特許第6574475号(P6574475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6574475処理中のガラス物品を保持するためのマガジン装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574475
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】処理中のガラス物品を保持するためのマガジン装置
(51)【国際特許分類】
   C03B 35/00 20060101AFI20190902BHJP
   C03C 21/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   C03B35/00
   C03C21/00 101
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-506310(P2017-506310)
(86)(22)【出願日】2015年7月24日
(65)【公表番号】特表2017-532273(P2017-532273A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(86)【国際出願番号】US2015042012
(87)【国際公開番号】WO2016022306
(87)【国際公開日】20160211
【審査請求日】2018年6月22日
(31)【優先権主張番号】62/034,823
(32)【優先日】2014年8月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ウェザーリル,トッド マーシャル
【審査官】 永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/025144(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/093893(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/118189(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/183081(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03B35/00−35/22
C03C21/00
B65D71/00−71/72
B65D85/30−85/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理中のガラス製品を保持しかつ固定するためのマガジン装置であって、
互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、
複数の製品受容チャネルを形成するために互いに実質的に平行に配置されかつ前記複数の仕切りストラップと交差する複数の支持ストラップであって、各製品受容チャネルの上端および下端が少なくとも部分的に開口している複数の支持ストラップと、
複数の製品座部であって、各製品座部は、対応する製品受容チャネルの下端に近接して該対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断し、各製品座部は、該対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供する、複数の製品座部と、
複数の製品スペーサであって、各製品スペーサは、対応する製品座部の下方に配置されかつ該対応する製品座部から離間し、前記対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断する複数の製品スペーサを有する、マガジン装置。
【請求項2】
各製品スペーサは、スペーサ軸によって前記対応する製品座部に結合されかつ前記対応する製品座部から離間される、請求項1に記載のマガジン装置。
【請求項3】
各製品座部は、前記対応する製品受容チャネル内に配置される、請求項1または2に記載のマガジン装置。
【請求項4】
各製品スペーサは、前記対応する製品受容チャネルの外側に配置される、請求項3に記載のマガジン装置。
【請求項5】
前記複数の製品座部は弾性的に変形可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【請求項6】
前記複数の製品スペーサは弾性的に変形可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【請求項7】
前記複数の支持ストラップの各々は複数の取り付けスロットを有し、
前記複数の仕切りストラップの各々は複数の取り付けスロットを有し、
前記複数の仕切りストラップの各々は、各支持ストラップの対応する取り付けスロットと係合され、
前記複数の支持ストラップの各々は、各仕切りストラップの対応する取り付けスロットと係合される、請求項1から6のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【請求項8】
前記複数の仕切りストラップおよび前記複数の支持ストラップの周囲に延在する外壁をさらに含み、該複数の仕切りストラップおよび該複数の支持ストラップは該外壁と係合される、請求項1から7のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【請求項9】
前記複数の仕切りストラップの各々は、前記複数の製品受容チャネルに延出する複数のディンプルを有し、
前記複数の支持ストラップの各々は、前記複数の製品受容チャネルに延出する複数のディンプルを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【請求項10】
前記複数の製品受容チャネルの各々は、対応する仕切りストラップまたは対応する支持ストラップのいずれかから該複数の製品受容チャネルの各々へ付勢されるばね部材を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のマガジン装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、「処理中のガラス物品を保持するためのマガジン装置」と題する2014年8月8日に出願された米国仮特許出願第62/034,823号明細書に対する優先権を主張し、その全内容は参照によって本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般に、処理中のガラス物品を保持するためのマガジン装置に関し、より具体的には、イオン交換処理中のガラス物品を保持するためのマガジン装置に関する。
【背景技術】
【0003】
歴史的に見て、ガラスは、その密封性、光学的透明性、および他の物質に対して優れている化学的耐久性から、食品および飲料の包装、医薬品の包装、キッチンおよびラボラトリのガラス製品、および窓またはその他の建築的特徴を含む多くの用途に向けて好適な物質として使用されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多くの用途に向けたガラスの使用は、そのガラスの機械的性能によって制限される。特に、ガラスの破損は、特に食品、飲料、および医薬品の包装において懸念事項である。例えば、充填ライン内の破損であれば、隣接する破損していない容器は、破損した容器からの破片を含むおそれがあるので廃棄される必要がある可能性があるため、食品、飲料、および医薬品の包装産業においては、破損はコストがかかりかねない。破損は、充填ラインの減速または停止を必要とし、歩留まりを下げる可能性もある。さらに、非壊滅的な破損(すなわち、ガラスにひびが入るが割れてはいない)によって、ガラスパッケージすなわち容器の内容物がその無菌性を失う可能性があり、今度は、結果的にコストのかかる製品回収をまねくおそれがある。
【0005】
ガラス破損の主な原因の一つは、ガラスが処理されているとき、および/またはその後の充填時に、ガラスの表面に傷が付くことである。これらの傷は、隣接するガラス製品同士の接触、およびガラスと取扱設備および/または充填設備等の設備との接触を含む様々な原因からガラスの表面に生じる可能性がある。原因が何であれ、これらの傷の存在は、最終的にはガラスの破損につながるおそれがある。
【0006】
