特許第6574526号(P6574526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6574526多重無線リンクとの回転ジョイントのための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574526
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】多重無線リンクとの回転ジョイントのための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 5/00 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   H04B5/00 Z
【請求項の数】15
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2018-536766(P2018-536766)
(86)(22)【出願日】2017年1月20日
(65)【公表番号】特表2019-507536(P2019-507536A)
(43)【公表日】2019年3月14日
(86)【国際出願番号】US2017014275
(87)【国際公開番号】WO2017132060
(87)【国際公開日】20170803
【審査請求日】2018年7月13日
(31)【優先権主張番号】15/006,844
(32)【優先日】2016年1月26日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】317015065
【氏名又は名称】ウェイモ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンバンド,ダニエル エル.
(72)【発明者】
【氏名】ドロズ,ピエール−イヴ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】ブルーヒス,エタイ
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,アダム
(72)【発明者】
【氏名】レニウス,サミュエル ウィリアム
【審査官】 前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06128426(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0141686(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0099890(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
第1のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォームまでの所定の距離内にある第2のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォームに取り付けられたプローブと、
前記第2のプラットフォームに取り付けられた複数のプローブと、
前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する配向に基づいて、前記第1のプラットフォームの前記プローブとの無線通信のために、前記第2のプラットフォームの前記複数のプローブの1つを選択する信号調整装置と
を備え
前記第1のプラットフォームの前記プローブは、前記第2のプラットフォームの前記選択されたプローブと、極高周波(EHF)帯域内の周波数を有する無線周波(RF)信号を使用して、無線で通信する、装置。
【請求項2】
前記所定の距離は、5ミリメートルから10ミリメートルの範囲内である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1および第2のプラットフォームのそれぞれは、円形状ディスクである、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のプラットフォームまたは前記第2のプラットフォームを回転させるアクチュエータをさらに備え、前記第1のプラットフォームが、前記第1のプラットフォームまたは前記第2のプラットフォームを回転させている前記アクチュエータに応答して、前記第2のプラットフォームまでの前記所定の距離内に留まる、請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のプラットフォームに取り付けられた第2のプローブをさらに備え、前記信号調整装置が、前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する前記配向に基づいて、前記第1のプラットフォームの前記第2のプローブとの無線通信のために、前記第2のプラットフォームの前記複数のプローブの別の1つを選択し、
選択的に、前記第2のプローブは前記第2のプラットフォームに向かって無線信号を放出するように構成され、前記信号調整装置は、選択的に、前記第2のプラットフォームの前記別の選択されたプローブを使用して、前記第1のプラットフォームの前記第2のプローブによって放出された前記無線信号を受信するように構成される、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のプラットフォームの第1の側面は、前記第1のプラットフォームの前記第1の側面とは反対の前記第2のプラットフォームの第2の側面まで前記所定の距離内にある、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する前記配向の指標を提供する1つ以上のセンサーをさらに備える、請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記信号調整装置は、前記第2のプラットフォームの前記複数のプローブと関連付けられた無線信号強度を判断し、かつ前記信号調整装置は、前記判断された無線信号強度に基づいて、前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する前記配向の指標を判断する、請求項に記載の装置。
【請求項9】
センサーと、
前記センサーおよび前記第1のプラットフォームの前記プローブに電気的に結合された第1のコントローラであって、前記センサーからデータを受信し、前記受信したデータに基づいて前記第1のプラットフォームの前記プローブに変調された無線信号を放出させる、第1のコントローラと、
前記信号調整装置に電気的に結合された第2のコントローラであって、前記選択されたプローブから前記信号調整装置を介して前記変調された無線信号の指標を受信し、かつ、前記センサーからの前記データを前記受信した指標に基づいて判断する、第2のコントローラと
をさらに備える、請求項に記載の装置。
【請求項10】
方法であって、
第1のプラットフォームに取り付けられたプローブを介して、複数のプローブが取り付けられた第2のプラットフォームに向かって無線信号を伝送することと、
前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する配向に基づいて、前記第2のプラットフォーム上の前記複数のプローブの1つを選択することと、
前記選択されたプローブを使用して、前記第1のプラットフォーム上の前記プローブによって伝送された前記無線信号を受信することと
を含み、
前記第1のプラットフォームの前記プローブは、前記第2のプラットフォームの前記選択されたプローブと、極高周波(EHF)帯域内の周波数を有する無線周波(RF)信号を使用して、無線で通信する、方法。
【請求項11】
前記第1のプラットフォームに取り付けられた第2のプローブを介して、前記第2のプラットフォームに向かって第2の無線信号を伝送することと、
前記第1のプラットフォームの前記第2のプラットフォームに対する前記配向に基づいて、前記第2のプラットフォーム上の前記複数のプローブの別の1つを選択することと、
前記別の選択されたプローブを使用して前記第2の無線信号を受信することと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
センサーからデータを受信することと
前記センサーからの前記データを示すように前記無線信号を変調することと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のプラットフォームの前記選択されたプローブを介して、第2の無線信号を前記第1のプラットフォームに向かって伝送することと、
前記第1のプラットフォームの前記プローブを使用して前記第2の無線信号を受信することと
をさらに含み、
選択的に、前記方法は、前記第1のプラットフォームに連結された装置に対する操作命令を受信することと、前記操作命令を示すように前記第2の無線信号を変調することとをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
命令を格納した持続性コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、コンピューティング装置の1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、前記コンピューティング装置に動作を実行させ、前記動作は、
回転子プラットフォームに取り付けられたプローブを介して、複数のプローブが取り付けられた固定子プラットフォームに向かって無線信号を伝送することと、
前記回転子プラットフォームの前記固定子プラットフォームに対する配向に基づいて、前記固定子プラットフォーム上の前記複数のプローブの1つを選択することと、
前記選択されたプローブを使用して、前記回転子プラットフォーム内の前記プローブによって伝送された前記無線信号を受信することと
を含み、
前記第1のプラットフォームの前記プローブは、前記第2のプラットフォームの前記選択されたプローブと、極高周波(EHF)帯域内の周波数を有する無線周波(RF)信号を使用して、無線で通信する、持続性コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記動作は、
前記回転子プラットフォームの前記固定子プラットフォームに対する前記配向に基づいて、前記固定子プラットフォーム上の前記複数のプローブの別の1つを選択することと、
前記回転子プラットフォームの前記プローブを介して前記無線信号を伝送している間に、前記固定子プラットフォームの前記別の選択されたプローブを使用して前記回転子プラットフォームに取り付けられた第2のプローブによって伝送された第2の無線信号を受信することと
をさらに含む、請求項14に記載の持続性コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2016年1月26日に出願された米国特許出願第15/006,844号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002] 本明細書で特に指示のない限り、本節に記載する事柄は、本出願におけるクレームに対する従来技術ではなく、本節に包含することによって従来技術と認めるものではない。
【0003】
[0003] 回転ジョイント装置は、多くの場合、2つの構造(例えば、固定子と回転子)間で相対的回転を引き起こすことによって作動する電気機械システムにおいて1つの構造と別の構造との間での電力および/または電気信号の伝送のために使用される。回転ジョイント装置を採用するシステム例は、他の可能性の中でとりわけ、リモート検出システム(例えば、RADAR、LIDARなど)およびロボットシステム(例えば、マイクロホン、スピーカー、他のロボット構成要素などに指示するため)を含む。
【0004】
[0004] スリップリングジョイントは、回転子が回転するときに、他の構造内に配置された導電リングと接触したままの1つの構造内に配置された導電ブラシを典型的に伴う回転ジョイント装置例である。スリップリングジョイントは、回転子が回転するときに、ブラシとリングとの間の摩擦の損傷影響に起因した高維持および/または製造費と関連付けられ得る。
【0005】
[0005] 光回転ジョイントは、他の構造内に配置された光検出器に向かって伝送されたデータを示す変調された光を放出する1つの構造内に配置された光源を典型的に伴う回転ジョイント装置例である。光回転ジョイントは、光検出器によって一意的に検出できる可能な光変調の程度に起因したデータ伝送レート制限と関連付けられ得る。
【0006】
