特許第6574515号(P6574515)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社小松製作所の特許一覧

<>
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000002
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000003
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000004
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000005
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000006
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000007
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000008
  • 特許6574515-操作レバー及び作業車両 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6574515
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】操作レバー及び作業車両
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/06 20060101AFI20190902BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   G05G1/06
   E02F9/20 K
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-500753(P2018-500753)
(86)(22)【出願日】2017年11月24日
(86)【国際出願番号】JP2017042231
【審査請求日】2018年5月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 俊
【審査官】 高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5140023(JP,B2)
【文献】 特開2002−318659(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3060240(JP,U)
【文献】 特開2013−187151(JP,A)
【文献】 特開2011−222305(JP,A)
【文献】 特開2016−016739(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102009052241(DE,A1)
【文献】 特開2002−157035(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 1/06
E02F 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びるグリップ部、及び該グリップ部の上端に設けられたヘッド部を有するレバー本体と、
前記ヘッド部の正面に露出する操作面を有するとともに、中立位置、該中立位置から前方側に傾動した前進位置及び前記中立位置から後方側に傾動した後進位置の間で幅方向に延びる回動軸線回りに回動可能に設けられたスイッチノブと、
を備え、
前記操作面は、
幅方向に延びる接続部と、
前記回動軸線に直交する断面視にて、前記接続部から前方側に向かうに従って、前記回動軸線と前記接続部とを通過する直線に直交する基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、前方側の端部が前側頂部とされた前部操作面と、
前記接続部を介して前記前部操作面に接続されるとともに、該接続部から後方側に向かうに従って前記基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、後方側の端部が後側頂部とされた後部操作面と、
を有し、
前記前部操作面における前記基準平面に沿う前後方向の長さが、前記後部操作面における前記基準平面に沿う前後方向の長さよりも大きく、
前記前側頂部の前記基準平面からの高さが、前記後側頂部の前記基準平面からの高さよりも大きく、
前記ヘッド部が、
該ヘッド部における前記スイッチノブの幅方向一方側に配置されて前記スイッチノブよりも立ち上がり前後方向に延びるとともに幅方向他方側を向く側壁面を有し、
前記レバー本体は、左右に旋回操作可能とされている操作レバー。
【請求項2】
前記断面視にて、
前記接続部と前記前側頂部とを通る直線を前側傾斜線とし、前記接続部と前記後側頂部とを通る直線を後側傾斜線とした場合に、
前記前側傾斜線と前記基準平面とがなす角度が、前記後側傾斜線と前記基準平面とがなす角度よりも大きい請求項1に記載の操作レバー。
【請求項3】
前記前部操作面は、
前記接続部に接する第一傾斜面と、
前記前側頂部に接する第二傾斜面と、
前記第一傾斜面と前記前記第二傾斜面との間に設けられて、前記第一傾斜面及び前記第二傾斜面よりも突出する突出面と、
