【文献】
こんなときは……フリーソフトの出番です! 23本目,日経PCビギナーズ Vol.4(日経PC21 2009年4月号増刊 第14巻 第8号),日本,日経BP社,2009年 4月13日,第14巻第8号,p.92
【文献】
Balto Speed Reading,YouTube[Online],2014年 6月21日,p.1,URL,https://www.youtube.com/watch?v=hdULr9SWq6k
【文献】
ひまつぶしに速読がマスターできるAndroidアプリがイカス!,週刊アスキー[Online],2015年 2月 5日,pp.1-6,URL,https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/300/300191/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
<学習支援システム1の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態による学習支援システム1の概略構成図(システム構成図)である。同図に示すように、サーバ装置100と、複数の端末装置200とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に設定されることにより、学習支援システム1が構成される。
【0012】
サーバ装置100は、ネットワークNに接続されたサーバ用コンピュータであり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。本実施形態において、サーバ装置100は、例えば、学習支援システム1により学校における協働学習や一斉学習等を支援する事業者等によって提供され得る。なお、サーバ装置100は、1又は複数の装置において、その機能を実行できるようにしてもよい。
【0013】
端末装置200は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータである。本実施形態では、端末装置200は、例えば、サーバ装置100からダウンロードした、問題を出題するアプリケーションを実行し、解答をサーバ装置100に送信する。
【0014】
本実施形態の一例として、端末装置200は、貸与や購入により学校の生徒などに所有され、生徒が問題を解くために使用することなどが想定されている。
【0015】
本実施形態において、端末装置200は、好適にはタブレットコンピュータ(以下「タブレット端末」ともいう。)が想定される。そこで、以下においては、理解を容易にするべく、端末装置200がタブレット端末である実施形態を例にとって説明する。
【0016】
しかしながら、本発明において、端末装置200はタブレット端末に限られるものではなく、PC(パーソナルコンピュータ。ノートパソコンを含む。)や、家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯音楽プレイヤ、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器を採用してもよい。
【0017】
ネットワークNは、例えばインターネットや学校内に構築するLAN(local area network)等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、その具体的な構成は、サーバ装置100と端末装置200との間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されず、有線であるか無線であるかも問わない。
【0018】
また、ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、端末装置200に無線接続される基地局や無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置100に接続されたインターネット、移動体通信網や公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図(システムブロック図)である。同図に示すように、サーバ装置100は、CPUやMPUといった演算処理部(プロセッサ)101、記憶装置としてのROM102及びRAM103、入力部105及び外部メモリ106が接続された外部インターフェース104、ディスプレイモニタ111が接続された画像処理部107、ディスク又はメモリデバイス等が収容又は接続されるスロットドライブ108、スピーカ装置112が接続された音声処理部109、並びに、ネットワークインターフェース110を備える。
【0020】
各部は、例えば、内部バス、外部バス、及び拡張バスを含むシステムバスといった伝送路120を介して互いに接続されて構成される。なお、入力部105、外部メモリ106、ディスプレイモニタ111、スピーカ装置112等の入出力を担うデバイス装置は、必要に応じて適宜省略してもよいし、それらを備える場合であっても、それらは伝送路120に常時接続されていなくてもよい。
【0021】
