特許第6574859号(P6574859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6574859ATRキナーゼ阻害剤として有用な化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574859
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】ATRキナーゼ阻害剤として有用な化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/519 20060101AFI20190902BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/55 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/5383 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/7068 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 33/24 20190101ALI20190902BHJP
   A61K 31/7048 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/4188 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/502 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/282 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 31/166 20060101ALI20190902BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20190902BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20190902BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
   A61K31/519
   A61K31/5377
   A61K31/551
   A61K31/55
   A61K31/541
   A61K31/5383
   A61K31/7068
   A61K33/24
   A61K31/7048
   A61K31/4188
   A61K31/502
   A61K31/4184
   A61K31/282
   A61K31/166
   A61K45/00
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】25
【外国語出願】
【全頁数】513
(21)【出願番号】特願2018-14886(P2018-14886)
(22)【出願日】2018年1月31日
(62)【分割の表示】特願2015-545859(P2015-545859)の分割
【原出願日】2013年12月6日
(65)【公開番号】特開2018-87213(P2018-87213A)
(43)【公開日】2018年6月7日
【審査請求日】2018年1月31日
(31)【優先権主張番号】61/734,726
(32)【優先日】2012年12月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/868,132
(32)【優先日】2013年8月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/787,568
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598032106
【氏名又は名称】バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ナディア アハマド
(72)【発明者】
【氏名】ディーン ボイオール
(72)【発明者】
【氏名】ジーン−ダミアン シャリエ
(72)【発明者】
【氏名】クリス デイビス
(72)【発明者】
【氏名】レベッカ デイビス
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ドュラント
(72)【発明者】
【氏名】ゴルカ エチェバリア イ ハリディ
(72)【発明者】
【氏名】ダミアン フレイス
(72)【発明者】
【氏名】フアン−ミゲル ヒメネス
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド ネグテル
(72)【発明者】
【氏名】ドナルド ミドルトン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル オドネル
(72)【発明者】
【氏名】マニンダー パネサル
(72)【発明者】
【氏名】フランソワーズ ピラード
(72)【発明者】
【氏名】ジョアン ピンダー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ショー
(72)【発明者】
【氏名】ピエール−アンリ シュトルク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン スタッドリー
(72)【発明者】
【氏名】ヘザー ツイン
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6401709(JP,B2)
【文献】 特表2009−511478(JP,A)
【文献】 国際公開第2003/091256(WO,A1)
【文献】 特表2012−512906(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/138938(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化500】
[この文献は図面を表示できません]

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、患者のがんを処置することにおいて使用するための組成物であって、式Iにおいて:
は独立して、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、およびMから選択され;
は独立して、H、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、およびMから選択され;
は独立して、HおよびC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
kは、0または1であり;
MおよびLは、C1〜8脂肪族であり、ここで3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており、MおよびLの各々は、0個〜3個の存在のJLMで必要に応じて置換されており;
LMは独立して、ハロ、−CN、またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
Wは独立して、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;ここでWは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、−CN、ハロ、−CF;2個までのメチレン単位が−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているC1〜4脂肪族;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;3員〜4員のヘテロシクリル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成し;RおよびRによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、該3員〜7員の環は、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;=O;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、ハロ、−CN;→O;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、および硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択され、
該組成物が、DNA損傷因子から独立して選択されるさらなる治療剤と組み合わせて投与され、該さらなる治療剤が、同時に、別個に、または逐次に投与され、該さらなる治療剤が、処置される疾患に対して適切であり、
該がんが、膵臓がんである場合、該DNA損傷因子は、ゲムシタビンではなく、
該がんが、非小細胞肺がんである場合、該DNA損傷因子は、シスプラチンでも、カルボプラチンでも、エトポシドでも、それらの組み合わせでもないことを特徴とする、組成物。
【請求項2】
前記DNA損傷因子は、放射線類似作用ネオカルチノスタチン、白金製剤、Topo I阻害剤、Topo II阻害剤、代謝拮抗物質、アルキル化剤、アルキルスルホネート、または抗生物質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記DNA損傷因子は、オキサリプラチン、ネダプラチン、ロバプラチン、四硝酸トリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、プロリンダク、アロプラチン、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカン、ベロテカン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシン、テニポシド、アミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ペントスタチン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、チオグアニン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、カペシタビン、テガフール、カルモフール、フロクスウリジン、シタラビン、アザシチジン、ヒドロキシウレア、メクロレタミン、シクロホスファミド、イホスファミド、トロフォスファミド、クロラムブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレオスルファン、カルボクオン、チオテパ、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド、アルトレタミン、ミトブロニトール、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、またはプリカマイシンである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記白金製剤は、オキサリプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンであり、前記Topo I阻害剤は、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンであり、前記代謝拮抗物質は、メトトレキサート、ペメトレキセド、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、6−メルカプトプリン、または5−フルオロウラシルであり、前記アルキル化剤は、ナイトロジェンマスタード、ニトロソウレア、トリアゼン、アルキルスルホネート、プロカルバジン、およびアジリジンから選択され、前記抗生物質は、アントラサイクリン、アントラセンジオン、およびストレプトミセス系から選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記DNA損傷因子は、テモゾロミドである、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
前記がんは、以下のがん:口部:口腔、口唇、舌、口、咽頭、心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形種、:未分化小細胞癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、胃腸:食道(扁平上皮癌、喉頭、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、小腸(small bowel or small intestine)(腺癌、リンパ腫、類癌腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel or large intestine)(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸・直腸、大腸直腸、直腸、尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫、絨毛腫瘍、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、良性中皮腫、脂肪腫)、肝臓:肝癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽細胞腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆道、:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、骨様骨腫瘍および巨細胞腫瘍、神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣芽腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形膠芽細胞腫、乏突起神経膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫)、婦人科/女性:子宮(子宮内膜癌)、子宮頸部(子宮頸部癌、前癌子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌、非分類癌]、悪性顆粒膜・莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形種)、外陰(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)、乳房、皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、角化棘細胞腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、甲状腺:甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、甲状腺髄様癌、多発性内分泌腺腫瘍2A型、多発性内分泌腺腫瘍2B型、家族性甲状腺髄様がん、褐色細胞腫、傍神経節腫、ならびに副腎:神経芽腫から選択される固形腫瘍である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記がんは、肺がん、頭頸部がん、胃がん、および脳がんから選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記がんは、小細胞肺がん、胆管がん、頭頸部がん、膀胱がん、結腸直腸がん、膠芽腫、食道がん、乳がん、肝細胞癌、および卵巣がんから選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記がんは乳がんであり、そして前記さらなる治療剤はシスプラチンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
DNA損傷因子に対して患者のがん細胞を感作させることにおいて使用するための、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記がんまたはがん細胞は、ATMシグナル伝達カスケードに欠損を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
前記欠損は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、H2AX、MCPH1/BRIT1、CTIP、またはSMC1のうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記がんまたはがん細胞は、DNA損傷がん遺伝子を発現する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
前記がんまたはがん細胞は、K−Ras、N−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンAおよびRbのうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性を有する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記がんまたはがん細胞は、塩基除去修復タンパク質に欠損を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
前記塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンである、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBである、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物は、さらに、塩基除去修復タンパク質を阻害または調節する薬剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
前記塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンである、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBである、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記さらなる治療剤は、オラパリブ(AZD2281もしくはKU−0059436としても公知)、イニパリブ(BSI−201もしくはSAR240550としても公知)、ベリパリブ(ABT−888としても公知)、ルカパリブ(PF−01367338としても公知)、CEP−9722、INO−1001、MK−4827、E7016、BMN673、またはAZD2461である、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩が、
【化501】
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【化502】
[この文献は図面を表示できません]

【化503】
[この文献は図面を表示できません]

【化504】
[この文献は図面を表示できません]

【化505】
[この文献は図面を表示できません]

【化506】
[この文献は図面を表示できません]

【化507】
[この文献は図面を表示できません]

【化508】
[この文献は図面を表示できません]

【化509】
[この文献は図面を表示できません]

【化510】
[この文献は図面を表示できません]

【化511】
[この文献は図面を表示できません]

【化512】
[この文献は図面を表示できません]

から独立して選択される、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
前記式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩が、
【化513】
[この文献は図面を表示できません]

【化514】
[この文献は図面を表示できません]

【化515】
[この文献は図面を表示できません]

【化516】
[この文献は図面を表示できません]

【化517】
[この文献は図面を表示できません]

【化518】
[この文献は図面を表示できません]

【化519】
[この文献は図面を表示できません]

【化520】
[この文献は図面を表示できません]

【化521】
[この文献は図面を表示できません]

から独立して選択される、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
前記式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩が、
【化522】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
前記式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩が、
【化523】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
ATR(「ATMおよびRad3関連」)キナーゼは、特定の形態のDNA損傷(例えば、二本鎖切断および複製ストレス)に対する細胞応答に関与するプロテインキナーゼである。ATRキナーゼはATM(「毛細血管拡張性運動失調変異遺伝子」)キナーゼおよび多くの他のタンパク質と一緒に働いて、二本鎖DNA切断および複製ストレスに対する細胞応答(一般に、DNA損傷応答(「DDR」)と呼ばれる)の調節を行う。DDRはDNA修復を刺激し、生存を促進し、細胞周期チェックポイントの活性化により細胞周期進行を失速させることで修復の時間を与える。DDRがない場合、細胞はDNA損傷に対してより敏感になり、DNA複製などの内因性細胞プロセスや、がん治療において一般的に使用される外因性DNA損傷因子により誘導されるDNA疾患によって容易に死滅する。
【0002】
健常な細胞は、DDRキナーゼATRおよびATMを含むDNA修復用の多数の様々なタンパク質に依存し得る。いくつかの場合において、これらのタンパク質は、機能的に冗長なDNA修復プロセスを活性化することによって、互いに補償することができる。一方、多くのがん細胞はそのDNA修復プロセス(例えばATMシグナル伝達)のうちのいくつかにおける欠陥を内包しており、従って、ATRを含む無傷の残存DNA修復タンパク質に対してより大きな依存性を示す。
【0003】
さらに、多くの癌細胞は活性化された腫瘍遺伝子を発現しているか、あるいは主要な腫瘍抑制遺伝子を欠いており、これによりこれらのがん細胞はDNA複製の調節不全フェーズの影響を受けやすくあり得、これは次に、DNA損傷を引き起こす。ATRは、DNA複製の破壊に応答するDDRの重要な構成要素とされている。その結果、これらのがん細胞は、健常な細胞に比べ、生存するためにATR活動により依存的になる。したがってATR阻害剤は、単独使用で、またはDNA損傷因子と組み合わせて使用することによって、がん処置に有用であり得る。なぜなら、健常な正常細胞にとってよりも多くのがん細胞にとって細胞生存のために重要であるDNA修復機構を、ATR阻害剤がシャットダウンするからである。
【0004】
実際に、ATR機能の破壊(例えば遺伝子欠損により)は、DNA損傷因子の非存在下と存在下の両方において、がん細胞の死を促進することが示されている。このことは、ATR阻害剤が単剤として、および放射線治療または遺伝子毒性化学療法に対する強力な増感剤としての両方において、有効であり得ることを示唆する。
【0005】
ATRペプチドは、文献で知られている様々な方法を用いて発現させ単離することができる(例えば、Uensal−Kacmazら,PNAS 99:10,pp6673−6678,2002年5月14日を参照のこと;Kumagaiら.Cell 124,pp943−955,2006年3月10日;Unsal−Kacmazら.Molecular and Cellular Biology,2004年2月,p1292−1300;およびHall−Jacksonら.Oncogene 1999,18,6707−6713もまた参照のこと)。
これらの全ての理由から、がんの処置のための、単剤として、または放射線治療もしくは遺伝子毒性化学療法との併用療法としてのいずれかで、強力かつ選択的なATR阻害剤の開発が必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Uensal−Kacmazら,PNAS 99:10,pp6673−6678,2002年5月14日
【非特許文献2】Kumagaiら.Cell 124,pp943−955,2006年3月10日
【非特許文献3】Unsal−Kacmazら.Molecular and Cellular Biology,2004年2月,p1292−1300
【非特許文献4】Hall−Jacksonら.Oncogene 1999,18,6707−6713
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の要旨
本発明は、ATRプロテインキナーゼの阻害剤として有用な化合物に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含有する薬学的に受容可能な組成物;本発明の化合物を使用する種々の疾患、障害、および状態の処置の方法;本発明の化合物を調製するためのプロセス;本発明の化合物の調製のための中間体;ならびに生物学的現象および病理学的現象におけるキナーゼの研究;このようなキナーゼにより媒介される細胞内シグナル伝達経路の研究;ならびに新しいキナーゼ阻害剤の比較評価などのインビトロ用途において、これらの化合物を使用する方法に関する。
【0008】
本発明の化合物は、非常に強力なATR阻害剤である。これらの化合物はまた、併用療法において、シスプラチンおよびゲムシタビンなどの他のがん薬との驚くべき相乗性を示す。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
式I:
【化389】
[この文献は図面を表示できません]


を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式Iにおいて:
は独立して、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、またはMから選択され;
は独立して、H、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、またはMから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
kは、0または1であり;
MおよびLは、C1〜8脂肪族であり、ここで3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており、MおよびLの各々は、0個〜3個の存在のJLMで必要に応じて置換されており;
LMは独立して、ハロ、−CN、またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
Wは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;ここでWは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、−CN、ハロ、−CF;2個までのメチレン単位が−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているC1〜4脂肪族;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;3員〜4員のヘテロシクリル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成し;RおよびRによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要
に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、該3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;=O;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、ハロ、−CN;→O;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目2)
はHである、項目1のいずれか1項に記載の化合物。
(項目3)
はMである、項目1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
(項目4)
Mは、3個までのメチレン単位が−O−または−NR−で必要に応じて置き換えられているC1〜8脂肪族である、項目3に記載の化合物。
(項目5)
Mは、C1〜4アルキル、−(C1〜4アルキル)O(C1〜3脂肪族)、−(C1〜3アルキル)OH、−O(C1〜4アルキル)N(C1〜2アルキル)、−NH(C1〜4アルキル)、または−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)である、項目4に記載の化合物。
(項目6)
MはC1〜4アルキルである、項目5に記載の化合物。
(項目7)
LMはハロである、項目4〜6のいずれか1項に記載の化合物。
(項目8)
は−(L−Wである、項目1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
(項目9)
kは0である、項目8に記載の化合物。
(項目10)
kは1である、項目8に記載の化合物。
(項目11)
Lは、3個までのメチレン単位が−O−または−NR−で必要に応じて置き換えられているC1〜8脂肪族である、項目10に記載の化合物。
(項目12)
Lは、−O−、−O(C1〜4脂肪族)−、または−NR(C1〜3アルキル)−である、項目11に記載の化合物。
(項目13)
Wは、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、項目8〜12のいずれか1項に記載の化合物。
(項目14)
Wは、3員〜7員のヘテロシクリルである、項目13に記載の化合物。
(項目15)
Wは独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、またはアゼチジニルから選択される、項目14に記載の化合物。
(項目16)
Wは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、項目8〜12のいずれか1項に記載の化合物。
(項目17)
は、C1〜3アルキルまたはCFから選択される、項目8〜16のいずれか1項に記載の化合物。
(項目18)
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成する、項目8〜16のいずれか1項に記載の化合物。
(項目19)
前記同じ原子上に2個存在するJによって形成された前記環は、オキセタニルである、項目18に記載の化合物。
(項目20)
式I−A:
【化390】
[この文献は図面を表示できません]


を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成し;RおよびRによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、該3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必
要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;=O;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、ハロ、−CN;=O;C1〜6脂肪族鎖であって、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択され、
nは、0、1または2である、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目21)
式I−A:
【化391】
[この文献は図面を表示できません]

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−
Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成し;RおよびRによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、該3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有
橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、−CN;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目22)
式I−A:
【化392】
[この文献は図面を表示できません]


を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;NH;またはフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキルから選択され;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;または−CNから選択され;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、または−S−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成し;RおよびRによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換され
ており;
は独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;=O;→O;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成された該環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられているか;あるいは
は独立して、C1〜6脂肪族、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目23)
はフルオロである、項目1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
(項目24)
は、−CHCN、−C(CHCNまたは−CH(C1〜2アルキル)CNである、項目1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
(項目25)
はクロロである、項目1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
(項目26)
は独立して、−CF、−NH(C1〜2アルキル)、クロロ、またはHから選択される、項目1〜25のいずれか1項に記載の化合物。
(項目27)
はHである、項目26に記載の化合物。
(項目28)
は−クロロである、項目26に記載の化合物。
(項目29)
は独立して、H、クロロ、フルオロ、CHF、−CN、シクロプロピル、またはC1〜4アルキルから選択される、項目1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
(項目30)
は独立して、H、クロロ、またはフルオロから選択される、項目29に記載の化合物。
(項目31)
はHである、項目30に記載の化合物。
(項目32)
はクロロである、項目30に記載の化合物。
(項目33)
はフルオロである、項目30に記載の化合物。
(項目34)
は独立して:
−O−;
【化393】
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または−CH−Rから選択され、ここで:
−O−は、1個のJで置換されており;
環Aは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
環Bは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
はHであり;
は独立して、HまたはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;そして
pは、0または1である、
項目1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
(項目35)
は−O−である、項目34に記載の化合物。
(項目36)
は独立して、−(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C1〜3アルキル)O(C1〜2アルキル)N(C1〜3アルキル)、(C1〜4アルキル)OH、−(C1〜4アルキル)NH、または−(C1〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)から選択される、項目35に記載の化合物。
(項目37)
はQである、項目35に記載の化合物。
(項目38)
は、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、項目37に記載の化合物。
(項目39)
は独立して、5員〜6員のアリール、5員〜6員のヘテロアリール、4員〜6員の脂環式、または3員〜7員のヘテロシクリルから選択される、項目38に記載の化合物。(項目40)
は独立して、4員〜7員の脂環式または3員〜7員のヘテロシクリルから選択される、項目39に記載の化合物。
(項目41)
は、3員〜7員のヘテロシクリルである、項目40に記載の化合物。
(項目42)
は独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、アゼチジニル、およびオキセタニルから選択される、項目41に記載の化合物。
(項目43)
は独立して、テトラヒドロチオピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、またはアゼチジニルから選択される、項目42に記載の化合物。
(項目44)
はピペリジニルである、項目43に記載の化合物。
(項目45)
は、5員〜6員のヘテロアリールである、項目39に記載の化合物。
(項目46)
は独立して、イミダゾリル、ピロリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、または1,2,4−トリアゾリルから選択される、項目45に記載の化合物。
(項目47)
はピリジニルである、項目46に記載の化合物。
(項目48)
は、4員〜6員の脂環式である、項目39に記載の化合物。
(項目49)
は独立して、シクロブチルまたはシクロヘキシルから選択される、項目48に記載の化合物。
(項目50)
はフェニルである、項目39に記載の化合物。
(項目51)
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、項目37に記載の化合物。
(項目52)
は、6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾールである、項目51に記載の化合物。
(項目53)
は、C1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられている、項目36〜52のいずれか1項に記載の化合物。
(項目54)
は独立して、C1〜4アルキル、−N(C1〜4アルキル)、−C(O)OH、−C(O)O(C1〜4アルキル)、−C(O)N(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、または−C(O)−から選択される、項目53に記載の化合物。
(項目55)
はC1〜4アルキルである、項目54に記載の化合物。
(項目56)
はQである、項目36〜52のいずれか1項に記載の化合物。
(項目57)
は、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員の完全飽和、部分不飽和、または芳香族の単環式環である、項目56に記載の化合物。
(項目58)
は、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、項目57に記載の化合物。
(項目59)
は独立して、オキセタニル、ピペリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニルから独立して選択される、項目58に記載の化合物。
(項目60)
はオキセタニルである、項目59に記載の化合物。
(項目61)
はシクロプロピルである、項目57に記載の化合物。
(項目62)
は、=Oまたはハロである、項目39〜43のいずれか1項に記載の化合物。
(項目63)
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環を形成する、項目39〜43に記載の化合物。
(項目64)
同じ原子上に2個存在するJが、これらが結合している原子と一緒になることにより形成された前記環は、オキセタニル、シクロブチル、またはアゼチジニルから選択される、項目63に記載の化合物。
(項目65)
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する4員〜6員のヘテロシクリル環である、項目56〜61のいずれか1項に記載の化合物。
(項目66)
はピペラジニルである、項目65に記載の化合物。
(項目67)
【化394】
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【化395】
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【化396】
[この文献は図面を表示できません]

【化397】
[この文献は図面を表示できません]

【化398】
[この文献は図面を表示できません]

【化399】
[この文献は図面を表示できません]

【化400】
[この文献は図面を表示できません]

【化401】
[この文献は図面を表示できません]

【化402】
[この文献は図面を表示できません]


から独立して選択される、項目34〜66のいずれか1項に記載の化合物。
(項目68)
は:
【化403】
[この文献は図面を表示できません]



である、項目34に記載の化合物。
(項目69)
環Aは、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、項目68に記載の化合物。
(項目70)
環Aは、3員〜7員のヘテロシクリルである、項目69に記載の化合物。
(項目71)
環Aは独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、およびアゼチジニルから選択される、項目70に記載の化合物。
(項目72)
環Aは独立して、ピペリジニル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、アゼパニル、モルホリニルから選択される、項目71に記載の化合物。
(項目73)
環Aは独立して、ピペラジニルまたはピペリジニルから選択される、項目72に記載の化合物。
(項目74)
環Aは、5員ヘテロアリールである、項目69に記載の化合物。
(項目75)
環Aは独立して、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、または1,2,4−トリアゾリルから選択される、項目74に記載の化合物。
(項目76)
環Aは独立して、ピラゾリルまたはイミダゾリルから選択される、項目75に記載の化合物。
(項目77)
環Aは、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、項目68に記載の化合物。
(項目78)
環Aは独立して、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニル、オクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジニル、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジニル、2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、またはオクタヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジニルから選択される、項目77に記載の化合物。
(項目79)
は、C1〜8脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、または−C(O)−で必要に応じて置き換えられている、項目68〜76のいずれか1項に記載の化合物。
(項目80)
は独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)−、C1〜4アルキル、−(C0〜4アルキル)NH、−(C0〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)OH、−(C0〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、−C(O)OH、−S(O)N(C1〜3アルキル)−、−C(O)(C1〜4アルキル)−、−(O)C(C1〜4アルキル)N(C1〜2アルキル)または−C(O)O(C1〜4アルキル)から選択される、項目79に記載の化合物。
(項目81)
は、C1〜4アルキル、−O−、または−C(O)−である、項目80に記載の化合物。
(項目82)
はQである、項目68〜78のいずれか1項に記載の化合物。
(項目83)
は、3員〜7員のヘテロシクリルまたはカルボシクリルであり;該ヘテロシクリルは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する、項目82に記載の化合物。
(項目84)
は独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、シクロプロピル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、シクロブチル、チオモルホリニル、またはモルホリニルから選択される、項目83に記載の化合物。
(項目85)
は独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、またはテトラヒドロフラニルから選択される、項目84に記載の化合物。
(項目86)
はオキセタニルである、項目85に記載の化合物。
(項目87)
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、項目86に記載の化合物。
(項目88)
は独立して、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジニルまたは5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジニルから選択される、項目87に記載の化合物。
(項目89)
2個存在するJは、環Aと一緒になって、有橋環系を形成する、項目68〜73のいずれか1項に記載の化合物。
(項目90)
は、=Oまたは→Oである、項目68〜78のいずれか1項に記載の化合物。
(項目91)
は、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、項目79〜89のいずれか1項に記載の化合物。
(項目92)
は独立して、オキセタニル、ピペリジニル(piperadinyl)、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、またはモルホリニルから選択される、項目91に記載の化合物。
(項目93)
はピペラジニルである、項目92に記載の化合物。
(項目94)
は独立して、ハロ、=O、−OH、C1〜4アルキル、−(C0〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、または−(C0〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)から選択される、項目79〜89のいずれか1項に記載の化合物。
(項目95)
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、または硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成する、項目82〜89のいずれか1項に記載の化合物。
(項目96)
は独立して、オキセタニルまたはアゼチジニルから選択される、項目95に記載の化合物。
(項目97)
2個存在するJは、環Aと一緒になって、有橋環系を形成する、項目82〜84のいずれか1項に記載の化合物。
(項目98)
は、酸素、窒素、または硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環である、項目93に記載の化合物。
(項目99)
はオキセタニル(oxytanyl)である、項目98に記載の化合物。
(項目100)
式I−A−1:
【化404】
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を有する化合物であって;
式I−A−1において:
は、C1〜4脂肪族、3員〜6員のシクロアルキル、または酸素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルから選択され;
は、HまたはC1〜3アルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素または硫黄
から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する、
項目34に記載の化合物。
(項目101)
はフルオロである、項目100に記載の化合物。
(項目102)
はC1〜4脂肪族である、項目101に記載の化合物。
(項目103)
は独立して、メチルまたはエチルから選択される、項目102に記載の化合物。
(項目104)
は、3員〜6員のシクロアルキルである、項目100に記載の化合物。
(項目105)
はシクロプロピルである、項目104に記載の化合物。
(項目106)
は、酸素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、項目100に記載の化合物。
(項目107)
は、テトラヒドロフラニルまたはオキセタニル(oxytanyl)である、項目106に記載の化合物。
(項目108)
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素または硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する、項目100に記載の化合物。
(項目109)
およびRによって形成された前記環は五員環である、項目108に記載の化合物。
(項目110)
およびRによって形成された前記環は六員環である、項目108に記載の化合物。
(項目111)
【化405】
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【化406】
[この文献は図面を表示できません]

【化407】
[この文献は図面を表示できません]

【化408】
[この文献は図面を表示できません]

【化409】
[この文献は図面を表示できません]

【化410】
[この文献は図面を表示できません]

【化411】
[この文献は図面を表示できません]

【化412】
[この文献は図面を表示できません]

【化413】
[この文献は図面を表示できません]

【化414】
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【化415】
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【化416】
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【化417】
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【化418】
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【化419】
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【化420】
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【化421】
[この文献は図面を表示できません]

【化422】
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【化423】
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【化424】
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【化425】
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【化426】
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【化427】
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【化428】
[この文献は図面を表示できません]

【化429】
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【化430】
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から独立して選択される、項目68〜110のいずれか1項に記載の化合物。
(項目112)
は:
【化431】
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である、項目34に記載の化合物。
(項目113)
pは1である、項目112に記載の化合物。
(項目114)
環Bは、3員〜7員の脂環式環、または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有するヘテロシクリル環である、項目113に記載の化合物。
(項目115)
環Bは独立して、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、およびアゼチジニルから選択される、項目114に記載の化合物。
(項目116)
環Bはピペリジニルである、項目115に記載の化合物。
(項目117)
は、−C(O)−またはC1〜4アルキルである、項目112〜116のいずれか1項に記載の化合物。
(項目118)
はQである、項目112〜116のいずれか1項に記載の化合物。
(項目119)
は独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、シクロプロピル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、シクロブチル、チオモルホリニル、またはモルホリニルから選択される、項目118に記載の化合物。(項目120)
はオキセタニルである、項目119に記載の化合物。
(項目121)
pは0である、項目112に記載の化合物。
(項目122)
環Bは独立して、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリダジニル(pyridizinyl)、またはピラゾリルから選択される、項目121に記載の化合物。
(項目123)
環Bは独立して、フェニルまたはピリジニルから選択される、項目122に記載の化合物。
(項目124)
は−CH−Rである、項目34に記載の化合物。
(項目125)
はHである、項目124に記載の化合物。
(項目126)
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する、項目22〜29のいずれか1項に記載の化合物。
(項目127)
前記Jは独立して、→OまたはC1〜4アルキルから選択される、項目124に記載の化合物。
(項目128)
【化432】
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【化433】
[この文献は図面を表示できません]

【化434】
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【化435】
[この文献は図面を表示できません]

【化436】
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【化437】
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【化438】
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【化439】
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から独立して選択される、項目112〜127のいずれか1項に記載の化合物。
(項目129)
式I−B:
【化440】
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を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここで該アルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されており、
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目130)
式I−B:
【化441】
[この文献は図面を表示できません]


を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は、H;C1〜3脂肪族;またはCNであり;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−CN;−N(R°);→O;3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここで該アルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されており、
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目131)
式I−B:
【化442】
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を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−CN;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここで該アルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されており

同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目132)
式I−B:
【化443】
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の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここで該脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から
選択され;
は独立して、ハロ;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここで該アルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されており、
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目133)
式I−B:
【化444】
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の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;または−CNから選択され;
は、必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族であり;
は、必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族であるか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜4アルキル、−N(R°)、または3員〜5員のカルボシクリルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;そして
R°は、HまたはC1〜4アルキルである、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグ。
(項目134)
はフルオロである、項目129〜132のいずれか1項に記載の化合物。
(項目135)
は−CHCNである、項目129〜132のいずれか1項に記載の化合物。
(項目136)
はクロロである、項目129〜132のいずれか1項に記載の化合物。
(項目137)
は独立して、H、クロロ、フルオロ、シクロプロピル、またはC1〜4アルキルから選択される、項目129〜135のいずれか1項に記載の化合物。
(項目138)
は独立して、H、クロロ、またはフルオロから選択される、項目137に記載の化合物。
(項目139)
はHである、項目137に記載の化合物。
(項目140)
はクロロである、項目137に記載の化合物。
(項目141)
はフルオロである、項目137に記載の化合物。
(項目142)
およびLは、H;−(C1〜3アルキル)O(C1〜2アルキル);−(C1〜3アルキル)N(C1〜2アルキル);C1〜4アルキル;アゼチジニル;ピペリジニル;オキセタニル(oxytanyl);またはピロリジニルである、項目138〜141のいずれか1項に記載の化合物。
(項目143)
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成する、項目134〜141のいずれか1項に記載の化合物。
(項目144)
環Dは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環である、項目143に記載の化合物。
(項目145)
環Dは独立して、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル(tetrahydopyranyl)、アゼチジニル、ピロリジニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される、項目144に記載の化合物。
(項目146)
環Dは、ピペラジニル、ピペリジニル、1,4−ジアゼパニル、ピロリジニルまたはアゼチジニルである、項目145に記載の化合物。
(項目147)
環Dは、ピペラジニルまたはピペリジニルである、項目146に記載の化合物。
(項目148)
環Dは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環である、項目144に記載の化合物。
(項目149)
環Dは、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジンまたはオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールである、項目148に記載の化合物。
(項目150)
は、ハロ、C1〜4アルキル、−O(C1〜3アルキル)、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、−NH(C1〜3アルキル)、−OH、または−N(C1〜4アルキル)である、項目144〜149のいずれか1項に記載の化合物。
(項目151)
は、メチル、−N(C1〜4アルキル)、エチル、−O(C1〜3アルキル)、シクロプロピル、オキセタニル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルである、項目150に記載の化合物。
(項目152)
は、メチル、−O(C1〜3アルキル)、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルである、項目151に記載の化合物。
(項目153)
はメチルである、項目152に記載の化合物。
(項目154)
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成する、項目145〜148のいずれか1項に記載の化合物。
(項目155)
前記有橋環系は、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、または2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンである、項目154に記載の化合物。
(項目156)
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成する、項目144〜147のいずれか1項に記載の化合物。
(項目157)
同じ原子上に2個存在するJによって形成された前記環は、オキセタニルまたはシクロプロピルから選択される、項目156に記載の化合物。
(項目158)
【化445】
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【化446】
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【化447】
[この文献は図面を表示できません]

【化448】
[この文献は図面を表示できません]

【化449】
[この文献は図面を表示できません]

【化450】
[この文献は図面を表示できません]

【化451】
[この文献は図面を表示できません]

【化452】
[この文献は図面を表示できません]

【化453】
[この文献は図面を表示できません]

【化454】
[この文献は図面を表示できません]

【化455】
[この文献は図面を表示できません]


【化456】
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から独立して選択される、項目129〜157のいずれか1項に記載の化合物。
(項目159)
項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
(項目160)
患者においてがんを処置する方法であって、項目1〜159のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な誘導体を投与する工程を包含する、方法。
(項目161)
前記患者に、DNA損傷因子から独立して選択されるさらなる治療剤を投与する工程をさらに包含し;該さらなる治療剤は、処置される疾患に対して適切であり;そして該さらなる治療剤は、前記化合物と一緒に1つの剤形として、または前記化合物とは別に複数の剤形の一部として、投与される、項目160に記載の方法。
(項目162)
前記DNA損傷因子は、選択された化学療法または放射線処置である、項目161に記載の方法。
(項目163)
前記DNA損傷因子は独立して、電離放射線、放射線類似作用ネオカルチノスタチン、白金製剤、Topo I阻害剤、Topo II阻害剤、代謝拮抗物質、アルキル化剤、アルキルスルホネート、または抗生物質から選択される、項目161に記載の方法。
(項目164)
前記DNA損傷因子は独立して、電離放射線、白金製剤、Topo I阻害剤、Topo II阻害剤、代謝拮抗物質、アルキル化剤、またはアルキルスルホネートから選択される、項目163に記載の方法。
(項目165)
前記DNA損傷因子は独立して、電離放射線、白金製剤、Topo I阻害剤、Topo II阻害剤、または抗生物質から選択される、項目163に記載の方法。
(項目166)
前記白金製剤は独立して、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、ロバプラチン、四硝酸トリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、プロリンダク、およびアロプラチンから選択され、前記Topo I阻害剤は、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンおよびベロテカンから選択され、前記Topo II阻害剤は、エトポシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシン、およびテニポシドから選択され、前記代謝拮抗物質は、アミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ペントスタチン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、チオグアニン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、カペシタビン、テガフール、カルモフール、フロクスウリジン、シタラビン、ゲムシタビン、アザシチジン、およびヒドロキシウレアから選択され、前記アルキル化剤は、メクロレタミン、シクロホスファミド、イホスファミド、トロフォスファミド、クロラムブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレオスルファン、カルボクオン、チオテパ、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド、アルトレタミン、ミトブロニトール、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、およびプリカマイシンから選択される、項目164に記載の方法。
(項目167)
前記白金製剤は独立して、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンから選択され、前記Topo I阻害剤は、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンから選択され、前記Topo II阻害剤は、エトポシドから選択され、前記代謝拮抗物質は、メトトレキサート、ペメトレキセド、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、または5−フルオロウラシルから選択され、前記アルキル化剤は、
ナイトロジェンマスタード、ニトロソウレア、トリアゼン、アルキルスルホネート、プロカルバジン、またはアジリジンから選択され、前記抗生物質は、ヒドロキシウレア、アントラサイクリン、アントラセンジオン、またはストレプトミセス系から選択される、項目166に記載の方法。
(項目168)
前記DNA損傷因子は独立して、白金製剤または電離放射線から選択される、項目166に記載の方法。
(項目169)
前記代謝拮抗物質はゲムシタビンである、項目164に記載の方法。
(項目170)
前記DNA損傷因子は電離放射線である、項目164に記載の方法。
(項目171)
前記DNA損傷因子は、シスプラチンまたはカルボプラチンから独立して選択される白金製剤である、項目164に記載の方法。
(項目172)
前記DNA損傷因子は、エトポシドから選択されるTopo II阻害剤である、項目164に記載の方法。
(項目173)
前記DNA損傷因子は、テモゾロミドから選択されるアルキル化剤である、項目162に記載の方法。
(項目174)
前記DNA損傷因子は独立して、シスプラチン、カルボプラチン、ゲムシタビン、エトポシド、テモゾロミド、または電離放射線のうちの1つまたは1つより多くから選択される、項目164に記載の方法。
(項目175)
前記さらなる治療剤は、ゲムシタビン、シスプラチンまたはカルボプラチン、およびエトポシドのうちの1つまたは1つより多くから選択される、項目174に記載の方法。
(項目176)
前記がんは、以下のがん:口部:口腔、口唇、舌、口、咽頭、心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形種、肺:気管支癌(扁平細胞または類表皮、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、胃腸:食道(扁平上皮癌、喉頭、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(膵管腺癌、膵島細胞腺腫、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫瘍、ビポーマ)、小腸(small bowel or small intestine)(腺癌、リンパ腫、類癌腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel or large intestine)(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸・直腸、大腸直腸、直腸、尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫、絨毛腫瘍、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、良性中皮腫、脂肪腫)、肝臓:肝癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽細胞腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆道、骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、骨様骨腫瘍および巨細胞腫瘍、神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣芽腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形膠芽細胞腫、乏突起神経膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫)、婦人科/女性:子宮(子宮内膜癌)、子宮頸部(子宮頸部癌、前癌子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌、非分類癌]、悪性顆粒
膜・莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形種)、外陰(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)、乳房、皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、角化棘細胞腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、甲状腺:甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、甲状腺髄様癌、多発性内分泌腺腫瘍2A型、多発性内分泌腺腫瘍2B型、家族性甲状腺髄様がん、褐色細胞腫、傍神経節腫、ならびに副腎:神経芽腫から選択される固形腫瘍である、項目160〜175のいずれか1項に記載の方法。
(項目177)
前記がんは、肺のがんまたは膵臓のがんから選択される、項目176に記載の方法。
(項目178)
前記がんは肺がんである、項目177に記載の方法。
(項目179)
前記肺がんは、非小細胞肺がんまたは小細胞肺がんである、項目178に記載の方法。(項目180)
前記肺がんは小細胞肺がんであり、そして前記さらなる治療剤は、シスプラチンおよびエトポシドである、項目179に記載の方法。
(項目181)
前記肺がんは非小細胞肺がんであり、そして前記さらなる治療剤は、ゲムシタビンおよびシスプラチンである、項目179に記載の方法。
(項目182)
前記非小細胞肺がんは扁平非小細胞肺がんである、項目181に記載の方法。
(項目183)
前記がんは、肺がん、頭頸部がん、膵臓がん、胃がん、または脳がんから選択される、項目160〜175のいずれか1項に記載の方法。
(項目184)
前記がんは、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、膵臓がん、胆管がん、頭頸部がん、膀胱がん、結腸直腸がん、膠芽腫、食道がん、乳がん、肝細胞癌、または卵巣がんから選択される、項目160〜175のいずれか1項に記載の方法。
(項目185)
前記がんは乳がんであり、そして前記さらなる治療剤はシスプラチンである、項目184に記載の方法。
(項目186)
前記がんはトリプルネガティブ乳がんである、項目185に記載の方法。
(項目187)
前記さらなる治療剤はゲムシタビンであり、そして前記がんは膵臓がんである、項目168に記載の方法。
(項目188)
膵臓がんを処置する方法であって、患者に、ゲムシタビンもしくは放射線治療から選択されるさらなる治療剤、またはゲムシタビンと放射線治療との両方一緒にしたさらなる治療剤と合わせて、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項目189)
膵臓がん細胞の、化学療法または放射線治療から選択されるがん治療に対する感受性を増大させる方法であって、患者に項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を投与することによる、方法。
(項目190)
前記化学療法はゲムシタビンである、項目189に記載の方法。
(項目191)
前記がん治療はゲムシタビンである、項目189に記載の方法。
(項目192)
前記がん治療は放射線である、項目189に記載の方法。
(項目193)
前記がん治療は、ゲムシタビンおよび放射線である、項目181に記載の方法。
(項目194)
膵臓がん細胞において、Chk1(Ser 345)のリン酸化を阻害する方法であって項目1〜159のいずれか1項に記載の化合物を、ゲムシタビン(100nM)および/または放射線(6Gy)と合わせて投与する工程を包含する、方法。
(項目195)
膵臓がん細胞を化学放射線に対して感作させる方法であって、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を、化学放射線と合わせて投与することによる、方法。
(項目196)
前記化学放射線は、ゲムシタビンおよび放射線である、項目166に記載の方法。
(項目197)
低酸素性膵臓がん細胞を放射線増感させる方法であって、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を、放射線治療と合わせて投与することによる、方法。
(項目198)
低酸素性膵臓がん細胞を感作させる方法であって、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を、化学療法と合わせて投与することによる、方法。
(項目199)
前記がん細胞は、PSN−1、MiaPaCa−2またはPancMがん細胞である、項目195〜198のいずれか1項に記載の方法。
(項目200)
損傷により誘導される細胞周期チェックポイントを破壊する方法であって、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を、放射線治療および/またはゲムシタビンと合わせて投与することによる、方法。
(項目201)
膵臓がん細胞において、相同組換えによるDNA損傷の修復を阻害する方法であって、項目1〜156のいずれか1項に記載の化合物を、放射線治療および/またはゲムシタビンと合わせて投与することによる、方法。
(項目202)
前記化合物は患者に投与される、項目195〜201のいずれか1項に記載の方法。
(項目203)
前記化合物は膵臓がん細胞に投与される、項目196〜201のいずれか1項に記載の方法。
(項目204)
前記膵臓がん細胞は、PSN−1、MiaPaCa−2またはPanc−1から選択される膵臓細胞系統由来である、項目203に記載の方法。
(項目205)
非小細胞肺がんを処置する方法であって、患者に、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を、シスプラチンまたはカルボプラチン、エトポシド、および電離放射線のうちの1つまたは1つより多くのさらなる治療剤と合わせて投与する工程を包含する、方法。
(項目206)
がん細胞において細胞死を促進する方法であって、患者に項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項目207)
DNA損傷からの細胞修復を防止する方法であって、患者に項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項目208)
生物学的サンプルにおいてATRを阻害する方法であって、項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を該生物学的サンプルと接触させる工程を包含する、方法。
(項目209)
前記生物学的サンプルは細胞である、項目208に記載の方法。
(項目210)
細胞をDNA損傷因子に対して感作させる方法であって、患者に項目1〜158のいずれか1項に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項目211)
前記細胞は、ATMシグナル伝達カスケードに欠損を有するがん細胞である、項目161〜210のいずれか1項に記載の方法。
(項目212)
前記欠損は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、H2AX、MCPH1/BRIT1、CTIP、またはSMC1のうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性である、項目211に記載の方法。(項目213)
前記欠損は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1またはH2AXのうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性である、項目211に記載の方法。
(項目214)
前記細胞は、DNA損傷がん遺伝子を発現するがん細胞である、項目160〜210のいずれか1項に記載の方法。
(項目215)
前記がん細胞は、K−Ras、N−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンAおよびRbのうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性を有する、項目214に記載の方法。
(項目216)
前記がん、がん細胞、または細胞は、塩基除去修復タンパク質に欠損を有する、項目161〜210のいずれか1項に記載の方法。
(項目217)
前記塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンである、項目216に記載の方法。
(項目218)
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBである、項目217に記載の方法。
(項目219)
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1またはPARP2である、項目218に記載の方法。
(項目220)
前記患者にさらなる治療剤を投与する工程をさらに包含し、該剤は、塩基除去修復タンパク質を阻害または調節する、項目161〜219のいずれか1項に記載の方法。
(項目221)
前記塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNA
リガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンから選択される、項目220に記載の方法。
(項目222)
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBから選択される、項目221に記載の方法。
(項目223)
前記塩基除去修復タンパク質は、PARP1またはPARP2から選択される、項目222に記載の方法。
(項目224)
前記剤は、オラパリブ(AZD2281もしくはKU−0059436としても公知)、イニパリブ(BSI−201もしくはSAR240550としても公知)、ベリパリブ(ABT−888としても公知)、ルカパリブ(PF−01367338としても公知)、CEP−9722、INO−1001、MK−4827、E7016、BMN673、またはAZD2461から選択される、項目213に記載の方法。
(項目225)
式I−Aの化合物:
【化457】
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を調製するためのプロセスであって、式6の化合物:
【化458】
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を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含し、ここでJ、R、R、R、およびRは、項目1〜158において定義されたとおりである、プロセス。
(項目226)
式5の化合物:
【化459】
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を、活性化エステルを形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式6の化合物:
【化459A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目225に記載のプロセス。
(項目227)
式I−Aの化合物:
【化461】
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を調製するためのプロセスであって、式5の化合物:
【化462】
[この文献は図面を表示できません]


を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含し、ここでR、R、R、およびRは、項目1〜158において定義されたとおりである、プロセス。(項目228)
式4の化合物:
【化463】
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を適切な脱保護条件下で反応させることによって、式5の化合物:
【化463A】
[この文献は図面を表示できません]


を調製する工程をさらに包含する、項目225〜227のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目229)
式3の化合物:
【化465】
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をピリミジン環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、式4の化合物:
【化465A】
[この文献は図面を表示できません]


を調製する工程をさらに包含する、項目228に記載のプロセス。
(項目230)
式2の化合物:
【化467】
[この文献は図面を表示できません]


をピラゾール環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、前記式3の化合物:
【化467A】
[この文献は図面を表示できません]


を調製する工程をさらに包含する、項目229に記載のプロセス。
(項目231)
式1の化合物:
【化469】
[この文献は図面を表示できません]