を有する請求項1に記載の操作レバー。
【請求項4】
前記第二傾斜面と前記突出面との境界が凹曲面状をなしている請求項3に記載の操作レバー。
【請求項5】
前記ヘッド部が、
前記側壁面に接続されて該側壁面から幅方向一方側に延びるスイッチ配置面を有し、
前記スイッチ配置面に前記前部操作面の幅方向一方側に隣り合うように設けられたホーンスイッチをさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の操作レバー。
【請求項6】
前記グリップ部の外面から張り出すように設けられて、該ヘッド部の背面との間に人差し指収容空間を形成する鍔部をさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載の操作レバー。
【請求項7】
運転席と、
前記幅方向一方側となる前記運転席の左右方向一方側に、該左右方向に旋回可能に設けられた請求項1からのいずれか一項に記載の操作レバーと、
を備える作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作レバー及び作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、作業車両の操作レバーが開示されている。操作レバーは、前後進切替用のシーソースイッチを有する。シーソースイッチにおけるスイッチノブの上面は操作面とされている。操作面のうち前方側の部分が押されると、スイッチノブは中立位置から前方側に傾動して、作業車両が前進可能な状態となる。一方、操作面のうち後方側の部分が押されると該スイッチノブは中立位置から後方側に傾動して、作業車両は後進可能な状態となる。作業車両の操縦者は、操作レバーのグリップ部を握った状態で親指によってスイッチノブを操作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−71801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、操縦者がスイッチノブを操作して作業車両の前進及び後進を切り替える際には、操縦者の親指の大きさによっては、該親指を大きく屈曲させる必要が生じる場合があった。
作業車両が稼働する現場によっては、所定の作業車両に対して複数の操縦者が交代しながら当該作業車両を運転することがあり、各操縦者が違和感や疲労感なく操作レバー及びスイッチノブを操作できることが求められる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、操縦者が違和感や疲労感を感じることなく、作業車両の前進及び後進を容易に切り替えることができる操作レバー及び作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る操作レバーは、上下方向に延びるグリップ部、及び該グリップ部の上端に設けられたヘッド部を有するレバー本体と、前記ヘッド部の正面に露出する操作面を有するとともに、中立位置、該中立位置から前方側に傾動した前進位置及び前記中立位置から後方側に傾動した後進位置の間で幅方向に延びる回動軸線回りに回動可能に設けられたスイッチノブと、を備え、前記操作面は、幅方向に延びる接続部と、前記回動軸線に直交する断面視にて、前記接続部から前方側に向かうに従って、前記回動軸線と前記接続部とを通過する直線に直交する基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、前方側の端部が前側頂部とされた前部操作面と、前記接続部を介して前記前部操作面に接続されるとともに、該接続部から後方側に向かうに従って前記基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、後方側の端部が後側頂部とされた後部操作面と、を有し、前記前部操作面における前記基準平面に沿う前後方向の長さが、前記後部操作面における前記基準平面に沿う前後方向の長さよりも大きく、前記前側頂部の前記基準平面からの高さが、前記後側頂部の前記基準平面からの高さよりも大きく、前記ヘッド部が、該ヘッド部における前記スイッチノブの幅方向一方側に配置されて前記スイッチノブよりも立ち上がり前後方向に延びるとともに幅方向他方側を向く側壁面を有し、前記レバー本体は、左右に旋回操作可能とされている。
【0006】
本発明の一態様に係る作業車両は、運転席と、前記幅方向一方側となる前記運転席の前記左右方向一方側に、該左右方向に旋回可能に設けられた上記の操作レバーと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様の操作レバー及び作業車両によれば、操縦者が違和感や疲労感を感じることなく、作業車両の前進及び後進を容易に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る作業車両としてのホイールローダの側面図である。
図2】本発明の実施形態に係る作業車両の運転室内を車両後方かつ上方から見た図である。
図3】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーを正面側から見た斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーを背面側から見た斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーを幅方向一方側から見た側面図である。