したがって、ガラスの破損を軽減するために処理中のガラス物品を保持するための代替的な装置の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によれば、処理中のガラス製品を保持しかつ固定するためのマガジン装置は、互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、互いに実質的に平行に配置される複数の支持ストラップとを含んでよい。この複数の支持ストラップは、複数の製品受容チャネルを形成するために前記複数の仕切りストラップと交差してよい。各製品受容チャネルの上端および下端は、少なくとも部分的に開口してよい。当該マガジン装置は、複数の製品座部も含んでよい。各製品座部は、対応する製品受容チャネルの下端に近接してこの対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断してよい。各製品座部は、この対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供してよい。複数の製品スペーサが、対応する製品座部の下方に配置されかつこの製品座部から離間され、前記対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断してよい。
【0008】
別の実施形態では、処理中のガラス製品を保持しかつ固定するためのマガジン装置は、互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、互いに実質的に平行に配置される複数の支持ストラップとを含んでよい。この複数の支持ストラップは、複数の製品受容チャネルを形成するために前記複数の仕切りストラップと交差してよい。各製品受容チャネルの上端および下端は、少なくとも部分的に開口してよい。前記複数の仕切りストラップおよび複数の支持ストラップの周囲には外壁が延在してよく、これらの複数の仕切りストラップおよび複数の支持ストラップは、この外壁と係合してよい。対応する製品受容チャネルの下端に近接して、複数の製品座部が、この対応する製品受容チャネルに配置され、少なくとも部分的に横断してよい。各製品座部は、この対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供してよい。複数の製品スペーサが、対応する製品座部の下方に配置されかつこの対応する製品座部から前記対応する製品受容チャネルの外部で離間され、各製品スペーサは、この対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断してよい。
【0009】
本明細書に記載の処理中のガラス製品を保持しかつ固定するための装置のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明に記載され、部分的には、その詳細な説明から当業者には容易に明らかになり、あるいは、以下の詳細な説明、請求項、および添付の図面を含む本明細書に記載の実施形態を実施することによって認識されるだろう。
【0010】
上記の概要と以下の詳細な説明は、両方とも様々な実施形態を記載し、請求される主題の性質および特徴を理解するための概観および骨子を提供することが意図されていると理解されるべきである。添付の図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供することを意図して本明細書に含まれ、また本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。それらの図面は、本明細書に記載の様々な実施形態を示し、詳細な説明と併せて、請求される主題の原理および作用を説明するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態による処理中のガラス物品を保持しかつ固定するためのマガジン装置を概略的に示す。
図2】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態による図1のマガジン装置の外壁を概略的に示す。
図3】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態による図1のマガジン装置の支持ストラップを概略的に示す。
図4】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態による図1のマガジン装置の仕切りストラップを概略的に示す。
図5】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態によるばね部材が内部に形成された支持ストラップの一実施形態を概略的に示す。
図6】複数のマガジン装置を含むカセットを概略的に示す。
図7】本明細書に示されかつ説明される一つ以上の実施形態によるカバープレートが取り付けられたマガジン装置を概略的に示す。
図8】マガジン装置の製品受容チャネル内に配置されたガラス物品を示す図6のカセットの部分的な断面を概略的に示す。
図9】本明細書に説明されるマガジン装置を用いるガラス物品をイオン交換強化するための方法のフロー図である。
図10図9のフロー図の方法ステップを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
これから、処理中のガラス物品を保持しかつ固定するためのマガジン装置の複数の実施形態を詳細に参照するが、その例は、添付の図面に示されている。可能である場合は常に、同一または類似の部分に言及するために、全図面を通して同一の参照番号が使用される。処理中のガラス物品を保持しかつ固定するための装置の一実施形態が図1に概略的に示されている。このマガジン装置は、一般に、互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、互いに実質的に平行に配置される複数の支持ストラップとを含む。この複数の支持ストラップは、前記複数の製品受容チャネルを形成するために複数の仕切りストラップと交差してよい。各製品受容チャネルの上端および下端は、少なくとも部分的に開口してよい。マガジン装置は、複数の製品座部も含んでよい。各製品座部は、対応する製品受容チャネルの下端に近接して対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断してよい。各製品座部は、対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供してよい。複数の製品スペーサが、対応する製品座部の下方に配置されかつ対応する製品座部から離間され、対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断してよい。処理中のガラス物品を保持しかつ固定するための装置の様々な実施形態が、添付の図面を特に参照して、本明細書にてさらに詳細に説明される。
【0013】
本明細書で述べるように、処理中および/または充填中のガラス物品の破損は、製品ロスの原因であり、処理の非効率性およびコストの増加につながるおそれがある。ガラス物品の強化は、破損を軽減するのに寄与することができる。ガラス物品は、化学的および熱的な強化を含む様々な技術を使用して強化することができる。例えば、化学的強化は、ガラス物品の表面への圧縮応力の層の導入によってガラス物品を強化するために使用できる。圧縮応力は、溶融塩浴にガラス物品を沈めることによって導入される。ガラスからのイオンが溶融塩からの比較的大きなイオンと置換されるとき、ガラスの表面に圧縮応力が生じる。化学的強化の間、ガラス容器等のガラス物品は、ガラス容器を溶融塩で充填することおよびガラス容器から溶融塩を抜くことの両方を行うために機械的に取り扱われる可能性がある。
【0014】
化学的強化はガラス物品の強度を向上させるが、強化処理中のガラス物品の機械的な取り扱いによって、ガラスの表面に傷が付く可能性がある。例えば、ガラス物品と処理中のガラス物品を固定するために使用される固定具との接触によって、特にガラス物品と固定具が最初に溶融塩浴に沈められるときに、および/または固定具とガラス物品が溶融塩浴から引き出され、ガラス物品から溶融塩を抜くために回転されるときに、ガラスに傷が付くおそれがある。
【0015】
具体的には、ガラス物品は、まず、溶融塩浴に沈められる前に固定具に設置される。固定具は、複数の容器を固定するように設計されており、上下に積み重ねられた複数の容器トレイを含んでよい。各容器は、一般に、個別のスロットに保持され、ガラス物品のくびれ部または頂部の周囲に位置する環状部によって所定の位置に固定される。ガラス物品とともに固定具が溶融塩浴に沈められると、ガラス物品は、まず、正浮力を有し、それにより、ガラス物品は上方に向かって浮き、ガラス物品と環状部とが接触する。このガラス物品と環状部との接触により、ガラスの表面には傷が付く可能性がある。さらに、ガラス物品が上方に向かって浮くと、ガラス物品の頂部とガラス物品の上方に積み重ねられたトレイの底部とが接触する可能性がある。このガラス物品とガラス物品の上方に積み重ねられたトレイの底部との接触は、傷のさらなる原因になる可能性がある。
【0016】
