(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574596
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】管状体内面のライニング装置およびライニング方法
(51)【国際特許分類】
B29C 63/34 20060101AFI20190902BHJP
F16L 55/16 20060101ALI20190902BHJP
F16L 55/165 20060101ALI20190902BHJP
F16L 55/26 20060101ALI20190902BHJP
F16L 55/30 20060101ALI20190902BHJP
F16L 55/38 20060101ALI20190902BHJP
F16L 55/40 20060101ALI20190902BHJP
F16L 58/02 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
B29C63/34
F16L55/16
F16L55/165
F16L55/26
F16L55/30
F16L55/38
F16L55/40
F16L58/02
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-85742(P2015-85742)
(22)【出願日】2015年4月20日
(65)【公開番号】特開2016-203441(P2016-203441A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2018年3月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラントシステム株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】591126529
【氏名又は名称】ポリユニオン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082843
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 卓美
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 章弘
(72)【発明者】
【氏名】沢口 透
(72)【発明者】
【氏名】田辺 雅基
(72)【発明者】
【氏名】大工 貞晋
【審査官】
今井 拓也
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭61−149276(JP,A)
【文献】
特開昭58−163479(JP,A)
【文献】
特開平05−169020(JP,A)
【文献】
特開2004−316698(JP,A)
【文献】
特開2002−233818(JP,A)
【文献】
特開2010−051885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 63/34
F16L 55/16
F16L 55/165
F16L 55/26
F16L 55/30
F16L 55/38
F16L 55/40
F16L 58/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)を配置し、両ピグ間にライニング材(3)を収納し、管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
両ピグ(1)(2)が両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内でピグ(1)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたことを特徴とする管状体内面のライニング装置。
【請求項2】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)を配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納し、管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
各ピグ(1)(5)(2)が両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内で各ピグ(1)(5)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたことを特徴とする管状体内面のライニング装置。
【請求項3】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)とを配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
各ピグ(1)(2)がそれぞれ両端を閉じた筒状の第1ネット(4)内と第2ネット(6)内に収納され、且つ中間ピグ(5)が第2ネット(6)に同じく収納され、両ネット(4)(6)間が可撓性の連結材(7)で連結され、その各ネット(4)(6)内で、各ピグ(1)(5)(2)とネット(4)(6)とが相対移動自在に配置された管状体内面のライニング装置。
【請求項4】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)とを配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