図6】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーのスイッチノブの回動軸線に直交する断面図である。スイッチノブ及びスイッチ本体は側面図として示している。
図7】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーのスイッチノブの側面図である。
図8】本発明の実施形態に係る作業車両の操作レバーのスイッチノブの中立位置、前進位置及び後進位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る作業車両の一例であるホイールローダの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
<作業車両>
図1に示すように、作業車両としてのホイールローダ200は、作業機210及び車両本体220を有している。以下では、車両本体220の前進方向、後進方向及び車両幅方向を「車両前方」、「車両後方」及び「車両幅方向」と称する。車両幅方向は、「左側(車両幅方向一方側)」又は「右側(車両幅方向他方側)」と称する場合もある。車両本体220が水平面に配置された状態の上下方向、上方及び下方を単に「上下方向」、「上方」及び「下方」と称する。
【0011】
<作業機>
作業機210は、車両本体220の前部に設けられている。作業機210は、ブーム211及びバケット212を有している。ブーム211は、車両本体220に回動可能に連結されている。バケット212は、リンク213を介して、ベルクランク214の一端に連結されている。ベルクランク214の他端には、バケット駆動用シリンダ216が連結されている。バケット212はブーム211の先端に回動可能に連結されている。ブーム211は、ブーム駆動用シリンダ215で駆動され、バケット212は、バケット駆動用シリンダ216で駆動される。これらブーム駆動用シリンダ215及びバケット駆動用シリンダ216は油圧回路を介して供給される油圧によって駆動される。
【0012】
<車両本体>
車両本体220は、車両フロント部230、車両リア部240、前輪250、後輪260及びキャブ250を有している。
【0013】
車両フロント部230は車両本体220の前部を構成している。車両本体220のうち車両フロント部230に上記作業機210が設けられている。車両リア部240は車両本体220の後部を構成しており、車両フロント部230の車両後方に連結されている。車両フロント部230及び車両リア部240は、上下方向に延びる軸線回りに連結されていることで、互いに水平方向に回動可能とされている。車両フロント部230及び車両リア部240が相対的に回動した状態で前進または後進することで、ホイールローダ200の車両本体220が右側又は左側に向かって旋回(右旋回又は左旋回)する。前輪250は車両フロント部230に車両幅方向に離間して一対が設けられている。後輪260は車両リア部240に車両幅方向に離間して一対が設けられている。前輪250及び後輪260が駆動されることで、車両本体220が前進、後進する。
【0014】
<キャブ>
キャブ250は、車両リア部240の前部かつ上部に設けられている。キャブ250の内部が操縦者の運転室とされている。図2に示すように、運転室には、運転席10、アクセルペダル11、ブレーキペダル12、バケット操作レバー13、リフトアーム操作レバー14及び方向切替操作レバー20(操作レバー)が設けられている。
【0015】
運転席10は、キャブ270内の運転室における車両幅方向中央に設けられている。運転席10は、該運転席10に着座した操縦者がホイールローダ200の車両前方を見渡せるように配置されている。
アクセルペダル11は、運転席10の車両前方かつ下部の右側に配置されている。ブレーキペダル12は、運転席10の車両前方かつ下部に、左右に間隔をあけて一対が配置されている。
【0016】
バケット操作レバー13は、作業機210のバケット216をチルト又はダンプ動作させるためのレバーであって、運転席10の右側に配置されている。リフトアーム操作レバー14は、作業機210のブーム211を上下に動作させるためのレバーであって、運転席10の右側かつバケット操作レバー13のさらに右側に配置されている。これらバケット操作レバー13及びリフトアーム操作レバー14は、操縦者の右手によって操作される。
【0017】
<方向切替操作レバー>
次に方向切替操作レバー20について説明する。方向切替操作レバー20は、車両本体220の前進、後進、右旋回及び左旋回を切り替える際に操作される。方向切替操作レバー20は、運転席10に着座した操縦者の左手によって操作される。
【0018】
方向切替操作レバー20は、運転席10の左側に形成された旋回用溝部15を介して上方に向かって延びるように設けられている。方向切替操作レバー20は、旋回用溝部15の形成範囲を旋回範囲として、左右方向に旋回可能とされている。方向切替操作レバー20は、旋回用溝部15の左右方向の中央位置にある場合には、ホイールローダ200を直進可能な状態とする。つまり、方向切替操作レバー20が、旋回用溝部15の左右方向の中央位置にある場合、車両フロント部230と車両リア部240とは相対的に回動していない状態となる。一方、方向切替操作レバー20は、車両幅方向に旋回用溝部15に沿って左側又は右側に旋回操作された状態では、ホイールローダ200を左旋回又は右旋回可能な状態とする。つまり、方向切替操作レバー20は、車両幅方向に旋回用溝部15に沿って左側又は右側に旋回操作された場合、車両フロント部230と車両リア部240とは相対的に回動している状態となる。
