特許第6574829号(P6574829)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574829
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】遊技場用表示システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20190902BHJP
【FI】
   A63F7/02 350Z
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-236844(P2017-236844)
(22)【出願日】2017年12月11日
(62)【分割の表示】特願2016-151156(P2016-151156)の分割
【原出願日】2012年9月18日
(65)【公開番号】特開2018-34054(P2018-34054A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2017年12月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪飼 俊光
【審査官】 篠崎 正
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−081578(JP,A)
【文献】 特開2011−206456(JP,A)
【文献】 特開2009−125313(JP,A)
【文献】 特開2005−065968(JP,A)
【文献】 特許第5992273(JP,B2)
【文献】 特許第5992274(JP,B2)
【文献】 特許第6267756(JP,B2)
【文献】 特開2007−089774(JP,A)
【文献】 特開平11−099276(JP,A)
【文献】 特開2003−199965(JP,A)
【文献】 特開2013−111213(JP,A)
【文献】 特開2012−143439(JP,A)
【文献】 特開平08−196731(JP,A)
【文献】 特開平02−142585(JP,A)
【文献】 特開2001−232045(JP,A)
【文献】 特開2006−271879(JP,A)
【文献】 特開2010−158297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入賞の発生により遊技価値を獲得することが可能な複数の遊技機が設置された遊技場において、当該複数の遊技機のそれぞれに1対1で対応し、遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを数値で表示可能な持玉数表示部、及び当該遊技価値の大きさに対応するランプを点灯させて表示可能な玉箱ランプ部が上下に並んで設けられた遊技情報表示装置を備えた遊技場用表示システムであって、
各遊技機において遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを特定する遊技価値特定手段と、
前記遊技情報表示装置における表示モードを遊技価値表示モード及び装飾表示モードの何れか一方へ切り換える表示モード切換処理を実行可能な表示モード切換手段と、を備え、
前記遊技情報表示装置は、前記遊技価値表示モードにおいては、対応する遊技機で遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを表示する一方、前記装飾表示モードにおいては、前記持玉数表示部及び前記玉箱ランプ部の双方で同時に前記遊技価値の大きさと無関係の装飾表示を遊技者の操作と無関係に行うことが可能であるように構成されたことを特徴とする遊技場用表示システム。
【請求項2】
前記複数の遊技機は、所定台数ずつ複数の遊技機島に分散して設置されており、
前記表示モード切換手段は、前記遊技機島単位で前記表示モード切換処理を実行することを特徴とする請求項1に記載した遊技場用表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入賞の発生により遊技価値を獲得することが可能な複数の遊技機が設置された遊技場において、当該複数の遊技機のそれぞれに1対1で対応し、遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを表示可能な遊技情報表示装置を備えた遊技場用表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば特許文献1に記載されているように、遊技者が遊技により獲得した遊技価値(玉、メダル等)の大きさを表示する遊技情報表示装置を各遊技機に対応して設置する遊技場が増加している。