さらに、イオン交換処理が完了した後、固定具とガラス物品は、溶融塩浴から引き出され、固定具は、ガラス物品の内部容積に含有される溶融塩をガラス物品から抜くために回転される。固定具が回転されると、ガラス物品は、ガラス物品のくびれ部または頂部の周囲に位置する環状部と不意に衝突する可能性がある。このガラス物品と環状部との間の鈍力の衝撃により、ガラス表面に傷が付く可能性がある。
【0017】
大抵の場合、この傷は浅く、ガラスに生じた表面圧縮応力の層内に含まれる。この表面圧縮応力により、この傷がひび割れに発展することが防止される。しかしながら、極端な場合には、この傷は、表面圧縮応力の層に広がる可能性があり、ガラス物品の破損に繋がる可能性がある。
【0018】
さらに、イオン交換処理中のガラス物品を保持しかつ固定するために使用される固定具は、典型的には、溶融塩浴の高温に耐えることができるように、金属材料から形成される。かかる固定具は、溶融塩浴の温度を変えることによってイオン交換処理に悪影響を及ぼしかねない大きな熱質量を有する場合がある。また、固定具は、固定具と溶融塩との接触を増大する大きな表面積を有する傾向にあり、溶融塩からのイオンが固定具に拡散し、処理性能を低下させかねない。
【0019】
本明細書に記載の処理中のガラス物品を保持しかつ固定するためのマガジン装置は、内部に固定されるガラス物品に傷が付くことを軽減する。本明細書に記載のマガジン装置は、比較的軽量であり、したがって比較的低い熱質量を有し、その内部に含有するガラス物品の強化をイオン交換によって促進するために使用されるときに、イオン交換性能の低下を抑制する。
【0020】
本明細書において使用される「処理」という用語は、マガジン装置内に含有されるガラス物品の処理と、マガジン装置内に含有されている間のガラス物品の移送とを含むと理解されるべきである。
【0021】
ここで図1を参照すると、処理中のガラス物品を保持しかつ固定するためのマガジン装置100の一実施形態が概略的に示されている。マガジン装置100は、一般に、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106とを含む。複数の仕切りストラップ104は、一般に、互いに実質的に平行になるように配置される。また、複数の支持ストラップ106は、互いに実質的に平行になるように配置され、かつ、ガラス容器等の個々のガラス物品(図示せず)が設置されてよい複数の製品受容チャネル110を形成するために、複数の仕切りストラップ104と交差するように配置される。図1に示す実施形態では、複数の製品受容チャネル110は、図1に示される正方形の配列等の矩形の配列に配置される。製品受容チャネル110は、少なくとも部分的に開口した上端112および下端114を有する。例えば、図1に示されているマガジン装置100の実施形態では、製品受容チャネル110の上端112は完全に開口しており、製品受容チャネルの下端114は部分的に開口している。これにより、溶融塩および/または水等の流体は、マガジン装置100がその流体に沈められるときに製品受容チャネル110を完全に満たすことができ、また、その流体は、マガジン装置100が流体から引き出されるときに製品受容チャネル110から素早く排水されることができる。
【0022】
図1に示されているマガジン装置100の実施形態では、製品受容チャネル110は、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106の相対的配置により、断面が実質的に正方形である。しかしながら、その他の断面形状を有する製品受容チャネルが考えられかつ可能であると理解されるべきである。例えば、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、製品受容チャネルの断面が矩形であるように、さらにはその断面が偏菱形であるように互いに対して配置されてよい。丸形のガラス物品、矩形のガラス物品等の異なる形状寸法のガラス物品を収容可能であるように、異なる断面積を有する製品受容チャネルが使用されてよい。
【0023】
実施形態では、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、機械的完全性を失わずに、従来のイオン交換工程で経験される温度(すなわち、300℃を超える温度)等の高温に対する反復的なサイクルに耐えるのに適した材料から構成される。例えば、一実施形態では、複数の支持ストラップ106と複数の仕切りストラップ104は、例えば316Lステンレス鋼、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼等のステンレス鋼材料から形成される。実施形態では、ステンレス鋼材料は、ニッケルまたはニッケルベース合金を含むがそれらに限定されない、高温で使用されるのに適した第二の材料でめっきまたはコーティングされてよい。
【0024】
実施形態では、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、それぞれのストラップの熱質量を最小限にするように構成される。例えば、実施形態では、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、それらのストラップが0.05インチ(1.27mm)以下、さらには0.03インチ(0.762mm)以下の厚みを有するように薄板状の材料から構成されてよい。さらに別の実施形態では、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、それらのストラップが0.02インチ(0.508mm)以下、さらには0.015インチ(0.381mm)以下の厚みを有するように薄板状の材料から構成されてよい。薄板状の材料から複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106を形成することにより、マガジン装置100に構造剛性を提供するとともに、マガジン装置100の全体的な熱質量が減少する。一般に、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、高温に曝されたときの寸法の変化および歪みを低減するために、焼きなまし状態の金属材料から形成される。
【0025】
ここで図1および図3を参照すると、支持ストラップ106の例示的な一実施形態が概略的に示されている。上記で述べたように、支持ストラップ106は、一般に、薄板状の金属材料等の薄板状の材料から構成される。図3に示されている支持ストラップ106の実施形態では、支持ストラップ106は、支持ストラップ106と対応する仕切りストラップ104との相対的な間隔および向きを固定するために対応する仕切りストラップ104と係合するための複数の取り付けスロット162を含む。取り付けスロット142は、一般に、支持ストラップの幅方向に(すなわち、図3に示す座標軸のz方向に)支持ストラップの一部を横断する。取り付けスロット162を含む支持ストラップ106の実施形態では、取り付けスロットは、支持ストラップ106と仕切りストラップ104との交差によって形成される製品受容チャネル110の一つの所望の寸法に概して対応する間隔で互いに離間される。取り付けスロット142を含む支持ストラップ106の実施形態では、取り付けスロットは、これらが、支持ストラップ106が係合される仕切りストラップ104に形成される、対応する取り付けスロット142と整列するように、支持ストラップ106に形成されてよい。
【0026】
支持ストラップ106の各々には、複数の製品座部164が形成される。製品座部164は、マガジン装置100の製品受容チャネル110内で固定されるガラス物品を支持するための座部として機能する。製品座部164は、支持ストラップ106に取り付けられるか、支持ストラップ106と一体的に形成されるかのいずれかであり、製品座部が、支持ストラップ106と仕切りストラップ104との交差によって形成される、対応する製品受容チャネル110を少なくとも部分的に横断するように、支持ストラップ106に配置される。例えば、支持ストラップ106が板状の素材から金型成形される実施形態では、製品座部164は、金型成形工程の際に支持ストラップ106とともに形成されてよく、したがって、支持ストラップと一体的に形成される。あるいは、製品座部164は、別体の材料から構成され、溶接、ろう付け、機械的締結具等によって支持ストラップ106に接合されてよい。
【0027】
