【文献】
高田秀志ほか,有効期限に基づく時間的正当性を考慮した時間的オブジェクトモデルとその応用,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers,1996年 7月25日,第96巻 第176号,67−72ページ
【文献】
加藤悠一郎ほか,携帯電話を用いた異種ネットワークデバイス連携システムの開発,情報処理学会研究報告 平成21年度▲6▼ [DVD−ROM],日本,社団法人情報処理学会,2010年 4月15日,Vol.2010−UBI−25, No.22,1−6ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記イベントオブジェクトは、どのイベント機能性が前記コンピューティングデバイスによってサポートされているかを示すオブジェクト情報を含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
モノのインターネット(IoT)等の多様かつ大規模なシステムでは、システム内の潜在的に数十億とされるデバイスを監視することは、システム全体の適切な動作を確実にすることを支援し得る。IoTにおけるこれらの「モノ」は、種々のタイプおよび能力であり得、種々の形式における種々のデータを提供し得る。IoTを最良に利用するために、これらのモノによって供給されるデータは、そのようなデータのより良好な使用を可能にするために、「イベント」に関連付けられ得る。イベントを使用することは、ネットワークのより効率的な動作と、リソースの改良された使用とを可能にする。例えば、スマート温度センサが、周期的な測定を提供するのではなく、現在の温度がある閾値を超える場合のみ測定を報告する場合、ネットワークトラフィックは、減少され得る。制御された環境では、温度変動は、小さくなり得、スマートセンサは、周期的に測定を報告する非スマートセンサよりはるかに少ないトラフィックを生成し得る。
【0007】
イベントは、より自動化された、新しい、よりスマートなアプリケーションを生成するために使用され得る、異なるデバイスからのデータを含み得る。「IoTイベント」を定義、生成、構成、および管理するための機構は、「IoTイベント管理」と称され得る。例えば、前述の例のスマート温度センサを既存のセンサと組み合わせることによって、人が部屋にいる場合のみHVACシステムを制御することを可能にし得る。加えて、天気予報データもまた使用される場合、HVACシステムは、必要性を予測してオンにするか、または別様に必要に応じて動作するように、知的に動作し得る。
【0008】
いくつかの実施形態において使用され得る機構は、「トラップイベント」と称され得、これは、デバイスの動作の中にプログラムされる条件付きイベントであり、トリガされると、通知を「マネージャ」デバイスに提供する。マネージャは、通知メッセージ内に提供される情報に応じて、適宜応答し得る。
【0009】
トラップイベントは、例えば、シンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)において、コンピュータネットワークを管理するために使用されている。SNMPは、
図1にアーキテクチャ100として示されるように、コンピュータネットワーク上の管理されるデバイスのグループを監視および管理する、中央に位置するマネージャ102を定義する。SNMPマネージャ102は、デバイスを構成し、性能を監視し、障害状態を検出し得る。障害状態を検出するためにSNMP内に提供される機構は、トラップイベントを使用する。デバイス上で障害状態が発生すると、トラップメッセージが、障害についての情報とともに生成され、マネージャ102に送信され得る。マネージャ102は、順に、トラップメッセージを処理し、適宜応答し得る。例示的トラップイベントは、デバイスの再起動もしくはシャットダウン、ネットワーク内のリンク失敗の検出、または不適切なアクセスを含む。
【0010】
デバイス上で起動するSNMPソフトウェアは、「エージェント」104と称され得る一方、マネージャ102上で起動するソフトウェアは、ネットワーク管理システムまたはNMSと称され得る。エージェント104は、いくつかの定義されたトラップイベントのうちの1つを実装し得る。定義されたトラップイベントは、集合的に、一般的トラップイベントと称され得、coldStartと、warmStartと、linkDownと、linkUpと、authenticationFailureと、egpNeighborLossと標識されるイベントを含み得る。一般的トラップに加えて、企業独自のトラップもまた、定義され得る。そのようなトラップは、企業に、それらのデバイスが一般的トラップに加えてサポートするカスタムトラップを定義する能力を提供し得る。
【0011】
トラップイベントの設計および実装は、デバイスのためのソフトウェアの開発中に行われ得る。その結果、トラップイベントは、アプリケーションコードの一部であり得、デバイスが展開される、および/またはコードを実行すると、変更または構成されることができないこともある。このため、各トラップイベントは、これが元々設計された特定のアプリケーションに限定され得る。
【0012】
トラップイベントの機能性と類似する機能性は、制約アプリケーションプロトコル(CoAP)オブザーブ特徴において見出され得る。この特徴は、クライアントに、サーバ等のデバイスにおけるリソースを観察し、ある期間にわたってそのようなリソースに関する更新を提供する能力を提供し得る。
図2は、CoAPオブザーブ特徴が動作し得る方法を示す、信号フロー200を図示する略図である。クライアント202は、サーバ204上の観察可能なリソースのGETを行い得る。サーバは、そのリソースの現在の状態に応答し得る。観察可能なリソース内で変化が発生すると、別の通知が、新しい状態とともに自動的にクライアントに送信され得る。追加の通知が、CoAPオブザーブ要求がキャンセルされるまで、クライアント202に送信され得る。
【0013】
CoAPオブザーブ特徴は、クライアント202に送信される通知をフィルタリングするように拡張され得る。新しいパラメータが、より選択的な通知を提供するために、オブザーブ動作に対して含まれ得る。そのような新しいパラメータ(それらの機能に従って、「Greater Than」、「Less Than」、および「Step」等と名付けられ得る)を用いて、クライアントは、観察可能なリソースがパラメータと関連付けられる閾値を超える場合のみ、通知を受信するように要求し得る。いくつかの実施形態では、パラメータが適用され得るリソースは、数値タイプのリソースであるべきことを要求され得る。
【0014】
ある実施形態では、
図3の構造300に示されるように、アプリケーションサービス層における機能リソースの定義は、トラップイベントの実装をサポートし得る。トラップイベントは、機能の入力および出力と関連付けられるパラメータタイプを提供し得る、「inputTypes」304および「outputTypes」306サブリソースを伴う「<function>」リソース302として生成され得る。
図3の表は、構造300に対する属性のうちのいくつかを示す。サービス層は、「triggerCriteria」属性308によって定義されるトリガ条件に基づいて、機能を自律的に呼び出し得る。triggerCriteria308のタイプは、1つ以上の規定されるリソースまたはリソースの階層に対する生成、読み出し、更新、削除(CRUD)動作と、メモリリソースの減少およびセキュリティ脅威の検出等のシステムイベントと、リソースの「expirationTime」310の到達、リソースの修正、「accessRights」修正等の具体的M2M動作の検出とを含み得る。代替として、機能は、実行属性を更新することによって、要求に応じてトリガされ得る。機能の出力は、「outputInstances」サブリソース312内に記憶され得る。これ以上の通知ハンドリングは、機能の動作の一部として提供されないこともある。