そのような遊技情報表示装置により、遊技者が遊技により獲得した遊技価値をアピールし、遊技者の遊技意欲を高める効果を期待することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−70601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技者が常に遊技価値を獲得しているとは限らないので、誰も遊技価値を獲得していないような状況では遊技価値をアピールすることもできず、遊技情報表示装置の存在意義が薄れてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさをアピールするだけでなく、遊技場内の雰囲気を盛り上げることが可能な遊技場用表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明は、入賞の発生により遊技価値を獲得することが可能な複数の遊技機が設置された遊技場において、当該複数の遊技機のそれぞれに1対1で対応し、遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを数値で表示可能な持玉数表示部、及び当該遊技価値の大きさに対応するランプを点灯させて表示可能な玉箱ランプ部が上下に並んで設けられた遊技情報表示装置を備えた遊技場用表示システムであって、各遊技機において遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを特定する遊技価値特定手段と、前記遊技情報表示装置における表示モードを遊技価値表示モード及び装飾表示モードの何れか一方へ切り換える表示モード切換処理を実行可能な表示モード切換手段と、を備え、前記遊技情報表示装置は、前記遊技価値表示モードにおいては、対応する遊技機で遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを表示する一方、前記装飾表示モードにおいては、前記持玉数表示部及び前記玉箱ランプ部の双方で同時に前記遊技価値の大きさと無関係の装飾表示を遊技者の操作と無関係に行うことが可能であるように構成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記複数の遊技機は、所定台数ずつ複数の遊技機島に分散して設置されており、前記表示モード切換手段は、前記遊技機島単位で前記表示モード切換処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、遊技情報表示装置における表示モードを遊技価値表示モードとし、対応する遊技機で遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさを表示するようにしたので、遊技価値の大きさを明確に分かり易く表示する(アピールする)ことができ、遊技者の遊技意欲を高める効果を期待することができる。一方、遊技情報表示装置における表示モードを装飾表示モードとし、所定の装飾表示を実行するようにしたので、遊技場内の雰囲気を盛り上げることができる。これにより、遊技価値の大きさをアピールするだけでなく、遊技場内の雰囲気を盛り上げることができる。
【0009】
請求項2に記載した発明によれば、遊技機島単位で表示モード切換処理を実行するようにしたので、遊技機島単位で、遊技価値の大きさをアピールするだけでなく、遊技場内の雰囲気を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態を示す全体構成図
図2】持玉数表示装置の正面図
図3】持玉数表示装置の機能ブロック図
図4】動作パターンの内容を示す図
図5】玉箱ランプ部のランプ部の点滅又は点灯の態様を示す図
図6】持玉数の演出表示を示す図
図7図6相当図
図8】当日の最高持玉数の演出表示を示す図
図9】イルミネーションの演出表示を示す図
図10図9相当図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、遊技場内に設けられている遊技場用表示システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場内には各台計数機島2及び島端計数機島3が設けられており、遊技場用表示システム1は、各台計数機島2及び島端計数機島3に設置されている遊技機4等の各端末装置を含んで構成される。各台計数機島2及び島端計数機島3は、遊技機4に1対1で対応して設けられている貸出ユニットが計数機能を有するか否かにより、各台計数可能な遊技機島であるか否かが相違する。即ち、各台計数機島2は、遊技機4に1対1で対応して設けられている計数貸出ユニット5が計数機能を有することで、各台計数可能な遊技機島であり、各台計数機島2の遊技機4で遊技する遊技者は、遊技により獲得した玉(獲得玉)を玉箱(収納箱)に収納することなくその場で速やかに計数することができる。一方、島端計数機島3は、遊技機4に1対1で対応して設けられている貸出ユニット6が計数機能を有しないことで、各台計数不可能な遊技機島であり、島端計数機島3の遊技機4で遊技する遊技者は、遊技により獲得した玉をその場で速やかに計数することができず、玉箱に収納することになる。
【0012】