演算処理部101は、サーバ装置100全体の動作を制御し、上述した他の構成要素との間で制御信号及び情報信号(データ)の送受信を行うとともに、学習支援の実行に必要な各種の演算処理を行う。そのため、演算処理部101は、いわゆるレジスタ等の高速アクセス可能な記憶領域に対して、数値演算ユニット等を用いた加減乗除等の算術演算、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算等、更に必要に応じて、飽和演算、三角関数演算、ベクトル演算等を行うことが可能なように構成されている。
【0022】
ROM102には、一般に、電源投入後、最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録されている。このIPLが実行されることにより、スロットドライブ108に収容又は接続されるディスクやメモリデバイスに記録されたサーバ用プログラムや学習支援プログラムが、演算処理部101によって一旦RAM103に読み出され、そのプログラムが演算処理部101によって実行される。さらに、ROM102には、サーバ装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムやその他の各種データが記録されている。
【0023】
RAM103は、サーバ用プログラム、学習支援プログラム、及び、各種データを一時的に記憶するためのものである。上記の如く、読み出されたサーバ用プログラムや学習支援プログラム、その他、学習の進行や複数の端末装置200間の通信に必要なデータ等がRAM103に保持される。学習支援プログラムは、外部の記録媒体に記録されて、外部の記録媒体からRAM103にインストールされてもよい。
【0024】
さらに、演算処理部101は、RAM103に変数領域を設定し、その変数領域に格納された値に対しても数値演算ユニットを用いた直接演算を行ったり、或いは、RAM103に格納された値をレジスタに一旦複製又は移設格納してそのレジスタに対しても直接演算を行ったり、さらには、それらの演算結果をRAM103に書き戻したりといった処理を行う。
【0025】
外部インターフェース104を介して接続された入力部105は、サーバ装置100を用いて問題や教材を含む講座を提供する事業者側のユーザが行う各種の操作入力を受け付けるものであり、入力部105としては、キーボード、タッチパッド、タッチパネルの他、例えば、音声入力装置を採用することができ、種々の操作入力、決定操作、取消操作、メニュー表示等の指示入力を行うことが可能であれば、デバイスの種類は特に制限されない。
【0026】
RAM103や、外部インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、サーバ装置100の作動状況、各端末装置200のアクセス状況、各端末装置200における学習の進行状況や過去の成績等を示すデータ、端末装置200間の通信のログ(記録)のデータ等が書き換え可能に記憶される。
【0027】
画像処理部107は、スロットドライブ108から読み出された各種データを、演算処理部101により、又は、画像処理部107自体により加工処理した後、その処理後の画像情報をフレームメモリ等に記録する。このフレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部107に接続されるディスプレイモニタ111へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。また、学習支援に関する画像情報は、演算処理部101との協働処理等によって、画像処理部107及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
【0028】
また、音声処理部109は、スロットドライブ108から読み出された各種データを音声信号に変換し、音声処理部109に接続されたスピーカ装置112から出力する。また、学習支援に関する音声情報は、演算処理部101との協働処理等によって、音声処理部109及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
【0029】
また、ネットワークインターフェース110は、サーバ装置100をネットワークNへ接続するためのものであり、例えば、LANの構築に使用される諸規格に準拠するもの、アナログモデム、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネット等に接続するためのケーブルモデム等、及び、これらを、伝送路120を介して演算処理部101と接続するための通信インターフェース回路とから構成される。
【0030】
なお、サーバ装置100は、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成される、いわゆるクラウドコンピューティングの形態のものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えるようなものでもよい。
【0031】
図3、本実施形態における端末装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示す端末装置200は、タッチパネル14、スピーカ16、マイクロフォン18、ハードボタン20、ハードキー22、移動体通信用アンテナ30、移動体通信部32、無線LAN通信用アンテナ34、無線LAN通信部36、記憶部38、主制御部40、カメラ26、及び音声出力端子24を含む外部インターフェース42などを備える。
【0032】
