【課題を解決するための手段】
【0005】
雲台を連結するための位置規制装置であって、
固定アセンブリと、
前記固定アセンブリに相対的に回動連結され、一つの側に、前記雲台と係合するための回動ホルダが設けられており、前記回動ホルダは、前記雲台に対して揺動することで前記雲台と係合するかまたは係合を外すことが可能である回転部材であって、前記回動ホルダが前記雲台と係合したとき、前記雲台は前記回動ホルダを介して前記回転部材を動かして回転させることが可能である回転部材と、
前記固定アセンブリ上に設けられるクイックリリースアセンブリであって、前記雲台が係合を外すとき、前記雲台は前記クイックリリースアセンブリを介して前記固定アセンブリ上に着脱可能に固定保持されるクイックリリースアセンブリと、
を備える位置規制装置。
【0006】
さらに、前記固定アセンブリは回転軸を備え、前記位置規制装置は、第1の回動部材、第2の回動部材、および位置規制部材をさらに備え、前記第1の回動部材は前記回転部材に固定連結され、前記回転部材は、前記第1の回動部材を動かして前記回転軸周りに回動させるために用いられ、前記第2の回動部材は前記回転軸に嵌め設けられ、前記第1の回動部材は、前記第2の回動部材を動かして前記第1の回動部材と共に前記回転軸周りに回動させるために用いられ、前記位置規制部材は前記固定アセンブリに固定連結され、前記位置規制部材は、前記第1の回動部材と前記第2の回動部材の継続回動を規制するために用いられる。
【0007】
さらに、前記回転部材は前記第1の回動部材を動かして前記回転軸周りに第1の角度だけ回動させ、かつ、前記第2の回動部材に接触するまで前記第1の回動部材が移動したときに、前記位置規制部材に接触するまで前記第2の回動部材が移動するまでは前記第1の回動部材が前記第2の回動部材を動かして前記第1の回動部材と共に第2の角度だけ引き続き回動させ、前記第1の回動部材および前記第2の回動部材はいずれも移動を停止する。
【0008】
さらに、前記第1の角度および第2の角度はいずれも180°よりも大きくかつ360°未満である。
【0009】
さらに、前記第1の回動部材から前記回転軸の中心までの距離は前記位置規制部材から前記回転軸の中心までの距離よりも短く、前記第2の回動部材から前記回転軸の中心までの距離は前記位置規制部材から前記回転軸の中心までの距離よりも長い。
【0010】
さらに、前記固定アセンブリはベースを備え、前記ベースには収容キャビティが開設されており、前記回転軸は前記収容キャビティ内に設けられ、前記回転部材は本体を備え、前記本体に貫通孔が開設されており、前記回転軸は前記貫通孔を通過し、前記第1の回動部材は前記貫通孔の縁部を囲んで設けられる。
【0011】
さらに、前記回転部材は2つの取り付けアームおよび取り付け柱をさらに備え、前記取り付けアームはこの本体の外壁に設けられ、かつ、両者は対向し間隔を置いて設けられ、この取り付けアームの、前記本体から遠い端部に取り付け孔がそれぞれ開設されており、前記回動ホルダの一つの側に嵌合孔が開設されており、この取り付け柱はこの嵌合孔および取り付け孔を順次に通過し、ひいては、前記回動ホルダを前記本体の一つの側に連結させ、前記本体または取り付けアームに対して回動させる。
【0012】
さらに、前記固定アセンブリは固定板をさらに備え、前記固定板は前記収容キャビティの中心に設けられ、前記回転軸は前記固定板上に設けられ、前記位置規制部材は前記固定板上に突設される。
【0013】
さらに、前記位置規制装置は嵌設部材をさらに備え、前記嵌設部材は前記回転軸に嵌め設けられ、前記第2の回動部材と前記回転軸との間の回動摩擦力を低減するために用いられる。
【0014】
さらに、前記位置規制装置は2つの嵌設部材を備え、2つの前記嵌設部材はいずれも前記回転軸に嵌め設けられ、かつ、そのうち一方の嵌設部材の端面は前記第2の回動部材の端面に密着する。
【0015】
