特許第6574490号(P6574490)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6574490IoT(モノのインターネット)デバイスを制御するためのウェアラブルヘルスインターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574490
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】IoT(モノのインターネット)デバイスを制御するためのウェアラブルヘルスインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20190902BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20190902BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   G06F13/00 358E
   G06F13/00ZJG
   H04M11/00 301
   H04Q9/00 301D
【請求項の数】14
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2017-546984(P2017-546984)
(86)(22)【出願日】2016年3月7日
(65)【公表番号】特表2018-513464(P2018-513464A)
(43)【公表日】2018年5月24日
(86)【国際出願番号】EP2016054787
(87)【国際公開番号】WO2016142338
(87)【国際公開日】20160915
【審査請求日】2019年3月5日
(31)【優先権主張番号】62/130,171
(32)【優先日】2015年3月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15177443.7
(32)【優先日】2015年7月20日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】クロニン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】フフィネス クリストファー
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0057808(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0368336(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/035680(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0128369(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 11/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モノのインターネットデバイスすなわちIoTデバイスから遠隔にあるウェアラブルデバイスを介して当該IoTデバイスを制御する方法であって、当該方法は、
一意のウェアラブルデバイスIDを含むウェアラブルデバイスであって、少なくとも1つのセンサと、プロセッサと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを格納するためのウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、通信インターフェースとを含む、着用又は持ち運ばれるウェアラブルデバイスを提供するステップと、
前記少なくとも1つのセンサから、センサデータを受信するステップと、
受信した前記センサデータのデータのタイプを決定するステップと、
受信した前記センサデータの決定された前記データのタイプに基づいて、受信した前記センサデータを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションとマッチさせるステップと、
受信した前記センサデータを解析するために、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、少なくとも1つのマッチに基づいて選択するステップと、
受信した前記センサデータが、トリガリングイベントを含むかどうかを決定するために、受信した前記センサデータを、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つであるそれぞれのウェアラブルデバイスアプリケーションに係る所定のトリガと比較することによって、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つ介して、受信した前記センサデータを解析するステップと、
受信した前記センサデータが、トリガリングイベントを含む場合、遠隔のIoTデバイス向けの1つ以上の動作コマンドを生成するステップと、
(i)前記1つ以上の動作コマンド、及び(ii)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を、遠隔の前記IoTデバイスに送信するステップであって、前記IoTデバイスは、送信された前記1つ以上の動作コマンド、及び送信された前記一意のウェアラブルデバイスIDに応じて、(a)IoTデバイスコマンドデータベースからの少なくとも1つのIoTデバイスコマンド、及び(b)前記IoTデバイスの1つ以上のIoTアクチュエータの少なくとも1つのアクチュエータIDの両方を読み出すステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
ユーザインターフェースを介して、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちのどれを、受信した前記センサデータを解析するために使用するのかに関する入力を受信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作コマンドは、照明器具、ロック、サーモスタット、食料準備デバイス、清掃デバイス、第1応答者緊急コール、電化製品、報酬アイテム、運動器具及びシャワーのうちの1つ以上を制御するコマンドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセンサは、GPS、カメラ、パルスオキシメータ、温度センサ、加速度計又は電気皮膚汗センサを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ウェアラブルデバイス通信インターフェースを介して、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、アプリケーションネットワークから前記ウェアラブルデバイスにダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ウェアラブルデバイス通信インターフェースを介して、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記IoTデバイスのアプリケーションデータベースから前記ウェアラブルデバイスにダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
モノのインターネットデバイスすなわちIoTデバイスから遠隔にあるウェアラブルデバイスを使用して、当該IoTデバイスを制御するシステムであって、当該システムは、
1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを格納するアプリケーションネットワークデータベースと、通信インターフェースとを含むアプリケーションネットワークと、
1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを格納するアプリケーションデータベースと、通信インターフェースと、1つ以上のアクチュエータとを含むIoTデバイスと、
一意のウェアラブルデバイスIDを含むウェアラブルデバイスであって、少なくとも1つのセンサと、プロセッサと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを格納するためのウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、通信インターフェースとを含む、着用又は持ち運ばれるウェアラブルデバイスと、
を含み、
前記ウェアラブルデバイスは、(i)前記少なくとも1つのセンサから、センサデータを受信し、(ii)受信した前記センサデータのデータのタイプを決定し、(iii)受信した前記センサデータの決定された前記データのタイプに基づいて、受信した前記センサデータを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションとマッチさせ、(iv)受信した前記センサデータを解析するために、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、少なくとも1つのマッチに基づいて選択し、(v)受信した前記センサデータを、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つであるそれぞれのウェアラブルデバイスアプリケーションに係る所定のトリガと比較することによって、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つ介して、受信した前記センサデータを解析し、(vi)受信した前記センサデータが、トリガリングイベントを含む場合、前記IoTデバイス向けの1つ以上の動作コマンドを生成し、(vii)(a)前記1つ以上の動作コマンド、及び(b)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を、前記IoTデバイスに送信し、前記IoTデバイスは、送信された前記1つ以上の動作コマンド、及び送信された前記一意のウェアラブルデバイスIDに応じて、(c)IoTデバイスコマンドデータベースからの少なくとも1つのIoTデバイスコマンド、及び(d)前記IoTデバイスの1つ以上のIoTアクチュエータのための少なくとも1つのアクチュエータIDの両方を読み出す、システム。
【請求項8】
前記ウェアラブルデバイスは更に、ウェアラブルデバイス通信インターフェースを介して、前記アプリケーションネットワークと通信を確立し、前記アプリケーションネットワークデータベースから、ウェアラブルデバイスアプリケーションをダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスの前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納する、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記ウェアラブルデバイスは更に、ウェアラブルデバイス通信インターフェースを介して、前記IoTデバイスの前記アプリケーションデータベースと通信を確立し、前記IoTデバイスの前記アプリケーションデータベースから、ウェアラブルデバイスアプリケーションをダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスの前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納する、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記IoTデバイスは、前記ウェアラブルデバイスから(i)前記1つ以上の動作コマンド、及び(ii)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を受信することに反応して、前記1つ以上のアクチュエータのうちの、読み出されたアクチュエータIDを介して識別されたアクチュエータを作動させる、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記IoTデバイスは、前記ウェアラブルデバイスによって送信された前記1つ以上の動作コマンド、及び前記一意のウェアラブルデバイスIDに基づいて、前記ウェアラブルデバイスから(i)前記1つ以上の動作コマンド、及び(ii)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を受信することに反応して、前記1つ以上のアクチュエータのうちの、読み出されたアクチュエータIDを介して識別されたアクチュエータを作動させるかどうかを決定する、請求項に記載のシステム。
