(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574538
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】液体圧送装置の状態判別装置および液体圧送装置
(51)【国際特許分類】
F16T 1/48 20060101AFI20190902BHJP
F16T 1/20 20060101ALI20190902BHJP
F04F 1/06 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
F16T1/48 Z
F16T1/20 A
F04F1/06 H
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-514050(P2019-514050)
(86)(22)【出願日】2018年7月18日
(86)【国際出願番号】JP2018026831
(87)【国際公開番号】WO2019058730
(87)【国際公開日】20190328
【審査請求日】2019年5月23日
(31)【優先権主張番号】特願2017-183268(P2017-183268)
(32)【優先日】2017年9月25日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100131200
【弁理士】
【氏名又は名称】河部 大輔
(72)【発明者】
【氏名】杉江 悠一
【審査官】
北村 一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−213399(JP,A)
【文献】
特開2012−037031(JP,A)
【文献】
特開2003−074406(JP,A)
【文献】
特開2001−207902(JP,A)
【文献】
国際公開第2019/058731(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16T 1/00− 1/48
F04F 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が流入して貯留される貯留空間が形成されたケーシングと、
作動気体を前記貯留空間に導入する給気弁と、
前記貯留空間の作動気体を排出する排気弁と、
前記貯留空間に配置されたフロートを有し、該フロートが所定高位まで上昇すると前記給気弁を開弁すると共に前記排気弁を閉弁し、前記作動気体の圧力によって前記貯留空間の前記液体を圧送する圧送行程と、前記フロートが所定低位まで下降すると前記給気弁を閉弁すると共に前記排気弁を開弁し、前記作動気体を排出しながら前記液体が前記貯留空間に流入する流入行程とを実行する弁作動機構とを備えた液体圧送装置の状態判別装置であって、
前記貯留空間の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサの検出圧力に基づいて、前記液体圧送装置の作動状態が前記圧送行程か前記流入行程かを判別する判別部とを備えている
ことを特徴とする液体圧送装置の状態判別装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体圧送装置の状態判別装置において、
前記判別部は、前記圧力センサの検出圧力が所定量上昇してから所定量低下するまでは前記圧送行程であると判別し、前記圧力センサの検出圧力が所定量低下してから所定量上昇するまでは前記流入行程であると判別する
ことを特徴とする液体圧送装置の状態判別装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体圧送装置の状態判別装置において、
前記圧力センサは、前記貯留空間の気層部の圧力を検出する
ことを特徴とする液体圧送装置の状態判別装置。
【請求項4】
液体が流入して貯留される貯留空間が形成されたケーシングと、
作動気体を前記貯留空間に導入する給気弁と、
前記貯留空間の作動気体を排出させる排気弁と、
前記貯留空間に配置されたフロートを有し、該フロートが所定高位まで上昇すると前記給気弁を開弁すると共に前記排気弁を閉弁し、前記作動気体の圧力によって前記貯留空間の前記液体を圧送する圧送行程と、前記フロートが所定低位まで下降すると前記給気弁を閉弁すると共に前記排気弁を開弁し、前記作動気体を排出させながら前記液体が前記貯留空間に流入する流入行程とを実行する弁作動機構と、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の状態判別装置とを備えている
