特許第6574966号(P6574966)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6574966物流管理システム、物流管理サーバ、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6574966
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】物流管理システム、物流管理サーバ、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/28 20120101AFI20190909BHJP
   G06Q 10/08 20120101ALI20190909BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20190909BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
   G06Q50/28
   G06Q10/08 300
   B65G61/00 546
   G06F13/00 510G
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-178731(P2014-178731)
(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公開番号】特開2016-53777(P2016-53777A)
(43)【公開日】2016年4月14日
【審査請求日】2017年5月8日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510235095
【氏名又は名称】株式会社 聖亘トランスネットワーク
(74)【代理人】
【識別番号】110000420
【氏名又は名称】特許業務法人エム・アイ・ピー
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕
【審査官】 木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5515064(JP,B2)
【文献】 特開2004−021367(JP,A)
【文献】 国際公開第01/076993(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0110739(US,A1)
【文献】 特開2002−220115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00 ,
B65G 61/00 ,
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送に関する情報を集約して管理する物流管理サーバを含むクラウド型の物流管理システムであって、前記物流管理サーバは、
輸送の受注を管理する受注データベースと、
複数の運送業者がそれぞれ管理する輸送する車両の運行情報を格納する運行データベースと、
車両の現在位置を管理する動態データベースと、
ユーザからの配送予約を受注する発注管理手段と、
を含み、
前記発注管理手段は、
前記ユーザに対して車両を検索するためのGUIを提供する新規発注受領手段と、
前記ユーザから検索条件を受領し、該検索条件に含まれるエリア情報から表示するべき地図データを取得する地図情報取得手段と、
前記エリア情報で指定されるエリアに集荷予定日において存在する車両を検索する運行ログ検索手段と、
前記地図データに、前記エリア内で検索された車両を示す車両マークを、前記検索条件に対するマッチ度および前記車両の運行情報と関連づけて前記地図データのスナップショット上に配置して、前記ユーザに対する検索結果として表示させるマッシュアップ処理手段と
を含む、
物流管理システム。
【請求項2】
前記物流管理サーバは、車両の運行計画を編集する運行管理手段を含み、前記ユーザから前記配送予約を受注すると、現在ユーザに表示しているスナップショットを前記運行管理手段に共有させると共に、前記配送予約を受注した通知を行う、請求項1に記載の物流管理システム。
【請求項3】
前記運行管理手段は、受注した前記配送予約に関連する輸送車両の運行計画データを、前記配送予約を追加して運行データベースを更新し、前記配送予約に関連する車両の運行計画を編集する運行管理手段を含む請求項に記載の物流管理システム。
【請求項4】
前記物流管理サーバは、車両の現在位置を管理する動態管理手段を含み、前記動態管理手段が更新した車両の最新の現在位置を読み込んで前記スナップショット上における表示位置を更新するか、または、翌日以降の運行計画データを読み込んで、前記スナップショット上における表示位置を更新する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物流管理システム。
【請求項5】
情報処理装置を、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物流管理サーバとして機能させるための情報処理装置実行可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介した物流管理に関し、より詳細には、物流の状態をリアルタイムで取得して、複数の運送会社間で物流資源を共有する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク基盤が普及し、また移動体通信も普及していることから、多くの車両は、GPS(Global Positioning System)端末、タブレット型情報処理端末、またはスマートホンといった情報処理装置を搭載し、その位置や目的地などに関する情報を取得している。この様な状況は、陸上物流の主体を担うトラックなどの貨物車両についても同様である。
