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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
【0036】
図1は、この一実施形態にかかるシステム構成を示す図である。
【0037】
1.システム・サーバー構成
ビデオホスティングウェブサイト100(本発明のシステム)は、ユーザーインターフェースを提供するフロントエンドサーバー110と、ビデオ再生及びチップ支払い処理を処理するバックエンドとして、ビデオ提供モジュール120、 ビデオ取り込みモジュール121 、ビデオ分析モジュール122、デジタル著作管理(DRM)モジュール123、チップ支払いモジュール124、広告表示モジュール125、ビデオデータベース130、ユーザーデータベース131、デジタル著作管理データベース132、ビデオ分析データベース133、保留ビデオデータベース134を含む種々のデータベースを備えている。
【0038】
なお、ファイアウォール、ロードバランサー、アプリケーションサーバ、認証サーバ、障害迂回サーバ、サイト管理ツール等の多くの従来の公知の機能は、本発明の特徴を曖昧にさせないためにこの実施形態では示していないが、適宜設けることができるのは当然である。
【0039】
また、フロントエンドサーバー110及び各モジュール120〜125は、ビデオホスティングウェブサイト100を構成するコンピュータ上で実行されるプログラムとして実装され、このプログラムがインストールされたコンピュータのCPUによってメモリ上に展開されて適宜実行されることで、本発明の各構成要素を構成するようになっている。また、上記サーバプログラムがインストールされたコンピュータは、ネットワークインターフェース、周辺インターフェース、および他の周知の構成要素を備えるサーバークラスのコンピュータであることが好ましい。例えば、当該コンピュータは、概して高性能なCPU、メモリのディスク格納装置をもつ、Linux(登録商標)等のオペレーティングシステムで作動するものである。もちろん、他の種類のコンピュータを使用することができ、さらに強力なコンピュータが将来開発されたとき、本明細書に従って構成することができると予測される。いずれかの要素により実装される機能を、コンピュータが読取り可能な有形の記憶媒体(例えば、ROM、RAM、ハードディスク、SSD、または光磁気媒体)内に格納されているコンピュータープログラム製品で提供することもできる。
【0040】
ビデオホスティングウェブサイト100は、ネットワーク150を介してユーザーである、コンテンツ提供者(個人、企業、団体)140、及び視聴者(個人、企業、団体)141に接続されている。コンテンツ提供者140と、視聴者141は、コンピュータや携帯端末等上でブラウザ170を実行して、ネットワーク150を介してフロントエンドサーバー110に接続する。ネットワーク150は典型的にはインターネットであるが、LAN、MAN、WAN、移動体、有線または無線のネットワーク、プライベートネットワーク、セルラーネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク)、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)または仮想的なプライベートネットワークの任意の組合せを含む。また、限定はしない任意のネットワークにすることもできるネットワーク150を経由して、フロントエンドサーバーシステム110に接続できる。
【0041】
図1ではビデオホスティングウェブサイト100のユーザーであるコンテンツ提供者140、視聴者141、ユーザーID160、そしてブラウザ170、オフラインプログラム180を単一に示しているが、言うまでもなく、非常に多く(例えば、数百万人)のユーザーをサポートし、いつでもビデオホスティングウェブサイト100と通信させることができる。ユーザー140、141には多様な異なるコンピュータ装置を含めてもよい。ユーザー装置140、141の例には、パソコン、ラップトップコンピューター、スマートフォン、タブレット、情報端末、携帯情報端末、携帯電話、移動電話などがある。当該分野の技術は言うまでもなく、上記装置に限定されない。
【0042】
ブラウザ170には、ユーザーがワールドワイドウェブ上のウェブページにアクセスできる任意のアプリケーションを含めることができる。適切なアプリケーションは、Apple社のSafari(商標登録)、Google社のChrome(商標登録)、Android(商標登録)、 Microsoft社のEdge(商標登録)、Internet Explorer(登録商標)、またはワールドワイドウェブ上のウェブページにアクセスできるよう適合したスマートフォン、タブレット専用アプリケーションソフトウェアを含む任意のアプリケーションである。ブラウザ170には、適切なビデオプレーヤー、例えば、HTML5プレーヤー、Adobe Systems社のFlash(いずれも登録商標)、またはビデオホスティングウェブサイト100で用いられる、ビデオフィルムフォーマットに適合する任意の他のプレーヤーも含まれる。代替として、ブラウザ170とは別の独立型プログラムがビデオにアクセスしてもよい。
【0043】
前記コンテンツ提供者140及び視聴者141を含む全ての登録ユーザーの記録は前記ビデオホスティングウェブサイトのユーザーデータベース131に登録・保存されている。ビデオホスティングウェブサイト100は、このユーザーデータベース131により全ての登録ユーザーの記録を維持する。登録ユーザーの記録の中には、氏名、ユーザー名、チャンネル名、パスワード、Emailアドレス、チップ決済情報(クレジットカード番号、オンラインペイメント情報等)、チップ支払い設定、チップ受け取り情報(銀行口座等)、チップ支払い記録、チップ受け取り記録、プリペイドコイン情報、ビデオ視聴記録、ビデオアップロード記録、ビデオアップロード設定、アップロードビデオ評価、著作記録、違反記録、広告設定情報(アップロードしたビデオで広告収入を得たいか否か、及びその設定)が格納される。また、ビデオサイト100に登録せずに単にビデオを視聴するだけのユーザーの記録も含まれる。