[0006] 無線周波(RF)回転ジョイントは、他の構造内に配置された別のアンテナに向かってRF電磁波を放出する1つの構造内に配置されたアンテナを典型的に伴う回転ジョイント装置例である。RF回転ジョイントは、回転子が回転するときに、2つのアンテナ間の相対的な動きに起因したデータ伝送レート制限と関連付けられ得る。例として、2つのアンテナ間の相対的な動きは、他の可能性の中でとりわけ、それぞれのアンテナの偏光における変動、それぞれのアンテナのビーム形成パターン間の不一致、またはそれぞれのアンテナ間の距離変動を引き起こし得る。結果として、2つの構造間の相対的回転は、2つのアンテナ間の無線通信の品質に影響を及ぼし得る。従って、2つの構造間の相対的回転に起因して、2つのアンテナ間の信頼できる無線データ伝送のために利用可能なRF帯域幅が削減され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007] 一例では、第1の側面を有する第1のプラットフォームを含む装置が提供される。本装置は、第1のプラットフォームの第1の側面までの所定の距離内に位置した第2の側面を有する第2のプラットフォームも含む。本装置は、第1のプラットフォームを第2のプラットフォームに対して回転させるように構成されたアクチュエータも含む。第1のプラットフォームの第1の側面は、第1のプラットフォームを回転させているアクチュエータに応答して、第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まり得る。本装置は、第1のプラットフォームに取り付けられて、第2のプラットフォームの第2の側面に向かって伝搬するために無線信号を放出するように構成されたプローブも含む。本装置は、第2のプラットフォームに実質的に円形配置で取り付けられた複数のプローブも含む。本装置は、複数のプローブに電気的に結合された信号調整装置も含む。信号調整装置は、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて複数のプローブの1つを選択するように構成され得る。信号調整装置は、第1のプラットフォームのプローブによって放出された無線信号を受信するために、その選択されたプローブを使用するように構成される。
【0008】
[0008] 別の例では、第1の側面を有する第1のプラットフォームに取り付けられたプローブを使用して、第1のプラットフォームの第1の側面までの所定の距離内に位置した第2のプラットフォームの第2の側面に向かって無線信号を伝送することを伴う方法が提供される。複数のプローブが、第2のプラットフォームに取り付けられ得る。本方法は、第1のプラットフォームを第2のプラットフォームに対して回転させることも伴う。第1のプラットフォームの第1の側面は、回転に応答して、第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まり得る。本方法は、第2のプラットフォーム上の複数のプローブの1つを、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて選択することも伴う。本方法は、第1のプラットフォーム上のプローブによって伝送された無線信号を受信するために、その選択されたプローブを使用することも伴う。
【0009】
[0009] さらに別の例では、第1の側面を有する第1のプラットフォームを含む装置が提供される。本装置は、第1のプラットフォームの第1の側面までの所定の距離内に位置した第2の側面を有する第2のプラットフォームも含む。本装置は、第1のプラットフォームと第2のプラットフォームとの間の相対的回転を引き起こすように構成されたアクチュエータも含む。第1のプラットフォームの第1の側面は、相対的回転を引き起こしているアクチュエータに応答して、第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まり得る。本装置は、第1のプラットフォームに取り付けられたプローブも含む。本装置は、第2のプラットフォームに実質的に円形配置で取り付けられた複数のプローブも含む。本装置は、複数のプローブに電気的に結合された信号調整装置も含む。信号調整装置は、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて複数のプローブの1つを選択するように構成される。信号調整装置は、第1のプラットフォーム上のプローブとの無線通信のために、その選択されたプローブを使用するように構成される。
【0010】
[0010] さらに別の例では、第1の側面を有する第1のプラットフォームに取り付けられたプローブを介して、第1のプラットフォームの第1の側面までの所定の距離内に位置した第2のプラットフォームの第2の側面に向かって無線信号を伝送するための手段を含むシステムが提供される。複数のプローブが、第2のプラットフォームに取り付けられ得る。本システムは、第1のプラットフォームを第2のプラットフォームに対して回転させるための手段も含む。第1のプラットフォームの第1の側面は、回転に応答して、第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まり得る。本システムは、第2のプラットフォーム上の複数のプローブの1つを、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて選択するための手段も含む。本システムは、第1のプラットフォーム上のプローブによって伝送された無線信号を受信するために、その選択されたプローブを使用するための手段も含む。
【0011】
[0011] これらの、ならびに他の態様、利点、および代替は、必要に応じて添付の図面を参照しながら、以下の詳細な記述を読むことにより、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】[0012]実施形態例に従った、車両を示す。
図1B】[0013]実施形態例に従った、図1Aに示す車両の上側に配置されたセンサー装置の斜視図である。
図1C】[0014]実施形態例に従った、図1Aに示す車両の前側に配置されたセンサー装置の斜視図である。
図1D】[0015]実施形態例に従って、周辺環境をスキャンしている図1Aに示す車両を側面図で示す。
図1E】実施形態例に従って、周辺環境をスキャンしている図1Aに示す車両を上面図で示す。[0016]
図2】[0017]実施形態例に従った、車両の簡略化したブロック図である。
図3】[0018]実施形態例に従った、LIDAR装置を示す。
図4】[0019]実施形態例に従った、回転ジョイントを含む装置の簡略化したブロック図である。
図5A】[0020]実施形態例に従った、装置の側面図を示す。
図5B】[0021]実施形態例に従った、図5Aの装置の別の側面図を示す。
図5C】[0022]実施形態例に従った、図5Aの装置の断面図を示す。
図5D】[0023]実施形態例に従った、図5Aの装置の別の断面図を示す。
図6】[0024]実施形態例に従った、方法の流れ図である。
図7】[0025]実施形態例に従って構成されたコンピュータ可読媒体を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0026] 以下の詳細な記述では、開示するシステム、装置および方法の様々な特徴および機能を添付の図を参照して説明する。図では、その内容について別段の指示がない限り、同様のシンボルは同様の構成要素を識別する。本明細書で説明する例示のシステム、装置および方法実施形態は、制限することを意図していない。開示するシステム、装置および方法のある態様は、幅広い異なる構成で配列および組み合わせることができ、その全ては本明細書で企図されることが、当業者によって容易に理解され得る。
【0014】
I.概要
[0027] 実施形態例では、2つのプラットフォーム間の相対的回転に応答して、第1のプラットフォームの第1の側面が第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まるように配置された2つのプラットフォームを含む回転ジョイントが提供される。一例では、2つのプラットフォームは、2つのプラットフォームのいずれかの共通軸の周りの回転に応答して、所定の距離だけ離れた2つのそれぞれの側面間の重なり合いを維持するために、それぞれのディスクの共通軸の周りに同心円状に配置された円形状ディスクであり得る。他の構成も可能である。
【0015】
[0028] この実施形態では、第1のプラットフォームは、無線信号を第2のプラットフォームに向けて伝送し、かつ/または第1のプラットフォームに向かって(例えば、2つのプラットフォーム間の間隙を通して)伝搬している無線信号を受信するように構成されたプローブを取り付けることができる。一例として、プローブは、第2のプラットフォームの第2の側面に隣接した第1のプラットフォームの第1の側面上に取り付けることができる。別の例では、プローブは、プラットフォームの別の側面(例えば、第1の側面とは反対の、など)上に取り付けることができる。さらに、第2のプラットフォームは、複数のプローブを実質的に円形配置で取り付けることができる。従って、例えば、第1のプラットフォームが第2のプラットフォームに対して回転する(またはその逆に)と、第2のプラットフォーム上の複数のプローブの1つが、円形配置に起因して、第1のプラットフォーム上のプローブと位置合わせし得る。例えば、円形配置は、その第2のプラットフォームのプローブが第1のプラットフォームのプローブと位置合わせされた場合に、第1のプラットフォーム上のプローブが第2のプラットフォーム上のプローブの1つと少なくとも部分的に重なり合うように選択できる。
【0016】
[0029] さらに、この実施形態では、回転ジョイントは、第2のプラットフォーム上のプローブに電気的に結合された、アナログもしくはデジタル回路またはマイクロプロセッサまたは同様のものの任意の組合せなどの、信号調整装置を含み得る。信号調整装置は、第2のプラットフォーム上のプローブの1つを、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて選択するように構成できる。例えば、信号調整装置は、最も強い信号強度を有する第2のプラットフォーム上のプローブ、または第1のプラットフォーム上のプローブまでの最短距離内にある第2のプラットフォームのプローブを選択できる。従って、いくつかの例では、信号調整装置は、第2のプラットフォーム上のプローブの信号強度に基づいて配向の指標を決定できる。さらに、他の例では、信号調整装置は、方向または配向の指標(例えば、方向の範囲など)を決定するために、エンコーダ、光検出器、および同様のものなどの、方位センサーを使用できる。
【0017】
[0030] 信号調整装置は、次いで、第2のプラットフォーム上の第1のプローブとの無線通信のために、第2のプラットフォーム上の選択されたプローブを使用できる。従って、例えば、回転ジョイントは、2つのプラットフォームが相互に関して回転するときに第1のプラットフォーム上のプローブと通信するために、第2のプラットフォーム上のプローブ間で切り替えて、最良の状態(例えば、偏光アライメント、距離、信号強度など)を有するプローブを使用できる。
【0018】
[0031] このプロセスを通して、例えば、回転ジョイントは、2つのプラットフォーム間の信頼性および通信帯域幅を改善できる。さらに、複数のプローブが短距離無線通信のために使用されるので、いくつかの実施形態では、前述の様々なプローブは、極高周波帯域(EHF)以上(すなわち、3ギガヘルツ(GHz)を超える)のものなどの、高周波無線も使用でき、これは、本開示に従った多重リンク間での切替えによって達成される短距離無線リンクが、これらのより高い周波数を使用した連続的(または断続的)高速通信に適し得るためである。一方、例えば、従来のRF回転ジョイントは、移動アンテナ間の回転運動、およびこれらのより高い周波数と関連した高経路損失に起因して、これらのより高い周波数の使用にあまり適していない可能性がある。従って、本明細書の装置および方法は、従来のRF回転ジョイントに比べてデータスループットの改善も提供できる。
【0019】
II.例示的な電気機械システムおよび装置
[0032] 実施形態例が実装され得るシステムおよび装置をここでさらに詳細に説明する。一般に、本明細書で開示する実施形態は、可動構成要素を含む任意の電気機械システムと共に使用できる。本システムは、可動構成要素と本システムの他の部品との間の電力および/または信号の伝送を提供できる。本明細書で説明する例示的な実施形態は、車両の他の構成要素と、および/または相互に通信するセンサーおよび車輪などの可動構成要素を有する車両を含む。しかし、電気機械システム例はまた、他の可能性の中でとりわけ、検出プラットフォーム(例えば、回転RADARプラットフォーム、回転LIDARプラットフォーム、方向検出プラットフォームなど)、ロボット装置、車両、産業システム(例えば、組立ラインなど)、医療機器(例えば、医用撮像装置など)、またはモバイル通信システムなどの、他の装置で実装されるか、またはその形を取り得る。
【0020】
[0033] 用語「車両(vehicle)」は、本明細書では、他の例の中でとりわけ、例えば、航空機、船舶、宇宙船、自動車、トラック、小型トラック、セミトレーラートラック、オートバイ、ゴルフカート、オフロード車、倉庫輸送車両、または農耕用作業車、およびジェットコースター、路面電車、トラム、または列車の車両などの軌道上を走る運搬装置を含む、任意の移動物体を包含するように広く解釈される。
