特許第6574433号(P6574433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574433
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】サービスシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/06 20060101AFI20190902BHJP
   A61M 1/00 20060101ALI20190902BHJP
   G06Q 50/22 20180101ALI20190902BHJP
【FI】
   A61M1/06ZJP
   A61M1/00 130
   G06Q50/22
【請求項の数】19
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-554175(P2016-554175)
(86)(22)【出願日】2015年3月4日
(65)【公表番号】特表2017-512515(P2017-512515A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】EP2015054457
(87)【国際公開番号】WO2015132278
(87)【国際公開日】20150911
【審査請求日】2018年1月16日
(31)【優先権主張番号】14158098.5
(32)【優先日】2014年3月6日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503465052
【氏名又は名称】メデラ ホールディング アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】特許業務法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マティアス ハース
(72)【発明者】
【氏名】ベダ ウエバー
【審査官】 宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−518412(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0155753(US,A1)
【文献】 国際公開第2001/047577(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/00
A61M 1/06
G09B 19/00
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間の母乳収集の分野又は医療ドレナージの分野におけるサービスシステムであって、
該システムは、個人又はエンティティに割り当てられるベースユニット(2,20)と、少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)とを有し、
前記モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)は、ユーザーによって、一方で、前記分野のいずれかにおける複数の異なる製品(80,81,82,83)と、他方で前記ベースユニット(2,20)とデータ通信接続させることができ、
前記少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体は、前記複数の異なる製品のうちの第一の製品である吸引ポンプの動作パラメータデータを有し、当該パラメータデータは、前記少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体によって、前記複数の異なる製品のうちの第二の製品とのデータ通信において使用可能であり、
前記ベースユニット(2,20)は、前記ユーザーによって、外部の情報及びデータプラットフォーム(3)と通信接続させることができるサービスシステム。
【請求項2】
前記システムは、前記外部の情報及びデータプラットフォーム(3)と、複数のベースユニット(2,20)とを備え、この情報及びデータプラットフォーム(3)によりデータの交換、変換及び/又は最適化が可能となり、前記ベースユニット(2,20)の再割り当てが可能となり、前記データが以下の領域の少なくとも1つに関連する、請求項1に記載のサービスシステム:
間の母乳を搾乳するための搾乳器
レナージポンプ;
母乳;
母乳の処理;
赤ん坊の哺育;
母乳管理;
乳貯蔵。
【請求項3】
前記モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)のモビリティーは、前記ベースユニット及び/又は前記製品(80,81,82,83)に依存しない、請求項1又は2に記載のサービスシステム。
【請求項4】
前記モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)は、前記ユーザーによって、前記分野からの製品(80,81,82,83)と、データ通信接続させることができる、請求項1〜3のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項5】
前記製品(80,81,82,83)は、人間の母乳を搾乳するための搾乳器、胸腔ドレナージポンプ、創傷ドレナージポンプの少なくともいずれかを含む、請求項1〜4のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項6】
前記外部の情報及びデータプラットフォーム(3)はインターネットをベースとする、請求項1〜5のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項7】