【請求項12】
遠隔のモノのインターネットデバイスすなわちIoTデバイスを制御する、着用又は持ち運ばれるウェアラブルデバイスであって、当該ウェアラブルデバイスは、一意のウェアラブルデバイスIDを含み、
当該ウェアラブルデバイスは、
少なくとも1つのセンサと、
トリガリングイベントに反応して、(i)1つ以上の動作コマンド、及び(ii)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を遠隔の前記IoTデバイスに送信する通信インターフェースと、
1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを格納するためのウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、
プロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、(i)前記少なくとも1つのセンサからセンサデータを受信し、(ii)受信した前記センサデータのデータのタイプを決定し、(iii)受信した前記センサデータの決定された前記データのタイプに基づいて、受信した前記センサデータを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションとマッチさせ、(iv)受信した前記センサデータを解析するために、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、少なくとも1つのマッチに基づいて選択し、(v)受信した前記センサデータが、トリガリングイベントを含むかどうかを決定するために、受信した前記センサデータを、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つであるそれぞれのウェアラブルデバイスアプリケーションに係る所定のトリガと比較することによって、選択された前記1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの前記少なくとも1つ介して、受信した前記センサデータを解析し、(vi)受信した前記センサデータが、トリガリングイベントを含む場合、前記IoTデバイス向けの前記1つ以上の動作コマンドを生成し、(vii)前記通信インターフェースに、(a)前記1つ以上の動作コマンド、及び(b)前記一意のウェアラブルデバイスIDの両方を、前記IoTデバイスに送信させ、前記IoTデバイスは、送信された前記1つ以上の動作コマンド、及び送信された前記一意のウェアラブルデバイスIDに応じて、(c)IoTデバイスコマンドデータベースからの少なくとも1つのIoTデバイスコマンド、及び(d)前記IoTデバイスの1つ以上のIoTアクチュエータのための少なくとも1つのアクチュエータIDの両方を読み出す、ウェアラブルデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは更に、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記IoTデバイスのアプリケーションデータベースからダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納する、請求項12に記載のウェアラブルデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは更に、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、アプリケーションネットワークからダウンロードし、ダウンロードされた前記ウェアラブルデバイスアプリケーションを、前記ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内に格納する、請求項12に記載のウェアラブルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本願は、2015年3月9日に出願され、「WEARABLE HEALTH INTERFACE FOR CONTROLLING INTERNET OF THINGS DEVICES」なる名称の米国仮特許出願番号第62/130,171号の優先権を主張する。当該出願は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示は、概して、ウェアラブルデバイスの分野に関する。具体的には、本開示は、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)デバイスを制御するためのウェアラブルヘルスインターフェースに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] モノのインターネットは、データの収集及び交換を可能にする物理的物体のネットワークである。乗り物、スマートホン、電化製品、サーモスタット、照明器具及び更に多くの物体を含むがこれらに限定されないネットワークにデータを通信可能である物体であれば何でも、モノのインターネットのコンポーネントとなることが可能である。モノのインターネットのネットワーク内の物体は、通常、情報を取得する1つ以上のセンサと、ネットワークへのセンサデータの通信を可能にする有線又は無線の通信システムとを含む。
【0004】
[0004] スマートウォッチ、フィットネスバンド及びヘルスウェアラブルデバイスといった幾つかの現行世代のウェアラブル技術デバイスは、例えば着用者の様々な状況又は状態を測定する1つ以上のセンサを含む。このようなセンサには、着用者の脈拍を測定する脈拍センサ、着用者の体温を測定する温度センサ、及び、着用者の動きを測定する加速度計が含まれる。しかし、現行世代のウェアラブル技術デバイスは、典型的に、特定の製造業者によって通常規定される特定のソフトウェア及びハードウェア環境内でしか使用可能ではないため、その有用性は限られている。したがって、ユーザは、ウェアラブルデバイスの可能性を最大限に使用することができない。更に、現行世代のウェアラブル技術デバイスは、モノのインターネット内の物体といった他のデバイスが通信するように具体的に予めプログラミング又はデザインされている場合に限り、当該デバイスと通信することができる。これは、ウェアラブル技術デバイスが通信可能であるデバイスの数を著しく制限し、したがって、ウェアラブル技術デバイスの潜在的な機能を抑制してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005] したがって、モノのインターネット内の他の物体と通信及びインタラクトすることのできるウェアラブル技術デバイスが当技術分野において引き続き必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006] 本開示は、ウェアラブルデバイスが、IoTデバイスを制御することを可能にする発明方法及びシステムに関する。本開示の様々な態様を使用することによって、ユーザは、ウェアラブルデバイスのセンサ測定値と様々なIoTデバイスとの関係を規定することができる。例えばユーザは、ユーザの身体上で特定量の汗が検出されると、シャワーを起動するように、本明細書における教示内容を使用して1つ以上のウェアラブルデバイスを設定することができる。同様に、ユーザは、ユーザが特定量の疲労を経験していると、清掃デバイスを起動するようにウェアラブルデバイスを設定することができる。ウェアラブルデバイスを介したIoTデバイスの直接制御を可能とすることによって、複雑かつ専用のハードウェアを回避することができ、これにより、ユーザは、ウェアラブルデバイスの可能性を最大限に使用することができる。
【0007】
[0007] 一実施態様では、本開示は、ウェアラブルデバイスが、IoTデバイスを制御することを可能にする方法に関する。当該方法は、ウェアラブルデバイス上で実施される。当該方法は、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサからセンサデータを受信するステップと、1つ以上の動作コマンドを生成するように、センサデータに応じて、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリを実行するステップと、1つ以上の動作コマンドに応じて、1つ以上のデバイスコマンドを、IoTデバイスに送信するステップとを含む。
【0008】
[0008] 別の実施態様では、本開示は、ウェアラブルデバイスが、IoTデバイスを制御することを可能にする方法を行うためのマシン実行可能命令を含むマシン可読記憶媒体に関する。当該方法は、ウェアラブルデバイス上で実施される。当該方法は、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサからセンサデータを受信するステップと、1つ以上の動作コマンドを生成するように、センサデータに応じて、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリを実行するステップと、1つ以上の動作コマンドに応じて、1つ以上のデバイスコマンドを、IoTデバイスに送信するステップとを含む。
【0009】
[0009] 一態様によれば、当該態様は、ウェアラブルデバイスを使用して、IoTデバイスを制御する方法である。当該方法は、(i)少なくとも1つのセンサと、プロセッサと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを含むウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、通信インターフェースとを含むウェアラブルデバイスを提供するステップと、(ii)少なくとも1つのセンサから、センサデータを受信するステップと、(iii)受信したセンサデータを解析するために、ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内の1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、受信したセンサデータに基づいて選択するステップと、(iv)受信したセンサデータが、トリガリングイベントを含むかどうかを決定するために、選択された少なくとも1つのウェアラブルデバイスアプリケーションを用いて、受信したセンサデータを解析するステップと、(v)受信したセンサデータが、トリガリングイベントを含む場合、遠隔のIoTデバイス向けの動作コマンドを生成するステップと、(vi)動作コマンドを、遠隔のIoTデバイスに送信するステップとを含む。
【0010】
