(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記受電部と前記電源部とが、前記スライド機構を介して一緒に前記ハウジングの外部に引き出し可能に前記電源収納室内の構造が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
前記電源部だけが、前記スライド機構を介して前記ハウジングの外部に引き出し可能に前記電源収納室内の構造が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
前記電源部と他の部品とは、前記電源部が前記ハウジングの外部に引き出されるときに解除状態になり、前記電源部が前記ハウジング内に収納される際に連結状態になるコネクタ構造を介して電気的に接続されている請求項1に記載の充電装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特開2013−85367号公報(特許文献1)に記載の充電装置では、保守・点検作業を行うためには、必ずアウタハウジングを取り外さなければならないため、保守・点検作業の内容によらず、大がかりな作業となってしまう。そのため、頻繁に保守・点検作業をするためには不向きである。
【0007】
本発明の目的は、充電装置のハウジング内に収納されている機器のうち、保守・点検の必要性が高い機器の保守・点検が容易な充電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の充電装置は、変圧器を含む受電部とコンバータを含む電源部とからなる直流電源と、制御指令に基づいて直流電源部を制御する電源制御部と、制御指令を出力する給電制御部と、プラグイン型車両のプラグインコネクタに接続されて、電源制御部によって制御された直流電源から出力される直流電力をプラグイン型車両の蓄電器に供給する電源プラグと、少なくとも直流電源、電源制御部及び給電制御部が収納されるハウジングとを備えている。
【0009】
発明者らの知見によれば、充電装置を構成する機器のうち、特に保守・点検が必要になるのは、直流電源の部分、さらに具体的に特定すれば、電源部である。そこで、本発明の充電装置では、ハウジングは、少なくとも受電部及び電源部が収納される電源収納室と、電源収納室に対して設けられた点検扉とを備え、電源収納室内では、受電部の上に電源部を配置し、点検扉が開かれた状態において、少なくとも電源部がスライド機構を介してハウジングの外部に引き出し可能に電源収納室内の構造が構成されている。少なくとも電源部が外部に引き出し可能に構成されていれば十分であるため、受電部と電源部とがスライド機構を介して一緒にハウジングの外部に引き出し可能になっていてもよく、また、電源部だけがスライド機構を介して一緒にハウジングの外部に引き出し可能になっていてもよい。このように構成することにより、ハウジングを取り外すような大がかりな作業をすることなく、保守・点検の必要性が高い電源部の保守・点検作業や交換作業を容易に行うことが可能となる。
【0010】
スライド機構の構成は任意である。例えば、スライド機構は、電源収納室内に配置されたガイドレールと、ガイドレール上をスライドしてハウジングの外部に一部が延出するスライダとを備えるようにしてもよい。本願明細書において「スライダ」とは、ガイドレール上をスライドできるものであればいかなる構造のものでもよい。具体的には、スライダをガイドレール上をスライドする支持体と、支持体にその前方に1以上のキャスタを取り付けた構造としてもよい。このように構成すれば、電源部を容易にハウジングの外部に引き出すことが可能になる。
【0011】
また、点検扉を、下側辺部にヒンジ機構が設けられて、水平状態になるまで開かれる構造にし、点検扉の内壁部に、点検扉が水平状態に開かれた状態で、ガイドレールと連結状態になる延長ガイドレールを設けるようにすることもできる。このように構成すれば、点検扉をガイドレールの支持部材として利用することが可能になる。電源部のみを引き出す構成の場合には、電源部は充電装置の設置面より高い位置にあるため、点検扉のヒンジ機構を補助するために、点検扉を支持する支持台を付属部品として備えるようにしてもよい。この場合、点検扉を取り外し可能にしておけば、点検扉ごと、電源部を支持台とともに移動させることも可能となる。
【0012】
また、スライド機構は、電源部を載せた支持板の底部に、または、電源部の底部に、複数のキャスタ、または、低摩擦部材がスライダとして取り付けられて床面上を移動可能な構造を有するようにしてもよい。この場合には、床面の高さに高さを合わせた天板を有し、天板に載せた電源部の落下を防止する落下防止構造を備えた台車を付属部品としておけばよい。落下防止構造は、例えば、天板の上に設けられた複数のキャスタが嵌合するガイドレールにより構成したり、天板の少なくとも1つの対辺から立ち上がるサポート板により構成すればよい。
【0013】
さらに、スライド機構は、電源収納室内に配置されたガイドレールと、ガイドレール上をスライドするスライダとを備え、スライダを受電部に設け、天板の上にガイドレールと連結される延長ガイドレールが設けられた台車を付属部品として備えるようにしてもよい。このように構成すれば、受電部とともに、電源部をハウジングの外部に引き出すことが可能になる。また、スライダを電源部に設ければ、電源部のみをハウジングの外部に引き出すことが可能になる。
【0014】