支持ストラップ106上の製品座部164の片持ち梁状に突出する配置により、製品座部164が、付与された負荷の下で撓むように弾性的に変形可能であるが、製品受容チャネル110内にガラス物品を適切に支持しかつ固定するのに十分な剛性を有するように、製品座部164を構成することが容易になる。ガラス物品がガラス容器である実施形態では、製品座部164は、例えば溶融塩、水等の処理流体で満たされたガラス容器を適切に支持しかつ固定するのに十分な剛性を有してよい。また、製品座部164は、ガラス物品が製品座部164に衝突したときに(例えば、ガラス物品が製品受容チャネル内で落とされる、または位置が変わるときに)製品座部164が曲がるように十分に柔軟で弾性的に変形可能でよく、それによってガラス物品が破損する、あるいはひび割れまたはひっかき傷を生じることを防止する。言い換えれば、製品座部164は、製品受容チャネルで落とされた、または位置が変わったガラス製品の衝撃を和らげるように、十分に柔軟で弾性的に変形可能であり、それにより破損を防止する。しかしながら、製品座部164は、特に高温条件下で、製品受容チャネル110内に配置されたガラス物品の重量下では弾性的に変形しないように十分な剛性も有する。
【0028】
製品座部164の弾性は、製品座部164が形成される材料の厚みを減少または増加すること、製品座部164が形成される材料を変えること、または製品座部164の外形を変えることを含むがそれらに限定されない多数の方法によって制御されてよいと理解されるべきである。また、製品座部164の所望の弾性は、マガジン装置100が保持しようと意図する個々のガラス物品の質量に応じて決まるであろうこと、および製品座部164の弾性は、マガジン装置が保持しようと意図する個々のガラス物品の質量を考慮するよう、マガジン装置100の設計および構成時に増大または減少させてよいことも理解されるべきである。ガラス物品がガラス容器である実施形態では、製品座部164の弾性は、ガラス容器の質量と、例えば溶融塩、水等のガラス容器内に含有される任意の流体の質量とを考慮するよう、マガジン装置100の設計および構成時に増大または減少させてよい。
【0029】
本明細書に記載の実施形態では、製品座部164は、製品座部が、支持ストラップ106と仕切りストラップ104との交差によって形成される製品受容チャネル110の下端に近接して位置するように、支持ストラップ106上に配置される。例えば、一部の実施形態では、製品座部164は、対応する製品受容チャネル110内で、製品受容チャネル110の下端114の真上に位置してよい。別の実施形態では、製品座部164は、製品受容チャネルの下端114の真下で、対応する製品受容チャネル110の外部に位置してよい。さらに別の実施形態では、製品座部164は、製品座部164の上表面が製品受容チャネルの下端と同一平面上にあるように製品受容チャネル110の下端114に位置してよい。
【0030】
実施形態では、製品座部164は、任意で、製品座部164を貫通する座部孔170を含んでよい。座部孔170により、マガジンが溶融塩浴および/または水浴から取り除かれた後に製品座部164上に貯留する可能性がある溶融塩および/または水等の流体を排水することが容易になる。また、座部孔170は、マガジン装置100の熱質量を減少することに寄与する。
【0031】
さらに図1および図3を参照すると、支持ストラップ106の各々は、複数の製品スペーサ168も含む。一実施形態(図示せず)では、製品スペーサ168は、例えば、製品スペーサ168が、支持ストラップ106に取り付けられるか、または支持ストラップ106と一体的に形成されるかのいずれかの場合、支持ストラップ106から直接延出する。あるいは、製品スペーサ168は、図3に示されているように、製品座部164に取り付けられるか、または製品座部164と一体的に形成されてよい。例えば、図3に示されている支持ストラップ106の実施形態では、製品スペーサ168は、製品座部164と一体的に形成され、スペーサ軸166によって製品座部164から離間している。製品スペーサは、マガジン装置の底面へ向かう隣接するマガジン装置からのガラス物品の前進を減速または抑止するばねクッションとして機能し、それによってガラス物品への損傷を防止する。
【0032】
製品スペーサ168は、一般に、下端114の下方かつ対応する製品受容チャネル110の外部かつ対応する製品座部164の下方に位置する。製品スペーサ168は、対応する製品座部164から離間され、一般に、対応する製品受容チャネル110の下端を少なくとも部分的に横断する。すなわち、製品スペーサ168は、対応する製品受容チャネル110の少なくとも一部を横断する片持ち梁状に突出する。対応する製品受容チャネル110に対する製品スペーサ168の片持ち梁状に突出する配置により、製品スペーサ168が弾性的に変形可能であり、付与された負荷の下で撓むように、製品スペーサ168を構成することが容易になる。製品スペーサ168は、例えば、製品スペーサ168の下方の隣接するマガジン装置内に配置されるガラス物品が製品スペーサ168と衝突するときに(例えば、マガジン装置の積み重ねが排水のために回転されるときおよび/または流体に沈められるときに)製品スペーサ168が曲がるように、十分に柔軟でありかつ弾性的に変形可能でよく、それにより、隣接するマガジン装置内にあるガラス物品が破損する、あるいはひび割れまたはひっかき傷を生じることを防止する。言い換えれば、製品スペーサ168は、製品スペーサ168が製品スペーサと衝突するガラス物品の衝撃を和らげるように十分に柔軟性がありかつ弾性的に変形可能である。
【0033】
製品スペーサ168の弾性は、製品スペーサ168が形成される材料の厚みを減少または増加すること、製品スペーサ168が形成される材料を変えること、または製品スペーサ168の外形を変えることを含むがそれらに限定されない多数の方法によって制御されてよいと理解されるべきである。また、製品スペーサ168の所望の弾性は、マガジン装置100が保持しようと意図する個々のガラス物品の質量および/または慣性質量に応じて決まるであろうこと、および製品スペーサ168の弾性は、マガジン装置が保持しようと意図する個々のガラス物品の質量または慣性質量を考慮するように、マガジン装置100の設計および構成時に増大または減少させてよいことも理解されるべきである。
【0034】
実施形態では、支持ストラップ106は、任意で、支持ストラップ106の表面から延出する複数の突起を含んでよい。図3に示されている支持ストラップ106の実施形態では、これらの突起は、半球形のディンプル172である。実施形態では、ディンプル172は、支持ストラップ106によって結合された各製品受容チャネル110が、対応する支持ストラップから製品受容チャネル110に延出する少なくとも一つのディンプルを有するように支持ストラップ106に形成されかつ互いに離間される。ディンプル172が含まれる場合は、製品受容チャネル110内でガラス物品を中心に配置すること、および、ガラス物品とマガジン装置100が沈められる流体との接触を最大化するために支持ストラップからガラス物品を離間させることに寄与することができる。しかしながら、ディンプルは任意であること、および一部の実施形態では、支持ストラップ106にディンプルが形成されなくてよいことが理解されるべきである。
【0035】
ここで図1および図4を参照すると、仕切りストラップ104の例示的な一実施形態が概略的に示されている。上記に述べたように、仕切りストラップ104は、一般に、薄板状の金属材料等の薄板状の材料から構成される。図4に示されている仕切りストラップ104の実施形態では、仕切りストラップ104は、仕切りストラップ104と対応する支持ストラップ106の相対的な間隔および向きを固定するために対応する支持ストラップ106と係合するための複数の取り付けスロット142を含む。取り付けスロット142は、一般に、幅方向に(すなわち、図4に示す座標軸のz方向に)仕切りストラップの一部を横断する。取り付けスロット142を含む仕切りストラップ104の実施形態では、取り付けスロットは、支持ストラップ106と仕切りストラップ104との交差によって形成される製品受容チャネル110の一つの所望の寸法に概して対応する間隔で互いに離間される。取り付けスロット142を含む支持ストラップ104の実施形態では、取り付けスロットは、仕切りストラップ104が係合する支持ストラップ106に形成される対応する取り付けスロット142と整列するように、仕切りストラップ104に形成されてよい。
【0036】
図4の仕切りストラップ104および図3の支持ストラップ106は、取り付けスロット142、162とともに示されているが、取り付けスロットは任意であること、および一部の実施形態では、各仕切りストラップ104および/または支持ストラップ106は、個別の切片に形成され、複数の製品受容チャネル110を形成するために対応する仕切りストラップ104および支持ストラップ106に個別に接続されてよいことが理解されるべきである。
【0037】