【0003】
上述した環境を鑑みて本発明者は、上述した情報処理装置を使用してリアルタイムで取得された車両の位置情報を使用して車両の動態管理を行い、この動態管理の情報を、荷物、荷主と関連づけ、荷物が現在どの位置にあるかを荷主に通知するシステムを提案した。(特許文献1:特許第5,515,064号明細書、特許文献2:特願2014−044575号明細書)。
【0004】
この他にも、例えば、特開2002−324175号公報(特許文献3)では、荷送人が荷物の運送条件を入力すると、運送条件に合致する運送会社およびその運賃を荷送人に提示し、運送会社を選択させる運送仲介方法を記載する、さらに、特開2004−139616号公報(特許文献4)では、輸送取引の多段階構造を排除し、荷主および運送業者のニーズに応えるため、運送業者をオークション形式で選択する輸送業務取引代行サーバが記載されている。また特開2005−75634号公報(特許文献5)では、運送手段と荷物とを届け先識別コードをキーに割り付けて異なる荷主の荷物を積み合わせる輸送計画データを生成し、配達拠点端末は、配達日単位で、且つ届け先方面毎に所定配送ルート別に出荷指示データを集約すると共に、運送手段と荷物とを届け先識別コードをキーに割り付けて異なる荷主の荷物を積み合わせる配送計画データを生成する、共同配送情報管理システムを記載する。
【0005】
しかしながら、近年ではますます運送コストの削減、運送効率の改善が要求されており、また経済環境によって物流量が増加することによって車両や運転者のより効率的な管理・運営が要求されている。上述した環境において、運送会社によっては、遊休状態の車両が有るにも関わらず、他の運送会社では車両や運転者が足りないと言う不均衡な状況が発生していた。
【0006】
また、運送能力に余裕のない運送会社が、他の運送会社に輸送代行を依頼することもできるが、多くの場合、このような運送代行は、定額制とされる場合が多く、荷物1つでも多量でも定額制となっており、運送会社間の輸送代行サービスの普及を妨げる1つの要因となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5,515,064号明細書
【特許文献2】特願2014−044575号明細書
【特許文献3】特開2002−324175号公報
【特許文献4】特開2004−139616号公報
【特許文献5】特開2005−75634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑み、複数の運送会社にわたって動態管理を可能とし、さらに複数の運送会社で効率のよい運送管理を行うと共に、車両および運転者の効率的な運用を可能とする物流管理システム、物流管理サーバ、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明によれば、
荷物の輸送に関する情報を集約して管理する物流管理サーバを含むクラウド型の物流管理システムであって、前記物流管理サーバは、
荷物の輸送の受注を管理する受注データベースと、
荷物を輸送する車両の運行情報を格納する運行データベースと、
車両の現在位置を管理する動態データベースと、
ネットワークを介してユーザからのオンライン配送予約を受注する発注管理手段とを含み、
前記発注管理手段は、
前記ユーザに対して荷物を輸送するための車両を検索するためのGUIを提供する新規発注受領手段と、
前記ユーザから検索条件を受領し、該検索条件に含まれるエリア情報から表示するべき地図データを取得する地図情報取得手段と、
前記エリア情報で指定されるエリアを現在走行する車両を検索する運行ログ検索手段と、
前記地図データに検索された車両を示す車両マークを、前記検索条件に対するマッチ度および前記車両の運行情報と関連づけて前記地図データのスナップショット上に配置して、前記ユーザに対して検索結果として表示させるマッシュアップ処理手段と
を含む、物流管理システムが提供される。
【0010】
さらに、前記物流管理サーバは、さらに車両の運行計画を編集する運行管理手段を含み、前記ユーザからオンライン配送予約を受注すると、現在ユーザに表示しているスナップショットを前記運行管理手段に共有させると共に、オンライン配送予約を受注した通知を行うことができる。
【0011】
また、前記運行管理手段は、受注した前記オンライン配送予約に関連する車両の運行計画データを、オンライン配送を追加して運行データベースを更新し、オンライン配送を含む車両の運行管理を行うことができる。
【0012】
また、前記物流管理サーバは、車両の現在位置を管理する動態管理手段を含み、前記発注管理手段は、前記動態管理手段が更新した車両の最新の現在位置を読み込んで前記スナップショット上における表示位置を更新するか、または、翌日以降の運行計画データを読み込んで、前記スナップショット上における表示位置を更新することができる。
【0013】
本発明の第2の構成によれば、
荷物の輸送に関する情報を集約して管理する物流管理サーバであって、前記物流管理サーバは、
荷物の輸送の受注を管理する受注データベースと、
荷物を輸送する車両の運行情報を格納する運行データベースと、
車両の現在位置を管理する動態データベースと、