【0044】
2.サイト登録とユーザーID
ビデオホスティングウェブサイト100に限らず、ウェブサービスのユーザー登録に関してEmailアドレス、電話番号、SNS登録アカウント(Facebook等)で、ユーザーを特定し、その後、正式な氏名・性別・住所・決済情報・ユーザー名、チャンネル名等、サイトサービス利用に必要事項を入力しサイトへ登録するのが一般的である。サイト登録後、ユーザーはID(識別子)160が付与され、ビデオホスティングウェブサイト100におけるサービスを受けることが可能になる。
【0045】
このサイト登録とID160の取得方法に関しては、今日のウェブサイト登録に関して一般化されており、本システムの特徴をあいまいにさせないために示していない。なお、将来的に他のウェブサイト登録・ID取得方法が発明されたとしても、ユーザーIDでユーザーが識別される方法であれば、本システムとつなげることが可能である。
【0046】
3.サイト未登録ユーザー
ビデオホスティングウェブサイト100に未登録のユーザーも、ビデオ視聴は可能だが、チップの支払い、チップの受け取り、ビデオアップロード、ビデオダウンロード、オフライン再生、バックグラウンド再生、コメントの投稿などのサービスはビデオホスティングウェブサイト100に登録し、ユーザーID160が必要なため、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者はフロントエンドサーバー110にあるユーザーインターフェース(図示しない)を通じて、未登録ユーザー対してサイトへの登録を案内し、サイト登録を促す。
【0047】
4.ビデオアップロード
登録ユーザーは、コンテンツ提供者140になることができ、コンテンツ提供者140はデジタルコンテンツをビデオホスティングウェブサイト100にアップロードする場合、ネットワーク150を介し、フロントエンドサーバー110により生成されたビデオ設定用のユーザーインターフェース900(
図9)を通してビデオ取り込みモジュール121に接続するようになっている。このユーザーインターフェース900へは、例えば
図4に示すビデオ閲覧インターフェース中の「Upload」ボタン402をクリックすることでアクセスすることができる。
【0048】
図9に示すユーザーインターフェース900では、ビデオの保存場所を選択若しくはファイルをドロップダウンすることによりアップロードするビデオを指定でき、さらに、ビデオタイトル、説明文、ラベル、カテゴリー(903)を指定できるようになっている。また、そのビデオでチップを受け取るか否か(901)、チップ受取件数を表示するか(904)、広告料を受け取るか(905)、及びチップを支払ったユーザーにそのビデオのダウンロードを許可するか否か(902)を指定できるようになっている。ビデオ取り込みモジュールは、このインターフェースで「Submit Now」のボタンが押されると、上記指定されたビデオを、上記インターフェースで指定された条件と共にビデオデータべ―ス130に格納する。
【0049】
また、前記ビデオ取り込みモジュール121は、アップロードされたビデオにID(識別子)が割り当って初期処理を実行する。この処理にはフォーマット変換(エンコーディング、トランスコーディング)、圧縮処理も含まれる。また、ユーザーID160、ビデオID、ユーザーインターフェースで設定されたチップ支払い設定、そして、ビデオタイトル、説明文、ラベル、カテゴリー、言語、配信地域制限、年齢制銀、ビデオ時間の長さ等のメタデータをタグ化するデータ処理も含まれる。
【0050】
アップロードされるデジタルコンテンツアイテムとしては、例えば、ビデオ、オーディオ、またはビデオとオーディオの組合せが含まれる。代替として、デジタルコンテンツアイテムは、JPEGやGIFファイル、またはテキストファイル等の静止画でもよい。もちろん、ライブビデオ(ストリーミングデータ)であってもよい。簡便さと一実施形態の説明のために、アップロードしたデジタルコンテンツアイテムを「ビデオ」、「ビデオファイル」、「ビデオデータ」または「ビデオアイテム」と呼ぶが、これらの用語で、アップロードできるデジタルコンテンツアイテムの種類を制限することは意図していない。
【0051】
その後、ビデオ分析モジュール122が、上記タグ化されたメタデータを分析する。この分析にはビデオ分析データベース133に蓄積されたビデオホスティングウェブサイト100が定めた規定に反する、禁止用語、暴力、セクシャルコンテンツ等を照合し、著作権もチェックする。このビデオ分析データベース133は、これまで規定に違反したビデオメタデータを蓄積しており、またビデオホスティングウェブサイト100の運営者が独自に入手している著作権情報も蓄積している。加えて、ビデオホスティングウェブサイト100にユーザーとして登録されている、映画会社、音楽レーベル、テレビ局、アーティスト、そして楽曲の著作権保持者の情報がメタ化され蓄積されており、著作侵害もチェックする。分析後、問題のないビデオはデジタル著作管理(DRM)モジュール123がビデオデータのユーザー端末へのダウンロードをブロックする暗号化処理(ダウンロード防止暗号化処理)を行い、同時にブロックを解除する復号化キーを発行する。暗号化処理後、ビデオデータはビデオデータベース130に格納され、ブロック解除復号化キーはデジタル著作管理(DRM)データベース132に格納される。そして、アップロードしたビデオはコンテンツ提供者140と関連付けられ、ユーザーデータベース131の記録が更新され保存される。
【0052】
