特許第6574726号(P6574726)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574726
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】仮設足場における階段開口部の手摺枠
(51)【国際特許分類】
   E04G 5/14 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   E04G5/14 301G
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-48570(P2016-48570)
(22)【出願日】2016年3月11日
(65)【公開番号】特開2017-160747(P2017-160747A)
(43)【公開日】2017年9月14日
【審査請求日】2018年4月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】501415659
【氏名又は名称】JFE機材フォーミング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001542
【氏名又は名称】特許業務法人銀座マロニエ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関 光夫
(72)【発明者】
【氏名】山根 弘郷
【審査官】 村田 泰利
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−179940(JP,U)
【文献】 特開2015−001105(JP,A)
【文献】 実開昭60−055649(JP,U)
【文献】 実開昭57−192352(JP,U)
【文献】 国際公開第2007/132148(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/00−7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の支柱と、該支柱を相互につなぎ合わせる複数本の腕木材と、該腕木材の相互間に差し渡されその上面に歩行通路、作業床を形成する床付き布枠とを備えた仮設足場につき、該仮設足場の階段開口部に設けられる手摺枠であって、
該階段開口部の桁側に配置される桁側枠と、該階段開口部の妻側に配置され該桁側枠との間で折り畳み可能に連結する妻側枠とを備え、
該桁側枠は、階段開口部の桁側縁部に沿って配置される桁側幅木を有し、該妻側枠は、階段開口部の妻側縁部に沿って配置される妻側幅木を有し、
前記桁側枠は、前記腕木材の相互間において水平姿勢で差し渡されるロア部材と、該ロア部材の端部において立ち上がる第1の竪架材と、該ロア部材と平行に配置され該第1の竪架材の上端に連結するアッパ部材と、該第1の竪架材と平行に配置され該アッパ部材および該ロア部材をそれらの他端において相互に連結する第2の竪架材と、該ロア部材および該アッパ部材と平行に配置され一端が該第1の竪架材につながり他端が該第2の竪架材につながる桁側桟部材とからなり、
前記妻側枠は、該アッパ部材の直下で該第1の竪架材に回旋可能に連結するとともに該第1の竪架材の軸芯に直交する向きに伸延する横架材と、該横架材の伸延端において吊り下げ保持される垂下材と、一端が該垂下材に連結し他端が該第1の竪架材に回旋可能に連結する妻側桟部材とからなり、
該桁側幅木は、該第1の竪架材、第2の竪架材の相互間で該ロア部材の上面にて立ち上がり該床付き布枠と該階段開口部との境界を形成するものであり、
該妻側幅木は、該桁側枠の第1の竪架材と該垂下材との相互間で該桁側幅木と同一水平面レベルにおいて立ち上がり該床付き布枠と該階段開口部との境界を形成するとともに該第1の竪架材に回旋可能に連結するものであることを特徴とする仮設足場における階段開口部の手摺枠。
【請求項2】
前記横架材、前記妻側桟部材および前記妻側幅木は、前記第1の竪架材の軸芯と同心の回旋軸を有することを特徴とする請求項に記載した仮設足場における階段開口部の手摺枠。
【請求項3】
前記桁側枠は、前記桁側桟部材と前記アッパ部材とを相互に連結する少なくとも1本の補強用竪架材を有することを特徴とする請求項1または2に記載した仮設足場における階段開口部の手摺枠。
【請求項4】
前記桁側桟部材は、手摺枠の折り畳みに際して前記垂下材との干渉部位を受け入れる凹部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した仮設足場における階段開口部の手摺枠。
【請求項5】
