(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(a)中空内部と、第1の端部と、第2の端部とを有する円筒形の多孔性金属メディアを備える多孔性フィルターエレメントであって、前記多孔性金属メディアが、前記多孔性金属メディアの前記中空内部を画す内面を有する、多孔性フィルターエレメントと、
(b)前記多孔性金属メディアの前記第1の端部に形成され、前記多孔性金属メディアの前記第1の端部に面する内面を有する第1の多孔性金属エンドキャップと、
(c)前記多孔性金属メディアの前記第2の端部に形成され、前記多孔性金属メディアの前記第2の端部に面する内面を有する第2の多孔性金属エンドキャップと
を備えるフィルターであって、
前記第1の多孔性金属エンドキャップの前記内面及び/又は前記第2の多孔性金属エンドキャップの前記内面が、前記内面から前記中空内部に向かって延びる複数の多孔性リブを含み、
及び/又は
前記多孔性金属メディアの前記内面が、前記内面から前記中空内部に向かって延びる少なくとも1つの多孔性リブを含む、フィルター。
前記第1の多孔性金属エンドキャップの前記内面上及び/又は前記第2の多孔性金属エンドキャップの前記内面上の前記多孔性リブが、放射状に配置されている、請求項1に記載のフィルター。
前記第1の多孔性金属エンドキャップ及び/又は前記第2の多孔性金属エンドキャップの前記内面上の前記多孔性リブが、前記第1の多孔性金属エンドキャップの前記内面の一部分から、及び/又は前記第2の多孔性金属エンドキャップの前記内面の一部から前記多孔性金属メディアの前記内面の一部分まで延びている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルター。
前記第1の多孔性金属エンドキャップ及び/又は前記第2の多孔性金属エンドキャップが、前記多孔性金属エンドキャップの外面から前記多孔性金属エンドキャップの前記内面を貫通し、前記多孔性金属メディアの前記中空内部と連通している中央開口部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィルター。
前記多孔性金属メディア全体にわたって概ね均一な空隙量、並びに前記第1の多孔性金属エンドキャップ及び前記第2の多孔性金属エンドキャップを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフィルター。
(a)入口と出口とを備え、前記入口と前記出口との間に流体流路を形成するハウジングであって、前記フィルターが前記流体流路を横切って配置されている、ハウジングと、
(b)前記流体流路を横切るハウジング内に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフィルターと
を備える、フィルター装置。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0011]本発明の一実施形態によれば、(a)中空内部と、第1の端部と、第2の端部とを有する円筒形の多孔性金属メディアを備える多孔性フィルターエレメントであって、多孔性金属メディアが、この多孔性金属メディアの中空内部を画す内面を有する、多孔性フィルターエレメントと、(b)多孔性金属メディアの第1の端部に形成され、多孔性金属メディアの第1の端部に面する内面を有する第1の多孔性金属エンドキャップと、(c)多孔性金属メディアの第2の端部に形成され、多孔性金属メディアの第2の端部に面する内面を有する第2の多孔性金属エンドキャップと、を備えるフィルターであって、第1の多孔性金属エンドキャップの内面及び/又は第2の多孔性金属エンドキャップの内面が、この内面から中空内部に向かって延びる複数の多孔性リブを含み、及び/又は、多孔性金属メディアの内面が、この内面から中空内部に向かって延びる少なくとも1つの多孔性リブを含む、フィルターが提供される。
【0007】
[0012]フィルターの一実施形態では、第1の多孔性金属エンドキャップの内面上及び/又は第2の多孔性金属エンドキャップの内面上の多孔性リブが、放射状に配置されている。
【0008】
[0013]フィルターの別の実施形態では、多孔性金属メディアの内面上の少なくとも1つの多孔性リブが、多孔性金属メディアの内面に沿って円周方向又は螺旋状に配置されている。