【0019】
方向切替操作レバー20は、詳しくは図3図6に示すように、レバー本体30、ホーンスイッチ45、シフトダウンスイッチ46、シフトアップスイッチ47及び前後進切り替えスイッチ50を有している。
【0020】
<レバー本体>
レバー本体30は、方向切替操作レバー20の外形をなす部品であって、グリップ部31、ヘッド部32及び鍔部41(図4参照)を有している。ヘッド部32に、上述した各スイッチ(ホーンスイッチ45、シフトダウンスイッチ46、シフトアップスイッチ47、前後進切り替えスイッチ50)が配置されている。
【0021】
<グリップ部>
グリップ部31は、上下方向に延びる軸状をなしている。グリップ部31は、下方から上方に向かうにしたがって運転席10側となる右側に曲がっていてもよい。グリップ部31の姿勢は任意に調整可能とされていてもよい。グリップ部31の外周面は、運転席10に着座した操縦者の左手によって握られるグリップ面とされている。
【0022】
<ヘッド部>
ヘッド部32は、グリップ部31の上端に設けられている。ヘッド部32は、グリップ部31よりも一回り大きく張り出す形状をなしている。ヘッド部32は、正面33及び背面40を有している。正面33は、運転席10に着座した操縦者が視認可能となるように斜め上方を向く姿勢で配置された面である。以下では、正面33及び背面40の対向方向のうち操縦者側の方向を正面側と称し、その反対側を背面側と称する。ヘッド部32の正面33は、運転席10側に向かって、即ち、右側に向かって、傾いた姿勢で配置されていてもよい。背面40は、ヘッド部32の正面33の反対側に配置された面である。ヘッド部32の背面40は、グリップ部31よりもさらに背面側に向かって突出するように形成されている。
【0023】
<鍔部>
鍔部41は、図4及び図5に示すように、軸状をなすグリップ部31の外周面のうち、該グリップ部31の周方向の一部領域に設けられている。鍔部41は、グリップ部31の外周面から張り出すとともにグリップ部31の周方向に延びるように設けられている。鍔部41は、グリップ部31の外周面におけるヘッド部32から下方に離間した位置に形成されている。鍔部41は、ヘッド部32の背面40との間に、周方向に延びる溝状の空間である人差し指収容空間42を形成している。鍔部41は、グリップ部31の周方向のうち、ヘッド部32における方向切替操作レバー20の左側の側面40aに対応する位置から該ヘッド部32の背面40に対応する位置にわたる範囲のみに形成されている。なお、鍔部41は、グリップ部31の周方向のうち、ヘッド部32の背面40に対応する範囲のみに形成されていてもよい。
【0024】
操縦者が方向切替操作レバー20を操作する際には、操縦者は、方向切替操作レバー20のグリップ部31における鍔部41よりも下方の領域に左手の手の平をあてがうとともに該左手の中指、薬指及び小指によって握りしめる。この際、左手の人差し指は、鍔部41とヘッド部32の背面40との間の人差し指収容空間42に収まることになる。
【0025】
<ヘッド部の正面>
ここで、ヘッド部32の正面33の形状について詳細に説明する。ヘッド部32の正面33は、図3及び図6に示すように、第一スイッチ配置面34及び第二スイッチ配置面38(スイッチ配置面)を有している。
【0026】
第一スイッチ配置面34は、ヘッド部32の正面33のうち、運転席10側となる右側の領域に形成された面である。第一スイッチ配置面34は、グリップ部31の上端から連続して延長するように延びている。第一スイッチ配置面34には、該第一スイッチ配置面34から凹むスイッチ収容凹部35が形成されている。スイッチ収容凹部35は、第一スイッチ配置面34の延在方向を長手方向とする凹部である。スイッチ収容凹部35の底面36には、ヘッド部32の内側の空間に連通する貫通孔37が形成されている。
【0027】
第二スイッチ配置面38は、第一スイッチ配置面34から見て運転席10側の反対側となる左側に配置されている。第二スイッチ配置面38は、第一スイッチ配置面34よりも斜め上方側となる正面側に突出した位置に配置された面である。第二スイッチ配置面38は、正面33側から見た正面視(以下、正面視)で第一スイッチ配置面34に隣接するとともに、第二スイッチ配置面38の面形状は、該第一スイッチ配置面34の延在方向に沿う辺を有する三角形状をなしている。
【0028】
第二スイッチ配置面38と第一スイッチ配置面34との間には、側壁面39が形成されている。側壁面39は、これら第二スイッチ配置面38と第一スイッチ配置面34との間の段部を形成する面である。側壁面39は、第一スイッチ配置面34における左側の端部から斜め上方側となる正面側に立ち上がるとともに、第一スイッチ配置面34の延在方向に延びるように設けられている。これにより、側壁面39は、運転席10側となる右側を向いている。第二スイッチ配置面38は、側壁面39の斜め上方側となる正面側の端部から左側に向かって延びるように形成されている。