前記外部の情報及びデータプラットフォーム(3)は、少なくとも部分的にクラウド(30)内に置かれる、請求項1〜6のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項8】
前記モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)は、前記ベースユニット(2,20)との双方向データ転送を可能とする、請求項1〜7のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項9】
モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)とベースユニット(2,20)との間、及び/又は、モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)と吸引ポンプ(80)との間の前記データ通信は無線で行われる、請求項1〜8のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項10】
前記ベースユニット(2,20)は、インターネット接続機能を有する独立したユニットであるか、又は多機能通信手段の一部である、請求項1〜9のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項11】
前記ベースユニット(2,20)が、スマートフォンである、請求項10に記載のサービスシステム。
【請求項12】
前記ベースユニット(2,20)は、前記情報及びデータプラットフォーム(3)の少なくとも1つの領域との、双方向の情報及びデータ転送を可能とする、請求項1〜11のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項13】
前記ベースユニット(2,20)は、前記ユーザーによって、前記製品(80,81,82,83)とデータ通信接続させることができる、請求項1〜12のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項14】
前記ベースユニット(2,20)は、データ転送のために、前記モバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)を支持するための支持面を有する、請求項1〜13のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれかに記載のサービスシステムのベースユニット(2,20)。
【請求項16】
ーム用チップ、コイン又はクレジットカードの外形を有する、請求項1〜14のいずれかに記載のサービスシステムのモバイルデータ記憶媒体(10,11,12,13)。
【請求項17】
測定値の検出のための少なくとも1つのセンサを有する、請求項16に記載のモバイルデータ記憶媒体。
【請求項18】
データ通信接続又は測定値検出接続のために、前記製品の1つに留め付けるように形成される、請求項16又は17に記載のモバイルデータ記憶媒体。
【請求項19】
データ通信接続又は測定値検出接続のために、前記モバイルデータ記憶媒体を受け入れるように形成される、請求項1〜14のいずれかに記載のサービスシステムで用いるための製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の母乳収集の分野又は医療ドレナージの分野におけるシステム、該システムのベースユニット及びモバイルデータ記憶媒体、並びに、該システムで用いるための製品、特に吸引ポンプに関する。本システムは、特に、人間の母乳を搾乳するための搾乳器、並びに、胸腔ドレナージポンプ及び/又は創傷ドレナージポンプの領域に適する。
【背景技術】
【0002】
人間の母乳収集の分野や医療ドレナージの分野において、近年新しい発見がなされており、この分野における多数の製品がさらに開発され又は新しく提供されている。特に、搾乳器、胸腔ドレナージポンプ及び創傷ドレナージポンプ等の吸引ポンプは、近年非常に発達した。
【0003】
例えば、特許文献1は、周波数や最大陰圧のみならず互いと異なる様々な吸引曲線を有する搾乳器を開示する。さらに、ユーザーは、搾乳器のコントローラに新しい吸引曲線を供給できる。この搾乳器は市場では「Symphony(シンフォニー)」の名前で知られている。
【0004】
さらに、乳房での母乳の準備及び乳児の乳のみ挙動についての新しい発見を得るための試みや、これらの発見を、搾乳器、乳房シールド、哺乳瓶用乳首及び哺乳瓶のさらなる発展に組み入れるための試みがなされている。これらの発見は、基本的には、経験値や科学的研究の混合に基づいている。しかしながら、最適値は母親及び乳児それぞれに依存し、従って、個人によって異なる。同じことは、医療ドレナージ、特に胸腔ドレナージ及び創傷ドレナージにも言える。
【0005】
搾乳器やドレナージポンプ等の装置には、通常、操作手引きや使用上の推奨が用意されているが、複数の操作パラメータやさらなる変数の組み入れが増加することによって、エンドユーザー、例えば母親による装置の最適な調整が、しばしば不可能になったり、非現実的になったりする。さらに、多くの場合、ユーザー側での個々の要望や個々の最適化能力についてのメーカー側の十分な概観が欠けている。
【0006】
従来技術では、さらに、妊娠、出産、及び赤ん坊の生後数か月に関する個人データ収集を処理する各種システムが公知である。
【0007】
例えば、特許文献2は、母親から授乳データを入手するためのシステムを開示し、これらのデータを、母親についての他の医療情報といっしょにデータベースに保存する。