後方ピグ(2)が両端を閉じた筒状のネット(4)に収納され、且つ中間ピグ(5)がネット(4)に同じく収納され、ネットに収納されていない前方ピグ(1)に可撓性の牽引材(9)を挿通し、その牽引材(9)をネット(4)に接続し、前方ピグ(1)が牽引材(9)上を移動自在に、且つ後方ピグ(2)、中間ピグ(5)とネット(4)とが相対移動自在に配置された管状体内面のライニング装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
各ピグ(1)(2)(5)は気密性を有する半硬質の独立発泡ウレタンからなり、その発泡密度が0.05〜0.15(g/cm3)で、40%発泡圧縮硬さ100〜800(N)あり、反発弾性20〜50(%)で、アスカーゴム硬度計C型で測定した硬度が1〜15で形成されるものであり、
各ネット(4)(6)は繊維材を網状に連結または一体化したものである管状体内面のライニング装置。
【請求項6】
請求項5に記載のライニング装置において、
各ネット(4)(6)は化学繊維、天然繊維、のいずれかまたは、それらの組み合わせで、筒状に形成され、その両端開口が縛りまたは圧着、溶着、接着のいずれか一以上により閉塞されたものである管状体内面のライニング装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項3又は請求項5若しくは請求項6のいずれかに記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行う方法において、
前記ピグ(1)(2)(5)の移動を、加圧した空気圧により行う管状体内面のライニング方法。
【請求項8】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行うライニング方法において、
前記ネット(4)に可撓性の牽引材(9)を取付、その牽引材(9)を移動することにより、前記ピグ(1)(2)(5)を移動してライニングを行う管状体内面のライニング方法。
【請求項9】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行うライニング方法において、
前記ピグ(1)(2)(5)の移動を、加圧した空気圧により行うと共に、前記ネット(4)に可撓性の牽引材(9)を取付、その牽引材(9)を移動することにより、前記ピグ(1)(2)(5)を移動してライニングを行う管状体内面のライニング方法。
【請求項10】
請求項7〜請求項9のいずれかに記載のライニング方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、分岐部(10)に加圧空気を供給して分岐用閉塞ピグ(11)をその入口(12)に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法。
【請求項11】
請求項7〜請求項9のいずれかに記載のライニング方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグをその入口に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法。
【請求項12】
請求項7〜請求項11のいずれかに記載のライニング方法において、
管状体径が異なる位置において、ピグをネット内で弾性変形させつつ行う管状体内面のライニング方法。
【請求項13】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)とを配置し、両ピグ(1)(2)間にライニング材(3)を収納し、
両ピグ(1)(2)がそれぞれ両端を閉じた筒状の第1、2ネット(4)(6)内に収納されると共に、その各ネット(4)(6)内で、各ピグ(1)(2)とネット(4)(6)とが相対移動自在に配置され、第1、2ネット(4)(6)が可撓性の連結材(7)で連結されたライニング装置を用いて、そのライニング装置が管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングする方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグをその入口に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法。
【請求項14】
管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)とを配置し、両ピグ(1)(2)間にライニング材(3)を収納し、
後方ピグ(2)のみが単独で両端を閉じた筒状のネット(4)に収納され、ネットに収納されない前方ピグ(1)に可撓性の牽引材(9)を挿通し、その牽引材(9)をネット(4)に接続し、前方ピグ(1)は牽引材(9)上を移動自在に、且つ後方ピグ(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたライニング装置を用いて、そのライニング装置が管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングする方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグをその入口に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状体を長期間使用することにより腐食劣化した内面を、樹脂コーティングにより再生するライニング装置およびライニング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
