特許第6574094号(P6574094)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574094
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】家庭用薄葉紙収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20190902BHJP
   B65D 43/16 20060101ALI20190902BHJP
   A47K 7/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   B65D83/08 B
   B65D43/16
   A47K7/00 F
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-57366(P2015-57366)
(22)【出願日】2015年3月20日
(65)【公開番号】特開2016-175684(P2016-175684A)
(43)【公開日】2016年10月6日
【審査請求日】2018年2月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】長谷澤 敦子
【審査官】 田中 佑果
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−206055(JP,A)
【文献】 特開2002−053157(JP,A)
【文献】 特開平11−193044(JP,A)
【文献】 特開2011−173627(JP,A)
【文献】 特開2014−122050(JP,A)
【文献】 特開2010−195488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
A47K 7/00
B65D 43/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、
前記容器本体に対して所定方向の軸を中心に回動自在に取付けられ、前記取出口を開閉する蓋体と、を備え、
前記取出口は、前記所定方向に直交する方向の中途部が幅狭となるように仕切られ、前記所定方向の軸側に前記家庭用薄葉紙が引き出される開口部分が形成されてなり、
前記蓋体の前記取出口に対向する位置には、前記取出口の前記所定方向の軸側の開口部分を介して引き出された前記家庭用薄葉紙を当該蓋体と前記容器本体との係合部分よりも前記取出口側に押し込むための押込部が設けられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
【請求項2】
前記取出口は、前記中途部により仕切られることで形成された前記所定方向の軸側の開口部分が前記所定方向の軸と反対側の開口部分に対して大きくされてなることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
【請求項3】
前記容器本体の前記取出口よりも内側であって、前記押込部に対向する位置には、前記取出口の前記所定方向の軸側の開口部分を介して引き出された前記家庭用薄葉紙を当該取出口の内側に案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用薄葉紙収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェットシートやウェットティシュー等の家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器として、家庭用薄葉紙の取出口を有する容器本体に、取出口を開閉するように蓋体が回動自在に設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3986247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の場合、使用後に蓋体を回動させて取出口を閉じた状態とする際に、取出口を介して引き出されている家庭用薄葉紙が蓋体と容器本体との係合部分に挟まる虞があり、取出口を閉じる動作を適正に行うことができないといった問題がある。
なお、蓋体の裏側にパッキン部材を設け、パッキン部材により家庭用薄葉紙を押し込むことで蓋体と容器本体との係合部分に家庭用薄葉紙が挟まり難くすることができるものの、この場合、家庭用薄葉紙が取出口よりも下側に落ち込んでしまうといった問題が生じてしまう。
【0005】
そこで、本発明の課題は、蓋体を回動させて取出口を閉じる動作を適正に行うことができる家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、
前記容器本体に対して所定方向の軸を中心に回動自在に取付けられ、前記取出口を開閉する蓋体と、を備え、
前記取出口は、前記所定方向に直交する方向の中途部が幅狭となるように仕切られ、前記所定方向の軸側に前記家庭用薄葉紙が引き出される開口部分が形成されてなり、
前記蓋体の前記取出口に対向する位置には、前記取出口の前記所定方向の軸側の開口部分を介して引き出された前記家庭用薄葉紙を当該蓋体と前記容器本体との係合部分よりも前記取出口側に押し込むための押込部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記取出口は、前記中途部により仕切られることで形成された前記所定方向の軸側の開口部分が前記所定方向の軸と反対側の開口部分に対して大きくされてなることを特徴としている。
【0009】