[0010] 一実施形態によれば、上記方法は更に、ユーザから、ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内の1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちのどれを、受信したセンサデータを解析するために使用するのかに関する入力を受信するステップを含む。
【0011】
[0011] 一実施形態によれば、ウェアラブルデバイスは更に、ウェアラブルデバイスIDを含み、上記方法は更に、ウェアラブルデバイスIDを通信するステップを含む。
【0012】
[0012] 一実施形態によれば、動作コマンドは、照明器具、ロック、サーモスタット、食料準備デバイス、清掃デバイス、第1応答者緊急コール、電化製品、報酬アイテム、運動器具及びシャワーのうちの1つ以上を制御するコマンドを含む。
【0013】
[0013] 一実施形態によれば、少なくとも1つのセンサは、GPS、カメラ、パルスオキシメータ、温度センサ、加速度計又は電気皮膚汗センサを含む。
【0014】
[0014] 一実施形態によれば、上記方法は更に、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、アプリケーションネットワークからウェアラブルデバイスにダウンロードするステップを含む。
【0015】
[0015] 一実施形態によれば、上記方法は更に、ウェアラブルデバイスアプリケーションを、IoTデバイスのアプリケーションデータベースからウェアラブルデバイスにダウンロードするステップを含む。
【0016】
[0016] 一態様によれば、当該態様は、ウェアラブルデバイスを使用して、IoTデバイスを制御するシステムである。当該システムは、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを含むアプリケーションネットワークデータベースと、通信インターフェースとを含むアプリケーションネットワークと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを含むウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、通信インターフェースと、アクチュエータとを含むIoTデバイスと、少なくとも1つのセンサと、プロセッサと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを含むウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、通信インターフェースとを含むウェアラブルデバイスとを含み、ウェアラブルデバイスは、(i)受信したセンサデータを解析するために、ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベース内の1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、受信したセンサデータに基づいて選択し、(ii)選択された少なくとも1つのウェアラブルデバイスアプリケーションを用いて、受信したセンサデータを解析し、(iii)受信したセンサデータが、トリガリングイベントを含む場合、IoTデバイス向けの動作コマンドを生成し、(iv)動作コマンドを、IoTデバイスに送信する。
【0017】
[0017] 一実施形態によれば、ウェアラブルデバイスは更に、アプリケーションネットワークと通信を確立し、アプリケーションネットワークデータベースから、ウェアラブルデバイスアプリケーションをダウンロードする。
【0018】
[0018] 一実施形態によれば、ウェアラブルデバイスは更に、IoTデバイスのウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと通信を確立し、ウェアラブルデバイスアプリケーションをダウンロードする。
【0019】
[0019] 一実施形態によれば、ウェアラブルデバイスは、ユーザからの入力を受信するユーザインターフェースを含む。
【0020】
[0020] 一実施形態によれば、IoTデバイスは、ウェアラブルデバイスから動作コマンドを受信することに反応して、アクチュエータを作動させる。
【0021】
[0021] 一実施形態によれば、IoTデバイスは、ウェアラブルデバイスによって送信された動作コマンドに基づいて、アクチュエータを作動させるかどうかを決定する。
【0022】
[0022] 一態様によれば、当該態様は、遠隔のIoTデバイスを制御するウェアラブルデバイスである。当該ウェアラブルデバイスは、少なくとも1つのセンサと、トリガリングイベントに反応して、動作コマンドを遠隔のIoTデバイスに送信する通信インターフェースと、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションを含むウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースと、プロセッサとを含み、プロセッサは、(i)少なくとも1つのセンサからセンサデータを受信し、(ii)受信したセンサデータを解析するために、ウェアラブルデバイスアプリケーションデータベースからの1つ以上のウェアラブルデバイスアプリケーションのうちの少なくとも1つを、受信したセンサデータに基づいて選択し、(iii)選択されたウェアラブルデバイスアプリケーションを用いて、受信したセンサデータを解析し、(iv)受信したセンサデータが、トリガリングイベントを含む場合、IoTデバイス向けの動作コマンドを生成し、(v)通信インターフェースに、動作コマンドを、IoTデバイスに送信させる。
【0023】
[0023] 様々な実施態様において、プロセッサ又はコントローラは、1つ以上の記憶媒体(本明細書では、総称的に「メモリ」と呼ばれ、(RAM、PROM、EPROM及びEEPROM、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光学ディスク、磁気テープ等といった)例えば揮発性及び不揮発性コンピュータメモリである)に関連付けられる。「非一時的マシン可読媒体」との用語は、本明細書において使用される場合、揮発性及び不揮発性メモリの両方を包含するが、一時的な信号を含まないと理解されるものとする。幾つかの実施態様では、記憶媒体は、1つ以上のプロセッサ及び/又はコントローラ上で実行されると、本明細書において説明される機能の少なくとも幾つかの機能を行う1つ以上のプログラムで符号化される。様々な記憶媒体が、プロセッサ又はコントローラ内で固定されていても、又は、そこに格納された1つ以上のプログラムがプロセッサ又はコントローラにロードされて本明細書において説明される本発明の様々な態様を実施するように可搬型であってもよい。「プログラム」又は「コンピュータプログラム」との用語は、本明細書では、1つ以上のプロセッサ又はコントローラをプログラミングするために使用可能である任意のタイプのコンピュータコード(例えばソフトウェア又はマイクロコード)を指すように一般的な意味で使用される。
【0024】
[0024] 1つのネットワーク実施態様では、ネットワークに結合される1つ以上のデバイスが、当該ネットワークに結合される1つ以上の他のデバイスのコントローラの役割を(例えばマスタ/スレーブ関係において)果たしてもよい。別の実施態様では、ネットワーク環境は、ネットワークに結合されるデバイスのうちの1つ以上を制御する1つ以上の専用コントローラを含んでもよい。一般に、ネットワークに結合される複数のデバイスは、それぞれ、1つ以上の通信媒体上に存在するデータへのアクセスを有するが、所与のデバイスは、例えば1つ以上の特定の識別子(例えば「アドレス」)に基づいて、ネットワークとデータを選択的に交換する(即ち、ネットワークからデータを受信する及び/又はネットワークにデータを送信する)ように構成される点で、「アドレス指定可能」であってよい。
【0025】
[0025] 「ネットワーク」との用語は、任意の2つ以上のデバイス及び/又はネットワークに結合される複数のデバイス間の(例えばデバイス制御、データ格納、データ交換等のための)情報の輸送を容易にする2つ以上のデバイス(コントローラ又はプロセッサを含む)の任意の相互接続を指す。当然ながら、複数のデバイスを相互接続するのに適したネットワークの様々な実施態様には、様々なネットワークトポロジーのどのネットワークトポロジーを含んでもよく、また、様々な通信プロトコルのどの通信プロトコルを使用してもよい。更に、本開示による様々なネットワークにおいて、2つのデバイス間の任意の1つの接続は、当該2つのシステム間の専用接続を表しても、非専用接続を表してもよい。当該非専用接続は、当該2つのデバイス向けの情報を運ぶことに加えて、必ずしも当該2つのデバイスに向けたものではない情報を運ぶこともできる(例えばオープンネットワーク接続)。更に、当然ながら、本明細書において説明されるデバイスの様々なネットワークは、1つ以上の無線、有線/ケーブル及び/又は光ファイバリンクを使用して、ネットワーク全体の情報の輸送が容易にされる。
【0026】
[0026] 当然ながら、上記概念と、以下により詳細に説明される追加概念とのあらゆる組み合わせ(これらの概念が相互に矛盾しない限り)も、本明細書において開示される発明主題の一部であると考えられる。特に、本開示の終わりに登場する請求項に係る主題のあらゆる組み合わせは、本明細書において開示される発明主題の一部であると考えられる。更に、当然ながら、本明細書において明示的に使用され、更に、参考することにより組み込まれている任意の開示情報にも登場する用語は、本明細書において開示される特定の概念と最も一貫性のある意味が与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
[0027] 図面中、同様の参照符号は、一般に、様々な図面を通して同じ部品を指す。更に、図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、本発明の原理の説明が概して強調されている。当然ながら、本開示は、図面に示される構成及び手段に厳密に限定されるものではない。
【0028】
図1】[0028]図1は、一実施形態によるIoTデバイスを制御するように、ウェアラブルヘルスインターフェースを使用する方法のフローチャートである。
図2】[0029]図2は、一実施形態によるIoTデバイを制御するためのウェアラブルヘルスインターフェースを含むシステムの概略図である。
図3】[0030]図3は、一実施形態によるセンサデータ及び計算データと、当該データに関連付け可能な動作との例示的なマトリクスである。
図4】[0031]図4は、一実施形態によるウェアラブルデバイスのセンサのデータベースの一例である。
図5】[0032]図5は、一実施形態によるウェアラブルデバイスの基本ソフトウェアを説明するフロー図である。
図6】[0033]図6は、一実施形態によるウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベースの一例である。
図7】[0034]図7は、一実施形態によるウェアラブルデバイスの概略図である。
図8A】[0035]図8Aは、一実施形態によるウェアラブルデバイスの概略図である。
図8B】[0036]図8Bは、一実施形態によるウェアラブルデバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一例である。
図8C】[0037]図8Cは、一実施形態によるウェアラブルデバイスのアルゴリズムを説明するフロー図である。
図9】[0038]図9は、一実施形態によるウェアラブルデバイスのアルゴリズムを説明するフロー図である。