【0009】
[0014]フィルターのいくつかの実施形態では、多孔性金属メディアの内面は、その内面から中空内部に向かって延びる複数の多孔性リブを含み、多孔性金属メディアの内面上の多孔性リブは、多孔性金属メディアの内面に沿って、軸線方向に、同軸に、円周方向に、螺旋状に、及び/又は長手方向に配置されている。
【0010】
[0015]フィルターのいくつかの実施形態では、多孔性リブは、第1の多孔性金属エンドキャップの内面の一部分から、及び/又は第2の多孔性金属エンドキャップの内面の一部から、多孔性金属メディアの内面の一部分まで延びている。
【0011】
[0016]フィルターのいくつかの実施形態では、第1の多孔性金属エンドキャップ及び/又は第2の多孔性金属エンドキャップは、多孔性金属エンドキャップの外面から多孔性金属エンドキャップの内面を貫通し、多孔性金属メディアの中空内部と連通している中央開口部を有する。
【0012】
[0017]フィルターのいくつかの実施形態では、多孔性金属メディア全体にわたって概ね均一な空隙量、並びに第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを有する。
【0013】
[0018]他の実施形態では、ハウジング内に配置された、いくつかの実施形態のフィルターを含むフィルター装置、並びにフィルター及びフィルター装置を使用して流体を濾過する方法が提供される。
【0014】
[0019]本発明の一実施形態によれば、フィルター装置が、入口と出口とを備え、入口と出口との間に流体流路を画定するハウジングであって、フィルターが流体流路を横切るハウジングを備える。
【0015】
[0020]本発明による方法の実施形態は、流体を濾過するステップを含み、その方法は、一実施形態によるフィルター又はフィルター装置を通って流体を流通させるステップを含む。本方法の一実施形態では、その方法は、フィルター又はフィルター装置を通って水蒸気及び/又は凝縮物を含む流体を流通させるステップを含む。
【0016】
[0021]本発明によるフィルター及びフィルター装置は、好適には高い濾過効率と低い流れ抵抗との組み合わせを提供し、滅菌濾過のための予備濾過を含む、広範囲の液体及びガス(空気を含む)濾過用途に有用である。本発明の実施形態によるフィルター及びフィルター装置は、様々な用途で、様々な流体を濾過するために使用することができ、例えば、製薬産業用の流体の濾過、医療用途向け流体の濾過(例えば、静脈内用途など、家庭用及び/患者用使用を含む)、エレクトロニクス産業用流体の濾過(例えば、マイクロエレクトロニクス産業におけるフォトレジスト流体の濾過)、産業用ガス(例えば、極低温及び高温)、蒸気、溶媒、熱伝達流体の濾過、並びに食品及び飲料産業用流体の濾過に使用され得る。1つの好ましい実施形態では、フィルター及びフィルター装置は、蒸気及び/又は凝縮物を濾過して、例えば濾過中に流体から次の、破片、微粒子及び薄片の任意の1つ又は複数を取り除く。フィルター及びフィルター装置は高い化学的安定性を有し、味、臭気又は抽出物を流出液に添加することはない。
【0017】
[0022]フィルター及びフィルター装置は、高い処理能力及び均一な流れを提供する。それらは、密度が高い領域なしに、概ね均一な空隙量を有する。それらは、経済的に生産され得る。
【0018】
[0023]次に、本発明の各構成要素を以下でより詳細に説明するが、同様の構成要素は同様の参照符号を有する。
【0019】
[0024]
図1〜
図7に示す図示の実施形態では、フィルター500は、中空内部55と、第1の端部51と、及び第2の端部52とを有する円筒形の多孔性金属メディア50を含む多孔性フィルターエレメント100を備え、第1の多孔性金属エンドキャップ101が金属メディアの第1の端部に形成され、第2の多孔性金属エンドキャップ102が金属メディアの第2の端部に形成される。特に
図2及び
図3に示す実施形態では、多孔性金属メディアは、メディアの中空内部を画す外部表面50a及び内部表面50bを有する。エンドキャップは、外面151a、152a及び内面151b、152bを有し、各内面が金属メディアの各端部に面する。この図示実施形態では、第1の多孔性金属エンドキャップ101及び第2の多孔性金属エンドキャップ102はそれぞれ、中央開口部151c、152cを有し、エンドキャップの外面151a、152aからエンドキャップの内面151b、152bを貫通し、金属メディアの円筒形の中空内部と連通している。別の実施形態(図示せず)では、多孔性金属エンドキャップの一方が閉じられている(開口部がない)。