タッチパネル14は、表示装置および入力装置の両方の機能を備え、表示機能を担うディスプレイ(表示画面)14Aと、入力機能を担うタッチセンサ14Bとで構成される。ディスプレイ14Aは、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの一般的な表示デバイスにより構成される。タッチセンサ14Bは、ディスプレイ14Aその上面に配置された接触操作を検知するための素子およびその上に積層された透明な操作面を備えて構成される。タッチセンサ14Bの接触検知方式としては、静電容量式、抵抗膜式(感圧式)、電磁誘導式など既知の方式のうちの任意の方式を採用することができる。
【0033】
タッチパネル14は、主制御部40による記憶部38に記憶されているプログラム50の実行により生成される画像を表示する。入力装置としてのタッチパネル14は、操作面に対して接触する接触物(ユーザの指やタッチペンなどを含む。以下、「指」である場合を代表例として説明する)の動作を検知することで、操作入力を受け付け、その接触位置の情報を主制御部40に与える。指の動作は、接触点の位置または領域を示す座標情報として検知され、座標情報は、例えば、タッチパネル14の短辺方向および長辺方向の二軸上の座標値として表される。
【0034】
端末装置200は、移動体通信用アンテナ30や無線LAN通信用アンテナ34を通じてネットワーク(インターネット)Nに接続され、サーバ装置100との間でデータ通信をすることが可能である。
【0035】
実施形態に係るプログラム50は、端末装置200にインストールされたものであってもよいし、オンライン上でサーバ(サーバ装置100に限らない)から英文表示機能が提供されるものであってもよい。プログラム50が実行されることで、英文の読み返しを防ぐための訓練を行うアプリケーションが動作する。
【0036】
<サーバ装置100の機能構成>
図4は、本実施形態におけるサーバ装置100を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。サーバ装置100は、端末装置200からの指示等に応じて、学習を支援するためのものであり、そのための機能として、少なくともサーバ通信部131、サーバ記憶部132、及びサーバ処理部133を備える。
【0037】
サーバ通信部131は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものであり、端末装置200等から受信したデータを、サーバ処理部133に供給するとともに、サーバ処理部133から供給されたデータを、端末装置200へ送信する機能を有する。かかるサーバ通信部131は、具体的には、少なくとも上述した
図2に示すネットワークインターフェース110から構成される。
【0038】
また、サーバ記憶部132は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、
図2に示すROM102、RAM103、外部メモリ106、及びスロットドライブ108の少なくとも何れか1つから構成され得る。ここで、サーバ記憶部132に記憶されるプログラムは、後述する処理手順を実行する学習支援アプリケーションのプログラムである。また、サーバ記憶部132には、かかる学習支援に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0039】
図5は、サーバ記憶部132に記憶される情報の一例を示す図である。
図5(A)は、英文関連情報の一例を示す図である。
図5(A)に示す例では、英文ごとに、英単語群を非表示にする速度を示す速度レベルや、英文の難易度が関連付けられている。ここでの速度レベルは、初期値としての速度レベルである。例えば、速度レベルが1に設定されると、2秒で所定単位の英文が消えていく。また、速度レベルが2に設定されると、例えば、1.8秒で所定単位の英文が消えていく。なお、速度レベルは、デフォルトとして全文共通で一つ設定されていてもよい。また、速度レベルは、後述するように、設定変更されてもよい。
【0040】
図5(B)は、学校関連情報の一例を示す図である。
図5(B)に示す例では、学校ごとに、速度レベルが関連付けられている。
【0041】
図4に戻り、サーバ処理部133は、
図2に示す演算処理部101から構成されており、演算処理部101による制御指令に基づいて後述の各機能モジュールによる処理が実行される。すなわち、演算処理部101が、本実施形態におけるサーバ処理部133として機能する。本実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、機能モジュールとして、管理部135を備える。機能モジュールは、演算処理部101のプロセッサで実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして演算処理部101に実装されていてもよい。
【0042】
管理部135は、学習支援アプリケーションで問題が出題される場合に、その問題に対する解答を、解答をしたユーザのユーザIDなどと関連付けて管理する。
【0043】
<端末装置200の概略構成>
図6は、本実施形態における端末装置200を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。本実施形態において、端末装置200は、上述の如く、例えばタブレット端末であり、