各台計数機島2には、計数貸出ユニット5に加え、遊技機4に1対1で対応して呼出ランプ7及び持玉数表示装置8(遊技情報表示装置に相当)が設置されている。島端計数機島3には、貸出ユニット6に加え、遊技機4に1対1で対応して呼出ランプ7及び持玉数表示装置8が設置されている。遊技機4、計数貸出ユニット5又は貸出ユニット6、呼出ランプ7は2台ずつ端末管理装置9(遊技価値特定手段に相当)に接続されており、持玉数表示装置8は呼出ランプ7に接続されている。端末管理装置9はLAN10を介して島管理装置11(稼働割合算出手段、基準値設定手段に相当)に接続されている。島管理装置11は、LAN12を介して集中管理装置13、景品交換端末(POS端末)14、島端計数機15及び精算機16に接続されている。
【0013】
遊技機4は、所謂デジパチとしての周知のパチンコ機であり、遊技価値としての玉を盤面に発射するためのハンドル、玉を入賞させるための普図入賞口、始動口、玉の入賞に応じて表示図柄が変動する液晶表示部、大当たり(通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別状態)時に開放する大入賞口、玉が払出される上皿、上皿から溢れた玉を一時的に貯留する下皿等を備えている。遊技機4は、始動口への玉の入賞(始動入賞)に応じて所定の当選確率にて大当たり抽選を行い、その抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部にて実行し、液晶表示部に停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりを発生させ、対応するラウンド数に応じた回数分だけ大入賞口を開放する。
【0014】
遊技機4側は、遊技の進行に伴って、遊技者が使用した玉数(打込玉数、アウト)を特定可能なアウト信号(遊技に使用された遊技価値の大きさを特定可能な信号)、遊技機4から払出された玉数(払出玉数、セーフ)を特定可能なセーフ信号(入賞に応じて付与された遊技価値の大きさを特定可能な信号)、始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)における所謂スタートを特定可能なスタート信号、大当たりの発生を特定可能な大当たり信号(特別状態の発生を特定可能な信号)等を出力する。尚、大当たり後に所謂時短状態や確変状態になる遊技機4であれば、時短状態や確変状態を特別遊技状態に含めても良い。又、各台計数機島2の遊技機4と島端計数機島3の遊技機4とは同じ機種であっても良いし異なる機種であっても良い。それらが異なる機種であれば、例えば貸出単価や大当たりの当選確率等のスペックが異なる。勿論、貸出単価や大当たりの当選確率以外のスペックが異なっても良い。
【0015】
各台計数機島2の計数貸出ユニット5は、貸出機能として、遊技者からの貨幣(対価)の投入を貨幣投入口にて受付けた状態で貸出釦(図示せず)の操作を受付けると、貸出単価に応じた玉数を払出ノズルから遊技機4に払出し(貸出し)、貸出した玉数や金額(貸出玉数、貸出金額)を特定可能な貸出信号を出力する。例えば貸出単価が1玉4円であれば、500円の投入を受付けた状態で貸出釦の操作を受付けると、125玉の玉を払出ノズルから遊技機4に払出す。又、計数貸出ユニット5は、投入された対価から払出した玉数に対応する対価を減算した残高を記憶し、残高を記憶している状態で返却釦(図示せず)の操作を受付けると、その残高を記録した残高券(ICカード)を発行し、発行した残高券に関する情報(残高等)を特定可能な残高券発行信号を出力する。
【0016】
計数貸出ユニット5は、計数機能として、遊技機4から案内された玉を計数部にて計数し、計数した玉数(計数値)を特定可能な計数信号を出力する。又、計数貸出ユニット5は、遊技機4から案内された玉を計数部にて計数した状態で再遊技釦(図示せず)の操作を受付けると、計数した玉数の範囲内の玉数を再遊技玉として払出ノズルから遊技機4に払出す(所謂再遊技を可能とする)。又、計数貸出ユニット5は、遊技機4から案内された玉を計数部にて計数した状態で発行釦(図示せず)の操作を受付けると、その計数した玉数を持玉数(遊技者が遊技により獲得した遊技価値の大きさ)として記録した持玉券(ICカード)を発行し、発行した持玉券に関する情報(持玉数等)を特定可能な持玉券発行信号を出力する。島端計数機島3の貸出ユニット6は、上記した各台計数機島2の計数貸出ユニット5における貸出機能を有するが、計数機能を有しない構成である。
【0017】
呼出ランプ7は、遊技者からの呼出釦の操作を受付けると、遊技場の従業員を呼出すための呼出情報を液晶表示部に表示したり、遊技者からの切換釦の操作を受付けると、液晶表示部に表示する呼出情報や遊技情報を切換えたりする。
【0018】
端末管理装置9は、各台計数機島2及び島端計数機島3のそれぞれの遊技機4の持玉数を特定する。具体的には、端末管理装置9は、各台計数機島2の遊技機4については、計数貸出ユニット5から入力する計数信号により計数値を特定し、その計数値を対応する遊技機4の持玉数として特定する。即ち、各台計数機島2の遊技機4については、次の演算式により持玉数を特定する。
