジルシンナメート、ベンジルホーメート、ベンジルイソオイゲノール、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルプロピオネート、ベンジルバレリアネート、ベンジリデンアセトン、ブチルフタレート、シンナミックアシッド、シンナミックアルコール、シンナムアルデヒド、シンナミルアセテート、シンナミルシンナメート、クマリン、p−クレジルアセテート、クミンアルデヒド、ジメチルベンジルカルビノール、ジフェニルメタン、ジフェニルオキサイド、エチルアンスラニレート、エチルシンナメート、エチルフェニルアセテート、エチルサチシレート、エチルサクシネート、
【0074】
メチルアセトフェノン、メチルシンナメート、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、メチルナフチルケトン、メチルフェニルアセテート、メチルサリシレート、ナフチルブチルエーテル、ナフチルエチルエーテル、ナフチルメチルエーテル、フェニルアセチックアシッド、フェニルエチルブチレート、フェニルプロピルアルコール、サンタロール、スカトール、バニリン、インドール、ムスクケトン、エギザルトリッド、ヒドロキシシトロネラール、エギザルトン、シクラメンアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、フェノキシエタノールなどの合成香料類、
【0075】
アミルフタレート、ベンジルベンゾエート、シクロヘキシルオキザレート、ジエチルグリコール、エチルベンゾエート、エチルフタレート、レゾルシノールアセテート、トリクレジルホスフェート、トリエチレングリコール、マロン酸エステル類、コハク酸エステル類、アジピン酸エステル類、セバシン酸エステル類、酒石酸エステル類、クエン酸エステル類、ミリスチン酸エステル類、ステアリン酸エステル類などの溶剤類が例示される。
【0076】
本発明に使用されるエンハンサーとは、ワサビ香味組成物全体をマイルドにし、コクを与え、より天然らしさとブースター効果を付与するものをいい、具体的には、例えば、パセリ、フェンネル、クローブ、オランダセンニチ、キバナオランダセンニチ、ヤナギタデ、シキシモドキなどの天然抽出物類、L−システィン、グルタミン酸、イノシン酸、プロリン、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン、フェニルアラニン、ペプチドなどのアミノ酸類、ソトロン、マルトール、フラネオール、ホモフラネオール、シクロテンなどの合成香料類が例示される。
【0077】
〔4〕ワサビ風味飲食物
本発明のワサビ風味増強剤やワサビ香味組成物が配合される対象となるワサビ風味飲食物は、上記ワサビ香味成分を含むことによって、あるいは実際にはワサビ成分を含んでいなくても合成香料等でワサビ風に味付けされた飲食物をいう。
【0078】
すなわち、本発明のワサビ風味増強剤やワサビ香味組成物が使用される飲食物は、ワサビ風味付けされた可食性のものであれば特に限定されることはなく、例えば、スープなどの飲料、スナック菓子などの菓子、チーズなどの酪農・油脂製品、味噌、醤油、食酢、ウスターソース、トマトケチャップ、焼き肉のたれ、ドレッシング、香辛料などの調味料、食肉加工品、水産加工品、調理食品、冷凍食品、口腔製品、医薬品などが例示される。
上記飲食物の詳細及び、該飲食物へのワサビ香味組成物の使用の態様については、「特許庁公報『周知・慣用技術集(香料)第II部 食品用香料』、平成12年1月14日発行、第897〜901頁」に記載の方法が通常採用される。
すなわち、調製されたワサビ香味組成物は、そのまま、あるいはエタノールのようなアルコール類、動植物油類、フロピレングリコール、グリセリンのような多価アルコール類に任意に溶解した溶液状、また、アラビアガム、トラガントガム等のような公知の天然ガム質類、グリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類等のような公知の天然ガム質類、ゼラチン、デキストリン等のような公知の賦形剤を用いて被覆させた粉末状、あるいは公知の力プセル化処理して得られるマイクロカプセル等、その使用目的により任意の形状を選択して用いられる。さらに、シクロデキストリンなどの公知の包接剤で包接して、安定化かつ徐放性にしてその効果を持続させる方法も用いられる。この他に、ぺースト状や顆粒状タイプの態様であってもよい。