スライド機構は、電源収納室内の上部領域を間に挟むハウジングの一対の側面部に備えられた一対のガイドレールと、電源部を支持する板状の支持体の両端に一体に設けられた一対のスライダ固定部にネジを用いて固定された一対のスライダとから構成し、一対のスライダ固定部に、支持体と平行に延びる一対の被係合部を一体に設け、天板の上に、電源部を支持する電源支持部を備えた台車を付属部品として備えてもよい。このようにすれば、スライド機構で容易に電源部を引き出すことができ、台車で電源部を支持し、固定した状態で、電源部の保守・点検作業を行うことができる。また、スライドレールと電源部を固定しているネジを取り外し、電源部と一対のスライダの固定を解除することで、電源部の交換作業を容易に行うことが可能となる。
【0015】
電源部と他の部品とは、ケーブルにより電気的に接続されるように構成してもよいが、例えば、電源部がハウジングの外部に引き出されるときに解除状態になり、電源部がハウジング内に収納される際に連結状態になるコネクタ構造を介して電気的に接続されるように構成してもよい。このように構成すれば、電源部の出し入れをすることで解除・連結状態にすることができ、電気的な接続の手間を省くことができる。また、電源部を取り出している間は電源部は電気的に接続されていない状態になるため、確実に安全に保守・点検作業を行うことが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の充電装置を詳細に説明する。
【0018】
<第1の実施の形態>
図1(A)は、第1の実施の形態の充電装置1の正面図、(B)は、右側面図であり、
図2は、直流電源3をハウジング11の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。ハウジング内に収納された部材は通常、外部から見ることはできないが、
図1(A)(B)においては、便宜的にハウジング内に収納されている部材を概念的に破線で示してある。また、
図2においては、第1の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0019】
[急速充電装置の構成]
充電装置1は、主に、直流電源3と、電源制御部5と、給電制御部7と、電源プラグ9と、ハウジング11とから構成されている。直流電源3は、図示しない変圧器を含む受電部13と、図示しないコンバータを含む電源部15とからなる。受電部13は、商用電源から交流電力を受電し変圧して電源部15へ送り、電源部15は、受電部13から送られてきた交流電力を直流電力に変換する。電源制御部5は、給電制御部7からの制御指令に基づいて直流電源3を制御し、電源プラグ9に直流電力を供給する。給電制御部7は、制御指令を発信するものであり、利用者が操作する充電開始ボタン7a及び停止ボタン7b、並びに、充電状態等を表示する液晶画面7cとを備えている。なお、
図1においては、電源制御部5、受電部13及び電源部15は、ブロックとして示してあるが、実際には、フレーム部材に複数の部品が実装された構造を有するものである。
【0020】
電源プラグ9は、図示しない充電対象のプラグイン型車両のプラグインコネクタに接続されて、電源制御部5によって制御された直流電源3から出力される直流電力をプラグイン型車両の蓄電器に供給する。電源プラグ9は、給電ケーブル17により電源制御部5と接続されており、充電を行っていない待機状態では、ハウジング11の右側外壁面に備えられたプラグホルダ19に保持されている。
【0021】
ハウジング11は、直方体形状をしており、内部は、仕切板21によって直流電源3が収納される電源収納室23と、電源制御部5が収納される制御部収納室25とに仕切られている。ハウジング11の正面部分には、電源収納室23に対して点検扉27が備えられている。
【0022】
電源部15の背面側領域には、電力及び制御信号の入出力を行う電源制御部接続プラグ29が備えられている。電源制御部接続プラグ29は、電源制御部5と電気的に接続された電源収納室23に配置された電源制御部レセプタクル31に挿入され、コネクタ構造を構成する。このコネクタ構造により、電源部15と電源制御部5とが、すなわち、直流電源3と電源制御部5とが接続されている。
【0023】
電源収納室23内の下部領域には、一対のガイドレール33,33と、一対のスライダ35,35により構成されたスライド機構が備えられている。一対のガイドレール33,33は、電源収納室23内の下部領域を間に挟むハウジング11の側面部に備えられている。一対のスライダ35,35は、キャスタ39を備えた板状の支持体37の側面に備えられており、一対のガイドレール33,33とスライド可能に係合するように構成されている。支持体37の上には、直流電源3が載せられており、スライド機構を介して、直流電源3をハウジング11の外部に引き出すことが可能になっている。支持体37が前方に引き出されるときには、キャスタ39が支持体37の前方部分を支持しているので、スライダ35,35は、スムーズにガイドレール33,33上をスライドする。
【0024】
[直流電源の外部への引き出し]
図2は、電源部3をハウジング11の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。直流電源3の保守・点検を行う際には、点検扉27(
図2では図示省略)を横に開くことで、直流電源3にアクセス可能であり、スライド機構により、容易にハウジング11の外部に引き出すことができる。直流電源3を引き出すと、同時に、電源制御部レセプタクル31から電源制御部接続プラグ29が引き抜かれることになるため、電源部15が電気的に接続されていない状態となる。
【0025】
<第2の実施の形態>