【0019】
持玉数=計数貸出ユニット5の計数値
一方、端末管理装置9は、島端計数機島3の遊技機4については、貸出ユニット6から入力する貸出信号により貸出玉数を特定し、遊技機4から入力するセーフ信号により払出玉数を特定し、遊技機4側(アウトボックス)から入力するアウト信号により打込玉数を特定し、貸出玉数と払出玉数との和から打込玉数を差引いた値を遊技機4の持玉数として演算して特定する。即ち、島端計数機島3の遊技機4については、次の演算式により持玉数を演算して特定する。
【0020】
持玉数=貸出玉数+払出玉数−打込玉数
そして、端末管理装置9は、このようにして特定した持玉数を特定可能な持玉数特定情報を、呼出ランプ7を経由して当該持玉数を特定した遊技機4に対応する持玉数表示装置8に出力する。
【0021】
島管理装置11は、各台計数機島2や島端計数機島3の各端末装置と、集中管理装置13や景品交換端末14等との間で各種信号や各種情報を入出力する(中継する)。又、島管理装置11は、遊技機4の持玉数の比較対象である基準値を記憶可能であり、管理対象である遊技機島内に持玉数が基準値(例えば「100」玉)を超える遊技機4が存在するか否かに基づいて、後述する持玉数表示装置8における表示モードを切換える表示モード切換信号を端末管理装置9に出力する。この場合、端末管理装置9は、島管理装置11から表示モード切換信号を入力すると、その表示モード切換信号を呼出ランプ7を経由して持玉数表示装置8に出力する。尚、基準値は例えば遊技場の管理者が集中管理装置13にて操作入力されることで予め定められる値であり、遊技場内の全ての島管理装置11、即ち全ての遊技機島で同じ値が定められても良いし、遊技場内の島管理装置11毎に、即ち遊技機島毎に異なる値が定められても良い。
【0022】
集中管理装置13は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、主装置、遊技場の管理者が操作するマウスやキーボード等の操作機器、モニタやプリンタ(図示せず)等の出力機器が組み合わされて構成されている。集中管理装置13は、遊技機4側から入力するアウト信号に基づいてアウトを特定したり、セーフ信号に基づいてセーフを特定したり、スタート信号に基づいてスタート回数を特定したりする。又、集中管理装置13は、計数貸出ユニット5や貸出ユニット6から入力する貸出信号に基づいて貸出玉数や貸出金額を特定したり、残高券発行信号に基づいて残高券の発行状況を特定したり、持玉券発行信号に基づいて持玉券の発行状況を特定したりする。集中管理装置13は、このようにして各種情報を特定することで、アウト、セーフ、出玉率、稼働率、貸出金額等の遊技情報を遊技機4単位、遊技機4の機種単位、遊技機島単位、又は遊技場全体等で集計及び管理する。
【0023】
景品交換端末14は、遊技場の従業員が景品交換を行うために扱う端末装置であり、遊技場内の景品交換カウンタに設置されている。景品交換端末14は、島端計数機島3の計数貸出ユニット6や島端計数機15から発行された持玉券が持玉券挿入口に挿入されると、その持玉券に記録されている計数値をカードリーダにより読取り、その読取った計数値に対応する景品(例えば特殊景品等)の個数を算出し、その算出結果を液晶表示部に表示する。
【0024】
島端計数機15は、遊技場の従業員や遊技者が当該遊技者の獲得した玉(獲得玉)の計数を行うために扱う端末装置である。島端計数機15は、玉を受入れて計数を開始すると、計数中にあるときには計数中であることを示す計数中画面を液晶表示部に表示し、計数を終了すると、その計数値を液晶表示部に表示すると共に、その計数値を記録した持玉券(ICカード)を発行する。尚、島端計数機15は、遊技場の従業員や遊技者が計数値の一部を指定することで、計数値のうち当該指定した値の玉数だけを記録した持玉券を発行しても良い。
【0025】
精算機16は、遊技者が残高の精算を行うために扱う端末装置である。精算機16は、計数貸出ユニット5や貸出ユニット6から発行された残高券がカード挿入口に挿入されると、その残高券に記録されている残高をカードリーダにより読取り、その読取った残高に対応する紙幣や硬貨を紙幣返却口や硬貨返却口から返却する(精算する)。尚、上記した集中管理装置13は、上記したように遊技機4における遊技情報を集計及び管理するのみでなく、景品交換端末14における景品交換の状況、島端計数機15における持玉券の発行状況、精算機16における精算状況をも集計及び管理する。
【0026】
ここで、持玉数表示装置8について説明する。持玉数表示装置8は、図2に示すように、対応する遊技機4の近くにいる遊技者(対応する遊技機4で遊技している遊技者、隣台の遊技機4で遊技している遊技者、これから遊技しようとする遊技者等を含む)が目視可能となるように、その正面に持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22が上下に並んで設けられている。持玉数表示部21は、5桁の7セグメント表示部21a〜21eを有する。玉箱ランプ部22は、それぞれが「1000」玉の持玉数に対応する5段のランプ部22a〜22eを有する。