【0021】
[0034] 図1Aは、実施形態例に従った、車両100を示す。具体的には、図1Aは、車両100の右側面図、前面図、背面図および上面図を示す。車両100は図1Aでは自動車として例示されているが、前述のとおり、他の実施形態も可能である。さらに、車両例100は、自律モードで作動するように構成され得る車両として示されているが、本明細書で説明する実施形態は、自律的に作動するように構成されていない車両にも適用可能である。従って、車両例100は、制限することを意図していない。図のように、車両100は、5つのセンサー装置102、104、106、108、および110、ならびに、車輪112によって例示される、4つの車輪を含む。
【0022】
[0035] いくつかの実施形態では、センサー装置102〜110の各々は、車両100の周辺環境をスキャンできるようにする特定の構成特性を有する1つ以上の光検知測距装置(LIDAR)を含み得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、センサー装置102〜110は、他の可能性の中でとりわけ、全地球測位システムセンサー、慣性測定装置、レーダー(RADAR)装置、カメラ、レーザー距離計、LIDAR、および/または音響センサーなどの、センサーの任意の組み合わせを含み得る。
【0023】
[0036] 図のように、センサー装置102は、車輪112が取り付けられている車両100の下部側と反対側の車両100の上部側に取り付けられる。さらに、センサー装置104〜110は各々、上部側以外の車両100の所与の側に取り付けられる。例えば、センサー装置104は、車両100の前側に配置され、センサー106は、車両100の後側に配置され、センサー装置108は車両100の右側に配置され、センサー装置110は車両100の左側に配置される。
【0024】
[0037] センサー装置102〜110は、車両100上の特定の位置に取り付けられると示されているが、いくつかの実施形態では、センサー装置102〜110は、車両100の内側または外側のいずれかの、車両100上の他の場所に取り付けられ得る。例えば、図1Aは、車両100のバックミラーに取り付けられたセンサー装置108を示しているが、センサー装置108は、代替として、車両100の右側に沿った別の位置に配置され得る。さらに、5つのセンサー装置が示されているが、いくつかの実施形態では、もっと多いか、またはもっと少ないセンサー装置が車両100に含まれ得る。しかし、例のために、センサー装置102〜110は、図1Aに示すように配置される。
【0025】
[0038] いくつかの実施形態では、センサー装置102〜110の1つ以上は、センサーがその上に移動可能に取り付けられ得る1つ以上の可動台を含み得る。可動台は、例えば、回転プラットフォームを含み得る。回転プラットフォーム上に取り付けられたセンサーは、センサーが、車両100の周囲の様々な方向から情報を取得し得るように回転できる。例えば、センサー装置102のLIDARは、回転プラットフォームを異なる方向に作動させるなどによって調整できる視野角を有し得る。代替または追加として、可動台は、傾斜プラットフォームを含み得る。傾斜プラットフォーム上に取り付けられたセンサーは、センサーが様々な角度から情報を取得し得るように、所与の範囲の角度および/または方位角内で傾斜できる。可動台は、他の形もとり得る。
【0026】
[0039] さらに、いくつかの実施形態では、センサー装置102〜110の1つ以上は、センサー装置内のセンサーの位置および/または向きを、センサーおよび/または可動台を動かすことによって調整するように構成された1つ以上のアクチュエータを含み得る。アクチュエータ例は、モーター、空気圧式アクチュエータ、油圧ピストン、継電器、ソレノイド、および圧電アクチュエータを含む。他のアクチュエータも可能である。
【0027】
[0040] 図のように、車両100は、運転面に沿って車両を走らせるために回転するように構成される、車輪112などの1つ以上の車輪を含む。いくつかの実施形態では、車輪112は、車輪112のリムに連結された少なくとも1つのタイヤを含み得る。その目的のため、車輪112は、金属とゴムの任意の組合せ、または他の材料の組合せを含み得る。車両100は、図示したものに加えて、またはそれの代わりに、1つ以上の他の構成要素を含み得る。
【0028】
[0041] 図1Bは、図1Aに示す車両100の上部に配置されたセンサー装置102の斜視図である。図のように、センサー装置102は、第1のLIDAR120、第2のLIDAR122、分割構造124、および光フィルタ126を含む。前述したように、センサー装置102は、追加または代替として、図1Bに示すもの以外のセンサーを含み得る。しかし、例のために、センサー装置102は、図1Bに示す構成要素を含む。
【0029】
[0042] いくつかの例では、第1のLIDAR120は、例えば、1つ以上の光パルスを放出して、車両の環境内の物体に反射した光パルスを検出しながら、軸(例えば、垂直軸など)の周りを回転することにより、車両100の周辺の環境をスキャンするように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のLIDAR120は、環境内の物体を迅速に検出するために十分に高いリフレッシュレートで環境をスキャンできるように、軸の周りを繰り返して回転するように構成され得る。例えば、第1のLIDAR120は、10Hzのリフレッシュレート(例えば、1秒あたり第1のLIDAR120の完全な10回転)を有し得、それにより、車両の周囲360度の視野(FOV)を毎秒10回、スキャンする。このプロセスを通して、例えば、周囲の環境の3Dマップが、第1のLIDAR120からのデータに基づいて決定され得る。一実施形態では、第1のLIDAR120は、905nmの波長を有する64のレーザービームを放出する複数の光源を含み得る。この実施形態では、第1のLIDAR120からのデータに基づいて決定された3Dマップは、0.2°(水平)×0.3°(垂直)角度分解能を有し得、第1のLIDAR120は、環境の360°(水平)×20°(垂直)FOVを有し得る。この実施形態では、3Dマップは、例えば、車両100から100メートルの中距離範囲内の物体を検出または識別するのに十分な分解能を有し得る。しかし、他の構成(例えば、光源数、角度分解能、波長、距離範囲など)も可能である。
【0030】
[0043] いくつかの実施形態では、第2のLIDAR122は、車両100の周辺の環境のもっと狭いFOVをスキャンするように構成され得る。例えば、第2のLIDAR122は、同様の軸の周りを完全な1回転未満しか(水平方向に)回転しないように構成され得る。さらに、いくつかの例では、第2のLIDAR122は、第1のLIDAR120よりも低いリフレッシュレートを有し得る。このプロセスを通して、車両100は、第2のLIDAR122からのデータを使用して、環境のもっと狭いFOVの3Dマップを決定し得る。この例における3Dマップは、第1のLIDAR120からのデータに基づいて決定された対応する3Dマップよりも高い角度分解能を有し得、従って、第1のLIDAR120の中距離範囲よりも遠い物体の検出/識別、および中距離範囲内のもっと小さい物体の識別を可能にし得る。一実施形態では、第2のLIDAR122は、8°(水平)×15°(垂直)のFOV、4Hzのリフレッシュレートを有し得、1550nmの波長を有する1つの狭ビームを放出し得る。この実施形態では、第2のLIDAR122からのデータに基づいて決定された3Dマップは、0.1°(水平)×0.03°(垂直)の角度分解能を有し得、それにより、車両100まで300メートルの長距離範囲内の物体を検出/識別を可能にする。しかし、他の構成(例えば、光源数、角度分解能、波長、距離範囲など)も可能である。
【0031】
[0044] いくつかの例では、車両100は、第2のLIDAR122の視野角を調整するように構成され得る。例えば、第2のLIDAR122は、狭い水平FOV(例えば、8度)を有しているが、第2のLIDAR122は、第2のLIDAR122の視野角を図1Bに示す以外の方向に調整できるステッパーモーター(図示せず)に取り付けられ得る。従って、いくつかの例では、第2のLIDAR122は、車両100から任意の視野角に沿って狭いFOVをスキャンするために操縦可能であり得る。
【0032】
[0045] 第1のLIDAR120および第2のLIDAR122の構造、動作、および機能性は、本明細書の例示的な実施形態内でさらに詳細に説明する。
【0033】
[0046] 分割構造124は、第1のLIDAR120の支持および/または任意選択として第1のLIDAR120の第2のLIDAR122からの分離に適した任意の固体材料で形成され得る。材料例は、他の可能性の中でとりわけ、金属、プラスチック、発泡体を含み得る。
【0034】
[0047] 光フィルタ126は、1つの波長範囲をもつ波長を有する光に対して実質的に透過的であって、その波長範囲外の波長を有する光を実質的に透さない、任意の材料で形成され得る。例えば、光フィルタ126は、第1のLIDAR120の第1の波長(例えば、905nm)および第2のLIDAR122の第2の波長(例えば、1550nm)を有する光が、光フィルタ126を通して伝搬できるようにし得る。図のように、光フィルタ126は、第1のLIDAR120および第2のLIDAR122を取り囲むように成形される。従って、いくつかの例では、光フィルタ126は、他の可能性の中でとりわけ、ほこりの集積または空気中のデブリとの衝突など、第1のLIDAR120および第2のLIDAR122に対する環境的損傷を防ぐようにも構成され得る。いくつかの例では、光フィルタ126は、光フィルタ126を通って伝搬する可視光を低減するように構成され得る。その結果として、光フィルタ126は、第1のLIDAR120および第2のLIDAR122を取り囲むことにより、例えば、センサー装置102の構成要素が傍観者の観点から見える度合いを減らしながら、車両100の審美的外観を改善し得る。他の例では、光フィルタ126は、可視光ならびに第1のLIDAR120および第2のLIDAR122からの光を許可するように構成され得る。
【0035】
[0048] いくつかの実施形態では、光フィルタ126の部分は、異なる波長範囲が光フィルタ126を通って伝搬できるように構成され得る。例えば、分割構造124より上側の光フィルタ126の上部は、第1のLIDAR120の第1の波長を含む第1の波長範囲内の光の伝搬を許可するように構成され得る。さらに、例えば、分割構造124より下側の光フィルタ126の下部は、第2のLIDAR122の第2の波長を含む第2の波長範囲内の光の伝搬を許可するように構成され得る。他の実施形態では、光フィルタ126と関連付けられた波長範囲は、第1のLIDAR120の第1の波長と第2のLIDAR122の第2の波長の両方を含み得る。
【0036】
[0049] 一実施形態では、図のように、光フィルタ126は、ドーム形を有して、第1のLIDAR120および第2のLIDAR122に対してドーム形の覆いを提供する。例えば、ドーム形の覆い(例えば、光フィルタ126)は、第1のLIDAR120と第2のLIDAR122との間に配置される分割構造124を含み得る。従って、この実施形態では、第1のLIDAR120は、ドーム形の覆い内に配置され得る。さらに、この実施形態では、第2のLIDAR122も、ドーム形の覆い内に配置され得、図1Bに示すように、第1のLIDAR120と車両100の上部との間に配置され得る。
【0037】
[0050] 図1Cは、図1Aに示す車両100の前側に配置されたセンサー装置104の斜視図である。いくつかの例では、センサー装置106、108、および110は、図1Cに例示するセンサー装置104と同様に構成され得る。図のように、センサー装置104は、第3のLIDAR130および光フィルタ132を含む。前述したとおり、センサー装置104は、追加または代替として、図1Cに示す以外のセンサーを含み得る。しかし、例のために、センサー装置104は、図1Cに示す構成要素を含む。
【0038】
[0051] 第3のLIDAR130は、第3のLIDAR130が配置されている車両100の所与の側(すなわち、前側)から離れて延在する車両100の周辺の環境のFOVをスキャンするように構成され得る。従って、いくつかの例では、第3のLIDAR130は、第3のLIDAR130の配置に起因して、第2のLIDAR122よりも広いが、第1のLIDAR120の360度FOVよりも狭いFOVにわたって、(例えば、水平に)回転するように構成され得る。一実施形態では、第3のLIDAR130は、270°(水平)×110°(垂直)のFOV、4Hzのリフレッシュレートを有し得、905nmの波長を有する1つのレーザービームを放出し得る。この実施形態では、第3のLIDAR130からのデータに基づいて決定された3Dマップは、1.2°(水平)×0.2°(垂直)の角度分解能を有し得、それにより、車両100まで30メートルの近距離範囲内の物体を検出/識別を可能にする。しかし、他の構成(例えば、光源数、角度分解能、波長、距離範囲など)も可能である。第3のLIDAR130の構造、動作、および機能性は、本開示の例示的な実施形態内でさらに詳細に説明する。