図10】[0039]図10は、一実施形態によるウェアラブルデバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一例である。
図11】[0040]図11は、一実施形態によるIoTデバイスの基本プログラムのフロー図である。
図12】[0041]図12は、一実施形態によるIoTデバイスのトリガプログラムのフロー図である。
図13】[0042]図13は、一実施形態によるIoTデバイスのコマンドデータベースの一例である。
図14】[0043]図14は、一実施形態によるIoTデバイスを制御するためのウェアラブルヘルスインターフェースのコンテキストで実施される方法のフロー図である。
図15】[0044]図15は、一実施形態による1つ以上のIoTデバイスを制御するように、ウェアラブルヘルスインターフェースを使用するコンピュータシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[0045] 出願人は、ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルデバイスのセンサデータに基づき、モノのインターネット(「IoT」)デバイスをトリガできるようにする必要性があることを認識及び理解している。したがって、本開示は、ウェアラブルデバイスが、例えばアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)又はアプリストアを介して、任意のIoTデバイスに関連付けられているソフトウェアをダウンロードすることを可能にする発明方法及びシステムに関連する。このとき、IoTデバイスは、ウェアラブルデバイス標準のフォーマット及び通信を使用する。システムは、ウェアラブルデバイスとIoTデバイスとの間の自動接続を可能にし、ウェアラブルデバイスは、そのセンサ測定値に基づき、IoTデバイスの動作をトリガすることができる。幾つかの実施形態では、上記ソフトウェアは、1つ以上のアプリケーション(即ち、「アプリ」)の形でダウンロードされても、及び/又は、ヘルスデータネットワークからダウンロードされてもよい。
【0030】
[0046] 上位では、本開示の態様は、ウェアラブルデバイスのインターフェースを介してIoTデバイスを制御するシステム、方法及びソフトウェアに関する。一実施形態によれば、ウェアラブルデバイスから得られたデータがいつ、どのようにして、IoTデバイスの作動又は制御につながるべきであるかを指定するトリガをユーザが指定することができる。図1を参照する。図1は、一実施形態において、IoTデバイスを制御するために、ウェアラブルヘルスインターフェースと共に使用される方法100である。当該方法は、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサからセンサデータを受信するステップ105と、1つ以上の動作コマンドを生成するように、センサデータに応じて1つ以上のウェアラブルデバイスアプリを実行するステップ110と、1つ以上の動作コマンドに応じて、1つ以上のデバイスコマンドをIoTデバイスに送信するステップ115とを含む。
【0031】
[0047] ステップ105において、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサからセンサデータを受信することは、任意のタイプのウェアラブルデバイスセンサから任意のタイプのセンサデータを受信することを含む。例えば数ある他のタイプのセンサデータのうち、心拍数センサは、1分当たりの拍数でユーザの心拍数の測定値を提供し、温度センサは、華氏温度でユーザの体温の測定値を提供し、及び/又は、歩数計は、ユーザが踏んだ歩数に対応する測定値を提供する。
【0032】
[0048] ステップ110において、1つ以上の動作コマンドを生成するように、センサデータに応じて1つ以上のウェアラブルデバイスアプリを実行することは、1つ以上のウェアラブルデバイスセンサから受信した測定値を、所定のトリガと比較することを含む。このようなトリガは、例えば発熱を示しうるユーザの体温の特に高い測定値は、ユーザが発熱を克服するのを助けるように、サーモスタットの温度を上げるか、又は、ユーザをよりくつろがせるように、サーモスタットを下げるべきであると指定する。ステップ115において、1つ以上の動作コマンドに応じて、1つ以上のデバイスコマンドをIoTデバイスに送信することは、トリガが、例えばユーザの体温の特に高い測定値は、ユーザが発熱を克服するのを助けるために、サーモスタットの温度を上げるべきであると指定することを認識し、当該認識に基づき、デバイスコマンドをスマートサーモスタットに送信して、周囲温度を上げさせることを含む。図1の方法のような方法を実現するために、図2に示される実施形態のようなシステムを使用することによって、ユーザは、ウェアラブルデバイスインターフェースを介してIoTデバイスを迅速かつ簡単に制御することができる。
【0033】
[0049] 図2を参照する。図2は、一実施形態において、図1の方法の1つ以上のステップを実施するために使用され、1つ以上のIoTデバイスを制御するためのウェアラブルデバイス及びインターフェースを含むシステム200である。システム200は、例えばウェアラブルデバイス204と、IoTデバイス208と、アプリケーションネットワーク212とを含む。各コンポーネントは、インターネット216を介して互いに接続され、この接続は、数ある中で、3G、4G及び/若しくは5Gセル方式、Wi−Fi(登録商標)及び/若しくはTCP/IP、又は、他の有線インターネット接続といった任意の適切なデジタル通信形式を含む。ウェアラブルデバイス204とIoTデバイス208とは、任意の適切な手段を介して直接通信してもよく、幾つかの実施形態では、ウェアラブルデバイス204とIoTデバイス208とは、IoTホームネットワーク全体とインターネット216との間を仲介し、また、数ある他のデバイスの中で、ルータ、ファイアウォール及び/又は中心ハブといったデバイスであってよいホームネットワークハブ220又はゲートウェイデバイスを介して、互いに及び/又はインターネット216と通信することができる。
【0034】
[0050] 一実施形態によれば、ウェアラブルデバイス204は、個人又はペットといった別の生物によって着用又は持ち運ばれ、着用者及び/又はその環境に関するデータを記録するデバイスである。ウェアラブルデバイス204は、当該データに基づき、特定の行動を取るか、及び/又は、特定のコマンドを送信する。ウェアラブルデバイス204は、ウェアラブルデバイスが実行する基本ソフトウェアであって、その様々な動作部を制御するウェアラブルデバイスの基本ソフトウェア224を含む。ウェアラブルデバイス204は更に、ウェアラブルデバイストリガプログラム228を含み、トリガプログラム228は、データが、ホームネットワークハブ220、インターネット216、IoTデバイス208及び/又はウェアラブルデバイスアプリデータベース232に送信されるべきか否か、更には、いつ送信されるべきかを制御するソフトウェアプログラムである。ウェアラブルデバイスのアプリデータベース232は、ウェアラブルデバイスによって格納及び/又は実行できるウェアラブルデバイスアプリケーション、即ち、「アプリ」1乃至N236を含むデータベースである。幾つかの実施形態では、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリ236は、特定のセンサデータが、IoTデバイス208にコマンドを送信することを保証するか否かを決定する。ウェアラブルデバイス204は更に、デバイス識別子(「ID」)240を含む。これは、各ウェアラブルデバイスが特定されることを可能にする各ウェアラブルデバイスに関連付けられる一意のIDである。ウェアラブルデバイス204は更に、着用者又は着用者の環境に関連付けられるデータを記録するセンサであってよいウェアラブルデバイスセンサ1乃至N244を含む。センサ244には、脈拍、血圧及び血液酸素レベルを検出するパルスオキシメータセンサといったセンサが含まれるがこれに限定されない。センサ244は、数ある中でも、着用者の体温、着用者の動作、着用者の位置、周囲ノイズレベル、湿度レベル、周囲の一酸化炭素、酸素及び他の気体のレベル、気温、粒状物質のレベル並びに/又は照明レベルを検出することができる。
【0035】
[0051] ウェアラブルデバイス204は更に、Bluetooth(登録商標)、低出力Bluetooth(登録商標)、3G、4G、5G、Wi−Fi(登録商標)、レーザ、可視、赤外、マイクロ波及び/又はワイヤレス通信するための任意の他の適切な通信方法を利用する及び/又はイーサネット(登録商標)ポート、USBポート等といった有線接続を介する通信モジュールであるウェアラブルデバイスの通信インターフェース248、即ち、「Comm.」を含む。ウェアラブルデバイス204は更に、ウェアラブルデバイスセンサ1乃至N244によって生成されたデータを含むウェアラブルデバイスセンサデータベース252と、ウェアラブルデバイスのアプリ1乃至N236のどれが、ウェアラブルデバイスセンサ1乃至N244によって生成されたデータに適用されるべきかを決定するように使用されるソフトウェアを含むウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256とを含む。図2に示されるように、ウェアラブルデバイス204は更に、日時を記録するためのクロック260と、ウェアラブルデバイス上でデータを入力又は確認するために使用できるウェアラブルデバイスのグラフィカルユーザインターフェース、即ち、「GUI」264とを含む。
【0036】
[0052] ウェアラブルデバイス204は更に、本明細書において説明される様々な機能を行うように構成又はプログラミングされるプロセッサ246を含み、当該プロセッサ246は、当該プロセッサ246によって実行可能であり、ウェアラブルデバイス204及び/又はシステム200に本明細書において説明される方法のステップのうちの1つ以上のステップを実行させる1つ以上の命令セットを含むメモリと組み合わされて使用可能である。一実施形態によれば、プロセッサ246は、センサデータを取得及び/又は記憶するように、センサ244と通信する。プロセッサ246は更に、ウェアラブルデバイスの基本ソフトウェア224、ウェアラブルデバイスのトリガプログラム228及びウェアラブルデバイスのアプリデータベース232の1つ以上のモジュール又はコンポーネントと通信し、それらを実行する。プロセッサは更に、ホームネットワークハブ220、インターネット216、IoTデバイス208及び/又はウェアラブルデバイスアプリデータベース232とのウェアラブルデバイス通信インターフェース248を介した通信を容易にする。
【0037】