図6に示すように、通信部302、受付部304、及びアプリ制御部306を備える。
【0044】
通信部302は、例えば移動体通信部32や無線LAN通信部36により実現されうる。そして、通信部302は、アプリ制御部306から供給されたデータをサーバ装置100に送信するとともに、サーバ装置100から受信したデータをアプリ制御部306に供給する。
【0045】
受付部304は、例えば主制御部40などにより実現され、タッチパネル14などによるユーザ操作を受け付ける。受付部304は、受け付けたユーザ操作を示す操作信号をアプリ制御部306に出力する。受付部304は、例えば、後述するように、英文の選択や速度の選択、志望校に関する情報の入力などを受け付け、それぞれに対応する操作信号をアプリ制御部306に出力する。
【0046】
アプリ制御部306は、例えば主制御部40などにより実現されうる。アプリ制御部306は、プログラム50が実行されることで、学習支援アプリケーション、例えば、英文読み返し防止訓練アプリケーション(以下、読み返し防止アプリとも称す。)の各機能を有する。アプリ制御部306は、各機能として、選択部310、設定部312、表示部316、非表示部318を備える。
【0047】
選択部310は、読み返し防止アプリが保持する複数の英文の中から一の英文を選択する。例えば、選択部310は、タッチパネル14に表示された複数の英文に対応する選択欄の中から、ユーザがタッチパネル14にタッチして指示したことを示す操作信号に基づき、英文を選択する。選択された英文を示す情報は、設定部312及び表示部316に出力される。なお、選択部310は、プログラムによりランダムに英文を選択したり、ユーザのレベルに合わせて英文を自動で選択したりしてもよい。ユーザのレベルは、過去の学習や速読テストなどにより判定されていればよい。また、選択部310における選択処理は、サーバ装置100に保存された複数の英文の中から一つの英文を選択し、ダウンロードすることも含む。
【0048】
設定部312は、選択された英文に対する所定速度(速度パラメータ)を設定する。この所定速度は、英文が区切り情報に基づき複数に分割された所定単位であって、少なくとも句以上の長さの意味を成す所定単位ごとに非表示にする速度である。区切り情報については
図12を用いて後述する。所定単位は、例えば、句、節、又は文であり、好ましくは、関係代名詞を含む節が優先して分割された単位である。なお、速度は、直前の所定単位が非表示になってから次の所定単位が非表示になるまでの時間で表されてもよい。また、所定単位は、1ピクセル、1カーソル、1行などの単位でもよい。この場合、英文データ内における英文の所定単位の区切り位置に区切り情報が付与される。
【0049】
速度は、英文ごとに設定されてもよいし、読み返し防止アプリの初期値として1つの速度が設定されてもよいし、ユーザが適宜変更可能なようにしてもよい。そのため、設定部312は、速度調整のための調整部314を有する。
【0050】
調整部314は、受付部304により取得した操作信号に対応するユーザ操作に応じて速度を調整する。例えば、速度調整のためのユーザ操作としては、志望校に関する情報の設定、速度レベルの設定、又は英文などの難易度の設定などがある。志望校に関する情報とは、特定の学校名、難関高校、中高一貫などの情報である。調整部314は、より具体的には、速度レベルを複数段に分けており、ユーザによりレベルを選択させて速度を調整してもよいし、速度インジケータなどを用いてユーザにより細かな速度を調整させてもよい。
【0051】
例えば、調整部314は、ユーザにより入力された志望校に対応する速度レベル(
図5(B)参照)になるように調整してもよい。例えば、調整部314は、初期値としての速度レベル「1」から、ユーザにより入力された志望校に対応する速度レベル「3」に変更する。
図5に示す情報は、読み返し防止アプリに含まれて端末装置200に受信されてもよいし、サーバ装置100に記憶されたまま、端末装置200とサーバ装置100とが通信を行うことで、端末装置200が取得するようにしてもよい。
【0052】
また、調整部314は、英文の単語や文法のレベルに応じた難易度をユーザが設定することにより、難易度に応じた英文の速度レベルになるように調整してもよい。例えば、調整部314は、初期値としての速度レベル「1」から、ユーザにより設定された難易度に対応する速度レベル「2」に変更する。
【0053】
また、調整部314は、読み返し防止アプリ側で自動的に速度を調整してもよい。例えば、英文が問題である場合、調整部314は、その問題の解答の正解率を取得し、その正解率に応じて速度を調整するようにしてもよい。例えば、調整部314は、正解率が高くなると、徐々に速度が速くなるように調整してもよい。これにより、設定部312は、所定単位に含まれる英単語群を非表示にする速度を柔軟に調整して設定することができる。なお、調整部314は、ユーザ操作に対応する調整パラメータを用いて、速度を調整してもよい。調整パラメータは、例えば+何秒又は−何秒などが設定されている。
【0054】
表示部316は、選択部310により選択された英文に対し、例えば表示画面に表示可能な量の英文を表示する。表示画面は、例えばタッチパネル14である。英文の表示形態は、特殊なものではなく、通常の表示形態が用いられればよい。なお、表示画面に表示可能な量の英文は、英文の文字サイズや、表示画面のサイズ等によって異なる。また、表示画面に表示可能な量とは、英文表示アプリケーションが有する通常の英文の表示量であって、英文全体のうちの少なくとも一部を含む。