【0039】
[0052] 光フィルタ132は、図1Bの光フィルタ126と同様であり得る。例えば、光フィルタ132は、第3のLIDAR130を取り囲むように成形され得る。さらに、例えば、光フィルタ132は、第3のLIDAR130からの光の波長を含む波長範囲内の光が、光フィルタ132を通って伝搬するのを可能にするように構成され得る。いくつかの例では、光フィルタ132は、光フィルタ132を通って伝搬する可視光を低減するように構成され得、それにより、車両100の審美的外観を改善し得る。
【0040】
[0053] 図1Dおよび図1Eは、実施形態例に従って、周辺環境をスキャンしている図1Aに示す車両100を示す。
【0041】
[0054] 図1Dは、車両100が表面140上で作動しているシナリオを示す。例えば、表面140は、道路もしくは幹線道路などの運転面、または任意の他の表面であり得る。図1Dでは、矢印142、144、146、148、150、152は、センサー装置102および104の様々なLIDARによって放出された、それぞれのLIDARの垂直FOVの端部における光パルスを示す。
【0042】
[0055] 例として、矢印142および144は、図1Bの第1のLIDAR120によって放出された光パルスを示す。この例では、第1のLIDAR120は、矢印142と144との間の環境の領域内に一連のパルスを放出し得、その領域から反射された光パルスを受信して、その領域内の物体を検出および/または識別し得る。車両100の上部におけるセンサー装置102の第1のLIDAR120(図示せず)の位置決めに起因して、第1のLIDAR120の垂直FOVは、図1Dに示すように車両100の構造(例えば、屋根など)によって制限される。しかし、車両100の上部におけるセンサー装置102内の第1のLIDAR120の位置決めは、第1のLIDAR120が、実質的に垂直な軸170の周りを回転することによって車両100の周囲の全ての方向をスキャンできるようにする。同様に、例えば、矢印146および148は、図1Bの第2のLIDAR122によって放出された、第2のLIDAR122の垂直FOVの端部における光パルスを示す。さらに、第2のLIDAR122はまた、議論を踏まえて、第2のLIDAR122の視野角を、車両100の周囲の任意の方向に調整するように操縦可能でもあり得る。一実施形態では、第1のLIDAR120の垂直FOV(例えば、矢印142と144との間の角度)は20°であり、第2のLIDAR122の垂直FOVは15°(例えば、矢印146と148との間の角度)である。しかし、例えば、車両100の構造またはそれぞれのLIDARの構成などの要因に応じて、他の垂直FOVも可能である。
【0043】
[0056] 図1Dに示すように、センサー装置102(第1のLIDAR120および/または第2のLIDAR122を含む)は、車両100の周囲の任意の方向で、車両100の環境内の物体を探して(例えば、回転することなどにより)スキャンし得るが、車両100にごく近接した物体を探して環境をスキャンするのにはあまり適していない可能性がある。例えば、図のように、車両100までの距離154内の物体は、検出されない可能性があるか、または、かかる物体の位置が、矢印142と144によって示される光パルスの間の領域の外側にあるため、センサー装置102の第1のLIDAR120によって部分的にだけ検出され得る。同様に、距離156内の物体も検出されない可能性があるか、またはセンサー装置102の第2のLIDAR122によって部分的にだけ検出され得る。
【0044】
[0057] その結果、センサー装置104の第3のLIDAR130(図示せず)が、車両100に近接している物体を探して環境をスキャンするために使用され得る。例えば、車両100の前側におけるセンサー装置104の位置決めに起因して、第3のLIDAR130は、車両100までの距離154および/または距離156内の物体を探して環境を、少なくとも、車両100の前側から離れて延在している環境の一部をスキャンするのに適し得る。図のように、例えば、矢印150および152は、第3のLIDAR130によって放出された、第3のLIDAR130の垂直FOVの端部における光パルスを示す。従って、例えば、センサー装置104の第3のLIDAR130は、車両100に近接している物体を含む、矢印150と152との間の環境の一部をスキャンするように構成され得る。一実施形態では、第3のLIDAR130の垂直FOVは110°(例えば、矢印150と152との間の角度)である。しかし、他の垂直FOVも可能である。
【0045】
[0058] 図1Dに示す様々な矢印142〜152の間の角度は、原寸に比例しておらず、単に例示を目的とするものであることに留意されたい。従って、いくつかの例では、様々なLIDARの垂直FOVも同様に変化し得る。
【0046】
[0059] 図1Eは、車両100が周辺環境をスキャンしているシナリオにおける車両100の上面図を示す。前述の議論を踏まえて、車両100の様々なLIDARの各々は、そのそれぞれのリフレッシュレート、FOV、または任意の他の要因に従って特定の分解能を有し得る。その結果として、様々なLIDARは、車両100までのそれぞれの距離範囲内の物体の検出および/または識別に適し得る。
【0047】
[0060] 図1Eに示すように、輪郭160および162は、センサー装置102の第1のLIDAR120からのデータに基づいて物体が検出および/または識別され得る車両100までの距離範囲例を示す。図に示すように、例えば、輪郭160内の近くの物体は、車両100の上部上のセンサー装置102の位置決めに起因して、適切に検出および/または識別されない可能性がある。しかし、例えば、輪郭160の外側であって、輪郭162によって画定される中距離範囲(例えば、100メートルなど)内の物体は、第1のLIDAR120からのデータを使用して適切に検出および/または識別され得る。さらに、図のように、第1のLIDAR120の水平FOVは、車両100の周囲の全方向に360°広がり得る。
【0048】
[0061] さらに、図1Eに示すように、輪郭164は、センサー装置102の第2のLIDAR122からのより高い分解能データを使用して物体が検出および/または識別され得る環境の範囲を示す。図のように、輪郭164は、例えば、長距離範囲(例えば、300メートルなど)内の車両100からさらに離れた物体を含む。輪郭164は、第2のLIDAR122のより狭いFOV(水平)を示すが、いくつかの例では、車両100は、第2のLIDAR122の視野角を、図1Eに示すもの以外の任意の他の方向に調整するように構成され得る。例として、車両100は、第1のLIDAR120からのデータ(例えば、輪郭162内)を使用して物体を検出して、第2のLIDAR122の視野角をその物体を含むFOVに調整し、次いで、第2のLIDAR122からのより高い分解能データを使用して物体を識別し得る。一実施形態では、第2のLIDAR122の水平FOVは8°であり得る。
【0049】
[0062] さらに、図1Eに示すように、輪郭166は、センサー装置104の第3のLIDAR130によってスキャンされる環境の領域を示す。図のように、輪郭166によって示される領域は、例えば、第1のLIDAR120および/または第2のLIDAR122によってスキャンされない可能性のある環境の部分を含む。さらに、例えば、第3のLIDAR130からのデータは、車両100までの短距離(例えば、30メートルなど)内の物体を検出および/または識別するのに十分な分解能を有する。
【0050】
[0063] 前述した距離範囲、分解能、およびFOVは、例示のみを目的としており、車両100の様々な構成に従って変化し得ることに留意されたい。さらに、図1Eに示す輪郭160〜166は、原寸に比例していないが、説明の便宜のために図のように示されている。
【0051】
[0064] 図2は、実施形態例に従った、車両200の簡略化したブロック図である。車両200は、例えば、車両100と類似し得る。図のように、車両200は、推進システム202、センサーシステム204、制御システム206、周辺機器208、およびコンピュータシステム210を含む。他の実施形態では、車両200は、もっと多いか、少ないか、または異なるシステムを含み得、各システムは、もっと多いか、少ないか、または異なる構成要素を含み得る。追加として、図示するシステムおよび構成要素は、任意の数の方法で組み合わされるか、または分割され得る。
【0052】
[0065] 推進システム202は、車両200に対して動力移動を提供するように構成され得る。図のように、推進システム202は、エンジン/モーター218、エネルギー源220、変速装置222、および車輪/タイヤ224を含む。
【0053】
[0066] エンジン/モーター218は、内燃エンジン、電気モーター、蒸気エンジン、およびスターリングエンジンの任意の組合せであり得るか、またはそれらを含み得る。他のモーターおよびエンジンも可能である。いくつかの実施形態では、推進システム202は、複数のタイプのエンジンおよび/またはモーターを含み得る。例えば、ガソリン電気ハイブリッド車は、ガソリンエンジンおよび電気モーターを含み得る。他の例も可能である。
【0054】
[0067] エネルギー源220は、エンジン/モーター218に完全に、または部分的に動力を供給するエネルギー源であり得る。すなわち、エンジン/モーター218は、エネルギー源220を機械的エネルギーに変換するように構成され得る。エネルギー源220の例は、ガソリン、ディーゼル、プロパン、他の圧縮ガス燃料、エタノール、太陽電池パネル、電池、および他の電力源を含む。エネルギー源(複数可)220は、追加または代替として、燃料タンク、電池、コンデンサ、および/またははずみ車の任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、エネルギー源220は、車両200の他のシステムにもエネルギーを供給し得る。
【0055】
[0068] 変速装置222は、エンジン/モーター218からの機械力を車輪/タイヤ224に伝達するように構成され得る。この目的のため、変速装置222は、ギアボックス、クラッチ、差動装置、駆動軸、および/または他の要素を含み得る。変速装置222が駆動軸を含む実施形態では、駆動軸は、車輪/タイヤ224に連結されるように構成される1つ以上の車軸を含み得る。
【0056】
[0069] 車両200の車輪/タイヤ224は、一輪車、二輪車/オートバイ、三輪車、または自動車/トラック四輪形式を含む、様々な形式で構成され得る。六輪以上を含むものなど、他の車輪/タイヤ形式も可能である。任意の事例では、車輪/タイヤ224は、他の車輪/タイヤ224に関して、差動回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、車輪/タイヤ224は、変速装置222に固定して取り付けられる少なくとも1つの車輪および運転面と接触し得る車輪のリムに連結された少なくとも1つのタイヤを含み得る。車輪/タイヤ224は、金属とゴムの任意の組合せ、または他の材料の組合せを含み得る。推進システム202は、追加または代替として、図示したもの以外の構成要素を含み得る。
【0057】
[0070] センサーシステム204は、車両200が位置している環境に関する情報を検知するように構成された、いくつかのセンサー、ならびにセンサーの位置および/または向きを変更するように構成された1つ以上のアクチュエータ236を含み得る。図のように、センサーシステム204のセンサーは、全地球測位システム(GPS)226、慣性計測装置(IMU)228、RADAR装置230、レーザー距離計および/またはLIDAR装置232、ならびにカメラ234を含む。センサーシステム204は、例えば、車両200の内部システムを監視するセンサー(例えば、Oモニター、燃料計、エンジンオイル温度など)を含む、追加のセンサーも含み得る。その上、センサーシステム204は、複数のLIDARを含み得る。いくつかの例では、センサーシステム204は、各々がそれぞれの位置(例えば、上部側、下部側、前面、背面、右側、左側など)で車両に取り付けられた複数のセンサー装置として実装され得る。他のセンサーも可能である。
【0058】
[0071] GPS226は、車両200の地理的位置を推定するように構成された任意のセンサー(例えば、位置センサー)であり得る。この目的のため、GPS226は、車両200の位置を地球に関して推定するように構成された送受信機を含み得る。GPS226は、他の形式も取り得る。
【0059】