図3は、第2の実施の形態の充電装置101の電源部115及び受電部113をハウジング111の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。
図3には、
図1及び
図2に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図1及び
図2に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。また、
図2と同様、
図3においては、第2の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0026】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とスライド機構の構成が異なっている。第2の実施の形態では、台座136の上面に間隔をあけて点検扉127の方向に延びる一対のガイドレール133,133が備えられている。受電部113の下面には、一対のガイドレール133,133に対応する位置に一対のスライダ135,135が備えられている。その上、第2の実施の形態では、点検扉127が水平状態になるまで開かれる構造になっており、点検扉127の内壁部には、点検扉が水平状態に開かれた状態で、ガイドレール133,133と連結状態になる延長ガイドレール141,141が設けられている。
【0027】
点検扉127には、下側辺部にヒンジ機構143が設けられており、点検扉127は水平状態になるまで開かれる構造になっている。水平状態になるまで開かれた状態でヒンジ機構143に集中して荷重がかからないようにするため、点検扉127の外壁部には、充電装置101の接地面と当接するように構成された脚部145が備えられている。脚部145は、通常時は折りたたまれて点検扉127の外壁部に設けた凹部に収納されており、点検扉127を開く際に、点検扉127に対して垂直になるように立てて使用する。
【0028】
第2の実施の形態では、上記のように構成されているため、(1)の矢印で示すように脚部145を出した状態で点検扉127を水平状態になるまで開き、一対のガイドレール133,133に延長ガイドレール141,141を連結させることで、スライド機構により、(2)の矢印で示すように直流電源103を容易にハウジング111の外部に引き出すことができる。
【0029】
<第3の実施の形態>
図4は、第2の実施の形態の充電装置201の電源部215及び受電部213をハウジングの外部に引き出す様子を示す概略の右側面図であり、
図5(A)及び(B)は、支持体と台車を連結する様子を示す図である。
図4及び
図5には、
図1及び
図2に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図1及び
図2に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。また、
図4及び
図5においては、第3の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0030】
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様の構成の一対のガイドレール233,233、一対のスライダ235,235及び台座236からなるスライド機構を有している。その上で、第3の実施の形態では、充電装置201の付属部品として台車247を備えている。
【0031】
台車247は、天板249と車輪251とから構成されている。天板249には、一対のガイドレール233,233と連結可能な一対の延長ガイドレール241,241が設けられている。また、天板249には、ガイドレールを連結する際に台車247と支持体237を連結するために使用する係合部253が備えられている。係合部253は、台座236に設けられた被係合部255と係合する。
【0032】
図5(A)及び(B)では、台座236と台車247以外の部材については、全て省略している。
図5(A)及び(B)に示すように、台車247を台座236に連結する際には、一対の延長ガイドレール241,241を一対のガイドレール233,233に整合させるように天板249を当接させた状態で、係合部253を被係合部255に係合させ、台車247が動かないように固定する。このようにして、一対のガイドレール233,233に延長ガイドレール241,241を連結させることで、スライド機構により、直流電源203を容易にハウジング211の外部に引き出すことができる。また、台車247に直流電源203を載せた状態で係合部253と被係合部255による固定を外すことで、台車247に載せて直流電源203を任意の場所に移動させることも可能になる。
【0033】
<第4の実施の形態>
図6(A)は、第4の実施の形態の充電装置301の正面図、(B)は、右側面図であり、
図7は、電源部315をハウジング311の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。
図6及び
図7には、
図1及び
図2に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図1及び
図2に付した符号の数に300の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。ハウジング内に収納された部材は通常、外部から見ることはできないが、
図6(A)(B)においては、
図1と同様、便宜的にハウジング内に収納されている部材を概念的に破線で示してある。なお、