【実施例】
【0079】
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0080】
実施例で使用した原材料の入手先は次の通りである。
【表1】
【0081】
〔実施例1〕
表2の組成にて本発明のワサビ風味増強剤組成物1〜7を調製した(数値は質量部を示す)。
【0082】
【表2】
【0083】
〔試験例1〕
実施例1で調製した本発明1〜7のワサビ風味増強剤組成物について、市販のチューブ入り練りワサビ(アリルイソチオシアネートを約0.3%含有)に0.1質量%添加し、官能評価試験によりその効果を評価した。
評価はワサビの爽やかなグリーン感、瑞々しいグリーン感、濃厚なグリーン感について、対照品を5.0としたときの、1:非常に弱い〜9:非常に強い、までの9段階評価を熟練したパネル10名で行い、その平均値を表3に示した。
なお、対照としてはMCTを0.1質量%添加したものを使用した。
【0084】
【表3】
【0085】
表3の結果から、本発明のワサビ風味増強剤組成物は、それぞれ特徴的なグリーン感を増強し、かつ、これらを組み合わせることにより自然でバランスの取れたグリーン感を増強することが示された。
すなわち、4−メチル−2−ペンテナールは爽やかなグリーン感を増強し(本発明品1)、2−ノナノールは瑞々しいグリーン感を増強し(本発明品2)、8−メチルノナナールは濃厚なグリーン感を増強する(本発明品3)。これらの3化合物を2種又は3種組み合わせることによって、爽やかなグリーン感、瑞々しいグリーン感及び濃厚なグリーン感がバランスよく増強される(本発明品4〜7)。
【0086】
〔実施例2〕
実施例1に準じ、表4の組成にて本発明のワサビ風味増強剤組成物8〜15を調製した(数値は質量部を示す)。
【0087】
【表4】
【0088】
〔試験例2〕
試験例1と同様に、本発明8〜15のワサビ風味増強剤組成物について官能評価試験を行った。結果を表5に示した。
【0089】
【表5】
【0090】
表5の結果から、本発明のワサビ風味増強剤組成物はそれぞれの濃度・組み合わせで対照品(MCTを0.1質量%添加)よりも優れて高いワサビ風味増強効果を示した。
【0091】
〔実施例3〕
実施例1に準じ、表6の組成にて本発明のワサビ風味増強剤組成物16〜23を調製した(数値は質量部を示す)。
【0092】
【表6】
【0093】
〔試験例3〕
実施例3で調製した本発明16〜23のワサビ風味増強剤組成物について、表7の処方の原料を混合し、5〜10分経過した練りワサビに対して0.1質量%添加し、官能評価試験によりその効果を評価した。
評価はワサビの爽やかなグリーン感、瑞々しいグリーン感、濃厚なグリーン感及び生地臭(西洋ワサビ独特の臭い、乾燥臭、酸臭)のマスキング効果について、対照品を5.0としたときの、1:非常に弱い〜9:非常に強い、までの9段階評価を熟練したパネル10名で行い、その平均値を表7に示した。
なお、対照としてはMCTを0.1質量%添加したものを使用した。
【0094】
【表7】
【0095】
【表8】
【0096】
表8の結果から、本発明のワサビ風味増強剤組成物はそれぞれの濃度・組み合わせで対照品よりも優れて高いワサビ風味増強効果を示した。
【0097】
〔実施例4〕
表9の組成にて本発明のワサビ香味組成物24〜31を調製した(数値は質量部を示す)。
【0098】
【表9】
【0099】
〔試験例4〕
実施例4で調製した本発明24〜31のワサビ香味組成物について、表10の処方の原料を混合したチューブ入り練りワサビに対して0.1質量%添加し、本発明の練りワサビ32〜39を調製した。
その効果は、官能評価試験により評価した。評価はワサビの爽やかなグリーン感、瑞々しいグリーン感、濃厚なグリーン感について、対照品を5.0としたときの、1:非常に弱い〜9:非常に強い、までの9段階評価を熟練したパネル10名で行い、その平均値を表11に示した。
なお、対照としてはMCTを0.1質量%添加したものを使用した。
【0100】
【表10】
【0101】
【表11】
【0102】
表11の結果から、本発明のワサビ香味組成物は、対照品よりも優れて高いワサビ風味増強効果を示した。