【0055】
非表示部318は、設定部312により設定された速度で、表示部316により表示された英文の始めから順に区切り情報に基づく所定単位を非表示にする。非表示とは、表示された英文に対し、所定単位に含まれる英単語群をユーザが視認できないようにすることをいう。
【0056】
これにより、読み返し防止アプリを実行した端末装置200では、通常通り表示画面に表示された英文に対して、例えば意味のある所定単位ごとに非表示になっていくため、ユーザは英単語群の読み返しを行うことができず、読み返しを防ぐ訓練を行うことができ、英文の速読に寄与する。
【0057】
また、所定単位が、関係代名詞を含む節が優先して分割された単位である場合、読み返しが起こりやすい関係代名詞節に対して、効果的に非表示にすることができる。
【0058】
また、非表示部318は、所定単位に含まれる単語数に応じて、設定部312により設定された速度を変更してもよい。例えば、非表示部318は、設定された速度は、基準となる単語数(以下、基準単語数ともいう。)に対する速度であるとみなし、所定単位に含まれる単語数が、基準単語数よりも少なければ、速度を速くし、所定単位に含まれる単語数が、基準単語数よりも多ければ、速度を遅くしてもよい。
【0059】
より具体的には、非表示部318は、基準単語数から単語数が1つ増加するごとに、設定された速度に予め決められた速度v1を加算するようにすればよい。また、非表示部318は、基準単語数から単語数が1つ減少するごとに、設定された速度に速度v1を減算するようにすればよい。なお、速度が、或る所定単位が非表示になってから次の所定単位が非表示になるまでの経過時間を示す場合は、予め決められた時間t1が加算または減算される。これにより、英文の句や節などの所定単位は、含まれる単語数が様々であるので、調整部314は、所定単位に含まれる単語数に合った速度にすることができる。
【0060】
また、アプリ制御部306は、英文に関する問題を表示画面に表示し、ユーザにより入力された解答を取得してもよい。英文に関する問題は、例えば英文の理解度を問う問題である。解答は、アプリ制御部306で答え合わせされてもよいし、サーバ装置100側で答え合わせされてもよい。このときの解答の正解率が、次の英文表示の速度の調整に用いられてもよい。
【0061】
<具体例>
次に、具体例を用いて読み返し防止アプリの機能について説明する。
図7は、英文選択画面の一例を示す図である。
図7に示す画面D10には、問題文をユーザに選択させるため、ラジオボタンが表示されている。
図7に示す問題文は英文である。例えば英文は長文が好適である。
図7に示す例では、英文1が選択されたとする。
【0062】
図8は、英文を表示した画面の一例を示す図である。
図8に示す画面D20には、選択された英文1に対応する英文(英文データ)が表示されている。
【0063】
図9は、表示された英文の所定単位を非表示にした画面Aの一例を示す図である。
図9に示す画面D22は、画面D20が表示されてから所定時間tが経過すると、「The patient」が非表示になっている例を示す。この所定時間tは、設定部312により設定された速度に応じて決定される。
図9〜11に示す例では、所定単位は、句を基本的な単位とする。
【0064】
図10は、表示された英文の所定単位を非表示にした画面Bの一例を示す図である。
図10に示す画面D24は、「The patient」が非表示になってから所定時間tが経過すると、「has come」が非表示になっている例を示す。
【0065】
図11は、表示された英文の所定単位を非表示にした画面Cの一例を示す図である。
図11に示す画面D26は、「has come」が非表示になってから所定時間tが経過すると、「in for a standard checkup」が非表示になっている例を示す。
【0066】
図8〜11に示すように、非表示部318は、英文の始めの所定単位から順に、設定部312により設定された速度で所定単位を非表示にしていく。これにより、一度表示された英文の1ページ分の英単語の位置はそのままにし、所定単位に含まれる英単語群を順に非表示にしていくため、文章の読みやすさを保つことができる。
【0067】
また、表示部316は、英文送りの際は、表示画面の表示領域に表示された英文が全て非表示になってから次の表示可能な量の英文を表示してもよいし、画面の所定部分以上が非表示になると、表示されている英文を画面の上部に移動させる(スクロールする)ことで英文送りを行ってもよい。また、表示部316は、英文の始めの1ページを表示画面に表示し、1ページ以降の英文については、非表示の量に合わせた画面スクロールにより表示させてもよい。
【0068】
図12は、所定単位の例を示す図である。
図12に示す英文は、所定単位を基本的に句にする場合は「1」の位置で区切られ、所定単位を基本的に節にする場合は「2」の位置で区切られ、所定単位を基本的に文にする場合は「3」で区切られる。このように、英文ごとに、それぞれ異なる区切り情報が付与されることで、アプリ制御部306は、英文ごとに、区切り情報を用いて所定単位を変更可能にすることができる。なお、英文には少なくとも1つの区切り情報が付与されていればよい。また、英文に対し、関係代名詞を含む節が優先して分割され、この分割位置に区切り情報が付与されてもよい。また、区切り情報は、スペースや、スラッシュや、所定単語数などでもよい。また、区切り情報が速度レベルに対応づけられており、速度レベルに応じて区切り情報が変更され、その結果、所定単位が変更されてもよい。また、