【0029】
<ホーンスイッチ>
ホーンスイッチ45は、押下されることによって警告、合図等を示すホーンが鳴らされるスイッチである。ホーンスイッチ45は、第二スイッチ配置面38における側壁面39に沿う位置に配置されている。
【0030】
<シフトダウンスイッチ>
シフトダウンスイッチ46は、押下されることでホイールローダ200の図示しない変速機のギアを一段低速に切り替えるスイッチである。シフトダウンスイッチ46は、第二スイッチ配置面38における側壁面39に沿う位置であって、ホーンスイッチ45よりもグリップ部31側の位置に配置されている。
【0031】
<シフトアップスイッチ>
シフトアップスイッチ47は、押下されることでホイールローダ200の変速機のギアを一段高速に切り替えるスイッチである。シフトアップスイッチ47は、ホーンスイッチ45及びシフトダウンスイッチ46よりも左側に離間した位置に配置されている。
【0032】
<前後進切り替えスイッチ>
次に前後進切り替えスイッチ50について説明する。前後進切り替えスイッチ50は、車両本体220の前進及び後進を切り替えるためのスイッチである。前後進切り替えスイッチ50はいわゆるシーソースイッチである。前後進切り替えスイッチ50は、図6に示すようにスイッチ本体51及びスイッチノブ52を有している。
【0033】
スイッチ本体51は、ヘッド部32の内側の空間に収容されている。スイッチ本体51は、複数の接点を有しており、これら接点がスイッチノブ52の姿勢に応じて開閉されることで、前進信号、後進信号及び中立信号を出力する。車両本体は、これら信号に応じて前進可能状態、後進可能状態、及び前後進不能なニュートラル状態とされる。スイッチ本体51の一部は、スイッチ収容凹部35の底部に形成された貫通孔37を介してスイッチ収容凹部35内に突出している。
【0034】
<スイッチノブ>
スイッチノブ52は、スイッチ収容凹部35内に設けられている。スイッチノブ52は、ヘッド部32の正面視で、スイッチ収容凹部35に長手方向及び短手方向を一致させた矩形状をなしている。以下では、スイッチノブ52の短手方向を「スイッチノブ52の幅方向」又は単に「幅方向」と称する。また、スイッチノブ52の長手方向を「スイッチノブ52の前後方向」又は単に「前後方向」と称する。
【0035】
スイッチノブ52は、スイッチ本体51におけるスイッチ収容凹部35に突出した部分に連結されている。スイッチノブ52は、スイッチ本体51に対して幅方向に延びる回動軸線Oを支点として該回動軸線O回りに回動可能に連結されている。スイッチノブ52の回動軸線Oは、スイッチ収容空間内で幅方向に延びている。スイッチノブ52の回動軸線Oは、幅方向に平行、かつ、前後方向に直交している。スイッチノブ52の前後方向は、回動軸線Oに直交する方向である。
【0036】
スイッチノブ52におけるスイッチ収容凹部35から斜め上方側となる正面側に露出する面は、操作面53とされている。操作面53は、スイッチノブ52の前後方向を長手方向とするとともに、幅方向を短手方向とする面である。操作面53は、運転席10に着座した操縦者の左手の親指によって操作される。
【0037】
操作面53は、接続部60、前部操作面70及び後部操作面80によって構成されている。
接続部60は、前部操作面70と後部操作面80とを前後方向に接続する部分である。接続部60は、回動軸線Oに平行に直線状に延びている。即ち、接続部60は、幅方向に一様に延びている。接続部60は、操作面53のうち回動軸線Oに最も近接した部分とされている。本実施形態では、接続部60は、前部操作面70と後部操作面80とを接続する位置であり、回動軸線Oに直交する断面視では、後述するように点とされている。
【0038】
ここで、図7に示すように、回動軸線Oに直交する断面視における回動軸線Oと接続部60とを通過する基準直線Lに直交する仮想的な平面を基準平面Sと定義する。本実施形態では、基準平面Sは接続部60を通過している。基準平面Sは、回動軸線Oに直交する断面視で、接続部60よりも回動軸線O側に位置する仮想的な平面を基準平面Sと定義してもよい。
【0039】
前部操作面70は、前後方向を含む断面視にて、接続部60から前方側に向かうに従って基準平面Sからの高さが大きくなるように傾斜して延びている。前部操作面70の前方側の端部は、前側頂部70aとされている。前側頂部70aは、前部操作面70のうち、基準平面Sからの高さが最も大きい部分である。前部操作面70は、幅方向に一様に延びている。
【0040】
後部操作面80は、前後方向を含む断面視にて、接続部60から後方側に向かうに従って基準平面Sからの高さが大きくなるように傾斜して延びている。後部操作面80の後方側の端部は、後側頂部80aとされている。後側頂部80aは、後部操作面80のうち、基準平面Sからの高さが最も大きい部分である。前部操作面70と後部操作面80との境界は、これら前部操作面70と後部操作面80とに連続する凹曲面状をなしている。当該凹曲面状における最も回動軸線Oに近接する箇所が接続部60とされている。後部操作面80は幅方向に一様に延びている。
【0041】
図3に示すように、前部操作面70の幅方向一方側となる左側には、正面視にて、ホーンスイッチ45が隣接して配置されている。
図3に示すように、後部操作面80の幅方向一方側となる左側には、正面視にて、シフトダウンスイッチ46が隣接して配置されている。
