【課題を解決するための手段】
【0009】
本解決策の基本的なアイデアは、次のルールを定義することによって候補を決定することである。
1)EPDCCHの単位への開始インデックス、すなわち、局所化された送信および分散された送信のECCEのインデックス、および分散された送信について、ECCE内のEREGのインデックスをも定義する
2)EPDCCHの2つの単位の間のギャップ。
【0010】
本発明の一態様によれば、UEまたはeNB内で、物理ダウンリンク制御チャネルを取り出すためにUEによって復号すべきリソースを判定する方法であって、
i.1つの物理リソース・ブロック対内のリソースの単位の開始位置を判定するステップと、
ii.単位のうちの2つの間のギャップを判定するステップと、
iii.復号すべきリソースとして、前記開始位置および前記ギャップに従って、所与の複数の物理リソース・ブロック対内で単位のセットを判定するステップと
を含む方法が提案される。
【0011】
この形で、eNBおよびUEは、開始位置およびギャップを判定することによって、所与の複数の物理リソース・ブロック対内でEPDCCHの正確なリソースを突き止めることができる。この態様は、ブラインド復号の回数とEPDCCH検索空間でのeNBスケジューリング柔軟性との間のバランスを可能にする。
【0012】
好ましい実施形態では、前記単位は、物理リソース・ブロック内の制御チャネル要素であり、前記ステップiは、
− UE固有情報と、
− 物理ダウンリンク制御チャネル内で要求される制御チャネル要素の総数と、
− 1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数と
に従って1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の開始位置を判定する。
【0013】
この実施形態は、局所化された送信モードに適用可能である。また、制御チャネル要素の開始位置が、UE固有情報に関係するので、異なるUEは、異なる開始位置を有し、このことが、eNBに、PRB内の制御チャネル要素をスケジューリングする際の柔軟性を与えるが、UEにとって過剰な量のブラインド復号は引き起こさない。
【0014】
上記実施形態のさらなる改善では、ステップiは、次式
I
ECCE=max[ID
C−RNTI mod(N
ECCE−(AL−1)),0]
を使用し、ここで、I
ECCEは、1つの物理リソース・ブロック対内の開始制御チャネル要素のインデックスを表し、ID
C−RNTIは、UE固有IDを表し、N
ECCEは、1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数を表し、ALは、物理ダウンリンク制御チャネル内で要求される制御チャネル要素の総数に関係するアグリゲーション・レベルを表す。
【0015】
この改善は、制御チャネル要素の開始位置をどのように判定すべきかの、より具体的な実施態様を提供する。
【0016】
好ましい実施形態では、リソースの単位は、物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素内のリソース要素グループであり、前記ステップiは、
a.1つの物理リソース・ブロック対内でリソース要素グループが中に配置される制御チャネル要素の開始位置を、
− UE固有情報と、
− 要求される制御チャネル要素の総数と、
− 1つの制御チャネル要素内のリソース要素グループの個数と、
− 1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数と
に従って判定するステップと、
b.制御チャネル要素内のリソース要素グループの開始位置を、
− UE固有情報と、
− 要求される制御チャネル要素の総数と、
− 1つの制御チャネル要素内のリソース要素グループの個数と
に従って判定するステップと
を含む。
【0017】
この実施形態は、分散された送信モードに適用可能である。また、制御チャネル要素内のリソース要素グループの開始位置およびPRB対内の制御チャネル要素の開始位置がUE固有情報に関係するので、異なるUEは、異なる開始位置を有し、これが、eNBに、PRB内のリソース要素グループおよび制御チャネル要素をスケジューリングする際の柔軟性を与えるが、UEにとって過剰な量のブラインド復号は引き起こさない。
【0018】
上記実施形態の改善では、ステップaは、次式
【0019】
【数1】
を使用し、ここで、I
ECCEは、1つの物理リソース・ブロック対内の開始制御チャネル要素のインデックスを表し、ID
C−RNTIは、UE固有IDを表し、N
ECCEは、1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数を表し、N
EREGは、1つの制御チャネル要素内のリソース要素グループの個数を表し、ALは、物理ダウンリンク制御チャネル内で要求される制御チャネル要素の総数に関係するアグリゲーション・レベルを表す。
【0020】
上記実施形態のもう1つの改善では、ステップbは、次式
I
EREG=max[ID
C−RNTI mod(N
EREG−(AL−1)),0]
を使用し、ここで、I
EREGは、1つの制御チャネル要素内の開始リソース要素グループのインデックスを表し、ID
C−RNTIは、UE固有IDを表し、N
EREGは、1つの制御チャネル要素内のリソース要素グループの個数を表し、ALは、物理ダウンリンク制御チャネル内で要求される制御チャネル要素の総数に関係するアグリゲーション・レベルを表す。
【0021】
これらの改善は、開始位置をどのように判定すべきかの、より具体的な実施態様を提供する。
【0022】
好ましい実施形態では、ステップiは、
− 物理ダウンリンク制御チャネルのサブフレームのインデックス、
− 物理ダウンリンク制御チャネルの物理リソース・ブロック対
のうちの少なくとも1つにさらに従って、1つの物理リソース・ブロック対内のリソースの単位の開始位置を判定する。
【0023】
この実施形態は、複数のUEによって使用される同一のリソースの衝突を回避するために、UEによって使用されるリソースのさらなるランダム化を可能にする。
【0024】
好ましい実施形態では、前記単位は、物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素であり、前記ステップiiは、