【0020】
[0025]多孔性金属メディア50並びに多孔性金属エンドキャップ101、102はそれぞれ、流体がそれを通過することを可能にし、濾過する機能を果たす。
【0021】
[0026]図示された実施形態では、
図2A、
図2B及び
図3に特に示されているように(参照を容易にするために、
図2Bの参照符号は第2の多孔性金属エンドキャップ102内の構成要素を指すが、第1の多孔性金属エンドキャップ101にも同様に適用される)、エンドキャップ101、102の内面151b、152bは、内面から上方に延在し、多孔性メディアの中空内部に面する複数の多孔性リブ111、112を含む。例えば、リブは、内面に沿って軸線方向に、同軸に、半径方向に、及び/又は同心円状に配置され得る。図示された実施形態では、リブ111、112は半径方向に配置された多孔性リブとして示され、内面から上方に延びており、好ましくは、リブは互いに等間隔に配置されている。エンドキャップは、任意の数のリブ、典型的には少なくとも3つのリブを含むことができる。図示の実施形態では、エンドキャップは12本のリブを有する。リブは、任意の適切な高さ(エンドキャップの内面から上方に延びる)、長さ、及び幅を有することができる。この図示された実施形態では、エンドキャップの内面の平面状又はやや平面状部分161a、162a上のリブは、多孔性メディアの内部表面の少なくとも一部分50cに達するために傾斜を伴い、例えば、リブは、多孔性メディアの内面の一部分までエンドキャップの内面を連続的にたどるように湾曲して、例えば、その結果、リブが多孔性メディアの内面上に長手方向にもまた配置される。リブが互いに概ね同一であるように図示されているが、異なるリブの組み合わせを使用することができ、例えば、長い方のリブを短い方のリブと交互にすることができ、及び/又は広い方のリブを狭い方のリブと交互にすることができる。
【0022】
[0027]代替的に又は追加的に、いくつかの実施形態では、多孔性メディアの内面は、内面から中空内部に向かって内側へ延びる1つ又は複数の多孔性リブを含む。例えば、1つ又は複数のリブは、軸線方向に、同軸に、円周方向に、螺旋状に、及び/又は長手方向に内面に沿って配置可能であり、複数のリブを含むこれらの実施形態では、好ましくは、リブは、軸線方向に、同軸に、円周方向に、螺旋状に、及び/又は長手方向に互いに等間隔に配置される。
【0023】
[0028]例示的に、
図4は、多孔性メディアの一端部から他端部まで長手方向に配置された複数の多孔性リブ57を有する多孔性メディアの内面を示す。この例示的な実施形態では、多孔性メディアリブ57は、エンドキャップ多孔性リブ111、112と連続しているが、エンドキャップ多孔性リブを欠いているフィルター内に存在することができ、多孔性メディア多孔性リブは、エンドキャップ多孔性リブにつながらない可能性があり、又はフィルターは、例えば、エンドキャップ多孔性リブにつながる多孔性メディア多孔性リブがいくつか存在し、いくつかの多孔性メディア多孔性リブがエンドキャップ多孔性リブにつながらないという配置の組み合わせを有することができる。
【0024】
[0029]別の例示的な実施形態では、
図5に示すように、多孔性メディアの内面は、複数の多孔性リブ58を有し、各多孔性リブは、内面上に円周方向に配置され、複数の多孔性リブは、多孔性メディアの一端部から他端部まで、同軸に(開口部151cから開口部152cまで軸線に沿って)配置されて図示されている。
【0025】
[0030]別の例示的な実施形態では、
図6に示すように、多孔性メディアの内面は、螺旋状に配置された多孔性リブ59を有する。
【0026】
[0031]別の例示的な実施形態では、
図7に示すように、多孔性メディアの内面は、円周方向に(及び開口部151cから開口部152cまで軸線に沿って軸線方向に)配置された多孔性リブ58’を有し、複数の多孔性リブ57’も、多孔性メディアの一端部から他端部まで長手方向に配置され、多孔性リブ58’及び57’は互いに接触している。