【0015】
トラップイベントの現在の実装は、IoTデバイスに固定されているか、柔軟ではないか、隠されているか、またはポータブルではない。IoTシステム内の潜在的に数十億とされるデバイスの展開に伴って、カスタマイズ可能な機能的イベントに基づいて標的通知ハンドリングを可能にする、本明細書に記載されるもの等の機構を提供することが重要である。任意のそのような機構は、柔軟、ポータブル、透過的、かつ拡張可能であるべきである。
【0016】
SNMPトラップイベントは、デバイスの動作コードとコンパイルされるカスタムコードにおいて生成され得る。コードは、トリガされると、マネージャに送信されるトラップイベントを生成するために、SNMPエージェントを呼び出す。エンドユーザは、トラップイベントをトリガした条件を把握するすべを有しないであろう。加えて、デバイス上に新しいコードを書き込んだり、インストールしたりせずにデバイスが展開されると、トラップイベントを動的に再構成または拡張する機構は、存在しないであろう。
【0017】
CoAPオブザーブ特徴は、観察可能なリソースの状態への変更に基づいてトラップイベントを定義する能力を提供する。SNMPと同様に、トラップイベントをトリガする条件は、GET要求が完了すると、エンドユーザに把握可能ではないであろう。加えて、オブザーブ要求は、オブザーブイベントが生成された後、構成可能ではなく、拡張可能でもない。
【0018】
ある実施形態では、トラップイベントをサポートするための機能が生成され得る機構が、使用される。そのような機能は、サービス層によって、または、機能リソースの「実行」属性を更新するための「RESTful」要求を通して、自律的にトリガされ得る。これら等の機能は、トラップイベントをトリガし、サービス層におけるリソースとして出力を提供するために、サービス層に依拠し得る。さらなる通知ハンドリングは、提供されないこともある。本実施形態におけるトラップイベントは、サービス層においてホストされ得、したがって、サービス層を伴わないデバイスは、トラップイベントをサポートする能力を有しないであろう。
【0019】
これらの実装の3つ全ては、トラップイベントのある特徴を提供するが、いずれもIoTデバイスに対して完全に好適ではない。トラップイベント能力を伴うIoTデバイスを効率的に提供するために、既存のトラップイベント実装は、柔軟性、ポータビリティ、透過性、および拡張性に関して改良される必要がある。
【0020】
ある実施形態では、IoTデバイスおよびゲートウェイを標的にされ得るが、サービス層を起動するサーバにも存在し得る、IoTイベントオブジェクト400が、生成される。そのようなIoTイベントオブジェクト400の特徴は、イベントを生成するための一貫したインターフェースを提供しながら、異なる能力およびリソースを有するIoTデバイスおよびゲートウェイに対してイベントオブジェクト400を調整することを含み得る。IoTイベントオブジェクト400は、異なるトリガ条件および優先順位を設定する能力を提供しながら、イベントの柔軟かつ再構成可能な定義を可能にすることができる。個々のイベント定義402は、より複合的なイベントを生成するように拡張され得る。通知ハンドラ404は、アクションを要求するイベントに応答して、要求またはコマンドを送信することをサポートし得る。開示されるIoTイベントオブジェクト400は、IoTデバイスおよびゲートウェイが実装し得る、イベントを規定するポータブルかつ透過性のある方法を提供することができる。開示されるIoTイベントオブジェクト400は、IoTシステムのより知的な動作を可能にし得る所望の情報を提供することによって、ネットワークトラフィックを減少させ得る。加えて、開示されるIoTイベントオブジェクト400は、オブジェクト内またはサービス層上に能力を提供することによって、アプリケーション論理を単純化し得る。
【0021】
ある実施形態では、IoTイベントオブジェクト400は、トラップイベントを実装するための全ての機能性を含み得る。そのようなIoTイベントオブジェクト400は、イベントを定義および生成し、トリガおよび制御条件を定義し、イベントを評価するための下層論理を提供し、イベントを再構成および拡張するための能力を可能にし、いくつかの通知ハンドリングオプションを提供する機構を含み得る。
図4は、例示的かつ非限定的なIoTイベントオブジェクト400の構造400を示す。本実施例では、IoTイベントオブジェクト400は、IoTイベント定義402と、制御ハンドラ406と、通知ハンドラ404と、オブジェクト情報リソース408とを含む。
【0022】
図4に示されるように、IoTイベントオブジェクト400は、最大N個の個々のイベント定義402を含み得る。
図5に示されるように、各イベント定義402は、イベント式502と、関連付けられたトリガ条件504と、トリガ優先順位506とから成り得る。1つ以上のイベントは、制御ハンドラ406によって、より複合的なイベントを生成するために組み合わせられ得る。その結果、各イベントは、最初に、独立して定義され得、後に、必要に応じて、より複合的なイベントを生成するために拡張され得る。これは、イベントを定義する際に柔軟性を提供し、将来的なイベント定義の拡張性を可能にする。
【0023】
図5に例示的かつ非限定的なイベント定義402の一部として示されるイベント式等、イベント定義のイベント式は、イベントを生じさせる条件を定義し得る。イベント式は、代数式、カスタム関数、セマンティック式(デバイスは、セマンティックタイプをサポートする)、または任意の他のタイプの関数もしくは式であり得る。式は、監視され、ある閾値と比較されるべき1つ以上のリソースを含み得る。そのようなものとして、オペランド、オペレータ、および閾値が、定義を形成するために提供され得る。
【0024】
イベント式のオペランドは、内部リソース、外部リソース、ある外部関数の出力、または別のIoTイベントの出力であり得る。オペレータに対して、算術、論理、カスタム関数、またはセマンティックキーワードが、使用され得る。閾値は、前述のオペランドタイプのいずれかだけではなく、数字、文字列、および他の複合タイプであり得る。いくつかの非限定的かつ例示的イベント式が、以下にリスト化される。
−(pressure>32)−ここでは、pressureは、リソースである。
−(temperature>90)and(humidity>75)−ここでは、temperatureおよびhumidityは、リソースである。
−(presence=1)and[(time>8:00)and(time<17:00)]−ここでは、presenceおよびtimeは、リソースである。
−{f(t)=(speed(t−1)+speed(t))/elapsed_time}>(x)−ここでは、speedおよびelapsed_timeは、リソースである。これは、IoTイベント定義において使用されている関数の実施例であることに留意されたい。関数は、内部で定義されるか、または外部で定義され、ユニフォームリソース識別子(URI)によって参照され得る。
−(GPS coordinates)in the area of 19406−ここでは、GPS coordinatesおよび19406は、リソースである。これは、セマンティック式の例であることに留意されたい。
−The average of(x) is less than(y)−ここでは、xおよびyは、リソースである。これは、セマンティック式の別の実施例であることに留意されたい。
【0025】
イベント式において規定される全てのリソースに関して、関連付けられたトリガ条件は、イベントがどう評価されるべきかを規定し得る。ある実施形態では、トリガ機構は、下層サービス層によってサポートされる、および/またはCoAPオブザーブGeT要求によってサポートされる参照URIトリガであり得る。他の実施形態では、サブスクリプショントリガ、タイマベースの読み出しトリガ、および要求に応じた読み出しトリガのいずれかが、使用され得る。