【0008】
特許文献3では、妊娠前、妊娠中及び妊娠後の医療データを収集し、これを腕時計で利用できる。また、特許文献4は、生まれてからの医療データが蓄積されるデータメモリを提供する。特許文献5では、赤ん坊の発育についてのデータを収集して、赤ん坊の状態を自動的に評価する。
【0009】
特許文献6及び7は、赤ん坊に授乳する際の指針としての腕時計を開示する。特許文献8もまた、赤ん坊の栄養補給のためのマネージメントシステムに関する。また、特許文献9及び10は、このマネージメントシステムにおいて赤ん坊ケアの他の側面をも考慮する。
【0010】
これらの装置は、母親や母親の助言者が子供の発育を観察し、できるだけ規則化された一日の経過を見つけることの手助けをするが、母親の、授乳や母乳収集の分野で入手可能な製品の選択や使用を助けるものではない。
【0011】
医療ドレナージ、とりわけ胸腔ドレナージや創傷ドレナージの分野においても、医療関係者や患者のための相当する支援が欠けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】WO 01/47577
【特許文献2】WO 2009/143093
【特許文献3】WO 03/034254
【特許文献4】WO 00/45352
【特許文献5】GB 2 375 181
【特許文献6】DE 101 29 621
【特許文献7】US 2010/0074058
【特許文献8】US 2010/0284251
【特許文献9】US 2003/0063135
【特許文献10】US 5 691 932
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、本発明の目的は、母乳収集の分野又は医療ドレナージの分野におけるシステムを提供し、入手可能な製品の最適な使用を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この目的は、特許請求項1の特徴を有するシステム、特許請求項14の特徴を有するベースユニット、特許請求項15の特徴を有するモバイルデータ記憶媒体、及び、特許請求項18の特徴を有する、当該システムにおいて使用するための製品によって達成される。
【0015】
本発明によるサービスシステムは、個人又はエンティティに割り当てられるベースユニットと、少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体とを有する。前記モバイルデータ記憶媒体は、ユーザーによって、一方で、母乳収集分野又は医療吸引ポンプ分野における製品と、他方で前記ベースユニットと、データ通信接続させることができ、前記データベースユニットはユーザーによって外部の情報及びデータプラットフォームと通信接続させることができる。
【0016】
本明細書の意味における製品とは、第1の実施形態において、1以上のメーカーから購入できる又は借りることのできる機器、装置及び品物である。
【0017】
別の実施形態において、製品は、代わりに又は加えて、市販の又は無料提供されるサービス、例えば授乳アドバイス又は乳児哺育アドバイスである。さらに、さらなる実施形態には他の種類の製品が含まれる。
【0018】
前記システムが授乳分野で使用され、前記吸引ポンプが搾乳器である場合は、前記個人は、これから授乳する若しくはすでに授乳している、又は搾乳中の母親であるか、あるいはその赤ん坊である。この場合、前記エンティティは例えば病院、生まれた家、病院の乳児室又は新生児室、複数の母親にアドバイスする授乳コンサルタント、又はアドバイス分野で活動する他の施設であってよい。前記ユーザーは、エンドユーザーであって、例えば母親、看護要員、医師、授乳コンサルタント、又は母親の赤ん坊の世話を手伝う他の人々である。
【0019】
前記システムを医療ドレナージ、特に胸腔ドレナージ又は創傷ドレナージの分野で用いる場合は、前記個人は患者である。上記エンティティはやはり病院若しくは看護施設、又は病院若しくは看護施設の部局である。前記ユーザーは、好ましくは、医師又は看護要員である。しかしながら、例えば、患者、又は患者を看護する人であってもよい。
【0020】
好ましい実施形態では、前記モバイルデータ記憶媒体は、ユーザーによって、以下の製品のうちの1以上とデータ通信接続させることができる:搾乳器、乳房シールド、哺乳瓶用乳首、乳収集容器、乳保存容器、乳供給容器、真空チューブ、プラグ接続部。別の実施形態では、代わりに又は加えて、前記モバイルデータ記憶媒体を、以下の製品のうちの1以上とデータ通信接続させることができる:胸腔ドレナージポンプ、流体収集容器、ドレナージ及びサービスチューブ、プラグ接続部。別の実施形態では、代わりに又は加えて、前記モバイルデータ記憶媒体を、以下の製品のうちの1以上とデータ通信接続させることができる:創傷ドレナージポンプ、創傷被覆、ドレナージチューブ、サービスチューブ、プラグ接続部。
【0021】
好ましくは、前記モバイルデータ記憶媒体のモビリティーは、前記ベースユニット及び/又は前記製品とは独立しており、その結果、ユーザー、特に個人は、常にこのデータ記憶媒体を持ち歩くことができる。
【0022】
前記モバイルデータ記憶媒体は個人のもとに留まれるので、個人は代わりの機器や装置、特に新しい吸引ポンプを試すことができ、これらを開始時から、吸引ポンプ又は機器を用いた以前の経験からのデータに基づいて操作することができる。このようにして、新しい吸引ポンプや、新しい装置の操作パラメータをより早くより簡単に最適化できる。例えば、母親が退院する際に、病院で使用した搾乳器に関連するデータ全て、例えば搾乳器の種類や、場合により選択した吸引曲線を含む調整された吸引パラメータを保存したモバイルデータ記憶媒体を受け取ることができる。母親が自分の搾乳器を借りる又は購入したい場合、たとえ病院で使用していたものと同じ型のものを購入又は借りない場合でも、母親が搾乳器を選んで使い始めるのを容易にする。