図12に示すように、英文データは、英文に含まれる文字情報と区切り情報とを含む。区切り情報により区切られる部分は、識別可能なように「/」(スラッシュ)などが挿入されてもよい。
【0069】
図13は、レベル選択画面の一例を示す図である。
図13に示す画面D30には、速度レベルを選択させるためのラジオボタンが表示される。また、
図13に示す例では、レベル2が選択されている。また、「設定」が選択されると、インジケータICが変更可能になり、レベル1からレベル4までの任意の位置をユーザが設定することができるようになる。設定部312は、この画面D30を用いてユーザによりレベルが選択されると、選択されたレベルに応じた速度になるように速度設定を行う。これにより、ユーザは、4段階の速度以外にも、速度を自由に設定することができる。
【0070】
図14は、志望校入力画面の一例を示す図である。
図14に示す画面D40には、志望校を入力する欄が表示される。また、志望校は、入力される以外にも、索引などを用いて選択されるようにしてもよい。設定部312は、この画面D40を用いてユーザにより志望校が入力又は選択されると、入力又は選択された志望校に応じた速度になるように速度設定を行う。
【0071】
図15は、難易度選択画面の一例を示す図である。
図15に示す画面D50には、問題文(英文)の難易度を選択させるためのラジオボタンが表示される。また、
図15に示す例では、難易度Aが選択されている。例えば、難易度Aが一番易しく、難易度Dが一番難しい。また、難易度が高くなると速度が速くなる。設定部312は、この画面D50を用いてユーザにより難易度が選択されると、選択された難易度に応じた速度になるように速度設定を行う。
【0072】
また、
図15に示す難易度は、英文の選択に用いられてもよい。例えば、選択部310は、難易度選択画面において選択された難易度に応じて英文を選択する。基本的に、同じ難易度の英文には、初期値として同じ速度が設定されている。
【0073】
図13〜15に示す画面は、英文選択画面(
図7参照)の前に表示させ、各種の選択をさせてもよい。この場合、
図13〜15に示す画面において選択された内容に基づく複数の英文が、
図7において一の英文が選択されるようにしてもよい。また、
図14に示す画面は、英文選択後の画面として表示されてもよい。
【0074】
<動作>
次に、本実施形態における端末装置200の動作について説明する。
図16は、端末装置200が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図16に示す処理は、読み返し防止アプリが起動され、ユーザにより処理開始の指示を受けたときに実行される。
【0075】
図16に示すステップS102で、選択部310は、ユーザにより指定された英文を選択する。
【0076】
ステップS104で、設定部312は、所定単位ごとに非表示にするための速度を設定する。速度は、ユーザにより設定されてもよいし、読み返し防止アプリ側で自動的に設定されてもよい。
【0077】
ステップS106で、表示部316は、選択された英文に対し、表示画面の表示領域に表示可能な量の英文を表示する。
【0078】
ステップS108で、非表示部318は、所定単位を1つ選択する。所定単位は、英文の始めから順に選択される。
【0079】
ステップS110で、非表示部318は、選択された所定単位を非表示にする。
【0080】
ステップS112で、非表示部318は、全ての所定単位を選択したかを判定する。全ての所定単位が選択された場合は(ステップS112−YES)処理が終了し、全ての所定単位が選択されていない場合は(ステップS112−NO)ステップS110に戻る。
【0081】
以上、本実施形態によれば、表示された英語の長文を読みつつ、英単語群の読み返しを防止することができる。また、本実施形態によれば、特殊な表示方法ではなく通常の英文の表示方法を用いて、読み返し防止の訓練を行うことができる。
【0082】
なお、所定単位は、英文が読み進められるにつれて、句から節、節から文というように、所定単位が長くなるように設定されてもよい。例えば、英文が全部で3つのパラグラフからなる場合、第1のパラグラフは、少なくとも句を含む第1の所定単位に分割され、第2のパラグラフは、少なくとも節を含む第2の所定単位に分割され、第3のパラグラフは、少なくとも文を含む第3の所定単位に分割される。
【0083】
なお、上記実施形態では、英文について説明したが、任意の言語の文章についても適用することが可能である。例えば、端末装置200は、日本語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などの言語においても、意味のあるまとまりの単語群を順に非表示にしてもよい。
【0084】
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。また、上述の各処理フローは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。