【0026】
参照URIトリガは、単純に、リソースへの参照URIであり得る。この場合、下層サービス層によってサポートされるトリガと、CoAPオブザーブ要求によってサポートされるトリガとの、2つのサブトリガ機構が存在し得る。いずれの場合も、リソースの更新は、イベント式の評価をトリガし得る。
【0027】
リソースがサブスクリプショントリガのために構成される場合、IoTイベントオブジェクト400は、イベントが制御ハンドラ内でアクティブ化された後、リソースへのサブスクリプションを自動的に生成し得る。リソースのサブスクリプションURIは、IoTイベント式502内に直接的に、またはトリガ条件リソース504内に間接的に規定され得る。サブスクリプションから生成される、結果として生じる通知は、次いで、イベントの評価をトリガし得る。
【0028】
イベントの評価をトリガするための別の方法は、単純に、リソースの読み出しを行うことである。タイマが、リソース値を周期的に読み出すために使用されることができる。代替として、要求に応じた読み出しは、制御ハンドラ406内で規定されると、実行され得る。読み出し要求への応答は、イベントの評価をトリガするであろう。
【0029】
複数のリソースを含むIoTイベント式502に対して、それに基づいてトリガ条件が先行する優先順位が、トリガ優先順位リソース506内に規定され得る。ある実施形態では、優先順位は、各リソースに割り当てられ得、そのトリガ条件504がリスト化されるリソースのみが、イベントの評価をトリガし得る。別の実施形態では、任意のリソースに割り当てられる優先順位は、存在しないことがあり、発生する第1のトリガ条件が、イベントの評価をトリガする。
【0030】
トリガ条件504がリソースに対して発生すると、IoTイベントオブジェクト400は、イベント式を評価する前に、残りのリソースを読み出し得る。所望される場合、タイマが、IoTイベントオブジェクト400が読み出しに対する応答を待つ期間を制御するために使用され得る。全ての応答が時間内に受信されない場合、エラー通知が、イベントが実行されなかったことを示すために送信され得る。
【0031】
イベント式502およびトリガ条件504が定義されると、状態情報が、イベントが動作する方法を制御するために規定され得る。
図6の例示的かつ非限定的な制御ハンドラ406等、制御ハンドラ406は、状態リソース602を通してこの機能性を提供し得る。リソースは、「オン、連続」の状態にあり得、イベントは、連続的に動作し、通知が、トリガ条件が満たされる度に送信される。リソースは、「オン、発生ベース」の状態にあり得、イベントは、規定される発生回数の間、連続的に動作する。発生回数が満たされると、通知が、送信され、状態は、オフに変更され得る。リソースは、「オン、タイマベース」の状態にあり得、イベントは、規定された時間間隔の間、連続的に動作し、状態は、時間間隔外でオフに変更される。通知は、トリガ条件が時間間隔内に満たされる場合のみ、送信され得る。時間間隔外に発生する任意のトリガ条件は、通知を生成しないことがある。リソースは、「オフ」の状態にあり得、イベントは、アクティブではなく、任意のトリガ条件に応答しないであろう。
【0032】
状態リソース602に加えて、制御ハンドラ406はまた、複合イベントジェネレータリソース604を有し得る。このリソース604は、個々のIoTイベント定義を、より複合的なイベントに組み合わせる機構を提供し得る。これは、リソースの代わりにIoTイベント定義を参照することを除いて、IoTイベント式と類似する。この機構は、個々のIoTイベント定義を単純かつ柔軟であるように保ち、イベントのより複合的な条件への拡張を可能にし得る。
【0033】
複合イベントが複合イベントジェネレータ604を用いて生成される実施形態では、個々のイベント定義の下層トリガ条件は、複合イベントトリガのために使用され得る。加えて、複合トリガ優先順位リソース606は、イベント定義に与えられる優先順位を規定するための機構を提供し得る。トリガ優先順位506と同様に、複合トリガ優先順位606は、複合イベントの評価をトリガし得るIoTイベント定義を規定する方法を提供し得る。
【0034】
イベントがトリガすると、処理は、通知が処理されるべき方法を決定し得る通知ハンドラ404に移行され得る。例えば、通知は、アラートを規定されたURIに送信すること(これは、生成される全てのエラーメッセージに対して、IoTイベントオブジェクト400によって自動的に行われ得る)、リソースに要求またはコマンドを送信すること、および/またはイベントを仮想リソースとして記憶することによってハンドリングされ得る。
【0035】
アラートが規定されたURIに送信される場合、メッセージは、URIによって規定されたリソースに、トリガされているイベントの結果を通知するために処理され得る。追加の情報が、イベントをトリガしたもの、発生の日付およびタイムスタンプ、および/または任意の他のカスタム説明のより詳細な説明を提供するように構成され得る。通知メッセージがエラーの結果であった実施形態では、エラーコードおよびエラーの説明が、通知メッセージ内に含まれ得る。
【0036】
要求またはコマンドがリソースに送信される場合、通知ハンドラ404は、イベント発生に応答して、別のリソースに要求またはコマンドを送信し得る。そのような実施形態は、何らかが失敗した場合に即時のアクションを要求する、ある用途のために使用され得る。例えば、電車のブレーキは、前方を横切る線路上のセンサが自動車または人物の存在を検出した場合、自動的に適用され得る。
【0037】
イベントが仮想リソースとして記憶されている場合、これは、実際のリソースのように対処され得る。本実施形態は、監視を単純化するために、種々のリソースの状態を、1つのリソースに組み合わせるために使用され得る。本実施形態は、1つのイベントのトリガが第2のイベントをトリガするカスケードイベントのために有用であり得る。
【0038】
通知ハンドラ404によって通知をハンドリングする各実施形態は、互に並行して有効にされ、起動され得ることに留意されたい。例えば、複数通知ハンドラオプションが、家屋におけるガス漏出の検知時に使用され得、通知メッセージが、家主とガス会社との両方に送信され、コマンドが、家屋の主要電気ブレーカを無効化するために送信される。
【0039】
IoTデバイス能力は、限定されたリソースを伴う、小型の非常に制約されたデバイスから、より多くのリソースを伴う、より大型のデバイスまで様々であり得る。したがって、IoTイベントオブジェクト400は、デバイスまたはデバイスタイプの能力に基づいて、特定のデバイスまたはデバイスタイプに合わされ得る。例えば、限定されたトリガ機構を伴う基本的オペランドおよびオペレータのみが、非常に制約されたデバイス内でサポートされる一方、拡張されたオペランドおよびオペレータは、より多くのリソースを有するデバイス内でサポートされ得る。
【0040】
オブジェクト情報リソース408は、デバイスがサポートするIoTイベントオブジェクト400の機能性についての情報を提供し得る。このオブジェクト情報リソース408は、他のデバイス、ゲートウェイ、プロキシ、またはサーバに、デバイス上で動作し得るサポートされるイベントを広告する目的を果たし得る。このオブジェクト情報リソース408は、サポートされるオペランドおよびオペレータのタイプと、サポートされるトリガ機構および優先順位と、サポートされるイベントの制御状態と、複合イベントがサポートされるかどうかと、サポートされる通知ハンドラとを含み得る。
【0041】
図7は、CoAPオブザーブトリガが利用される、例示的かつ非限定的な信号フロー700を図示する略図である。あるアプリケーションが、ある条件がデバイス1 702とデバイス2 704との間に存在する場合、通知されることを望み得る。
【0042】
図7のステップ1において、アプリケーションは、デバイスが登録されているゲートウェイ706上にIoTイベントオブジェクト400を生成し得る。