【0023】
母親が退院するときには、前記モバイルデータ記憶媒体に、例えば、個人の乳の量、搾乳間隔や搾乳期間も保存できる。これも搾乳器を選ぶのに役立つ。さらに、これらは、母親のさらなるケアを引き受ける授乳コンサルタントにとっても有益なデータである。
【0024】
これら全てのデータは、入院中、専門職にとって、又は病院で異なる吸引ポンプを用いる際にも有益である。特に早産児の場合や疾患又はハンディキャップを背負っている子供の場合、これらのデータは、搾乳された母乳を処理するための情報を含み得る。
【0025】
母親又は赤ん坊に、複数のモバイルデータ記憶媒体を割り当てることもできる。特に、第1のデータ記憶媒体を搾乳器に、第2のデータ記憶媒体を他の製品に関連づけてよい。この他の製品とは、例えば付属品であってよく、例えば、乳収集容器、乳房シールド、哺乳瓶用乳首又は乳供給ボトル、すなわち哺乳瓶であってよい。しかしながら、これらの機器及び装置全てに対するデータを、同じデータ記憶媒体に保存することもできる。
【0026】
前記少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体に保存されるこれらのデータは、前記ベースユニットに送られ、及び/又は、このベースユニットからさらなるデータがこのモバイルデータ記憶媒体に届く。従って、同じ個人に複数のデータ記憶媒体が割り当てられる場合、データ及び情報の交換、最適化及び変換が可能である。例えば、より大きな乳房シールドを用いる場合には、吸引ポンプの吸い上げパラメータを自動的に変えることができる。ベースユニットを複数の個人を有するエンティティに割り当てた場合には、特定の個人の経験値に他の個人もアクセス可能になるようにすることができる。
【0027】
本発明のベースユニットは、外部の情報及びデータプラットフォームに接続される。プラットフォームは、病院、看護施設、又は他の同様の機関に局所的に存在してもよい。しかしながら、好ましくは、インターネットをベースとし、少なくともその各部分はクラウドに置かれていることが好ましい。しかしながら、プラットフォームを、製品メーカーだけに配置することもできる。このプラットフォームを用いて、個人若しくはエンティティと、アドバイザー若しくはメーカーとの間で、データを交換することができ、これらのデータを個人に関連して又は複数の個人に広げて最適化でき、変換でき、再び個々のベースユニットに送る又は割り当てることもできる。
【0028】
例えば、このプラットフォームを介して、母親は、授乳コンサルタントに助けを求めたり、搾乳器が故障した場合にメーカーから支援を受けたり、又は消耗品を注文する際に、間違った購入をしないようにできる。さらに、アドバイザーやメーカーは、データープールから、実際的経験を得たり、アドバイスのための帰納的推理を引き出したり、製品のさらなる開発につなげられる。従って、製品使用時、準最適な結果の場合には、本システムは問題をできるだけ速く認識し、場合によっては問題を解決する。
【0029】
別の利点としては、全ての分野、特に授乳分野における関連の製品において、顧客ロイヤルティが高まることである。母親は既に出産前にデータ記憶媒体を受け取ることができるので、早期にデータ及び情報プラットフォームに精通し習熟でき、及び/又は、データ記憶媒体を用いて、対応する専門店にある製品を確認することもできる。
【0030】
従って、好ましい実施形態では、上記機能の少なくともいくつかを可能とするために、モバイルデータ記憶媒体は、ベースユニットとの双方向データ転送を可能にする。
【0031】
好ましくは、モバイルデータ記憶媒体とベースユニットとの間、及び/又は、モバイルデータ記憶媒体と製品、特に吸引ポンプとの間のデータ通信は無線で行われる。これにより取り扱いが容易となる。
【0032】
1つの実施形態において、ベースユニットは、インターネット接続機能をもつ独立したユニットである。しかしながら、多機能通信手段、例えばスマートフォンの一部であってもよい。例えば、スマートフォン上にアプリをダウンロードして、モバイルデータ記憶媒体及び/又は外部プラットフォームとの通信を、何らかの装置及び機器を購入又は借りる前に既に行うことができる。
【0033】
好ましくは、ベースユニットは、情報及びデータプラットフォームの少なくとも1領域との双方向の情報及びデータ転送を可能とし、その結果、上述の機能の少なくともいくつかを実行することができる。
【0034】
好ましくは、ベースユニットは、母親又はユーザーによって、製品、特に吸引ポンプとデータ通信接続させることができる。この接続は双方向であるので、情報及びデータを製品、特に吸引ポンプからダウンロードできるだけでなく、新しい情報、データ、操作パラメータ及び操作プログラムを製品、特に吸引ポンプに取り込むことができる。特に、プラットフォームの操作ユニットを介して新規に開発された吸引曲線、又は、ユーザーによって後で得られた及び/又はプラットフォームからダウンロードされた他のデータ、情報、パラメータ、若しくはプログラムを用いることができる。
【0035】
好ましくは、ベースユニットは、データ転送のために、モバイルデータ記憶媒体を支えるための支持面を有する。このようにして、例えば、データ記憶媒体、製品、特に吸引ポンプ、及びスマートフォン等のエネルギー蓄積装置をも、無線で充電することができる。
【0036】