を適切な陰イオン縮合条件下で反応させることによって、式2の化合物:
【化469A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目230に記載のプロセス。
(項目232)
は独立して、ハロまたは−CHCNから選択される、項目225のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目233)
は独立して、フルオロまたはクロロから選択される、項目232に記載のプロセス。
(項目234)
アミド結合を形成するのに適切な条件は、前記式6の化合物を、置換3−アミノピリジンと、非プロトン性溶媒中で、加熱の存在下で反応させることを包含する、項目225に記載のプロセス。
(項目235)
前記非プロトン性溶媒は、NMP、ピリジン、またはDMFから選択される、項目23
4に記載のプロセス。
(項目236)
前記非プロトン性溶媒は、必要に応じて置換されたピリジンである、項目234に記載のプロセス。
(項目237)
前記反応は、少なくとも80℃の温度で実施される、項目234〜236のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目238)
前記反応は、少なくとも100℃の温度で実施される、項目237に記載のプロセス。(項目239)
前記活性化エステルを形成するのに適切な条件は、前記式5の化合物を、アミドカップリング剤と、有機塩基の存在下で反応させることを包含する、項目226のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目240)
前記有機塩基は脂肪族アミンである、項目239に記載のプロセス。
(項目241)
前記有機塩基は独立して、DIPEAまたはトリエチルアミンから選択される、項目240に記載のプロセス。
(項目242)
前記アミドカップリング剤は独立して、EDCI、TBTU、TCTU、HATU、T3P、またはCOMUから選択される、項目239〜241のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目243)
前記アミドカップリング剤は独立して、TBTUまたはTCTUから選択される、項目242に記載のプロセス。
(項目244)
前記アミドカップリング剤はTCTUである、項目243に記載のプロセス。
(項目245)
適切な加水分解条件は、前記式4の化合物を、シランと、金属触媒の存在下で反応させることを包含する、項目228に記載のプロセス。
(項目246)
前記シランはフェニルシランである、項目245に記載のプロセス。
(項目247)
前記金属触媒はパラジウム触媒である、項目246に記載のプロセス。
(項目248)
前記金属触媒はPd(PPhである、項目247に記載のプロセス。
(項目249)
適切な加水分解条件は、前記式4の化合物を水性アルカリと反応させることを包含する、項目228に記載のプロセス。
(項目250)
前記水性アルカリは独立して、LiOH、NaOH、またはKOHから選択される、項目249に記載のプロセス。
(項目251)
ピリミジン環を形成するための適切な縮合条件は、前記式3の化合物を、1,3−二求電子種と、溶媒の存在下で反応させることを包含する、項目229に記載のプロセス。
(項目252)
前記1,3−二求電子種は、1,3−ジアルデヒドまたは3−(ジアルキルアミノ)−プロパ−2−エナールである、項目251に記載のプロセス。
(項目253)
前記溶媒は、DMFまたはDMSOから選択される、項目251または252のいずれ
か1項に記載のプロセス。
(項目254)
前記1,3−二求電子種は、保護された1,3−二求電子種からインサイチュで生成する、項目251に記載のプロセス。
(項目255)
前記1,3−二求電子種は、スルホン酸の存在下でケタールから生成する、項目254に記載のプロセス。
(項目256)
前記スルホン酸はPTSAである、項目255に記載のプロセス。
(項目257)
ピラゾール環を形成するための適切な縮合条件は、前記式2の化合物を、ヒドラジンまたはヒドラジン水和物と、非プロトン性溶媒の存在下で、塩基性条件下で反応させることを包含する、項目230に記載のプロセス。
(項目258)
前記非プロトン性溶媒はDMFである、項目257に記載のプロセス。
(項目259)
前記塩基性条件は、前記式2の化合物を、酢酸カリウムまたは酢酸ナトリウムの存在下で反応させることを包含する、項目257に記載のプロセス。
(項目260)
適切な陰イオン縮合条件は、1)前記式1の化合物を塩基と、溶媒の存在下で反応させて、該式1の化合物の陰イオンを生成すること;および2)該式1の化合物の陰イオンをトリクロロアセトニトリルと反応させることを包含する、項目231に記載のプロセス。(項目261)
前記塩基は酢酸カリウムである、項目260に記載のプロセス。
(項目262)
前記溶媒はアルコールである、項目260に記載のプロセス。
(項目263)
前記溶媒はイソプロピルアルコールである、項目262に記載のプロセス。
(項目264)
式I−Aの化合物:
【化471】
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を調製するためのプロセスであって、式9の化合物:
【化472】
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をピリミジン環を形成するために適切な縮合条件下で反応させる工程を包含し、ここでR
、R、RおよびRは、項目1〜156において定義されたとおりである、プロセス。
(項目265)
式8の化合物:
【化473】
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をピラゾール環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、式9の化合物:
【化473A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目264に記載のプロセス。
(項目266)
式7の化合物:
【化475】
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を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式8の化合物:
【化475A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目265に記載のプロセス。
(項目267)
式I−G−32の化合物:
【化477】
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を調製するプロセスであって、式30の化合物:
【化478】
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を式25の化合物:
【化479】
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と、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含する、プロセス。
(項目268)
式28の化合物:
【化481】
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を、カルボン酸を形成するために適切な脱保護条件下で反応させることによって、前記式30の化合物:
【化481A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目267に記載のプロセス。
(項目269)
式6aの化合物:
【化483】
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を式27の化合物:
【化484】
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と、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式28の化合物:
【化484A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目268に記載のプロセス。
(項目270)
前記アミド結合を形成するのに適切な条件は、前記式29の化合物を前記式25の化合物と、アミドカップリングパートナー、非プロトン性溶媒、および塩基の存在下で反応させることを包含する、項目267に記載の化合物。
(項目271)
前記非プロトン性溶媒は独立して、NMP、DMF、またはテトラヒドロフランから選択される、項目270に記載の化合物。
(項目272)
前記非プロトン性溶媒はテトラヒドロフランである、項目271に記載のプロセス。
(項目273)
前記塩基は脂肪族アミンである、項目271に記載のプロセス。
(項目274)
前記塩基はDIPEAである、項目273に記載のプロセス。
(項目275)
前記アミドカップリングパートナーは独立して、TBTUまたはTCTUから選択される、項目270〜274のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目276)
前記アミドカップリングパートナーはTCTUである、項目275に記載のプロセス。(項目277)
適切な脱保護条件は、前記式28の化合物を酸と、溶媒の存在下で反応させることを包含する、項目268に記載のプロセス。
(項目278)
前記酸はHClである、項目277に記載のプロセス。
(項目279)
前記溶媒は1,4−ジオキサンである、項目278に記載のプロセス。
(項目280)
前記アミド結合を形成するのに適切な条件は、前記式6aの化合物を前記式27の化合物と、非プロトン性溶媒中で、加熱の下で反応させることを包含する、項目269に記載のプロセス。
(項目281)
前記非プロトン性溶媒は独立して、NMP、ピリジン、またはDMFから選択される、項目280に記載のプロセス。
(項目282)
前記非プロトン性溶媒はピリジンである、項目281に記載のプロセス。
(項目283)
前記反応は、少なくとも80℃の温度で実施される、項目280のいずれか1項に記載
のプロセス。
(項目284)
式27の化合物:
【化485】
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を調製するプロセスであって、式26の化合物:
【化486】
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を、アミンを形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含する、プロセス。
(項目285)
1)式18の化合物:
【化488】
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を適切なハロゲン交換条件下で反応させて、式32の化合物
【化489】
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を生成すること、および
2)該式32の化合物:
【化490】
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を式22の化合物:
【化491】
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と適切な置換条件下で反応させること
によって、式26の化合物:
【化491A】
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を調製する工程をさらに包含する、項目284に記載のプロセス。
(項目286)
式31の化合物:
【化492】
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を適切なハロゲン化条件下で反応させることによって、式18の化合物:
【化492A】
[この文献は図面を表示できません]


を調製する工程をさらに包含する、項目284に記載のプロセス。
(項目287)
構造I−G−32:
【化494】
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を有する化合物または薬学的に受容可能な塩。
(項目288)
【化495】
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から選択される化合物または薬学的に受容可能な塩。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の詳細な説明
本発明の1つの局面は、式Iの化合物:
【化1】
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またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式Iにおいて:
は独立して、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、またはMから選択され;
は独立して、H、−C(JCN、ハロ、−(L)−W、またはMから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
kは、0または1であり;
MおよびLは、C1〜8脂肪族であり、ここで3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており、MおよびLの各々は、0個〜3個の存在のJLMで必要に応じて置換されており;
LMは独立して、ハロ、−CN、またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの
脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
Wは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;ここでWは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、−CN、ハロ、−CF;2個までのメチレン単位が−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているC1〜4脂肪族;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、または硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Wと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;3員〜4員のヘテロシクリル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成し;RおよびRによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、この3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒
素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;=O;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、ハロ、−CN;→O;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、この脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される。
【0010】
別の実施形態において、本発明は、RがHである、式Iの化合物である。
【0011】
1つ以上の局面において、本発明は、RがMである、式Iの化合物である。別の局面において、本発明は、Mが、3個までのメチレン単位が−O−または−NR−で必要に応じて置き換えられているC1〜8脂肪族である、式Iの化合物である。いくつかの局面において、本発明は、Mが、C1〜4アルキル、−(C1〜4アルキル)O(C1〜3脂肪族)、−(C1〜3アルキル)OH、−O(C1〜4アルキル)N(C1〜2アルキル)、−NH(C1〜4アルキル)、または−(C1〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)である、式Iの化合物である。なお別の局面において、本発明は、MがC1〜4アルキルである、式Iの化合物である。
【0012】
1つ以上の実施形態において、本発明は、JLMがハロである、式Iの化合物である。
【0013】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−(L)−Wである、式Iの化合物である。
【0014】
別の例において、本発明は、kが1である、式Iの化合物である。他の例において、本
発明は、kが0である、式Iの化合物である。
【0015】
1つ以上の局面において、本発明は、Lが、3個までのメチレン単位が−O−または−NR−で必要に応じて置き換えられているC1〜8脂肪族である、式Iの化合物である。本発明の他の局面において、本発明は、Lが、−O−、−O(C1〜4脂肪族)−、または−NR(C1〜3アルキル)−である、式Iの化合物である。
【0016】
1つ以上の実施形態において、本発明は、Wが、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、式Iの化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Wが3員〜7員のヘテロシクリルである、式Iの化合物である。別の実施形態において、本発明は、Wが独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、またはアゼチジニルから選択される、式Iの化合物である。
【0017】
他の実施形態において、本発明は、Wが、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、式Iの化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Wがオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジンである、式Iの化合物である。
【0018】
いくつかの局面において、本発明は、Jが、C1〜3アルキルまたはCFから選択される、式Iの化合物である。他の局面において、本発明は、同じ原子上に2個存在するJが、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成する、式Iの化合物である。なお別の局面において、本発明は、同じ原子上に2個存在するJによって形成されたこの環がオキセタニルである、式Iの化合物である。
【0019】
本発明の別の局面は、式I−A:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成し;RおよびRによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、この3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;=O;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、ハロ、−CN;→O;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、この脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、もしくは−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される。
【0020】
本発明の別の局面は、式I−A:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員〜4員の必要に応じて置換された炭素環式環を形成し;
は独立して、H;ハロ;−CN;NH;0個〜3個の存在のフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキル;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、H;ハロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の4個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成し;RおよびRによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環であって、この3員〜7員の環は、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する、環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の
存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、−CN;ハロ;=O;→O;Q;またはC1〜6脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環であり;
は独立して、−CN;ハロ;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;
は独立して、−CN;=O;−OH;C1〜6脂肪族鎖であって、この脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられているもの;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成するか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、0、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される。
【0021】
本発明の別の局面は、式I−A:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Aにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;NH;またはフルオロで必要に応じて置換されたC1〜2アルキルから選択され;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;または−CNから選択され;
は独立して、QまたはC1〜10脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、または−S−で必要に応じて置き換えられており;各Rは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成し;RおよびRによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜6脂肪族、=O、ハロ、または→Oから選択され;
は独立して、ハロ;=O;Q;またはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJによって必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;=O;→O;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;またはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて
置き換えられており;各Jは、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;ここで2個存在するJによって形成されたこの環は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されているか;あるいは
2個存在するJは、Qと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は独立して、ハロまたはC1〜4脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられているか;あるいは
は独立して、C1〜6脂肪族、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環から選択され;Jの各存在は、0個〜3個の存在のJで必要に応じて置換されており;
は独立して、ハロまたはC1〜6脂肪族から選択され;
nは、1または2であり;そして
Rは独立して、HまたはC1〜4脂肪族から選択される。
【0022】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rがフルオロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Rが−CHCNである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、Rは−CH(C1〜2アルキル)CNである。別の実施形態において、本発明は、RがC(CHCNである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rがクロロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0023】
1つの例において、本発明は、Rが独立して、−CF、−NH(C1〜2アルキル)、クロロ、またはHから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の例において、本発明は、RがHである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の例において、本発明は、Rが−クロロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0024】
なお別の実施形態において、本発明は、Rが独立して、H、クロロ、フルオロ、CHF、−CN、シクロプロピル、またはC1〜4アルキルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが独立して、H、クロロ、またはフルオロから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、RがHである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Rが−O(C1〜2アルキル)である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rがクロロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rがフルオロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0025】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが独立して:
−O−;
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

または−CH−Rから選択され、ここで:
−O−は、1個のJで置換されており;
環Aは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
環Bは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環から選択され;
はHであり;
は独立して、HまたはC1〜8脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の3個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられており;そして
pは、0または1である、
構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0026】
1つの例において、本発明は、Rが−O−である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの例において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは独立して、−(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C1〜3アルキル)O(C1〜2アルキル)N(C1〜3アルキル)、(C1〜4アルキル)OH、−(C1〜4アルキル)NH、または−(C1〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)から選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0027】
別の例において、本発明は、Rが−O−である場合、JはQである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の例において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0028】
他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、5員〜6員のアリール、5員〜6員のヘテロアリール、4員〜6員の脂環式、または4員〜7員のヘテロシクリルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは4員〜7員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、アゼチジニル、およびオキセタニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、テトラヒドロチオピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、またはアゼチジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qはピペリジニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0029】
別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、5員〜6員のヘテロアリールである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、イミダゾリル、ピロリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、または1,2,4−トリアゾリルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qはピリジニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0030】
別の例において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、4員〜6員の脂環式である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の例において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、シクロブチルまたはシクロヘキシルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の例において、本発明は、Rが−O−である場合、Qはフェニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0031】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾールである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0032】
別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、JはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−S−、−C(O)−、または−S(O)−で必要に応じて置き換えられている、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは独立して、C1〜4アルキル、−N(C1〜4アルキル)、−C(O)OH、−C(O)O(C1〜4アルキル)、−C(O)N(C1〜4アルキル)、−(C1〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、または−C(O)−から選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、JはC1〜4アルキルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0033】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは独立して、オキセタニル、ピペリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニルから独立して選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jはオキセタニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jはシクロプロピルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0034】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、JはQである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Qは、酸素、硫黄、または窒素から選択される0個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qは独立して、オキセタニル、ピペリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニルから独立して選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、Rが−O−である場合、Qはオキセタニルである。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Qはシクロプロピルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0035】
別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは、=Oまたはハロである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0036】
他の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環を形成する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが−O−である場合、同じ原子上に2個存在するJが、これらが結合している原子と一緒になることにより形成されたこの環は、オキセタニル、シクロブチル、またはアゼチジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0037】
他の例において、本発明は、Rが−O−である場合、Jは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する4員〜6員のヘテロシクリル環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの例において、本発明は、Rが−O−である場合、Jはピペラジニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0038】
別の例において、本発明の式IおよびI−Aの化合物は、表1に表される。本発明の化合物は、種々の互変異性形態で表され得ることが、当業者により理解される。
【表1-1】
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【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
別の例において、本発明は、Rが環Aであり、これは構造:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]


によって表される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0040】
いくつかの実施形態において、本発明は、環Aが、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜7員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の単環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、環Aが4員〜6員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、環Aが3員〜7員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、環Aが独立して、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、およびアゼチジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、環Aが独立して、ピペリジニル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、アゼパニル、およびモルホリニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、環Aが独立して、ピペラジニルまたはピペリジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0041】
別の実施形態において、本発明は、環Aが5員ヘテロアリールである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、環Aは独立し
て、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、または1,2,4−トリアゾリルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、環Aが独立して、ピラゾリルまたはイミダゾリルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0042】
いくつかの実施形態において、本発明は、環Aが、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の例において、本発明は、環Aが独立して、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニル、オクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジニル、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジニル、2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]、またはオクタヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0043】
なお別の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは、C1〜8脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、または−C(O)−で必要に応じて置き換えられている、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、JはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、または−C(O)−で必要に応じて置き換えられている、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは独立して、−O−、−C(O)−、−S(O)−、C1〜4アルキル、−(C0〜4アルキル)NH、−(C0〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)OH、−(C0〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、−C(O)OH、−S(O)N(C1〜3アルキル)−、−C(O)(C1〜4アルキル)−、−(O)C(C1〜4アルキル)N(C1〜2アルキル)または−C(O)O(C1〜4アルキル)から選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは独立して、−C(O)−、C1〜4アルキル、−(C0〜4アルキル)NH、−(C0〜4アルキル)NH(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、−(C0〜4アルキル)OH、−(C0〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)、−C(O)OH、−C(O)O(C1〜4アルキル)から選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、JはC1〜4アルキルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは、C1〜4アルキル、−O−、または−C(O)−である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0044】
1つ以上の例において、Rが環Aである場合、JはQである。
【0045】
別の例において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは、3員〜7員のヘテロシクリルまたはカルボシクリルであり;このヘテロシクリルは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の例において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、シクロプロピル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、シクロブチル、チオモルホリニル、またはモルホリニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお他の例において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、またはテトラヒドロフラニルから選択される、構造式IまたはI−Aによっ
て表される化合物である。いくつかの例において、本発明は、Rが環Aである場合、Qはオキセタニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0046】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和、部分不飽和、もしくは芳香族の二環式環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の例において、本発明は、Rが環Aである場合、Qは独立して、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジニルまたは5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0047】
なお別の実施形態において、本発明は、2個存在するJが、環Aと一緒になって、有橋環系を形成する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0048】
他の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは=Oである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0049】
別の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは独立して、オキセタニル、ピペリジニル(piperadinyl)、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、またはモルホリニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jはピペラジニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0050】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは独立して、ハロ、=O、−OH、C1〜4アルキル、−(C0〜4アルキル)N(C1〜4アルキル)、または−(C0〜4アルキル)O(C1〜4アルキル)から選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0051】
別の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の芳香族または非芳香族の環を形成する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rが環Aである場合、Jは独立して、オキセタニルまたはアゼチジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0052】
なお別の実施形態において、本発明は、2個存在するJが、環Aと一緒になって、有橋環系を形成する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0053】
いくつかの実施形態において、本発明は、Jが、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Jがオキセタニル(oxytanyl)である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。別の実施形態において、JはC1〜6脂肪族である。別の実施形態において、Jはメチルである。
【0054】
本発明の別の局面は、式I−A−1:
【化7】
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の化合物を提供し;
式I−A−1において:
は、C1〜4脂肪族、3員〜6員のシクロアルキル、または酸素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルから選択され;
は、HまたはC1〜3アルキルから選択されるか;あるいは
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素または硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する。
【0055】
別の実施形態において、本発明は、式I−A−1におけるRがフルオロである、構造式I−A−1によって表される化合物である。
【0056】
別の例において、本発明は、RがC1〜4脂肪族である、構造式I−A−1によって表される化合物である。なお他の実施形態において、本発明は、Rが独立して、メチルまたはエチルから選択される、構造式I−A−1によって表される化合物である。
【0057】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが3員〜6員のシクロアルキル、構造式I−A−1によって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rがシクロプロピルである、構造式I−A−1によって表される化合物である。
【0058】
なお別の実施形態において、本発明は、Rが、酸素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリルである、構造式I−A−1によって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rがテトラヒドロフラニルまたはオキセタニルである、構造式I−A−1によって表される化合物である。
【0059】
他の実施形態において、本発明は、RとRとが、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素または硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する、構造式I−A−1によって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、RとRとによって形成された環が五員環である、構造式I−A−1によって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、RとRとによって形成された環が六員環である、構造式I−A−1によって表される化合物である。
【0060】
別の例において、本発明の式I、I−A、およびI−A−1の化合物は、表2に表される。
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-7】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-8】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-9】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-10】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-11】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-12】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-13】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-14】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-15】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-16】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-17】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-18】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-19】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-20】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-21】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-22】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-23】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-24】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-25】
[この文献は図面を表示できません]

【表2-26】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
他の実施形態において、本発明の化合物は、以下:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

のうちの1つから選択される。
【0062】
別の例において、本発明は、Rが環Bであり、構造:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]


によって表される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0063】
いくつかの実施形態において、本発明は、pが1である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0064】
別の実施形態において、本発明は、pが1である場合、環Bは、3員〜7員の脂環式環、または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有するヘテロシクリル環である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、pが1である場合、環Bは独立して、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、1,3−チアジナニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロイミダゾリル、1,3−テトラヒドロピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−チアゼパニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、およびアゼチジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、環Bがピペリジニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0065】
いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Bである場合、Jは、−C(O)−またはC1〜4アルキルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Rが環Bである場合、JはC1〜4アルキルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0066】
なお別の実施形態において、本発明は、Rが環Bである場合、JはQである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、Rが環Bである場合、本発明は、Qは独立して、オキセタニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、シクロプロピル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、シクロブチル、チオモルホリニル、またはモルホリニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Rが環Bである場合、Qはオキセタニルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0067】
1つの実施形態において、本発明は、pが0である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0068】
いくつかの実施形態において、本発明は、pが0である場合、環Bは独立して、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリダジニル(pyridizinyl)、またはピラゾリルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、pが0である場合、環Bはイミダゾリルである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、pが0である場合、環Bは独立して、フェニルまたはピリジニルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0069】
別の実施形態において、本発明は、Rが−CH−(R)である、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、RがHである、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0070】
さらに他の実施形態において、本発明は、RおよびRは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する5員〜6員の非芳香環を形成する、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0071】
いくつかの実施形態において、本発明は、Jが独立して、→OまたはC1〜4アルキルから選択される、構造式IまたはI−Aによって表される化合物である。
【0072】
別の例において、本発明は、構造式IまたはI−Aによって表される化合物であり、ここで本発明の化合物は、表3に表される。
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-4】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-5】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-6】
[この文献は図面を表示できません]

【表3-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
別の実施形態において、本発明の化合物は、以下:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

のうちの1つから選択される。
【0074】
式I−B:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグであって、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル(carboc
ycyl);酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここでこのアルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されている。
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである。
【0075】
本発明の別の局面は、式I−B:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有す
る3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−CN;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここでこのアルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されている。
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである。
【0076】
本発明の別の局面は、式I−B:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する
3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;→O;−CN;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここでこのアルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されている。
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである。
【0077】
本発明の別の局面は、式I−B:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;−CN;またはC1〜3脂肪族鎖から選択され、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環;またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(
O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されており;
は、H;酸素、窒素もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環またはC1〜6脂肪族鎖であり、ここでこの脂肪族鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Lは、C1〜4脂肪族;−CN;ハロ;−OH;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の非芳香環で必要に応じて置換されているか;あるいは
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子を有する7員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、ハロ;−N(R°);3員〜6員のカルボシクリル;酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員のヘテロシクリル;またはC1〜4アルキル鎖から選択され、ここでこのアルキル鎖の2個までのメチレン単位は、−O−、−NR−、−C(O)−、または−S(O)で必要に応じて置き換えられており;各Jは、0個〜2個の存在のJで必要に応じて置換されている。
同じ原子上に2個存在するJは、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成し;
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;
は、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員の芳香族もしくは非芳香族の環であり;
nは、0、1、または2であり;そして
RおよびR°は、HまたはC1〜4アルキルである。
【0078】
本発明の別の局面は、式I−B:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、式I−Bにおいて:
は独立して、フルオロ、クロロ、または−C(JCNから選択され;
は独立して、HまたはC1〜2アルキルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて置換された3員〜4員の炭素環式環を形成し;
は独立して、H;クロロ;フルオロ;1個〜3個の存在のハロで必要に応じて置換されたC1〜4アルキル;C3〜4シクロアルキル;または−CNから選択され;
は、必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族であり;
は、必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族であるか;または
およびLは、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成し;環Dは、0個〜5個の存在のJで必要に応じて置換されており;
環Dは独立して、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環;または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環から選択され;
は独立して、C1〜4アルキル、−N(R°)、または3員〜5員のカルボシクリルから選択されるか;あるいは
2個存在するJは、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成し;そして
R°は、HまたはC1〜4アルキルである。
【0079】
別の例において、式I−BのRはフルオロである。なお別の例において、式I−BのRは−CHCNである。さらに他の例において、式I−BのRはクロロである。
【0080】
いくつかの実施形態において、式I−BのRは独立して、H、クロロ、フルオロ、シクロプロピル、またはC1〜4アルキルから選択される。1つ以上の実施形態において、式I−BのRは独立して、H、クロロ、またはフルオロから選択される。なお別の実施形態において、式I−BのRはHである。他の実施形態において、式I−BのRはクロロである。さらに他の実施形態において、式I−BのRはフルオロである。
【0081】
別の実施形態において、本発明は、LおよびLが独立して、H;−(C1〜3アルキル)O(C1〜2アルキル);−(C1〜3アルキル)N(C1〜2アルキル);C1〜4アルキル;アゼチジニル;ピペリジニル;オキセタニル(oxytanyl);またはピロリジニルから選択される、構造式I−Bによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、LおよびLがC1〜3アルキルである、構造式I−Bによって表される化合物である。
【0082】
他の実施形態において、本発明は、LおよびLが、これらが結合している窒素と一緒になって、環Dを形成する、構造式I−Bによって表される化合物である。なお別の実施形態において、本発明は、環Dが、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜7員のヘテロシクリル環である、構造式I−Bによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、環Dは独立して、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル(tetrahydopyranyl)、アゼチジニル、ピロリジニル、または1,4−ジアゼパニルから選択される、構造式I−Bによって表される化合物である。別の実施形態において、本発明は、環Dが、ピペラジニル、ピペリジニル、1,4−ジアゼパニル、ピロリジニルまたはアゼチジニルである、構造式I−Bによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、環Dが、ピペリジニルまたはピペラジニルである、構造式I−Bによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、環Dはピペラジニルである。
【0083】
1つ以上の局面において、本発明は、環Dが、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜5個のヘテロ原子を有する8員〜12員の完全飽和もしくは部分不飽和の二環式環である、構造式I−Bによって表される化合物である。他の例において、本発明は、環Dが、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジンまたはオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールである、構造式I−Bによって表される化合物である。別の例において、環Dは、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジンである。
【0084】
なお別の例において、本発明は、Jが、ハロ、C1〜4アルキル、−O(C1〜3アルキル)、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、−NH(C1〜3
ルキル)、−OH、または−N(C1〜4アルキル)である、構造式I−Bによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Jが、メチル、−N(C1〜4アルキル)、エチル、−O(C1〜3アルキル)、シクロプロピル、オキセタニル、シクロブチル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルである、構造式I−Bによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Jが、メチル、−O(C1〜3アルキル)、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはアゼチジニルである、構造式I−Bによって表される化合物である。なお別の例において、本発明は、Jが、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、または−N(C1〜4アルキル)である、構造式I−Bによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、Jが、メチル、エチルまたはシクロプロピルである、構造式I−Bによって表される化合物である。いくつかの実施形態において、本発明は、Jがメチルである、構造式I−Bによって表される化合物である。さらに他の実施形態において、本発明は、Jがオキセタニルである、構造式I−Bによって表される化合物である。
【0085】
別の例において、本発明は、2個存在するJが、環Dと一緒になって、6員〜10員の飽和または部分不飽和の有橋環系を形成する、構造式I−Bによって表される化合物である。いくつかの例において、本発明は、この有橋環系が、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、または2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンである、構造式I−Bによって表される化合物である。いくつかの例において、本発明は、この有橋環系が1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナンである、構造式I−Bによって表される化合物である。
【0086】
いくつかの実施形態において、本発明は、同じ原子上に2個存在するJが、これらが結合している原子と一緒になって、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される0個〜2個のヘテロ原子を有する3員〜6員の環を形成する、構造式I−Bによって表される化合物である。他の実施形態において、本発明は、同じ原子上に2個存在するJによって形成された環が、オキセタニルまたはシクロプロピルから選択される、構造式I−Bによって表される化合物である。
【0087】
別の例において、本発明は、構造式I、I−A、およびI−Bによって表される化合物であり、ここで本発明の化合物は、表4に表される。
【表4-1】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-2】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-3】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-4】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-5】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-6】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-7】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-8】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-9】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-10】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-11】
[この文献は図面を表示できません]

【表4-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
別の実施形態において、本発明の化合物は、以下:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]

のうちの1つから選択される。
【0089】
好ましくは、この化合物は、構造I−G−32:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]

または薬学的に受容可能な塩を有する。
【0090】
本発明の別の局面は、式I−A:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]


の化合物を調製するためのプロセスを包含し、このプロセスは、式6の化合物:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]

を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含し、ここでJ、R
、R、R、およびRは、本明細書中で定義されるとおりである。
【0091】
いくつかの例において、アミド結合を形成するのに適切な条件は、式6の化合物を置換3−アミノピリジンと、非プロトン性溶媒中で、加熱の下で反応させることを包含する。他の例において、この非プロトン性溶媒は、NMP、必要に応じて置換されたピリジン、またはDMFから選択される。別の実施形態において、この非プロトン性溶媒は、必要に応じて置換されたピリジンである。さらに他の実施形態において、その反応温度は、少なくとも80℃である。別の実施形態において、その反応温度は、少なくとも100℃である。
【0092】
別の実施形態において、上に記載されるプロセスは、式5の化合物:
【化20】
[この文献は図面を表示できません]

を、活性化エステルを形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式6の化合物:
【化20A】
[この文献は図面を表示できません]

を調製する工程をさらに包含し、ここでJおよびRは、本明細書中で定義されるとおりである。
【0093】
いくつかの実施形態において、活性化エステルを形成するのに適切な条件は、式5の化合物をアミドカップリング剤と、有機塩基の存在下で反応させることを包含する。他の実施形態において、この有機塩基は脂肪族アミンである。さらに他の実施形態において、この有機塩基は独立して、トリエチルアミンまたはDIPEAから選択される。1つ以上の実施形態において、このアミドカップリング剤は独立して、EDCI、TBTU、TCTU、HATU、T3P、またはCOMUから選択される。なお別の実施形態において、このアミドカップリング剤は独立して、TBTUまたはTCTUから選択される。別の実施形態において、このアミドカップリング剤はTCTUである。
【0094】
本発明の別の局面は、式I−Aの化合物:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]


を調製するためのプロセスを包含し、このプロセスは、式5の化合物:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]

を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含し、ここでR、R、R、およびRは、本明細書中で定義されるとおりである。
【0095】
本発明のなお別の局面は、式4の化合物:
【化24】
[この文献は図面を表示できません]

を適切な加水分解条件下で反応させることによって、式5の化合物:
【化24A】
[この文献は図面を表示できません]

を調製するためのプロセスを包含し、ここでRは、本明細書中で定義されるとおりである。
【0096】
いくつかの実施形態において、適切な加水分解条件は、式4の化合物をシランと、金属触媒の存在下で反応させることを包含する。他の実施形態において、このシランはフェニルシランである。別の実施形態において、この金属触媒はパラジウム触媒である。なお別の実施形態において、このパラジウム触媒はPd(PPhである。別の実施形態において、適切な加水分解条件は、式4の化合物を4−メチルベンゼンスルフィネートと、
金属触媒の存在下で反応させることを包含する。
【0097】
さらに他の実施形態において、適切な加水分解条件は、式4の化合物を水性アルカリと反応させることを包含する。いくつかの実施形態において、この水性アルカリは、LiOH、NaOHまたはKOHから選択される。
【0098】
本発明の別の局面は、式3の化合物:
【化26】
[この文献は図面を表示できません]

をピリミジン環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、式4の化合物:
【化26A】
[この文献は図面を表示できません]

を調製するためのプロセスを包含する。
【0099】
いくつかの実施形態において、ピリミジン環を形成するための適切な縮合条件は、式3の化合物を1,3−二求電子種(1,3−dielectrophilic species)と、溶媒の存在下で反応させることを包含する。別の実施形態において、この1,3−二求電子種は、1,3−ジアルデヒドまたは3−(ジアルキルアミノ)−プロパ−2−エナールから選択される。さらに他の実施形態において、この溶媒は、水中のDMSOまたはDMFから選択される。他の実施形態において、この1,3−二求電子種は、保護された1,3−二求電子種からインサイチュで生成する。別の実施形態において、この1,3−二求電子種は、スルホン酸の存在下でケタールから生成する。なお別の実施形態において、このスルホン酸はPTSAである。
【0100】
本発明の別の局面は、式2の化合物:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]

をピラゾール環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、式3の化合物:
【化28A】
[この文献は図面を表示できません]

を調製するためのプロセスを包含する。
【0101】
いくつかの実施形態において、ピラゾール環を形成するための適切な縮合条件は、式2の化合物を、ヒドラジンまたはヒドラジン水和物と、非プロトン性溶媒の存在下で、塩基性条件下で反応させることを包含する。別の実施形態において、この非プロトン性溶媒はDMFである。なお別の実施形態において、この塩基性条件は、式2の化合物を、酢酸カリウムまたは酢酸ナトリウムの存在下で反応させることを包含する。
【0102】
本発明のなお別の局面は、式1の化合物:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]

を適切な陰イオン縮合条件下で反応させることによって、式2の化合物:
【化30A】
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を調製するためのプロセスを包含する。
【0103】
いくつかの実施形態において、適切な陰イオン縮合条件は、1)式1の化合物を塩基と、溶媒の存在下で反応させて、式1の化合物の陰イオンを生成すること;および2)この式1の化合物の陰イオンをトリクロロアセトニトリルと反応させることを包含する。さらに他の実施形態において、この塩基は、酢酸カリウムである。なお別の実施形態において、この溶媒はアルコールである。他の実施形態において、この溶媒はイソプロピルアルコールである。
【0104】
本発明の1つの実施形態は、式9の化合物:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]

をピリミジン環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることを包含する、式I−Aの化合物:
【化32A】
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を調製するためのプロセスを包含し、ここでR、R、RおよびRは、本明細書中で定義されるとおりである。
【0105】
いくつかの実施形態において、ピリミジン環を形成するための適切な縮合条件は、式9の化合物を1,3−二求電子種と、溶媒の存在下で反応させることを包含する。別の実施形態において、この1,3−二求電子種は、1,3−ジアルデヒドまたは3−(ジアルキルアミノ)−プロパ−2−エナールから選択される。さらに他の実施形態において、この溶媒は、水中のDMSOまたはDMFから選択される。他の実施形態において、この1,3−二求電子種は、保護された1,3−二求電子種からインサイチュで生成する。別の実施形態において、この1,3−二求電子種は、スルホン酸の存在下でケタールから生成する。なお別の実施形態において、このスルホン酸はPTSAである。
【0106】
本発明の別の実施形態は、式8の化合物:
【化34】
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をピラゾール環を形成するために適切な縮合条件下で反応させることによって、式9の化合物:
【化34A】
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を調製するためのプロセスを包含する。
【0107】
いくつかの実施形態において、ピラゾール環を形成するための適切な縮合条件は、1)式8の化合物を塩基と、溶媒の存在下で反応させて、式Iの化合物の陰イオンを生成すること;2)この陰イオンをトリクロロアセトニトリルと反応させること;および3)2)から得られた生成物をヒドラジンまたはヒドラジン水和物と、非プロトン性溶媒の存在下で反応させることを包含する。別の実施形態において、この非プロトン性溶媒は、NMPまたはDMFである。いくつかの実施形態において、この塩基は、酢酸ナトリウムまたは酢酸カリウムから選択される。
【0108】
なお別の実施形態は、式7の化合物:
【化36】
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を、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式8の化合物:
【化36A】
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を調製するためのプロセスを包含する。
【0109】
いくつかの例において、アミド結合を形成するのに適切な条件は、式7の化合物を置換3−アミノピリジンと、アミドカップリング剤を用いて、非プロトン性溶媒および有機塩基の存在下で反応させることを包含する。他の例において、この非プロトン性溶媒は、NMPまたはDMFから選択される。別の実施形態において、この有機塩基は脂肪族アミンである。さらに他の実施形態において、この有機塩基は独立して、トリエチルアミンまたはDIPEAから選択される。なお別の実施形態において、このアミドカップリング剤は独立して、TBTUまたはTCTUから選択される。
【0110】
本発明の別の局面は、式I−G−32の化合物:
【化38】
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を調製するプロセスを提供し、このプロセスは、式30の化合物:
【化39】
[この文献は図面を表示できません]

を式25の化合物:
【化40】
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と、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含する。
【0111】
本発明のさらに他の実施形態は、式28の化合物:
【化41】
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をカルボン酸を形成するために適切な脱保護条件下で反応させることによって、式30の化合物:
【化41A】
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を調製するためのプロセスを包含する。
【0112】
別の実施形態は、式6aの化合物:
【化44】
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を式27の化合物:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]


と、アミド結合を形成するのに適切な条件下で反応させることによって、式28の化合物:
【化45A】
[この文献は図面を表示できません]


を調製するためのプロセスを包含する。
【0113】
いくつかの実施形態において、アミド結合を形成するのに適切な条件は、式29の化合物を式25の化合物と、アミドカップリングパートナー、非プロトン性溶媒、および塩基の存在下で反応させることを包含する。他の実施形態において、この非プロトン性溶媒は独立して、NMP、DMF、またはテトラヒドロフランから選択される。さらに他の実施形態において、この非プロトン性溶媒はテトラヒドロフランである。別の実施形態において、この塩基は脂肪族アミンである。なお別の実施形態において、この塩基はDIPEAである。いくつかの実施形態において、このアミドカップリングパートナーは独立して、TBTUまたはTCTUから選択される。1つ以上の実施形態において、このアミドカップリングパートナーはTCTUである。
【0114】
他の実施形態において、適切な脱保護条件は、式28の化合物を酸と、溶媒の存在下で反応させることを包含する。いくつかの実施形態において、この酸はHClである。別の実施形態において、この溶媒は1,4−ジオキサンである。
【0115】
なお別の実施形態において、アミド結合を形成するのに適切な条件は、式6aの化合物を式27の化合物と、非プロトン性溶媒中で、加熱の下で反応させることを包含する。さらに他の実施形態において、この非プロトン性溶媒は独立して、NMP、ピリジン、またはDMFから選択される。別の実施形態において、この非プロトン性溶媒はピリジンである。いくつかの実施形態において、この反応は、少なくとも80℃の温度で実施される。
【0116】
本発明の別の局面は、式27の化合物:
【化46】
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を調製するプロセスを提供し、このプロセスは、式26の化合物:
【化47】
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を、アミンを形成するのに適切な条件下で反応させる工程を包含する。
【0117】
いくつかの実施形態において、アミンを形成するのに適切な条件は、式27の化合物を、当業者に公知であるBuchwald−Hartwigアミノ化条件下で反応させることを包含する。
【0118】
なお別の実施形態は、
1)式18の化合物:
【化49】
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を適切なハロゲン交換条件下で反応させて、式32の化合物
【化50】
[この文献は図面を表示できません]