ことを特徴とする液体圧送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、液体圧送装置の作動状態を判別する状態判別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、蒸気システム等で発生した液体を回収し作動気体の圧力によって利用側に圧送する液体圧送装置が知られている。特許文献1の液体圧送装置は、蒸気システムで発生したドレンが流入して貯留される密閉容器と、該密閉容器に収容されたフロートと、蒸気の給気弁および排気弁とを備えている。フロートは、弁作動機構(フロートアームやスナップ機構)を介して給気弁および排気弁に連結されている。この液体圧送装置では、フロートがドレンの液位に応じて上昇下降し、そのフロートの上昇下降動作に連動して給気弁および排気弁が動作する。そして、フロートが所定高位まで上昇すると、給気弁が開弁すると共に排気弁が閉弁する。これにより、密閉容器に蒸気が導入され、密閉容器のドレンが蒸気の圧力によって排出口から圧送される(圧送行程)。また、フロートが所定低位まで下降すると、給気弁が閉弁すると共に排気弁が開弁する。これにより、ドレンが密閉容器に流入して貯留されると共に、密閉容器内の蒸気が排出される(流入行程)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−145290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、機器の運転状態をモニタリングし、機器が故障したり異常状態になったりする前にその予兆を検知することが行われている。上述した液体圧送装置のように、作動状態が圧送行程と流入行程の複数あるものでは、作動状態によって予兆検知の判断基準が異なる。そのため、液体圧送装置の作動状態を判別したいという要望があった。
【0005】
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体圧送装置の作動状態を判別することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示の技術は、ケーシングと、給気弁と、排気弁と、弁作動機構とを備えた液体圧送装置の状態判別装置である。前記ケーシングは、液体が流入して貯留される貯留空間が形成されている。前記給気弁は、作動気体を前記貯留空間に導入するものである。前記排気弁は、前記貯留空間の作動気体を排出するものである。前記弁作動機構は、前記貯留空間に配置されたフロートを有している。また、前記弁作動機構は、前記フロートが所定高位まで上昇すると前記給気弁を開弁すると共に前記排気弁を閉弁し、前記作動気体の圧力によって前記貯留空間の前記液体を圧送する圧送行程と、前記フロートが所定低位まで下降すると前記給気弁を閉弁すると共に前記排気弁を開弁し、前記作動気体を排出しながら前記液体が前記貯留空間に流入する流入行程とを実行するものである。
【0007】
前記状態判別装置は、圧力センサと、判別部とを備えている。前記圧力センサは、前記貯留空間の圧力を検出するものである。前記判別部は、前記圧力センサの検出圧力に基づいて、前記液体圧送装置の作動状態が前記圧送行程か前記流入行程かを判別するものである。
【0008】
また、本願に開示の技術は、上述した状態判別装置を備えた液体圧送装置である。
【発明の効果】
【0009】
本願の状態判別装置および液体圧送装置によれば、液体圧送装置の作動状態(圧送行程と流入行程)を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る液体圧送装置の概略構成を示す断面図である。
【
図2】
図2は、給気弁および排気弁の概略構成を拡大して示す断面図である。
【
図3】
図3は、貯留空間の圧力の推移を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0012】
本実施形態の液体圧送装置1は、例えば蒸気システムに設けられ、蒸気の凝縮によって発生したドレン(復水)を回収してボイラーや廃熱利用装置に圧送するものである。つまり、本実施形態ではドレンが本願の請求項に係る液体に相当する。
図1に示すように、液体圧送装置1は、密閉容器であるケーシング10と、給気弁20および排気弁30と、弁作動機構40と、状態判別装置70とを備えている。
【0013】
ケーシング10は、本体部11と蓋部12とがボルトによって結合され、ドレン(液体)が流入して貯留される貯留空間13が内部に形成されている。蓋部12には、ドレンが流入する液体流入口14と、ドレンが圧送(排出)される液体排出口15と、蒸気が導入される気体導入口16と、蒸気が排出される気体排出口17とが設けられている。本実施形態では、蒸気が本願の請求項に係る作動気体に相当する。液体流入口14は蓋部12の上部寄りに設けられ、液体排出口15は蓋部12の下部に設けられている。気体導入口16および気体排出口17は、何れも蓋部12の上部に設けられている。これら液体流入口14等は、何れも貯留空間13と連通している。
【0014】
図2にも示すように、気体導入口16には給気弁20が設けられ、気体排出口17には排気弁30が設けられている。給気弁20および排気弁30は、それぞれ気体導入口16および気体排出口17を開閉するものである。給気弁20は、蒸気を気体導入口16から貯留空間13に導入することによって貯留空間13のドレンを液体排出口15から圧送させる。排気弁30は、貯留空間13に導入された蒸気を気体排出口17から排出させる。
【0015】