好ましくは、モバイルデータ記憶媒体は、ゲーム用チップ、コイン又はクレジットカードの外形を有する。これらの実施形態では、モバイルデータ記憶媒体は比較的安価で小さく、どこでも、特にハンドバッグやズボンのポケットに入れることができる。しかしながら、モバイルデータ記憶媒体は、製品自体の中又は上に取り外し可能に配置したり、又はしっかりと組み込むこともできる。さらに、スマートフォン又は他の多機能通信手段が、モバイル個人データ記憶媒体を形成することができる。
【0037】
1つの実施形態において、モバイルデータ記憶媒体は、測定値の検出のための少なくとも1つのセンサを有する。こうすることによって、特に乳収集容器又は乳供給容器を用いる際、容器に入り込む又は容器から流出する乳の量及び/又は温度を検出及び/又は測定するためにモバイルデータ記憶媒体を用いることができる。
【0038】
好ましくは、モバイルデータ記憶媒体は、データ通信接続又は測定値検出接続のために、製品に留め付けるように形成される。対応して、製品、特に吸引ポンプは、データ通信接続又は測定値検出接続のために、モバイルデータ記憶媒体を受け入れるように形成される。
【0039】
さらなる実施形態は従属請求項に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本発明の好ましい実施形態を、図を参照して以下に説明するが、これらの図は、単に説明のためのものであって、限定するものと解釈されるべきではない。
【0041】
図1図1は、人間の母乳収集分野における本発明によるシステムの概略図である。
図2図2は、モバイルデータ記憶媒体を上に置いた、本発明によるベースユニットの概略図である。
図3図3は、搾乳器を上に置いた、本発明によるベースユニットの概略図である。
図4図4は、スマートフォンを上に置いた、本発明によるベースユニットの概略図である。
図5図5は、搾乳器との、本発明によるデータ記憶媒体の第1の組み合わせを示す。
図6図6は、乳収集容器との、本発明によるデータ記憶媒体の第2の組み合わせを示す。
図7図7は、乳房シールドとの、本発明によるデータ記憶媒体の第3の組み合わせを示す。
図8図8は、哺乳瓶との、本発明によるデータ記憶媒体の第4の組み合わせを示す。
図9図9は、2つのベースユニットの概略図である。
図10図10は、ベースユニットを備えた吸引ポンプの本発明による第1の使用可能性を示す。
図11a図11aは、データ記憶媒体を備えた吸引ポンプの本発明による第2の使用可能性を示す。
図11b図11bは、吸引ポンプをベースユニットと組み合わせた、図11aの使用可能性の一変形である。
図11c図11cは、吸引ポンプをベースユニットと組み合わせた、図11aの使用可能性の一変形である。
図11d図11dは、吸引ポンプをベースユニットと組み合わせた、図11aの使用可能性の一変形である。
図12a図12aは、ベースユニットを備えた吸引ポンプの本発明による第3の使用可能性を示す。
図12b図12bは、吸引ポンプをベースユニットと組み合わせた、図12aの使用可能性の一変形である。
図12c図12cは、吸引ポンプをベースユニット及びデータ記憶媒体と組み合わせた、図12aの使用可能性の一変形である。
図13図13は、ベースユニットを備えた吸引ポンプの本発明による第4の使用可能性を示す。
図14図14は、データ記憶媒体を備えた吸引ポンプの本発明による第5の使用可能性を示す。
図15a図15aは、データ記憶媒体を備えた吸引ポンプの本発明による第6の使用可能性を示す。
図15b図15bは、図15aの使用可能性の一変形である。
図16図16は、ベースユニットとデータ記憶媒体を備えた吸引ポンプの本発明による第7の使用可能性を示す。
図17a図17aは、ベースユニットを備えたデータ記憶媒体の本発明による第8の使用可能性を示す。
図17b図17bは、図17aの使用可能性の一変形である。
図18a図18aは、ベースユニットを備えた吸引ポンプの本発明による第9の使用可能性を示す。
図18b図18bは、図18aの使用可能性の一変形である。
図19a図19aは、ベースユニットを備えた吸引ポンプの本発明による第10の使用可能性を示す。
図19b図19bは、図19aの使用可能性の一変形である。
図20図20は、ベースユニットとデータ記憶媒体を備えた吸引ポンプの本発明による第11の使用可能性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1は、母乳収集分野における本発明のサービスシステムを概略的に表したものである。しかしながら、ここでなされるコメントは、医療ドレナージ、特に胸腔ドレナージや創傷ドレナージの分野にも同様に転用できる。
【0043】
本システムは、少なくとも1つのモバイルデータ記憶媒体10(以下でチップとも呼ぶ)と、少なくとも1つのベースユニット2とを有する。好ましくは、本システムは、複数のベースユニット2と、複数のチップ10とを備える。
【0044】
この実施例では、データ記憶媒体10は、平たく丸いゲーム用チップの形と大きさに形成される。しかしながら、他の大きさや形であってもよい。好ましくは、ズボンのポケットや財布に入れられるように、軽量、頑丈、小型に形成される。また、鎖として形成することもでき、例えばキーホルダーやネックレス用であってもよい。
【0045】
前記モバイルデータ記憶媒体10は、データメモリを有し、アクティブ型及び/又はパッシブ型データ送信が可能である。好ましくは、同様に、組み合わせ能力や評価能力をわずかに有するマイクロプロセッサーが設けられる。従って、モバイルデータ記憶媒体10は処理能力(Intelligenz)がないか、あっても低い。
【0046】