腐食劣化した管内面を樹脂コーティングにより更生する方法として、下記特許文献1に記載の発明は、管状体内に引き通したロープに前方ピグと後方ピグを挿通して、ロープを引き込んで管状体内に挿入し、両ピグ間に合成樹脂を充填し、ロープでピグを直接的に牽引することによりその樹脂を管内壁面にライニングするものである。
次に、特許文献2に記載の発明は、母管の途中に分岐管を有する内面コーティングに関し、その分岐部をシール体でシールしつつ、一対のピグ間にコーティング材を充填するものである。
【0003】
また、特許文献3に記載の発明は、通気性を有し、且つ弾性を有するピグボールで分岐及び異径を有する管状体の内面コーティングを行う方法である。
これらは何れも、離間した一対のピグにロープを挿通し、そのロープで直接的に牽引してピグを移動せるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−233818号公報
【特許文献2】特開2004−316698号公報
【特許文献3】特開2004−313856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1〜特許文献3に記載されたライニング装置およびライニング方法は、何れも互いに離間した一対のピグ間をワイヤーに挿通し直接的に連結し、そのワイヤーを牽引することにより樹脂を牽引方向下流側から流出させ、管内面をコーティングするものであり、互いにワイヤーで連結された一対のピグ間が縮小するように構成されている。
何れの特許文献においても、各ピグはワイヤーで連結され、そのワイヤーの牽引力がピグに直接加わり、その牽引力によってピグが損傷してしまい、管内面を均一にコーティングし難い場合が存在した。
【0006】
そこで本発明は、ピグをネットで包み、そのネットとピグとが相対移動できるようにして、ピグの移動中にピグの変形を自在して、ピグに外力が加わらないようにしたものである。
なお、ピグの移動は圧縮空気による場合と、ネット自体を牽引する場合及び両者が存在する。何れにしても、牽引中にピグに外力が加わらないようにしたことを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)を配置し、両ピグ間にライニング材(3)を収納し、管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
両ピグ(1)(2)が両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内でピグ(1)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたことを特徴とする管状体内面のライニング装置である。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)を配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納し、管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
各ピグ(1)(5)(2)が両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内で各ピグ(1)(5)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたことを特徴とする管状体内面のライニング装置である。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)とを配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
各ピグ(1)(2)がそれぞれ両端を閉じた筒状の第1ネット(4)内と第2ネット(6)内に収納され、且つ中間ピグ(5)が第2ネット(6)に同じく収納され、両ネット(4)(6)間が可撓性の連結材(7)で連結され、その各ネット(4)(6)内で、各ピグ(1)(5)(2)とネット(4)(6)とが相対移動自在に配置された管状体内面のライニング装置である。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)とを配置し、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)を収納して、管状体内面を樹脂材でライニングするライニング装置において、
後方ピグ(2)が両端を閉じた筒状のネット(4)に収納され、且つ中間ピグ(5)がネット(4)に同じく収納され、ネットに収納されていない前方ピグ(1)に可撓性の牽引材(9)を挿通し、その牽引材(9)をネット(4)に接続し、前方ピグ(1)が牽引材(9)上を移動自在に、且つ後方ピグ(2)、中間ピグ(5)とネット(4)とが相対移動自在に配置された管状体内面のライニング装置である。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、
請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
各ピグ(1)(2)(5)は気密性を有する半硬質の独立
発泡ウレタンからなり、その
発泡密度が0.05〜0.15(g/cm
3)で、40%
発泡圧縮硬さ100〜800(N)あり、反発弾性20〜50(%)で、アスカーゴム硬度計C型で測定した硬度が1〜15で形成されるものであり、