再度図4を参照すると、実施形態では、仕切りストラップ104は、任意で、仕切りストラップ104の表面から延出する複数の突起を含んでよい。図4に示されている仕切りストラップ104の実施形態では、これらの突起は半球形のディンプル172である。実施形態では、ディンプル172は、仕切りストラップ104によって結合された各製品受容チャネル110が、対応する仕切りストラップから製品受容チャネル110に延出する少なくとも一つのディンプルを有するように仕切りストラップ104に形成されて互いに離間される。ディンプル172が含まれる場合は、製品受容チャネル110内でガラス物品を中心に配置すること、およびガラス物品とマガジン装置100が沈められる流体との接触を最大化するために仕切りストラップからガラス物品を離間させることに寄与することができる。しかしながら、ディンプルは任意であること、および一部の実施形態では、仕切りストラップ104にディンプルが形成されなくてよいことが理解されるべきである。
【0038】
ここで図1図3および図4を参照すると、実施形態では、製品受容チャネル110の配列は、まず、仕切りストラップ104が互いに実質的に平行に方向付けされるように複数の仕切りストラップ104を方向付けすることによって形成される。複数の仕切りストラップ104を一時的に保持し、かつ隣接し合う仕切りストラップ104の相対的な間隔を維持するために、固定装置が使用されてよい。その後、支持ストラップ106は、支持ストラップ106の取り付けスロット162が、仕切りストラップ104の取り付けスロット142の下方で仕切りストラップ104の対応する部分と整列して係合し、かつ仕切りストラップ104の取り付けスロット142が、支持ストラップ106の取り付けスロット162の上方で支持ストラップ106の対応する部分と係合するように、対応する仕切りストラップ104と結合され、それによって支持ストラップ106を仕切りストラップ104に係止する。したがって、実施形態では、支持ストラップ106および仕切りストラップの取り付けスロット142は、互いに整列して係合されると理解されるべきである。その後、支持ストラップ106および仕切りストラップ104は、任意で、例えば溶接、ろう付け、または機械的締結具によって互いに固着されてよい。例えば、一実施形態では、支持ストラップ106および仕切りストラップ104は、製品受容チャネル110の上端112に隣接する交差の点において互いに溶接されてよい。
【0039】
ここで図5を参照すると、一部の実施形態では、支持ストラップ106または仕切りストラップ104は、任意で、ばね部材180を含んでよい。例えば、図5は、支持ストラップ106がばね部材180を含有する一実施形態を示す。ばね部材180は、一般に、支持ストラップ106から離れるように付勢される。各支持ストラップ106は、ばね部材がそれぞれマガジン装置100の対応する製品受容チャネルへ付勢されるようにばね部材180が位置する状態で、複数のばね部材180を含有してよい。ばね部材180は、マガジン装置100が回転される、またはその他の操作を受けているときに製品受容チャネル110内のガラス物品を固定することに寄与するために、製品受容チャネル110内に配置されるガラス物品と弾性的に係合するような大きさおよび配置に設定されてよい。
【0040】
図5は、ばね部材180を含む支持ストラップ106を示しているが、その他の構成が可能であると理解されるべきである。例えば、実施形態では、ばね部材180は、仕切りストラップ104と関連付けられてよい。さらに別の実施形態では、支持ストラップ106と仕切りストラップ104の両方がばね部材180を含み、各製品受容チャネル110がそのチャネル内に配置される少なくとも二つのばね部材を有するようにしてよい。
【0041】
実施形態では、ばね部材180は、例えば、ばね部材180が対応するストラップにダイカットされる、または他の方法で機械加工されるときに、そのストラップと一体的に形成される。しかしながら、その他の実施形態では、ばね部材180は、例えば、溶接、ろう付け、機械的締結具等によって対応するストラップに接合される別体の部品または構成要素でよい。
【0042】
ここで図1から図4を参照すると、実施形態では、マガジン装置100は、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106が配置される外壁102をさらに含んでよい。例えば、実施形態では、外壁102は、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106の周囲に延在し、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106との交差によって形成される複数の製品受容チャネル110に対してさらなる構造的支持を提供する。複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106と同様に、外壁102は、機械的完全性を失わずに、従来のイオン交換工程で経験される温度(すなわち、300℃を超える温度)等の高温に対する反復的なサイクルに耐えるのに適した材料から構成されてよい。例えば、一実施形態では、外壁は、例えば316Lステンレス鋼、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼等のステンレス鋼材料から形成される。実施形態では、ステンレス鋼材料は、ニッケルまたはニッケルベース合金を含むがそれらに限定されない、高温で使用されるのに適した第二の材料でめっきまたはコーティングされてよい。実施形態では、外壁102は、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106と同一材料から形成される。しかしながら、一部のその他の実施形態では、外壁102、複数の仕切りストラップ104、および複数の支持ストラップは、異なる材料から形成されてよいと理解されるべきである。
【0043】
複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106と同様に、外壁102は、マガジン装置の熱質量を最小にするために構成される。実施形態では、外壁102は、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106が形成される材料よりも厚い板状の金属材料から形成されてよい。これらの実施形態では、外壁102は、複数の製品受容チャネル110に構造剛性を提供するために、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106よりも厚い。例えば、一部の実施形態では、外壁102は、約0.02インチ(0.508mm)を超える厚み、例えば約0.03インチ(0.762mm)の厚みを有する。一部の実施形態では、外壁102は、約0.035インチ(0.889mm)を超える厚み、例えば約0.04インチ(1.016mm)以上、さらには0.05インチ(1.27mm)以上の厚みを有する。しかしながら、その他の実施形態では、外壁102、複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106は全て実質的に同一の厚みを有すると理解されるべきである。
【0044】
さらに図1から図4を参照すると、一部の実施形態では、外壁102は、所望の形状に形成される単一の金属材料ストリップから形成される。例えば、実施形態では、外壁は、閉じた輪を形成するために、材料に三つの90度の曲げ128を付けることによって矩形に形成される。任意で、単一の金属材料ストリップの第一の端部120および第二の端部122は、その金属材料ストリップによって形成された輪を閉じるために、例えば溶接等によって互いに接合されてよい。その他の実施形態(図示せず)では、外壁102は、所望の偏菱形を得るために材料に一連の曲げを付けることによって偏菱形に形成されてよい。別の実施形態(図示せず)では、外壁102は、溶接、ろう付け、締結具等によって互いに接合される複数の個別のストラップから形成されてよい(例えば、マガジン装置の各辺につき一つのストラップ)。マガジン装置の外壁が個別の材料ストラップから構成される実施形態では、個別のストラップは、マガジン装置の角で接合されてよい。例えば、一部の実施形態では、外壁を形成するストラップは、マガジン装置の角に配置されるスタンドオフ(本明細書にてさらに述べられる)に接合されてよい。
【0045】
実施形態では、外壁102は、任意で、外壁の厚みを貫通する一つ以上の排水孔126を含んでよい。排水孔126により、溶融塩および/または水等の流体は、マガジン装置100が流体に沈められるときに製品受容チャネル110を完全に満たすことができ、また、この流体は、マガジン装置100が流体から引き出されるときに製品受容チャネル110から迅速に排水することができる。さらに、排水孔126は、マガジン装置100の熱質量を減少させ、マガジン装置100がイオン交換浴内へと下降するときにイオン交換浴に対して及ぼす熱衝撃を軽減する。
【0046】