問題があると判明したビデオは保留ビデオデータベース134に格納され、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者が再度ビデオをチェックし、問題がなければ、前記と同様にデジタル著作管理(DRM)モジュール123がビデオデータのユーザー端末へのダウンロードをブロックする暗号化処理を行い、同時にブロックを解除する復号化キーを発行する。暗号化処理後、ビデオはビデオデータベース130に格納され、ブロック解除復号化キーはデジタル著作管理(DRM)データベース132に格納される。そして、アップロードしたビデオはコンテンツプロバイダー140と関連付けられ、ユーザーデータベース131の記録が更新される。
問題があるビデオに関してはビデオホスティングウェブサイト100の運営者が確認後削除され、このシステムは問題があったメタ情報はビデオ分析データベース133に格納され違反データとして蓄積すると共にユーザーデータベース131のユーザー違反履歴も更新する。
【0053】
このシステムでは、デジタル著作管理(DRM)モジュール123で用いられる、ユーザー端末へのビデオダウンロードをブロックする暗号化は、ユーザーブラウザ170にビデオを表示させない処理と、ユーザーが仮にダウンロードが出来ても、ビデオプレーヤーを動作させない処理を組み合わせて実行する。また、ユーザーがダウンロードソフトを用いて、ビデオのダウンロードを試みた場合、警告文章を表示し、同時にダウンロードを試みたユーザーID160のユーザーデータベース131のユーザー違反履歴を更新し、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者へも通報する。ビデオホスティングウェブサイト100に未登録のユーザーに関しては、IPアドレス、ブラウザ、機種情報、端末番号をユーザーデータベース131に記録・保存し、要注意ユーザーとして登録する。なお、このデジタル著作管理(DRM)によるビデオコンテンツ保護方法は他にも様々な方法があり、状況に応じてビデオホスティングウェブサイト100の運営者が最適な方法を用い、デジタル著作管理(DRM)モジュール123に設置する。
【0054】
ビデオ著作は非常に複雑な権利で成り立っており、ビデオ分析モジュール122とビデオ分析データベース133では、全ての著作違反を検出するは難しいのが実状である。よって、最終的にはビデオホスティングウェブサイト100による巡回によるチェックと、外部通報によって個別に対応し、場合によっては該当ビデオの削除やユーザーID160の凍結、削除を行う。
【0055】
5.ビデオ視聴
視聴者141は、ブラウザ170を実行し、フロントエンドサーバー110に接続してコンテンツ提供者140からアップロードされた、ビデオデータベース130に格納してあるビデオを視聴することができる。
【0056】
視聴者141はフロントエンドサーバー110により表示される
図4のインターフェースを通して、カテゴリー別、視聴数順、評価順、そして視聴者141の設定及びビデオ視聴履歴に基づき掲載されているビデオを選び視聴するか、視聴者141はフロントエンドサーバー110にある、ビデオ検索システムに検索ワードを入力し、ビデオデータベース130に格納・配信されているビデオのメタデータと視聴者141が入力した検索ワードに一致したビデオ(タイトル・説明文・アーティスト名・タグ等)を検索結果として表示し、視聴者141はビデオを選び視聴する。視聴者141がビデオを選択した場合、ビデオ提供モジュール120にそのビデオIDが送られ、ビデオデータベース130からビデオデータを取り出し、ビデオ提供モジュール120がビデオデータを視聴者141に配信し、ビデオを視聴することができる。
【0057】
なお、このビデオ選択方法と検索方法は既にビデオホスティングウェブサイトサービスでは一般化しており、本システムの特徴を曖昧にさせないために示していない。
【0058】
また、視聴者141によるビデオ視聴回数はこのビデオ提供モジュール120によって記録され、当該ビデオに関連付けて前記ビデオデータベース130に蓄積されるようになっている。
【0059】
6.ビデオ再生とチップ支払いモジュール
図2は、
図1に図示したチップ支払いモジュール124のブロック図である。
【0060】
図2に図示した実施形態では、チップ支払いモジュール124は、チップ支払いボタン/リンク表示モジュール200、チップ支払い処理モジュール201、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202、オフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203、ビデオ評価値生成モジュール204、チップ収益モジュール205を備える。
【0061】
図3はビデオ再生動作と連動する、チップ支払いモジュール124の処理を示したフローである。
【0062】
視聴者141が選択したビデオが再生されると(
図2のステップ301)、チップ支払いボタン/リンク表示モジュール200がビデオ再生信号を受信し作動し(ステップ302)、前記ビデオアップロード用のインターフェース900で行ったチップの支払いを受けるか否か(901)について支払いを受ける(Yes)に設定していることに基づき、
図4に示すようにチップ支払いボタン400をアクティブ表示にし(ステップ303)、視聴者141がチップを支払える状態になる。なお、このとき、チップ支払いボタン/リンク表示モジュール200は、その他のコンフリクトする報酬支払手段、例えばこの実施例では広告表示モジュール125がこのシステムにインストールされているので、この広告表示モジュール125の動作を停止若しくは起動しないようにして広告が表示されないように制御する。すなわち、この実施形態では、前記チップ支払い処理モジュールは、上記チップの支払いを受けるか否か(901)の設定(Yes若しくはNo)に基づき、上記チップ支払いボタン/リンク表示モジュール200と広告表示モジュール125を択一的に動作させるようになっている。
【0063】