各ネット(4)(6)は繊維材を網状に連結または一体化したものである管状体内面のライニング装置である。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、
請求項5に記載のライニング装置において、
各ネット(4)(6)は化学繊維、天然繊維、のいずれかまたは、それらの組み合わせで、筒状に形成され、その両端開口が縛りまたは圧着、溶着、接着のいずれか一以上により閉塞されたものである管状体内面のライニング装置である。
【0015】
請求項7に記載の本発明は、請求項1〜
請求項3又は
請求項5若しくは
請求項6のいずれか
に記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行う方法において、
前記ピグ(1)(2)(5)の移動を、加圧した空気圧により行う管状体内面のライニング方法である。
【0016】
請求項8に記載の本発明は、請求項1〜
請求項6のいずれかに記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行うライニング方法において、
前記ネット(4)に可撓性の牽引材(9)を取付、その牽引材(9)を移動することにより、前記ピグ(1)(2)(5)を移動してライニングを行う管状体内面のライニング方法である。
【0017】
請求項9に記載の本発明は、請求項1〜
請求項6のいずれかに記載のライニング装置を用いて、管状体内面のライニングを行うライニング方法において、
前記ピグ(1)(2)(5)の移動を、加圧した空気圧により行うと共に、前記ネット(4)に可撓性の牽引材(9)を取付、その牽引材(9)を移動することにより、前記ピグ(1)(2)(5)を移動してライニングを行う管状体内面のライニング方法である。
【0018】
請求項10に記載の本発明は、
請求項7〜請求項9のいずれかに記載のライニング方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、分岐部(10)に加圧空気を供給して分岐用閉塞ピグ(11)をその入口(12)に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法である。
【0019】
請求項11に記載の本発明は、
請求項7〜請求項9のいずれかに記載のライニング方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグ(11)をその入口(12)に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法である。
【0020】
請求項12に記載の本発明は、
請求項7〜請求項11のいずれかに記載のライニング方法において、
管状体径が異なる位置において、ピグをネット内で弾性変形させつつ行う管状体内面のライニング方法である。
請求項13に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)とを配置し、両ピグ(1)(2)間にライニング材(3)を収納し、
両ピグ(1)(2)がそれぞれ両端を閉じた筒状の第1、2ネット(4)(6)内に収納されると共に、その各ネット(4)(6)内で、各ピグ(1)(2)とネット(4)(6)とが相対移動自在に配置され、第1、2ネット(4)(6)が可撓性の連結材(7)で連結されたライニング装置を用いて、そのライニング装置が管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングする方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグをその入口に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法である。
請求項14に記載の本発明は、管状体内に互いに離間して、それぞれ弾性変形自在な前方ピグ(1)と後方ピグ(2)とを配置し、両ピグ(1)(2)間にライニング材(3)を収納し、
後方ピグ(2)のみが単独で両端を閉じた筒状のネット(4)に収納され、ネットに収納されない前方ピグ(1)に可撓性の牽引材(9)を挿通し、その牽引材(9)をネット(4)に接続し、前方ピグ(1)は牽引材(9)上を移動自在に、且つ後方ピグ(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたライニング装置を用いて、そのライニング装置が管状体内を移動して、管状体内面を樹脂材でライニングする方法であって、
管状体に分岐部(10)が存在する場合において、
分岐部(10)の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグをその入口に保持しつつ行う管状体内面のライニング方法である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の本発明は、一対のピグ(1)(2)が両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内でピグ(1)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたものである。そのため、ネット(4)内をピグ(1)(2)が自由に移動することができる。そして、各ピグの変形が容易になり、樹脂コーティングが円滑且つ、均一に行われる。また、ネット(4)が移動しても、各ピグ(1)(2)に外力が加わることがない。そのため、ピグの損傷を防止して、長寿命の装置となる。
【0022】