ネットワークを介してユーザからのオンライン配送予約を受注する発注管理手段とを含み、
前記発注管理手段は、
前記ユーザに対して荷物を輸送するための車両を検索するためのGUIを提供する新規発注受領手段と、
前記ユーザから検索条件を受領し、該検索条件に含まれるエリア情報から表示するべき地図データを取得する地図情報取得手段と、
前記エリア情報で指定されるエリアを現在走行する車両を検索する運行ログ検索手段と、
前記地図データに検索された車両を示す車両マークを、前記検索条件に対するマッチ度および前記車両の運行情報と関連づけて前記地図データのスナップショット上に配置して、前記ユーザに対して検索結果として表示させるマッシュアップ処理手段と
を含む、物流管理サーバが提供される。
【0014】
本発明の前記物流管理サーバは、さらに車両の運行計画を編集する運行管理手段を含み、前記ユーザからオンライン配送予約を受注すると、現在ユーザに表示しているスナップショットを前記運行管理手段に共有させると共に、オンライン配送予約を受注した通知を行うことができる。
【0015】
本発明の前記運行管理手段は、受注した前記オンライン配送予約に関連する車両の運行計画データを、オンライン配送を追加して運行データベースを更新し、オンライン配送を含む車両の運行管理を行うことができる。
【0016】
本発明によれば、前記物流管理サーバは、車両の現在位置を管理する動態管理手段を含み、前記発注管理手段は、前記動態管理手段が更新した車両の最新の現在位置を読み込んで前記スナップショット上における表示位置を更新するか、または、翌日以降の運行計画データを読み込んで、前記スナップショット上における表示位置を更新することができる。
【0017】
本発明によれば、情報処理装置を、上記いずれかに記載の手段として機能させるための情報処理装置実行可能なプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、復数の運送会社にわたって動態管理を可能とし、さらに複数の運送会社で効率のよい運送管理を行うと共に、車両および運転者の効率的な運用を可能とする物流管理システム、物流管理サーバ、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態の物流管理システム100の概略図。
図2】本実施形態の物流管理サーバ116の機能ブロック200を示す図。
図3】発注端末112の機能ブロックを示す図。
図4】本実施形態の発注管理部230の機能ブロックを示す図。
図5】本実施形態の物流管理サーバ116が実行する処理のフローチャート。
図6】本実施形態における物流管理サーバ116が実行する処理を、データ構造との関連において説明した図。
図7】本実施形態で、ユーザが選択した車両を管理する運送会社のデータベースに追加される新規レコード710の実施形態を示す図。
図8】本実施形態で、ユーザが検索クエリを入力した後に表示されるGUI(Graphical User Interface)800の実施形態を示す図。
図9図8の車両マークをユーザがクリックした時に表示される運行情報900の例示的な実施形態を示す図。
図10】本実施形態でユーザが「配送予約実施」ボタン910をクリックすることによって、管理者端末においてユーザに表示するGUI800を共有させたGUI1000の実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0020】
100 :物流管理システム
110 :ネットワーク
112 :発注端末
114 :物流端末
116 :物流管理サーバ
130 :モバイル端末
132 :車両
140 :モバイル端末
142 :車両
150 :無線ネットワーク
200 :機能ブロック
210 :運行管理部
220 :動態管理部
230 :発注管理部
240 :データベースアクセス部
250 :ストレージインタフェース
310 :GUI制御部
320 :ブラウザ
340 :デバイスドライバ
350 :ハードウェア
410 :通信インタフェース
420 :新規発注受領部
430 :配送状況検索部
440 :予定時刻計算部
450 :運行ログ検索部
470 :地図情報取得部
480 :マッシュアップ処理部
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の物流管理システム100の概略図である。物流管理システム100は、ネットワーク110を介して遠隔的に荷主が配送を依頼し、荷主からの依頼に対応して物流業者が集配を指令し、さらに集配状況のモニタを可能としている。物流管理システム100は、荷主サイトに設置された発注端末112と、集配を管理する管理者サイトに設置された物流端末114とを含んでいる。管理者サイトは、本実施形態では、配送サービスを提供する特定の輸送業者が運営することができるし、また、複数の輸送業者が設立した協同組合が運営することができる。
【0022】
発注端末112は、運送するべき荷物を指定して物流管理サーバ116に登録することにより、荷物の運送を依頼する。本実施形態において用語「荷主」とは、荷物に対する権利を有する人、団体、または企業を意味する。したがって、例えば一般ユーザが、例えば通販会社で商品を購入し、通販会社が輸送業者に荷物の搬送を依頼する場合、「荷主」には、荷物の購入者または通販会社などの仲介業者を含む。
【0023】