なお、この広告表示モジュール125は、ユーザーの登録情報に基づいて、当該ユーザーがアップロードしたビデオの再生に連動してビデオ上に広告を表示するものであり、その構成は、既存の広告収益モデルのビデオホスティングウェブサイトのものと同一でよい。
【0064】
また、この広告表示モジュール125が動作する場合、例えば、
図4の「Upload」ボタン402の横に示すように、「Ads Off」のボタン403を設けて広告表示モジュール125の動作を停止させ、それによりチップ支払いボタン/リンク表示モジュール200を起動するように構成しても良い。また、同図に示すように、チップ支払いボタン/リンク表示モジュール200が動作している場合には、「Ads ON」ボタン404を表示させ、これを押すことによって、上記とは反対にチップ支払いボタン/リンク表示モジュール200の動作を停止させ、それにより広告表示モジュール125を起動するように構成しても良い。
【0065】
ついで、視聴者141が前記チップ支払いボタン400をクリックすると、チップ支払い処理モジュール201がチップ支払い要求を受け作動し(ステップ304)、このチップ支払い処理モジュール201はビデオID、ユーザーID160、チップ支払い設定、チップ支払い決済設定、チップ支払い金額設定をマッピングし(ステップ305)、図示しないチップ支払い詳細確認画面を視聴者141に返す(ステップ306)。
【0066】
視聴者141がチップ支払い詳細を確認し、チップ支払い確認ボタン(図示しない)をクリックすると、前記チップ支払い処理モジュール201がその確認信号を受信し(ステップ307)、視聴者141のチップ支払い決済承認プロセスを開始する(ステップ308)。ここで、視聴者141のチップ支払い設定がプリペイドチップコインの場合、ユーザーデータベース131から視聴者141が保持している、プリペイドチップコイン保有数を確認し、視聴者141が要求した支払いコイン数を差し引き、プリペイドチップコインでの支払いが承認される(ステップ309)。また、視聴者141が保持しているプリペイドチップコインが不足し、視聴者141が要求したチップコイン数で支払いが不可能な場合、
図7に示すプリペイドチップコイン購入用ユーザーインターフェース700を表示し、プリペイドチップコインを購入するように視聴者141を導く。
【0067】
なお、視聴者141が保持しているプリペイドチップコイン数は
図6に示すユーザーインターフェース605に表示される。また、視聴者141のチップ支払い設定が、クレジットカード払いもしくは電子ペイメント等の場合、前記チップ支払い処理部201は、決済承認要求を決済会社に送り、決済会社から決済承認を得る(ステップ309)。なお、決済承認が不可能の場合、決済エラーメッセージ(図示せず)を視聴者141に表示する。チップ支払い決済承認が完了すると、チップ支払い完了通知を視聴者141に表示する(ステップ310)、そして同時にチップ支払いID(ステップ311)を発行し、ユーザーID160とビデオIDと関連付けし、ユーザーデータベース131とビデオデータベース130の情報を更新し保存する(ステップ312)。
【0068】
図5は、前記
図3のチップ支払いモジュール124の処理フローに付随する視聴者141のチップ支払い設定に伴う、チップ支払い処理を示したフローである。
【0069】
ビデオの再生が開始され視聴者141がアクティブ表示になったチップ支払いボタン400(
図4)をクリックすると(ステップ501)、ステップ502に進み前記チップ支払い処理モジュール201が、視聴者141に対してビデオホスティングウェブサイト100へのログインの有無を確認する。そして、ログインしている視聴者141については、ユーザーID160を特定し、非ログイン視聴者141についてはステップ503に進みログインを行わせ、同様にユーザーID160を特定する。なお、ビデオホスティングウェブサイト100の未登録ユーザーは、ユーザー登録ページ(図示せず)へ導かれ、ユーザー登録を行いユーザーID160を取得した後、ログインを行うようにする。
次に、ステップ504で、前記チップ支払い処理モジュール201が、視聴者141のチップ支払い決済設定を確認する。チップ支払い決済設定済み視聴者141はステップ506へ送られ、チップ支払い決済設定が未設定な視聴者141は505へ送られ、チップ支払い決済設定を
図6に示すユーザーインターフェース600にある、プリペイドチップコイン支払い604、またはクレジットカード・電子ペイメント支払い606の各手段を設定後、ステップ506へ送られる。
【0070】
前記チップ支払い決済設定用ユーザーインターフェース600では、上段に、1回のチップ支払い額を設定する部分があり、下段にその支払い方法を設定する部分がある。1回のチップ支払い額の設定では、1クリック毎に固定額を支払う自動設定(601)と、1回ごとに手動で支払額を設定する手動設定(603)を選択して設定できる。また、1回ごとのチップ支払い方法としては、下段で設定でき、プリペイドチップコイン支払い604、またはクレジットカード・電子ペイメント支払い606を選択できる。
【0071】
ここで、プリペイドチップコイン支払い604を選択する場合、
図7に示すインターフェース700を通じて事前に所定量のチップコインを購入しておく必要があるが、これについては後で説明する。
【0072】
ステップ506では、前記チップ支払い処理モジュール201が、視聴者141のチップ支払いボタン400の設定を確認する。オートマチックチップ支払い設定601と付随する1クリック当たりの金額設定602を設定済み視聴者141はステップ508へ送られる。マニュアルチップ支払い設定603を設定した視聴者141はステップ507へ送られ、チップ支払い金額を入力し、入力後ステップ508へ送られる。
【0073】