請求項2に記載の発明は、前方ピグ(1)と中間ピグ(5)と後方ピグ(2)が、両端を閉じた筒状の一つのネット(4)内に収納されると共に、そのネット(4)内で各ピグ(1)(5)(2)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたものである。そのため、三つ以上複数のピグ(1)(5)(2)が、ネット内を自由に移動でき、各ピグの変形が容易になり、各ピグ間にコーティング材(3)を保持して、効率よく樹脂を配管内面にコーティングすることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、前方ピグ(1)及び後方ピグ(2)が両端を閉じた筒状の第1ネット(4)及び第2ネット(6)内に各々収納されるとともに、中間ピグ(5)が第2ネット(6)に同じく収納され、両ネット間が可撓性の連結材(7)で接続されたものである。そのため、両ネット間の間隔を自由に設定でき、コーティング材の量を自由に設定できる。それと共に、少なくとも三つ以上複数の異なるピグの変形により、配管とピグとの隙間が自在に埋められる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、後方ピグ(2)がネット(4)に収納され、且つ中間ピグ(5)がネット(4)に同じく収納され、ネットに収納されていない前方ピグ(1)に可撓性の牽引材(9)を挿通し、その牽引材(9)をネット(4)に接続し、前方ピグ(1)が牽引材(9)上を移動自在に、且つ各ピグ(2)(5)とネット(4)とが相対移動自在に配置されたものである。そのため、両ネット間の間隔を自由に設定でき、コーティング材の量を自由に設定できる。そして、複数の異なるピグの変形によって、配管内面を効率よく樹脂コーティングすることができる。
【0027】
請求項5に記載の発明は、各ピグは気密性のある半硬質の独立
発泡ウレタンからなり、その
発泡密度が0.05〜0.15(g/cm
3)で、40%
発泡圧縮硬さ100〜800(N)あり、反発弾性20〜50(%)で、アスカーゴム硬度計C型で測定した硬度が1〜15で形成されるものであり、ネットは繊維材を網状に連結または一体化したものである。これらの条件により、ピグの変形を容易にして、ピグを損傷させることなく、円滑な樹脂コーティングを行うことができる。
【0028】
請求項6に記載の発明は、各ネットの材料として、化学繊維、天然繊維、のいずれかまたは、それらの組み合わせで筒状に形成し、その両端開口が縛りまたは圧着、溶着、接着のいずれか一以上により閉塞されたものである。それにより、容易に装置を製作できる。
【0029】
請求項7に記載の発明の管状体内面のライニングを行う方法は、ピグの移動を、加圧した空気圧により行うものである。それにより各ピグを円滑に移動して、樹脂コーティングを行うことができる。
【0030】
請求項8に記載の方法は、ネットに可撓性の牽引材(9)を取付け、その牽引材(9)を移動することにより、各ピグを移動してライニングを行うものである。そのため、損傷や分岐のある配管において、空気圧を利用できない場合、各ピグを牽引によって連動して移動することができ、このとき、ピグに外力が加わらず、その損傷を防止できる。
【0031】
請求項9に記載の方法は、ピグの移動を、加圧した空気圧により行うと共に、ネットに可撓性の牽引材(9)を取付、その牽引材(9)を移動することにより、各ピグを移動してライニングを行うものである。これにより、各ピグを円滑に移動でき且つ、ピグの移動制御を容易に行うことができる。
【0032】
請求項10に記載の方法は、分岐部の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、分岐部に加圧空気を供給して閉塞ピグ(11)をその入口(12)に保持しつつ行うものである。
そのため、分岐部からライニング材が流出することを防止して、円滑な樹脂コーティングを行うことができる。
【0033】
請求項11に記載の方法は、分岐部の入口(12)を、分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞すると共に、支持棒(13)を介して閉塞ピグ(11)をその入口(12)に保持するものである。これにより、確実に分岐部の入口(12)を閉塞しつつ、樹脂コーティングを行うことができる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、配管径が異なる位置において、ピグをネット内で弾性変形させつつ行うものである。それにより、異径部を円滑に樹脂コーティングすることができる。
請求項13及び請求項14に記載の発明は、請求項11に記載の発明の効果に準じる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明のライニング装置により、管状体(21)内面をコーティングする第1段階であって、後方ピグ(2)に圧縮空気(18)を加えて、一対のピグ(1)(2)を移動するものを示す。
【
図3】本発明のライニング装置により、管状体(21)内面をコーティングする他の実施例であり、ピグ(1)(2)を包むネット(4)の止着端(15)に牽引材(9)を連結し、それを矢印方向の引張力(20)により牽引してライニングを行う例である。
【
図4】本発明のライニング装置のさらに他の実施例であり、細長いネット(4)内にピグ(1)(5)(2)とが配置され、そのピグ(2)が圧縮空気(18)により右方へ移動するものである。
【