本明細書に記載の実施形態では、複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、外壁102と係合される。一部の実施形態では、各仕切りストラップ104の端部と各支持ストラップ106の端部は、例えば溶接等によって外壁102に接合される。一部の実施形態では、外壁102は、複数の固定スロット124を含む。これらの実施形態では、仕切りストラップ104および支持ストラップ106の各々には、それぞれのストラップ104、106の両端に固定タブ160が形成される。複数の仕切りストラップ104と複数の支持ストラップ106は、それぞれのタブ160の固定タブ160が、外壁102に形成される対応する固定スロット124と整列して係合するように外壁102内に配置される。実施形態では、固定タブ160は、一旦対応する固定スロット124に挿入されて、さらに所定の位置に溶接されてよい。
【0047】
図1に示したマガジン装置100の実施形態が外壁102を含有するが、外壁102は任意であること、および、他の実施形態では、マガジン装置100は、例えばマガジン装置100に、製品受容チャネル110を形成する複数の仕切りストラップ104および複数の支持ストラップ106のみが構成されるときは、外壁102を含有しないことは理解されるべきである。
【0048】
ここで図1および図6を参照すると、マガジン装置100は、製品受容チャネル110に隣接して、マガジン装置100の角に位置する積み重ねチャネル150をさらに含んでよい。図1に示したマガジン装置100の実施形態では、積み重ねチャネル150は、外壁102と仕切りストラップ104との交差、および外壁102と支持ストラップ106との交差によって形成される。あるいは、マガジン装置100に外壁102が形成されない実施形態では、積み重ねチャネル150は、マガジン装置100の略外周に取り付けられるさらなる板状の材料によって形成されてよい。積み重ねチャネル150により、図6に示されているように、複数のマガジン装置を上下に積み重ねることが容易になる。具体的には、スタンドオフ202は、第一のマガジン装置100aの積み重ねチャネル150に挿入され、例えば溶接、機械的締結具等によって外壁102に接合されてよい。各スタンドオフ202の上端(すなわち、図1に示す座標軸の+z方向における端部)は、ピン204およびショルダ203を含む。各スタンドオフ202の下端(すなわち、図1に示された座標軸の−z方向における端部)は、対応するスタンドオフのピンを受容するためのボア205を含む。図6に示されているように、マガジン装置100a、100bが上下に積み重ねられるときは、下方のマガジン装置100aのスタンドオフ202のピン204は、上方のマガジン装置100bのスタンドオフ202のボア205と係合し、上方のマガジン装置100bのスタンドオフ202は、下方のマガジン装置100aのスタンドオフのショルダ203上に載る。スタンドオフ202は、第二のマガジン装置100bの製品受容チャネル110の下方で延在する製品スペーサ168が、第一のマガジン装置100aの製品受容チャネル110内に配置されるガラス物品300の上部302に非常に近接し、さらには接触するようなサイズに設計される。これにより、第一および第二のマガジン装置100a、100bが沈められるときに、および/またはガラス物品300から流体を抜くために回転されるときに、ガラス物品300が、製品受容チャネル110内で浮くこと、および/または滑ることと、第二のマガジン装置100bと鈍力接触(blunt force contact)することとを防止する。
【0049】
ここで図6および図7を参照すると、実施形態では、マガジン装置の積み重ねのうちの上方のマガジン装置100bは、マガジン装置の上方に配置されるカバープレート210をさらに含んでよい。カバープレート210は、マガジン装置の積み重ねが、例えばイオン交換処理、洗浄、すすぎ等の様々な処理ステップを通して取り扱われているときに上方のマガジン装置100bの製品受容チャネル内にガラス物品を保持する。カバープレート210は、機械的完全性を失わずに、従来のイオン交換工程で経験される温度(すなわち、300℃を超える温度)等の高温に対する反復的なサイクルに耐えるのに適した材料から構成される。例えば、一実施形態では、カバープレート210は、例えば316Lステンレス鋼、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼等のステンレス鋼材料から形成されてよい。実施形態では、ステンレス鋼材料は、ニッケルまたはニッケルベース合金を含むがそれらに限定されない、高温で使用されるのに適した第二の材料でめっきまたはコーティングされてよい。
【0050】
実施形態では、カバープレート210は、その熱質量を最小にするように構成される。例えば、実施形態では、カバープレート210は、カバープレート210が0.05インチ(1.27mm)以下、さらには0.03インチ(0.762mm)以下の厚みを有するように薄板状の材料から構成されてよい。さらに別の実施形態では、カバープレート210は、カバープレートが0.02インチ(0.508mm)以下、さらには0.015インチ(0.381mm)以下の厚みを有するように薄板状の材料から構成されてよい。薄板状の材料からカバープレート210を形成することにより、マガジン装置100に構造剛性を提供するとともに、マガジン装置100の全体的な熱質量が減少する。
【0051】
カバープレート210は、カバープレート210の厚みを貫通する複数の開口212を含んでよい。開口212により、溶融塩および/または水等の流体は、マガジン装置100bが流体に沈められるときに製品受容チャネル110と製品受容チャネル110内にあるガラス物品とを完全に満たすことができる。開口212により、流体は、マガジン装置100bが流体から引き出されるときに製品受容チャネル110から迅速に排水されることができる。さらに、これらの開口は、マガジン装置100bの熱質量を減少させ、マガジン装置100がイオン交換浴内へと下降するときにイオン交換浴に対して及ぼす熱衝撃を軽減する。実施形態では、開口212は、均等なサイズおよび形状でよく、カバープレート210の表面上に等間隔で配置される。一部のその他の実施形態では、これらの開口は、異なるサイズおよび/または形状で形成されてよい。
【0052】
一部の実施形態では、カバープレート210は、複数の位置決めチャネル214を含んでよい。これらの位置決めチャネル214は、マガジン装置100b上でカバープレート210を適切に方向付けするために、スタンドオフ202のピン204と係合するように配置されてよい。カバープレート210は、マガジン装置100b上でカバープレート210を固定するためにマガジン装置100bと係合する取り付けクリップ218も含んでよい。実施形態では、取り付けクリップ218は、カバープレート210に取り付けられるまたは一体的に形成される弾性的に変形可能でありかつ再被覆可能なクリップでよい。取り付けクリップ218は、図7に示されているように、マガジン装置の外壁102と係合してよいし、あるいはマガジン装置100bの支持ストラップおよび/または仕切りストラップと係合してよい。
【0053】
図1および図6から図10をまとめて参照すると、図9は、イオン交換によってガラス物品を強化するための方法の処理フロー図500を含み、図10は、このフロー図に記載の処理を概略的に示す。第一のステップ502では、イオン交換可能なガラス組成から形成されたガラス管素材1000が、まず、従来の成形技術を使用して、ガラス物品300(具体的には、図示の実施形態ではガラスバイアル)に成形される。ステップ504では、ガラス物品300は、機械的なマガジンローダ602を使用してマガジン装置100に装填される。マガジンローダ602は、複数のガラス物品を一度に把持することができる、例えばキャリパー等の機械的な把持装置でよい。あるいは、この把持装置は、ガラス物品300を把持するために真空システムを利用してよい。マガジンローダ602は、ガラス物品300およびマガジン装置100に対してマガジンローダ602を配置することができるロボットアームまたはその他の類似の装置に結合されてよい。マガジンローダ602は、ガラス物品が製品座部164上に配置されるように各マガジン装置100の製品受容チャネル110内に個別のガラス物品300を配置する。
【0054】