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記容器本体の前記取出口よりも内側であって、前記押込部に対向する位置には、前記取出口の前記所定方向の軸側の開口部分を介して引き出された前記家庭用薄葉紙を当該取出口の内側に案内する案内部が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、家庭用薄葉紙が蓋体と容器本体との係合部分に挟まってしまうことを抑制することができ、これにより、蓋体を回動させて取出口を閉じる動作を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明を適用した一実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の斜視図である。
図2図1のA−A線における家庭用薄葉紙収納容器の断面図である。
図3図1の家庭用薄葉紙収納容器の断面図である。
図4】取出口の変形例を説明するための家庭用薄葉紙収納容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100を示す斜視図である。また、図2及び図3は、図1のA−A線における家庭用薄葉紙収納容器100の断面図であり、図2は、上蓋3が開いた状態を表し、図3は、上蓋3が閉じた状態を模式的に表している。
【0013】
また、以下の説明では、家庭用薄葉紙Pの使用の際に上側となる面を家庭用薄葉紙収納容器100の上面とし、その反対側を家庭用薄葉紙収納容器100の下面とする。また、上下方向に略直交し、上蓋3の回動軸31の延在方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向に略直交する方向を前後方向とする。
【0014】
家庭用薄葉紙収納容器100は、例えば、ウェットティシューやティシューペーパー等の湿性の家庭用薄葉紙Pを収納するものである。
具体的には、図1に示すように、家庭用薄葉紙収納容器100は、内側に家庭用薄葉紙Pを収納する容器本体1と、この容器本体1の底面開口11を塞ぐ底蓋2と、容器本体1の上部に設けられた家庭用薄葉紙Pの取出口12を開閉するように当該容器本体1に対して回動自在に取付けられた上蓋(蓋体)3と、この上蓋3を回動動作させるための操作部4と、を備えている。
また、容器本体1に底蓋2が取り付けられることで、容器本体1内における家庭用薄葉紙Pを収納する収納空間部5(図2等参照)が形成される。
【0015】
容器本体1の上部後端側には、上蓋3の左右方向に延在する回動軸31(図2参照)が軸着されており、これにより、上蓋3が左右方向の軸を中心に回動自在となっている。
また、容器本体1の上部前端側には、操作部4が設けられており、当該操作部4が所定操作(例えば、押圧操作等)されることで、上蓋3が上方向に回動する。
すなわち、上蓋3は、例えば、ばね等の付勢手段(図示略)により当該上蓋3を開く方向に付勢されるとともに、回動規制機構6(図2等参照)により上蓋3の回動が規制された状態で、容器本体1に取り付けられている。そして、使用者による操作部4の所定操作に基づいて回動規制機構6による上蓋3の回動の規制が解除されることで、上蓋3が付勢手段により上方向に回動する。これにより、取出口12が露出されて開いた状態となる。
【0016】
なお、回動規制機構6としては、例えば、上蓋3の操作部4側の先端部に形成された上蓋側凸部61が操作部4の上蓋3側の先端部に形成された操作部側凸部62に係止することで上蓋3の回動を規制する機構が挙げられるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【0017】
容器本体1の上面中央部には、家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出口12が設けられている。
例えば、容器本体1の上部には、閉じられた上蓋3を受ける上蓋受部13の内側に天面部14が設けられ、この天面部14の略中央部に取出口12が形成されている。取出口12は、前後方向(回動軸31の延在方向に直交する方向)に長尺に形成されているとともに、前後方向の中途部Mの幅が狭くなるように仕切られている。すなわち、取出口12の左右の縁部分が互いに近付くように左右方向に突出することで、当該中途部Mがくびれた形状となっている。また、取出口12は、中途部Mにより仕切られることで上蓋3の回動軸31側の第1開口部分121と操作部4側(回動軸31と反対側)の第2開口部分122が形成されている。
第1開口部分121は、主として容器本体1から当該取出口12を介して引き出される家庭用薄葉紙Pが通る領域を形成している。また、第2開口部分122は、主として第1開口部分121を介して引き出された家庭用薄葉紙Pが押し込まれる領域を形成している。
また、第1開口部分121の大きさが第2開口部分122の大きさに対して大きくされていても良く、これにより、第1開口部分121を介して引き出された家庭用薄葉紙Pが容器本体1の内側(下側)に落ち込むことを抑制することができる。
【0018】
また、容器本体1の取出口12よりも内側(下側)には、家庭用薄葉紙Pを当該取出口12の内側に案内する案内部15が設けられている。
すなわち、案内部15は、例えば、容器本体1の取出口12を形成する天面部14の下面であって、取出口12の操作部4側の縁部分から後方下向きに突出するような形状に形成されている。そして、案内部15は、取出口12の中途部Mにより仕切られた第1開口部分121を介して引き出されて第2開口部分122に差し込まれた家庭用薄葉紙Pを当該取出口12の内側に案内する(図3参照)。具体的には、案内部15は、取出口12を閉じるように上蓋3を回動させた状態にて当該上蓋3の押込部32(後述)に対向する位置に設けられており、押込部32により押し込まれた家庭用薄葉紙Pを第2開口部分122を介して当該取出口12の内側(容器本体1の内側)に案内するようになっている。
【0019】
上蓋3の内側には、家庭用薄葉紙Pを取出口12側に押し込むための押込部32が設けられている。
すなわち、押込部32は、例えば、上蓋3の内側面であって、操作部4側の部分から後方下向きに突出するような形状に形成されている(図3参照)。具体的には、押込部32は、取出口12を閉じるように上蓋3を回動させた状態にて、当該上蓋3における取出口12の第2開口部分122に対向する位置に設けられており、取出口12の第1開口部分121を介して引き出された家庭用薄葉紙Pを当該上蓋3の外縁部と容器本体1の上蓋受部13との係合部分よりも取出口12側(下側)に押し込むようになっている。