発注端末112は、物流管理サーバ116に対して荷物の配送状況を問い合わせ、物流管理サーバ116から、当該荷物の現在位置、配送完了予定時刻など現在の配送状況を略リアルタイムで取得する。また、物流端末114は、物流管理サーバ116に対して発注端末112からの新規な荷物集配の依頼の有無を問い合わせ、物流管理サーバ116に対して荷物の集配のための運行管理および要員管理などを依頼している。また、本願の発注端末112は、ユーザの要求に応じて、オンラインでスポット配送要求を物流管理サーバ116に発行し、スポット的な配送サービスを可能としている。
【0024】
発注端末112および物流端末114は、パーソナルコンピュータやワークステーション、またはサーバコンピュータから構成することができ、中央処理装置(CPU)、RAM、ROM、ハードディスクなどを実装し、適切なオペレーティングシステム(OS)の制御の下でオブジェクト指向プログラミング言語やレガシープログラミング言語などを実行し、各種処理を実行するための機能手段を提供している。また、発注端末112、物流端末114は、物流管理サーバ116に対してアクセスするための専用のクライアント−サーバアプリケーションを実装することもできるが、より好ましい実施形態では、発注端末112、物流端末114は、Internet Explorer(登録商標)、Mozilla(登録商標)、Opera(登録商標)Fire Fox(登録商標)、Chrome(登録商標)などのブラウザソフトウェアを搭載し、物流管理サーバ116に対して、HTTPプロトコルやFTPプロトコルを使用してアクセスし、JAVA(登録商標)、JAVAAPPLET(登録商標)、JAVASCRIPT(登録商標)などのアプリケーションプログラムを介して各種サービスの提供を受ける構成とされている。
【0025】
物流管理サーバ116は、それぞれ発注端末112および物流端末114からの発注要求または運行管理要求を受領し、発注要求に基づいて集配計画の作成を支援する。物流管理サーバ116は、現在集配業務を行っている車両に搭載されたモバイル端末130,140から、それぞれの車両132,142の集配状況を、無線ネットワークを介した通信により取得し、略リアルタイムで集配状況の更新を行っている。本実施形態で、「略リアルタイム」とは、モバイル端末130,140から定期的にその位置情報および日時情報が送付され、更新されることを意味する。
【0026】
物流管理サーバ116は、このために、受注DB118、動態DB120および運行DB122を管理しており、発注端末112からの受注、車両の集配状況の管理、および新規受注に基づく運行計画作成支援を行っている。物流管理サーバ116は、上述した処理を実行するためにウエブサーバおよびFTPサーバとして機能し、さらにリレーショナルデータベース(RDB)やオブジェクト指向データベース(OODB)などのデータベースアプリケーションを実装し、物流に関連するデータ取得要求を取得し、SQL(Structured Query Language)や、XML(eXtensible Markup Language)などを利用して、要求を処理し、それぞれ発注端末112または物流端末114に対して要求された情報を提供している。
【0027】
なお、本実施形態の物流管理サーバ116は、Windows(登録商標)200X、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標)といったOSの制御下で動作するサーバプログラムを実装し、DB2(登録商標)、Oracle(登録商標)、ACCESS(登録商標)などのRDBや、CASHEなどのOODBを搭載し、各種の要求を処理する。
【0028】
車両132,142は、トラックなどの車両の他、バイク、モータ付自転車などの荷物の集配を行うことができる車両であり、各車両132,142には、モバイル端末130,140が搭載されている。モバイル端末130,140は、これまで知られたいかなる端末、例えばカーナビ装置、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、ミニノートコンピュータ、iPad(登録商標)などのタブレット型コンピュータを利用して実装することができる。
【0029】
モバイル端末130,140は、Windows CE(登録商標)などの適切なOSの下で、本実施形態の物流管理システム100に送付するための時刻情報、位置情報などを取得することができ、定期的に無線ネットワークを介して物流管理サーバ116に取得した情報を、RFC959などに規定されるFTP(File Transfer Protocol)や、RFC2228などに規定されるFTPS、RFC2616で規定されるHTTP、RFC2660に規定されるHTTPSなどのプロトコルで送付することができる限り、端末の種類・形式には特に制限されるものではない。
【0030】
また、モバイル端末130,140は、位置情報をGPS(Global Positioning System)などを利用して取得することもできるし、またGPSに代えて特定の無線通信方式における無線局の位置情報をその位置情報として取得することができる。本実施形態の無線ネットワーク150は、種々の通信方式の通信基盤を利用することができ、例えばIEEE802.xなどの規格で規定される無線通信、Bluetooth(登録商標)、DoPa、FOMA、PHS、7.2Mbpsのデータ転送速度を可能とするハイスピードFOMA、または32Mbps以上のレートでデータ通信する3G、4G、5G、LTE(RFC3095など)として参照される次世代高速無線通信方式などの通信方式またはその他の移動体通信方式を利用して構成することができる。
【0031】