図5】ピグ(1)(2)が夫々単独でネット(4)(6)に収納され、そのネット(4)(6)どうしが連結材(7)で連結されたものである。そしてピグ(2)が圧縮空気(18)により右方に移動するものである。
【
図6】さらに本発明の他の実施例であり、ピグ(2)(5)が細長いネット(6)内に収納され、さらにその前方に位置してピグ(1)が単独でネット(4)内に収納され、各ネット(4)(6)が連結材(7)で連結されたものである。そして圧縮空気(18)により、ピグが移動するものである。
【
図7】さらに本発明の他の実施例であり、この例が
図1の例と異なる点はネットの止着端(15)に牽引材(9)が接続され、その牽引材(9)を右方に牽引することにより、ピグ(1)(2)を右方に移動させるものである。
【
図8】
図7の変形例であり、細長いネット(4)に三つのピグ(1)(5)(2)が収納され、それらに牽引材(9)が接続されて、各ピグが右方に移動するものである。
【
図9】この例は、ピグ(1)(2)が夫々単独でネット(4)(6)に収納され、各ネット(4)(6)の止着端(15)が連結材(7)で連結されたものである。そしてピグ(1)が収納されたネット(4)に牽引材(9)が止着され、それにより各ピグが右方に移動するものである。
【
図10】この例は、ピグ(1)が単独でネット(4)に収納され、一対のピグ(2)(5)がネット(6)に収納され、各ネット(4)(6)間が連結材(7)で連結される。それと共に、ネット(4)の止着端(15)に牽引材(9)が止着され、それにより各ピグが右方に移動するものである。
【
図11】この例は、ピグ(2)のみネット(4)に収納され、前方に配置されたピグ(1)を挿通した牽引材(9)をネット(4)に止着し、牽引力(20)でそれらを牽引するものである。ピグ(1)は牽引材(9)上を自在に移動できる。
【
図12】一対のピグ(2)と(5)がネット(4)に収納され、前方に配置されたピグ(1)が単独で配管内に位置する。そしてピグ(1)を挿通した牽引材(9)をネット(4)に止着し、牽引力(20)にてそれらを右方に移動するものである。ピグ(1)は牽引材(9)上を自在に移動できる。
【
図13】さらに本発明の他の実施例であり、この例はネット(4)の止着端(15)が牽引材(9)に接続されて右方に牽引されると共に、ピグ(2)側に圧縮空気(18)が供給されて、それが右方に移動するものである。
【
図14】ピグ(1)(5)(2)がネット(4)に収納され、それら3つのピグが牽引材(9)と圧縮空気(18)とにより右方に移動するものである。
【
図15】ピグ(1)(2)がそれぞれ単独でネット(4)(6)に収納されると共に、各ネット(4)(6)間が連結材(7)で連結され、且つネット(4)に牽引材(9)が接続される。そして、牽引材(9)と圧縮空気(18)とにより各ピグが右方に移動するものである。
【
図16】一対のピグ(2)(5)が細長いネット(6)に収納されると共に、前方ピグ(1)が単独でネット(4)に収納され、各ネット(4)(6)が連結材(7)で接続され、牽引材(9)がネット(4)に連結される。そして牽引材(9)と圧縮空気(18)とにより、各ピグが右方に移動するものである。
【
図17】さらに他の実施例であり、ピグ(2)のみがネット(4)に収納され、ピグ(1)はネットに収納されることなく管状体(21)内前方に配置され、前方ピグ(1)を挿通した牽引材(9)がネット(4)に止着され、牽引力(20)と圧縮空気(18)により右方に移動する。
【
図18】この例は、ピグ(2)(5)が細長いネット(4)に収納され、ピグ(1)がネットに収納されることなく管状体(21)内前方に配置される。ピグ(1)を挿通した牽引材(9)がネット(4)に止着され、牽引力(20)と圧縮空気(18)により右方に移動する。
【
図19】本発明の他の実施例であり、この例は管状体(21)に複数の分岐管(17)が接続されたものである。そしてその分岐部の入口(12)は分岐用閉塞ピグ(11)で閉塞され、圧縮空気(18)が供給されて、分岐用閉塞ピグ(11)を管状体(21)側に保持する。或いは、支持棒(13)を介して分岐用閉塞ピグ(11)を分岐管(17)の入り口側に保持させたものである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は、管状体(21)の内面に樹脂コーティングを行う説明図である。この例は、前方ピグ(1)と後方ピグ(2)とを互いに離間し、それらをネット(4)により連結したものである。
ピグ(1)(2)は弾性変形自在なものであり、一例として、気密性のある半硬質の独立発砲ウレタンからなる。そして、その発砲密度が0.05〜0.15(g/cm
3)で、40%発砲の圧縮硬さ100〜800(N)で反発弾性20〜50(%)である。さらには、アスカーゴム硬度計C型で測定した硬度が1〜15で形成されたものである。
【0037】
次に、ネット(4)は両端が止着端(15)により止着された細長い筒状のものからなる。そのネット(4)は化学繊維や天然繊維の何れか、またはそれらの組み合わせで形成され、その筒状の両端は、縛りまたは圧着、溶着、接着の何れか1以上により閉塞されている。
ピグ(1)(2)の直径は、ライニングする配管(21)の内径に対し1.0倍〜2.0倍ほどの大きさで形成されている。
ネット(4)の網目は、1〜25メッシュ程のもので形成される。
そしてこの例では、ピグ(1)(2)はネット(4)内に収納され、各ピグ(1)(2)との間にライニング材(3)が収納される。
【0038】
この例では、圧縮空気(18)によりピグ(1)(2)が、右方に移動するものである。
このとき、ピグ(1)(2)との間隔は次第に縮小し、