を生成する工程、および
2)式32の化合物:
【化51】
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を式22の化合物:
【化52】
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と適切な置換条件下で反応させる工程
によって、式26の化合物:
【化52A】
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を調製するためのプロセスを提供する。
【0119】
いくつかの実施形態において、適切なハロゲン交換条件は、式18の化合物をフッ化カリウムと、非プロトン性溶媒および相間移動触媒の存在下で反応させることを包含する。他の実施形態において、この非プロトン性溶媒は独立して、DMSO、DMF、またはスルホネートから選択される。さらに他の実施形態において、この相間移動触媒はMeNClである。さらに他の実施形態において、適切な置換条件は、式32の化合物を式22の化合物と、塩基の存在下で反応させることを包含する。別の実施形態において、この塩基は脂肪族アミンである。いくつかの実施形態において、この脂肪族アミンはDIPEAである。
【0120】
本発明の他の実施形態は、式31の化合物:
【化53】
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を適切なハロゲン化条件下で反応させることによって、式18の化合物:
【化53A】
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を調製するためのプロセスを提供する。
【0121】
いくつかの実施形態において、適切なハロゲン化条件は、1)式31の化合物を塩基と反応させて陰イオンを生成すること;および2)この陰イオンを塩素化剤と反応させることを包含する。なお別の実施形態において、この塩基はLDAである。別の実施形態において、この塩素化剤は1,1,1,2,2,2−ヘキサクロロエタンである。
【0122】
本願の目的で、用語実施形態、例、および局面は、交換可能に使用されることが理解される。
【0123】
本願の目的で、2個存在するJが、Qと一緒になって有橋環系を形成する場合、この2個存在するJは、Qの別々の原子に結合することが、理解される。さらに、2個存在するJが、Qと一緒になって有橋環系を形成する場合、この2個存在するJは、Qの別々の原子に結合する。さらに、2個存在するJが、Qと一緒になって有橋環系を形成する場合、この2個存在するJは、Qの別々の原子に結合する。さらに、2個存在するJが、Wと一緒になって有橋環系を形成する場合、この2個存在するJは、Wの別々の原子に結合する。最後に、2個存在するJが、環Dと一緒になって有橋環系を形成する場合、この2個存在するJは、環Dの別々の原子に結合する。
【0124】
→Oにおける矢印は、配位結合を表すことが、当業者によって理解される。
【0125】
本発明の化合物には、本明細書に一般的に記述されるものが含まれ、さらに本明細書で開示されるクラス、サブクラス、および種によって表わされる。本明細書中で使用される場合、他に示されない限り、下記の定義が適用される。本発明の目的で、化学元素は、CAS版「Handbook of Chemistry and Physics」第75版の元素周期表に従って識別される。さらに、有機化学の一般的原理は「Organic Chemistry」,Thomas Sorrell、University Science Books、Sausalito:1999および「March’s Advanced Organic Chemistry」第5版,編者Smith、M.B.およびMarch、J.、John Wiley & Sons、New York:2001に記載されており、これらの全内容が本明細書中に参考として援用される。
【0126】
本明細書中で記載される場合、原子の指定された数の範囲は、その中の任意の整数を含む。例えば、1個〜4個の原子を有する基は、1個、2個、3個、または4個の原子を有し得る。
【0127】
本明細書中で使用される場合、本発明の化合物は、本明細書に一般的に示されるように、または本発明の特定のクラス、サブクラス、および種によって例示されるように、必要に応じて1個または1個より多くの置換基で置換され得る。句「必要に応じて置換された」は、句「置換されたまたは置換されていない」と交換可能に使用されることが理解される。一般に、用語「置換された」は、用語「必要に応じて」により先行されるか否かにかかわらず、指定されている置換基のラジカルで、与えられた構造中の水素ラジカルを置き換えることをいう。他に示されない限り、必要に応じて置換された基は、その基のそれぞ
れ置換可能な位置に置換基を有し得、任意の所定の構造における1つより多くの位置が、特定の基から選択された1つより多くの置換基で置換され得るとき、この置換基はそれぞれの位置で同じであっても異なっていてもよい。本発明によって想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定化合物、または化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。
【0128】
他に示されない限り、環の中心から描かれる結合によって接続される置換基は、この環の任意の位置に結合し得る。例えば、以下の例iにおいて、Jは、ピリジル環上の任意の位置に結合し得る。二環式環については、両方の環を通って描かれる結合は、その置換基が、この二環式環の任意の位置から結合し得ることを示す。例えば、以下の例iiにおいて、Jは、5員環(例えば、窒素原子上)に結合しても、6員環に結合してもよい。
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
用語「安定」とは、本明細書中で使用される場合、化合物の生成、検出、回収、精製、および本明細書中に開示される目的のうちの1つまたは1つより多くのための使用を可能にする条件に供されるときに、実質的に変化しない化合物をいう。いくつかの実施形態において、安定な化合物または化学的に実行可能な化合物とは、40℃またはそれ未満の温度で、水分も他の化学的に反応性の条件も存在しない状態で維持される場合に、少なくとも1週間にわたり、実質的に変化しない化合物である。
【0130】
用語「配位結合(dative bond)」とは、本明細書中で使用される場合、分子種間の相互作用の際に形成される配位結合(coordination bond)であって、これらの分子種のうちの一方が、形成される錯体において共有されるべき電子対のドナーとして働き、そして他方がアクセプターとして働くものと定義される。
【0131】
用語「脂肪族」または「脂肪族基」とは、本明細書中で使用される場合、完全飽和であるかまたは1個もしくは1個より多くの不飽和単位を含み、分子の残部への1個の結合点を有する、直鎖(すなわち、非分枝)、分枝、または環状の、置換または非置換の炭化水素鎖を意味する。
【0132】
他に特定されない限り、脂肪族基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、脂肪族基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含む。他の実施形態において、脂肪族基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含む。さらに他の実施形態において、脂肪族基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含み、そしてなお他の実施形態において、脂肪族基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含む。脂肪族基は、直鎖または分枝鎖の、置換または非置換の、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であり得る。具体的な例としては、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、sec−ブチル、ビニル、n−ブテニル、エチニル、およびtert−ブチルが挙げられるが、これらに限定されない。脂肪族基はまた、環状であり得るか、または直鎖基もしくは分枝鎖基と環式基との組み合わせを有し得る。このような型の脂肪族基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、−CH−シクロプロピル、CHCHCH(CH)−シクロヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0133】
用語「脂環式」(または「炭素環」または「カルボシクリル」)とは、完全飽和である
かまたは1個もしくは1個より多くの不飽和単位を含むが芳香族ではなく、分子の残部への1つの結合点を有する、単環式C〜C炭化水素または二環式C〜C12炭化水素であって、この二環式環系における任意の個々の環は、3〜7の員を有するものをいう。脂環式基の例としては、シクロアルキル基およびシクロアルケニル基が挙げられるが、これらに限定されない。具体的な例としては、シクロヘキシル、シクロプロピル、およびシクロブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0134】
用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、または「複素環式」とは、本明細書中で使用される場合、非芳香族の、単環式、二環式、または三環式の環系であって、1個または1個より多くの環員が、独立して選択されるヘテロ原子であるものを意味する。いくつかの実施形態において、「複素環」基、「ヘテロシクリル」基、または「複素環式」基は、3〜14の環員を有し、ここで1個または1個より多くの環員は、酸素、硫黄、窒素、またはリンから独立して選択されるヘテロ原子であり、そしてこの系内の各環は、3〜7の環員を含む。
【0135】
複素環の例としては、3−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン、3−(1−アルキル)−ベンゾイミダゾール−2−オン、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチオフェニル、3−テトラヒドロチオフェニル、2−モルホリノ、3−モルホリノ、4−モルホリノ、2−チオモルホリノ、3−チオモルホリノ、4−チオモルホリノ、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、1−テトラヒドロピペラジニル、2−テトラヒドロピペラジニル、3−テトラヒドロピペラジニル、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾリニル、5−ピラゾリニル、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、2−チアゾリジニル、3−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、1−イミダゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、5−イミダゾリジニル、インドリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾチオラン、ベンゾジチアン、および1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0136】
環式基(例えば、脂環式および複素環)は、直線状に縮合しても、橋架けしても、スピロ環式であってもよい。
【0137】
用語「ヘテロ原子」とは、酸素、硫黄、窒素、リン、あるいはケイ素(窒素、硫黄、リン、またはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素または複素環式環の置換可能な窒素の第四級化形態(例えば、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおいてのような)、NH(ピロリジニルにおいてのような)もしくはNR(N置換ピロリジニルにおいてのような))を含めて)のうちの1つあるいは1つより多くを意味する。
【0138】
用語「不飽和」とは、本明細書中で使用される場合、ある部分が、1つまたは1つより多くの不飽和単位を有することを意味する。当業者によって公知であるように、不飽和基は、部分不飽和であっても完全不飽和であってもよい。部分不飽和基の例としては、ブテン、シクロヘキセン、およびテトラヒドロピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。完全不飽和基は、芳香族であっても、反芳香族であっても、非芳香族であってもよい。完全不飽和基の例としては、フェニル、シクロオクタテトラエン、ピリジル、チエニル、および1−メチルピリジン−2(1H)−オンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0139】
用語「アルコキシ」、または「チオアルキル」とは、本明細書中で使用される場合、酸素原子(「アルコキシ」)または硫黄原子(「チオアルキル」)を介して結合している、先に定義されたようなアルキル基をいう。
【0140】
用語「ハロアルキル」、「ハロアルケニル」、「ハロ脂肪族」、および「ハロアルコキシ」とは、1個または1個より多くのハロゲン原子で置換されている、場合に応じてアルキル、アルケニルまたはアルコキシを意味する。この用語は、ペルフルオロ化アルキル基(例えば、−CFおよび−CFCF)を包含する。
【0141】
用語「ハロゲン」、「ハロ」、および「hal」とは、F、Cl、Br、またはIを意味する。
【0142】
単独でか、または「アリールアルキル」、「アリールアルコキシ」、もしくは「アリールオキシアルキル」などのより大きい部分の一部として使用される用語「アリール」とは、合計5〜14の環員を有する単環式、二環式、および三環式の環系であって、その系内の少なくとも1個の環は芳香族であり、そしてその系内の各環が3〜7の環員を含むものをいう。用語「アリール」は、用語「アリール環」と交換可能に使用され得る。
【0143】
単独でか、または「ヘテロアリールアルキル」もしくは「ヘテロアリールアルコキシ」などのより大きい部分の一部として使用される用語「ヘテロアリール」とは、合計5〜14の環員を有する単環式、二環式、および三環式の環系であって、その系内の少なくとも1個の環は芳香族であり、その系内の少なくとも1個の環は、1個または1個より多くのヘテロ原子を含み、そしてその系内の各環が3〜7の環員を含むものをいう。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」または用語「ヘテロ芳香族」と交換可能に使用され得る。ヘテロアリール環の例としては、2−フラニル、3−フラニル、N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、N−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル)、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、テトラゾリル(例えば、5−テトラゾリル)、トリアゾリル(例えば、2−トリアゾリルおよび5−トリアゾリル)、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、インドリル(例えば、2−インドリル)、ピラゾリル(例えば、2−ピラゾリル)、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、プリニル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニル、キノリニル(例えば、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル)、ならびにイソキノリニル(例えば、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、または4−イソキノリニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0144】
用語「ヘテロアリール」は、2つの異なる形態の間で平衡状態で存在する、特定の型のヘテロアリール環を包含することが理解されるべきである。より具体的には、例えば、ヒドロピリジンおよびピリジノン(ならびに同様に、ヒドロキシピリミジンおよびピリミジノン)などの種は、「ヘテロアリール」の定義の範囲に含まれることが意図される。
【化56】
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【0145】
用語「保護基(protecting group)」および「保護基(protec
tive group)」は、本明細書中で使用される場合、交換可能であり、そして複数の反応性部位を有する化合物において、1つまたは1つより多くの所望の官能基を一時的に遮断するために使用される剤をいう。特定の実施形態において、保護基は、以下の特徴のうちの1つもしくは1つより多く、または全てを有する:a)保護された基材を与えるために良好な収率で官能基に選択的に富化される、すなわち、b)他の反応性部位のうちの1つまたは1つより多くにおいて起こる反応に対して安定である;およびc)再生された脱保護された官能基を攻撃しない試薬によって、良好な収率で選択的に除去可能である。当業者によって理解されるように、いくつかの場合において、これらの試薬は、その化合物中の他の反応性基を攻撃しない。他の場合において、これらの試薬はまた、その化合物中の他の反応性基と反応しないかもしれない。保護基の例は、Greene,T.W.,Wuts,P.G「Protective Groups in Organic Synthesis」,第3版,John Wiley & Sons,New York:1999(およびこの書籍の他の版)に詳述されており、その全内容は、本明細書中に参考として援用される。用語「窒素保護基」とは、本明細書中で使用される場合、多官能性化合物中の1つまたは1つより多くの所望の窒素反応性部位を一時的に遮断するために使用される剤をいう。好ましい窒素保護基もまた、上で保護基について例示された特徴を有し、そして特定の例示的な窒素保護基もまた、Greene,T.W.,Wuts,P.G「Protective Groups in Organic Synthesis」,第3版,John Wiley & Sons,New York:1999の第7章に詳述されており、その全内容は、本明細書中に参考として援用される。
【0146】
いくつかの実施形態において、アルキル鎖または脂肪族鎖のメチレン単位は、別の原子または基で必要に応じて置き換えられる。このような原子または基の例としては、窒素、酸素、硫黄、−C(O)−、−C(=N−CN)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−SO−、および−SO−が挙げられるが、これらに限定されない。これらの原子または基は、一緒になって、より大きい基を形成し得る。このようなより大きい基の例としては、−OC(O)−、−C(O)CO−、−CO−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NRCO−、−NRC(O)O−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、および−NRSONR−が挙げられるが、これらに限定されず、ここでRは、例えば、HまたはC1〜6脂肪族である。これらの基は、脂肪族鎖のメチレン単位に、単結合、二重結合、または三重結合を介して結合し得ることが理解されるべきである。脂肪族鎖に二重結合を介して結合する必要に応じた置き換えの例(この場合には、窒素原子)は、−CHCH=N−CHである。いくつかの場合において、特に末端において、必要に応じた置き換えは、脂肪族基に三重結合を介して結合し得る。これの一例は、CHCHCHC≡Nである。この状況において、末端窒素は別の原子に結合しないことが理解されるべきである。
【0147】
用語「メチレン単位」はまた、分枝メチレン単位または置換メチレン単位をいい得ることもまた理解されるべきである。例えば、イソプロピル部分[−CH(CH]において、最初に記載される「メチレン単位」を置き換える窒素原子(例えば、NR)は、ジメチルアミン[−N(CH]をもたらす。これらのような例において、当業者は、この窒素原子にはいかなるさらなる原子も結合していないこと、および「NR」由来の「R」はこの場合には存在しないことを理解する。
【0148】
他に示されない限り、必要に応じた置き換えは、化学的に安定な化合物を形成する。必要に応じた置き換えは、その鎖の鎖中および/またはいずれかの端部の両方で;すなわち、結合点で、および/または末端でもの両方で、起こり得る。2つの必要に応じた置き換えはまた、それが化学的に安定な化合物をもたらす限り、鎖中で互いに隣接し得る。例えば、C脂肪族は、2個の窒素原子により必要に応じて置き換えられて、−C−N≡Nを形成し得る。これらの必要に応じた置き換えはまた、鎖中の炭素原子の全てを完全に置き
換え得る。例えば、C脂肪族は、−NR−、−C(O)−、および−NR−により必要に応じて置き換えられて、−NRC(O)NR−(尿素)を形成し得る。
【0149】
他に示されない限り、この置き換えが末端で起こる場合、この置き換え原子は、その末端の水素原子に結合する。例えば、−CHCHCHのメチレン単位が−O−で必要に応じて置き換えられる場合、得られる化合物は、−OCHCH、−CHOCH、または−CHCHOHであり得る。別の例において、−CHCHCHのメチレン単位が−NH−で必要に応じて置き換えられる場合、得られる化合物は、−NHCHCH、−CHNHCH、または−CHCHNHであり得る。末端原子が自由原子価電子を含まない場合、水素原子はその末端に必要とされない(例えば、−CHCHCH=Oまたは−CHCHC≡N)ことが理解されるべきである。
【0150】
他に示されない限り、本明細書中に図示される構造はまた、その構造の全ての異性(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何、配座、および回転)形態を含むことが意図される。例えば、各不斉中心についてのR配置およびS配置、(Z)および(E)の二重結合異性体、ならびに(Z)および(E)の配座異性体は、本発明に含まれる。当業者に理解されるように、ある置換基は、任意の回転可能な結合の周りで自由に回転し得る。例えば、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]


と描かれる置換基は、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]


もまた表す。
【0151】
従って、本化合物の単一の立体化学的異性体、ならびにエナンチオマー、ジアステレオマー、幾何、配座、および回転混合物は、本発明の範囲内である。
【0152】
他に示されない限り、本発明の化合物の全ての互変異性形態は、本発明の範囲内である。
【0153】
さらに、他に示されない限り、本明細書中に図示される構造はまた、1つまたは1つより多くの同位体富化された原子の存在のみが異なる化合物を包含することを意図される。例えば、ジュウテリウムもしくはトリチウムによる水素の置き換え、または13C富化炭素もしくは14C富化炭素による炭素の置き換え以外には、本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。このような化合物は、例えば、生物学的アッセイにおけるプローブまたは分析用ツールとして、有用である。
【0154】
薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、包接化合物(chlatrate)、プロドラッグ、および他の誘導体
本明細書中に記載される化合物は、遊離形態でか、または適用可能である場合、塩として存在し得る。薬学的に受容可能である塩が特に興味深い。なぜなら、これらの塩は、医療目的で以下に記載される化合物を投与する際に有用であるからである。薬学的に受容可
能ではない塩は、製造プロセスにおいて、単離および精製の目的で、ならびにいくつかの例においては、本発明の化合物またはその中間体の立体異性体形態を分離する際に使用するために、有用である。
【0155】
本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能な塩」とは、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の副作用(例えば、毒性、刺激、およびアレルギー応答など)なしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、そして合理的な利益/危険比に見合う、化合物の塩をいう。
【0156】
薬学的に受容可能な塩は、当該分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、薬学的に受容可能な塩を、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1−19(本明細書中に参考として援用される)に詳細に記載する。本明細書中に記載される化合物の薬学的に受容可能な塩としては、適切な無機酸および無機塩基、ならびに有機酸および有機塩基から誘導されるものが挙げられる。これらの塩は、この化合物の最終的な単離および精製中に、インサイチュで調製され得る。
【0157】
本明細書中に記載される化合物が、塩基性基、または充分に塩基性であるバイオ同配体を含む場合、酸付加塩は、1)精製した化合物をその遊離塩基形態で、適切な有機酸または無機酸と反応させ、そして2)そのように形成された塩を単離することによって、調製され得る。実際には、酸付加塩は、使用のためにより好都合な形態であり得、そしてその塩の使用は、その遊離塩基形態の使用に等しい。
【0158】
薬学的に受容可能な非毒性の酸付加塩の例は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸)または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸)と、あるいは当該分野において使用される他の方法(例えば、イオン交換)を使用することによって形成された、アミノ基の塩である。他の薬学的に受容可能な塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、および吉草酸塩などが挙げられる。
【0159】
本明細書中に記載される化合物が、カルボキシル基または充分に酸性であるバイオ同配体を含む場合、塩基付加塩は、1)精製した化合物をその酸形態で、適切な有機塩基または無機塩基と反応させ、そして2)そのように形成された塩を単離することによって、調製され得る。実際には、塩基付加塩の使用は、より好都合であり得、そして塩形態の使用は本質的に、その遊離酸形態の使用に等しい。適切な塩基から誘導された塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、リチウム、およびカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウムおよびカルシウム)塩、アンモニウム塩ならびにN(C1〜4アルキル)塩が挙げられる。本発明はまた、本明細書中に開示される化合物の任意の塩基性窒素含有基の第四級化を想定する。水または油に可溶性または分散可能である生成物もまた、このような第四級化によって得られ得る。
【0160】
塩基付加塩としては、薬学的に受容可能な金属塩およびアミン塩が挙げられる。適切な金属塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、マグネシウム、およびアルミニウムが挙げられる。ナトリウム塩およびカリウム塩が、通常好ましい。さらなる薬学的に受容可能な塩としては、適切である場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸、硫酸、リン酸、硝酸、低級アルキルスルホン酸およびアリールスルホン酸などの対イオンを使用して形成された、非毒性のアンモニウム、第四級アンモニウム、およびアミン陽イオンが挙げられる。適切な無機塩基付加塩は、金属塩基から調製され、これには、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、および水酸化亜鉛などが挙げられる。適切なアミン塩基付加塩は、その低い毒性および医学用途のための受容可能性に起因して医薬品化学において頻繁に使用されるアミンから、調製される。アンモニア、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、リジン、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、水酸化テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、ジベンジルアミン、エフェナミン、デヒドロアビエチルアミン、N−エチルピペリジン、ベンジルアミン、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、塩基性アミノ酸、およびジシクロヘキシルアミンなどが、適切な塩基付加塩の例である。
【0161】
他の酸および塩基が、それら自体では薬学的に受容可能ではなくても、本明細書中に記載される化合物およびその薬学的に受容可能な酸付加塩または塩基付加塩を得る際の中間体として有用な塩の調製において、使用され得る。
【0162】
本発明は、異なる薬学的に受容可能な塩の混合物/組み合わせ物、およびまた、化合物の遊離形態と薬学的に受容可能な塩との混合物/組み合わせ物を包含することが理解されるべきである。
【0163】
本明細書中に記載される化合物はまた、薬学的に受容可能な溶媒和物(例えば、水和物)および包接化合物として存在し得る。本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能な溶媒和物」とは、1つまたは1つより多くの薬学的に受容可能な溶媒分子の、本明細書中に記載される化合物の1つへの会合から形成される、溶媒和物である。用語溶媒和物は、水和物(例えば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、および四水和物など)を包含する。
【0164】
本明細書中で使用される場合、用語「水和物」とは、非共有結合性の分子間力により結合した、化学量論的量または非化学量論的量の水をさらに含む、本明細書中に記載される化合物またはその塩を意味する。
【0165】
本明細書中で使用される場合、用語「包接化合物(clathrate)」とは、内部に捕捉されたゲスト分子(例えば、溶媒もしくは水)を有する空間(例えば、チャネル)を含む結晶格子の形態の、本明細書中に記載される化合物またはその塩を意味する。
【0166】
本明細書中に記載される化合物に加えて、これらの化合物の薬学的に受容可能な誘導体またはプロドラッグもまた、本明細書中で同定される障害を処置または予防するための組成物中で使用され得る。
【0167】
「薬学的に受容可能な誘導体またはプロドラッグ」としては、レシピエントに投与されると、直接または間接的にのいずれかで、本明細書中に記載される化合物またはその阻害
活性を有する代謝産物もしくは残基を提供することが可能である、本明細書中に記載される化合物の任意の薬学的に受容可能なエステル、エステルの塩、または他の誘導体が挙げられる。特に好ましい誘導体またはプロドラッグは、このような化合物が患者に投与されるときに、その化合物のバイオアベイラビリティを(例えば、経口投与された化合物が血液中により容易に吸収されることを可能にすることによって)増大させるもの、または生物学的区画(例えば、脳もしくはリンパ系)への親化合物の送達を、その親種と比較して増強させるものである。
【0168】
本明細書中で使用される場合、他に示されない限り、用語「プロドラッグ」とは、生物学的条件下(インビトロまたはインビボ)で加水分解、酸化、または他の方法で反応して、本明細書中に記載される化合物を提供し得る、化合物の誘導体を意味する。プロドラッグは、生物学的条件下でのこのような反応の際に活性になり得るか、またはプロドラッグは、その未反応形態で活性を有し得る。本発明において想定されるプロドラッグの例としては、生体加水分解性部分(例えば、生体加水分解性アミド、生体加水分解性エステル、生体加水分解性カルバメート、生体加水分解性カーボネート、生体加水分解性ウレイド、および生体加水分解性ホスフェートアナログ)を含む、本発明の化合物のアナログまたは誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。プロドラッグの他の例としては、−NO、−NO、−ONO、または−ONO部分を含む、本明細書中に記載される化合物の誘導体が挙げられる。プロドラッグは代表的に、周知の方法(例えば、BURGER’S
MEDICINAL CHEMISTRY AND DRUG DISCOVERY(1995)172−178,949−982(Manfred E.Wolff編,第5版)により記載される方法)を使用して、調製され得る。
【0169】
略語
以下の略語が使用される:
DMSO ジメチルスルホキシド
DCM ジクロロメタン
ATP アデノシン三リン酸
HNMR プロトン核磁気共鳴
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
Rt 保持時間
RT 室温
TEA トリエチルアミン
NMP N−メチル−2−ピロリドン
TFA トリフルオロ酢酸
Bp 沸点
DMF ジメチルホルムアミド
PTSA p−トルエンスルホン酸
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
mCPBA メタ−クロロ過安息香酸
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシド ヘキサフルオロホスフェート
TBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート
T3P プロピルリン酸無水物
COMU 1−[(1−(シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)−ジメチルアミノ−モルホリノ)]ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
TCTU [(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−(ジメチルアミ
ノ)メチレン]−ジメチル−アンモニウム テトラフルオロボレート
HBTU O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスフェート
LDA リチウムジイソプロピルアミド
EDCI 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド。
【0170】
化合物の使用
本発明の1つの局面は、ATRキナーゼの阻害剤であり、従って、ATRが疾患、状態、もしくは障害に関与する被験体または患者おいて、その疾患、状態、もしくは障害を処置するため、またはそれらの重篤度を軽減するために有用である、化合物を提供する。
【0171】
本明細書中で使用される場合、用語「被験体」および「患者」は、交換可能に使用される。用語「被験体」および「患者」とは、動物をいい、より特定すると、ヒトをいう。1つの実施形態において、この被験体は、非ヒト動物(例えば、ラットまたはイヌ)である。好ましい実施形態において、この被験体はヒトである。
【0172】
本発明の別の局面は、過剰または異常な細胞増殖により特徴付けられる疾患、障害、および状態の処置に有用な化合物を提供する。そのような疾患としては、増殖性または過剰増殖性疾患が挙げられる。増殖性または過剰増殖性疾患の例としては、がんおよび骨髄増殖性疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
【0173】
いくつかの実施形態において、これらの化合物は、式I−Aの化合物からなる群より選択される。別の局面において、これらの化合物は、式I−Bからなる群より選択される。別の局面において、これらの化合物は、式IまたはI−A−1からなる群より選択される。用語「がん」としては、以下のがん:口部:口腔、口唇、舌、口、咽頭、心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形種、肺:非小細胞、気管支癌(扁平細胞または類表皮、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、胃腸:食道(扁平上皮癌、喉頭、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(膵管腺癌、膵島細胞腺腫、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫瘍、ビポーマ)、小腸(small bowel or small intestine)(腺癌、リンパ腫、類癌腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel or large intestine)(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸・直腸、大腸直腸、直腸、尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫、絨毛腫瘍、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、良性中皮腫、脂肪腫)、肝臓:肝癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽細胞腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆道、骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、骨様骨腫瘍および巨細胞腫瘍、神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣芽腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形膠芽細胞腫、乏突起神経膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫)、婦人科/女性:子宮(子宮内膜癌)、子宮頸部(子宮頸部癌、前癌子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌、非分類癌]、悪性顆粒膜・莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形種)、外陰(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)、乳房;血液学的:血液(骨髄性白血病[急性および慢性]、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性
白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫[悪性リンパ腫]ヘアリーセル;リンパ球様障害;皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、角化棘細胞腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、甲状腺:甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、未分化甲状腺がん、甲状腺髄様癌、多発性内分泌腺腫瘍2A型、多発性内分泌腺腫瘍2B型、家族性甲状腺髄様がん、褐色細胞腫、傍神経節腫、ならびに副腎:神経芽腫が挙げられるが、これらに限定されない。
【0174】
いくつかの実施形態において、このがんは、肺のがんまたは膵臓のがんから選択される。他の実施形態において、このがんは、肺がん、頭頸部がん、膵臓がん、胃がん、または脳がんから選択される。なお他の実施形態において、このがんは、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、膵臓がん、胆管がん、頭頸部がん、膀胱がん、結腸直腸がん、膠芽腫、食道がん、乳がん、肝細胞癌、または卵巣がんから選択される。
【0175】
いくつかの実施形態において、このがんは肺がんである。他の実施形態において、この肺がんは、非小細胞肺がんまたは小細胞肺がんである。別の実施形態において、このがんは非小細胞肺がんである。なお別の実施形態において、この非小細胞肺がんは扁平非小細胞肺がんである。
【0176】
従って、用語「癌性細胞」は、本明細書で提供される場合、上で同定された状態のいずれか1つに冒された細胞を含む。いくつかの実施形態において、がんは、結腸直腸がん、甲状腺がん、または乳がんから選択される。他の実施形態において、このがんはトリプルネガティブ乳がんである。
【0177】
用語「骨髄増殖性疾患」は、例えば真性赤血球増加症、血小板血症、骨髄線維症を伴う骨髄様化生、好酸球増加症候群、若年性骨髄単球性白血病、全身性マスト細胞症、および造血障害などの障害を包含し、特に、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、および急性リンパ性白血病(ALL)を包含する。
【0178】
薬学的組成物
本発明はまた、ATRキナーゼの阻害剤として有用な化合物および組成物を提供する。
【0179】
本発明の1つの局面は、本明細書中に記載される化合物の任意のもの、および必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクルを含む、薬学的に受容可能な組成物を提供する。
【0180】
薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクルは、本明細書で使用される場合、望ましい特定の剤形に適切な、任意のあらゆる溶媒、希釈剤、または他の液体ビヒクル、分散もしくは懸濁助剤、表面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、防腐剤、固体結合剤、および滑沢剤などを含む。Remington’s Pharmaceutical Sciences、第16版、E.W.Martin(Mack Publishing Co.、Easton、Pa.、1980)は、薬学的に受容可能な組成物の製剤化のために使用される様々なキャリア、およびその調製のための公知の技術を開示している。何らかの従来のキャリア媒体が本発明の化合物と不適合である(例えば、何らかの望ましくない生物学的影響をもたらすことによって、または薬学的に受容可能な組成物の他の任意の成分と他の有害な様式で相互作用することによって)場合を除き、その使用は、本発明の範囲内にあることが想定される。
【0181】
薬学的に受容可能なキャリアとして働き得る材料の例としては、イオン交換体、アルミ
ナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミン)、緩衝物質(例えば、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、またはソルビン酸カリウム)、植物性飽和脂肪酸の部分的グリセリド混合物、水、塩または電解質(例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩)、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、蝋、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、羊毛脂、糖(例えば、ラクトース、グルコース、およびスクロース);デンプン(例えば、コーンスターチおよびジャガイモデンプン);セルロースおよびその誘導体(カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース);粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;滑石;賦形剤(例えば、カカオ脂および坐剤蝋);油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油およびダイズ油);グリコール(例えば、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール);エステル(例えば、オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル);寒天;緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム);アルギン酸;発熱性物質を含まない水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝液、ならびに他の非毒性適合性滑沢剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム)が挙げられるがこれらに限定されず、そして着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味料、矯味矯臭剤および香料、防腐剤および酸化防止剤もまた、製剤者の判断により本組成物中に存在し得る。
【0182】
併用療法
本発明の別の局面は、処置を必要としている被験体におけるがんの処置方法に関し、この方法は、本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、さらなる治療剤とを投与する工程を包含する。いくつかの実施形態において、この方法は、この化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、さらなる治療剤との、逐次投与または同時投与を包含する。
【0183】
本明細書中で使用される場合、用語「合わせて」または「同時投与」は、交換可能に使用され得、1つより多くの治療(例えば、1つまたは1つより多くの治療剤)の使用をいう。この用語の使用は、治療(例えば、治療剤)が被験体に施される順序を制限しない。
【0184】
いくつかの実施形態において、このさらなる治療剤は抗がん剤である。他の実施形態において、このさらなる治療剤はDNA損傷因子である。なお他の実施形態において、このさらなる治療剤は、放射線治療、化学療法、または放射線治療もしくは化学療法と代表的に一緒に使用される他の剤(例えば、放射線増感剤および化学的増感剤)から選択される。なお他の実施形態において、このさらなる治療剤は電離放射線である。
【0185】
当業者に公知であるように、放射線増感剤は、放射線治療と合わせて使用され得る剤である。放射線増感剤は様々な異なる様式で働き、がん細胞を放射線治療に対して感作すること、放射線治療と相乗作用して改善された相乗効果を提供すること、放射線治療と相加的に作用すること、または周囲の健常な細胞を放射線治療により引き起こされる損傷から保護することが挙げられるが、これらに限定されない。同様に、化学的増感剤は、化学療法と合わせて使用され得る剤である。同様に、化学的増感剤は様々な異なる様式で働き、癌細胞を化学療法に対して感作すること、化学療法と相乗作用して改善された相乗効果を提供すること、化学療法と相加的に作用すること、または周囲の健常な細胞を化学療法により引き起こされる損傷から保護することが挙げられるが、これらに限定されない。
【0186】
本発明の化合物と合わせて使用され得るDNA損傷因子の例としては、白金製剤(Platinating agent)(例えば、カルボプラチン、ネダプラチン、サトラプラチンおよび他の誘導体);Topo I阻害剤(例えば、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンおよび他の誘導体);代謝拮抗物質(例えば、葉酸ファミリー(メトトレキサート、ペメトレキセドおよび関連物質));プリンアンタゴニストおよびピリ
ミジンアンタゴニスト(チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、5−フルオロウラシル(5FU)および関連物質);アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、イホスファミドおよび関連物質));ニトロソウレア(例えば、カルムスチン);トリアゼン(ダカルバジン、テモゾロミド);アルキルスルホネート(例えば、ブスルファン);プロカルバジンおよびアジリジン;抗生物質(例えば、ヒドロキシウレア、アントラサイクリン(ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンおよび他の誘導体));アントラセンジオン(ミトキサントロンおよび関連物質);ストレプトミセス系(ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチノマイシン);ならびに紫外光が挙げられるが、これらに限定されない。
【0187】
本発明の剤と併用され得る他の治療または抗がん剤としては、外科手術、放射線治療(例えば、γ線照射、中性子線放射線治療、電子線放射線治療、プロトン療法、近接照射療法、全身放射性同位体などが挙げられるが、ほんの数例である)、内分泌治療、生物応答モディファイア(インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF)などが挙げられるが、ほんの数例である)、温熱療法および低温療法、任意の有害作用を軽減する剤(例えば、制吐剤)、ならびに他の認可された化学療法剤が挙げられ、これには、本明細書中に列挙されているDNA損傷因子、紡錘体毒(ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、パクリタキセル)、ポドフィロトキシン(エトポシド、イリノテカン、トポテカン)、ニトロソウレア(カルムスチン、ロムスチン)、無機イオン(シスプラチン、カルボプラチン)、酵素(アスパラギナーゼ)、およびホルモン(タモキシフェン、ロイプロリド、フルタミド、およびメゲストロール)、GleevecTM、アドリアマイシン、デキサメタゾン、およびシクロホスファミドが挙げられるが、これらに限定されない。
【0188】
本発明の化合物はさらに、以下の治療剤のうちのいずれかと併用してがんを治療する際に有用であり得る:
アバレリックス(Plenaxis depot(登録商標));アルデスロイキン(Prokine(登録商標));アルデスロイキン(Proleukin(登録商標));アレムツズマブ(Alemtuzumabb)(Campath(登録商標));アリトレチノイン(Panretin(登録商標));アロプリノール(Zyloprim(登録商標));アルトレタミン(Hexalen(登録商標));アミホスチン(Ethyol(登録商標));アナストロゾール(Arimidex(登録商標));三酸化ヒ素(Trisenox(登録商標));アスパラギナーゼ(Elspar(登録商標));アザシチジン(Vidaza(登録商標));ベバシズマブ(bevacuzimab)(Avastin(登録商標));ベキサロテンカプセル剤(Targretin(登録商標));ベキサロテンゲル剤(Targretin(登録商標));ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標));ボルテゾミブ(Velcade(登録商標));ブスルファン静脈内用(Busulfex(登録商標));ブスルファン経口用(Myleran(登録商標));カルステロン(Methosarb(登録商標));カペシタビン(Xeloda(登録商標));カルボプラチン(Paraplatin(登録商標));カルムスチン(BCNU(登録商標)、BiCNU(登録商標));カルムスチン(Gliadel(登録商標));ポリフェプロザン20インプラントを有するカルムスチン(Gliadel Wafer(登録商標));セレコクシブ(Celebrex(登録商標));セツキシマブ(cetuximab)(Erbitux(登録商標));クロラムブシル(Leukeran(登録商標));シスプラチン(Platinol(登録商標));クラドリビン(Leustatin(登録商標)、2−CdA(登録商標));クロファラビン(Clolar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)、Neosar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan Injection(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan錠剤(登録商
標));シタラビン(Cytosar−U(登録商標));シタラビンリポソーム(DepoCyt(登録商標));ダカルバジン(DTIC−Dome(登録商標));ダクチノマイシン、アクチノマイシンD(Cosmegen(登録商標));ダルベポエチンアルファ(Aranesp(登録商標));ダウノルビシンリポソーム(DanuoXome(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Daunorubicin(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Cerubidine(登録商標));デニロイキンジフチトクス(Ontak(登録商標));デクスラゾキサン(Zinecard(登録商標));ドセタキセル(Taxotere(登録商標));ドキソルビシン(アドリアマイシンPFS(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS注射用(登録商標));ドキソルビシンリポソーム( Doxil(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(dromostanolone(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(masterone注射用(登録商標));エリオットB液(Elliott’s B Solution(登録商標));エピルビシン(Ellence(登録商標));エポエチンアルファ(epogen(登録商標));エルロチニブ(Tarceva(登録商標));エストラムスチン(Emcyt(登録商標));エトポシドリン酸塩(Etopophos(登録商標));エトポシド、VP−16(Vepesid(登録商標));エキセメスタン(Aromasin(登録商標));フィルグラスチム(Neupogen(登録商標));フロクスウリジン(動脈内)(FUDR(登録商標));フルダラビン(Fludara(登録商標));フルオロウラシル、5−FU(Adrucil(登録商標));フルベストラント(Faslodex(登録商標));ゲフィチニブ(Iressa(登録商標));ゲムシタビン(Gemzar(登録商標));ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(登録商標));ゴセレリン酢酸塩(Zoladex Implant(登録商標));ゴセレリン酢酸塩(Zoladex(登録商標));ヒストレリン酢酸塩(Histrelin implant(登録商標));ヒドロキシウレア(Hydrea(登録商標));イブリツモマブチウキセタン(Zevalin(登録商標));イダルビシン(Idamycin(登録商標));イホスファミド(IFEX(登録商標));メシル酸イマチニブ(Gleevec(登録商標));インターフェロンα 2a(Roferon A(登録商標));インターフェロンα−2b(Intron A(登録商標));イリノテカン(Camptosar(登録商標));レナリドミド(Revlimid(登録商標));レトロゾール(Femara(登録商標));ロイコボリン(Wellcovorin(登録商標)、Leucovorin(登録商標));ロイプロリド酢酸塩(Eligard(登録商標));レバミゾール(Ergamisol(登録商標));ロムスチン、CCNU(CeeBU(登録商標));メクロレタミン、ナイトロジェンマスタード(Mustargen(登録商標));メゲストロール酢酸塩(Megace(登録商標));メルファラン、L−PAM(Alkeran(登録商標));メルカプトプリン、6−MP(Purinethol(登録商標));メスナ(Mesnex(登録商標));メスナ(Mesnex tabs(登録商標));メトトレキサート(Methotrexate(登録商標));メトキサレン(Uvadex(登録商標));マイトマイシンC(Mutamycin(登録商標));ミトタン(Lysodren(登録商標));ミトキサントロン(Novantrone(登録商標));フェニルプロピオン酸ナンドロロン(Durabolin−50(登録商標));ネララビン(Arranon(登録商標));ノフェツモマブ(Verluma(登録商標));オプレルベキン(Neumega(登録商標));オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標));パクリタキセル(Paxene(登録商標));パクリタキセル(Taxol(登録商標));パクリタキセルタンパク質結合粒子剤(Abraxane(登録商標));パリフェルミン(Kepivance(登録商標));パミドロネート(Aredia(登録商標));ペガデマーゼ(Adagen(Pegademase Bovine)(登録商標));ペグアスパルガーゼ(Oncaspar(登録商標));ペグフィルグラスチム(Neulasta(登録商標))
;ペメトレキセド二ナトリウム(Alimta(登録商標));ペントスタチン(Nipent(登録商標));ピポブロマン(Vercyte(登録商標));プリカマイシン、ミトラマイシン(Mithracin(登録商標));ポルフィマーナトリウム(Photofrin(登録商標));プロカルバジン(Matulane(登録商標));キナクリン(Atabrine(登録商標));ラスブリカーゼ(Elitek(登録商標));リツキシマブ(Rituxan(登録商標));サルグラモスチム(Leukine(登録商標));サルグラモスチム(Prokine(登録商標));ソラフェニブ(Nexavar(登録商標));ストレプトゾシン(Zanosar(登録商標));スニチニブマレイン酸塩(Sutent(登録商標));タルク(Sclerosol(登録商標));タモキシフェン(Nolvadex(登録商標));テモゾロマイド(Temodar(登録商標));テニポシド、VM−26( Vumon(登録商標));テストラクトン(Teslac(登録商標));チオグアニン、6−TG(Thioguanine(登録商標));チオテパ(Thioplex(登録商標));トポテカン(Hycamtin(登録商標));トレミフェン(Fareston(登録商標));トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トシツモマブ/I−131 トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トラスツズマブ(Herceptin(登録商標));トレチノイン、ATRA(Vesanoid(登録商標));ウラシルマスタード(Uracil Mustardカプセル剤(登録商標));バルルビシン(Valstar(登録商標));ビンブラスチン(Velban(登録商標));ビンクリスチン(Oncovin(登録商標));ビノレルビン(Navelbine(登録商標));ゾレドロネート(Zometa(登録商標))およびボリノスタット(Zolinza(登録商標))。
【0189】
最新のがん治療についての総合的な議論については、http://www.nci.nih.gov/、http://www.fda.gov/cder/cancer/druglistframe.htmのFDA認可腫瘍薬リスト、およびThe Merck Manual,第17版,1999を参照のこと。これらは内容の全体が本明細書中に参考として援用される。
【0190】
被験体に投与するための組成物
ATRキナーゼ阻害剤またはその薬物学的塩は、動物またはヒトに投与するための薬学的組成物に製剤化することができる。これらの薬学的組成物は、本明細書中に記載されている疾患または状態を処置または予防するために有効な量のATR阻害剤と、薬学的に受容可能なキャリアとを含み、これらは本発明の別の実施形態である。
【0191】
治療に必要な化合物の正確な量は、被験体の種、年齢、および一般的状態、障害の重篤度、具体的な剤、その投与様式などに依存して、被験体ごとに異なる。本発明の化合物は好ましくは、投与のしやすさおよび投与量の均一性のために、投与単位の形態で製剤化される。本明細書で使用される表現「投与単位の形態」は、処置されるべき患者に適した、物理的に別個になっている単位の薬物をいう。しかし、本発明の化合物および組成物の1日の総使用量は、妥当な医学的判断の範囲内で主治医により決定されることが理解される。任意の特定の患者または生物に対する具体的な有効用量レベルは、処置される障害およびその障害の重篤度;用いられる特定の化合物の活性;用いられる特定の化合物;患者の年齢、体重、全体的な健康状態、性別および食事;投与時間、経路、および用いられる特定の化合物の排出速度;処置の持続時間;用いられる特定の化合物、用いられる特定の化合物と併用または同時に使用される薬物、ならびに医学分野に周知である同様の要素を含む、様々な要素に依存する。用語「患者」は、本明細書中で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
【0192】
いくつかの実施形態において、これらの組成物は必要に応じてさらに、1種または1種
より多くのさらなる治療剤を含む。例えば、増殖性疾患およびがんを処置するために、化学療法剤または他の抗増殖剤が、本発明の化合物と組み合わせられ得る。これらの組成物を組み合わせることができる公知の剤の例は、上記「併用療法」の項の下、および本明細書全体にわたって列挙されている。いくつかの実施形態は、組み合わせた調製物の同時使用、別個使用、または逐次使用を提供する。
【0193】
投与様式および剤形
本発明の薬学的に受容可能な組成物は、処置される障害の重篤度に応じて、ヒトおよび他の動物に、経口、直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所的(粉末、軟膏、または滴下薬として)、または口内(口腔または鼻腔スプレーとして)などによって、投与され得る。特定の実施形態において、本発明の化合物は、経口または非経口で、望ましい治療効果を得るために、1日に1回またはそれより多く、被験体の体重あたり1日あたり約0.01mg/kg〜約50mg/kg、好ましくは約1mg/kg〜約25mg/kgの投与レベルで投与され得る。あるいは、本発明の化合物の投薬計画は、変化し得る。
【0194】
経口投与用の液体剤形には、薬学的に受容可能なエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁物、シロップ、およびエリキシルが挙げられるが、これらに限定されない。活性化合物に加えて、この液体剤形は、当該分野において一般的に使用される不活性希釈剤(例えば、水または他の溶媒)、可溶化剤および乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド)、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含み得る。不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味料、矯味矯臭剤、および香料などのアジュバントもまた含み得る。
【0195】
例えば滅菌された注射可能な水性または油性の懸濁物などの注射可能な調製物は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて、公知の技術に従って調剤化され得る。滅菌注射可能調製物はまた、非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤または溶媒中の、滅菌された注射可能な溶液、懸濁物またはエマルジョン(例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液)であり得る。使用され得る受容可能なビヒクルおよび溶媒は、水、リンゲル液,U.S.P.、および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌された不揮発性油が、溶媒または懸濁媒として従来用いられている。この目的で、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドが挙げられる、任意のブランドの不揮発性油が用いられ得る。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が注射可能物の調製に使用される。
【0196】
注射可能な製剤は、例えば、細菌保持フィルタでの濾過によって、または滅菌固形組成物(これらは、使用前に滅菌水もしくは他の注射可能な媒体に溶解もしくは分散され得る)の形態で殺菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
【0197】
本発明の化合物の効果を延長させる目的で、皮下注射用製剤または筋肉内注射からのこの化合物の吸収を遅くすることがしばしば望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶性または非晶質の金属の液体懸濁物の使用によって達成され得る。これにより、この化合物の吸収速度は、溶解速度に依存し、これは次に、結晶のサイズおよび結晶形に依存し得る。あるいは、非経口投与される化合物形態の遅延吸収は、油ビヒクル中にこの化合物を溶解または懸濁させることによって達成される。注射用デポー形態は、例えばポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中にこの化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製される。化合物対ポリマーの比、および用いられる特定のポリマーの性質に依存して、化合物放出の速度が制御され得る。他の生分解性ポリマーの例と
しては、ポリ(オルトエステル)およびポリ(酸無水物)が挙げられる。デポー注射可能な製剤はまた、身体組織に適合性であるリポソームまたはマイクロエマルジョンに化合物を封入することによって調製される。
【0198】
直腸または膣での投与のための組成物は、好ましくは坐剤であり、これは、周囲温度では固体であるが体温では液体であり、従って、直腸または膣の腔内で融解し、活性化合物を放出する、適切な非刺激性の賦形剤またはキャリア(例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコールまたは坐剤蝋)と、本発明の化合物を混合することによって調製され得る。
【0199】
経口投与のための固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が挙げられる。そのような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な、薬学的に受容可能な賦形剤またはキャリア(例えば、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム)、ならびに/あるいはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシア)、c)湿潤剤(例えば、グリセロール)、d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のシリケート、および炭酸ナトリウム)、e)溶液遅延剤(例えば、パラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、第四級アンモニウム化合物)、g)湿潤剤(例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール)、h)吸収剤(例えば、カオリンおよびベントナイトクレー)、ならびにi)滑沢剤(例えば、滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、ならびにこれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、その剤形はまた、緩衝剤を含有し得る。
【0200】
類似の型の固体組成物はまた、ラクトースもしくは乳糖などの賦形剤、および高分子量ポリエチレングリコールなどを使用して、軟質および硬質の充填ゼラチンカプセルの充填剤として用いられ得る。錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、および医薬製剤分野において周知である他のコーティングなどの、コーティングおよびシェルを用いて調製され得る。これらは必要に応じて、不透明化剤を含み得、そしてまた、活性成分を、腸管の特定の部分のみで(または優先的に)、必要に応じて遅延様式で放出する組成物であり得る。使用され得る包埋組成物の例としては、ポリマー物質および蝋が挙げられる。類似の型の固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖などのビヒクル、ならびに高分子量ポリエチレングリコールおよび同様物を用いて、軟質および硬質の充填ゼラチンカプセルの充填剤として使用され得る。
【0201】
活性化合物はまた、上記のような1つまたは1つより多くの賦形剤を含む、マイクロカプセル形態であり得る。錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティング、および医薬製剤分野において周知である他のコーティングなどの、コーティングおよびシェルを用いて調製され得る。そのような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤(例えば、スクロース、ラクトースまたはデンプン)と混合され得る。そのような剤形はまた、通常の実施として、不活性希釈剤以外のさらなる物質(例えば、錠剤化滑沢剤ならびに他の錠剤化助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロース))をさらに含み得る。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、その剤形はまた、緩衝剤を含み得る。これらは必要に応じて、不透明化剤を含み得、そしてまた、活性成分を、腸管の特定の部分のみで(または優先的に)、必要に応じて遅延様式で放出する組成物であり得る。使用され得る包埋組成物の例としては、ポリマー物質および蝋が挙げられる。
【0202】
本発明の化合物の局所投与または経皮投与のための剤形としては、軟膏、ペースト、ク
リーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチが挙げられる。活性成分は、滅菌条件下で、薬学的に受容可能なキャリア、および必要に応じて任意の必要な防腐剤または緩衝剤と混合される。眼科用製剤、点耳剤、および点眼剤もまた、本発明の範囲内であることが想定される。さらに、本発明は、身体への化合物の制御された送達を提供するというさらなる利点を有する、経皮パッチの使用を想定する。そのような剤形は、適切な媒体中に化合物を溶解または懸濁させることによって作製され得る。吸収増強剤もまた、皮膚を通しての化合物の流入を増大させるために使用され得る。この速度は、速度制御膜を提供すること、またはポリマーマトリックスもしくはゲル内に化合物を分散させることのいずれかによって、制御され得る。
【0203】
本発明の組成物は、経口、非経口、吸入スプレーによって、局所、直腸、鼻、頬、膣、または移植されたレザバによって投与され得る。用語「非経口」としては、本明細書中で使用される場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液内、胸骨内、髄腔内、肝臓内、病変内および頭蓋内への注射または点滴の技術が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、これらの組成物は、経口、腹腔内、または静脈内で投与される。
【0204】
本発明の組成物の滅菌された注射可能な形態は、水性または油性の懸濁物であり得る。これらの懸濁物は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて、当該分野において公知である技術に従って調剤化され得る。滅菌注射可能調製物はまた、非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤または溶媒中の、滅菌された注射可能な溶液または懸濁物(例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液)であり得る。使用され得る受容可能なビヒクルおよび溶媒は、水、リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌された不揮発性油が、溶媒または懸濁媒として従来用いられている。この目的で、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドが挙げられる、任意のブランドの不揮発性油が用いられ得る。脂肪酸(例えば、オレイン酸およびそのグリセリド誘導体であって、特にそのポリオキシエチレン化されたもの)が、天然の薬学的に受容可能な油(例えば、オリーブ油またはヒマシ油)と同様に、注射可能物の調製のために有用である。これらの油溶液または油懸濁物はまた、長鎖アルコール希釈剤または分散剤(例えば、カルボキシメチルセルロースまたは類似の分散剤)を含み得、これらは、エマルジョンおよび懸濁物が挙げられる薬学的に受容可能な剤形の製剤化において一般的に使用されている。他の一般的に使用されている界面活性剤(例えば、Tween、Span)、および他の乳化剤、あるいは薬学的に受容可能な固体、液体、または他の剤形の製造において一般的に使用されているバイオアベイラビリティー増強剤もまた、製剤化の目的で使用され得る。
【0205】
本発明の薬学的組成物は、カプセル剤、錠剤、水性懸濁物または溶液が挙げられるこれらに限定されない経口で受容可能な任意の剤形で経口投与され得る。経口使用の錠剤の場合、一般的に使用されるキャリアとしては、ラクトースおよびコーンスターチが挙げられるが、これらに限定されない。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤もまた、一般的に添加される。カプセル形態での経口投与については、有用な希釈剤としては、ラクトースおよび乾燥コーンスターチが挙げられる。経口使用のために水性懸濁物が必要である場合、その活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と合わせられる。所望であれば、特定の甘味料、矯味矯臭剤、または着色料もまた添加され得る。
【0206】
あるいは、本発明の薬学的組成物は、経直腸投与のための坐剤の形態で投与され得る。これらは、剤を、室温では固体であるが直腸温度では液体であり、従って、直腸内で融解して薬物を放出する、適切な非刺激性賦形剤と混合することによって調製され得る。そのような材料としては、カカオ脂、蜜蝋、およびポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0207】
本発明の薬学的組成物はまた、特に処置の標的が局所適用により容易にアクセス可能な
領域または器官(目、皮膚、または下部腸管の疾患が挙げられる)を含む場合に、局所投与され得る。適切な局所製剤は、これらの領域または器官のそれぞれのために容易に調製される。
【0208】
下部腸管への局所適用は、直腸坐剤製剤(上記を参照のこと)または適切な浣腸製剤で行われ得る。局所経皮パッチもまた使用され得る。
【0209】
局所適用のために、これらの薬学的組成物は、1種または1種より多くのキャリア中に懸濁または溶解された活性成分を含有する適切な軟膏に製剤化され得る。本発明の化合物の局所投与のためのキャリアとしては、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋、および水が挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、この薬学的組成物は、1種または1種より多くの薬学的に受容可能なキャリア中に懸濁または溶解された活性成分を含有する適切なローションまたはクリームに製剤化され得る。適切なキャリアとしては、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステル蝋、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、および水が挙げられるが、これらに限定されない。
【0210】
眼での使用のために、これらの薬学的組成物は、塩化ベンジルアルコニウムなどの防腐剤を含むかもしくは含まずに、pH調整された等張滅菌生理食塩水中の微細化懸濁物として、または好ましくは、pH調整された等張滅菌生理食塩水中の溶液として、製剤化され得る。あるいは、眼での使用のために、これらの薬学的組成物は、ワセリンなどの軟膏に製剤化され得る。
【0211】
本発明の薬学的組成物はまた、鼻用のエアロゾルまたは吸入によって投与され得る。そのような組成物は、製剤処方の分野において周知である技術に従って調製され、そしてベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散剤を用いて、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
【0212】
1個の剤形を製造するためにキャリア材料と合わせられ得るプロテインキナーゼ阻害剤の量は、処置される宿主、具体的な投与様式に依存して異なる。好ましくは、これらの組成物は、0.01〜100mg/kg体重/日の阻害剤の投薬量が、これらの組成物を与えられる患者に投与され得るように、製剤化されるべきである。あるいは、0.01〜50mg/kg体重/用量の投薬量の阻害剤が、これらの化合物を受ける患者に投与され得る。
【0213】
任意の特定の患者についての具体的な投薬量および処置レジメンは、種々の要因(用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組み合わせ、および処置する医師の判断、ならびに処置されるべき特定の疾患の重篤度が挙げられる)に依存することもまた、理解されるべきである。阻害剤の量はまた、組成物中の特定の化合物に依存する。
【0214】
別の剤と一緒の投与
処置または予防されるべき特定のプロテインキナーゼ媒介性状態に依存して、その状態を処置または予防するために通常投与されるさらなる薬物が、本発明の化合物と一緒に投与され得る。
【0215】
これらのさらなる剤は、複数投薬量レジメンの一部として、プロテインキナーゼ阻害剤含有化合物または組成物とは別個に投与され得る。あるいは、これらの剤は、単一の組成
物中にプロテインキナーゼ阻害剤と混合された、単一の剤形の一部であり得る。
【0216】
本発明の別の局面は、がんの処置を必要とする被験体において癌を処置する方法に関し、この方法は、本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な塩と、抗がん剤との逐次投与または併用投与を包含する。いくつかの実施形態において、この抗がん剤は、白金製剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプララチン、ネダプラチン、またはサトラプラチン、および他の誘導体);Topo I阻害剤(例えば、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカン、および他の誘導体);代謝拮抗物質(例えば、葉酸ファミリー(メトトレキサート、ペメトレキセドおよび関連物));プリンファミリー(チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、6−メルカプトプリンおよび関連物);ピリミジンファミリー(シタラビン、ゲムシタビン、5−フルオロウラシルおよび関連物)、アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、イホスファミドおよび関連物質));ニトロソウレア(例えば、カルムスチン);トリアゼン(ダカルバジン、テモゾロミド);アルキルスルホネート(例えば、ブスルファン);プロカルバジンおよびアジリジン;抗生物質(例えば、ヒドロキシウレア、アントラサイクリン(ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンおよび他の誘導体));アントラセンジオン(ミトキサントロンおよび関連物質);ストレプトミセス系(ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチノマイシン);ならびに紫外光から選択される。
【0217】
別の実施形態は、本発明の化合物を、塩基除去修復タンパク質を阻害または調節するさらなる治療剤と一緒に投与することを提供する。いくつかの実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンから選択される。他の実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBから選択される。なお他の実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、PARP1またはPARP2から選択される。いくつかの実施形態において、この剤は、オラパリブ(AZD2281またはKU−0059436としても公知)、イニパリブ(BSI−201またはSAR240550としても公知)、ベリパリブ(ABT−888としても公知)、ルカパリブ(PF−01367338としても公知)、CEP−9722、INO−1001、MK−4827、E7016、BMN673、あるいはAZD2461から選択される。
【0218】
生物学的サンプル
ATRキナーゼの阻害剤として、本発明の化合物および組成物はまた、生物学的サンプルにおいて有用である。本発明の1つの局面は、生物学的サンプルにおいてATRキナーゼ活性を阻害することに関し、この方法は、この生物学的サンプルを、本明細書中に記載される化合物、またはその化合物を含有する組成物と接触させる工程を包含する。用語「生物学的サンプル」とは、本明細書中で使用される場合、インビトロまたはエキソビボのサンプルを意味し、これらとしては、細胞培養物またはその抽出物、哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物、および血液、唾液、尿、便、精液、涙、もしくは他の体液またはその抽出物が挙げられるが、これらに限定されない。用語「本明細書中に記載される化合物」には、式I、I−A、I−A−1、およびI−Bの化合物が含まれる。
【0219】
生物学的サンプルにおけるATRキナーゼ活性の阻害は、当業者に公知である種々の目的に有用である。そのような目的の例としては、輸血、臓器移植、および生物学的標本保
存が挙げられるが、これらに限定されない。
【0220】
プロテインキナーゼの研究
本発明の別の局面は、生物学的現象および病理学的現象におけるプロテインキナーゼの研究、そのようなプロテインキナーゼにより媒介される細胞内シグナル伝達経路の研究、ならびに新たなプロテインキナーゼ阻害剤の比較評価に関連する。そのような用途の例としては、酵素アッセイおよび細胞ベースのアッセイなどの生物学的アッセイが挙げられるが、これらに限定されない。
【0221】
化合物のプロテインキナーゼ阻害剤としての活性は、インビトロ、インビボ、または細胞株においてアッセイされ得る。インビトロアッセイとしては、活性化したキナーゼのキナーゼ活性またはATPアーゼ活性のいずれかの阻害を決定するアッセイが挙げられる。代替のインビトロアッセイは、阻害剤がプロテインキナーゼに結合する能力を定量し、これは阻害剤が結合する前に放射標識し、阻害剤/キナーゼ複合体を単離し、そして結合した放射標識の量を決定すること、または新しい阻害剤が、既知の放射性リガンドに結合したキナーゼと一緒にインキュベートされる競合実験を実施することのいずれかによって、測定することができる。ATRの阻害剤として本発明に利用される化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下実施例に記載されている。
【0222】
本発明の別の局面は、本明細書中に記載される化合物をATRキナーゼと接触させることによって、酵素活性を調節する方法を提供する。
【0223】
処置の方法
1つの局面において、本発明は、ATRキナーゼが疾患状態に関与する疾患、状態または障害を処置するか、またはその重篤度を軽減するための方法を提供する。別の局面において、本発明は、酵素活性の阻害が疾患の処置に関与するATRキナーゼ疾患、状態または障害を処置するか、またはその重篤度を軽減するための方法を提供する。別の局面において、本発明は、ATRキナーゼに結合することにより酵素活性を阻害する化合物を用いて、疾患、状態または障害を処置するか、またはその重篤度を軽減するための方法を提供する。別の局面は、ATRキナーゼの酵素活性をATRキナーゼ阻害剤で阻害することによって、キナーゼ疾患、状態または障害を処置するか、またはその重篤度を軽減するための方法を提供する。
【0224】
本発明の1つの局面は、患者においてATRキナーゼ活性を阻害する方法に関し、この方法は、本明細書中に記載される化合物、またはその化合物を含有する組成物を患者に投与する工程を包含する。いくつかの実施形態において、この方法は、がんなどの増殖性疾患および過剰増殖性疾患から選択される状態を処置または予防するために使用される。
【0225】
本発明の別の局面は、有効量の化合物、または化合物を含有する薬学的に受容可能な組成物を、それらを必要としている被験体に投与する工程を包含する、増殖性疾患または過剰増殖性疾患を処置するか、予防するか、またはその重篤度を軽減するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、この方法は、がんを処置または予防するために使用される。いくつかの実施形態において、この方法は、固形腫瘍を有する型のがんを処置または予防するために使用される。なお別の実施形態において、このがんは、以下のがんから選択される:口部:口腔、口唇、舌、口、咽頭、心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形種、肺:非小細胞、気管支癌(扁平細胞または類表皮、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、胃腸:食道(扁平上皮癌、喉頭、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(膵管腺癌、膵島細胞腺腫、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫瘍、ビポーマ)、小
腸(small bowel or small intestine)(腺癌、リンパ腫、類癌腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel or large intestine)(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸・直腸、大腸直腸、直腸、尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫、絨毛腫瘍、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、良性中皮腫、脂肪腫)、肝臓:肝癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽細胞腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆道、骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、骨様骨腫瘍および巨細胞腫瘍、神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣芽腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形膠芽細胞腫、乏突起神経膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫)、婦人科:子宮(子宮内膜癌)、子宮頸部(子宮頸部癌、前癌子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、粘液性嚢胞腺癌、非分類癌]、悪性顆粒膜・莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形種)、外陰(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)、乳房、皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、角化棘細胞腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、甲状腺:甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、甲状腺髄様癌、多発性内分泌腺腫瘍2A型、多発性内分泌腺腫瘍2B型、家族性甲状腺髄様がん、褐色細胞腫、傍神経節腫、ならびに副腎:神経芽腫。
【0226】
いくつかの実施形態において、このがんは、本明細書中に記載されるがんから選択される。いくつかの実施形態において、このがんは、肺がん、頭頸部がん、膵臓がん、胃がん、または脳がんである。他の実施形態において、このがんは、肺または膵臓のがんから選択される。
【0227】
なお他の実施形態において、このがんは、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、膵臓がん、胆管がん、頭頸部がん、膀胱がん、結腸直腸がん、膠芽腫、食道がん、乳がん、肝細胞癌、または卵巣がんから選択される。
【0228】
いくつかの実施形態において、この肺がんは小細胞肺がんであり、そしてさらなる治療剤は、シスプラチンおよびエトポシドである。他の例において、この肺がんは非小細胞肺がんであり、そしてこのさらなる治療剤は、ゲムシタビンおよびシスプラチンである。なお他の実施形態において、この非小細胞肺がんは扁平非小細胞肺がんである。別の実施形態において、このがんは乳がんであり、そしてこのさらなる治療剤はシスプラチンである。他の実施形態において、このがんはトリプルネガティブ乳がんである。
【0229】
特定の実施形態において、化合物または薬学的に受容可能な組成物の「有効量」とは、上記疾患を処置するために効果のある量である。本発明の方法によれば、化合物および組成物は、この疾患を処置するか、またはその重篤度を軽減するために有効な、任意の量および投与経路を使用して投与され得る。
【0230】
1つの局面は、本明細書中に記載される化合物を、本明細書中に記載されるように投与する工程を包含する、患者においてATRを阻害する方法を提供する。別の実施形態は、本明細書中に記載される化合物を患者に投与する工程を包含する、がんを処置する方法を提供し、ここでその変数は、本明細書中で定義される通りである。
いくつかの実施形態は、DNA損傷因子から選択されるさらなる治療剤をこの患者に投
与することを含み、このさらなる治療剤は、処置される疾患に適切なものであり、そしてこのさらなる治療剤は、上記化合物と一緒に単一剤形として、または複数剤形の一部として上記化合物とは別個に、投与される。
【0231】
いくつかの実施形態において、このDNA損傷因子は、電離放射線、放射線類似作用ネオカルチノスタチン、白金製剤、Topo I阻害剤、Topo II阻害剤、代謝拮抗物質、アルキル化剤、アルキルスルホネート、代謝拮抗物質、または抗生物質から選択される。他の実施形態において、このDNA損傷因子は、電離放射線、白金製剤、Topo
I阻害剤、Topo II阻害剤、または抗生物質から選択される。
【0232】
白金製剤の例としては、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、サトラプラチンおよび他の誘導体が挙げられる。他の白金製剤としては、ロバプラチン、およびトリプラチン(Triplatin)が挙げられる。他の白金製剤としては、テトラニトレート(Tetranitrate)、ピコプラチン、サトラプラチン、プロリンダクおよびアロプラチンが挙げられる。
【0233】
Topo I阻害剤の例としては、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンおよび他の誘導体が挙げられる。他のTopo I阻害剤としては、ベロテカンが挙げられる。
【0234】
Topo II阻害剤の例としては、エトポシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシンおよびテニポシドが挙げられる。
【0235】
代謝拮抗物質の例としては、葉酸ファミリー、プリンファミリー(プリンアンタゴニスト)、またはピリミジンファミリー(ピリミジンアンタゴニスト)のメンバーが挙げられる。葉酸ファミリーの例としては、メトトレキサート、ペメトレキセドおよび関連物質が挙げられる。プリンファミリーの例としては、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、6−メルカプトプリン、および関連物質が挙げられる。ピリミジンファミリーの例としては、シタラビン、ゲムシタビン、5−フルオロウラシル(5FU)および関連物質が挙げられる。
【0236】
代謝拮抗物質のいくつかの他の具体的な例としては、アミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ペントスタチン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、チオグアニン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、カペシタビン、テガフール、カルモフール、フロクスウリジン、シタラビン、ゲムシタビン、アザシチジンおよびヒドロキシウレアが挙げられる。
【0237】
アルキル化剤の例としては、ナイトロジェンマスタード、トリアゼン、アルキルスルホネート、プロカルバジンおよびアジリジンが挙げられる。ナイトロジェンマスタードの例としては、シクロホスファミド、メルファラン、クロラムブシルおよび関連物質が挙げられる。ニトロソウレアの例としては、カルムスチンが挙げられる。トリアゼンの例としては、ダカルバジンおよびテモゾロミドが挙げられる。アルキルスルホネートの例としては、ブスルファンが挙げられる。
【0238】
アルキル化剤のいくつかの他の具体的な例としては、メクロレタミン、シクロホスファミド、イホスファミド、トロフォスファミド、クロラムブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレオスルファン、カルボクオン、チオテパ、トリアジク
オン、トリエチレンメラミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド、アルトレタミン、ミトブロニトール、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシンおよびプリカマイシンが挙げられる。
【0239】
抗生物質の例としては、マイトマイシン、ヒドロキシウレア;アントラサイクリン、アントラセンジオン、ストレプトミセス系が挙げられる。アントラサイクリンの例としては、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンおよび他の誘導体が挙げられる。アントラセンジオンの例としては、ミトキサントロンおよび関連物質が挙げられる。ストレプトミセス系としては、ブレオマイシン、マイトマイシンC、およびアクチノマイシンが挙げられる。
【0240】
特定の実施形態において、この白金製剤は、シスプラチンまたはオキサリプラチンであり;このTopo I阻害剤はカンプトテシンであり;このTopo II阻害剤はエトポシドであり;そしてこの抗生物質はマイトマイシンである。他の実施形態において、この白金製剤は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンから選択され;このTopo I阻害剤は、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンから選択され;このTopo II阻害剤は、エトポシドから選択され;この代謝拮抗物質は、葉酸ファミリー、プリンファミリー、またはピリミジンファミリーのメンバーから選択され;このアルキル化剤は、ナイトロジェンマスタード、ニトロソウレア、トリアゼン、アルキルスルホネート、プロカルバジン、またはアジリジンから選択され;そしてこの抗生物質は、ヒドロキシウレア、アントラサイクリン、アントラセンジオン、またはストレプトミセス系から選択される。
【0241】
いくつかの実施形態において、このさらなる治療剤は電離放射線である。他の実施形態において、このさらなる治療剤は、シスプラチンまたはカルボプラチンである。なお他の実施形態において、このさらなる治療剤はエトポシドである。なお他の実施形態において、このさらなる治療剤はテモゾロミドである。
【0242】
特定の実施形態において、このさらなる治療剤は、以下のもののうちの1つまたは1つより多く:シスプラチン、カルボプラチン、ゲムシタビン、エトポシド、テモゾロミド、または電離放射線から選択される。
【0243】
別の実施形態は、本明細書中に記載される化合物を別の公知の膵臓がん処置と合わせて投与することによって、膵臓がんを処置する方法を提供する。本発明の1つの局面は、本明細書中に記載される化合物をゲムシタビンと合わせて投与することを包含する。いくつかの実施形態において、この膵臓がんは、以下の細胞系統:PSN−1、MiaPaCa−2またはPanc−1のうちの1つを含む。別の局面によれば、このがんは、以下の原発性腫瘍系統:Panc−MまたはMRC5のうちの1つを含む。
【0244】
本発明の別の局面は、本明細書中に記載される化合物を放射線治療と合わせて投与することを包含する。なお別の局面は、本明細書中に記載される化合物を放射線処置と合わせて投与することによって、放射線により誘導されるG2/Mチェックポイントを根絶する方法を提供する。
【0245】
別の局面は、膵臓がん細胞に、本明細書中に記載される化合物を、1つまたは1つより多くのがん治療と合わせて投与することによって、膵臓がんを処置する方法を提供する。いくつかの実施形態において、この化合物は、化学放射線、化学療法、および/または放射線治療と合わせられる。当業者により理解されるように、化学放射線とは、化学療法(例えば、ゲムシタビン)と放射線との両方を含む処置レジメンをいう。いくつかの実施形態において、この化学療法はゲムシタビンである。
【0246】
なお別の局面は、本明細書中に記載される化合物をがん治療と合わせて投与することによって、ゲムシタビンまたは放射線治療から選択されるがん治療に対する膵臓がん細胞の感受性を増大させる方法を提供する。
【0247】
いくつかの実施形態において、このがん治療はゲムシタビンである。他の実施形態において、このがん治療は放射線治療である。なお別の実施形態において、このがん治療は化学放射線である。
【0248】
別の局面は、膵臓がん細胞においてChk1(Ser345)のリン酸化を阻害する方法を提供し、この方法は、ゲムシタビン(100nM)および/または放射線(6Gy)での処置後に、膵臓がん細胞に本明細書中に記載される化合物を投与する工程を包含する。
【0249】
別の局面は、本明細書中に記載される化合物を、放射線治療と合わせて腫瘍細胞に投与することによって、低酸素性のPSN−1、MiaPaCa−2またはPancM腫瘍細胞を放射線増感させる方法を提供する。
【0250】
なお別の局面は、本明細書中に記載される化合物を、ゲムシタビンと合わせて腫瘍細胞に投与することによって、低酸素性のPSN−1、MiaPaCa−2またはPancM腫瘍細胞を感作させる方法を提供する。
【0251】
別の局面は、本明細書中に記載される化合物を腫瘍細胞に、化学放射線と合わせて投与することによって、PSN−1およびMiaPaCa−2腫瘍細胞を化学放射線に対して感作させる方法を提供する。
【0252】
別の局面は、本明細書中に記載される化合物を放射線治療と合わせて膵臓がん細胞に投与することによって、損傷により誘導される細胞周期チェックポイントを破壊する方法を提供する。
【0253】
別の局面は、本明細書中に記載される化合物を、以下の処置:化学放射線、化学療法、および放射線治療のうちの1つまたは1つより多くと合わせて投与することによって、膵臓がん細胞において、相同組換えによるDNA損傷の修復を阻害する方法を提供する。
【0254】
いくつかの実施形態において、この化学療法はゲムシタビンである。
【0255】
別の局面は、本明細書中に記載される化合物をゲムシタビンおよび放射線治療と合わせて投与することによって、膵臓がん細胞において、相同組換えによるDNA損傷の修復を阻害する方法を提供する。
【0256】
いくつかの実施形態において、この膵臓がん細胞は、PSN−1、MiaPaCa−2またはPanc−1から選択される膵臓細胞系統由来である。
【0257】
他の実施形態において、これらの膵臓がん細胞は、がん患者中にある。
【0258】
本発明の別の局面は、非小細胞肺がんを処置する方法を提供し、この方法は、患者に、本明細書中に記載される化合物を、以下のさらなる治療剤:シスプラチンまたはカルボプラチン、エトポシド、および電離放射線のうちの1つまたは1つより多くと合わせて投与する工程を包含する。いくつかの実施形態は、患者に、本明細書中に記載される化合物を、シスプラチンまたはカルボプラチン、エトポシド、および電離放射線と合わせて投与す
る工程を包含する。いくつかの実施形態において、この組み合わせ物は、シスプラチン、エトポシド、および電離放射線である。他の実施形態において、この組み合わせ物は、カルボプラチン、エトポシド、および電離放射線である。
【0259】
別の実施形態は、がん細胞において細胞死を促進する方法を提供し、この方法は、患者に、本明細書中に記載される化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0260】
なお別の実施形態は、がん細胞においてDNA損傷の細胞修復を防止する方法を提供し、この方法は、患者に、本明細書中に記載される化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。なお別の実施形態は、がん細胞において、DNA損傷により引き起こされる細胞修復を防止する方法を提供し、この方法は、患者に、式Iの化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0261】
別の実施形態は、DNA損傷因子に対して細胞を感作させる方法を提供し、この方法は、患者に、本明細書中に記載される化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0262】
いくつかの実施形態において、この方法は、ATMシグナル伝達カスケードに欠損を有するがん細胞に対して使用される。いくつかの実施形態において、この欠損は、以下:ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、H2AX、MCPH1/BRIT1、CTIP、またはSMC1のうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性である。他の実施形態において、この欠損は、以下:ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1またはH2AXのうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性である。別の実施形態によれば、この方法は、がん、がん細胞、またはDNA損傷がん遺伝子を発現する細胞に対して使用される。
【0263】
別の実施形態において、この細胞は、DNA損傷がん遺伝子を発現するがん細胞である。いくつかの実施形態において、このがん細胞は、以下:K−Ras、N−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンAおよびRbのうちの1つまたは1つより多くの変化した発現または活性を有する。
【0264】
別の実施形態によれば、この方法は、がん、がん細胞、または塩基除去修復に関与するタンパク質(「塩基除去修復タンパク質」)に欠陥を有する細胞に対して使用される。腫瘍が塩基除去修復に欠陥を有するか否かを決定するための、当該分野において公知である多数の方法が存在する。例えば、各塩基除去修復遺伝子(例えば、UNG、PARP1、またはLIG1)のゲノムDNAまたはmRNA産物のいずれかの配列決定は、その遺伝子産物の機能または発現を調節すると予測される変異が存在するか否かを確証するために、腫瘍のサンプルに対して実施され得る(Wangら,Cancer Research
52:4824(1992))。変異の不活性化に加えて、腫瘍細胞は、DNA修復遺伝子のプロモーター領域を過剰メチル化することによってこのDNA修復遺伝子を調節し得、遺伝子発現の減少をもたらし得る。これは最も一般的に、目的の塩基除去修復遺伝子のプロモーターにおけるメチル化レベルを定量するためのメチル化特異的ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して評価される。塩基除去修復遺伝子プロモーターメチル化の分析は、市販で利用可能である(http://www.sabiosciences.com/dna_methylation_product/HTML/MEAH−421A.html)。
【0265】
最後に、塩基除去修復遺伝子の発現レベルは、例えば定量的逆転写酵素結合ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)および免疫組織化学(immunhohistochemistry)(IHC)などの標準的な技術を使用して、各遺伝子のそれぞれmRNAおよびタンパク質産物のレベルを直接定量することによって評価され得る(Shinmuraら,Carcinogenesis 25:2311(2004)、Shinmuraら,Journal of Pathology 225:414(2011))。
【0266】
いくつかの実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、UNG、SMUG1、MBD4、TDG、OGG1、MYH、NTH1、MPG、NEIL1、NEIL2、NEIL3(DNAグリコシラーゼ);APE1、APEX2(APエンドヌクレアーゼ);LIG1、LIG3(DNAリガーゼIおよびIII);XRCC1(LIG3アクセサリー);PNK、PNKP(ポリヌクレオチドキナーゼおよびホスファターゼ);PARP1、PARP2(ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ);PolB、PolG(ポリメラーゼ);FEN1(エンドヌクレアーゼ)またはアプラタキシンである。
【0267】
いくつかの実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、PARP1、PARP2、またはPolBである。他の実施形態において、この塩基除去修復タンパク質は、PARP1またはPARP2である。
【0268】
上に記載された方法(遺伝子配列、プロモーターメチル化およびmRNA発現)はまた、目的の他の遺伝子またはタンパク質(例えば、腫瘍により発現されるDNA損傷腫瘍遺伝子、または細胞のATMシグナル伝達カスケードにおける欠損)の状態(例えば、発現または変異)を特徴付けるために使用され得る。
【0269】
なお別の実施形態は、放射線増感剤または化学的増感剤としての、本明細書中に記載される化合物の使用を提供する。
【0270】
なお他の実施形態は、がんを処置するための単剤(単剤療法)としての、式Iの化合物の使用を提供する。いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、DNA損傷応答(DDR)欠損を有するがんを有する患者を処置するために使用される。他の実施形態において、この欠陥は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの変異または欠損である。
【0271】
使用のための化合物および組成物
1つの実施形態は、放射線増感剤または化学的増感剤として使用するための、本明細書中に記載されるような化合物または組成物を提供する。別の実施形態は、がんを処置するための単剤(単剤療法)として使用するための、本明細書中に記載されるような化合物または組成物を提供する。
【0272】
別の実施形態は、DNA損傷応答(DDR)欠陥を伴うがんを有する患者を処置するための、本明細書中に記載されるような化合物または組成物を提供する。いくつかの実施形態において、この欠陥は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの変異または欠損である。いくつかの他の実施形態において、この欠陥は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、H2AX、MCPH1/BRIT1、CTIP、またはSMC1の変異または欠損である。
【0273】
別の実施形態は、がんを処置するための、本明細書中に記載される化合物または組成物を提供する。いくつかの実施形態において、この化合物または組成物は、本明細書中に記載されるさらなる治療剤とさらに合わせられる。いくつかの実施形態において、この化合
物または組成物は、本明細書中に記載されるDNA損傷因子とさらに合わせられる。
【0274】
いくつかの実施形態において、このがんは、本明細書中に記載される経路に欠陥を有する。
【0275】
医薬の製造
1つの実施形態は、放射線増感剤または化学的増感剤として使用するための医薬の製造における、本明細書中に記載される化合物または組成物の使用を提供する。別の実施形態は、がんを処置するための単剤(単剤療法)として使用するための医薬の製造における、本明細書中に記載される化合物または組成物の使用を提供する。
【0276】
なお別の実施形態は、DNA損傷応答(DDR)欠陥を伴うがんを有する患者を処置するための医薬の製造における、本明細書中に記載される化合物または組成物の使用を提供する。
【0277】
いくつかの実施形態において、この欠陥は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの変異または欠損である。他の実施形態において、この欠陥は、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、H2AX、MCPH1/BRIT1、CTIP、またはSMC1の変異または欠損である。
【0278】
別の実施形態は、がんを処置するための医薬の製造における、本明細書中に記載される化合物または組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態において、この化合物または組成物は、本明細書中に記載されるさらなる治療剤(例えば、DNA損傷因子)と合わせられる。別の実施形態において、このがんは、本明細書中に記載される経路に欠陥を有する。
【実施例】
【0279】
実験材料および方法
全ての市販の溶媒および試薬を、そのまま使用した。マイクロ波反応を、CEM Discoveryマイクロ波を使用して行った。フラッシュクロマトグラフィーを、例えば、ISCO(C)Combiflash CompanionTMシステムで、0%から100%のEtOAc/石油エーテルの勾配で溶出して行った。当該分野において公知である他の方法もまた、フラッシュクロマトグラフィーを実施するために利用した。サンプルを、シリカに予め吸収させて用いた。記載される場合、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)を、Berger Minigram SFC機で行った。全てのH NMRスペクトルを、Bruker Avance III 500機器を使用して、500MHzで記録した。MSサンプルを、Waters SQD質量分析計で、正イオンモードと負イオンモードとで動作するエレクトロスプレーイオン化操作を用いて分析した。クロマトグラフィーを使用して、サンプルをこの質量分析計に導入した。実験の詳細に他に記載されない限り、全ての最終生成物は、95%以上の純度を有した。HPLC純度を、Waters Acquity UPLCシステムで、Waters UPLC BEH C8 1.7μm,2.1×50mmカラムおよびVanguard BEH C8
1.7μm,2.1×5mm保護カラムを備え付けたWaters SQD MS機器を用いて測定した。
【0280】
本明細書中で使用される場合、用語「Rt(min)」とは、その化合物に関連する、分の単位でのHPLCの保持時間をいう。他に示されない限り、報告される保持時間を得るために利用したHPLC方法は、以下に記載されるとおりである:
HPLC方法A
機器:Waters Acquity UPLC−MS;
カラム:Vanguard BEH C8 1.7μm,2.1×5mm保護カラムを備えるWaters UPLC BEH C8 1.7μm,2.1×50mm;
カラム温度:45℃;
移動相A:水中10mMのギ酸アンモニウム:アセトニトリル95:5,pH9;
移動相B:アセトニトリル;
検出:210〜400nm
勾配:最初:2%のB,0〜1.15分間:2%のBから98%のB,1.15〜1.35分間:98%のBで保持,1.35〜1.40分間:98%のBから2%のB,1.40〜1.50分間:2%のBで保持;
流量:1.0mL/分;
HPLC方法B
機器:Waters Acquity UPLC−MS;
カラム:Vanguard BEH C8 1.7μm,2.1×5mm保護カラムを備えるWaters UPLC BEH C8 1.7μm,2.1×50mm;
カラム温度:45℃;
移動相A:水中10mMのギ酸アンモニウム:アセトニトリル95:5,pH9;
移動相B:アセトニトリル;
検出:210〜400nm;
勾配:0〜0.40分間:2%のB,0.40〜4.85分間:2%のBから98%のB,4.85〜4.90分間:98%のBから2%のB,4.90〜5.00分間:2%のBで保持;
流量:0.6mL/分。
【0281】
実施例およびスキーム
本開示の化合物を、本明細書を考慮して、当業者に一般的に公知である工程を使用して調製し得る。これらの化合物を、公知の方法(LCMS(液体クロマトグラフィー質量分析)およびNMR(核磁気共鳴)が挙げられるが、これらに限定されない)によって分析し得る。以下の一般スキームおよび実施例は、本開示の化合物を調製する方法を図示する。これらの実施例は、説明のみを目的とするのであり、本発明の範囲をいかなる方法でも限定すると解釈されるべきではない。
【0282】
本明細書中に提供される化学構造と対応する名称との間に不一致が存在する場合、化学構造が優先することが理解される。
【0283】
スキーム1:化合物I−Aの調製のための一般アプローチ
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