【0042】
ここで、前部操作面70における基準平面Sに沿う前後方向の長さD1は、後部操作面80における基準平面Sに沿う前後方向の長さD2よりも大きい。例えば、D1はD2の1.2倍〜2.5倍とされていることが好ましい。L1はL2の1.3〜1.8倍とされていることがより好ましい。L1はL2の1.4〜1.6倍とされていることがさらに好ましく、1.5倍程度とされていることが最も好ましい。
前側頂部70aの基準平面Sからの高さは、後側頂部80aの基準平面Sからの高さよりも大きい。
【0043】
回動軸線Oに直交する断面視にて、接続部60と前側頂部70aとを結ぶ直線を前側傾斜線R1とし、接続部60と前記後側頂部80aとを結ぶ直線を後側傾斜線R2と定義する。
本実施形態では、前側傾斜線R1と前記基準平面Sとがなす鋭角の角度θ1が、前記後側傾斜線R2と前記基準平面Sとがなす鋭角の角度θ2よりも大きい。すなわち、前部操作面70の平均傾斜率は、後部操作面80の平均傾斜率よりも大きい。
【0044】
前部操作面70は、第一傾斜面71、第二傾斜面72及び突出面73を有している。
第一傾斜面71は、後方側の端部が接続部60に接続されており、該接続部60から前方側に向かって上り勾配で傾斜した面である。第二傾斜面72は、前方側の端部が前側頂部70aに接続されており、該前側頂部70aから後方側に向かって下り勾配で傾斜した面である。
【0045】
突出面73は、第一傾斜面71と第二傾斜面72との間に配置されており、これら第一傾斜面71と第二傾斜面72よりも盛り上がるように突出している。すなわち、突出面73は、前側傾斜線R1からの突出量が第一傾斜面71及び第二傾斜面72より大きい。突出面73における前側傾斜線R1を基準として突出した部分は、凸曲面状をなしている。突出面73と第一傾斜面71との境界は、これら突出面73及び第一傾斜面71に連続する凹曲面状とされている。突出面73と第二傾斜面72との境界は、これら突出面73及び第二傾斜面72に連続する凹曲面とされている。
【0046】
前部操作面70における前側頂部70aには、スイッチノブ52の前方側を向く前面91が連続するように接続されている。後部操作面80における後側頂部80aには、スイッチノブ52の後方側を向く後面92が連続するように接続されている。操作面53、前面91及び後面92における幅方向両側には、一対の側面93が形成されている。これら側面93は、操作面53、前面91及び後面92に連続するように接続されている。
【0047】
スイッチノブ52は、図8に示すように、中立位置P0、前進位置P1及び後進位置P2の間で回動軸線O回りに回動する。中立位置P0は、前方及び後方のいずれにも傾動していない位置である。スイッチノブ52が中立位置P0とされている場合には、スイッチ本体51からニュートラル信号が出力されている。
【0048】
前進位置P1は、スイッチノブ52が前方側に傾動した位置である。前進位置P1のスイッチノブ52は、前部操作面70が押し込まれるとともに後部操作面80が跳ね上がった状態とされている。スイッチノブ52が前進位置P1とされている場合には、スイッチ本体51から前進信号が出力されている。
【0049】
後進位置P2は、スイッチノブ52が後方側に傾動した位置である。後進位置P2のスイッチノブ52は、後部操作面80が押し込まれるとともに前部操作面70が跳ね上がった状態とされている。スイッチノブ52が後進位置P2とされている場合には、スイッチ本体51から後進信号が出力されている。
スイッチノブ52が中立位置P0にある場合、前進位置P1にある場合、後進位置P2にある場合のいずれであっても、操作面53は、スイッチ収容凹部35から斜め上方側となる正面側に露出している。
【0050】
<作用効果>
操縦者がホイールローダ200を操縦する際には、左手によって方向切替操作レバー20を操作する。この際、操縦者の左手の親指はスイッチノブ52の操作面53上に配置される。
ホイールローダ200を前進状態とする際には、操縦者は親指の腹で前部操作面70を押下する。この際、前部操作面70における前側頂部70a付近の部分が、前部操作面70を最も操作し易い操作点となる。前部操作面70が押下されると、スイッチノブ52が回動することで該スイッチノブ52は中立位置P0から前進位置P1に傾動する。これによってアクセルペダル11が踏まれるとホイールローダ200は前進する。
【0051】
一方、ホイールローダ200を後進状態とする際には、操縦者は親指で後部操作面80を押下する。この際、後部操作面80における後側頂部80a付近の部分が、後部操作面80を最も操作し易い操作点となる。後部操作面80が押下されると、スイッチノブ52が回動することで該スイッチノブ52は中立位置P0から後進位置P2に傾動する。これによってアクセルペダル11が踏まれるとホイールローダ200は後進する。
【0052】
ここでホイールローダ200の典型的な作業として、V型積み込みやロード&キャリーといった掘削積み込み作業がある。このようなホイールローダ200による掘削積み込み作業において、ホイールローダ200は、以下のような動きをする。まず、掘削のために前進に切り替えて走行し、バケット212によって、土砂などを掘削する。その後、作業機を上昇させるとともに後進に切り替えて走行し、さらに所定の場所にバケット212に収容された土砂等を排土するために前進に切り替えて走行する。このような動作の過程で、前進や後進の際には、掘削対象や排土場所に向けてホイールローダ200がアプローチできるように、必要な旋回を同時に行う。つまり、掘削積み込み作業時には、操縦者はバケット操作レバー13やリフトアーム操作レバー14によって作業機210を操作するとともに、アクセルペダル11とブレーキペダル12を操作しながら左手の親指を用いてホイールローダ200を前進から後進に、又は、後進から前進に切り替えるとともに、方向切替操作レバー20を左右のいずれかに旋回させる操作を行う。