図2は、本実施形態の物流管理サーバ116の機能ブロック200を示す図である。物流管理サーバ116は、上述したようにWebサーバとして実装されており、ネットワークインタフェースNICを介してインターネットといったネットワーク110から各種情報および要求を受領する。さらに物流管理サーバ116は、運行管理部210と、動態管理部220と、発注管理部230を備えている。運行管理部210は、発注端末からの集配要求を受領し、特定の物流端末114からのアクセスに応じて運送業者の集配資源情報を参照して配送計画作成を支援する。また、運行管理部210は、運行DB122に作成した配送計画を登録し、管理している。
【0032】
動態管理部220は、車両132、142から送付される位置情報、時刻情報などを受領して動態DB120に登録された特定の車両の現在情報を更新する。動態DB120は、発注端末112から特定の車両が担当する荷物がどのような配送状況にあるかの問合わせを受領すると、車両の配送状況を検索して、後述する発注管理部230に検索された情報を渡すことで、発注管理部230による対応する地図情報や道路情報などの取得、現在位置や予定配送時刻などを表示させるためのオブジェクトの地図データへの合成、集配計画テーブルの生成および地図データへの合成などの処理を可能とさせている。
【0033】
発注管理部230は、本実施形態では、フロントエンドサーバの機能を有しており、発注端末112からの荷物集配要求を受領して、受注DB118に登録し、運行管理部210および動態管理部220による貨物追跡を可能とする。また、発注管理部230は、発注端末112からの荷物の現状問合わせ要求を受領すると、問合わせを受けた発注者の荷物を搬送している車両の最新の荷物配送状況を検索し、その位置情報に対応する地図データおよび配送予定時刻などを表示するためのオブジェクトを地図データに合成してHTMLデータを作成し、発注端末112に対して現状問合わせ要求のレスポンスとしてダウンロードさせている。さらに本実施形態では、ユーザからのスポット配送要求を受領して、ユーザに要求に対応した車両を使用したオンライン配送受注サービスを提供する。
【0034】
図2に示した物流管理サーバ116の各機能部のうち、運行管理部210と発注管理部230とは、ウェブサーバ機能部として構成され、動態管理部220は、FTPサーバ機能部として構成される。また、物流管理サーバ116は、ウェブサーバ、FTPサーバ、およびデータサーバのサーバネットワークとして構成することもでき、適宜、システム容量、コストおよび設置環境を考慮して実装することができる。
【0035】
また、物流管理サーバ116は、データベースアクセス部240を含んでいる。データベースアクセス部240は、RDBやOODBに対するデータの登録や検索、検索結果の作成などを行う処理部であり、SQLパーザを含んで実装され、SQLなどで作成されたクエリ文を解析し、各データベースに対するデータ追加、検索結果生成、データ削除、データ更新などの処理を可能としている。運行管理部210、動態管理部220、および発注管理部230が取得した各データは、データベースアクセス部240、ストレージインタフェース250を介してハードディスク装置(図示せず)などにデータベースのデータとして格納されている。
【0036】
なお、図2に説明した各機能部は、サーバプログラムの実行により単一内でのサーバの機能手段として実装することができる。また、他の実施形態では、図2の各機能部をそれぞれ特定機能に専用化したアプライアンスサーバとして実装し、各アプライアンスサーバをイーサネット(登録商標)などにより相互接続したサーバネットワークとして構成することもできる。さらに、図2の物流管理サーバ116の機能は、クラウドなどのコンピューティング基盤上に構成することができる。
【0037】
図3は、発注端末112の機能ブロックを示す。なお、図3においても、物流管理サーバ116との間のデータトランザクションを説明するために、発注管理部230およびインターネットなどのネットワーク110を併せて記載している。発注端末112は、ネットワークインタフェースNICと、GUI制御部310と、ブラウザ320とを含んでいる。ネットワークインタフェースNICは、発注端末112が作成した要求は、要求パケットとしてカプセル化し、ソケットインタフェースを介してNICからネットワーク110へと送出され、物流管理サーバ116側のNICにより抽出されて、発注管理部230に渡される。
【0038】
さらに、発注端末112は、OS330と、デバイスドライバ340と、ハードウェア350とを含んでいて、各部の制御および外付け装置の制御などを可能としている。発注端末112と物流管理サーバ116との間のデータトランザクションを説明すると、発注端末112は、荷主からの新規な荷物の配送要求パケットを、例えばブラウザ320に表示されたフォームを含むウェブページを介して物流管理サーバ116に送付する。
【0039】
物流管理サーバ116は、本実施形態ではスポット配送要求パケットを受領して解析し、送信元IPアドレスや、ユーザIDまたはパスワードなどから、固有の荷主識別値(以下、荷主IDとして参照する。)を識別する。なお、物流管理サーバ116と発注端末112との間において物流管理サーバ116にアクセスする際には、例えばTelnet、SSHなどのアクセスプロトコル、HTTPおよびLDAP(Light Weight Directory Access Protocol)を使用するアクセス管理が使用できることは言うまでもない。
【0040】