【0027】
持玉数表示装置8は、図3に示すように、CPU、ROM、RAM及びI/Oを有する制御部23(表示モード切換手段に相当)を備え、ROMに記憶されている制御プログラムにしたがって作動する。具体的に説明すると、持玉数表示装置8は、端末管理装置9から表示モード切換信号を呼出ランプ7を経由して入力すると、その表示モード切換信号により指定された表示モードを実行する。持玉数表示装置8が実行する表示モードとしては、現在の持玉数、又は当日の最高持玉数(当日の営業開始時点から現時点までの持玉数の最高値(最大MY)と同意味)を演出表示する持玉数表示モード(遊技価値表示モード)と、イルミネーションを演出表示するイルミネーション表示モード(装飾表示モード)とがあり、図4に示すように、持玉数表示モードとイルミネーション表示モードとの組み合わせにより動作パターン1〜8が区分されており、遊技場の管理者が動作パターンを設定可能となっている。図4における各項目の意味は次の通りである。
【0028】
「持玉数表示モード」:現在の持玉数を演出表示するか、又は当日の最高持玉数を演出表示するかの設定である。
「イルミネーション表示モード」:持玉数表示部21のみでイルミネーションを演出表示するか、又は持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22の双方でイルミネーションを演出表示するかの設定である。イルミネーションは、遊技場の雰囲気を盛り上げるものであれば、どのような態様であっても良い。
【0029】
「箱数表示端末」:持玉数表示装置8のみで持玉数に対応する箱数を表示するか、又は持玉数表示装置8及び呼出ランプ7の双方で持玉数に対応する箱数を表示するかの設定である。
【0030】
以下、持玉数の演出表示及びイルミネーションの演出表示について説明する。
(1)持玉数の演出表示
持玉数表示装置8は、端末管理装置9から呼出ランプ7を経由して持玉数特定情報を入力すると、その持玉数特定情報により持玉数を特定し、その特定した持玉数の演出表示を持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22にて行う。この場合、持玉数表示装置8は、持玉数を持玉数表示部21の5桁の7セグメント表示部21a〜21eにて表示すると共に、玉箱ランプ部22の5段のランプ部22a〜22eにて表示する。5段のランプ部22a〜22eのそれぞれは、1段のランプ部に対応する玉数として予め設定された玉数(本実施形態では「1000」玉)に対する割合に応じて点滅及び点灯状態並びに点灯色が変化する。具体的には、図5に示すように、「1000」玉に対して0〜10%の玉数(「0〜100」玉)であれば、背景色として設定された色で点灯し、「1000」玉に対して10〜50%の玉数(「101〜500」玉)であれば、玉箱色として設定された色で低速(長い点滅周期)で点滅し、「1000」玉に対して50〜90%の玉数(501〜999」玉)であれば、玉箱色として設定された色で高速(短い点滅周期)で点滅し、「1000」玉に対して100%の玉数(「1000」玉)であれば、玉箱色として設定された色で点灯する。
【0031】
持玉数表示装置8は、特定した持玉数が「1〜5000」玉であれば、白色を背景色とすると共に青色を玉箱色とし、その数値を持玉数表示部21の5桁の7セグメント表示部21a〜21eにて青色で表示すると共に玉箱ランプ部22の5段のランプ部22a〜22eを白色又は青色で点滅又は点灯する。図6(a)に示すように、例えば特定した持玉数が「743」玉であれば、1段目(最下段)のランプ部22aを青色で点滅し、2段目のランプ部22bから5段目(最上段)のランプ部22eまでを白色で点灯する。又、図6(e)に示すように、例えば特定した持玉数が「4702」玉であれば、1段目のランプ部22aから4段目のランプ部22dまでを青色で点灯し、5段目のランプ部22eを青色で点滅する。
【0032】
又、持玉数表示装置8は、特定した持玉数が「5001〜10000」玉であれば、青色を背景色とすると共に黄色を玉箱色とし、その数値を持玉数表示部21の5桁の7セグメント表示部21a〜21eにて黄色で表示すると共に玉箱ランプ部22の5段のランプ部22a〜22eを青色又は黄色で点滅又は点灯する。図6(f)に示すように、例えば特定した持玉数が「5610」玉であれば、1段目のランプ部22aを黄色で点滅し、2段目のランプ部22bから5段目のランプ部22eまでを青色で点灯する。又、図6(j)に示すように、例えば特定した持玉数が「9403」玉であれば、1段目のランプ部22aから4段目のランプ部22dまでを黄色で点灯し、5段目のランプ部22eを黄色で点滅する。
【0033】