【0053】
ここで仮にスイッチノブ52の操作面53における前部操作面70と後部操作面80とが接続部60を境界として対称形状とされていた場合、即ち、前部操作面70及び後部操作面80の長さが同等、かつ、前側頂部70a及び後側頂部80aの高さが同等の場合には、以下の問題が生じる場合がある。
【0054】
即ち、前部操作面70の操作点付近を親指の腹の先端部で押下した状態から、ホイールローダ200を後進可能状態とすべく後部操作面80の操作点付近を親指の腹で押下しようとすると、親指の姿勢を大きく変化させる必要がある。前部操作面70の操作点を押下した状態では親指は伸びた状態にあるが、後部操作面80の操作点を押下する際には、親指を後方に引きながら、親指の関節を大きく内側に屈曲させるように親指の姿勢を変化させなければならない。このような動作を繰り返せば親指への負担が大きくなり、操縦者の疲労の一因となってしまう。特にスイッチノブ52の操作面53の形状に対して親指が想定以上に長い操縦者の場合には、親指の姿勢をさらに大きく変化させなければ円滑な切替を行うことができない。
【0055】
これに対して本実施形態では、前部操作面70の前後方向の長さは後部操作面80の長さよりも大きく、かつ、前部操作面70の操作点近傍となる前側頂部70aの高さは後部操作面80の操作点近傍となる後側頂部80aの高さよりも大きい。
これによって、操縦者は、親指の姿勢を大きく変化させずとも、スイッチノブ52を前進位置P1から後進位置P2に切り替えることができる。
【0056】
即ち、本実施形態ではスイッチノブ52の前部操作面70が前方に大きく延びているため、操作点は接続部60からより遠方に配置されている。そのため、親指の長い操縦者にとっては、前部操作面70の操作点を親指の腹の先端部で押下し易くなる。
【0057】
一方、上記のような前部操作面70の操作点を、親指を屈曲させることなく該親指の腹の先端部で押下した状態では、親指の第一関節よりも付け根側の部分が後部操作面80の操作点に対向した位置付近となる。即ち、接続部60からの前方側への距離が大きく、かつ、基準平面Sからの高さの大きい前側頂部70a付近を親指の腹の先端部で押下した状態では、接続部60からの後方側への距離が相対的に小さく、かつ、基準平面Sからの高さが相対的に小さい後部操作面80の操作点に対して親指の第一関節と第二関節との間付近が対向する。
【0058】
よって、親指が前部操作面70の操作面53を押下した姿勢から、親指の関節を内側に曲げずに親指を反らせながら延ばすような動作をすれば、該親指の第一関節よりも付け根側の部分が後部操作面80の操作点付近を押下する方向に移動することとなる。当該部分は、親指を反らせながら延ばす動作を行う際に、変位が大きい部位である。そのため、親指を大きく屈曲させる動作を行うことなく、簡易な動作を行うことによって後部操作面80の操作点付近を押下することができる。本実施形態では、前部操作面70の平均傾斜率は、後部操作面80の平均傾斜率よりも大きいため、上記作用効果はより顕著となる。
【0059】
したがって、親指の長い操縦者であっても前進及び後進を容易に切り替えることが可能となる。
なお、仮に後部操作面80の基準平面Sに沿う前後方向の長さが前部操作面70の基準平面Sに沿う前後方向の長さと同等の場合には、後部操作面80の操作点が左手の親指の第一関節付近から大きく外れることになる。
【0060】
一方、親指の短い操縦者にとっては、前部操作面70の操作点が遠方になれば、大きく親指を伸ばさなければ前部操作面70を押下することが困難となる。本実施形態では、前部操作面70における前後方向の中途には、突出面73が形成されている。そのため、親指の短い操縦者はこの突出面73を押下すれば、容易にスイッチノブ52を前進位置P1に回動させることできる。突出面73は、形状として突出しているため、親指の短い操縦者は、スイッチノブ52を前進位置P1に回動させたい場合、親指の腹で突出面73の位置を感じて押下する位置を認識することができるとともに、視認によっても押下する位置を認識することができる。即ち、突出面73の頂部付近を前後操作面の第二の操作点とすることができるため、当該突出面73を操作することで負担なく前進切り替え作業を行うことができる。
【0061】
さらに、前部操作面70における突出面73と該突出面73よりも前方側の第二傾斜面72との境界は凹曲面状をなしているため、親指の長い操縦者が該親指の腹の先端部によって前部操作面70の操作点付近を押下した状態では、親指の腹が凹曲面に沿って収まることになる。これにより、親指の姿勢を負担なく安定させることができるため、操作性をより向上させることが可能となる。このようなスイッチノブ52を有する方向切替操作レバー20によれば、親指の長さに関わらず、操縦者は疲労感や違和感を生ずることなく、ホイールローダ200を操作することができる。