前記垂下材は、手摺枠の折り畳みに際して前記桁側桟部材との干渉部位を受け入れる凹部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載した仮設足場における階段開口部の手摺枠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築現場や土木工事現場で構築される仮設足場の階段開口部の手摺枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築現場や土木工事現場において使用される工事用の仮設足場は、複数本の支柱と、これらの支柱を相互につなぐ複数本の腕木材と、腕木材の相互間に差し渡され、作業床や通路を形成する複数枚の床付き布枠とを適宜組み合わせて構築される。
【0003】
仮設足場の床付き布枠は、建築物等の高さに沿い所定の間隔をおいて設けられた複数階層のそれぞれに設置されるものであって、各階層への移動にはその相互間に設置された階段が利用されている。
【0004】
仮設足場の階段は、具体的には、床付き布枠が設置される部分に、平面矩形状をなす階段開口部を設けるとともに、その階段開口部に階段本体部分を組み付けることによって構成されており、該階段開口部の桁側縁部、妻側縁部には、 安全性を確保する観点から手摺枠が取付けられている。
【0005】
かかる手摺枠は、階段開口部の桁側に配置される桁側枠と、階段開口部の妻側に配置され該桁側枠に連結する妻側枠とを備えたL字形状(平面視)をなすものが一般的であり、この点に関する先行技術としては、例えば、特許文献1に開示された手摺枠が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−55494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記文献に開示された手摺枠は、両端につかみ部材を有し、腕木材とそれに対向して配される他の腕木材とに掛け渡される布地材と、該布地材から上方に延びた複数の支柱材に連結されて該布地材に対して平行に設けられた複数の手摺材と、複数の手摺材によって支持され仮設足場の妻側に延出された妻側手摺枠とを備え、複数の手摺枠は、それらの一端同士が他の腕木材の上方位置まで延出されており、その他方端が支柱のいずれかに取り付けられたものであって、これによれば、妻側手摺枠を腕木材の上方で該腕木材と平行に配置することができるので、階段開口部の妻側縁部と妻側手摺枠の間で形成される略三角形の空白部分をなくすことが可能となり、安全性の高い階段開口部用手摺枠が提供できるとされていた。
【0008】
ところで、近年、この種の手摺枠においては、安全性をより一層高めるために階段開口部の桁側および妻側にそれぞれ高さ100mm程度の幅木を設置することが義務付けられるようになってきており(労働安全衛生法規則第563条関係)、その対応のために、幅木の代替をなす板材を手摺枠の支柱に番線によって固定する煩雑な作業(幅木の取り外しも含む)を必要としているのが現状であり、その改善が求められていた。
【0009】
本発明の課題は、幅木の取付け、取り外し等の煩雑な作業を不要にして仮設足場の効率的な構築、解体を実現し得る仮設足場における階段開口部の手摺枠を提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、複数本の支柱と、該支柱を相互につなぎ合わせる複数本の腕木材と、該腕木材の相互間に差し渡されその上面に歩行通路、作業床を形成する床付き布枠とを備えた仮設足場につき、該仮設足場の階段開口部に設けられる手摺枠であって、該階段開口部の桁側に配置される桁側枠と、該階段開口部の妻側に配置され該桁側枠との間で折り畳み可能に連結する妻側枠とを備え、該桁側枠は、階段開口部の桁側縁部に沿って配置される桁側幅木を有し、該妻側枠は、階段開口部の妻側縁部に沿って配置される妻側幅木を有することを特徴とする仮設足場における階段開口部の手摺枠である。
【0011】
上記の構成からなる階段開口部の手摺枠においては、該桁側枠を、該腕木材の相互間において水平姿勢で差し渡されるロア部材と、該ロア部材の端部において立ち上がる第1の竪架材と、該ロア部材と平行に配置され該第1の竪架材の上端に連結するアッパ部材と、該第1の竪架材と平行に配置され該アッパ部材および該ロア部材をそれらの他端において相互に連結する第2の竪架材と、該ロア部材および該アッパ部材と平行に配置され一端が該第1の竪架材につながり他端が該第2の竪架材につながる桁側桟部材とで構成し、該妻側枠を、該アッパ部材の直下で該第1の竪架材に回旋可能に連結するとともに該第1の竪架材の軸芯に直交する向きに伸延する横架材と、該横架材の伸延端において吊り下げ保持される垂下材と、一端が該垂下材に連結し他端が該第1の竪架材に回旋可能に連結する妻側桟部材とで構成する。
【0012】