さらに、前記位置規制装置はプリテンション部材をさらに備え、前記プリテンション部材は前記回転軸に嵌め設けられ、かつ、2つの前記嵌設部材の間に位置する。
【0016】
さらに、前記位置規制装置は可撓性連結部材をさらに備え、前記可撓性連結部材は前記回転軸に巻き付けられ、ロードと無人航空機の電気的接続を実現するために用いられる。
【0017】
さらに、前記可撓性連結部材は、可撓性回路基板、電線、またはフラットケーブルのうちの1種である。
【0018】
さらに、前記可撓性連結部材はゼンマイ状を呈する。
【0019】
位置規制装置と、前記位置規制装置に回動連結される雲台とを備える無人航空機であって、前記位置規制装置は、
固定アセンブリと、
前記固定アセンブリに相対的に回動連結され、一つの側に、前記雲台と係合するための回動ホルダが設けられており、前記回動ホルダは、前記雲台に対して揺動することで前記雲台と係合するかまたは係合を外すことが可能である回転部材であって、前記回動ホルダが前記雲台と係合したとき、前記雲台は前記回動ホルダを介して前記回転部材を動かして回転させることが可能である回転部材と、
前記固定アセンブリ上に設けられるクイックリリースアセンブリであって、前記雲台が係合を外すとき、前記雲台は前記クイックリリースアセンブリを介して前記固定アセンブリ上に着脱可能に固定保持されるクイックリリースアセンブリと、
を備える無人航空機。
【0020】
さらに、前記固定アセンブリは回転軸を備え、前記位置規制装置は、第1の回動部材、第2の回動部材、および位置規制部材をさらに備え、前記第1の回動部材は前記回転部材に固定連結され、前記回転部材は、前記第1の回動部材を動かして前記回転軸周りに回動させるために用いられ、前記第2の回動部材は前記回転軸に嵌め設けられ、前記第1の回動部材は、前記第2の回動部材を動かして前記第1の回動部材と共に前記回転軸周りに回動させるために用いられ、前記位置規制部材は前記固定アセンブリに固定連結され、前記位置規制部材は、前記第1の回動部材と前記第2の回動部材の継続回動を規制するために用いられる。
【0021】
さらに、前記回転部材は前記第1の回動部材を動かして前記回転軸周りに第1の角度だけ回動させ、かつ、前記第2の回動部材に接触するまで前記第1の回動部材が移動したときに、前記位置規制部材に接触するまで前記第2の回動部材が移動するまでは前記第1の回動部材が前記第2の回動部材を動かして前記第1の回動部材と共に第2の角度だけ引き続き回動させ、前記第1の回動部材および前記第2の回動部材はいずれも移動を停止する。
【0022】
さらに、前記第1の角度および第2の角度はいずれも180°よりも大きくかつ360°未満である。
【0023】
さらに、前記第1の回動部材から前記回転軸の中心までの距離は前記位置規制部材から前記回転軸の中心までの距離よりも短く、前記第2の回動部材から前記回転軸の中心までの距離は前記位置規制部材から前記回転軸の中心までの距離よりも長い。
【0024】
さらに、前記固定アセンブリはベースを備え、前記ベースには収容キャビティが開設されており、前記回転軸は前記収容キャビティ内に設けられ、前記回転部材は本体を備え、前記本体に貫通孔が開設されており、前記回転軸は前記貫通孔を通過し、前記第1の回動部材は前記貫通孔の縁部を囲んで設けられる。
【0025】
さらに、前記回転部材は2つの取り付けアームおよび取り付け柱をさらに備え、前記取り付けアームはこの本体の外壁に設けられ、かつ、両者は対向し間隔を置いて設けられ、この取り付けアームの、前記本体から遠い端部に取り付け孔がそれぞれ開設されており、前記回動ホルダの一つの側に嵌合孔が開設されており、この取り付け柱はこの嵌合孔および取り付け孔を順次に通過し、ひいては、前記回動ホルダを前記本体の一つの側に連結させ、前記本体または取り付けアームに対して回動させる。
【0026】
さらに、前記固定アセンブリは固定板をさらに備え、前記固定板は前記収容キャビティの中心に設けられ、前記回転軸は前記固定板上に設けられ、前記位置規制部材は前記固定板上に突設される。