ステップ508では、前記チップ支払い処理モジュール201が、視聴者141のチップ支払い詳細確認画面を表示する(図示せず)。視聴者141がチップ支払い詳細を確認し、チップ支払い確認ボタンをクリックすると(ステップ509)、チップ支払い完了画面が表示され、チップの支払いが完了する(ステップ510)。
【0074】
チップ支払い処理モジュール201は、上記ビデオデータベース130にアクセスし、当該ビデオについてのチップ支払いの情報(日付、金額、その他)を更新する。
【0075】
なお、ステップ501で、視聴者141がチップ支払いボタン400をクリックしない場合には、チップ支払い処理モジュール201は作動しない。また、ユーザーインターフェース901で、コンテンツ提供者140がチップの受け取りを拒否している場合、チップ支払いボタン400は表示されず、チップ支払いモジュール124は作動しない。コンテンツ提供者140のチップ受け取り設定はビデオアップロード後でも、ユーザーインターフェース1600、1601からビデオ毎にチップ受け取り設定の確認と変更が可能である。
【0076】
なお、「ステップ504・505」と「ステップ506・507」は
図5において、「ステップ504・505」から「ステップ506・507」の順番で処理されているが、逆の順番で処理されても構わない。
【0077】
7.ビデオダウンロード保存
図8はチップ支払いと連動する、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202を示したフローである。視聴者141がチップの支払いを完了すると、チップ支払い処理モジュール201から信号を受けたビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202が作動し(ステップ801)、コンテンツ提供者140が設定したビデオダウンロード許可設定902を確認する(ステップ802)。ビデオダウンロードが許可されている場合、ステップ803に進み、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202はビデオダウンロード保存ブロックを解除する復号化キーをデジタル著作管理(DRM)モジュール123に要求し、デジタル著作管理(DRM)モジュール123はデジタル著作管理(DRM)データベース132から、ビデオダウンロード保存ブロックを解除する復号化キーを取り出し、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202に送る。
【0078】
ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202はダウンロード保存ブロック解除復号化キー、ビデオID、ユーザーID160、チップ支払いIDをマッピングし(ステップ804)、視聴者141へのビデオダウンロード保存ブロックを解除し、ダウンロードボタン1001とバックグランド再生ボタン(ビデオ画面オフ・音声のみ再生)1003を生成し、ユーザーインターフェースに表示する(ステップ805)。
【0079】
視聴者141がダウンロードボタン1001をクリックすると(ステップ806)、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202がその要求を受け(ステップ807)、ビデオデータをビデオデータベース130に確認し、ダウンロード可能なファイルサイズを表示する(ステップ808)。
【0080】
視聴者141が希望するダウンロードビデオファイルを選択すると、ビデオダウンロードボタン/リンク表示モジュール202は指示されたビデオファイルをビデオデータベース130から取り出し、視聴者141へ送信し、視聴者141は端末へダウンロード・保存を行う(ステップ809)。
【0081】
そして、視聴者141がダウンロード・保存が終了すると、ダウンロード完了画面を表示する(ステップ810)。
【0082】
視聴者141は自らの端末にビデオデータが保存されたことにより、自由にビデオ再生が可能になり、また、ユーザーインターフェースに生成されたバックグランド再生ボタン(ビデオ画面オフ・音声のみ再生)1003を使用してビデオのバックグランド再生も可能になる。
【0083】
なお、コンテンツ提供者140がビデオダウンロード保存設定902を不可にしているビデオは、チップ支払いボタン400にダウンロード可能表示1002がされず、視聴者141がチップを支払っても、ビデオのダウンロード保存は不可能になる。なお、コンテンツ提供者140はビデオアップロード後も、インターフェース1600、1601からビデオ毎にダウンロード保存許可設定の確認と変更が可能である。
【0084】
任意で、視聴者141はビデオホスティングウェブサイト100が提供する専用アプリケーションソフトウェアをダウンロードして、ビデオを視聴することも可能である。アプリケーションソフトウェアは専用ビデオプレーヤーを備えており、バックグランド再生専用ボタン(ビデオ画面オフ・音声のみ再生)、ビデオプレイリスト作成機能など、ダウンロード保存したビデオ再生に関連する、様々な機能を備えている。
【0085】
8.オフライン再生
図11はチップ支払いと連動する、オフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203を示したフローである。
【0086】