該桁側幅木については、該第1の竪架材、第2の竪架材の相互間で該ロア部材の上面にて立ち上がり該床付き布枠と該階段開口部との境界を形成するものを適用し、該妻側幅木については、該桁側枠の第1の竪架材と該垂下材との相互間で該桁側幅木と同一水平面レベルにおいて立ち上がり該床付き布枠と該階段開口部との境界を形成するとともに該第1の竪架材に回旋可能に連結するものを適用する。
【0013】
また、上記の構成からなる階段開口部の手摺枠において、前記横架材、前記妻側桟部材および前記妻側幅木は、前記第1の竪架材の軸芯と同心の回旋軸を有するものが好ましい。前記桁側枠には、前記桁側桟部材と前記アッパ部材とを相互に連結する少なくとも1本の補強用竪架材を設けることができる。
【0014】
さらに、前記桁側桟部材には、手摺枠の折り畳みに際して前記垂下材との干渉部位を受け入れる凹部を設けることができ、前記垂下材には、手摺枠の折り畳みに際して該桁側桟部材との干渉部位を受け入れる凹部を設けることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の仮設足場における階段開口部の手摺枠によれば、桁側枠と妻側枠のそれぞれに予め幅木が備えられているため、手摺枠の設置と取付け、取り外しと同時に幅木の設置が可能であり、幅木の取付け、取り外しにかかる煩雑な作業は不要となる。
【0016】
妻側枠については、横架材、妻側桟部材および妻側幅木が、第1の竪架材の軸芯と同心の回旋軸を有しているため、該妻側枠の可動範囲が大幅に拡大される。
【0017】
また、本発明の手摺枠によれば、桁側桟部材とアッパ部材との間に、それらを相互に連結する少なくとも1本の補強用竪架材を設けることにより桁側枠の強度の改善を図ることができる。
【0018】
さらに、本発明の手摺枠によれば、桁側桟部材に、手摺枠の折り畳みに際して垂下材との干渉部位を受け入れる凹部を設けるか、あるいは垂下材に、手摺枠の折り畳みに際して桁側部材との干渉部位を受け入れる凹部を設けるようにしたため、手摺枠を収納するときフラットな状態で折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明にしたがう手摺枠を仮設足場の階段開口部に設置した状態を模式的に示した外観斜視図である。
図2図1に示した手摺枠の正面を示した図である。
図3図1に示した手摺枠の側面を示した図である。
図4図1に示した手摺枠の平面を示した図である。
図5】横架材、妻側桟部材、妻側幅木の取付け状況を示した断面図である。
図6】クランプの使用状況を示した図である。
図7】垂下材の要部を拡大して示した図である。
図8】妻側枠の回旋状況を示した図である。
図9】本発明にしたがう手摺枠を階段開口部に取り付けた状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがう手摺枠を仮設足場の階段開口部に設置した状態を模式的に示した外観斜視図であり、図2〜4は、図1に示した手摺枠の正面、側面、平面を示した図である。
【0021】
図における符号1は、仮設足場を構築する際に使用される支柱、2aは、支柱1を妻側方向に沿い相互につなぎ合わせる腕木材、2bは、支柱1を桁側方向に沿い相互につなぎ合わせる布木材、3は腕木材2aの相互間に差し渡されその上面に歩行通路、作業床を形成する床付き布枠である。仮設足場は、建築構造物の外観形状、高さに応じて支柱1、腕木材2a、2b、床付き布枠3を適宜組み合わせることによって構築される。支柱1と腕木材2a、2bとは、図示はしないが例えば、支柱1の外周壁に設けられたポケットに腕木材2a、2bの端部に設けられた楔部材を入れ込むことによって連結され、床付き布枠3は、その端部に設けられたフックを腕木材2aに引っ掛けることにより固定されるが、その連結手段や固定手段はとくに限定されない。
【0022】
また、4は、階段開口部Mに設置された手摺枠である。手摺枠4は、階段開口部Mの縁部で桁側方向に沿って配置される桁側枠4aと、階段開口部Mの縁部で妻側方向に沿って配置され桁側枠4aとの間で折り畳み可能に連結する妻側枠4bから構成される。ここで、床付き布枠3が一対の短辺と一対の長辺からなる幅狭、長尺の板状体にて構成されており、かつ、床付き布枠3の短辺側に設けられたフックによって床付き布枠3が腕木材2aに差し渡されている場合において、該床付き布枠3の長辺側を桁側、短辺側を妻側ということとする。
【0023】
上記桁側枠4aは、具体的には、腕木材2aの相互間において水平姿勢で差し渡され両端部に設けられたフックを介して腕木材2aに連係するロア部材4a1と、このロア部材4a1の端部において立ち上がる第1の竪架材4a2と、ロア部材4a1と平行に配置され該第1の竪架材4a2の上端に連結するアッパ部材4a3と、該第1の竪架材4a2と平行に配置され該アッパ部材4a3および該ロア部材4a1をそれらの他端において相互に連結する第2の竪架材4a4と、ロア部材4a1およびアッパ部材4a3と平行に配置され一端が第1の竪架材4a2につながり他端が第2の竪架材4a4につながる桁側桟部材4a5からなる。ロア部材4a1は、その少なくとも一端にはロア部材4a1の長手方向に沿って移動させることによってその長さを変更できる伸縮部材Sを有している。