[0053] 一実施形態によれば、IoTデバイス208は、これまではダムデバイスのセットであったIoTに接続されるデバイスであり、IoTであることにより、デバイスは、インターネット及び/又は他のデバイスと知的にインタラクトするための機構が具備されている。したがって、例えば「ダム」冷蔵庫は、IoT冷蔵庫となり、その周囲環境、その内容をスキャンし、一人以上のユーザ等と通信することを可能にするスマート機能を有するように製造及び/又はレトロフィットされる。幾つかの実施形態では、IoTデバイス208は、ユーザによって保持されるが、必ずしも着用可能ではないものであってよい。一実施形態によれば、IoTデバイス208は、ウェアラブルデバイスのトリガプログラム228から送信される1つ以上のトリガ及び/又は動作コマンドを受信して渡すプログラムであるIoTデバイスのトリガプログラム266を実行する。IoTデバイスの基本ソフトウェア268は、デバイスの一般動作を制御するソフトウェアである。IoTデバイスのアクチュエータ1乃至N270は、それによりIoTデバイス208が動作を行う任意のデバイス、コンポーネント又は機構である。例えば冷蔵庫のコンテキストでは、上記アクチュエータ270は、扉を開閉する、製氷機を作動させる及び/又は冷蔵庫若しくは冷凍庫コンポーネント内の温度を調節する機構を含む。アクチュエータ270は、例えば冷蔵庫の内部又は外部のディスプレイ及び冷蔵庫内のセンサを含んでもよい。IoTデバイスの通信インターフェース272は、ウェアラブルデバイスの通信インターフェース248と同じであっても異なってもよい通信モジュールである。IoTデバイスのコマンドデータベース274は、ウェアラブルデバイス204から送信された動作コマンドを、IoTデバイス208内の特定コマンド及び/又は特定アクチュエータ270に関連付けるデータベースであり、下記図13のコンテキストにおいて更に説明される。IoTデバイスのアプリデータベース276は、ウェアラブルデバイス204がダウンロードして、1つ以上のウェアラブルデバイスのアプリ1乃至N236として格納可能であるアプリを含む。一実施形態によれば、IoTデバイスのアプリデータベース276に格納される又は当該データベース276から利用可能であるウェアラブルデバイスのアプリ236は、IoTデバイス208とインタラクトする及び/又は制御することに固有であってよいが、他のアプリ機能も可能である。
【0038】
[0054] 図2に示されるように、アプリネットワーク212は、1つ以上のアプリを含み、これらのアプリのうちの1つ以上を、IoTデバイス208及び/又はウェアラブルデバイス204に、要求されてダウンロード又は提供する。アプリネットワーク212は、ダウンロードの通信及び選択を制御するアプリネットワークソフトウェア278を含む。アプリ自体を含むアプリデータベース280は、IoTデバイスのアプリデータベース276と同様であってよく、API282が、これらのアプリを、ウェアラブルデバイス204が使用する形式又は言語に変換することができる。ウェアラブルデバイス204が拡張ウェアラブルデバイス言語、オペレーティングシステム又はプロトコルを使用可能である場合、API282は、ウェアラブルデバイス固有の言語又はプロトコルで存在していないアプリを、IoTデバイス208又はウェアラブルデバイス204に送信する前に、当該拡張言語に変換することができる。本実施形態では、アプリネットワーク212は、「ネットワーク」を構成するものとして説明されているが、当然ながら、他の実施形態では、アプリ「ネットワーク」212は、代わりに、サーバ又はクラウドコンピュータ環境における仮想マシンといった単一のデバイスで実現されてもよい。
【0039】
[0055] 動作時、ユーザは、ウェアラブルデバイス204を使用して、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリ236及び/又はアプリデータベース232をダウンロードする。当該アプリは、アプリネットワーク212から直接来ても、又は、IoTデバイス208を介して来てもよい。アプリがロードされ、ユーザがウェアラブルデバイス204を着用する間、ウェアラブルデバイスのセンサ244はデータを記録し、当該データは、ウェアラブルデバイスのアプリ236に供給される。センサデータが処理された後、ウェアラブルデバイスのアプリ236が、IoTデバイス208は当該データに基づいて動作をすべきであることを決定すると、ウェアラブルデバイスのトリガプログラム228は、ウェアラブルデバイスの通信インターフェース248を使用して、動作コマンドをIoTデバイス208に送信する。IoTデバイスのトリガプログラムは、次に、IoTデバイスのコマンドデータベース274に相談し、当該動作コマンドを実現するために、1つ以上のアクチュエータ1乃至N270によって行われなければならない特定のコマンドを読み出し、当該コマンドを、1つ以上のアクチュエータ1乃至N270に送信する。
【0040】
[0056] 図3を参照する。図3は、一実施形態において、センサデータ305、計算データ310及び片方又は両方に関連付けられる動作315の例示的なマトリクス300である。センサデータ及び計算データは、1つ以上のウェアラブルデバイスのセンサ244によって決定されるか及び/又はそこから直接計算されるデータである。例えば図3に示される「加速度計」センサデータ305は、ウェアラブルデバイスの動作を記録する加速度計に対応する。計算データ310は、当該加速度計のデータから直接計算可能であり、ウェアラブルデバイスが歩数計として動作する場合は、踏んだ歩数、及び/又は、歩数データを取り、1つ以上の数学的アルゴリズムを適用することによって決定可能である燃焼カロリーを含むがこれらに限定されない。マトリクスの1つの辺に沿って、センサデータ及び/又は計算データに応じて行われてよい動作315がリストされている。黒の点は、それぞれ、センサデータ及び/又は計算データが1つの動作につながる位置を示す。例えばパルスオキシメータセンサは、食料の準備を開始すること、空間の清掃を開始すること、第一応答者を呼ぶこと、扉をロック又はロック解除すること、1つ以上の電化製品を作動させること、及び/又は、1つ以上の電化製品を設定することといった動作をもたらす。別の例として、着用者が運動をしていた場合、着用者の服が、運動していない場合よりも徹底的に洗濯される必要がある。幾つかの実施形態では、パルスオキシメータデータは、ユーザが報酬制度を選択する場合、報酬アイテムに関連付けられてよい。幾つかの実施形態では、動作は、特定の運動器具を作動させてよい。例えばランニングマシンは、加速する又は減速することによって、ユーザを特定の心拍数に維持しようとする。更に、動作は、シャワーを作動させてよい。例えば以下に更に説明されるように、ユーザが運動を終了すると、ユーザの心拍数は減少するので、心拍数の減少が、ユーザのシャワーを始動する動作に対応していてよい。
【0041】
[0057] 同様に、計算データでは、加速度計データ、電気皮膚データ及び/又は他のデータから酩酊状態を測定することができ、1つ以上の対応する動作が、酩酊状態のレベル及び/又は他の要素に依存して、二日酔いの場合には、減光するように照明を制御し、ユーザが飲み過ぎている場合は、ユーザの自動車をロックし、ユーザが目覚めるのを助けるために、サーモスタット設定を変更し、食料の準備又は清掃を開始し、及び/又は、第1応答者を呼ぶ。幾つかの実施形態では、動作は、酔ったユーザが安全に家にたどりつくのを助けるためにドアをロック解除し、電化製品を作動させ、電化製品の設定をセットし、報酬アイテムを放出し、特定の運動器具又はシャワーを作動させる。なお、図3のマトリクスに含まれるセンサデータ、計算データ及び動作は、網羅的ではない。マトリクスは、作成されうるセンサ/動作の対応のタイプの代表的なサンプルに過ぎないからである。
【0042】
[0058] 図4は、ウェアラブルデバイスのセンサデータベース252の一例であり、1つ以上のウェアラブルデバイスセンサ244によって報告されたデータを含む。第1の縦列には、データを記録したウェアラブルデバイスセンサの識別であるセンサが指定される。この場合、2つの例、即ち、パルスオキシメータ及び加速度計が与えられている。次の縦列は、データタイプであり、これは、各センサによって記録されたデータの具体的なタイプである。図示されるように、幾つかの実施形態では、各センサは、2つ以上の異なるタイプのデータを記録する。パルスオキシメータは、脈拍及び血圧の両方を報告する一方で、加速度計は、動作データと、動作データから導出される歩数データを報告する。第3及び第4の縦列には、センサ記録の日時が指定され、第5の縦列には、実際のデータ、即ち、各センサから引き出される一意のデータが指定される。図示されるように、パルスオキシメータは、第1の横列に、1分当たりに99の脈拍(即ち、「bpm」)と、110から80の血圧とを記録する。一方で、加速度計は、データを保存することによって動作を記録するか、又は、当該動作を指定するデータファイルへのリンクを保存することによって当該動作を記録する(これは、幾つかの場合では、データファイルが、一意のデータの代わりに又はそれに加えて記録されてもよいことを示す)。加速度計は更に、268の歩数の測定値も示す。これは、このデータも追加的であってよいことを示し、記録される次のセンサ情報は、268歩に、11:15以降に踏んだ歩数を足したものであってよい。
【0043】
[0059] 図5を参照する。図5は、一実施形態において、ウェアラブルデバイスの基本ソフトウェア224が行う例示的な方法500である。この例では、方法500は、ステップ505において、1つ以上のウェアラブルデバイスセンサ244及び/又はテザリングされたセンサからセンサデータを受信することによって開始する。次に、ステップ510において、方法500は、図4に示されるように、センサデータをウェアラブルデバイスのセンサデータベース252に保存する。次に、ステップ515において、方法500は、センサデータをウェアラブルデバイスのアプリ236とマッチさせる。下記図6のコンテキストにおいて更に説明されるように、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256をこの目的に使用することができる。次に、方法500は、ステップ520において、マッチするウェアラブルデバイスアプリがあるかどうかの判断ステップを行う。ない場合、方法500は、ステップ505に戻る。ある場合、方法500は、ステップ525に進み、当該センサデータを入力として、トリガプログラム266を起動する。トリガプログラム266が起動した後、方法500は、ステップ505に戻る。
【0044】
[0060] 図6を参照する。図6は、一実施形態において、データタイプを特定のウェアラブルデバイスアプリ236とマッチさせるために使用されるウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256の一例である。第1の縦列は、データタイプである。この例では、2つの可能性が示されている。第1の可能性は、睡眠であり、第2の可能性は、加速度計及び脈拍データ向けである。次の縦列は、データタイプに関連付けられるウェアラブルデバイスのアプリである。これらは、第1の縦列に示されるデータタイプに関連付けられるウェアラブルデバイスのアプリ1乃至N236に対応する。図示されるように、「NoDoze Driving(居眠り運転防止)」アプリ及び「Shower Starter(シャワー開始)」アプリに関する情報が、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256内に含まれてよい。第3の縦列は、ウェアラブルデバイスのアプリのファイル名を示し、当該ファイル名は、メモリ内にある当該特定のアプリがあるウェアラブルデバイス204上での位置であってよい。第4の縦列には、ウェアラブルデバイスのアプリから動作コマンドを受信する1つ以上のIoTデバイスが指定される。図示されるように、NoDoze Drivingアプリは、特定の製造番号を有するユーザのフォード社製F−150トラックに関連付けられ、Shower Starterアプリは、Delta Spaシステムにその製造番号と共に関連付けられている。第5の縦列には、1つ以上の様々な対応する条件又は要件が満たされると、ウェアラブルデバイスのアプリによって送信される動作コマンドが指定されている。例えばNoDoze Drivingアプリは、ユーザは眠いと決定されると、車をロックする動作コマンドを送信する一方で、Shower Starterアプリは、運動後にシャワーを起動する動作コマンドを送信する。図6には示されていないが、受信するデータに依存して、アプリが、2つ以上の関連動作コマンドを有することも可能である。したがって、例えばNoDoze Drivingアプリは、ユーザが眠い場合、最初は、車をロックするが、睡眠データによって決定されるように、ユーザが特定の時間量を寝た後は、車のロックを解除する。