【0027】
さらに、前記位置規制装置は嵌設部材をさらに備え、前記嵌設部材は前記回転軸に嵌め設けられ、前記第2の回動部材と前記回転軸との間の回動摩擦力を低減するために用いられる。
【0028】
さらに、前記位置規制装置は2つの嵌設部材を備え、2つの前記嵌設部材はいずれも前記回転軸に嵌め設けられ、かつ、そのうち一方の嵌設部材の端面は前記第2の回動部材の端面に密着する。
【0029】
さらに、前記位置規制装置はプリテンション部材をさらに備え、前記プリテンション部材は前記回転軸に嵌め設けられ、かつ、2つの前記嵌設部材の間に位置する。
【0030】
さらに、前記位置規制装置は可撓性連結部材をさらに備え、前記可撓性連結部材は前記回転軸に巻き付けられ、ロードと無人航空機の電気的接続を実現するために用いられる。
【0031】
さらに、前記可撓性連結部材は、可撓性回路基板、電線、またはフラットケーブルのうちの1種である。
【0032】
さらに、前記可撓性連結部材はゼンマイ状を呈する。
【0033】
さらに、前記無人航空機は連結部材をさらに備え、前記連結部材は連結部および連結アームを備え、前記連結部は前記回転部材に連結され、前記連結アームは前記連結部の側面に設けられ、前記位置規制装置を前記無人航空機に取り付けるために用いられる。
【0034】
さらに、前記連結部に連結孔が開設されており、前記回転軸上に、前記連結孔に対応する軸孔が開設されており、締結部材をこの連結孔およびこの回転軸の軸孔に順次に通過させることによって、ひいては、前記位置規制装置を前記連結部材に連結させる。
【0035】
さらに、前記連結アームは、アーム部、嵌合部、および締結保持部を備え、前記アーム部は前記連結部の一つの側に連結され、かつ、この連結部から遠い一端に第1の係合溝および第1の締結保持孔が開設されており、前記嵌合部の一端に、第1の係合溝に対応する第2の係合溝および第2の締結保持孔が開設されており、前記第1の係合溝および第2の係合溝は前記無人航空機にそれぞれ係合し、前記締結保持部は前記第2の締結保持孔および第1の締結保持孔内に貫設される。
【0036】
さらに、前記無人航空機は機体を備え、前記アーム部の第1の係合溝および前記嵌合部の第2の係合溝は前記機体にそれぞれ係合し、前記締結保持部は前記第2の締結保持孔および第1の締結保持孔内に貫設される。
【0037】
さらに、前記雲台は、ピッチ軸ホルダと、ロール軸ホルダと、ヨー軸ホルダと、前記ロール軸ホルダの一端に設けられかつ前記ピッチ軸ホルダに連結されるピッチモータと、前記ロール軸ホルダとヨー軸ホルダを連結するロールモータと、前記ヨー軸ホルダの一端に設けられたヨーモータとを備え、前記回動ホルダは前記ヨー軸ホルダに係合される。
【0038】
さらに、前記ヨー軸ホルダは、互いに垂直に設けられた第1の連結ロッドおよび第2の連結ロッドをさらに備え、前記第1の連結ロッドは前記ヨーモータに連結され、前記第2の連結ロッドの一端は前記ロールモータに連結され、他端は前記第1の連結ロッドに可動に装設され、前記回動ホルダは前記第1の連結ロッドに係合される。
【0039】
ベースと、
雲台を前記ベース上に着脱可能に固定保持するためのクイックリリースアセンブリと、
前記雲台に対して揺動することで前記雲台と係合するかまたは係合を外すことが可能である回動ホルダと、
を備える位置規制装置。
【0040】
さらに、前記クイックリリースアセンブリは、第1のクイックリリース部と、前記第1のクイックリリース部に嵌合される第2のクイックリリース部とを備え、前記第1のクイックリリース部は前記ベース上に設けられ、前記第2のクイックリリース部は前記雲台上に設けられる。
【0041】
さらに、前記第1のクイックリリース部は、前記ベースの一端の、対向して設けられた第1の突起部と第2の突起部とにより囲まれてなる案内溝であり、前記第2のクイックリリース部は、前記第1の突起部と第2の突起部とが囲んでなる案内溝に嵌合される摺動突起である。