【0043】
図7のステップ2−3において、トリガ条件が、外部リソースのCoAPオブザーブを使用するために設定され得る。その結果、ゲートウェイ706は、CoAPオブザーブ要求をデバイスに送信し得る。
【0044】
図7のステップ4において、ある時間の後、デバイス2 704は、更新の通知をそのリソースに提供し得る。
【0045】
図7のステップ5において、IoTイベントオブジェクト400は、順に、デバイス1のリソースを読み出し、イベント式を評価し得る。図示される実施例では、評価は、失敗し、通知は、送信されない。
【0046】
図7のステップ6において、デバイス1 702がそのリソースの更新を送信する前に、ある時間が経過する。
【0047】
図7のステップ7において、これは、ゲートウェイが、イベント式を評価するために、デバイス2のリソースを読み出す結果をもたらし得る。
【0048】
図7のステップ8において、この時、イベント評価は、成功し、通知が、アプリケーション708に送信される。
【0049】
図7に図示されるステップを行うエンティティは、
図14Cまたは14Dに図示されるもののうちの1つ等、デバイス、サーバ、または他のコンピュータシステムのプロセッサのメモリ内に記憶され、その上で実行するソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態において実装され得る、論理エンティティであることが理解される。つまり、
図7に図示される方法は、例えば、
図14Cまたは14Dに図示されるデバイスまたはコンピュータシステム等、コンピューティングデバイスのメモリ内に記憶されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態において実装され得、コンピュータ実行可能命令は、コンピューティングデバイスのプロセッサによって実行されると、
図7に図示されるステップを行う。
【0050】
ある実施形態では、IoTイベントオブジェクト400は、オープンモバイルアライアンス(OMA)軽量M2M(LWM2M)アーキテクチャ内で使用され得る。LWM2Mデバイスは、温度、湿度、光、および存在に対するセンサ測定を提供し得る。デバイスは、これらのセンサ読み取り値をLWM2Mサーバに提供し得る。LWM2Mサーバに接続されるアプリケーションは、読み取り値を監視し、部屋が暑いことをセンサ読み取り値が示す場合、空調装置をオンにするために使用され得る。
【0051】
未加工のセンサ読み取り値をLWM2Mサーバに提供し、アプリケーションにそれらを全て処理するように要求するのではなく、IoTイベントオブジェクトが、部屋が暑くなる度のみに通知を提供するように生成され得る。
図8は、LWM2Mデバイス上にいくつかのオブジェクトリソースを含むオブジェクト800を示す。この図では、オブジェクト5は、センサ読み取り値を提供し得、オブジェクト7は、IoTイベントオブジェクトであり得る。例えば、オブジェクト800は、以下のように構成され得る。
−7/1=<デバイスがサポートするイベントオブジェクト機能性の情報>
−7/2/1=オン、連続
−7/3/1=<通知が送信されるべきLWM2MサーバのURI>
−7/4/1={(/5/1>75)and(/5/2>80)and(/5/4=1)}
−7/4/2=内部リソース参照
−7/4/3=優先順位は非選択
−全ての他のリソースは不適用
この例示的構成は、温度が75度を上回り、湿度が80%を上回り、存在センサが室内に人物を検出する場合、イベントがトリガされるであろうことを規定する。イベントがトリガすると、通知が、LWM2Mサーバに送信され得る。さらなるイベント定義が、異なるイベントに対する通知を提供するために、IoTイベント♯1と並行して生成され得る。
【0052】
IoTイベントオブジェクトの欧州電気通信標準化機構(ETSI)のM2M実施形態が、
図9およびリソースツリー900に示される。ある実施形態では、ETSIリソースおよび属性が、IoTイベントオブジェクト機能性をサポートするために提供される。これらのリソースおよび属性は、OMA LWM2M実施形態に提示されるものと類似する構造を有し得る。本実施形態では、サービス能力層(SCL)は、IoTイベントオブジェクトによって行われる下層動作を実装し得る。SCL上のリソースは、IoTイベントオブジェクトがSCLに統合される程度に応じて、内部または外部リソースとして分類され得る。そのような実施形態は、OneM2Mアーキテクチャにも適用され得ることに留意されたい。
【0053】
図9に示されるリソースを使用して、1つのイベントまたは複数のイベントが、
図10および例示的かつ非限定的なシステム1000に示されるように、温度、湿度、および存在センサだけではなく、地域の気象予報ならびに日付および時間に基づいて、HVACシステムを制御するために生成され得る。例示的IoTイベント構成が、以下に提供される。
−event1/definition1/expression=(/sclBase/applications/app1/containers/temp/contentInstances/latest>75)−イベントは、最新の温度読み取りに対する通知を得るためのサブスクリプションを有し得ることに留意されたい。
−event1/definition1/triggerCondition=参照URI
−event1/definition1/triggerPriority=優先順位は非選択
−event1/definition2/expression=(/sclBase/applications/app1/containers/presence/contentInstances/latest=1)−イベントは、最新の存在センサ読み取りに対する通知を得るためのサブスクリプションを有し得ることに留意されたい。
−event1/definition2/triggerCondition=参照URI
−event1/definition2/triggerPriority=優先順位は非選択
−event1/definition3/expression=(if[http://www.weather.com/weather/today/<area_info>]is{high>90,low>80,humidity>80,sunny})−これは、高温が90度を上回り、低温が80度を上回り、湿度が80%を上回り、空が晴れている場合、天気予報が確認されるセマンティック式の例であり、全4つの条件が満たされる場合のみ、式は、真と評価することに留意されたい。
−event1/definition3/triggerCondition=要求に応じた読み出し
−event1/definition3/triggerPriority=優先順位は非選択
−event1/ctrlHandler/state=オン、連続
−event1/ctrlHandler/cmplxEventGen=定義1および定義2および定義3−これは、トリガするイベントに対して、定義1、2、および3の全てが真と評価される必要がある複合イベントであることに留意されたい。
−event1/ctrlHandler/cmplxTriggerPriority=定義1または定義2−この複合イベントは、優先トリガを有し、定義1または2のみが、イベントの評価をトリガするであろう。いずれかのイベントの発生時、要求に応じた残りの定義の読み出しが、行われることに留意されたい。
−event1/notifHandler/command=<HVACリソースをオンにするためのコマンド>
−event2/definition1/expression=(/sclBase/applications/app1/containers/humidity/contentInstances/latest>50)−このイベントは、最新の湿度読み取りに対する通知を得るためのサブスクリプションを有することに留意されたい。
−event2/definition1/triggerCondition=参照URI