【0024】
また、上記妻側枠4bは、アッパ部材4a3の直下で第1の竪架材4a2に回旋可能に連結するとともに第1の竪架材4a2に軸芯Lに直交もしくは交差する向きに伸延する横架材4b1と、この横架材4b1の伸延端4b1′において吊り下げ保持される垂下材4b2と、一端が垂下材4b2に連結し他端が第1の竪架材4a2に回旋可能に連結する妻側桟部材4b3からなる。
【0025】
5は、第1の竪架材4a2、第2の竪架材4a4の相互間でロア部材4a1の上面で立ち上がる桁側幅木である。この桁側幅木5によって桁側で床付き布枠3と階段開口部Mとの境界を形成する。桁側幅木5は、第1の竪架材4a2、第2の竪架材4a4に一体連結することができるが、ボルト等を介して取り外し可能に連結するものであってもよい。
【0026】
6は、桁側枠4aの第1の竪架材4a2と垂下材4b2との相互間で桁側幅木5と同一水平レベルにおいて立ち上がる妻側幅木である。この妻側幅木6は、第1の竪架材4a2に回旋可能に連結しており、妻側で床付き布枠3と階段開口部Mとの境界を形成する。妻側幅木6は垂下材4b2に一体連結するものであってもよいし、取り外し可能に連結するものであってもよい。
【0027】
横架材4b1、妻側桟部材4b3および妻側幅木6は、第1の竪架材4a2の外側に回転可能に配置され第1の竪架材4a2の軸芯Lと一致する軸芯L1を有する、図5に示す如き環状体4b11、4b31、6aを介して第1の竪架材4a2に連結されている。これにより妻側枠4bは、軸芯L1を回旋軸として第1の竪架材4a2の周りに回旋することができるようになっている。
【0028】
図示のものは、環状体4b11、4b31、6aをそれぞれ短尺部材で構成するとともに、とくに環状体4b11、4b31の下部にはその位置決めを行う位置決め部材Iを設けたものを例として示したが(図1参照)、環状体4b11、4b31、6aを単一の管体で構成し、これを第1の竪架材4a2の周りに回転可能に配置することも可能であり、この点については限定されない。
【0029】
また、7は、桁側桟部材4a5とアッパ部材4a3とを相互に連結する補強用竪架材である。この補強用竪架材7は、その本数を適宜増加させることができる。
【0030】
8は、支柱1あるいは補強用竪架材7に連結可能なクランプである。このクランプ8は、手摺枠4を階段開口部Mに設置するとき支柱1に連係させ、手摺枠4の収納時(折り畳み時)に図6に示すように、補強用竪架材7に連係させる機能を有している。
【0031】
9は、垂下材4b2に設けられた凹部である。この凹部9は、その要部を拡大して図7に示すように、手摺枠4の折り畳みに際して桁側桟部材4a5との干渉部位を受け入れるものであって、これによりフラットな折り畳みを実現する。
【0032】
さらに、10は、階段開口部Mに設けられた階段である。この階段10は、複数枚の踏板10aと、この踏板10aの幅端をその両側において固定する一対の本体部分10bからなっている。
【0033】
本発明の仮設足場における階段開口部Mの手摺枠は、上掲図1〜4に示したように、桁側枠4a、妻側枠4bにそれぞれ桁側幅木5、妻側幅木6が備え付けられているため、手摺枠の設置あるいは取り外しに際して幅木5、6を同時に取付け、取り外しができるものであって、幅木の取付けや取り外しにかかる煩雑な作業を省略することが可能であり、仮設足場の効率的な構築、解体を実現し得る。
【0034】
また、横架材4b1、妻側桟部材4b3および妻側幅木6は、第1の竪架材4a2の軸芯Lと同心の回旋軸を有しているため図8に示すような回旋が可能であり、しかも手摺枠を平面視でみたとき図9に示すように、妻側枠4bにおいて形成される三角形の空白部分をより小さくできる利点をも有している。
【0035】
なお、凹部9については、桁側桟部材4a5に設けることも可能であり、この場合、凹部9は、垂下材4b2の干渉部位を受け入れるものとすればよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明によれば、幅木の取付け、取り外しに要する煩雑な作業が不要な階段開口部の手摺枠が提供できる。
【符号の説明】
【0037】
1 支柱
2a 腕木材
2b 腕木材
3 床付き布枠
4 手摺枠
4a 桁側枠
4a1 ロア部材
4a2 第1の竪架材
4a3 アッパ部材
4a4 第2の竪架材
4a5 桁側桟部材
4b 妻側枠
4b1 横架材
4b1′伸延端
4b2 垂下材
4b3 妻側桟部材
5 桁側幅木
6 妻側幅木
7 補強用竪架材
8 クランプ
9 凹部
10 階段
M 階段開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9