荷主IDが識別されると、発注管理部230は、スポット配送要求に含まれるエリア情報を抽出し、検索キーとしてSQL文にセットし、データベースアクセス部240に渡す。データベースアクセス部240は、運行DB122にアクセスし、スポット配送要求に含まれるエリア情報から、エリア内に存在する車両を検索し、対応する地図データを取得して、検索された車両の位置に車両マークを表示させる。発注端末112は、当該検索結果を参照して希望する車両を指定した車両指定情報を含む、スポット配送予約パケットを発注管理部230に送付する。発注管理部230は、当該要求を受領すると、当該荷主IDの新規レコードとしてスポット配送の情報を追加する。その後、適切なタイミングで運行管理部210および動態管理部220が呼び出され、新規受注に対応する運行計画の作成および運行計画に従った動態管理が行われる。
【0041】
図4は、本実施形態の発注管理部230の機能ブロックを示す。本実施形態の発注管理部230は、発注端末112との間で、HTTPまたはHTTPSプロトコルを使用するデータトランザクションを行っており、物流管理サーバ116のウェブサーバ機能として実装されている。発注管理部230は、通信インタフェース410を備えており、ソケット通信を使用して発注端末112との間でネットワーク110を介したデータ送受信を実行する。
【0042】
さらに、発注管理部230は、新規発注受領部420と、配送状況検索部430と、予定時刻計算部440とを含んでいる。新規発注受領部420は、発注端末112から送付される新規な発注を受領し、本実施形態では、ユーザからのスポット(オンライン)配送要求を受領して、当該配送要求に関連する情報を、受注DB118に格納する。さらに新規発注受領部420は、運行管理部210に対して新規な受注データが更新されたことを通知し、運行計画の作成を指令する。また、配送状況検索部430は、発注端末112からの現在位置要求を受領して要求された運搬車両の最新の配送状況を検索するため、データベースアクセス部240を呼び出し、運行DB122の検索を実行し、検索された運搬車両の運行計画を、例えばビューとして作成する。また、予定時刻計算部440は、運搬車両の現在位置および過去の位置情報から計算された平均速度から、配送目的地までに要する時間を計算し、現在時刻に加算して到達予定時刻を取得し、発注端末112の要求に対するレスポンスデータに追加する。
【0043】
また、発注管理部230は、運行ログ検索部450と、地図情報取得部470と、マッシュアップ処理部480とを含んでいる。運行ログ検索部450は、発注端末112から送付された現在位置要求に含まれる荷物IDを検索キーとして動態DB120を検索し、荷物ID、すなわち当該荷物を運送している車両の運行ログデータのうち、最新の日時情報が付されたデータを取得し、地図情報取得部470およびマッシュアップ処理部480に渡す。地図情報取得部1870は、地図DBを検索し、運行ログ検索部450から取得した位置情報および配送先の位置情報を含む適切な縮尺の地図情報を検索し、そのデータ識別値をマッシュアップ処理部480に送付する。なお、地図DBは、物流管理サーバ116がその機能として含んでいてもよいし、例えば、GoogleMap(登録商標)などの商用DBにアクセスして、そのURLアドレスを取得してもよい。
【0044】
マッシュアップ処理部480は、配送状況検索部430、予定時刻計算部440、運行ログ検索部450および地図情報取得部470がそれぞれ取得した情報に対してウィンドウフレームを割当て、表示のための各種オブジェクトを地図情報に重畳してスナップショットを作成し、現在位置要求に対するレスポンスデータを、例えばHTML/XMLなどの構造化文書およびCSSなどを使用して作成する。
【0045】
作成された検索結果は、ネットワーク110を介して発注端末112へと送付され、デスクトップ画面上に表示される。すなわち、マッシュアップ処理部480は、物流管理サーバ116のウェブサーバ機能により取得された情報、FTPまたはHTTPサーバ機能により収集された情報、地図DBから取得した情報をマッシュアップして発注端末112に送付することで、依頼した荷物の配送状況を略リアルタイムで提供することを可能としている。
【0046】
さらに発注管理部230は、ユーザがスポット配送を依頼するべき車両を指定したスポット配送予約パケットを受領し、当該車両を管理する運送業者の新規レコードとして受注DB118に登録し、以後、動態管理および運行管理を行う。
【0047】
図5は、本実施形態の物流管理サーバ116が実行する処理のフローチャートである。図5に示した処理は、発注管理部230の例えば新規発注受領部420の追加モジュールとして構成することができ、ユーザに対してフォームを提示するためのCGI、車両の現在位置を表示するためのJavaScript(登録商標)、およびSQLなどを使用してデータベースにアクセスするためのコンポーネントなどから構成することができる。
【0048】
図5の処理は、ステップS500から開始し、ステップS501で、ユーザから検索要求を受領する。検索要求には、車両を検索するエリア情報、輸送先情報、車両情報、貨物情報、空き積載量その他の情報が記述されている。ステップS501で、ユーザからの検索要求を受領すると、ステップS502で検索要求からエリアを特定する。ステップS503で、特定したエリアに集荷予定日において存在する車両を動態DB120に照会を発行して取得する。その後、ステップS504でユーザに対して車両の現在位置に車両マークを配置したマップを提示する。なお、このときユーザには、運行DB122から車両マークで指定される車両の車両情報、可積載量、運行予定その他の情報を含む運行計画が照会可能にリンクされる。なお、集荷予定日が当日以外の場合、運行DB122を照会し、翌日以降の予定された現在位置を表示させる。