視聴者141がチップの支払いを完了すると、オフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203がチップ支払い処理モジュール201から、チップ支払い完了信号を受け作動する(ステップ1101)。次にオフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203はオフラインプログラム180を生成する(ステップ1102)。オフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203は生成したオフラインプログラム180と、チップ支払いに伴い、マッピングされたダウンロード保存ブロック解除復号化キー、ビデオID、ユーザーID160、チップ支払いID、そしてビデオデータをユーザー端末のメモリ(キャッシュ、ROM、RAM等)に保存する(ステップ1103)。ユーザーがオフラインでブラウザ170を立ち上げ、ビデオホスティングウェブサイト100に接続を試みた場合(ステップ1104)、視聴者141の端末オペレーションシステム(図示なし)から、オフラインプログラム180がオフライン信号を受け作動する(ステップ1105)。次にオフラインプログラム180はステップ1103で、ビデオデータが保存された視聴者141の端末メモリ位置にアクセスし、ビデオデータを読み取り、オフライン再生可能ビデオをブラウザ170に表示する(ステップ1106)。視聴者141が再生可能なビデオを選ぶと、オフラインプログラム180が要求を受け(ステップ1107)、ビデオデータが保存された視聴者141の端末メモリから、ビデオデータを取り出し、ビデオを再生する(ステップ1108)。チップが支払われたビデオは、ビデオプレーヤーにバックグランド再生ボタン(ビデオ画面オフ・音声のみ再生)1003が生成されており、ユーザーが他のブラウザやアプリケーションソフトウェアを立ち上げながら、バックグラウンドでのビデオ再生も可能になる。
【0087】
なお、オンライン環境では、オフラインプログラム180は作動しない。また、コンテンツ提供者140がビデオダウンロード保存許可設定902を不可にしているビデオは、オフライン再生可能/バックグラウンド再生コントロールモジュール203は作動しない。なお、コンテンツ提供者140はビデオアップロード後も、インターフェース1600、1601からビデオ毎にダウンロード保存許可設定の確認と変更が可能である。
【0088】
また、このダウンロードによる視聴ついてもビデオの視聴回数としてカウントされ、上記ビデオデータベース130に蓄積されるようになっている。
【0089】
9.チップ支払い率(%)に伴うビデオ評価
ビデオ評価値生成モジュール204は、チップ支払いと連動したビデオ評価を算出するアルゴリズムを備えている。ビデオ評価を算出するアルゴリズムの基になるのが、チップ支払い率になり、計算式は次の通りになる。
【0090】
・チップ支払い回数 ÷ ビデオ視聴回数 = チップ支払い率(%)
チップ支払い回数とビデオ視聴回数のカウントに関して、通常のカウント方法でも構わないが、より正確な評価算出を求める場合、ユニークチップ支払い回数、ユニークビデオ視聴回数でのカウントも可能である。
【0091】
理由として、同一ユーザーが同じビデオに複数回チップを支払っても1回としてカウントし、また同一ユーザーが同じビデオを複数回視聴しても1回としてカウントすることにより、より正確なビデオ評価の算出が可能になる。前述したように、ビデオデータベース130とユーザーデータベース131はユーザーの全てのビデオ視聴記録とチップ支払い記録を保存しており、チップ支払いユニーク回数と、ユニーク視聴回数の算出が可能である。ビデオホスティングウェブサイト100の運営者は状況に応じて、チップ支払い率(%)を、チップ支払いユニーク回数とユニークビデオ視聴回数から算出する。
【0092】
図12はチップ支払いと連動する、ビデオ評価値生成モジュール204を示したフローである。
【0093】
視聴者141がチップの支払いを完了すると、ビデオ評価値生成モジュール204がチップ支払い処理モジュール201から、チップ支払い完了信号を受け作動する(ステップ1201)。ビデオ評価値生成モジュール204は、設置された評価アルゴリズムにより、評価適用条件を確認(例として最低視聴回数)するため、ビデオの視聴回数をビデオデータベース130に確認し、設定された評価適用条件と照合する(ステップ1202)。条件を満たしている場合はステップ1203へ進み、条件を満たしていない場合、ビデオ評価値生成モジュール204はビデオを評価せずに終了する。
【0094】
ステップ1203では、ビデオ評価値生成モジュール204はコンテンツ提供者140がユーザーインターフェース903で設定したビデオカテゴリーを確認し、ビデオカテゴリー毎に設定されたアルゴリズムを適用し、ビデオ評価を算出し生成する。ビデオカテゴリー毎にアルゴリズムを設定する理由は、チップ支払い率はビデオカテゴリー(例:教育、自動車、ハウツー、音楽など)によって、チップ支払い率が高いカテゴリーと低いカテゴリーが存在するためである。ビデオカテゴリー毎にアルゴリズムを設定することにより、より正確な評価算出が可能になる。その後、ステップ1204に進み、前記1203で生成したビデオ評価を反映し、
図4に示すユーザーインターフェース400に符号401で示すように数字(数値)と星印で表示する。また、同時にビデオ検索結果表示順位へもビデオ評価を反映し、ビデオランキングの順位にも反映させる。その後、ビデオ評価算出に関連するビデオデータベース130とユーザーデータベース131を更新し保存する(ステップ1205)。
【0095】
10.チップ支払い率評価アルゴリズム例(順位法)
このシステムでは、チップ支払い率(%)を基にした評価アルゴリズムの1つとして、このシステムでは、下記表1のようにチップ支払い率が高いビデオを上位、低いビデオを下位に順位化し、その順位に応じて評価を算出する方法を採用する。
【0096】
この場合、チップ支払い率の評価を0.5〜5.0の10段階(10点法)、最高評価値を5.0、最低評価値を0.5とし、数字(数値)と星印(星数)で表示する。また、ビデオカテゴリー毎にアルゴリズムを設定し、評価適用条件(最低視聴回数など)を設定する。
【表1】
【0097】
11.チップ支払い率評価アルゴリズム例(平均値基点)
また、評価アルゴリズムの別の例として、下記表2のように平均チップ支払い率(%)を基点とし、最高チップ支払い率(%)から平均チップ支払い率(%)までを5段階に割り、そして平均チップ支払い率(%)から最低チップ支払い率(%)までを5段階に割り、評価毎の数値幅を算出し、10段階(10点法)で評価を表すアルゴリズムを採用する。