本発明の化合物を、スキーム1に図示される方法と類似の方法に従って、合成し得る。
【0284】
市販のシアノ酢酸アリル1の陰イオンは、トリクロロアセトニトリルと反応して、中間体2を与え得る。この陰イオン縮合工程において、市販のシアノ酢酸アリル1の陰イオンは、塩基(例えば、酢酸カリウム)を用いて、適切な溶媒(例えば、アルコール(例えば、イソプロピルアルコール))中で生成し得る。次いで、この陰イオンは、トリクロロアセトニトリルと室温で反応する(具体的な詳細は、以下の調製1の工程1に与えられる)。
【0285】
次いで、中間体2はヒドラジンと反応して、ジアミノピラゾール3を形成する。このピラゾール形成工程において、中間体2は、ヒドラジン(またはその水和物)と、非プロトン性溶媒(例えば、DMF)中で反応して、ジアミノピラゾール3を与える。この反応は、塩基性条件下(例えば、酢酸カリウムまたはAcONaの存在下)で加熱しながら(例えば、110℃)行われて、完全な環化を確実にする(具体的な詳細は、以下の調製1の工程2に与えられる)。
【0286】
中間体3は、ジ求電子カップリングパートナーとさらに縮合して、ピリミジン4a−cを形成し得る。このピリミジン形成工程において、中間体3は、1,3−二求電子種(例えば、1,3−ジアルデヒドまたは3−(ジアルキルアミノ)−プロパ−2−エナール)と、種々の型の溶媒(例えば、DMFまたはDMSO/水)中で反応して、二環式コア4a−cを与える。その求電子中心のうちの1個または2個が保護/マスクされている場合(例えば、ケタールとしてマスクされたアルデヒド)、スルホン酸(例えば、PTSA)の導入が、その反応性官能基を遊離させるために必要とされる(具体的な詳細は、以下の調製4の工程1に与えられる)。
【0287】
アリルエステルの脱保護(例えば、加水分解による)は、カルボン酸5a−cをもたらす。この脱保護工程において、化合物4a−cは、当業者に公知である加水分解条件に供される。例えば、4a−cの、フェニルシランまたは4−メチルベンゼンスルフィネートでの、触媒量のパラジウム(例えば、Pd(PPh)の存在下での処理は、対応するカルボン酸5a−cの形成をもたらす。あるいは、化合物4a−cを水性アルカリ(例えば、NaOH、KOH)で処理して、酸5a−cを生成し得る(具体的な詳細は、以下の調製4の工程2に与えられる)。
【0288】
代替のエステル形成工程において、カルボン酸5a−cは、当業者に公知であるアミドカップリング剤と反応させられる。このカップリング剤が適切に選択される場合、これら
の反応は、室温で有機塩基(例えば、トリエチルアミン、DIPEA)の存在下で迅速に(約1時間)進行して、活性化エステル6a−cを与え得る。例えば、アミドカップリング剤TBTU[J=H]またはTCTU[J=Cl]が使用される場合、化合物6a−cは、この反応混合物の濾過によって、容易に得られる(具体的な詳細は、以下の調製4の工程3に与えられる)。
【0289】
I−Aを調製するための、アミド結合形成の前の活性化エステル6a−cの形成は、一般に好ましいが、5a−cの、本発明の式I−Aの化合物への直接の転換もまた可能である。代替の活性化エステルもまた利用され得(単離またはインサイチュで形成される)、そして当業者に公知である(例えば、TBTU、TCTU、HATU、T3P、COMUカップリング剤を使用する)。
【0290】
このアミド結合形成工程において、活性化エステル6a−cは、置換3−アミノピリジンと反応させられて、本発明の式I−Aの化合物を提供し得る。このアミドカップリングのための反応条件は一般に、非プロトン性溶媒(例えば、NMP、ピリジン、DMFなど)中で、加熱(例えば、90℃以上)を伴う(具体的な詳細は、以下の実施例1に与えられる)。この3−アミノピリジンは、アミド結合形成後に、さらに官能基化され得る。
【0291】
あるいは、上記2つの工程は、合わせられ得る。すなわち、カルボン酸5a−cが、アミド結合形成のための出発点として使用され得、そして活性化エステルが、上に記載されたものと同じアミドカップリング剤を使用してインサイチュで生成される。本発明の化合物I−Aは、上に記載された様式と類似の様式で、単離される(具体的な詳細は、以下の実施例3aに与えられる)。
【0292】
式I、I−A−1、およびI−Bの化合物もまた、類似の方法を使用して調製され得る。
【0293】
スキーム2:化合物I−Aの調製のための代替のアプローチ
【化60】
[この文献は図面を表示できません]