【0049】
ステップS505で、ユーザから指定した車両による配送予約がサブミットされたか否かを検査し、配送予約がサブミットされていない場合、(no)、エリア内の車両の最新の現在位置を更新するための設定時間を経過したか否かを判断する。設定時間が経過していない場合(no)、処理をステップS505に戻し配送予約のサブミットを待機する。なお、このときの設定時間は、車両が動態情報を更新するよりも短い時間間隔で行われる。この実施形態によると、ユーザに表示される車両の現在位置は、常に物流管理サーバ116が把握している情報と同期され、ユーザに対して正確な車両情報を通知することができる。
【0050】
一方、設定時間が経過した場合(yes)、処理をステップS503に戻し、エリアに存在する車両の現在位置を、車両IDを検索キーとして再検索し、マップ上の位置を更新する。更新が終了すると処理をステップS505に戻し、配送予約を受領するまで待機する。なお、検索要求の受領から、配送予約のサブミットまでの時間についても、タイムリミットを設定し、一定時間以上経過した場合には、処理を中断させる処理を追加することもできる。
【0051】
運行管理部210は、ユーザからの配送予約を受領するまで、ステップS508で待機しており、ステップS505で、ユーザからの配送予約を受領すると(yes)、運行管理部210は、運行データの修正指示処理を開始する。運行データの修正指示処理は、ユーザに表示しているデータを運行管理部210に共有させる処理を含む。共有は、現在ユーザに提示しているURLを管理者端末にリダイレクトしてブラウザを起動することにより行うことができる。また複数のユーザが同時に異なるエリアで要求を行う場合、ユーザ毎にブラウザ・インスタンスを生成し、マルチウィンドウ形式で表示させることにより対応することができる。
【0052】
ステップS508で配送予約を受領すると(yes)、ステップS509で現在ユーザに提示しているマップを運行管理部210が取得する。その後、ステップS510で、配送予約から車両IDを取得する。ステップS511では、運行DB122および動態DB120から車両IDを検索する。その後ステップS512で、供給したマップ上にユーザによる配送予約情報をリンクさせ、運行管理者による配送予約の確認を可能とする。なお、当該リンクは、マウスなどのイベントにより表示される受動的リンクでも良いし、配送予約が送付された時に、該当車両の位置にポップアップ表示されるように構成することもできる。
【0053】
その後、ステップS513では、運行管理部210が呼び出され、配送予約に対応して運行データの修正を行い、当該修正を運行DB122に反映させる。さらにステップS514では、指定された車両に対して運行修正指令を発行し、一連の修正指示処理を完了する。
【0054】
図5に示した処理は、特定の運送業者ではなく、ユーザがその利便性から選択した車両が荷物の輸送を行うことを可能とし、複数の運送業者にまたがった輸送管理を行うことができる。さらに、本実施形態では、先行技術文献1に記載した、荷主、物流業者および管理者がいずれも必要に応じて荷物の現在位置を確認することを可能とする機能を阻害することはない。すなわち、配送予約を行ったユーザは、いつでもその荷物の動向を把握でき、さらに運送業者も動態DB120、運行DB122を参照して運行管理を行うことが可能となる。
【0055】
さらに運送業者においては、車両の空き積載量を縮小させながら、スポット配送による収益を得ることが可能となる。このとき、スポット配送の単価を通常の運賃よりも低く抑えることで、ユーザの負担も軽減することができる。
【0056】
図6は、本実施形態における物流管理サーバ116が実行する処理を、データ構造との関連において説明した図である。本実施形態では、ユーザがクライアント端末から本実施形態のスポット配送サービスのウェブページにアクセスする。この際、ユーザを識別可能とするため、周知のユーザ認証を行う。ユーザ認証が成功すると、ユーザは、スポット配送サービスのウェブページに表示されたフォームから、集荷地、配送先、車両情報、荷物内容、および必要とする可積載量その他の情報を入力する。
【0057】
入力が完了すると、ユーザは、フォームに入力された情報を検索クエリ630として物流管理サーバ116に送付する。物流管理サーバ116側では、発注管理部230が検索クエリを待機している。物流管理サーバ116は、検索クエリを受領すると、集荷地のエリアを特定し、該当するエリアに存在する車両を、動態DB120、運行DB122のデータベース情報620を照会して検索する。その後、物流管理サーバ116は、検索された車両の位置情報を使用して地図データ上に車両マークを配置してスナップショットとした地図データに車両マークを動的に配置した画像として、ユーザに返す。
【0058】
なお、本実施形態で用語「動的に配置」とは、具体的にはスナップショットとした地図データを、地図データを表示する領域の壁紙とし、当該領域を例えば、フォーム内に埋め込んだJavaScript(登録商標)によって、検索された車両の最新の現在位置を動態データベースから読み出して表示位置を修正する処理を意味する。使用し車両マークには当該車両の運行情報がリンクされていて、ユーザが、車両マークにマウス・ポインタを合わせてクリックなどのイベントを発行すると、対応する車両の運行情報が、ウェブページ上に表示される。
【0059】