図1と同様、部材は、ブロックで示してあるが、実際にはフレーム部材に部品が実装されて構成されている。
図7においては、第4の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0034】
第4の実施の形態は、電源収納室323が仕切板322によって仕切られており、下部に受電部313、上部に電源部315が収納されている。点検扉327は、電源収納室323の上部の電源部315が収納されている位置に対して備えられている。
【0035】
仕切板322は、台座としての役割も果たしており、第2の実施の形態と同様に、仕切板322の上面に間隔をあけて点検扉327の方向に延びる一対のガイドレール333,333が備えられており、電源部315の下面には、一対のガイドレール333,333に対応する位置に一対のスライダ335,335が備えられている。また、側面には、被係合部355が設けられている。
【0036】
電源部315の背面領域には、電力及び制御信号の入出力を行う電源制御部接続プラグ329の他に、受電部からの交流電力を受電する受電部接続プラグ330が備えられている。受電部接続プラグ330は、電源制御部5と電気的に接続された電源収納室323に配置された受電部レセプタクル332に挿入され、コネクタ構造を構成する。このコネクタ構造により、電源部315と受電部313とが接続されている。
【0037】
第4の実施の形態では、直流電源303の全体ではなく、ハウジング311の中間部分に収納された電源部315のみをハウジング311の外部に引き出すように構成している。そのため、第4の実施の形態では、電源部315の取り出し用に、天板の高さ調整機能付きの台車347を付属部品として有している。台車347は、天板の高さ調整機能を有している以外は、第3の実施の形態の台車と同じである。すなわち、電源部315の保守・点検を行う際には、点検扉327(
図7では図示省略)を横に開いて、仕切板322の高さに天板の高さを調整した台車347を係合部353及び被係合部355で固定することで、一対のガイドレール333,333と一対の延長ガイドレール341,341を連結させ、スライド機構により、電源部315をハウジング311の外部に引き出すことができる。この際、電源部315を引き出すと、同時に、電源制御部レセプタクル331から電源制御部接続プラグ329が、また、受電部レセプタクル332から受電部接続プラグ330が引き抜かれることになり、電源部315が電気的に接続されていない状態となる。
【0038】
<第5の実施の形態>
図8は、電源部415をハウジング411の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。
図8には、
図6及び
図7に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図6及び
図7に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。また、
図8においては、第5の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0039】
第5の実施の形態では、台車447の天板449には延長ガイドレールが設けられていない。その代わりに、第2の実施の形態と同様に、(1)の矢印で示すように、点検扉427が水平状態になるまで開かれる構造になっており、点検扉427の内壁部には、点検扉が水平状態に開かれた状態で、ガイドレール433,433と連結状態になる延長ガイドレール441,441が設けられている。この構成により、(2)の矢印で示すように電源部415を容易にハウジング411の外部に引き出すことができる。
【0040】
点検扉427は、下側辺部にヒンジ機構443が設けられており、水平状態になるまで開かれる構造になっている。本実施の形態で用いるヒンジ機構443は、水平状態になったときに、連結状態が簡単に解錠できる構造を有している。台車447は、点検扉427の支持台としての役割を果たすようになっている。第5の実施の形態では、台車447に電源部415を載せた状態でヒンジ機構443を外すことで、台車447に載せて点検扉427ごと、電源部415を任意の場所に移動させることも可能になる。
【0041】
<第6の実施の形態>
図9は、電源部515をハウジング511の外部に引き出す様子を示す概略の右側面図である。
図9には、
図6及び
図7に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図6及び
図7に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。また、
図9においては、第6の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0042】
第6の実施の形態では、スライド機構として、1列2つのキャスタが2列並んだ4つのキャスタ557が電源部515の底部に取り付けられている。本実施の形態では、4つのキャスタ557がスライダを構成している。電源収納室523に収納されている際は、キャスタ557にはロックがかかっており、電源部515は電源収納室523の内部で固定されている。なお、キャスタ557は、電源部515の図示しないフレーム部材に直接設けられていてもよく、また、電源部515を載せる支持板に設けられていてもよい。また、キャスタ557の代わりに、摩擦抵抗の低い材料からなるテープ等の低摩擦部材をスライダとして貼り付けてもよい。
【0043】