− 制御チャネル要素のうちの2つの間のギャップを判定するステップ、または
− 連続するものとして同一の物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素を判定するステップ
を含む。
【0025】
この実施形態は、局所化された送信モードに適用可能である。
【0026】
好ましい実施形態では、リソースの単位は、物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素内のリソース要素グループであり、前記ステップiiは、
− 連続するものとして同一の制御チャネル要素内のリソース要素グループを判定することと、
− 異なる物理リソース・ブロック対内の対応するリソース要素グループの間のギャップを、
− 1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数と、
− 物理ダウンリンク制御チャネルのために使用可能な物理リソース・ブロック対の総数と、
− 物理ダウンリンク制御チャネルが中に拡散される物理リソース・ブロック対の個数と
に従って判定することと
を含む。
【0027】
この実施形態は、分散された送信モードに適用可能である。同一の制御チャネル要素内のリソース要素グループは、何らギャップを有さず連続的であり、したがって、複雑さは低い。また異なる物理リソース・ブロック対内の対応するリソース要素グループの間のギャップは、制御チャネル要素およびリソース要素グループの論理空間内でリソース要素グループを均等に拡散することができ、ダイバーシティ利得を改善する。
【0028】
改善された実施形態では、ステップiiは、異なる物理リソース・ブロック対内の対応するリソース要素グループの間のギャップを判定するのに次式を使用し、
【0029】
【数2】
ここで、G
EREGは、制御チャネル要素の単位内のギャップであり、N
ECCEは、1つの物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数を表し、N
PRBは、物理ダウンリンク制御チャネルのために使用可能な物理リソース・ブロック対の総数を表し、N
DIVは、物理ダウンリンク制御チャネルが中に拡散される物理リソース・ブロック対の個数を表す。
【0030】
この改善は、ギャップをどのように判定すべきかの、より具体的な実施態様を提供する。
【0031】
好ましい実施形態では、方法は、UE内で物理ダウンリンク制御チャネルを取り出すためのものであり、方法は、
− 判定されたセットに基づいて、前記複数の物理リソース・ブロック対内の1つまたは複数の候補を判定するステップと、
− それぞれの候補について、その候補から物理ダウンリンク制御チャネルを取り出すために、その候補のリソースの単位のセット上で送信された信号を復号するステップと
をさらに含む。
【0032】
この実施形態は、EPDCCHの検索を行うためのUEでの本発明の実施態様を提供する。
【0033】
もう1つの好ましい実施形態では、方法は、eNB内で物理ダウンリンク制御チャネルを送信するためのものであり、方法は、
− 判定されたセットに基づいて、前記複数の物理リソース・ブロック対内の1つまたは複数の候補を判定するステップと、
− 1つまたは複数の判定された候補から1つを選択し、選択された候補内で符号化された物理ダウンリンク制御チャネルを送信するステップと
をさらに含む。
【0034】
この実施形態は、UEによって検出できる正しいリソース内でEPDCCHを送信するためのeNBでの本発明の実施態様を提供する。
【0035】
EPDCCHの検索空間は、アグリゲーション・レベルに関係するので、UEが、アグリゲーション・レベルの可能な範囲を知ることができる場合に、UEは、その検索空間を減らすことができる。本発明のもう1つの基本的なアイデアは、ネットワークが、EPDCCHセット内でALの範囲をUEに暗黙のうちにシグナリングすることである。この解決策は、EPDCCHセット内の最大および/または最低アグリゲーション・レベルとPRB対の構成との間の関係を形成することである。
【0036】
本発明のもう1つの態様では、UE内でダウンリンク制御情報のアグリゲーション・レベルを判定する方法であって、
x.物理ダウンリンク制御チャネルの物理リソース・ブロック対に関する情報を判定するステップと、
y.前記情報に従ってアグリゲーション・レベルの最大値および/またはアグリゲーション・レベルの最小値を判定するステップと、
z.アグリゲーション・レベルの最大値および上側しきい値に従って、かつ/またはアグリゲーション・レベルの最小値に従って、使用可能なアグリゲーション・レベルを判定するステップとを含む方法が提供される。
【0037】
この態様では、UEは、アグリゲーション・レベルの可能な範囲について暗黙のうちに通知され得、したがって、その範囲内のアグリゲーション・レベルのEPDCCHの候補リソースだけを復号する必要があり、これによって、検索空間が減らされる。
【0038】
好ましい実施形態では、前記ステップxは、連続する物理リソース・ブロック対内の連続する制御チャネル要素の個数を判定し、前記ステップyは、連続する制御チャネル要素の前記個数として最大値を判定し、かつ/または
前記ステップxは、連続する物理リソース・ブロック対の個数を判定し、前記ステップyは、連続する物理リソース・ブロック対の前記個数に比例するものとして最小値を判定する。
【0039】
この実施形態は、局所化された送信モードに適用可能である。
【0040】
もう1つの好ましい実施形態では、前記ステップxは、物理リソース・ブロック対内の制御チャネル要素の個数を判定し、
前記ステップyは、制御チャネル要素の前記個数として最大値を判定し、かつ/または
前記ステップyは、物理リソース・ブロック対の前記個数に比例するものとして最小値を判定する。
【0041】
この実施形態は、分散された送信モードに適用可能である。
【0042】
本開示の教示と一貫する、単独でまたは任意の機能的に実現性のある組合せでのいずれかで、任意の機能的に適当な形で配置され得る追加のオプションの態様および特徴が開示される。他の態様および利益は、以下の詳細な説明を考慮する時に明白になるであろう。
【0043】
本発明の特徴、態様、および利益は、添付図面の助けを得て非限定的な実施形態の以下の説明を読むことによって明白になる。添付の図面において、同一のまたは類似する参照符号は、同一のまたは類似するステップまたは手段を指す。