又、持玉数表示装置8は、特定した持玉数が「10001〜15000」玉であれば、黄色を背景色とすると共に緑色を玉箱色とし、その数値を持玉数表示部21の5桁の7セグメント表示部21a〜21eにて緑色で表示すると共に玉箱ランプ部22の5段のランプ部22a〜22eを黄色又は緑色で点滅又は点灯する。図7(a)に示すように、例えば特定した持玉数が「10824」玉であれば、1段目のランプ部22aを緑色で点滅し、2段目のランプ部22bから5段目のランプ部22eまでを黄色で点灯する。又、図7(f)に示すように、例えば特定した持玉数が「14277」玉であれば、1段目のランプ部22aから4段目のランプ部22dまでを緑色で点灯し、5段目のランプ部22eを緑色で点滅する。
【0034】
更に、持玉数表示装置8は、特定した持玉数が「15001」玉以上であれば、その数値を持玉数表示部21の5桁の7セグメント表示部21a〜21eにて青紫色で表示すると共に玉箱ランプ部22の1段目のランプ部22aから5段目のランプ部22eまでの全てをレインボー色で点滅又は点灯する。
【0035】
持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン1〜4の何れかであり、「持玉数表示モード」が現在の持玉数を演出表示する設定である場合には、現在の持玉数を演出表示する。即ち、端末管理装置9から入力する持玉数特定情報により持玉数を特定する毎に、その特定した持玉数を報知する演出表示を持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22にて行う。一方、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン5〜8の何れかであり、「持玉数表示モード」が当日の最高持玉数を演出表示する設定である場合には、その当日の最高持玉数を演出表示する。即ち、端末管理装置9から入力する持玉数特定情報により特定した持玉数が当日の最高持玉数を更新したか否かに基づき、当日の最高持玉数を報知する演出表示を持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22にて行う。この場合は、図8に示すように、5桁の7セグメント表示部21a〜21eの隣に、当日の最高持玉数であることを示す「最高」の文字情報21fを表示する。遊技者は、「最高」の文字情報21fが表示されているか否かを判断することで、現在の持玉数であるか当日の最高持玉数であるかを把握可能となる。
【0036】
(2)イルミネーションの演出表示
持玉数表示装置8は、イルミネーションの演出表示を呼出ランプ7のイルミネーションの演出表示と同期して行う。持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン3、4、7、8の何れかであり、持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22の双方でイルミネーションを演出表示する設定である場合には、図9に示すように、持玉数表示部21及び玉箱ランプ部22の双方でイルミネーションの演出表示を行う。持玉数表示装置8は、イルミネーションの演出表示を行っているときに、島管理装置11が管理対象である遊技機島内に持玉数が基準値(例えば「100」玉)を超える遊技機4が存在すると判定して表示モード切換信号を端末管理装置9に出力したことで、表示モード切換信号を端末管理装置9から呼出ランプ7を経由して入力すると、イルミネーションの演出表示から持玉数の演出表示へと切換える。即ち、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン3、4であり、「持玉数表示モード」が現在の持玉数を演出表示する設定であれば、図9(a)に示すように、イルミネーションの演出表示から現在の持玉数の演出表示へと切換える。一方、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン7、8であり、「持玉数表示モード」が当日の最高持玉数を演出表示する設定であれば、図9(b)に示すように、イルミネーションの演出表示から当日の最高持玉数の演出表示へと切換える。
【0037】
一方、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン1、2、5、6の何れかであり、持玉数表示部21のみでイルミネーションを演出表示する設定である場合には、図10に示すように、持玉数表示部21のみでイルミネーションの演出表示を行う(玉箱ランプ部22は消灯)。この場合も、持玉数表示装置8は、イルミネーションの演出表示を行っているときに、島管理装置11が管理対象である遊技機島内に持玉数が基準値を超える遊技機4が存在すると判定して表示モード切換信号を端末管理装置9に出力したことで、表示モード切換信号を端末管理装置9から呼出ランプ7を経由して入力すると、イルミネーションの演出表示から持玉数の演出表示へと切換える。即ち、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン1、2であり、「持玉数表示モード」が現在の持玉数を演出表示する設定であれば、図10(a)に示すように、イルミネーションの演出表示から現在の持玉数の演出表示へと切換える。一方、持玉数表示装置8は、動作パターンがパターン5、6であり、「持玉数表示モード」が当日の最高持玉数を演出表示する設定であれば、図10(b)に示すように、イルミネーションの演出表示から当日の最高持玉数の演出表示へと切換える。