ユーザが、望ましい車両を決定すると、ユーザは、車両を指定し、配送予約を送付する。物流管理サーバ116は、配送予約を受領すると、物流管理サーバ116は、新規な受付番号を割り当て、該当する車両を管理する運送会社の新規レコード640としてデータベースを更新する。さらに、更新した新規受付に対応して運行DB122の運行計画データの内容を修正する。本実施形態では、運行計画データの内容の修正は、物流管理サーバ116が、自動的に行うことができる。しかしながら、新規受付に対応する運行計画の修正は、オフラインで管理者が、道路状況などを考慮しながら、管理者が行うこともできる。
【0060】
なお、翌日以上のスポット配送を要求することもできる。スポット配送要求において指定される納品日が、当日以外の場合、現在位置の他、運行DB122に登録されている翌日以降の運行計画データを参照し、スケジュールされた最初の位置を検索して、地図データ上に配置することで対応できる。また、本実施形態では、全国的に貨物の配送を行う場合、輸送業者の本拠地によらず、配送途中で遠隔地にいる車両に対しても遠隔地のユーザが容易にスポット配送予約を行うことが可能となり、より全国的な規模で物流効率を改善することが可能となる。
【0061】
図7は、本実施形態で、ユーザが選択した車両を管理する運送会社のデータベースに追加される新規レコード710の実施形態を示す。新規レコード710には、ユーザから指定された積込地、貨物量、納品日、車両IDなどが登録される。また、物流管理サーバ116によって新たに割り当てられた受付番号が追加されて、データベースに反映させるデータとされる。新規レコード710が追加されると、受注DB118および運行DB122に当該受付番号の情報が反映され、スポット配送を、従来と同様のシステムにより管理することが可能となる。
【0062】
図8は、本実施形態で、ユーザが発注端末112から検索クエリを入力した後に表示されるGUI(Graphical User Interface)800の実施形態である。GUI800は、紙面左手側に、ユーザが入力した、出発場所、目的地、指定車両、荷物種別、空き重量などの検索条件840が、修正可能に表示されている。また、検索条件840の下側の領域には、ユーザが指定した集荷地から運行計画データに支障を生じない距離および走行方向に存在する車両の車両IDなどの情報が表示されている。
【0063】
また、GUI800には、領域810が形成されており、領域810内に該当エリアの地図データ820が表示されている。地図データ820上には、検索された車両を示す車両マーク830が重畳されている。当該車両マーク830には、対応する車両の運行情報が参照可能にリンクされていて、ユーザが、関心の有る車両の詳細な情報を閲覧することが可能とされている。ユーザの希望する検索条件に対する適合度毎に車両マークは検索条件に対するマッチ度で、色分けされており、例えば、車両マークが青の場合ユーザに希望に完全に適合し、車両マークが赤で示されている場合には、車両はいるが、ユーザの希望条件で配送ができないことを示すようにされている。このような車両色と検索マッチ度合いの関係を示す画像表示が、ヘルプ情報850として画面右手側上に示されている。図8中、例えば、ユーザが車両マーク830をクリックすると、例えば図9に示した情報が、領域810に表示される。
【0064】
図9は、図8の車両マークをユーザがクリックした時に表示される運行情報900の例示的な実施形態を示す。運行計画には、現在地、経由地、帰社などの運行計画と、車両の管理会社、配送情報、荷物情報などが表示されている。ユーザが図9に示した運行情報を確認し、当該車両に満足すると、ユーザは、「配送予約実施」ボタン910をクリックする。当該クリックに応答して物流管理サーバ116は、新規受注として認識し、その管理するデータベースに新規亜受注情報を登録する。一方、ユーザがさらに他の車両を確認したいと思う場合には、「車両検索へ戻る」ボタン920をクリックする。「車両検索へ戻る」ボタン920のクリックにより、ユーザは図8のGUI800に戻って、さらに他の車両の情報を確認することができる。
【0065】
図10は、本実施形態でユーザが「配送予約実施」ボタン910をクリックすることによって、管理者端末においてユーザに表示するGUI800を共有させたGUI1000の実施形態を示す。図10に示した実施形態では、大型スクリーン1010に地図データ1020が表示されていて、管理者が容易に車両を識別し、各種の処理を指令できるようにされている。
【0066】
また、GUI1000には、ユーが指示した配送予約の情報が表示されていて、管理者が運行計画データを修正すると共に、車両の運転者への指令を行うことが可能とされている。なお、GUI1000は、管理者端末の個別的スクリーンとして形成することができるが、壁掛け型の大型LCDパネルまたはLCDパネルを平面上で連結したより大画面のものとすることができ、この場合には、複数の管理者が、車両の運行計画を管理することが可能となる。
【0067】
以上、本発明を、実施形態をもって説明してきたが、本発明によれば、運送会社によらず、車両の空き積載量、現在位置および配送先などの情報を使用して効率的なスポット配送が可能となり、輸送効率を改善し、輸送コストの削減することを可能とする、クラウド型の物流管理システム、物流管理サーバ、およびプログラムが提供できる。
【0068】
さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
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