あるいは、本開示の化合物は、スキーム2に図示される方法と類似の方法に従って、調製され得る。
【0294】
アミド8は、市販のシアノ酢酸7から容易に調製され得る。このアミド結合形成工程において、シアノ酢酸7は、置換3−アミノピリジンと反応させられて、本発明の化合物8を提供し得る。このアミドカップリングのための反応条件は一般に、非プロトン性溶媒(例えば、DCM、NMP、DMFなど)中で、有機塩基(例えば、脂肪族アミン(例えば、トリエチルアミンまたはDIPEA))および当業者に公知であるアミドカップリング剤(例えば、EDCI、TBTU、COMU、T3Pなど)の存在下である(具体的な詳細は、以下の実施例3eの工程1に与えられる)。
【0295】
このピラゾール形成工程において、シアノアミド8の陰イオンが、塩基(例えば、酢酸カリウムまたは酢酸ナトリウム)を用いて、適切な溶媒(例えば、アルコール(例えば、エタノール))中で生成し得る。次いで、この陰イオンは、トリクロロアセトニトリルと室温で反応する(具体的な詳細は、以下の実施例3eの工程2に与えられる)。次いで、
得られる固体(これは、濾過により集められ得る)は、ヒドラジン(またはその水和物)と非プロトン性溶媒(例えば、DMFまたはNMP)中で反応して、ジアミノピラゾール9を与え、このジアミノピラゾールは、ジ求電子カップリングパートナーとさらに縮合して、本発明の式I−Aの化合物のピリミジン部分を形成する。
【0296】
このピリミジン形成工程において、中間体9は、1,3−二求電子種(例えば、1,3−ジアルデヒドまたは3−(ジアルキルアミノ)−プロパ−2−エナール)と、種々の型の溶媒(例えば、iPrOH/水、DMF、またはDMSO/水)中で反応して、所望の生成物I−Aを与える。その求電子中心のうちの1個または2個が保護/マスクされている場合(例えば、ケタールとしてマスクされたアルデヒド)、スルホン酸(例えば、PTSA)の導入が、その反応性官能基を遊離させるために必要とされる(具体的な詳細は、以下の実施例3eの工程3に与えられる)。
【0297】
式I、I−A−1、およびI−Bの化合物もまた、類似の方法を使用して調製され得る。
【0298】
調製1:3,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アリル
【化61】
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工程1:3−アミノ−4,4,4−トリクロロ−2−シアノブタ−2−エン酸アリル2
KOAc(589.4g,6.006mol)のイソプロパノール(3L)中の溶液に、シアノ酢酸アリル(429.4g,403.2mL,3.432mol)を添加し、そしてこの反応混合物を5℃まで冷却した。トリクロロアセトニトリル(495.5g,3.432mol)を50mLずつ、温度を15℃未満に維持しながら添加した。次いで、この反応混合物を20℃まで温め、そして3時間撹拌した。水(約4L)を添加してその無機物質を溶解させ、そして所望の生成物を析出させた。この混合物を20分間撹拌し、そしてその固体を減圧下での濾過により単離した。この固体を濾過し、水(2×0.5L)で洗浄し、そして真空オーブン中40℃で一晩乾燥させて、3−アミノ−4,4,4−トリクロロ−2−シアノブタ−2−エン酸アリル2をオフホワイトの粉末として得た(787g,85%)。
【0299】
工程2:3,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アリル3
3−アミノ−4,4,4−トリクロロ−2−シアノ−ブタ−2−エン酸アリル2(619g,2.297mol)およびKOAc(676.3g,6.891mol)のDMF(2.476L)中の懸濁物に、0℃でヒドラジン水和物(172.5g,167.6mL,3.446mol)を15分間かけてゆっくりと添加した。次いで、この反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この段階で、H NMRは、出発物質の完全な消費を示す。次いで、反応混合物を110℃で一晩加熱し、その後、室温まで冷却し、そしてさらに48時間撹拌した。この混合物を半融ガラス漏斗で濾過して沈殿した固体を除去し、そしてその濾液を減圧下でエバポレートして、濃厚な液体を得た。DCM(およそ2L)を添加し、そしてこの混合物を再度濾過して、沈殿したさらなる固体を除去した。その濾液を1kgのシリカゲルプラグに通して(溶出液としてDCM/MeOHの勾配)精製し、そしてその溶媒を除去して、橙色固体を得、これをアセトニトリルに懸濁させ、そして全ての固体が溶液になるまで約70℃で加熱し、この時点で、この溶液を周囲温度まで冷却
し、次いで2℃まで冷却した。形成した沈殿物を減圧下での濾過により単離し、冷MeCN(約50mL)で洗浄し、そして真空オーブン中で一定質量になるまで乾燥させて、表題化合物をオフホワイトの粉末として得た(171.2g,41%)。
【0300】
調製2a:2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル
【化62】
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工程1:2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4a
3,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アリル3(42.72g,234.5mmol)のDMSO(270.8mL)/水(270.8mL)中の懸濁物に、p−TsOH水和物(46.72g,245.6mmol)および3−(ジイソプロピルアミノ)−2−フルオロ−プロパ−2−エナール(Tetrahedron Letters,33(3),357−60;1992に記載される)(38.69g,223.3mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で3時間加熱し、この時間の間に、固体が溶液からゆっくりと析出した。その橙色懸濁物を一晩で室温まで冷却した。その固体を濾過し、水で洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4aを砂色固体として得た(45.05g,収率85%)。
【0301】
工程2:2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5a
2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4a(45g,190.5mmol)のDCM(1.35L)中の懸濁物に、フェニルシラン(41.23g,46.96mL,381.0mmol)を添加し、その後、Pd(PPh(8.805g,7.620mmol)を添加した。この反応物を室温で2時間30分撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてその固体をDCMで洗浄して、薄黄色固体(43.2g)を得た。この固体をDCM(225mL)中室温で45分間さらに摩砕し、次いで濾過し、そして減圧下で一晩乾燥させて、2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5aを薄黄色固体として得た(37.77g,収率100%)。
【0302】
代替の方法において、4−メチルベンゼンスルフィネート(無水物,1.2当量,22.6g,127mmol)を乾燥DMSO(20倍体積,500ml)に懸濁させた。この撹拌混合物を窒素雰囲気下で30℃まで温めた。完全に溶解したら、Pd(PPh(2mol%,2.4g,2.1mmol)を添加した。この混合物を25℃〜30℃で10分間撹拌し、この時間の後に、濁った黄色溶液が存在した。2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル(25g,105.8mmol)を、その温度を25℃〜30℃で維持しながら少しずつ添加した。一旦、添加が完了したら、HPLCにより判断してこの反応が完了するまで(2〜3時間)、この曇った溶液を撹拌した。この基質の添加の15分後に、多量の沈殿物が形成された。この反応が進行するにつれて、この混合物は濃厚になった。この反応混合物を水(125ml)で希釈し、そして2MのHCl(66ml)を、その温度を25℃〜30℃で維持しなが
らゆっくりと添加した。このスラリーを30分間撹拌し、次いで濾過した。この濾過は遅かった(2時間)。得られた固体を水で洗浄し、次いで焼結製品上で乾燥させた。この固体をDCM(8倍体積)で1時間スラリー化した。その固体を濾過し(速い濾過)そしてDCMで洗浄した。その固体をクロロホルム(8倍体積)で1時間再度スラリー化した。この酸を濾過し、そして焼結製品上で乾燥させた。これを真空オーブン中50℃で24時間さらに乾燥させた。その生成物をオフホワイトの固体として得た(18.6g,85%); 1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 12.14 (1H, brs), 9.31 (1H, dd), 8.69 (1H, m), 6.47 (2H, brS); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ −153.65; MS(ES+) 197.1。
【0303】
工程3:2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル6a
2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5a(20g,102.0mmol)のクロロホルム(300mL)中の懸濁物に、EtN(11.35g,15.63mL,112.2mmol)を添加した。この懸濁物を約5分間撹拌し、次いで(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ジメチルアミノ−メチレン)−ジメチル−アンモニウムボロンテトラフルオリド(32.75g,102.0mmol)を添加した。この懸濁物を60℃で1時間加熱し、その後、その濃厚な懸濁物を室温まで冷却した。得られた懸濁物を濾過し、クロロホルム(200mL)で洗浄し、そして減圧中で一晩乾燥させて、表題化合物6aを薄黄色粉末として得た(32.5g,88%)。
【0304】
調製2b:(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート6a
【化63】
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撹拌棒、冷却器、窒素ラインおよびHanna温度プローブを備え付けた2.5Lの三つ口フラスコに、2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5a(60g,305.9mmol)、クロロホルム(900.0mL)およびトリエチルアミン(32.44g,44.68mL,320.6mmol)を入れた。[(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−(ジメチルアミノ)メチレン]−ジメチル−アンモニウム(四フッ化ホウ素イオン(1))(87.00g,244.7mmol)を5分間かけて少しずつ添加した(添加の完了時に内部が22.7℃から21.5℃に低下した)。混合物を60℃(内部温度)で2時間加熱し、依然としてクリーム色の懸濁物であった。混合物を室温まで冷却し、次いで固体を濾過により集め、クロロホルムで(濾液が本質的に無色で流れるまで)よく洗浄し、そして吸引により乾燥させると、生成物6aがクリーム色の固体として残った(82.2g,収率77%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 9.55 (dd, 1H), 8.91 (d, 1H), 8.22 (dd, 1H), 8.09 (dd, 1H), 7.57 (dd, 1H)および6.87 (s, 2H)。MS(ES+) 348.1。
【0305】
代替の方法において、2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−
3−カルボン酸5a(30g,153mmol)をアセトニトリル(540ml)でスラリー化した。トリエチルアミン(22.5ml,153mmol)を添加し、その後、[(6−クロロベンゾトリアゾール−1イル)オキシ−(ジメチルアミノ)メチレン]−ジメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TCTU,54.4g,153mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。その生成物を濾過により単離した。そのフィルターケーキをアセトニトリル(2×60ml)で洗浄した(49.3g,93%); H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 9.55 (dd,
1H), 8.91 (d, 1H), 8.22 (dd, 1H), 8.09 (dd, 1H), 7.57 (dd, 1H)および6.87 (s, 2H); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ −150.1;MS(ES+) 348.1。
【0306】
調製3:2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル
【化64】
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工程1:2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート4b
3,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アリル3(1g,5.489mmol)のDMF(5mL)中の懸濁物に、(Z)−2−クロロ−3−ジメチルアミノ−プロパ−2−エニリデン]−ジメチル−アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(1.683g,5.489mmol)を添加し、その後、トリエチルアミン(722.1mg,994.6μL,7.136mmol)を添加した。この反応混合物を60℃で4時間加熱し、この時間の間に、固体が溶液からゆっくりと析出した。この褐色懸濁物を室温まで冷却した。その固体を濾過し、水で洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4bを褐色固体として得た(1.092g,収率72%)。
【0307】
工程2:2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5b
2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4b(1g,3.96mmol)のDCM(15mL)中の懸濁物に、フェニルシラン(856.6mg,0.9756mL,7.916mmol)を添加し、その後、Pd(PPh(182.9mg,0.1583mmol)を添加した。この反応物を室温で7時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてその固体をDCMで洗浄して、薄黄色固体(43.2g)を得た。この固体をDCM(225mL)中室温で45分間さらに摩砕し、次いで濾過し、そして減圧下で一晩乾燥させて、2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5bを黄色固体として得た(791m,収率94%)。
【0308】
工程3:2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル6b
2−アミノ−6−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5b(1.51g,7.103mmol)のクロロホルム(15.1mL)中の溶液に、TBT
Uボロンテトラフルオリド(2.737g,8.524mmol)およびTEA(862.5mg,1.188mL,8.524mmol)を添加した。この反応混合物を50℃で1時間撹拌した。得られた懸濁物を濾過し、そしてその固体を酢酸エチルで摩砕して、表題化合物6bを黄色固体として得た(2.05g,88%)。
【0309】
調製4:2−アミノ−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル
【化65】
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工程1:2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4c
3,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アリル3(63.49g,348.5mmol)の、DMSO(340mL)と水(340mL)との混合物中の懸濁物に、3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシ−ブタンニトリル(以下のスキーム3)(85g,418.2mmol)を添加し、その後、パラ−トルエンスルホン酸水和物(1)(11.27g,59.24mmol)を添加した。この反応混合物を85℃まで加熱し、そして一晩撹拌した。この反応混合物を氷浴で冷却した。この混合物をEtOAc(680mL)およびNaHCOの飽和水溶液(1.36L)で希釈した。その沈殿物を濾過し、そして水ですすぎ、次いで水とEtOAcとの混合物ですすいだ。その褐色固体を減圧下で乾燥させて、2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4cを褐色固体として得た(55.94g,収率62%)。
【0310】
工程2:2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5c
2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸アリル4c(10.2g,39.65mmol)のDCM(350mL)中の懸濁物に、フェニルシラン(8.581g,9.773mL,79.3mmol)を添加し、その後、Pd(PPh(1.5g,1.298mmol)を添加した。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてその固体をDCMで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5cを黄色固体として得た(8.61g,収率100%)。
【0311】
工程3:2−アミノ−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル6c
2−アミノ−6−(シアノメチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5c(5.11g,23.53mmol)のDCM(51mL)中の溶液に、TBTUボロンテトラフルオリド(9.067g,28.24mmol)およびTEA(2.858g,3.937mL,28.24mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた懸濁物を濾過し、そしてその固体を熱クロロホルムで摩砕して、表題化合物6cをベージュの固体として得た(6.59g,84%)。
【0312】
実施例1:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−1)
【化66】
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2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸ベンゾトリアゾール−1−イル6a(調製2aに記載される方法と類似の方法に従って調製した)(5g,15.62mmol)のNMP(78.27mL)中の懸濁物に、4−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−3−アミン(以下に記載される調製N−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(3.660g,15.62mmol)を添加し、そして得られた混合物を100℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、次いで予め湿らせたSCXカートリッジ(2×50gのカートリッジ)に通し、そしてこのカートリッジをメタノールで洗浄した。この生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出し、そしてその溶出物を減圧中で濃縮すると、暗色固体が残った。これを、ISCOカラムcompanionを使用し、DCMおよび90:10:1のDCM:MeOH:NH(0%〜100%の勾配,40gのカラム)で溶出する、シリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、生成物が黄色固体として残った。これを次いでメタノールから再結晶すると、純粋な生成物が黄色固体として残った。MS(ES+)413.2。
【0313】
実施例2:2−アミノ−N−(4−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−2)
【化67】
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N−[1−[3−[[2−アミノ−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]アミノ]−4−ピリジル]−4−ピペリジル]カルバミン酸tert−ブチル(実施例1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(70mg,0.1424mmol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(1mL,12.98mmol)を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。この反応混合物をエバポレートして乾固させ、そしてHPLC:水(TFA改質剤)中10%〜90%のACNにより精製し、そしてその画分をフリーズドライさせた。その固体残渣をメタノール(1mL)に溶解させ、そして予め湿らせた(15mLのメタノール)2gのSCX−2カートリッジに充填した。このカートリッジをメタノール(2×15mL)で洗浄し
、次いで生成物を、メタノール中2Mのアンモニア溶液(3×15mL)を使用して遊離塩基として溶出した。生成物を含む画分をエバポレートして乾固させ、水/メタノールに再溶解させ、そしてフリーズドライさせて、所望の生成物を黄色固体として得た(17mg,31%)。MS(ES+)391.1。
【0314】
実施例3a:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−3)
【化68】
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4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(以下に記載される調製N−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(588.1mg,3.059mmol)、2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5a(調製2aの一連の工程1〜工程2に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(500mg,2.549mmol)、TBTU(1.146g,3.569mmol)およびEtN(515.9mg,710.6μL,5.098mmol)のNMP(7mL)中の混合物を、密封チューブ内110℃で20時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸塩水溶液およびブラインで洗浄した。その有機物をMgSOで乾燥させ、そして濾過後に濃縮した。その固体をDCM中で摩砕し、次いで濾別した。これをFractionlynx HPLCによりさらに精製して、表題化合物を無色固体として得た。MS(ES+)371.3。
【0315】
あるいは、化合物I−N−3を、スキーム2に従って、実施例3bに記載された手順を使用して調製し得る。
【0316】
実施例3b:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−3)
工程1:2−シアノ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド8
2−シアノ酢酸7(1.15g,13.52mmol)のDCM(40mL)中の氷冷溶液に、塩化オキサリル(1.3mL,14.90mmol)を滴下により添加し、その後、触媒量のDMFを添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで減圧中で濃縮して、溶媒を除去した。その残渣を、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(以下に記載される調製N−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(1.3g,6.762mmol)およびEtN(1.026g,1.413mL,10.14mmol)のTHF(40mL)中の溶液に添加し、そしてこの反応混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸塩水溶液およびブラインで洗浄した。その水層をDCM(20mL×2)でさらに抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、そして濃縮して、2−シアノ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド8を黄色油状物として得た。MS(ES+)260.1。
【0317】
工程2:3,5−ジアミノ−N−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド9
2−シアノ−N−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]アセトアミド8(1.6g,6.170mmol)のエタノール(40mL)中の懸濁物に、酢酸ナトリウム(1.052g,12.83mmol)を添加し、その後、トリクロロアセトニトリル(1.042g,733.8μL,7.219mmol)を滴下により添加した。この不均質な混合物を窒素の雰囲気下室温で18時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をNMP(30mL)に溶解させた。ヒドラジン水和物(803mg,780.4μL,16.04mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をDCM中で摩砕して、褐色固体を形成し、これを濾過により単離して、3,5−ジアミノ−N−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド9(1g,51%)を得た。MS(ES+)317.1。
【0318】
工程3:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
(Z)−3−(ジイソプロピルアミノ)−2−フルオロ−プロパ−2−エナール(Tetrahedron Letters(1992),33(3),357−60)(22.81mg,0.1317mmol)、4−メチルベンゼンスルホン酸(水(1))(30.05mg,0.1580mmol)、3,5−ジアミノ−N−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(50mg,0.1580mmol)のDMSO(1mL)/H2O(0.5mL)中の混合物を140℃で25分間撹拌した。この粗製混合物をFractionlynx HPLCにより精製した。その水性画分を合わせ、そして凍結乾燥させて、2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た(10mg,21%)。
【0319】
実施例3c:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−4)
【化69】
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2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸ベンゾトリアゾール−1−イル6a(6.271g,20.02mmol)、[1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン臭化水素酸塩17a(6.98g,16.68mmol)およびDIPEA(2.802g,3.776mL,21.68mmol)のピリジン(63mL)中の懸濁物を密封チューブに入れ、そして100℃で24時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、次いで減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカに装填し、そしてクロマトグラフィー(330gのSiO,0.5%〜7.5%のMeOH(10%の水酸化アンモニウムを含む)/DCM)により精製した。その残渣をエタノール中で5分間撹拌し、
そして形成した固体を濾過により集め、最小量のエタノールで洗浄し、吸引により2時間乾燥させ、所望の生成物を淡黄色固体として得た(4.71g,56.5%)。MS(ES+)500.2; H NMR (DMSO−d6) δ 10.63 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.47 (dd, J = 4.8, 2.5
Hz, 1H), 9.25 (dd, J = 2.6, 0.7 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.79 (s, 2H), 3.60 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.55 (t, J =
4.9 Hz, 2H), 3.19 (m, 2H), 3.03 (m, 2H), 2.95 (tt, J = 11.7, 3.6 Hz, 1H), 2.34 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.29 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.13 (qd, J = 12.4,
3.9 Hz, 2H), 1.75 − 1.72 (m, 2H)。
【0320】
実施例3d:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−4)
【化70】
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実施例3cに報告される方法に対する代替の方法において、化合物I−G−4を以下のように調製し得る:
オーバーヘッド攪拌機、空気冷却器、温度計および窒素ラインを備え付けた2Lのフラスコに、2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸5a(14.19g,72.36mmol)を入れ、次いでピリジン(353mL)を入れ、その後、[(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−(ジメチルアミノ)メチレン]−ジメチル−アンモニウムトリフルオロホウ酸塩(22.14g,65.78mmol)を周囲温度で撹拌しながら入れた。この懸濁物を1時間にわたり50℃で加熱した。次いで、DIPEA(17.85g,24.06mL,138.1mmol)を添加し、その後、[1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩17b(調製N−14に従って調製した)(23.54g,65.78mmol)を添加した。その内部温度を90℃まで上昇させ、そしてこの反応混合物をこの温度で13時間撹拌した。次いで、この混合物をゆっくりと冷却し、そしてその溶媒を減圧中でエバポレートした。その残渣をDCM(250ml)でスラリー化し、そしてその橙色固体をDCM(1L)と2Mの炭酸ナトリウム(200mL)との間で分配した。その有機層を分離し、2Mの炭酸ナトリウム(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、橙色固体が残った。この固体残渣をEtOH(115mL)中で10分間さらにスラリー化し、次いで、濾過により集め、さらなるエタノール(およそ100mL)で洗浄し、吸引により乾燥させて、生成物を淡黄色固体として得た(18.75g,57%)。
【0321】
実施例3e:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−4)
【化71】
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実施例3cおよび3dに報告される方法に対する代替の方法において、化合物I−G−4を以下のように調製し得る:
スキーム2a:
【化72】
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【0322】
工程1:2−シアノ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド8a
[1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩17b(300mg,0.8383mmol)およびDIPEA(541.8mg,730.2μL,4.192mmol)のDCM(8mL)中の溶液に、シアノ酢酸7(106.9mg,1.257mmol)を添加した。この反応混合物を氷浴で冷却し、次いでEDCI(241.0mg,1.257mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで4時間加熱還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてDCM(30mL)で希釈し、水(2×10ml)、次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、所望の生成物8aを橙色泡状物として得た(292mg,90%)。MS(ES+)389.2。
【0323】
工程2:3,5−ジアミノ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド9a
2−シアノ−N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]アセトアミド8a(290mg,0.7466mmol)をエタノール(3.3mL)でスラリー化した。酢酸ナトリウム(127.4mg,1.553mmol)を添加し、その後、トリクロロアセトニトリル(129.4mg,91.13μL,0.8959mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌し、この時間の後に、オフホワイトの沈殿物が形成された。この固体を濾過により集め、最小量のエタノール、次いで最小量の水で洗浄し、そして吸引により乾燥させて、白色固体(155mg)を得た。その濾液を減圧中で濃縮してエタノールを除去し、次いで残った水溶液をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、粘性油状物が残った。これをEtOA
c(5mL)中で摩砕して、オフホワイトの沈殿物を形成させた。これを濾過により集め、最小量のEtOAcで洗浄し、そして吸引により乾燥させると、2番目の収穫の固体(49mg)が残った。合計204mg(51%)の3−アミノ−4,4,4−トリクロロ−2−シアノ−N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]ブタ−2−エナミドを単離した;MS(ES+)532.0。
【0324】
3−アミノ−4,4,4−トリクロロ−2−シアノ−N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]ブタ−2−エナミド(4.1g,7.695mmol)をN−メチルピロリジノン(40mL)に溶解させた。ヒドラジン水和物(1.002g,973.8μL,20.01mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで80℃で3.5時間加熱した。この混合物を減圧中で濃縮し、次いで、その残渣をEtOAc/水の間で分配した。その有機層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、所望の化合物を白色固体として得た(64%)。MS(ES+)446.1, H NMR (500 MHz, DMSO) 11.03
(s, 1H), 9.45 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.36 (br s, 4H),4.47 − 4.43 (m, 1H), 4.23 − 4.21 (m, 1H), 3.50 − 3.47 (m, 2H), 3.41 − 3.39 (m,2H), 3.24 − 3.15 (m, 2H) 3.05 − 2.98 (m, 2H), 2.93 − 2.88 (m, 2H), 2.77 − 2.76 (m,
4H), 1.73 − 1.71 (m, 4H)。
【0325】
工程3:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドI−G−4
3,5−ジアミノ−N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド9a(106mg,1.19mmol)のIPA/水(1:1,1mL)および酢酸(71.46mg,67.67μL,0.1078mmol)中の懸濁物に、3−(ジイソプロピルアミノ)−2−フルオロ−プロパ−2−エナール(41.21mg,0.2379mmol)を添加した。この反応混合物を6時間加熱還流し、次いで、一晩で室温まで冷却した。IPAを減圧中で除去し、そして得られた水溶液をDCMと2Mの炭酸ナトリウム溶液との間で分配した。その有機層を1:1のブライン/水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、黄色固体が残った。これをエタノール(0.5mL)中の懸濁物として2時間撹拌した。その固体を濾過により集めて、所望の化合物I−G−4(63mg,53%)を得た。
【0326】
実施例3f:2−アミノ−6−フルオロ−N−[5−フルオロ−4−[4−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル]−1−ピペリジル]−3−ピリジル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−32)
【化73】
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スキーム2b:化合物I−G−32の調製
【化74】
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工程1:1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル28
2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)6a(44.02g,126.6mmol)および1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル27(調製N−15に従って調製した)(34g,115.1mmol)のピリジン(510.0mL)中の混合物を内部温度95℃で一晩(18時間)加熱した。混合物を室温まで冷却し(生成物が沈殿した)、次いでエタノール(340.0mL)を添加し、そして室温で10分間撹拌した。黄色固体を濾過により集め、エタノールでよく洗浄し、吸引により乾燥させ、次いで高真空ライン下で1時間乾燥させると、生成物28が黄色固体として残った(32.5g収率56%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 10.45 (s, 1H), 9.58 (s, 1H), 9.51 (dd, 1H), 8.72 (dd, 1H), 8.25 (d,
1H), 6.81 (s, 2H), 3.15 − 2.93 (m, 4H),
2.55 − 2.47 (遮蔽された信号, 1H), 2.02 − 1.91 (m, 4H), 1.47 (s, 9H)。MS(ES+) 474.2。
【0327】
工程2:1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩29
1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル28(69.7g,147.2mmol)のDCM(348.5mL)およびトリエチルシラン(18.83g,25.87mL,161.9mmol)中の懸濁物に、TFA(151.1g,102.1mL,1.325mol)を添加した(混合物は、TFAの最初の添加の時に固体に固化し、次いで、完全な添加後に溶液になった)。得られた橙色溶液を室温で一晩撹拌した。さらなるTFA(16.78g,11.34mL,147.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を40℃で20分間加熱して、反応を完全に完了させた。混合物を減圧中で濃縮し、クロロホルム(300mL)を添加し、そして混合物を減圧中で再度濃縮すると、橙色固体懸濁物が残った。混合物をDCM(およそ200mL)中で摩砕し、20分間撹拌し、次いで固体を濾過により集め、最小量のDCMで洗浄し、そして吸引により乾燥させると、黄色固体が残った。濾液を減圧中で濃縮し、残渣をDCM(およそ50mL)で再度スラリー化し、20分間撹拌し、次いで固体を濾過により集め、最小量のDCMで洗浄し、そして吸引により乾燥させると、黄色固体が残った。これを最初に採取した固体と合わせた。固体を減圧下で一晩乾燥させると、所望の生成物29が黄色固体として残った(82.8g,96%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 10.44 (s, 1H), 9.59 (s, 1H), 9.50 (dd, 1H), 8.84 (dd, 1H), 8.33 (d, 1H), 3.13 − 3.10 (m, 4H), 2.57 − 2.47 (遮蔽された信号, 1H)および2.08 − 1.93 (m, 4H)。MS(ES+) 418.1。
【0328】
工程3:1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩30
1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸(トリフルオロ酢酸)29(73g,124.7mmol)のNMP(662.7mL)中の溶液に、塩化水素(1,4−ジオキサン中4M)(37.40mLの4M,149.6mmol)を添加した。数秒後、黄色沈殿物が形成された。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで固体を濾過により集め、最小量のNMP、次いでMTBEで洗浄し、そして吸引により乾燥させると、純粋な生成物30が薄黄色固体として残った(59.7g,定量的収率)。MS(ES+)418.1。
【0329】
工程4:2−アミノ−6−フルオロ−N−[5−フルオロ−4−[4−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル]−1−ピペリジル]−3−ピリジル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−32)
1−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−5−フルオロ−4−ピリジル]ピペリジン−4−カルボン酸(塩酸)30(59.7g,131.5mmol)のNMP(477.6mL)中の黄色懸濁物に、DIPEA(50.99g,68.72mL,394.5mmol)、次いで[(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−(ジメチルアミノ)メチレン]−ジメチル−アンモニウム(四フッ化ホウ素イオン(1))(51.44g,144.7mmol)を添加した。数分後、黄色懸濁物が形成される。この混合物を室温で30分間撹拌し、次いで1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン25(以下の調製N−32に従って調製した)(26.18g,184.1mmol)を添加した。このクリーム色/黄褐色の懸濁物は、橙色溶液に変わる(23.9℃から29.4℃への発熱)。そのフラスコを、内部温度が24℃になるまで氷/水浴に載せ、次いで、氷浴を外すと、その後、内部温
度は24℃で一定である。
【0330】
この溶液を室温で30分間撹拌し、次いで氷/塩/水浴で10℃まで冷却し、その後、水(1.015L)を100mLずつゆっくりと添加した。次の100mLの水を添加する前に、17℃と20℃との間(内部)への発熱を待ち、その後、10℃と15℃との間まで冷却した。全ての水を添加するまで繰り返した。一旦、発熱が止んだら、氷/塩/水浴を外し、そして混合物を周囲温度で20分間撹拌した(濃厚な黄/クリーム色の懸濁物が形成される)。固体を半融漏斗での濾過により集め、水でよく洗浄し、次いで吸引により10分間乾燥させた。吸引を外し、そして固体を半融漏斗上で水でスラリー化させ、次いで再度減圧し、そして固体を一晩吸引することにより乾燥させ、次いで真空オーブン中40℃、10mBar未満で24時間乾燥させた。
【0331】
固体(54.5g)をエタノール(545mL,10体積当量)に懸濁させ、そして2時間加熱還流し、次いで2時間かけて室温まで冷却した。固体を濾過により集め、最小量のエタノールで洗浄し、そして吸引により1時間乾燥させると、生成物が淡黄色固体として残った。固体を、23.5℃、10mBar未満の真空オーブンに一晩入れると、生成物I−G−32が淡黄色固体として残った(51g,収率64%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 10.64 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.48 (dd, 1H), 9.26 (dd, 1H), 8.26 (d, 1H), 6.79 (s, 2H), 4.55 (t, 2H), 4.47 (t, 2H), 4.34 (t, 0.7H), 3.61 (dt, 4H), 3.48 − 3.41 (m, 2.5H), 3.22 − 3.17 (m, 2H), 3.05 − 3.03 (m, 2H), 3.99 − 2.93 (m, 1H), 2.28 (dt, 4H), 2.17 − 2.10 (m, 2H), 1.74 (d, 2H), 1.07 (t, 2H)。MS(ES+)542.3。
【0332】
スキーム2c:化合物I−G−32を調製するための代替のアプローチ
【化75】
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工程1:1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル28
2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸6−クロロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル6a(45g,129.4mmol)および1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル27(40.1g,135.9mmol)をピリジン(675ml)でスラリー化した。この混合物を、この反応が完了するまで(HPLC分析により決定)窒素下95℃で加熱した。この混合物を冷却し、そしてエタノール(450ml)を滴下により添加した。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをエタノール(2×70ml)で洗浄した。この湿ったケーキを乾燥させて、生成物28を
黄色結晶性固体として得た(47.7g,78%); H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 10.45 (s, 1H), 9.58 (s, 1H), 9.51 (dd, 1H), 8.72 (dd, 1H), 8.25 (d,
1H), 6.81 (s, 2H), 3.15 − 2.93 (m, 4H),
2.55 − 2.47 (遮蔽された信号, 1H), 2.02 − 1.91 (m, 4H), 1.47 (s, 9H); 19F NMR (500 MHz,
DMSO−d6) δ − 153.5, −136.3; MS(ES+)474.2。
【0333】
工程2:1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩30
1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル28(36g,76mmol)を、1,4−ジオキサン中のHClの溶液(4M,670ml)に懸濁させた。水(36ml)を、手早く撹拌しているスラリーに滴下により添加した。この混合物を、この反応が完了するまで(HPLC分析により決定)窒素下で撹拌した。この混合物を1,4−ジオキサン(180ml)で希釈し、そして濾過した。そのフィルターケーキをTBME(2×72ml)で洗浄した。この湿ったケーキを乾燥させて、淡褐色固体を得た(塩酸塩,32.7g,95%); H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 10.34 (s, 1H), 9.53−9.49 (m, 2H), 8.82 (m, 1H), 8.50 (m, 1H),
3.13 − 3.22 (m, 4H), 2.57 − 2.47 (遮蔽された信号, 1H)および2.08 − 1.93 (m, 4H); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ − 152.9, −133.8; MS(ES+)418.1。
【0334】
工程3:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−32)
1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(525mg,3.69mmol)のTHF(12ml)中の溶液に、DIPEA(1.72ml,9.91mmol)を添加し、その後、1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(塩酸塩,1.5g,3.3mmol)を添加した。[(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)オキシ−(ジメチルアミノ)メチレン]−ジメチル−アンモニウムテトラフルオロボレート(TCTU,1.29g,3.64mmol)を添加し、そしてこの混合物を、反応の完了まで(HPLC分析により決定)窒素下で撹拌した。この混合物を冷却し、そして水(24ml)を滴下により添加した。この混合物を周囲温度まで温め、そして3時間撹拌し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを(3×3ml)で洗浄した。その湿ったケーキを減圧下(窒素をブリード(bleed)しながら)40℃で乾燥させた。その生成物を黄色固体として得た(1.54g,86%); H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 10.64 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.48 (dd, 1H), 9.26 (dd, 1H), 8.26 (d, 1H), 6.79 (s, 2H), 4.55 (t, 2H), 4.47 (t, 2H), 4.34 (t, 0.7H), 3.61 (dt, 4H), 3.48 − 3.41 (m, 2.5H), 3.22 − 3.17 (m,
2H), 3.05 − 3.03 (m, 2H), 3.99 − 2.93 (m, 1H), 2.28 (dt, 4H), 2.17 − 2.10 (m, 2H), 1.74 (d, 2H), 1.07 (t, 2H); 19F NMR
(500 MHz, DMSO−d6) δ − 152.8, −136.1; MS(ES+)542.3。
【0335】
スキーム3−ブタンニトリル中間体の調製
【化76】
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工程1:3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシブタンニトリル11
2−(ジメトキシメチル)−3,3−ジメトキシ−プロパン−1−オール10(Journal of the American Chemical Society(1973),95(26),8741)(92g,473.7mmol)を乾燥THF(920mL)に溶解させ、そしてこの混合物を氷浴で冷却した。トリエチルアミン(143.8g,198.1mL,1.421mol)を一度に添加し、その後、メタンスルホニルクロリド(59.69g,40.33mL,521.1mmol)を、1時間かけて、その内部温度を5℃未満に維持しながら滴下により添加した。この反応混合物を1時間撹拌し、次いで室温まで温めた。この混合物を酢酸エチル(920mL)および水(920mL)で希釈した。層を分離し、そしてその有機層を単離し、NaHCOの飽和溶液、次いでブラインで洗浄した。その有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、そしてエバポレートして、[2−(ジメトキシメチル)−3,3−ジメトキシプロピル]メタンスルホネートを橙色油状物として得(125.31g,97%)、これをさらに精製せずに直接使用した。
【0336】
テトラエチルアンモニウムシアニド(142.3g,910.8mmol)を10分間かけて、[2−(ジメトキシメチル)−3,3−ジメトキシプロピル]メタンスルホネート(124g,455.4mmol)のMeCN(1.24L)中の溶液に少しずつ添加した。この反応混合物を室温で72時間撹拌し、次いで酢酸エチル(1.24L)と水(1.24L)との間で分配(portion)した。層を分離し、そしてその有機層を単離し、ブラインで洗浄した。その有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、そしてエバポレートして、3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシブタンニトリル11を暗褐色油状物として得た(86.1g)。
【0337】
工程2:3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシ−2−メチルブタンニトリル12aおよび3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシ−2,2−ジメチルブタンニトリル13a
3−(ジメトキシメチル)−4,4−ジメトキシ−ブタンニトリル11(250mg,1.205mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、−75℃で、ヨードメタン(513.1mg,225.0μL,3.615mmol)のTHF(1ml)中の溶液を添加した。次いで、(ビス(トリメチルシリル)アミノ)ナトリウムのTHF溶液(1.808mLの2M,3.615mmol)を、その温度を−60℃未満に維持しながら添加した。添加後、この反応混合物を−75℃で2時間撹拌した。次いで、水性飽和NHCl溶液(5ml)でゆっくりとクエンチした。この混合物を水およびエーテルで希釈し、そして層を分離した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、そして減圧中で濃縮して、黄色油状物を得、これを、石油エーテル:EtOAcの100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製した。溶媒を減圧中で濃縮して、透明油状物を得た(194mg)。NMRにより、この油状物は、
80%のモノメチル化合物12aと20%のビスメチル化合物13aとの混合物であることが分かった。この混合物をその後の工程で直接使用した。
【0338】
工程3:3−(ジメトキシメチル)−2−エチル−4,4−ジメトキシブタンニトリル12bおよび3−(ジメトキシメチル)−2−ジエチル−4,4−ジメトキシブタンニトリル13b
上記スキーム3の工程2と類似の手順において、ヨウ化エチルをヨウ化メチルの代わりに使用する場合、モノ置換化合物12bとジ置換化合物13bとの混合物が単離され、これをその後の工程で直接使用した。
【0339】
調製N−1:4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン15
スキーム4
【化77】
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工程1:1−メチル−4−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン14
ジオキサン(15mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(2g,12.61mmol)を、1−メチルピペラジン(1.515g,1.678mL,15.13mmol)およびDIPEA(2.445g,3.295mL,18.92mmol)で処理した。この混合物を80℃で1時間撹拌し、室温まで冷却した。この混合物を、EtOAcとNaHCOの飽和水溶液(40ml)との間で分配(partion)した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、橙色油状物を得、これを、5%〜10%MeOH/EtOAc/0.5%〜1%NHOHで溶出するシリカでのクロマトグラフィーにより精製して、1−メチル−4−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン14を深黄色油状物として得、これは、静置すると結晶化した。(2.56g,11.52mmol,91.36%)。MS(ES+)223.4。
【0340】
工程2:4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン15
メタノール(200mL)中の1−メチル−4−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン14(2.56g,11.52mmol)を炭素担持パラジウム(10%wt% Degussa)(300mg)で処理し、そしてバルーン圧下室温で3時間水素化した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン15を無色固体として得た(2.124g,11.05mmol,95.89%)。MS(ES+)193.1。
【0341】
以下の3−アミノピリジン中間体を、調製N−1を使用して調製した:
4−モルホリノピリジン−3−アミン;
【化78】
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4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化79】
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4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化80】
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4−(アゼパン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化81】
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(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化82】
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4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン:
【化83】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)チオモルホリン1−オキシド:
【化84】
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1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル:
【化85】
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4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化86】
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1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−オール:
【化87】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール:
【化88】
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1−(3−アミノピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−4−オール:
【化89】
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2−(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オール:
【化90】
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((1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル:
【化91】
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(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル:
【化92】
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(3R,4R)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−3−オール:
【化93】
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4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化94】
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4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化95】
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(S)−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化96】
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(R)−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化97】
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1−(3−アミノピリジン−4−イル)−4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−4−オール:
【化98】
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4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化99】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチルピペラジン−2−イル)メタノール:
【化100】
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4−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化101】
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4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化102】
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4−(4−(tert−ブチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化103】
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4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化104】
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4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化105】
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4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化106】
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4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化107】
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4−(3−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化108】
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4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化109】
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4−(3−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化110】
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4−(4−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化111】
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4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化112】
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4−(4−シクロブチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化113】
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4−(4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化114】
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(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル:
【化115】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化116】
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((4−(3−アミノピリジン−4−イル)モルホリン−2−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル:
【化117】
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4−(4−(3−メチルオキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化118】
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(R)−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化119】
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(S)−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化120】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−4(3H)−オン:
【化121】
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4−(4−(モルホリノスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化122】
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4−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化123】
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4−(4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−アミン:
【化124】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチル:
【化125】
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4−(2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化126】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチルピペラジン−2−オン:
【化127】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)チオモルホリン1,1−ジオキシド:
【化128】
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(R)−2−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化129】
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4−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化130】
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4−(2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化131】
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4−(2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化132】
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4−(3−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化133】
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2−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4(1H)−オン:
【化134】
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4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピリジン−3−アミン:
【化135】
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2−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化136】
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7−(3−アミノピリジン−4−イル)テトラヒドロ−1H−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3(5H)−オン:
【化137】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチル−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン:
【化138】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−メチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン:
【化139】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルモルホリン−2−カルボキサミド:
【化140】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−メチルオクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1−オン:
【化141】
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9−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−メチル−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン:
【化142】
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1−(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−2−オン:
【化143】
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8−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン:
【化144】
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(3aS,7aS)−5−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−メチルヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン:
【化145】
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4−(4−((メチルスルホニル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化146】
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4−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化147】
[この文献は図面を表示できません]



4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化148】
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1−(3−アミノピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−3−カルボキサミド:
【化149】
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4−(4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化150】
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4−(4−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化151】
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4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化152】
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4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化153】
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4−(4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化154】
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4−(4−(4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化155】
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(S)−2−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化156】
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4−(4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化157】
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4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナン−6−イル)ピリジン−3−アミン:
【化158】
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4−(4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化159】
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4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2,2−ジメチルチオモルホリン1,1−ジオキシド:
【化160】
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;および
4−(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化161】
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【0342】
アミノピリジンのミセル調製
調製N−2:1−(3−アミノピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−カルボキサミド
【化162】
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工程1:1−(3−アミノ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸
マイクロ波バイアルに、1−(3−アミノ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(調製N−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(176mg,0.7106mmol)、MeOH(3mL)およびHO(0.1mL)を入れた。LiOH(51.06mg,2.132mmol)を添加し、そしてこの混合物を50℃で一晩撹拌した。この反応を、pH=3〜4に達するまでのHClの水溶液の添加によりクエンチした。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮して、1−(3−アミノ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸を得、これをさらに精製せずに使用した。MS(ES+)222.1。
【0343】
工程2:1−(3−アミノピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−
カルボキサミド
マイクロ波バイアルに、1−(3−アミノ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸(125mg,0.197mmol)、TBTU(200mg,0.62mmol)およびN−メチルメタンアミン(3.5mL,MeOH中2M)を入れた。このチューブを密封し、そしてこの混合物を120℃で3時間撹拌した。その粗製物質をMeOHに再度溶解させ、そしてMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。このアンモニア抽出物を減圧下で濃縮して、1−(3−アミノピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−カルボキサミドを得た。MS(ES+)249.2。
【0344】
調製N−3:4−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化163】
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工程1:(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−[1−(3−ニトロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]カルバミン酸tert−ブチル(2100mg,6.514mmol)(調製N−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)およびヨードメタン(4.623g,2.028mL,32.57mmol)のDMF中の溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(312.7mg,7.817mmol)を少しずつ添加した。この反応物を0℃で1時間、および室温で1時間撹拌した。この反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液に注ぐことによってこの反応をクエンチし、次いで酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥させ、そしてエバポレートすると、橙色固体が残った。MeOH(50mL)に溶解させたこの粗製固体に、Pd/C(10%)(346mg)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。この反応物をセライトで濾過し、そしてエバポレートすると、(1−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルが黄色油状物として残った(600mg,20%)MS(ES+−tBu)251.1。
【0345】
工程2:4−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
LiAlHの溶液(49.57mg,1.306mmol)を、N−[1−(3−アミノ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(100mg,0.3264mmol)のTHF中の溶液に室温で滴下により添加した。この反応物を50℃で3時間撹拌し、次いで室温で、この反応混合物を、湿潤THFの滴下による添加によりクエンチした。この反応混合物を1NのNaOH(50mL)とジエチルエーテル(50mL)との間で分配した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、そしてエバポレートすると、4−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミンが黄色油状物として残った。MS(ES+)221.1。
【0346】
調製N−4:4−(3−(メトキシメチル)−4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化164】
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工程1:2−(メトキシメチル)−1−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン
DMF(2mL)中の(1−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−2−イル)メタノール(調製N−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(250mg,0.9910mmol)に、0℃で、NaH(59.43mg,1.486mmol)を添加した。この反応混合物を10分間撹拌し、その後、MeI(281.3mg,123.4μL,1.982mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。この反応混合物を、予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。そのアンモニア抽出物を減圧下で濃縮した。その残渣を、1%〜15%のMeOH:DCMで溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−(メトキシメチル)−1−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジンを得た(84mg,32%)。MS(ES+)237.1。
【0347】
工程2:4−(3−(メトキシメチル)−4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
2−(メトキシメチル)−1−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン(84mg,0.31mmol)のメタノール中の溶液に、C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(10mg)を添加し、そしてこの反応混合物を水素のバルーン下室温で一晩撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、4−(3−(メトキシメチル)−4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンをフィルムとして得た(72mg,96%)。MS(ES+)267.1。
【0348】
調製N−5:4−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化165】
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工程1:2−メチル−1−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン
3−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(調製N−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)のDCM(5mL)中の溶液に、TFA(1.445g,976.4μL,12.67mmol)を添加した。この反応混合物を室温で48時間撹拌し、次いで、その溶媒を減圧下で除去した。その粗製物質をMeOHに再度溶解させ、そしてMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。このアンモニア抽出物を減圧下で濃縮して、2−メチル−1−(3−ニトロ
−4−ピリジル)ピペラジンを得た(334mg,71%)。MS(ES+)223.1。
【0349】
工程2:2,4−ジメチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン
DMF中の2−メチル−1−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン(1.5mLの0.3M,0.4500mmol)に、0℃で、NaH(18.00mg,0.4500mmol)を添加した。この反応物を10分間撹拌し、次いでMeI(60.68mg,26.61μL,0.4275mmol)を添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌し、そして水の添加によりクエンチした。この粗製物質をMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。そのアンモニア抽出物を減圧下で濃縮した。その残渣を、1%〜15%のMeOH:DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、2,4−ジメチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジンを得た。MS(ES+)237.2。
【0350】
工程3:4−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
2,4−ジメチル−1−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン(89mg,0.3767mmol)のメタノール(4mL)中の溶液およびC担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(20mg)を、水素(バルーン)の雰囲気下室温で一晩水素化した。その触媒をセライトカートリッジで濾別し、メタノールで洗浄した。その濾液を減圧下で濃縮して、4−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(71mg,91%)を得た。MS(ES+)207.2。
【0351】
調製N−6:4−(3,3,4−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化166】
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DMF(2mL)中の4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(調製N−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(120mg,0.5817mmol)に、0℃で、NaH(20.94mg,0.5235mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いでMeI(276.3uL,0.5526mmol,TBDME中2M)を添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして室温で2時間撹拌した。この粗製物質をMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。このアンモニア抽出物を減圧下で濃縮して、4−(3,3,4−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(128mg,73%)を得た。MS(ES+)221.1。
【0352】
調製N−7:4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化167】
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工程1:1−(3−ニトロピリジン−4−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン
丸底フラスコに、MeCN(4mL)中の1−(3−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン(調製N−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)、ジヒドロフラン−3(2H)−オン(98mg,1.13mmol)および酢酸(129uL,2.27mmol)を入れた。Na(OAc)BH(482.4mg,2.27mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を、EtOACとNaCOの飽和水溶液との間で分配した。その有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、1−(3−ニトロピリジン−4−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジンを黄色固体として得た。MS(ES+)279.1。
【0353】
工程2:4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
1−(3−ニトロピリジン−4−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン(316mg,1.13mmol)のMeOH(15mL)中の溶液、C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(120mg)を水素雰囲気下(バルーン)室温で一晩撹拌した。この混合物をセライトパッドで濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製物質をMeOHに再度溶解させ、そしてMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてその生成物をメタノール性アンモニアで遊離させた。このアンモニア抽出物を減圧下で濃縮して、4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを固体として得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。(300mg,純度77%,収率82%)。MS(ES+)249.2。
【0354】
以下のアミノピリジンを、調製N−7に図示される方法と類似の方法に従って調製した:
4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化168】
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4−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化169】
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;および
4−(1−メチル−9−オキサ−1,4−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化170】
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【0355】
調製N−8:4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化171】
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工程1:3−ニトロ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン
ピラゾール(150mg,2.2mmol)およびCsCO(526mg,1.6mmol)の無水MeCN(3.5mL)中の懸濁物を不活性雰囲気下で20分間撹拌した。次いで、4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(233mg,1.47mmol)を添加し、そして75℃で一晩撹拌した。不溶性物質を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、3−ニトロ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジンを得、これをさらに精製せずに使用した。(410mg,98%)。MS(ES+)191.1。
【0356】
工程2:4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
3−ニトロ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(410mg,2.15mmol)のMeOH(15mL)中の溶液に、C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(129mg)を添加し、そしてこの反応混合物を水素(バルーン)の雰囲気下室温で一晩激しく撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミンを得た(285mg,82%)。MS(ES+)161.1。
【0357】
以下のアミノピリジンを、調製N−8に図示される方法と類似の方法に従って調製した

4−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化172】
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4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化173】
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4−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化174】
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4−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化175】
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4−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化176】
[この文献は図面を表示できません]


;および
4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化177】
[この文献は図面を表示できません]