[0072] IMU228は、慣性加速度に基づいて、車両200の位置と方向の変化を検知するように構成されたセンサーの任意の組合せであり得る。いくつかの実施形態では、センサーの組合せには、例えば、加速度計とジャイロスコープを含み得る。センサーの他の組合せも可能である。
【0060】
[0073] RADAR装置230は、車両200が位置している環境内の物体を無線信号を使用して検知するように構成された任意のセンサーであり得る。いくつかの実施形態では、物体の検知に加えて、RADAR装置230は、追加として、物体の速度および/または進行方向を検知するように構成され得る。
【0061】
[0074] 同様に、レーザー距離計またはLIDAR装置232は、レーザーを使用して、車両200が位置している環境内の物体を検知するように構成された任意のセンサーであり得る。具体的には、レーザー距離計またはLIDAR装置232は、レーザーを放出するように構成されたレーザー源および/またはレーザースキャナならびにレーザーの反射を検出するように構成された検出器を含み得る。レーザー距離計またはLIDAR232は、コヒーレント(例えば、ヘテロダイン検波を使用)またはインコヒーレント検出モードで動作するように構成され得る。いくつかの例では、LIDAR装置232は、各々が車両200の周囲の環境の特定の領域をスキャンするのに適した固有の位置および/または構成を有する複数のLIDARを含み得る。
【0062】
[0075] カメラ234は、車両200が位置している環境の画像を捕捉するように構成された任意のカメラ(例えば、スチルカメラ、ビデオカメラなど)であり得る。この目的のため、カメラは前述した任意の形を取り得る。センサーシステム204は、追加または代替として、図示したもの以外の構成要素を含み得る。
【0063】
[0076] 制御システム206は、車両200およびその構成要素の動作を制御するように構成され得る。この目的のため、制御システム206は、ステアリング装置238、スロットル240、ブレーキ装置242、センサーフュージョンアルゴリズム244、コンピュータビジョンシステム246、ナビゲーションまたは経路設定システム248、および障害物回避システム250を含み得る。
【0064】
[0077] ステアリング装置238は、車両200の進行方向を調整するように構成された機構の任意の組合せであり得る。スロットル240は、エンジン/モーター218の動作速度、および、その結果として、車両200の速度を制御するように構成された機構の任意の組合せであり得る。ブレーキ装置242は、車両200を減速させるように構成された機構の任意の組合せであり得る。例えば、ブレーキ装置242は、摩擦を使用して、車輪/タイヤ224の速度を落とし得る。別の例として、ブレーキ装置242は、車輪/タイヤ224の運動エネルギーを電流に変換し得る。ブレーキ装置242は、他の形も取り得る。
【0065】
[0078] センサーフュージョンアルゴリズム244は、センサーシステム204からのデータを入力として受け入れるように構成されたアルゴリズム(またはアルゴリズムを格納しているコンピュータプログラム製品)であり得る。データは、例えば、センサーシステム204のセンサーで検知された情報を表すデータを含み得る。センサーフュージョンアルゴリズム244は、例えば、カルマンフィルタ、ベイジアンネットワーク、本明細書の方法の機能のいくつかのためのアルゴリズム、または任意の別のアルゴリズムを含み得る。センサーフュージョンアルゴリズム244は、例えば、車両100が位置している環境内の個々の物体および/もしくは特徴の評価、特定の状況の評価、ならびに/または特定の状況に基づいて考えられる影響の評価を含む、センサーシステム204からのデータに基づいて、様々な評価を提供するように、さらに構成され得る。他の評価も可能である。
【0066】
[0079] コンピュータビジョンシステム246は、例えば、交通信号および障害物を含む、車両200が位置している環境内の物体および/または特徴を識別するために、カメラ234によって捕捉された画像を処理および解析するように構成された任意のシステムであり得る。この目的のため、コンピュータビジョンシステム246は、物体認識アルゴリズム、Structure from Motion(SFM)アルゴリズム、ビデオトラッキング、または他のコンピュータビジョン技術を使用し得る。いくつかの実施形態では、コンピュータビジョンシステム246は、追加として、環境のマッピング、物体の追跡、物体速度の推定などを行うように構成され得る。
【0067】
[0080] ナビゲーションおよび経路設定システム248は、車両200に対する運転経路を決定するように構成された任意のシステムであり得る。ナビゲーションおよび経路設定システム248は、追加として、車両200の走行中に、運転経路を動的に更新するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ナビゲーションおよび経路設定システム248は、車両200に対する運転経路を決定するために、センサーフュージョンアルゴリズム244、GPS226、LIDAR装置232、および1つ以上の所定のマップからのデータを統合するように構成され得る。
【0068】
[0081] 障害物回避システム250は、車両200が位置している環境内の障害物を識別し、評価し、かつ回避するか、または別の方法で切り抜けるように構成された任意のシステムであり得る。制御システム206は、追加または代替として、図示したもの以外の構成要素を含み得る。
【0069】
[0082] 周辺機器208は、車両200が、外部センサー、他の車両、外部コンピューティング装置、および/またはユーザーとやり取りできるように構成され得る。この目的のため、周辺機器208は、例えば、無線通信システム252、タッチスクリーン254、マイクロホン256、および/またはスピーカー258を含み得る。
【0070】
[0083] 無線通信システム252は、1つ以上の他の車両、センサー、または他のエンティティを、直接、または通信ネットワークを経由してのいずれかで、無線で接続するように構成された任意のシステムであり得る。この目的のため、無線通信システム252は、他の車両、センサー、サーバー、または他のエンティティと、直接または通信ネットワークを経由してのいずれかで通信するための、アンテナおよびチップセットを含み得る。チップセットまたは無線通信システム252は一般に、他の可能性の中でとりわけ、Bluetooth、IEEE 802.11(任意のIEEE 802.11リビジョンを含む)に記載された通信プロトコル、移動電話技術(GSM、CDMA、UMTS、EV−DO、WiMAX、またはLTEなど)、Zigbee、狭域通信(DSRC)、および無線自動識別(RFID)通信などの、1つ以上のタイプの無線通信(例えば、プロトコル)に従って通信するように配列され得る。無線通信システム252は、他の形も取り得る。
【0071】
[0084] タッチスクリーン254は、車両200に対して命令を入力するためにユーザーによって使用され得る。この目的のため、タッチスクリーン254は、ユーザーの指の位置および動きの少なくとも1つを、他の可能性の中でとりわけ、容量感知、抵抗感知、または弾性表面波プロセスによって感知するように構成され得る。タッチスクリーン254は、タッチスクリーン表面と平行もしくは平面の方向、タッチスクリーン表面と垂直な方向、またはその両方への指の動きを感知することが可能であり得、また、タッチスクリーン表面に印加された圧力レベルを感知することも可能であり得る。タッチスクリーン254は、1つ以上の半透明または透明な絶縁層および1つ以上の半透明または透明な導電層から形成され得る。タッチスクリーン254は、他の形も取り得る。
【0072】
[0085] マイクロホン256は、車両200のユーザーから音声(例えば、音声命令または他の音声入力)を受信するように構成され得る。同様に、スピーカー258は、車両200のユーザーに音声を出力するように構成され得る。周辺機器208は、追加または代替として、図示したもの以外の構成要素を含み得る。
【0073】
[0086] コンピュータシステム210は、推進システム202、センサーシステム204、制御システム206、および周辺機器208の1つ以上にデータを送信し、それらからデータを受信し、それらとやり取りし、かつ/またはそれらを制御するように構成され得る。この目的のため、コンピュータシステム210は、推進システム202、センサーシステム204、制御システム206、および周辺機器208の1つ以上に、システムバス、ネットワーク、および/または他の接続機構(図示せず)によって通信可能に接続され得る。
【0074】
[0087] 一例では、コンピュータシステム210は、燃料効率を改善するために、変速装置222の動作を制御するように構成され得る。別の例として、コンピュータシステム210は、カメラ234に環境の画像を捕捉させるように構成され得る。さらに別の例として、コンピュータシステム210は、センサーフュージョンアルゴリズム244に対応する命令を格納および実行するように構成され得る。さらに別の例として、コンピュータシステム210は、LIDAR装置232を使用して、車両200の周囲の環境の3D表現を決定するための命令を格納および実行するように構成され得る。他の例も可能である。
【0075】
[0088] 図のように、コンピュータシステム210は、プロセッサ212およびデータ記憶214を含む。プロセッサ212は、1つ以上の汎用プロセッサおよび/または1つ以上の専用プロセッサを含み得る。プロセッサ212が2つ以上のプロセッサを含む範囲において、かかるプロセッサは別々に、または組み合わせて、動作し得る。データ記憶214は、その結果として、光学式、磁気、および/もしくは有機記憶などの、1つ以上の揮発性ならびに/または1つ以上の不揮発性記憶構成要素を含み得、データ記憶214は、全体として、または一部、プロセッサ212と統合され得る。
【0076】
[0089] いくつかの実施形態では、データ記憶214は、様々な車両機能(例えば、方法500〜700など)を実行するためにプロセッサ212によって実行可能な命令216(例えば、プログラム論理)を含み得る。データ記憶214は、推進システム202、センサーシステム204、制御システム206、および/または周辺機器208の1つ以上にデータを送信し、それらからデータを受信し、それらとやり取りし、かつ/またはそれらを制御するための命令を含む、追加の命令も含み得る。コンピュータシステム210は、追加または代替として、図示したもの以外の構成要素を含み得る。
【0077】
[0090] 図のように、車両200は、電源260をさらに含み、電源260は、車両200の構成要素の一部または全部に電力を供給するように構成され得る。この目的のため、電源260は、例えば、リチウムイオン二次電池または鉛酸蓄電池を含み得る。いくつかの実施形態では、電池の1つ以上のバンクが、電力を供給するように構成され得る。他の電源材料および構成も可能である。いくつかの実施形態では、電源260およびエネルギー源220は、いくつかの完全な電気自動車におけるように、1つの構成要素として一緒に実装され得る。
【0078】
[0091] いくつかの実施形態では、車両200は、図示したものに加えて、またはその代わりに、1つ以上の要素を含み得る。例えば、車両200は、1つ以上の追加のインタフェースおよび/または電源を含み得る。他の追加の構成要素も可能である。かかる実施形態では、データ記憶214は、追加の構成要素を制御し、かつ/またはそれらと通信するために、プロセッサ212によって実行可能な命令をさらに含み得る。
【0079】
[0092] なおさらに、構成要素およびシステムの各々は車両200に統合されると示されているが、いくつかの実施形態では、1つ以上の構成要素またはシステムは、有線もしくは無線接続を使用して車両200に、取り外し可能に取り付けられるか、または別の方法で(機械的に、または電気的に)連結され得る。車両200は、他の形も取り得る。
【0080】
[0093] いくつかの実施形態では、前述のとおり、車両200は、他の可能性の中でとりわけ、センサーシステム204内のセンサーの1つ以上および/または周辺機器208の1つ以上などの、1つ以上の構成要素を回転させ得る。例として図1Eに戻って参照すると、車両100は、センサー装置102〜110のそれぞれのセンサーを回転させることにより、輪郭162〜166によって示される環境の部分をスキャンする。同様に、車両200は、いくつかの実施形態では、その様々な構成要素の1つ以上をそれぞれの回転プラットフォーム上に取り付けて、様々な構成要素の方向を調整し得る。
【0081】
[0094] 例えば、図3は、実施形態例に従った、LIDAR装置300を示す。いくつかの例では、LIDAR300は、図1BのLIDAR120〜122、図1CのLIDAR130、LIDAR装置232のLIDAR、および/または車両100、200などの車両に取り付けられた任意の他のLIDAR装置と類似し得る。図のように、LIDAR装置300は、覆い310およびレンズ320を含む。追加として、LIDAR装置300によって放出された光ビーム304は、レンズ320からLIDAR300の視野角に沿ってLIDAR装置300の環境に向かって伝搬して、環境内の1つ以上の物体に反射光306として反射し得る。