【0027】
[0032]
図5及び
図7に示す実施形態の変形形態では、多孔性メディアの内面は、円周方向に(及び開口部151cから開口部152cまで軸線に沿って軸線方向に)配置された単一の多孔性リブを有することができる。
【0028】
[0033]多孔性メディアは、複数のリブ、典型的には少なくとも3つのリブを含むそれらの実施形態において、任意の数の多孔性リブを含むことができる。リブは、任意の適切な高さ(多孔性メディアの内面から内側へ延びる)、長さ、及び幅を有することができる。リブは互いに概ね同一であることができるが、異なるリブの組み合わせを使用することができ、例えば、長い方のリブを短い方のリブと交互にすることができ、及び/又は広い方のリブを狭い方のリブと交互にすることができる。
【0029】
[0034]いくつかの実施形態では、リブは補強リブを含む。好適には、エンドキャップの内面上に補強リブを使用することにより、ガスケット圧縮及び濾過中の圧縮に起因する曲げ力に抗することができる。代替的に、又は追加的に、多孔性メディアの内面上に補強リブを使用することにより、濾過中及び/又は座屈強度の向上のために、倒壊率の上昇(フープ強度の上昇)を提供することができる。好適には、補強リブの使用は、フィルターエレメント及び/又はエンドキャップの厚さを増加させることなく、そのような抵抗及び/又は強度を有するフィルター及びフィルター装置を製造することを可能にする。
【0030】
[0035]典型的には、ハウジング内でフィルターを密封する場合、ガスケットがエンドキャップの外面上に配置され、ガスケットが圧縮されてフィルターをハウジング内に密封する。したがって、特に
図2A及び
図3に示す実施形態では、外面151a、152aはそれぞれ肩部171a、181a、リップ部172b、182b、及び溝191a、192aを含み、ガスケットが溝内に配置されて、溝を充填し、又は概ね充填する。
【0031】
[0036]本発明の実施形態によるフィルター及びフィルターエレメントは、モノリシックであり、好ましくは、活性化可能なバインダと一体に結合された金属粉末を繰り返し付着させ(例えば、バインダジェット、「ドロップオンパウダ」と呼ばれることもある)、続いて典型的には、例えば焼結によって粉末を凝集させることによって形成される。
【0032】
[0037]本発明の実施形態によるフィルターは、一体式(ユニット式)である。したがって、例えばエンドキャップを有するフィルターエレメントを含む実施形態では、要素とエンドキャップは別々に形成され、その後に結合されるのではなく(例えばそれらは、ねじ式又は溶接により一体にされるのではなく)、フィルターエレメント及びエンドキャップは一体成形される。本発明の実施形態によるフィルターエレメント及びフィルターは、シームレスでもある。シームレスなフィルターエレメント及びフィルターには、溶接はない。
【0033】
[0038]多孔性フィルターエレメント、多孔性エンドキャップ、及び多孔性リブは、例えば、細孔サイズ(例えば、泡立ち点によって、又は米国特許第4,340,479号明細書の中に記載されるK
Lによって証明され、又は毛管凝縮流多孔度測定によって証明される)、平均流細孔(MFP)サイズ(例えば、ポロメータを使用して特徴付けられる場合、例えば、Porvair Porometer(Porvair plc、Norfolk、UK)、又はPOROLUX(ベルギーのPorometer.com)という商標下で利用できるポロメータ)、細孔評価、細孔直径(例えば、米国特許第4,925,572号明細書に記載されているような修正されたOSU F2試験を使用して、例えば特徴付けられる場合)、又は除去評価メディアなど、任意の適切な細孔構造を有することができる。使用される細孔構造は、処理される流体の組成及び処理される流体の所望の流出レベルに依存する。
【0034】
[0039]典型的には、本発明のいくつかの実施形態によれば、多孔性要素、エンドキャップ、及びリブは、それぞれ約2マイクロメートル(μm)〜約200マイクロメートルの範囲、好ましくは約10マイクロメートル〜約50マイクロメートルの範囲の細孔サイズを有する。
【0035】