図1の状態から
図2の状態に両者の間隔が変化する。そして、その移動に伴い、管状体(21)の内面にはピグ(2)から後方に流出した樹脂によって、管状体(21)の内面が樹脂皮膜(22)で覆われる。
【0039】
図1及び
図2の実施例では、圧縮空気(18)によって一対のピグ(1)(2)を左方から右方に移動したが、
図3の実施例はネット(4)を牽引材(9)によって右方に引張り、ピグ(1)(2)を右方に移動するものである。
即ち、筒状のネット(4)内にピグ(1)(2)が移動自在に収納され、そのネット(4)の端の止着端(15)に牽引材(9)が接続されている。そして、引張力(20)方向に牽引される。それに伴い、ピグ(1)は次第にピグ(2)側に移動する。そしてピグ(2)の後方に樹脂を流出させ、管状体(21)の内面に樹脂皮膜(22)を形成する。
このとき、ピグ(1)は牽引材(9)の移動に伴って、次第にピグ(2)側に移動し、ピグ(1)(2)間が次第に縮小する。この例でもピグ(1)(2)は、ネット(4)内を自由に移動し、管状体(21)の内径が変化してもそれに伴って、ピグ(1)(2)の直径が変化する。
【0040】
次に、
図4〜
図6の各例は圧縮空気(18)により各ピグ(1)(5)(2)を右方に移動するものである。
そして、先ず、
図4の例は、ネット(4)内に3つのピグ(1)(5)(2)が収納され、圧縮空気(18)によってそれらが管状体(21)内を右方に移動するものである。この例でも、ピグ(1) (5)(2)は、ネット(4)内で自由に移動する。そのため、管状体(21)の内径が変化しても、それに追随して各ピグは変形する。
また、圧縮空気(18)の加圧が加わっても、その圧力及び管状体(21)の直径に応じて各ピグがネット(4)内で自在に弾性変形する。
【0041】
次に、
図5の例は、ピグ(1)(2)とが夫々単独でネット(4)(6)に収納され、それらの間が連結材(7)で連結されている。そしてピグ(2)側に圧縮空気(18)が供給され、それによりピグ(1)(2)は管状体(21)内を移動する。この例でも、ピグ(1)(2)はネット(4)(6)に対して相対移動自在である。
即ち、管状体(21)の変化や圧縮空気(18)の押圧力によって、ネット(4)(6)内で各ピグが自在に変形する。
【0042】
次に、
図6の例は、一対のピグ(2)(5)が細長いネット(6)内に収納されると共に、他のピグ(1)が単独で他のネット(4)内に収納され、上流側のネット(4)と下流側のネット(6)とが連結材(7)により連結されたものである。そしてこの例でも、圧縮空気(18)によって各ピグが右方に移動する。
【0043】
次に、
図7〜
図12は、ピグ(1)(5)(2)の移動を牽引材(9)で行うものである。
図7では、一対のピグ(1)(2)がネット(4)内に移動自在に収納され、そのネット(4)の止着端(15)が牽引材(9)に止着されている。そして、その牽引材(9)は右方に牽引され、ピグ(1)(2)が管状体(21)内を移動する。その移動に伴い、ピグ(1)はネット(4)内を次第にピグ(2)側に移動し、ライニング材(3)をピグ(2)の後方に僅かずつ流出させ、管状体(21)の内面をライニングする。
【0044】
図8の例では、筒状のネット(4)内にピグ(1)(5)(2)が収納され、牽引材(9)により図において右方に移動する。
図9の例では、ピグ(1)(2)が単独で夫々ネット(4)(6)に収納され、各ネット(4)(6)間が連結材(7)で連結される。そして、ネット(4)の他方の止着端(15)が牽引材(9)に連結され、両ピグが右方に移動するものである。このとき、ピグ(1)(2)は各ネット(4)(6)内で自在に変形し、ネット(4)(6)に対して相対移動する。
【0045】
次に、
図10の例は筒状のネット(6)に一対のピグ(2)(5)が収納され、他のピグ(1)が単独でネット(4)に収納されている。そして、各ネット(4)(6)とが連結材(7)で連結され、牽引材(9)とネット(4)とが接続されている。そして、牽引材(9)によって、各ピグは右方に移動する。
次に、
図11の例はピグ(2)のみがネット(4)に収納され、ピグ(1)はネットに収納されていない。そして、ネット(4)はピグ(1)を挿通した牽引材(9)と接続され、ピグ(1)は牽引材(9)上を自在に移動できる。そして、ピグ(1)(2)との間にライニング材(3)が収納され、牽引材(9)を右方に移動することにより、管状体(21)の内面をコーティングする。
【0046】
次に、
図12は本発明のさらに他の実施例であり、この例は、一対のピグ(2)(5)がネット(4)に収納され、その上流側にピグ(1)が配置されている。このピグ(1)はネットには収納されておらず、ピグ(1)を挿通した牽引材(9)がネット(4)に接続され、ピグ(1)は牽引材(9)上を自在に移動することができる。そして、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)が収納され、牽引材(9)を右方に牽引することにより、管状体(21)の内面をコーティングするものである。
【0047】
次に、
図13〜
図19は、ピグ(1)(5)(2)の移動を牽引材(9)の牽引で行うと共に、その下流側から圧縮空気(18)により加圧して、各ピグを移動するものである。
そこで、先ず
図13の例は、ピグ(1)(2)がネット(4)内に収納され、ネット(4)の止着端(15)が牽引材(9)に接続されると共に、下流側に位置するピグ(2)に圧縮空気(18)の加圧力が加わるものである。そして、ピグ(1)(2)との間にライニング材(3)が収納され、牽引材(9)及び圧縮空気(18)により各ピグが右方に移動するものである。この場合においても、ピグ(1)(2)はネット(4)内で相対移動可能に配置され且つ、管状体(21)の内直径等に応じてピグの形状が変形できるようにしたものである。