【0020】
なお、容器本体1、底蓋2、上蓋3、操作部4は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、或いは、ABS樹脂等から形成されているが、一例であってこれらに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。また、容器本体1の取出口12を形成する天面部14は、例えば、他の部分に対して厚さを薄くしたり、他の部分に対して高い摺動性の樹脂からなる別部材として形成されても良い。
【0021】
次に、家庭用薄葉紙収納容器100の使用後に上蓋3を閉じる際の動作について説明する。
先ず、家庭用薄葉紙収納容器100の使用の際には、上蓋3が開いた状態で家庭用薄葉紙Pが取出口12の第1開口部分121を介して引き出される(図1参照)。
家庭用薄葉紙収納容器100の使用後に、使用者により操作された上蓋3が回動軸31を中心として下方向に回動すると、上蓋3の押込部32が第1開口部分121を介して引き出されている家庭用薄葉紙Pの先端部分に当接する(図2参照)。そして、上蓋3がさらに回動することで、押込部32が家庭用薄葉紙Pの先端部分を取出口12の第2開口部分122側に押し込んでいく。第2開口部分122に押し込まれる家庭用薄葉紙Pの先端部分は、容器本体1の案内部15により容器本体1の内側に案内される(図3参照)。
そして、下方向に回動する上蓋3が容器本体1の上蓋受部13に収容されることで、回動規制機構6により上蓋3の回動が規制された状態となる。
【0022】
以上のように、本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100によれば、家庭用薄葉紙Pの取出口12は、上蓋3の回動軸31の延在方向である左右方向に直交する前後方向の中途部Mが幅狭となるように仕切られ、回動軸31側に第1開口部分121が形成されているので、第1開口部分121を介して家庭用薄葉紙Pを引き出すことで、引き出された家庭用薄葉紙Pを上蓋3と容器本体1との係合部分(特に、操作部4側の部分)から離間させることができ、上蓋3を回動させて取出口12を閉じる際に、家庭用薄葉紙Pが上蓋3と容器本体1との係合部分に挟まってしまうことを抑制することができる。これにより、上蓋3を回動させて取出口12を閉じる動作を適正に行うことができる。
さらに、取出口12を介して引き出された家庭用薄葉紙Pが中途部Mに接触することで容器本体1の内側(下側)に落ち込み難くすることができる。
【0023】
また、上蓋3の取出口12に対向する位置に設けられた押込部32によって、取出口12の回動軸31側の第1開口部分121を介して引き出された家庭用薄葉紙Pを上蓋3と容器本体1との係合部分よりも取出口12側(特に、第2開口部分122の内側)に適正に押し込むことができ、家庭用薄葉紙Pが上蓋3と容器本体1との係合部分に挟まってしまうことを適正に抑制することができる。
さらに、容器本体1の取出口12よりも内側であって、押込部32に対向する位置に設けられた案内部15によって、取出口12の回動軸31側の第1開口部分121を介して引き出された家庭用薄葉紙Pを当該取出口12の内側(容器本体1の内側)に適正に案内することができ、家庭用薄葉紙Pが上蓋3と容器本体1との係合部分に挟まってしまうことをより適正に抑制することができる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態で例示した取出口12の形状は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。具体的には、例えば、中途部Mは、取出口12Aを第1開口部分121と第2開口部分122とに完全に仕切るような形状であっても良い(図4参照)。すなわち、中途部Mは、取出口12Aの左右の縁部分から中央側に突出した部分が接することで形成され、これにより、取出口12Aが第1開口部分121と第2開口部分122とに仕切られる。
【0025】
また、上記実施形態にあっては、上蓋3に設けられた押込部32によって、家庭用薄葉紙Pを上蓋3と容器本体1との係合部分よりも取出口12側に押し込むようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、上蓋3が押込部32を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
同様に、容器本体1に設けられた案内部15によって、家庭用薄葉紙Pを取出口12の内側に案内するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、容器本体1が案内部15を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
【0026】
さらに、上記実施形態並びに各変形例にあっては、ウェットティシューやウェットシート等の湿性の家庭用薄葉紙Pを収納する家庭用薄葉紙収納容器100を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、ティシューペーパー等のその他の家庭用薄葉紙Pを収納する家庭用薄葉紙収納容器100であっても良い。また、家庭用薄葉紙収納容器100の形状や素材等は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【0027】
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0028】
100 家庭用薄葉紙収納容器
1 容器本体
12 取出口
121 第1開口部分
122 第2開口部分
15 案内部
3 上蓋
32 押込部
M 中途部
P 家庭用薄葉紙
図1
図2
図3
図4