【0098】
この方法では、例えば、チップ支払い率の平均が7.50%、最高値が30.00%、最低値が0.10%の場合、(A)最高値30.00%(星:5.0)から平均値7.50%までを5段階に割り、(B)最低値0.10%(星:0.5)から平均値7.50%までを5段階に割る。これにより、下記の通り評価毎の数値幅が算出される。
【0099】
(A) 30.00%(最高値) - 7.50%(平均値)= 22.50% ÷ 5(段階) = 4.50%(数値幅)
(B) 7.50%(平均値) - 0.10%(最低値)= 7.40% ÷ 5(段階) = 1.48%(数値幅)
また、ビデオカテゴリー毎にアルゴリズムを設定し、評価適用条件評価適用条件(最低視聴回数など)を設定することもできる。
【0100】
このようにして算出された評価は、
図4のインターフェース中に符号401で示すように星印と星数で表される。
【表2】
【0101】
12.チップ獲得金額に伴う評価アルゴリズム
このシステムでは、前記ビデオのチップ獲得金額を基にするアルゴリズムを、ビデオ評価値生成モジュール204に設置することも可能である。理由として、チップ獲得金額が多いビデオは評価が高いと定義出来るからである。しかし、この方法の場合、ビデオ掲載期間が長いビデオの方が、必然的にチップ獲得金額が多くなる欠点があり、集計期間(1時間、3時間、24時間、週間、月間、年間など)を定め、各ビデオのチップ獲得金額を集計する。加えて、ユーザーの個人的諸事情(収入面など)により、ユーザーによって、同じビデオを視聴してもチップ支払い金額が違ってくるため、前記に説明したチップ支払い率を基にしたアルゴリズムと比較すると、信頼性は必然的に低くなる。そのため、このチップ獲得金額に伴うアルゴリズムの単独使用も可能だが、チップ支払い率アルゴリズムと組み合わせたアルゴリズムを構築することを優先する。
【0102】
このチップ獲得金額に伴うアルゴリズムは、前表1で説明した算出方法(順位での評価)の適用が出来、ビデオをチップ獲得金額により順位化し、評価を10段階(10点法)で算出し、数字(数値)と星印(星数)で表示する。また同じく、前表2で説明した算出方法(平均値基点での評価)も適用が出来、平均チップ獲得金額を基点に、最高チップ獲得金額から平均チップ獲得金額までを5段階に割り、平均チップ獲得金額から最低チップ獲得金額までを5段階に割り、評価毎の数値幅を算出し、10段階(10点法)で評価を表すアルゴリズムである。そして、ビデオカテゴリー毎にアルゴリズムを設定し、評価適用条件(最低閲覧数など)を設定する。
【0103】
13.複数評価平均値アルゴリズム
またこのシステムでは、前記項目10及び11で説明したチップ支払い率から算出した評価値と、前項12で説明したチップ獲得金額から算出した評価値の平均値から評価値を算出することも可能である。例えば、チップ支払い率の評価値が4.5、チップ獲得金額の評価値が4.0の場合、次のようになる。
(4.5 + 4.0)÷ 2(アルゴリズム数) = 4.25(平均評価値)
なお、この評価は10段階表示ではなく、数値表示(小数点第二位表示)になり数値に合わせて、星印を表示する。この例では二つのアルゴリズムから算出された平均評価値を算出したが、二つ以上であっても構わない。
【0104】
上記及び、前項で説明したビデオ評価を算出するアルゴリズムはあくまで一例であり、ユーザーのチップ支払いに伴う、チップ支払い率、チップ売り上げを基に様々なビデオ評価アルゴリズムを、ビデオ評価値生成モジュール204に設置可能である。そして、ビデオ評価値に関しても、上記例では10段階(10点法)で表示したが、100点法(最高100:最低1)などで表示することも可能である。
【0105】
また、ユーザーインターフェースの評価表示を、数字(数値)、星印以外にも、例えば棒グラフなど、評価数値を表現出来る、他の評価表示方法でも設置可能である。
【0106】
将来、AI(人工知能)の技術が進歩し、チップ支払い率、チップ売り上げとAIを組み合わせたアルゴリズムをビデオ評価値生成モジュール204に設置することにより、より正確なビデオ評価をユーザーに提供することも可能である。
14.チップ支払いに伴うコンテンツ提供者評価
前記ビデオ評価値生成モジュール204は、チップ支払いに関連する全てのビデオ評価をビデオID、ユーザーID160と紐づけし、ビデオデータベース130とユーザーデータベース131に保存する。そして、このビデオ評価値生成モジュール204は、コンテンツ提供者140がアップロードした全てのビデオ評価の平均値を算出し、コンテンツ提供者140の個人ページである、ユーザーインターフェース1301に表示する。
【0107】
また、コンテンツ提供者140を検索する、コンテンツ提供者検索システムの検索結果表示順位にも、コンテンツ提供者140のビデオ評価平均値を反映するようになっている。これにより、ユーザーはコンテンツ提供者140の評価をタイムリーに確認することが可能である。
【0108】
15.チップ支払いに関連するビデオランキング表示
ビデオホスティングウェブサイト100では、前記で説明したチップ支払い率、チップ獲得金額を基準にした評価値を基にビデオランキングをユーザーインターフェースに提示する。また、同様にコンテンツ提供者140ランキングも提示する。
【0109】
ランキングは期間(1時間、3時間、24時間、週間、月間、年間など)を定め、評価値が高いビデオとコンテンツ提供者140をランキング画面の上位に掲載することにより、タイムリーに人気ビデオと人気コンテンツ提供者をユーザーに表示する。
【0110】
16.チップ受け取り
ユーザーがチップを支払い後、チップ収益モジュール205はコンテンツ提供者140と、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者が取り決めた、チップ収益配分を算出生成し、コンテンツ提供者140のユーザーデータベース131と、関連するビデオデータベース130を更新し保存する。