【0358】
調製N−9:5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化178】
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工程1:1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン
100mLの密封した反応容器/ボンベ内で、3−クロロ−5−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(5600mg,21.75mmol)をNMP(12mL)に溶解させた。得られた透明褐色溶液に、DIPEA(3.373g,4.546mL,26.10mmol)を添加し、その後、ピペラジン(2.810g,32.62mmol)を添加した。この容器を密封し、そして120℃で18時間、熱を加えて加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮して、褐色ガム状物質を得、これを、DCM−DCM:MeOH:NH(90:10:1)の100−0から0:100の勾配で溶出するシリカでのクロマトグラフィーにより精製した。きれいな生成物を含む画分を集め、そして減圧中で濃縮して、1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジンをクリーム色の固体として得た(3.52g,75%)。MS(ES+)216.0。
【0359】
工程2:1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン
1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン(900mg,4.173mmol)のTHF(9.000mL)中の懸濁物に、3−オキセタノン(601.4mg,8.346mmol)を添加した。この混合物に、N下で、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.034g,9.598mmol)を5分間かけて少しずつ
添加し、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。MeOH(2ml)をこのフラスコに添加し、その後、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(50ml)とEtAOc(50ml)との間で分配した。その水相をNHOHでpH7〜8まで塩基性にした。合わせた有機物をブライン(30ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジンをクリーム色の固体として得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)272.1。
【0360】
工程3:5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(800mg,2.944mmol)を含む耐圧チューブ内に、ジオキサン(6mL)を添加した。この溶液に、カルバミン酸tert−ブチル(517.3mg,4.416mmol)、CsCO(1.918g,5.888mmol)、xantphos(85.17mg,0.1472mmol)を添加し、その後、Pd(dba)(134.8mg,0.1472mmol)を添加した。このチューブを密封し、そして115℃で60時間、熱を加えて加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてセライトのパッドで濾過した。そのケーキをEtOAcで洗浄し、そして合わせた濾液を減圧中で濃縮して、黒色油状物にした。その残渣をDCM(2ml)に溶解させ、そしてTFA(3ml)を添加した。得られた暗褐色の透明溶液を室温で2時間撹拌し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をSCX−2(10g)カートリッジに充填した。MeOH(3倍,CV)でフラッシュし、その後、所望の生成物をMeOH中2MのNH(3倍CV)で溶出した。その塩基性溶出物を減圧中で濃縮して、暗褐色油状物を得、これを、DCM−DCM:MeOH:NH(90:10:1)の100−0から30:70の勾配で溶出するシリカでのクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含む画分を集め、そして減圧中で濃縮して、5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを薄褐色固体として得た。295mg:MS(ES+)253.2。
【0361】
以下のアミノピリジンを、調製N−9に図示される方法と類似の方法に従って調製した:
4−(5−(オキセタン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−アミン:
【化179】
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【0362】
調製N−10:5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化180】
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工程1:1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
3−クロロ−5−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(2.18g,8.468mmol)、1−メチルピペラジン(1.272g,1.409mL,12.70mmol)およびDIPEA(2.189g,2.950mL,16.94mmol)のMeCN(13.08mL)中の溶液をマイクロ波中130℃で300分間加熱した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そして0%〜10%のMeOH/DCMで溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジンが黄/褐色油状物として残った(1.16g,59%)。MS(ES+)230.0。
【0363】
工程2:5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
カルバミン酸tert−ブチル(709.9mg,6.060mmol)、CsCO(3.291g,10.10mmol)、xantphos(146.1mg,0.2525mmol)、Pd(dba)(231.2mg,0.2525mmol)および1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(1.16g,5.050mmol)のジオキサン(11.60mL)中の混合物を110℃で1時間加熱した。室温で、カルバミン酸tert−ブチル(709.9mg,6.060mmol)、xantphos(146.1mg,0.2525mmol)およびPd(dba)(231.2mg,0.2525mmol)を添加し、そしてこの混合物をマイクロ波中120℃で1時間さらに加熱した。次いで、この反応混合物をセライトパッドで濾過し、そしてメタノールで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を0%〜10%のMeOH/DCMで溶出するISCOカラムcompanionシステムを使用する、シリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮して、5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを薄褐色粘性油状物として得た(642mg,60%)。MS(ES+)211.1。
【0364】
調製N−11:4−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化181】
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工程1:4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボ
ン酸tert−ブチル
4−ブロモ−3−クロロ−5−ニトロ−ピリジン(700mg,2.948mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(823.6mg,4.422mmol)およびDIPEA(762.0mg,1.027mL,5.896mmol)のNMP(2.5mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をEtOAcと水との間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した(1g,99%)。MS(ES+)343.1。
【0365】
工程2:4−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(900mg,2.626mmol)およびZnBr(118.3mg,28.16μL,0.5252mmol)のメタノール(27.00mL)中の溶液に、C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(300mg)を添加した。この反応混合物を水素(バルーン)の雰囲気下室温で4時間撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、4−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得、これをさらに精製せずに使用した(820mg,99%)。MS(ES+)313.2。
【0366】
以下のアミノピリジンを、調製N−11に図示される方法と類似の方法に従って調製した:
5−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化182】
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(1−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化183】
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(1−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)メタノン:
【化184】
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5−クロロ−4−(3−(メチルスルホニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化185】
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5−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化186】
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(R)−1−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピロリジン−3−カルボニトリル:
【化187】
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1−(3−アミノ−5−クロロピリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール:
【化188】
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;および
5−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化189】
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【0367】
調製N−12:1−メチル−4−(3−メチル−5−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン
【化190】
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工程1:1−メチル−4−(3−メチル−5−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン
オーブンで乾燥させたフラスコに、窒素下で、1−(3−ブロモ−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(3−ブロモ−4−クロロ−5−ニトロピリジンから、調製N−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って合成した)(750mg,2.491mmol)、Pddba(34.21mg,0.03736mmol)およびX−Phos(35.62mg,0.07473mmol)を添加した。無水THF(37.50mL)を添加し、その後、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタントリメチルアルマン(1,4−diazabicyclo[2.2.2]octane trimethylalumane)(638.6mg,2.491mmol)を加えた。この反応物を2時間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却した。この反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮した。その残渣をISCOカラムcompanionシステム(24gのカラム,酢酸エチル/石油エーテル(0%〜100%のEtOAc))を使用するシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−メチル−4−(3−メチル−5−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジンを黄色油状物として得た(290mg,49%)。MS(ES+)237.1。
【0368】
工程2:5−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(130.6mg,0.1227mmol)と1−メチル−4−(3−メチル−5−ニトロ−4−ピリジル)ピペラジン(290
mg,1.227mmol)とのメタノール(5.800mL)中の懸濁物を、水素(バルーン)の雰囲気下室温で一晩撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、そしてメタノールおよび酢酸エチルで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮すると、5−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンが黄色油状物として残った(243mg,96%)。MS(ES+)207.1。
【0369】
調製N−13:(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(臭化水素酸塩)17a
スキーム5
【化191】
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工程1:(1−(2−ブロモ−5−フルオロ−3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン16
丸底フラスコに、NMP(160mL)中の(4−メチルピペラジン−1−イル)−(4−ピペリジル)メタノン二塩酸塩(16.45g,57.89mmol)およびDIPEA(23.20g,31.27mL,179.5mmol)を入れた。2,4−ジブロモ−5−フルオロ−3−ニトロ−ピリジン(17.36g,57.89mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を窒素雰囲気下室温で一晩撹拌した。さらなる(4−メチルピペラジン−1−イル)−(4−ピペリジル)メタノン二塩酸塩(1.65g,0.1当量)およびDIPEA(1mL,0.1当量)を添加し、そして室温でさらに3時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(3回)。その水層をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をクロマトグラフィー(330gのSiO,0%から5%のMeOH(10%の水酸化アンモニウムを含む)/DCM)により精製して、生成物を黄色固体として得た(20.24g,81%)。MS(ES+)432.0。
【0370】
工程2:(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン臭化水素酸塩17a
[1−(2−ブロモ−5−フルオロ−3−ニトロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン16(20.24g,47.04mmol)をMeOH(389mL)/EtOAc(78mL)に溶解/懸濁させ、そしてPd(OH)(1.651g,2.352mmol)を添加した。得られた混合物を減圧/窒素サイクル(5回)により脱気し、そしてその大気を減圧/水素サイクル(5回)により交換した。この反応混合物を水素雰囲気下(バルーン)で6時間激しく撹拌した。さらなるPd(OH)(4.95g)を添加し、そしてこの反応混合物を水素下で一晩撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、メタノールで洗い流した。その濾液を減圧中で濃縮すると、橙色ガム状物質が残った。およそ150mLのエタノールを添加し、そしてこの混合物をbuchiiで10分間回転させ、この時間中に、黄色沈殿物が形成された。この懸濁物を5分間高音波処理し、次いで、その固体を濾過により集め、最小量のエタノールで洗浄し、そして吸引により1時間乾燥させて、生成物を淡黄色固体として得た。そ
の濾液を減圧中で濃縮することによって、生成物の2番目の収穫を得た。次いで、その残渣を最小量のエタノールでスラリー化し、そして5分間超音波処理し、次いで固体を濾過により集め、吸引により乾燥させると、生成物の2番目の収穫が黄色固体として残った。生成物の両方の収穫を合わせて、生成物を黄色固体として得た(15.8g,79%)。MS(ES+)322.2。
【0371】
調製N−14:(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(塩酸塩)17b
スキーム6
【化192】
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工程1:3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロピリジン塩酸塩18
−78℃に冷却したジイソプロピルアミン(6.899g,9.555mL,68.18mmol)のTHF(75mL)中の溶液に、ブチルリチウム(ヘキサン中2.5Mを25mL,62.5mmol)を添加した。この反応混合物を−20℃まで温め、次いで冷却して−78℃に戻した。3−ブロモ−5−フルオロ−ピリジン(10g,56.82mmol)のTHF(25mL)中の溶液を、温度を−70℃未満に維持しながら滴下により添加した(およそ30分間)。この反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで1,1,1,2,2,2−ヘキサクロロエタン(14.8g,62.5mmol)のTHF(20mL)中の溶液を、温度を−70℃未満に維持しながら(およそ30分間にわたり)、滴下により添加した。この混合物を−78℃で20分間撹拌し、室温まで温め、冷却して0℃に戻し、そして水(100mL)でクエンチした。次いで、EtOAc(400mL)を添加し、そして有機層を分離し、水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、褐色固体が残った。その固体をペンタン(100mL)中で10分間摩砕し、次いで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、生成物を褐色油状物として得、これは、静置すると結晶性の固体に変わった。11.85g,89%)。H NMR (DMSO−d6) δ 8.78 (s, 1H), 8.76 (s, 1H)。
【0372】
3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−ピリジン(7.56g,32.18mmol)のペンタン(100mL)中の溶液に、塩化水素(エーテル中2M)(2Mを17.7mL,35.4mmol)を添加した。オフホワイトの沈殿物が即座に形成された。この混合物を5分間撹拌し、次いで、この固体を濾過により集め、ペンタンで洗浄し、そして吸引により乾燥させて、所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(4.79g,60%)。H NMR (DMSO−d6) δ 8.77 (s, 1H), 8.75 (s, 1H)。
【0373】
工程2:(1−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン19
(4−メチルピペラジン−1−イル)−(4−ピペリジル)メタノン二塩酸塩(50.65g,178.2mmol)、3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−ピリジン塩酸塩18(40g,162mmol)および炭酸二カリウム(94.04g,680.4mmol)のNMP(400mL)中の混合物を150℃で一晩加熱した。この混合物を室温まで冷却し、次いで濾過して無機塩を除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。そ
の残渣をEtOAc(800mL)に溶解させ、ブライン(100mL×4)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、褐色粘性油状物を得た。この残渣をシリカゲルカラム(およそ800gのシリカ)により精製し、生成物をDCM中でシリカに充填し、次いで3%のメタノール(10%の水酸化アンモニウムを含む)/DCMで溶出して、所望の生成物を褐色油状物として得、これは、静置すると結晶化した(27.44g,44%)。MS(ES+)387.1。
【0374】
工程3:(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩17b
Pd(dba)(3.818g,4.169mmol)およびXantphos(4.824g,8.337mmol)を、ジフェニルメタンイミン(16.62g,15.39mL,91.71mmol)、[1−(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン19(32.12g,83.37mmol)、カルバミン酸tert−ブチル(3.649g,31.15mmol)、およびCsCO(81.49g,250.1mmol)のジオキサン(550mL)中の脱気(3回の減圧/Nサイクル)混合物に、丸底フラスコ内N下で添加した。この反応混合物を、窒素で、2回の減圧/Nサイクルによりフラッシュし、次いでN下100℃で一晩撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、次いでEtOAc(1L)と水(100mL)との間で分配した。その有機層を分離し、水(2×100mL)、ブライン(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、暗橙色粘性油状物を得た(56.15g)。次いで、この粗製残渣をTHF(482mL)および塩化水素(300mLの2M,600mmol)に溶解させ、そしてこの混合物を60℃で30分間加熱した。THFを減圧中で除去し、そして残った水溶液をEtOAcで洗浄し(2回)、次いで2MのNaOH溶液(およそ310mL)でpH=8まで塩基性にし、そしてEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブライン(1回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、橙色固体を得た(25.44g)。この橙色固体をジオキサン(300mL)に溶解させ、次いでジオキサン中4MのHCl(19.8mL,79.16mmol)を10分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を20分間撹拌し、そして形成した沈殿物を濾過により集め、ジオキサン(およそ100mL)、ジエチルエーテル(100mL)で洗浄し、吸引により乾燥させて、所望の生成物を白色固体として得た(25.13g,84%)。MS(ES+)322.2。
【0375】
工程3a:(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン17
上記工程3に対する代替の方法において、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(1.189g,1.298mmol)およびxantphos(1.502g,2.596mmol)を、[1−(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン19(10g,25.96mmol)およびCsCO(16.92g,51.92mmol)のジオキサン(150mL)中の脱気(3回の減圧/Nサイクル)混合物に、N下で添加した。この混合物を100℃で一晩撹拌した。この反応物を周囲温度まで冷却し、そしてその沈殿物を濾別し、そしてEtOAc(50mL)で洗浄した。その濾液をEtOAcと水との間で分配した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮すると、N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチルが赤色固体として残り、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)422.2。
【0376】
N−[5−フルオロ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−1−ピペリジル]−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(3.34g,7.924m
mol)のジオキサン(25mL)中の懸濁物に、HCl(ジオキサン中4M)(8mLの4M)を添加し、そしてこの混合物を40℃で一晩加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてこの固体を濾過により集め、ジオキサン(15mL)、次いでEtOAc(2×20ml)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させると、白色固体が残った。これをEtOAc(70ml)と1Mの炭酸ナトリウム(50ml)との間で分配した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、2.26gのオフホワイトの固体を得、これをMeCN(5mL)でスラリー化した。この固体を濾過により集め、最小量のMeCN(3から5mL)で洗浄し、そして吸引により乾燥させると、(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノンが白色固体として残った。MS(ES+)322.1。
【0377】
以下のアミノピリジン中間体を、調製N−13または調製N−14のいずれかと類似の手順を使用して調製した:
5−フルオロ−4−(4−(3−メトキシプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化193】
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(4−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)(キヌクリジン−3−イル)メタノン:
【化194】
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(R)−5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化195】
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(S)−5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化196】
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5−フルオロ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化197】
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1−(4−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール:
【化198】
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(4−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化199】
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1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−スルホンアミド:
【化200】
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1−(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−2−オン:
【化201】
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1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−スルホンアミド:
【化202】
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5−フルオロ−4−(4−(モルホリノメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化203】
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5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化204】
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1−(1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン−2−オン:
【化205】
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5−フルオロ−4−(4−(モルホリノスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化206】
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2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化207】
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5−フルオロ−4−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化208】
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5−フルオロ−4−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化209】
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4−((1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)−1−メチルピペラジン−2−オン:
【化210】
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(R)−2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化211】
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(S)−2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化212】
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5−フルオロ−4−(4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−アミン:
【化213】
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5−フルオロ−4−(4−(チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化214】
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5−フルオロ−4−(8−メチルヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−アミン:
【化215】
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5−フルオロ−4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化216】
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2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロ−1H−ピリド[1
,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化217】
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4−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)チオモルホリン1,1−ジオキシド:
【化218】
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(R)−7−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)テトラヒドロ−1H−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−3(5H)−オン:
【化219】
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5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化220】
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2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン:
【化221】
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8−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)−2−メチルオクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1−オン:
【化222】
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5−フルオロ−4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピリジン−3−アミン:
【化223】
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2−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4(1H)−オン:
【化224】
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8−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)−3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン:
【化225】
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4−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)−1−メチルピペラジン−2−オン:
【化226】
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1−((1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピロリジン−2−オン:
【化227】
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5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化228】
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5−フルオロ−4−(4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−アミン:
【化229】
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;および
4−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−アミン:
【化230】
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【0378】
調製N−15:1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
スキーム7a:
【化231】
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工程1:1−(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル26
温度計、凝縮器、窒素ラインおよびオーバーヘッド攪拌機を備え付けた3Lのフランジ付きフラスコを40℃(外部)まで加熱し、次いでシクロヘキサノール(750mL)、炭酸二ナトリウム(129.8g,1.225mol)、3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−ピリジン(塩酸18)(137.5g,556.8mmol)およびピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル(123.8g,668.2mmol)を入れ、シクロヘキサノール(350mL)ですすぎ入れた。混合物を内部温度120℃で一晩(18時間)加熱した。反応混合物をホットプレートから下ろし、そして室温まで冷却した。水(687.5mL)およびEtOAc(687.5mL)を添加し、10分間撹拌し、次いで分液漏斗に移した。さらなるEtOAc(1.238L)を添加し、混合し、そし
て水相を除去した。有機相を水(687mL)でさらに洗浄し、水相を除去し、有機相を集めた。水相を合わせ、そしてEtOAc(687.5mL)で逆抽出し、水層を除去し、そして有機相を他の有機物と合わせた。有機物を減圧中(水浴温度=60℃、2mBarまで減圧)で濃縮すると、粘性褐色油状物が残った。
【0379】
油状物を25%のEtOAc/石油に溶解させ、次いで短いシリカパッドに通し、さらなる生成物が流れなくなるまで、25%のEtOAc/石油で溶出した。濾液を減圧中で濃縮すると、褐色油状物127.1gが残った。生成物をISCO companion(1.5Kgのシリカ,DCMに充填,0%から20%のEtOAc/石油で溶出)により再度精製し、生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、所望の生成物26が淡黄色からクリーム色の固体として残った(98g,収率49%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 8.47 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 3.39 − 3.36 (m, 2H), 3.12 (tt, 2H), 2.49 − 2.43 (m, 1H), 1.91 − 1.87 (m, 2H), 1.71 − 1.64 (m, 2H)および1.43 (s, 9H)。MS(ES+) 361.0。
【0380】
工程2:1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル27
1−(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル26(98g,272.8mmol)、ジフェニルメタンイミン(59.34g,54.94mL,327.4mmol)およびCs2CO3(177.8g,545.6mmol)のジオキサン(1.274L)中の溶液に、xantphos(15.78g,27.28mmol)およびPd2(dba)(12.49g,13.64mmol)を添加した。この混合物を、窒素下95℃で一晩で撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、次いでEtOAc(1000mL,10体積当量)と水(490mL,5体積当量)との間で分配し、混合し、そして有機層を分離した。有機物を水(1×250mL)、ブライン(250mL)でさらに洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、粗製生成物が暗赤色粘性油状物として、185.3g残った。
【0381】
得られた生成物油状物(185.3g)をTHF(882.0mL)に溶解させ、そしてHCl(545.5mLの2M,1.091mol)を添加した。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。THFを減圧中で除去し、次いでさらなる(HCl(2M)(588.0mL)を添加した。その水性物質をEtOAc(294.0mL)で2回洗浄した。多量の黄色沈殿物が、抽出中に、有機相と水相との両方において形成され、有機相と水相との両方からの固体を濾過により集め、そして吸引により乾燥させた。混合した有機性および水性の濾液を分液漏斗に加え、2MのHCl(2×200mL)で抽出した。水相および焼結製品上に集まった固体の全て(生成物)を合わせて、懸濁物を得た。そのpHを、2MのNaOHを使用して6に調整し、そしてDCM(3×600mL)で抽出した。その有機物を合わせ、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮すると、淡橙色の蝋状固体112.2gが残った。この固体をMeCN(200mL)でスラリー化し、10分間撹拌し、次いで固体を濾過により集め、最小量のMeCNで洗浄し、そして吸引により乾燥させると、生成物27が白色固体として残った(66.8g,収率83%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 7.82 (d,
1H), 7.63 (d, 1H), 5.22 (s, 2H), 3.11 −
3.00 (m, 2H), 2.91 (tt, 2H), 2.36 (tt, 1H), 1.88 − 1.83 (m, 2H), 1.79 − 1.71 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。MS(ES+)297.1。
【0382】
スキーム7b:1−(3−アミノ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸tert−ブチルの代替の合成
【化232】
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工程1:3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロピリジン塩酸塩18
ジイソプロピルアミン(101.2g,140.2mL,1.000mol)のテトラヒドロフラン(1.148L)中の溶液を−25℃と−20℃との間まで冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M)(400mLの2.5M,1.000mol)を、その反応温度を−20℃未満に維持するような速度で添加した(添加20分間)。次いで、この混合物を1時間かけて4℃まで温め、次いで−78℃まで再度冷却した。テトラヒドロフラン(382.5mL)中の3−ブロモ−5−フルオロ−ピリジン(153.0g,869.6mmol)を40分間かけて添加した。この混合物を90分間撹拌し、次いで1,1,1,2,2,2−ヘキサクロロエタン(205.9g,869.6mmol)のテトラヒドロフラン(350.0mL)中の溶液を滴下により40分間かけて添加した。一旦、この添加が完了したら、この混合物を周囲温度まで一晩温めた。この混合物を0℃まで冷却し、次いで冷水(2L)に移し、20分間撹拌し、次いでMTBE(2.5L)を添加し、そして30分間激しく撹拌し、次いで分液漏斗に移し、そして有機層を分離した。水性物質を反応容器に戻し、そしてMTBE(2.5L)でさらに抽出し、10分間激しく撹拌し、次いで分液漏斗に移し、そして有機層を分離した。有機物を合わせ、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして濃縮して、褐色油状物にした。この油状物をペンタン(500ml)およびエーテル(300ml)に溶解させた。HCl(エーテル中2M)(434.8mLの2M,869.6mmol)を撹拌しながらゆっくりと添加した。添加が完了したら、この混合物を20分間撹拌し、次いで固体を濾過により集め、エーテルで洗浄し、そして減圧下で1時間乾燥させると、生成物18がベージュの固体として残った(148.9g,69%);H NMR (500 MHz, DMSO−d6)
δ 8.77 (2H, s); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ −124.8; MS 210.8。
【0383】
工程2:1−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル26
3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−ピリジン塩酸塩18(62g,251.1mmol)をDCM(600mL)に懸濁させ、そして撹拌した。この混合物を氷浴中で冷却し、そして水酸化ナトリウム(276.2mLの1M,276.2mmol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を1時間撹拌した。この混合物の相を分離した。さらなるDCM/水を添加して、相分離を補助した。いくらかタール状の粒子が、その水相に残った。その有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして濃縮した。その残渣をヘプタンで摩砕した。このヘプタン溶液をフロリジルパッドで濾過し、ヘプタンで溶出した。その濾液を濃縮して油状物にし、これは固化した。これにより、41gの遊離塩基を得た。
【0384】
徹底的に撹拌している、3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロピリジン遊離塩基(55g,0.26mol)、フッ化カリウム(31g,0.53mol)およびMeNC
l(5.8g,53mmol)のDMSO(400mL)中の溶液を130℃で2時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩22(66g,0.30mol)およびDIPEA(65g,0.50mol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。その溶媒を減圧中でエバポレートした。その残渣をDCM/水の間で分配した。その有機層を水(3回)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、そしてDCMを溶出液として使用してシリカゲルで濾過した。その濾液をエバポレートして、1−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル26(61g,65%)を薄黄色固体として得た;1H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 8.47 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 3.39 − 3.36 (m, 2H), 3.12 (tt, 2H), 2.49 − 2.43 (m, 1H), 1.91 − 1.87 (m, 2H), 1.71 − 1.64 (m, 2H)および1.43 (s, 9H); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ
−135.2;MS(ES+)361.0。
【0385】
工程3:1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル27
1−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル26(800g,2.23mol)を1,4−ジオキサン(7.5L)に溶解させた。ジフェニルメタンイミン(484g,2.67mol)を一度に添加し、その後、炭酸セシウム(1.45Kg,4.45mol)、xantphos(129g,223mmol)およびPd(dba)(102g,111mmol)を添加した。さらなる1,4−ジオキサン(2.9L)を添加し、そしてこの混合物を窒素下で、この反応が完了するまで(HPLC分析により決定)95℃で加熱した。この混合物を20℃まで冷却し、そして酢酸エチル(8L)および水(4L)を添加した。その有機相を単離し、そして水(4L)およびブライン(3.5L)で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して褐色油状物(1.3Kg)にした。この油状物を2−メチルテトラヒドロフラン(7.2L)に溶解させ、そして2MのHClを20℃で添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。その水層を単離し、そしてその有機層を2MのHCl(1.2L)で抽出した。合わせた水性物質を2MのNaOH(5.4L,pH8〜9)で中和した。その生成物を2−メチルテトラヒドロフラン(14L、次いで2×5L)で抽出した。合わせた抽出物を水(1.6L)で洗浄し、そしてその有機溶液を濃縮した。その残渣をアセトニトリル(2L)でスラリー化し、濾過し、そして乾燥させた。これにより、生成物27を白色固体として得た(568.7g,86.5%); 1H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 7.82 (d,
1H), 7.63 (d, 1H), 5.22 (s, 2H), 3.11 −
3.00 (m, 2H), 2.91 (tt, 2H), 2.36 (tt, 1H), 1.88 − 1.83 (m, 2H), 1.79 − 1.71 (m, 2H), 1.43 (s, 9H); 19F NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ − 140.0; MS(ES+)297.1。
【0386】
調製N−16:5−シクロプロピル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化233】
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工程1:1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
1−(3−ブロモ−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(1−メチルピペラジンおよび3−ブロモ−4−クロロ−5−ニトロピリジンから、調製N−1の工程1の手順を使用して合成した)(467.4mg,1.552mmol)、第一鉄;ジクロロ−ビス[シクロペンタ−1,4−ジエン−1−イル(ジフェニル)ホスファニウミル]パラジウム(2−);ジクロロメタン(63.37mg,0.07760mmol)、炭酸カリウム(429.0mg,3.104mmol)およびシクロプロピルボロン酸(200.0mg,2.328mmol)のジオキサン(5mL)中の混合物を脱気し、そして窒素でフラッシュした(2回)。この反応物を密封チューブ内100℃で18時間加熱した。室温でこの反応混合物をセライトで濾過し、そしてエバポレートして乾固させて、1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジンを暗橙色固体として得、これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した(288mg,66%)。MS(ES+)263.2。
【0387】
工程2:5−シクロプロピル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
1−(3−シクロプロピル−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(220.4mg,0.8403mmol)のメタノール(25mL)中の溶液に、炭素担持Pd(10%,Degussa,6.387mg,0.006002mmol)を添加した。この反応混合物を水素のバルーン下室温で7時間撹拌した。この反応物をセライトのプラグで濾過し、MeOHで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、5−シクロプロピル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを橙色残渣として得た(194mg,99%)。
【0388】
調製N−17:6−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化234】
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工程1:1−(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
THF(5mL)中の1−メチルピペラジン(298.5mg,330.6μL,2.980mmol)を、2,4−ジクロロ−5−ニトロ−ピリジン(500mg,2.591mmol)およびDIPEA(401.8mg,541.5μL,3.109mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、窒素の雰囲気下0℃で添加した。この反応物を
周囲温度で1時間撹拌し、次いで、その溶媒を減圧中で除去した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から10%のMeOH/DCM溶液で溶出)により精製して、1−(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジンを黄色固体として得た(638mg,収率96%)。MS(ES+)257.1。
【0389】
工程2:6−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
1−(2−クロロ−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(580mg,2.260mmol)をAcOH(20mL)/水(2mL)に溶解させ、そしてFe(2.524g,45.20mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で30分間撹拌した。この反応物を周囲温度まで冷却し、次いで50gのSCX−2カートリッジ(MeOHで予め洗浄した)に充填した。このカートリッジをDCM/MeOH混合物で洗浄し、その後、この生成物を、MeOH/DCM混合物中2MのNHで溶出した。その溶媒を減圧中で除去して、6−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを紫色固体として得た(510mg,収率99%)。MS(ES+)227.1。
【0390】
調製N−18:4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミン
【化235】
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工程1:4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン
THF(5mL)中1−メチルピペラジン(265.5mg,294.0μL,2.651mmol)を、4−クロロ−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(400mg,2.305mmol)およびDIPEA(357.5mg,481.8μL,2.766mmol)のTHF(10mL)中の撹拌懸濁物に、窒素の雰囲気下0℃で添加した。この反応物を周囲温度で90時間撹拌し、その後、その溶媒を減圧中で除去した。その残渣をDCM/MeOHで摩砕し、そして得られた沈殿物をDCM/MeOH溶液で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から10%のMeOH中2MのNH/DCMで溶出)により精製して、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミンを黄色固体として得た(355mg,収率65%)。MS(ES+)238.1。
【0391】
工程2:4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミン
C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(140mg,0.1316mmol)を、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(355mg,1.496mmol)のEtOAc(5mL)とEtOH(50mL)との混合物中の撹拌溶液に添加した。この反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で16時間撹拌した。その触媒を、セライトのパッドでの濾過により除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミンを褐色固体として得た(291mg,収率94%)。MS(ES+)208.1。
【0392】
調製N−19: 5−(ジフルオロメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化236】
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工程1:5−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
DCM(62.50mL)中の1−メチルピペラジン(2.109g,21.06mmol)を、3−ブロモ−4−クロロ−5−ニトロ−ピリジン(5000mg,21.06mmol)およびDIPEA(3.266g,4.402mL,25.27mmol)のDCM(62.50mL)中の撹拌溶液に室温で添加した。この反応物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を、NaHCOの飽和水溶液とDCMとの間で分配した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その橙色固体を酢酸(60.00mL)に懸濁させ、その後、鉄(7.059g,126.4mmol)を添加した。この混合物を50℃で温め、そして15分間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そしてDCM:EtOAc(4:1)(400mL)をこの反応物に添加した。得られた褐色懸濁物を、予め湿らせたセライトカートリッジ(25g)を使用して濾過し、さらなるDCM:MeOH(4:1)(200mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮して、赤/褐色ガム状物質を得、これをシリカでのクロマトグラフィー(Rf companion,80gのカートリッジ)により、DCM−DCM:MeOH:NE3(90:10:1)の100−0から20:80の勾配で溶出して精製した。きれいな生成物を含む画分を集め、そして減圧中で濃縮して、5−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを粘性透明薄黄色油状物として得た。これは、静置すると固化する。MS(ES+)273.1。
【0393】
工程2:1−(3−ブロモ−5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
5−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン(3000mg,11.06mmol)、ヘキサン−2,5−ジオン(6.312g,6.487mL,55.30mmol)の酢酸(20mL)を70℃で一晩加熱した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をEtOAcとNaHCOの飽和水溶液との間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮して、油状物を得、これをシリカでの濾過により精製して、1−(3−ブロモ−5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジンをオフホワイトの固体として得た。MS(ES+)351.1。
【0394】
工程3:5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ニコチンアルデヒド
1−[3−ブロモ−5−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−4−ピリジル]−4−メチル−ピペラジン(1250mg,3.579mmol)のTHF(35.79mL)中の溶液を−78℃まで冷却し、そしてt−BuLi(2.105mLの1.7M,3.579mmol)を滴下により添加した。この混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、DMF(261.6mg,277.1μL,3.579mmol)を滴下により添加した。この混合物を−78℃で2時間撹拌した。この反応をMeOH(5mL)でクエンチし、そして室温まで温めた。この反応物を塩化アンモニウムの飽和水溶液(50m
L)で洗浄し、そしてEtOAc(100mLおよび50mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、そしてエバポレートすると、橙色油状物が残った。カラムクロマトグラフィー(EtOAcからEtOAc:MeOH20%)により精製して、5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ニコチンアルデヒドを淡黄色の結晶性固体として得た。MS(ES+)299.2。
【0395】
工程4:1−(3−(ジフルオロメチル)−5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
5−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド(100mg,0.3351mmol)の塩化メチレン(335.1μL)中の溶液に、室温で2−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)−N−(トリフルオロ−{4}−スルファニル)エタンアミン(370.8mg,1.676mmol)を添加し、そしてこの混合物を18時間加熱還流した。室温で、この反応を水(2mL)でクエンチし、そして塩化メチレン(2×5mL)で抽出して、1−(3−(ジフルオロメチル)−5−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジンを黄色油状物として得た。MS(ES+)321.2。
【0396】
工程5:5−(ジフルオロメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
1−[3−(ジフルオロメチル)−5−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−4−ピリジル]−4−メチル−ピペラジン(80mg,0.2497mmol)およびNHOH(165.0mg,4.994mmol)の、トリエチルアミン(101.1mg,139.3μL,0.9988mmol)、エタノール(1mL)およびHO(0.25mL)の混合物中の溶液を20時間加熱還流した。室温まで冷却した後に、この反応を、SCX−2カートリッジに直接充填することによりクエンチし、そしてMeOH、その後、NH/MeOHで溶出した。その塩基性画分を減圧中で濃縮して、5−(ジフルオロメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)243.1。
【0397】
調製N−20:(S)−5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化237】
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工程1:(S)−1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン
MsCl(393.3mg,265.7μL,3.433mmol)を、(3R)−テトラヒドロフラン−3−オール(275mg,3.121mmol)およびEtN(379.0mg,522.0μL,3.745mmol)のDCM(5mL)中の溶液に0℃で添加し、そして得られた溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を水(5mL)およびDCM(5mL)で希釈し、そして層を分離した。その水層をDCM(2×5mL
)でさらに抽出し、そして合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1×5mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をn−BuOH(5mL)に溶解させ、そして1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペラジン(1.010g,4.682mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を118℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィー(24gのカラム,0%〜100%のEtOAc/石油エーテル)により精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、(S)−1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)−4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジンがオフホワイトの固体として残った。MS(ES+)288.1。
【0398】
工程2:(S)−5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
BrettPhosプレ触媒(4.183mg,0.005250mmol)およびBrettPhos(2.818mg,0.005250mmol)を、カルバミン酸tert−ブチル(153.7mg,1.312mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(128.7mg,1.339mmol)および1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]ピペラジン(75mg,0.2625mmol)のトルエン(1.500mL)中の溶液に添加し、そして得られた混合物を密封し(マイクロ波チューブ内での反応)、そして100℃に予熱したdrysynブロックに入れ、そして6時間加熱した。さらなるBrettPhosプレ触媒(4.183mg,0.005250mmol)およびBrettPhos(2.818mg,0.005250mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を再度密封し、そして100℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして飽和水性NHClの添加によりクエンチし、次いでセライトのパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。その濾液を酢酸エチル(2×5mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮すると、淡黄色油状物(102mg)が残った。その残渣をDCM(2mL)に溶解させ、そしてTFA(299.3mg,202.2μL,2.625mmol)を添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてSCXカートリッジに通し、その生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出した。その濾液を減圧中で濃縮し、そして0%〜20%のMeOH/DCM、4gのカラムで溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、生成物が無色油状物として残った。MS(ES+)267.2。
【0399】
調製N−21:N2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミン
【化238】
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工程1:1−(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
THF(1.5mL)中の1−メチルピペラジン(119.3mg,132.6μL,1.191mmol)を、2,4−ジクロロ−5−ニトロ−ピリジン(200mg,1.036mmol)およびDIPEA(160.6mg,216.4μL,1.243mm
ol)のTHF(3.000mL)中の撹拌溶液に、窒素の雰囲気下0℃で添加した。この反応物を周囲温度で一晩撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルとNaHCO(飽和水溶液)との間で分配した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、1−(2−クロロ−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジンを得た(100%)MS(ES+)257.1。
【0400】
工程2:N−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン
1−(2−クロロ−5−ニトロ−4−ピリジル)−4−メチル−ピペラジン(265.9mg,1.036mmol)およびTHF中2Mのメチルアミン(2.590mLの2M,5.180mmol)を、密封チューブ内60℃で一晩加熱した。この混合物を、0.5%〜15%のMeOH:DCMで溶出するシリカでのクロマトグラフィー(Companion 12g)により精製して、N−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(243mg,93%)を得た。MS(ES+)252.1。
【0401】
工程:3:N2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミン
N−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(243mg,0.9670mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、そしてC担持Pd,湿潤,Degussa(50mg,0.4698mmol)を添加した。この反応系を排気して水素で満たすことを3回行い、そして室温で一晩撹拌したままにした。その触媒を濾別し、そしてその溶媒を減圧下で除去して、N2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2,5−ジアミン(173mg,81%)を得た。MS(ES+)222.1。
【0402】
調製N−22:5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化239】
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工程1:1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−オール
3−クロロ−5−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(1g,3.885mmol)のNMP(1mL)中の溶液に、DIPEA(753.1mg,1.015mL,5.828mmol)およびピペリジン−4−オール(589.4mg,5.828mmol)を添加し、そしてこの混合物を120℃で4時間加熱した。この混合物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、水(20ml)で2回、およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、黄色固体にし、これを、DCM、次いで2%のMeOH/DCMを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−オールを得た。MS
(ES+)231.0。
【0403】
工程2:エタンチオ酸S−(1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)
(NE)−N−イソプロポキシカルボニルイミノカルバミン酸イソプロピル(723.1mg,3.576mmol)を、1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−オール(750mg,3.251mmol)およびトリフェニルホスフィン(937.9mg,828.5μL,3.576mmol)のTHF中の溶液に、−20℃で滴下により添加した。15分間撹拌した後に、エタンチオS−酸(272.2mg,255.6μL,3.576mmol)を添加し、この混合物を室温まで温め、そしてさらに30分間撹拌した。次いで、この混合物をエチルアセテート(30ml)で希釈し、水(20ml)で2回、およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、黄色固体にし、これを、副生成物を溶出するための5/95のエーテル/石油エーテル、次いで10/90のエーテル/石油エーテルで溶出するで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製した。関連する画分を合わせ、そして減圧中で濃縮して、エタンチオ酸S−(1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)を緑色固体として得た。MS(ES+)289.0。
【0404】
工程3:1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−スルホニルクロリド
HCl(1.038mLの2M,2.077mmol)およびMeCN(8mL)の混合物に、NCS(693.4mg,5.193mmol)を添加し、そしてこの混合物を10℃まで冷却し、そしてこのNCS(693.4mg,5.193mmol)のほとんどが溶解するまで撹拌した。エタンチオ酸S−[1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル](500mg,1.731mmol)のMeCN(8mL)中の溶液を滴下により添加した。この溶液を10℃で30分間撹拌し、エーテルで希釈し、そして希薄ブラインで洗浄した。その有機層をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−スルホニルクロリドを黄色固体として得た。MS(ES+)313.0。
【0405】
工程4:1−((1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)スルホニル)−4−メチルピペラジン
1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−スルホニルクロリド(400mg,1.277mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、TEA(129.2mg,178.0μL,1.277mmol)を添加し、その後、1−メチルピペラジン(255.8mg,2.554mmol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をエチルアセテート(30ml)で希釈し、水(20ml)で2回、およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、黄色固体にした。この生成物を、5/95のメタノール/DCMで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製した。関連する画分を合わせ、そして減圧中で濃縮して、1−((1−(3−クロロ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)スルホニル)−4−メチルピペラジンを緑色固体として得た。MS(ES+)377.1。
【0406】
工程5:5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
カルバミン酸tert−ブチル(211.3mg,1.804mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(173.4mg,1.804mmol)、BrettPhosプレ触媒(143.7mg,0.1804mmol)およびBrettPhos(96.83mg,0.1804mmol)を、減圧/窒素サイクル(5回)により脱気した。1−[[1−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−4−ピペリジル]スルホニル]
−4−メチル−ピペラジン(340mg,0.9022mmol)の乾燥トルエン(9.884mL)中の溶液を添加し、そして得られた混合物を80℃まで加熱した。80℃で5分後、この反応物を室温まで冷却し、そして酢酸エチルと水との間で分配した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、黄色固体にした。この黄色固体を、副生成物を溶出するための1%のMeOH/DCM、次いで生成物を溶出するための5%〜10%のMeOH/DCMを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。関連する画分を合わせ、そして減圧中で濃縮して、薄黄色固体を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、その後、TFA(1.029g,695.3μL,9.022mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを薄橙色固体として得た。MS(ES+)358.1。
【0407】
以下のアミンを、手順N−22に図示される方法と類似の方法に従って調製した。
4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−アミン:
【化240】
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4−(4−(モルホリノスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化241】
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4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化242】
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4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−アミン:
【化243】
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4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化244】
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4−(4−(オキセタン−3−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化245】
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;および
4−(4−((2−メトキシエチル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:
【化246】
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【0408】
調製N−23:1−((1−(3−アミノ−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−2−オン
【化247】
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工程1:4−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
メタンスルホニルクロリド(186.3mg,125.9μL,1.626mmol)を、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(350mg,1.626mmol)およびDIPEA(222.8mg,300.3μL,1.724mmol)のDCM(5mL)中の撹拌溶液に、0℃で滴下により添加した。この反応混合物を16時間かけて周囲温度まで温め、次いで水で処理した。その相を分離し、そしてその水相をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、副表題化合物を白色固体として得(505mg,
収率>100%)、これを、100%の収率および純度と仮定して直接使用した。MS(ES+−t−Bu)238.0。
【0409】
工程2:4−((4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
水素化ナトリウムの60%の分散物(84.55mg,2.114mmol)を、4−メチルピペラジン−2−オン(241.3mg,2.114mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で30分間撹拌した。DMF(5mL)中の4−(メチルスルホニルオキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(477mg,1.626mmol)を滴下により添加し、そしてこの反応物を周囲温度でさらに92時間、次いで50℃でさらに20時間撹拌した。この反応物を周囲温度まで冷却し、水の添加によりクエンチし、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(3回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0から10%のMeOH/DCMで溶出,DCM中で充填)により精製して、4−((4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル生成物を無色油状物として得た(99mg,収率20%)。MS(ES+)312.2。
【0410】
工程3:4−メチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペラジン−2−オン
TFA(1mL,12.98mmol)を、4−[(4−メチル−2−オキソ−ピペラジン−1−イル)メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(98mg,0.3147mmol)のDCM(2mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で16時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を5gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジを、MeOH/DCM混合物中2MのNHで洗浄することによって、生成物を溶出させた。その溶媒を減圧中で除去して、4−メチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペラジン−2−オンを無色油状物として得た(65mg,収率98%)。MS(ES+)212.0。
【0411】
工程4:4−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
調製N−13に従った。MS(ES+)322.1。
【0412】
調製N−24:4−(4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化248】
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工程1:4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
3,3−ジフルオロピロリジン(塩酸(1))(965mg,6.722mmol)、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.720g,8.066mmol)、DIPEA(955.6mg,1.288mL,7.394mmol)および砕いた4A MS(965mg)のDCE(30mL)中の混合物を周囲温度で3時間撹拌した。NaBH(OAc)(ナトリウムイオン(1))(2.848g,13.44mmol)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度でさらに16時間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し(DCMで洗浄)、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,80gのカラム,0%から10%のMeOH/DCMで溶出,DCM中で充填)により精製して、4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色油状物として得、これを100%の収率および純度と仮定して、直接脱保護した。MS(ES+)305.1。
【0413】
工程2:4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン
TFA(766.5mg,517.9μL,6.722mmol)を4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.046g,6.722mmol)のDCM(15mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で66時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を50gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジをMeOH/DCM混合物中2MのNHで洗浄することによって、生成物を溶出させた。その溶媒を減圧中で除去して、4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジンを淡黄色固体として得た(1.15g,2工程にわたり収率84%)。MS(ES+)205.1。
【0414】
工程3:4−(4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
調製N−1に従った。MS(ES+)297.2。
【0415】
調製N−25:4−(4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化249】
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工程1:1−チア−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル
1−オキサ−8−アザスピロ[2.5]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(1g,4.689mmol)およびチオ尿素(356.9mg,4.689mmol)の混合物に、水を添加し、そしてこの混合物を室温で72時間撹拌した。この反応混合物をDCMと水との間で分配し、その有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして濃縮して、1−チア−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートを淡黄色油状物として得、これは、静置すると固化した(910mg,84%)。MS(ES+−t−Bu)173.9。
【0416】
工程2:4−メルカプト−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
1−チア−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(430mg,1.875mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、LiAlH(リチウムイオン(1))(0.9375mLの2M,1.875mmol)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌した。この反応を、水(2ml)を注意深く滴下により添加することによりクエンチし、10分間撹拌し、その後、この反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。その有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして濃縮して、4−メチル−4−スルファニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色油状物として得た(380mg,87%)。MS(ES−)231.0。
【0417】
工程3:4−メチル−4−(メチルチオ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
−78℃に冷却した、4−メチル−4−スルファニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(380mg,1.642mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、LiHMDS(1.724mLの1M,1.724mmol)を添加し、そしてこの溶液を10分間撹拌し、その後、MeI(256.3mg,0.1124mL,1.806mmol)を添加し、そしてこの溶液をおよそ1時間かけて0℃まで温めた。次いで、この反応を、飽和塩化アンモニウムの添加により注意深くクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その水性物質をEtOAcでさらに抽出し、そして合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして濃縮して、黄色油状物を得た(390mg,96%)。
【0418】
工程4:4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−メチル−4−メチルスルファニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(380mg,1.549mmol)のDCM(15mL)中の溶液を0℃まで冷却し、そして3−クロロ過安息香酸(867.8mg,3.872mmol)をおよそ10分間かけて少しずつ添加した。この溶液を30分間撹拌し、次いで室温まで温め、そしてさらに1時間撹拌した。この反応を飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)および飽和チオ硫酸ナトリウム(4ml)でクエンチし、そして5分間激しく撹拌した。そのDCM層を除去し、そしてその水性物質をDCMでさらに抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして濃縮して、4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを粘性油状物として得、これは、静置すると固化した(450mg,100%)。
【0419】
工程5:4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン
4−メチル−4−メチルスルホニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(430mg,1.550mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(3mL,38.94mmol)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌した。この反応物を濃縮し、そしてDCMと2回共沸して、4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジンを粘性油状物として得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)178.0。
【0420】
工程6:4−(4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン
調製N−1に従った。MS(ES+)270.1。
【0421】
調製N−26:8−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−イソプロピルオクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1−オン
【化250】
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工程1:2−イソプロピル−8−(3−ニトロピリジン−4−イル)オクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1−オン
NaH(15.87mg,0.3967mmol)、次いで2−ヨードプロパン(73.56mg,43.19μL,0.4327mmol)を、2−(3−ニトロ−4−ピリジル)−3,4,6,7,8,9a−ヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−9−オン(100mg,0.3606mmol)(調製N−1の工程1と類似の手順に従って調製した)のTHF(5mL)中の溶液にN下で添加した。この反応混合物を還流しながら24時間撹拌し、次いでこれを、EtOAcと飽和重炭酸塩水溶液との間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、油状物を生成し、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)320.1。
【0422】
工程2:8−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−イソプロピルオクタヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−1−オン
調製N−1の工程2に従った。MS(ES+)290.2。
【0423】
調製N−27:(S)−5−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン1,1−ジオキシド
工程1:(S)−4−(メチルスルホニル)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.5g,11.56mmol)のDCM(16.25mL)中の溶液に、窒素雰囲気下0℃でTEA(1.872g,2.579mL,18.50mmol)を添加し、次いでMsCl(2.913g,1.968mL,25.43mmol)を滴下により添加した。この反応物を周囲温度まで温め、そしてさらに18時間撹拌した。この懸濁物をDCM(2×50mL)と水(50mL)との間で分配した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、そして減圧中で濃縮して、淡い蜂蜜色の油状物を得た(4.9g)。その残渣を、DCM(A):メタノール(B)(0%〜10%の(B),80g,16.0CV,60mL/分)で溶出するISCO Companion(ELSD)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物の混合物(2.3g)を得た。この油性残渣を、DCM(A):酢酸エチル(B)(0%〜50%の(B),40g,25.0CV,40mL/分)で溶出するISCO Companion(ELSD)でのカラムクロマトグラフィーにより再度精製して、(S)−4−(メチルスルホニル)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色油状物として得た(1.58g,37%)。MS(ES+)317.0。
【0424】
工程2:(S)−テトラヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン−5(3H)−カルボン酸tert−ブチル1,1−ジオキシド
(3S)−4−メチルスルホニル−3−(メチルスルホニルオキシメチル)ピペラジン
−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg,1.342mmol)の無水THF(10mL)中の溶液に、−78℃でLiHMDS(THF中1M)(1.476mLの1.0M,1.476mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を撹拌し、そして90分間かけてゆっくりと周囲温度に達せさせ、そしてさらに18時間撹拌した。この反応物を再度−78℃まで冷却し、そしてこれに、LiHMDS(THF中1M)(1.476mLの1.0M,1.476mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を撹拌し、そして90分間かけてゆっくりと周囲温度に達せさせ、そしてさらに2時間撹拌した。この反応を水(5mL)でクエンチし、そしてこの水溶液と酢酸エチル(3×50mL)との間で分配した。合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、そして減圧中で濃縮して、橙色油状物(490mg)を得た。その残渣を、石油エーテル(A):酢酸エチル(B)(0%〜40%の(B),12g,21.0分間,30mL/分)で溶出するISCO Companion(ELSD)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)−テトラヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン−5(3H)−カルボン酸tert−ブチル1,1−ジオキシドを淡いクリーム色の固体として得た(361mg,97%)。MS(ES+−t−Bu)221.0。
【0425】
工程3:(S)−ヘキサヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン1,1−ジオキシド
(3aS)−1,1−ジオキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロイソチアゾロ[2,3−a]ピラジン−5−カルボン酸tert−ブチル(360mg,1.303mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、0℃でTFA(1.25mL,16.22mmol)を滴下により添加し、そしてこの反応物を撹拌し、そして45分間かけてゆっくりと周囲温度まで温めた。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を予め湿らせた(メタノール/DCM(1:1),10mL)SCX−2カートリッジ(10g)に吸着させ、そしてDCM/メタノール(1:1,50mL)でフラッシュし、次いで、塩基性成分をメタノール中2Mのアンモニア(50mL)で溶出した。その塩基性溶出物をエバポレートにより乾固させて、(S)−ヘキサヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン1,1−ジオキシドを無色油状物として得た(192mg,84%)。
【0426】
工程4:(S)−5−(3−アミノピリジン−4−イル)ヘキサヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン1,1−ジオキシド
調製N−1に従った。MS(ES+)269.1。
【0427】
調製N−28:4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
【化251】
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工程1:3−ブロモ−4−イソチオシアナトピリジン
3−ブロモピリジン−4−アミン(5g,28.90mmol)を乾燥トルエン(100mL)に懸濁させ、そして氷浴中で冷却した。チオホスゲン(6.646g,4.407mL,57.80mmol)の乾燥トルエン(100mL)中の溶液を滴下により25分間かけて添加した。得られた橙/赤色懸濁物を還流しながら一晩撹拌した。この赤色懸濁物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮して、暗褐/赤色固体を得た。この物質を飽和NaHCOとDCMとの間で分配した。その水層をさらなるDCM(3×50mL)で抽出し、そして合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃
縮して、暗赤色の固体/ガム状物質を得た。この物質をMeOH/DCMに懸濁させ、減圧下でシリカに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中75%のEtOAc,約300mLのシリカ)により精製して、3−ブロモ−4−イソチオシアナトピリジンを赤色油状物として得、これは、静置すると固化した(3.513g,収率57%)。MS(ES+)216.9。
【0428】
工程2:2−アセチル−N−(3−ブロモピリジン−4−イル)ヒドラジンカルボチオアミド
3−ブロモ−4−イソチオシアナト−ピリジン(1g,4.650mmol)およびアセチルヒドラジン(344.5mg,4.650mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(10mL)に溶解させ、そして80℃で0.75時間撹拌した。この橙色懸濁物を室温まで冷却した。この粘性懸濁物をエーテルで希釈し、そしてその固体を濾過により集め、そしてエーテル(3×5mL)で洗浄して、2−アセチル−N−(3−ブロモピリジン−4−イル)ヒドラジンカルボチオアミドをサーモンピンクの固体として得た(1.2187g,収率91%)。MS(ES−)288.9。
【0429】
工程3:4−(3−ブロモピリジン−4−イル)−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール
2−アセチル−N−(3−ブロモピリジン−4−イル)ヒドラジンカルボチオアミド(200mg,0.6917mmol)を炭酸水素ナトリウム(4mL)に溶解させ、そして50℃で2時間、および100℃で5時間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温で48時間静置し、その後、これを希HClで注意深く中和し、そしてDCM中10%のMeOHで分配した。その水層をさらなるDCM中10%のMeOH(3×10mL)で抽出し、そして合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、4−(3−ブロモピリジン−4−イル)−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオールを橙色固体として得た(152.6mg)。MS(ES+)272.9。
【0430】
工程4:3−ブロモ−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ピリジン
4−(3−ブロモ−4−ピリジル)−5−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−チオール(145mg,0.5348mmol)を乾燥DCM(4mL)に懸濁させ、そして氷浴中で冷却した。過酸化水素(133.5μLの30%w/v,1.177mmol)のAcOH(1.5mL)中の溶液をゆっくりと滴下により添加し、そして得られた混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を氷浴で冷却し、そして2MのNaOHをゆっくりと添加することによりクエンチし、そしてDCMで分配した。その水層をさらなるDCM(3×10mL)で抽出し、そして合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、黄色のガム状物質/固体を得た(112.5mg)。この物質をMeOH/DCMに再度溶解させ、減圧下でシリカに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィー(DCM中7.5%のMeOH,約75mLのシリカ)により精製して、3−ブロモ−4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ピリジンをクリーム色の固体として得た(82.3mg,収率64%)。MS(ES+)240.9。
【0431】
工程5:4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
調製N−14の工程3aと類似の手順を使用した。
【0432】
調製N−29:5−メチル−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化252】
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工程1:3−ブロモ−4−ヒドラジニル−5−ニトロピリジン
3−ブロモ−4−クロロ−5−ニトロ−ピリジン(500mg,2.106mmol)、ヒドラジン水和物(158.1mg,153.6μL,3.159mmol)のエタノール(5.000mL)中の溶液を室温で1時間撹拌した。この明黄色沈殿物を濾過し、メタノールで洗浄し、そして減圧下で乾燥させると、3−ブロモ−4−ヒドラジニル−5−ニトロピリジンが残った(390mg,79.5%)。MS(ES−)232.8。
【0433】
工程2:3−ブロモ−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−ニトロピリジン
2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アセトアルデヒド(320mg,2.459mmol)および(3−ブロモ−5−ニトロ−4−ピリジル)ヒドラジン(286.4mg,1.229mmol)をエタノール(2.864mL)中で一晩加熱還流した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮すると、3−ブロモ−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−ニトロピリジンが黄色油状物として残った(200mg,85%)。MS(ES+)284.9。
【0434】
工程3:3−メチル−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−ニトロピリジン
オーブンで乾燥させたフラスコに、窒素下で、3−ブロモ−4−(5−メチルピラゾール−1−イル)−5−ニトロ−ピリジン(200mg,0.6005mmol)、Pddba(8.249mg,0.009008mmol)およびX−Phos(8.590mg,0.01802mmol)を添加した。無水THF(1.700mL)を添加し、その後、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン;トリメチルアルマン(153mg,0.6005mmol)を添加した。この反応物を2時間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却し、その後、これを水の添加によりクエンチした。この混合物をEtOAc(×3)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮すると、3−メチル−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−ニトロピリジンと4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−3−ニトロピリジンとの3/1の混合物が残った。これをさらに精製せずに次の工程で使用した。(140mgの生成物が混合物として単離された)。MS(ES+)219.0。
【0435】
工程4:5−メチル−4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
還元を、調製N−1の工程2に従って行った。MS(ES+)189.0。
【0436】
調製N−30:5−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
【化253】
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工程1:3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドラジニルピリジン
シクロヘキサノール中の3−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロ−ピリジン(500mg,2.376mmol)、ヒドラジン(761.4mg,745.7μL,23.76mmol)、NaCO(503.7mg,4.752mmol)を100Cで一晩加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、そしてSCXカラムに充填し、DCM/MeOH混合物で洗浄し、そしてMeOH中2MのNHの溶液で溶出した。その濾液を減圧中で濃縮し、そして3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドラジニルピリジンと3−ブロモ−4−クロロ−5−ヒドラジニルピリジンとの3/1の混合物を、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)205.9。
【0437】
工程2:3−ブロモ−5−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン
ジオキサン中のアセトアミド(136.7mg,2.315mmol)、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチル−メタンアミン(382.0mg,425.9μL,3.206mmol)を150mmHgの減圧下45℃〜50℃で2時間加熱した。この反応混合物を減圧中で濃縮した。この残渣に、(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ピリジル)ヒドラジン(367mg,1.781mmol)およびジオキサン−酢酸(1/1)を添加し、そしてこの混合物を130℃で1時間、次いで160℃で2時間加熱した。室温で、その残渣をSCXカラムに充填し、MeOH/DCM混合物で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、純粋な3−ブロモ−5−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジンを暗色油状物として得た。MS(ES+)257.0。
【0438】
工程3:5−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン
アミノ化反応を、調製N−14の工程3と類似の手順に従って行った。MS(ES+)194.0。
【0439】
調製N−31:ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
スキーム8
【化254】
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工程1:ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−ベンジルO4−tert−ブチル21
5Lのフランジ付フラスコに、DCM(500.0mL)中の1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸20(200g,759.6mmol)を入れ、その後、さらなるDCM(2.000L)、t−ブタノール(140.8g,181.7mL
,1.899mol)およびDMAP(46.40g,379.8mmol)を入れた。この混合物を氷/塩/水浴(内部−3.4℃)で冷却した。3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン(塩酸(1))(145.6g,759.6mmol)を15分間かけて、添加漏斗をDCM(500.0mL)ですすぎながら少しずつ添加した。混合物を氷浴上でおよそ2時間撹拌した。次いで、氷浴を外し(内部3℃)、そして室温で一晩温めた。混合物を5%のクエン酸(2×500mL)、次いで飽和NaHCO(500mL)、水(500mL)で洗浄し、そして有機物をMgSOで乾燥させ、これを次いで濾過し、そして減圧中で濃縮すると、生成物21が粘性薄黄色油状物として残った。これは、静置すると白色固体に変わった(246.1g,101%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 7.40 − 7.31 (m, 5H), 5.08 (s, 2H), 3.90 (dt, 2H), 2.93 (br s, 2H), 2.43 (tt, 1H), 1.80 − 1.76 (m, 2H)および1.45 − 1.37 (m, 11H)。
【0440】
工程2:ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル22
3Lのフロレンチン(florentine)に、窒素下で、C担持Pd,湿潤,Degussa(10%Pd,50%水)(8.120g,76.30mmol)、次いでEtOAc(1.706L)を入れた。この混合物をN/減圧のサイクル(3回)により脱気し、次いでピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−ベンジルO4−tert−ブチル21(243.7g,763.0mmol)のEtOAc(243.7mL)中の溶液を添加した。混合物を水素雰囲気下で一晩撹拌した。水素を再び満たし、そして混合物をさらに3.5時間撹拌した。メタノール(60mL)を添加して沈殿物の溶解を補助し、次いでセライトで濾過し、メタノールで洗い流した。濾液を減圧中で濃縮すると、白色固体のわずかな懸濁を含む褐色油状物138.6gが残った。固体を濾過により除去し、そして最小量のEtOAcで洗浄した。濾液を減圧中で濃縮すると、所望の生成物が薄褐色油状物として残った(129g,91%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 2.88 (dt, 2H), 2.44 (td, 2H), 2.23 (tt, 1H), 1.69 − 1.64 (m, 2H)および1.41 − 1.33 (m, 11H)。
【0441】
調製N−32:1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン
スキーム9
【化255】
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工程1:4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル24
ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル23(27.3mL,142.2mmol)を乾燥THF(313.1mL)に溶解させ、そしてオキセタン−3−オン(12.29g,10.93mL,170.6mmol)を添加した。得られた溶液を氷浴中で冷却した。NaBH(OAc)(59.99g,284.4mmol)を30分間かけて少しずつ添加し、およそ4分の1を添加した。混合物を氷浴から出し、室温まで温め、次いでNaBH(OAc)の添加を少しずつ30分間かけて続けた。添加が完了したら、22℃から32℃へのゆっくりとした発熱が観察されたので、この混合物をその後、22℃の内部温度に達するまで氷浴で冷却した。この氷浴を外すと、この反応混合物の内部温度は、22℃で一定であった。この混合物を室温で一晩撹拌した。
【0442】
得られた白色懸濁物を、2Mの炭酸ナトリウム溶液(およそ150mL)(pH=8)の添加によりクエンチし、そして減圧下で濃縮して、THFを除去した。次いで、生成物をEtOAc(3×250mL)で抽出した。有機物を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮すると、生成物24が白色固体として残った(32.7g収率83%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 7.39 −
7.30 (m, 5H), 5.07 (s, 2H), 4.52 (t, 2H), 4.42 (t, 2H), 3.43 − 3.39 (m, 5H)および2.22 (t, 4H)。MS(ES+)276.8。
【0443】
工程2:1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン25
1Lのフロレンチンに、Pd(OH)(1.661g,2.366mmol)を窒素下で添加した。MeOH(130.8mL)およびEtOAc(261.6mL)を添加し、そしてこの混合物を、減圧/窒素サイクル(3回)によって脱気した。次いで、4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル24(32.7g,118.3mmol)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下で週末にわたって撹拌した。混合物をセライトのパッドで濾過し、EtOAc、次いでメタノールで洗い流した。濾液を減圧中で濃縮すると、生成物25が橙色油状物1として残った(8.1g,定量的収率)。H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ 4.51 (t, 2H), 4.41 (t, 2H), 3.36 − 3.30 (遮蔽された信号,
1H), 2.69 (t, 4H)および2.14 (br s, 4H)。
【0444】
以下の化合物を、実施例1または実施例3a−3eと類似の手順を使用して、首尾よく調製した:
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−4);
2−アミノ−N−(5−シクロプロピル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−5);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(8−メチルヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−6);
N−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−7);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(2−(メチルアミノ)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−8);
2−アミノ−N−(4−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−9);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−10);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−11);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−
3−カルボキサミド(化合物I−N−12);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−13);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−14);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−15);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−メチル−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−16);
2−アミノ−N−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−17);
N−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−18);
(R,S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−19);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−20);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−21);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−22);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−23);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−24);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−メチルオキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−25);
N−(4−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−26);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−27);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−28);
N−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6
−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−29);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−30);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−(オキセタン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−31);
2−アミノ−N−(5−シクロプロピル−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−32);
2−アミノ−N−(4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−33);
2−アミノ−N−(4−(4−(tert−ブチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−34);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((3S,4S)−4−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−35);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−36);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−37);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−39);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−40);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−41);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−42);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−43);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−44);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−45);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−46);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−(メトキシメチル)−4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−47);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−シクロブチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−48);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−49);
2−アミノ−N−(6−アミノ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−50);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−51);
2−アミノ−6−クロロ−N−(6−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−52);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3,3,4−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−53);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−54);
2−アミノ−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−55);
N−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−56);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−57);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−58);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−59);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−60);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(8−メチルヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−61);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−メチルオキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−62);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボ
キサミド(化合物I−N−63);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−64);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−65);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−66);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−67);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(1−オキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−68);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−69);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−(トリフルオロメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−70);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−71);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−72);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−73);
メチル−1−(3−(2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシレート(化合物I−N−74);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−75);
2−アミノ−6−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−76);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−77);
2−アミノ−6−(1−シアノエチル)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−78);
2−アミノ−N−(4−(アゼパン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−79);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−80);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−モルホリノピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−81);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−82);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−83);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−84);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−85);
2−アミノ−N−(5−(ジフルオロメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−111)
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−(オキセタン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−112);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(8−メチルヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−114);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−115);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−116);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−117);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−125);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−127);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(キヌクリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−130);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−9−オキサ−1,4−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−133);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−135);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−オキソヘキサヒドロピラジノ[2,1−
c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−136);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン−8(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−137);
2−アミノ−6−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(5−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−138);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−139);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−140);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−モルホリノピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−141);
2−アミノ−6−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−142);
2−アミノ−6−(1−シアノエチル)−N−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−143);
2−アミノ−6−(1−シアノエチル)−N−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−144);
2−アミノ−6−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−145);
2−アミノ−N−(4−(4−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−146);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−147);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)スルファモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−148);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(モルホリノメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−149);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−150);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−151);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−152);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(モルホリノスルホニル
)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−155);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−161);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−162);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−163);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−165);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−166);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−167);
2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−169);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(モルホリノスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−170);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−171);
2−アミノ−6−(1−シアノシクロプロピル)−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−180);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−182);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−183);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−184);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−186);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−187);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−189);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−190);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−191);
2−アミノ−6−(1−シアノシクロプロピル)−N−(5−フルオロ−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−192);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−193);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−196);
2−アミノ−N−(4−(4−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−197);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(オキセタン−3−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−200);
2−アミノ−N−(4−(2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−202);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((2−メトキシエチル)スルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−208);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−209);
2−アミノ−N−(4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−210);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−212);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−213);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((メチルスルホニル)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−215);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチル−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−216);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−217);
2−アミノ−N−(4−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−218);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−219);
2−アミノ−N−(4−(2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−220);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−221);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−222);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−223);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((3aR,7aR)−2−メチル−3−オキソヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−224);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−225);
N−(4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−226);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(3−メチル−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−229);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−230);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−3−オキソ−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−231);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−232);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(8−メチル−9−オキソヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−233);
4−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルモルホリン−2−カルボキサミド(化合物I−N−234);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−235);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−3−オキソ−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−236);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−オキソテトラヒドロ−1H−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−7(3H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−238);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−239);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(8−メチル−9−オキソヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−240);
N−(4−(4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−241);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−242);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−243);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(6−オキソヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−244);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(8−イソプロピル−9−オキソヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−245);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−246);
(S)−2−アミノ−N−(4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−イソチアゾロ[2,3−a]ピラジン−5(3H)−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−247);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(3−オキソテトラヒドロ−1H−オキサゾロ[3,4−a]ピラジン−7(3H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−248);
2−アミノ−N−(4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−250);
2−アミノ−N−(4−(2,2−ジメチル−1,1−ジオキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−252);
N−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナン−6−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−253);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−256);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−258);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−7−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−259);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−260);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−263);
2−アミノ−N−(4−(アゼパン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−264);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−265);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−266);
2−アミノ−N−(4−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−267);
N−(4−(4−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−268);
2−アミノ−N−(4−(4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−269);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−270);
2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−271);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−272);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イルスルホニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−273);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−277);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−279);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(6−オキソヘキサヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−280);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)
−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−281);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−282);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−283);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−284);
(R)−2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(3−シアノピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−285);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−286);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(3−(メチルスルホニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−287);
N−(4−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−288)
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−289);
2−アミノ−N−(4−(3−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−290);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5’−メトキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−82);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−83);
2−アミノ−N−(4−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−84);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−1);
2−アミノ−N−(4−(4−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−2);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−3);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−4);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−5);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−6);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−7);
2−アミノ−N−(4−(4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−13);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3,3,4−トリメチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−15);
2−アミノ−N−(4−(4−シアノ−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−25);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−54);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−65);および
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−クロロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−66)。
【0445】
以下の化合物を、実施例2に記載される手順に図示される方法と類似の方法に従って調製した:
2−アミノ−N−(4−(4−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−86);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−87);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−88);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−89);
2−アミノ−N−(4−(2−(アミノメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−90);
2−アミノ−N−(4−(4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−91);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−
N−118);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−126);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−(メチルアミノ)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−129);および
N−(4−(2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−255)。
【0446】
実施例4:2−アミノ−N−(4−(4−(4−エチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−9)
【化256】
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工程1:1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(化合物I−N−92)
1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル(実施例1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)をDCM(5mL)に溶解させた。TFA(1mL,12.98mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸をベージュ色の固体として得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)418.1。
【0447】
工程2:2−アミノ−N−(4−(4−(4−エチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(トリフルオロ酢酸(2))(30mg)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ジメチルアミノ−メチレン)−ジメチル−アンモニウム(四フッ化ホウ素イオン(1))(46.17mg,0.1438mmol)およびTEA(33.07mg,45.55μL,0.3268mmol)のDMF中の混合物を室温で5分間撹拌し、その後、1−エチルピペラジン(13.68mg,0.1198mmol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてfractionlynxにより直接精製して、2−アミノ−N−(4−(4−(4−エチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−
5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。収率38%MS(ES+)514.0。
【0448】
以下の化合物を、実施例4と類似の手順を使用して、首尾よく調製した:
2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−8);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−10);
(R)−2−アミノ−N−(4−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−11);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−14);
2−アミノ−N−(4−(4−((3−(ジメチルアミノ)プロピル)(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−16);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−18);
2−アミノ−N−(4−(4−(tert−ブチルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−19);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−20);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−メトキシアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−21);
2−アミノ−N−(4−(4−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−22);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((1−メチルアゼチジン−3−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−23);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((1−メチルピロリジン−3−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−24);
2−アミノ−N−(4−(4−((3−(ジメチルアミノ)プロピル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−26);
2−アミノ−N−(4−(4−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−29);
2−アミノ−N−(4−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−30);
2−アミノ−N−(4−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−31);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−32);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(メチルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−33);
2−アミノ−N−(4−(4−(4−シクロブチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−35);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(モルホリン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−36);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イルカルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−37);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチル−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−38);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((2−メトキシエチル)(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−40);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−41);
2−アミノ−N−(4−(4−((2−(アゼチジン−1−イル)エチル)カルバモイル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−42);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(ピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−43);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−46);
(S)−2−アミノ−N−(4−(4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−47);
N−(4−(4−([1,3’−ビアゼチジン]−1’−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−49);
(R)−2−アミノ−N−(4−(4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−50);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(8−メチル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−52);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−53);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−メチル−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−55);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−57);
(S)−N−(4−(4−([1,3’−ビピロリジン]−1’−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−58);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−59);
N−(4−(4−([1,4’−ビピペリジン]−1’−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−60);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−63);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−64);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−67);
2−アミノ−N−(4−(4−(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−68);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−クロロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−69);
N−(4−(4−((5S)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−70);
N−(4−(4−((5R)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−71);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−72);
2−アミノ−N−(4−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−73);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−74);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−75);
2−アミノ−N−(4−(4−(3−シアノアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−76);
2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−77);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−メトキシアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−78);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−79);
2−アミノ−N−(4−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−80);
2−アミノ−N−(4−(4−(3−シアノアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−81);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−82);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−83);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−84);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(モルホリン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−85);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(メチルスルホニル)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−86);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−87);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−88);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−(メチルスルホニル)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−89);
N−(4−(4−(1−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−90);
2−アミノ−N−(4−(4−(3−エトキシアゼチジン−1−カルボニル)ピペリジ
ン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−91);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−(3−メチルオキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−92);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−メトキシピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−93);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(3−メトキシピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−94);
4−(1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボニル)−1−メチルピペラジン1−オキシド(化合物I−G−95);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−96);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(メトキシメチル)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−98);および
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−メトキシピロリジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−99)。
【0449】
実施例5:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−12)
【化257】
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実施例4と類似の手順を使用して調製した4−(1−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、DCM(5mL)/TFA(1mL,12.98mmol)の混合物に溶解させ、そして室温で90分間撹拌した。次いで減圧中で濃縮した。その残渣をfractionlynxにより精製した。きれいな画分をフリーズドライさせて、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)486.2。
【0450】
以下の化合物を、実施例5と類似の手順を使用して、首尾よく調製した:
2−アミノ−N−(4−(4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−27);
N−(4−(4−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−28);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−34);
N−(4−(4−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−44);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−45);
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−48);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−51);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−メチル−4−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−56);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(3−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−61);および
N−(4−(4−(2,5−ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−カルボニル)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−G−62)。
【0451】
実施例6:2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−93)
【化258】
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工程1:2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
2−アミノ−6−クロロ−N−[4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−3−ピリジル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例1と類似の手順に従って調製した)(420mg,0.9771mmol
)のテトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、HCl(4.886mLの2M,9.771mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた反応混合物を水(100mL)で希釈し、2.5Nの水性水酸化ナトリウムで塩基性にし、そしてジクロロメタン(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを淡黄色固体として得、これをさらに精製せずに使用した。MS(ES+)386.1。
【0452】
工程2:2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
2−アミノ−6−クロロ−N−[4−(4−オキソ−1−ピペリジル)−3−ピリジル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(50mg,0.1296mmol)、アゼチジン(塩酸(1))(12.12mg,0.1296mmol)およびギ酸アンモニウム(8.172mg,0.1296mmol)のトルエン中の溶液をDean−Stark装置で1時間加熱還流した。この反応物を室温まで冷却し、そしてエバポレートした。得られた黄色固体をDMSOに溶解させ、そしてfractionlynxにより精製して、2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを白色固体として得た(27mg,31%)。MS(ES+)427.2。
【0453】
以下の化合物を、実施例6と類似の手順を使用して、首尾よく調製した:
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−94);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−メトキシピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−95);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−96);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−97);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−98);
N−(4−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−99);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(1−オキシドチオモルホリノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−100);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−101);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−7(8H)−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−102);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−103);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−104);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−105);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−106);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−107);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−108);および
N−(4−(4−(6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−109)。
【0454】
実施例7:2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−110)
【化259】
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2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(51mg,0.13mmol)(実施例2と類似の手順に従って合成した)のTHF(4mL)中の溶液に、オキセタン−3−オン(14.31mg,11.63μL,0.1986mmol)およびトリアセトキシボロヒドリド(ナトリウムイオン(1))(56.12mg,0.2648mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物をNaHCOの飽和水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。その有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣をfractionlynxにより精製して、2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)447.2。
【0455】
以下の化合物を、実施例7と類似の手順に従って合成した:
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(8−(オキセタン−3−イル)ヘキサヒドロ−
1H−ピラジノ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−38);
(R)−2−アミノ−N−(5−シクロプロピル−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−119);
(S)−2−アミノ−N−(5−シクロプロピル−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−120);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−121);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−122);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−メチル−4−(4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−123);および
2−アミノ−N−(5−クロロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−124)。
【0456】
実施例8:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−128)
【化260】
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マイクロ波バイアルに、NMP(0.5mL)中の2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(79mg,0.2110mmol)(実施例2と類似の手順に従って合成した)、1−メチルピペリジン−4−カルボン酸(塩酸(1))(37.90mg,0.2110mmol)、TBTU(74.52mg,0.2321mmol)、EtN(46.97mg,64.70μL,0.4642mmol)を入れ、このチューブを密封し、そして100℃で一晩撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そしてMeOHで予め洗浄したSCXカラムに充填し、MeOHですすぎ、そしてメタノール性アンモニアで遊離させた。このアンモニア抽出物を減圧下で濃縮して、110mgの褐色油状物/ガム状物質を得、これをFraction Lynx逆相カラムクロマトグラフィーにより精製した。きれいな画分を合わせ、そしてフリーズドライさせて、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)500.2。
【0457】
以下の化合物を、実施例8と類似の手順に従って合成した:
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(キヌクリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−134);
2−アミノ−N−(4−(4−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−153);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピロリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−156);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−157);
2−アミノ−N−(4−(4−(2−(アゼチジン−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−160);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピペリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−173);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルモルホリン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−174);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−181);
2−アミノ−N−(4−(4−(1−エチルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−185);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−187);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(1−メチルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−198);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(1−メチルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−199);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オクタヒドロインドリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−203);
2−アミノ−N−(4−(4−(1−エチルピペリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−204);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−イソプロピルピロリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−205);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−イソプロピルピロリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−206);
2−アミノ−N−(4−(4−(1−エチルピロリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−207);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−211);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(1−メチルピペリジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−214);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルモルホリン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−227);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−254);
N−(4−(2−アセチル−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−251);
N−(4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−254);
N−(4−(2−アセチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−257);
メチル−4−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(化合物I−N−261);
N−(4−(1−アセチル−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−262);
N−(4−(1−アセチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−69);
2−アミノ−N−(4−(1−(シクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−70);
2−アミノ−N−(4−(1−(1−シアノシクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−71);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(テトラヒドロフラン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−274);
N−(4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−275);
2−アミノ−N−(4−(4−(シクロプロパンカルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−276);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン−3−カルボキサミド(化合物I−N−278)。
【0458】
実施例9:2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−168)
【化261】
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3−(4−(3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−5−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(73mg,0.1309mmol)(実施例8と類似の手順を使用して調製した)をDCM(219.0μL)に溶解させた。TFA(298.5mg,201.7μL,2.618mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をfractionlynxにより精製して、2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドをクリーム色の固体として得た。MS(ES+)458.1。
【0459】
以下の化合物を、実施例9と類似の手順に従って合成した:
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(モルホリン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−172)。
【0460】
実施例10:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−158)
【化262】
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テトラヒドロピラン−4−スルホニルクロリド(16.28mg,0.08815mmol)を、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(30mg,
0.08014mmol)(実施例2と類似の手順に従って合成した)およびEtN(12.16mg,16.75μL,0.1202mmol)のDMF(0.2mL)中の懸濁物に添加した。この粗製混合物をFractionlynx HPLCにより精製した。きれいな水性画分を合わせ、そして凍結乾燥させて、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)523.1。
【0461】
以下の化合物を、実施例10に記載される手順に記載される方法と類似の方法に従って合成した:
2−アミノ−N−(4−(4−(シクロプロピルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−159);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−175);
2−アミノ−N−(4−(4−(シクロプロピルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−176);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−177);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−178);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−179);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−188);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(オキセタン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−195);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−202)。
【0462】
実施例11:2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−131)
【化263】
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(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例2と類似の手順に従って合成した)の溶液に、DCE(5.0mL)とAcOH(0.050mL)との混合物を溶解させた。ホルムアルデヒド(水中37%,47.46mg,0.5848mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。トリアセトキシボラヌイド(triacetoxyboranuide)(ナトリウムイオン(1))(186mg,0.8772mmol)を少しずつ添加した。この混合物を室温で1時間撹拌し、そして水およびメタノールの添加によりクエンチした。この混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をfractionlynxにより精製して、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)455.2。
【0463】
以下の化合物を、実施例11と類似の手順に従って合成した:
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−132);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−154);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−((1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−164)。
【0464】
実施例12:2−アミノ−N−(5−シアノ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−113)
【化264】
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2−アミノ−N−[5−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(80
.4mg,0.1790mmol)(実施例1と類似の手順に従って合成した)、Pd(dba)(6.557mg,0.007160mmol)、シアン化亜鉛(18.92mg,10.23μL,0.1611mmol)およびxantphos(8.286mg,0.01432mmol)の混合物を、密封したマイクロ波チューブに入れて排気し、そして窒素でフラッシュした。溶媒のDMF(1.6mL)を添加し、そして窒素をこの反応物に通して(出口および入口として針を用いて)5分間吹き込んだ。この反応物を120℃で1時間加熱した。LCMSは、反応がほぼ完了したことを示すので、室温まで冷却し、そしてにSCX−2カートリッジに充填し、MeOH、次いでNH/MeOHで溶出する。塩基性の画分をエバポレートし、そしてfractionlynxにより精製し、そして凍結乾燥させて、2−アミノ−N−(5−シアノ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを白色固体として得た。MS(ES+)396.2。
【0465】
実施例13:2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−194);
2−アミノ−N−[4−[4−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸(2))(20mg,0.02918mmol)(実施例9に従って合成した)、およびホルムアルデヒド(3.552μLの37%w/v,0.04377mmol)のDMF(1mL)中の溶液を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシボラヌイド(ナトリウムイオン(1))(9.277mg,0.04377mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、メタノールの添加によってこれをクエンチした。この粗製混合物をFractionlynx HPLCにより精製した。その水性画分を合わせ、そして凍結乾燥させて、2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(3mg,21%)を得た。MS(ES+)472.1。
【0466】
実施例14:2−アミノ−N−(4−(4−(2−(アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−N−228)
1−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−エタノン(12.03mg,0.09003mmol)を、2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(トリフルオロ酢酸(3))(50mg,0.06002mmol)(実施例2と類似の手順に従って合成した)およびEtN(30.37mg,41.83μL,0.3001mmol)のDMF(2mL)中の溶液に添加した。この溶液を室温で18時間撹拌した。
【0467】
この粗製混合物をFractionlynx HPLCにより精製した。その水性画分を合わせ、そして凍結乾燥させて、2−アミノ−N−(4−(4−(2−(アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(30mg,71%)を得た。MS(ES+)472.1。
【化265-1】
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【化265-2】
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【化265-3】
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【化265-4】
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【化265-5】
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【化265-6】
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【化265-7】
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【化265-8】
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【化265-9】
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【化265-10】
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【化265-11】
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【化265-12】
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【化265-13】
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【化265-14】
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【化265-15】
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【化265-16】
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【化265-17】
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【化265-18】
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【化265-19】
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【化265-20】
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【化265-21】
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【化265-22】
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【化265-23】
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【化265-24】
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【化265-25】
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【化265-26】
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【化265-27】
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【化265-28】
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【化265-29】
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【化265-30】
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【化265-31】
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【化265-32】
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【化265-33】
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【化265-34】
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【化265-35】
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【化265-36】
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【化265-37】
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【化265-38】
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【化265-39】
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【化265-40】
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【化265-41】
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【化265-42】
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【化265-43】
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【化265-44】
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【化265-45】
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【化265-46】
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【化265-47】
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【化265-48】
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上記実験方法および材料の節に記載されたHPLC方法Bを使用して測定した保持時間を、()により表す。他の全ての化合物について、保持時間を、HPLC方法Aを使用して測定した。
【0468】
調製O−1:(S)−3−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
スキーム7
【化266】
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工程1:(3S)−3−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(492.0mg,12.30mmol)を、(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.095g,10.41mmol)のTHF(20mL)中の溶液に添加し、そしてこの反応物を0℃で15分間撹拌した。4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(1.5g,9.461mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物を添加し、そしてこの反応物を周囲温度までゆっくりと2時間かけて温めた。この反応を水でクエンチし、そしてこの混合物をEtOAcとブラインとの間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,80gのカラム,0%から100%のEtOAc/石油エーテルで溶出)により精製して、(3S)−3−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色固体として得た(2.65g,収率87%,93%ee)。MS(ES+)324.1。
【0469】
工程2:(S)−3−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(1g,0.9397mmol)を、(3S)−3−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.65g,8.196mmol)のEtOAc(30mL)/EtOH(15mL)中の撹拌溶液に添加した。この反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で16時間撹拌した。その触媒を、セライトのパッドでの濾過により除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、副表題化合物をオフホワイトの固体として得た(2.46g,収率>100%)。MS(2ES+)587.3。
【0470】
以下のアミノピリジンを、調製O−1を使用して調製した:
(R)−4−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化267】
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4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化268】
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(R)−4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化269】
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(S)−4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化270】
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4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化271】
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4−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化272】
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2−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)エタノール:
【化273】
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3−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)プロパン−1−オール:
【化274】
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4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化275】
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4−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化276】
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(R)−4−((1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化277】
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6−クロロ−4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化278】
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4−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)エトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化279】
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4−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−アミン:
【化280】
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4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン:
【化281】
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5−クロロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化282】
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(R)−4−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化283】
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(1s,4s)−4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチル:
【化284】
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(1r,4r)−4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチル:
【化285】
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(S)−4−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化286】
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4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化287】
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(S)−4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化288】
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4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化289】
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4−エトキシピリジン−3−アミン:
【化290】
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4−メトキシピリジン−3−アミン:
【化291】
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4−イソプロポキシピリジン−3−アミン:
【化292】
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4−シクロブトキシピリジン−3−アミン:
【化293】
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4−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化294】
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4−(オキセタン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化295】
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4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−3−アミン:
【化296】
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4−(シクロヘキシルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化297】
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4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化298】
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(R)−4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化299】
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(S)−4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化300】
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4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化301】
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4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化302】
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(R)−3−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化303】
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(2−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル:
【化304】
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(4r,6s)−6−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化305】
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(4s,6r)−6−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化306】
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4−((テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化307】
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6−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル:
【化308】
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6−クロロ−4−メトキシピリジン−3−アミン:
【化309】
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3−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化310】
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;および
(R)−4−((6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−6−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化311】
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【0471】
アミノピリジンのミセル調製
調製O−2:4−((6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン
【化312】
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工程1:6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−オール
6−(アミノメチル)ピリジン−3−オール(150mg,1.208mmol)、ギ酸(1mL,26.51mmol)、ホルムアルデヒド(1mL,36.30mmol)を100℃で一晩加熱した。この混合物を減圧中で濃縮し、6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−オールを得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0472】
工程2:N,N−ジメチル−1−(5−((3−ニトロピリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタンアミン
6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−オールのDMF(5mL)中の溶液に、KCO(834.8mg,6.040mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で10分間撹拌し、その後、4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(191.5mg,1.208mmol)を添加した。この混合物を室温で60時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcと飽和水性NHClとの間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮して、油状物を得、これをSCXカラムにより精製して、N,N−ジメチル−1−(5−((3−ニトロピリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタンアミンを無色油状物として得た。MS(ES+)275.1。
【0473】
工程3:4−((6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン
MeOH(15mL)中のN,N−ジメチル−1−(5−((3−ニトロピリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタンアミン(150mg,0.5469mmol)、Pd/C(10%)(58.20mg,0.5469mmol)を水素(バルーン)下室温で一晩撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題生成物を透明油状物として得た。MS(ES+)245.2。
【0474】
以下のアミノピリジンを、調製O−2の工程2および工程3を使用して合成した:
4−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:
【化313】
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;および
4−フェノキシピリジン−3−アミン:
【化314】
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【0475】
調製O−3:(1s,4s)−4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)−N,N−ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド
【化315】
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工程1:4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボン酸
4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(250.0mg,0.8920mmol)(調製O−1の工程1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)の、THF(2.748mL)、水(2.748mL)およびMeOH(1.5mL)中の溶液を室温で撹拌し、そして水酸化リチウム一水和物(水(1))(224.6mg,5.352mmol)で処理した。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、有機物を除去した。この水溶液を氷浴中で冷却し、次いでHCl(5.352mLの1M,5.352mmol)でpH4〜5まで酸性にした。次いで酢酸エチルを添加し、そして層を分離した。水層を酢酸エチル(2×5mL)でさらに抽出し、そして合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮すると、4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボン酸が黄色油状物として残った。さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)267.0。
【0476】
工程2:N,N−ジメチル−4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボキサミド
TBTU(630.0mg,1.962mmol)およびジメチルアミン(1.784
mLの2M,3.568mmol)を、4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボン酸(475mg,1.784mmol)およびDIPEA(253.6mg,341.8μL,1.962mmol)のTHF(9.500mL)中の溶液に添加し、そして得られた溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をEtOAcと水との間で分配し、そして合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、0%〜100%のEtOAc/石油エーテルで溶出する、ISCOカラムcompanionシステム(12gのカラム)を使用する、シリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。きれいな画分を合わせ、そして減圧中で濃縮して、N,N−ジメチル−4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボキサミドを淡黄色油状物として得た(180mg,34%)。MS(ES+)294.3。
【0477】
工程3:(1s,4s)−4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)−N,N−ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド
C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(65.31mg,0.06137mmol)を、N,N−ジメチル−4−[(3−ニトロ−4−ピリジル)オキシ]シクロヘキサンカルボキサミド(180mg,0.6137mmol)のメタノール(6.300mL)中の溶液に添加し、そしてこの反応混合物を水素雰囲気下で一晩撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮すると、表題生成物が黄色油状物として残った(160mg,99%),MS(ES+)264.3。
【0478】
以下のアミノピリジンを、調製O−3に記載される方法と類似の方法に従って合成した:
((1s,4s)−4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化316】
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【0479】
調製O−4:4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン1−オキシドおよび4−((3−アミノピリジン−4−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン1,1−ジオキシド
【化317】
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ある量のmCPBA(513.0mg,2.081mmol)を、3−ニトロ−4−(
(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)ピリジン(調製O−1に記載される方法と類似の方法に従って調製した)(400mg,1.665mmol)のDCM(10mL)中の溶液に室温で添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、その後、5mLのNaHCOの飽和水溶液および5mLのNaの飽和水溶液を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、DCMと水との間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして減圧中で濃縮して、油状物を得、これをMeOH(15mL)に溶解させた。Pd/C10%(177.2mg,1.665mmol)を添加し、そしてこの混合物を一晩水素化した(Hバルーン)。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、「スルホキシドおよびスルホンアミノピリジン」中間体の1/1の混合物を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
MS(ES+)227.1(スルホキシド);および
MS(ES+)243.1(スルホン)。
【0480】
調製O−5:5−フルオロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン
【化318】
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工程1:2−ブロモ−5−フルオロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−3−ニトロピリジン
NaH(86.67mg,2.167mmol)を、1−メチルピペリジン−4−オール(192.0mg,1.667mmol)のTHF(5.000mL)中の溶液に0℃で少しずつ添加し、そして得られた溶液を15分間撹拌し、次いでTHF(5.000mL)中の2,4−ジブロモ−5−フルオロ−3−ニトロ−ピリジン(500mg,1.667mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(10mL)との間で分配した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(24gのカラム,0%〜100%のEtOAc)で溶出する、ISCOカラムcompanionシステムを使用するシリカでのカラムクロマトグラフにより精製した。生成物の画分を合わせ、そして減圧中で濃縮すると、生成物が黄色油状物として残った。これは、静置すると固化した(125mg)。MS(ES+)334.0 336.0。
【0481】
工程2:5−フルオロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン
2−ブロモ−5−フルオロ−4−[(1−メチル−4−ピペリジル)オキシ]−3−ニトロ−ピリジン(96mg,0.2873mmol)、ZnBr(12.94mg,3.080μL,0.05746mmol)およびC担持Pd,湿潤,Degussa(31mg)のメタノール(5mL)中の溶液を、水素でフラッシュして排気し(3回)、次いで水素雰囲気下で一晩撹拌した。触媒をセライトパッドで濾別し、そしてメタノールと酢酸エチルとの混合物で洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮すると、淡黄色油状物が残った。これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)226.1。
【0482】
以下のアミノピリジンを、調製O−5の工程1および工程2を使用して調製した:
5−フルオロ−4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン:
【化319】
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【0483】
調製O−6:(5−アミノ−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル
【化320】
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工程1:(5−ヨード−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(37.70mg,0.9425mmol)を、N−(5−ヨード−4−メトキシ−2−ピリジル)カルバミン酸tert−ブチル(300mg,0.8568mmol)のDMF(3mL)中の撹拌懸濁物に添加し、そしてこの反応物を0℃で15分間撹拌した。MeI(145.9mg,63.99μL,1.028mmol)を添加し、そしてこの反応物を1時間かけて周囲温度まで温めた。この混合物を水の添加によりクエンチし、EtOAcで希釈し、そして層を分離した。その有機層を飽和水性NaHCO(1回)、ブライン(2回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から30%のEtOAc/石油エーテルで溶出,DCM中で充填)により精製して、(5−ヨード−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを無色油状物として得た(269mg,収率86%)。MS(ES+−t−Bu)309.4。
【0484】
工程2:(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル
Pd(dba)(33.70mg,0.03680mmol)およびXantphos(42.58mg,0.07359mmol)を、ジオキサン(2.5mL)中のN−(5−ヨード−4−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(268mg,0.7359mmol)、ジフェニルメタンイミン(173.4mg,160.6μL,0.9567mmol)およびCsCO(719.4mg,2.208mmol)を含む密封チューブに加えた。この反応系を窒素の雰囲気下に置き、そして100℃で4時間加熱した。室温で、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から30%のEtOAc/石油エーテルで溶出,DCM中で充填)により精製して、(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを黄色固体として得た
(213mg,収率69%)。MS(ES+)418.2。
【0485】
工程3:(5−アミノ−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル
HCl(100μLの2M,0.2000mmol)を、N−[5−(ベンズヒドリリデンアミノ)−4−メトキシ−2−ピリジル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(212mg,0.5078mmol)のTHF(2mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で18時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により単離し、そしてその濾液を周囲温度でさらに6時間撹拌した。この反応物を1MのHClで希釈し、そしてEtOで抽出した(3回)。飽和水性NaHCOの添加によりこの水層を塩基性にし、そしてDCMで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、(5−アミノ−4−メトキシピリジン−2−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを赤色油状物として得た(98.2mg,収率76%)。MS(ES+)254.1。
【0486】
以下の化合物を、実施例1または実施例3aと類似の手順を使用して合成した:
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−1);
(R,S)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−2);
2−アミノ−N−(4−((6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−3);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−メトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−4);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−5);
(R,S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−6);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−7);
4−((3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキサンカルボン酸(化合物I−O−8);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−9);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−10);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−11);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−12);
(1r,4r)−4−((3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチル(化合物I−O−13);
2−アミノ−N−(4−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−14);
(R,S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−15);
(S)−2−アミノ−N−(4−((6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−6−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−16);
2−アミノ−N−(4−(((1s,4s)−4−(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル)オキシ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−17);
(1s,4s)−4−((3−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)ピリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチル(化合物I−O−18);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(((1s,4s)−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−19);
2−アミノ−6−(1−シアノプロピル)−N−(4−メトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−20);
2−アミノ−6−(1−シアノエチル)−N−(4−メトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−21);
(R,S)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−22);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−23);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−24);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−フェノキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−25);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−メトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−26);
2−アミノ−N−(6−クロロ−4−メトキシピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−27);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−エトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−28);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−29);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−30);
(R)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボ
キサミド(化合物I−O−31);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−32);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−33);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−34);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−35);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−シクロブトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−36);
(R,S)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−37);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−38);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(シクロヘキシルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−39);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−40);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−41);
(S)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−42);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−43);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−44);
2−アミノ−N−(4−((1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−45);
2−アミノ−6−クロロ−N−(5−クロロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−46);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−47);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−48);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−49);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−50);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピペリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−51);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−52);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−53);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−54);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−55);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−エトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−56);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−メトキシピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−57);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−58);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−59);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−60);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−61);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(キヌクリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−62);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−63);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−64);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−65);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−66);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3
−カルボキサミド(化合物I−O−67);
2−アミノ−6−クロロ−N−(6−クロロ−4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−68);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−69);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−70);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−71);
2−アミノ−N−(4−(tert−ブトキシ)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−88);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−89);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−91);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−92)。
【0487】
以下の化合物を、実施例2と類似の手順を使用して調製した:
N−(4−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−72);
2−アミノ−N−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−73);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−74);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−75);
(S)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−76);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−77);
N−(4−((4s,6r)−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−78);
N−(4−((4r,6s)−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−79);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピリジン−3−
イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−80);
(R)−2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−81);
2−アミノ−N−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−82);
2−アミノ−N−(4−(2−アミノエトキシ)ピリジン−3−イル)−6−(シアノメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−83);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−84);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−85);
(S)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−86);
(R)−2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−87);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−メトキシ−6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−O−90)。
【化321-1】
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【化321-2】
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【化321-3】
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【化321-4】
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【化321-5】
[この文献は図面を表示できません]