−event2/definition1/triggerPriority=優先順位は非選択
−event2/definition2/expression=(current_dateは、2013年7月1日〜2013年7月14日である)−これは、イベントがアクティブである2週間の期間を規定するセマンティック式であることに留意されたい。
−event2/definition2/triggerCondition=タイマベースのリソース
−event2/definition2/triggerPriority=優先順位は非選択
−event2/ctrlHandler/state=オン、タイマベース
−event2/ctrlHandler/cmplxEventGen=定義1および定義2
−event2/ctrlHandler/cmplxTriggerPriority=定義1および定義2
−event2/notifHandler/command=<HVACリソースをオンにするためのコマンド>
本実施形態では、互に独立しているが、機能性において関連付けられる、2つのイベントが、生成される。イベント1は、通常動作を提供し、HVACシステムを制御するために、存在および温度センサだけではなく、天気予報からのデータを使用し得る。イベント2は、湿度が2013年7月1日から2013年7月14日までの2週間の期間中(例えば、この特定のシステムのユーザが休暇中であるとき)に、ある閾値を上回る場合のみ、効果を生じ得る。さらなるイベントが、快適性とエネルギー節約との間の最適なバランスを見出すために生成され得る。
【0054】
図11A−Bは、開示されるIoTイベント管理システムおよび方法とともに使用され得る、例示的インターフェースを図示する略図である。
図11Aは、イベント通知/イベントアラートと、イベントのリスト、イベントに関連付けられたリソース値等のイベント状態情報と、イベントが設定された時期、イベントアラートの履歴等についての情報等のイベント履歴とを表示するために使用され得る、インターフェース1102を図示する。
図11Bは、イベントと、そのようなイベントを構築することを含む複合イベントとを設定するだけではなく、イベントを設定するためのリソースを見出すために使用され得る、インターフェース1104を図示する。
【0055】
図12は、IoTイベントオブジェクト400を伴うIoTイベント管理1204を実装する、例示的デバイス1202の略図である。デバイスは、IoTデバイスまたは他のデバイスであり得る。
【0056】
デバイス1202上のIoTイベント管理1204は、サービス層の一部であり得る。例えば、oneM2Mは、oneM2Mサービス層によってサポートされる能力を定義する。oneM2Mサービス層は、能力サービス機能(CSF)のセットを備えている、能力サービスエンティティ(CSE)としてインスタンス化される。
図13は、oneM2M CSF1304としてCSE1302内にホストされるIoTイベントオブジェクト400を含むIoTイベント管理1204を伴う、例示的実施形態の略図である。
【0057】
図14Aは、1つ以上の開示される実施形態が実装され得る、例示的マシンツーマシン(M2M)、モノのインターネット(IoT)、またはモノのウェブ(WoT)通信システム10の略図である。概して、M2M技術は、IoT/WoTのための基礎的要素を提供し、任意のM2Mデバイス、ゲートウェイ、またはサービスプラットフォームは、IoT/WoTだけではなく、IoT/WoTサービス層等の構成要素であり得る。通信システム10は、開示される実施形態の機能性を実装するために使用され得、
図11Aおよび11Bに示されるユーザインターフェースを生成するために、IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、および論理エンティティ等の機能性および論理エンティティを含むことができる。
【0058】
図14Aに示されるように、M2M/IoT/WoT通信システム10は、通信ネットワーク12を含む。通信ネットワーク12は、固定ネットワーク(例えば、イーサネット(登録商標)、ファイバ、ISDN、PLC等)または無線ネットワーク(例えば、WLAN、セルラー等)、もしくは異種ネットワークのネットワークであり得る。例えば、通信ネットワーク12は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャスト等のコンテンツを複数のユーザに提供する、多重アクセスネットワークから成り得る。例えば、通信ネットワーク12は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)等の1つ以上のチャネルアクセス方法を採用し得る。さらに、通信ネットワーク12は、例えば、コアネットワーク、インターネット、センサネットワーク、工業制御ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、融合個人ネットワーク、衛星ネットワーク、ホームネットワーク、または企業ネットワーク等の他のネットワークを備え得る。
【0059】
図14Aに示されるように、M2M/IoT/WoT通信システム10は、インフラストラクチャドメインおよびフィールドドメインを含み得る。インフラストラクチャドメインは、エンドツーエンドM2M展開のネットワーク側を指し、フィールドドメインは、通常、M2Mゲートウェイの背後にある、エリアネットワークを指す。フィールドドメインは、M2Mゲートウェイ14および端末デバイス18を含む。任意の数のM2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18が、所望に応じて、M2M/IoT/WoT通信システム10に含まれ得ることが理解されるであろう。M2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18の各々は、通信ネットワーク12または直接無線リンクを介して、信号を伝送および受信するように構成される。M2Mゲートウェイデバイス14は、無線M2Mデバイス(例えば、セルラーおよび非セルラー)ならびに固定ネットワークM2Mデバイス(例えば、PLC)が、通信ネットワーク12等のオペレータネットワークを通して、または直接無線リンクを通してのいずれかで、通信することを可能にする。例えば、M2Mデバイス18は、データを収集し、通信ネットワーク12または直接無線リンクを介して、データをM2Mアプリケーション20またはM2Mデバイス18に送信し得る。M2Mデバイス18はまた、M2Mアプリケーション20またはM2Mデバイス18からデータを受信し得る。さらに、データおよび信号は、以下で説明されるように、M2Mサービス層22を介して、M2Mアプリケーション20に送信され、そこから受信され得る。M2Mデバイス18およびゲートウェイ14は、例えば、セルラー、WLAN、WPAN(例えば、Zigbee(登録商標)、6LoWPAN、Bluetooth(登録商標))、直接無線リンク、および有線を含む、種々のネットワークを介して通信し得る。
【0060】
図14Bを参照すると、フィールドドメイン内の図示されるM2Mサービス層22は、M2Mアプリケーション20、M2Mゲートウェイデバイス14、およびM2M端末デバイス18、ならびに通信ネットワーク12のためのサービスを提供する。通信ネットワーク12は、開示される実施形態の機能性を実装するために使用され得、IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、ならびに
図11Aおよび11Bに示されるユーザインターフェースを生成するための論理エンティティ等の機能性および論理エンティティを含むことができる。M2Mサービス層22は、例えば、以下で説明される