【0082】
[0095] LIDAR装置310内に含まれる覆い310は、LIDAR装置300内に含まれる様々な構成要素を収納できる。覆い310は、覆い310の内部空間内に含まれるLIDAR装置300の様々な構成要素を支持できる任意の材料から形成できる。例えば、覆い310は、他の可能性の中でとりわけ、プラスチックまたは金属などの固体材料で形成され得る。
【0083】
[0096] いくつかの例では、覆い310は、実質的に円筒形状を有して、LIDAR装置300の軸の周りを回転するように構成できる。例えば、覆い310は、直径が約10センチメートルの実質的に円筒形状を有することができる。いくつかの例では、軸は実質的に垂直である。いくつかの例では、様々な構成要素を含む覆い210を回転させることにより、LIDAR装置300の環境の360度の視界の3次元マップが、LIDAR装置300の様々な構成要素の配置を頻繁に再較正することなく、決定できる。追加または代替として、いくつかの例では、LIDAR装置300は、360度未満の視界である環境の一部(例えば、図1Eの輪郭164、166)をスキャンできるようにするために完全な回転に満たない回転を行うように構成できる。追加または代替として、いくつかの例では、LIDAR装置300は、LIDAR装置300の視野を制御するために、覆い310の回転軸を傾斜させるように構成できる。
【0084】
[0097] 覆い310に取り付けられたレンズ320は、放出された光ビーム304を視準し、かつ/またはLIDAR装置300の環境内の1つ以上の物体からの反射光306をLIDAR装置300内の検出器に集めるための屈折力(optical power)を有することができる。一例では、レンズ320は、約120mmの焦点距離を有する。視準のための伝送レンズおよび集束のための受信レンズの代わりに、同じレンズ320が視準および光304〜306の受信の両方を実行するために使用される、いくつかの例では、サイズ、費用、および/または複雑さに関する利点が提供できる。
【0085】
[0098] LIDAR装置300は、回転子プラットフォーム330および固定子プラットフォーム340も含む。レンズ320および覆い310内部の他の構成要素などの、LIDAR装置300の様々な回転構成要素は、LIDAR装置300を囲む環境の360度(または未満)視界を提供するために、固定子プラットフォーム340に対して回転するその回転子プラットフォーム330上に取り付けることができる。一例では、固定子プラットフォーム340は、車両100のセンサー装置102〜110と同様に、車両の側面に連結でき、回転子プラットフォーム330は、車両の周辺環境の様々な部分(例えば、図1Eの輪郭162〜164によって示される環境の部分など)をスキャンするために、放出光304の方向を調整するように固定子プラットフォーム340に対して回転し得る。
【0086】
III.例示的な回転ジョイント構成
[0099] 例中では、回転ジョイントは、電気機械システムの2つの構造間の通信インタフェースとして構成され得、電気機械システム内では、2つの構造の一方または両方が、他の構造に対して回転するように構成される。そのために、本明細書のいくつかの実施態様例では、回転ジョイントの一部が、システム例の1つの構造に連結され得、別の部分がシステム例の他の構造に連結され得る。例えば、図3に戻って参照すると、回転ジョイント例は、回転ジョイントの一部が回転子プラットフォーム330内に含まれ、回転ジョイントの別の部分が固定子プラットフォーム340内に含まれるように、回転子プラットフォーム330と固定子プラットフォーム340との間のインタフェースとして構成され得る。追加または代替として、いくつかの実施態様例では、回転ジョイントは、相互に関して回転する2つの構造間に配置された構造内に含まれ得る。例えば、2つのロボットリンクを連結するロボットジョイントを含むシステム例では、回転ジョイントは、2つのロボットリンク間の信号通信を容易にするためにロボットジョイント内に配置され得る。前述の議論を踏まえて、他の実施態様例も可能である。
【0087】
[0100] 図4は、実施形態例に従った、回転ジョイントを含む装置400の簡略化したブロック図である。いくつかの例では、装置400は、前述の議論を踏まえて、車両100および200のいずれか、または任意の他の電気機械システムなどの、電気機械システムと一緒に使用できる。いくつかの例では、装置400は、LIDAR装置120、122、130、300、および/または可動構成要素を含む車両100〜200の構成要素のいずれかと類似し得る。図のように、装置400は、アクチュエータ410、第1のプラットフォーム430、および第2のプラットフォーム440を含む。
【0088】
[0101] アクチュエータ410は、車両200のアクチュエータ(複数可)236と類似し得る。いくつかの例では、アクチュエータ410は、第1のプラットフォーム430(またはその1つ以上の構成要素)と第2のプラットフォーム440(またはその1つ以上の構成要素)との間に相対的回転を引き起こすように構成され得る。その目的のため、例えば、アクチュエータ410は、相対的回転を引き起こすために、プラットフォーム430、440(またはそれらの1つ以上の構成要素)の一方または両方に連結され得る。
【0089】
[0102] 第1のプラットフォーム430は、装置300の回転子プラットフォーム330および/または固定子プラットフォーム340と類似し得る。図のように、第1のプラットフォーム430は、センサー432、第1のコントローラ434、第1のプローブ436を含む。いくつかの例では、第1のプラットフォーム430は、第2のプローブ438も含み得る。従って、一例では、装置300の回転子プラットフォーム330と同様に、第1のプラットフォーム430は、センサー432の視野角を調整するために、軸の周りを(例えば、アクチュエータ410によって、など)回転できる。
【0090】
[0103] センサー432は、他の可能性の中でとりわけ、車両200のセンサーシステム204の1つ以上のセンサー、車両100内に含まれるセンサーの1つ以上、および/または装置300内に含まれるセンサー(複数可)などの、任意のセンサーを含み得る。
【0091】
[0104] 第1のコントローラ434は、第1のプラットフォーム430の様々な構成要素に連結されて、様々な構成要素の1つ以上を操作するように構成され得る。第1のコントローラ434は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、データ記憶、論理回路、および/または装置400の1つ以上の構成要素を操作するように構成された任意の他の回路の任意の組合せを含み得る。例えば、車両200のコンピュータシステム210と同様に、第1のコントローラ434は、前述の議論を踏まえて、センサー432および/または第1のプローブ436を操作するために、データ記憶(例えば、データ記憶214と同様)に格納された命令を実行する1つ以上のプロセッサを含み得る。一例では、第1のコントローラ434は、センサー432からデータを受信して、データを示す変調された電気信号を第1のプローブ436に提供するように構成され得る。例えば、データは、センサー432による装置400の環境のスキャン、センサー432によって検出された音声の表現、および/またはセンサー432の任意の他のセンサー出力を示し得る。
【0092】
[0105] 第1のプローブ436は、アンテナ、送信機、受信機、送受信機、および/または無線信号402を変調し、かつ/もしくは第2のプラットフォーム440に向けて放出するように構成された任意の他の回路を含み得る。いくつかの例では、第1のプローブ436は、第2のプラットフォーム440から伝搬している無線信号404を受信し、受信した無線信号404を示すプローブ信号を第1のコントローラ434に提供するようにも構成され得る。一例では、第1のプローブ436によって受信された無線信号404は、装置400のセンサー432および/または任意の他の構成要素(例えば、アクチュエータ410など)を操作するために命令を示し得る。一実施形態では、無線信号402および404は、EHF帯域以上(例えば、3ギガヘルツ(GHz)を超える)における周波数を有する無線周波(RF)信号にできる。他の実施形態では、無線信号402および404は、任意の他のRF周波数または他の周波数(例えば、赤外振動数など)を有し得る。
【0093】
[0106] 前述の議論を踏まえて、第1のプラットフォーム430は、第2のプラットフォーム440(またはその構成要素)に隣接した第1の側面(図示せず)も含む。無線信号402は、第2のプラットフォーム440に向かって伝搬するRF波(例えば、第1のプローブ436によって放出された、など)と関連付けられ得る。さらに、いくつかの例では、第1のプラットフォーム430は、第1のプローブ436に類似している第2のプローブ438も含むことができる。例えば、第2のプローブ438は、第1のプローブ436から少なくとも閾値距離離れて配置でき、第2のプラットフォーム440上の1つのプローブと通信するように構成でき、その間、第1のプローブ436は、第2のプラットフォーム440上の別のプローブと同時に通信している。従って、この例では、本開示は、2つのプラットフォーム430と440との間の複数の無線リンクを同時に可能にし得、それにより、回転子と固定子との間に1つの無線リンクだけを確立できる従来の回転ジョイントに比べてさらなる改善を提供する。
【0094】
[0107] 第2のプラットフォーム440は、装置300の回転子プラットフォーム330および/または固定子プラットフォーム340と類似し得る。図のように、第2のプラットフォーム440は、第2のコントローラ444、信号調整装置446、および複数のプローブ448を含む。いくつかの例では、第2のプラットフォーム440は、1つ以上の方位センサー442も含み得る。方位センサー442は、他の可能性の中でとりわけ、エンコーダ、距離センサーなどの、任意の方位センサーを含み得る。いくつかの例では、装置300の固定子プラットフォーム340と同様に、第2のプラットフォーム440は、第1のプラットフォーム430に隣接して配置され得る。従って、この例では、プローブ448の1つ以上は、第1のプラットフォーム430のプローブ436、438の1つ以上との無線通信のために使用できる。
【0095】
[0108] 第2のコントローラ444は、第1のコントローラ434と同様、プロセッサ、論理回路などの任意の組合せを含み得る。第1のコントローラ434と同様、第2のコントローラ444は、第2のプローブ446に連結されて、第2のプローブ(複数可)448によって受信された無線信号402を示すプローブ信号をプローブ448の1つ以上から受信するように構成され得る。一例では、第2のコントローラ444は、プローブ448からのプローブ信号を復調し、復調された信号に基づいてセンサー432からのデータを判断するように構成され得る。
【0096】
[0109] 第1のプローブ436と同様、プローブ448の各々は、アンテナ、送信機、受信機、送受信機、および/または任意の他の回路を含み得る。プローブ448は、第1のプラットフォーム430から伝搬している無線信号402を受信し、受信した無線信号402を示すプローブ信号を第2のコントローラ444に提供するように構成され得る。例えば、プローブ(複数可)448によって受信された無線信号402は、センサー432からのデータを示し得る。追加または代替として、いくつかの例では、プローブ448は、第1のプラットフォーム430に向かって内部伝搬するために、無線信号404を変調し、かつ/または放出するようにも構成され得る。例えば、プローブ448によって放出された信号404は、センサー432および/または装置400の任意の他の構成要素(例えば、アクチュエータ410など)を操作するための命令を示し得る。
【0097】
[0110] 前述の議論を踏まえて、信号調整装置446は、第1のプラットフォームのプローブ436および/または438との無線通信のためにプローブ448の1つを選択するように構成された、アナログ回路、デジタル回路、プロセッサなどの任意の組合せを含み得る。一例では、プローブ448は、プラットフォーム430に面しているプラットフォーム440の側面に沿って実質的に円形配置に配列できる。この例では、2つのプラットフォームが互いに対して回転する(例えば、アクチュエータ410によって)とき、信号調整装置446は、プローブ436および/または438との通信のために、最良の無線インタフェース状態を有するプローブを使用するために、プローブ448間で選択するか、または切り替え得る。例えば、プローブ438の選択されたプローブは、プローブ436に最も近いプローブおよび/またはプローブ436と最も一致した偏光を有するプローブにできる。従って、第1のプラットフォーム430(または第2のプラットフォーム440)が回転するとき、装置400は、可動部品間の強力な無線通信インタフェースを継続して有し得、従って、センサー432から第2のプラットフォーム440のコントローラ444へのデータ通信のため、および第2のプラットフォーム440から第1のプラットフォーム430の1つ以上の構成要素へ、およびそれを越えて、操作命令を通信するために、高データスループットが達成できる。