【化321-6】
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【化321-7】
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【化321-8】
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【化321-9】
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【化321-10】
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【化321-11】
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【化321-12】
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【化321-13】
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上記実験方法および材料の節に記載されたHPLC方法Bを使用して測定した保持時間を、()により表す。他の全ての化合物について、保持時間を、HPLC方法Aを使用して測定した。
【0488】
調製C−1:4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
【化322】
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工程1:4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)−3−ニトロ−ピリジン
4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(350mg,2.208mmol)の、トルエン
(7.00mL)、エタノール(1.75mL)および炭酸ナトリウム溶液(aq)(2.21mLの1M,2.21mmol)中の溶液に、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン(985.3mg,4.416mmol)、Pd(dba)(60.66mg,0.07mmol)およびトリフェニルホスフィン(115.8mg,102.3μL,0.44mmol)を添加した。この混合物を75℃(還流)で18時間撹拌した。この反応混合物をエバポレートして乾固させ、そしてその残渣を水(30mL)とDCM(2×30mL)との間で分配した。合わせた有機物を水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ、そしてエバポレートして乾固させて、暗褐色油状物を得、これを、石油エーテル(A):酢酸エチル(B)(20%〜100%の(B),24g,30.0CV,35mL/分)、次いで酢酸エチル(A):メタノール(B)(0%〜10%の(B))で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)−3−ニトロ−ピリジンを赤色油状物として得た(305mg,63%)。MS(ES+)220.1。
【0489】
工程2:4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)−3−ニトロ−ピリジン(300mg,1.37mmol)のメタノール(3.00mL)中の溶液に、C担持Pd(10%,湿潤,Degussa)(29.12mg,0.274mmol)を添加し、そしてこの混合物を水素の雰囲気下周囲温度で18時間撹拌した。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミンを得た。MS(ES+)192.1。
【0490】
以下のアミノピリジンを、調製C−1に従って合成した:
4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−3−アミン:
【化323】
[この文献は図面を表示できません]