図14Cおよび14Dで図示されるデバイスを含む、1つ以上のサーバ、コンピュータ、デバイス、仮想マシン(例えば、クラウド/記憶ファーム等)等によって実装され得る。M2Mサービス層22は、所望に応じて、任意の数のM2Mアプリケーション、M2Mゲートウェイデバイス14、M2M端末デバイス18、および通信ネットワーク12と通信し得ることが理解されるであろう。M2Mサービス層22は、1つ以上のサーバ、コンピュータ等によって実装され得る。M2Mサービス層22は、M2M端末デバイス18、M2Mゲートウェイデバイス14、およびM2Mアプリケーション20に適用されるサービス能力を提供する。M2Mサービス層22の機能は、例えば、ウェブサーバとして、セルラーコアネットワーク内で、クラウド内で等、種々の方法で実装され得る。図示されるM2Mサービス層22と同様に、インフラストラクチャドメイン内にM2Mサービス層22’が存在する。M2Mサービス層22’は、インフラストラクチャドメイン内のM2Mアプリケーション20’および下層通信ネットワーク12’のためのサービスを提供する。M2Mサービス層22’はまた、フィールドドメイン内のM2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18のためのサービスも提供する。M2Mサービス層22’は、任意の数のM2Mアプリケーション、M2Mゲートウェイデバイス、およびM2M端末デバイスと通信し得ることが理解されるであろう。M2Mサービス層22’は、異なるサービスプロバイダによるサービス層と相互作用し得る。M2Mサービス層22’は、1つ以上のサーバ、コンピュータ、仮想マシン(例えば、クラウド/計算/記憶ファーム等)等によって実装され得る。
【0061】
図14Bも参照すると、M2Mサービス層22および22’は、多様なアプリケーションおよびバーティカルが活用され得る、サービス送達能力のコアセットを提供する。これらのサービス能力は、M2Mアプリケーション20および20’がデバイスと相互作用し、データ収集、データ分析、デバイス管理、セキュリティ、課金、サービス/デバイス発見等の機能を果たすことを可能にする。本質的に、これらのサービス能力は、これらの機能性を実装する負担をアプリケーションから取り除き、したがって、アプリケーション開発を単純化し、市場に出すコストおよび時間を削減する。サービス層22および22’はまた、M2Mアプリケーション20および20’が、サービス層22および22’が提供するサービスと関連して、種々のネットワーク12および12’を通して通信することも可能にする。本願の接続方法は、サービス層22および22’の一部として実装され得る。サービス層22および22’は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)および下層ネットワーキングインターフェースのセットを通して付加価値サービス能力をサポートする、ソフトウェアミドルウェア層である。ETSI M2MおよびoneM2Mの両方は、本願の接続方法を含み得る、サービス層を使用する。ETSI M2Mのサービス層は、サービス能力層(SCL)と称される。SCLは、M2Mデバイス(デバイスSCL(DSCL)と称される)、ゲートウェイ(ゲートウェイSCL(GSCL)と称される)、および/またはネットワークノード(ネットワークSCL(NSCL)と称される)内に実装され得る。oneM2Mサービス層は、共通サービス機能(CSF)(すなわち、サービス能力)のセットをサポートする。1つ以上の特定のタイプのCSFのセットのインスタンス化は、異なるタイプのネットワークノード(例えば、インフラストラクチャノード、中間ノード、特定用途向けノード)上にホストされ得る、共通サービスエンティティ(CSE)と称される。さらに、本願の接続方法は、本願の接続方法等のサービスにアクセスするために、サービス指向アーキテクチャ(SOA)および/またはリソース指向アーキテクチャ(ROA)を使用する、M2Mネットワークの一部として実装されることができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、M2Mアプリケーション20および20’は、キャピラリデバイスと相互作用するアプリケーションを含み得、したがって、開示されるシステムおよび方法と併せて使用され得る。M2Mアプリケーション20および20’は、UEまたはゲートウェイと相互作用するアプリケーションを含み得、さらに、他の開示される課金システムおよび方法と併せて使用され得る。M2Mアプリケーション20および20’は、限定ではないが、輸送、保健および健康、コネクテッドホーム、エネルギー管理、アセット追跡、ならびにセキュリティおよび監視等の種々の業界でのアプリケーションを含み得る。前述のように、本システムのデバイス、ゲートウェイ、および他のサーバにわたって作動するM2Mサービス層は、例えば、データ収集、デバイス管理、セキュリティ、課金、場所追跡/ジオフェンシング、デバイス/サービス発見、およびレガシーシステム統合等の機能をサポートし、サービスとしてこれらの機能をM2Mアプリケーション20および20’に提供する。
【0063】
概して、サービス層22および22’は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)および下層ネットワーキングインターフェースのセットを通して付加価値サービス能力をサポートする、ソフトウェアミドルウェア層を定義する。ETSI M2MおよびoneM2Mアーキテクチャの両方は、サービス層を定義する。ETSI M2Mのサービス層は、サービス能力層(SCL)と称される。SCLは、M2Mデバイス(デバイスSCL(DSCL)と称される)、ゲートウェイ(ゲートウェイSCL(GSCL)と称される)、および/またはネットワークノード(ネットワークSCL(NSCL)と称される)内で実装され得る。oneM2Mサービス層は、共通サービス機能(CSF)(すなわち、サービス能力)のセットをサポートする。1つ以上の特定のタイプのCSFのセットのインスタンス化は、異なるタイプのネットワークノード(例えば、インフラストラクチャノード、中間ノード、特定用途向けノード)上にホストされ得る、共通サービスエンティティ(CSE)と称される。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)はまた、マシンタイプ通信(MTC)のためのアーキテクチャも定義している。そのアーキテクチャでは、サービス層、およびそれが提供するサービス能力は、サービス能力サーバ(SCS)の一部として実装される。ETSI M2MアーキテクチャのDSCL、GSCL、またはNSCLで具現化されようと、3GPP MTCアーキテクチャのサービス能力サーバ(SCS)で具現化されようと、oneM2MアーキテクチャのCSFまたはCSEで具現化されようと、もしくはネットワークのある他の構成要素またはモジュールとして具現化されようと、サービス層は、ネットワーク内の1つ以上の独立型サーバ、コンピュータ、または他のコンピュータデバイスもしくはノード上のいずれかで実行される論理エンティティ(例えば、ソフトウェア、コンピュータ実行可能命令等)として、またはそのようなネットワークの1つ以上の既存のサーバ、コンピュータ、もしくはノードの一部としてのいずれかで実装され得る。実施例として、サービス層またはその構成要素は、以下で説明される
図14Cまたは
図14Dで図示される一般アーキテクチャを有する、サーバ、コンピュータ、またはデバイス上で作動するソフトウェアの形態において実装され得る。
【0064】
さらに、
図12に示されるユーザインターフェースを生成するための、IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、および論理エンティティ等、本願の論理エンティティは、本願のサービスにアクセスするために、サービス指向アーキテクチャ(SOA)および/またはリソース指向アーキテクチャ(ROA)を使用する、M2Mネットワークの一部として実装することができる。
【0065】