給気弁20は、弁ケース21、弁体22および昇降棒23を有する。弁ケース21は軸方向に貫通孔を有し、該貫通孔の上側には弁座24が形成されている。弁ケース21の中間部には、貫通孔と外部とが連通する開口25が形成されている。弁体22は、球状に形成されており、昇降棒23の上端に一体的に設けられている。昇降棒23は、弁ケース21の貫通孔に上下動可能に挿入されている。給気弁20は、昇降棒23が上昇すると弁体22が弁座24から離座して気体導入口16が開放され、昇降棒23が下降すると弁体22が弁座24に着座して気体導入口16が閉じられる。
【0016】
排気弁30は、弁ケース31、弁体32および昇降棒33を有する。弁ケース31は軸方向に貫通孔を有し、貫通孔のやや上側には弁座34が形成されている。弁ケース31には、貫通孔と外部とが連通する開口35が形成されている。弁体32は、略半球状に形成されており、昇降棒33の上端に一体的に設けられている。昇降棒33は、弁ケース31の貫通孔に上下動可能に挿入されている。排気弁30は、昇降棒33が上昇すると弁体32が弁座34に着座して気体排出口17が閉じられ、昇降棒33が下降すると弁体32が弁座34から離座して気体排出口17が開放される。
【0017】
排気弁30の昇降棒33の下端には、弁操作棒36が連結されている。つまり、排気弁30の昇降棒33は弁操作棒36の上下動に伴って上下動する。また、弁操作棒36には、給気弁20の昇降棒23の下方領域まで延びる連設板37が取り付けられている。給気弁20の昇降棒23は、弁操作棒36が上昇すると連設板37によって押し上げられて上昇し、弁操作棒36が下降すると連設板37も下降するので自重で下降する。つまり、弁操作棒36が上昇すると、給気弁20は開く(開弁する)一方、排気弁30は閉じ(閉弁し)、弁操作棒36が下降すると、給気弁20は閉じる(閉弁する)一方、排気弁30は開く(開弁する)。
【0018】
弁作動機構40は、ケーシング10内に設けられ、弁操作棒36を上下動させて給気弁20および排気弁30を開弁および閉弁させるものである。弁作動機構40は、フロート41およびスナップ機構50を有する。
【0019】
フロート41は、球形に形成され、レバー42が取り付けられている。レバー42は、ブラケット44に設けられた軸43に回転可能に支持されている。レバー42には、フロート41側とは反対側の端部に軸45が設けられている。スナップ機構50は、フロートアーム51、副アーム52、コイルばね53、2つの受け部材54,55を有する。フロートアーム51は、一端部がブラケット59に設けられた軸58に回転可能に支持されている。なお、両ブラケット44,59は互いにねじによって結合され蓋部12に取り付けられている。フロートアーム51の他端部は、溝51aが形成されており、その溝51aにレバー42の軸45が嵌っている。この構成により、フロートアーム51はフロート41の上昇下降に伴い軸58を中心として揺動する。
【0020】
また、フロートアーム51には軸56が設けられている。副アーム52は、上端部が軸58に回転可能に支持され、下端部に軸57が設けられている。受け部材54はフロートアーム51の軸56に回転可能に支持され、受け部材55は副アーム52の軸57に回転可能に支持されている。両受け部材54,55の間には、圧縮状態のコイルばね53が取り付けられている。また、副アーム52には軸61が設けられ、その軸61に弁操作棒36の下端部が連結されている。
【0021】
こうして構成された弁作動機構40は、フロート41の上昇下降に伴って変位し、弁操作棒36を上下動させて給気弁20および排気弁30を開閉させる。これにより、弁作動機構40は具体的に、液体圧送装置1では、ドレンが貯留空間13に溜まっていない場合、フロート41は貯留空間13の底部に位置する。この状態において、弁操作棒36は下降しており、給気弁20は閉じられ排気弁30は開いている。そして、蒸気システムでドレンが発生すると、そのドレンは液体流入口14から流入して貯留空間13に溜まる(流入行程)。流入行程では、貯留空間13にドレンが溜まっていくに従って、フロート41は上昇する。また、貯留空間13ではドレンが溜まっていくにつれて蒸気が気体排出口17から排出される。そして、フロート41が所定高位(上反転位)まで上昇すると、スナップ機構50によって弁操作棒36が上昇する。これにより、給気弁20が開くと共に排気弁30が閉じ、流入行程が終了し圧送行程が開始される。
【0022】
給気弁20が開くと、蒸気システム内の蒸気(高圧蒸気)が気体導入口16から流入して貯留空間13の上部(ドレンの上方空間)に導入される。そうすると、貯留空間13に溜まっているドレンは、導入された蒸気の圧力によって下方へ押されて液体排出口15から圧送される(圧送行程)。液体圧送装置1によって圧送されたドレンは、ボイラーや廃熱利用装置に供給される。ドレンの圧送(排出)によって貯留空間13のドレン液位が低下すると、フロート41は下降する。そして、フロート41が所定低位(下反転位)まで下降すると、スナップ機構50によって弁操作棒36が下降する。これにより、給気弁20が閉じると共に排気弁30が開き、圧送行程が終了し再び流入行程が開始される。つまり、再び、ドレンが液体流入口14から流入して貯留空間13に溜まると共に、貯留空間13の蒸気が気体排出口17から排出される。