【0491】
調製C−2:5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
【化324】
[この文献は図面を表示できません]


工程1:7−tert−ブトキシカルボニル−6,8−ジヒドロ−5H−2,7−ナフチリジン−4−カルボン酸
5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−4−カルボン酸(塩酸(2))(1g,3.982mmol)の、水(20.00mL)およびジオキサン(20.00mL)中のNaHCO(1.673g,19.91mmol)の混合物中の溶液に、BocO(869.1mg,914.8μL,3.982mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸
エチルと水との混合物に溶解させ、そしてその水相のpHを、重硫酸ナトリウム溶液を使用してpH4に調整した。その有機層と水層とを分離し、その有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、7−tert−ブトキシカルボニル−6,8−ジヒドロ−5H−2,7−ナフチリジン−4−カルボン酸(440mg,40%)を得た。MS(ES+)279.2。
【0492】
工程2:5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
7−tert−ブトキシカルボニル−6,8−ジヒドロ−5H−2,7−ナフチリジン−4−カルボン酸(440mg,1.581mmol)のNMP(6mL)中の溶液に、TEA(207.9mg,286.4μL,2.055mmol)を添加し、その後、ジフェニルホスホリルアジド(478.6mg,374.8μL,1.739mmol)を窒素下室温で添加した。この反応物を90℃で2時間加熱した。室温で、この反応混合物をNaHCOの飽和水溶液とEtOAcとの間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、1%〜15%のMeOH:DCMで溶出するシリカでのクロマトグラフィーにより精製して、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルを得た(397mg,100.7%)。MS(2ES+)501.2。
【0493】
調製C−3:[4,4’−ビピリジン]−3−アミン
【化325】
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ジオキサン(3mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(100mg,0.6307mmol)、4−ピリジルボロン酸(77.52mg,0.6307mmol)、パラジウム;トリフェニルホスファン(36.45mg,0.03154mmol)、KPO(946.0μLの2M,1.892mmol)をマイクロ波中130℃で30分間加熱した。この混合物をSCXカラムに充填し、MeOHで洗浄した。この生成物を、MeOH中2MのNHで溶出した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をMeOH(20mL)に溶解させ、Pd/C10%(42.04mg,0.3950mmol)を添加し、そしてこの混合物を一晩水素化した(Hバルーン)。その触媒を濾別し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して[4,4’−ビピリジン]−3−アミンを得、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS(ES+)172.1。
【0494】
調製C−4:3’−メチル−[4,4’−ビピリジン]−3−アミン
ジオキサン(4.000mL)中の[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−ピリジル]ボロン酸(100mg,0.4201mmol)、パラジウム;トリフェニルホスファン(48.55mg,0.04201mmol)、4−ブロモ−3−メチル−ピリジン(113.9mg,0.5461mmol)、KPO(630.0μLの2M,1.260mmol)をMW中130℃で30分間加熱した。この反応混合物を水とDCMとの間で分配した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(10mL)に溶解させ、そしてTFA(2mL)を添加した。1時間後、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をSCXカラムに充填し、MeOHで洗浄した。この生成物をMeOH中2MのNHで溶出し、濾液を減圧中で濃縮して3’−メチル−[4,4’−ビピリジン]−3−アミンを得、これをさらに精製せずに次の反
応で使用した(90mg)。MS(ES+)172.1。
【0495】
以下のアミノピリジンを、調製C−3または調製C−4と類似の手順を使用して調製した:
[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化326】
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2−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化327】
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6−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化328】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化329】
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4−(ピリダジン−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化330】
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6−メトキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化331】
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4−(ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化332】
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4−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化333】
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4−(3−メチルピリダジン−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化334】
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3’−アミノ−[3,4’−ビピリジン]−2−オール:
【化335】
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4−(4−メチルピリダジン−3−イル)ピリジン−3−アミン:
【化336】
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6−フルオロ−2−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化337】
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2−フルオロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化338】
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3−メチル−[2,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化339】
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2−クロロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化340】
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4−(4−(3−アミノピリジン−4−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【化341】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−メチルフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化342】
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(3’−アミノ−3−クロロ−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化343】
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(3’−アミノ−2−メチル−[3,4’−ビピリジン]−6−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化344】
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2−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化345】
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(S)−2−メチル−6−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化346】
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(3’−アミノ−[3,4’−ビピリジン]−6−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン:
【化347】
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6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化348】
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4−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン:
【化349】
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4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化350】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化351】
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3’−アミノ−1−メチル−[2,4’−ビピリジン]−6(1H)−オン:
【化352】
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3’−アミノ−1−メチル−[3,4’−ビピリジン]−6(1H)−オン:
【化353】
[この文献は図面を表示できません]



[2,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化354】
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4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン:
【化355】
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4−(3−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−3−アミン:
【化356】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化357】
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4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化358】
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4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン:
【化359】
[この文献は図面を表示できません]



4−(5−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−3−アミン:
【化360】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−3−アミン:
【化361】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化362】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1,4−ジメチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化363】
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4−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化364】
[この文献は図面を表示できません]



5−メトキシ−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化365】
[この文献は図面を表示できません]



4−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化366】
[この文献は図面を表示できません]



(S)−4−(4−(4−メチルモルホリン−3−イル)フェニル)ピリジン−3−アミン:
【化367】
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5−フルオロ−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化368】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)フェニル)(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)メタノン:
【化369】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)フェニル)(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン:
【化370】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−フルオロフェニル)(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)メタノン:
【化371】
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(4−(3−アミノピリジン−4−イル)−3−フルオロフェニル)(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン:
【化372】
[この文献は図面を表示できません]



(3’−アミノ−[3,4’−ビピリジン]−6−イル)(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン:
【化373】
[この文献は図面を表示できません]



(3’−アミノ−[3,4’−ビピリジン]−6−イル)(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メタノン:
【化374】
[この文献は図面を表示できません]



(3’−アミノ−[3,4’−ビピリジン]−6−イル)(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メタノン:
【化375】
[この文献は図面を表示できません]



5’−メトキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−アミン:
【化376】
[この文献は図面を表示できません]



4−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−3−アミン:
【化377】
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;および
4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン:
【化378】
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【0496】
調製C−5:4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
【化379】
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工程1:3’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
DME(20.00mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(1g,6.307mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.145g,6.938mmol)およびPdCl(PPh(221.4mg,0.3154mmol)を、3回の減圧/窒素サイクルを使用して脱気した。NaCO(9.460mLの2M,18.92mmol)を添加し、その後、さらに脱気し、そしてこの反応物を80℃で18時間加熱した。この反応物を周囲温度まで冷却し、そしてEtOAc/水で希釈した。層を分離し、そしてその水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,120gのカラム,0%から70%のEtOAc/石油エーテルで溶出,乾式充填)により精製して、3’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色固体として得た(884mg,収率46%)。MS(ES Na+)328.1。
【0497】
工程2:3’−ニトロ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジン
TFA(2mL,25.96mmol)を、4−(3−ニトロ−4−ピリジル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(883mg,2.892mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で15時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を25gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジをMeOH中2MのNH/DCM混合物で洗浄することによって生成物を溶出させ、そして減圧中で濃縮して、3’−ニトロ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジンを橙色油状物として得た(523mg,収率88%)。MS(ES+)206.1。
【0498】
工程3:3’−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジン
ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(ナトリウムイオン(1))(1.189g,5.608mmol)を、3−ニトロ−4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン(523mg,2.549mmol)および3−オキセタノン(312.2mg,277.8μL,4.333mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に窒素の雰囲気下0℃で少しずつ添加した。この反応物を周囲温度まで温め、そして16時間撹拌した。MeOH(2mL)を滴下により添加し、そしてこの混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を水とEtAOcとの間で分配した。NHOHの添加により、その水層のpHをpH7〜8に調整し、そして層を分離した。その水層をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、
3’−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジンを赤色油状物として得た(615mg,収率92%)。MS(ES+)262.1。
【0499】
工程4:4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
C担持Pd,湿潤,Degussa(240mg,0.2255mmol)を、3−ニトロ−4−[1−(オキセタン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル]ピリジン(614mg,2.350mmol)のEtOAc(20mL)/EtOH(20mL)中の撹拌溶液に添加した。この反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で15時間撹拌した。その触媒を、セライトのパッドでの濾過により除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミンを淡黄色固体として得た(518mg,収率95%)。MS(ES+)234.2。
【0500】
調製C−6:5−フルオロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
【化380】
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工程1:3’−クロロ−5’−フルオロ−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジン
DME(10.00mL)中の3−クロロ−5−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(500mg,1.942mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン(476.6mg,2.136mmol)およびPd(PPhCl(68.15mg,0.09710mmol)を、3回の減圧/窒素サイクルを使用して脱気した。NaCO(2.913mLの2M,5.826mmol)を添加し、その後、さらに脱気し、そしてこの反応物を80℃で18時間加熱した。この反応物を周囲温度まで冷却し、そしてEtOAc/水で希釈した。層を分離し、そしてその水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を10gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジを、MeOH中2MのNH/DCM混合物で洗浄することによって生成物を溶出させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%〜10%のMeOH/DCM+1%のNHOHで溶出,DCM中で充填)により精製して、3’−クロロ−5’−フルオロ−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジンを赤色固体として得た(378mg,収率86%)。MS(ES+)227.1。
【0501】
工程2:(5−フルオロ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
3−クロロ−5−フルオロ−4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)ピリジン(377mg,1.663mmol)、カルバミン酸tert−ブチ
ル(974.1mg,8.315mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(815.1mg,8.481mmol)、BrettPhosプレ触媒(66.25mg,0.08315mmol)およびBrettPhos(44.63mg,0.08315mmol)を密封可能なチューブに入れ、そして減圧/窒素サイクル(5回)により脱気した。乾燥ジオキサン(10mL)を添加し、そして得られた混合物を、予熱したブロックに100℃で入れ、そしてこの温度で16時間撹拌した。さらなるBrettPhosプレ触媒(66.25mg,0.08315mmol)およびBrettPhos(44.63mg,0.08315mmol)を添加し、そしてこの反応物を100℃で8時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして飽和NHClでクエンチした。この混合物を、予め湿らせた(EtOAc)セライトカートリッジ(2.5g)に通した。このカートリッジをEtOAc/飽和NHClで洗浄し、そして濾液の層を分離した。その水層をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から10%のMeOH/DCMで溶出,DCM中で充填)により精製して、(5−フルオロ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを得た。MS(ES+)308.2。
【0502】
工程3:5−フルオロ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−アミン
TFA(2mL,25.96mmol)を、N−[5−フルオロ−4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(483mg,1.571mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で6時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を10gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジをMeOH中2MのNH/DCM混合物で洗浄することによって生成物を溶出させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,40gのカラム,0%から10%のMeOH/DCM+1%のNHOHで溶出,DCM中で充填)により精製して、5−フルオロ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−アミンをオフホワイトの固体として得た(61mg,2工程にわたり収率19%)。MS(ES+)208.1。
【0503】
工程4:5−フルオロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
C担持Pd,湿潤,Degussa(25mg,0.1175mmol)を、5−フルオロ−4−(1−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン(61mg,0.2943mmol)のEtOAc(5mL)/EtOH(5mL)中の撹拌溶液に添加した。この反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で15時間撹拌した。さらなるC担持Pd,湿潤,Degussa(25mg,0.1175mmol)を添加し、そしてこの反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で24時間撹拌した。その触媒を、セライトのパッドでの濾過により除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、5−フルオロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミンをオフホワイトの固体として得た(58mg,収率95%)。MS(ES+)210.1。
【0504】
調製C−7:5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
【化381】
[この文献は図面を表示できません]


工程1:3’−クロロ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
DME(15mL)中の3−クロロ−5−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(750mg,2.913mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(990.7mg,3.204mmol)およびPd(PPhCl(102.2mg,0.1456mmol)を、3回の減圧/窒素サイクルを使用して脱気した。NaCO(4.370mLの2M,8.739mmol)を添加し、その後、さらに脱気し、そしてこの反応物を90℃で2時間加熱した。この反応物を周囲温度まで冷却し、そしてEtOAc/水で希釈した。層を分離し、そしてその水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,80gのカラム,0%から20%のEtOAc/石油エーテルで溶出,DCM中で充填)により精製して、3’−クロロ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイトの固体として得た(708mg,収率78%)。MS(ES+)313.1。
【0505】
工程2:3’−クロロ−5’−フルオロ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジン
TFA(2mL,25.96mmol)を4−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(708mg,2.264mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で2時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を10gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジをMeOH中2MのNH/DCM混合物で洗浄することによって生成物を溶出させ、そして減圧中で濃縮して、3’−クロロ−5’−フルオロ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジンをオフホワイトの固体として得た(468mg,収率97%)。MS(ES+)213.1。
【0506】
工程3:3’−クロロ−5’−フルオロ−1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジン
ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(ナトリウムイオン(1))(1.026g,4.842mmol)を、3−クロロ−5−フルオロ−4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン(468mg,2.201mmol)および3−オキセタノン(269.7mg,239.9μL,3.742mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、窒素の雰囲気下0℃で少しずつ添加した。この反応物を16時間かけて周囲温度まで温めた。MeOH(2mL)を滴下により添加し、そしてこの混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そして水とEtAOcとの間で分配した。NHOHの添加により、その水層のpHをpH7〜8に調整し、そして層
を分離した。その水層をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、3’−クロロ−5’−フルオロ−1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4,4’−ビピリジンを白色固体として得た(573mg,収率97%)。MS(ES+)269.1。
【0507】
工程4:(5−フルオロ−1’−(オキセタン−3−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
3−クロロ−5−フルオロ−4−[1−(オキセタン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル]ピリジン(572mg,2.129mmol)、カルバミン酸tert−ブチル(1.246g,10.64mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(1.044g,10.86mmol)、BrettPhosプレ触媒(84.78mg,0.1064mmol)およびBrettPhos(57.11mg,0.1064mmol)を密封可能なチューブに入れ、そして減圧/窒素サイクル(5回)により脱気した。乾燥ジオキサン(10mL)を添加し、そして得られた混合物を、予熱したブロックに100℃で入れ、そしてこの温度で16時間撹拌した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして飽和NHClでクエンチした。この混合物を、予め湿らせた(EtOAc)セライトカートリッジ(2.5g)に通した。このカートリッジをEtOAc/飽和NHClで洗浄し、そして濾液の層を分離した。その水層をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Companion,80gのカラム,0%から100%のEtOAc/石油エーテルで溶出,DCM中で充填)により精製して、(5−フルオロ−1’−(オキセタン−3−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを淡黄色固体として得た(180mg,収率24%)。197mgのSMと生成物との混合物もまた単離する。MS(ES+)350.2。
【0508】
工程5:(5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
C担持Pd,湿潤,Degussa(70mg,0.06578mmol)を、N−[5−フルオロ−4−[1−(オキセタン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル]−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(180mg,0.5152mmol)のEtOH(5mL)/EtOAc(5mL)中の撹拌溶液に添加した。この反応物を水素の雰囲気下に置き、そして周囲温度で46時間撹拌した。その触媒を、セライトのパッドでの濾過により除去し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、(5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルをオフホワイトの固体として得た(175mg,収率97%)。MS(ES+)352.2。
【0509】
工程6:5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン
TFA(1mL,12.98mmol)を、N−[5−フルオロ−4−[1−(オキセタン−3−イル)−4−ピペリジル]−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(174mg,0.4951mmol)のDCM(5mL)中の撹拌溶液に添加し、そしてこの反応物を周囲温度で4時間撹拌した。その溶媒を減圧中で除去し、そしてその残渣をDCM(2回)およびエーテル(2回)と共沸した。その残渣を5gのSCX−2カートリッジに通し、そしてMeOH/DCM混合物で洗浄した。このカートリッジをMeOH中2MのNH/DCM混合物で洗浄することによって生成物を溶出させ、そして減圧中で濃縮して、5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミンを黄色油状物として得た(109mg,収率88%)。MS(E
S+)252.1。
【0510】
調製C−8:(3’−アミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノン
【化382】
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工程1:(3’−クロロ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノン
3−クロロ−5−フルオロ−4−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン(540mg,2.539mmol)(調製C−7の工程1および工程2に記載される方法と類似の方法に従って調製した)のNMP(5mL)中の溶液に、TBTU(1.223g,3.809mmol)、1−メチルピペリジン−4−カルボン酸(塩酸(1))(547.4mg,3.047mmol)およびDIPEA(656.3mg,884.5μL,5.078mmol)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度で2時間撹拌した。この反応混合物を、予め湿らせた(メタノール,20mL)SCX−2カートリッジ(10g)に吸着させ、そしてDCM/メタノール(1:1,2×20mL)でフラッシュし、次いで、塩基性成分をメタノール中2Mのアンモニア(2×20mL)で溶出した。その塩基性溶出物をエバポレートにより乾固させて、淡橙色油状物を得た(744mg)。その残渣をDCM(2mL)中で摩砕し、そして白色固体を濾別した。その濾液を、DCM(A):DCM/メタノール/NHOH(90:10:1,(B))(0%〜100%の(B),40g,20.0CV,40mL/分)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3’−クロロ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノンを淡橙色油状物として得た(410mg,48%)。MS(ES+)338.5。
【0511】
工程2:(3’−アミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノン
[4−(3−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−(1−メチル−4−ピペリジル)メタノン(400mg,1.184mmol)、カルバミン酸tert−ブチル(693.5mg,5.920mmol)、BrettPhos(63.55mg,0.1184mmol)、BrettPhosプレ触媒(94.34mg,0.1184mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(580.3mg,6.038mmol)を窒素雰囲気下でSchlenkチューブにに加えた。この固体混合物を、減圧/窒素サイクル(5回)により脱気し、次いで無水トルエン(8.000mL)を添加し、そして得られた混合物を、予熱したブロックに100℃で入れ、そして4時間撹拌した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、飽和NHCl溶液でクエンチし、そしてDCM/MeOH(9:1,2×50mL)と水(50mL)との間で分配した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、淡橙色油状物を得た(456mg)。その残渣を、DCM(A):DCM/MeOH/NHOH(90:10:1,(B))(0%〜100%の(B)
,40g,20.0CV,40mL/分)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3’−アミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノン(200mg)を得た。これをDCM(2.000mL)に溶解させ、そしてTFA(1.0mL)を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、予め湿らせた(DCM/メタノール,(1:1)10mL)SCX−2カートリッジ(5g)に充填し、そしてDCM/メタノール(1:1,25mL)でフラッシュし、次いで、その塩基性成分をメタノール中2Mのアンモニア(20mL)で溶出した。その塩基性溶出物をエバポレートにより乾固させて、淡黄色油状物(325mg)を得、これを、DCM(A):DCM/メタノール/NHOH(90:10:1,(B))(50%〜100%の(B),24g,20.0CV,35mL/分)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3’−アミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノンを無色油状物として得た(55mg,12%)。MS(ES+)319.2。
【0512】
調製C−9:4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン
【化383】
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工程1:(1’−メチル−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
[3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−ピリジル]ボロン酸(200mg,0.8402mmol)、4−ブロモ−1−メチル−ピリジン−2−オン(158.0mg,0.8402mmol)およびPd(PPh(48.55mg,0.04201mmol)のジオキサン(2mL)中の懸濁物に、NaCO(840.0μLの2M,1.680mmol)を添加し、そして80℃で一晩加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして予め湿らせた(メタノール,5mL)セライトカートリッジ(2.5g)で濾過し、そしてメタノール(35mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、淡褐色油状物(500mg)を得た。その残渣をDCM(2×30mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)との間で分配した。合わせた有機物を乾燥させ(相分離カートリッジ)、そして減圧中で濃縮して、橙色油状物(280mg)を得た。その残渣を、DCM(A):DCM/メタノール/NHOH(90:10:1,(B))(0%〜100%の(B),12g,16.0CV,30mL/分)で溶出するISCO
Companionでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(1’−メチル−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを淡黄色油状物として得た(121mg,48%)。MS(ES+)302.1。
【0513】
工程2:(4−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
N−[4−(1−メチル−2−オキソ−4−ピリジル)−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(120mg,0.3982mmol)のエタノール(8mL)中の0
.05Mの溶液を、Hキューブ内で、0.5mL/分の流量で、50C50barでPd/C CatCartに通した。この手順をさらに3回繰り返した。生成物の溶液を減圧中で濃縮して、(4−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを無色油状物として得た(74mg,61%)。MS(ES+)306.1。
【0514】
工程3:4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−オン
TFA(0.75mL,9.735mmol)をN−[4−(1−メチル−2−オキソ−4−ピペリジル)−3−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(74mg,0.2423mmol)のDCM(2mL)中の溶液に添加し、そして周囲温度で2時間撹拌した。この反応混合物を予め湿らせた(メタノール/DCM(1:1),2mL)SCX−2カートリッジ(2g)に吸着させ、そしてDCM/メタノール(1:1,20mL)でフラッシュし、次いで、塩基性成分をメタノール中2Mのアンモニア(20mL)で溶出した。その塩基性溶出物をエバポレートにより乾固させて、4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−オンを淡黄色油状物として得た(50mg,97%)。MS(ES+)206.1。
【0515】
調製C−10:1−((3−アミノピリジン−4−イル)メチル)ピロリジン−2−オン
【化384】
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【0516】
工程1:1−((3−ブロモピリジン−4−イル)メチル)ピロリジン−2−オン
溶液A:水素化ナトリウム(141.5mg,3.537mmol)をピロリジン−2−オン(316.1mg,282.2μL,3.714mmol)のTHF(5mL)中の溶液に添加し、そしてこの溶液を30分間撹拌した。
溶液B:(3−ブロモ−4−ピリジル)メタノール(665mg,3.537mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.467mL,3.351mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.287mL,3.708mmol)を添加し、そしてこの溶液を室温まで温め、そして1時間撹拌した。
【0517】
溶液Bを溶液Aに添加し、そしてこの混合物を2時間撹拌した。この反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)そして(室温で)減圧中で濃縮して油状物を得、これを、シリカでのクロマトグラフィー(EtOAc中2%〜4%のMeOHで溶出)により精製して、1−((3−ブロモピリジン−4−イル)メチル)ピロリジン−2−オンを黄色油状物として得た。MS(ES+)211.0。
【0518】
工程2:1−((3−アミノピリジン−4−イル)メチル)ピロリジン−2−オン
調製N−14の工程3と類似の手順に従って調製した。MS(ES+)192.0。
【0519】
以下のアミドを、実施例1または実施例3aと類似の手順を使用して形成した:
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−1);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−2);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−3);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−4);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−フェニルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−5);
2−アミノ−6−(シアノメチル)−N−(4−フェニルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−6);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−7);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−10);
2−アミノ−6−クロロ−N−(4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−11);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−1’−(オキセタン−3−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−12);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−13);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−14);
N−([3,4’−ビピリジン]−3’−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−15);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−19);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−20)
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−21);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−22);
2−アミノ−6−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−23);
N−([4,4’−ビピリジン]−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−24);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−25);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピリダジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−26);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−メトキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−27);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピリミジン−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−28);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(3’−メチル−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドI−C−29);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−30);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチルピリダジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−31);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−32);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−メチルピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−33);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−フルオロ−2−メチル−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−34);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−フルオロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−35);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(3−メチル−[2,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−36);
2−アミノ−N−(2−クロロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−37);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−1’−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−38);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−39);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−40);
(R)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(2−メチル−6−((1−メチルピロリジン−3−イル)オキシ)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−41);
2−アミノ−N−(4−シクロプロピルピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−42);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−43);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−44);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−
1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−45);
2−アミノ−N−(3−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−[2,4’−ビピリジン]−3’−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−46);および
2−アミノ−N−(4−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−47);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−48);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−49);
N−(4−(4−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−50);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(2−フルオロ−4−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−51);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボニル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−52);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(6−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−53);
2−アミノ−N−(6−(4−(アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−54);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−55);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−56);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−57);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−58);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−59);
N−([2,4’−ビピリジン]−3’−イル)−2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−60);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−61);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(3−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−
3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−62);
2−アミノ−N−(4−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−63);
2−アミノ−N−(4−(4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−64);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−65);
(S)−2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(4−(4−メチルモルホリン−3−イル)フェニル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−66);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(5−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−67);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−68);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−72);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−メチル−2−オキソピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−73);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−75);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−76);
2−アミノ−N−(4−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−77);
2−アミノ−N−(4−(1,4−ジメチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−78);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−フルオロ−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−79);
2−アミノ−N−(4−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−80);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5−メトキシ−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−81);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(5’−メトキシ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−82);
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−83);および
2−アミノ−N−(4−シクロプロピル−5−メトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−84)。
【0520】
実施例15:2−アミノ−6−フルオロ−N−(7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−8)
【化385】
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5−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルをMeOH(8mL)に溶解させた。酢酸(91.88mg,87.01μL,1.530mmol)、ホルムアルデヒド(水中37%の溶液,99.33mg,91.13μL,1.224mmol)およびNaBH(OAc)(324.3mg,1.530mmol)を順番に添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物をNaHCOの飽和水溶液とDCMとの間で分配した。不溶性物質を濾別し、そして合わせた有機抽出物を乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。不溶性物質と残渣とを合わせ、そしてfractionlynxにより精製して、2−アミノ−6−フルオロ−N−(7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た。MS(ES+)342.2。
【0521】
実施例16:5−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン2−オキシド(化合物I−C−9)
【化386】
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DCM(2mL)中の2−アミノ−6−フルオロ−N−(7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(12mg,0.03516mmol)に、mCPBA(5.764mg,0.03340mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌し、その後、その溶媒を減圧中で除去した。その残渣をFractionLynxにより精製して、5−(2−アミノ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン2−オキシドを得た。MS(ES+)358.2。
【0522】
実施例17:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−16)
【化387】
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工程1:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
4−[3−[(2−アミノ−6−フルオロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)アミノ]−4−ピリジル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(555mg,1.218mmol)(実施例2と類似の手順を使用して調製した)のMeOH(2.135mL)およびDCM(2.135mL)中の溶液に、TFA(6.2g,4.2mL,54mmol)を添加し、そして得られた溶液を室温で96時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてメタノールおよびDCMに溶解させ、そして25gのSCXカートリッジに通し、メタノール(3カラム体積)でフラッシュし、その後、メタノール中2Mのアンモニア(3カラム体積)でフラッシュして、生成物を溶出した。その濾液を減圧中で濃縮すると、2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドが黄色固体として残った。これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。MS(ES+)356.1。
【0523】
工程2:2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
TBTU(154.5mg,0.4812mmol)およびDIPEA(82.92mg,111.8μL,0.6416mmol)を、2−アミノ−6−フルオロ−N−[4−(4−ピペリジル)−3−ピリジル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(114mg,0.3208mmol)および1−メチルピペリジン−4−カルボン酸(塩酸(1))(69.16mg,0.3850mmol)のNMP(2.280mL)中の溶液に添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。SCXカートリッジに通して、所望の生成物をメタノール中2Mのアンモニアでフラッシュし、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をfractionlynx HPLCにより精製し、そして生成物の画分を合わせてフリーズドライさせると、2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドが黄色の結晶性固体として残った。MS(ES+)481.3。
【0524】
以下の化合物を、実施例17と類似の手順を使用して形成した:
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−17);および
2−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(1−(キヌクリジン−4−カルボニル)ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−18)。
【0525】
実施例18:2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(化合物I−C−74)
NaH(3.958mg,0.09894mmol)を、2−アミノ−6−フルオロ−N−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(28mg,0.08995mmol)(実施例1または実施例3aと類似の手順に従って合成した)およびMeI(11.49mg,5.039μL,0.08096mmol)のDMF(3mL)中の懸濁物にN下で添加した。この懸濁物を室温で5時間撹拌し、その後、水(2滴)を添加した。この粗製混合物をFractionlynx HPLCにより精製した。きれいな画分を凍結乾燥させて、2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミドを得た(5mg,16%)。MS(ES+)326.1。
【化388-1】
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【化388-2】
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【化388-3】
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【化388-4】
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【化388-5】
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【化388-6】
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【化388-7】
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【化388-8】
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【化388-9】
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【化388-10】
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上記実験方法および材料の節に記載されたHPLC方法Bを使用して測定した保持時間を、()により表す。他の全ての化合物について、保持時間を、HPLC方法Aを使用して測定した。
【0526】
実施例19:細胞ATR阻害アッセイ:
化合物を、ヒドロキシウレアで処理した細胞において、ATR基質ヒストンH2AXのリン酸化を検出する免疫蛍光顕微鏡アッセイを使用して、細胞内ATRを阻害する能力についてスクリーニングし得る。HT29細胞を、96ウェルの黒色撮像プレート(BD 353219)中で、10%のウシ胎仔血清(JRH Biosciences 12003)、1:100に希釈したペニシリン/ストレプトマイシン溶液(Sigma P7539)、および2mMのL−グルタミン(Sigma G7513)を補充したMcCoyの5A培地(Sigma M8403)中で、1個のウェルあたり14,000個の細胞でプレートし、そして5% CO中、37℃で一晩付着させる。次いで、25μMの最終濃度から3倍連続希釈で、細胞培地に化合物を加え、そしてこれらの細胞を5%
CO中、37℃で培養する。15分後、ヒドロキシウレア(Sigma H8627)を加えて、最終濃度を2mMにする。
【0527】
ヒドロキシウレアでの処理の45分後、細胞をPBSで洗い、PBSに希釈した4%のホルムアルデヒド(Polysciences Inc 18814)で10分間固定し、PBS中0.2%のTween−20(洗浄緩衝液)で洗浄し、PBS中0.5%のTriton X−100で10分間透過性にする(これらを全て、室温で行う)。次いで、細胞を洗浄緩衝液で1回洗い、そして室温で30分間、洗浄緩衝液で希釈液した10%のヤギ血清(Sigma G9023)(ブロック緩衝液)中でブロックする。H2AXリン酸化レベルを検出するために、細胞を次いで、ブロック緩衝液で1:250に希釈した一次抗体(マウスモノクローナル抗リン酸化ヒストンH2AX Ser139抗体;Upstate 05−636)中でさらに1時間室温でインキュベートする。次いで、細胞を洗浄緩衝液で5回洗浄し、その後、洗浄緩衝液でそれぞれ1:500および1:5000に希釈した二次抗体(ヤギ抗マウスAlexa Fluor 488結合抗体;Invitrogen A11029)とHoechst染料(Invitrogen H3570)との混合物中で、暗所室温で1時間インキュベートする。次いで、細胞を洗浄緩衝液で5回洗浄し、そして最後に、100μLのPBSを各ウェルに添加し、その後、撮像を行う。
【0528】
細胞を、BD Pathway 855 BioimagerおよびAttovisionソフトウェア(BD Biosciences、バージョン1.6/855)を使用して、Alexa Fluor 488およびHoechstの強度について撮像して、それぞれリン酸化H2AX Ser139およびDNA染色を定量する。次いで、倍率20倍での9枚の画像のモンタージュで、BD Image Data Explorerソフトウェア(BD Biosciences、バージョン2.2.15)を使用して、各ウェルについてリン酸化H2AX陽性の核の百分率を計算する。リン酸化H2AX陽性の核は、ヒドロキシウレアで処理されていない細胞の平均Alexa Fluor 488強度の1.75倍であるAlexa Fluor 488強度を含む目的のHoechst陽性領域として定義される。H2AX陽性の核の百分率を、最終的に各化合物の濃度に対してプロットし、そして細胞内ATR阻害のIC50を、Prismソフトウェア(GraphPad Prism、バージョン3.0cx(Macintosh用)、GraphPad Software、San Diego California、USA)を用いて決定する。
【0529】
本明細書中に記載される化合物をまた、当該分野において公知である他の方法に従って試験され得る(Sarkariaら,「Inhibition of ATM and ATR Kinase Activities by the Radiosensitizing Agent」,Caffeine:Cancer Research 59:4375〜5382(1999);Hicksonら,「Identification and Characterization of a Novel and Specific Inhibitor of the Ataxia−Telangiectasia Mutated Kinase ATM」Cancer Research
64:9152〜9159(2004);Kimら,「Substrate Specificities and Identification of Putative
Substrates of ATM Kinase Family Members」The Journal of Biological Chemistry,274(53):37538〜37543(1999);およびChiangら,「Determination of the catalytic activities of mTOR and other members of the phosphoinositide−3−kinase−related kinase family」Me
thods Mol.Biol.281:125〜41(2004)を参照のこと)。
【0530】
実施例20:ATR阻害アッセイ:
化合物を、放射性同位体リン酸塩取込みアッセイを用いて、これらの化合物がATRキナーゼを阻害する能力についてスクリーニングした。アッセイを、50mMのTris/HCl(pH 7.5)、10mMのMgClおよび1mMのDTTの混合物中で実施した。最終的な基質濃度は10μMの[γ−33P]ATP(3mCi 33P ATP/mmol ATP、Perkin Elmer)および800μMの標的ペプチド(ASELPASQPQPFSAKKK)であった。
【0531】
アッセイを、5nMの全長ATRの存在下で、25℃で実施した。アッセイ用ストック緩衝液を、ATPおよび目的の試験化合物を除いて、上で列挙された全ての試薬を含めて調製した。13.5μLのストック溶液を96ウェルプレートに入れ、その後、試験化合物の連続希釈物(代表的には最終濃度15μMから開始して、3倍連続希釈)を含むDMSOストック2μLを2連で添加した(最終DMSO濃度7%)。プレートを25℃で10分間予めインキュベーションし、そして15μLの[γ−33P]ATPを添加することによって反応を開始させた(最終濃度10μM)。
【0532】
24時間後に、2mMのATPを含む0.1Mのリン酸30μLを添加することによって、反応を停止させた。マルチスクリーンリン酸セルロースフィルター96ウェルプレート(Millipore、カタログ番号MAPHN0B50)を0.2Mのリン酸100μLで前処理し、その後、45μLの停止したアッセイ混合物を添加した。プレートを5×200μLの0.2Mのリン酸で洗浄した。乾燥後、100μLのOptiphase「SuperMix」液体シンチレーションカクテル(Perkin Elmer)をウェルに添加し、その後、シンチレーション計数を行った(1450 Microbeta
Liquid Scintillation Counter、Wallac)。
【0533】
全てのデータ点について平均バックグラウンド値を差し引いた後、Prismソフトウェアパッケージ(GraphPad Prism、バージョン3.0cx(Macintosh用)、GraphPad Software、San Diego、California、USA)を使用して、初速度データの非線形回帰分析から、Ki(app)データを計算した。
【0534】
以下の表5は、本開示の化合物の、ATR阻害Ki値を示す。0.01μM未満のKi値を有する化合物に、「+++」の印をつける。0.01μMより高いが1μM未満であるKi値を有する化合物に、「++」の印をつける。1μMより高いが5μM未満であるKi値を有する化合物に、「+」の印をつける。
【表5-1】
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【表5-2】
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【表5-3】
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【表5-4】
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【表5-5】
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【表5-6】
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【表5-7】
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【0535】
実施例21:シスプラチン感作アッセイ
化合物を、96h細胞バイアビリティ(MTS)アッセイを使用して、シスプラチンに
対してHCT116結腸直腸がん細胞をこれらの化合物が感作する能力に関してスクリーニングし得る。シスプラチンに対するATMシグナル伝達の欠陥を有するHCT116細胞(Kimら;Oncogene 21:3864(2002)を参照のこと;またTakemuraら;JBC 281:30814(2006)も参照のこと)を、96ウェルのポリスチレンプレート(Costar 3596)中で、10%のウシ胎仔血清(JRH Biosciences 12003)、1:100に希釈したペニシリン/ストレプトマイシン溶液(Sigma P7539)、および2mMのL−グルタミン(Sigma G7513)を補充した150μLのMcCoyの5A培地(Sigma M8403)中で、1個のウェルあたり470個の細胞でプレートし、5% CO中、37℃で一晩付着させる。次いで、最終細胞体積200μL中の濃度のフルマトリックスとして、トップ最終濃度10μMから2倍連続希釈で、化合物とシスプラチンとを同時に細胞培地に添加し、次いで細胞を、5% CO中、37℃でインキュベートする。96時間後、40μLのMTS試薬(Promega G358a)を各ウェルに添加し、そして細胞を5% CO中、37℃で1時間インキュベートする。最後に、SpectraMax Plus 384測定器(Molecular Devices)を使用して、吸光度を490nmで測定し、そしてシスプラチンのIC50を単独で少なくとも3分の1(小数点以下1桁)に低減するために必要な化合物の濃度を報告し得る。
【0536】
以下の表6は、本開示の化合物のシスプラチン感作値を示す。0.02μM未満のシスプラチン感作値を有する化合物に、「+++」の印をつける。0.02μMより高いが0.2μM未満であるシスプラチン感作値を有する化合物に、「++」の印をつける。0.2μMより高いが5μM未満であるシスプラチン感作値を有する化合物に、「+」の印をつける。
【表6-1】
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【表6-2】
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【表6-3】
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【表6-4】
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【表6-5】
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【表6-6】
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【表6-7】
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【表6-8】
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【0537】
実施例22:単剤HCT116活性
化合物を、96h細胞バイアビリティ(MTS)アッセイを使用して、HCT116結腸直腸がん細胞に対する単剤活性に関してスクリーニングし得る。HCT116を、96ウェルのポリスチレンプレート(Costar 3596)中で、10%のウシ胎仔血清(JRH Biosciences 12003)、1:100に希釈したペニシリン/ストレプトマイシン溶液(Sigma P7539)、および2mMのL−グルタミン(Sigma G7513)を補充した150μLのMcCoyの5A培地(Sigma M8403)中で、1個のウェルあたり470個の細胞でプレートし、5% CO中、37℃で一晩付着させる。次いで、最終細胞体積200μL中の濃度のフルマトリックスとして、トップ最終濃度10μMから2倍連続希釈で、化合物を細胞培地に添加し、次いで細胞を、5% CO中、37℃でインキュベートする。96時間後、40μLのMTS試薬(Promega G358a)を各ウェルに添加し、そして細胞を5% CO中、37℃で1時間インキュベートする。最後に、SpectraMax Plus 384測定器(Molecular Devices)を使用して、吸光度を490nmで測定し、そしてIC50値を計算し得る。
【0538】
実施例23:ATR複合体阻害アッセイ
化合物を、パートナータンパク質ATRIP、CLK2およびTopBP1の存在下で、放射性同位体リン酸塩取込みアッセイを用いて、これらの化合物がATRキナーゼを阻害する能力についてスクリーニングした。アッセイを、50mMのTris/HCl(pH 7.5)、10mMのMgClおよび1mMのDTTの混合物中で実施した。最終的な基質濃度は10μMの[g−33P]ATP(3.5μCi 33P ATP/nmol ATP,Perkin Elmer,Massachusetts,USA)および800μMの標的ペプチド(ASELPASQPQPFSAKKK,Isca Biochemicals,Cambridgeshire,UK)であった。
【0539】
アッセイを、4nMの全長ATR、40nMの全長ATRIP、40nMの全長CLK2および600nMのTopBP1(A891−S1105)の存在下で、25℃で実施した。酵素ストック緩衝液を、標的ペプチド、ATPおよび目的の試験化合物を除いて、上で列挙された全ての試薬を含めて調製した。この酵素ストックを、25℃で30分間予めインキュベートした。8.5μLの酵素ストック溶液を96ウェルプレートに入れ、そ
の後、試験化合物の連続希釈物(代表的には最終濃度1.5μMから開始して、2.5倍連続希釈)を含むDMSOストック2μLおよび5μlの標的ペプチドを2連で添加した(最終DMSO濃度7%)。プレートを25℃で10分間予めインキュベーションし、そして15μLの[g−33P]ATPを添加することによって反応を開始させた(最終濃度10μM)。
【0540】
20時間後に、2mMのATPを含む0.3Mのリン酸30μLを添加することによって、反応を停止させた。リン酸セルロースフィルター96ウェルプレート(Multiscreen HTS MAPHNOB50,Merck−Millipore,Massachusetts,USA)を0.1Mのリン酸100μLで前処理し、その後、45μLの停止したアッセイ混合物を添加した。プレートを5×200μLの0.1Mのリン酸で洗浄した。乾燥後、50μLのOptiphase「SuperMix」液体シンチレーションカクテル(Perkin Elmer,Massachusetts,USA)をウェルに添加し、その後、シンチレーション計数を行った(Wallac 1450
Microbeta Liquid Scintillation Counter,Perkin Elmer,Massachusetts,USA)。
【0541】
全てのデータ点について平均バックグラウンド値を差し引いた後、Prismソフトウェアパッケージ(GraphPad Prism、バージョン6.0c(Macintosh用)、GraphPad Software Inc.、San Diego、USA)を使用して、初速度データの非線形回帰分析から、Ki(app)データを計算した。
【0542】
以下の表7は、本開示の化合物のシスプラチン感作値を示す。0.02μM未満のシスプラチン感作値を有する化合物に、「+++」の印をつける。0.02μMより高いが0.2μM未満であるKi値を有する化合物に、「++」の印をつける。0.2μMより高いが5μM未満であるKi値を有する化合物に、「+」の印をつける。
【表7】
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【0543】
本発明の多くの実施形態を記載したが、本発明の化合物、方法、およびプロセスを利用
する他の実施形態を提供するために、これらの基本的な例を変化させることができることが明らかである。従って、本発明の範囲は、本明細書で実施例として提示された特定の実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることが理解される。