図1に概略的に表すように、データ記憶媒体10は、各種製品とデータ通信接続させることができる。これらの製品は、例えば、手動又は電動の搾乳器80、乳収集容器82又は乳供給ユニット83である。同じデータ記憶媒体10が、これら全ての製品と通信接続可能であってよいが、順々に接続可能であることが好ましい。製品との単方向又は双方向(つまり一方向か二方向で起こる)通信は、通常の公知の手段を用いて無線で行われることが好ましい。
【0047】
データ記憶媒体10は、好ましくは、少なくとも1つのディスプレイ、この場合光ディスプレイ、例えば発光ダイオード又はLCD100を有し、例えば、これは、データ転送が起こること又は完了したことを、点滅又は持続点灯によって示す。
【0048】
データ記憶媒体10はその使用分野に応じて、さらに、エネルギー蓄積ユニットを搭載してもよい。エネルギー蓄積ユニットは、好ましくは再充電可能である。
【0049】
モバイルデータ記憶媒体10は、個人に割り当てられる。母乳収集分野において、個人とは、通常母親か乳児である。この割り当ては、単に、チップ10をその個人が所有していることによって起こる。個人に特有の識別データが、チップ10に保存されてもよいが、必須ではない。チップ10を、例えば、単にチップに特有の識別コードを用いて割り当てることもできる。さらに、チップ10は、母親又は乳児に割り当てられてもよいが、母親がケアするのを支援する助力者、例えば父親や看護婦が所有してもよい。従って、ユーザーは母親だけでなく他の人々でもある。
【0050】
ユーザーは、様々な方法でチップ10を受け取る。例えば、チップ、又はこのようなチップを複数、既に妊娠ケア中である母親に手渡してもよい。母親は、出産のために病院にいる間、又は退院する際に受け取ってもよい。また、母親は、チップを、分野特定製品(Umfeld−spezifischen Produkte)の販売者から受け取ってもよいし、医師、又は、授乳若しくは乳児哺育コンサルタントから受け取ることもできる。
【0051】
ドレナージ分野では、同様に個人は患者であり、ユーザーは患者、医師、看護者、親族及び知人である。通常、チップは病院、看護施設又は医師から受け取るが、これに限らない。
【0052】
チップ10の使用について、本明細書に以下で説明する。
【0053】
本発明によるシステムは、少なくとも1つのベースユニット2をも備える。このベースユニット2は個人又はエンティティに割り当てられる。個人については既に上で述べた。エンティティは通常、病院又は看護若しくはアドバイス施設、特に授乳コンサルタントである。エンティティは、上述のモバイルデータ記憶媒体10を有する複数の個人の世話をする。
【0054】
ベースユニット2は、普通固定され(stationaer)、通常、1つの場所から別の場所へと運ぶのに十分に小さい。ベースユニット2は、好ましくは、外部の情報及びデータプラットフォーム3と通信し、データ及び情報を交換するために、インターネット接続を有する。ベースユニット2は、通常、多数のチップ10と単方向又は双方向に通信でき、すなわち、チップのデータを呼び出したり及び/又は受信したりできる。特に、チップ10を識別したり、チップ10を個人に割り当てたりできる。
【0055】
ベースユニット2は、好ましくは、チップ10からのデータを保存するためのデータメモリを有するが、情報及びデータプラットフォーム3からのデータも保存する。ベースユニット2は、好ましくは、通信及び/又はデータ転送の完了を示すために、少なくとも1つのディスプレイ、ここでは発光ダイオード又はLCD200を有する。この場合も、チップ10との単方向又は双方向の通信は、公知の手段を介して無線で行われるのが好ましい。
【0056】
情報及びデータプラットフォーム3との単方向又は双方向通信は、無線又はケーブル接続を介して行われてよい。また、このために、接続ユニット21、例えばスマートフォンを用いることもできる。ベースユニット2は、好ましくは、チップ10より処理能力が大きく、すなわち、ベースユニット2は、例えば、チップやデータを識別、選択、分類、修正及び再割り当てすることができる。
【0057】
図2では、データ記憶媒体リング11の形をしたモバイルデータ記憶媒体が、ベースユニット2の面、好ましくは、センサが組み込まれた支持面に置かれ、データを送受信する。
【0058】
ベースユニット2は、好ましくは、製品とも単方向又は双方向のデータ通信接続が可能である。このことを図3に示す。搾乳器80は、ここでは小型の携帯型搾乳器であるが、ベースユニット2の上述の接触面上にのっており、データを送受信する。
【0059】
図4は、ベースユニット2が接続ユニット21、ここではスマートフォンにデータを送信していることを表す。
【0060】
図2〜4の3つの全ての場合において、好ましい実施形態では、のっている要素のエネルギー蓄積ユニットもベースユニット2を用いて充電される。これは、特にベースユニット2自体を電力供給網につなげる場合に意味をもつ。
【0061】
これら全ての場合において、要素をベースユニット上に置くことによって、ユーザーは、データ及び情報を送信するか否か、及びいつ送信するかを決定する。データ及び情報のこの送信は、実施形態に応じて、自動的に及び/又は特別な起動(Aktivierung)によって行うことができる。
【0062】