次のステップ506では、ガラス物品300が装填されたマガジン装置100は、例えばコンベヤベルト606、天井クレーン等の機械的コンベヤによって、カセット装填エリアへ移送される。その後、ステップ508では、複数のマガジン装置100(一つを図示)がカセット608に装填される。図10では一つのマガジン装置100のみが示されているが、カセット608は、多数のガラス物品が同時に処理されることができるように複数のマガジン装置を保持するように構成されると理解されるべきである。各マガジン装置100は、カセットローダ610を利用してカセット608に配置される。カセットローダ610は、一つ以上のマガジン装置を一度に把持することができる、例えばキャリパー等の機械的な把持装置でよい。あるいは、この把持装置は、マガジン装置100を把持するために真空システムを利用してよい。カセットローダ610は、カセット608およびマガジン装置100に対してカセットローダ610を配置することができるロボットアームまたはその他の類似の装置に結合されてよい。あるいは、複数のマガジン装置が手作業で上下に積み重ねられ、かつ手作業でカセットに装填されてよい。カセットという用語は、本明細書で使用される場合、積み重ねされたマガジン装置が装填されるフレーム構造体を指す。このカセットは、一般に、例えば、イオン交換浴、すすぎ、洗浄等の様々な処理ステップを受けているときに、積み重ねられたマガジン装置を一緒に保持する。複数のマガジン装置100がカセット608に装填されるときは、マガジン装置100は、上方のマガジン装置の製品スペーサ168が、図8に示されているように、下方のマガジン装置に保持された各ガラス物品300の真上に配置されるように配置される。
【0055】
次のステップ510では、マガジン装置100およびガラス物品300を含有するカセット608は、ガラス物品300の化学的強化を促進するために、イオン交換ステーションに移送され、イオン交換槽614に装填される。カセット608は、カセット移送装置612によってイオン交換ステーションに移送される。カセット移送装置612は、カセット608を把持することができる、例えばキャリパー等の機械的な把持装置でよい。あるいは、この把持装置は、カセット608を把持するために真空システムを利用してよい。カセット移送装置612および取り付けられたカセット608は、例えばガントリークレーン等の天井レールシステムによってカセット装填エリアからイオン交換ステーションへ自動的に搬送されてよい。あるいは、カセット移送装置612および取り付けられたカセット608は、ロボットアームによってカセット装填エリアからイオン交換ステーションへ搬送されてよい。さらに別の実施形態では、カセット移送装置612および取り付けられたカセット608は、コンベヤによってカセット装填エリアからイオン交換ステーションへ搬送され、その後、ロボットアームまたは天井クレーンによってコンベヤからイオン交換槽614へ移送されてよい。
【0056】
カセット移送装置612および取り付けられたカセット608がイオン交換ステーションに到着すると、カセット608およびその内部に含有されるガラス物品300は、任意で、カセット608およびガラス物品300をイオン交換槽614に沈める前に予熱されてよい。一部の実施形態では、カセット608は、室温より高くかつイオン交換槽内の溶融塩浴の温度以下の温度に予熱されてよい。例えば、ガラス物品は、約300℃から500℃の温度に予熱されてよい。しかしながら、本明細書に記載のマガジン装置100の熱質量は比較的低いので、この予熱ステップは任意であることは理解されるべきである。
【0057】
イオン交換槽614は、KNO3、NaNO等の溶融アルカリ塩および/またはその組み合わせ等の溶融塩浴616を含有する。一実施形態では、この溶融塩浴は、約350℃以上でありかつ約500℃以下の温度に維持される100%溶融KNOである。しかしながら、ガラス物品のイオン交換を促進するために、様々なその他の組成および/または温度を有するアルカリ溶融塩浴も使用されてよいと理解されるべきである。
【0058】
ステップ512では、ガラス物品300は、イオン交換槽614でイオン交換強化される。具体的には、ガラス物品は、溶融塩に沈められ、ガラス物品300において所望の圧縮応力および層深度を得るのに十分な時間そこに保持される。ガラス物品300が沈められているとき、ガラス物品は、まず、空気がガラス物品の内部容積から逃げ、溶融塩と入れ替わるため、正浮力を有する。ガラス物品が正浮力によって浮上するとき、ガラス物品の頂部は、上方のマガジン装置の製品スペーサ168と接触し、それにより、上方のマガジン装置の底面との接触を防止し、ガラス物品の損傷を軽減する。さらに、製品受容チャネル110の開口構造により、溶融塩浴が、ガラス物品の全表面に接触することができ、ガラス物品の表面に生じる圧縮応力の均一性が向上する。
【0059】
一実施形態では、ガラス物品300は、少なくとも約200MPa、さらには250MPaの圧縮応力で、最大で約100μmの層深度を得るのに十分な時間、イオン交換槽614に保持されてよい。一部の実施形態では、ガラス物品300は、少なくとも約300MPa、さらには350MPaの圧縮応力で、最大で約100μmの層深度を得るのに十分な時間、イオン交換槽614に保持されてよい。保持時間は、30時間未満、さらには20時間未満でよい。しかしながら、ガラス物品が槽614に保持される時間は、ガラス容器の組成、溶融塩浴616の組成、溶融塩浴616の温度、ならびに所望の層深度および所望の圧縮応力に応じて変更してよいと理解されるべきである。
【0060】
ガラス物品300がイオン交換強化された後、カセット608およびガラス物品300は、ロボットアームまたは天井クレーンと共にカセット移送装置612を使用してイオン交換槽614から取り除かれる。イオン交換槽614から取り除くとき、マガジン装置100の製品受容チャネル110の開口構造により、マガジン装置内の溶融塩は、各マガジン装置から容易に排水されることができる。カセット608がイオン交換槽614から取り除かれた後、カセット608およびガラス物品300は、イオン交換槽614の上方に懸架され、カセット608は、ガラス物品300内に残る溶融塩がイオン交換槽614に戻されるように水平軸周りに回転される。カセット608が回転されているとき、ガラス物品300は、上方に位置するマガジン装置の底面に向かって製品受容チャネル110内をスライドする。ガラス物品300は、上方に位置するマガジン装置の製品スペーサ168によって上方に位置するマガジン装置の底面と鈍力接触することが防止される。製品スペーサ168は、ガラス物品300のスライド運動を減速しかつ抑止するばねクッションとして機能し、それにより、鈍力接触によるガラス物品の損傷を軽減する。その後、カセット608は、回転されてその最初の位置に戻され、ガラス物品は、すすがれる前に冷却されることができる。
【0061】
カセット608およびガラス物品300は、次に、カセット移送装置612によってすすぎステーションに移送される。この移送は、上記のように、ロボットアームまたは天井クレーンによって行われてよく、あるいは、例えばコンベヤベルト等の自動コンベヤによって行われてよい。次のステップ514では、カセット608およびガラス物品300は、ガラス物品300の表面から余分な塩を取り除くために水浴620を含有するすすぎ槽618へと下降される。カセット608およびガラス物品300は、カセット移送装置612に結合するロボットアーム、天井クレーン、または類似の装置によってすすぎ槽618へと下降されてよい。ガラス物品は、すすぎ槽618に沈められると、まず正浮力を有する。しかしながら、ガラス物品が浮上するとき、各ガラス物品の頂部は、上方のマガジン装置の製品スペーサ168と接触し、それにより、上方のマガジン装置の下面との接触を防止し、ガラス物品の損傷を軽減する。
【0062】
カセット608およびガラス物品300は、次に、すすぎ槽618から引き出される。任意で、カセット608およびガラス物品300は、すすぎ槽618の上方で懸架されてよく、カセット608は、ガラス物品300内に残るすすぎ水がすすぎ槽618に戻されるように、水平軸周りに回転される。カセット608が回転されるとき、ガラス物品300は、上方に位置するマガジン装置の底面に向かって製品受容チャネル110内をスライドする。ガラス物品300は、上方に位置するマガジン装置の製品スペーサ168によって上方に位置するマガジン装置の底面と鈍力接触することが防止される。製品スペーサ168は、ガラス物品300のスライド運動を減速しかつ抑止するばねクッションとして機能し、それにより、鈍力接触によるガラス物品の損傷を軽減する。一部の実施形態では、すすぎ工程は、カセット608およびガラス物品300が次の処理ステーションに移動させる前に複数回行われてよい。
【0063】
一つの具体的な実施形態では、カセット608およびガラス物品300は、少なくとも二回水浴に浸漬される。例えば、カセット608は、全ての残留アルカリ塩がガラス物品の表面から確実に除去されるように、第一の水浴に浸漬され、続いて、第二の異なる水浴に浸漬されてよい。第一の水浴からの水は、廃水処理へまたは蒸発器へ送られてよい。
【0064】
次のステップ516では、マガジン装置100は、カセットローダ610によってカセット608から取り除かれる。その後、ステップ518では、ガラス物品300は、マガジンローダ602によってマガジン装置100から取り外され、洗浄ステーションへ移送される。ステップ520では、ガラス物品は、ノズル622から放出される脱イオン水の噴射624によって洗浄される。脱イオン水の噴射624は、圧縮空気と混合されてよい。