【0038】
尚、島管理装置11は、管理対象である遊技機島内の複数の遊技機4のうち何れかの持玉数が基準値を超えると、表示モード切換信号を遊技機島内の全ての端末管理装置9に出力することで、遊技機島内の全ての持玉数表示装置8における演出表示をイルミネーションの演出表示から持玉数の演出表示へと切換える。又、島管理装置11は、管理対象である遊技機島内の複数の遊技機4のうち全ての持玉数が基準値を超えなくなると、持玉数の演出表示からイルミネーションの演出表示へと切換える。即ち、島管理装置11は、持玉数表示装置8におけるイルミネーションの演出表示から持玉数の演出表示への切換及び持玉数の演出表示からイルミネーションの演出表示への切換を、管理対象である遊技機島内の全ての持玉数表示装置8にて一斉に行う。
【0039】
以上に説明したように本実施形態によれば、遊技者が遊技により獲得した持玉数が予め定められた基準値を超える遊技機4が存在すれば、持玉数を表示する必要性が発生したとし、対応する遊技機4の持玉数を持玉数表示装置8にて表示するようにしたので、持玉数を明確に分かり易く表示する(アピールする)ことができ、遊技者の遊技意欲を高める効果を期待することができる。一方、遊技者が遊技により獲得した持玉数が予め定められた基準値を超える遊技機4が存在しなければ、持玉数を表示する必要性が発生していないとし、イルミネーションの演出表示を持玉数表示装置8にて行うようにしたので、遊技場内の雰囲気を盛り上げることができる。これにより、持玉数をアピールするだけでなく、遊技場内の雰囲気を盛り上げることができる。
【0040】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。尚、以下に示す幾つかの変形例を組み合わせても良い。
持玉数表示装置8を呼出ランプ7と別体に設ける構成としたが、持玉数表示装置8を呼出ランプ7と一体に設ける構成としても良い。
呼出ランプ7においても現在の持玉数や当日の最高持玉数を表示する構成としても良い。
遊技価値特定手段、稼働割合算出手段、基準値設定手段、表示モード切換手段は、端末管理装置9、島管理装置11、集中管理装置13の何れであっても良いし、持玉数表示装置8に内蔵しても良い。
【0041】
入賞の発生により遊技媒体を払出す遊技機に限らず、遊技媒体を用いない点数による遊技(入賞の発生により点数を加算する等)を可能とする所謂封入式やクレジット式の遊技機を対象としても良い。即ち、本願ではこの点を考慮した上で遊技媒体と点数とを包含する遊技価値と表現している。又、封入式やクレジット式の遊技機は各台計数機島2の遊技機4と同等に扱うことが望ましい。
【0042】
例えば島管理装置11において、遊技機4からのアウト信号の入力状態に基づいて当該遊技機4が稼働中であるか否かを遊技機4毎に判定し、複数の遊技機4のうち稼働中である遊技機4の割合を算出する稼働割合算出手段と、その稼働割合算出手段により算出された割合に基づいて基準値を可変設定する基準値設定手段と、を備え、持玉数が当該可変設定された基準値を超える遊技機4が存在する場合に、持玉数表示モードとする一方、持玉数が当該可変設定された基準値を超える遊技機4が存在しない場合には、イルミネーション表示モードとするようにしても良い。このように構成すれば、稼働率が高いほど基準値を大きく設定することで、稼働率が高い状況では相対的に多くの持玉数を獲得するまでイルミネーションの演出表示を継続することができ、一方、稼働率が低い状況では相対的に少ない持玉数を獲得した時点でイルミネーションの演出表示から持玉数の演出表示へと切換えることができる。即ち、稼働率が高く、持玉数を表示する必要性が発生し易い(持玉が発生し易い)ときであっても、適度にイルミネーションの演出表示を行うことができ、遊技場内の雰囲気を適度に盛り上げることができる。
【符号の説明】
【0043】
図面中、1は遊技場用表示システム、2は各台計数機島(遊技機島)、3は島端計数機島(遊技機島)、4は遊技機、8は持玉数表示装置(遊技情報表示装置)、9は端末管理装置(遊技価値特定手段)、11は島管理装置(稼働割合算出手段、基準値設定手段)、23は制御部(表示モード切換手段)である。
図1
図2
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図5
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図10