【0042】
さらに、前記第1のクイックリリース部と第2のクイックリリース部が、互いに嵌合されるアリ溝であり、
もしくは、前記第1のクイックリリース部と第2のクイックリリース部が、互いに嵌合されるT字形溝である。
【0043】
さらに、前記ベースの側壁に、貫通する収納溝が開設されており、前記クイックリリースアセンブリはクランプ部材をさらに備え、前記クランプ部材は、クランプ体、クランプロッド、およびナットを備え、前記クランプ体は前記収納溝内に収容され、前記クランプロッドの一端は前記クランプ体の一つの側に収容され、前記ナットはクランプロッドに嵌め設けられ、前記ナットを操作することにより前記クランプロッドを回転させ、ひいては、前記クランプ体をロック状態および取り外し状態に入らせ、前記クランプ体がロック状態にあるとき、前記クランプ体の一端が前記摺動突起に当接し、クランプ体が取り外し状態にあるとき、前記クランプ体の一端が前記摺動突起から離脱される。
【0044】
さらに、前記ナットの外側にラグが設けられており、前記ラグを操作することによって前記ナットを動かして回動させることにより、ナットを容易に操作可能である。
【0045】
位置規制装置と、前記位置規制装置に回動連結される雲台とを備える無人航空機であって、前記位置規制装置は、
ベースと、
雲台を前記ベース上に着脱可能に固定保持するためのクイックリリースアセンブリと、
前記雲台に対して揺動することで前記雲台と係合するかまたは係合を外すことが可能である回動ホルダと、
を備える無人航空機。
【0046】
さらに、前記クイックリリースアセンブリは、第1のクイックリリース部と、前記第1のクイックリリース部に嵌合される第2のクイックリリース部とを備え、前記第1のクイックリリース部は前記ベース上に設けられ、前記第2のクイックリリース部は前記雲台上に設けられる。
【0047】
さらに、前記第1のクイックリリース部は、前記ベースの一端の、対向して設けられた第1の突起部と第2の突起部とにより囲まれてなる案内溝であり、前記第2のクイックリリース部は、前記第1の突起部と第2の突起部とが囲んでなる案内溝に嵌合される摺動突起である。
【0048】
さらに、前記第1のクイックリリース部と第2のクイックリリース部が、互いに嵌合されるアリ溝であり、
もしくは、前記第1のクイックリリース部と第2のクイックリリース部が、互いに嵌合されるT字形溝である。
【0049】
さらに、前記ベースの側壁に、貫通する収納溝が開設されており、前記クイックリリースアセンブリはクランプ部材をさらに備え、前記クランプ部材は、クランプ体、クランプロッド、およびナットを備え、前記クランプ体は前記収納溝内に収容され、前記クランプロッドの一端は前記クランプ体の一つの側に収容され、前記ナットはクランプロッドに嵌め設けられ、前記ナットを操作することにより前記クランプロッドを回転させ、ひいては、前記クランプ体をロック状態および取り外し状態に入らせ、前記クランプ体がロック状態にあるとき、前記クランプ体の一端が前記摺動突起に当接し、クランプ体が取り外し状態にあるとき、前記クランプ体の一端が前記摺動突起から離脱される。
【0050】
さらに、前記ナットの外側にラグが設けられており、前記ラグを操作することによって前記ナットを動かして回動させることにより、ナットを容易に操作可能である。
【0051】
本発明における位置規制装置は、この本体によって第1の回動部材を動かしてまず第1の角度だけ回動させ、さらに、前記第2の回動部材を押動して第1の回動部材と共に第2の角度だけ引き続き回動させ、位置規制部材を設け、第1の回動部材および第2の回動部材が、位置規制部材の位置規制作用のため回動を停止するようにする。前記第1の回動部材は、第1の角度および第2の角度の重ね合わせのため、その合計の回動角度を360°超かつ720°未満にしている。この位置規制装置は構造が簡単であり、コストが安いほか、伝送信号がその構造に制約されない等の利点を有する。