[0040]典型的には、本発明のいくつかの実施形態によれば、多孔性要素、エンドキャップ、及びリブはそれぞれ少なくとも約30%、例えば約40%〜約70%の範囲、好ましくは約45%〜約55%の範囲の空隙量を有する。好ましくは、空隙量は概ね均一であり、フィルターエレメント並びにエンドキャップ及びリブ全体にわたってせいぜい±5%変化するに過ぎない。
【0036】
[0041]フィルター及びフィルターエレメントを製造するために使用される粒子は、様々な金属粉末を含むことができ、フィルター及びフィルターエレメントは、例えば、316低炭素ステンレス鋼などのステンレス鋼粉末から、焼結を含むプロセスによって形成され得る。他の好適な金属粉末には、例えば、合金、ニッケル、クロム、タングステン、銅、青銅、アルミニウム、白金、鉄、マグネシウム、コバルト、又はそれらの組み合わせ(金属及び金属合金の組み合わせを含む)が含まれる。
【0037】
[0042]粒子は、任意の適切なサイズであってよく、フィルター及びフィルターエレメントは、粒子サイズの分布を含むことができる。特定の用途のための粒子のサイズは、完成したフィルター及びフィルターエレメントにおける所望の細孔サイズに関連する。
【0038】
[0043]中空フィルターエレメントは、任意の適切な内径及び外径並びに長さを有することができる。
【0039】
[0044]好ましくは、フィルターは滅菌可能であり、例示的には、例えば、蒸気滅菌又は化学滅菌などによって所定置で洗浄(CIP)され得る。
【0040】
[0045]本発明の一実施形態によれば、フィルター装置が、入口と出口とを備え、入口と出口との間に流体流路を形成するハウジングであって、フィルターが流体流路を横切るハウジングを備える。
【0041】
[0046]
図8に示す実施形態では、フィルター装置1000は、入口701及び出口702を備え、入口と出口との間に流体流路720を形成するハウジング700を備え、フィルター500は流体流路を横切っている。この図示の実施形態では、ハウジング700は、入口及び出口を含むヘッド705と、ボウル706とを備える。典型的には、フィルターをハウジング内に設置する場合、ガスケット710a、710bがエンドキャップの外面上に配置され、ねじ付きシールナット711がねじ付きタイロッド712上に締め付けられて、ハウジング内のフィルターを密封する。
【0042】
[0047]好ましい実施形態では、フィルター及びフィルターエレメントは、付加製造技術(「付加層製造技術」又は「3D印刷技術」と呼ばれることもある)によって製造される。エンドキャップ及びフィルターエレメントは、概ね同時に連続運転で付加製造技術によって一体に製造され得る。
【0043】
[0048]例えば金属粉末と共に使用するためのバインダジェットシステムなど、任意の適切な付加製造装置が使用可能であり、様々な製造用3Dプリンタが適切であり、それは市販されている。
【0044】
[0049]以下の実施例は、本発明をさらに説明するが、もちろん、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【実施例】
【0045】
[0050]この実施例は、本発明の実施形態によるフィルターが効果的に液体を濾過することを実証するものである。
【0046】
[0051]
図1に全体的に示されているようなフィルターは、直径30μmの316低炭素ステンレス鋼金属粉末を利用してバインダジェット付加製造、続いて固体拡散による焼結によって製造される。エンドキャップ及びフィルターエレメントは、エンドキャップがフィルターエレメントと共に形成され、エンドキャップがフィルターエレメントの各端部に形成されるように一体に製造される。フィルターは、モノリシックである。フィルターエレメントは長さが約10インチ
(約25cm)であり、内径が約「2と8分の3(2
3/8)」インチ
(約6cm)であり、要素、エンドキャップ及びリブはそれぞれ約20μmの細孔直径を有する。
【0047】
[0052]ステンレス鋼粉の密度は8gm/ccであり、フィルターの重量及び体積の測定に基づいて、計算された密度は4.4gm/ccであるので、フィルターの空隙量は約((8.0−4.4)/8.0)=45%である。
【0048】
[0053]フィルターは、
図8に示すように配置されたハウジング内に配置される。水は、外側から内側の流れを使用してフィルターを通過する。水は、多孔性金属メディア並びに多孔性金属エンドキャップ及び多孔性リブを通過する。