図1に表すように、情報及びデータプラットフォーム3は、好ましくは、少なくとも部分的にクラウド30に置かれる。クラウドは、今では公知のITインフラストラクチャーであり、ネットワークを介し提供され、ダイナミックに要求に適用される。本発明によるこのクラウド30には様々な団体がアクセスできる:一方で、各種ベースユニット2は、図1では、全てに対し、1つだけのベースユニット2を象徴的に表す。さらに、製品使用者又はユーザー4、例えば母親40及びその助力者41は、データ及び情報を問い合わせたり、プラットフォーム3上にデータ及び情報を読み込ませたりするために、アクセスできる。病院、看護ユニット、授乳コンサルタント50や他のアドバイスサービス51等の支援ユニット5は、プラットフォーム3から情報及びデータを読み込み、プラットフォームにデータ及び情報を入力できる。メーカー6、例えばメーカーのカスタマーサービス60、及び、マーケティング、品質保証、顧客サポートや開発部等の内部部門61もまた、このシステムを双方向に使用することができる。プラットフォーム3は、さらに、1つ若しくは複数の電子販売ポイント7(e−ショップ)と通信でき、又はこれらを含むことができる。他の団体、例えば研究機関又は大学も同様に、単方向又は双方向のアクセス権を与えられてもよい。
【0063】
プラットフォーム3において、データは、交換、変換、最適化又は個々のベースユニットに再割り当てされる。個々の他の団体も同様に、自動的又は要求に応じて、こうして変更されたデータ及び情報を受け取ることができる。さらに、プラットフォーム3は、特定の個人若しくはエンティティと他の団体の間での、又は複数の個人若しくはエンティティの間での、直接的で簡便な交換のために用いられる。これについても以下でより詳細に述べる。
【0064】
図5は、チップ10と搾乳器80の考えられる形態を表す。チップ10はコインのように丸くて平たく、搾乳器80は対応するへこみを有する。以下で考えられるデータ転送について述べる。
【0065】
図6では、モバイルデータ記憶媒体10が、乳収集容器82(ここでは瓶の形をした)用の蓋の形で構成される。データ記憶媒体10は、好ましくは充填時間、場合によっては充填量や温度に関するデータを含む。代わりに又は加えて、供給するための乳の処理に関するデータ及び情報を含んでもよい。これらのデータは、ベースユニット2に送信することができるが、製品、例えば乳供給ボトルや乳保温器に送信することもできる。
【0066】
図7では、モバイルデータ記憶媒体11はリングであり、乳房シールド81上に置くことができる。通常、乳房シールド81は、母親の乳房上に置かれる漏斗部と、それに続く円筒部とを有する。データ記憶媒体11は、この円筒部上を滑らせて漏斗部に当てることができる。データ記憶媒体リング11又は乳房シールド自体にあるセンサを用いて、搾乳された乳の量を検出でき、これらのデータを、ベースユニット又は上記製品の1つに送信できる。センサが乳房シールド内にある場合、データは、まずリング11に送信される。この場合、データ記憶媒体リング11は、エネルギー蓄積ユニットを有することが好ましい。
【0067】
図8も同様に、リング13の形をしたデータ記憶媒体を表す。これは図7と同じリングか、又は異なった構成であってもよい。この場合、哺乳瓶82と一緒に用いられる。データ記憶媒体は、瓶を出ていく乳の流れ又は瓶を出ていく乳の量を測定する。このために、データ記憶媒体、瓶又は哺乳瓶用乳首にセンサを配置できる。この場合もやはり、リング13はエネルギー蓄積ユニットを有することが好ましい。
【0068】
以下の図を用いて、いくつかの使用実施例を説明する。使用可能性は他にもある。上記使用実施例は、好ましくは、本発明のシステムの1つの実施形態で実施してもよい。しかしながら、本システムの他の実施形態において、これらの可能性1つのみを、又はサブコンビネーションを実施してもよい。
【0069】
図9において、ベースユニット2は、一方で、独立した部分であってよく、又は、スマートフォン20又は別のマルチ通信デバイスに、例えばアプリとして組み込まれてよい。モバイルデータ記憶媒体はまた、製品に組み込まれるか、又は、スマートフォン若しくは別のマルチ通信デバイスにおいて、例えば同様にアプリとして実現されてもよい。
【0070】
以下の図はそれぞれスマートフォン20を表しているが、以下の開示は他のベースユニットにも同じように転用できる。さらに、製品としては主に搾乳器について説明する。通信のタイプ及び使用は他の製品にも転用できる。
【0071】
図10は、第1の使用を示す:搾乳器80はNFCタグ(近距離無線通信タグ)を装備する。スマートフォン20を用いて、メーカーのデータを読み出し、個人に特有に保存する。このデータは、インターネットを介してクラウドに送信されるので、メーカー又は別の団体に通知することができる。
【0072】
図11aでは、クリップ10は、搾乳を最適化するための個人に特有のデータを有する。搾乳器80は、クリップ10からこれらのデータを読むために、アクティブ型NFCタグリーダーを有する。
【0073】
図11bでは、搾乳器80にNFCタグが備わっているため、スマートフォン20からデータを受信することができる。
【0074】
図11cでは、搾乳器80にブルートゥース(登録商標)モジュール(BT)が装備されておりスマートフォン20と通信するため、スマートフォン20は搾乳器80にデータ及び情報を送信できる。
【0075】
図11dでは、搾乳器80はパッシブ型NFCタグとブルートゥース(登録商標)モジュールを有する。NFCタグは、スマートフォン20アプリを構成し、このアプリがブルートゥース(登録商標)を介して搾乳器を構成する。
【0076】
図11a〜11dによるこれらの実施例では、搾乳器はユーザーのもとで構成される。例えば、個人にとって最適な操作パラメータや最適化されたプログラムが読み込まれ、又は一般的に新しく開発されたプログラム及び/又は操作パラメータをインストールする。従って、ユーザーは、新しい及び/又は改良された、あるいは最適化された機能を現存の搾乳器に供給することができる。
【0077】