【0098】
[0111] 前述のとおり、第2のプラットフォーム440の1つの側面が、第1のプラットフォーム430の隣接する側面までの所定の距離で配置され得る。結果として、例えば、プローブ448の1つ以上が、無線信号402および/または404を含む無線通信経路を介して、プローブ436(および/または438)と通信し得る。
【0099】
[0112] いくつかの実施形態では、装置400は、図示されたものに追加して、またはそれらの代わりに、1つ以上の要素を含み得る。例えば、第1のプラットフォーム430は、スピーカー、ディスプレイ、または任意の他の構成要素(例えば、車両200の周辺機器208)などの、1つ以上の追加の構成要素を含み得る。他の追加または代替構成要素も可能である。かかる実施形態では、コントローラ434および444は、かかる構成要素を操作し、かつ/またはプローブ436、438、および448を介して、かかる構成要素と、装置400の他の構成要素(および他)との間の通信を容易にするようにも構成され得る。
【0100】
[0113] なおさらに、構成要素およびシステムの各々は装置400に統合されると示されているが、いくつかの実施形態では、1つ以上の構成要素は、有線または無線接続を使用して、装置400上に取り外し可能に取り付けられ得るか、または別の方法で(機械的または電気的に)接続され得る。例えば、第1のプローブ436は、代替として、第1のプラットフォーム430の外部に配置され(例えば、図3の回転子プラットフォーム330の下部に機械的に配置され)得るか、またはプラットフォーム430および440は、代替として、プラットフォーム430と440との間に所定の距離を維持する任意の異なる配置で配列され得る。装置400は、他の形も取り得る。さらに、いくつかの実施形態では、図4に示す構成要素のいくつかは、組み合わせることができる。例えば、信号調整装置446は、前述の機能を実行するために、コントローラ444によって実行可能なプログラム命令として実装できる。従って、この例では、信号調整装置446およびコントローラ444は、1つの構成要素に統合できる。他の例も可能である。
【0101】
[0114] 図5Aは、実施形態例に従った、装置500の側面図を示す。装置500は、装置120、122、130、300、および/または400と類似し得、他の可能性の中でとりわけ、車両100、200などの電気機械システムと一緒に使用され得る。図のように、装置500は、それぞれ、図4のプラットフォーム430および440と類似しているプラットフォーム530および540を含む。さらに、装置400と同様、装置500は、プローブ436に類似しているプローブ536、ならびにプローブ408に類似しているプローブ510および512を含む。さらに、装置500は、図4の調整装置446に類似している信号調整装置546を含む。図5には示されていないが、いくつかの例では、装置500は、装置400の構成要素の1つ以上(例えば、コントローラ、センサー、アクチュエータなど)などの追加の構成要素を含み得る。
【0102】
[0115] 前述の議論を踏まえて、装置500は、電気機械システムの可動構成要素に対する通信インタフェースを提供し得る。例えば、図3に戻って参照すると、第1のプラットフォーム530は、回転子プラットフォーム330と類似し得る。さらに、この例では、第2のプラットフォーム540は、固定子プラットフォーム340と類似し得る。しかし、本開示に従って、装置500の他の配列および実施態様も可能である。
【0103】
[0116] 図5Aに示す例では、第1のプラットフォーム530の第1の側面530aは、第2のプラットフォーム540の第2の側面540aまでの所定の距離内に配置される。さらに、いくつかの例では、プラットフォーム530および/または540は、第1の側面530aおよび第2の側面540aが相互に所定の距離550内に留まるように、相互に関して(例えば、アクチュエータによって)回転できる。例えば、第1のプラットフォーム530は、共用(例えば、中央)軸502の周りを回転でき、それにより、第2のプラットフォーム540までの所定の距離550を維持する。距離550は、プラットフォーム530上に取り付けられたプローブ536と、プラットフォーム540上に取り付けられたプローブ510、512の1つとの間の通信に適した任意の距離にできる。一実施形態では、プローブ510、512、および536によって使用される無線周波数は、20〜140GHzの範囲であり、所定の距離550は、5ミリメートル〜10ミリメートルの範囲内である。しかし、他の周波数および距離も可能である。
【0104】
[0117] 前述の議論を踏まえて、信号調整装置546は、プラットフォーム530のプラットフォーム540に対する配向に基づいて、プラットフォーム530のプローブ536との無線通信のためにプラットフォーム540上のプローブ510または512の1つを選択するように構成され得る。例えば、図5Aに示すように、信号調整装置546は、プローブ536がプローブ510よりもプローブ512に近くなるように示されているので、プローブ512をプローブ536との無線通信のために選択し得る。さらに、プラットフォームの一方または両方が回転すると、調整装置546は、プラットフォーム530のプローブ536と無線で通信するためにプラットフォーム540上の異なるプローブを選択し得る。図示されていないが、いくつかの例では、信号調整装置546は、有線または無線接続を使用して、プローブ510および512に電気的に結合され得る。一例では、信号調整装置546は、第2のプラットフォーム540内部の伝導経路を介して、プローブ510、512に接続できる。他の例も可能である。
【0105】
[0118] 図5Bは、装置500の別の側面図を示す。図5Bに示す側面図は、第1のプラットフォーム530が、軸502の周りを図5Aに示す配向から時計回りの方向に回転されるシナリオを示し得る。従って、このシナリオでは、プラットフォーム530のプローブ536は、プラットフォーム540のプローブ510にプローブ512よりも近くなるように示されている。前述の議論を踏まえて、信号調整装置546は、かかる変化を検出して応答可能に切り替えるか、プローブ536との通信のためにプローブ510を(プローブ512の代わりに)選択するように構成できる。
【0106】
[0119] 図5Cは、装置500の断面図を示す。図5Cに示す断面図では、プラットフォーム540の側面540aは、ページの外側を指している。図5Aおよび図5Bと同様に、図5Cにおける装置500は、装置500の側面540aに取り付けられたプローブ510および512を示す。さらに、図のように、プローブ514および516も、プラットフォーム540の側面540aに取り付けられている。従って、複数のプローブ510、512、514、および516は、前述の議論を踏まえて、実質的に円形配置で配列された4つのプローブとして示されている。従って、例として図5Aおよび図5Bに戻って参照すると、プラットフォーム530が軸502の周りを回転すると、プローブ536は、プローブ510、512、514または516の1つと位置合わせし得る。しかし、いくつかの例では、プラットフォーム540は、図に示されたものよりも多いか、または少ないプローブを取り付けることができる。
【0107】
[0120] 前述のとおり、いくつかの例では、信号調整装置は、プラットフォーム530上のプローブと、プラットフォーム540上の複数のプローブとの間の信号強度測定値に基づいて、2つのプラットフォーム間の無線通信のためにどのプローブを使用すべきかを選択できる。しかし、他の例では、本方法は、1つ以上の方位センサーに基づいて、プラットフォーム530と540との間の配向の指標を判断することを提供する。例えば、図5Cに示す例では、センサー520および522を側面540a上に取り付けることができる。
【0108】
[0121] センサー520および522は、プラットフォーム530および/または540の配向の測定または推定に適した任意のセンサーを含み得る。従って、センサー520および522は、他の可能性の中でとりわけ、エンコーダディスク、光検出器、磁気センサー、距離センサーなどの、任意の方位センサーを含み得る。さらに、いくつかの例では、センサー520および522の位置、形状および構成も変わり得る。
【0109】
[0122] 図5Dは、装置500の別の断面図を示す。図5Dの断面図では、プラットフォーム530の側面530aは、ページの外側を指している。図のように、側面530aは、検出領域568を含む。例えば、検出領域568は、側面530aの他の領域とは異なる材料特性(例えば、透明性/不透明性、磁気特性、色、形状、穴など)をもつことができ、領域568は、センサー520、522によって検出可能であり得る。例えば、プラットフォーム530がプラットフォーム540に対して(例えば、図5Aに示す軸502の周りを)回転すると、センサー520および522の異なる組合せが検出領域568と重なり合い得る。そして、信号調整装置は、それに応じて、プローブ536と通信するために、プローブ510、512、514、516のどれを使用すべきかを選択できる。表1は、プラットフォーム530がプラットフォーム540に対して図5Aの軸502の周りを時計回り方向に従って回転するとき、プローブ選択例にマッピングした、センサー520および522からの出力の組合せ例を示す。
【表1】
【0110】
[0123] 表1では、例えば、「1」の値は、センサーによる領域568の検出を示し得、「0」の値は、領域568がセンサーによって検出されなかったことを示し得る。
【0111】
[0124] 前述のとおり、いくつかの例では、信号調整装置546は、マルチプレクサ回路および同様のものなどの、アナログ回路を使用して実装できる。信号調整装置546を実装するために1つ以上のマルチプレクサが使用される、一例では、マルチプレクサのセレクタ入力がセンサー520および522に結合または接続でき、マルチプレクサのチャネルライン入力がプローブ512〜516の各々に接続できる。この例では、マルチプレクサ回路の出力は、表1のマッピングに従って選択されたプローブと関連付けられたチャネルラインと接続し得る。
【0112】
[0125] 別の例では、信号調整装置546は、データ記憶に格納されたプログラム命令(例えば、図2のデータ記憶214内の命令216)を使用して実装でき、それは、コンピューティング装置の1つ以上のプロセッサ(例えば、コンピュータシステム210のプロセッサ212)によって実行される場合に、コンピューティング装置に、マルチプレクサ回路に関して前述した機能を実行させ得る。例えば、コンピューティング装置は、表1に示すものなどのマッピングも格納でき、次いで、前述の議論を踏まえてプローブを選択するために、マッピングならびにセンサー520および522の出力を使用できる。
【0113】
[0126] 従って、いくつかの例では、信号調整装置546は、2つのプラットフォーム530と540との間の相対配向が変わると、第1のプラットフォーム530のプローブ536と通信するために装置500がプローブ510〜516のどれを使用するかを動的に変更できる。例えば、信号調整装置546は、実質的にシームレスな方法で(例えば、高速マルチプレクサ回路などを使用することにより)2つのプローブ間で移行するように構成され得、従って、信号調整装置546に結合されたコントローラは、信号調整装置が異なるプローブ510〜516間で動的に切り替えるにもかかわらず、プローブ536に結合された別のコントローラとの実質的に連続した高データレート通信インタフェースを維持できる。
【0114】
[0127] 追加または代替として、いくつかの例では、信号調整装置546は、第1のプラットフォーム530の第2のプラットフォーム540に対する回転の方向にも基づいて、第1のプラットフォーム530のプローブ536との通信のためにどのプローブを使用すべきかを選択するように構成され得る。例として、図5A図5Dの配置では、プローブ510が現在、選択されていて、信号調整装置は、第1のプラットフォーム530が時計回り方向に回転していると判断し、次いで信号調整装置546は、プローブ536が、プローブ510と512の両方に対して実質的に同じ距離に位置している場合、プローブ512を選択し得る。一方、例えば、プラットフォーム530が反時計回りの方向に回転している場合、信号調整装置546は、プローブ536が、プローブ510と516の両方に対して実質的に同じ距離に位置している場合、プローブ516を選択し得る。従って、いくつかの例では、第1のプラットフォームとの通信のためにどのプローブを使用すべきかの選択は、第1のプラットフォーム530の第2のプラットフォーム540に対する回転の方向にも基づくことができる。前述の議論を踏まえて、他の例も可能である。