【0023】
このように、液体圧送装置1では、弁作動機構40が給気弁20および排気弁30を開閉することによって流入行程と圧送行程とを交互に実行する。
【0024】
状態判別装置70は、液体圧送装置1の作動状態、即ち流入行程と圧送行程の何れの行程が行われているのかを判別するように構成されている。状態判別装置70は、圧力センサ71と、判別部72とを備えている。
【0025】
圧力センサ71は、貯留空間13の圧力を検出するものである。圧力センサ71は、ケーシング10の本体部11の上部に設けられ、貯留空間13のほぼ最上部に連通している。つまり、圧力センサ71は、貯留空間13の気層部の圧力、即ち貯留空間13においてドレン(液体)および蒸気(作動気体)のうち蒸気が存在する領域の圧力を検出する。
【0026】
判別部72は、圧力センサ71の検出圧力に基づいて、液体圧送装置1の作動状態が流入行程か圧送行程かを判別する。判別部72には、圧力センサ71の検出圧力が連続して送られる。具体的に、判別部72は、圧力センサ71の検出圧力が、所定量上昇してから所定量低下するまでは圧送行程であると判別する。また、判別部72は、圧力センサ71の検出圧力が、所定量低下してから所定量上昇するまでは流入行程であると判別する。
【0027】
図3を参照しながら、判別部72の判別動作について詳しく説明する。圧力センサ71の検出圧力(貯留空間13の気層部の圧力)は、
図3に実線Aで示す通り推移する。流入行程では、ドレンが貯留空間13に流入すると共に貯留空間13の蒸気が排出されるので、圧力センサ71の検出圧力は略一定で推移する。フロート41が所定高位まで上昇すると、流入行程から圧送行程に切り替わる(上反転時ta)。圧縮行程に切り替わると、高圧蒸気が貯留空間13に導入され、その高圧蒸気の圧力をもってドレンが圧送されるため、圧力センサ71の検出圧力は流入行程のときよりも高い圧力となる。つまり、上反転時taでは圧力センサ71の検出圧力は所定量だけ瞬時に上昇する。圧送行程では、圧力センサ71の検出圧力は略一定で推移する。
【0028】
そして、フロート41が所定低位まで下降すると、圧送行程から再び流入行程に切り替わる(下反転時tb)。流入行程に切り替わると、高圧蒸気の導入が停止され、上述したように再びドレンが流入すると共に蒸気が排出されるため、圧力センサ71の検出圧力は圧送行程のときよりも低い圧力となる。つまり、下反転時tbでは圧力センサ71の検出圧力は所定量だけ瞬時に低下する。
【0029】
したがって、判別部72は、圧力センサ71の検出圧力が所定量上昇してから所定量低下するまでは圧送行程であると判別することできる。また、判別部72は、圧力センサ71の検出圧力が所定量低下してから所定量上昇するまでは流入行程であると判別することができる。こうして、液体圧送装置1の作動状態を判別することができる。
【0030】
また、圧力センサ71は貯留空間13の気層部の圧力を検出するものとしたため、貯留空間13のドレン(液体)の揺れ等による影響を受けることなく圧力検出が可能となる。そのため、高精度な判別を行うことができる。
【0031】
上記実施形態の液体圧送装置1では、圧力センサ71の取付位置を変更するようにしてもよい。つまり、例えば、
図1に示すように、貯留空間13の下部に連通するように圧力センサ73を設けるようにしてもよい。この場合、圧力センサ73は、貯留空間13のドレン(液体)に連通するため、
図3に破線Bで示すように、上記実施形態の圧力センサ71の場合よりもドレンの水頭Pa,Pbの分だけ検出圧力が高くなる。流入行程では、ドレンが流入して貯留されていくため、ドレンの水頭Pbは徐々に高くなり、圧力センサ73の検出圧力は徐々に高くなる。圧送行程では、ドレンが圧送(排出)されるた、ドレンの水頭Paは徐々に低くなり、圧力センサ73の検出圧力は徐々に低くなる。この場合においても、上反転時taでは圧力センサ73の検出圧力は所定量だけ瞬時に上昇し、下反転時tbでは圧力センサ73の検出圧力は所定量だけ瞬時に低下する。したがって、上記実施形態と同様、液体圧送装置1の作動状態を判別することができる。
【0032】
また、本願に開示の技術は、上述した圧力センサ71と圧力センサ73を2つ設けて、同様に作動状態を判別するようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態では、作動気体を蒸気としたが、本願に開示の技術はその他の気体を用いてもよいことは勿論である。
【0034】
また、上記実施形態では、圧送する液体をドレンとしたが、本願に開示の技術はその他の液体を圧送するものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本願は、液体圧送装置の作動状態を判別する状態判別装置について有用である。
【符号の説明】
【0036】
1 液体圧送装置
10 ケーシング
13 貯留空間
20 給気弁
30 排気弁
40 弁作動機構
41 フロート
70 状態判別装置
71 圧力センサ
72 判別部