【0045】
[0061] ウェアラブルデバイスの例示的なシステムアーキテクチャ
【0046】
[0062] 図7を参照する。図7は、一実施形態において、本開示の他の図面において説明される特徴及び処理だけでなく、本開示全体を読んだ後、当業者には明らかである特徴及び処理といった本開示の様々な特徴及び/又は処理の任意の1つ以上を実施する例示的なウェアラブルコンピュータデバイス700の概略図である。図示されるように、コンピュータデバイス700は、メモリインターフェース704と、1つ以上のデータプロセッサ、画像プロセッサ及び/又は中央処理演算ユニット708と、周辺機器インターフェース712とを含む。メモリインターフェース704、1つ以上のデータプロセッサ708及び周辺機器インターフェース712は、別々のコンポーネントであっても、1つ以上の集積回路にまとめられてもよい。コンピュータデバイス700内の様々なコンポーネントは、1つ以上の通信バス又は信号線によって結合されてよい。
【0047】
[0063] センサ、デバイス及びサブシステムが、周辺機器インターフェース712に結合されて、1つ以上の機能が容易になる。例えば動きセンサ716、照明センサ720及び近接センサ724が周辺機器インターフェース712に結合されて、向き、照明及び/又は近接機能が容易になる。全地球的航法衛星システム(GNSS)(例えばGPS受信器)、温度センサ、バイオメタリックセンサ及び/又は1つ以上の他の感知デバイスといった他のセンサ728も、周辺機器インターフェース712に接続され、関連の機能が容易になる。
【0048】
[0064] カメラサブシステム732及び光学センサ736(例えば電荷結合デバイス(CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)光学センサ)が使用されて、画像及び/又は動画の記録といったカメラ機能が容易になる。カメラサブシステム732及び光学センサ736は、例えば顔認識解析を行うことによるユーザ認証に使用されるユーザの画像を収集するように使用される。
【0049】
[0065] 無線周波数受信器及び送信器、並びに/又は、光学(例えば赤外)受信器及び送信器を含む1つ以上のワイヤレス通信サブシステム740によって、通信機能が容易になる。通信サブシステム740の特定のデザイン及び実施態様は、コンピュータデバイス700がその上で動作することを意図している通信ネットワークに依存する。例えばコンピュータデバイス700は、GSM(登録商標)ネットワーク、GPRSネットワーク、EDGEネットワーク、Wi−Fi(登録商標)若しくはWiMax(商標)ネットワーク及び/又はBluetooth(登録商標)ネットワークを介して動作する通信サブシステム740を含む。特に、ワイヤレス通信サブシステム740は、1つ以上のデバイス700が他のワイヤレスデバイスの基地局として構成されるように、ホストプロトコルを含んでもよい。
【0050】
[0066] オーディオサブシステム744がスピーカ748及びマイク752に結合されて、スピーカ認識、音声応答、デジタル記録及び/又は電話機能といった音声によって使用可能な機能が容易になる。オーディオサブシステム744は、音声コマンド、音声印刷及び音声認証の処理を容易にできる。
【0051】
[0067] I/Oサブシステム756は、タッチサーフェスコントローラ760及び/又は他の入力コントローラ764を含む。タッチサーフェスコントローラ760は、タッチサーフェス768に結合される。タッチサーフェス768及びタッチサーフェスコントローラ760は、例えば容量性、抵抗性、赤外線及び/又は表面音響波技術を含むがこれらに限定されない複数の接触感度技術のうちの1つ以上と、任意選択的に、他の近接性センサアレイ及び/又はタッチサーフェス768との1つ以上の接触点を決定する他の要素とを使用して、接触及び動作、又は、それらがないことを検出する。
【0052】
[0068] 他の入力コントローラ764は、1つ以上のボタン、ロッカースイッチ、サムホイール、赤外線ポート、USBポート及び/又はスタイラスといったポインタデバイスといった他の入力/制御デバイス772に結合される。1つ以上の関連のボタン又は他の制御部(図示せず)は、スピーカ748及び/又はマイク752の音量及び/又は振幅制御のための上下ボタンの1つ以上のセットを含んでよい。同じ若しくは同様のボタン又は他の制御部を使用することによって、ユーザは、ユーザがマイクにコマンドを話しかけ、デバイス700に話しかけられコマンドを実行させることを可能にする音声制御又は音声コマンドモジュールを作動させる。ユーザは、1つ以上のボタン又は他の制御部の機能をカスタマイズしてもよい。タッチサーフェス768は、例えば仮想、即ち、ソフトボタン及び/又はキーボードを実現するように使用されてもよい。
【0053】
[0069] 幾つかの実施態様では、コンピュータデバイス700は、MP3、AAC及び/又はMPEGファイルといった記録されたオーディオ及び/又はビデオファイルを提示してもよい。幾つかの実施態様では、コンピュータデバイス700は、iPod(登録商標)といったMP3プレイヤーの機能を含む。したがって、コンピュータデバイス700は、関連のiPod(登録商標)ハードウェアと適合可能である36−ピンコネクタを含む。他の入力/出力及び制御デバイスが使用されてもよい。
【0054】
[0070] 図示されるように、メモリインターフェース704は、1つ以上のタイプのメモリ776に結合される。メモリ776は、高速ランダムアクセスメモリ、並びに/又は、1つ以上の磁気ディスクストレージデバイス、1つ以上の光学ストレージデバイス及び/若しくはフラッシュメモリ(例えばNAND、NOR)といった不揮発性メモリを含んでよい。メモリ776は、Darwin(登録商標)、RTXC、LINUX、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、WINDOWS(登録商標)といったオペレーティングシステム780、及び/又は、VxWorksといった埋め込みオペレーティングシステムを格納する。オペレーティングシステム780は、基本システムサービスを取り扱うため及び/又はハードウェアに依存するタスクを行うための命令を含んでよい。幾つかの実施態様では、オペレーティングシステム780は、カーネル(例えばUNIX(登録商標)カーネル)を含む。更に、幾つかの実施態様では、オペレーティングシステム780は、音声認証を行うための命令を含む。
【0055】
[0071] メモリ776は更に、通信命令782を格納し、1つ以上の追加のデバイス、1つ以上のコンピュータ及び/又は1つ以上のサーバとの通信が容易になる。更に又は或いは、メモリ776は、グラフィックユーザインターフェース処理を容易にするグラフィカルユーザインターフェース命令784、センサ関連の処理及び機能を容易にするセンサ処理命令786、電話関連の処理及び機能を容易にする電話命令788、電子メッセージング関連の処理及び機能を容易にする電子メッセージング命令790、ウェブブラウジング関連の処理及び機能を容易にするウェブブラウジング命令792、媒体処理関連の処理及び機能を容易にする媒体処理命令794、GNSS及びナビゲーション関連の処理及び命令を容易にするGNSS/ナビゲーション命令796、及び/又は、カメラ関連の処理及び機能を容易にするカメラ命令797を含んでよい。メモリ776は、他の処理及び機能を容易にする他のソフトウェア命令798を格納してよい。例えば他のソフトウェア命令798は、デバイス700が着用されている際のユーザの歩数を数えるための命令を含む。
【0056】
[0072] メモリ776は更に、ウェブビデオ関連の処理及び機能を容易にするウェブビデオ命令及び/又はウェブショッピング関連の処理及び機能を容易にするウェブショッピング命令といった他のソフトウェア命令(図示せず)を格納していてもよい。幾つかの実施態様では、媒体処理命令794は、オーディオ処理命令とビデオ処理命令とに分けられ、オーディオ処理関連の処理及び機能と、ビデオ処理関連の処理及び機能とがそれぞれ容易になる。起動記録及び機体識別番号(International Mobile Equipment Identity(IMEI))799又は同様のハードウェア識別子が、メモリ776に格納されてもよい。
【0057】
[0073] 上記命令及びアプリケーションは、それぞれ、本明細書において説明される1つ以上の機能を行うための命令のセットに対応してよい。これらの命令は、必ずしも別々のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実現される必要はない。メモリ776は、追加の命令を含んでも、より少ない命令を含んでもよい。更に、コンピュータデバイス700の様々な機能は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実施されてよく、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路における実施を含む。
【0058】
[0074] 図8Aを参照する。図8Aは、一実施形態において、ウェアラブルデバイスのアプリのコンポーネント800の概略図である。ここでは、Shower Starterアプリの詳細を示している。ウェアラブルデバイスのアプリ内には、図8Cのコンテキストにおいて更に説明されるアルゴリズム804と、アプリGUI808とがある。図8Bに、アプリGUI808の一例が示されている。ウェアラブルデバイスのアプリは、アルゴリズムによって使用されるデータを含むプロファイル812を含んでよい。ここでは、プロファイル812は、マッチファイル(例えばMatch.dat)と、5分毎の脈拍数減少(ここでは、1分当たり20の脈拍)と、安静時の脈拍数(1分当たり100の脈拍)とを含む。図8Cに示され、また、以下に詳細に説明されるように、プロファイルデータは、アルゴリズム804によって使用される。
【0059】
[0075] 図8Bを参照する。図8Bは、一実施形態において、ユーザが、数ある情報の中でも特にプロファイルに示される情報を設定又は変更するために使用するアプリGUI808の一例である。図示されるように、GUI808は、加速度計及び脈拍を、最新の運動セットにマッチするように設定することを希望するかどうかをユーザに聞く質問と、質問に対する回答を提供するためにユーザが操作できる「はい」/「いいえ」ボタンのセットと、ユーザが安静時の脈拍数減少(これを下回ると、ユーザの脈拍数は安静時の脈拍数であると見なされるレベルを示す)を設定するために使用するテキスト入力フィールドとを含む。アプリGUI808は更に、入力したデータをプロファイルに提出するための実行ボタンを含んでよい。
【0060】