【0049】
[0054]結果は以下の通りである。
【0050】
[0055]イソプロピルアルコール(IPA)オープンバブルポイント試験
(1.6cc/cm2(1500cc/0.05ft
2)
)、値の範囲は
30.4−36.8cc/cm2(19〜23
)である。
【0051】
[0056]空気圧降下
kpa/(m3/min)/m2(psi/acfm/ft
2)、値の範囲は
32〜37kpa/(m3/min)/m2(0.012〜0.014
)である。
【0052】
[0057]Beta1000(効率99.9%)の修正されたOSU−F2試験値の範囲は、9.5〜10.5マイクロメートルである。
【0053】
[0058]本明細書に引用された刊行物、特許出願書類及び特許を含む全ての参考文献は、各参考文献が個々にかつ具体的に参照により援用されることが示され、その全体が本明細書に記載されているものとして、同じ程度に参照によって本明細書に援用される。
【0054】
[0059]本発明を説明する文脈における(特に添付の特許請求の範囲の文脈において)用語「a」及び「an」及び「the」及び「少なくとも1つの」、並びに同様の指示対象の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数及び複数形の両方を包含するものと解釈されたい。1つ又は複数の項目の記載に続く「少なくとも1つ」という用語(例えば、「A及びBの少なくとも1つ」)の使用は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈に明確に矛盾しない限り、列挙された項目から選択された1つの項目(A又はB)、又は列挙された項目の2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味すると解釈されたい。「備える」、「有する」、「含む」及び「含有する」という用語は、別段の記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「含むが、それに限定されない」ことを意味する)として解釈されたい。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中に別段の指示がない限り、範囲内にある各別個の値を個々に参照する簡略的方法として役立つことを意図しているに過ぎず、それぞれの個別の値は本明細書に個々に記載されているものとして明細書の中に援用される。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈に明確に矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供される任意及びすべての例、又は例示的な言語(例えば、「〜など」)の使用は、単に本発明をよりよく説明することを意図しており、別段に特許請求されない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる言語も、本発明の実施に不可欠な特許請求されない任意の要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0055】
[0060]本発明を実施するために本発明者らに知られている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書に記載する。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読むことによって当業者には明らかになることが可能である。本発明者らは、当業者がそのような変形形態を適切に使用することを期待しており、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施されることを意図している。したがって、本発明は、準拠法によって許容される、明細書に添付される特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正形態及び均等物を含む。さらに、本明細書中で別段に指示されない限り、あるいは文脈に明らかに矛盾しない限り、それらのすべての可能な変形形態における上記の要素の任意の組み合わせが本発明によって包含される。