図12a〜12cによる実施形態において、データ交換は搾乳器80とスマートフォン20との間で行われる。図12aでは、搾乳器80は、ブルートゥース(登録商標)モジュールを備え、これによってスマートフォン20と通信する。図12bでは、搾乳器80はNFCタグとブルートゥース(登録商標)モジュールとを有する。このNFCタグはスマートフォンアプリを構成し、このスマートフォンアプリが搾乳器80と通信する。図12cでは、搾乳器80はアクティブ型NFCリーダー/ライターとブルートゥース(登録商標)モジュールとを備える。このブルートゥース(登録商標)接続は、NFCを用いて形成され、スマートフォン20が搾乳器80と通信する。
【0078】
図13では、生成された乳の量が記録される。搾乳器80若しくは乳収集容器、又は関連のデータ記憶媒体は、生成された乳の量を測定し、又は、これらのデータを別の方法、例えば手動入力して所有する。これらのデータは、スマートフォン20に送信される。この場合、この送信は、搾乳器80を介して起こる。上に記載したように、データを他の製品又はデータ記憶媒体を介して送信することもできる。
【0079】
図14では、供給される乳の量を、例えば図8に記載したように記録し、スマートフォン20に送信する。
【0080】
図13及び14により送信されたデータは、ベースユニット内(しかしながらこの代わりに又はこれに加えてプラットフォーム3上)の共通の個人特有ダイアグラム又は共通の個人特有リストに入れられ管理される。同じ個人のデータが様々なベースユニット2を介して送信される場合、プラットフォーム3は、共通のダイアグラム又は共通のリスト内でこれらのデータをまとめることができる。このリスト又はこのダイアグラムは、汎用の帰納的推理や助言をさらなる処理で使用できるようにする。また、このようにして、複数の個人のデータをまとめて、そこから、特定の個人又は他の団体に対し助言を与えることができる。
【0081】
図15a及び15bでは、病院から家へとデータが転送される。つまり、既に病院でデータを収集し、例えば最適な搾乳器調整を見つけた個人が、家の製品を同様に最適に使用するために、これらのデータを家に持ち帰ることができる。図15aでは、病院の搾乳器80の調整及び/又は他のデータ及び情報が、病院の搾乳器80又は病院内のベースユニットにより、母親のチップ10に保存される。家で、これらのデータを個人の搾乳器80’又は母親の他の製品に送信することができる。これに代えて又はこれに加えて、同じデータを、やはり家で、チップ10を用いて母親の個人のベースユニット20に送信することもできる。製品、特に搾乳器80’へのデータ転送は、このベースユニット2を介して行うことができる。これを図15bに示す。
【0082】
図16では、本システムが、交換材料の最適な再購入を可能とする。製品、この場合搾乳器80、及び/又はチップ10は、対応する製品に対しどの交換部品が入手可能かを知っている。スマートフォン20及びこれにインストールされたアプリにより、所望する交換部品をe−ショップ7から購入できる。こうして間違った注文を避けられる。
【0083】
図17a及び17bでは、ボーナスプログラムが提供される。図17aのチップ10は、ベースユニット、この場合もスマートフォン20を用いてe−ショップで換金できるクレジットバランスが装備される。例えば、これにより、ギフトバウチャーが可能である。図17bでは、チップ10上のクレジットバランスが製品、ここでは搾乳器80を使用することによって増える。これは後で換金もできる。
【0084】
図18a及び18bでは、製品80,82からベースユニット、この場合スマートフォン20に信号を送ることができ、そこからプラットフォーム3に信号を送ることができる。これは、特に、ユーザーに問題が起こった場合に有利である。こうすると、アドバイス場所又はカスタマーサービスは製品から直接信号を受け取ることができ、エラーがどこにあるのかをチェックできる。このために、プラットフォーム3上のメーカー又は他の団体は、対応する情報ツールや自動エラー検出ツールを提供できる。図19a及び19bによると、引き続き又は先を見越してでさえ、アドバイス場所、カスタマーサービス又は他の団体によりユーザーサポートが提供され、このサポートが直接製品、ここでは搾乳器80、若しくはチップ10に影響を及ぼし、又は、この種の送信された情報が製品上に直接表示される。
【0085】
図20は、製品のアップグレードを表し、これによって製品は実質的に本発明によるシステムに関与できる。チップ10には対応するアップグレードオプションが備わっており、これにより、搾乳器80又は他の製品との接触を通して、チップとスマートフォン20、よってプラットフォーム3との通信が可能となる。このチップ10は好ましくは電気的インターフェースを介して製品と通信し、それゆえに、好ましくは製品のもとに留まる。
【0086】
本発明のシステムは、特定の分野において、ユーザーの最適なケア及びサポートを提供する。
【符号の説明】
【0087】
10 データ記憶媒体
11 第1のデータ記憶媒体リング
12 データ記憶媒体蓋
13 第2のデータ記憶媒体リング
100 ディスプレイ

2 ベースユニット
20 iPhone(登録商標)
21 接続ユニット
200 ディスプレイ

3 情報及びデータプラットフォーム
30 クラウド

4 製品ユーザー
40 母親
41 助力者

5 支援ユニット
50 授乳コンサルタント
51 アドバイスサービス

6 メーカー
60 カスタマーサービス
61 内部部門

7 e−ショップ

80 搾乳器
80’ 第2の搾乳器
81 乳房シールド
82 乳収集容器
83 乳提供ボトル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図11c
図11d
図12a
図12b
図12c
図13
図14
図15a
図15b
図16
図17a
図17b
図18a
図18b
図19a
図19b
図20