図10(A)に示すように、台車547は、天板549に、キャスタ557の列の間隔に合わせた溝状の一対のガイドレール559が形成されている。一対のガイドレール559は、台車547に電源部515を載せた場合に、キャスタ557が嵌合し、キャスタ557により電源部515が台車547から落下することを防止する落下防止構造になっている。なお、落下防止構造としては、例えば、
図10(B)に示すように、天板549の対辺から立ち上がる一対のサポート板561を採用することもできる。一対のサポート板561は電源部515の側壁を支持し、台車547からの落下を防止することができる。
【0044】
<第7の実施の形態>
図11(A)は、第7の実施の形態の充電装置の正面図、(B)は右側面図であり、
図12(A)は、台車の正面図、(B)は、右側面図であり、
図13は、充電装置の電源部をハウジングの外部に引き出す様子を示す右側面図、
図14は、充電装置の電源部をハウジングの外部に引き出す様子を示す拡大した正面図である。
図11乃至
図14には、
図6及び
図7に示した実施の形態の部材と同じ部材には、
図6及び
図7に付した符号の数に300の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。また、
図11乃至
図14においては、第7の実施の形態の概要を説明するために、説明上不要な部材を省略して簡略化している。
【0045】
第7の実施の形態では、電源収納室623内の上部領域に、一対のガイドレール633,633と、一対のスライダ635,635により構成されたスライド機構が備えられている。一対のガイドレール633,633は、電源収納室623内の上部領域を間に挟むハウジング611の一対の側面部611Aに備えられている。一対のスライダ635,635は、板状の支持体637の両端に一体に設けられた一対のスライダ固定部663,663にネジNを用いて固定されている。一対のスライダ固定部663,663には、支持体637と平行に延びる被係合部665が一体に設けられている。一対のスライダ635,635は、一対のガイドレール633,633とスライド可能に係合するように構成されている。支持体637の上には、電源部615が載せられており、スライド機構を介して、電源部615をハウジング611の外部に引き出すことが可能になっている。電源部615の背面領域には、第3の実施の形態と同様に、電力及び制御信号の入出力を行う電源制御部接続プラグ629の他に、受電部613からの交流電力を受電する受電部接続プラグ630が備えられている。
【0046】
第7の実施の形態では、電源部615の取り出し用に、
図12(A)及び(B)に示す、天板の高さ調整機能付きの台車647を付属部品として有している。台車647は、天板649の上に、電源部615を支持する電源支持部667を備えている。電源支持部667は、対向する側面に沿って延びる、水平方向に開口する開口部を有するU字形に形成された一対の係合部669,669を備えている。各係合部669は、電源支持部667と面一になるように配置されている。電源支持部667と一対の係合部669,669を組み合わせた幅寸法は、支持体665の内寸と同等になるように構成されている。
【0047】
電源部615の保守・点検を行う際には、点検扉627(
図13,
図14では図示省略)を横に開いて、電源部615の支持体637の被係合部665,665が電源支持部667の係合部669,669の開口部内に収まるように天板649の高さを調整した台車647を充電装置601の前に配置し、スライダ635,635によって電源部615をハウジング611の電源収納室623の外部に引き出す。その上で、電源支持部667が電源部615の支持体637と接触するまで天板649の高さを上げる。このようにすると、
図14に示すように、(a)面において支持体637と電源支持部667及び一対の係合部669,669とが接触し、また、(b)面において被係合部665,665と一対の係合部669,669とが接触し、電源部615の荷重が分散して支持されることになる。また、支持体637のスライダ固定部663が(c)面において係合部669,669と接触するため、台車647上で電源部615が水平方向に滑ることがない。その場での保守・点検で済む場合には、このままの状態で保守・点検をしてもよい。電源部615の取り替え等の作業を行う場合には、台車647で電源部615を支持した状態で、スライダ635,635を支持体637のスライダ固定部663に固定しているネジN(
図13)を外すことで、電源部615をスライダ635,635から分離することができ、台車647を用いて、電源部615を運搬することができる。
【0048】
上記実施の形態のいずれでも、電源部を引き出すことにより、プラグがレセプタクルから引き抜かれるコネクタ構造を採用しているが、コネクタ構造の代わりに、ケーブル等により接続する構造を採用してもよいのはもちろんである。
【0049】
また、上記第3乃至第7の実施の形態で用いる台車は、常時、充電装置の点検扉を開けた電源収納室内に備えておくようにしたり、充電装置の近くに配備しておいてもよく、また、保守・点検が必要になった際に、外部から持ち運んでくるようにしてもよいのはもちろんである。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で変更が可能であるのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、電源プラグを1つのみ備えた充電装置を例に説明したが、電源プラグを複数備え、電源制御部により給電する電源プラグを制御するような複数プラグ型の充電装置にも適用可能である。