図14Cは、M2Mデバイス、ユーザ機器、ゲートウェイ、UE/GW、または、例えば、モバイルコアネットワーク、サービス層ネットワークアプリケーションプロバイダ、端末デバイス18、もしくはM2Mゲートウェイデバイス14のノードを含む、任意の他のノードであり得る、例示的デバイス30の系統図である。デバイス30は、
図11Aおよび11Bに示されるユーザインターフェースを生成するために、IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、および論理エンティティ等の論理エンティティを実行するか、または含むことができる。デバイス30は、
図14A−Bに示されるようなM2Mネットワークの一部、または非M2Mネットワークの一部であり得る。
図14Cに示されるように、デバイス30は、プロセッサ32と、送受信機34と、伝送/受信要素36と、スピーカ/マイクロホン38と、キーパッド40と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ42と、非取り外し可能なメモリ44と、取り外し可能なメモリ46と、電源48と、全地球測位システム(GPS)チップセット50と、他の周辺機器52とを含み得る。デバイス30は、実施形態と一致したままで、先述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。本デバイスは、開示されるシステムおよび方法を使用および/または実装する、デバイスであり得る。
【0066】
プロセッサ32は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、1つ以上の特定向け集積回路(ASIC)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプおよび数の集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ32は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはデバイス30が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を果たし得る。プロセッサ32は、伝送/受信要素36に連結され得る、送受信機34に連結され得る。
図14Cは、プロセッサ32および送受信機34を別個の構成要素として描写するが、プロセッサ32および送受信機34は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得ることが理解されるであろう。プロセッサ32は、アプリケーション層プログラム(例えば、ブラウザ)および/または無線アクセス層(RAN)プログラムおよび/または通信を行い得る。プロセッサ32は、例えば、アクセス層および/またはアプリケーション層等において、認証、セキュリティキー一致、および/または暗号化動作等のセキュリティ動作を行い得る。
【0067】
伝送/受信要素36は、信号をM2Mサービスプラットフォーム22に伝送し、および/またはそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、ある実施形態では、伝送/受信要素36は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。伝送/受信要素36は、WLAN、WPAN、セルラー等の種々のネットワークおよび無線インターフェースをサポートし得る。ある実施形態では、伝送/受信要素36は、例えば、IR、UV、または可視光信号を伝送および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であり得る。さらに別の実施形態では、伝送/受信要素36は、RFおよび光信号の両方を伝送および受信するように構成され得る。伝送/受信要素36は、無線または有線信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
【0068】
加えて、伝送/受信要素36は、単一の要素として
図14Cに描写されているが、デバイス30は、任意の数の伝送/受信要素36を含み得る。より具体的には、デバイス30は、MIMO技術を採用し得る。したがって、ある実施形態では、デバイス30は、無線信号を伝送および受信するための2つ以上の伝送/受信要素36(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0069】
送受信機34は、伝送/受信要素36によって伝送される信号を変調するように、および伝送/受信要素36によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、デバイス30は、マルチモード能力を有し得る。したがって、送受信機34は、デバイス30が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11等の複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含み得る。
【0070】
プロセッサ32は、非取り外し可能なメモリ44および/または取り外し可能なメモリ46等の任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、その中にデータを記憶し得る。非取り外し可能なメモリ44は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能なメモリ46は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード等を含み得る。他の実施形態では、プロセッサ32は、サーバまたはホームコンピュータ上等のデバイス30上に物理的に位置しないメモリから情報にアクセスし、その中にデータを記憶し得る。
【0071】
プロセッサ30は、電源48から電力を受け取り得、デバイス30内の他の構成要素への電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源48は、デバイス30に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源48は、1つ以上の乾電池バッテリ(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)等)、太陽電池、燃料電池等を含み得る。
【0072】
プロセッサ32はまた、デバイス30の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得る、GPSチップセット50に連結され得る。デバイス30は、実施形態と一致したままで、任意の好適な場所決定方法を介して場所情報を獲得し得ることが理解されるであろう。
【0073】
プロセッサ32はさらに、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続を提供する、1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器52に連結され得る。例えば、周辺機器52は、加速度計、e−コンパス、衛星送受信機、センサ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ等を含み得る。
【0074】
図14Dは、例えば、
図14Aおよび14BのM2Mサービスプラットフォーム22が実装され得る、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを備え得、主に、ソフトウェアの形態であり得るコンピュータ読み取り可能命令によって制御され得、どこでもまたはどのような手段を用いても、そのようなソフトウェアが記憶またはアクセスされる。コンピューティングシステム90は、