【0062】
ここで、方向切替操作レバー20は、ホイールローダ200を旋回操作するために、操縦者が左手で握った状態で左右に旋回される。そのため、左手の各指がぶれることなく安定的に配置される必要がある。
本実施形態では、スイッチノブ52の幅方向一方側となる左側に、該スイッチノブ52の前後方向に延びる側壁面39が形成されている。スイッチノブ52上の親指は、当該側壁面39によって左側への移動が制限される。そのため、親指のぶれを抑制して該親指を安定的にスイッチノブ52上に配置させることができる。ホイールローダ200によって行われる掘削積込作業などにおいては、前述のように、方向切替操作レバー20によって、旋回と前後進の切り替えを頻繁に行う必要がある。左旋回のために、方向切替操作レバー20を左に旋回する際に、親指の左側面部分が側壁面39に当たるため、方向切替操作レバー20を左に押しやすくなり、操縦者の手首や腕の負担に起因する疲労感や違和感を軽減できる。
【0063】
さらに、操縦者が方向切替操作レバー20を握った状態では、人差し指が人差し指収容空間42に収容される。人差し指は、鍔部41とヘッド部32の背面40とによって移動が制限されるため、当該人差し指の安定性を保つことができる。これによって、特に方向切替操作レバー20の旋回時の操作性をより一層向上させることができる。方向切替操作レバー20に、少なくともグリップ部31と人差し指収容空間42と鍔部41が備えられているため、操縦者は、左手が滑ったりすることなくしっかりと方向切替操作レバー20を握ることができ、旋回時の操作を円滑に実行することができる。
【0064】
また、操作面53における前部操作面70の幅方向一方側となる左側にホーンスイッチ45が隣接して配置されているため、操縦者は前部操作面70上の親指を左にずらすだけでホーンスイッチ45を押下することができる。ホーンスイッチ45を押下した後には、親指を右にずらすだけで前部操作面70上に該親指を配置し直すことができる。そのため、スイッチノブ52の操作とホーンスイッチ45の操作との切り替えを容易に行うことができる。これによって、作業中の周囲への注意喚起を円滑に行うことが可能となる。
【0065】
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、運転席10の左側を車幅方向一方側(左右方向一方側)とし、当該運転席10の左側に方向切替操作レバー20を配置したが、これに限定されることはなく、方向切替操作レバー20を運転席10の右側に配置してもよい。この場合、実施形態で説明した方向切替操作レバー20とは左右が逆の構造が採用される。
【0066】
実施形態では作業車両の一例としてホイールローダ200の方向切替操作レバー20に本発明を適用した例について説明したが、ブルドーザ等の他の作業車両に本発明を適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
上記態様の操作レバー及び作業車両によれば、前進及び後進を容易に切り替えることができる。
【符号の説明】
【0068】
10…運転席、11…アクセルペダル、12…ブレーキペダル、13…バケット操作レバー、14…リフトアーム操作レバー、15…旋回用溝部、20…方向切替操作レバー(操作レバー)、30…レバー本体、31…グリップ部、32…ヘッド部、33…正面、34…第一スイッチ配置面、35…スイッチ収容凹部、36…底面、37…貫通孔、38…第二スイッチ配置面(スイッチ配置面)、39…側壁面、40…背面、40a…側面、41…鍔部、42…人差し指収容空間、45…ホーンスイッチ、46…シフトダウンスイッチ、47…シフトアップスイッチ、50…前後進切り替えスイッチ、51…スイッチ本体、52…スイッチノブ、53…操作面、60…接続部、70…前部操作面、70a…前側頂部、71…第一傾斜面、72…第二傾斜面、73…突出面、80…後部操作面、80a…後側頂部、91…前面、92…後面、93…側面、200…ホイールローダ、210…作業機、211…ブーム、212…バケット、213…リンク、214…ベルクランク、215…ブーム駆動用シリンダ、216…バケット駆動用シリンダ、220…車両本体、230…車両フロント部、240…車両リア部、250…前輪、260…後輪、270…キャブ、O…回動軸線、L…基準直線、S…基準平面、D1…前部操作面の長さ、D2…後部操作面の長さ、R1…前側傾斜線、R2…後側傾斜線、θ1…前側傾斜線の角度、θ2…後側傾斜線の角度、P0…中立位置、P1…前進位置、P2…後進位置
【要約】
スイッチノブの操作面が、幅方向に延びる接続部と、前後方向を含む断面視にて、接続部から前方側に向かうに従って基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、前方側の端部が前側頂部とされた前部操作面と、接続部を介して前部操作面に接続されるとともに、該接続部から後方側に向かうに従って基準平面からの高さが大きくなるように傾斜して延びて、後方側の端部が後側頂部とされた後部操作面と、を有し、前部操作面における基準平面に沿う前後方向の長さが、後部操作面における基準平面に沿う前後方向の長さよりも大きく、前側頂部の基準平面からの高さが、後側頂部の基準平面からの高さよりも大きい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8