【0065】
任意で、ステップ521(図10に図示せず)では、ガラス物品300は、ガラス物品が傷、破片、変色等を検査される検査ステーションへ移送される。
【0066】
ここで、本明細書に記載のマガジン装置は、処理中のガラス物品を保持しかつ固定するために使用されてよいと理解されるべきである。製品受容チャネルの真下に配置される製品スペーサを備える部分的に開放した製品受容チャネルの配列としてマガジン装置を形成することにより、マガジン装置内に固定されるガラス物品に傷が付くことが軽減される。比較的薄い板状の金属材料からマガジン装置を形成することにより、マガジン装置の熱質量が減少し、マガジン装置がイオン交換によるガラス物品の強化を促進するために使用されるときに、イオン交換性能を向上する。
【0067】
ガラスバイアル等のガラス容器と共に使用されるマガジン装置が本明細書では示されかつ記載されているが、マガジン装置は、丸形のガラス物品と非丸形のガラス物品の両方を含む、Vacutainer(登録商標)、カートリッジ、シリンジ、アンプル、ボトル、フラスコ、薬瓶、管、ビーカー、バイアル等を含むがそれらに限定されない、様々なその他の種類のガラス物品を保持しかつ固定するために使用されてよいと理解されるべきである。
【0068】
本明細書に記載の実施形態には、請求された主題の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変がなされることができることは当業者には明白であろう。したがって、本明細書は、かかる修正および変更が添付の請求項およびその均等物の範囲内であれば、本明細書に記載の様々な実施形態の変更および改変を包含することが意図されている。
【0069】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0070】
実施形態1
処理中のガラス製品を保持しかつ固定するためのマガジン装置であって、
互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、
複数の製品受容チャネルを形成するために互いに実質的に平行に配置されかつ該複数の仕切りストラップと交差する複数の支持ストラップであって、各製品受容チャネルの上端および下端が少なくとも部分的に開口している複数の支持ストラップと、
複数の製品座部であって、各製品座部は、対応する製品受容チャネルの下端に近接して該対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断し、各製品座部は、該対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供する、複数の製品座部と、
複数の製品スペーサであって、各製品スペーサは、対応する製品座部の下方に配置されかつ該対応する製品座部から離間し、前記対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断する複数の製品スペーサを有する、マガジン装置。
【0071】
実施形態2
各製品スペーサは、スペーサ軸によって前記対応する製品座部に結合されかつ前記対応する製品座部から離間される、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0072】
実施形態3
各製品座部は、前記対応する製品受容チャネル内に配置される、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0073】
実施形態4
各製品スペーサは、前記対応する製品受容チャネルの外側に配置される、実施形態3に記載のマガジン装置。
【0074】
実施形態5
前記複数の製品座部は弾性的に変形可能である、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0075】
実施形態6
前記複数の製品スペーサは弾性的に変形可能である、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0076】
実施形態7
前記複数の支持ストラップの各々は複数の取り付けスロットを有し、
前記複数の仕切りストラップの各々は複数の取り付けスロットを有し、
前記複数の仕切りストラップの各々は、各支持ストラップの対応する取り付けスロットと係合され、
前記複数の支持ストラップの各々は、各仕切りストラップの対応する取り付けスロットと係合される、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0077】
実施形態8
前記複数の仕切りストラップおよび前記複数の支持ストラップの周囲に延在する外壁をさらに有し、該複数の仕切りストラップおよび該複数の支持ストラップは該外壁と係合される、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0078】
実施形態9
前記外壁は複数の固定スロットを有し、
前記複数の仕切りストラップの各々は固定タブを有し、
前記複数の支持ストラップの各々は固定タブを有し、
該複数の仕切りストラップの該固定タブおよび該複数の支持ストラップの該固定タブは、該外壁の形成された対応する固定スロットと係合される、実施形態8に記載のマガジン装置。
【0079】
実施形態10
前記外壁は、第一の端部および第二の端部を有する金属ストラップから形成され、該第一の端部は該第二の端部に接合される、実施形態8に記載のマガジン装置。
【0080】
実施形態11
前記外壁は、該外壁の厚みを貫通する複数の排水孔を有する、実施形態8に記載のマガジン装置。
【0081】
実施形態12
前記複数の仕切りストラップの各々は、前記複数の製品受容チャネルに延出する複数のディンプルを有し、
前記複数の支持ストラップの各々は、前記複数の製品受容チャネルに延出する複数のディンプルを有する、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0082】
実施形態13
前記複数の製品受容チャネルの各々は、対応する仕切りストラップまたは対応する支持ストラップのいずれかから該複数の製品受容チャネルの各々へ付勢されるばね部材を有する、実施形態1に記載のマガジン装置。
【0083】
実施形態14
処理中のガラス製品を保持しかつ固定するためのマガジン装置であって、
互いに実質的に平行に配置される複数の仕切りストラップと、
複数の製品受容チャネルを形成するために互いに実質的に平行に配置されかつ前記複数の仕切りストラップと交差する複数の支持ストラップであって、各製品受容チャネルの上端および下端が少なくとも部分的に開口している複数の支持ストラップと、
前記複数の仕切りストラップおよび前記複数の支持ストラップの周囲に延在する外壁であって、該複数の仕切りストラップおよび該複数の支持ストラップは該外壁と係合される外壁と、
複数の製品座部であって、各製品座部は、対応する製品受容チャネルの下端に近接して該対応する製品受容チャネル内に配置されかつ該対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断し、各製品座部は、該対応する製品受容チャネル内に配置されるガラス製品のための座部を提供する、複数の製品座部と、
複数の製品スペーサであって、各製品スペーサは、対応する製品座部の下方に配置されかつ該対応する製品座部から該対応する製品受容チャネルの外側に離間し、各製品スペーサは、該対応する製品受容チャネルを少なくとも部分的に横断する複数の製品スペーサを有する、マガジン装置。
【符号の説明】
【0084】
100 マガジン装置
100a 第一の(下方の)マガジン装置
100b 第二の(上方の)マガジン装置
102 外壁
104 仕切りストラップ
106 支持ストラップ
110 製品受容チャネル
112 上端
114 下端
120 第一の端部
122 第二の端部
124 固定スロット
126 排水孔
128 曲げ
142、162 取り付けスロット
150 積み重ねチャネル
160 固定タブ
164 製品座部
166 スペーサ軸
168 製品スペーサ
170 座部孔
172 ディンプル
180 ばね部材
202 スタンドオフ
203 ショルダ
204 ピン
205 ボア
210 カバープレート
212 開口
214 位置決めチャネル
218 取り付けクリップ
300 ガラス物品
302 上部
500 処理フロー図
602 マガジンローダ
606 コンベヤベルト
608 カセット
610 カセットローダ
612 カセット移送装置
614 イオン交換槽
616 溶融塩浴
618 すすぎ槽
620 水浴
622 ノズル
624 脱イオン水の噴射
1000 ガラス管素材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10