このように、ピグ(1)(2)の移動を圧縮空気(18)と牽引材(9)との両者で行うことにより、各ピグの変形を容易にし、ライニング材(3)の運搬力を向上させ且つ、迅速に管状体(21)の内面をコーティングすることができる。
【0048】
次に、
図14の例では、ネット(4)内にピグ(1)(5)(2)が収納され、そのネット(4)の止着端(15)に牽引材(9)が止着されると共に、ピグ(2)に圧縮空気(18)が加わるものである。そして、各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)が供給され、圧縮空気(18)及び牽引材(9)によってネット(4)及び各ピグが右方に移動すると共に、各ピグが夫々単独で変形できるようにしたものである。
次に、
図15は本発明のさらに他の例であり、この例は、ピグ(1)(2)が互いに離間して夫々単独でネット(4)(6)に収納されると共に、各ネット(4)(6)の止着端(15)どうしが連結材(7)で連結され、ネット(4)に牽引材(9)が止着されている。そして、ピグ(2)側に圧縮空気(18)が供給され、牽引材(9)を右方に牽引して管状体(21)の内部をコーティングするものである。
【0049】
次に、
図16は細長いネット(6)に一対のピグ(2)(5)が収納され、その上流側に配置されたピグ(1)が単独でネット(4)に収納されている。そしてネット(4)に牽引材(9)が接続されると共に、各ネット(4)(6)が連結材(7)により接続される。そして、ピグ(2)側に圧縮空気(18)が供給されると共に、牽引材(9)により右方に牽引するものである。そして、ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)が収納され管状体(21)の内面をコーティングするものである。
【0050】
次に、
図17は本発明のさらに他の例であり、この例はピグ(2)のみがネット(4)に収納され、ピグ(1)はネットに収納されていない。そして、ネット(4)はピグ(1)を挿通した牽引材(9)と接続されその引張力(20)と、ピグ(2)に圧縮空気(18)にて各ピグを移動させる。またピグ(1)は牽引材(9)上で自在に移動ができる。
次に、
図18は本発明のさらに他の例であり、この例はピグ(2)(5)がネット(4)に収納され、ピグ(1)がネットには収納されていない。そして、ネット(4)がピグ(1)を挿通した牽引材(9)に接続され牽引されると共に、ピグ(2)側に圧縮空気(18)が供給され、その圧縮空気(18)と牽引材(9)とにより各ピグが右方に移動するものである。そして各ピグ(1)(5)(2)間にライニング材(3)が供給される。
【0051】
次に、
図19は本発明のさらに他の例であり、管状体(21)に複数の分岐管(17)が接続されたものであり、この場合に各分岐管(17)の入口(12)に分岐用閉塞ピグ(11)が配置される。そして、分岐用閉塞ピグ(11)に圧縮空気(18)が供給されて、分岐用閉塞ピグ(11)をその位置に保持する。
また、この例では圧縮空気(18)の代わりに、支持棒(13)により分岐用閉塞ピグ(11)を入口(12)の位置に保持している。この例では、圧縮空気(18)及び牽引材(9)により、ピグ(1)(2)を移動させるものである。そしてピグ(1)(2)間にライニング材(3)を収納し、各ピグを右方に移動する。このとき、分岐管(17)の入口(12)には分岐用閉塞ピグ(11)が配置されているため、各ピグが分岐を通過するとき、ライニング材(3)が分岐用閉塞ピグ(11)側に漏れ出ることがない。
【0052】
これらの例ではネット(4)にピグ(1)(2)が収納された状態で、各ピグが右方に移動する。そして、分岐管(17)の開口端で各ピグは変形しつつ、管状体(21)の内面をコーティングする。そのコーティングに伴い、ピグ(2)がピグ(1)側に圧縮空気(18)によって、ネット(4)内を移動する。そしてそのピグ(2)の周囲からコーティング材(3)を押し出し、管状体(21)の内面に少しずつ供給し、コーティングを行うものである。
【0053】
(変形例)
なお、上記の各例では管状体(21)の直径が一定のものについて述べたが、配管の中間に直径が変化する異径部が存在する場合にも、本装置及び本方法は適用される。
即ち、管状体(21)の中間又は端部に直径が縮小する異径部が存在した場合、その直径に応じてピグ(1)(2)が変形し、そこを通過すると共に、その異径部をライニング材(3)によりコーティングすることができる。このとき、ピグ(1)(2)は夫々ネット(4)に対して変形自在であるため容易に変形する。そして、ピグ(1)(2)はネット(4)に対して移動自在であるため、牽引材(9)の牽引力が各ピグに加わることはない。それため、各ピグがコーティングに伴い、損傷を受けることなく、円滑な配管コーティングを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、配管内面をコーティングするものに適用される。
【符号の説明】
【0055】
1 前方ピグ
2 後方ピグ
3 ライニング材
4 ネット
5 中間ピグ
6 ネット
7 連結材
9 牽引材
10 分岐部
11 分岐用閉塞ピグ
【0056】
12 入口
13 支持棒
15 止着端
17 分岐管
18 圧縮空気
20 引張力
21 管状体
22 樹脂皮膜