図11Aおよび11Bに示されるユーザインターフェースを生成するために、IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、および論理エンティティ等の論理エンティティを実行するか、または含むことができる。コンピューティングシステム90は、M2Mデバイス、ユーザ機器、ゲートウェイ、UE/GW、または、例えば、モバイルコアネットワーク、サービス層ネットワークアプリケーションプロバイダ、端末デバイス18、もしくはM2Mゲートウェイデバイス14のノードを含む、任意の他のノードであり得る。そのようなコンピュータ読み取り可能命令は、コンピューティングシステム90を稼働させるように、中央処理装置(CPU)91内で実行され得る。多くの既知のワークステーション、サーバ、およびパーソナルコンピュータでは、中央処理装置91は、マイクロプロセッサと呼ばれる単一チップCPUによって実装される。他の機械では、中央処理装置91は、複数のプロセッサを備え得る。コプロセッサ81は、追加の機能を果たすか、またはCPU91を支援する、主要CPU91とは明確に異なる、随意的なプロセッサである。CPU91および/またはコプロセッサ81は、開示されるシステムの種々の実施形態において使用されるデータを受信、生成、および処理し得る。
【0075】
動作時、CPU91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピュータの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソースへ、およびそこから転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内の構成要素を接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータラインと、アドレスを送信するためのアドレスラインと、割り込みを送信するため、およびシステムバスを動作させるための制御ラインとを含む。そのようなシステムバス80の実施例は、PCI(周辺構成要素相互接続)バスである。
【0076】
システムバス80に連結されるメモリデバイスは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と、読み取り専用メモリ(ROM)93とを含む。そのようなメモリは、情報が記憶され、読み出されることを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正されることができない記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、CPU91または他のハードウェアデバイスによって読み取られるか、または変更され得る。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的アドレスに変換する、アドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを隔離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを隔離する、メモリ保護機能を提供し得る。したがって、第1のモードで作動するプログラムは、その独自のプロセス仮想アドレス空間によってマップされるメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0077】
加えて、コンピューティングシステム90は、CPU91からプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85等の周辺機器に命令を伝達する責任がある、周辺機器コントローラ83を含み得る。
【0078】
ディスプレイコントローラ96によって制御される、ディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。そのような視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含み得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルを伴って実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために要求される、電子構成要素を含む。
【0079】
さらに、コンピューティングシステム90は、
図14Aおよび15Bのネットワーク12等の外部通信ネットワークにコンピューティングシステム90を接続するために使用され得る、ネットワークアダプタ97を含み得る。ある実施形態では、ネットワークアダプタ97は、種々の開示されるシステムおよび方法によって使用されるデータを受信および伝送し得る。
【0080】
本明細書で説明されるシステム、方法、およびプロセスのうちのいずれかまたは全ては、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令(すなわち、プログラムコード)の形態で具現化され得ることが理解される。そのような命令は、コンピュータ、サーバ、M2M端末デバイス、M2Mゲートウェイデバイス等の機械によって実行されると、本明細書で説明されるシステム、方法、およびプロセスを行うおよび/または実装する。具体的には、ゲートウェイ、UE、UE/GW、またはモバイルコアネットワーク、サービス層、もしくはネットワークアプリケーションプロバイダのノードのうちのいずれかの動作を含む、前述の説明されるステップ、動作、または機能のうちのいずれかは、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態において実装され得る。IoTイベント管理1204、IoTイベントオブジェクト400、IoTイベント定義402、制御ハンドラ406、通知ハンドラ404、ならびに
図11Aおよび11Bに示されるユーザインターフェースを生成するための論理エンティティ等の論理エンティティは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータ実行可能命令の形態において具現化され得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、情報の記憶のための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、取り外し可能なおよび非取り外し可能な媒体の両方を含むが、そのようなコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、限定ではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CDROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の物理的媒体を含む。
【0081】
図に図示されるような本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際に、明確にするために、具体的用語が採用される。しかしながら、請求される主題は、そのように選択された具体的用語に限定されることを意図しておらず、各具体的要素は、類似目的を達成するように同様に動作する、全ての技術的均等物を含むことを理解されたい。
【0082】
本明細書は、最良の様態を含む、本発明を開示するために、また、当業者が、任意のデバイスまたはシステムを作製して使用することと、任意の組み込まれた方法を行うこととを含む、本発明を実践することを可能にするために、実施例を使用する。本発明の特許性のある範囲は、請求項によって定義され、当業者に想起される他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、請求項の文字通りの言葉とは異ならない構造要素を有する場合に、または請求項の文字通りの言葉とのごくわずかな差異を伴う同等の構造要素を含む場合に、請求項の範囲内であることを意図している。