【0111】
例えば、コンテンツ提供者140の収益配分率が60%、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者の収益半分率が40%、で取り決めがなされ、視聴者141からチップ1.00ドルが支払われた場合、コンテンツ提供者140は0.60ドル、ビデオホスティングウェブサイト100の運営者は0.40ドルを受け取る。チップ支払いが確定後、チップ収益モジュール205は、コンテンツ提供者140と取り決めた条件(収益配分率、支払い条件、チップ受け取り銀行口座など)により、チップ収益を分配する。
【0112】
チップ収益モジュール205は、ユーザーインターフェース1400、1401上にユーザーがアップロードした全てのビデオに対してのチップ収益詳細(件数、日時、通貨、金額、収益配分率、収益金額、チップ支払い日、チップ支払い者)を、また、ユーザーインターフェース1500、1501にユーザーが各ビデオに支払ったチップ詳細(件数、日時、通貨、金額、支払いID)を、ビデオデータベース130とユーザーデータベース131から情報を受け表示する。
【0113】
ユーザーがアップロードビデオのチップ受け取り設定901を不可にしている場合、このシステムはチップボタン400はビデオ画面に表示せず、ビデオに対してチップの受け取りが不可能にする。なお、ユーザーはビデオアップロード後も、インターフェース1600、1601でビデオ毎にチップ受け取り設定の確認と変更が可能となっている。
【0114】
17.プリペイドチップコイン販売と購入
このビデオホスティングウェブサイト100では、プリペイドチップコインをユーザーインターフェース700から販売し、ユーザーは購入することができるようになっている。
【0115】
この例では、チップ収益モジュール205が、通貨とチップコインのExchange rate を定め表示する(701)。これにより、例えば、USD 1.00 = 1.00 TipCoinに定めた場合、ユーザーは1.00 TipCoin を USD 1.00 として、チップの支払いに使用することが出来る。また、チップ収益モジュール205は、プリペイドチップコインにリワードを付与することが出来るように構成されており、リワードに関する説明を表示し702、例えば次のようにリワードポイントを付与することが出来るように構成されている。
【0116】
・Prepaid USD 10.00=0.10 TipCoins (Reward *0.10 TipCoins)
・Prepaid USD 25.00=25.30 TipCoins (Reward *0.30 TipCoins)
・Prepaid USD 50.00=51.00 TipCoins (Reward *1.00 TipCoins)
・Prepaid USD 100.00=103.00 TipCoins (Reward *3.00 TipCoins)
リワード分の金額はビデオホスティングウェブサイト100の運営者が負担しても良く、この場合、プリペイドチップコイン購入ユーザーは間接的に金銭的リワードを受けることになり有益になる。なお、チップ収益モジュール205では、運営者がリワードポイントを随時変更設定することが出来るようになっている。
【0117】
また、チップ収益モジュール205は、ユーザーに対して、チップコインを購入の際、プリペイドチップコインの条件701、リワード条件702を確認させることができるように構成されている。ユーザーは、これを確認後、購入金額703を選択し、決済方法704を選択し、決済必要事項を入力しオーダーボタン705をクリックしプリペイドチップコインを購入する。
【0118】
ユーザーがチップ支払いに関して、都度クレジットカードや電子ペイメント決済を利用する場合、ユーザーの機密情報である決済情報をその都度インターネット上で伝送することになる。しかし、ユーザーがプリペイドチップコインを購入し、チップ支払いに使用する場合、ユーザー機密情報のインターネット上での伝送回数が減ることになり、機密情報のハッキングリスクが低くなる。もちろん、この機密情報のやりとりは暗号化されており、仮にハッキングされたとしても、ハッカーには使い物にならない。しかし、機密情報の伝送をインターネット上でおこなうことのリスクはゼロとは言えず、ユーザーがプリペイドチップコイン購入により、ユーザーの機密情報のインターネット上での伝送回数を減らすことにより、より安全性が高められる。
【0119】
なお、名称に関してプリペイドチップコインしているが、任意で例えばプリペイドチップポイント、プリペイドチップキャッシュなど、ユーザーがチップ支払いを明確に出来る他の名称であってもよい。
【0120】
上記は説明を明確にするために、コンテンツ提供者140、ビデオ視聴者141のみのサービスとして明記している部分があるが、ユーザーID160を保持している、全てのユーザーへのサービスが可能である。
【解決手段】 特定のビデオホスティングサイトにアップロードされたビデオを、ストリーミング再生可能に表示するビデオ再生モジュールと、上記ビデオ再生モジュールのビデオ再生動作と連動するチップ支払いモジュールとを有し、前記チップ支払いモジュールは、ビデオ再生モジュールによるビデオ再生開始が検出されると、ビデオ再生中にそのビデオの再生を妨げることなくまたはビデオ再生終了後に、ユーザーインターフェース上にチップ支払いボタン/リンクをアクティブに表示するチップ支払いボタン/リンク表示モジュールと、コンテンツ利用者が前記アクティブに表示されたチップ支払いボタン/リンクを操作したことに従い、デフォルト若しくはコンテンツ利用者の設定の設定に従い、特定の金額のチップの支払いを当該再生にかかるビデオの所有者に対して処理する支払い処理モジュールを有することを特徴とするシステムが提供される。