[0076] 図8Cを参照する。図8Cは、一実施形態において、ウェアラブルデバイスのアプリによって使用可能である例示的なアルゴリズム804である。例えばアルゴリズムは、ウェアラブルデバイスのアプリによって使用されて、動作コマンドを送信するか否かが決定される。図示されるように、アルゴリズムは、ウェアラブルデバイスの基本ソフトウェア224によって送信されたデータであるセンサデータを受信することによって開始する。次は、加速度計データが、運動が完了した状態にマッチするかどうかを判定するステップである。この判定に対する回答が、ウェアラブルデバイスのアプリ内のプロファイルに格納されているマッチファイル、この例では、「Match.dat」に応じて決定される。マッチがある場合、ユーザは、その運動セットを終了しており、次のステップに進む。マッチがない場合、アルゴリズムは終了する。図示されるように、次のステップは、最後の5分間において、脈拍数が1分当たりに20で減少したかどうかを判定するステップである。このような減少は、ユーザが、運動ルーチンのクールダウンを始めたことに相当する。回答が「はい」である場合、アルゴリズムは、次のステップに進む。「いいえ」である場合、アルゴリズムは、終了する。次のステップにおいて、アルゴリズムは、脈拍数が、1分当たり100以下であるかどうかを判定する。つまり、ユーザは、クールダウンを終了し、上の階に行こうとしているかどうかを判定する。回答が「はい」である場合、ウェアラブルデバイスのアプリは、図6にある運動後にシャワーを開始する動作コマンドのような動作コマンドを送信する。ここでも、回答が「いいえ」である場合、アルゴリズムは終了する。
【0061】
[0077] 図9を参照する。図9は、一実施形態において、ウェアラブルデバイスのトリガプログラム228が行う例示的な方法900である。当該方法は、ウェアラブルデバイスのアプリが実行されるべきかどうかを決定し、当該出力に基づき、データがIoTデバイス208に送信されるべきであるかどうかを決定する。この例では、方法900は、ステップ905において、ウェアラブルデバイス204の基本ソフトウェアから起動及びセンサデータを受信することによって開始する。次に、方法900は、ステップ910において、センサデータをウェアラブルデバイスのアプリ236にマッチさせる。これは、図5のセンサデータをウェアラブルデバイスのアプリにマッチさせるステップ515と同じ機能が伴う。このステップにおいて、受信されたセンサデータは、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256内にあるウェアラブルデバイスのアプリにマッチされて、ある場合には、どのウェアラブルデバイスアプリが実行されるべきであるかが決定される。次に、方法900は、センサデータを入力として使用して、1つ以上のマッチするウェアラブルデバイスアプリを実行する。アプリは、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256内のファイル名によって指定される。次に、ステップ920において、方法900は、ウェアラブルデバイスのアプリ236の1つ以上の出力、ここでは、動作コマンドを受信する。次に、方法900は、ステップ925において、出力は動作コマンドを含んでいるかどうかを判定するステップを実行する。回答が「いいえ」である場合、方法900は、ステップ905に戻る。回答が「はい」である場合、方法900は、ウェアラブルデバイスのID240を取り出すステップ930に進む。方法900は、次に、ステップ935において、動作コマンド及びウェアラブルデバイスのID240を、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256内で指定されている通りに、指定されたIoTデバイス208への送信のために、ウェアラブルデバイスの通信インターフェース248に送信する。
【0062】
[0078] 図10を参照する。図10は、一実施形態において、ウェアラブルデバイスのGUI264の一例であり、当該GUI264は、この例では、2つのドロップダウンメニュを含む。第1のドロップダウンメニュは、ユーザが、アプリソースを選択することを可能にする。アプリソースは、ユーザがユーザのウェアラブルデバイス204にダウンロードすることを希望するアプリのソースである。このようなアプリソースには、例えば第三者のアプリストアであるGeroge’s Licensed App Store、IoTデバイス208の製造業者であるDelta Apps、及び、ウェアラブルデバイス204がそこから1つ以上のウェアラブルデバイスアプリ236をダウンロードすることができるIoTデバイスそのものであるDelta Spaシステム番号9876541231564が含まれる。ここでは、Delta Appsが選択されているので、次のドロップダウンメニュは、ユーザに、当該アプリストアからのアプリを選択するように求める。この例では、メニュには3つのアプリ、即ち、Shower Starter、Water Shut off及びHot Tubが示され、ユーザは、Shower Starterを選択している。2つのソフト選択ボタン、即ち、ユーザが現在の好みを保存するために使用する保存ボタンと、ユーザが選択アプリをダウンロードするために使用する選択アプリロードボタンも示されている。
【0063】
[0079] 図11を参照する。図11は、一実施形態において、IoTデバイスの基本ソフトウェア268が行う例示的な方法1100である。この例では、方法1100は、ステップ1105において、動作コマンドについて、IoTデバイス208のデバイス通信インターフェース272をポーリングすることによって開始する。次に、ステップ1100において、方法1100は、動作コマンドを受信したかどうかを判定するステップを実行する。つまり、動作コマンドが受信されたかどうかを判定する。「はい」の場合、方法1100は、ステップ1115に進む。即ち、動作コマンド及びウェアラブルデバイスのID240をIoTデバイスのトリガプログラム266に送信する。「いいえ」の場合、方法1100は、ステップ1155を省略する。方法1100は、次に、ステップ1120に進み、ユーザはデバイスからアプリのアップロードを要求しているかを問い合わせする。回答が「いいえ」の場合、方法1100は、ステップ1105に戻る。回答が「はい」の場合、方法1100は、ステップ1125に進み、要求されたアプリをアップロードする。
【0064】
[0080] 図12を参照する。図12は、一実施形態において、IoTデバイスのトリガプログラム266が行い、また、図11の真ん中のステップの結果、起動される例示的な方法1200である。この例では、方法1200は、ステップ1205において、基本ソフトウェアから、動作コマンド及びウェアラブルデバイスのIDを受信することによって開始する。次に、ステップ1210において、IoTデバイスのコマンドデータベース274からデバイスコマンド及びアクチュエータIDが取り出される。これは、図13のコンテキストにおいて更に説明される。方法1200は、次に、ステップ1215に進み、デバイスコマンドを指定されたアクチュエータ270に送信する。
【0065】
[0081] 図13を参照する。図13は、一実施形態において、IoTデバイス208がウェアラブルデバイス204から動作コマンドを受信し、それを特定のアクチュエータ270向けの特定コマンドに変換することを可能にするIoTデバイスのコマンドデータベース274の一例である。ここでは、データベースは、ウェアラブルデバイスJC4567からの動作コマンド「運動後にシャワーを開始」に関連付けられているデバイスコマンドを含む。ここでは、上記Delta Spaであるデバイスは、当該動作コマンドを受信すると、2つのデバイスコマンド、即ち、2つの異なるアクチュエータ270のそれぞれに対して1つのデバイスコマンドを起動する。例えば第1のデバイスコマンドは、「今開始」コマンドを、インライン温水ヒータに対して出し、これにより、温水ヒータは、加熱を開始する。第2のデバイスコマンドは、「5分後に開始」コマンドをシャワーの蛇口に対して出す。特に、ここでは、IoTシャワー蛇口及びインライン水ヒータは共に、スマートスパの一部である。したがって、この例では、ウェアラブルデバイス204が、「運動後にシャワーを開始」動作コマンドを送信すると、IoTデバイス208は、すぐに温水加熱を開始し、5分後にシャワーを開始するので、ユーザは、運動が終わった後、脱衣し、温水シャワーをすぐに浴びることができる。
【0066】
[0082] 図14を参照する。図14は、一実施形態において、IoTデバイスを制御するために、ウェアラブルヘルスインターフェースのコンテキストにおいて実施可能である方法1400の一例である。方法1400は、ウェアラブルデバイスの基本ソフトウェア224、ウェアラブルデバイスのトリガプログラム228、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサ1乃至N244、ウェアラブルデバイスの通信インターフェース248、センサデータベース、ウェアラブルデバイスのアプリマッチデータベース256、クロック260、ウェアラブルデバイスのGUI264、デバイスID240及びウェアラブルデバイスのアプリデータベース232を含むウェアラブルデバイス204を提供することによって開始する。次に、上記方法は、IoTデバイスの基本ソフトウェア、IoTデバイスのトリガプログラム266、IoTデバイスの通信インターフェース、IoTデバイスのコマンドデータベース274及び1つ以上のアクチュエータ1乃至N270を含むIoTデバイス208を提供することを含む。次に、上記方法は、アプリネットワークソフトウェア278、アプリデータベース280及びAPI282を含むアプリネットワーク212を提供することを含む。アプリネットワークは、ウェアラブルデバイス204及びIoTデバイス208に、インターネット216及び/又はオプションのホームネットワークハブ220によって接続されている。次に、上記方法は、ユーザが、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリ236を、アプリネットワーク212又はIoTデバイス208からダウンロードすることを許可することを含む。次に、上記方法は、センサデータを、ウェアラブルデバイスの1つ以上のセンサ244から受信して、当該センサデータに応じて、1つ以上のウェアラブルデバイスアプリ236を実行することを含む。上記方法は、次に、ウェアラブルデバイスアプリの実行の結果が、1つ以上のIoTデバイスをトリガするかどうかを決定し、その後、1つ以上のIoTデバイスがトリガされたかどうかを決定することを含む。回答が「いいえ」である場合、上記方法は終了する。回答が「はい」である場合、上記方法は、動作コマンドを1つ以上のIoTデバイス208に送信し、動作コマンドに応じて、アクチュエータ270を作動させる次のステップに進む。
【0067】
[0083] 図15を参照する。図15は、一実施形態において、コンピュータシステム1500の例示的な形にあるコンピュータデバイスの一実施形態の概略図である。コンピュータシステム1500において、本開示の他の図に示されるシステムだけでなく、本開示全体を読んだ後、当業者には明らかであるシステムを含む本開示の様々なシステムのうちの任意の1つ以上のシステムといった制御システムに、本開示の態様及び/又は方法の任意の1つ以上を行わせる命令のセットが実行されてよい。デバイスのうちの1つ以上のデバイスに、本開示の態様及び/又は方法の任意の1つ以上を行わせる特別に構成された命令のセットを実施するように、複数のコンピュータデバイスを使用してもよいことも考えられる。
【0068】
[0084] 一実施形態によれば、コンピュータシステム1500は、互いに、また、他のコンポーネントとバス1512を介して通信するプロセッサ1504とメモリ1508とを含む。バス1512は、様々なバスアーキテクチャの何れかを使用するメモリ用バス、メモリコントローラ、周辺機器用バス、ローカルバス及びこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない幾つかのタイプのバス構造のうちの何れかを含んでよい。メモリ1508は、ランダムアクセスメモリコンポーネント、読出し専用コンポーネント及びこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない様々なコンポーネント(例えばマシン可読媒体)を含んでよい。一例では、例えば起動時のコンピュータシステム1500内の要素間の情報転送を助ける基本ルーチンを含む基本入出力システム(BIOS)1516が、メモリ1508に格納される。メモリ1508は更に、本開示の態様及び/又は方法の何れか1つ以上を具体化する命令(例えばソフトウェア)1520を含んでよい(例えば1つ以上のマシン可読媒体上に格納される)。別の例では、メモリ1508は更に、オペレーティングシステム、1つ以上のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、プログラムデータ及びこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の数のプログラムモジュールを含む。