【0115】
[0128] 装置500および装置500の様々な構成要素に対して図5A図5Dに示されている形状、寸法、および位置は、例示だけを目的としていることに留意されたい。装置500は、他の形、形状、および/または寸法も取り得る。
【0116】
[0129] IV.例示的な方法およびコンピュータ可読媒体
図6は、実施形態例に従った、方法600の流れ図である。図6に示す方法600は、例えば、車両100、200、LIDAR120、122、130、300および/または装置400、500のいずれかと一緒に使用できる方法の一実施形態を提示する。方法600は、ブロック602〜606の1つ以上によって例示されるような1つ以上の操作、機能、または動作を含み得る。ブロックは順次順番に示されているが、こられのブロックは、いくつかの例では、並列して、かつ/または本明細書に記述するものとは異なる順番で、実行され得る。また、様々なブロックは、所望の実施態様に基づいて、もっと少ないブロックに結合され、追加のブロックに分割され、かつ/または取り除かれ得る。
【0117】
[0130] 加えて、方法600ならびに本明細書で開示する他のプロセスおよび方法に対して、流れ図は、本実施形態の1つの可能な実施態様の機能および操作を示す。これに関連して、各ブロックは、プロセス内の特定の論理機能またはステップを実装するためにプロセッサによって実行可能な1つ以上の命令を含む、モジュール、セグメント、製造もしくは作業工程の一部、またはプログラムコードの一部を表し得る。プログラムコードは、例えば、ディスクまたはハードドライブを含む、記憶装置などの、任意のタイプのコンピュータ可読媒体上に格納され得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュおよびランダムアクセスメモリ(RAM)のような、データを短期間、格納するコンピュータ可読媒体などの、持続性コンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、光または磁気ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)のような、二次的または永続的長期記憶などの、持続性媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体は、任意の他の揮発性または不揮発性記憶システムでもあり得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、または有形的記憶装置と考えられ得る。
【0118】
[0131] 加えて、方法600ならびに本明細書で開示する他のプロセスおよび方法に対して、図6の各ブロックは、プロセス内の特定の論理機能を実行するために配線される回路を表し得る。
【0119】
[0132] ブロック602で、方法600は、第1の側面を有する第1のプラットフォームに取り付けられたプローブを使用して無線信号を伝送することを伴う。例として、図5Aに戻って参照すると、無線信号は、プラットフォーム530の第1の側面530aに取り付けられたプローブ536によって伝送され得る。さらに、ブロック602で伝送された無線信号は、第1のプラットフォームの第1の側面までの所定の距離内に位置した第2のプラットフォームの第2の側面に向かい得る。図5Aの例を続けると、プローブ536によって伝送された無線信号は、プラットフォーム530までの所定の距離550内に位置しているプラットフォーム540の第2の側面540aに向かって伝送できる。さらに、複数のプローブが第2のプラットフォーム上に取り付けることができる(例えば、図5のプローブ510〜512)。
【0120】
[0133] いくつかの例では、方法600は、センサーからデータを受信すること、およびセンサーからのデータを示すように無線信号を変調することも含み得る。例えば、図4に戻って参照すると、センサー432からのデータが、コントローラ434によって受信され得、それは次いで、無線信号402がセンサーからのデータを示すように、伝送された無線信号402を変調する(例えば、周波数変調、振幅変調など)ためにプローブ436を操作し得る。
【0121】
[0134] いくつかの例では、方法600は、第2のプラットフォームに連結された装置に対する操作命令を受信すること、および操作命令を示すように無線信号を変調することも伴い得る。例えば、図4に戻って参照すると、コントローラ(例えば、コントローラ444)は、装置(例えば、センサー(複数可)442、アクチュエータ410など)に対する操作命令を受信し得、それにより、プローブ(例えば、プローブ446)を操作して、別のプローブ(例えば、プローブ(複数可)448)による受信のためにかかる命令を示すために伝送された無線信号402を変調し得る。
【0122】
[0135] ブロック604で、方法600は、回転に応答して、第1のプラットフォームの第1の側面が第2のプラットフォームの第2の側面までの所定の距離内に留まるように、第1のプラットフォームを第2のプラットフォームに対して回転させることを伴う。図5Aの例を続けると、第1のプラットフォーム530は、軸502の周りを図5Bに示す配向まで回転できる。
【0123】
[0136] ブロック606で、方法600は、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向に基づいて、第2のプラットフォーム上の複数のプローブの1つを選択することを伴う。さらに、ブロック608で、方法600は、選択されたプローブを使用して、第1のプラットフォーム上のプローブによって伝送された無線信号を受信することを伴う。例えば、図5Aでは、図5Aに示すプラットフォーム530の配向に基づいて、プローブ512がプローブ536との無線通信のために選択され得、一方、図5Bでは、図5Bに示すプラットフォーム430の配向に基づいて、プローブ510が代わりに選択され得る。
【0124】
[0137] いくつかの例では、方法600は、第2のプラットフォームの選択されたプローブを使用して、第2の無線信号を第1のプラットフォームの第1の側面に向かって伝送すること、および第1のプラットフォームのプローブを使用して第2の無線信号を受信することを伴い得る。例えば、図5Aに戻って参照すると、信号調整装置546は、プラットフォーム530に連結されたセンサーを操作するための命令(例えば、図4のコントローラ444からセンサー432を操作するための命令)を受信し得る。この例では、選択されたプローブ(例えば、プローブ512)は、第2の無線信号をプラットフォーム530の第1の側面530aに向かって伝送できる。そしてプローブ536は、次いで、変調された信号を受信し、それを、センサー(例えば、図4のセンサー432)を操作するための復調および実行のためにコントローラ(例えば、図4のコントローラ434)に提供できる。
【0125】
[0138] いくつかの例では、方法600は、図5Aおよび図5Bに関して前述した議論を踏まえて、第2のプラットフォーム上の複数のプローブと関連付けられた無線信号強度を判断すること、次いで、判断された無線信号強度に基づいて、第1のプラットフォームの第2のプラットフォームに対する配向の指標を判断することを伴い得る。
【0126】
[0139] さらに、いくつかの例では、方法600は、第1のプラットフォームに取り付けられた第2のプローブを使用して、第2の無線信号を第2のプラットフォームの第2の側面に向かって伝送することを伴い得る。例えば、図4に戻って参照すると、第1のプラットフォーム430は、第2のプローブ438を含み得、従って、コントローラ434は、第1のプローブ436を使用して確立されたリンクと同時に、プローブ448の1つとの無線リンクを確立するために第2のプローブ438を操作できる。従って、無線信号402は、2つの無線リンクと関連付けられ得、それは、2つのプラットフォーム430と400との間のデータスループットにおける著しい増加を可能にできる。
【0127】
[0140] 図7は、実施形態例に従って構成されたコンピュータ可読媒体を示す。実施形態例では、システム例は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の形式のメモリ、1つ以上の入力装置/インタフェース、1つ以上の出力装置/インタフェース、および1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前述した、様々な機能、タスク、機能性などをシステムに実行させるマシン可読命令を含み得る。
【0128】
[0141] 前述したとおり、いくつかの実施形態では、開示した技法(例えば、方法600など)は、コンピュータ可読記憶媒体上にマシン可読フォーマットで、または他の媒体もしくは製造業者の製品上に、コード化されたコンピュータプログラム命令(例えば、車両200の命令216など)によって実装され得る。図7は、本明細書で開示する少なくともいくつかの実施形態に従って配列された、コンピューティング装置上でコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品例の概念部分図を示す概略図である。
【0129】
[0142] 一実施形態では、コンピュータプログラム製品例700は、信号担持媒体702を使用して提供される。信号担持媒体702は、1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、図1図6に関連して前述した機能または機能の一部を提供し得る1つ以上のプログラミング命令704を含み得る。いくつかの例では、信号担持媒体702は、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリなどであるが、それらに限定されない、持続性コンピュータ可読媒体706であり得る。いくつかの実施態様では、信号担持媒体802は、メモリ、読取り/書込み(R/W)CD、R/W DVDなどであるが、それらに限定されない、コンピュータ記録可能媒体708であり得る。いくつかの実施態様では、信号担持媒体702は、通信媒体710(例えば、光ファイバーケーブル、導波管、有線通信リンクなど)であり得る。従って、例えば、信号担持媒体702は、無線形式の通信媒体710によって伝達され得る。
【0130】
[0143] 1つ以上のプログラミング命令704は、例えば、コンピュータ実行可能および/または論理実装命令であり得る。いくつかの例では、コンピューティング装置は、コンピュータ可読媒体706、コンピュータ記録可能媒体708、および/または通信媒体710の1つ以上によってコンピューティング装置に伝達されたプログラミング命令704に応答して、様々な操作、機能、または動作を提供するように構成され得る。
【0131】
[0144] コンピュータ可読媒体706は、相互に遠隔に配置され得る、複数のデータ記憶要素間で分散もされ得る。格納された命令の一部または全部を実行するコンピューティング装置は、外部コンピュータ、またはスマートフォン、タブレット装置、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどの、モバイルコンピューティングプラットフォームでもよい。代替として、格納された命令の一部または全部を実行するコンピューティング装置は、サーバーなどの、遠隔に配置されたコンピュータシステムでもよい。
【0132】
V.結論
[0145] 本明細書で説明する配列は例示のみを目的としていることを理解すべきである。そのため、当業者は、他の配列および他の要素(例えば、マシン、インタフェース、機能、順番、および機能のグループ化など)が代わりに使用でき、いくつかの要素は、所望の結果に従って完全に省略され得ることを理解するであろう。さらに、説明される要素の多くは、個別もしくは分散構成要素として、または任意の適切な組み合わせおよび位置で、他の構成要素と組み合わせて、実装され得るか、または独立構造として説明される他の構造要素が組み合わされ得る、機能エンティティである。
【0133】
[0146] 本明細書では様々な態様および実施形態が開示されているが、当業者には他の態様および実施形態が明らかであろう。本明細書で開示する様々な態様および実施形態は、例示のためであり、制限することを意図しておらず、真の範囲は以下のクレームで、かかるクレームが権利を与えられる同等物の完全な範囲と共に、示されている。本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明するためだけであり、制限することを意図していないことも理解されたい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7