【0069】
[0085] コンピュータシステム1500は更に、ストレージデバイス1524を含んでよい。ストレージデバイス(例えばストレージデバイス1524)の例には、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光学媒体と組み合わされた光学ディスクドライブ、固体メモリデバイス及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。ストレージデバイス1524は、適切なインターフェース(図示せず)によって、バス1512に接続される。例示的なインターフェースには、SCSI、アドバンストテクノロジアタッチメント(ATA)、シリアルATA、汎用シリアルバス(USB)、IEEE1394(FIREWIRE(登録商標))及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。一例では、ストレージデバイス1524(又は1つ以上のそのコンポーネント)は、コンピュータシステム1500と(例えば外部ポートコネクタ(図示せず)を介して)着脱可能に接続されている。具体的には、ストレージデバイス1524及び関連付けられるマシン可読媒体1528は、マシン可読命令、データ構造、プログラムモジュール及び/又はコンピュータシステム1500の他のデータの不揮発性及び/又は揮発性保管を提供する。一例では、ソフトウェア1520が、マシン可読媒体1528内に完全に又は部分的にある。別の例では、ソフトウェア1520は、プロセッサ1504内に完全に又は部分的にある。
【0070】
[0086] コンピュータシステム1500は更に、入力デバイス1532も含む。一例では、コンピュータシステム1500のユーザは、入力デバイス1532を介して、コマンド及び/又は他の情報をコンピュータシステム1500に入力する。入力デバイス1532の例には、英数字入力デバイス(例えばキーボード)、ポインティングデバイス、ジョイスティック、ゲームパッド、オーディオ入力デバイス(例えばマイク、音声応答システム等)、カーソル制御デバイス(例えばマウス)、タッチパッド、光学スキャナ、ビデオ捕捉デバイス(例えばスチルカメラ、ビデオカメラ)、タッチスクリーン及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。入力デバイス1532は、シリアルインターフェース、パラレルインターフェース、ゲームポート、USBインターフェース、FIREWIRE(登録商標)インターフェース、バス1512への直接インターフェース及びこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない様々なインターフェース(図示せず)の何れかを介して、バス1512に接続される。入力デバイス1532は、以下に更に説明されるように、ディスプレイ1536の一部であっても、別箇であってもよいタッチスクリーンインターフェースを含んでもよい。入力デバイス1532は、以下に説明されるように、グラフィカルインターフェース内の1つ以上のグラフィカル表現を選択するユーザ選択デバイスとして使用されてもよい。
【0071】
[0087] ユーザは更に、ストレージデバイス1524(例えばリムーバブルディスクドライブ、フラッシュドライブ等)及び/又はネットワークインターフェースデバイス1540を介して、コンピュータシステム1500にコマンド及び/又は他の情報を入力してもよい。ネットワークインターフェースデバイス1540といったネットワークインターフェースデバイスは、コンピュータシステム1500を、ネットワーク1544といった様々なネットワークの1つ以上と、それに接続されている1つ以上の遠隔のデバイス1548とに接続するために使用される。ネットワークインターフェースデバイスの例には、ネットワークインターフェースカード(例えばモバイルネットワークインターフェースカード、LANカード)、モデム及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。ネットワークの例には、ワイドエリアネットワーク(例えばインターネット、企業ネットワーク)、ローカルエリアネットワーク(例えばオフィス、建物、キャンパス又は他の比較的小さい地理的空間に関連付けられるネットワーク)、電話網、電話/音声プロバイダに関連付けられるデータネットワーク(例えばモバイル通信プロバイダのデータ及び/又は音声ネットワーク)、2つのコンピュータデバイス間の直接接続及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。ネットワーク1544といったネットワークは、有線及び/又は無線通信モードを使用してよい。一般に、どのネットワークトポロジーを使用してもよい。情報(例えばデータ、ソフトウェア1520等)は、ネットワークインターフェースデバイス1540を介して、コンピュータシステム1500に及び/又はコンピュータシステム1500から通信される。
【0072】
[0088] コンピュータシステム1500は更に、表示可能な画像を、ディスプレイデバイス1536といったディスプレイデバイスに通信するビデオディスプレイアダプタ1552を含んでよい。ディスプレイデバイスの例には、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。ディスプレイアダプタ1552及びディスプレイデバイス1536は、プロセッサ1504と組み合わされて使用されて、本開示の態様のグラフィカル表現が提供される。コンピュータシステム1500は、ディスプレイデバイスに加えて、オーディオスピーカ、プリンタ及びこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の他の周辺出力デバイスを含んでもよい。このような周辺出力デバイスは、周辺機器インターフェース1556を介してバス1512に接続されてよい。周辺機器インターフェースの例には、シリアルポート、USB接続、FIREWIRE(登録商標)接続、パラレル接続及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。
【0073】
[0089] なお、本明細書において説明される態様及び実施形態の任意の1つ以上は、コンピュータ技術の当業者には明らかであるように、本明細書の教示内容に従ってプログラミングされた1つ以上のマシン(例えば電子ドキュメント用のユーザコンピュータデバイスとして使用される1つ以上のコンピュータデバイス、ドキュメントサーバといった1つ以上のサーバデバイス等)を使用して好都合に実現される。ソフトウェア技術の当業者には明らかであるように、適切なソフトウェアコーディングは、本開示の教示内容に基づき、熟練のプログラマによって容易に作成可能である。ソフトウェア及び/又はソフトウェアモジュールを使用する上記態様及び実施態様は、当該ソフトウェア及び/又はソフトウェアモジュールのマシン実行可能な命令の実施を支援する適切なハードウェアを含んでもよい。
【0074】
[0090] このようなソフトウェアは、マシン可読記憶媒体を使用するコンピュータプログラムプロダクトであってよい。マシン可読記憶媒体は、マシン(例えばコンピュータデバイス)によって実行され、当該マシンに、本明細書において説明される方法及び/又は実施形態の何れか1つを行わせる命令のシーケンスを格納及び/又は符号化可能である任意の媒体であってよい。マシン可読記憶媒体の例には、磁気ディスク、光学ディスク(例えばCD、CD−R、DVD、DVD−R等)、磁気光学ディスク、読出し専用メモリ(ROM)デバイス、ランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス、磁気カード、光学カード、固体メモリデバイス、EPROM、EEPROM及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。マシン可読媒体は、本明細書において使用される場合、単一の媒体だけでなく、例えばコンピュータメモリと組み合わされるコンパクトディスク又は1つ以上のハードディスクドライブの集合といった物理的に別箇の媒体の集合も含むことを意図している。本明細書において使用される場合、マシン可読記憶媒体は、信号送信の一時的な形は含まない。
【0075】
[0091] このようなソフトウェアは、搬送波といったデータ担体上のデータ信号として運ばれる情報(例えばデータ)も含んでよい。例えばマシン実行可能情報は、データ担体内に具現化されるデータ担持信号として含まれてよく、当該担体内で、信号は、マシン(例えばコンピュータデバイス)による実行のための命令のシーケンス又はその一部と、マシンに本明細書において説明される方法及び/又は実施形態の何れか1つを行わせる任意の関連情報(例えばデータ構造及びデータ)を符号化する。
【0076】
[0092] コンピュータデバイスの例には、電子書籍読み取りデバイス、コンピュータワークステーション、端末コンピュータ、サーバコンピュータ、手持ち式デバイス(例えばタブレットコンピュータ、スマートホン等)、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、ネットワークスイッチ、ネットワークブリッジ、マシンによって行われるべき動作を指定する命令のシーケンスを実行可能な任意のマシン及びこれらの任意の組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。一例では、コンピュータデバイスは、キオスクを含んでも及び/又はキオスクに含まれてもよい。
【0077】
[0093] 上記は、本発明の例示的な実施形態の詳細な説明である。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び追加をすることができる。上記された様々な実施形態のそれぞれの特徴は、適宜、説明された他の実施形態の特徴と組み合わされて、関連付けられる新しい実施形態において多数の特徴組み合わせを提供することができる。更に、上記では、幾つかの個別の実施形態が説明されるが、本明細書における説明は、本発明の原理の応用の例示に過ぎない。更に、特定の方法が、本明細書において、特定の順序で行われるものとして例示及び/又は説明されるが、順序は、本開示の様々な態様を実現するために通常の技術において様々であってよい。したがって、ここでの説明は、例示的に解釈されるべきであって、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0078】
[0094] 例示的な実施形態が上で開示され、添付図面において例示されている。当然ながら、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書において具体的に開示されている上記実施形態に、様々な変更、省略及び追加をしてもよいことは理解できるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15